JP2003311828A - ひねり包装用ニ軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents

ひねり包装用ニ軸延伸ポリエステルフィルム

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Kazumoto Imai
一元 今井
Naonobu Oda
尚伸 小田
Hiroyuki Ueno
裕之 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル延伸フィルムの優れた特性であ
る耐熱性、保香性、耐水性等を失うことなく実用面の特
性を維持し、良好なひねり固定性を具備したひねり包装
用フィルムとして有用なポリエステル延伸フィルムを提
供すること。 【解決手段】 応力−ひずみ曲線において上降伏点と下
降伏点を有し、これらの比(下降伏点強度/上降伏点強
度)が0.95以下であり、且つ150℃での長手方向
の熱収縮率が5.0%以下であることを特徴とするひね
り包装用ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はひねり包装用ニ軸延
伸ポリエステルフィルムに関する。更に詳しくは、ポリ
エステル延伸フィルムの優れた特性である耐熱性、保香
性、耐水性等を失うことなく実用面の特性を維持し、良
好なひねり固定性を具備したひねり包装用フィルムとし
て有用なポリエステル延伸フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ひねり性の優れたフィルムと
しては、セロハンが知られている。セロハンは、その優
れた透明性と易切断性、ひねり性等の特性により各種包
装材料、粘着テープ用として重用されている。しかし、
一方ではセロハンは吸湿性を有するため特性が季節によ
り変動し一定の品質のものを常に供給することは困難で
あった。また、ポリエチレンテレフタレートをベースフ
ィルムとした包装用袋は、延伸されたポリエチレンテレ
フタレートフィルムの強靱性、耐熱性、耐水性、透明性
などの優れた特性の良さを買われて用いられているが、
これらの優れた特性を有する反面、切断しにくく、包装
用袋の口を引き裂き難い欠点や、粘着テープが切りにく
い欠点、及びひねり性が劣るためにひねり包装用に用い
ることができない等の欠点があった。
【0003】また、ひねり包装に見られる固体物の包装
フィルムは、包装する為の機械によって容易に扱えるも
のでなければならず、例えば一台の機械で1分当り20
0〜1000個の固体物を包装できるもので無ければな
らない。即ち、一般的には物品をひねり包装する前に包
装するのに必要な面積を切り取らなければならず、フィ
ルムは包装前、切断後に於いて完全に平面で無ければな
らない。印刷や蒸着加工を行なった後のフィルムにシワ
や寸法変化によるひずみがあると、切断や包装の際に歪
んだり、包装品の見栄えが悪いといった問題が生じる。
【0004】更に、フィルムは帯電防止性を有するのが
好ましい。帯電防止性を持たないフィルムは機械に張り
付き、または滑りが悪くなる為にトラブルの原因となる
ことがある。
【0005】上記欠点を解決する方法として、応力−ひ
ずみ曲線において降伏点を有し、かつ該共重合物の未延
伸フィルムの平均屈折率をN0、二軸延伸フィルムの平
均屈折率をN1としたとき、0.003≦N1−N0
0.021を満足することを特徴とする易折り曲げポリ
エステルフィルム(第2505474号)や、ポリエス
テル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹
脂層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有し、か
つ全厚みに対し5%以上、60%以下の厚みのポリエス
テル樹脂層(B)を積層した未延伸積層フィルムを少な
くとも一軸延伸後にポリエステル樹脂層(A)の融点よ
り10℃低い温度以上、かつポリエステル樹脂層(B)
の融点未満の温度で熱処理することを特徴とする引き裂
き性とひねり性の良好なポリエステルフィルムの製造方
法(特開平5−104618)などが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において応力−ひずみ曲線において降伏点を有
し、かつ該共重合物の未延伸フィルムの平均屈折率をN
0、二軸延伸フィルムの平均屈折率をN1としたとき、
0.003≦N1−N0≦0.021とする方法では、ひ
ねり性が不充分なことや、印刷や蒸着等の加工を行った
時に熱による収縮によってシワの発生や幅方向のフィル
ムの寸法変化が発生した。またポリエステル樹脂層
(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)
の融点よりも10℃以上高い融点を有し、かつ全厚みに
対し5%以上、60%以下の厚みのポリエステル樹脂層
(B)を積層した未延伸積層フィルムを少なくとも一軸
延伸後にポリエステル樹脂層(A)の融点より10℃低
い温度以上、かつポリエステル樹脂層(B)の融点未満
の温度で熱処理する方法では、融点の高いポリエステル
樹脂層の影響で十分なひねり性が得られないことや、フ
ィルムが脆くなり、ひねり包装の際にフィルムがちぎれ
るといったことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はセロ
ハンの有する特性のうち、特にひねり性に注目し、これ
らの特性を有し、さらにポリエステルフィルムの優れた
特性である耐熱性(特にフィルムの平面性)、防湿性、
透明性、保香性等を合わせて有するフィルムを得ること
を目的として研究を重ねた結果、応力−ひずみ曲線にお
ける上降伏点及び下降伏点の比が、ひねり性とフィルム
表面の平面性に関係があることを見出したことによるも
のである。
【0008】つまり、本発明は応力−ひずみ曲線に於い
て、上降伏点を超えてフィルムを伸張させることにより
フィルムの弾性回復を阻害し、且つ降伏強度比が0.9
5以下となることで、伸張させた状態で、安定的にその
形状を保持できるという特性を見出し本発明に至った。
【0009】すなわち、本願発明の包装用ニ軸延伸ポリ
エステルフィルムは、応力−ひずみ曲線において上降伏
点と下降伏点を有し、これらの比(下降伏点強度/上降
伏点強度)が0.95以下であり、且つ150℃での長
手方向の熱収縮率が5.0%以下であることを特徴とす
るものである。
【0010】以後 「下降伏点と上降伏点の比」 を降
伏強度比と記す。
【0011】
【本願発明の実施の形態】本発明に於けるポリエステル
フィルムは、応力−ひずみ曲線において上降伏点と下降
伏点を有し、これらの比である降伏強度比が0.95以
下でなければならない。
【0012】本発明に於ける応力−ひずみ曲線とは、材
料の両端を把持し、一定速度で伸張ひずみを与え、その
ひずみを横軸、応力を縦軸にとり、描かせた曲線をい
う。
【0013】本発明に於ける上降伏点とは、該曲線に於
いて応力が次第に増加し、弾性限界を超えるとき、応力
が減少しながら、又は全く増加するのことなしにひずみ
が増加し始める点をいう。
【0014】本発明に於ける下降伏点とは、応力−ひず
み曲線において、上降伏点を過ぎたあとに応力が減少
し、再度増加し始めるまでの最低応力のことをいう。
【0015】本発明に於いて降伏強度比は0.95以下
であり、更に好ましくは0.90以下である。降伏強度
比が0.95より大きいとひねり性が不良となる。
【0016】本発明に於ける150℃の雰囲気下に30
分放置した際の熱収縮率は5.0%以下であり、3.0
%以下であることが更に好ましい。150℃に30分間
放置した際の熱収縮率が5.0%より大きいとフィルム
に印刷や蒸着層を形成する等の後加工時にシワ発生や平
面性の乱れが発生することがあり、ひねり包装の際に、
機械トラブルとなったり、包装品の見栄えが悪くなり好
ましくない。
【0017】本発明に於いて、上降伏点強度は30MP
a以上、100MPa以下であることが好ましく、更に
は50MPa以上80MPa以下である。上降伏点強度
が30MPaより低いとひねり包装機に用いた際に剛性
が不足し、加工の際にフィルムの送り不良や切断不良と
なる。又、100MPaを超えるとひねり性が悪化す
る。
【0018】本発明に於いて、内容物のフィルムへの付
着、あるいは加工時に加工機へのまとわり付きを防止す
る為、帯電防止性を有することが好ましい。すなわち、
本発明のポリエステルフィルムの表面固有抵抗値は1×
1015(Ω/□)以下であり、さらに好ましくは1×1
12(Ω/□)以下である。表面固有抵抗値が1×10
15(Ω/□)よりも高いと加工機へのまとわり付きが激
しく、好ましくない。
【0019】帯電防止性を付与する方法としては、帯電
防止剤をフィルムに練り混む方法、或いはフィルム上に
帯電防止剤を塗布する方法等が用いられる。
【0020】帯電防止剤は表面固有抵抗を低減するもの
であれば特に限定されないが、例えばグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルジ
エタノールアミン、ヒドロキシアルキルモノエタノール
アミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキル
ジエタノールアマイド、アルキルスルホン酸塩、アルキ
ルホスフェート、テトラアルキルアンモニウム塩、アル
キルベタイン、アルキルイミダゾリウムベタイン等が挙
げられる。
【0021】本発明に於ける下降伏点以後の傾きとは、
応力−ひずみ曲線において下降伏点を過ぎた後からフィ
ルムが20%伸張する間の、伸張と応力が比例的に増加
する時の直線の傾きをいう。
【0022】本発明に於いて下降伏点以後の傾きは、3
(MPa/%)以下であり、好ましくは2.5(MPa
/%)以下である。該傾きが3(MPa/%)を超える
とひねり性が悪化する。
【0023】本発明に用い得るポリエステルフィルム
は、公知のフィルム製膜法によって形成し得る。フィル
ム製膜法としては、同時二軸延伸法、逐次二軸延伸法な
どの二軸延伸法を行い、次いで熱固定処理する方法が用
い得る。例えば、逐次二軸延伸法としては、縦延伸及び
横延伸または横延伸及び縦延伸を順に行う方法のほか、
横−縦−縦延伸法、縦−横−縦延伸法、縦−縦−横延伸
法などの延伸方法を採用することができる。また、同時
二軸延伸法としては、従来の同時二軸延伸法でもよい。
なお、多段階に分けて同時二軸延伸してもよい。また、
熱収縮率をさらに低減するために、必要に応じて、縦弛
緩処理、横弛緩処理などを施してもよい。
【0024】次に本発明フィルムの製造法の一例を説明
するが、これはあくまで具体例であり、本発明内容を拘
束するものではない。
【0025】まず、所定のポリエステル組成物を押出し
機に供給し、融点以上の温度で溶融押し出しし、口金よ
り押し出し冷却固化させて未延伸積層フィルムを成形す
る。
【0026】このようにして得られた未延伸フィルム
を、それを構成する組成物のうち、最も高いガラス転移
温度を有するポリエステル樹脂または共重合体のガラス
転移温度以上で延伸を行う。延伸倍率としては延伸面積
で2〜30倍、好ましくは9〜16倍である。
【0027】この延伸フィルムに熱処理を行う。この熱
処理では、必要に応じて弛緩処理を行ってもよい。ま
た、これらの熱処理、弛緩処理を行なうことにより、1
50℃での長手方向の熱収縮率が5.0%以下となるフ
ィルムが得られる。
【0028】
【作用】降伏強度比が0.95以下であるニ軸延伸ポリ
エステルフィルムを得ることにより、ひねった際にその
ひねられた部分が降伏点を超えて伸び、下降伏点に達す
ることにより、伸張されたフィルムが安定してその形状
を維持するようになり、本発明の目的とするひねり性が
得られると考えられる。
【0029】また、150℃30分間の熱収縮率が5%
以下とすることにより、印刷加工や蒸着加工の際に、シ
ワの発生や、平面性の悪化が無く、本発明の目的とする
耐熱性が得られる。
【0030】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。実施例
および比較例における評価の方法については(a)〜
(d)の方法で行った。
【0031】(a)降伏強度比 JIS−C2318に従い、フィルムの長手方向の応力
−ひずみ曲線を作成し、上降伏点と下降伏点の応力を求
めた。その値より降伏強度比を求めた。この際、試験片
の引張速度は200mm/minとした。
【0032】(b)ひねり性 「ひねり戻り角度」と称する官能テストで行った。ま
ず、100mm□のサンプルを切りだし、直径20mmの丸
棒に50mmはみ出すように、長手方向に巻き付ける。次
いで、はみ出した部分を360°ひねり、360°から
戻った角度を測定した。これらの測定を100回行な
い、平均値を求めた。ちなみに現在ひねり包装に用いら
れているセロハンを同方法で測定したのひねり戻り角度
は70°であった。ひねり戻り角度が75°以下を○、
76〜85°を△、85°を超えたものを×とした。
【0033】(c)熱収縮率 フィルムの長手方向に、幅10mm、長さ250mmの
サンプルを切り出し、200mm間隔で印をつけ、5g
の一定張力で間隔Aを測る。続いて、150℃の雰囲気
中のオーブンに無荷重で30分間放置した。オーブンか
ら取り出し室温まで冷却後に、5gの一定張力で間隔B
を求め、以下の式により熱収縮率を求めた。 熱収縮率=(A−B)/A×100(%)
【0034】(d)耐熱性 蒸着加工後の平面性にて評価を行なった。フィルムを真
空蒸着装置へ送り、チャンバー内を1×10-5Torr
の圧力に保持し、SiO2 70重量%とAl23 30
重量%の混合酸化物を15kwの電子線加熱によって蒸
発させ、厚さ200Åの無色透明な無機蒸着層を接着改
質層上に形成した。蒸着後のフィルムをロールから巻き
出し、目視によりフィルムの平面性を観察し、以下に示
す3段階評価を行なった。 ○:張力をかけない状態でも平面性は良好。 △:フィルムに若干張力を加えると平面性良好であり、
実用上問題なし。 ×:張力をかけても平面に乱れがあり実用上問題あり。
【0035】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート
(A)40重量%、酸成分としてテレフタル酸100m
ol%、グリコール成分としてエチレングリコール70
mol%およびネオペンチルグリコール30mol%か
らなる共重合ポリエステル(B)40重量%、ポリブチ
レンテレフタレート(C)20重量%からなるポリエス
テル組成物を、285℃で溶融押出しし、30℃の冷却
ドラムで急冷して未延伸シートを得た。
【0036】該未延伸フィルムをまず縦方向に90℃で
3.7倍、次いでテンターにおいて横方向に110℃で
4.0倍に延伸した後、3%の弛緩を行いつつ210℃
の温度で熱処理を行い20μmのフィルムを得た。
【0037】かくして得られたフィルムの降伏強度比は
0.87であり、熱収縮率は3.1%であった。
【0038】該フィルムのひねり戻り角度は65°であ
り、良好なひねり性を得ることができた。また、蒸着加
工後の平面性も良好であった。
【0039】(実施例2)ポリエステル(A)/(B)
/(C)の配合比を65/25/10重量%、熱固定温
度を220℃とした以外は比較例1と同じ原料・方法で
厚さ20μmのフィルムを得た。このフイルムの降伏強
度比は0.94であり、熱収縮率は2.6%で合った。
該フィルムのひねり戻り角度は75°と良好であり、蒸
着後の平面性も良好であった。
【0040】(比較例1)ポリエステル(A)/(B)
/(C)の配合比をそれぞれ65/25/10重量%と
した以外は実施例1と同じ原料・方法で厚さ20μmの
フィルムを得た。このフイルムの降伏点比は0.96、
熱収縮率は3.0%であった。該フィルムのひねり戻り
角度は82°であり、ひねり性に劣っていた。
【0041】(比較例2)ポリエステル(A)/(B)
/(C)の配合比をそれぞれ80/10/10重量%と
した以外は実施例1と同じ原料・方法で厚さ20μmの
フィルムを得た。このフイルムの降伏点比は0.98、
熱収縮率は3.2%であった。該フィルムのひねり戻り
角度は84°であり、ひねり性に劣っていた。
【0042】(比較例3、4)ポリエステル(A)/
(B)/(C)の配合比をそれぞれ35/55/10重
量%とし、熱固定温度を200℃、180℃とした以外
は実施例1と同じ原料・方法で厚さ20μmのフィルム
を得た。このフイルムの降伏強度比はそれぞれ0.8
2、0.93であり、ひねり性は良好であったが、熱収
縮率が悪く、蒸着後の平面性に劣っていた。
【0043】(実施例3)ポリエステル(A)/(B)
/(C)の配合比をそれぞれ55/25/20重量%と
し、熱固定温度を220℃とした以外は実施例1と同じ
原料・方法で厚さ20μmのフィルムを得た。このフイ
ルムの降伏強度比は0.89であり、熱収縮率は2.0
%であった。該フィルムのひねり戻り角度は65°であ
り、蒸着後の平面性も良好であった。
【0044】(実施例4)熱固定温度を210℃とした
以外は実施例3と同じ原料・方法で厚さ20μmのフィ
ルムを得た。このフイルムの降伏強度比は0.93であ
り、熱収縮率は2.7%であった。該フィルムのひねり
戻り角度は74°であり、蒸着後の平面性も良好であっ
た。
【0045】(比較例5)ポリエステル組成物としてポ
リエチレンテレフタレートを用いた以外は、実施例1と
同様の方法にて20μmのフィルムを得た。該フィルム
に降伏点は無く、ひねり戻り角度は200°以上であっ
た。
【0046】(比較例6)ポリエステル組成物として、
酸成分にテレフタル酸を90mol%、イソフタル酸を1
0mol%、グリコール成分としてエチレングリコールを
100mol%用いたポリエステル共重合体を用い、熱固
定温度を180℃とした以外は、実施例1と同様の方法
にて20μmのフィルムを得た。該フィルムの降伏強度
比は0.98であり、ひねり戻り角度は120°と劣っ
ていた。また、熱収縮率は9.0%であり、蒸着加工後
のフィルムは凸凹があり、使用が困難であった。
【0047】実施例、比較例で得られたフイルムの評価
結果を表1に示す。
【表1】
【0048】
【発明の効果】以上の如く、ひねり性と耐熱性の良好な
ニ軸延伸ポリエステルフィルムが得られ、ひねり包装用
として有効なことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67:00 C08L 67:00 Fターム(参考) 3E086 AD15 BA02 BA15 BA40 BB35 BB41 BB67 BB68 BB71 BB85 4F071 AA43 AA83 AF13 AF43 AF45 AF54 AF61 AH04 BB06 BB07 BB08 BC01 4F210 AA24 AA24C AA24E AE03 AG01 QC05 QC06 QG01 QG18 QW12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 応力−ひずみ曲線に於いて、上降伏点と
    下降伏点を有し、これらの比(下降伏点強度/上降伏点
    強度)が0.95以下であり、且つ150℃での長手方
    向の熱収縮率が5.0%以下であることを特徴とするひ
    ねり包装用ニ軸延伸ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のひねり包装用ニ軸延伸ポ
    リエステルフィルムの上降伏点強度が30MPa以上、
    100MPa以下であることを特徴とするひねり包装用
    ニ軸延伸ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2記載のひねり包装用
    ニ軸延伸ポリエステルフィルムの少なくとも片面の表面
    固有抵抗が1×1015(Ω/□)以下であることを特徴
    とするひねり包装用ニ軸延伸ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2あるいは3記載のひねり包
    装用ニ軸延伸ポリエステルフィルムの応力−ひずみ曲線
    において下降伏点以後の傾きが3(MPa/%)より小
    さいことを特徴とするひねり包装用ニ軸延伸ポリエステ
    ルフィルム
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3あるいは4記載のひね
    り包装用ニ軸延伸ポリエステルフィルムが、ポリエチレ
    ンテレフタレート、および35℃以上のガラス転移温度
    を有するポリエステルおよび/または共重合ポリエステ
    ル(A)、および34℃以下のガラス転移温度を有する
    ポリエステルおよび/または共重合ポリエステル(B)
    の混合物から成り、該混合物の融点が225℃以上であ
    ることを特徴とするひねり包装用ニ軸延伸ポリエステル
    フィルム。
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