JP5196906B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5196906B2
JP5196906B2 JP2007206272A JP2007206272A JP5196906B2 JP 5196906 B2 JP5196906 B2 JP 5196906B2 JP 2007206272 A JP2007206272 A JP 2007206272A JP 2007206272 A JP2007206272 A JP 2007206272A JP 5196906 B2 JP5196906 B2 JP 5196906B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test signal
unit
ultrasonic
probe
diagnostic apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007206272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009039246A (ja
Inventor
玄 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007206272A priority Critical patent/JP5196906B2/ja
Publication of JP2009039246A publication Critical patent/JP2009039246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5196906B2 publication Critical patent/JP5196906B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/52017Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00 particularly adapted to short-range imaging
    • G01S7/5205Means for monitoring or calibrating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、超音波診断装置に係り、特に超音波プローブに対し自己診断機能を有した超音波診断装置に関する。
超音波診断装置は、超音波プローブに内蔵された振動素子から発生する超音波パルスを被検体内に放射し、被検体組織の音響インピーダンスの差異によって生ずる超音波反射波を前記振動素子によって受信することにより各種生体情報を収集するものである。
この診断方法は、超音波プローブを体表に接触させるだけの簡単な操作でリアルタイムの2次元画像が容易に観察できるため、生体臓器の機能診断や形態診断に広く用いられている。生体内の組織あるいは血球からの反射波により生体情報を得る超音波診断法は、超音波パルス反射法と超音波ドプラ法の2つの大きな技術開発により急速な進歩を遂げ、これらの技術を用いて得られるBモード画像とカラードプラ画像は、今日の超音波画像診断において不可欠なものとなっている。
このような超音波診断装置が備える上述の超音波プローブは、その先端部(プローブヘッド)において1次元あるいは2次元配列された極めて多くの振動素子を有し、これらの振動素子を用いて被検体に対する超音波の送受信を行なっている。そして、良質な超音波データや画像データを得るためにはこれらの振動素子の各々が正常に機能していることを定期的な検査によって確認する必要がある。
特に、病院等の施設に設置された超音波診断装置の超音波プローブを検査する場合、被検体に対する超音波検査が行なわれていない時間帯において効率よく実施する必要があり、その検査方法として、振動素子の前面に装着された音響レンズの表面からの反射波の状態を画像データ上で観察することにより不良箇所の有無を判定する方法(例えば、特許文献1参照。)や振動素子の各々を順次駆動しながら所定距離に配置された試験用反射体からの反射波を計測することにより不良な振動素子やチャンネルを特定する方法(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
特開平8−238243号公報 特開2002−159492号公報
上述の特許文献1及び特許文献2に記載された方法によれば、超音波プローブが内蔵した振動素子における不良箇所の有無を短時間で検出することが可能となる。しかしながら、特許文献1の方法では、通常の超音波検査と同様にして多くの振動素子を用いて1回の超音波送受信が行われるため画像データ上で不良箇所が観測されても不良な振動素子やチャンネルを正確に特定することができない。
又、特許文献2の方法では、振動素子の各々を独立に選択駆動する試験専用駆動回路や超音波反射体や超音波伝搬媒質等の試験用治具が必要となるため、プローブ試験の準備に多くの時間を要し、特に、超音波診断装置が設置された院内において超音波プローブの検査を効率よく行なうことは極めて困難であるという問題点を有していた。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上述の試験専用駆動回路のような複雑なユニットを用いることなく振動素子の不良やプローブケーブルの断線、更には、プローブコネクタの接触不良等を容易かつ正確に把握することが可能な自己診断機能を有する超音波診断装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の超音波診断装置は、超音波プローブのヘッド部に配列された複数個の振動素子を駆動し、前記振動素子から得られた複数チャンネルの受信信号に基づいて画像データを生成する超音波診断装置において、所定の振幅と周波数を有した連続波を試験信号として発生する試験信号発生手段と、複数チャンネルのプローブケーブルを介して前記複数個の振動素子の各々と接続されたコネクタ部の各端子に対し前記試験信号を供給する所定の出力インピーダンスを有した試験信号分配手段と、前記コネクタ部の各端子に供給された複数チャンネルの前記試験信号の中から所望チャンネルの試験信号を選択する試験信号選択手段と、選択された前記所望チャンネルにおける前記試験信号の振幅値に基づいて前記超音波プローブの当該チャンネルにおける不良箇所の有無を判定する試験信号分析手段とを備え、前記試験信号発生手段は、前記振動素子の共振周波数と略等しい周波数を有する連続波を前記試験信号として発生することを特徴としている。
本発明によれば、複雑な構成を有した試験専用ユニットを用いることなく超音波プローブにおける不良チャンネルを容易かつ正確に特定することが可能となる。このため、前記超音波プローブの検査に要する時間が短縮され、検査担当者の負担が大幅に軽減される。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下に述べる本発明の実施例における超音波診断装置は、プローブ評価モードにおいてプローブ性能評価部の試験信号発生部が発生した所定周波数の連続波を、超音波プローブに内蔵された振動素子の共振周波数におけるインピーダンスと略等しい出力インピーダンスを有する試験信号分配部を介して前記振動素子の各々と診断装置本体に設けられた送受信部とを接続するNチャンネルの信号線の各々に供給する。そして、前記Nチャンネルの信号線の各々に供給された試験信号の中から受信部が選択した所定チャンネルの試験信号を前記受信部から受信したプローブ性能評価部の試験信号分析部は、前記試験信号の振幅を計測し、更に、このとき得られた振幅値と予め自己の記憶回路に保管された標準振幅値とを比較することにより超音波プローブの当該チャンネルにおける不良箇所の有無を判定する。
尚、以下の実施例では、超音波プローブの各チャンネルに供給する試験信号の振幅値を計測することによって不良チャンネルの判定を行なう場合について述べるが、これに限定されるものではなく、前記試験信号の振幅値に基づくインピーダンスを算出することによって不良チャンネルの判定を行なってもよい。
(装置の構成)
本発明の実施例における超音波診断装置の構成につき図1乃至図3を用いて説明する。尚、図1は、本実施例における超音波診断装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は、前記超音波診断装置の超音波プローブが備えるヘッド部と診断装置本体は備える送受信部、画像データ生成部及びプローブ性能評価部の具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示す本実施例の超音波診断装置100は、被検体に対し超音波パルス(送信超音波)を送信し、この送信によって得られた超音波反射波(受信超音波)を電気信号(受信信号)に変換するN個の振動素子を有した超音波プローブ3と診断装置本体1を有し、診断装置本体1は、前記被検体の所定方向に対して超音波パルスを送信するための駆動信号を前記振動素子の各々に供給し、これらの振動素子から得られたNチャンネルの受信信号を整相加算する送受信部2と、整相加算後の受信信号を信号処理して画像データを生成する画像データ生成部4と、超音波プローブ3における後述のヘッド部31に配列されたN個の振動素子と送受信部2の入出力端子とを接続するNチャンネルの信号線35に対して試験信号を供給し、上述の送受信部2を介して得られる前記試験信号に基づいて超音波プローブ3における不良チャンネルの有無を評価するプローブ性能評価部5を備えている。
更に、診断装置本体1は、画像データ生成部4から供給される画像データやプローブ性能評価部5から供給される超音波プローブ3の評価結果等を表示する表示部6と、被検体情報の入力や画像データ生成条件の設定、診断モード及びプローブ評価モードの選択、更には、各種コマンド信号の入力等を行なう入力部7と、超音波診断装置100における上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部8を備えている。
超音波プローブ3は、図2に示すようにN個の振動素子32−1乃至32−Nが1次元あるいは2次元に配列されたヘッド部31を有し、このヘッド部31を当該被検体の体表に接触させた状態で超音波の送受信を行なう。そして、これら振動素子32−1乃至32−Nは、Nチャンネルのプローブケーブル33−1乃至33−N、コネクタ部34及びNチャンネルの信号線35−1乃至35−Nを介して送受信部2における送信部21及び受信部22の入出力端子とプローブ性能評価部5の出力端子に接続されている。ヘッド部31にて配列されたN個の振動素子32−1乃至32−Nは電気音響変換素子であり、送信時には電気パルス(駆動信号)を超音波パルス(送信超音波)に変換し受信時には超音波反射波(受信超音波)を電気的な受信信号に変換する機能を有している。この超音波プローブ3には、セクタ走査対応、リニア走査対応、コンベックス走査対応等があり、本実施例ではセクタ走査用の超音波プローブ3を用いた場合について述べるが、リニア走査やコンベックス走査等に対応した超音波プローブを用いても構わない。
次に、図2に示した診断装置本体1の送受信部2は、超音波プローブ3における振動素子32−1乃至32−Nに対して駆動信号を供給する送信部21と、振動素子32−1乃至32−Nの各々から得られたNチャンネルの受信信号を整相加算する受信部22を備えている。
送信部21は、送信超音波の繰り返し周期を決定するためのレートパルスを発生するレートパルス発生器211と、送信超音波を所定の深さに集束するための遅延時間と所定の方向に送信するための遅延時間を前記レートパルスに与える送信遅延回路212−1乃至212−Nと、このレートパルスの遅延時間に基づいて駆動パルスを生成し超音波プローブ3に内蔵された振動素子32−1乃至32−Nを駆動する駆動回路213−1乃至213−Nを有している。
一方、受信部22は、振動素子32−1乃至32−Nから供給されたNチャンネルの受信信号をA/D変換するA/D変換器221−1乃至221−Nと、所定の深さからの受信超音波を集束するための遅延時間と所定方向に対して受信指向性を設定するための遅延時間をA/D変換されたNチャンネルの受信信号に対して与える受信遅延回路222−1乃至222−Nと、受信遅延回路222−1乃至222−Nから出力されたNチャンネルの受信信号を加算合成する加算器223を有し、受信遅延回路222−1乃至222−Nと加算器223により、当該被検体の所定方向から得られた受信信号は整相加算される。
又、受信遅延回路222−1乃至222−Nは、システム制御部8から供給される制御信号に基づきプローブ性能評価部5の試験信号分配部52から信号線35−1乃至35−N及びA/D変換器221−1乃至221−Nを介して供給されるNチャンネルの試験信号の何れかを選択し、加算器223を介してプローブ性能評価部5の後述する試験信号分析部53へ供給する試験信号選択部としての機能を有している。
次に、画像データ生成部4は、送受信部2の受信部22から出力される整相加算後の受信信号を包絡線検波する包絡線検波器41と、包絡線検波された受信信号の振幅を対数変換してBモードデータを生成する対数変換器42と、得られたBモードデータを超音波の送受信方向に対応させて保存する超音波データ記憶部43を備えている。但し、包絡線検波器41と対数変換器42は順序を入れ替えて構成しても構わない。
一方、プローブ性能評価部5は、試験信号発生部51と、試験信号分配部52と、試験信号分析部53を備えている。
試験信号発生部51は低出力インピーダンスを有し、システム制御部8から供給されるプローブ評価モードの選択信号に基づき送信超音波の中心周波数(即ち、振動素子32−1乃至32−Nの共振周波数)と略等しい周波数の連続波を発生する。又、試験信号分配部52は、振動素子32−1乃至32−Nの共振周波数におけるインピーダンスと略等しいインピーダンスを有する分配用抵抗521−1乃至521−Nを有している。そして、分配用抵抗521−1乃至521−Nの一方の端子を振動素子32−1乃至32−Nと送受信部2の入出力端子とを接続するNチャンネルの信号線35−1乃至35−Nの各々に接続し、分配用抵抗521−1乃至521−Nの他の端子を共通接続して試験信号発生部51の出力端子に接続することにより試験信号発生部51から出力された試験信号は信号線35−1乃至35−Nの各々に供給される。
次に、プローブ性能評価部5の試験信号分析部53は、別途備えられた正常な超音波プローブを用いて計測された試験信号の標準振幅値が予め保管されている図示しない記憶回路を有している、そして、所定チャンネルの信号線35から受信部22のA/D変換器221、受信遅延回路222及び加算器223を介して供給される試験信号の振幅を計測し、更に、計測された振幅値と前記記憶回路に保管されている標準振幅値との比較によって前記チャンネルにおける振動素子32の不良やプローブケーブル33の断線、更には、コネクタ部34における接触不良の有無を判定する。この場合、受信遅延回路222−1乃至222−Nの何れかを選択して動作させることにより信号線35−1乃至35−Nの中から選択された信号線の試験信号のみが加算器223を介して試験信号分析部53へ供給される。
次に、プローブ性能評価部5による超音波プローブ3の性能評価方法につき図3を用いて説明する。既に述べたように、超音波プローブ3のヘッド部31に設けられた振動素子32−1乃至32−Nは、例えば、2mの長さを有するプローブケーブル33−1乃至33−Nを介してコネクタ部34の一方の端子に接続され、診断装置本体1の筐体表面に固定されたコネクタ部34の他の端子は、信号線35−1乃至35−Nを介して送信部21の出力端子及び受信部22の入力端子に接続されている。そして、信号線35−1乃至35−Nの各々はプローブ性能評価部5における試験信号分配部52の出力端子に接続されている。
このような状態で診断装置本体1の送受信部2及びプローブ性能評価部5と接続された超音波プローブ3において発生する主なる故障として、上述のように振動素子32−1乃至32−Nの不良(破損による短絡あるいは開放)P1、プローブケーブル33−1乃至33−Nの断線(開放)P2、コネクタ部34における接触不良(開放)P3がある(図3参照)。
図3(a)は、正常な超音波プローブ3の振動素子32、プローブケーブル33及びコネクタ部34に接続された信号線35対しプローブ性能評価部5から振幅Viの試験信号が供給された場合を示しており、試験信号分配部52における分配用抵抗521−1乃至521−Nのインピーダンスが振動素子32のインピーダンスと等しい場合にはVo=Vi/2の振幅を有する試験信号が送受信部2の受信部22に供給される。
一方、図3(b)に示すように、振動素子32の破損等によってプローブケーブル33の先端部が開放された場合、あるいはプローブケーブル33の断線やコネクタ部34における接触不良が発生した場合、受信部22には、Vo=Viの振幅を有する試験信号が供給され、又、図3(c)に示すように、振動素子32の破損等によってプローブケーブル33の先端部が短絡された場合、受信部22には、Vo≒0の振幅を有する試験信号が供給される。
従って、プローブ性能評価部5の試験信号分析部53は、受信部22から供給される試験信号の振幅を計測することにより、所定のチャンネルにおける振動素子32、プローブケーブル33及びコネクタ部34における不具合の有無を判定することが可能となる。
図1に戻って、表示部6は、表示データ生成部61と、データ変換部62と、モニタ63を備えている。そして、診断モードにおける表示データ生成部61は、画像データ生成部4において生成された当該被検体の画像データに被検体情報等の付帯情報を重畳して診断用の表示データを生成する。又、プローブ評価モードにおける表示データ生成部61は、プローブ性能評価部5の試験信号分析部53から供給される分析結果(即ち、各チャンネルにおける試験信号の振幅値や不良有無の判定結果)に基づいてプローブ評価用の表示データを所定の表示フォーマットに従って生成する。そして、データ変換部62は、前記表示データに対してD/A変換と表示フォーマット変換を行なって映像信号を生成しモニタ63に表示する。
一方、入力部7は、操作パネル上に表示パネルやキーボード、トラックボール、マウス、選択ボタン、入力ボタン等の入力デバイスを備え、被検体情報の入力、診断モード及びプローブ評価モードの選択、画像データ収集条件や画像データ表示条件の設定、更には、種々のコマンド信号の入力等を行なう。
システム制御部8は、図示しないCPUと記憶回路を備え、前記記憶回路には、入力部7にて入力あるいは設定された各種情報が保存される。そして、前記CPUは、上述の入力/設定情報に基づいて超音波診断装置100の送受信部2及び画像データ生成部4を制御し画像データの収集及び表示や超音波プローブ3の性能評価結果の表示を行なう。特に、プローブ評価モードでは、送信部21における駆動回路213−1乃至213−Nの動作を停止させると共にプローブ性能評価部5における各ユニットの動作を開始させ、更に、受信部22における受信遅延回路222−1乃至222−Nの何れかを順次選択して動作させる。
(プローブ性能の評価手順)
次に、本実施例における超音波プローブ3の性能評価手順につき図4に示すフローチャートを用いて説明する。
超音波プローブ3の性能評価に際し、超音波診断装置100の操作者は、入力部7においてプローブ評価モードを選択する(図4のステップS1)。この選択信号を受信したシステム制御部8は、送信部21における駆動回路213−1乃至213−Nの動作を停止させるための制御とプローブ性能評価部5における各ユニットの動作を開始させるための制御を行なう(図4のステップS2)。
システム制御部8より動作開始の制御信号が供給されたプローブ性能評価部5の試験信号発生部51は、超音波プローブ3における振動素子32−1乃至32−Nの共振周波数と略等しい周波数を有する連続波を発生し、試験信号分配部52の分配用抵抗521−1乃至521−Nを介して前記振動素子32−1乃至32−Nと送受信部2の入出力端子とを接続する信号線35−1乃至35−Nの各々に供給する(図4のステップS3)。
一方、システム制御部8は、受信部22の受信遅延回路222−1乃至222−Nを制御し、例えば、受信遅延回路222−1のみを選択して動作させる。この受信遅延回路222−1の選択動作により、コネクタ部34を介して振動素子32−1及びプローブケーブル33−1と受信部22のA/D変換器221−1とを接続する信号線35−1に供給された試験信号は、A/D変換器221−1、受信遅延回路222−1及び加算器223を介してプローブ性能評価部5の試験信号分析部53に供給される(図4のステップS4)。
試験信号分析部53は、このとき受信部22の加算器223から供給された試験信号の振幅を計測し(図4のステップS5)、更に、得られた振幅値と正常の超音波プローブを用いて予め収集され自己の記憶回路に保管された標準振幅値との比較により最初のチャンネル(チャンネル1)における振動素子32−1の不良やプローブケーブル33−1の断線、更には、コネクタ部34の接触不良の有無を判定する(図4のステップS6)。そして、得られたチャンネル1の試験信号に対する分析結果(試験信号振幅値の計測結果及び不良有無の判定結果)を表示部6の表示データ生成部61が有する記憶回路へ保存する。
超音波プローブ3のチャンネル1に対する分析が終了したならば、システム制御部8は、同様の手順によって受信遅延回路222−2乃至222−Nを順次選択動作させることにより、チャンネル2乃至チャンネルNの信号線35−2乃至35−Nに供給された試験信号は受信部22のA/D変換器221−2乃至221−N、受信遅延回路222−2乃至222−N及び加算器223を介して試験信号分析部53へ供給される。そして、試験信号分析部53は、加算器223から供給された試験信号の振幅を計測し、更に、得られた振幅値と標準振幅値との比較によりチャンネル2乃至チャンネルNにおける不良有無を判定する。そして、得られたチャンネル2乃至チャンネルNの試験信号に対する分析結果を表示データ生成部61の記憶回路に保存する(図4のステップS4乃至ステップS6)。
一方、表示部6の表示データ生成部61は、自己の記憶回路から読み出した各チャンネルにおける上述の分析結果に基づいてプローブ性能評価用の表示データを所定の表示フォーマットに従って生成し、データ変換部62を介してモニタ63に表示する(図4のステップS7)。
図5は、表示部6のモニタ63に表示されたプローブ性能評価用表示データの具体例であり、横軸は振動素子32−1乃至32−Nに対応したチャンネル番号であり、縦軸は、受信部22から供給された試験信号の振幅値である。又、標準振幅値に基づいて予め設定された正常範囲の上限値α及び下限値βが示され、この正常範囲から逸脱した振幅を有するチャンネルは不良箇所を有する不良チャンネルとして他のチャンネルと区別して表示される。尚、上述の正常範囲の替わりに標準振幅値を表示してもよい。
(変形例)
次に、本実施例の変形例について説明する。図2に示した上述の実施例におけるプローブ性能評価部5は、振動素子32−1乃至32−Nの共振周波数と略等しい周波数を有する連続波を試験信号として信号線35−1乃至35−Nに供給する方法について述べたが、この方法によれば不良箇所を特定することが困難な場合がある。例えば、図3(b)に示すように送受信部2の入出力端にVo=Viの振幅を有する試験信号が供給された場合、振動素子32、プローブケーブル33あるいはコネクタ部34の何れにおいて不良が発生しているかを把握することができない。
本変形例では、インパルス状の試験信号を信号線35−1乃至35−Nの各々に供給することによって上述の問題点を解決する。図6は、本変形例による故障箇所の判定方法を模式的に示したものであり、例えば、試験信号発生部51xが発生するインパルス状の試験信号S1の供給位置から距離Lだけ離れたプローブケーブル33において断線が発生した場合、試験信号S1の供給時刻t=0と断線箇所からの反射波S2の到達時刻t=Trを計測することにより、断線箇所までの距離Lは次式(1)によって算出することができる。但し、Cxは、プローブケーブル33における速度係数を考慮した試験信号の伝搬速度である。
Figure 0005196906
この方法によれば、プローブケーブル33における断線箇所を把握することが可能となり、更に、振動素子32、プローブケーブル33あるいはコネクタ部34の何れにおいて不良が発生しているかを容易に把握することができる。
以上述べた上述の実施例及びその変形例によれば、複雑な構成を有した試験専用ユニットを用いることなく超音波プローブにおける不良チャンネルを容易かつ正確に把握することが可能となる。このため、超音波プローブの検査に要する時間が短縮され、検査担当者の負担が大幅に軽減される。
特に、超音波プローブの各チャンネルに供給した試験信号の振幅を計測することによって不良チャンネルの有無を判定しているため、従来のような超音波反射体や超音波伝搬媒質等の試験用治具を必要としない。従って、病院等の施設においても超音波プローブの評価を容易に行なうことができる。
又、超音波プローブの各チャンネルに供給した試験信号の振幅をチャンネル単位で独立に計測でき、しかも、前記試験信号の振幅は超音波の送受信に使用される駆動信号の振幅に比して極めて小さいため隣接チャンネルに対するクロストークを低く抑えることができるため、不良チャンネルを正確に特定することが可能となる。
更に、上述の実施例では試験信号として連続波を使用しているため、計測時刻等を厳密に設定する機能が不要となりプローブ性能評価部を比較的簡単な回路構成で実現することができる。
一方、試験信号としてパルス波を使用した上述の変形例によれば、不良箇所から反射する試験信号の到達時刻に基づいて不良箇所の位置計測が可能となるため、不良チャンネルにおける不良箇所を正確に特定することができる。
以上、本発明の実施例とその変形例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例及びその変形例では、超音波プローブ3の各チャンネルに供給する試験信号の振幅値によって不良チャンネルの特定を行なう場合について述べたが、前記試験信号の振幅値に基づくインピーダンスによって不良チャンネルを特定してもよい。
又、超音波プローブ3の各チャンネルに供給された試験信号の振幅値と正常な超音波プローブから収集された標準振幅値との比較によって当該チャンネルにおける不良箇所の有無を判定する場合について述べたが、前記試験信号の振幅値と予め設定された理論値との比較により前記不良箇所の有無を判定してもよい。
更に、試験信号選択部としての機能を有した受信部22におけるNチャンネルの受信遅延回路222−1乃至222−Nの何れかを選択動作させることにより、信号線35−1乃至35−NにおけるNチャンネルの試験信号の中から所望のチャンネルにおける試験信号を選択する場合について述べたが、受信遅延回路222−1乃至222−Nの替わりにA/D変換器221−1乃至221−Nの何れかを選択動作させて所望チャンネルの試験信号を選択してもよく、専用の試験信号選択部を受信部22あるいはプローブ性能評価部5に備えてもよい。
又、上述の実施例及びその変形例では、信号ケーブル35−1乃至35−Nに対して試験信号を供給する場合について述べたが、送受信部2の入出力端子やコネクタ部34の端子に対し試験信号を供給しても構わない。
本発明の実施例における超音波診断装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例の超音波診断装置が備える超音波プローブのヘッド部、送受信部、画像データ生成部及びプローブ性能評価部の具体的な構成を示すブロック図。 同実施例における超音波プローブの性能評価方法を説明するための図。 同実施例における超音波プローブの性能評価手順を示すフローチャート。 同実施例の表示部に表示されるプローブ性能評価用表示データの具体例を示す図。 同実施例の変形例による不良箇所の判定方法を模式的に示す図。
符号の説明
1…診断装置本体
2…送受信部
21…送信部
211…レートパルス発生器
212−1乃至212−N…送信遅延回路
213−1乃至213−n…駆動回路
22…受信部
221−1乃至221−N…A/D変換器
222−1乃至222−N…受信遅延回路
223…加算器
3…超音波プローブ
31…ヘッド部
32−1乃至32−N…振動素子
33−1乃至33−N…プローブケーブル
34…コネクタ部
35−1乃至35−N…信号線
4…画像データ生成部
41…包絡線検波器
42…対数変換器
43…超音波データ記憶部
5…プローブ性能評価部
51、51x…試験信号発生部
52…試験信号分配部
521−1乃至521−N…分配用抵抗
53…試験信号分析部
6…表示部
61…表示データ生成部
62…データ変換部
63…モニタ
7…入力部
8…システム制御部
100…超音波診断装置

Claims (7)

  1. 超音波プローブのヘッド部に配列された複数個の振動素子を駆動し、前記振動素子から得られた複数チャンネルの受信信号に基づいて画像データを生成する超音波診断装置において、
    所定の振幅と周波数を有した連続波を試験信号として発生する試験信号発生手段と、
    複数チャンネルのプローブケーブルを介して前記複数個の振動素子の各々と接続されたコネクタ部の各端子に対し前記試験信号を供給する所定の出力インピーダンスを有した試験信号分配手段と、
    前記コネクタ部の各端子に供給された複数チャンネルの前記試験信号の中から所望チャンネルの試験信号を選択する試験信号選択手段と、
    選択された前記所望チャンネルにおける前記試験信号の振幅値に基づいて前記超音波プローブの当該チャンネルにおける不良箇所の有無を判定する試験信号分析手段とを備え、
    前記試験信号発生手段は、前記振動素子の共振周波数と略等しい周波数を有する連続波を前記試験信号として発生することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 表示手段を備え、前記表示手段は、前記試験信号選択手段によって選択された前記試験信号の振幅値、前記振幅値に基づくインピーダンス及び前記不良箇所の有無に対する判定結果の少なくとも何れかを表示することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 前記試験信号分配手段は、前記振動素子の共振周波数におけるインピーダンスと略等しい出力インピーダンスを有することを特徴とする請求項1に記載した超音波診断装置。
  4. 前記試験信号選択手段は、前記複数チャンネルの受信信号に対し整相加算処理を行なう受信手段を用いて前記所望チャンネルの試験信号を選択することを特徴とする請求項1に記載した超音波診断装置。
  5. 前記試験信号選択手段は、前記受信手段に設けられた複数チャンネルのA/D変換器及び受信遅延回路の中から所望チャンネルのA/D変換器及び受信遅延回路を選択して動作させることにより前記試験信号を選択することを特徴とする請求項4記載の超音波診断装置。
  6. 前記試験信号分析手段は、前記試験信号選択手段によって選択された前記所望チャンネルにおける前記試験信号の振幅値と予め設定された標準振幅値との比較により前記不良箇所の有無の判定を行なうことを特徴とする請求項1又は請求項4に記載した超音波診断装置。
  7. 前記試験信号分析手段は、前記試験信号選択手段によって選択された前記所望チャンネルにおける前記試験信号の振幅値に基づくインピーダンスと予め設定された標準インピーダンスとの比較により前記不良箇所の有無の判定を行なうことを特徴とする請求項1に記載した超音波診断装置。
JP2007206272A 2007-08-08 2007-08-08 超音波診断装置 Active JP5196906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206272A JP5196906B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206272A JP5196906B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 超音波診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009039246A JP2009039246A (ja) 2009-02-26
JP5196906B2 true JP5196906B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=40440669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007206272A Active JP5196906B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5196906B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102262167B1 (ko) 2015-05-20 2021-06-08 서강대학교산학협력단 초음파 변환자의 성능 평가 장치 및 방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5669565A (en) * 1979-11-12 1981-06-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd Cut check circuit
JP2005249548A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路基板の検査方法および検査装置
JP4751147B2 (ja) * 2004-08-31 2011-08-17 株式会社東芝 超音波プローブ診断装置、超音波診断装置および超音波プローブ診断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009039246A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5420884B2 (ja) 超音波診断装置
US7155957B2 (en) Apparatus and methods for testing acoustic probes and systems
US8159900B2 (en) Acoustic system quality assurance and testing
US9149249B2 (en) Ultrasound image diagnosis apparatus and a control method for measuring diagnosis parameters
EP1837681B1 (en) Ultrasonic diagnosis system and testing method
CN103575810A (zh) 测定频率可变超声波影像装置
JP2015529514A (ja) 集積化された能動超音波プローブ
US8164976B2 (en) Acoustic system quality assurance and testing
JP2011050542A (ja) 超音波診断装置
US7278289B2 (en) Apparatus and methods for testing acoustic systems
JP2002159492A (ja) 超音波診断装置及び素子試験方法
US8169853B2 (en) Acoustic system quality assurance and testing
US20120004551A1 (en) Ultrasonic diagnosis apparatus and ultrasonic diagnosis method
JP2009178262A (ja) 超音波診断装置
WO2020075449A1 (ja) 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法
US7007539B2 (en) Apparatus and methods for interfacing acoustic testing apparatus with acoustic probes and systems
JP5196906B2 (ja) 超音波診断装置
JP2000139905A (ja) 超音波診断装置
JP5331431B2 (ja) 超音波診断装置
JP5317395B2 (ja) 超音波診断装置および超音波診断画像表示方法
JP2003070788A (ja) 超音波診断装置
JP2007275354A (ja) 超音波診断装置およびその信号処理プログラム
JP2008289697A (ja) 超音波診断装置
JP2006149701A (ja) 断層画像計測装置および超音波診断装置
JP4855317B2 (ja) 超音波診断装置及び超音波トランスデューサ接続関係判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100730

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5196906

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350