JP2003312042A - 画像処理装置及びその方法並びに画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置及びその方法並びに画像形成装置

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JP2003312042A
JP2003312042A JP2002118002A JP2002118002A JP2003312042A JP 2003312042 A JP2003312042 A JP 2003312042A JP 2002118002 A JP2002118002 A JP 2002118002A JP 2002118002 A JP2002118002 A JP 2002118002A JP 2003312042 A JP2003312042 A JP 2003312042A
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signal
recording control
synchronization signal
control unit
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JP2002118002A
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Daisuke Suga
大介 須賀
Makoto Fukuo
誠 福尾
Takehiro Yoshida
武弘 吉田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチレーザビームプリンタには、汎用の1
ビームレーザプリンタ用のコントローラでは対応できな
いため、専用コントローラを新たに開発する必要が生じ
ていた。 【解決手段】 単一の光を走査させて記録を行う単一ビ
ームプリンタエンジンに供給する画像信号を生成するた
めの記録制御部101と、複数の発光素子のそれぞれを
画像信号に応じて駆動して発光させ複数の発光素子から
発光された光を並行して走査させて画像を記録するマル
チビームプリンタエンジン103から出力されるBD1
信号をBD2信号に変換して記録制御部101に供給
し、BD2信号に同期して記録制御部101から供給さ
れる画像信号を入力して複数の発光素子の数に応じた数
の画像信号としてマルチビームプリンタエンジン103
に供給する画像処理部102とを有し、プリンタエンジ
ン103に伝送する画像信号の伝送レートが低速であれ
ば、画像処理部102から画素同期信号VCLKに供給
し記録制御部101からの画素同期信号とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチビームによ
り画像を形成する画像信号を生成する画像処理装置及び
その方法並びに画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像信号に応じてレーザ発光素子を駆動
し、その発光されたレーザ光を感光体上に走査させてト
ナー像を形成し、そのトナー像を記録紙に転写記録する
電子写真方式のレーザビームプリンタが知られている。
【0003】このようなレーザビームプリンタにおい
て、より高解像度な画像を記録する要望が大きくなって
きており、それに伴いレーザ光の走査回数が増え、記録
時間に要する時間が長くなるという問題が発生してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような問
題に対処するために、レーザ発光素子を複数備え、各レ
ーザ発光素子がそれぞれ別のラインを同時に走査して画
像の記録が完了するまでの時間を短縮できるようにした
マルチレーザビームプリンタが開発されている。このよ
うなマルチレーザビームプリンタのプリンタエンジンを
使用する場合は、従来からある汎用の1ビームレーザプ
リンタ用のコントローラでは対応できないため、このよ
うなマルチレーザビームプリンタのプリンタエンジン用
の専用コントローラを新たに開発する必要が生じる。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、汎用の1ビームレーザプリンタ用の記録制御部をそ
のままマルチレーザビーム用に流用し、容易かつ安価に
マルチレーザビームにより記録を行うことができる画像
処理装置及びその方法並びに画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は以下のような構成を備える。
即ち、単一の光を走査させて記録を行う単一ビームプリ
ンタエンジンに供給する画像信号を生成するための記録
制御手段と、複数の発光素子のそれぞれを画像信号に応
じて駆動して発光させ前記複数の発光素子から発光され
た光を並行して走査させて画像を記録するマルチビーム
プリンタエンジンから出力される第1同期信号を第2同
期信号に変換して前記記録制御手段に供給する同期信号
変換手段と、前記記録制御手段で生成され前記第2同期
信号に同期して供給される画像信号を入力して前記複数
の発光素子の数に応じた数の画像信号として前記マルチ
ビームプリンタエンジンに供給する画像供給手段と、前
記記録制御手段から供給される画像信号の伝送レートを
判定する判定手段と、前記判定手段により前記伝送レー
トが所定値以上と判定されると画素同期信号を前記記録
制御手段から前記画像供給手段へ供給し、前記伝送レー
トが所定値以下と判定されると前記画素同期信号を前記
画像供給手段から前記記録制御手段に供給するように切
り換える切換え手段と、を有することを特徴とする。
【0007】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような工程を備える。即ち、複数の発光
素子のそれぞれを画像信号に応じて駆動して発光させ前
記複数の発光素子から発光された光を並行して走査させ
て画像を記録するマルチビームプリンタエンジンに、単
一の光を走査させて記録を行う単一ビームプリンタエン
ジンに供給する画像信号を生成するための記録制御部か
らの画像信号を供給して画像を形成させる画像処理方法
であって、前記マルチビームプリンタエンジンから出力
される同期信号を第1同期信号に変換して前記記録制御
部に供給する同期信号変換工程と、前記記録制御部で生
成される画像信号を前記第1同期信号に同期して入力
し、前記複数の発光素子の数に応じた数の画像信号とし
て前記マルチビームプリンタエンジンに供給する画像供
給工程と、前記記録制御部から供給される前記画像信号
の伝送レートを判定する判定工程と、前記判定工程で前
記伝送レートが所定値以上と判定されると画素同期信号
を前記記録制御部から供給し、前記伝送レートが所定値
以下と判定されると前記画素同期信号を前記記録制御部
に供給するように切り換える切換え工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0008】上記目的を達成するために本発明の画像形
成装置は以下のような構成を備える。即ち、単一の光を
走査させて記録を行う単一ビームプリンタエンジンに供
給する画像信号を生成するための記録制御手段と、複数
の発光素子のそれぞれを画像信号に応じて駆動して発光
させ前記複数の発光素子から発光された光を並行して走
査させて画像を記録するマルチビームプリンタエンジン
と、前記マルチビームプリンタエンジンから出力される
第1同期信号を第2同期信号に変換して前記記録制御手
段に供給する同期変換手段と、前記記録制御手段で生成
される画像信号を前記第2同期信号に同期して入力し前
記複数の発光素子の数に応じた数の画像信号として前記
マルチビームプリンタエンジンに供給する画像供給手段
と、前記記録制御手段から供給される画像信号の伝送レ
ートを判定する判定手段と、前記判定手段により前記伝
送レートが所定値以上と判定されると画素同期信号を前
記記録制御手段から前記画像供給手段へ供給し、前記伝
送レートが所定値以下と判定されると前記画素同期信号
を前記画像供給手段から前記記録制御手段に供給するよ
うに切り換える切換え手段と、を有することを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳しく説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の形態に係る画像形
成装置の一例であるレーザビームプリンタの要部構成を
示すブロック図である。尚、本実施の形態では、レーザ
ビームプリンタの場合で説明するが本発明はこれに限定
されるものでなく、例えばLEDプリンタなどに適用で
きる。
【0011】図1において、101は、汎用の1ビーム
レーザプリンタ用記録制御部で、この構成は詳しく後述
する。102は本実施の形態に係る特徴部分である画像
処理部である。103はマルチレーザプリンタエンジン
で、複数(ここでは2個)のレーザ発光素子を備え、こ
れら複数のレーザ発光素子から発光されるレーザ光を同
時に走査させて画像を記録する。
【0012】尚、この図1の構成は後ほど詳しく説明す
るが、まず最初に汎用の1ビームレーザプリンタ用記録
制御部101について説明する。
【0013】図2は、汎用の1ビームレーザプリンタ用
記録制御部101と1ビームレーザプリンタエンジン2
01との間の主な信号のやり取りを説明する図である。
【0014】図2において、プリンタエンジン201か
らは、1ページの記録開始を示すTOP信号と、レーザ
光の一走査の同期信号(水平同期信号)であるBD信号
が記録制御部101に入力される。これに同期して記録
制御部101は、画素同期信号VCLKと、これに同期
した画像信号VDOをプリンタエンジン201に出力す
ることにより、この画像信号に応じてレーザ発光素子が
駆動されてレーザ光が発射され、このレーザ光が感光体
上を走査して画像が形成される。
【0015】このように、汎用の1ビームレーザプリン
タ用記録制御部101は、1ビームレーザプリンタエン
ジン201から垂直同期信号(TOP)、水平同期信号
(BD)を入力し、これら同期信号に同期して画像信号
(VDO)を画素同期信号(VCLK:図2では省略し
ている)とともにプリンタエンジン201に供給するこ
とにより、1ビームレーザプリンタエンジン201にお
ける記録動作を制御している。尚、図1における110
は、この画素同期信号VCLKを発生するクロック発生
器である。
【0016】図3は、本実施の形態に係るマルチレーザ
プリンタエンジン103における光学系の構成を説明す
るブロック図である。
【0017】図3において、301は、このマルチレー
ザプリンタエンジン用の記録制御部で、この実施の形態
では、図1に示す1ビームレーザプリンタ用記録制御部
101と画像処理部102とで構成される。302は複
数(ここでは2個)のレーザ発光素子を備えたレーザユ
ニットで、マルチレーザビーム用記録制御部301から
の画像信号が、各ラインごとに別々のレーザ発光素子に
入力され、それら画像信号に基づいて各レーザ発光素子
の出力がオン/オフ変調される。303はポリゴンミラ
ー(回転多面鏡)で、一定の回転速度で回転して、レー
ザユニット302から入射される2本のレーザ光を反射
して感光体306上を2ライン分同時に走査させるため
のレーザ光を生成している。304は結像レンズ、30
5は反射ミラーで、ポリゴンミラー303によって反射
されたレーザ光を感光ドラム306上に複数ライン(こ
こでは2ライン)分同時に走査させて、この感光体30
6上に、2ライン分の静電潜像を同時に形成している。
こうして感光ドラム306に形成された静電潜像は、不
図示の現像器により可視化されてトナー像となり、不図
示の転写器によって記録紙に転写されて画像の記録が行
われる。
【0018】図3に示すマルチビームレーザプリンタ用
の記録制御部301では、マルチビームレーザプリンタ
用プリンタエンジン103からの水平同期信号(BD
1)を検知することにより画像信号の出力開始のタイミ
ングを決定している。例えば、レーザ光を2本使用する
場合は、水平同期信号(BD1)の1回目の立ち下がり
を1ライン目の画像信号の出力開始タイミングとし、水
平同期信号(BD1)の2回目の立ち下がりを、2番目
のラインの画像信号の出力開始タイミングとしている。
そして、マルチレーザプリンタ用記録制御部301は、
そのプリンタエンジン103のレーザ発光素子の数に応
じた本数分、画像信号をシリアルで出力する。
【0019】これに対して図1に示す1ビームレーザプ
リンタ用の記録制御部101では、プリンタエンジン1
03から送られてくる水平同期信号(BD)が画像処理
部102によって1ビームプリンタ用の水平同期信号
(BD2)に変換されて入力される。従って、このBD
2信号により画像信号の出力開始のタイミングを決定
し、その画像信号をシリアルで出力する。
【0020】次に図1及び図4を参照して、本実施の形
態に係る画像処理部102の構成及び動作について詳し
く説明する。
【0021】ここでは、マルチレーザプリンタエンジン
103は、前述したように、2個のレーザ発光素子を光
源として備えた2ビームプリンタとして説明する。マル
チレーザプリンタエンジン103から出力されるTOP
信号(垂直同期信号)は、そのまま1ビームレーザプリ
ンタ用記録制御部101に送られる。マルチレーザプリ
ンタエンジン103から出力されるBD1信号(マルチ
ビーム水平同期信号)は、図4に示すように、1周期に
立下りが2度(タイミングT1,T2)発生している。
これはマルチレーザプリンタエンジン103において、
2本のレーザ光のそれぞれで検出されたBD信号の論理
和が取られてBD1信号として出力されるためである。
従って、このBD1信号を入力した画像処理部102
は、図4のBD2信号で示すように、タイミングT1で
立ち下がるとともに、BD1信号の周期を半分にしたタ
イミングで立下り(タイミングT3)が追加された水平
同期信号BD2信号(水平同期信号)を生成し、このB
D2信号を1ビームレーザプリンタ用記録制御部101
に送る。尚、このBD2信号の生成にあたっては、BD
1信号の周期は予め判っているので、BD1信号の周期
と同じ周期(タイミングT1)で立ち下がるとともに、
そのBD1信号の周期の1/2の時点(タイミングT
3)でも立ち下がる同期信号を生成してBD2信号とす
ればよい。
【0022】このBD2信号を入力した1ビームレーザ
プリンタ用記録制御部101は、BD2信号の立下りに
同期して、画像信号のスムージング及び解像度変換など
を行い、それらの処理が終了するとVDOSYNC信号
(画像同期信号)を出力し(立ち下げ)、続いてVDO
1信号(画像信号)を画像処理部102に出力する。そ
の際、1ビームレーザプリンタ用記録制御部101は、
VDO1信号をVCLK信号(画素同期信号)の立上り
に同期して出力する。この場合、画像処理部102は、
VCLK信号の立上りに同期してVDO1信号を取り込
んでラインバッファ104に格納する。従ってこの場合
は、1ビームレーザプリンタ用記録制御部101から出
力される画像信号と画像処理部102に取り込まれる画
像信号には、1クロック周期分の遅延が発生することに
なる。
【0023】画像処理部102は、VDOSYNC信号
が立ち下がると、図4に示すように、VDO1信号を取
り込み始め、ラインバッファ104のバス幅に対応する
パラレルデータに変換すべくシリアル−パラレル変換を
行って、1ライン分の画像信号(多値)をラインバッフ
ァ104に書き込む。次にBD2信号に同期して次のラ
インの画像信号を入力してラインバッファ104に書き
込む。こうしてBD1信号の一周期でラインバッファ1
04に格納された2ライン分の画像信号を再度シリアル
信号に変換し、図4に示すように、BD1信号の2回の
立下り(タイミングT1,T2)に同期して、2本のラ
インバッファ104からそれぞれ画像信号VDO2
(1),VDO2(2)をプリンタエンジン103に出
力する。
【0024】尚ここでは、ラインバッファ104へのデ
ータの書き込みと読み出しを別々のラインバッファで行
うため、画像処理部102は4ライン分のラインバッフ
ァを備えている。
【0025】また、VDO1信号は、VDO2(1),
VDO2(2)信号のそれぞれの半分の周期で出力する
ため、VDO1信号のビデオクロックの周期は、VDO
2(1),VDO2(2)信号の2倍の周期のビデオク
ロックとなり、これらVDO2(1),VDO2(2)
信号に同期して取り込まれる。
【0026】このようにして、図4に示すように、nラ
イン目、(n+1)ライン目の画像信号が1ビームレー
ザプリンタ用記録制御部101から出力されて画像処理
部102の2本のラインバッファ104に書き込まれて
いるときに、この画像処理部102の別の2本のライン
バッファ104から、その前の周期で格納されている
(n−1)ライン目、(n−2)ライン目の画像信号が
読み出されてマルチレーザプリンタエンジン103に供
給される。
【0027】このようにして、本実施の形態に係る画像
処理部102は、マルチレーザプリンタエンジン103
がレーザ発光素子(レーザ光源)を複数(a)個備えて
aラインを同時に走査して記録する場合、まずプリンタ
エンジン103から送られてくるBD1信号の周期を1
/a倍にしたBD2信号を生成して記録制御部101に
出力する。そしてラインバッファ104を、2aライン
分設けておき、記録制御部101から送られてくるVD
O1信号をaライン分ラインバッファ102に書き込む
と同時に、BD1信号に同期してa本のラインバッファ
104からVDO2(1)〜VDO2(a)信号を出力
する。このとき、VDO1信号のクロック周波数は、V
DO2(1)〜VDO2(a)信号のそれぞれのa倍と
なる。
【0028】また、マルチレーザビームプリンタエンジ
ン103がTOP信号(垂直同期信号)を出力しない場
合には、画像処理部102で生成したBD2信号の1回
目の立下りからカウンタによる計時を開始し、その計時
した時間が所定時間になるまでロウレベルに保つことに
よってTOP信号を生成することができる。
【0029】図5は、本実施の形態に係る電子写真方式
を用いたプリンタ,複写機,ファクシミリなどの画像形
成装置の要部構成を示すブロック図で、前述の図1と共
通する部分は同じ記号で示し、それらの説明を省略す
る。
【0030】図5において、CPU401は、ROM4
03に記憶された制御プログラムに従って、この画像形
成装置全体の動作を制御している。操作部402は、各
種キーや表示部等を有し、オペレータが各種入力操作を
行うのに使用される。ROM403は、CPU401の
制御プログラムや各種データを格納している。画像メモ
リ405は、DRAM,SDRAM等で構成され、読取
り制御部404で読み取った画像信号等を格納する。記
録制御部406は画像メモリ405から画像信号を読み
出し、その画像信号に対して解像度変換やスムージング
処理などを施して前述の画像処理部102に出力してい
る。バス408はCPU401と前述した各部とを接続
し、制御信号やデータのやり取りを行う。尚、クロック
発生器110は、図6を参照して後述するように、画像
処理部102から画素同期信号VCLKが供給される場
合には省略できる。以上が前述した1ビームレーザプリ
ンタ用記録制御部101の主要構成である。
【0031】読み取り制御部404は、CCDイメージ
センサ、原稿搬送機構、画像処理デバイス等を備え、原
稿を光学的に読み取って電気的な画像信号に変換して出
力する。
【0032】こうして1ビームレーザプリンタ用記録制
御部101の記録制御部406から出力された画像信号
は画像処理部102に入力され、前述したような変換処
理が施された後、マルチビームプリンタエンジン103
に出力されて、マルチビームによる画像形成が実行され
る。
【0033】次に、本実施の形態に係る特徴について説
明する。
【0034】いま1ビームレーザプリンタ用記録制御部
101から画像信号VDO1を供給するレートが高速な
場合は、画素同期信号VCLKの一周期が短くなる。例
えば、記録解像度が2400dpiで、画素同期信号V
CLKの周波数が64MHzであれば、そのVCLKの
一周期は15.625nsとなる。このような高周波信
号のノイズを抑えるために、記録制御部101から画像
処理部102への画像信号の経路中に放射ノイズ対策と
してフェライトビーズ等を挿入した場合、後述する図6
に示すように、画像処理部102から記録制御部101
に対して画素同期信号VCLKを供給する構成を備えて
いると、画像信号VDO1と画素同期信号VCLKとの
到達時間がそれぞれ遅延し、画像信号VDO1を画素同
期信号VCLKの立ち上がり或いは立ち下がりで取り込
む際のセットアップタイム(図4の440:例えば2n
s)、ホールドタイム(図4の441:例えば1ns)
のマージンが少なくなり、セットアップタイムエラー、
ホールドタイムエラーが発生する可能性がある。
【0035】そこで本実施の形態では、画像信号VDO
1を供給するレートが高速な場合は、1レーザビームプ
リンタ用記録制御部101から画像処理部102に画素
同期信号VCLKを供給する。この場合の構成は図1に
示すようになる。この場合、記録制御部101は、この
画素同期信号VCLKに同期させて画像信号VDO1を
伝送する。これにより、画素同期信号VCLKと画像信
号VDO1とが同時に遅延するので、セットアップタイ
ムエラー、ホールドタイムエラーが発生せず、記録制御
部101から画像処理部102への画像信号の伝送が問
題なく行えることになる。
【0036】しかし、この手法では、記録制御部101
から画素同期信号VCLKに同期して確実に画像信号V
DO1を画像処理部102に伝送できるが、記録制御部
101に、この画素同期信号VCLKを発生させるため
のクロック発生源であるクロック発生器120が必要と
なりコストが増加してしまう。尚、このようなクロック
発生器120としては、水晶発振器、セラミック発振器
等が使用できる。
【0037】一方、記録制御部101から画像処理部1
02に画像信号VDO1を伝送する伝送レートが低速で
ある場合は、画素同期信号VCLKの一周期が長くな
る。例えば、記録解像度が600dpiで、画素同期信
号VCLKの周波数が16MHzであれば、そのクロッ
クVCLKの一周期は62.5nsとなる。この場合
は、画像信号VDO1を画素同期信号VCLKに同期し
て取り込む際のセットアップタイム、ホールドタイムに
問題がないため、画素同期信号VCLKを画像処理部1
02から記録制御部101に供給するように切り替え
る。これは図6に示すような構成となる。
【0038】この場合、記録制御部101は、画素同期
信号VCLKの立ち上がりで画像信号VDO1を出力す
る。そして画像処理部102では、この画素同期信号V
CLKを回し込み、この画素同期信号VCLKの立ち上
がりで画像信号VDO1を取り込む。
【0039】ここでもし、記録制御部101における画
素同期信号VCLKの極性が逆であった場合は、この画
素同期信号VCLKの極性を反転させても良い。すると
記録制御部101は、画素同期信号VCLKの立ち下が
りで画像信号VDO1を出力する。そして、画像処理部
102の内部で画素同期信号VCLKを回し込み、画素
同期信号VCLKの立ち下がりで、画像信号VDO1を
取り込む。
【0040】また、記録制御部101が画素同期信号V
CLKの立ち下がりで画像信号VDO1を出力する場
合、画像処理部102で画素同期信号VCLKの立ち上
がりで画像信号VDO1を取り込んでも良い。
【0041】また、記録制御部101が画素同期信号V
CLKの立ち上がりで画像信号VDO1を出力する場合
に、画像処理部102ので画素同期信号VCLKの立ち
下がりで画像信号VDO1を取り込んでも良い。
【0042】このような、画素同期信号VCLKの切り
替えは、CPU401が記録制御部406にバス408
を介して設定値を書き込むことにより可能である。
【0043】以上説明したように本実施の形態では、1
ビームレーザプリンタ用の記録制御部101の種類によ
り画像信号の伝送レートが異なるため、上述したように
1ビームレーザプリンタ用記録制御部101から画像信
号を伝送する伝送レートが高速な場合は、画素同期信号
VCLKを1ビームレーザプリンタ用記録制御部101
から画像処理部102に供給する。一方、1ビームレー
ザプリンタ用記録制御部101から画像信号を伝送する
伝送レートが低速な場合は、画素同期信号VCLKを画
像処理部102から1ビームレーザプリンタ用記録制御
部101に供給するよう切り替え可能とする。これによ
り、種々の1ビームレーザプリンタ用の記録制御部10
1に対応することが可能となる。
【0044】これにより、新たに画像処理部102を作
り直さなくても良く、また1ビームレーザプリンタ用記
録制御部101から画像信号を伝送する伝送レートが低
速な場合は、1ビームレーザプリンタ用記録制御部10
1のクロック発生器110を省略できるるので、製品の
コストダウンが達成できる。
【0045】図7は、本実施の形態に係る1ビームレー
ザプリンタ用記録制御部101のCPU401による制
御処理を示すフローチャートで、この処理を実行するプ
ログラムはROM403に記憶されている。
【0046】まずステップS101で、画像処理部10
2に伝送する画像信号の伝送レートが高速か、即ち、所
定値以上かどうかをみる。所定値以上の高速であればス
テップS103に進み、1ビームレーザプリンタ用記録
制御部101に設けられているクロック発生器110か
らのクロック信号により画素同期信号VCLKを生成す
る。一方、ステップS101で伝送レートが高速でない
時はステップS102に進み、画像処理部102から入
力される画素同期信号VCLKを用いてVCLKとす
る。こうして画素同期信号VCLKの供給元が決定され
るとステップS104に進み、画像処理部102から送
られてくるBD2信号が立ち下がるのを待ってステップ
S105に進み、次に出力する1ライン分の画像信号の
画像処理(スムージング、解像度変換)を実行する。次
にステップS106に進み、VDOSYNC信号(画像
同期信号)を出力し(立ち下げ)、続いてステップS1
07に進み、画素同期信号VCLKに同期してVDO1
信号(画像信号)を画像処理部102に出力する。これ
により1ライン分の画像信号が画像処理部102に送ら
れてラインバッファ104に記憶される。次にステップ
S108に進み、1ページ分の画像信号の出力処理が終
了したかどうかを判断し、終了していなければステップ
S104に戻り、次の1ライン分の画像信号の出力処理
に進む。
【0047】こうしてステップS108で、1ページ分
の画像信号の出力が終了するとステップS109に進
み、画像処理部102のラインバッファ10104に記
憶されている、そのページの最後の2ライン分の画像信
号をマルチビームプリンタエンジン103に送信するべ
く、ダミーの2ライン分の同期信号(VDOSYNC)
及び画素同期信号(VCLK)を出力して、この1ペー
ジ分の記録処理を終了する。
【0048】このように本実施の形態によれば、1ビー
ムレーザプリンタ用の記録制御部101を使用してマル
チレーザビームプリンタエンジン103に対して2ライ
ン単位の画像信号を出力して画像形成を行うことができ
る。更には、1ビームレーザプリンタ用の記録制御部1
01からの画像信号の伝送レートが低い場合は、画像処
理部102から供給される画素同期信号VCLKを使用
して画像信号を伝送できるので、1ビームレーザプリン
タ用の記録制御部101におけるクロック信号発生器を
省略できる。
【0049】(その他の実施の形態)本発明の目的は前
述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェア
のプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は
装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ
(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても達成され
る。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。このようなプログラムコードを
供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ
ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性の
メモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0050】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施の形態の
機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの
指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オ
ペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は
全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機
能が実現される場合も含まれている。
【0051】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、そ
の処理によって前述した実施の形態の機能が実現される
場合も含む。
【0052】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、汎用の1ビームレーザプリンタ用の記録制御部をそ
のまま用い、新たな画像処理部を追加するだけで、マル
チレーザプリンタエンジンを使用して記録を行うことが
できる画像形成装置を容易かつ安価に提供することがで
きる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、汎
用の1ビームレーザプリンタ用の記録制御部をそのまま
マルチレーザビーム用に流用し、容易かつ安価にマルチ
レーザビームにより記録を行うことができる。
【0054】又本発明によれば、1ビームレーザプリン
タ用の記録制御部からの画像信号の伝送レートが低い場
合は、1ビームレーザプリンタ用の記録制御部における
クロック信号発生手段を省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置(レー
ザビームプリンタ)の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図2】1ビームレーザプリンタの要部構成図である。
【図3】本実施の形態に係るマルチビームレーザプリン
タエンジンの構成を主に示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像
処理部における動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図5】本実施の形態に係る画像形成装置の主要構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の他の構成例である画像形
成装置(レーザビームプリンタ)の要部構成を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の記録
制御部の動作を説明するフローチャートである。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 武弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA07 BA60 BA70 CB75 CB77 CB78 5C073 AA01 CA02 CC01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の光を走査させて記録を行う単一ビ
    ームプリンタエンジンに供給する画像信号を生成するた
    めの記録制御手段と、 複数の発光素子のそれぞれを画像信号に応じて駆動して
    発光させ前記複数の発光素子から発光された光を並行し
    て走査させて画像を記録するマルチビームプリンタエン
    ジンから出力される第1同期信号を第2同期信号に変換
    して前記記録制御手段に供給する同期信号変換手段と、 前記記録制御手段で生成され前記第2同期信号に同期し
    て供給される画像信号を入力して前記複数の発光素子の
    数に応じた数の画像信号として前記マルチビームプリン
    タエンジンに供給する画像供給手段と、 前記記録制御手段から供給される画像信号の伝送レート
    を判定する判定手段と、 前記判定手段により前記伝送レートが所定値以上と判定
    されると画素同期信号を前記記録制御手段から前記画像
    供給手段へ供給し、前記伝送レートが所定値以下と判定
    されると前記画素同期信号を前記画像供給手段から前記
    記録制御手段に供給するように切り換える切換え手段
    と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像供給手段は、前記記録制御手段
    で生成される画像信号を入力して格納するための複数の
    ラインバッファと、 前記記録制御手段で生成される画像信号を入力して格納
    した複数のラインバッファから並列に前記複数の発光素
    子の数に応じた数の画像信号を読み出して出力する出力
    手段とを具備し、前記複数のラインバッファは入力用と
    出力用のダブルバッファで構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記同期信号変換手段は、前記第2同期
    信号の周期を前記複数の発光素子の数に対応して分割
    し、各分割した周期を前記第1同期信号の周期とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記発光素子はレーザを含むことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 複数の発光素子のそれぞれを画像信号に
    応じて駆動して発光させ前記複数の発光素子から発光さ
    れた光を並行して走査させて画像を記録するマルチビー
    ムプリンタエンジンに、単一の光を走査させて記録を行
    う単一ビームプリンタエンジンに供給する画像信号を生
    成するための記録制御部からの画像信号を供給して画像
    を形成させる画像処理方法であって、 前記マルチビームプリンタエンジンから出力される同期
    信号を第1同期信号に変換して前記記録制御部に供給す
    る同期信号変換工程と、 前記記録制御部で生成される画像信号を前記第1同期信
    号に同期して入力し、前記複数の発光素子の数に応じた
    数の画像信号として前記マルチビームプリンタエンジン
    に供給する画像供給工程と、 前記記録制御部から供給される前記画像信号の伝送レー
    トを判定する判定工程と、 前記判定工程で前記伝送レートが所定値以上と判定され
    ると画素同期信号を前記記録制御部から供給し、前記伝
    送レートが所定値以下と判定されると前記画素同期信号
    を前記記録制御部に供給するように切り換える切換え工
    程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記画像供給工程は、前記記録制御部で
    生成される画像信号を入力して格納し、前記記録制御部
    で生成される画像信号を入力して格納した、前記複数の
    発光素子の数に応じた数の画像信号を読み出して出力す
    る出力工程とを具備することを特徴とする請求項5に記
    載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記同期信号変換工程では、前記前記マ
    ルチビームプリンタエンジンから出力される同期信号の
    周期を前記複数の発光素子の数に対応して分割し、各分
    割した周期を前記第1同期信号の周期とすることを特徴
    とする請求項5に記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記発光素子はレーザを含むことを特徴
    とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像処理
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の
    画像処理方法を実行することを特徴とするプログラム。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至8のいずれか1項に記載
    の画像処理方法を実行するプログラムを記憶したことを
    特徴とする、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒
    体。
  11. 【請求項11】 単一の光を走査させて記録を行う単一
    ビームプリンタエンジンに供給する画像信号を生成する
    ための記録制御手段と、 複数の発光素子のそれぞれを画像信号に応じて駆動して
    発光させ前記複数の発光素子から発光された光を並行し
    て走査させて画像を記録するマルチビームプリンタエン
    ジンと、 前記マルチビームプリンタエンジンから出力される第1
    同期信号を第2同期信号に変換して前記記録制御手段に
    供給する同期変換手段と、 前記記録制御手段で生成される画像信号を前記第2同期
    信号に同期して入力し前記複数の発光素子の数に応じた
    数の画像信号として前記マルチビームプリンタエンジン
    に供給する画像供給手段と、 前記記録制御手段から供給される画像信号の伝送レート
    を判定する判定手段と、 前記判定手段により前記伝送レートが所定値以上と判定
    されると画素同期信号を前記記録制御手段から前記画像
    供給手段へ供給し、前記伝送レートが所定値以下と判定
    されると前記画素同期信号を前記画像供給手段から前記
    記録制御手段に供給するように切り換える切換え手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記画像供給手段は、前記記録制御手
    段で生成される画像信号を入力して格納するための複数
    のラインバッファと、 前記記録制御手段で生成される画像信号を入力して格納
    した複数のラインバッファから並列に前記複数の発光素
    子の数に応じた数の画像信号を読み出して出力する出力
    手段とを具備し、前記複数のラインバッファは、入力用
    と出力用のダブルバッファで構成されていることを特徴
    とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記同期信号変換手段は、前記第2同
    期信号の周期を前記複数の発光素子の数に対応して分割
    し、各分割した周期を前記第1同期信号の周期とするこ
    とを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記発光素子はレーザを含むことを特
    徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
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