JP2003312317A - 4輪駆動車の駆動力配分方法及び駆動力配分制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の駆動力配分方法及び駆動力配分制御装置

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JP2003312317A JP2002126222A JP2002126222A JP2003312317A JP 2003312317 A JP2003312317 A JP 2003312317A JP 2002126222 A JP2002126222 A JP 2002126222A JP 2002126222 A JP2002126222 A JP 2002126222A JP 2003312317 A JP2003312317 A JP 2003312317A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンブレーキがかかる時、遅れが無い状
態で前後の車輪の拘束力を一時的に高めることができる
4輪駆動車の駆動力配分方法を提供する。 【解決手段】 電子制御ユニットは、車速検出手段が検
出した車速V及びスロットル開度検出手段が検出したス
ロットル開度Odに基づいて、エンジンブレーキがかか
る時か否かを判断し、エンジンブレーキがかかる時と判
断した際に、一時的に前輪及び後輪に対する駆動力の配
分を4輪駆動傾向のトルク配分を高めるように変更す
る。電子制御ユニットは、エンジンブレーキがかかる時
であるとの判断が継続された場合でも、エンジンブレー
キ対応制御モードの制御を開始した時点から所定時間経
過後に、前輪及び後輪に対する駆動力の配分を前記エン
ジンブレーキ対応制御モード開始前の状態に復帰させる
ように駆動力伝達装置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4輪駆動車の駆動力
配分方法及び駆動力配分制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】4輪駆動車には、4輪駆動と2輪駆動と
を適宜切り替えるパートタイム方式と、常時4輪を駆動
するフルタイム方式とが知られている。一般に、パート
タイム方式は、運転者が手動操作により4輪駆動に切り
替えることにより、前後輪を直結する。一方、フルタイ
ム方式は、前輪と後輪との間に、センターデフを備える
ことにより、前後輪の差動を許容し、常時4輪駆動を実
現している。
【0003】また、前記パートタイム方式、フルタイム
方式以外のものとしてスタンバイ方式の4輪駆動車も知
られている。このスタンバイ方式は、必要に応じて4輪
駆動状態と2輪駆動状態を遷移するものである。例え
ば、前輪駆動ベースの4輪駆動車では、トランスミッシ
ョン及びトランスファを備えたトランスアクスルは、エ
ンジンの駆動力を左右一対のフロントアクスルを介して
それぞれ前輪に伝達するようになっている。また、前記
トランスアクスルは、エンジンの駆動力をプロペラシャ
フトを介して駆動力伝達装置に伝達する。駆動力伝達装
置は、ドライブピニオンシャフトを介してリアディファ
レンシャルに連結され、そのリアディファレンシャルは
左右一対のリアアクスルを介してそれぞれ後輪に連結さ
れている。
【0004】そして、駆動力伝達装置により前輪及び後
輪への駆動力配分を、路面状況や走行状態などに応じて
変化させることで最適になるよう調整している。即ち、
2輪駆動時に駆動される車輪を主駆動輪、4輪駆動時に
のみ駆動される車輪を副駆動輪と呼ぶと、駆動力伝達装
置により主駆動輪及び副駆動輪への駆動力配分が調整
(変更)可能となっている。駆動力伝達装置としてメカ
式のカップリング(例えば、特開平6−288415)
を使用したものと、湿式多板クラッチを内蔵するととも
に湿式多板クラッチの圧着力を制御装置からの指令によ
り任意に設定できるものとがある。
【0005】従来、メカ式の駆動力伝達装置を備えたス
タンバイ方式の4輪駆動車では、2輪駆動の状態でエン
ジンブレーキがかかる時は、逆転の差動が生じてから駆
動力伝達装置の作用により、4輪駆動に変更されて前輪
及び後輪の拘束力が高められる。一方、制御装置からの
指令により湿式多板クラッチの圧着力を変更するスタン
バイ方式の4輪駆動車では、エンジンブレーキがかかる
時の特別な制御は実施されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】走行中にエンジンブレ
ーキがかかる時には、前後の車輪の拘束力を一時的に上
げる方が車両の安定性が向上する。前記メカ式の駆動力
伝達装置を備えたスタンバイ方式の4輪駆動車では、エ
ンジンブレーキがかかって逆転の差動が生じてから、前
後の車輪の拘束力が高められるため、遅れがある。
【0007】本発明は、前記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その第1の目的は4輪駆動車において、
エンジンブレーキがかかる時、遅れが無い状態で前後の
車輪の拘束力を一時的に高めることができる4輪駆動車
の駆動力配分方法を提供することにある。また、第2の
目的は前記駆動力配分方法を実施するのに適した4輪駆
動車の駆動力配分制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明は、内燃機関の駆動力を
前輪及び後輪に駆動力伝達装置を介して伝達し、前記駆
動力伝達装置にて前輪及び後輪に対する駆動力の配分を
変更制御する4輪駆動車の駆動力配分方法であって、エ
ンジンブレーキがかかる時を予測して、エンジンブレー
キがかかる時に、一時的に前輪及び後輪に対する駆動力
の配分を、エンジンブレーキ対応制御開始前における駆
動力の配分より4輪駆動傾向のトルク配分を高めるよう
に前記駆動力伝達装置を制御する。
【0009】なお、本明細書において、4輪駆動傾向の
トルク配分を高めるとは、駆動力伝達装置を介して伝達
される内燃機関の駆動力のトルク配分量が、前輪と後輪
とで等しい状態に近づくようにすることを意味する。即
ち、駆動力伝達装置の伝達力を高めるように駆動力伝達
装置を制御することを意味する。例えば、前輪駆動ベー
スの4輪駆動車の場合、2輪駆動の状態では前輪と後輪
とのトルク配分比は、100:0であり、後輪へのトル
ク配分は0であるため、4輪駆動傾向のトルク配分を高
める制御を行うと4輪駆動となる。また、4輪駆動の状
態では、接地荷重に応じたトルク配分、即ち、4輪のい
ずれもスリップしていない状態の場合には、トルク配分
比が50:50の状態となる。
【0010】この発明では、車両の走行中にエンジンブ
レーキがかかる時には、前輪及び後輪に対する駆動力の
配分を一時的に、エンジンブレーキ対応制御開始前にお
ける駆動力の配分より4輪駆動傾向の高いトルク配分と
するように駆動力伝達装置が制御される。従って、従来
のメカ式の駆動力伝達装置を備えた4輪駆動車の場合と
異なり、エンジンブレーキがかかる時には、遅れがない
状態で前輪及び後輪の拘束力がそれまでの走行状態にお
ける拘束力より一時的に高くなった(上がった)状態と
なる。その結果、エンジンブレーキ時の車両の安定性が
向上する。
【0011】前記第2の目的を達成するため、請求項2
に記載の発明は、内燃機関の駆動力を前輪及び後輪に駆
動力伝達装置を介して伝達し、前記駆動力伝達装置にて
前輪及び後輪に対する駆動力の配分を変更制御する4輪
駆動車の駆動力配分制御装置において、車速を検出する
車速検出手段と、内燃機関のスロットルバルブの開度を
検出するスロットル開度検出手段と、前記車速検出手段
が検出した車速及び前記スロットル開度検出手段が検出
したスロットル開度に基づいてエンジンブレーキがかか
る時か否かを判断するエンジンブレーキ予測手段と、前
記エンジンブレーキ予測手段がエンジンブレーキがかか
る時と判断した際に、一時的に前輪及び後輪に対する駆
動力の配分を、エンジンブレーキ対応制御開始前におけ
る駆動力の配分より4輪駆動傾向のトルク配分を高める
エンジンブレーキ対応制御モードとなるように前記駆動
力伝達装置を制御する制御手段とを備えた。
【0012】この発明では、エンジンブレーキ予測手段
は、車速検出手段が検出した車速及び前記スロットル開
度検出手段が検出したスロットル開度に基づいてエンジ
ンブレーキがかかる時か否かの判断、即ちエンジンブレ
ーキの予測を行う。制御手段は、エンジンブレーキ予測
手段がエンジンブレーキを予測すると、一時的に前輪及
び後輪に対する駆動力の配分を、エンジンブレーキ対応
制御開始前における駆動力の配分より4輪駆動傾向のト
ルク配分を高めるエンジンブレーキ対応制御モードとな
るように前記駆動力伝達装置を制御する。従って、従来
のメカ式の駆動力伝達装置を備えた4輪駆動車の場合と
異なり、エンジンブレーキがかかる時には、遅れがない
状態で前輪及び後輪の拘束力がそれまでの走行状態にお
ける拘束力より上がった状態となる。その結果、エンジ
ンブレーキ時の車両の安定性が向上する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記エンジンブレーキ予測手段は、前
記車速が所定の低速閾値より大きく、前記スロットル開
度が所定の閾値未満のときにエンジンブレーキがかかる
時と判断する。この発明では、エンジンブレーキの予測
を容易にかつ的確に行うことができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載の発明において、前記制御手段は、前記エ
ンジンブレーキ予測手段によるエンジンブレーキがかか
る時であるとの判断が継続された場合でも、前記エンジ
ンブレーキ対応制御モードの制御を開始した時点から所
定時間経過後に、前輪及び後輪に対する駆動力の配分を
前記エンジンブレーキ対応制御モードの開始前の状態に
復帰させるように前記駆動力伝達装置を制御する。
【0015】この発明では、必要以上にエンジンブレー
キ対応制御モードが継続されるのを防止できる。請求項
5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか一項
に記載の発明において、前記制御手段は、前記エンジン
ブレーキ対応制御モードを開始した後、前記スロットル
開度が所定の閾値以上になると、前記駆動力伝達装置を
前記エンジンブレーキ対応制御モードの開始前の制御モ
ードへ復帰させるように制御する。
【0016】この発明では、前記エンジンブレーキ対応
制御モードを開始した後、アクセルが操作されると、即
ち車両の減速を中止する操作がなされると、元の制御モ
ードに速やかに復帰される。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記制御手段は、前記スロットル開度
が所定の閾値以上でエンジンブレーキ対応制御モードか
ら前記エンジンブレーキ対応制御モードの開始前の制御
モードに復帰させる場合は、前記スロットル開度が所定
の閾値未満でエンジンブレーキ対応制御モードから前記
エンジンブレーキ対応制御モードの開始前の制御モード
に復帰させる場合より速く復帰させるように前記駆動力
伝達装置を制御する。
【0018】この発明では、制御手段による制御をエン
ジンブレーキ対応制御モードから元の制御モードに復帰
させる際、車両の挙動に影響を与えずに円滑に元の制御
モードに復帰させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を前輪駆動ベースの
4輪駆動車に具体化した一実施の形態を図1及び図2に
従って説明する。
【0020】図1はこの実施の形態の4輪駆動車の概略
構成図を示す。図1に示すように、4輪駆動車11は、
内燃機関としてのエンジン12と、トランスアクスル1
3とを備えている。トランスアクスル13はトランスミ
ッション、フロントディファレンシャル及びトランスフ
ァ等(図示略)を有している。トランスアクスル13に
は一対のフロントアクスル14が連結され、各フロント
アクスル14にはそれぞれ前輪15が連結されている。
従って、エンジン12の駆動力はトランスアクスル13
及び両フロントアクスル14を介して両前輪15に伝達
される。
【0021】また、トランスアクスル13にはプロペラ
シャフト16が連結され、プロペラシャフト16は駆動
力伝達装置17に連結されている。駆動力伝達装置17
にはドライブピニオンシャフト(図示略)を介してリヤ
ディファレンシャル18が連結されている。リヤディフ
ァレンシャル18には一対のリヤアクスル19を介して
後輪20が連結されている。プロペラシャフト16とド
ライブピニオンシャフトとが駆動力伝達装置17により
トルク伝達可能に連結された場合、エンジン12の駆動
力はプロペラシャフト16、ドライブピニオンシャフ
ト、リヤディファレンシャル18及び両リヤアクスル1
9を介して両後輪20に伝達される。
【0022】駆動力伝達装置17は湿式多板式の電磁ク
ラッチ機構21を備えており、同電磁クラッチ機構21
は互いに摩擦係合又は離間する複数のクラッチ板(図示
略)と、電磁コイル21aとを備えている。そして、電
磁コイル21aに後記する電子制御ユニット22からの
制御信号(電流指令値)に基づいて給電される電流に応
じて各クラッチ板が互いに摩擦係合し、ドライブピニオ
ンシャフトにプロペラシャフト16の駆動力(トルク)
が伝達される。
【0023】詳述すると、プロペラシャフト16からド
ライブピニオンシャフトに伝達される駆動力は、クラッ
チ板の摩擦係合力によって決まり、摩擦係合力が大きい
ほど大きくなる。そして、その摩擦係合力は電磁コイル
21aに供給する電流量に応じて増減し、駆動力伝達装
置17は、電流量の調整により前輪15と後輪20とに
対するトルク配分比を変更可能に構成されている。
【0024】電磁コイル21aへの供給電流量が0の場
合は、電磁クラッチ機構21のトルク伝達が遮断され
て、トルク配分比は、前輪:後輪=100:0となって
2輪駆動モードとなる。また、供給電流量が増大されて
電磁クラッチ機構21のクラッチ板が完全に圧着された
直結状態では、接地荷重に応じたトルク配分、即ち、4
輪のいずれもスリップしていない状態の場合には、トル
ク配分比は前輪:後輪=50:50となる。そして、駆
動力伝達装置17は駆動力配分用の電子制御ユニット
(駆動力配分用のECU)22からの制御指令により、
前輪15と後輪20とに伝達されるトルク配分比を、前
輪:後輪=100〜50:0〜50の範囲内で変更可能
とされている。即ち、駆動力伝達装置17は各クラッチ
板の摩擦係合力を変更することによって4輪駆動状態又
は2輪駆動状態のいずれかを選択するとともに、4輪駆
動状態において前輪15及び後輪20に対するトルク配
分比を変更する。
【0025】電子制御ユニット22はCPU、RAM、
ROM及びI/Oインターフェイス等(いずれも図示せ
ず)を備えたマイクロコンピュータを中心として構成さ
れている。ROMには電子制御ユニット22が実行する
各種の制御プログラム、各種のデータ及び各種のマップ
等が格納されている。マップは車両モデルによる実験デ
ータ及び周知の理論計算等によって予め求められたもの
である。RAMはROMに書き込まれた制御プログラム
を展開して両制御装置のCPUが各種の演算処理を実行
するためのデータ作業領域である。
【0026】電子制御ユニット22には、各前輪15の
回転速度を検出する車速検出手段としての車輪速センサ
23aと、各後輪20の回転速度を検出する車速検出手
段としての車輪速センサ23bと、スロットル開度検出
手段としてのスロットル開度センサ24とが、I/Oイ
ンターフェイスを介してそれぞれ接続されている。電子
制御ユニット22はI/Oインターフェイスを介して駆
動力伝達装置17及びエンジン制御装置(図示しない)
に接続されている。
【0027】車輪速センサ23aは各前輪15毎に、車
輪速センサ23bは各後輪毎に、それぞれ設けられてお
り、各前輪15及び各後輪20の速度を個別に検出す
る。スロットル開度センサ24は、スロットルバルブ
(図示略)に接続されており、スロットルバルブの開度
を検出する。
【0028】電子制御ユニット22は、各車輪速センサ
23a,23bからの検出信号に基づいて車速Vを演算
し、スロットル開度センサ24からの検出信号に基づい
てスロットル開度Odを演算する。そして、車速V及び
スロットル開度Odに基づいてエンジンブレーキがかか
る時か否かを判断する。このとき、電子制御ユニット2
2はエンジンブレーキ予測手段として機能する。
【0029】電子制御ユニット22はエンジンブレーキ
予測手段がエンジンブレーキがかかる時と判断した際
に、一時的にエンジンブレーキ対応制御モードで駆動力
伝達装置17を制御する。エンジンブレーキ対応制御モ
ードとは、前輪15及び後輪20に対する駆動力の配分
を、エンジンブレーキ対応制御開始前における駆動力の
配分より4輪駆動傾向のトルク配分を高めるように駆動
力伝達装置17を制御する制御モードを意味する。この
とき電子制御ユニット22は制御手段として機能する。
4輪駆動傾向のトルク配分をどの程度高めるかは、車両
の走行状態に対応して予めROMにマップとして記憶さ
れているデータに基づいて決定される。
【0030】ROMに格納された制御プログラムには、
2輪駆動モードと複数の4輪駆動モードとがある。そし
て、4輪駆動モードでは、そのときの走行状態によって
駆動力伝達装置17による駆動力の配分が変更されるよ
うになっている。ROMには各走行状態に対する電磁コ
イル21aに供給する電流値を算出するためのマップが
格納されている。該マップのデータは、その時の走行状
態に対して適性な駆動力配分比とするための摩擦係合力
を得るために、電磁コイル21aに通電する電流量を決
定するためのデータである。走行状態は、この実施の形
態では、左右一対の前輪15の平均回転速度と左右一対
の後輪20の平均回転速度の差ΔN、スロットル開度O
d、及び車速Vをパラメータとした走行状態である。ま
た、前記マップのデータは加速時と定速走行時とでは、
加速時の方が4輪駆動傾向のトルク配分を高めるように
なっている。
【0031】電子制御ユニット22は、エンジンブレー
キ予測手段によるエンジンブレーキがかかる時であると
の判断が継続された場合でも、エンジンブレーキ対応制
御モードの制御を開始した時点から所定時間経過後に、
元の制御モードに復帰させるように駆動力伝達装置17
を制御する。即ち、前輪15及び後輪20に対する駆動
力の配分をエンジンブレーキ対応制御モード開始前の状
態に復帰させるように駆動力伝達装置17を制御する。
【0032】また、電子制御ユニット22は、エンジン
ブレーキ対応制御モードを開始した後、スロットル開度
Odが所定の閾値以上になると、駆動力伝達装置17を
エンジンブレーキ対応制御モード開始前の制御モードへ
復帰させるように制御する。電子制御ユニット22は、
スロットル開度Odが所定の閾値以上でエンジンブレー
キ対応制御モード開始前の制御モードに復帰させる場合
は、スロットル開度Odが所定の閾値未満でエンジンブ
レーキ対応制御モード開始前の制御モードに復帰させる
場合より速く復帰させるように駆動力伝達装置17を制
御する。
【0033】次に前記のように構成された4輪駆動車の
駆動力配分制御装置の作用を図2の制御プログラムを示
すフローチャートに従って説明する。この制御プログラ
ムは所定周期で実行される。
【0034】ステップS1で電子制御ユニット22は、
スロットル開度及び車速の読込みを行う。即ち、スロッ
トル開度センサ24の検出信号及び各車輪速センサ23
a,23bの検出信号を入力する。ステップS2で電子
制御ユニット22は、車速V、前輪15及び後輪20の
車輪速度の差ΔN及びスロットル開度Odを演算する。
電子制御ユニット22は、車速Vを、スリップの少ない
左右の後輪20の車輪速度の平均値を算出することによ
り演算する。この車速Vが、車速検出手段が検出した車
速となる。前記差ΔNは、両前輪15の車輪速度の平均
値(左右前輪車輪速度の平均値)と、両後輪20の車輪
速度の平均値(左右後輪車輪速度の平均値)との差を算
出することにより演算する。スロットル開度Odはスロ
ットル開度センサ24の検出信号から求める。このスロ
ットル開度Odが、スロットル開度検出手段が検出した
スロットル開度となる。
【0035】ステップS3で電子制御ユニット22は、
車速Vが所定の低速閾値Vsより大きか否かを判断す
る。車速Vが所定の低速閾値Vsより大きければステッ
プS4に進み、スロットル開度Odが所定の閾値Os未
満か否かを判断する。スロットル開度Odが所定の閾値
Os未満であればステップS5に進む。電子制御ユニッ
ト22はステップS3及びステップS4を実行する状態
でエンジンブレーキ予測手段として機能する。
【0036】電子制御ユニット22は、ステップS5で
エンジンブレーキ対応制御カウンタのカウント値Cをイ
ンクリメントした後、ステップS6に進む。前記カウン
タのカウント値は、ステップS5においてインクリメン
トされるため、エンジンブレーキがかかる時であるとの
判断が継続されると、前記カウント値は各周期毎に1ず
つ増加する。電子制御ユニット22はステップS6でエ
ンジンブレーキ対応制御カウンタのカウント値Cが所定
の閾値Cs未満か否かを判断し、閾値Cs未満であれば
ステップS7に進む。電子制御ユニット22はエンジン
ブレーキ対応制御カウンタのカウント値Cにより、エン
ジンブレーキ対応制御モード開始時から所定時間経過し
たか否かを判断する。従って、エンジンブレーキ対応制
御カウンタは、エンジンブレーキ対応制御モード開始時
からの経過時間を計時するタイマの役割を果たす。
【0037】電子制御ユニット22はステップS7でエ
ンジンブレーキ対応制御、即ち、エンジンブレーキ対応
制御モードの制御を行う。具体的には、前輪15及び後
輪20に対する駆動力の配分を、エンジンブレーキ対応
制御モード開始前における駆動力の配分より4輪駆動傾
向のトルク配分を高めるように駆動力伝達装置17を制
御する。4輪駆動傾向のトルク配分をどの程度高めるか
は、車両の走行状態に対応して予めROMにマップとし
て記憶されているデータに基づいて決定される。従っ
て、エンジンブレーキがかかる時には、遅れが無い状態
で前輪15及び後輪20の、即ち前後の車輪の拘束力を
一時的に高めることができる。電子制御ユニット22は
ステップS7を実行する状態で制御手段として機能す
る。
【0038】電子制御ユニット22は、ステップS3で
車速Vが低速閾値Vs以下であれば、ステップS9に進
み、ステップS9でエンジンブレーキ対応制御カウンタ
をリセットした後、ステップS10に進む。
【0039】ステップS4でスロットル開度Odが閾値
Os以上であれば、電子制御ユニット22はエンジンブ
レーキがかかる時ではないと判断してステップS9に進
む。ステップS9で電子制御ユニット22は、エンジン
ブレーキ対応制御カウンタをリセットした後、ステップ
S10に進む。
【0040】電子制御ユニット22はステップS10
で、エンジンブレーキ対応制御中あるいはエンジンブレ
ーキ対応制御からエンジンブレーキ対応制御開始前の制
御モードへの遅い復帰処理(復帰処理2)中か否かを判
断する。そして、いずれかの処理でない場合はステップ
S8に進み、現在の制御モードが継続される。ステップ
S10でエンジンブレーキ対応制御中あるいは前記遅い
復帰処理中のいずれかであると判断した場合は、ステッ
プS11へ進み、ステップS11でエンジンブレーキ対
応制御開始前への速い復帰処理(復帰処理1)の制御を
行う。
【0041】電子制御ユニット22は、ステップS6で
エンジンブレーキ対応制御カウンタのカウント値Cが所
定の閾値Cs以上である場合は、ステップS12に進
み、エンジンブレーキ対応制御開始前の制御モードへの
遅い復帰処理(復帰処理2)を実施する。エンジンブレ
ーキ対応制御カウンタのカウント値Cが所定の閾値Cs
以上であるということは、エンジンブレーキ対応制御開
始から所定時間以上経過していることを意味し、すでに
エンジンブレーキの影響が殆どない状態にある。従っ
て、4輪駆動傾向のトルク配分を高めるように駆動力伝
達装置17を制御する必要がないので、元の制御モード
(移行前の制御モード)への復帰処理がなされる。但
し、急に元の制御モードに戻すと、車両挙動に影響を与
えるためゆっくりと戻すように復帰処理が行われる。
【0042】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 4輪駆動車11の駆動力配分方法において、エ
ンジンブレーキがかかる時を予測して、エンジンブレー
キがかかる時に、一時的に前輪15及び後輪20に対す
る駆動力の配分を、エンジンブレーキ対応制御開始前に
おける駆動力の配分より4輪駆動傾向のトルク配分を高
めるように駆動力伝達装置を制御する。従って、従来の
メカ式の駆動力伝達装置を備えた4輪駆動車の場合と異
なり、エンジンブレーキがかかる時には、遅れがない状
態で前輪15及び後輪20の拘束力が一時的にそれまで
の走行状態における拘束力より高くなる。その結果、エ
ンジンブレーキ時の車両の安定性が向上する。
【0043】(2) 駆動力配分制御装置は、エンジン
ブレーキ予測手段が、車速V及びスロットル開度Odに
基づいて、エンジンブレーキがかかる時か否かを判断す
る。また、エンジンブレーキ予測手段がエンジンブレー
キがかかる時と判断した際に、制御手段(電子制御ユニ
ット22)が、一時的にエンジンブレーキ対応制御モー
ドとなるように駆動力伝達装置17を制御する。従っ
て、エンジンブレーキを予測して、エンジンブレーキ時
に一時的に前輪15及び後輪20の拘束力を高める駆動
力配分方法を容易に実施できる。
【0044】(3) エンジンブレーキ予測手段は、車
速Vが所定の低速閾値Vsより大きく、スロットル開度
Odが所定の閾値Os未満のときにエンジンブレーキが
かかる時と判断する。従って、エンジンブレーキの予測
を容易に、かつ的確に行うことができる。
【0045】(4) 制御手段(電子制御ユニット2
2)は、エンジンブレーキの予測が継続された場合で
も、エンジンブレーキ対応制御モードの制御を開始した
時点から所定時間経過後に、前輪15及び後輪20に対
する駆動力の配分を元の状態に復帰させるように駆動力
伝達装置17を制御する。従って、必要以上にエンジン
ブレーキ対応制御モードが継続されるのを防止できる。
【0046】(5) 制御手段(電子制御ユニット2
2)は、エンジンブレーキ対応制御モードを開始した
後、スロットル開度Odが所定の閾値Os以上になる
と、駆動力伝達装置17をエンジンブレーキ対応制御モ
ード開始前の制御モードへ復帰させるように制御する。
従って、エンジンブレーキ対応制御モードを開始した
後、アクセルが操作されると、即ち車両の減速を中止す
る操作がなされると、元の制御モードに速やかに復帰さ
れる。
【0047】(6) 制御手段(電子制御ユニット2
2)は、エンジンブレーキ対応制御モードからエンジン
ブレーキ対応制御モード開始前の制御モードに復帰させ
る場合、スロットル開度Odによって復帰処理に要する
時間を変更する。即ち、スロットル開度Odが所定の閾
値Os以上で元の制御モードに復帰させる場合は、スロ
ットル開度Odが所定の閾値Os未満で元の制御モード
に復帰させる場合より速く復帰させるように駆動力伝達
装置17を制御する。従って、制御手段(電子制御ユニ
ット22)による制御をエンジンブレーキ対応制御モー
ドから元の制御モードに復帰させる際、車両の挙動に影
響を与えずに円滑に元の制御モードに復帰させることが
できる。
【0048】(7) 駆動力伝達装置17は、エンジン
12の駆動力が直接的に伝達される車輪(前輪15)
と、エンジン12の駆動力が駆動力伝達装置17を介し
て伝達される側の車輪(後輪20)とに対するトルク配
分を、100:0から50:50の間の任意の値に変更
可能に構成されている。従って、4輪駆動車11が2輪
駆動で走行中にエンジンブレーキがかかる時に、遅れが
無い状態で4輪駆動モードに変更できる。
【0049】実施の形態は前記に限らず、例えば次のよ
うに構成してもよい。 〇 ステップS3の判断を省略してもよい。車速Vが低
速のときはエンジンブレーキ時に一時的に前輪15及び
後輪20に対する拘束力を高めなくてもよいが、高めて
も悪影響はない。
【0050】〇 エンジンブレーキ対応制御モードから
エンジンブレーキ対応制御開始前の制御モード、即ち元
の制御モードに復帰させる際、復帰処理をスロットル開
度に拘わらず同じ速さで行うようにしてもよい。この場
合、2種類の復帰処理を区別して行う必要がなく、制御
が簡単になる。
【0051】〇 スタンバイ方式の4輪駆動車に限ら
ず、センタディファレンシャル(センタデフ)に電子制
御多板クラッチを設け、駆動力配分をセンタデフによっ
て決まる所定の比から、多板クラッチが完全に圧着した
前輪:後輪が50:50までの間で任意にトルク配分を
可能とした4輪駆動車に適用してもよい。この4輪駆動
車の場合は、常に4輪駆動のため、2輪駆動状態でエン
ジンブレーキがかかることはないが、4輪駆動状態であ
っても、エンジンブレーキ時に一時的に前輪15及び後
輪20に対する拘束力を高めることにより安定性が向上
する。
【0052】〇 エンジンブレーキがかかる時に、一時
的に前輪15及び後輪20に対する駆動力の配分を、4
輪駆動傾向のトルク配分を高めるように変更する場合、
その高める割合を走行状態に拘わらず一定としてもよ
い。
【0053】〇 前輪駆動ベースの4輪駆動車に限ら
ず、後輪駆動ベース(FR,RR)の4輪駆動車に適用
してもよい。この場合、エンジン12の駆動力は、前輪
に対して駆動力伝達装置を介して伝達される。
【0054】〇 エンジンブレーキの予測をスロットル
開度に基づいて行う代わりに、アクセルの操作量に基づ
いて行うようにしてもよい。即ち、アクセルの操作量
(例えば、踏み込み量)を検出するセンサを設け、その
センサの検出信号に基づいてエンジンブレーキの予測を
行う。アクセルの操作量はスロットル開度に対応してい
るため、この構成の場合も同様の効果が得られる。
【0055】○ スロットル開度検出手段としてアクセ
ルの操作量(例えば、踏み込み量)を検出するアクセル
センサを設けてもよい。アクセルの操作量はスロットル
開度に対応しているため、アクセルセンサの検出信号か
らスロットル開度を演算することができる。
【0056】〇 エンジンブレーキ対応制御開始からの
経過時間をカウンタでカウントする代わりに、タイマを
設けてタイマで直接経過時間を計時し、所定時間以上経
過した場合、エンジンブレーキの予測が継続された場合
でも、エンジンブレーキ対応制御モードから元の制御モ
ードに復帰させ復帰処理を行うようにしてもよい。
【0057】○ エンジンブレーキ対応制御モードの制
御を開始した時点から所定時間経過後に、元の制御モー
ドに復帰させるように制御する際、前記所定時間がエン
ジンブレーキ対応制御モードに入る時の速度に応じて変
わるようなマップを電子制御ユニット22がもっていて
も良い。
【0058】〇 エンジンブレーキ対応制御カウンタあ
るいはタイマのリセット処理を、図2のフローチャート
のステップS4とステップS10との間に実行する代わ
りに、フローチャートと独立して行うようにしてもよ
い。例えば、アクセルが操作されたか否かを検出するセ
ンサを設け、該センサからアクセル操作検出信号が出力
されると、その出力信号により前記リセット処理を行う
ようにする。
【0059】○ 駆動力伝達装置17として電磁コイル
21aへの通電量を変更することにより複数のクラッチ
板の摩擦係合力を変更する電磁クラッチ機構21を備え
たものに代えて、湿式多板クラッチに油圧ユニットから
油圧を供給し、油圧を制御することで圧着力を制御する
構成としてもよい。
【0060】〇 車速Vを左右両後輪20の車輪速度に
基づいて算出する構成に代えて、車速センサや加速度セ
ンサを設けて検出した車速や加速度から演算した車速を
使用する構成としてもよい。
【0061】前記実施の形態から把握できる技術的思想
(発明)について以下に記載する。 (1) 請求項1に記載の発明において、アクセルを操
作している状態からアクセル操作を中止した場合にエン
ジンブレーキがかかる時であると予測する。
【0062】(2) 請求項1〜請求項6のいずれか一
項に記載の発明において、前記駆動力伝達装置は、内燃
機関の駆動力が直接的に伝達される車輪と、内燃機関の
駆動力が駆動力伝達装置を介して伝達される側の車輪と
に対するトルク配分を、100:0から50:50の間
の任意の値に変更可能に構成されている。
【0063】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1〜請求
項6に記載の発明によれば、4輪駆動車において、エン
ジンブレーキがかかる時、遅れが無い状態で前後の車輪
の拘束力を一時的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の4輪駆動車の概略構成図。
【図2】 エンジンブレーキの予測等の処理を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
11…4輪駆動車、12…内燃機関としてのエンジン、
15…前輪、17…駆動力伝達装置、20…後輪、22
…エンジンブレーキ予測手段及び制御手段としての電子
制御ユニット、23a,23b…車速検出手段としての
車輪速センサ、24…スロットル開度検出手段としての
スロットル開度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 繁田 良平 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 麓 寿男 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 昼田 秀司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 小田 昌司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA33 AA34 AA47 AB01 AC00 AC01 AC10 AC14 AD04 AD22 AD23 AD51 AE00 AE22 AF03 3D043 AA01 AB01 AB17 EA02 EA18 EA39 EE02 EE06 EF02 EF14 EF19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動力を前輪及び後輪に駆動
    力伝達装置を介して伝達し、前記駆動力伝達装置にて前
    輪及び後輪に対する駆動力の配分を変更制御する4輪駆
    動車の駆動力配分方法であって、 エンジンブレーキがかかる時を予測して、エンジンブレ
    ーキがかかる時に、一時的に前輪及び後輪に対する駆動
    力の配分を、エンジンブレーキ対応制御開始前における
    駆動力の配分より4輪駆動傾向のトルク配分を高めるよ
    うに前記駆動力伝達装置を制御することを特徴とする4
    輪駆動車の駆動力配分方法。
  2. 【請求項2】 内燃機関の駆動力を前輪及び後輪に駆動
    力伝達装置を介して伝達し、前記駆動力伝達装置にて前
    輪及び後輪に対する駆動力の配分を変更制御する4輪駆
    動車の駆動力配分制御装置において、 車速を検出する車速検出手段と、 内燃機関のスロットルバルブの開度を検出するスロット
    ル開度検出手段と、 前記車速検出手段が検出した車速及び前記スロットル開
    度検出手段が検出したスロットル開度に基づいてエンジ
    ンブレーキがかかる時か否かを判断するエンジンブレー
    キ予測手段と、 前記エンジンブレーキ予測手段がエンジンブレーキがか
    かる時と判断した際に、一時的に前輪及び後輪に対する
    駆動力の配分を、エンジンブレーキ対応制御開始前にお
    ける駆動力の配分より4輪駆動傾向のトルク配分を高め
    るエンジンブレーキ対応制御モードとなるように前記駆
    動力伝達装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジンブレーキ予測手段は、前記
    車速が所定の低速閾値より大きく、前記スロットル開度
    が所定の閾値未満のときにエンジンブレーキがかかる時
    と判断する請求項2に記載の4輪駆動車の駆動力配分制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記エンジンブレーキ
    予測手段によるエンジンブレーキがかかる時であるとの
    判断が継続された場合でも、前記エンジンブレーキ対応
    制御モードの制御を開始した時点から所定時間経過後
    に、前輪及び後輪に対する駆動力の配分を前記エンジン
    ブレーキ対応制御モードの開始前の状態に復帰させるよ
    うに前記駆動力伝達装置を制御する請求項2又は請求項
    3に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記エンジンブレーキ
    対応制御モードを開始した後、前記スロットル開度が所
    定の閾値以上になると、前記駆動力伝達装置を前記エン
    ジンブレーキ対応制御モードの開始前の制御モードへ復
    帰させるように制御する請求項2〜請求項4のいずれか
    一項に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記スロットル開度が
    所定の閾値以上でエンジンブレーキ対応制御モードから
    前記エンジンブレーキ対応制御モードの開始前の制御モ
    ードに復帰させる場合は、前記スロットル開度が所定の
    閾値未満でエンジンブレーキ対応制御モードから前記エ
    ンジンブレーキ対応制御モードの開始前の制御モードに
    復帰させる場合より速く復帰させるように前記駆動力伝
    達装置を制御する請求項5に記載の4輪駆動車の駆動力
    配分制御装置。
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