JP2003310619A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2003310619A
JP2003310619A JP2002126726A JP2002126726A JP2003310619A JP 2003310619 A JP2003310619 A JP 2003310619A JP 2002126726 A JP2002126726 A JP 2002126726A JP 2002126726 A JP2002126726 A JP 2002126726A JP 2003310619 A JP2003310619 A JP 2003310619A
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Yoshiyuki Okuno
喜之 奥野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の超音波診断ができる機能の他に、治具
及び測定器を必要としないで、超音波振動子等の特性の
チェックができる超音波診断装置を提供する。 【解決手段】 超音波を送受する振動子8と、機械的に
走査するモータ10等を内蔵した超音波内視鏡2が着脱
自在に接続される超音波診断装置本体3には送信回路1
6、受信回路17等、通常の超音波画像を得る回路の他
に、コントローラ22の内部には擬似的な位置信号を発
生する回路を、信号比較部18には評価を行うための基
準データを出力するメモリなどを設けることにより、振
動子8を機械的に走査させない状態で超音波を送受し、
受信信号が正常な特性範囲内にあるか否かで新たな治具
や測定器を必要としないで判定できる構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波振動子を機械
的に移動走査させて超音波画像を生成する超音波診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内に超音波パルスを照射することに
より、生体組織から反射される反射波を受信して、生体
断層像を得る超音波診断装置がある。この中でも、超音
波パルスを照射する超音波振動子(以下、単に振動子と
略記)をモータで回転させる機構をもつ機械走査式の超
音波内視鏡或いは超音波プローブを接続することによ
り、体腔内の深部の超音波画像を得る機械走査式の超音
波診断装置がある。
【0003】機械走査式の超音波内視鏡或いは超音波プ
ローブは、超音波を発する振動子の周辺に媒体があり、
使用状況によっては、媒体の劣化等により超音波画像の
感度低下等の影響を及ぼす場合がある。
【0004】ただし、超音波画像の感度低下は、他の要
因も考えられるため、要因を切り分けるために、まず、
機械走査式の超音波内視鏡の振動子の特性を測定する。
ここでは、機械走査式の超音波内視鏡の振動子の特性を
測定するシステム構成を以下に説明する。
【0005】図14は、機械走査式の超音波内視鏡82
の振動子83の特性を測定する従来例の測定システム8
1を示す。この測定システム81では、振動子83を機
械的に走査させる超音波内視鏡82と、超音波内視鏡8
2から得られる超音波信号から超音波画像を生成する超
音波診断装置本体84とがあり、これらの間に、治具8
5を接続する。この治具85には、振動子83の位置信
号を模擬的に出力するためのファンクションジェネレー
タ86と、超音波内視鏡82から得られる超音波信号を
観察するためのオシロスコープ87が接続される。
【0006】この装置81では、治具85により超音波
内視鏡82の先端部に内蔵した振動子83が回転しない
ように、超音波診断装置本体84から超音波内視鏡82
の内部に設けたモータへ出力される制御信号を遮断す
る。
【0007】振動子83の特性を調べるために、水槽8
8の中に超音波内視鏡82の先端側を入れ、送信した超
音波を反射するための反射体89を超音波内視鏡82の
先端部に内蔵した振動子83と対向する位置に配置す
る。反射体89と超音波内視鏡82の振動子83との位
置関係は、超音波内視鏡82自体を動かして固定位置を
調整していた。なお、超音波診断装置本体84には指示
操作を行う操作部90が接続される。
【0008】図14に示すシステム構成になるように治
具85、ファンクションジェネレータ86等を準備し、
ファンクションジェネレータ86から疑似位置信号を出
力し、超音波診断装置本体84の操作部90のフリーズ
解除キーを押すことで、超音波内視鏡2の振動子83か
ら超音波が送受信され、この場合に受信した信号をオシ
ロスコープ87で観察する。使用者は、オシロスコープ
87で観察した信号が規定値以内であるかどうかを確認
して、超音波内視鏡82の振動子83が正常であるかど
うかを判断する。
【0009】また、超音波診断装置本体84と超音波内
視鏡82とを組み合わせて使用した状態で、超音波画像
が出ない等の動作不具合が生じることもある。この原因
を特定するためには、その原因が、超音波診断装置本体
84であるのか超音波内視鏡82であるのかを切り分け
ることを行う。この原因の切り分けるのに、超音波診断
装置本体84及び超音波内視鏡82を新たなものに交換
して調べていた。
【0010】
【発明が解決しようとした課題】上述した従来例の構成
では、振動子83の検査には、通常の超音波診断装置の
他に、治具85、ファンクションジェネレータ86、オ
シロスコープ87を準備する必要があるため、これらの
機材を準備して迅速に対応することは困難であった。
【0011】また、検査結果を判断するにあたっても、
オシロスコープ87に出力される超音波信号の波形自身
を使用者自身で観測する必要があり、正常であるか否か
を容易に判断できなかった。
【0012】さらに、超音波画像が出力されない等の動
作不具合においては、その原因の切り分けを行う場合、
予備の超音波内視鏡82及び超音波診断装置本体84が
必要となり、簡単に確認することができなかった。
【0013】(発明の目的)本発明は、このような問題
点について考慮したものであり、新たに治具及び測定器
を必要としないで、通常の超音波による診断ができると
共に、超音波振動子の検査も実施できる超音波診断装置
を提供することを目的とする。また、超音波画像が出力
されない場合の不具合の要因を超音波診断装置本体と超
音波内視鏡(或いは超音波プローブ)とを判定し易い超
音波診断装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】超音波振動子を機械的に
移動走査させて超音波画像を生成する超音波診断装置に
おいて、前記超音波振動子の位置を示す位置信号を擬似
的に発生する擬似信号発生手段と、前記超音波振動子の
位置を示す位置信号と、前記擬似位置信号発生手段が発
生する擬似位置信号とを切り換える位置信号切り換え手
段と、前記位置信号切り換え手段からの位置信号または
擬似位置信号に基づいて前記超音波振動子に対して送受
信する送受信信号のタイミングを制御する制御手段と、
前記位置信号切り換え手段により選択された前記擬似位
置信号と、前記送受信信号に基づいて前記超音波振動子
の特性を測定する測定手段と、前記測定手段により測定
した超音波振動子の特性を表示出力する出力手段と、を
備えたことにより、擬似位置信号に基づいて超音波振動
子により送受信した場合の受信信号を測定して、測定し
た超音波振動子の特性を表示出力することができ、従っ
て測定のための治具及び測定器を必要としないで、容易
に超音波振動子の特性をチェックできるようにしてい
る。
【0015】また、超音波振動子を機械的に移動走査さ
せて超音波画像を生成する超音波診断装置において、前
記超音波振動子の位置を示す信号を擬似的に発生する擬
似位置信号発生手段と、前記超音波振動子の位置を示す
位置信号と、前記擬似位置信号発生手段の発生する擬似
位置信号とを切り換える位置信号切り換え手段と、前記
超音波振動子を持つ超音波プローブの認識コードを擬似
的に発生する擬似超音波プローブコード発生手段と、前
記超音波プローブの認識コードと前記擬似超音波プロー
ブコード発生手段とを切り換える超音波プローブ切り換
え手段と、前記位置信号切り換え手段からの位置信号ま
たは擬似位置信号と、前記超音波プローブの認識コード
または擬似超音波プローブコードとに基づいて送受信信
号のタイミングを制御する制御手段と、前記受信信号を
格納するための受信信号格納手段と、擬似的な受信信号
を発生する擬似受信信号発生手段と、前記受信信号格納
手段と擬似受信信号発生手段とを切り換える受信信号切
り換え手段と、を備えたことにより、動作確認するため
の治具及び測定器を必要としないで、容易に超音波診断
本体側の動作の確認ができるようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図8は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の超音波診
断装置の構成を示し、図2はコントローラの構成を示
し、図3は信号比較部の構成を示し、図4は超音波内視
鏡の検査を行う場合の作用を説明するフローチャートを
示し、図5は超音波振動子の検査モードの場合における
動作内容を示し、図5は操作部の構成を示し、図6はメ
ニューの表示画面例を示し、図7は検査モードでの表示
画面例を示し、図8は測定結果の表示例を示す。
【0017】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の超音波診断装置1は、機械走査式の超音波内視鏡2
と、この超音波内視鏡2が着脱自在に接続される機械走
査式の超音波診断装置本体3とからなり、超音波診断装
置本体3にはキーボード状の操作部4が接続される。
【0018】機械走査式の超音波内視鏡2は、体腔内等
に挿入し易いように細長の挿入部5と、この挿入部5の
後端に設けたユーザが把持操作する操作部(把持部)6
とを有し、挿入部5の先端部の音響キャップ7の内部に
は超音波を発射する超音波振動子(以下、単に振動子と
略記)8が内蔵されている。
【0019】この振動子8の基端はこの振動子8を機械
的に回転移動等させるためのフレキシブルシャフト9を
介して操作部6内部に配置したモータ10の回転軸に接
続されており、モータ10を回転させることにより振動
子8は機械的に回転駆動(回転移動)され、回転と共に
超音波を送信して被検体側に超音波をラジアル走査でき
るようにしている。
【0020】また、このラジアル走査の際に、被検体側
で反射された超音波を受信して電気信号に変換し、超音
波診断装置本体3側の受信回路17等により信号処理さ
れ、表示部21に超音波断層像を表示できるようにして
いる。
【0021】なお、振動子8の基端は硬性のシャフト部
分がシール機能を備えた軸受け11で回転自在に保持さ
れ、そのシャフトの後端がフレキシブルシャフト9に接
続されている。また、振動子8周囲の音響キャップ7の
内部には超音波を伝播する超音波伝達媒体が充満されて
いる。
【0022】また、振動子8を回転駆動するためのモー
タ10は操作部6に内蔵した駆動回路12により駆動さ
れる。この操作部6には、モータ10の回転角度位置或
いは振動子8の回転角度位置を検出するロータリエンコ
ーダ等の位置検出回路13と、さらにこの超音波内視鏡
2における超音波プローブ部分の種類の識別コードを発
生する超音波プローブコード部14が設けてある。
【0023】なお、振動子8は中空のフレキシブルシャ
フト9内部を送通された信号線の一端に接続され、その
他端は操作部6内部の図示しないスリップリングを介し
て外部に延出され、機械走査式の超音波診断装置本体3
に内蔵した送信回路16及び受信回路17に接続され
る。尚、図1において、超音波内視鏡2はさらに図示し
ない光学的な照明及び観察手段を有するが、ここでは超
音波を送受信する機能を備えた超音波プローブに相当す
る部分のみを示している。
【0024】一方、超音波診断装置本体3は、振動子8
を励振させて超音波(信号)を送信するための送信回路
16と、振動子8で受信して電気信号に変換した(超音
波)受信信号に対する増幅等の受信信号処理する受信回
路17と、受信信号から振動子8の特性を解析したり、
擬似受信信号を発生する信号比較部18と、受信信号か
ら超音波画像を生成する合成演算部19と、超音波画像
を表示する信号変換を行うDSC20と、超音波画像等
を表示する表示部21と、これらの回路等及び超音波内
視鏡2を制御するコントローラ22とを備えている。ま
た、操作部4は、超音波診断装置本体3を指示操作する
場合に使用する。
【0025】コントローラ22には超音波内視鏡2にお
ける超音波プローブコード部14から超音波プローブ部
分の種類を識別させる識別コードが入力され、コントロ
ーラ22はその識別コードにより、接続された超音波内
視鏡2に設けられている振動子8及びその駆動機構の種
類に応じて駆動制御及び信号処理等を行う。
【0026】そして、コントローラ22は駆動回路12
の駆動を制御し、駆動回路12はコントローラ22の制
御下でモータ10を回転駆動する。また、モータ10の
回転、つまり振動子8の回転位置は位置回転検出回路1
3により検出され、位置検出信号としてコントローラ2
2に入力される。
【0027】この振動子8の回転位置に同期してコント
ローラ22は送信回路16と受信回路17との送信及び
受信を制御する。また、このコントローラ22は普通に
振動子8を機械走査式に駆動して超音波信号の送受の制
御動作を行う機能の他に、(振動子8に対する)検査モ
ードの設定時には振動子8を検査する制御動作を行う。
【0028】図2はコントロ−ラ22の内部構成を示
す。コントローラ22は、振動子8の機械的な走査の際
に出力される位置検出信号(位置信号とも記す)を擬似
的に(擬似位置信号として)発生する擬似位置信号発生
部31と、(位置検出回路13からの)位置検出信号と
擬似位置信号発生部31からの擬似位置信号とを切り換
える(選択する)位置信号切り換え部32と、位置信号
の入力により送受信のタイミング生成するタイミング生
成部33と、位置信号切り換え部32及びタイミグ生成
部33を制御するタイミングコントローラ部34とで構
成される。
【0029】超音波内視鏡2を使用して超音波画像を生
成する超音波検査(超音波診断)モードでは、位置信号
切り換え部32は、図1に示す超音波内視鏡2の位置検
出回路13から出力される位置検出信号を選択する。
【0030】一方、操作部4の操作により、振動子8の
検査モードを選択すると、タイミングコントローラ部3
4を介して位置信号切り換え部32は擬似位置信号発生
部31からの擬似位置信号が入力(選択)されるように
に切り換える。これにより、擬似的な位置信号がタイミ
ング生成部33に入力されるため、擬似位置信号で、送
信回路16、受信回路17、合成演算部19は動作する
ことになる。
【0031】次に、図3に示す信号比較部18の内部構
成について説明する。図3に示す信号比較部18は、受
信信号を格納する受信信号用メモリ35と、基準データ
を格納する基準データ用メモリ36と、受信信号と基準
データを比較する比較部37と、受信信号用メモリ35
からの出力と比較部37の出力とを切り換える出力信号
切り換え部38とで構成され、これらはコントロ−ラ2
2により制御される。
【0032】通常の超音波内視鏡を使用して超音波画像
を得る超音波検査モードでは、出力信号切り換え部38
は、受信信号用メモリ35の出力データが選択される。
振動子8の検査モードに入ることで、基準データ用メモ
リ36と比較部37とを動作可能な状態にし、出力切り
換え部38を比較部37の出力に切り換える。これによ
り、送受信により得られた受信信号と基準データ信号と
を比較して、振動子8の特性を判断できるようにしてい
る。
【0033】次に本実施の形態の動作を説明する。通常
の超音波内視鏡2の使用では、操作部4より検査開始の
指示が使用者により出力され、コントローラ22より駆
動回路12を経てモータ10を動作させて、フレキシブ
ルシャフト9の先端の振動子8を機械的に回転させて走
査を開始する。
【0034】振動子8が機械的に走査されることによ
り、位置検出回路13から出力される位置信号を基準
に、コントローラ22から送信回路16へ超音波パルス
を送信するタイミング信号が送られ、送信回路16から
振動子8にパルス状の送信パルスが出力され、振動子8
はパルス状の超音波を送信する。そして、被検体側の音
響インピーダンスの変化部分で反射されて、反射超音波
となり、振動子8で受信されることにより電気信号に変
換されて超音波受信信号、いわゆる超音波エコー信号と
なる。
【0035】得られた超音波受信信号は受信回路17で
処理され、信号比較部18を経て、合成演算部19で超
音波画像を生成する。生成された超音波画像は、DSC
20を経て表示部21の表示面に超音波断層画像が表示
される。
【0036】次に超音波内視鏡2の振動子8の検査を実
施する場合の流れの代表例を図4のフローチャートを参
照して説明する。まず、電源が投入された動作状態に設
定された後、図4のステップS1において、使用者が操
作部4よりメニューから(振動子8の)検査モードを選
択する。例えば、操作部4の一例を図5に示す。
【0037】図5のメニューキー41を押して、例え
ば、図6に示すように表示部21の画面上に各種機能を
現すメニューを表示する。このメニューにおいて振動子
8の検査に相当する項目を図5に示す操作部4のトラッ
クボール42等を使用して選択する。図6の場合には、
その他の項目から初期設定の次に用意されているスコー
プチェックの項目を選択する。
【0038】次のステップS2では、(ステップS1の
操作により)検査モードであることを図7に示すよう
に、画面上にCheck Mode等のメッセージ43
と、振動子8の位置情報44を表示する。
【0039】ステップS3では、検査モードに入ること
により、図2の駆動回路12への電源を一旦OFFし、
図1のコントローラ22と信号比較部18の内部回路を
検査モードの状態ヘ切り換える。
【0040】コントローラ22では図2に示すように擬
似位置信号発生部31からの擬似位置信号が位置信号切
り換え部32を経てタイミング生成部33に入力され、
擬似位置信号に基づいてタイミング生成部33はタイミ
ング信号を送信回路16、受信回路17、合成演算部1
9に出力する。つまり、コントローラ22は擬似位置信
号に基づいてタイミング信号を出力する擬似位置信号出
力モードとなる。
【0041】また、信号比較部18では、基準データ用
メモリ36と比較部37とを動作可能な状態にし、比較
部37の比較結果が出力切り換え部38を経て合成演算
部19に出力されるようにする。そして、振動子8の特
性を判断できるようにする。再び、図4に戻り、ステッ
プS4では、擬似位置信号により、送信パルスを発生
し、振動子8から超音波パルスを出力させる。
【0042】次のステップS5では、振動子8の向きを
微調整する。この振動子8の向きはモータ10へのパル
ス信号の出力で調整する。例えば、図7に示すような、
振動子8の位置情報画面44を使用者が確認しながら、
図5に示す操作部4のカーソルキー45、46で振動子
8の方向を制御する。
【0043】ここで、振動子8の方向の制御は、図5に
示す操作部4のカーソルキー45のON/OFFに対応
して、図1に示すコントローラ22から超音波内視鏡2
の駆動回路12へ、モータ10を駆動するパルス信号を
出力することで、フレキシブルシャフト9を経て、振動
子8を回転移動させる。振動子8の向きを調整終了した
時点で、図4のステップS6の検査を開始する。
【0044】すると次のステップS7で、振動子8のデ
ータ取得が完了したか否かの判断が行われ、完了してい
ないと完了するまで振動子8のデータ取得を行う。そし
て、データ取得が完了すると、次のステップS8に移行
し、基準値との比較を実施する。次のステップS9で比
較した結果の合否を判定する。
【0045】ここで、基準値との比較は、図3に示す基
準データ用メモリ36にある基準データと受信信号用メ
モリ35に格納された受信データとを比較部37で比較
する。
【0046】比較部37では、受信データのピーク値と
基準データとを比較した結果を出力する。なお、比較部
37の比較方法は、これにとらわれることなく、受信デ
ータを周波数解析し、基準データとして周波数特性を格
納しておき、これらを比較してもよい。
【0047】比較した結果の表示例を、図8に示す。図
8(A)に示すように、信号のピーク値のみの比較であ
れば、受信データと基準データのレベルを表示するのみ
でもよい。
【0048】また、図8(B)に示すように、受信デー
タの周波数スペクトルと基準データの周波数に対する基
準値とを表示するようにしてもよい。また、比較した結
果により、その比較結果に対応する合否を図8(A)及
び図8(B)に示すように表示してもよい。
【0049】再び、図4に戻り、合否の判定後に、ステ
ップS10で検査終了とする。検査を終了する場合は、
例えば、図5の操作部4の検査終了キー47を押して終
了とする。そして、通常の超音波内視鏡検査モードに戻
る。
【0050】本実施の形態は以下の効果を有する。本実
施の形態によれば、超音波内視鏡2の先端部に設けた振
動子8の走査に同期した位置信号を擬似的に発生する手
段と、送受信した受信信号を測定して基準範囲内か否か
評価する手段とを設けることにより、(通常の超音波診
断画像をえることができると共に)治具及び測定器を準
備することなく、容易に超音波内視鏡2に内蔵した振動
子8の特性を測定できる機械走査式の超音波診断装置1
を提供できる。
【0051】(第2の実施の形態)次に図9及び図10
を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。本実
施の形態は第1の実施の形態の機能の他に、超音波診断
装置本体のチェックも行えるようにしたものである。
【0052】本実施の形態は機械走査式の超音波内視鏡
2と機械走査式の超音波観測装置本体3とを組み合わせ
た構成は図1と同様であり、図1のコントローラ22及
び信号比較部18は図9及び図10に示すコントローラ
22B及び信号比較部18Bとなり、また図11は本実
施の形態の動作手順を示す。
【0053】図9に示すコントローラ22Bは、図2で
説明したように擬似位置信号を発生する擬似位置信号発
生部31と超音波内視鏡2から振動子8の機械的走査に
同期して出力される位置検出信号と擬似位置信号とを切
り換える位置信号切り替え部32を備え、位置信号切り
替え部32で選択された位置信号がタイミング生成部3
3に入力され、タイミング生成部33から送信回路1
6、受信回路17、合成演算部19へ制御信号が出力さ
れる点は、第1の実施の形態と同等である。
【0054】本実施の形態におけるコントローラ22B
では、超音波プローブ部分の種類を識別するコードを擬
似的に発生する超音波プローブ擬似コード発生部51
と、超音波内視鏡2から出力される超音波プローブコー
ドと、擬似コードとを切り換える超音波プローブコード
切り替え部52と、この超音波プローブコード切り替え
部52の出力がタイミングコントローラ部34に入力さ
れる構成が追加されている。
【0055】そして、以下で説明するように、振動子8
の検査モードの他に、超音波診断装置本体3の検査モー
ドも備えていることが特徴となっている。そして、振動
子8の検査モードを選択した場合には、第1の実施の形
態で説明したのと同様の作用となる。
【0056】本実施の形態においては、操作部4での操
作により本体動作検査モードを選択することができ、本
体動作検査モードが選択されると、位置信号切り替え部
32では擬似位置信号発生部31側へ切り替わり、超音
波プローブコード切り替え部52では超音波プローブ擬
似コード発生部51側へ切り替わる。これにより、擬似
的な超音波プローブが接続されたと認識し、擬似的な位
置信号を元に、送受信及びデータの取り込み動作が行わ
れる。
【0057】次に、図10に示す信号比較部18Bの内
部構成を説明する。図10に示す信号比較部18Bは、
受信信号用メモリ35のみ第1の実施の形態と同等であ
る。本実施の形態では、受信信号を擬似的に格納してい
る擬似受信信号用メモリ53と、受信信号用メモリ35
からの受信信号と擬似受信信号用メモリ53からの擬似
受信信号とを切り換える受信信号切り替え部38とを備
える。これにより、操作部4から本体動作検査モードが
選択されると、擬似受信信号用メモリ53からの擬似受
信信号が出力されるようになる。
【0058】次に図11のフローチャートにより本実施
の形態の動作を説明する。まず、図11のステップS1
1において、使用者が操作部4よりメニューから検査モ
ードを選択する。例えば、図5に示す操作部4のメニュ
ーキー41を押して、図12に示すように画面上に各種
機能を現すメニューを表示させる。
【0059】このメニューにおいては(図6の場合のス
コープチェックのモードの他に)超音波診断装置本体3
の検査を行う本体動作検査モードを選択することができ
る。図12のメニューでスコープチェックを選択すると
第1の実施の形態と同様の動作となり、ここではその説
明を省略する。図12のメニューで、本体動作検査モー
ドに相当する項目を図5に示す操作部4のトラックボー
ル42等を使用して選択する。
【0060】次のステッブS12では、検査モードであ
ることを画面に表示する。例えば、図13のように、画
面上にメッセージ43を表示する。次のステップS13
では、検査モードに入ることで、超音波診断装置本体3
の内部を検査モードの状態にする。具体的には、コント
ローラ22B及び信号比較部18Bの内部を検査モード
に切り換える。
【0061】つまり、コントローラ22Bでは図9に示
すように、位置信号切り替え部32は擬似位置信号発生
部31側へ切り替わり、超音波プローブコード切り替え
部52は超音波プローブ擬似コード発生部51側へ切り
替わる。これにより、擬似的な超音波プローブが接続さ
れたと認識し、擬似的な位置信号を元に、送受信及びデ
ータの取り込み動作が行われる。
【0062】また、信号比較部18Bでは、受信信号切
り替え部38は擬似受信信号用メモリ53からの擬似受
信信号が出力されるように切り換える。これにより、擬
似受信信号用メモリ53からの擬似受信信号が出力され
るようになる。
【0063】再び、図11に戻り、上述するように検査
モードに設定されることにより、ステップS14に移
り、例えば図5に示す操作部4のフリーズキー49を押
すことで、検査を開始し、図9に示す擬似位置信号発生
部31からの擬似位置信号を基準として、擬似受信信号
での合成演算処理を開始する。
【0064】この時、図1に示す送信回路16から、送
信パルスを送信しないようにする。これらの動作の結
果、例えば、図13に示すような擬似受信信号による試
験画像55が表示される。使用者は、試験画像55が表
示されていることを確認することで、超音波診断装置本
体3自体が正常に動作していることを把握することがで
きる。
【0065】ここでは、使用者が試験画像55の表示を
確認するが、超音波診断装置本体3の内部において、試
験画像55と評価するための評価画像との比較を行っ
て、自動的に判断してもよい。これを実現するには、評
価画像データは図1に示す合成演算部19に格納し、信
号比較部18から出力される試験画像データと合成演算
部19で評価画像データと比較する。比較した結果、D
SC20を経て、画面に表示される。
【0066】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
の効果の他に、超音波診断装置本体3の特性も評価でき
る。従って例えば第1の実施の形態のように検査モード
で振動子8の特性をチェックし、正常であれば超音波内
視鏡検査モードに移ることができるが、正常でないよう
な場合には本体動作検査モードにしてその特性をチェッ
クすることにより、正常でない原因が超音波内視鏡2
(或いは超音波プローブ)側は超音波診断装置本体3側
であるかの判断が簡単にできる。
【0067】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、超音波内視鏡の先端にある振動子の走査に同期した
位置信号を擬似的に発生する手段と、送受信した受信信
号を評価する手段とを設けることにより、治具及び測定
器を準備することなく、容易に超音波内視鏡の振動子の
特性を測定できる機械走査式の超音波診断装置を提供で
きる。また、治具及び測定器を必要としないで、容易に
超音波診断本体側の動作の確認ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の超音波診断装置の
構成図。
【図2】コントローラの構成を示すブロック図。
【図3】信号比較部の構成を示すブロック図。
【図4】超音波内視鏡の振動子の検査モードの作用を説
明するフローチャート図。
【図5】操作部の構成を示す図。
【図6】メニューの表示画面例を示す図。
【図7】検査モードでの表示画面例を示す図。
【図8】測定結果の表示例を示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるコントロー
ラの構成を示すブロック図。
【図10】信号比較部の構成を示すブロック図。
【図11】超音波診断装置本体の検査モードの作用を説
明するフローチャート図。
【図12】メニューの表示画面例を示す図。
【図13】超音波診断装置本体の検査モードであること
等を示す表示画面例を示す図。
【図14】従来例による振動子の特性測定を行うシステ
ムの構成を示す図。
【符号の説明】
1…超音波診断装置 2…超音波内視鏡 3…超音波診断装置本体 4…操作部 5…挿入部 6…操作部 7…音響キャップ 8…(超音波)振動子 9…フレキシブルシャフト 10…モータ 12…駆動回路 13…位置検出回路 14…超音波プローブコード部 16…送信回路 17…受信回路 18…信号比較部 19…合成演算部 20…DSC 21…表示部 22…コントローラ 31…擬似位置信号発生部 32…位置信号切り換え部 33…タイミング生成部 34…タイミングコントローラ部 35…受信信号用メモリ 36…基準データ用メモリ 37…比較部 38…出力信号切り換え部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C301 BB03 BB26 BB30 EE12 EE15 FF04 GA15 GD01 GD10 JB23 JB27 JC16 KK27 KK31 LL05 LL17 4C601 BB05 BB09 BB12 BB14 BB24 EE10 EE12 FE01 GA11 GA14 GA17 GA21 GA29 GA30 JB34 JB35 JB36 JB40 JC15 JC20 KK31 KK33 LL01 LL05 LL17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を機械的に移動走査させて
    超音波画像を生成する超音波診断装置において、 前記超音波振動子の位置を示す位置信号を擬似的に発生
    する擬似信号発生手段と、 前記超音波振動子の位置を示す位置信号と、前記擬似位
    置信号発生手段が発生する擬似位置信号とを切り換える
    位置信号切り換え手段と、 前記位置信号切り換え手段からの位置信号または擬似位
    置信号に基づいて前記超音波振動子に対して送受信する
    送受信信号のタイミングを制御する制御手段と、 前記位置信号切り換え手段により選択された前記擬似位
    置信号と、前記制御手段により選択された前記送受信信
    号に基づいて前記超音波振動子の特性を測定する測定手
    段と、 前記測定手段により測定した超音波振動子の特性を表示
    出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波振動子の特性を測定する測定
    手段は、 前記超音波振動子の送受信による得られる受信信号を格
    納する受信信号格納手段と、 前記超音波振動子の基準となる信号及びデータを格納す
    る基準データ格納手段と、 前記受信信号格納手段の受信信号と基準データ格納手段
    の基準データとを比較する比較手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断
    装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段は、前記受信信号格納手段
    に格納された受信信号を数値演算処理する機能をも併せ
    持つことを特徴とする請求項2に記載の超音波診断装
    置。
  4. 【請求項4】 超音波振動子を機械的に移動走査させて
    超音波画像を生成する超音波診断装置において、 前記超音波振動子の位置を示す信号を擬似的に発生する
    擬似位置信号発生手段と、 前記超音波振動子の位置を示す位置信号と、前記擬似位
    置信号発生手段の発生する擬似位置信号とを切り換える
    位置信号切り換え手段と、 前記超音波振動子を持つ超音波プローブの認識コードを
    擬似的に発生する擬似超音波プローブコード発生手段
    と、 前記超音波プローブの認識コードと前記擬似超音波プロ
    ーブコード発生手段とを切り換える超音波プローブ切り
    換え手段と、 前記位置信号切り換え手段からの位置信号または擬似位
    置信号と、前記超音波プローブの認識コードまたは擬似
    超音波プローブコードとに基づいて送受信信号のタイミ
    ングを制御する制御手段と、 前記受信信号を格納するための受信信号格納手段と、 擬似的な受信信号を発生する擬似受信信号発生手段と、 前記受信信号格納手段と擬似受信信号発生手段とを切り
    換える受信信号切り換え手段と、 を備えたことを特徴とする超音波診断装置。
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JP2017077343A (ja) * 2015-10-20 2017-04-27 フクダ電子株式会社 生体情報計測装置およびその制御方法

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