JPH0595950A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

Info

Publication number
JPH0595950A
JPH0595950A JP3258171A JP25817191A JPH0595950A JP H0595950 A JPH0595950 A JP H0595950A JP 3258171 A JP3258171 A JP 3258171A JP 25817191 A JP25817191 A JP 25817191A JP H0595950 A JPH0595950 A JP H0595950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
signal
transducer
cylindrical body
catheter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3258171A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Takamizawa
欣也 高見沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3258171A priority Critical patent/JPH0595950A/ja
Publication of JPH0595950A publication Critical patent/JPH0595950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】生体の血管などの細い管内に狭窄部分が在っ
て、超音波トランスデューサを内包するカテーテルなど
の検出部位を狭窄中央部まで挿入できない場合でも、そ
の中央部の断層像を得る。 【構成】カテーテル1内の先端部に、超音波トランスデ
ューサ2をトルクケーブル5の先端に斜めに取り付けて
配置し、そのトランスデューサ2の信号線6とトルクケ
ーブル5をロータリトランスを介して回転可能に支持す
る。トルクケーブル5は回転機構部13に連結され、中
心軸を中心に回転させる。信号線6は送受信回路に電気
的に接続される。トランスデューサ2の取付け角度は、
その放射超音波信号の送受角度がカテーテル1の軸に対
して所定角度θとなるように設定する。カテーテル1の
先端には、音響窓1aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波を用いて生体
の断層像を得る超音波診断装置に係り、とくに、血管や
細い消化管等の管壁の断層像をPPI(plan position
indication)走査で得る超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波パルスを生体内に放射し、各組織
からの反射波を用いて生体情報を得る超音波診断法は、
X線を用いた診断のような照射障害が無く、しかも造影
剤無しで軟部組織の診断ができる利点を有している。こ
のような利点に加えて、近年、電子回路の高周波化、ト
ランスデューサの微細加工技術の進歩に拠り、トランス
デューサを体内に挿入した超音波診断技術が広まってい
る。とくに、消化管の診断では、トランスデューサを内
包したカテーテルを消化管内に挿入して行う内視鏡的な
アプローチが臨床の場で広く普及しつつある。さらに最
近では、血管内にまでトランスデューサを挿入し、管壁
の異常部位の断層像を得ようとする試みがなされてい
る。
【0003】このような細い管壁を診断する超音波診断
装置としては、図7に示すものがある。図7において、
符号101は血管等に挿入された、直径例えば2mm以
下のカテーテルであり、このカテーテル101の先端部
の内部には1個の超音波トランスデューサ102が装着
されている。この超音波トランスデューサ102は、電
気パルス信号と超音波パルス信号を双方向に変換可能な
圧電振動子から成り、カテーテル101の壁面に埋設さ
れた信号線(アース線を含む)103を介して装置本体
に接続されている。
【0004】また、カテーテル101内部の超音波トラ
ンスデューサ102に対向する位置には音響ミラー10
4を配置してあり、この音響ミラー104には図示しな
い軸受により支持された回転ケーブルとしてのトルクケ
ーブル105の一端が接続されている。このトルクケー
ブル105の他端は装置本体に接続されており、装置本
体から指令された回転運動がトルクケーブル105を介
して音響ミラー104に伝達され、音響ミラー104が
高速で回転可能になっている。音響ミラー104のトラ
ンスデューサ102側の対向面は、ミラー回転軸に対し
て約45度傾斜している。
【0005】さらに、装置本体は、信号線103に接続
された送信用の送信回路(パルサ)111及び受信用の
プリアンプ112を有し、このプリアンプ112の出力
側に対数変換用の対数増幅器113、包絡線検波用の検
波回路114、デジタル・スキャンコンバータ115、
及びTVモニタ116を備える。これと共に、装置本体
は、前記トルクケーブル105に連結された回転機構部
(例えばステップモータ機構)117と、この回転機構
部117の回転角度情報を検出する位置検出器(例えば
エンコーダ)118とを備え、その回転角度情報が、マ
イクロコンピュータを内臓したコントローラ119に供
給される。デジタル・スキャンコンバータ115はA/
D変換器、フレームメモリ、D/A変換器、書込み及び
読出し制御回路、プロセス回路を含む。コントローラ1
19は予め定めた処理手順に沿って送信回路111、デ
ジタル・スキャンコンバータ115、及び回転機構部1
17の動作を制御すると共に、必要な画像再構成処理を
行うようになっている。
【0006】そこで、送信回路111が信号線103を
介して超音波トランスデューサ102にPPI走査に係
る駆動信号を供給することにより、トランスデューサ1
02から超音波パルスが放射される。この超音波パルス
は音響ミラー104で反射し、ミラーの回転軸に対して
ほぼ90度、即ちカテーテル101の壁面とほぼ直交す
るラジアル方向に放射される。また、受信のときも、カ
テーテル101の壁面とほぼ直交する方向から反射して
来た超音波パルスのみが逆の経路を辿ってトランスデュ
ーサ102に到達し、電気信号に変換される。
【0007】装置本体は、そのようにして得られた反射
電気信号を処理して、トランスデューサ102が挿入さ
れた位置(検出位置)での血管等の略垂直方向の1断面
の断層像をTVモニタ116に表示する。
【0008】さらに、上述した構造のもののほか、微小
な超音波トランスデューサを直接、トルクケーブルで回
転させることにより、PPI走査を行うことも提案され
ている。
【0009】いずれにおいても、これらのメカニカル走
査のものは、構造が比較的シンプルであり、高周波化が
容易である(一般に、20MHz〜40MHzのものが
用いられる)ため、高分解能であり、既に臨床応用の段
階に至っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来装置にあ
っては、血管などの内部に狭窄が無いか、狭窄があって
もその程度が軽度である場合、または、血管形成術後の
ように、カテーテルが挿入されるスペース(血管径)が
確保されている場合は何等支障なく所定の診断を行うこ
とができる。
【0011】しかしながら、血管などの管内に重度の狭
窄(病変部であることが多い)が存在する場合、カテー
テルが狭窄の根元部分で引っ掛かり、その狭窄の最も診
断したい中心部の位置までカテーテルを挿入させること
が困難であった。このため、軸方向に対する垂直断面の
みを画像化する従来の手法は、重度の狭窄が在る管の診
断には不向きであった。
【0012】ところで、従来、超音波信号の送受方向に
関しては、管壁に対して約90度と記載したように、必
ずしもきっかり90度で無いこともある。例えば、カテ
ーテル及びトランスデューサ間などにおける繰返し反射
に因るアーチファクトを除去するために、管壁への垂直
方向に対して僅か(例えば数度)傾けた構造のものが知
られている。しかし、この種の超音波診断装置は、繰返
し反射に因るアーチファクトを除去することが目的であ
って、超音波送受方向は殆ど垂直方向と見做されるもの
であり、重度の狭窄部分の診断に対しては、上述したと
全く同じ困難に直面していた。
【0013】この発明は、このような従来技術の問題に
鑑みてなされたもので、生体の血管等の内部に重度の狭
窄が在って、それ以上、カテーテルを挿入できない場合
でも、狭窄部分を含む管壁の断層像を的確に得ることが
できる超音波診断装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、生体の血管などの管内に挿
入可能であって、先端部分に超音波信号を透過する音響
窓を備えた筒体と、この筒体内の上記音響窓に対向した
位置に備えられ、電気信号と超音波信号とを双方向に変
換可能な超音波変換部と、この超音波変換部から放射さ
れる超音波信号を、少なくとも上記筒体の中心軸を中心
に回転させる走査手段と、上記超音波変換部に電気信号
を与えて励振すると共に、その超音波変換部が変換した
電気信号に基づき上記管壁の断層像のデータを演算する
送受信手段と、この送受信手段の演算データに基づき上
記断層像を表示する表示手段とを備え、上記超音波変換
部は、上記筒体の軸方向に対して超音波信号の送受方向
を斜め前方に傾斜させる構造としている。
【0015】請求項2記載の発明では、前記走査手段
が、前記超音波変換部から放射される超音波信号を、前
記筒体の中心軸を中心に回転させると共に、その軸方向
に移動させる手段となっている。
【0016】さらに、請求項3記載の発明は、生体の血
管などの管内に挿入可能であって、先端部分に超音波信
号を透過する音響窓を備えた筒体と、この筒体内の上記
音響窓に対向した位置に備えられ、電気信号と超音波信
号とを双方向に変換可能な超音波変換部と、この超音波
変換部から放射される超音波信号を前記筒体の軸方向の
斜め前方に偏向させる偏向手段と、上記超音波変換部か
ら放射される超音波信号を、少なくとも上記筒体の中心
軸を中心に回転させる走査手段と、上記超音波変換部に
電気信号を与えて励振すると共に、その超音波変換部が
変換した電気信号に基づき上記管壁の断層像のデータを
演算する送受信手段と、この送受信手段の演算データに
基づき上記断層像を表示する表示手段とを備えている。
【0017】
【作用】送受信手段が超音波変換部を励振すると、超音
波変換部から励振信号に対応した周波数の超音波信号が
音響窓を透過して放射されると共に、生体の管壁からの
反射超音波信号が超音波変換部に戻り、再び電気信号に
変換される。このときの超音波信号の送受方向は、筒体
の軸方向に対して前方に傾斜している。送受信手段では
さらに、入力信号に基づき管壁の断層像が演算され、そ
の演算データに基づき断層像が表示手段により表示され
る。このため、走査手段が超音波変換部から放射される
超音波信号を筒体の中心軸を中心に回転させると、送受
される超音波信号は、軸方向に対して所定角度だけ前方
に傾いた円錐形の側面を軌跡とする走査を行う。つま
り、表示手段では、超音波変換部の位置よりも前方位置
の管壁の断層像が得られる。この結果、血管などに狭窄
部分があって、筒体をそれ以上挿入できない場合でも、
狭窄部分の手前において、その障害物となっている狭窄
部分の断層像を的確に把握できる。
【0018】とくに、請求項2記載の発明では、走査手
段が超音波送信信号を筒体の軸方向にも移動可能である
ため、筒体前方の3次元的な断層像が精度良く得られ
る。
【0019】また、請求項3記載の発明では、超音波変
換部からの超音波信号の送信角度は、偏向手段によって
筒体の軸方向に対して前方に傾けられる。この角度制御
を、超音波信号を筒体の中心軸について回転させながら
行うことにより、狭窄部分を肉厚を有する略円錐状に走
査でき、再現性の良い3次元的な断層像が得られる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。
【0021】第1実施例 第1実施例を図1〜図3に基づき説明する。
【0022】図1に示す超音波診断装置は、血管等に挿
入される筒体としてのカテーテル1と、このカテーテル
1の内部に装備された超音波変換部としての超音波トラ
ンスデューサ2と、この超音波トランスデューサ2に電
気的、機構的に接続させた装置本体3とを備える。
【0023】カテーテル1は非常に細い可撓性のある筒
体であり、その先端部の近傍に音響インピーダンスが所
定値に調整された音響窓1aを有する。超音波トランス
デューサ2は、カテーテル1内の音響窓1aに対向した
位置に設置されている。
【0024】超音波トランスデューサ2は、パルス状の
電圧駆動信号が与えられると、その駆動信号を超音波パ
ルス信号に変換(その逆方向にも変換可能)して放射す
る圧電セラミックスから成る振動子2aを有する。この
振動子2aは、図2に示すように、台2bを介して回転
用シャフトである、可撓性のあるトルクケーブル5の一
端に取り付けられる。この振動子2aは、その送受波面
をトルクケーブル5の軸方向に直交する方向に対してθ
度傾けた状態で取り付けられている。つまり、超音波送
受方向はトルクケーブル5の軸方向(即ち、カテーテル
2の軸方向)に対してθ度だけ斜め前方になる。これに
より、振動子2aから放射された超音波パルス信号は音
響窓1aを透過して伝搬し、血管などの管壁にθ度だけ
傾いた角度で入射すると共に、その反対の順序且つ同じ
経路を辿って超音波反射パルスが戻る。
【0025】なお、超音波信号の送受方向の傾斜角度θ
は、前方視とするために0度を越える値から45度が望
ましい。その理由は、本プローブで超音波が透過する深
さは1cm以下であるため、前記傾斜角度が45°以上に
なるとカテーテルの両サイド(すなわち側視)の画像と
なり、前方視となり得ないからである。
【0026】超音波トランスデューサ2の図示しない電
極には信号線(アース線を含む)6の一端側が接続され
ている。トルクケーブル5は、カテーテル1内で図示し
ない軸受により回転可能に支持されている。これらの信
号線6及びトルクケーブル5は、ロータリトランス7を
介して装置本体3に接続されている。これにより、信号
線6の回転側と固定側とが電気的非接触で接続されると
共に、トルクケーブル5は直接、装置本体3側に連結さ
れ、装置本体3からの回転力をトルクケーブル5に伝達
可能になっている。
【0027】また、装置本体3は、ロータリトランス7
の固定側端に並列に接続された送信部としての送信回路
(パルサ回路)11及び受信・表示部12と、トルクケ
ーブル5の本体側端に連結された回転機構部13と、装
置全体を制御するコントローラ14と、オペレータが操
作するキーボード等の入力器15とを有する。
【0028】この内、送信回路11はコントローラ14
から所定の指令が出されたときに、駆動電気パルスを信
号線6を介して超音波トランスデューサ2に送る。ま
た、受信・表示部12は、信号線6に接続されたプリア
ンプ20と、このプリアンプ20の出力側に接続され
た、振幅値の対数変換用の対数増幅器21と、包絡線検
波用の検波回路22と、走査フォーマット変換用のデジ
タル・スキャンコンバータ23と、及び表示器としての
TVモニタ24とを備えている。
【0029】デジタル・スキャンコンバータ23は図示
のように、画像データを記憶するフレームメモリ30
と、包絡線検波信号を入力するA/D変換器31と、こ
のA/D変換出力を書込み制御回路32の指令したフレ
ームメモリ30上のアドレス位置に書き込むプリプロセ
ス回路33と、このフレームメモリ30における読出し
制御回路34が指令したアドレス位置の記憶データを読
み出すポストプロセス回路35と、このプロセス回路3
5の出力をD/A変換してTVモニタ24に供給するD
/A変換器36とを備えている。書込み制御回路32及
び読出し制御回路33は、コントローラ14からのアド
レス信号を受けてアドレス位置を各々指定する。このス
キャンコンバータ23により、PPI走査のフォーマッ
トがテレビフォーマットに変換される。
【0030】回転機構部3は例えばステップモータを要
部とし、そのモータ出力軸がトルクケーブル5に接続さ
れているので、コントローラ14からの回転位置信号に
対応して微小角度ずつ回転して、所望の回転位置をと
る。その回転力はトルクケーブル5を介して超音波トラ
ンスデューサ2に伝わり、そのトランスデューサ2の放
射角度も同一走査面内において微小角度ずつ変わるよう
になっている。このステップモータの回転位置(回転角
度)は、エンコーダなどの位置検出器38によって検出
され、その検出信号がコントローラ14に供給される。
また、入力器15からオペレータが指令したPPI走査
開始及び静止画像表示に関する情報もコントローラ14
に同様に供給される。
【0031】コントローラ14はマイクロコンピュータ
を搭載して構成され、そのマイクロコンピュータは所定
プログラムの実行によって、PPI走査を指令する。
【0032】次に、本実施例の動作を説明する。
【0033】オペレータがカテーテル1を生体の例えば
血管の診断位置に挿入し、入力器15を介して走査を指
令すると、コントローラ14は、PPI走査に基づく指
令を所定シーケンスで送信回路11、回転機構部13、
及びデジタルスキャンコンバータ23に与える。
【0034】これにより、360度のPPI走査面をm
本(mは正の整数)の方向に分割し、カテーテルの挿入
方向を中心にして時計回りに回転しながら各走査方向毎
に超音波ビームの送受信を行う。
【0035】つまり、コントローラ14は、超音波トラ
ンスデューサ2の超音波放射方向が予め設定されている
走査面内の初期方向に向くように、位置検出器38の検
出情報を用いて回転機構部13の回転角度を調節し、送
信回路11に指令を送ってトランスデューサ2に駆動電
気パルスを供給する。これにより、トランスデューサ2
からその初期方向に超音波パルスが放射され、その反射
波がトランスデューサ2に戻ってくる。このとき、超音
波パルスの送受方向とカテーテル1の軸方向と間の傾き
は予め設定したθ度(例えば30度)である。超音波反
射パルスを受信したトランスデューサ2は、その超音波
パルスを電気パルス信号に変換して出力する。この電気
パルス信号は、受信側のプリアンプ20、対数増幅器2
1、及び検波回路22を経て画像データに変換され、デ
ジタル・スキャンコンバータ23に供給される。
【0036】次いで、コントローラ14は書込み制御回
路32を制御して、A/D変換されている画像データを
フレームメモリ30のメモリ空間における所定番目のア
ドレス位置に書き込む。
【0037】次いで、超音波トランスデューサ2の放射
超音波が走査面内において初期方向から時計回りに微小
角度「360度/m」だけずれた方向に向くように回転
機構部13の回転角度が調節される。そして、送信回路
11に指令が送られてトランスデューサ2が駆動し、こ
の駆動に伴うトランスデューサ2の電気パルス出力信号
に基づき、受信側で画像データが生成される。次いで、
この2番目の送受方向の画像データがフレームメモリ3
0の次番目のアドレス位置に書き込まれる。
【0038】以下、同様の処理を繰り返しながら、1回
転分のPPI走査が終了すると、1フレーム分の画像デ
ータがフレームメモリ30に記憶される。
【0039】次いで、表示指令が、デジタル・スキャン
コンバータ23の読出し制御回路34に行われ、フレー
ムメモリ30のメモリ内容がアナログ信号に変更され
て、TVモニタ24に表示される。つまり、このTVモ
ニタ24には、超音波ビームがカテーテル前方に傾斜角
度θで回転する軌跡に対応した円錐形側面の断層像(図
3参照)が表示される。
【0040】このため、図3に示すように、血管Bに重
度の狭窄B1があり、カテーテル1をそれ以上挿入する
ことができない場合であっても、狭窄B1の根元部分の
位置で上述したPPI走査を行うだけで、病変部である
狭窄B1の中心部を含む部分の断層像を確実に得ること
ができる。したがって、従来では、撮影が困難な狭窄部
位の断層像が確実に得られることから、例えば血管形成
術などの治療においてより正確な術中モニタリングが可
能となる。
【0041】第2実施例 次に、この発明の第2実施例を図4を参照して説明す
る。この第2実施例は、カテーテル1内における超音波
トランスデューサ2の軸方向の移動に対する自動化を考
慮したものである。なお、第1実施例と同一の構成要素
には同一符号を用いて、その説明を省略又は簡単化す
る。
【0042】図4において、トルクケーブル5の装置側
端部は、ロータリトランス7を介して第1実施例と同様
に回転機構部13及び位置検出器38に連結され、さら
に、その位置検出器38の軸に移動機構部40及び位置
検出器41に連結されている。移動機構部40は送りね
じ装置などで構成され、コントローラ14からの所定の
指令を受けると、その出力軸を所定の軸方向に移動させ
ることができる。位置検出器41は、移動機構部40が
移動させた軸方向距離の中立位置からの変位量に対応し
た信号をコントローラ14に出力する。コントローラ1
4は、位置検出器41の検出信号をも入力すると共に、
入力器15を介してオペレータが指令した軸方向の移動
指令に対応した制御信号をも移動機構部40に供給可能
になっている。
【0043】このため、オペレータの指令によって、第
1実施例と同様に超音波トランスデューサ2を駆動さ
せ、トランスデューサ前方視野の断層像を得ることがで
きる。それと共に、入力器15を介して所定の指令を与
えることで、移動機構部40を駆動させると、その軸方
向の駆動力が位置検出器38、回転機構部13、及びト
ルクケーブル5に伝達され、トルクケーブル5、即ち超
音波トランスデューサ2を回転機構部13と一体にカテ
ーテル1内の軸方向に移動させる。したがって、この軸
方向の移動距離を適宜に制御しながら回転機構部13を
駆動させることにより、カテーテル1の軸方向の異なる
位置における前方視野の断層像をほぼ連続的に撮影でき
る。
【0044】これにより、第1実施例の場合には、軸方
向の位置はオペレータがマニュアルで調整するのみであ
ったが、この第2実施例の装置を使用すると、その軸方
向位置を自動的に制御でき、より高精度(即ち再現性の
良い)且つ効率の良い撮影ができる。また、その軸方向
の位置を正確に制御できるから、その位置をずらしなが
ら撮影して得た3次元の断層データと軸方向位置との対
応も極めて正確に決めることができ、この結果、その精
度の高い3次元画像データに基づき、任意の軸方向位置
の直交断面の断層像を高精度に再構成可能になる。
【0045】なお、この発明における超音波変換部の構
造は前述した第1、第2実施例のものに限定されること
なく、例えば図5にように形成してもよい。この図5に
示した超音波変換部としての超音波トランスデューサ2
は、トルクケーブル5に超音波振動子2aを前述と同様
に装着するが、その振動子2aの送受波面はトルクケー
ブル5の軸方向に対して直交させると共に、振動子2a
の面に、振動子2aから放射された超音波ビームを軸方
向に対してθ度斜め前方の方向に屈折させる音響媒体2
cを固着させたものである。
【0046】さらに、前述した図2及び図5記載の超音
波トランスデューサ2において、超音波画像の分解能を
上げるためには超音波ビームを収束させることが望まし
い。そのためには、図2に示した超音波トランスデュー
サ2は、凹面形状の振動子2aにすればよい。また図5
に示した超音波トランスデューサ2は、凹面或いは凸面
形状(いずれの形状をとるかは音響媒体2c内の音速の
大きさに依存する)の音響媒体2cを使用すればよい。
【0047】さらに、この発明の超音波変換部は、前述
した第1、第2実施例におけるメカニカルな構造、即
ち、トランスデューサ自体を斜めに装着する構造に限定
されるものではない。つまり、図7で説明したように、
トランスデューサを固定し、斜めの反射面を有する音響
ミラーを回転させる構造を採用することもできる。
【0048】第3実施例 次に、この発明の第3実施例を図6を参照して説明す
る。この第3実施例は、上記第1、第2実施例のメカニ
カル走査に対して、電子走査を加味したものである。な
お、第1実施例と同一の構成要素には必要に応じて同一
符号を用い、その説明を省略する。
【0049】図6に示す超音波診断装置は、カテーテル
1の先端部に、超音波変換部としての分割型超音波トラ
ンスデューサ50を配置し、このトランスデューサ50
をトルクケーブル5の先端に直交して固設させている。
このため、トルクケーブル5が回転機構部13によって
回転すると、トランスデューサ50全体も回転する。ト
ランスデューサ50自体は振動子をN個(複数個)に分
割した、従来周知の構造を有し、装置本体3からセクタ
電子走査方式で駆動される。このため、超音波ビームを
カテーテル軸方向に対して電子的に偏向可能になってい
る。
【0050】一方、装置本体3の送信部には、送信時に
偏向用の遅延を掛けるNチャンネルの送信遅延回路52
と、この遅延回路52の出力信号に付勢されて駆動信号
を出力するNチャンネルの送信回路53とを備え、この
送信回路53の出力側が、Nチャンネル且つ高速回転可
能のロータリトランス7及びNチャンネルの信号線6を
介してトランスデューサ50に接続されている。また、
受信・表示部12には、トランスデューサ50にNチャ
ンネルの信号線6及びNチャンネルのロータリトランス
7を介して接続されたNチャンネルのプリアンプ55
と、このプリアンプ55の出力側に接続されたNチャン
ネルの受信遅延回路56及び加算回路57とを備えてお
り、この加算回路57の出力側が対数増幅器21に至
る。受信遅延回路56及び加算回路57は受信信号に対
する整相加算を担う。なお、送信タイミング、受信タイ
ミングはコントローラ14によって制御される。
【0051】続いて、この実施例の動作を説明する。
【0052】コントローラ14は、まず、その予め決め
られた手順にしたがって、超音波ビームの偏向角度θ=
θ1 になるように、送信遅延回路52及び受信遅延回路
56の各遅延時間を設定する。この状態で、回転機構部
13を1回転させながら、その回転途中の所定分割タイ
ミング毎にトランスデューサ50を駆動させる。即ち、
送信遅延回路52及び送信回路53からの複数の出力パ
ルスによりトランスデューサ50の各チャンネルを異な
るタイミングで励振させる。これにより、トランスデュ
ーサ50から放射される超音波ビームは偏向角度θ=θ
1 に収束する(図6参照)。一方、受信時には、超音波
トランスデューサ50で変換された反射信号に対して受
信遅延回路56及び加算回路57により整相加算が施さ
れ、受信超音波ビームが演算上、偏向角度θ=θ1に収
束する。この収束した受信信号は、対数増幅器21、検
波回路22を介して、デジタル・スキャンコンバータ2
3のフレームメモリ30に格納される。この送受信を繰
り返すことにより、偏向角度θ1 のままトランスデュー
サ50を1回転させて得られる円錐状の走査面の画像デ
ータがフレームメモリ30内に1区画に格納される。
【0053】次いで、コントローラ14は偏向角度θ=
θ2 に対応した遅延時間を送受信側に夫々指令し、この
状態で上述したと同じ送受信で生成される1枚の画像デ
ータをフレームメモリ30の次の区画に格納させる。
【0054】以上の送受信を、送受信方向を変えながら
M回繰り返す。そして、所定の3次元的な走査が終了し
たならば、各1回転の走査毎の断層像をそのまま表示さ
せる。或いは、それらの断層像を使って3次元的な再構
成像やCモード像をTVモニタ24に表示させる。
【0055】このように電子走査方式を併用すると、送
受信方向(偏向角度θ)を瞬時の内に制御することがで
きる。このため、先端部分でそのセクタ走査をしなが
ら、トランスデューサ全体を回転させることにより、カ
テーテル前方の狭窄部分に対して肉厚を持つ略円錐状の
体積部分を走査でき、その3次元的な断層情報を短時間
で且つ再現性良く得ることができる。つまり軸方向の移
動精度を確保できる。また、3次元画像の画質も良好に
なる。
【0056】なお、この第3実施例における3次元走査
方法は、次のように偏向角度θの制御を優先させた手順
により行ってもよい。つまり、トランスデューサ50の
回転を止めたままでビーム偏向角度θを、θ1 からθM
まで電子的に変化させ、その変化毎に画像データを収集
する。次に、トランスデューサ50を微小角だけ回転さ
せて止めた状態で、同様に偏向角度θを変えて行う。こ
れを繰り返すことにより、前述したと同等の3次元的デ
ータ収集となる。
【0057】また、前記各実施例は血管内のカテーテル
検査における前方視型超音波イメージング法に適用した
が、これは、体内の消化管などの管であってもよいこと
は勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明の超音波診断装置
は、生体の血管などの管壁に対して超音波信号をPPI
方式で走査させるとき、その超音波信号の送受角度を、
管内に挿入した筒体の前方に傾斜させた。このため、正
常状態の生体管内及び管壁の前方視野は勿論のこととし
て、例えば血管内に狭窄部分が在り、その狭窄部分が邪
魔になって、筒体の検出部位を狭窄の関心部位まで挿入
できない場合でも、その狭窄の手前の位置まで筒体を挿
入するだけで、狭窄部分の関心部位を含む領域まで超音
波信号を透過させることができ、その反射波で関心部位
の断層像を得ることができる。このとき、超音波信号を
高周波に設定すれば、それだけ高解像度の断層像を得る
ことができる。とくに、請求項2、3記載の装置では、
そのような狭窄部位の高精度な3次元的な断層像が再現
性良く得られる。この結果、例えば血管形成術などの治
療において正確な術中モニタリングが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る超音波診断装置の
ブロック図。
【図2】第1実施例における超音波トランスデューサの
構造を示す側面図。
【図3】血管内の狭窄部分とカテーテルの位置関係を説
明する説明図。
【図4】この発明の第2実施例に係る超音波診断装置の
ブロック図。
【図5】超音波トランスデューサのその他の構造を示す
側面図。
【図6】この発明の第3実施例に係る超音波診断装置の
ブロック図。
【図7】従来の超音波診断装置の一例を示すブロック
図。
【符号の説明】
1 カテーテル 2 超音波トランスデューサ 3 装置本体 5 トルクケーブル 6 信号線 7 ロータリトランス 11 送信回路 12 受信・表示部 13 回転機構部 14 コントローラ 15 入力器 24 TVモニタ 38 位置検出器 40 移動機構部 41 位置検出器 50 超音波トランスデューサ 52 送信遅延回路 56 受信遅延回路 57 加算回路 B 血管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の血管などの管内に挿入可能であっ
    て、先端部分に超音波信号を透過する音響窓を備えた筒
    体と、この筒体内の上記音響窓に対向した位置に備えら
    れ、電気信号と超音波信号とを双方向に変換可能な超音
    波変換部と、この超音波変換部から放射される超音波信
    号を、少なくとも上記筒体の中心軸を中心に回転させる
    走査手段と、上記超音波変換部に電気信号を与えて励振
    すると共に、その超音波変換部が変換した電気信号に基
    づき上記管壁の断層像のデータを演算する送受信手段
    と、この送受信手段の演算データに基づき上記断層像を
    表示する表示手段とを備え、上記超音波変換部は、上記
    筒体の軸方向に対して超音波信号の送受方向を斜め前方
    に傾斜させる構造としたことを特徴とする超音波診断装
    置。
  2. 【請求項2】 前記走査手段は、前記超音波変換部から
    放射される超音波信号を、前記筒体の中心軸を中心に回
    転させると共に、その軸方向に移動させる手段である請
    求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 生体の血管などの管内に挿入可能であっ
    て、先端部分に超音波信号を透過する音響窓を備えた筒
    体と、この筒体内の上記音響窓に対向した位置に備えら
    れ、電気信号と超音波信号とを双方向に変換可能な超音
    波変換部と、この超音波変換部から放射される超音波信
    号を前記筒体の軸方向の斜め前方に偏向させる偏向手段
    と、上記超音波変換部から放射される超音波信号を、少
    なくとも上記筒体の中心軸を中心に回転させる走査手段
    と、上記超音波変換部に電気信号を与えて励振すると共
    に、その超音波変換部が変換した電気信号に基づき上記
    管壁の断層像のデータを演算する送受信手段と、この送
    受信手段の演算データに基づき上記断層像を表示する表
    示手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。
JP3258171A 1991-10-04 1991-10-04 超音波診断装置 Pending JPH0595950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3258171A JPH0595950A (ja) 1991-10-04 1991-10-04 超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3258171A JPH0595950A (ja) 1991-10-04 1991-10-04 超音波診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0595950A true JPH0595950A (ja) 1993-04-20

Family

ID=17316515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3258171A Pending JPH0595950A (ja) 1991-10-04 1991-10-04 超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0595950A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0749398A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Toshiba Corp 超音波画像化装置
JP2002540881A (ja) * 1999-04-12 2002-12-03 ボストン サイエンティフィック リミテッド 超音波カテーテル用前置増幅器と保護回路
WO2009105616A3 (en) * 2008-02-20 2009-11-12 Doheny Eye Institute High frequency ultrasound imaging by rotational scanning of angled transducers

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0749398A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Toshiba Corp 超音波画像化装置
JP2002540881A (ja) * 1999-04-12 2002-12-03 ボストン サイエンティフィック リミテッド 超音波カテーテル用前置増幅器と保護回路
JP4814428B2 (ja) * 1999-04-12 2011-11-16 ボストン サイエンティフィック リミテッド 超音波カテーテル用前置増幅器と保護回路
WO2009105616A3 (en) * 2008-02-20 2009-11-12 Doheny Eye Institute High frequency ultrasound imaging by rotational scanning of angled transducers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3571338B2 (ja) 超音波撮像及び粥腫切除術のための装置
US5199437A (en) Ultrasonic imager
US5291893A (en) Endo-luminal ultrasonic instrument and method for its use
EP2632338B1 (en) Systems and methods for reducing non-uniform rotation distortion in ultrasound images
JP3354619B2 (ja) 超音波診断装置
US20020173720A1 (en) Ultrasound diagnostic apparatus
JP2001299756A (ja) カテーテルまたは細径プローブの位置を検出可能な超音波診断装置
JP4074100B2 (ja) 超音波画像診断装置
JP4095332B2 (ja) 超音波診断装置
JPH0595950A (ja) 超音波診断装置
JPH0556974A (ja) 超音波診断装置
JP3277030B2 (ja) 超音波診断装置
JPS6240018B2 (ja)
JP3268831B2 (ja) 超音波診断装置
JP4838449B2 (ja) 超音波診断装置
JP3095817B2 (ja) 超音波診断装置
JP3091542B2 (ja) 体腔内用超音波探触子を備えた超音波診断装置
JP3037777B2 (ja) 超音波診断装置
JPH07155316A (ja) 管腔内診断システム
JPH0444747A (ja) 超音波探触子
JPH0556980A (ja) 超音波診断装置
JP3379297B2 (ja) 超音波検査装置
JP3239597B2 (ja) 超音波診断装置
JPH03277354A (ja) 超音波診断装置
JPH053872A (ja) 体腔用超音波プローブ