JP2003312487A - 伝達比可変操舵装置 - Google Patents
伝達比可変操舵装置Info
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- JP2003312487A JP2003312487A JP2002124847A JP2002124847A JP2003312487A JP 2003312487 A JP2003312487 A JP 2003312487A JP 2002124847 A JP2002124847 A JP 2002124847A JP 2002124847 A JP2002124847 A JP 2002124847A JP 2003312487 A JP2003312487 A JP 2003312487A
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- JP
- Japan
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- steering
- transmission ratio
- gear
- shaft
- housing
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- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】比較的簡易な構造により、製造コストの低廉化
を実現可能な伝達比可変操舵装置を提供する。 【解決手段】操舵角と転舵角との伝達比を可変する伝達
比可変操舵装置において、ハウジング2、3に固定され
た電磁クラッチ9と、電磁クラッチ9によりハウジング
2と断接可能に設けられた内歯歯車4と、内歯歯車4内
で上部ステアリングシャフト71と一体回転可能に設け
られた太陽歯車5と、下部ステアリングシャフト72に
回転可能に軸支され、内歯歯車4及び太陽歯車5に噛合
する遊星歯車6とを備えている。
を実現可能な伝達比可変操舵装置を提供する。 【解決手段】操舵角と転舵角との伝達比を可変する伝達
比可変操舵装置において、ハウジング2、3に固定され
た電磁クラッチ9と、電磁クラッチ9によりハウジング
2と断接可能に設けられた内歯歯車4と、内歯歯車4内
で上部ステアリングシャフト71と一体回転可能に設け
られた太陽歯車5と、下部ステアリングシャフト72に
回転可能に軸支され、内歯歯車4及び太陽歯車5に噛合
する遊星歯車6とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵ハンドルの操
舵角と転舵系の転舵角との伝達比を変化させる伝達比可
変操舵装置に関する。
舵角と転舵系の転舵角との伝達比を変化させる伝達比可
変操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開2000−211541号公
報記載の伝達比可変操舵装置が知られている。この伝達
比可変操舵装置は、ハウジングと、このハウジングと一
体回転可能に設けられ、操舵ハンドルの操舵角を伝達す
る入力軸と、ハウジング内に固定され、モータ軸を回転
可能なモータと、ハウジングに回転可能に支承され、転
舵輪等の転舵系に転舵角を伝達する出力軸と、ハウジン
グ内でモータ軸と出力軸との間に設けられ、モータ軸の
回転角を増減して出力軸に出力するハーモニックギヤ
と、ハウジング外で入力軸と同軸に設けられ、フレキシ
ブルフラットケーブルによりモータと外部とを接続する
スパイラルケーブル装置とを備えている。
報記載の伝達比可変操舵装置が知られている。この伝達
比可変操舵装置は、ハウジングと、このハウジングと一
体回転可能に設けられ、操舵ハンドルの操舵角を伝達す
る入力軸と、ハウジング内に固定され、モータ軸を回転
可能なモータと、ハウジングに回転可能に支承され、転
舵輪等の転舵系に転舵角を伝達する出力軸と、ハウジン
グ内でモータ軸と出力軸との間に設けられ、モータ軸の
回転角を増減して出力軸に出力するハーモニックギヤ
と、ハウジング外で入力軸と同軸に設けられ、フレキシ
ブルフラットケーブルによりモータと外部とを接続する
スパイラルケーブル装置とを備えている。
【0003】この伝達比可変操舵装置では、運転手が操
舵ハンドルを操舵すると、入力軸を介してハウジングに
操舵角が伝達される。この際、その操舵角に応じた電力
及び制御信号がスパイラルケーブル装置のフレキシブル
フラットケーブルを介してモータに送信され、操舵角に
応じてモータがモータ軸を回転駆動する。モータ軸の回
転はハーモニックギヤに伝達され、ここで減速されて出
力軸が回転駆動される。こうしてこの伝達比可変操舵装
置では、操舵角と転舵角との伝達比が可変された状態で
転舵系に転舵角が伝達される。
舵ハンドルを操舵すると、入力軸を介してハウジングに
操舵角が伝達される。この際、その操舵角に応じた電力
及び制御信号がスパイラルケーブル装置のフレキシブル
フラットケーブルを介してモータに送信され、操舵角に
応じてモータがモータ軸を回転駆動する。モータ軸の回
転はハーモニックギヤに伝達され、ここで減速されて出
力軸が回転駆動される。こうしてこの伝達比可変操舵装
置では、操舵角と転舵角との伝達比が可変された状態で
転舵系に転舵角が伝達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の伝
達比可変操舵装置では、入力軸と出力軸との間にモータ
及びハーモニックギヤを有するとともに、ハウジング自
体が入力軸とともに回転するものであることから、ハウ
ジング内に固定されたモータと外部とをスパイラルケー
ブル装置により接続することとしている。このため、構
造が比較的複雑であり、製造コストの低廉化を招来して
いた。
達比可変操舵装置では、入力軸と出力軸との間にモータ
及びハーモニックギヤを有するとともに、ハウジング自
体が入力軸とともに回転するものであることから、ハウ
ジング内に固定されたモータと外部とをスパイラルケー
ブル装置により接続することとしている。このため、構
造が比較的複雑であり、製造コストの低廉化を招来して
いた。
【0005】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであって、比較的簡易な構造により、製造コスト
の低廉化を実現可能な伝達比可変操舵装置を提供するこ
とを解決すべき課題としている。
たものであって、比較的簡易な構造により、製造コスト
の低廉化を実現可能な伝達比可変操舵装置を提供するこ
とを解決すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の伝達比可変操舵
装置は、操舵ハンドルの操舵角を伝達する入力軸と、転
舵系に転舵角を伝達する出力軸と、該入力軸と該出力軸
との間でハウジング内に設けられ、該操舵角と該転舵角
との伝達比を可変する伝達比可変操舵装置において、
装置は、操舵ハンドルの操舵角を伝達する入力軸と、転
舵系に転舵角を伝達する出力軸と、該入力軸と該出力軸
との間でハウジング内に設けられ、該操舵角と該転舵角
との伝達比を可変する伝達比可変操舵装置において、
【0007】前記ハウジングに固定された電磁クラッチ
と、該電磁クラッチにより該ハウジングと断接可能に設
けられた内歯歯車と、該内歯歯車内で前記入力軸又は前
記出力軸と一体回転可能に設けられた太陽歯車と、該出
力軸又は該入力軸に回転可能に軸支され、該内歯歯車及
び該太陽歯車に噛合する遊星歯車とを備えたことを特徴
とする。
と、該電磁クラッチにより該ハウジングと断接可能に設
けられた内歯歯車と、該内歯歯車内で前記入力軸又は前
記出力軸と一体回転可能に設けられた太陽歯車と、該出
力軸又は該入力軸に回転可能に軸支され、該内歯歯車及
び該太陽歯車に噛合する遊星歯車とを備えたことを特徴
とする。
【0008】本発明の伝達比可変操舵装置では、内歯歯
車の歯数をZi、太陽歯車の歯数をZs、遊星歯車の歯
数をZpとすれば、電磁クラッチが内歯歯車をハウジン
グに完全に固定しておれば、太陽歯車の回転角は、数1
に示す増速比uで遊星歯車に伝達されることとなる。
車の歯数をZi、太陽歯車の歯数をZs、遊星歯車の歯
数をZpとすれば、電磁クラッチが内歯歯車をハウジン
グに完全に固定しておれば、太陽歯車の回転角は、数1
に示す増速比uで遊星歯車に伝達されることとなる。
【0009】
【数1】
【0010】他方、電磁クラッチが内歯歯車をハウジン
グから完全に開放しているのであれば、太陽歯車の回転
角は遊星歯車に伝達されないこととなる。このため、太
陽歯車に入力軸を一体回転可能に設け、出力軸に遊星歯
車を軸支すれば、入力軸と出力軸との間には0〜uの範
囲内の伝達比が生じる。逆に、太陽歯車に出力軸を一体
回転可能に設け、入力軸に遊星歯車を軸支すれば、入力
軸と出力軸との間には1/u〜無限大の範囲内の伝達比
が生じる。
グから完全に開放しているのであれば、太陽歯車の回転
角は遊星歯車に伝達されないこととなる。このため、太
陽歯車に入力軸を一体回転可能に設け、出力軸に遊星歯
車を軸支すれば、入力軸と出力軸との間には0〜uの範
囲内の伝達比が生じる。逆に、太陽歯車に出力軸を一体
回転可能に設け、入力軸に遊星歯車を軸支すれば、入力
軸と出力軸との間には1/u〜無限大の範囲内の伝達比
が生じる。
【0011】こうして、この伝達比可変操舵装置では、
構造が比較的簡易であり、製造コストの低廉化を実現す
ることができる。
構造が比較的簡易であり、製造コストの低廉化を実現す
ることができる。
【0012】電磁クラッチはハウジングと内歯歯車との
間のすべりを制御可能なものであることが好ましい。こ
うであれば、上記範囲内の任意の伝達比で入力軸と出力
軸とを接続又は切断することができる。なお、このよう
な電磁クラッチは、ソレノイドに通電する電流値を変化
させて磁界の強さを変化させ、これにより相対回転する
部材間のすべりを制御することができる。
間のすべりを制御可能なものであることが好ましい。こ
うであれば、上記範囲内の任意の伝達比で入力軸と出力
軸とを接続又は切断することができる。なお、このよう
な電磁クラッチは、ソレノイドに通電する電流値を変化
させて磁界の強さを変化させ、これにより相対回転する
部材間のすべりを制御することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照しつつ説明する。
態を図面を参照しつつ説明する。
【0014】この伝達比可変操舵装置は、図1に示すよ
うに、ステアリング装置に用いられる。このテアリング
装置は、車両の操舵ハンドル70が入力軸としての上部
ステアリングシャフト71の上端に図示しない等速ジョ
イントを介して接続されている。また、上部ステアリン
グシャフト71の下端と、出力軸としての下部ステアリ
ングシャフト72の上端とが伝達比可変操舵装置1を介
して接続されている。
うに、ステアリング装置に用いられる。このテアリング
装置は、車両の操舵ハンドル70が入力軸としての上部
ステアリングシャフト71の上端に図示しない等速ジョ
イントを介して接続されている。また、上部ステアリン
グシャフト71の下端と、出力軸としての下部ステアリ
ングシャフト72の上端とが伝達比可変操舵装置1を介
して接続されている。
【0015】また、下部ステアリングシャフト72の下
端には図示しない等速ジョイントを介して図示しないピ
ニオンが設けられ、このピニオンがステアリングギヤボ
ックス73内においてラック74に噛合されている。ラ
ック74の両端にはそれぞれタイロッド75の一端が接
続されるとともに、各タイロッド75の他端にはナック
ルアーム76を介して転舵輪77が接続されている。
端には図示しない等速ジョイントを介して図示しないピ
ニオンが設けられ、このピニオンがステアリングギヤボ
ックス73内においてラック74に噛合されている。ラ
ック74の両端にはそれぞれタイロッド75の一端が接
続されるとともに、各タイロッド75の他端にはナック
ルアーム76を介して転舵輪77が接続されている。
【0016】さらに、上部ステアリングシャフト71に
は操舵ハンドル70の操舵角を検出する舵角センサ78
が設けられ、下部ステアリングシャフト72には転舵輪
77の転舵角を検出する転舵角センサ79が設けられて
いる。これら舵角センサ78及び転舵角センサ79によ
り検出された操舵ハンドル70の操舵角及び転舵輪77
の転舵角はECU80に入力されるようになっている。
ECU80には、車両速度を検出する車速センサ81か
ら出力される車両速度も入力されるようになっている。
そして、ECU80は、伝達比可変操舵装置1に対し
て、この伝達比可変操舵装置1を制御するための制御信
号を出力するようになっている。
は操舵ハンドル70の操舵角を検出する舵角センサ78
が設けられ、下部ステアリングシャフト72には転舵輪
77の転舵角を検出する転舵角センサ79が設けられて
いる。これら舵角センサ78及び転舵角センサ79によ
り検出された操舵ハンドル70の操舵角及び転舵輪77
の転舵角はECU80に入力されるようになっている。
ECU80には、車両速度を検出する車速センサ81か
ら出力される車両速度も入力されるようになっている。
そして、ECU80は、伝達比可変操舵装置1に対し
て、この伝達比可変操舵装置1を制御するための制御信
号を出力するようになっている。
【0017】伝達比可変操舵装置1の断面図を図2に示
し、その模式図を図3に示す。この伝達比可変操舵装置
1は、図2に示すように、一体に結合されているハウジ
ング2、3内に、内歯歯車4、太陽歯車5、3個の遊星
歯車6、キャリヤ7、8及び電磁クラッチ9が設けられ
ている。そして、上部ステアリングシャフト71の下端
71aと、下部ステアリングシャフト72の上端72a
とが伝達比可変操舵装置1に接続されている。また、ハ
ウジング2、3は車体に固定されている。
し、その模式図を図3に示す。この伝達比可変操舵装置
1は、図2に示すように、一体に結合されているハウジ
ング2、3内に、内歯歯車4、太陽歯車5、3個の遊星
歯車6、キャリヤ7、8及び電磁クラッチ9が設けられ
ている。そして、上部ステアリングシャフト71の下端
71aと、下部ステアリングシャフト72の上端72a
とが伝達比可変操舵装置1に接続されている。また、ハ
ウジング2、3は車体に固定されている。
【0018】ハウジング2の上部ステアリングシャフト
71側にはボス部2aが形成されており、このボス部2
aとの間に軸受2bを介して上部ステアリングシャフト
71の下端71aが回転可能に支承されている。上部ス
テアリングシャフト71の下端71aは太陽歯車5に固
定されている。これにより、上部ステアリングシャフト
71と太陽歯車5とが一体として回転するようになって
いる。
71側にはボス部2aが形成されており、このボス部2
aとの間に軸受2bを介して上部ステアリングシャフト
71の下端71aが回転可能に支承されている。上部ス
テアリングシャフト71の下端71aは太陽歯車5に固
定されている。これにより、上部ステアリングシャフト
71と太陽歯車5とが一体として回転するようになって
いる。
【0019】また、太陽歯車5の外周面には歯数がZs
の外歯5aが形成され、太陽歯車5の外側には3個の遊
星歯車6が設けられている。各遊星歯車6の外周面には
歯数がZpの外歯6aが形成され、各遊星歯車6の外歯
6aは太陽歯車5の外歯5aと噛合している。各遊星歯
車6はキャリヤ7、8により互いの相対位置が固定され
て接続されるとともに、回転可能にされている。さら
に、各遊星歯車6の外側には内歯歯車4が設けられてい
る。内歯歯車4の内周面には歯数がZiの内歯4bが形
成され、各遊星歯車6の外歯6aは内歯歯車4の内歯4
bと噛合している。内歯歯車4は上部ステアリングシャ
フト71の下端71a側に貫通孔4aを有しており、こ
の貫通孔4a内に上部ステアリングシャフト71が挿通
されている。こうして、太陽歯車5と各遊星歯車6とが
噛合し、各遊星歯車6と内歯歯車4とが噛合しつつ、回
転可能にされている。
の外歯5aが形成され、太陽歯車5の外側には3個の遊
星歯車6が設けられている。各遊星歯車6の外周面には
歯数がZpの外歯6aが形成され、各遊星歯車6の外歯
6aは太陽歯車5の外歯5aと噛合している。各遊星歯
車6はキャリヤ7、8により互いの相対位置が固定され
て接続されるとともに、回転可能にされている。さら
に、各遊星歯車6の外側には内歯歯車4が設けられてい
る。内歯歯車4の内周面には歯数がZiの内歯4bが形
成され、各遊星歯車6の外歯6aは内歯歯車4の内歯4
bと噛合している。内歯歯車4は上部ステアリングシャ
フト71の下端71a側に貫通孔4aを有しており、こ
の貫通孔4a内に上部ステアリングシャフト71が挿通
されている。こうして、太陽歯車5と各遊星歯車6とが
噛合し、各遊星歯車6と内歯歯車4とが噛合しつつ、回
転可能にされている。
【0020】内歯歯車4の外周面にはスプライン4cが
形成されている。電磁クラッチ9は、ソレノイド10と
アーマチュア11とハブ12とを有している。ソレノイ
ド10はハウジング3に固定されている。アーマチュア
11は環状をなし、この外周面にはスプライン11aが
形成され、スプライン11aはハウジング2に形成され
た内スプライン2cと嵌合されている。ハブ12も環状
をなし、この内周面には内スプライン12aが形成さ
れ、内スプライン12aは内歯歯車4のスプライン4c
と嵌合されている。このハブ12はソレノイド10とア
ーマチュア11との間に挟まれている。そのため、ハブ
12は内歯歯車4とともに回転可能にされているととも
に、電磁クラッチ9によりその回転が制御されるように
なっている。つまり、電磁クラッチ9のソレノイド10
に通電する電流を制御することにより、ハブ12を介し
てハウジング2と内歯歯車4との間のすべりを制御可能
にしている。
形成されている。電磁クラッチ9は、ソレノイド10と
アーマチュア11とハブ12とを有している。ソレノイ
ド10はハウジング3に固定されている。アーマチュア
11は環状をなし、この外周面にはスプライン11aが
形成され、スプライン11aはハウジング2に形成され
た内スプライン2cと嵌合されている。ハブ12も環状
をなし、この内周面には内スプライン12aが形成さ
れ、内スプライン12aは内歯歯車4のスプライン4c
と嵌合されている。このハブ12はソレノイド10とア
ーマチュア11との間に挟まれている。そのため、ハブ
12は内歯歯車4とともに回転可能にされているととも
に、電磁クラッチ9によりその回転が制御されるように
なっている。つまり、電磁クラッチ9のソレノイド10
に通電する電流を制御することにより、ハブ12を介し
てハウジング2と内歯歯車4との間のすべりを制御可能
にしている。
【0021】ハウジング3の下部ステアリングシャフト
72側にもボス部3aが形成され、このボス部3aとの
間に軸受3bを介して下部ステアリングシャフト72の
上端72aが回転可能に支承されている。下部ステアリ
ングシャフト72の上端72aはキャリヤ8に固定され
ている。これにより、下部ステアリングシャフト72と
各遊星歯車6とが一体として回転するようになってい
る。
72側にもボス部3aが形成され、このボス部3aとの
間に軸受3bを介して下部ステアリングシャフト72の
上端72aが回転可能に支承されている。下部ステアリ
ングシャフト72の上端72aはキャリヤ8に固定され
ている。これにより、下部ステアリングシャフト72と
各遊星歯車6とが一体として回転するようになってい
る。
【0022】以上のように構成された伝達比可変操舵装
置1では、電磁クラッチ9が内歯歯車4をハウジング2
に完全に固定しておれば、太陽歯車5の回転角は、上記
数1に示す増速比uで各遊星歯車6に伝達されることと
なる。他方、電磁クラッチ9が内歯歯車4をハウジング
2から完全に開放しているのであれば、太陽歯車5の回
転角は各遊星歯車6に伝達されないこととなる。このた
め、ソレノイド10に通電する電流を制御することによ
り、上部ステアリングシャフト71と下部ステアリング
シャフト72との間で0〜uの範囲内の伝達比を生じさ
せることができる。
置1では、電磁クラッチ9が内歯歯車4をハウジング2
に完全に固定しておれば、太陽歯車5の回転角は、上記
数1に示す増速比uで各遊星歯車6に伝達されることと
なる。他方、電磁クラッチ9が内歯歯車4をハウジング
2から完全に開放しているのであれば、太陽歯車5の回
転角は各遊星歯車6に伝達されないこととなる。このた
め、ソレノイド10に通電する電流を制御することによ
り、上部ステアリングシャフト71と下部ステアリング
シャフト72との間で0〜uの範囲内の伝達比を生じさ
せることができる。
【0023】こうして、この伝達比可変操舵装置1で
は、操舵角と転舵角との伝達比が可変された状態で転舵
系に転舵角が伝達される。
は、操舵角と転舵角との伝達比が可変された状態で転舵
系に転舵角が伝達される。
【0024】そして、この伝達比可変操舵装置では、構
造が比較的簡易であり、製造コストの低廉化を実現する
ことができる。
造が比較的簡易であり、製造コストの低廉化を実現する
ことができる。
【図1】実施形態の伝達比可変操舵装置に係るステアリ
ング装置の構成図である。
ング装置の構成図である。
【図2】実施形態の伝達比可変操舵装置の断面図であ
る。
る。
【図3】実施形態の伝達比可変操舵装置の模式図であ
る。
る。
1…伝達比可変操舵装置
2、3…ハウジング
70…操舵ハンドル
71…入力軸(上部ステアリングシャフト)
72…出力軸(下部ステアリングシャフト)
9…電磁クラッチ
4…内歯歯車
5…太陽歯車
6…遊星歯車
フロントページの続き
(72)発明者 山盛 元康
愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工
機株式会社内
Fターム(参考) 3D030 DC25 DC39
3D033 CA04
Claims (2)
- 【請求項1】操舵ハンドルの操舵角を伝達する入力軸
と、転舵系に転舵角を伝達する出力軸と、該入力軸と該
出力軸との間でハウジング内に設けられ、該操舵角と該
転舵角との伝達比を可変する伝達比可変操舵装置におい
て、 前記ハウジングに固定された電磁クラッチと、該電磁ク
ラッチにより該ハウジングと断接可能に設けられた内歯
歯車と、該内歯歯車内で前記入力軸又は前記出力軸と一
体回転可能に設けられた太陽歯車と、該出力軸又は該入
力軸に回転可能に軸支され、該内歯歯車及び該太陽歯車
に噛合する遊星歯車とを備えたことを特徴とする伝達比
可変操舵装置。 - 【請求項2】電磁クラッチはハウジングと内歯歯車との
間のすべりを制御可能なものであることを特徴とする請
求項1記載の伝達比可変操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002124847A JP2003312487A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 伝達比可変操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002124847A JP2003312487A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 伝達比可変操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003312487A true JP2003312487A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29539787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002124847A Pending JP2003312487A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | 伝達比可変操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003312487A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006003796A1 (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-12 | Jtekt Corporation | 伝達比可変操舵装置 |
CN107933231A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-04-20 | 吉林大学 | 一种用于大角度轮毂电机转向轮的底盘结构 |
-
2002
- 2002-04-25 JP JP2002124847A patent/JP2003312487A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006003796A1 (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-12 | Jtekt Corporation | 伝達比可変操舵装置 |
JP2006015856A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Toyoda Mach Works Ltd | 伝達比可変操舵装置 |
US7581618B2 (en) | 2004-07-01 | 2009-09-01 | Jtekt Corporation | Transmission ratio variable steering device |
CN107933231A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-04-20 | 吉林大学 | 一种用于大角度轮毂电机转向轮的底盘结构 |
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