JP4404689B2 - 電動式パワーステアリング制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、アシストモータによりアシストトルクを発生させ、自動車のステアリング機構への操舵力をアシストする自動車用の電動式パワーステアリング制御装置に関するものである。
例えば、特開2003−312521号公報に示された従来の電動パワーステアリング制御装置は、車速を検出する車速検出手段、アシストモータの回転速度を検出するモータ速度検出手段、ステアリング軸反力トルク(路面反力トルク+ステアリング機構の摩擦トルク)を検出するステアリング軸反力トルク検出手段、このステアリング軸反力トルク検出手段によって検出されたステアリング軸反力トルクをローパスフィルタ処理することによって、アシストトルク制御や車両走行状態推定に用いる路面反力トルクを推定する路面反力トルク推定手段を備えており、上記ローパスフィルタ処理の時定数は、予め定めたステアリングハンドルからタイヤまでの操舵方向の摩擦トルクと、予め定めた路面反力トルク・操舵角比(路面反力トルクと操舵角の比)を用いて決定する。
特開2003−312521号公報
このような従来の電動パワーステアリング制御装置では、ステアリング軸反力トルク検出手段によって検出されたステアリング軸反力トルクをローパスフィルタ処理に通す際、ローパスフィルタの時定数は、予め定めた摩擦トルクと、予め定めた路面反力トルク・操舵角比を用いて決定するため、滑りやすい路面や特殊な走行環境によって、上記の予め定めた値が最適でなくなった場合、ステアリング軸反力トルクをローパスフィルタ処理する際の時定数が最適で無くなり、その結果、路面反力トルクの推定精度が低下し、最適な操舵トルクアシストが困難になるという問題があった。
この発明は上記のような問題を解決するためのものであり、予め定めたステアリング機構の摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比が最適で無い場合でも、ステアリング機構の摩擦トルクと、路面反力トルク・操舵角比との少なくともいずれか一方を演算し推定することで、ステアリング軸反力トルクのローパスフィルタ処理における時定数を最適にし、常に最適な操舵トルクアシストを行なう電動パワーステアリング制御装置を得ることを目的としている。
この発明による電動式パワーステアリング制御装置は、自動車のステアリング機構に与えられる操舵トルクをアシストするアシストトルクを発生するアシストモータを有する電動式パワーステアリング制御装置であって、自動車の車速を表わす車速信号を発生する車速信号発生手段、前記ステアリング機構のステアリング軸の回転速度を表わす回転速度信号を発生する回転速度信号発生手段、路面からの路面反力に基づき前記ステアリング機構に作用するステアリング軸反力トルクを表わすステアリング軸反力トルク信号を発生するステアリング軸反力トルク信号演算手段、及び前記ステアリング軸反力トルク信号をローパスフィルタ処理することにより路面反力トルクを推定する路面反力トルク推定手段を備え、前記ローパスフィルタ処理における時定数を演算するのに、前記ステアリング機構の摩擦トルクを表わす摩擦トルク信号、および/または路面からの路面反力トルクと前記ステアリング機構の操舵角との比を表わす路面反力トルク・操舵角比信号が使用され、前記摩擦トルク信号と前記路面反力トルク・操舵角比信号との少なくともいずれか一方を、前記車速信号と、前記回転速度信号と、前記ステアリング軸反力トルク信号を用いて算推定することを特徴とする。
この発明の電動パワーステアリング制御装置によれば、予め定めたステアリング機構の摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比信号が最適で無い場合でも、摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比信号の少なくとも一方を演算推定することで、ステアリング軸反力トルク信号のローパスフィルタ処理における時定数を最適なものにでき、推定精度の良い路面反力値が得られ、最適な操舵トルクアシストを行なう電動パワーステアリング制御装置が得られる。
以下、この発明による電動式パワーステアリング制御装置のいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電動式パワーステアリング制御装置を示す概略図である。
図1に示す電動式パワーステアリング制御装置は、自動車に搭載される。自動車は、ステアリング機構1を有し、このステアリング機構1は、運転者が操舵するステアリングハンドル2と、このステアリングハンドル2に連結されたステアリング軸3と、このステアリング軸3に設けられた減速ギヤ4と、タイヤ5を含んでいる。減速ギヤ4は、ステアリング軸3とアシストモータ7とを連結するギヤである。
ステアリングハンドル2には、運転者により操舵トルクThdlが与えられ、この操舵トルクThdlはステアリング軸3に与えられ、タイヤ5に伝達される。ステアリングハンドル2の操舵角をθhdlとし、ステアリング機構1の摩擦トルクをTfricとし、路面からタイヤ2に与えられる路面反力トルクをTalignとし、この路面反力トルクTalignに基づきステアリング機構1に与えられるステアリング軸反力トルクをTtranとする。
電動式パワーステアリング制御装置は、この自動車のステアリング機構1と協働する。この電動式パワーステアリング制御装置は、操舵トルク信号発生手段6と、EPS(Electric Power Steering)アシストモータ7と、EPSコントローラ(EPS ECU)8と、操舵角信号発生手段9とを含んでいる。
操舵トルク信号発生手段6は、操舵トルクThdlを検出するセンサであり、操舵トルクThdlを表わす操舵トルク信号Tsensを発生する。アシストモータ7はステアリング軸3に、運転者による操舵トルクをアシストするアシストトルクTassistを与える。アシストトルクTassistは減速ギヤ4を介して、ステアリング軸3に与えられる。アシストモータ7からは、電流信号Imtr_sensと、電圧信号Vt_sensが取り出される。電流信号Imtr_sensは、アシストモータ7に流れる駆動電流Imtrを表わす信号であり、電圧信号Vt_sensは、アシストモータ7に印加される電圧Vtを表わす信号である。操舵角信号発生手段9は、操舵角θhdlを表わす操舵角信号θsensを発生する操舵角センサであり、ステアリングハンドル2に設けられる。この操舵角信号発生手段は、ステアリング軸3に設けることもできる。
EPSコントローラ8は、操舵トルク信号Tsens、操舵角信号θsens、電流信号Imtr_sens、電圧信号Vt_sensなどを受けて、アシストモータ7によるアシストトルクTassistを制御する。EPSコントローラ8は、駆動電圧Vsupplyをアシストモータ7に供給する。
図2は、この発明の実施の形態1による電動式パワーステアリング制御装置における路面反力トルク推定動作を示す機能ブロック図である。図2において、ブロックESは、1/{(τest×s)+1}の演算を行なう演算ブロックを示す。Talign_estは路面反力トルク推定値、τestはローパスフィルタ動作の時定数、sはラプラス演算子である。機能ブロックESは、EPSコントローラ8を構成するマイクロコンピュータによって実行され、そのローパスフィルタ動作もマイクロコンピュータにより実行されるものであって、特別なハードウエアとしてのローパスフィルタは必要ではない。
図3は、この発明の実施の形態1による電動式パワーステアリング制御装置における路面反力トルクTalignと摩擦トルクTfricとの和を示す図である。図3において、縦軸はトルク(Nm)、横軸は時間(秒)である。
図4は、この発明の実施の形態1による電動式パワーステアリング制御装置を示すブロック図であり、図中一点鎖線で囲まれた部分が、アシストモータ7に対する駆動電流の目標値Itargetを演算する演算ブロック10であり、この演算ブロック10には、モータ駆動系20が付設される。
演算ブロック10は、図1のEPSコントローラ8に含まれる。演算ブロック10は、車速検出器(車速信号発生手段)11と、操舵トルク検出器(操舵トルク信号発生手段)12と、速度検出器(回転速度信号発生手段)13と、加速度検出器(加速度信号発生手段)14と、路面反力推定器(路面反力トルク推定手段)30と、アシストトルク決定ブロック15と、モータ電流決定器(モータ電流決定手段)16を含んでいる。
モータ駆動系20は、アシストモータ21と、モータ電流検出器22と、演算器23と、モータ駆動器24を含んでいる。
演算ブロック10の車速検出器(車速信号発生手段)11は、自動車の車速Vを受け、この車速を表わす車速信号Svを発生する。操舵トルク検出器(操舵トルク信号発生手段)12は、図1の操舵トルク信号発生手段6により構成され、操舵トルクThdlを表わす操舵トルク信号Tsensを発生する。速度検出器(回転速度信号発生手段)13は、ステアリング軸3の回転速度ωsを表わす回転速度信号S(ωs)を発生する。この速度検出器(回転速度信号発生手段)13は、アシストモータ7の回転数Nmを検出するようにアシストモータ7に付設されるので、ステアリング軸3の回転速度ωsを表わす回転速度信号S(ωs)は、アシストモータ7の回転数Nmを、アシストモータ7とステアリング軸3との間のギヤ比Ggearで除した値となる。なお、この速度検出器(回転速度信号発生手段)13は、ステアリング軸3に直接設け、ステアリング軸3の回転速度ωsを表わす回転速度信号S(ωs)を直接発生するようにしてもよい。加速度検出器(加速度信号発生手段)14は、速度検出器(回転速度信号発生手段)13からの回転速度信号S(ωs)に基づき、ステアリング軸3の回転加速度dωs/dtを表わす回転加速度信号S(dωs/dt)を出力する。なお、アシストモータ7の回転数Nmは、アシストモータ7に付加される回転数検出装置により検出されるが、特開2003−312521などに記載されるように、アシストモータ7の逆起電圧から算出することもできる。
路面反力推定器(路面反力推定手段)30は、車速検出器(車速信号発生手段)11からの車速信号Svと、操舵トルク検出器(操舵トルク信号発生手段)12からの操舵トルク信号Tsensと、操舵角信号発生手段9からの操舵角信号θsensと、速度検出器(回転速度信号発生手段)13からの回転速度信号S(ωs)と、加速度検出器(加速度信号発生手段)14からの加速度信号S(dωs/dt)と、モータ電流検出器22からの電流信号Imtr_sensとに基づいて、路面反力トルクTalignをオンラインで推定し、路面反力トルク推定値Talign_estを出力する。
アシストトルク決定ブロック15は、車速検出器(車速信号発生手段)11からの車速信号Svと、操舵トルク検出器(操舵トルク信号発生手段)12からの操舵トルク信号Tsensと、路面反力トルク推定器30からの路面反力トルク推定値Talign_estと、速度検出器(回転速度信号発生手段)13からの回転速度信号S(ωs)と、加速度検出器(加速度信号発生手段)14からの加速度信号S(dωs/dt)に基づき、アシストモータ7に対する目標アシストトルクTtargetを決定する。モータ電流決定器16は、この目標アシストトルクTtargetに基づき、この目標アシストトルクTtargetに見合ったアシストモータ7のモータ電流目標値Itargetを決定する。
アシストモータ21は、アシストモータ7であり、アシストトルクTassistを発生する。モータ電流検出器22は、アシストモータ7のモータ電流Imtrを表わす電流信号Imtr_sensを発生する。演算器23は、モータ電流目標値Itargetから電流信号Imtr_sensを引き算し、モータ駆動器24は、電流信号Imtr_sensが、モータ電流目標値Itargetに等しくなるように、アシストモータ7のモータ電流Imtrを調整する。
図5は、この発明の実施の形態1による電動式パワーステアリング制御装置における路面反力推定器(路面反力トルク推定手段)30を示すブロック図であり、点線で囲まれた部分が、路面反力推定器30に相当する。この路面反力推定器30はステアリング軸反力トルク信号演算手段31と、摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32と、ローパスフィルタ演算部33と、ローパスフィルタ時定数演算部34とを含んでいる。ローパスフィルタ演算部33は、マイクロコンピュータによって、ローパスフィルタを通過させたと同じ信号処理を行なうローパスフィルタ処理を実行する。
ステアリング軸反力トルク信号演算手段31は、操舵トルク信号Tsensによる操舵トルクThdlと、電流検出信号Imtr_sensによるモータ電流Imtrと、加速度検出器14からの加速度信号S(dωs/dt)とに基づき、下記の式(1)及び式(2)式に従いステアリング軸反力トルクTtranを表わすステアリング軸反力トルク信号を演算する。摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32は、とくにこの発明が特開2003−312521に対して異なる部分であり、ステアリング軸反力トルク信号演算手段31からのステアリング軸反力トルクTtranを表わすステアリング軸反力トルク信号と、車速検出器11からの車速出力Svと、操舵角信号発生手段9からの操舵角信号θsensと、速度検出器13からの回転速度信号S(ωs)とに基づいて、ステアリング機構1の摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号演算推定し、また路面反力トルク・操舵角比Kalign=路面反力トルク/操舵角を表わす路面反力トルク・操舵角比信号演算推定する。
ローパスフィルタ時定数演算部34は、摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32からの摩擦トルク信号と、路面反力トルク・操舵角比Kalign信号と、速度検出器13からの回転速度信号S(ωs)とに基づき、ローパスフィルタ演算における時定数τestを演算する。ローパスフィルタ演算部33は、ステアリング軸反力トルク信号演算手段31の出力と、ローパスフィルタ時定数演算部34の時定数出力τestとに基づき、路面反力推定値Talign_estを出力する。
図7は、この発明の実施の形態1による電動式パワーステアリング制御装置における、車速と路面反力トルク・操舵角比Kalignとの関係を示す図である。図7では、横軸は車速であり、縦軸は操舵角に対する路面反力トルクの比Kalignである。車速が小さい場合には、操舵角に対する路面反力トルクの比Kalignは小さく、車速が大きくなるに従って比Kalignは大きくなる。
次に、動作について説明する。電動式パワーステアリング制御装置は、運転者がステアリングハンドル2を切った時の操舵トルクThdlを操舵トルク信号発生手段6で測定し、その操舵トルクThdlに応じて、操舵トルクThdlを補助するアシストトルクTassistを発生させることを主な機能とするものである。また、より良い操舵フィーリングや操縦安定性を実現するため、操舵角θhdlを検出する操舵角信号発生手段9、ステアリング軸3の回転速度ωsを検出する速度検出器(回転速度信号発生手段)13及びステアリング軸3の加速度dωs/dtを検出する加速度検出器(加速度信号発生手段)14を有する。併せて、アシストモータ7に流れるモータ電流Imtrを表わす電流検出信号Imtr_sensがモータ電流検出器22により検出され、またアシストモータ7の端子間に印加される電圧Vtを表わす電圧検出信号Vt_sensも制御のために取り込まれる。
力学的には、操舵トルクThdlとアシストトルクTassistの和が、ステアリング軸反力トルクTtranに抗してステアリング機構1を回転させる。また、ステアリングハンドル2を回転させる時には、アシストモータ7の慣性項(Jはモータの慣性ゲイン)も作用し、結局次式の関係が成立する。
Ttran = Thdl + Tassist − J・dωs/dt (1)
ここで、dωs/dtはステアリング軸3の回転加速度である。
アシストモータ7によるアシストトルクTassistには、次式の関係が成立する。
Tassist = Ggear・Kt・Imtr (2)
ここで、Ggearはアシストモータ7からステアリング軸3への減速ギア比、Ktはアシストモータ7のトルク定数、Imtrはアシストモータ7のモータ電流である。また、ステアリング軸反力トルクTtranは、路面反力トルクTalignと、アシストモータ7を含むステアリング機構1の摩擦トルクTfricとの和である。Tf_absは摩擦トルクTfricの絶対値である。
Ttran= Talign + Tfric (3)
Tfric= Tf_abs×sign(ωs) (4)
ここで、sign(ωs)はステアリング軸3の回転方向(符号)である。
電動式パワーステアリングの制御装置であるEPSコントローラ8では、上述のように各センサの出力からアシストモータ7のモータ電流の目標値Itargetを演算し、これに対して、アシストモータ7からモータ電流検出器22により検出される実際のモータ電流Imtrが一致するように電流制御がなされて、アシストモータ7はモータ電流Imtrにトルク定数Ktとギア比Ggear(アシストモータ7からステアリング軸3への減速ギア)を乗じたアシストトルクTassistを発生し、運転者が操舵する時の操舵トルクThdlをアシストする構成となっている。
次に、路面反力トルク推定動作について説明する。路面反力検出器30は、図2に示すように、ステアリング軸反力トルクTtranを表わすステアリング軸反力トルク信号をローパスフィルタ処理することにより路面反力トルク推定値Talign_estを得る。まず、操舵は、道路のカーブ、レーンチェンジ等様々な場面で実施されるが、それらの操舵パターンは、所定時間内の範囲においては一定速度のランプ状とみなすことができる。その場合の路面反力トルクTalignと摩擦トルクTfricとの和は、図3のように波形となる。また、これを式で表すと路面反力トルクTalign及び、路面反力トルクTalignと摩擦トルクTfricとの和、すなわちステアリング軸反力トルクTtranは、次式(5)(6)のように表わすことができる。ここで、sはラプラス演算子である。
Talign=Tgrad/s (5)
Ttran=(Tgrad/s)+(Tf_abs)/s (6)
ここで、Tgradは路面反力トルクTalignの時間変化率、Ggearはアシストモータ7からステアリング軸3への減速ギア比、Tf_absはアシストモータ7を含むステアリング機構1内の摩擦トルクの絶対値である。ステアリング軸反力トルクTtranを表わすステアリング軸反力トルク信号をローパスフィルタ処理して得られる路面反力トルク推定値Talign_estは、次式(7)で得られる。
Talign_est={(Tgrad/s)+(Tf_abs)/s}×{1/(τest×s+1)}(7)
この時、推定すべき状態量である路面反力トルクTalignと路面反力トルク推定値Talign_estの推定誤差E(s)は、次式(8)となる。
E(s)=(Tgrad/s)−{(Tgrad/s)+(Tf_abs/s)}×
{1/(τest×s+1)}
={Tgrad×τest−(Tf_abs)}/s(τest×s+1) (8)
したがって、式(8)の分子が0、すなわち、ローパスフィルタ動作の時定数τestが次式(9)で表せるときに推定誤差がなくなる。
τest=Tf_abs/Tgrad (9)
ここで、路面反力トルクの時間変化率Tgradは、次式(10)の通り路面反力トルク・操舵角比Kalignと、ステアリング軸3の回転速度ωsの積で表わされる。
Tgrad=(dTalign/dt)=(dTalign/dθs)×(dθs/dt)
=Kalign×ωs (10)
従って次式(11)によりローパスフィルタ処理の時定数の最適値τestが定まる。
τest=(Tf_abs/Tgrad)=(Tf_abs/Kalign×ωs) (11)
図4及び図5は、実施の形態1によるパワーステアリング制御装置の構成を示したが、この発明における新規の要素は、路面反力トルクの推定に関するものなので、以下に路面反力推定器30の動作を図6のフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートにおいて、まず、ステップS1において、ステアリング軸反力トルク信号演算手段31が、(1)(2)式に基づき、操舵トルク信号Tsensによる操舵トルクThdl、モータ電流信号Imtr_sensによるモータ電流Imtr、加速度信号S(dωs/dt)によるモータの慣性項からステアリング軸反力トルクTtranを表わすステアリング軸反力トルク信号を算出する。
次にステップS2において、摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32は、入力した車速Vに対応する摩擦トルクを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号を推定済みであるか確認する。推定済みの場合は、ステップS3に進み、推定結果を基に、車速Vに対応する摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号をローパスフィルタ時定数演算部34に出力する。推定が完了していない場合には、ステップS4に進み、予め定めた、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号をローパスフィルタ時定数演算部34に出力し、続いてステップS5により、摩擦トルクを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号の推定を行なう。この動作については、詳細に後述する。
次にステップS6において、ローパスフィルタ時定数演算部34が、回転速度信号S(ωs)、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号、路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号から、(11)式に基づき、ローパスフィルタ処理の時定数τestを求める。次いで、ステップS7において、ローパスフィルタ演算部33がステアリング軸反力トルクTtran信号をローパスフィルタ処理する。そして、ステップS8において、路面反力トルク推定値Talign_estを得る。
摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32が、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号を推定する原理について、図8、10を用いて説明する。図8は車速一定で走行しステアリングハンドル2を左右に往復操舵した際の、操舵角θhdl、ステアリング軸3の回転速度S(ωs)、路面反力トルクTalign、ステアリング軸反力トルクTtranの時間変化を示すグラフである。図8において、横軸は時間である。図8では、横軸、すなわち時間軸に沿って、領域Aから領域Dまでの4つの領域が表わされている。領域A、B、C、Dは、それぞれ操舵角θhdlが正方向に増加する領域、正方向で減少する領域、負方向で減少する領域、負方向で増加する領域である。
また、この際の、操舵角対路面反力トルク、操舵角対ステアリング軸反力トルクを示すリサージュ波形が図9である。この図9では、横軸が操舵角θhdlであり、縦軸がステアリング軸反力トルクTtran及び路面反力トルクTalignである。原点0を通る点線が路面反力トルクTalignの変化を示し、その上下に、互いに平行に延びる実線がステアリング軸反力トルクTtranの変化を示し、これらの各実線と点線の間がそれぞれ摩擦トルクTfricである。図9の領域AからDは、図8の領域AからDに対応するが、図9では、領域A、領域Bが横軸の正の領域で、縦軸方向に対向しており、また領域C、領域Dが横軸の負の領域で縦軸方向に対向している。
図9において、操舵角対ステアリング軸反力トルクはヒステリシスを持った特性になるが、ステアリング軸反力トルクTtranは(3)(4)式の通りであり、図9における縦軸方向のヒステリシス幅は、ステアリング機構1内の摩擦トルクTf_absの2倍にあたる。ステアリング機構1内の摩擦トルクTf_absを求めるには、この図9における縦軸方向のヒステリシス幅の1/2を算出すれば良く、具体的には、領域AとBのステアリング軸反力トルクの差、領域DとCのステアリング軸反力トルクの差を求め1/2すれば良い。なお、領域AとBは図8に示すようにステアリング軸3の回転速度ωsの正負で区別でき、同様に領域CとDもこの回転速度ωsの正負で区別できる。なお、この回転速度ωsの正負は、ステアリングハンドル2の操舵方向に対応する。
また、路面反力トルク・操舵角比(路面反力トルクと操舵角の比)Kalignを求めるためには、図9における縦軸方向のヒステリシス幅の中間点を結んだ点線、すなわち、領域AとBのステアリング軸反力トルクの中間点を結んだ点線の勾配、および領域DとCのステアリング軸反力トルクの中間点を結んだ点線の勾配を算出すれば良い。なお、領域A、B、C、Dのそれぞれのステアリング軸反力トルクを結んだ線も、路面反力トルクと平行であるので、勾配を算出すれば、路面反力トルク・操舵角比Kalignとして利用可能である。
次に摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32が、図6のステップS6において、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号を推定する際の具体的な動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。まず、ここでは説明を簡単にするため、車速40km/hでの摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号を推定する際の動作を説明する。
図10のフローチャートにおいて、まずステップS51において、ステアリング軸反力トルク信号Ttran、車速信号Sv、ステアリング軸3の回転速度信号S(ωs)、操舵角信号θsensを入力する。次のステップS52では、車速信号Svが所定車速(ここでは40km/h)であるか判断し、その結果がYESの場合のみ、ステップS53において、「操舵角θhdl」、「ステアリング軸回転速度ωsの正負」別にステアリング軸反力トルク信号Ttranの値を記録する。ここでは、例えば、図11に示すように操舵角θhdlを示す「操舵角」、ステアリング軸3の回転速度ωsを示す「回転速度の正負」別に区分けした表を用意しておき、該当するセルにステアリング軸反力トルク信号の値を記憶する。例えば、操舵角20deg、回転速度が正の時にステアリング軸反力トルクが5Nmの場合、図11のセルdに5を記憶する。また、操舵角−40deg、回転速度が負でステアリング軸反力トルクが−10Nmの場合、図11のセルfに−10を記憶する。なお、ここでは同じセルに複数のステアリング軸反力トルク値を記憶できるものとする。
次に、ステップS54において、図11に示す表の全セル内に、例えば所定個数以上のステアリング軸反力トルク信号を記憶したかどうか判断し、その判断の結果がNoならば、その表を記憶したまま今回の処理を終了する。一方、ステップS54における判断の結果がYesである場合は、ステップS55からS59に進み、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号の算出を行う。まず、ステップS55では、図11の表の各セル内の平均値(中央値でも良い)を算出し、ステップS56において、各操舵角での摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を次式(12)により算出する。なお、ローパスフィルタの時定数τestの演算には、ステアリング機構1の摩擦トルクの絶対値が必要なため、式(12)では絶対値を求める。
Tfric=|Ttran_pos−Ttran_neg|/2 (12)
ここで、Ttran_posは、回転速度ωsが正のときのステアリング軸反力トルク信号であり、また、Ttran_negは、回転速度ωsが負のときのステアリング軸反力トルク信号である。
例えば、操舵角20degでの摩擦トルクは、|(図11のセルd内のステアリング軸反力トルク信号の平均値)−(図11のセルi内のステアリング軸反力トルク信号の平均値)|/2となる。次のステップS57では、こうして求めた各操舵角の摩擦トルクを表わす摩擦トルク信号を平均化し、車速40km/hでの摩擦トルク信号とする。
次のステップS58では、各操舵角における「回転速度ωsが正のときのステアリング軸反力トルク信号Ttran_posと、回転速度ωsが負のときのステアリング軸反力トルク信号Ttran_negの中間値」を算出し、例えば最小二乗法によって、これらの値の回帰直線の勾配を求め、これを車速40km/hの路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号とする。
具体的には、次の座標AからEを求め、さらに、これらの座標AからEの回帰直線の勾配を求め、これを路面反力トルク・操舵角比Kalignとする。
座標A={(−40),(図11のセルa内のTtran_posの平均値+セルf内のTtran_negの平均値)/2}
座標B={(−20),(図11のセルb内のTfric_posの平均値+セルg内のTtran_negの平均値)/2}
座標C={( 0),(図11のセルc内のTtran_posの平均値+セルh内のTtran_negの平均値)/2}
座標D={( 20),(図11のセルd内のTtran_posの平均値+セルi内のTtran_negの平均値)/2}
座標E={( 40),(図11のセルe内のTtran_posの平均値+セルj内のTtran_negの平均値)/2}
このようにして、車速40km/hでの摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号を算出するが、ステップ52〜58を、他の車速についても同様に行い、各車速に応じた摩擦トルクTalignを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号を算出し、ステップS59において、算出が完了した車速については、その旨を示すフラグをセットする。このフラグが図6のステップS2に対応するものとなる。
このようにして、実施の形態1では、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号をオンラインで演算推定し、それを基に路面反力トルク推定値Talign_estを得るので、予め定めた摩擦トルク信号及び路面反力トルク操舵角比信号が最適でない場合でも、ステアリング軸反力トルク信号を通すローパスフィルタ動作の時定数τestを最適なものにでき、推定精度の良い路面反力トルク推定値が得られる。
なお、実施の形態1では、車速が所定車速であれば、「操舵角」、「回転速度の正負」別にステアリング軸反力トルクを記憶する例を示したが、さらに、操舵角信号θsens、回転速度信号S(ωs)、加速度信号S(dωs/dt)で表わされる、ステアリング軸3の操舵角θhdl、回転速度ωs、回転加速度dωs/dt等が所定条件に当てはまる場合のみ、ステアリング軸反力トルク信号を記憶するようにすれば、外乱や推定誤差を少なくでき、より推定精度の良い路面反力トルク推定値が得られる。
また、実施の形態1では、より好ましい例として、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号の双方をオンラインで演算推定する例を示したが、これに限るものでは無く、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号のみオンラインで演算推定し、路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号は予め定めた値を用いたり、逆に、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号は予め定めた値を用いて、路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号のみオンラインで演算推定するようにしても何ら問題は無い。
また、実施の形態1では、各車速に対応する摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号及び路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号を、一度推定すれば、以降はその推定結果を使用し続ける例を示したが、これに限るものでは無く、所定条件に従って再度推定を行なうようにすれば、ステアリング軸反力トルク信号Ttranを通すローパスフィルタ動作の時定数τestを常に最適なものにでき、推定精度の良い路面反力トルク推定値が常に得られる。また、推定した結果が、これまで用いた値から大きく異なる値であれば、推定結果を破棄し、これまで用いた値を引き続き用いたり、これまで用いた値と推定結果の平均値を新たに用いたりすれば、外乱や推定誤差の影響も少なくでき、より推定精度の良い路面反力トルク推定値が得られる。
また、実施の形態1では、図11において、操舵角θhdlを−40deg〜40degと記載したが、これに限るものでは無く、操舵角θhdlの範囲や刻みは、操舵角信号発生手段9の性能、EPSコントローラ8を構成するマイクロコンピュータの計算能力やメモリ容量、車両のステアリング特性等に応じて定めれば良い。
また、実施の形態1では、摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32が摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を推定する際に、操舵角θhdl別の摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を算出した後、平均化し、車速40km/hでの摩擦トルク信号としたが、これに限るものでは無く、車速V及び操舵角θhdl別に摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を記憶するようにし、車速Vと操舵角θhdlに対応する摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号をローパスフィルタ時定数演算部34に出力するようにすれば、より好ましく、さらに推定精度の良い路面反力トルク推定値が得られる。
また、実施の形態1では、摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32が路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号を推定する際に、「回転速度ωsが正のときのステアリング軸反力トルク信号Ttran_posと回転速度ωsが負のときのステアリング軸反力トルク信号Ttran_negとの中間値」を算出し、最小二乗法によって、これらの値の回帰直線の勾配を求めたがこれに限るものでは無く、例えば、回転速度ωsが正のときと回転速度ωsが負のときのステアリング軸反力トルク信号Ttran_posとTtran_negから直接、すなわち、上記のような中間値を算出せずに、回帰直線を求めても良いし、回転速度ωsが正のときのステアリング軸反力トルク信号Ttran_pos及び回転速度ωsが負のときのステアリング軸反力トルク信号Ttran_negの一方のみから回帰直線を求めても、同様の効果が得られる。また、所定操舵角範囲毎に、例えば、0〜20deg、20〜40deg、40〜60degというように区切って、回帰直線の勾配を求め、車速Vと操舵角θhdlに対応する路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号をローパスフィルタ時定数演算部34に出力するようにすれば、より好ましく、さらに推定精度の良い路面反力トルク推定値が得られる。また、最小二乗法による回帰直線に限るものでは無く、他の手法による回帰直線でも良いし、回帰曲線から各操舵角θhdlでの勾配を求めても良い。
実施の形態2.
図12は、この発明による電動式パワーステアリング制御装置の実施の形態2を示すブロック図である。この実施の形態2は、実施の形態1に比較して、操舵角信号発生手段9を持っておらず、したがって、図12で用いられる路面反力トルク推定器30Aでは、操舵角信号θsensを利用せずに、路面反力トルク推定値Talign_estが演算される。
図13は実施の形態2による電動式パワーステアリング制御装置の路面反力トルク推定器30Aを示すブロック図である。実施の形態1に比較して、操舵角検出信号θsensが削除され、摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定部32が摩擦トルク推定部35に代えられ、実施の形態1とは異なる方法で摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を推定するものである。その他の構成は、実施の形態1と同じである。
図14は、実施の形態2による路面反力トルク推定器30Aの動作を示すフローチャートである。実施の形態2による路面反力推定器30Aの動作を図14に基づいて説明する。
まず、実施の形態1と同様に、ステップS1において、ステアリング軸反力トルク信号演算手段31が、式(1)(2)に基づき、操舵トルクThdlを示す操舵トルク信号Tsens、アシストモータ7のモータ電流Imtrを示す電流信号Imtr_sens、ステアリング軸3の加速度信号S(dωs/dt)からステアリング軸反力トルクTtranを表わすステアリング軸反力トルク信号を算出する。次に摩擦トルク推定部35は、ステップS12において、入力した車速Vに対応する摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を推定済みであるか確認する。
ステップS12の判断の結果がYesの場合には、ステップS13に進み、推定済みの車速Vに対応する摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号をローパスフィルタ時定数演算部34に出力する。ステップS12の判断結果がNoである場合には、ステップS14に進み、予め定めた摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号をローパスフィルタ時定数演算部34に出力し、次のステップS15で摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号の推定を行なう。この動作については、詳細に後述する。
次にステップS6において、ローパスフィルタ時定数演算部34が、回転速度ωsを表わす回転速度信号S(ωs)、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号、路面反力トルク・操舵角比Kalignを表わす路面反力トルク・操舵角比信号から、式(11)に基づき、ローパスフィルタ処理の時定数τestを求める。次いで、ステップS7において、ローパスフィルタ演算部33がステアリング軸反力トルク信号Ttranをローパスフィルタ処理し、ステップS8において、路面反力トルク推定値Talign_estを得る。
実施の形態2における摩擦トルク推定部35が摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を推定する原理について説明する。図15は図8と同じく、車速Vが一定で走行し、ステアリングハンドル2を左右に往復操舵した際の、操舵角θhdl、ステアリング軸3の回転速度ωs、路面反力トルクTalign、ステアリング軸反力トルクTtranの時間変化を示すグラフである。また、図16は図9と同じく、操舵角θhdl対路面反力トルクTalign、及び操舵角θhdl対ステアリング軸反力トルクTtranを示すリサージュ波形である。ここで、図15中に示した時刻A、Cは回転速度ωsが反転する直前、時刻B、Dは回転速度ωsが反転した直後であるが、この時刻でのステアリング軸反力トルクを図16中に示す。
ここで、ステアリング軸反力トルクTtranは式(3)(4)の通りであり、図16における縦軸方向のヒステリシス幅は「ステアリング機構1内の摩擦トルクTf_abs」の2倍にあたる。「ステアリング機構1内の摩擦トルクTf_abs」を求めるためには、このヒステリシス幅の1/2を算出すれば良く、時刻Aと時刻Bにおけるステアリング軸反力トルク信号の差、時刻Dと時刻Cのステアリング軸反力トルク信号の差を求め、1/2すれば良い。
次に摩擦トルク推定部35が、図14のステップS15において摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を推定する際の具体的な動作について、図17を用いて説明する。まず、ステップS151において、車速信号Sv、回転速度信号S(ωs)、ステアリング軸反力トルク信号Ttranを入力する。次にステップS153において、車速信号Sv、回転速度信号S(ωs)の正負、ステアリング軸反力トルク信号Ttran、操舵角信号θsensを記録する。
ここでは、図18に示すように車速信号Sv、回転速度信号S(ωs)の正負、ステアリング軸反力トルク信号Ttranを時系列で所定期間、記憶するための表を用意しておき、新しいデータを記憶する度に、最も古いデータを削除する(所謂、FIFO型メモリ)。そして、表に記憶したデータを基に摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号の算出を行なう。
まず、ステップS154において、車速信号Svが全て同じであるか判断し、その判断の結果がNoの場合は表を記憶したまま今回の処理を終了する。ステップS154における判断の結果がYesであれば、ステップS155に進み、回転速度ωsの正負の時系列パターンが、図19又は図20に示す所定のパターンであるか判断する。なお、図18、図19、図20において、「回転速度の正負」は、回転速度信号S(ωs)で表わされるステアリング軸3の回転速度ωsの正負を示す
ここで、図19のパターンは最古データから最新データに向かって回転速度ωsが正から負に変化するパターンであり、また図20のパターンは最古データから最新データに向かって回転速度ωsが負から正に変化するパターンである。回転速度ωsの正負の時系列パターンが、図19又は図20のいずれのパターンでもない場合には、ステップS155の判断結果はNoとなり、この場合には表を記憶したまま今回の処理を終了する。一方、回転速度ωsの時系列パターンが図19又は図20のパターンと一致した場合には、ステップS156に進み、この車速Vでの摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を次式(13)により算出する。なお、ローパスフィルタの時定数τestの演算には、ステアリング機構1の摩擦トルクの絶対値が必要なため、式(13)でも絶対値を求める。
摩擦トルクTfric=|Ttran_new−Ttran_old|/2 (13)
ここでTtran_newは、図18のセルaにおける最新データのステアリング軸反力トルク信号であり、またTtran_oldは、図18のセルbにおける最古データのステアリング軸反力トルク信号であり、これらの差の絶対値を1/2する。
このようにして、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号の算出が完了した車速Vについては、ステップS159において、その旨を示すフラグをセットする。本フラグが図14のステップS12に対応するものとなる。なお、図14のステップS12で車速Vに対応する摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を推定済みと判断した際に、図18の表を一旦クリアしておけば、再び図14のステップS15を実行する際に、前回のステップS15の実行時のデータはクリアされており、摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号の算出に誤りが生じない。
このようにして、実施の形態2では、摩擦トルクTfricを表わす摩擦信号をオンラインで演算推定し、それを基に路面反力トルクTalignの推定を行なうので、予め定めた摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号が最適でない場合でも、ステアリング軸反力トルク信号Ttranに対するローパスフィルタ処理の時定数τestを最適なものにでき、推定精度の良い路面反力トルク推定値が得られる。また、実施の形態1のような操舵角信号発生手段9が不要であるので安価に構成可能である。
なお、実施の形態2では、車速Vが全て同じでかつ、回転速度ωsの正負の時系列パターンが回転速度ωsの反転を示す場合に、記憶しておいたデータを基に摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を算出するようにしたが、操舵角θhdl、回転速度ωs、加速度dωs/dt等も図18の表に追加して記憶しておき、車速Vと回転速度ωsの正負の時系列パターンに加えて、操舵角信号θsens、回転速度信号S(ωs)、加速度信号S(dωs/dt)で表わされる、ステアリング軸3の操舵角θhdl、回転速度ωs、回転加速度dωs/dt等が所定条件に当てはまる場合のみ、記憶しておいたデータを基に摩擦トルクTfricを表わす摩擦トルク信号を算出するようにすれば、外乱や推定誤差を少なくでき、より推定精度の良い摩擦トルク値が得られる。
また、実施の形態2では回転速度ωsの正負、及びステアリング軸反力トルクを示す図18の表で記憶し、回転速度ωsの正負の時系列パターンが図19、図20のパターンと一致するか判断したが、これに限るものでは無く、回転速度ωsの反転前と反転後のステアリング軸反力トルク信号の差を算出できるものであれば良い。
この発明による電動式パワーステアリング制御装置は、車両、例えば自動車のステアリングハンドルに対する操舵トルクをアシストするパワーステアリング装置に利用される。
図1はこの発明による電動式パワーステアリング制御装置の実施の形態1の全体構成図。 図2は路面反力トルクの推定動作を示すブロック図。 図3はステアリング軸反力トルク、摩擦トルクおよび路面反力トルクの変化を示すグラフ。 図4は実施の形態1におけるパワーステアリング制御装置を示すブロック図。 図5は実施の形態1における路面反力トルク推定手段を示すブロック図。 図6は実施の形態1における路面反力トルク推定動作を示すフローチャート。 図7は車速とアライメント・操舵角比との関係を示すグラフ。 図8は実施の形態1で利用されるステアリング軸反力トルク、摩擦トルクおよび路面反力トルクの変化を示すグラフ。 図9は図8のリサージュ線図。 図10は実施の形態1における摩擦トルク及びアライメント・操舵角比の演算動作を示すフローチャート。
図11は実施の形態1において摩擦トルク及びアライメント・操舵角比の演算動作で使用される図表。 図12は実施の形態2におけるパワーステアリング制御装置を示すブロック図。 図13は実施の形態2における路面反力トルク推定手段を示すブロック図。 図14は実施の形態2における路面反力トルク推定動作を示すフローチャート。 図15は実施の形態2で利用されるステアリング軸反力トルク、摩擦トルクおよび路面反力トルクの変化を示すグラフ。 図16は図15のリサージュ線図。 図17は実施の形態2における摩擦トルクの演算動作を示すフローチャート。 図18は実施の形態2において摩擦トルクの演算動作で使用される図表。 図19は実施の形態2において摩擦トルクの演算動作で使用される図表。 図20は実施の形態2において摩擦トルクの演算動作で使用される図表。
1:ステアリング機構、3:ステアリング軸、6、12:操舵トルク信号発生手段、
7、21:アシストモータ、8:EPSコントローラ、9:操舵角信号発生手段、
11:車速信号発生手段、13:回転速度信号発生手段、
14:加速度信号発生手段、15:アシストトルク決定ブロック、
16:モータ電流決定器、22:モータ電流検出器、24:モータ駆動器、
30、30A:路面反力トルク推定手段、31:ステアリング軸反力トルク信号演算手段、
32:摩擦トルク及び路面反力トルク・操舵角比推定手段、
33:ローパスフィルタ演算部、34:ローパスフィルタ時定数演算部、
35:摩擦トルク推定手段。

Claims (11)

  1. 自動車のステアリング機構に与えられる操舵トルクをアシストするアシストトルクを発生するアシストモータを有する電動式パワーステアリング制御装置であって、自動車の車速を表わす車速信号を発生する車速信号発生手段、前記ステアリング機構のステアリング軸の回転速度を表わす回転速度信号を発生する回転速度信号発生手段、路面からの路面反力に基づき前記ステアリング機構に作用するステアリング軸反力トルクを表わすステアリング軸反力トルク信号を発生するステアリング軸反力トルク信号演算手段、及び前記ステアリング軸反力トルク信号をローパスフィルタ処理することにより路面反力トルクを推定する路面反力トルク推定手段を備え、前記ローパスフィルタ処理における時定数を演算するのに、前記ステアリング機構の摩擦トルクを表わす摩擦トルク信号、および路面からの路面反力トルクと前記ステアリング機構の操舵角との比を表わす路面反力トルク・操舵角比信号が使用され、前記摩擦トルク信号と前記路面反力トルク・操舵角比信号との少なくともいずれか一方を、前記車速信号と、前記回転速度信号と、前記ステアリング軸反力トルク信号を用いて算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  2. 自動車のステアリング機構に与えられる操舵トルクをアシストするアシストトルクを発生するアシストモータを有する電動式パワーステアリング制御装置であって、自動車の車速を表わす車速信号を発生する車速信号発生手段、前記ステアリング機構のステアリング軸の回転速度を表わす回転速度信号を発生する回転速度信号発生手段、路面からの路面反力に基づき前記ステアリング機構に作用するステアリング軸反力トルクを表わすステアリング軸反力トルク信号を発生するステアリング軸反力トルク信号演算手段、及び前記ステアリング軸反力トルク信号をローパスフィルタ処理することにより路面反力トルクを推定する路面反力トルク推定手段を備え、前記ローパスフィルタ処理における時定数を演算するのに使用される前記ステアリング機構の摩擦トルクを表わす摩擦トルク信号、前記車速信号と、前記回転速度信号と、前記ステアリング軸反力トルク信号を用いて算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  3. 請求項2記載の電動式パワーステアリング制御装置であって、さらに、前記ステアリング機構の操舵角を表わす操舵角信号を発生する操舵角信号発生手段を備え、また、前記路面反力トルク推定手段は、前記摩擦トルク信号を演算推定する摩擦トルク推定手段を有し、前記摩擦トルク推定手段は、所定車速及び所定操舵角における前記ステアリング軸反力トルク信号を、前記ステアリング機構の操舵方向に対応した前記回転速度信号の正負別に記憶し、前記回転速度信号が正のときの前記ステアリング軸反力トルク信号と前記回転速度信号が負のときのステアリング軸反力トルク信号との差の絶対値の半分として、前記所定車速に対応し、又は前記所定車速所定操舵角に対応す前記摩擦トルク信号を演算推定、前記路面反力トルク推定手段は、前記摩擦トルク推定手段が演算推定した前記摩擦トルク信号を用いて、前記時定数を決定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  4. 請求項3記載の電動式パワーステアリング制御装置であって、前記摩擦トルク推定手段は、前記回転角度信号で表わされる前記ステアリング軸の回転速度が所定条件に当てはまる場合に前記ステアリング軸反力トルク信号を記憶し、この記憶したステアリング軸反力トルク信号に基づき、前記摩擦トルク信号を演算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  5. 請求項3記載の電動式パワーステアリング制御装置であって、前記摩擦トルク推定手段は、前記操舵角信号で表される前記ステアリング機構の操舵角が所定条件に当てはまる場合に前記ステアリング軸反力トルク信号を記憶し、この記憶したステアリング軸反力トルク信号に基づき、前記摩擦トルク信号を演算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  6. 請求項3記載の電動式パワーステアリング制御装置であって、前記ステアリング軸の回転加速度を表わす回転加速度信号を発生する加速度信号発生手段を備え、前記摩擦トルク推定手段は、前記回転加速度信号で表わされる前記ステアリング軸の回転加速度が所定条件に当てはまる場合に前記ステアリング軸反力トルク信号を記憶し、この記憶したステアリング軸反力トルク信号に基づき、前記摩擦トルク信号を演算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  7. 自動車のステアリング機構に与えられる操舵トルクをアシストするアシストトルクを発生するアシストモータを有する電動式パワーステアリング制御装置であって、自動車の車速を表わす車速信号を発生する車速信号発生手段、前記ステアリング機構のステアリング軸の回転速度を表わす回転速度信号を発生する回転速度信号発生手段、路面からの路面反力に基づき前記ステアリング機構に作用するステアリング軸反力トルクを表わすステアリング軸反力トルク信号を発生するステアリング軸反力トルク信号演算手段、及び前記ステアリング軸反力トルク信号をローパスフィルタ処理することにより路面反力トルクを推定する路面反力トルク推定手段を備え、前記ローパスフィルタ処理における時定数を演算するのに、路面からの路面反力トルクと前記ステアリング機構の操舵角との比を表わす路面反力トルク・操舵角比信号が使用され、前記路面反力トルク・操舵角比信号、前記車速信号と、前記回転速度信号と、前記ステアリング軸反力トルク信号を用いて算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  8. 請求項7記載の電動式パワーステアリング制御装置であって、さらに、前記ステアリング機構の操舵角を表わす操舵角信号を発生する操舵角信号発生手段と備え、また、前記路面反力トルク推定手段は、前記路面反力トルク・操舵角比信号を演算推定する路面反力トルク・操舵角比推定手段を有し、前記路面反力トルク・操舵角比推定手段は、所定車速及び所定操舵角における前記ステアリング軸反力トルク信号を前記ステアリング機構の操舵方向に対応した前記回転速度信号の正負別に記憶し、この記憶したステアリング軸反力トルク信号に基づき、前記所定車速に対応し、又は前記所定車速所定操舵角に対応す前記路面反力トルク・操舵角比信号を演算推定し、前記路面反力トルク推定手段は、前記路面反力トルク・操舵角比推定手段が演算推定した前記路面反力トルク・操舵角比信号を用いて、前記時定数を決定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  9. 請求項8記載の電動式パワーステアリング制御装置であって、前記路面反力トルク・操舵角比推定手段は、前記回転角度信号で表わされる前記ステアリング軸の回転速度が所定条件に当てはまる場合に前記ステアリング軸反力信号を記憶し、この記憶したステアリング軸反力トルク信号に基づき、前記路面反力トルク・操舵角比信号を演算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  10. 請求項8記載の電動式パワーステアリング制御装置であって、前記路面反力トルク・操舵角比推定手段は、前記操舵角信号で表される前記ステアリング軸の操舵角が所定条件に当てはまる場合に前記ステアリング軸反力トルク信号を記憶し、この記憶したステアリング軸反力トルク信号に基づき、前記路面反力トルク・操舵角比信号演算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  11. 請求項8記載の電動式パワーステアリング制御装置であって、前記ステアリング軸の回転加速度を表わす回転加速度信号を発生する加速度信号発生手段を備え、前記路面反力トルク・操舵角比推定手段は、前記回転加速度信号で表わされる前記ステアリング軸の回転加速度が所定条件に当てはまる場合に前記ステアリング軸反力トルク信号を記憶し、この記憶したステアリング軸反力トルク信号に基づき、前記路面反力トルク・操舵角比信号を演算推定することを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
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