JP3037777B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3037777B2
JP3037777B2 JP3116256A JP11625691A JP3037777B2 JP 3037777 B2 JP3037777 B2 JP 3037777B2 JP 3116256 A JP3116256 A JP 3116256A JP 11625691 A JP11625691 A JP 11625691A JP 3037777 B2 JP3037777 B2 JP 3037777B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を用いて生体の
断層像を得る超音波診断装置に係り、とくに、血管や細
い消化管等の管壁の断層像をPPI(planposition ind
ication)走査で得る超音波診断装置に関する。
【0003】
【従来の技術】超音波パルスを生体内に放射し、各組織
からの反射波を用いて生体情報を得る超音波診断法は、
X線を用いた診断のような照射障害が無く、しかも造影
剤無しで軟部組織の診断ができる利点を有している。こ
のような利点に加えて、近年、電子回路の高周波化、ト
ランスデューサの微細加工技術の進歩に拠り、トランス
デューサを体内に挿入した超音波診断技術が広まってい
る。とくに、消化管の診断では、トランスデューサを内
包したカテーテルを消化管内に挿入して行う内視鏡的な
アプローチが臨床の場で広く普及しつつある。さらに最
近では、血管内にまでトランスデューサを挿入し、管壁
の異常部位の断層像を得ようとする試みがなされてい
る。
【0004】このような細い管壁を診断する超音波診断
装置としては、図7に示すものがある。図7において、
符号101は血管等に挿入された、直径例えば2mm以
下のカテーテルであり、このカテーテル101の先端部
の内部には1個の超音波トランスデューサ102が装着
されている。この超音波トランスデューサ102は、電
気パルス信号と超音波パルス信号を双方向に変換可能な
圧電振動子から成り、カテーテル101の壁面に埋設さ
れた信号線(アース線を含む)103を介して装置本体
に接続されている。
【0005】また、カテーテル101内部の超音波トラ
ンスデューサ102に対向する位置には音響ミラー10
4を配置してあり、この音響ミラー104には図示しな
い軸受により支持された回転ケーブルとしてのトルクケ
ーブル105の一端が接続されている。このトルクケー
ブル105の他端は装置本体に接続されており、装置本
体から指令された回転運動がトルクケーブル105を介
して音響ミラー104に伝達され、音響ミラー104が
高速で回転可能になっている。音響ミラー104のトラ
ンスデューサ102側の対向面は、ミラー回転軸に対し
て約45度傾斜している。
【0006】さらに、装置本体は、信号線103に接続
された送信用の送信回路(パルサ)111及び受信用の
プリアンプ112を有し、このプリアンプ112の出力
側に対数変換用の対数増幅器113、包絡線検波用の検
波回路114、デジタル・スキャンコンバータ115、
及びTVモニタ116を備える。これと共に、装置本体
は、前記トルクケーブル105に連結された回転機構部
(例えばステップモータ機構)117と、この回転機構
部117の回転角度情報を検出する位置検出器(例えば
エンコーダ)118とを備え、その回転角度情報が、マ
イクロコンピュータを内臓したコントローラ119に供
給される。デジタル・スキャンコンバータ115はA/
D変換器、フレームメモリ、D/A変換器、書込み及び
読出し制御回路、プロセス回路を含む。コントローラ1
19は予め定めた処理手順に沿って送信回路111、デ
ジタル・スキャンコンバータ115、及び回転機構部1
17の動作を制御すると共に、必要な画像再構成処理を
行うようになっている。
【0007】そこで、送信回路111が信号線103を
介して超音波トランスデューサ102にPPI走査に係
る駆動信号を供給することにより、トランスデューサ1
02から超音波パルスが放射される。この超音波パルス
は音響ミラー104で反射し、ミラーの回転軸に対して
ほぼ90度、即ちカテーテル101の壁面とほぼ直交す
るラジアル方向に放射される。また、受信のときも、カ
テーテル101の壁面とほぼ直交する方向から反射して
来た超音波パルスのみが逆の経路を辿ってトランスデュ
ーサ102に到達し、電気信号に変換される。装置本体
では、そのようにして得られた反射電気信号を処理し
て、TVモニタ116に血管等の管壁の静止した断層像
を表示する。
【0008】なお、上述した構造のもののほか、微小な
超音波トランスデューサを直接、トルクケーブルで回転
させることにより、PPI走査を行うことも提案されて
いる。
【0009】いずれにおいても、これらのメカニカル走
査のものは、構造が比較的シンプルであり、高周波化が
容易である(一般に、20MHz〜40MHzのものが
用いられる)ため、既に臨床応用の段階に至っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術において、細い生体管の内部でトランスデュ
ーサを管壁周囲、360度にわたって回転させている間
には、生体側に動揺(例えば血管の拍動等)や、またト
ランスデューサの揺れ(例えば回転ムラ)の恐れもあ
り、これらの外的、内的な振動が生じると、例えば図8
に示したように、モニタ上でPPI走査に係る表示開始
位置と表示終了位置の間に画像不連続点を生じ易い。こ
のような不連続点の位置がとくに図8のように、詳細な
観測を必要とする病変部又はその疑いのある部位D(図
中、Bは血管壁、Oはトランスデューサの回転中心を示
す)に重なった場合、正確な診断が不可能になるから、
再度、超音波診断を行わなければならない。その再診断
にあっても生体側の動揺は殆どの場合、周期的に発生し
ているから、必ずしも再診断によって所望の画像が得ら
れるという保証は無く、したがって、概ね、超音波検査
の能率が相当に下がるという問題があった。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題に鑑
みてなされたもので、生体の血管等の内部でPPI走査
を行って断層像を得る際、生体やトランスデューサの揺
れに起因してモニタ画像上に不連続点が生じた場合で
も、この不連続点が診断部位に与える診断精度の低下要
因を容易に回避でき、診断能率が高い超音波診断装置を
提供することを目的とする。 〔発明の構成〕
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、生体の血管などの管の内部に挿入され
て、電気信号と超音波信号とを双方向に変換可能なトラ
ンスデューサを有し、このトランスデューサから出力さ
れた電気信号に基づき管壁の断層像をTVモニタに表示
させる超音波診断装置において、上記TVモニタの1フ
レーム分以上の画像データを記憶可能な容量のメモリ
と、前記トランスデューサを駆動して前記管のラジアル
方向の同一面の走査開始位置からその終了位置まで及び
その終了位置を越えた所定の重複位置まで順次、ラジア
ル方向に超音波信号を放射し、その反射超音波信号に対
応した電気信号を上記トランスデューサから出力させる
送受信手段と、この送受信手段が出力した電気信号を画
像データに変換して前記メモリの連続位置に順次、書き
込む画像データ記憶手段と、上記メモリの記憶データを
読み出して前記TVモニタに静止画像を表示させる画像
表示制御手段と、前記TVモニタに表示する静止画像の
表示開始位置に対応した、前記メモリの表示開始アドレ
スを任意に変更可能な表示開始位置変更手段とを備え
た。
【0013】
【作用】送受信手段がトランスデューサを駆動させて得
られた電気信号は、ラジアル方向の走査開始位置からそ
の終了位置まで及びその終了位置を越えた所定の重複位
置まで順次、同一面内でPPI走査された管壁画像に対
応する。この送受信手段が出力した電気信号は、画像デ
ータ記憶手段により画像データに変換されてメモリに順
次書き込まれる。メモリの記憶データは、画像表示制御
手段により1フレーム分が読み出されてTVモニタに静
止画像として表示される。
【0014】この表示の結果、モニタ上のPPI走査に
係る表示開始位置(即ち、トランスデューサの走査開始
位置)及び表示終了位置間に、血管の拍動などに起因し
た画像の不連続点が形成され、しかもその不連続点が病
変部やその疑いのある部位に掛かっていたとする。この
ような場合、オペレータは、表示開始位置変更手段をマ
ニュアル操作して、TVモニタの静止画像の表示開始位
置に対応した、メモリ上での開始アドレスをモニタを見
ながら任意に変更させる。これにより、TVモニタ上に
表示される1フレーム分の画像データの、メモリ上での
使用アドレス範囲が、変更した開始アドレスからの1フ
レーム分に変わり、その新たな1フレーム分の記憶デー
タに基づきTVモニタ上の静止画像が形成される。この
ように1フレーム以上の所定の画像データをメモリに事
前に記憶させておき、そのメモリ上の開始アドレスを適
宜変更することにより、モニタ画像の不連続点と病変部
などとの重なりを容易に回避でき、再走査を行わなくて
も済む。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6を参照
して説明する。
【0016】図1は、本発明を実施した医用音波診断装
置の構成を示す。この超音波診断装置は、血管等に挿入
される、細い可撓性のあるカテーテル1と、このカテー
テル1の内部に装着された超音波トランスデューサ2
と、この超音波トランスデューサ2に電気的、機構的に
接続している装置本体3とを備える。
【0017】カテーテル1は非常に細い筒体であり、そ
の先端部の近傍に音響窓1aを有し、この音響窓1aに
対向した内部位置に超音波トランスデューサ2が配置さ
れている。超音波トランスデューサ2は例えば配列形の
圧電振動子で成り、振動子に供給される駆動電気パルス
を超音波パルスに変換し、その超音波パルスを音響窓1
aを介してカテーテル中心軸に直交する方向に放射する
と共に、これと反対の変換も行う。
【0018】超音波トランスデューサ2のボディには、
回転用のシャフトとしての可撓性のあるトルクケーブル
5の一端が連結されており、またトランスデューサ2の
電極には信号線(アース線を含む)6の一端側が接続さ
れている。トルクケーブル5は、カテーテル1内で図示
しない軸受により回転可能に支持されている。信号線6
の途中には、この信号線の回転側と固定側とを電気的非
接触で接続するロータリトランス7を備えている。
【0019】また、装置本体3は、ロータリトランス7
の固定側端に並列に接続された送信部としての送信回路
(パルサ回路)11及び受信・表示部12と、トルクケ
ーブル5の本体側端に連結された回転機構部13と、装
置全体を制御するコントローラ14と、オペレータが操
作するキーボード等の入力器15とを有する。
【0020】この内、送信回路11はコントローラ14
から指令が出されたときに、駆動電気パルスを信号線6
を介して超音波トランスデューサ2に送る。また、受信
・表示部12は、信号線6に接続されたプリアンプ20
と、このプリアンプ20の出力側に接続された、振幅値
の対数変換用の対数増幅器21と、包絡線検波用の検波
回路22と、走査フォーマット変換用のデジタル・スキ
ャンコンバータ23と、及び表示器としてのTVモニタ
24とを備えている。
【0021】デジタル・スキャンコンバータ23は図示
のように、画像データを記憶するフレームメモリ30
と、包絡線検波信号を入力するA/D変換器31と、こ
のA/D変換出力を書込み制御回路32の指令したフレ
ームメモリ30上のアドレス位置に書き込むプリプロセ
ス回路33と、このフレームメモリ30における読出し
制御回路34が指令したアドレス位置の記憶データを読
み出すポストプロセス回路35と、このプロセス回路3
5の出力をD/A変換してTVモニタ24に供給するD
/A変換器36とを備えている。書込み制御回路32及
び読出し制御回路33は、コントローラ14からのアド
レス信号を受けてアドレス位置を各々指定する。このス
キャンコンバータ23により、PPI走査のフォーマッ
トがテレビフォーマットに変換される。
【0022】回転機構部3は例えばステップモータを要
部とし、その出力軸がトルクケーブル5に接続されてお
り、コントローラ14からの回転位置信号に対応して微
小角度ずつ回転して、所望の回転位置をとる。その回転
力はトルクケーブル5を介して超音波トランスデューサ
2に伝わり、そのトランスデューサ2の放射角度も同一
走査面内において微小角度ずつ変わるようになってい
る。このステップモータの回転位置(回転角度)は、エ
ンコーダなどの位置検出器38によって検出され、その
検出信号がコントローラ14に供給されるようになって
いる。また、入力器15からオペレータが指令したPP
I走査開始及び静止画像表示に関する情報もコントロー
ラ14に同様に供給される。
【0023】コントローラ14はマイクロコンピュータ
を搭載して構成され、そのマイクロコンピュータは所定
メインプログラムの実行と共に、例えば割込み処理によ
って図2及び図3に示した処理を行うようになってい
る。
【0024】次に、本実施例の動作を説明する。
【0025】まず、コントローラ14が実施する図2の
処理を説明する。コントローラ14は、同図ステップ5
0において入力器15からオペレータが指令するPPI
走査開始信号を読み込み、ステップ51においてステッ
プ50での読込み信号値からPPI走査開始指令が出て
いるか否かを判断する。このステップ51の判断でYE
S(走査開始)の判断が下されるとステップ群52、5
3の処理を行う。
【0026】ステップ群52、53はPPI走査に係る
超音波送受信及び受信信号の記憶に関する処理である。
なお、本実施例では1枚(フレーム)の画像を得るた
め、図4に示すように、360度のPPI走査面をm本
の方向に分割し、カテーテルの進入方向に対して時計回
りに回転しながら各走査方向毎に超音波ビームの送受信
を行うものとする。走査線間の微小角度は「360度/
m」となる。
【0027】つまり、ステップ群52中の最初のステッ
プ52n-1 で、コントローラ14は、超音波トランスデ
ューサ2の超音波放射方向が予め設定されている初期方
向n−1に向くように、位置検出器38の検出情報を用
いて回転機構部13の回転角度を調節し、送信回路11
に指令を送ってトランスデューサ2に駆動電気パルスを
供給する。これにより、トランスデューサ2からn−1
方向に超音波パルスが放射され、その反射波がトランス
デューサ2に戻ってくるから、トランスデューサ2から
反射超音波パルスに対応した電気パルス信号が出力され
る。この電気パルス信号は、受信側のプリアンプ20、
対数増幅器21、及び検波回路22を経て画像データに
変換され、デジタル・スキャンコンピュータ23に供給
される。
【0028】次いで2番目のステップ52s-1 で、コン
トローラ14は書込み制御回路32を制御して、A/D
変換されている画像データをフレームメモリ30のメモ
リ空間におけるs−1番目のアドレス位置に、図5に示
す如く書き込む。
【0029】次いで3番目のステップ52n-2 では、ス
テップ52n-1 と同様にして、超音波トランスデューサ
2の超音波放射方向が初期方向n−1から時計回りに微
小角度「360度/m」だけずれた方向n−2に向くよ
うに回転機構部13の回転角度が調節される。そして、
送信回路11に指令が送られてトランスデューサ2が駆
動し、これにより、トランスデューサ2から出力され
る、n−2方向の反射超音波パルスに対応した電気パル
ス信号に基づき受信側で画像データが生成される。
【0030】次いで4番目のステップ52s-2 では、ス
テップ52s-1 と同様にして、n−2方向の画像データ
がフレームメモリ30のs−2番目のアドレス位置に書
き込まれる。
【0031】以下、同様の処理を繰り返しながら、カテ
ーテル1の軸方向にほぼ直交したPPI走査面を一周す
る。そして、ステップ52n-m では最終方向n−mの超
音波パルスの送受信が行われ、このn−m方向の画像デ
ータがステップ52s-m にてフレームメモリ30のアド
レス位置s−mにストアされる。
【0032】このように1周分のPPI走査が終了する
と、本実施例では予め定めた角度範囲の重複分の走査が
ステップ群53で継続して行われる。
【0033】即ち、前記ステップ52s-m に続いて、コ
ントローラ14はステップ53n-1 で再び初期方向n−
1の超音波パルスの送受信を指令し、ステップ53
s-m+1 でn−1方向の画像データをフレームメモリ30
のアドレスs−mに続いたアドレス位置s−m+1に書
き込む。さらに、ステップ53n-2 で再びn−2方向の
超音波パルスの送受を行い、ステップ53s-m+2 でn−
2方向の画像データをアドレス位置s−m+2に書き込
む。本実施例では、同様の走査がn−4方向まで順次繰
り返される(ステップ53n-4 ,53n-m+4 )。
【0034】以上のステップ群52、53の処理が済む
と、コントローラ14はステップ54にて、入力器15
からの走査終了信号を入力して走査終了か否かを判断
し、走査を終了しない場合はステップ群52、53の処
理を繰り返す。
【0035】コントローラ14は以上の処理を行う一方
で、入力器15からの静止画像表示指令に応じて図3の
処理をも行う。即ち、図3のステップ55にて静止画像
の表示適正タイミングか否かを判断し、静止画像の表示
に適したタイミングになるとステップ56で静止画像の
表示指令を行う。この表示指令は、デジタル・スキャン
コンピュータ23の読出し制御回路34を通して行わ
れ、フレームメモリ30の各メモリ内容がそのまま、T
Vモニタ24の対応する各画素に表示され、静止画像が
形成される。
【0036】次いでステップ57に移行し、コントロー
ラ14は入力器15からの表示開始位置の変更信号を入
力し、さらにステップ58でTVモニタ24上でのPP
I走査に関する表示開始位置を変更するか否かを判断す
る。この表示開始位置の変更は、TVモニタ24を見な
がら、必要と判断したときにオペレータのマニュアル操
作で行われるものである。そこで、ステップ58の判断
にてYESのときは、ステップ59に進んで、モニタ上
での表示開始位置の変更内容を演算し、その演算値に対
応したフレームメモリ30上での読出し開始アドレスか
ら1フレーム分を読み出して、再度、静止画像を表示さ
せる。
【0037】このため、フレームメモリ30上の予め定
めたアドレス範囲s−1〜s−mの格納データに基づく
静止画像をモニタ24に表示させたとき、血管の拍動な
どに起因して、隣接する表示開始位置と表示終了位置と
の間に前述した図8に示す如くの大きな不連続点が生じ
たとする。しかも、その不連続点の位置が丁度、診断す
べき病変部Dに重なってしまったときは、正確な診断を
下すことが困難になる。このようなとき、オペレータは
入力器15を操作してモニタ上のカーソルを動かす等の
指令を行って、病変部Dから表示開始位置をずらす。こ
れにより、新たなアドレス範囲、例えばs−4〜s−m
+3を1フレーム分として指定でき(図5参照)、しが
たって不連続点の形成要因となっていた両アドレスs−
1,s−mの内のs−1の代わりに、s−mとは連続性
に優れ、しかもs−1と同一方向の画像データを記憶し
たアドレスs−m+1を指定して、静止画像を表示させ
ることができる。このマニュアル操作によって、モニタ
画像上に不連続点が出来た場合でも、図6に示す如く、
その不連続点が医学的に診断したい部位に重なるという
状態を容易に回避できる。
【0038】従来では、そのような重なりが排除される
まで、再びPPI走査を行う必要があったが、本実施例
ではそのような取り止めの無い再走査を行う必要が無
く、簡単なマニュアル操作を行うだけで診断に支障の無
い、断層像を高解像度で得ることができる。このため、
トータルの超音波診断の能率が格段に向上する。
【0039】さらに、不連続位置を必要に応じて移動さ
せたい場合、モニタ画像を見ながら、入力器15を操作
して指令を与えることにより、例えばフレームメモリ3
0上でアドレス範囲をs−3〜s−m+2又はs−2〜
s−m+1を1フレーム分として指定してもよい。
【0040】ところで本実施例では、トルクケーブル
5、信号線6、ロータリトランス7、送信回路11、プ
リアンプ20、回転機構部13、位置検出器38、及び
コントローラ14(図2のステップ52n-1 、5
n-2 、…、53n-1 、53n-2 、…の処理)が送受信
手段を成し、対数増幅器21、検波回路22、A/D変
換器31、プリプロセス回路33、書込み制御回路3
2、及びコントローラ14(図2のステップ52s-1
52s-2 、…、53s-m+1 、53s-m+2 、…の処理)が
画像データ記憶手段を成す。また、ポストプロセス回路
35、D/A変換器36、読出し制御回路34、及びコ
ントローラ14(図3のステップ56の処理)が画像表
示制御手段を成し、さらに、入力器15、コントローラ
14(図3のステップ57〜59の処理)、ポストプロ
セス回路35、D/A変換器36、及び読出し制御回路
34が表示開始位置変更手段を成している。
【0041】なお、本実施例の超音波診断装置のプロー
ブ部はトランスデューサを直接回転させてPPI走査を
行う方式としたが、本発明の診断装置は必ずしもそのよ
うな方式に限定されるものでは無く、例えば、図7に示
したような、音響ミラーを用い、そのミラーを回転させ
る方式のものであってもよい。また、本発明の診断装置
は前述したようなメカニカルなPPI走査を行うものの
ほか、例えばカテーテルチューブの管壁に取り付けた微
小な複数のトランスデューサを電子的に駆動させてPP
I走査を行う装置であってもよい。
【0042】さらに、本発明の診断装置のPPI走査に
おける走査重複部分の範囲は、TVモニタの1フレーム
分以上であればよく、その用途に応じて僅かな重複部分
から例えば2フレーム分まで任意に指定できるように、
メモリ容量及び走査範囲を設定してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明の超音波診断装置では、PPI走
査をTVモニタの1フレーム分を越える範囲だけ連続し
て行って、その重複走査分を含めた画像データをメモリ
に連続的に記憶させ、TVモニタの静止画像の表示開始
位置、即ちメモリ上の表示開始アドレスを任意に変更可
能にしたため、血管の拍動等、管の揺れやトランスデュ
ーサの揺れに起因して、モニタ上の表示開始位置及びそ
の終了位置に不連続な部位が形成され、しかも、その不
連続部位が診断したい管壁部位に重なった場合でも、そ
の表示開始位置(即ちメモリの表示開始アドレス)をモ
ニタを見ながら任意の位置まで移動させ、診断部位から
不連続部位をずらして診断に支障の無い、高解像度の静
止画像を得ることができる。つまり、この簡単なマニュ
アル操作を行うことにより、そのような重なりが生じな
くなるまで断層像を撮り直すという無駄な時間を排除で
き、トータルの診断能率を格段に向上させた超音波診断
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る超音波診断装置のブロ
ック図。
【図2】コントローラのPPI走査に係る処理を示す一
部省略したフローチャート。
【図3】コントローラの静止画像表示に係る処理を示す
フローチャート。
【図4】トランスデューサの走査方向を示す説明図。
【図5】フレームメモリのメモリ空間のアドレスと走査
方向との関係を示す説明図。
【図6】実施例の不連続点回避のモニタ表示の一例を示
す画面図。
【図7】従来の超音波診断装置の一例を示すブロック
図。
【図8】従来のモニタ表示の一例を示す画面図。
【符号の説明】
1 カテーテル 2 超音波トランスデューサ 3 装置本体 5 トルクケーブル 6 信号線 7 ロータリトランス 11 送信回路 12 受信・表示部 13 回転機構部 14 コントローラ 15 入力器 23 デジタル・スキャンコンバータ 24 TVモニタ 30 フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の血管などの管の内部に挿入され
    て、電気信号と超音波信号とを双方向に変換可能なトラ
    ンスデューサを有し、このトランスデューサから出力さ
    れた電気信号に基づき管壁の断層像をTVモニタに表示
    させる超音波診断装置において、上記TVモニタの1フ
    レーム分以上の画像データを記憶可能な容量のメモリ
    と、前記トランスデューサを駆動して前記管のラジアル
    方向の同一面の走査開始位置からその終了位置まで及び
    その終了位置を越えた所定の重複位置まで順次、ラジア
    ル方向に超音波信号を放射し、その反射超音波信号に対
    応した電気信号を上記トランスデューサから出力させる
    送受信手段と、この送受信手段が出力した電気信号を画
    像データに変換して前記メモリの連続位置に順次、書き
    込む画像データ記憶手段と、上記メモリの記憶データを
    読み出して前記TVモニタに静止画像を表示させる画像
    表示制御手段と、前記TVモニタに表示する静止画像の
    表示開始位置に対応した、前記メモリの表示開始アドレ
    スを任意に変更可能な表示開始位置変更手段とを備えた
    ことを特徴とする超音波診断装置。
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