JP2005262992A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ステアリング装置は、ステアリングホイール1と転舵輪(前輪)18とを連結する操舵伝達系(コラムシャフト2、中間シャフト14、ピニオン15、ステアリングラック16およびタイロッド17)の途中に、コラムシャフト2と連結した第1遊星機構Aと中間シャフト14と連結した第2遊星機構Bの太陽ギア5a,5a同士を対照的に配置してメンバ5eで連結した可変ギア比ユニット5と、第1遊星機構Aのリングギア5cに連結した可変ギア比制御用モータ6と、メンバ5eに連結したパワーステアリング用モータ11と、を備える。
【選択図】 図1
Description
可変ギア比アクチュエータを有する可変ギア比ユニットと、
前記操舵入力軸と操舵出力軸の一方に対し、操舵補助力を出力するパワーアシストアクチュエータと、
を備えたステアリング装置において、
前記可変ギア比ユニットは、操舵入力軸と連結した第1遊星機構と、操舵出力軸と連結した第2遊星機構とを、同じ回転要素同士を連結して対称的に配置し、
前記パワーアシストアクチュエータは、第1遊星機構と第2遊星機構との連結部位に連結し、
前記可変ギア比アクチュエータは、第1遊星機構または第2遊星機構のどちらか一方の、パワーアシストアクチュエータを連結した回転要素以外の回転要素と連結したことを特徴とする。
図1は、実施例1のステアリング装置の構成図である。
図1に示すように、実施例1のステアリング装置は、ステアリングホイール1と転舵輪(前輪)18とを連結する操舵伝達系(コラムシャフト2、中間シャフト14、ピニオン15、ステアリングラック16およびタイロッド17)の途中に、伝達比を可変させる可変ギア比ユニット5を設けるとともに、可変ギア比ユニット5に、ドライバの操舵力をアシストするパワーステアリング機能を持つパワーステアリング用モータ11を組み込んでいる。
なお、パワーステアリング用モータ11のモータとしては、低回転・高トルクのダイレクトモータ(中空型モータ)が用いられている。
図2は、可変ギア比制御用モータを有する可変ギア比ユニットと、パワーステアリング用モータを有するパワーステアリングユニットを、操舵系の途中にそれぞれ別体で設けた場合を示す。なお、実施例1と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
実施例1のステアリング装置にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
実施例2のステアリング装置は、可変ギア比ユニットの可変ギア比制御用モータを、ベベルギアを介してメンバ5eと連結した点で実施例1と異なり、他の構成部分は同一であるため、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、可変ギア比ユニット50において、パワーステアリング用モータ11には、傘歯車10が設けられ、メンバ5eには、傘歯車9が設けられている。すなわち、実施例2のステアリング装置では、第1遊星機構Aの増速分とベベルギア(傘歯車9,10)の増速比により十分な増速比がパワーステアリング用モータ11に与えられるので、パワーステアリング用モータ11自身に減速機が不要となる。
実施例2のステアリング装置にあっては、実施例1の効果(1)に加え、下記の効果が得られる。
実施例3のステアリング装置は、可変ギア比ユニットにおいて、第1遊星機構および第2遊星機構として、遊星歯車機構に代えて、同軸上に遊星ギアと遊星ローラとを一体的に形成したギア付きローラを用いた点で実施例1と異なり、他の構成部分は同一であるため、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
可変ギア比ユニット51において、低トルク入力時のトルク伝達経路は、ステアリングホイール側軸32→第1遊星機構Aのキャリア23,30→遊星ローラ28→太陽ローラ29→メンバ5e→第2遊星機構Bの太陽ローラ29→遊星ローラ28→キャリア23,30→ピニオン側軸33となり、ローラのみで伝達経路が形成される。
実施例3のステアリング装置にあっては、実施例1の効果(1)に加え、下記の効果が得られる。
実施例4のステアリング装置は、可変ギア比ユニットの可変ギア比制御用モータを、ベベルギアを介してメンバ5eと連結した点で実施例3と異なり、他の構成部分は同一であるため、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、可変ギア比ユニット52において、パワーステアリング用モータ11には傘歯車10が設けられ、メンバ5eには、傘歯車9が設けられている。
実施例4のステアリング装置にあっては、実施例1の効果(1)と実施例3の効果(4)に加え、下記の効果が得られる。
実施例5のステアリング装置は、可変ギア比ユニットにおいて、第1遊星機構Aと第2遊星機構Bをロッドで連結した点、可変ギア比制御用モータを第1遊星機構Aと連結し、パワーステアリング用モータを第2遊星機構Bに連結した点で実施例3と異なり、他の構成部分は同一であるため、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図に示すように、実施例5の可変ギア比ユニット53において、第1遊星機構Aの太陽ギア26付き太陽ローラ29には、第1メンバ41が連結され、第2遊星機構Bの太陽ギア26付き太陽ローラ29には、第2メンバ42が連結されている。第1メンバ41と第2メンバ42は、第1カップリング34と第2カップリング35を介してトルク伝達用のロッド36と連結されている。
ステアリングホイール側軸32からの入力トルクは、第1遊星機構Aのキャリア30から太陽ギア26付き太陽ローラ29に伝達される。続いて、第1メンバ41からロッド36を介して第2メンバ42へと伝達され、第2遊星機構Bの太陽ギア26付き太陽ローラ29からキャリア30、ピニオン側軸33へと出力される。
実施例5のステアリング装置にあっては、実施例1の効果(1)と実施例3の効果(4)に加え、下記の効果が得られる。
実施例6のステアリング装置は、可変ギア比ユニットにおいて、第1遊星機構Aと第2遊星機構Bをケーブル式コラムで連結した点で実施例5と異なり、他の構成部分は同一であるため、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図に示すように、実施例6の可変ギア比ユニット54において、第1遊星機構Aの第1メンバ41には、第1ケーブルリール37が設けられ、第2遊星機構Bの第2メンバ42には、第2ケーブルリール38が設けられている。
ステアリングホイール側軸32からの入力トルクは、第1遊星機構Aのキャリア30から太陽ギア26付き太陽ローラ29に伝達される。続いて、第1ケーブルリール37からケーブル39を介して第2ケーブルリール38へと伝達され、第2遊星機構Bの太陽ギア26付き太陽ローラ29からキャリア30、ピニオン側軸33へと出力される。
実施例6のステアリング装置にあっては、実施例1の効果(1)と実施例3の効果(4)に加え、下記の効果が得られる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1〜6を用いて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1〜6に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
B 第2遊星機構
1 ステアリングホイール
2 コラムシャフト
3 操舵角センサ
4 操舵トルクセンサ
5 可変ギア比ユニット
5a 太陽ギア
5b 遊星ギア
5c リングギア
5d キャリア
5e メンバ
6 可変ギア比制御用モータ
7 エンコーダ
9 傘歯車
10 傘歯車
11 パワーステアリング用モータ
12 エンコーダ
14 中間シャフト
15 ピニオン
16 ステアリングラック
17 タイロッド
18 転舵輪
19 電子制御コントローラ
20 ウォームホイール
21 ウォームギア
22 遊星ローラ歯車ユニット
23 キャリア
24 リングギア
25 リングローラ
26 太陽ギア
27 遊星ギア
28 遊星ローラ
29 太陽ローラ
30 キャリア
31 ベアリング
32 ステアリングホイール側軸
33 ピニオン側軸
34 第1カップリング
35 第2カップリング
36 ロッド
37 第1ケーブルリール
38 第2ケーブルリール
39 ケーブル
40 ケーブル
41 第1メンバ
42 第2メンバ
Claims (8)
- 操舵入力軸と操舵出力軸との間に設けられ、
可変ギア比アクチュエータを有する可変ギア比ユニットと、
前記操舵入力軸と操舵出力軸の一方に対し、操舵補助力を出力するパワーアシストアクチュエータと、
を備えたステアリング装置において、
前記可変ギア比ユニットは、操舵入力軸と連結した第1遊星機構と、操舵出力軸と連結した第2遊星機構とを、同じ回転要素同士を連結して対称的に配置し、
前記パワーアシストアクチュエータは、第1遊星機構と第2遊星機構との連結部位に連結し、
前記可変ギア比アクチュエータは、第1遊星機構または第2遊星機構のどちらか一方の、パワーアシストアクチュエータを連結した回転要素以外の回転要素と連結したことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項1に記載のステアリング装置において、
前記操舵入力軸と第1遊星機構の遊星要素を支持する支持要素とを連結し、
前記操舵出力軸と第2遊星機構の遊星要素を支持する支持要素とを連結し、
前記第1遊星機構と第2遊星機構の太陽要素同士を連結する回転連結部材を設け、
前記可変ギア比アクチュエータを、環状要素と連結した可変ギア比制御用モータとし、
前記パワーアシストアクチュエータを、回転連結部材に連結したパワーステアリング用モータとしたことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項2に記載のステアリング装置において、
前記パワーステアリング用モータを、減速機を介して回転連結部材と連結したことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項2または請求項3に記載のステアリング装置において、
前記回転連結部材を、
前記第1遊星機構の太陽要素と連結した第1回転連結部材と、
前記第2遊星機構の太陽要素と連結した第2回転連結部材と、
前記第1回転連結部材と第1連結部材を介して連結し、第2回転連結部材と第2連結部材を介して連結したロッドと、
から構成したことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項2または請求項3に記載のステアリング装置において、
前記回転連結部材を、
前記第1遊星機構の太陽要素と連結した第1回転連結部材と、
前記第2遊星機構の太陽要素と連結した第2回転連結部材と、
前記第1回転連結部材に設けた第1ケーブル巻き取りリールと、第2回転連結部材に設けた第2ケーブル巻き取りリールと、第1ケーブル巻き取りリールと第2ケーブル巻き取りリールとを連結するケーブルと、を有するケーブル式コラムと、
から構成したことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のステアリング装置において、
前記第1遊星機構と第2遊星機構を、太陽ギア、遊星ギアを支持するキャリアおよびリングギアからなる遊星歯車機構としたことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のステアリング装置において、
前記第1遊星機構と第2遊星機構を、太陽ローラ、遊星ローラを支持するキャリアおよびリングローラからなる遊星ローラ機構としたことを特徴とするステアリング装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のステアリング装置において、
前記第1遊星機構と第2遊星機構を、同軸上に遊星ギアと遊星ローラとを一体的に形成したギア付きローラとし、このギア付きローラのローラによるトルク伝達経路とギアによるトルク伝達経路とを並列に形成したことを特徴とするステアリング装置。
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