JP3379297B2 - 超音波検査装置 - Google Patents

超音波検査装置

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JP3379297B2 JP20928295A JP20928295A JP3379297B2 JP 3379297 B2 JP3379297 B2 JP 3379297B2 JP 20928295 A JP20928295 A JP 20928295A JP 20928295 A JP20928295 A JP 20928295A JP 3379297 B2 JP3379297 B2 JP 3379297B2
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啓友 糸井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に挿入され
る挿入部の先端に、回転方向に走査する超音波振動子を
装着した超音波検査装置に関するものであり、詳しく
は、超音波振動子が設けられている挿入部の体腔内壁に
対する角度を検出できるようにした超音波検査装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】体腔内の組織断層に関する情報を取得す
るための超音波検査装置としては、近年、直接体腔内に
挿入して、体腔内壁から超音波信号の送受信を行うよう
にしたものが広く用いられている。そして、直接体腔内
に挿入される挿入部を有するものと、内視鏡の処置具挿
通チャンネル等のガイド手段を介して体腔内に導かれる
細径のもの等がある。
【0003】いずれのタイプのものであれ、体腔内への
挿入部の先端部分には、超音波振動子が設けられ、この
超音波振動子を所定の方向に走査することによって、一
定の範囲における体内の組織断層に関する情報を取得で
き、これを所謂Bモード超音波画像としてモニタに表示
できる。走査方向の代表的なものとしては、直線方向と
回転方向とがある。また、走査方式としては、超音波振
動子を直接動かす機械走査式と、多数の超音波振動子を
並べて、所定のタイミングで順次作動させるようにして
走査する電子走査方式とがある。
【0004】超音波走査は、超音波振動子から超音波パ
ルスを体内に向けて送信した後に、体内組織の断層部か
らのエコー信号を受信するようになし、このエコー信号
から体内の組織断層部の深さ方向に関する情報が得られ
るものであり、超音波振動子を移動させながら、超音波
信号の送受信を繰り返して、各音響ライン毎のエコー信
号を超音波観測装置に取り込んで、所定の信号処理が行
われることにより超音波画像信号が生成されてモニタに
表示される。通常、超音波走査を行う際には、エコーが
得られるのは、超音波振動子からある程度離れた位置か
らであり、従って体腔内壁の粘膜直下の部位に組織状態
の異なる病変部がある場合等においては、超音波振動子
を体腔内壁から離した状態で超音波信号の送受信を行う
ようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、超音波振動子
を直線方向に機械的または電子的に移動させながら、超
音波走査を行う場合において、回転方向に走査を行う場
合には、走査面は挿入部の軸線と直交する方向であり、
超音波振動子の位置が同じであっても、挿入部が体腔内
壁に平行に配置されている場合で得られる断層像と、体
腔内壁に対してある角度を持った状態に配置されている
場合に得られる断層像とでは、異なったものとなる。一
般に、体腔内壁に対して直交する方向の断層像を取得し
た方が、術者が超音波画像に基づいて、体内における病
変部、臓器や血管等の位置や形状を認識する上で有利で
ある。勿論、必要に応じて、意図的に体腔内壁に対して
所定の角度を持たせた状態で超音波走査を行うこともあ
る。
【0006】従来においては、回転方向に走査する際
に、挿入部の方向性を検出する手段が設けられていない
ことから、術者が経験や感に基づいて挿入部の方向性を
制御せざるを得ず、体腔内壁に対する挿入部の方向が意
図していたものとは異なっている場合もある。従って、
得られた超音波画像から、病変部、臓器や血管等の位置
や形状等についての正確な認識ができないこともある。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、体腔内に挿入された
挿入部に設けた超音波振動子を回転方向に走査させるに
当って、この挿入部の体腔内壁に対する方向及び位置を
容易に、しかも正確に認識できるようにすることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、体腔内に挿入される挿入部の先端部分
の内部に軸線方向に少なくとも3個の超音波振動子を配
置して、これら各超音波振動子のうちの少なくとも2個
の超音波振動子を、体腔内壁からの距離を測定するため
の距離測定用超音波振動子とする構成とし、かつ他の1
個の超音波振動子を距離測定用と走査用とを兼ねる超音
波振動子とする構成としたことをその特徴とするもので
ある。
【0009】
【発明の概要】挿入部には、超音波走査を行うための超
音波振動子が設けられるが、この走査用超音波振動子に
加えて、体腔内壁までの距離を測定する距離測定用超音
波振動子を設ける。超音波検査を行う際に、挿入部を体
腔内壁から所定距離だけ離した状態に保持するが、その
間には、超音波信号の減衰を抑制するために、脱気水等
の超音波伝達媒体で充満させておく。この超音波伝達媒
体は、体腔内に直接注入するか、また挿入部をバルーン
内に収容させて、このバルーンを超音波伝達媒体で満た
すようにする。ともあれ、超音波振動子からの超音波の
伝達経路においては、まず超音波伝達媒体を通って、体
腔内壁に至ることから、この体腔内壁で超音波は反射す
る。従って、超音波振動子を受信状態にすると、まず最
初に受信されるのは、この体腔内壁からのエコーであ
り、しかもこの体腔内壁からのエコーのエネルギが最も
大きい。従って、超音波観測装置において、超音波送信
時からエコーの最初のピークが得られるまでの時間を計
測して、この時間と超音波の伝播速度とに基づいて、超
音波振動子から体腔内壁までの距離を測定できる。
【0010】以上の点から、本発明の実施の形態につい
て説明する前に、その前提として、挿入部の体腔内壁に
対する角度を測定するための原理について、図1乃至図
5に基づいて説明する。ここで、内視鏡の処置具挿通チ
ャンネルをガイドとして体腔内に挿入されるカテーテル
を有する超音波検査装置として構成したものを示すが、
ガイド手段を介さず直接体腔内に挿入されるタイプの超
音波検査装置であっても良い。また、超音波振動子を機
械的に動かして走査するように構成したものを示すが、
回転方向に多数の超音波振動子を並べてセクタ電子走査
を行うものとして構成したものであっても良い。
【0011】図1に内視鏡と共に超音波検査装置の構成
を示す。図中において、1は内視鏡であって、この内視
鏡1は体腔内への挿入部2に本体操作部3を連設するこ
とにより大略構成される。本体操作部3の挿入部2への
連設部近傍位置には、鉗子等の処置具を導入するための
処置具導入部4が設けられており、この処置具導入部4
には処置具挿通チャンネル5の一端が接続されている。
処置具挿通チャンネル5は、挿入部2内を延在されて、
この挿入部2の先端面に開口している。そして、この挿
入部2の先端面には、内視鏡観察機構を構成する照明窓
及び観察窓が設けられている。
【0012】10は超音波検査装置であって、この超音
波検査装置10は操作ユニット11及びカテーテル12
と、ケーブル13とを有し、ケーブル13はモニタ14
を付設した超音波観測装置15に着脱可能に接続される
ものである。
【0013】カテーテル12は、図2に示したように、
先端が閉塞した可撓性スリーブ20内にフレキシブルシ
ャフト21を挿通させてなるものである。ここで、フレ
キシブルシャフト21の先端部には、超音波振動子22
を装着した回転体23に連結されている。フレキシブル
シャフト21を軸回りに回転させると、その回転力が回
転体23にまで伝達されて、この回転体23に装着した
超音波振動子22が回転駆動されるようになっている。
従って、フレキシブルシャフト21は可撓性を有する回
転伝達手段であり、例えば金属線材を密着コイル状に巻
回することにより構成される。そして、より効率的な回
転力の伝達を行うためには、密着コイルは2重乃至それ
以上の多重に形成するか、複数本の金属線材を同時に巻
回した多条密着コイルとするのが好ましい。
【0014】カテーテル12の基端部は操作ユニット1
1に連設されている。操作ユニット11は、ケーシング
30を有し、このケーシング30内には、モータ31,
駆動ギアユニット32及びエンコーダ33が設けられて
いる。そして、カテーテル12は、そのフレキシブルシ
ャフト21がケーシング30内に延在されて、駆動ギア
ユニット32の出力軸32aに連結されている。従っ
て、モータ31を作動させると、駆動ギアユニット32
を介してフレキシブルシャフト21が軸回りに回転駆動
される。また、このフレキシブルシャフト21の回転
は、エンコーダ33により検出されることになる。さら
に、操作ユニット11のケーシング30には、取付部3
4が連設されており、この取付部34は内視鏡1の処置
具導入部4に着脱可能に装着できるようになっている。
なお、図中において、35は超音波振動子22から引き
出されて、フレキシブルシャフト21内に引き回され、
このフレキシブルシャフト21と共に回転する信号線を
固定側のケーブル13に接続するためのロータリコネク
タである。
【0015】カテーテル12の先端部分において、超音
波振動子22を設けた位置の前後に、それぞれ軸線方向
に所定の間隔を置いた位置には、それぞれ超音波振動子
24a,24bが、可撓性スリーブ20の内面に固着し
た状態に装着されている。これら各超音波振動子24
a,24bは、体腔内壁までの距離を測定するための距
離測定用超音波振動子であり、また超音波振動子22は
回転方向に走査する走査用超音波振動子である。両距離
測定用超音波振動子24a,24bの送受信面は同じ方
向を向いた状態となっている。
【0016】距離測定用超音波振動子24a,24b
は、それぞれの位置で超音波パルスを送信して、体腔内
壁からのエコーを受信することによって、体腔内壁まで
の距離を測定し、もってカテーテル12の体腔内壁に対
する角度なり方向を検出するためのものである。従っ
て、体腔内壁までの距離を測定する際には、距離測定用
超音波振動子24a,24bは、その送受信面が体腔内
壁に向かい合うように位置していなければならない。こ
のために、カテーテル12が体腔内に挿入されている状
態で、距離測定用超音波振動子24a,24bが体腔内
壁に対面する状態となるように方向調整を行う必要があ
る。距離測定用超音波振動子24a,24bは、可撓性
スリーブ20の内面に設けられているから、それらの方
向調整は可撓性スリーブ20を軸回りに回動させること
により行われる。
【0017】このために、可撓性スリーブ20の基端部
には、硬質パイプ25が連設されており、この硬質パイ
プ25が操作ユニット11のケーシング30に連設した
取付部34内に挿嵌されている。そして、硬質パイプ2
5には、円環状の回動操作部25aが連結されており、
この回動操作部25aは取付部34とケーシング30と
の間の連設部に設けた収容部36内に配置されている。
そして、取付部34には、この収容部36の部位に切り
欠き37が設けられており、回動操作部25aはこの切
り欠き37から一部分が外部に露出している。
【0018】従って、回動操作部25aを手指等で回動
操作すれば、硬質パイプ25と共に可撓性スリーブ20
が回動して、距離測定用超音波振動子24a,24bの
方向の調整が可能となる。この調整は、内視鏡の観察機
構による観察下で行われる。このために、可撓性スリー
ブ20における距離測定用超音波振動子24a,24b
の方向を表示するために、可撓性スリーブ20における
距離測定用超音波振動子24a,24bを設けた側とは
反対側の外面に、内視鏡観察機構により検出可能なマー
カ26が設けられている。
【0019】可撓性スリーブ20が回動することから、
距離測定用超音波振動子24a,24bに接続した信号
線27a,27bは、可撓性スリーブ20の内面に沿っ
て延在されるが、これと固定側のケーブル13に接続す
るために、硬質パイプ25のケーシング30内に延在さ
れた部位にはスリップリング38が設けられている。な
お、39は、硬質パイプ25とケーシング30との間に
設けたシール部材である。
【0020】以上のように構成することによって、カテ
ーテル12の体腔内壁に対して、どの方向に向いている
かの姿勢状態を確認した上で、回転方向に超音波走査を
行えることになる。そこで、図3にカテーテル12の姿
勢状態を検出する機構を含む超音波観測装置15の回路
構成を示す。
【0021】図中において、40は超音波走査部、41
は距離測定部、42はモード選択器である。モード選択
器42は、走査用超音波振動子22と超音波走査部40
とが接続されて、超音波走査が行われる状態と、距離測
定用超音波振動子24a,24bが距離測定部41と接
続されて、カテーテル12の姿勢状態の検出を行う状態
との間に切り換えを行うためのものである。
【0022】超音波走査部40は、送信回路43及び受
信回路44と、スキャンコンバータ45とを備え、送信
回路43は、走査用超音波振動子22が超音波走査を行
う際に、駆動パルスを送信するためのものであり、この
駆動パルスの送信タイミングは、エンコーダ33から伝
送される超音波振動子22の角度信号に基づいて設定さ
れる。そして、超音波振動子22から超音波パルスが送
信されると、スイッチ46によって、超音波振動子22
が送信回路43と接続される状態から受信回路44に接
続される状態に切り換わって、送信された超音波パルス
のエコー信号を受信が開始する。そして、このエコー信
号は、超音波振動子22に取り込まれて、電気信号に変
換され、この信号は受信回路44に伝送されて、所定の
信号処理を行った上で、スキャンコンバータ45のメモ
リに記憶される。そして、1フレーム分、即ち超音波振
動子22の1回転分の情報がスキャンコンバータ45に
取り込まれると、スキャンコンバータ45から超音波断
層画像信号が出力されて、モニタ14に表示される。
【0023】次に、距離測定部41は、距離測定用超音
波振動子24a,24bを作動させて、これら各距離測
定用超音波振動子24a,24bの位置から体腔内壁ま
での距離を測定するためのものである。この距離測定部
41は、ゲート回路47,受信部48及びスイッチ手段
49を備え、モード選択器42で距離測定モードが選択
されている状態で、距離測定実行スイッチ50が操作さ
れると、距離測定が実行されるようになっている。
【0024】ゲート回路47は、距離測定実行スイッチ
50がONされると、図4(A)に示したように、所定
の時間Tを置いて2個の駆動パルスP1,P2を送信回
路43から出力させるものである。なお、この駆動パル
スP1,P2は走査時の駆動パルスとはタイミング
じであっても良いが、異なるタイミングを持ったものと
することもできる。また、スイッチ手段49は、2個の
スイッチ49a,49bからなり、この2個のスイッチ
49a,49bによって、まず距離測定用超音波振動子
24aがゲート回路47と接続され、これによって距離
測定用超音波振動子24aに第1の駆動パルスP1が伝
送され、次いでこの距離測定用超音波振動子24aが受
信部48に接続される状態に切り換わる。そして、時間
Tが経過すると、距離測定用超音波振動子24bがゲー
ト回路47と接続する状態に切り換わり、第2の駆動パ
ルスP2がこの距離測定用超音波振動子24bに伝送さ
れ、然る後に距離測定用超音波振動子24bが受信部4
8に接続される状態に切り換わる。
【0025】距離測定用超音波振動子24aに第1の駆
動パルスP1が伝送されると、超音波パルスが体腔内壁
に向けて送信され、然る後にこの距離測定用超音波振動
子24aによりエコーの受信が行われる。また、距離測
定用超音波振動子24bに第2の駆動パルスP2が送信
されると、同様に、超音波パルスが体腔内壁に向けて送
信され、次いでエコーの受信が行われる。受信部48で
は、距離測定用超音波振動子24a,24bからのエコ
ー信号を受信して、その信号の増幅が行われるようにな
っている。また、受信部48には、ゲート回路47から
の第1,第2の駆動パルスP1,P2の出力信号の取り
込みが行われ、図4(B)に示したように、これらゲー
ト回路47からの出力信号と用超音波振動子24a,2
4bからのエコー信号とが合成される。ここで、エコー
信号のうち、体腔内壁からのエコー信号が最も音圧が高
いものであるから、この信号を波形成形器51により波
形成形を行うことによって、図4(C)のようなパルス
波形信号を生成される。
【00268】この波形成形器51の出力信号は距離演
算回路52に伝送され、駆動パルスP1からエコー信号
E1までの時間T1と超音波伝播時間とに基づいて、距
離測定用超音波振動子24aの位置から体腔内壁までの
距離D1と、駆動パルスP2からエコー信号E2までの
時間T2と超音波伝播時間とに基づいて、距離測定用超
音波振動子24bの位置から体腔内壁までの距離D2と
を演算する。そして、この距離演算回路52で演算した
距離D1及びD2に関するデータはキャラクタ信号発生
回路53に取り込まれる。
【0027】キャラクタ信号発生回路53では、図5に
示したキャラクタを発生させるキャラクタ信号が生成さ
れる。即ち、体腔内壁を直線L1として表され、この直
線L1に対して、距離演算回路52からの信号に基づい
て、このラインL1におけるそれぞれ距離測定用超音波
振動子24a,24bの体腔内壁からの距離D1,D2
を位置A,Bとしてプロットし、この位置A,Bを結ぶ
ラインL2が表示される。また、これと共に、走査用超
音波振動子22の位置SがラインL2に示され、この走
査用超音波振動子22により実行される超音波走査時の
走査ラインL3で示される。そして、このキャラクタ信
号は、加算器54によりスキャンコンバータ45から出
力される超音波断層画像信号に重ね合わせて、モニタ1
4に超音波断層画像の邪魔にならない位置に表示される
ようになっている。
【0028】そこで、内視鏡1の挿入部2を体腔内の所
定の位置に導いた状態で、カテーテル12をその処置具
挿通チャンネル5内に導入して、挿入部2の先端から所
定の長さ突出させ、かつ操作ユニット11における取付
部34を処置具導入部4に挿嵌するように固定する。
【0029】以上の状態で、超音波検査を行うには、ま
ずカテーテル12の体腔内壁に対する位置及び方向を調
整する。このためには、内視鏡観察機構によりカテーテ
ル12の可撓性スリーブ20の外面に形成したマーカ2
6を手懸かりとして、距離測定用超音波振動子24a,
24bが体腔内壁の方向に向くように、回動操作部25
aを適宜の方向に回動させる。距離測定用超音波振動子
24a,24bが体腔内壁にほぼ正対する状態になるま
で可撓性スリーブ20が回動すると、次に距離測定用ス
イッチ50により、カテーテル12の体腔内壁に対する
位置及び角度を調整する。
【0030】このためには、まずモード選択器42によ
り距離測定モードとする。なお、このモード選択器42
は、送信回路43からの駆動パルスを、走査用超音波振
動子22に伝送し得る状態(走査モード)と、距離測定
用超音波振動子24a,24bに伝送できる状態(距離
測定モード)とに切り換えるものである。モード選択器
42により距離測定モードが選択された後に、距離測定
用スイッチ50をONすると、ゲート回路47が作動し
て送信回路43からの駆動パルス信号が第1の駆動パル
スP1が出力される。そして、この時には、スイッチ手
段49によりゲート回路47が距離測定用超音波振動子
24aと接続されるから、この距離測定用超音波振動子
24aから体腔内壁に向けて超音波パルスが送信され
る。この状態から切換器51が切り換わって、距離測定
用超音波振動子24aは受信部48に接続される状態に
なって、エコー信号が受信部48に取り込まれる。そし
て、所定の時間が経過すると、距離測定用超音波振動子
24bがゲート回路47と接続され、送信回路43から
第2の駆動パルスP2 が出力され、これによって距離
測定用超音波振動子24bから超音波パルスが送信さ
れ、次いで受信器48によってエコー信号を受信する。
【0031】そして、この受信器48の受信信号が波形
成形器51でパルス信号に変換されて、距離演算回路5
2に取り込まれて、それぞれ距離測定用超音波振動子2
4a,24bから体腔内壁までの距離が測定されて、キ
ャラクタ信号発生回路53によりキャラクタの生成が行
われる。このキャラクタ信号に基づいて、カテーテル1
2の体腔内壁に対する位置及び方向がモニタ14にキャ
ラクタ表示される。従って、術者はこのキャラクタ表示
を目視することにより、カテーテル12の現在の位置及
び方向を明確に把握できる。そこで、必要に応じて、挿
入部2のアングル操作等によって、カテーテル12を動
かして、再び距離測定実行スイッチ50を操作すること
により、移動した状態のカテーテル12の位置及び方向
をキャラクタ表示により把握できる。これによって、術
者が所望する位置及び方向、例えば体腔内壁と平行な状
態にカテーテル12を向けることができる。なお、モー
ド選択器42によって、距離測定モードが選択される
と、常にカテーテル12の現在位置をキャラクタ表示で
きるようにする場合には、ゲート回路47から所定の時
間間隔毎に第1,第2の駆動パルスP1 ,P2 を出
力できる状態とすれば良い。そして、この場合には、距
離測定実行スイッチ50を設ける必要はない。
【0032】以上のように、カテーテル12が正確な位
置及び方向になると、モード選択器42により走査モー
ドを選択する。これによって、モータ31が作動を開始
して、駆動ギアユニット32が駆動される。この結果、
カテーテル12におけるフレキシブルシャフト21が軸
回りに回転駆動され、この回転力が走査用超音波振動子
22に伝達されて、走査用超音波振動子22が回転す
る。この走査用超音波振動子22の回転はエンコーダ3
3で検出されるから、このエンコーダ33からの走査用
超音波振動子22の回転角の検出信号に基づいて、所定
角度毎に走査用超音波振動子22が送信回路43と受信
回路44とに接続される状態に切り換わって、モニタ1
4に表示されている走査ラインL3に沿った回転方向の
超音波走査が行われる。
【0033】ところで、体腔内壁が平坦なものであれ
ば、挿入部に前述した前後2箇所の距離測定用超音波振
動子を設け、その中間に走査用超音波振動子を配置すれ
ば、体腔内壁に対する挿入部の角度を正確に検出するこ
とができる。しかしながら、超音波検査位置における体
腔内壁が盛り上がったり、窪んだりしていると、2点で
距離を測定しただけでは、このような体腔内の形状を測
定することはできない。そこで、本発明においては、前
述のようにして前後に配置した一対の距離測定用超音波
振動子に加えて、その中間に位置する走査用超音波振動
子も距離測定用として利用する。これによって、挿入部
の軸線方向において、3点で距離を測定できるようにな
り、より正確に挿入部の方向を検出できると共に、体腔
内壁が平坦であるか、盛り上がりや窪みがあるか等につ
いて把握することができるようになる。
【0034】
【発明の実施の形態】そこで、図6乃至図8に基づい
て、本発明の実施の形態について説明する。なお、超音
波検査装置の全体構成、距離測定方式、測定された距離
情報のキャラクタを表示する方式等については、図1乃
至図5で説明したと同様であるので、それらについての
説明は省略する。
【0035】而して、図6に示したように、カテーテル
60の先端部分には、可撓性スリーブ61内に挿通させ
たフレキシブルシャフト62に軸線方向にそれぞれほぼ
等しい間隔を置いて3箇所回転体63a〜63cを設
け、これら回転体63a〜63cには、それぞれ超音波
振動子64a〜64cが装着されている。ここで、1本
のフレキシブルシャフト62に回転体63a〜63cを
取り付けるか、または操作ユニット側から延在させたフ
レキシブルシャフトに基端側の回転体を連結し、さらに
この回転体と中間の回転体との間、中間の回転体と先端
の回転体との間をそれぞれ独立したフレキシブルシャフ
トで連結するように構成することもできる。そして、こ
れら3つの超音波振動子64a〜64cのうち、両側の
超音波振動子64a及び64cは距離測定用超音波振動
子であり、また中央の超音波振動子64bは走査用超音
波振動子として機能させることができる。
【0036】また、以上のように構成して、中央の超音
波振動子64bを走査用だけでなく、距離測定用の超音
波振動子を兼ねるようになっており、従ってカテーテル
60の軸線方向における3箇所で、このカテーテル60
と体腔内壁との間の距離が測定できるようにしている。
これによって、体腔内壁の患部が盛り上がったり、窪ん
だりしている場合に、この形状も検出できる。
【0037】さらに、超音波観測装置としては、図7に
示した回路構成が採用される。これによって、現に超音
波走査を行っている時のカテーテル60における走査ラ
インと体腔内壁との位置関係に関するデータが取得で
き、かつ超音波振動子64a〜64cの超音波走査ライ
ンの選択も行える。
【0038】即ち、図7から明らかなように、駆動パル
スを供給する送信回路70と、3個の受信回路71a〜
71cを用い、各々の超音波振動子64a〜64cは3
個のスイッチ72a〜72cにより送信回路70とそれ
ぞれ受信回路71a〜71cとに切り換え可能に接続さ
れている。そして、受信回路71a〜71cは選択回路
73を介してスキャンコンバータ74に接続されてい
る。従って、選択回路73によりいずれかの超音波振動
子64a〜64cのいずれかのエコー信号をスキャンコ
ンバータ74に取り込んで、超音波断層画像を生成でき
るようになっている。
【0039】また、選択回路73は、走査モードと距離
測定モードとのいずれかを選択できるようになってい
る。走査モードにおいては、超音波振動子64a〜64
cのいずれかのを作動させて、回転方向に走査させるか
の決定を行えるようになっており、距離測定モードが選
択されると、その時点から超音波振動子64a〜64c
が1回転する間において、例えば10°毎というよう
に、所定の角度毎にスイッチ72a〜72cが同時に切
り換わって、超音波振動子64a〜64cから超音波パ
ルスを体腔内壁に向けて送信して、そのエコーを受信す
ることになる。そして、これらのエコー信号は受信回路
71a〜71cに伝送され、さらにこれら受信回路71
a〜71cから距離測定部75a〜75cに信号が取り
込まれて、各々の角度毎にそれぞれ距離測定部75a〜
75cの位置における体腔内壁との間の距離の演算が行
われる。ここで、距離測定部75a〜75cにおいて
は、図4で示したと同様の手法で波形成形及び距離演算
が行われる。そして、これら距離測定部75a〜75c
からの出力信号は最小値ホールド回路76に取り込まれ
る。ここで、最小値ホールド回路76は、例えば中央に
位置する超音波振動子64bから体腔内壁までの距離が
最小の時における超音波振動子64a〜64cと体腔内
壁との間の距離に関するデータがホールドされる。
【0040】そして、超音波振動子64a〜64cが1
回転した時に、この最小値ホールド回路76にホールド
されているデータがキャラクタ信号発生回路77に取り
込まれて、このキャラクタ信号は、加算器78によりス
キャンコンバータ74から出力される超音波断層画像信
号に加えられて、モニタには、図8に示したように、各
超音波振動子64a〜64cの位置x,y,zから体腔
内壁までの間隔d1,d2,d3が表示される。従っ
て、体腔内における各ポイント間を線で結ぶことによっ
て、体腔内壁の形状、即ち平坦であるか一部分が盛り上
がっているか、窪んでいるか等を概略把握できる。ま
た、3箇所設けた超音波振動子64a〜64cは、いず
れも走査用超音波振動子としても機能するものであり、
選択回路73によりいずれかの超音波振動子64a〜6
4cが走査用のものとして選択されるが、この選択回路
73からの選択信号もキャラクタ信号発生回路77に取
り込んで、どの超音波振動子で走査しているかを、走査
ラインとして表示することも可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、
腔内に挿入された挿入部に設けた走査用の超音波振動子
を回転方向に走査させるに当って、この挿入部の体腔内
壁に対する方向及び位置を容易に、しかも正確に認識で
、しかも超音波検査が行われる部位の体腔内壁が平坦
になっているか、一部分が盛り上がっているか、窪んで
いるかについて的確に把握できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡と共に示す超音波検査装置の全体構成図
である。
【図2】本発明の前提となる距離測定機構を含む超音波
検査装置の断面図である。
【図3】図2の超音波検査装置の回路構成図である。
【図4】距離測定を行う際における信号波形線図であ
る。
【図5】距離測定結果のキャラクタ表示を示す説明図で
ある。
【図6】本発明の実施の一形態を示す超音波検査装置に
おけるカテーテルの先端部分の断面図である。
【図7】図1の超音波検査装置における超音波検査装置
の回路構成図である。
【図8】図7の回路構成により測定された結果のキャラ
クタ表示を示す説明図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 10 超音波検査装置 11 操作ユニット 12 カテーテル 20,60 可撓性スリーブ 21,61 フレキシブルシャフト 22 走査用超音波振動子 24a,24b 距離測定用超音波振動子 30 ケーシング 31 モータ 33 エンコーダ 40 超音波走査部 41,75a〜75c 距離測定部 42 モード選択器 43,70 送信回路 44,71a〜71c 受信回路 45,74 スキャンコンバータ 46,49a,49b,72 スイッチ 50 距離測定実行スイッチ 51 検波回路 52 距離演算回路 53,77 キャラクタ信号発生回路 64a〜64c 超音波振動子 73 選択回路 76 最小値ホールド回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入される挿入部の先端部分の
    内部に軸線方向に少なくとも3個の超音波振動子を配置
    して、 これら各超音波振動子のうちの少なくとも2個の超音波
    振動子を、体腔内壁からの距離を測定するための距離測
    定用超音波振動子とする構成とし、かつ他の1個の超音波振動子を距離測定用と走査用とを
    兼ねる超音波振動子とする構成と したことを特徴とする
    超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記各超音波振動子は前記挿入部内に設
    けたフレキシブルシャフトに装着して、これらの超音波
    振動子は一体に回転駆動される構成としたことを特徴と
    する請求項1記載の超音波検査装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波振動子を3個設け、そのうち
    中間に位置する超音波振動子を距離測定用と走査用とを
    兼ねる超音波振動子とする構成としたことを特徴とする
    請求項2記載の超音波検査装置。
  4. 【請求項4】 前記距離測定用と走査用とを兼ねる超音
    波振動子は前記3個の超音波振動子のいずれかを選択可
    能な構成としたことを特徴とする請求項3記載の超音波
    検査装置。
  5. 【請求項5】 前記各超音波振動子にはそれぞれ距離測
    定手段が接続されており、これら各超音波振動子を回転
    させながら所定角度毎に超音波パルスを送信して、受信
    したエコーを前記各距離測定手段により測定し、前記各
    距離測定手段は、前記各超音波振動子のうち、中央に位
    置する超音波振動子の回転中における体腔内壁までの距
    離が最小となる角度位置で、これら3個の超音波振動子
    による測定距離を求めることを特徴とする請求項3記載
    の超音波検査装置。
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