JP2003312521A - 電動式パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング制御装置

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JP2003312521A
JP2003312521A JP2002124701A JP2002124701A JP2003312521A JP 2003312521 A JP2003312521 A JP 2003312521A JP 2002124701 A JP2002124701 A JP 2002124701A JP 2002124701 A JP2002124701 A JP 2002124701A JP 2003312521 A JP2003312521 A JP 2003312521A
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motor
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英之 田中
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正彦 栗重
Tomoyuki Inoue
知之 井上
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和道 堤
Shigeki Otagaki
滋樹 太田垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電動式パワーステアリング制御装置で
は、操舵速度と車速の両方の値に応じて、路面反力検出
器のローパスフィルタの時定数を決定する技術は提案さ
れていなかったので、路面反力推定精度に問題があっ
た。 【解決手段】 車速検出器11によって検出された車速
と、モータ速度検出器13によって検出されたモータ速
度とに応じて時定数が決定されるローパスフィルタを有
する路面反力検出器15を用いて、ステアリング軸反力
検出器によって検出されたステアリング軸反力を、ロー
パスフィルタに通すことにより路面反力推定値を得るよ
うにして、路面反力検出器15による路面反力推定の精
度を上げるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の運転者
の操舵トルクを補助するアシストトルクを発生させるモ
ータを制御する電動式パワーステアリング制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式パワーステアリング制御装
置は、路面反力トルクを推定するために、1段以上の1
次ローパスフィルタで構成し、このローパスフィルタの
時定数を、操舵速度に応じて変更するものが、特開20
01−239951号公報に、また、ローパスフィルタ
の時定数を車速に応じて変更するものが、特開2001
−122146号公報にそれぞれ記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、操舵速度にのみ応じてローパスフィルタ
の時定数を決定するものは、車速が上がってくると路面
反力トルクの推定精度が低下するという問題があり、ま
た、車速にのみ応じてローパスフィルタの時定数を決定
するものは、操舵速度が早くなってくると路面反力トル
クの推定精度が低下するという問題があった。これまで
に、操舵速度と車速の両方の値に応じて、ローパスフィ
ルタの時定数を決定する技術は、提案されていなかっ
た。
【0004】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ローパスフィルタの時定数を操
舵速度及び車速の両方の値を用いて決定するように構成
することにより、路面反力トルクの推定精度を向上させ
ることができる電動式パワーステアリング制御装置を得
ることを目的にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電動式
パワーステアリング制御装置においては、運転者の操舵
トルクを補助するアシストトルクを発生させるモータを
制御する電動式パワーステアリング制御装置において、
車速を検出する車速検出手段と、モータの速度を検出す
るモータ速度検出手段と、ステアリング軸反力を検出す
るステアリング軸反力検出手段と、このステアリング軸
反力検出手段によって検出されたステアリング軸反力を
ローパスフィルタに通すことによって、アシストトルク
の制御に用いられる路面反力推定値を得る路面反力検出
手段を備え、車速検出手段によって検出された車速及び
モータ速度検出手段によって検出されたモータ速度に応
じてローパスフィルタの時定数を決定するようにしたも
のである。
【0006】また、運転者の操舵トルクを可変ギア比倍
したギア出力トルクを制御する第一のモータ及びギア出
力トルクに応じて実操舵角を補助するアシストトルクを
発生させる第二のモータを有する舵角スーパーインポー
ズ構成の電動式パワーステアリング制御装置において、
車速を検出する車速検出手段と、第二のモータの速度を
検出するモータ速度検出手段と、ステアリング軸反力を
検出するステアリング軸反力検出手段と、このステアリ
ング軸反力検出手段によって検出されたステアリング軸
反力をローパスフィルタに通すことによって、操舵反力
制御及び実タイヤ角制御に用いられる路面反力推定値を
得る路面反力検出手段を備え、車速検出手段によって検
出された車速及びモータ速度検出手段によって検出され
たモータ速度に応じてローパスフィルタの時定数を決定
するようにしたものである。
【0007】また、ハンドルとタイヤの機械的な連結が
なく、ハンドルに伝わる操舵反力を制御する第三のモー
タと、タイヤの実操舵角を補助するアシストトルクを発
生させる第四のモータを有するステアバイワイヤ構成の
電動式パワーステアリング制御装置において、車速を検
出する車速検出手段と、第四のモータの速度を検出する
モータ速度検出手段と、ステアリング軸反力を検出する
ステアリング軸反力検出手段と、このステアリング軸反
力検出手段によって検出されたステアリング軸反力をロ
ーパスフィルタに通すことによって、操舵反力制御及び
実タイヤ角制御に用いられる路面反力推定値を得る路面
反力検出手段を備え、車速検出手段によって検出された
車速及びモータ速度検出手段によって検出されたモータ
速度に応じてローパスフィルタの時定数を決定するよう
にしたものである。
【0008】さらに、モータからステアリング軸へアシ
ストトルクを伝達する減速ギアのギア比をGgear、
モータの定常摩擦トルクをTfric、操舵機構内の摩
擦トルクをTfrp、車速に応じた路面反力と操舵角の
比をKalign、モータ速度より得られる操舵速度を
ωsとするとき、ローパスフィルタの時定数τest
は、
【数2】 に示される式により決定されるものである。
【0009】また、ローパスフィルタに通されるステア
リング軸反力には、ステアリング軸加速度に比例ゲイン
を乗じたものが加えられているものである。
【0010】また、ローパスフィルタの時定数は、上限
及び下限を有するものである。
【0011】さらにまた、ローパスフィルタの時定数
は、車速に応じた上限及び下限を有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による電動式パワーステアリング制御装
置を示す概略図である。図1において、1は自動車の運
転者が操舵するハンドル、2はタイヤ、3はハンドル1
からタイヤ2までの操舵トルク伝達機構中に設けられ、
運転者のハンドル操作による操舵トルクを検出するトル
クセンサ、4はハンドル1からタイヤ2までの操舵トル
ク伝達機構中に設けられ、操舵トルクを補助するアシス
トトルクを発生させるEPS(Electric Po
wer Steering)モータ、5はEPSモータ
4を制御するEPS ECU、6はハンドル1のハンド
ル角を検出するように設けられたハンドル角センサであ
る。7は減速ギアである。また、θhdlはハンドル
角、θsensはハンドル検出信号、Tsensは操舵
トルク検出信号、Imtr_sensは電流検出信号、
Vt_sensは電圧検出信号、Vsupplyは印加
電圧、Tassistはアシストトルク、Thdlは操
舵トルク、Ttranはステアリング軸反力トルク、T
frpは摩擦トルク、Talignは路面反力トルクで
ある。図2は、この発明の実施の形態1による電動式パ
ワーステアリング制御装置の路面反力推定を示す図であ
る。図2において、Ttire_estは路面反力推定
値、τestはローパスフィルタの時定数である。図3
は、この発明の実施の形態1による電動式パワーステア
リング制御装置の路面反力と摩擦の和を示す図である。
図3において、縦軸はトルク(Nm)、横軸は時間
(秒)である。
【0013】図4は、この発明の実施の形態1による電
動式パワーステアリング制御装置を示す構成図であり、
図中一点鎖線で囲まれた部分が、モータに印加する電流
の目標値を演算するブロックである。図4において、1
1は車速を検出する車速検出器(車速検出手段)、12
は操舵トルクを検出する操舵トルク検出器(操舵トルク
検出手段)、13はモータ回転角速度を検出するモータ
速度検出器(モータ速度検出手段)、14はモータ速度
検出器13の出力にもとづきモータ回転角加速度を検出
するモータ加速度検出器、15はステアリング軸反力ト
ルクが入力され、車速検出器11及びモータ速度検出器
13の出力を用いて、路面反力を検出する路面反力検出
器(路面反力検出手段)である。16は11〜14の出
力を基にして、操舵トルクを補助するアシストトルクを
決定するアシストトルク決定ブロック、17はアシスト
トルク決定ブロック16の出力に基づきモータ電流を決
定するモータ電流決定器、18はモータ電流決定器17
の出力及びモータ電流検出器によって検出されたモータ
電流によりモータ19を駆動するモータ駆動器、20は
モータ19の電流を検出するモータ電流検出器(モータ
電流検出手段)である。
【0014】図5は、この発明の実施の形態1による電
動式パワーステアリング制御装置の路面反力検出器を示
す構成図であり、一点鎖線で囲まれた部分が、路面反力
検出器に相当する。図5において、21はステアリング
軸反力トルク信号を基にして、ステアリング軸反力を検
出するステアリング軸反力検出部、22は車速信号を基
にしてアライメントトルク(路面反力)と操舵角の比を
演算するアライメントトルク操舵角比演算部、23はア
ライメントトルク操舵角比演算部22の出力及びモータ
速度信号に基づきローパスフィルタの時定数を演算する
ローパスフィルタ時定数演算部、24はステアリング軸
反力検出部21とローパスフィルタ時定数演算部23の
出力を基にして、路面反力トルク信号を演算するローパ
スフィルタ演算部である。
【0015】図6は、この発明の実施の形態1による電
動式パワーステアリング制御装置のモータ速度演算部を
示す図である。図6において、161はモータ、162
はトルク定数Kt、163はゲイン、164は積分器、
165は逆起電圧定数である。図7は、この発明の実施
の形態1による電動式パワーステアリング制御装置の路
面反力検出器の動作を示すフローチャートである。図8
は、この発明の実施の形態1による電動式パワーステア
リング制御装置の車速とアライメントトルク/操舵角と
の関係を示す図である。図8は、横軸は車速、縦軸はア
ライメントトルクに対する操舵角の比である。車速が小
さい場合は、アライメントトルクに対する操舵角の比は
小さく、車速が大きくなるに従って上記比は大きくな
る。
【0016】次に、動作について説明する。電動式パワ
ーステアリング制御装置は、ドライバがハンドル1を切
った時の操舵トルクをトルクセンサ3で測定し、その操
舵トルクに応じて、操舵トルクを補助するアシストトル
クを発生させることを主な機能とするものである。ま
た、より良い操舵フィーリングや操縦安定性を実現する
ため、ハンドル角、モータ角、或は、モータ角速度(微
分してモータ角加速度を得る場合も有り)を測定するセ
ンサを有するものもある。また、モータに流れる電流
と、モータ端子間にかかる電圧も制御のために取り込ま
れる。
【0017】力学的には、操舵トルクThdlとアシス
トトルクTassistの和が、ステアリング軸反力ト
ルクTtranに抗してステアリングを回転させる。ま
た、ハンドル1を回転させる時には、モータの慣性項
(Jはモータの慣性ゲイン)も作用し、結局次式の関係
が成立する。 Ttran = Thdl + Tassist − J・dω/dt (1 ) モータによるアシストトルクは、次式の関係が成立す
る。 Tassist = Ggear・Kt・Imtr (2) ここで、Ggearは電動パワーステアリング装置の減
速ギア比である。また、ステアリング軸反力トルクTt
ranは、路面反力トルクTalignとステアリング
機構内の摩擦トルクTfric_allの和である。 Ttran = Talign + Tfric_all (3) 電動式パワーステアリング制御装置の制御装置であるE
PS ECU5では、上述のセンサ信号から電流の目標
値を演算し、これに対して、モータの実電流が一致する
ように電流制御がなされて、モータは電流値にトルク定
数とギア比(モータからステアリング軸間)を乗じた所
定のトルクを発生し、ドライバが操舵する時の操舵トル
クをアシストする構成となっている。
【0018】次に、路面反力推定方式について説明す
る。電動式パワーステアリング制御装置における、従来
の路面反力検出器は、中低速でのレーンチェンジ操舵を
想定して構築されているために、正確に路面反力推定を
行える条件が、中低速での低周波操舵に限定されてい
る。この発明は、より広い動作条件で正確に路面反力推
定を行えるようにし、さらに正確に路面反力推定が行え
る動作範囲の拡大によりハンドルとタイヤが機械的に連
結されていないステアバイワイヤ装置における、操舵ト
ルク発生装置の目標値としても使用可能とすることを目
的とする。
【0019】路面反力検出器15は、図2に示される路
面反力トルクの物理式をもとに、推定を行うものであ
る。電動式パワーステアリング制御装置においては、ス
テアリング軸速度を高精度に検出できないので、摩擦項
の影響を直接除去することは困難である。そのためフィ
ルタを用いて推定を実施してきた。路面反力推定値(T
tire_est)は、図2の通り、ステアリング軸反
力トルクをフィルタに通して推定される。まず、操舵
は、カーブ、レーンチェンジ等様々な場面で実施される
が、それらの操舵パターンは、所定時間内の範囲におい
ては一定速度のランプ状とみなす。その場合の路面反力
と摩擦項の和は、図3のようになる。また、これを式で
表すと路面反力(Talign)及び路面反力と摩擦項
の和、すなわちステアリング軸反力トルクTtran
は、次式のようになる。ここで、Sはラプラス演算子で
ある。
【0020】
【数3】
【0021】
【数4】 ここで、Tgradは路面反力トルクの時間変化率、G
gearは電動パワーステアリング装置の減速ギア比、
Tfricはモータの定常摩擦トルク、Tfrpは操舵
機構内の摩擦トルクである。ステアリング軸反力トルク
をローパスフィルタを通して得られる路面反力推定値
(Ttire_est)は、次式で得られる。
【0022】
【数5】 この時、推定すべき状態量である路面反力(Talig
n)と路面反力推定値(Ttire_est)の推定誤
差E(s)は、次式となる。
【0023】
【数6】 したがって、ローパスフィルタの時定数(τest)が
(8)式の関係式で表せるときに推定誤差がなくなる。
(図3参照)
【0024】
【数7】 ここで、路面反力トルクの時間変化率Tgradは、次
式の通り路面反力と操舵角の比(Kalign)と、操
舵速度ωsの積で表せられる。
【0025】
【数8】 このうち路面反力と操舵角の比(Kalign)は、図
8のように、車種が決まれば車速毎に決まる。また操舵
速度は検出可能である。従って次式によりローパスフィ
ルタの時定数の最適値が定まる。
【0026】
【数9】 そこでローパスフィルタの時定数を図5のブロック線図
に示される通り、可変にすることにより、操舵速度、車
速が変化しても路面反力の推定が可能となる。
【0027】図4及び図5は、実施の形態1による構成
を示している。実施の形態1において、電動式パワース
テアリングの制御量を決定するものは、車速検出器1
1、操舵トルク検出器12、路面反力検出器15、モー
タ速度検出器13、モータ加速度検出器14から成り立
っている。ここで、この発明における新規の要素は、路
面反力検出に関するものなので、以下に路面反力検出器
15について詳述する。実施の形態1において、路面反
力検出器15は、ステアリング軸反力トルク信号、車速
信号及びモータ速度信号が入力される。ステアリング軸
反力トルク信号は、ステアリング軸コラムにロードセル
などの検出器(ステアリング軸反力検出手段)を取り付
けることで、その状態量を測定することが可能となり、
ステアリング軸コラムに発生するトルク(ステアリング
軸反力トルク)として検出される。また、モータ速度信
号は、モータ速度検出器13の出力を用いていたが、モ
ータ電流の出力を用い(11)式に従いモータ速度を求
めても全く同様である。
【0028】なお、実施の形態1及び以下の実施の形態
において、モータ速度検出器13は測定及び演算のどち
らによっても、モータ速度を検出できる。例えば、図6
は、演算によりモータ速度を検出するものである。図6
は、モータ速度を推定する構成を示している。モータ印
加電圧Vt、モータの逆起電圧Ve、及びモータによっ
て定まる定数で、コイル抵抗R、コイルインダクタンス
Lを用い、(11)式に基づいて、モータ速度ωを演算
することが可能である。ここで、Ktはトルク定数、J
はモータの慣性定数ゲイン、Kbは逆起電圧定数、Sは
ラプラス演算子である。Imtrはモータが発生する電
流である。
【0029】
【数10】
【0030】次に、路面反力検出器の動作を図7のフロ
ーチャートに基づいて説明する。このとき、S105に
おいては、(10)式に基づいて時定数を定める。ステ
ップS101で、ステアリング軸反力トルクを読み込み
メモリに記憶する。ステップS102で、車速を読み込
みメモリに記憶する。次いで、ステップS103で、モ
ータ速度を読み込みメモリに記憶する。ステップS10
4で、車速に基づき、図8に従って、アライメントトル
クと操舵角の比を求める。ステップS105で、モータ
速度と、アライメントトルクと操舵角の比から、ローパ
スフィルタの時定数を求める。次いで、ステップS10
6で、ステアリング軸反力をローパスフィルタに通す。
そして、ステップS107で、路面反力推定値を得る。
【0031】実施の形態1によれば、車速及び操舵速度
に応じてローパスフィルタの時定数を決定することで、
操舵速度が変化した場合や、車速が変化した場合におい
ても路面反力の推定が可能となる。
【0032】実施の形態2.図9は、この発明の実施の
形態2による電動式パワーステアリング制御装置を示す
構成図であり、図中一点鎖線で囲まれた部分が、モータ
に印加する電流の目標値を演算するブロックである。図
9において、11〜20は図4におけるものと同一のも
のであるが、路面反力検出器15へは、図4の車速検出
器11及びモータ速度検出器13の出力に加えて、操舵
トルク検出器12とモータ加速度検出器14とモータ電
流検出器20との出力が入力され、図4のステアリング
軸反力トルクの入力を削除している。図10は、この発
明の実施の形態2による電動式パワーステアリング制御
装置の路面反力検出器を示す構成図であり、一点鎖線で
囲まれた部分が、路面反力検出器に相当する。図10に
おいて、21〜24は図5におけるものと同一のもので
ある。図10では、操舵トルク信号とモータ電流信号と
モータ加速度信号とにより、ステアリング軸反力を演算
する。図11は、この発明の実施の形態2による電動式
パワーステアリング制御装置の路面反力検出器の動作を
示すフローチャートである。
【0033】路面反力トルク信号を得るために、ステア
リング軸反力をローパスフィルタに通すが、このときの
ステアリング軸反力を、実施の形態1では、ステアリン
グ軸反力を測定していたのに対して、実施の形態2で
は、(1)−(3)式に従い演算したステアリング軸反
力トルクの出力を用いる。これ以外は、実施の形態1と
全く同様である。
【0034】次に、路面反力検出器の動作を図11のフ
ローチャートに基づいて説明する。このとき、S208
においては、(10)式に基づいて時定数を定める。ス
テップS201で、操舵トルク信号を読み込みメモリに
記憶する。ステップS202で、モータ電流信号を読み
込みメモリに記憶する。次いで、ステップS203で、
車速を読み込みメモリに記憶する。ステップS204
で、モータ速度を読み込みメモリに記憶する。ステップ
S205で、モータ加速度を読み込みメモリに記憶す
る。次いで、ステップS206(ステアリング軸反力検
出手段)で、操舵トルク信号、モータ電流信号、モータ
加速度信号からステアリング軸反力を演算して、ステッ
プS207で、車速に基づき、アライメントトルクと操
舵角の比を求める。ステップS208で、モータ速度
と、アライメントトルクと操舵角の比から、ローパスフ
ィルタの時定数を求める。次いで、ステップS209
で、ステアリング軸反力をローパスフィルタに通す。そ
して、ステップS210で、路面反力推定値を得る。
【0035】実施の形態2によれば、ステアリング軸反
力が測定できない場合においても、ステアリング軸反力
を推定することで実施の形態1と同様の効果が得られ
る。
【0036】実施の形態3.図12は、この発明の実施
の形態3による電動式パワーステアリング制御装置の路
面反力と操舵角との関係を示す図である。図12におい
て、縦軸はトルク(Nm)、横軸は時間(秒)である。
図13は、この発明の実施の形態3による電動式パワー
ステアリング制御装置の路面反力検出器を示す構成図で
あり、一点鎖線で囲まれた部分が、路面反力検出器に相
当する。図13において、 21〜24は図10におけ
るものと同一のものである。Jはモータの慣性ゲイン、
Kはモータの加速度ゲインである。図14は、この発明
の実施の形態3による電動式パワーステアリング制御装
置の路面反力検出器の動作を示すフローチャートであ
る。図15は、この発明の実施の形態3による電動式パ
ワーステアリング制御装置の別の路面反力検出器を示す
構成図であり、一点鎖線で囲まれた部分が、路面反力検
出器に相当する。図15において、21〜24は図10
におけるものと同一のものであるが、操舵トルク信号と
モータ電流信号によりステアリング軸反力を演算してい
る。
【0037】実施の形態2において、早い操舵を行った
場合に、図12のように操舵角に対して路面反力が位相
進みを起こす場合がある。このため、ハンドルの切り返
し時に操舵速度の符号が反転する場合より、路面反力ト
ルクが減少し始める方が早くなり、ステアリング軸反力
に対して、(5)式が成立せず、路面反力トルクより遅
れた波形となる。この現象を補償するためには、ステア
リング軸速度の遅れを補償することが有効である。実施
の形態1及び実施の形態2における物理式(1)に対し
て、上記ステアリング軸速度の遅れを補償するために、
ステアリング軸加速度に比例ゲイン(K)を加えて補償
する。 Ttran = Thdl + Tassist − J・dω/dt + K・dω/dt (12) 図13においては、全体構成は実施の形態2と同様であ
るので、路面反力検出ブロックについてのみ記載する。
路面反力トルク信号を得るために、ステアリング軸反力
をローパスフィルタに通すが、このときのステアリング
軸反力が、実施の形態3では、ステアリング軸速度の遅
れを補償するために、(12)式に従い、ステアリング
軸加速度に比例ゲインを加えて補償した。これ以外は、
実施の形態2と全く同様である。
【0038】この動作を、図14のフローチャートに基
づいて説明する。このとき、S309においては、(1
0)式に基づいて時定数を定める。ステップS301
で、操舵トルク信号を読み込みメモリに記憶する。ステ
ップS302で、モータ電流信号を読み込みメモリに記
憶する。次いで、ステップS303で、車速を読み込み
メモリに記憶する。ステップS304で、モータ速度を
読み込みメモリに記憶する。ステップS305で、モー
タ加速度を読み込みメモリに記憶する。次いで、ステッ
プS306で、操舵トルク信号、モータ電流信号、モー
タ加速度信号より位相補償前のステアリング軸反力を演
算して、ステップS307で、位相補償前のステアリン
グ軸反力にモータ加速度の比例ゲインを加えて位相補償
したステアリング軸反力を演算する。次いで、ステップ
S308で、車速に基づき、アライメントトルクと操舵
角の比を求める。ステップS309で、モータ速度と、
アライメントトルクと操舵角の比から、ローパスフィル
タの時定数を求める。次いで、ステップS310で、ス
テアリング軸反力をローパスフィルタに通す。そして、
ステップS311で、路面反力推定値を得る。
【0039】実施の形態3によれば、早い操舵におい
て、操舵角に対して路面反力が位相進みを起こす場合が
あっても、ステアリング軸速度の影響を補償すること
で、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0040】また、モータの慣性ゲインと加速度ゲイン
がほぼ一致する場合は、(1)式、(12)式において
加速度項を無視した図15のように構成することで、実
施の形態1と同様の効果が得られる。
【0041】実施の形態4.実施の形態4の構成は、路
面反力検出器の構成のみが図4と異なり、他は同一のも
のである。よって、全体構成の記述は省略する。
【0042】図16は、この発明の実施の形態4による
電動式パワーステアリング制御装置の路面反力検出器を
示す構成図であり、一点鎖線で囲まれた部分が、路面反
力検出器に相当する。図16において、21〜24は図
5におけるものと同一のものである。29はローパスフ
ィルタ時定数演算部23の出力を受けて、時定数の上下
限をクリップする時定数上下限クリップ部であり、その
出力はローパスフィルタ演算部24に入力される。図1
7は、この発明の実施の形態4による電動式パワーステ
アリング制御装置の路面反力検出器の動作を示すフロー
チャートである。実施の形態1〜実施の形態3では、ス
テアリング軸反力トルクを1次ローパスフィルタを通す
ことによって、路面反力トルクを得るが、実施の形態4
は、このときのローパスフィルタの時定数に上下限値を
設ける。これ以外は実施の形態1−3と全く同様であ
る。
【0043】次に、実施の形態4による路面反力検出器
の動作を図17のフローチャートに基づいて説明する。
ここで、S410においては、(10)式に基づいて時
定数を定める。ステップS401で、ステアリング軸反
力トルクを読み込みメモリに記憶する。ステップS40
2で、車速を読み込みメモリに記憶する。ステップS4
03で、モータ速度を読み込みメモリに記憶する。ステ
ップS404で、車速に基づき、アライメントトルクと
操舵角の比を求める。次いで、ステップS405で、モ
ータ速度と、アライメントトルクと操舵角の比から、ロ
ーパスフィルタの時定数を求める。次いで、ステップS
406で、ローパスフィルタの時定数が閾値より大きい
かどうかを判断し、大きいとき、ステップS407で、
時定数を上限の設定値にクリップして、ステップS41
0に行く。ステップS406で大きくないとき、ステッ
プS408で、ローパスフィルタの時定数が閾値より小
さいかどうかを判断し、小さいとき、ステップS409
で、時定数を下限の設定値にクリップして、ステップS
410に行く。ステップS408で、小さくないとき、
ステップS410で、ローパスフィルタの時定数を決定
する。次いで、ステップS411で、ステアリング軸反
力をローパスフィルタに通す。そして、ステップS41
2で、路面反力推定値を得る。
【0044】実施の形態4によれば、モータ速度と車速
から(10)式の演算により、ローパスフィルタ時定数
を定めるとき、車速が低速の場合や操舵速度が小さい場
合に、時定数が大きくなり過ぎて、積分動作に近くな
り、ステアリング軸反力検出値の真値からのオフセット
成分の影響を受け易くなる。また、反対に高速の場合
や、操舵速度が大きい場合には時定数が小さくなり過ぎ
て、ローパスフィルタでなく、ゲイン特性に近くなり、
不要なノイズ成分を除去できなくなる。上下限値を設定
することにより、このような課題を解決できる。
【0045】実施の形態5.図18は、この発明の実施
の形態5による電動式パワーステアリング制御装置の路
面反力検出器を示す構成図であり、一点鎖線で囲まれた
部分が、路面反力検出器に相当する。図18において、
21〜24は図5におけるものと同一のものである。3
0はモータ速度信号の入力を受けて、操舵速度を上下限
値でクリップする操舵速度上下限クリップ部である。
【0046】走行中のドライバの操縦を考慮すると、一
般的な走行の場合のハンドル操作速度には限界がある。
ドライバの操舵速度を考慮して、例えば操舵速度の下限
値を10deg/s、操舵速度の上限値を450deg
/sとし、図18のように路面反力検出器を構成する。
このようにすることで、ドライバの操舵速度に応じた時
定数を決定することができる。
【0047】実施の形態5によれば、ドライバの操舵速
度に応じた時定数を決定することで、実施の形態4と同
様の効果が得られる。また、(10)式の発散を防止す
る効果もある。
【0048】実施の形態6.図19は、この発明の実施
の形態6による電動式パワーステアリング制御装置の路
面反力検出器を示す構成図であり、一点鎖線で囲まれた
部分が、路面反力検出器に相当する。図19において、
21〜24は図5におけるものと同一のものである。3
1はモータ速度信号と車速信号を受けて、操舵速度を車
速に応じた上下限値でクリップする操舵速度上下限クリ
ップ部である。
【0049】走行中のドライバの操縦を考慮すると、一
般的な走行の場合においては、車速が低速域において
は、早い操舵を行う場合が多く、ゆっくり操舵する場合
は少ない。車速が高速域においては、ゆっくり操舵を行
う場合が多く、早い操舵を行う場合は少ない。このよう
に、操舵速度の上下限値を車速に応じて変化させ、図1
9のように路面反力検出器を構成する。こうすることに
より、ドライバの操舵速度及び車速に応じた時定数を決
定することができる。
【0050】実施の形態6によれば、ドライバの操舵速
度及び車速に応じた時定数を決定することで、実施の形
態4と同様の効果が得られる。また、(10)式の発散
を防止する効果もある。
【0051】実施の形態7.図20は、この発明の実施
の形態7による電動式パワーステアリング制御装置を示
す概略図である。図20において、1〜3、5〜7は図
1におけるものと同一のものである。8は遊星ギア、9
aは可変ギアモータ(第一のモータ)、9bはピニオン
軸モータ(第二のモータ)である。また、θhdlはハ
ンドル角、θsensはハンドル検出信号、Tsens
は操舵トルク検出信号、Imtr_sens1、Imt
r_sens2は電流検出信号、Vt_sens1、V
t_sens2は電圧検出信号、Vsupply1、V
supply2は印加電圧、Tassistはアシスト
トルク、Thdlは操舵トルク、Ttranはステアリ
ング軸反力トルク、Tfrpは摩擦トルク、Talig
nは路面反力トルクである。
【0052】ギア出力トルクを制御する可変ギア機構
と、実操舵角を制御するピニオン軸モータ9bを有する
舵角スーパーインポーズ機構の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、ドライバがハンドルを切った時のトルク
をトルクセンサ3で測定し、そのトルクに応じて可変ギ
ア機構のギアを可変ギアモータ9aで変更し、操舵トル
クThdlを可変ギア比倍したギア出力トルクを発生さ
せ、ギア出力トルクに応じて電動モータで実操舵角をア
シストするアシストトルクを発生させることを主な機能
とするものである。また、より良い操舵フィーリングや
操縦安定性を実現するため、ハンドル角θhdl、モー
タ角、或は、モータ角速度(微分してモータ角加速度を
得る場合も有り)を測定するセンサを有する。また、モ
ータに流れる電流と、モータ端子間にかかる電圧も取り
込む。
【0053】力学的には、操舵トルクThdlを可変ギ
ア機構で可変ギア倍Gvagearし、ギア出力トルク
TgearとアシストトルクTassistの和が、ス
テアリング軸反力トルクTtranに抗してステアリン
グを回転させる。また、ハンドルを回転させる時にはピ
ニオン軸モータ9bの慣性項も作用し、結局次(13)
式の関係が成立する。 Ttran = Tgear + Tassist − J・dω/dt (13) ピニオン軸モータ9bによるアシストトルクTassi
stには、次(14)式の関係が成立する。 Tassist = Ggear・Kt・Imtr (14) また、ステアリング軸反力トルクTtranは、(1
5)式で示されるように、路面反力トルクTalign
とステアリング機構内の摩擦トルクTfric_all
の和である。 Ttran = Talign + Tfric_all (15) 電動式パワーステアリング制御装置の制御装置(EPS
ECU)では、上述のセンサ信号から電流の目標値を
演算し、これに対して、モータの実電流が一致するよう
に電流制御がなされて、ピニオン軸モータ9bは、電流
値にトルク定数とギア比(モータからステアリング軸
間)を乗じた所定のトルクを発生し、ドライバが操舵す
る時のトルクをアシストする構成となっている。
【0054】この構成は、舵角スーパーインポーズと一
般に称され、ハンドルとタイヤを繋ぐリンク機構内にド
ライバトルクを可変ギア比倍してギア出力トルクを発生
する可変ギア機構を持ち、出力されたギア出力トルクを
アシストする形でピニオン軸モータ9bによりアシスト
を行うことを特徴とする。実施の形態7の特徴は、舵角
スーパーインポーズの構成において、路面反力を求める
ことが可能となることである。ギア出力トルクは、ステ
アリングシャフトのギア出力トルク発生部分にトルクセ
ンサ3を取り付けることで、測定可能となる。また、ス
テアリング軸反力トルクは、(13)式のように演算に
よって求めることもできる。ステアリング軸反力を求め
てから、路面反力を求める手法は実施の形態1〜実施の
形態6で示した手法がそのまま適用できる。実施の形態
7では、ギア出力トルクはセンサを用いて検出すると示
したが、センサがない場合においても、可変ギア機構の
摩擦が小さい範囲では、操舵トルクを可変ギア比倍する
ことで同等の値は得られる。
【0055】実施の形態7によれば、電動式パワーステ
アリング制御装置の構成において、舵角スーパーインポ
ーズ機構を有する構成でも、実施の形態1〜実施の形態
6と同様の効果を得ることができる。
【0056】実施の形態8.図21は、この発明の実施
の形態8による電動式パワーステアリング制御装置を示
す概略図である。図21において、1〜3、5は図1に
おけるものと同一のものである。7a、7bは減速ギア
である。10aは操舵反力制御用モータ(第三のモー
タ)、10bは実舵角制御用モータ(第四のモータ)で
ある。また、θhdlはハンドル角、θsensはハン
ドル検出信号、Tsensは操舵トルク検出信号、Im
tr_sens1、Imtr_sens2は電流検出信
号、Vt_sens1、Vt_sens2は電圧検出信
号、Vsupply1、Vsupply2は印加電圧、
Tassist1、Tassist2はアシストトル
ク、Thdlは操舵トルク、Ttranはステアリング
軸反力トルク、Tfrpは摩擦トルク、Talignは
路面反力トルクである。
【0057】操舵反力を制御する操舵反力制御用モータ
10aと、実操舵角を制御する実舵角制御用モータ10
bを有し、ドライバの操作するハンドルとタイヤが機械
的に連結されていないステアバイワイヤ機構の電動式パ
ワーステアリング制御装置は、ドライバがハンドルを切
った時のトルクをトルクセンサ3で測定し、そのトルク
に応じて操舵反力制御用モータ10aで車両挙動に応じ
たドライバの操舵トルクを適切に制御する操舵反力を発
生し、また実舵角制御用モータ10bでタイヤの実操舵
角を制御する実舵角制御アシストトルクを発生させるこ
とを主な機能とするものである。また、より良い操舵フ
ィーリングや操縦安定性を実現するため、ハンドル角θ
hdl、モータ角、或は、モータ角速度(微分してモー
タ角加速度を得る場合も有り)を測定するセンサを有す
る。また、モータに流れる電流と、モータ端子間にかか
る電圧も取り込む。
【0058】力学的には、ハンドルとタイヤが機械的な
連結で繋がっていないので、全く別の関係が成り立ち、
操舵トルクThdlは操舵反力Tassist1とつり
合い、実舵角制御用モータ10bで発生するアシストト
ルクTassist2が、ステアリング軸反力トルクT
tranに抗してタイヤを回転させる。また、タイヤを
回転させる時には、実舵角制御用モータ10bの慣性項
も作用し結局次(16)式の関係が成立する。 Ttran = Tassist2− J・dω2/dt (16) 実舵角制御用モータ10bによるアシストトルクは、次
(17)式の関係が成立する。 Tassist2 = Ggear2・Kt・Imtr2 (17) また、ステアリング軸反力トルクTtranは、(1
8)式に示されるように、路面反力トルクTalign
とステアリング機構内の摩擦トルクTfric_all
の和である。 Ttran = Talign + Tfric_all (18) 電動式パワーステアリング制御装置の制御装置(EPS
ECU)では、上述のセンサ信号から電流の目標値を
演算し、これに対して、モータの実電流が一致するよう
に電流制御がなされて、モータは電流値にトルク定数と
ギア比(モータからステアリング軸間)を乗じた所定の
トルクを発生しドライバが操舵する時のトルクをアシス
トする構成となっている。
【0059】この構成は、ステアバイワイヤと一般に称
され、ハンドルとタイヤの機械的な連結がなく、ドライ
バのハンドルへ伝わる操舵反力を制御する操舵反力制御
用モータ10aと、ドライバの操舵角及び車両状態量か
らタイヤの実操舵角を制御する実舵角制御用モータ10
bを有することを特徴とし、本機構によれば機械的な連
結がなくなることで、車両のレイアウトの自由度が増
し、ドライバのハンドル操作に関係なく車両を安定化す
ることが可能となる。機械的な構成が異なるために、実
施の形態1で示した物理式と、ステアリング軸反力トル
クを求める式は異なるが、ステアリング軸反力を求める
手法は実施の形態1〜実施の形態6で示したように、ス
テアリング軸反力をセンサで検出してもよいし、(1
6)式に従い演算してもよい。ステアリング軸反力を求
めてから路面反力を求める手法は、実施の形態1〜実施
の形態6で示した手法がそのまま適用できる。
【0060】実施の形態8によれば、電動式パワーステ
アリング制御装置の構成において、ステアバイワイヤの
構成においても、実施の形態1〜実施の形態6と同様の
効果を得ることができ、ハンドルとタイヤが機械的に連
結されていないステアバイワイヤ装置における、操舵ト
ルク発生装置の目標値としても使用可能となる。
【0061】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。運転者
の操舵トルクを補助するアシストトルクを発生させるモ
ータを制御する電動式パワーステアリング制御装置にお
いて、車速を検出する車速検出手段と、モータの速度を
検出するモータ速度検出手段と、ステアリング軸反力を
検出するステアリング軸反力検出手段と、このステアリ
ング軸反力検出手段によって検出されたステアリング軸
反力をローパスフィルタに通すことによって、アシスト
トルクの制御に用いられる路面反力推定値を得る路面反
力検出手段を備え、車速検出手段によって検出された車
速及びモータ速度検出手段によって検出されたモータ速
度に応じてローパスフィルタの時定数を決定するように
したので、ステアリング軸反力を検出することにより、
操舵速度が変化した場合や、車速が変化した場合におい
ても路面反力の推定が可能となる。
【0062】また、運転者の操舵トルクを可変ギア比倍
したギア出力トルクを制御する第一のモータ及びギア出
力トルクに応じて実操舵角を補助するアシストトルクを
発生させる第二のモータを有する舵角スーパーインポー
ズ構成の電動式パワーステアリング制御装置において、
車速を検出する車速検出手段と、第二のモータの速度を
検出するモータ速度検出手段と、ステアリング軸反力を
検出するステアリング軸反力検出手段と、このステアリ
ング軸反力検出手段によって検出されたステアリング軸
反力をローパスフィルタに通すことによって、操舵反力
制御及び実タイヤ角制御に用いられる路面反力推定値を
得る路面反力検出手段を備え、車速検出手段によって検
出された車速及びモータ速度検出手段によって検出され
たモータ速度に応じてローパスフィルタの時定数を決定
するようにしたので、舵角スーパーインポーズ構成であ
っても、ステアリング軸反力を検出することにより、操
舵速度が変化した場合や、車速が変化した場合において
も路面反力の推定が可能となる。
【0063】また、ハンドルとタイヤの機械的な連結が
なく、ハンドルに伝わる操舵反力を制御する第三のモー
タと、タイヤの実操舵角を補助するアシストトルクを発
生させる第四のモータを有するステアバイワイヤ構成の
電動式パワーステアリング制御装置において、車速を検
出する車速検出手段と、第四のモータの速度を検出する
モータ速度検出手段と、ステアリング軸反力を検出する
ステアリング軸反力検出手段と、このステアリング軸反
力検出手段によって検出されたステアリング軸反力をロ
ーパスフィルタに通すことによって、操舵反力制御及び
実タイヤ角制御に用いられる路面反力推定値を得る路面
反力検出手段を備え、車速検出手段によって検出された
車速及びモータ速度検出手段によって検出されたモータ
速度に応じてローパスフィルタの時定数を決定するよう
にしたので、ステアバイワイヤ構成であっても、ステア
リング軸反力を検出することにより、操舵速度が変化し
た場合や、車速が変化した場合においても路面反力の推
定が可能となる。
【0064】さらに、モータからステアリング軸へアシ
ストトルクを伝達する減速ギアのギア比をGgear、
モータの定常摩擦トルクをTfric、操舵機構内の摩
擦トルクをTfrp、車速に応じた路面反力と操舵角の
比をKalign、モータ速度より得られる操舵速度を
ωsとするとき、ローパスフィルタの時定数τest
は、
【数11】 に示される式により決定されるので、この式により、ロ
ーパスフィルタの時定数を変更する構成としたことによ
り、走行パターンに関らず推定誤差を最小にするローパ
スフィルタとすることができ、路面反力トルクの推定精
度が向上する。
【0065】また、ローパスフィルタに通されるステア
リング軸反力には、ステアリング軸加速度に比例ゲイン
を乗じたものが加えられているので、操舵角に対して路
面反力が位相進みを起こす現象を補償し、早い操舵パタ
ーンにおいても路面反力の推定精度を向上することがで
きる。
【0066】また、ローパスフィルタの時定数は、上限
及び下限を有するので、路面反力推定値が実値に対して
誤差が大きくなることを防止し、ローパスフィルタの時
定数の発散を防止することができる。
【0067】さらにまた、ローパスフィルタの時定数
は、車速に応じた上限及び下限を有するので、路面反力
推定値が実値に対して誤差が大きくなることを防止し、
ローパスフィルタの時定数の発散を防止すると共に、車
速に応じて上限値、下限値を可変とすることで走行状態
に応じた路面反力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置を示す概略図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置の路面反力推定を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置の路面反力と摩擦の和を示す図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置の路面反力検出器を示す構成図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置のモータ速度演算部を示す図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置の路面反力検出器の動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリング制御装置の車速とアライメントトルク/操
舵角との関係を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による電動式パワー
ステアリング制御装置を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力検出器を示す構成図
である。
【図11】 この発明の実施の形態2による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力検出器の動作を示す
フローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態3による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力と操舵角との関係を
示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態3による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力検出器を示す構成図
である。
【図14】 この発明の実施の形態3による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力検出器の動作を示す
フローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態3による電動式パワ
ーステアリング制御装置の別の路面反力検出器を示す構
成図である。
【図16】 この発明の実施の形態4による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力検出器を示す構成図
である。
【図17】 この発明の実施の形態4による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力検出器の動作を示す
フローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態5による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力検出器を示す構成図
である。
【図19】 この発明の実施の形態6による電動式パワ
ーステアリング制御装置の路面反力検出器を示す構成図
である。
【図20】 この発明の実施の形態7による電動式パワ
ーステアリング制御装置を示す概略図である。
【図21】 この発明の実施の形態8による電動式パワ
ーステアリング制御装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ハンドル、2 タイヤ、3 トルクセンサ、4 E
PSモータ、5 EPS ECU、6 ハンドル角セン
サ、7,7a,7b 減速ギア、8 遊星ギア、9a
可変ギアモータ、9b ピニオン軸モータ、10a 操
舵反力制御用モータ、10b 実舵角制御用モータ、1
1 車速検出器、12 操舵トルク検出器、13 モー
タ速度検出器、14 モータ加速度検出器、15 路面
反力検出器、16 アシストトルク決定ブロック、17
モータ電流決定器、18 モータ駆動器、20 モー
タ電流検出器、21 ステアリング軸反力検出部、22
アライメントトルク操舵角比演算部、23 ローパス
フィルタ時定数演算部、24 ローパスフィルタ演算
部、29 時定数上下限クリップ部、30 操舵速度上
下限クリップ部、31 操舵速度上下限クリップ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 121:00 B62D 121:00 137:00 137:00 (72)発明者 井上 知之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 堤 和道 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 太田垣 滋樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC30 DA03 DA15 DA23 DA63 DA64 DA65 DC12 EB11 3D033 CA13 CA16 CA17 CA19 CA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の操舵トルクを補助するアシスト
    トルクを発生させるモータを制御する電動式パワーステ
    アリング制御装置において、車速を検出する車速検出手
    段、上記モータの速度を検出するモータ速度検出手段、
    ステアリング軸反力を検出するステアリング軸反力検出
    手段、このステアリング軸反力検出手段によって検出さ
    れたステアリング軸反力をローパスフィルタに通すこと
    によって、アシストトルクの制御に用いられる路面反力
    推定値を得る路面反力検出手段を備え、上記車速検出手
    段によって検出された車速及び上記モータ速度検出手段
    によって検出されたモータ速度に応じて上記ローパスフ
    ィルタの時定数を決定するようにしたことを特徴とする
    電動式パワーステアリング制御装置。
  2. 【請求項2】 運転者の操舵トルクを可変ギア比倍した
    ギア出力トルクを制御する第一のモータ及び上記ギア出
    力トルクに応じて実操舵角を補助するアシストトルクを
    発生させる第二のモータを有する舵角スーパーインポー
    ズ構成の電動式パワーステアリング制御装置において、
    車速を検出する車速検出手段、上記第二のモータの速度
    を検出するモータ速度検出手段、ステアリング軸反力を
    検出するステアリング軸反力検出手段、このステアリン
    グ軸反力検出手段によって検出されたステアリング軸反
    力をローパスフィルタに通すことによって、操舵反力制
    御及び実タイヤ角制御に用いられる路面反力推定値を得
    る路面反力検出手段を備え、上記車速検出手段によって
    検出された車速及び上記モータ速度検出手段によって検
    出されたモータ速度に応じて上記ローパスフィルタの時
    定数を決定するようにしたことを特徴とする電動式パワ
    ーステアリング制御装置。
  3. 【請求項3】 ハンドルとタイヤの機械的な連結がな
    く、ハンドルに伝わる操舵反力を制御する第三のモータ
    と、タイヤの実操舵角を補助するアシストトルクを発生
    させる第四のモータを有するステアバイワイヤ構成の電
    動式パワーステアリング制御装置において、車速を検出
    する車速検出手段、上記第四のモータの速度を検出する
    モータ速度検出手段、ステアリング軸反力を検出するス
    テアリング軸反力検出手段、このステアリング軸反力検
    出手段によって検出されたステアリング軸反力をローパ
    スフィルタに通すことによって、操舵反力制御及び実タ
    イヤ角制御に用いられる路面反力推定値を得る路面反力
    検出手段を備え、上記車速検出手段によって検出された
    車速及び上記モータ速度検出手段によって検出されたモ
    ータ速度に応じて上記ローパスフィルタの時定数を決定
    するようにしたことを特徴とする電動式パワーステアリ
    ング制御装置。
  4. 【請求項4】 モータからステアリング軸へアシストト
    ルクを伝達する減速ギアのギア比をGgear、モータ
    の定常摩擦トルクをTfric、操舵機構内の摩擦トル
    クをTfrp、車速に応じた路面反力と操舵角の比をK
    align、モータ速度より得られる操舵速度をωsと
    するとき、ローパスフィルタの時定数τestは、 【数1】 に示される式により決定されることを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれか一項記載の電動式パワーステア
    リング制御装置。
  5. 【請求項5】 ローパスフィルタに通されるステアリン
    グ軸反力には、ステアリング軸加速度に比例ゲインを乗
    じたものが加えられていることを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれか一項記載の電動式パワーステアリン
    グ制御装置。
  6. 【請求項6】 ローパスフィルタの時定数は、上限及び
    下限を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のい
    ずれか一項記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  7. 【請求項7】 ローパスフィルタの時定数は、車速に応
    じた上限及び下限を有することを特徴とする請求項1〜
    請求項6のいずれか一項記載の電動式パワーステアリン
    グ制御装置。
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