JPH10118070A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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Publication number
JPH10118070A
JPH10118070A JP27373296A JP27373296A JPH10118070A JP H10118070 A JPH10118070 A JP H10118070A JP 27373296 A JP27373296 A JP 27373296A JP 27373296 A JP27373296 A JP 27373296A JP H10118070 A JPH10118070 A JP H10118070A
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JP
Japan
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ultrasonic
signal
image
circuit
diagnostic apparatus
Prior art date
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Application number
JP27373296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fujimoto
浩 藤本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作により、最適な画像回転を行い、
超音波像上に表示されるROIを術者の見やすい位置に
合わせて診断時間を短縮する。 【解決手段】 PPI表示信号制御部25による1次元
メモリ23からのデータの読み出し制御は、1次元メモ
リ23のイニシャライズ動作が信号Eによって行われ、
データの読み出し動作が信号Fによって行われ、この読
み出し信号Fの発生に同期してSRAM24への書き込
み用の極座標アドレスがSRAM24に供給される。C
PU35の制御によりPPI表示信号制御部25より読
み出しイニシャライズ用の信号Eが、書き込み用の極座
標アドレスより任意の走査線本数分だけ遅延するように
1次元メモリ23に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置、更
に詳しくは受波した超音波エコーデータの書き込み及び
読み出しのタイミング制御部分に特徴のある超音波診断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波を体内組織へ送波して得られたエ
コー信号を基に組織の断層画像を生成する超音波診断装
置においては、目的部位へ超音波を送受信するためのト
ランスデューサとして先端部に超音波振動子を備えた機
械走査式超音波内視鏡とか、イメージファイバ等の光学
系を有しない超音波プローブなどを使用して体腔内に挿
入し、内視鏡的なアプローチで診断を行う装置が近年広
く普及しつつある。
【0003】そして、体内を診断する超音波診断装置に
おいては、画像の表示を回転移動させるイメージローテ
ーション機能を有する装置が提案されている。
【0004】この機能は、図28に示すように、超音波
内視鏡300を体内に挿入し例えば胃内部から見た肝臓
や膵臓の超音波画像観察を行う際に、例えば図29
(a)に示す画像を回転させて図29(b)に示す画像
にすることで、超音波画像上の位置を実際の臓器の配置
関係と対比しやすいように、術者の操作によって可変す
るための機能である。
【0005】このイメージローテーション機能は、例え
ば特開昭63−49147号公報に記載されているよう
に、超音波を送受している時、つまりフリーズが解除さ
れるときに動作させるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
診断は、X腺などに比べると診断時間の長い診断方法で
あり、診断時間の短縮という点から鑑みて、前述の画像
表示位置変更手段(イメージローテーション機能)は、
フリーズを行った後に実施したいというニーズがある
が、上述したように、従来の超音波診断装置において
は、イメージローテーション機能をフリーズが解除され
るときに動作させるので、診断時間を短縮させることが
困難になるといった問題がある。
【0007】また、近年、その使用が高まっている上述
した超音波内視鏡を備えた超音波診断装置においては、
超音波内視鏡の体内に挿入された管の先端に、胃の内視
鏡像を得るCCDカメラと超音波像を得る超音波振動子
とが配備され、CCDカメラで得られる像と振動子で得
られる像を同時表示させる機能を持った観測装置が設け
られている。
【0008】ところが、この観測装置を使用している際
には、超音波像と内視鏡像に表示されるROI(関心領
域)のロケーションが異なり、術者が困惑する場合があ
るといった問題がある。
【0009】さらに、前述の超音波内視鏡は、送受信信
号のトリガー信号を発生させるために、振動子の回転角
度情報を検知手段は、柔軟なシャフトによって振動子と
連結接続されたエンコーダによって得ているが、超音波
振動子とエンコーダ間を連結するシャフトにねじれが生
じ、画面に表示している画像と、実際の位置関係が一致
しないことがある。
【0010】この不一致の修正は、術者がイメージロー
テーション機能を使用することで解消することが可能で
あるが、頻繁にローテーション量の修正が必要であり、
繁雑な作業となるといった問題がある。
【0011】また、近年の超音波診断装置は多画面表示
が可能であるが、これら表示された複数の画像は、互い
にフリーズが解除された時のみイメージローテーション
が可能であり、複数選択された画像を、すべてフリーズ
した状態で、且つお互い独立して操作することができな
いという問題もある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、簡単な操作により、最適な画像回転を行い、超
音波像上に表示されるROIを術者の見やすい位置に合
わせ、診断時間を短縮することのできる超音波診断装置
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波診断装置
は、体内に超音波を送受する1本あるいは複数の超音波
プローブを観測装置に接続し、体内観察を行う超音波診
断装置において、前記観測装置は、前記超音波プローブ
からの超音波エコーデータを記憶するエコーデータ記憶
手段と、前記エコーデータ記憶手段に対する超音波エコ
ーデータの書き込みを制御する書き込み制御手段と、前
記エコーデータ記憶手段に対する超音波エコーデータの
読み出しを制御する読み出し制御手段と、前記書き込み
制御手段及び/または前記読み出し制御手段における、
書き込み及び/または読み出しのタイミングを制御する
タイミング制御手段とを備えて構成される。
【0014】本発明の超音波診断装置では、前記タイミ
ング制御手段が前記書き込み制御手段及び/または前記
読み出し制御手段における、書き込み及び/または読み
出しのタイミングを制御することで、簡単な操作によ
り、最適な画像回転を行い、超音波像上に表示されるR
OIを術者の見やすい位置に合わせて診断時間を短縮す
ることを可能とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0016】図1ないし図4は本発明の第1の実施の形
態に係わり、図1は超音波診断装置の構成を示す構成
図、図2は図1のTV表示信号発生部の構成を示すブロ
ック図、図3は図1の超音波診断装置における各信号の
タイミングを示すタイミングチャート、図4は図1の観
測装置による実際のPPI表示データの格納状態を示す
図である。
【0017】図1に示すように、本実施の形態の超音波
診断装置1は、体内に挿入され超音波を送受し体内組織
からの反射エコー信号を得る超音波内視鏡2と、前記超
音波内視鏡2で得られた反射エコー信号をデジタルデー
タに変換しメモリへ蓄積すると共にTVモニタ3へ画像
表示を行う観測装置4とから構成される。
【0018】前記超音波内視鏡2は、先端に超音波を送
受して体内組織からの反射エコー信号をえる超音波振動
子5を具備した体内に挿入する挿入部6と、術者が該超
音波内視鏡2を握り保持する操作部7とからなり、操作
部7の側方より延出している電気コード8により超音波
振動子5により得られた反射エコー信号を前記観測装置
4へ伝達するようになっている。
【0019】そして、前記超音波内視鏡2の操作部7の
内部には、該超音波内視鏡2の種類(例えば、胃用であ
るとか十二指腸用である等)の判別データを格納する記
憶部9と、挿入部6内を挿通し超音波振動子5に機械的
に連結している柔軟性のあるシャフト10を挿入部6の
長手軸を中心軸に回転させるモータ11と、モータ11
と機械的連結接続されモータ11の回転角度を検出する
エンコーダ12とが設けられている。なお、超音波振動
子5の運動を停止または起動させるためのフリーズスイ
ッチ7aが超音波内視鏡2の操作部7に設けられてい
る。
【0020】超音波振動子6は、電気コード8により観
測装置4と電気的に接続され、電気コード8内に設けら
れた図示しない同軸ケーブルによって、超音波振動子5
に対して観測装置4から超音波発生用の高電圧パルス信
号が供給され、超音波振動子5はこの高電圧パルス信号
を電気−音響変換し観測用の超音波を送波すると共に送
波された超音波が生体組織で反射した超音波を受波し、
超音波振動子5が受波した反射エコー信号を観測装置4
に伝送するようになっている。
【0021】一方、観測装置4には、超音波内視鏡2か
ら伝送された微少な反射エコー信号を線形増幅またはL
og圧縮し増幅する増幅器21と、増幅器21のアナロ
グ出力をデジタルデータに変換するA/D変換器22と
が設けられており、A/D変換器22の後段には複数画
面分のデジタルデータを格納する複数の、例えばFIF
O(ファースト・イン・ファースト・アウト)メモリで
構成された1次元メモリ23(エコーデータ記憶手段)
が接続され、さらに、1次元メモリ23の後段にはTV
モニタ3にPPI表示させるため極座標をXY座標へと
座標変換を行う2次元アドレスをもつメモリであるSR
AM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)2
4が接続されている。なお、2次元アドレスをもつメモ
リをDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリ)により構成してもよい。
【0022】前記SRAM24には、データを書き込む
ための極座標アドレスを与えるPPI(planposition i
ndication )表示信号発生部25(読み出し制御手段)
と、データを読み出しTV画面表示を行うための読み出
し極座標アドレスを供給するTV表示信号発生部26と
が接続されている。
【0023】このTV表示信号発生部26は、図2に示
すように、TV画面上のXY座標を発生させるXY座標
アドレス発生回路27と、XY座標に対する極座標位置
を格納した極座標ルックアップテーブル28と、XYア
ドレスを受けてTV信号用の同期信号が発生する同期信
号発生回路29とを具備して構成される。
【0024】観測装置4においては、SRAM24には
2種類のアドレスが供給されるようになっているが、2
つのアドレスは同時にSRAM24には供給できないの
で、SRAM24への書き込み/読み出し制御信号と同
期して前記2つのアドレスを切り換える、図示しないア
ドレスセレクタによってアドレス切り替えが行われた
後、SRAMのアドレス端子へ供給される構成になって
いる。
【0025】図1に戻り、SRAM24の後段には、T
Vモニタ3に表示される画像の輪郭強調や、スムージン
グ表示、又は補間処理等、各種の画像処理を行う空間フ
ィルタ30が接続され、さらに、この空間フィルタ30
の後段には、空間フィルタ30から送られてくるデジタ
ルデータをTVモニタ3に表示するためのD/A変換を
行うD/A変換器31が接続されている。そして、D/
A変換器31には、TV表示信号発生部26よりTV信
号表示の同期信号が入力されている。
【0026】また、前述した超音波内視鏡2設けられた
エンコーダ12及び記憶部9は、観測装置3内の判定回
路32に接続され、この判定回路32の後段には1次元
メモリ書き込み制御回路33(書き込み制御手段)が設
けられている。そして、前記1次元メモリ23には、こ
の1次元メモリ書き込み制御回路33と、読み出し信号
を供給のため前記PPI表示信号制御部25とが接続さ
れている。
【0027】観測装置4には、術者が設定したい機能を
選択するキーボード34が接続され、キーボード34の
設定内容に応じた制御データにより、前述した判定回路
32、1次元メモリ書き込み制御回路33、空間フィル
タ30、PPI表示信号制御部25及びTV表示信号発
生部26を制御するCPU35(タイミング制御手段)
が設けられている。
【0028】次に、このように構成された本実施の形態
の作用について説明する。
【0029】本実施の形態の超音波診断装置1では、超
音波内視鏡2により得られた反射エコー信号が観測装置
4に伝送され、観測装置4において、増幅器21で増幅
された後、A/D変換器22によってデジタルデータに
変換され、A/D変換器22によって変換されたデジタ
ルデータは、画像データAとして1次元メモリ23に送
られる。
【0030】1次元メモリ23では、画像データAが一
次配列で格納されており、この一次元配列で格納された
画像データAは、TV信号に同期して読み出され、画像
データBとして、SRAM24に送られる。
【0031】SRAM24には極座標アドレスで書き込
まれ、TV画面表示に対応の読み出し極座標アドレスで
画像データCが読み出される。
【0032】このSRAM24における書き込み・読み
出しのアドレス変換によって、極座標がXY座標に変換
され、PPI表示がX−Y表示のモニタ上で表示可能と
なっている。
【0033】SRAM24から読み出された画像データ
Cは、補間処理エッジ処理等を空間フィルタ30で行
い、画像データDとしてD/A変換器31に送られる。
【0034】D/A変換器31では、デジタルデータを
アナログ信号に変換するほかに、同期信号をアナログ信
号に重畳することで、複合映像信号を発生させ、モニタ
表示信号をTVモニタ3に供給し、最終的に超音波画像
が表示される。
【0035】ここで、図3に示すタイミングチャートに
より実際の信号を使用して、画像回転(イメージローテ
ーション)について説明する。
【0036】判定回路32は、入力される超音波内視鏡
2の超音波振動子5の回転基準や角度を表す(エンコー
ダ12の)A,Z相信号(図3(b)及び(e))よ
り、1次元メモリ23の書き込み制御を行うためのトリ
ガとなる信号A、信号B(図3(c)及び(f))を発
生し、この信号A、信号Bを1次元メモリ書き込み制御
回路33に出力する。
【0037】この信号Aは、1次元メモリ書き込み制御
回路33に入力され、信号Aのエッジに同期した信号C
(図3(d))を発生させる。
【0038】この信号Cは、1次元メモリ23の書き込
みアドレスポインタを0番地にイニシャライズするため
のトリガ信号となり、信号CのLOWレベルで、メモリ
の書き込みアドレスポインタをイニシャライズする。
【0039】上記の動作により、1次元メモリ23の書
き込みアドレスポインタは、Z相信号によってイニシャ
ライズされると言え、言い換えれば、振動子一回転おき
に、格納データは更新されるとも言える。
【0040】また、A相信号のエッジに同期して発生さ
れた信号Bは、1次元メモリ書き込み制御回路33で、
信号D(図3(g))を発生させる。
【0041】この信号Dは、画像データA(図3
(h))を格納するためメモリ書き込み制御信号であ
り、LOWレベルで画像データAを1次元メモリ23に
順次書き込んでいく。
【0042】信号C及び信号Dによって、1次元メモリ
23には反射エコー信号(図3(a))のデジタルデー
タが格納されていく。
【0043】本実施の形態では、走査線1本内に512
のデータを格納し、PPI表示1回転中の走査線数を5
12本とし、実際のPPI表示データの格納状態は図4
に示すようになっている。
【0044】1次元メモリ23へのデータの書き込みレ
ートは、超音波の音速と画像を表示する際の拡大率によ
って決定し、例えば約30MHzでデータの書き込みは
実施される。
【0045】そして、1次元メモリ23に蓄積された画
像データAは、後述するタイミングにより、PPI表示
信号制御部25により画像データBとして書き込みより
遅いレート(TVモニタ3の1ラインの表示時間によっ
て決定するレートで約12MHz程度)で読み出され
る。
【0046】PPI表示信号制御部25による1次元メ
モリ23からのデータの読み出し制御は、1次元メモリ
23のイニシャライズ動作が信号E(図3(j))によ
って行われ、データの読み出し動作が信号F(図3
(l))によって行われ、この読み出し信号Fの発生に
同期してSRAM24への書き込み用の極座標アドレス
(図3(i):走査線番号と走査線内のデータ)がSR
AM24に供給される。
【0047】CPU35の制御によりPPI表示信号制
御部25より読み出しイニシャライズ用の信号Eが、書
き込み用の極座標アドレスより任意の走査線本数分だけ
遅延するように1次元メモリ23に供給されると、SR
AM24への書き込み用の極座標アドレスに遅延が生
じ、極座標アドレスと画像データB(図3(k))とに
食い違いが生じる。
【0048】図3のタイムチャートでは、TV表示での
走査線1番地に、走査線0番地のデータが読み出されて
いる。その結果、画像が右回りに回転するように表示さ
れる。
【0049】つまり、極座標アドレスを信号Eより進め
た場合、画像が右回りに回転するように表示されが、極
座標アドレスを信号Eより遅らせると、画像は左回りに
回転するように表示される。
【0050】術者がキーボード34から入力した設定に
より、CPU35がPPI表示信号制御部25の極座標
アドレスと信号Eのすすみ/遅れを遅延量を制御するこ
とで、画像を自在に回転させる。
【0051】このようにして、読み出しデータとPPI
表示アドレスとの対応を、変化させることで、画像の回
転表示(イメージローテーション)が行われる。
【0052】このように本実施の形態では、1次元メモ
リ23の書き込みはZ相/A相信号に同期して実施さ
れ、超音波振動子5が回転している、いわゆるフリーズ
解除時にのみ行われる。これに対し、1次元メモリ23
の読み出し行為は、TV信号に同期して実施されるの
で、超音波振動子5の動作には影響されない。したがっ
て、超音波振動子5の停止状態(いわゆるフリーズ時)
でも画像の回転表示を行うことができる。
【0053】図5ないし図10は本発明の第2の実施の
形態に係わり、図5は判定回路の構成を示すブロック
図、図6は図5の判定回路を備えた超音波診断装置が解
決する問題を説明する説明図、図7は図5の判定回路に
おける各信号のタイミングを説明する説明図、図8は図
5の判定回路を備えた超音波診断装置の作用を説明する
第1の説明図、図9は図5の判定回路を備えた超音波診
断装置の作用を説明する第2の説明図、図10は図5の
判定回路を備えた超音波診断装置のフリーズとフリーズ
解除時の画像回転(イメージローテーション)動作に関
する制御の流れを示すフローチャートである。
【0054】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0055】機械走査式超音波診断装置の画像表示レー
トは1秒間に数フレームである。よって1枚の画像を表
示するデータの取得中に、患者の動きや超音波内視鏡の
振動がおこり、得られる1枚の画像内での連続性が損な
われ部分が生じることが良く知られている。
【0056】前述した実施例1の画像回転の方法では、
格納した1次元メモリに格納したデータを表示するの
で、図6(a)に示すように不連続がないのROIを描
出しようとしても、図6(b)のごとく連続性の失われ
た状態のまま、あるいは図6(c)に見られるようにR
OIは不連続なまま表示される。特に画像の連続性のが
損なわれるのは、最初と最後の走査線のつながる部分で
ある。(この最初の走査線位置を画像書き出し位置と通
常呼んでいる) 第1の実施の形態では、エンコーダ12から出力される
Z相信号を1次元メモリ23のイニシャライズ動作に使
用しているために、画像書き出し位置はPPI表示上エ
ンコーダのZ相の方向である。よって、その決められた
方向にROI(関心領域)が入ってしまうと、ROIが
その方向から逃げるように超音波内視鏡の挿入部をねじ
る等の操作しなければならない そこで、本実施の形態では、上述のような超音波内視鏡
の操作を伴わずROIの連続性が損なわれることを回避
し、しかもフリーズ時、フリーズ解除時を問わず画像回
転が可能な超音波診断装置について説明する。
【0057】本実施の形態の判定回路32は、図5に示
すように、超音波内視鏡2から入力されるZ相信号のエ
ッジ検出するエッジ検出回路41と、エッジ検出回路4
1が出力する信号を遅延させる遅延回路42と、超音波
内視鏡2から入力されるA相信号のエッジを検出するエ
ッジ検出回路43と、CPU35からの制御データであ
る遅延データを入力し遅延回路42の遅延量をA相信号
のカウントして遅延回路42を制御するカウンタ44と
を備えて構成されている。その他の構成は第1の実施の
形態と同じである。
【0058】次に、このように構成された本実施の形態
の作用について説明する。
【0059】図7に示すように、本実施の形態の判定回
路32では、カウンタ44によりZ相信号がA相信号の
カウントされ、遅延回路42で任意のA相信号のエッジ
分だけエンコーダ12から送られてくるZ相信号を遅延
させ、疑似Z相信号を発生させる。
【0060】このとき、図8に示すように、ROIに対
するZ相信号方向及び疑似Z相信号の角度は異なる。よ
って、図9に示すように、Z相信号と疑似Z相信号とで
は観測装置上で表示される位置が異なってくる。このよ
うに超音波内視鏡から送られてくるZ相信号を任意のA
相信号分だけ遅延させることで画像を回転できる。
【0061】つまり、このZ相の遅延における画像回転
においては、画像の書き出し番地を制御する信号を遅延
させるためフリーズ動作した静止画像時の画像回転はで
きないが、Z相遅延によってROI表示位置を画像書き
出し位置から移動させることで、もっとも画像の連続性
の悪い画像の書き出し位置からROIを移動できる。し
たがって、ROIを表示するときに、画像の連続性がな
い像をフリーズしてしまう頻度が著しく低減できる。
【0062】以下にフリーズとフリーズ解除時の画像回
転(イメージローテーション)動作に関する制御の流れ
をフローチャートを使用して説明する。
【0063】図10に示すように、ステップS1で観測
装置4の電源を投入しフリーズを解除し、ステップS2
で超音波画像が表示された後、術者がキーボード34を
操作しイメージローテーションを行うと、ステップS3
でCPU35から判定回路32へ遅延データが転送され
る。
【0064】そして、ステップS4において判定回路3
2ではZ相の遅延が行われ、遅延された1次元メモリ書
き込み番地イニシャライズ用の信号Aが発生する。する
と前述した理由より図9に示したように画像が回転す
る。
【0065】次に、ステップS5でフリーズが実施さ
れ、振動子が停止時に、ステップS6で術者が更にキー
ボード34を操作してイメージローテーションを行う
と、ステップS7でCPU35からに信号Eを遅延させ
る遅延データがPPI表示信号制御部25に遅延データ
が転送され、ステップS8で第1の実施の形態のように
画像静止時に画像回転が行われる。
【0066】このように本実施の形態では、第1の実施
の形態の効果に加え、術者が操作したイメージローテー
ション量を、フリーズの解除/動作応じて、判定回路3
2とPPI表示信号制御部25にデータを送ることで、
フリーズ解除時にはROIの画像書き出し位置からの画
像に移動ができ、フリーズ時には画像静止状態で画像の
回転ができる。
【0067】つまり、ROIが画像書き出し方向に位置
しても、スコープを捻ることなくROIの表示位置を画
像書き出し位置に移動できる。よって、画像の連続性が
途切れたROIの画像を得てしまうと言ったことが無
い。
【0068】また、フリーズ後でも画像回転できるの
で、いったん鮮明なROIを得てしまえば、フリーズ後
ゆっくり、画像回転を行い、術者が解剖学的にわかりや
すい位置にROIを持ってきて画像観察を行うことがで
きる。
【0069】図11ないし図13は本発明の第3の実施
の形態に係わり、図11はTV表示信号発生部の構成を
示すブロック図、図12は図11のTV表示信号発生部
を備えた超音波診断装置が解決する問題を説明する説明
図、図13は図11のTV表示信号発生部を備えた超音
波診断装置の作用を説明する説明図である。
【0070】第3の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0071】近年、超音波診断装置において、図12
(a)に示すように、超音波像と内視鏡像とを両方得る
ことのできる超音波内視鏡45が提案されており、この
ような超音波診断装置は、内視鏡像映像信号を入力し、
超音波像と内視鏡像との重畳表示(サブスクリーン表
示)や切り替え表示が可能となっている。
【0072】ところが、上記超音波診断装置において
は、図12(b)に示す超音波内視鏡像(上部消化管
用)のUP方向と、図12(b)に示す光学像のUP方
向が異なり、また左右の表示も逆であり、重畳表示の時
には、互いの像が比較しにくいといった問題がある。
【0073】そこで、本実施の形態では、重畳表示にお
いて重畳された内視鏡像に合うように、左右反転処理の
後に画像回転を行うことのできる超音波診断装置につい
て説明する。
【0074】本実施の形態では、図11に示すように、
TVモニタの座標を示すTV表示信号発生部26のXY
アドレス発生回路27は、CPU35からのUP/DO
WN信号を入力し、UPカウント、DOWNカウントが
可能となっている。
【0075】CPU35は、UP/DOWN信号の切り
替えと、画像回転制御を超音波像に重畳される内視鏡像
の有無を判定して行う。その他の構成は第1の実施の形
態と同じである。
【0076】次に、このように構成された本実施の形態
の作用について説明する。
【0077】図13に記載のようにX軸方向のTVアド
レスを0→1→2→3→4とUPカウントされると、例
えばBという文字は、という形でTV画面に表示される
が、4→3→2→1とDOWNカウントさせるとBの左
右が反転した画像になる。
【0078】重畳表示を行うと、CPU35がXYアド
レス発生回路27をDOWNカウントさせて、左右反転
表示を行った後、かつ判定回路32またはPPI表示信
号制御部25を制御し、180度回転を行う。
【0079】これらの画像の処理が終了の後、キーボー
ド34から入力される、画像の回転量の分を合わせて画
像回転が実施される。
【0080】また、下部の超音波内視鏡像(大腸の超音
波内視鏡像)は、左右反転表示だけで、180度の回転
を行うことなく光学像と同じローケーションの画像が得
られる。
【0081】判定回路32には、超音波内視鏡45に設
けられた超音波内視鏡45の種類を判定するコードが送
られ、上下部いずれの超音波内視鏡45が観測装置4に
接続されているか判断している(なお、本実施の形態で
は、判定回路32によってこの超音波内視鏡45の種類
判定が実施されているが、この判定はCPU35で行っ
ても良い)。
【0082】そして、例えば下部の超音波内視鏡45が
接続されると、XYアドレス発生回路27のDOWNカ
ウントのみCPU35が制御し、画像の180度回転は
行わない。その後キーボード34から入力される、画像
の回転量の分を合わせて画像回転が実施される。
【0083】このように本実施の形態では、第1の実施
の形態の効果に加え、重畳表示を行うと、観測装置4が
接続されている超音波内視鏡45の種類を認識して、自
動的に光学像とローケーション的に対比の位置に超音波
内視鏡画像を移動させる。よって例えば重畳された内視
鏡像での組織の動きと、超音波内視鏡像での動きが同一
となり、組織のローケーションや、超音波内視鏡の操作
が簡単になる。
【0084】図14ないし図17は本発明の第4の実施
の形態に係わり、図14は穿刺用超音波内視鏡の先端の
構成を示す構成図、図15は図14の穿刺用超音波内視
鏡を備えた超音波診断装置のキーボードの要部の構成を
示す構成図、図16は図14の穿刺用超音波内視鏡の穿
刺挿入口金を示す図、図17は図14の穿刺用超音波内
視鏡を備えた超音波診断装置の作用を説明する説明図で
ある。
【0085】第4の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0086】超音波内視鏡の中には、穿刺用超音波内視
鏡というものがある。図14に示すように、穿刺用超音
波内視鏡51では、超音波画像中で穿刺針52が見える
位置は、超音波画像のかなり端に位置している。これは
図14に示したような位置関係に穿刺針52のでる方向
があるためである。
【0087】一般的に、術者はROI(関心領域)を画
像の6時方向に表示する慣習がある。そこで、本実施の
形態では、穿刺針52を挿入すると、穿刺針52が出る
方向が、画像の6時方向に表示するように画像回転を自
動的に行うことのできる超音波診断装置について説明す
る。
【0088】本実施の形態では、図15に記載のよう
に、観測装置4のキーボード34には、穿刺挿入の実施
を観測装置4に認識させる認識スイッチ53が設けられ
ている。なお、図16に示すように、穿刺用超音波内視
鏡51の穿刺挿入チャンネルに連通している穿刺挿入口
金54に穿刺針52を挿入したことを検知する、図示し
ない公知のフォトリフレクタや磁気センサ等で構成され
る検知センサ55が取り付けることで、穿刺挿入の実施
を観測装置4に認識させるようにしてもよい。
【0089】また、本実施の形態のCPU35は、穿刺
用超音波内視鏡51の穿刺針52がでる方向と、画像6
時方向との差の角度を記憶し、穿刺針52の挿入を認識
すると、PPI表示信号制御部25及び判定回路32へ
のデータを送り、前記差の角度を補正するよう動作する
ようになっている。その他の構成は第1の実施の形態と
同じである。
【0090】次に、このように構成された本実施の形態
の作用について説明する。
【0091】穿刺針52の挿入が認識されると、CPU
35はPPI表示信号制御部25及び判定回路32を制
御し、図17(a)の表示からから図17(b)の表示
に、自動的に画像回転を行い、穿刺挿入方向を画像表示
6時方向におく。
【0092】このように本実施の形態では、第1の実施
の形態の効果に加え、穿刺挿入方向が常に画像表示上の
6時方向に表示されるため、穿刺挿入部位を見失うとい
った事がない。
【0093】図18及び図19は本発明の第5の実施の
形態に係わり、図18は超音波診断装置の構成を示す構
成図、図19は図18の超音波診断装置の作用を説明す
る説明図である。
【0094】第5の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0095】近年、より詳細な粘膜断層像を得たいとい
うニーズは、超音波内視鏡の鉗子口に超音波プローブを
挿入してより診断するという手技を生み出した。
【0096】この際、超音波プローブと、超音波内視鏡
に具備されているエンコーダの発生するZ相信号発生方
向は、各々のエンコーダが機械的に連結されていないこ
とを考えると、2種類の機械走査超音波内視鏡を同時使
用し、多画面表示を行うと、各々のROIの画面表示位
置は必ず異なってくるといった問題点が発生する。
【0097】この表示位置の食い違いは、術者にとっ
て、2画面の表示画面を比較検討する上で不都合があっ
た。
【0098】本実施の形態では、複数の超音波内視鏡を
同時または切換走査し、各々の走査画面を同時表示可能
な観測装置において、この同時表示される複数画像を独
立し回転が可能な観測装置について説明する。
【0099】本実施の形態の観測装置4では、図18に
示すように、超音波内視鏡2と、超音波内視鏡2と性能
が異なる振動子を具備した、例えば超音波内視鏡2より
先端形の細い超音波プローブ61が同時に機械的に接続
されいる。
【0100】観測装置4には、複数の(図18では2系
統)増幅器21とA/D変換器22と1次元メモリ23
が具備されている。
【0101】各々の1次元メモリ23には、第1の実施
の形態で記載したPPI表示信号制御部25からの読み
出し番地リセット信号(信号A)が入力されている。そ
して、PPI表示信号制御部25には、CPU35から
の2種類のプローブに対する術者の入力するイメージロ
ーテーション量が転送されるようになっている。その他
の構成は、図示はしないが、第1の実施の形態と同じで
ある。
【0102】次に、このように構成された本実施の形態
の作用について説明する。
【0103】PPI表示信号制御部25は、CPU35
からのデータを受けて、各々の1次元メモリ23への格
納データを遅延させ、後段のSRAM24に転送する。
後段のSRAM24で座標変換の後、図示しないメモリ
に各々のデータを格納、公知の多画面表示方法で、図1
9(a)のように多画面表示される。
【0104】1次元メモリ23からの読み出しデータの
遅延量は独立して設定できるので、図19(b)のよう
に超音波内視鏡2及び超音波プローブに61よって得ら
れる画面を独立して画像回転可能である。
【0105】このように本実施の形態では、第1の実施
の形態の効果に加え、超音波内視鏡2及び超音波プロー
ブ61の像を、各々独立して回転可能なので、ROIの
表示位置がお互いの像の中で異なっていても、術者の操
作によって2画面中のROIの位置を同一位置に修正で
きる。
【0106】図20ないし図24は本発明の第6の実施
の形態に係わり、図20は超音波診断装置の構成を示す
構成図、図21は図20の軽量化超音波内視鏡の超音波
振動子を保護する先端キャップの構成を示す構成図、図
22は図20のZ相方向検出回路の構成を示すブロック
図、図23は図20の超音波診断装置の作用を説明する
説明図、図24は図21の先端キャップの変形例を示す
図である。
【0107】第6の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0108】近年、超音波内視鏡の重量を軽くするため
に、図20に示すように、第1の実施の形態に記載した
操作部7内に具備されたエンコーダ12やモータ11
を、電気コード8内に移動させ、術者の持つ操作部7を
軽量化し、操作勝手を良くしようとする軽量化超音波内
視鏡71が提案されている。
【0109】この軽量化超音波内視鏡71では、エンコ
ーダ12から超音波振動子5までの距離が長いので、お
互いを連結しているシャフト10にねじれを生じ、術者
が見ている像と、実際の断層像との間で、位相ズレが生
じている。
【0110】そこで、本実施の形態では、画像回転を応
用し、この位相ズレを補正することのできる超音波診断
装置について説明する。
【0111】図20に示すように、本実施の形態の観測
装置4には、軽量化超音波内視鏡71が機械的に接続さ
れ、軽量化超音波内視鏡71は、モータ11及びエンコ
ーダ12が、電気ケーブル9に設けたコネクタ9a内に
配置され、第1の実施の形態より長いシャフト10で超
音波振動子5と連結されている。
【0112】そして、超音波振動子5から伝送される、
反射エコー信号は増幅器21に入力され、A/D変換器
22に遅られる。
【0113】A/D変換器で変換されたデジタルデータ
は、後述するZ相方向検出回路72及び1次元メモリ2
3にデータを転送される。
【0114】Z相方向検出回路72からは、Z相信号に
当たるパルス信号A’が出力され、判定回路32の後段
に接続されたセレクタ73でエンコーダ12から送られ
てくる信号Aと前記信号A’が切り替えられる。
【0115】また、軽量化超音波内視鏡71の超音波振
動子5を保護する先端キャップ74には、図21に示す
ように、反射帯75が塗布または張り付けられている。
【0116】図22に示すように、Z相方向検出回路7
2は、3つのラッチ81及びデジタル比較器82より構
成されるデータ大小比較回路83と、走査線データ中の
任意の位置のデータをラッチさせるゲート信号を発生さ
せるゲート信号発生回路84と、ラッチ81及びデジタ
ル比較器82を制御しデジタル比較器82の比較結果を
受けて反射帯75の塗布された方向に対する信号A’を
発生させる制御回路85とより構成されている。その他
の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0117】次に、このように構成された本実施の形態
の作用について説明する。
【0118】図23(a)に反射帯75が先端キャップ
74に塗布されたときの超音波像を、図23(b)に反
射帯75が先端キャップ74に塗布されていない場合の
超音波像を示す。
【0119】つまり、図23(b)に示すように、反射
帯75を塗布すると、先端キャップ74に超音波が反射
することで発生する画面上に多重エコー信号の信号強度
増加し、画像上の輝度が、反射帯75のない部分の輝度
より明るくなる。
【0120】その明るい部分の輝度を持つ走査線番号
を、Z相方向検出回路72内のデータ大小比較回路83
によって検出し、その走査線方向をZ相方向とするよう
に、信号A’を発生させる。
【0121】上記信号強度の比較は、走査線の多重エコ
ー部分のデータのうち、ゲート信号発生回路84でラッ
チさせたデータと、CPU35からデータ転送される反
射帯75から反射エコーデータとを比較することで行
う。
【0122】上記作用によって、反射帯75の取り付け
られている方向をZ相方向とし信号A’を発生させ、こ
の信号A’を1次元メモリ書き込み制御回路33に転送
し、画像書き込み基準信号にする。この制御が行われた
後、画像回転制御を行う。
【0123】本実施の形態の変形として、図24(a)
に示すように、先端キャップ74に細いスリット76を
設けることで、図24(b)に示すように、スリット7
6による多重エコーの輝度低下を発生させ、輝度低下方
向をZ相信号としても良い。
【0124】このように本実施の形態では、第1の実施
の形態の効果に加え、エンコーダ12やモータ11を操
作部7から遠方に配置し術者のもつ部分の軽量化を図っ
た軽量化超音波内視鏡の位相ズレの補正を行いながら、
画像回転ができる。
【0125】図25は本発明の第7の実施の形態に係る
超音波診断装置の構成を示す構成図である。
【0126】第7の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0127】上記の各実施の形態の超音波内視鏡は、全
て機械走査式超音波内視鏡であったが、本実施の形態で
は、機械走査式超音波内視鏡と電子走査式超音波内視鏡
との多画面表示の場合に、両方の画像を独立して画像回
転させることのできる超音波診断装置について説明す
る。
【0128】図25に示すように、本実施の形態の観測
装置4は、電子走査式ラジアル超音波内視鏡91と機械
走査式超音波内視鏡92が同時に接続可能となってい
る。
【0129】電子走査式ラジアル超音波内視鏡92に
は、複数振動子93が円形状に配列されている。そし
て、電子走査式ラジアル超音波内視鏡92には、図示し
ない複数の同軸ケーブルが接続されており、観測装置4
に反射エコー信号を転送している。一方、観測装置4に
は、公知の複数の増幅器21、A/D変換器22、デジ
タル遅延線94及び加算回路95よりなる受信回路が具
備され走査線のデータが得られるようになっていて、こ
の得られた走査線データは1次元メモリ96に格納され
る。
【0130】一方、機械走査式超音波内視鏡44からの
反射エコー信号で得られた走査線データは、第1の実施
の形態と同様に、1次元メモリ23に格納される。
【0131】また、観測装置4には、上記各々の1次元
メモリ23、96の読み出し制御を独立して制御するP
PI表示信号制御部97が具備されている。
【0132】そして、第1の実施の形態と同様な方法
で、PPI表示信号制御部97により1次元メモリ2
3、96の読み出しを、各々独立して制御し多画面表示
を行う。
【0133】したがって、このように本実施の形態で
は、第1の実施の形態の効果に加え、得られた多画面
は、各々独立して画像回転が可能となる。
【0134】図26は本発明の第8の実施の形態に係る
超音波内視鏡の内部回路の一部及び観測装置の内部回路
の一部の構成を示す構成図である。
【0135】第8の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0136】図26に示すように、超音波内視鏡2の内
部回路には、スキャナコード発生回路101と、アナロ
グ遅延回路102が存在する。
【0137】また、観測装置4の内部回路には、オフセ
ンター量設定回路103と、画像化回路104が存在す
る。
【0138】(作用)スキャナコード発生回路101
は、観測装置4に対し、超音波内視鏡2の種類を示すス
キャナコードを送る。観測装置4は、そのスキャナコー
ドをオフセンター量設定回路103に取り込み、オフセ
ンター量設定回路103に用意されている値の中から、
オフセンター量を選択し設定する。画像化回路104は
上記設定されたオフセンター量をもとに、超音波内視鏡
2からの受信信号を画像化する。
【0139】超音波内視鏡2の受信信号をアナログ遅延
回路102に通過させる。受信信号を遅延させること
は、画像化回路104から見れば、等価的にオフセンタ
ーを大きくすることになる。
【0140】アナログ遅延回路102の遅延量を、A=
(超音波内視鏡2の実際のオフセンター量)、B=(ス
キャナコードによりオフセンター量設定回路103が設
定するオフセンター量)とすると、 (A−B)×2/音速 と設定することにより、画像化回路104で処理される
受信信号の等価的なオフセンター量は、超音波内視鏡2
の実際のオフセンター量に等しくなる。
【0141】(効果)超音波内視鏡2のオフセンター量
が観測装置4のオフセンター量設定回路103に用意さ
れていない値であっても、等価的に正確なオフセンター
量を設定することができるので、超音波内視鏡2を観測
装置4で使用することができる。
【0142】図27は本発明の第9の実施の形態に係る
観測装置の内部回路の一部の構成を示す構成図である。
【0143】第9の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0144】図27に示すように、観測装置4の内部回
路には、音線データ格納用メモリ201、DSC回路2
02、D/Aコンバータ203、TV信号作成信号回路
204、フレームメモリ205、アドレス発生回路20
6、RS−232C回路207が存在する。
【0145】(作用)音声データ格納用メモリ201に
は、観測装置4内で処理された超音波信号の音声データ
が格納される。DSC回路202は、上記音声データ
を、音声データ格納用メモリ201から読み取り、座標
変換・補間等の処理を行って、TV信号としてデジタル
データで出力する。そして、D/Aコンバータ203
は、上記デジタルのTV信号をアナログ化して出力す
る。
【0146】また、TV信号作成用信号回路204は、
DSC回路203がデータを読み出力するタイミング信
号とTV走査の位置指定信号を発生する。
【0147】フレームメモリ205は、DSC回路20
3が出力する上記デジタルデータが格納されるととも
に、パソコン等で使用される画像保存のフォーマットヘ
ッダ情報が格納されている。
【0148】アドレス発生回路206は、上記フォーマ
ットに従ってフレームメモリ205を読み出せるように
アドレスを発生する。
【0149】RS−232C出力回路207は、観測装
置4外部のパソコンの指示により、アドレス発生回路2
06の出力するアドレスに従い、フレームメモリ205
よりデータを読みだし、観測装置外部に対してシリアル
信号として出力する。
【0150】(効果)観測装置4外部のパソコン側に、
特別なハードを用意することなく、簡易な通信ソフトを
用意するだけで、TVモニタに表示される超音波画像と
同じ画像を取り込むことができる。また、途中でアナロ
グ信号に変換されないため、画像の劣化を防止すること
ができる。
【0151】[付記] (付記項1) 体内に超音波を送受する1本あるいは複
数の超音波プローブを観測装置に接続し、体内観察を行
う超音波診断装置において、前記観測装置は、前記超音
波プローブからの超音波エコーデータを記憶するエコー
データ記憶手段と、前記エコーデータ記憶手段に対する
超音波エコーデータの書き込みを制御する書き込み制御
手段と、前記エコーデータ記憶手段に対する超音波エコ
ーデータの読み出しを制御する読み出し制御手段と、前
記書き込み制御手段及び/または前記読み出し制御手段
における、書き込み及び/または読み出しのタイミング
を制御するタイミング制御手段とを備えたことを特徴と
する超音波診断装置。
【0152】(付記項2) 前記超音波プローブの超音
波の送受を停止または起動させるためのフリーズ手段を
備え、前記タイミング制御手段により、前記書き込み制
御手段及び前記読み出し制御手段は、前記フリーズ手段
のON/OFF動作によって、前記エコーデータ記憶手
段に対する書き込み制御と、前記エコーデータ記憶手段
に対する読み出し制御を切り換えて行うことを特徴とす
る付記項1に記載の超音波診断装置。
【0153】(付記項3) 超音波エコーデータによる
複数の画像の重畳表示の有無によって、前記タイミング
制御手段は、書き込み制御及び/または読み出し制御の
動作を開始することを特徴とする付記項1に記載の超音
波診断装置。
【0154】(付記項4) 前記タイミング制御手段
は、接続される前記超音波プローブの種類に基づき、前
記書き込み制御手段及び/または前記読み出し制御手段
における、書き込み及び/または読み出しのタイミング
を制御することを特徴とする付記項1に記載の超音波診
断装置。
【0155】(付記項5) 前記エコーデータ記憶手段
を複数具備し、前記タイミング制御手段は、書き込み制
御及び/または読み出し制御を独立して行うことを特徴
とする付記項1に記載の超音波診断装置。
【0156】(付記項6) 前記超音波プローブの超音
波媒体を内包する内包部材に、前記内包部材と音響イン
ピーダンスの異なる部材を設け、前記観測装置は、前記
超音波プローブからの受信信号のエコー強度比較手段を
備え、前記タイミング制御手段は、前記エコー強度比較
手段の比較結果に基づき、書き込み制御及び/または読
み出し制御を行うことを特徴とする付記項1に記載の超
音波診断装置。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように本発明の超音波診断
装置によれば、タイミング制御手段が書き込み制御手段
及び/または読み出し制御手段における、書き込み及び
/または読み出しのタイミングを制御するので、簡単な
操作により、最適な画像回転を行い、超音波像上に表示
されるROIを術者の見やすい位置に合わせて診断時間
を短縮することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る超音波診断装
置の構成を示す構成図
【図2】図1のTV表示信号発生部の構成を示すブロッ
ク図
【図3】図1の超音波診断装置における各信号のタイミ
ングを示すタイミングチャート
【図4】図1の観測装置による実際のPPI表示データ
の格納状態を示す図
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る判定回路の構
成を示すブロック図
【図6】図5の判定回路を備えた超音波診断装置が解決
する問題を説明する説明図
【図7】図5の判定回路における各信号のタイミングを
説明する説明図
【図8】図5の判定回路を備えた超音波診断装置の作用
を説明する第1の説明図
【図9】図5の判定回路を備えた超音波診断装置の作用
を説明する第2の説明図
【図10】図5の判定回路を備えた超音波診断装置のフ
リーズとフリーズ解除時の画像回転(イメージローテー
ション)動作に関する制御の流れを示すフローチャート
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るはTV表示
信号発生部の構成を示すブロック図
【図12】図11のTV表示信号発生部を備えた超音波
診断装置が解決する問題を説明する説明図
【図13】図11のTV表示信号発生部を備えた超音波
診断装置の作用を説明する説明図
【図14】本発明の第4の実施の形態に係る穿刺用超音
波内視鏡の先端の構成を示す構成図
【図15】図14の穿刺用超音波内視鏡を備えた超音波
診断装置のキーボードの要部の構成を示す構成図
【図16】図14の穿刺用超音波内視鏡の穿刺挿入口金
を示す図
【図17】図14の穿刺用超音波内視鏡を備えた超音波
診断装置の作用を説明する説明図
【図18】本発明の第5の実施の形態に係る超音波診断
装置の構成を示す構成図
【図19】図18の超音波診断装置の作用を説明する説
明図
【図20】本発明の第6の実施の形態に係る超音波診断
装置の構成を示す構成図
【図21】図20の軽量化超音波内視鏡の超音波振動子
を保護する先端キャップの構成を示す構成図
【図22】図20のZ相方向検出回路の構成を示すブロ
ック図
【図23】図20の超音波診断装置の作用を説明する説
明図
【図24】図21の先端キャップの変形例を示す図
【図25】本発明の第7の実施の形態に係る超音波診断
装置の構成を示す構成図
【図26】本発明の第8の実施の形態に係る超音波内視
鏡の内部回路の一部及び観測装置の内部回路の一部の構
成を示す構成図
【図27】本発明の第9の実施の形態に係る観測装置の
内部回路の一部の構成を示す構成図
【図28】従来の超音波診断装置を説明する説明図
【図29】従来の超音波診断装置の作用を説明する説明
【符号の説明】
1…超音波診断装置 2…超音波内視鏡 3…TVモニタ 4…観測装置 5…超音波振動子 6…挿入部 7…操作部 7a…フリーズスイッチ 8…電気コード 9…記憶部 10…シャフト 11…モータ 12…エンコーダ 21…増幅器 22…A/D変換器 23…1次元メモリ 24…SRAM 25…PPI表示信号発生部 26…TV表示信号発生部 27…XY座標アドレス発生回路 28…極座標ルックアップテーブル 29…同期信号発生回路 30…空間フィルタ 31…D/A変換器 32…判定回路 33…1次元メモリ書き込み制御回路 34…キーボード 35…CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に超音波を送受する1本あるいは複
    数の超音波プローブを観測装置に接続し、体内観察を行
    う超音波診断装置において、 前記観測装置は、 前記超音波プローブからの超音波エコーデータを記憶す
    るエコーデータ記憶手段と、 前記エコーデータ記憶手段に対する超音波エコーデータ
    の書き込みを制御する書き込み制御手段と、 前記エコーデータ記憶手段に対する超音波エコーデータ
    の読み出しを制御する読み出し制御手段と、 前記書き込み制御手段及び/または前記読み出し制御手
    段における、書き込み及び/または読み出しのタイミン
    グを制御するタイミング制御手段とを備えたことを特徴
    とする超音波診断装置。
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