JP2005006711A - 超音波内視鏡診断システム - Google Patents

超音波内視鏡診断システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005006711A
JP2005006711A JP2003171287A JP2003171287A JP2005006711A JP 2005006711 A JP2005006711 A JP 2005006711A JP 2003171287 A JP2003171287 A JP 2003171287A JP 2003171287 A JP2003171287 A JP 2003171287A JP 2005006711 A JP2005006711 A JP 2005006711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
image
endoscope
ultrasonic endoscope
signal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003171287A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonao Kawashima
知直 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003171287A priority Critical patent/JP2005006711A/ja
Publication of JP2005006711A publication Critical patent/JP2005006711A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

【課題】術者が湾曲操作の方向と超音波画像の方向との関係を認識させるとともに、光学画像での所見と超音波画像での所見とを対比させやすくする。
【解決手段】複数の超音波振動子を挿入軸の周囲に環状に設けた電子ラジアル走査型超音波内視鏡203と、電子ラジアル走査型超音波内視鏡203からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する超音波信号処理回路304と、電子ラジアル走査型超音波内視鏡203の挿入軸を中心とするアップ方向を示す指標を作成するアップ方向指標作成回路309と、超音波信号処理回路304により生成された超音波画像と、アップ方向指標作成回路309により作成された指標とを合成して表示する表示回路308とを具備する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波内視鏡診断システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、第1の従来技術について説明する。図10は、内視鏡挿入軸に垂直な断面を超音波断層像として表示するメカニカルラジアル走査型超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡診断システムの全体構成を示す概念図である。図10に示すように、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡103の先端には1素子の超音波振動子100と、その外側にあって、超音波振動子100の周囲に満たされた音響媒体を封止する先端キャップ112とが設けられている。この超音波振動子100は、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡103の手元側に設けられたロータリーエンコーダ付きモーター104により、可撓性のあるフレキシブルシャフト111を介して回転駆動されることによりラジアル走査を行なうことができる。さらに、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡103の手元側にはフリーズスイッチ105が設けられている。
【0003】
超音波観測装置109は、ラジアル走査される超音波振動子100からのエコー信号に各種、公知の信号処理を施すことにより超音波画像を生成する。このようにして得られる超音波画像は、内視鏡挿入軸に垂直な断面の超音波画像を表わしている。
【0004】
また、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡103の先端にはCCDカメラを備えた光学観察窓101が設けられている。光学像観測装置108は、CCDカメラからのCCD信号に各種、公知の信号処理を施すことにより光学画像を生成する。このようにして得られた光学画像は内視鏡先端から前方の内視鏡光学画像を表わしている。
【0005】
超音波観測装置109は、光学像観測装置108で得られた光学画像を表わす信号107を取り込んで生成した超音波画像と合成する。合成された信号は、モニター110の画面に同時に表示される。図11は表示画面の一例を示している。光学画像120と超音波画像121とが表示画面の左右に表示されている。さらに超音波画像121の中央部には超音波振動子100の回転中心124の周囲に超音波振動子100と先端キャップ112もしくは超音波振動子表面からの多重エコー123が表示されている。
【0006】
術者は、1つのモニター110上で光学画像120と超音波画像121とを同時に観察することにより、光学画像120による胃などの管腔状臓器の組織表面の所見と、超音波画像による組織内部の所見とを対比させながら診断を行なうことができる。
【0007】
また、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡103の先端には、先端の向きを変更するための先端湾曲部102が設けられており、術者がメカニカルラジアル走査型超音波内視鏡103の手元側に設けられた湾曲操作ノブ106を回転させることでこの湾曲の状態を制御するようになっている。したがって、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡103の先端の向きを変えることにより、光学画像と超音波画像の視野方向を変更することができる。
【0008】
また、光学画像120には、図10のアップ方向に相当する方向にアップ方向指標122が設けられており、術者はこのアップ方向指標122を見ながら湾曲操作ノブ106を操作することで、腫瘍などの関心領域を、画像の中心等の画像内の所望の位置に移動させることができる。
【0009】
次に、第2の従来技術について説明する。従来より、内視鏡挿入軸を含む平面内にアレー状に複数の超音波振動子を設けた電子走査型超音波顕微鏡として電子リニア走査型、コンベックス走査型、電子セクタ走査型超音波内視鏡が知られている。これらの超音波内視鏡から得られる超音波画像は、図12(コンベックス走査型超音波内視鏡の場合)及び図13(電子リニア走査型超音波内視鏡の場合)に示すように、内視鏡挿入軸を含む平面に沿った断層像となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
まず、第1の従来技術の課題について説明する。上記した従来のメカニカルラジアル走査型超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡診断システムでは、フレキシブルシャフト111の先端に設けられた1素子の超音波振動子100が超音波内視鏡挿入軸の周りのどの角度を向いているかを、フレキシブルシャフト111の他端に設けられたモーター104に取り付けられたロータリーエンコーダの出力により認識していた。そのため、図11に示す超音波画像121においてどの方向が湾曲操作のアップ方向で、どの方向が湾曲操作のダウン方向であるのかをモニター110上に正確に表示することができなかった。なぜなら、フレキシブルシャフト111を用いた構造には以下の課題があるためである。
【0011】
1.メカニカル超音波内視鏡の始動時に、フレキシブルシャフト111のねじれのある先端側とロータリーエンコーダ側との角度ずれが大きく、ロータリーエンコーダでは超音波振動子100の絶対位置を把握することができない。
【0012】
2.一方、1.の角度ずれをキャリブレーションする方法が提案されているが、この角度ずれは、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡103の体腔内挿入形状の違いによってフレキシブルシャフト111に与えるテンションの相違により異なるため、予めデータなどを用意してキャリブレーションすることは困難である。従って、術者には超音波画像においてどの方向が湾曲操作のアップ方向で、どの方向が湾曲操作のダウン方向であるのかがわからず、どのような湾曲操作を行なえば超音波画像上の関心領域が所望の位置にくるのかがわからない、という問題があった。また、光学画像と超音波画像の方向が一致せず、光学画像での所見と超音波画像での所見を対比させにくいという問題があった。
【0013】
そこで、本発明の第1の目的は、術者が湾曲操作の方向と超音波画像の方向との関係を認識することができ、さらには、光学画像と超音波画像の方向を一致させることにより、光学画像での所見と超音波画像での所見とを対比させやすい超音波内視鏡診断システムを提供することにある。
【0014】
次に、第2の従来技術の課題について説明する。内視鏡挿入軸を含む平面での断層像をモニター上で観察しても、どちらが口側でどちらが肛門側かがわかりにくいため、結局どこをどのように観察しているのか術者が推測する解剖図と対比させることが困難であるという問題があった。
【0015】
そこで、本発明の第2の目的は、術者が診断している超音波画像の向きをわかりやすく表示することができる超音波内視鏡診断システムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記した第1の目的を達成するために、第1の発明は、複数の超音波振動子を挿入軸に垂直な平面上で、該挿入軸の周囲に設けた電子走査型超音波内視鏡と、前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、前記電子走査型超音波内視鏡の挿入軸を中心とする所定の方向を示す指標を作成する指標作成手段と、前記信号処理手段により生成された超音波画像と、前記指標作成手段により作成された指標とを合成して表示する表示手段とを具備する。
【0017】
また、第2の発明は、第1の発明に係る超音波内視鏡診断システムにおいて、前記電子走査型超音波内視鏡は、その挿入部先端に設けられた湾曲部と、この湾曲部を操作するための湾曲操作部とを有する。
【0018】
また、第3の発明は、複数の超音波振動子を挿入軸に垂直な平面上で、前記挿入軸の周囲に設け、さらに光学画像撮像手段を設けた電子走査型超音波内視鏡と、
前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、前記光学画像撮像手段により得られた光学画像と、前記超音波画像とをそれぞれの方向を一致させて同時もしくは順次表示する表示手段とを具備する。
【0019】
また、第4の発明は、前記信号処理手段は前記超音波画像を回転させる手段を有し、前記表示手段は前記超音波画像と前記光学画像のうち、いずれか一方の回転に合わせて他方を回転させることにより、それぞれの方向を一致させて同時もしくは順次表示する。
【0020】
また、第5の発明は、複数の超音波振動子を挿入軸を含む平面内にアレイ状に設けた電子走査型超音波内視鏡と、前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、前記電子走査型超音波内視鏡の先端方向を示す先端方向マークを生成する先端マーク生成手段と、前記信号処理手段により生成された超音波画像と、前記先端マーク生成手段により生成された先端方向マークとを合成して表示する表示手段とを具備する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1は、内視鏡挿入軸に垂直な断面を超音波断層像として表示する電子ラジアル走査型超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡診断システムの全体構成を示す概念図である。また、図2は、本システムの全体構成を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、電子ラジアル走査型超音波内視鏡203の先端には、多素子の超音波振動子で構成される超音波振動子アレー200が、電子ラジアル走査型超音波内視鏡203の挿入軸を中心に環状に固定配置されている。超音波振動子アレー200のうち、アップ方向に位置する素子と、ダウン方向に位置する素子とはあらかじめ決められている。超音波振動子アレー200からの多数の配線は束ねられ、内視鏡203の内部を経由して外部に延在するケーブル211により超音波観測装置209に接続されている。
【0024】
また、電子ラジアル走査型超音波内視鏡203の先端にはCCDカメラを備えた光学観察窓201が設けられている。光学観察窓201のCCDカメラは、内視鏡203の内部を経由して外部に延在するケーブル212により光学像観測装置208に接続されている。
【0025】
電子ラジアル走査型超音波内視鏡203では、環状に固定配置された多素子の超音波振動子を選択的に駆動してラジアル走査を行うので、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡で必要とされるフレキシブルシャフトやロータリーエンコーダなどは不要である。また、超音波振動子アレー200の各素子と上記光学観察窓201の位置関係はあらかじめ決められている。
【0026】
206は湾曲操作ノブであり、術者がこの湾曲操作ノブ206を所定量回転させると先端湾曲部202がアップ/ダウン方向に所定量湾曲する。205はフリーズスイッチである。
【0027】
図2に示すように、超音波観測装置209は、光学画像メモリ300と、駆動素子切換回路301と、超音波画像メモリ302と、超音波送信回路303と、超音波信号処理回路304と、画像回転制御回路305と、合成回路306と、入力制御回路307と、表示回路308と、アップ方向指標作成回路309とを備えている。
【0028】
超音波送信回路303は、超音波振動子を振動させて超音波ビームを発生させるためのパルス電圧を発生する部分であり、図示しないパルス発生回路と遅延回路とを備えている。超音波送信回路303からのパルス電圧は駆動素子切換回路301に入力される。駆動素子切換回路301は、超音波振動子アレー200のうち特定の超音波振動子を選択してパルス電圧を印加することにより当該超音波振動子を駆動する。駆動された超音波振動子からは超音波ビームが空間に出力される。図2に示すように配置された超音波振動子アレー200の超音波振動子を順次選択して切り替え駆動することによりラジアル走査が行なわれる。
【0029】
駆動された超音波振動子からのエコー信号は駆動素子切換回路301を経由して超音波信号処理回路304に入力される。超音波信号処理回路304は、入力されたエコー信号をもとに超音波画像データを生成する。超音波画像データはいったん超音波画像メモリ302に記憶される。
【0030】
一方、光学像観測装置208は、光学観察窓201のCCDカメラからのCCD信号に各種、公知の信号処理を施すことにより光学画像を生成する。このようにして得られた光学画像は内視鏡先端から前方の内視鏡光学画像を表わしている。光学画像を表わす信号207は、超音波観測装置209の光学画像メモリ300にいったん記憶される。
【0031】
アップ方向指標作成回路309は、超音波画像と光学画像に関するアップ方向を表わす指標を作成する部分であり、作成されたアップ方向指標は合成回路306に送られる。
【0032】
合成回路306は、光学画像メモリ300から読み出した光学画像と、超音波画像メモリ302から読み出した超音波画像とを合成するとともに、アップ方向指標作成回路309から送られたアップ方向指標を付加して表示回路308に送る。表示回路308は、合成された画像をモニター210に表示する。
【0033】
図4は表示画面の一例を示している。光学画像220と超音波画像221とが表示画面の左右に表示されており、さらに光学画像220の上部と超音波画像221の上部にはアップ方向指標222が表示されている。さらに超音波画像221の中央部には超音波振動子の回転中心224の周囲に多重エコー223が表示されている。
【0034】
図3は、超音波観測装置209内の超音波信号処理回路304の構成を示す図であり、複数の増幅器401〜404と、これら複数の増幅器401〜404に対応して設けられた複数の受信遅延回路405〜408と、加算回路409と、検波回路410と、対数増幅回路411と、音線メモリ412と、DSC(デジタルスキャンコンバータ)413とを具備する。
【0035】
上記した構成において、超音波振動子アレー200を選択的に駆動して超音波ビームをラジアル走査して得られたエコー信号は、駆動素子切換回路301を介して超音波信号処理回路304に入力される。入力されたエコー信号は、増幅器401〜404で増幅処理が施され、受信遅延回路405〜408でそれぞれ所定量の遅延が施された後、加算回路409において加算される。次に検波回路410において検波され、対数増幅回路411において対数増幅された後、エコーデータとして音線メモリ412に順次蓄積される。
【0036】
DSC413はこのエコーデータを音線メモリ412から順次読み出してモニター210上に表現できる直交座標系のデータに座標変換し、座標変換後の画像データを超音波画像メモリ302に蓄積する。
【0037】
ところで、超音波内視鏡診断システムを用いて診断を行なっているときに、表示された超音波画像を回転させて観察したい場合があるが、この場合には以下の方法が用いられる。音線メモリ412に蓄積されている音線データのうちどのデータを読み出すかは画像回転制御回路305からの制御信号により指定される。この制御信号はキーボード301に取り付けられた画像回転ノブ311の回転角度に比例して変化するようになっており、術者が画像回転ノブ311を回転させると、これが入力制御回路307を介して画像回転制御回路305に伝えられる。画像回転制御回路305により読み出しを開始すべき音線データの指定がDSC413に対してなされ、当該DSC413が音線メモリ412から指定された音線データを読み出すことにより超音波画像に対する画像回転処理が行なわれる。
【0038】
画像回転制御回路305からの上記制御信号はアップ方向指標作成回路309にも送られ、アップ方向指標についても超音波画像と同じ回転量だけ回転させるむねの指示がなされる。従って、合成回路306には、所定の画像回転を行なった超音波画像及びアップ方向指標が入力される。
【0039】
一方、光学画像は画像回転を行なわない状態で合成回路306に入力され、当該合成回路306においてアップ方向指標の回転量に対応した画像回転が行なわれる。
【0040】
合成回路306は、このようにして画像回転された光学画像、超音波画像、アップ方向指標とを合成して表示回路308に送る。これによって、図5に示すような回転処理が施された画像がモニター210に表示される。
【0041】
上記した第1実施形態によれば、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡ではなく、電子ラジアル走査型超音波内視鏡を用いて超音波内視鏡診断システムを構成するようにしたので、光学画像だけでなく超音波画像上の所定の位置にアップ方向を示す指標を設けることができる。これにより、湾曲操作の方向と超音波画像の方向の関係がわかりやすくなるので、術者は湾曲操作を行なったときに超音波画像がどのように変化するのかを予測しやすいという効果がある。
【0042】
また、画像回転ノブによる画像回転の際に、光学画像と超音波画像のアップ方向を一致させながら回転させるようにしたので、術者は常に光学画像での所見と超音波画像での所見を対比させやすくなる。
【0043】
また、第1実施形態によれば、メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡ではなく、電子ラジアル走査型超音波内視鏡を用い、光学画像と超音波画像とをそれぞれの方向を一致させて同時もしくは順次表示させたので、フレキシブルシャフト111のねじれに起因する超音波内視鏡先端側とロータリーエンコーダ側の角度ずれが発生しない。そのため、図10に示した従来例に比して、光学画像と超音波画像とを正確に一致させて表示することができる。
【0044】
なお、第1実施形態では方向を示す指標としてアップ方向のみを表示させたが、ダウン方向あるいはその他の任意の方向を表示させても良く、さらには指標を複数表示するようにしても良い。
【0045】
また、第1実施形態では合成回路306が光学画像と超音波画像とを合成し、モニター210が図5に示すように両画像を同時に並べて表示したが、モニター210が光学画像と超音波画像とを順次に表示できるよう構成、作用させても良い。このような構成、作用させても、術者は、湾曲走査の方向と超音波画像の方向との関係を認識することができ、光学画像での所見と超音波画像での所見との対比をさせやすくすることができる。
【0046】
また、第1実施形態ではモニターが1台で構成されていたが、複数のモニターを設け、光学画像と超音波画像とをそれぞれ別々のモニターに表示させ、かつ同時に表示させても良い。この構成によっても上述の効果が損なわれることは無い。
【0047】
また、第1実施形態では電子走査型超音波内視鏡として、複数の超音波振動子を挿入軸の周囲に環状に設けた電子ラジアル走査型超音波内視鏡を用いて構成したが、複数の超音波振動子を必ずしも360度環状に設ける必要はなく、180度、270度、300度などと超音波振動子の一部が欠けていても良い。
【0048】
また、第1実施形態では術者が画像回転ノブ311を回転させることにより、画像回転制御回路305とDSC413が超音波画像を回転した後、アップ方向指標作成回路309がアップ方向指標に対し同じ回転量だけ回転処理を施し、合成回路306が光学画像に対し同じ回転処理を施すよう構成した。しかし、先に光学画像を回転させ、その後でアップ方向指標と超音波画像とに対し同じ回転量だけ回転処理を施すよう構成しても良く、回転処理の順序には限定されない。
【0049】
(第2実施形態)
図6は、電子走査型超音波内視鏡の1つとしての電子コンベックス走査型超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡診断システムの全体構成を示すブロック図である。第1実施形態で説明した図2のシステムの構成要素と同一の機能を有するものには同一の参照符号を付してあり、ここでの説明は省略する。
【0050】
電子コンベックス走査型超音波内視鏡501では、図6に示すように、その先端には、多素子の超音波振動子で構成される超音波振動子アレー500が、挿入軸を含む平面内に配置されている。
【0051】
超音波観測装置509は、図2の超音波観測装置209とほぼ同様の構成を備えているが、超音波観測装置509はさらに内視鏡識別IC503が内蔵された超音波コネクタ502と、読出し部510と、先端マーク生成回路504とを有している。読出し部510は、内視鏡識別IC503に記憶された情報を読み出すことにより、超音波観測装置509に接続されている超音波内視鏡の種類を判別する。例えば、判別結果が電子ラジアル走査型であった場合には第1実施形態で説明したアップ方向指標を作成する指示をアップ方向指標作成回路309に送る。また、電子コンベックス走査型かあるいは電子リニア走査型であった場合、読出し部510は、先端方向マークをグラフィックデータとして生成するむねの指示を先端マーク生成回路504に送る。
【0052】
なお、図6は、電子コンベックス走査型超音波内視鏡501が接続されている例を示しているので、読出し部510はこれを認識して、先端方向マークをグラフィックデータとして生成するむねの指示を先端マーク生成回路504に送る。
【0053】
合成回路306は、例えば超音波画像メモリ302に記憶されている超音波画像を読み出して上記グラフィックデータと合成し、表示回路308に出力すると、表示回路308は図7〜図9に示すような表示画面をモニター210に表示する。図7は、超音波画像450の上部に先端方向マーク451として黒丸を表示したようすを示す図である。図8は、超音波画像450の上部に先端方向マーク451として「SCOPE」の文字と方向を示す矢印を表示したようすを示す図である。矢印は内視鏡501の向きを示し、図では左向きを示している。さらに図9は、超音波画像450の上部に先端方向マーク451として内視鏡を表わす模式図を表示したようすを示す図である。図では左向きを示している。
【0054】
上記した第2実施形態によれば、術者が診断している超音波画像の向きをわかりやすくしたので、術者が推測する解剖図との対比を容易に行なうことができる。
【0055】
なお、本実施形態では、電子走査型超音波内視鏡の1つとして電子コンベックス走査型超音波内視鏡を挙げたが、電子リニア走査型あるいは電子セクタ走査型の超音波内視鏡であってもよい。
【0056】
(付記)
上記した具体的な実施形態から以下のような構成の発明を抽出することができる。
【0057】
1. 複数の超音波振動子を挿入軸に垂直な平面上で、該挿入軸の周囲に設けた電子走査型超音波内視鏡と、
前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、
前記電子走査型超音波内視鏡の挿入軸を中心とする所定の方向を示す指標を作成する指標作成手段と、
前記信号処理手段により生成された超音波画像と、前記指標作成手段により作成された指標とを合成して表示する表示手段と
を具備することを特徴とする超音波内視鏡診断システム。
【0058】
2. 前記電子走査型超音波内視鏡は、光学画像撮像手段を有し、前記表示手段は、前記光学画像撮像手段により得られた光学画像と、前記超音波画像とをそれぞれの方向を一致させて同時もしくは順次表示することを特徴とする1記載の超音波内視鏡診断システム。
【0059】
3. 前記信号処理手段は、前記超音波画像を回転させる手段を有し、前記指標作成手段は、前記超音波画像の回転に対応して前記指標を回転させる手段を有することを特徴とする1記載の超音波内視鏡診断システム。
【0060】
4. 前記信号処理手段は、前記超音波画像を回転させる手段を有し、前記合成手段は、前記光学画像を回転させる手段を有し、前記指標作成手段は、前記超音波画像及び前記光学像の回転に対応して、それぞれ前記超音波画像に関する指標と、前記光学像に関する指標とを回転させる2記載の超音波内視鏡診断システム。
【0061】
5. 複数の超音波振動子を挿入軸に垂直な平面上で、前記挿入軸の周囲に設け、さらに光学画像撮像手段を設けた電子走査型超音波内視鏡と、
前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、
前記光学画像撮像手段により得られた光学画像と、前記超音波画像とをそれぞれの方向を一致させて同時もしくは順次表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする超音波内視鏡診断システム。
【0062】
上記5(請求項3に対応)の構成によれば、フレキシブルシャフトのねじれに起因する超音波内視鏡先端側とロータリーエンコーダ側の角度ずれが発生しない。そのため、図10に示した従来例に比して、光学画像と超音波画像とを正確に方向を一致させて表示することができる。
【0063】
6. 前記信号処理手段は前記超音波画像を回転させる手段を有し、
前記表示手段は前記超音波画像と前記光学画像のうち、いずれか一方の回転に合わせて他方を回転させることにより、それぞれの方向を一致させて同時もしくは順次表示したこと、
を特徴とする5記載の超音波内視鏡診断システム。
【0064】
7. 複数の超音波振動子を挿入軸を含む平面内にアレイ状に設けた電子走査型超音波内視鏡と、
前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、
前記電子走査型超音波内視鏡の先端方向を示す先端方向マークを生成する先端マーク生成手段と、
前記信号処理手段により生成された超音波画像と、前記先端マーク生成手段により生成された先端方向マークとを合成して表示する表示手段と
を具備することを特徴とする超音波内視鏡診断システム。
【0065】
8. 前記電子走査は、電子コンベックス走査、電子リニア走査、電子セクタ走査のうちのいずれか1つであることを特徴とする7記載の超音波内視鏡診断システム。
【0066】
9. 前記先端方向マークは、超音波内視鏡を表わす模式図であることを特徴とする7記載の超音波内視鏡診断システム。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、電子ラジアル走査型超音波内視鏡を用いて超音波画像上に湾曲操作の方向を正確に表示するようにしたので、術者は、湾曲操作の方向と超音波画像の方向との関係を認識することができる。また、光学画像と超音波画像の方向を一致させるようにしたので、光学画像での所見と超音波画像での所見との対比をさせやすくなる。
【0068】
また、本発明によれば、術者が診断している超音波画像の向きをわかりやすく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るメカニカルラジアル走査型超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡診断システムの全体構成を示す概念図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る超音波内視鏡診断システムの全体構成を示すブロック図である。
【図3】超音波観測装置209内の超音波信号処理回路304の構成を示す図である。
【図4】第1実施形態の方法による表示画面の一例を示す図である。
【図5】図4に示す表示画面を回転させたときの表示画面を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る超音波内視鏡診断システムの全体構成を示すブロック図である。
【図7】第2実施形態の方法による表示画面の一例を示す図である。
【図8】第2実施形態の方法による表示画面の他の例を示す図である。
【図9】第2実施形態の方法による表示画面の他の例を示す図である。
【図10】メカニカルラジアル走査型超音波内視鏡を用いた超音波内視鏡診断システムの全体構成を示す概念図である。
【図11】従来の方法による表示画面の一例を示す図である。
【図12】コンベックス走査型超音波内視鏡から得られる超音波画像の説明図である。
【図13】電子リニア走査型超音波内視鏡から得られる超音波画像の説明図である。
【符号の説明】
200 超音波振動子アレー(多素子)
201 光学観察窓
202 先端湾曲部
203 電子ラジアル走査型超音波内視鏡
205 フリーズスイッチ
206 湾曲操作ノブ
207 光学画像信号
208 光学像観測装置
209 超音波観測装置
210 モニター
300 光学画像メモリ
301 駆動素子切換回路
302 超音波画像メモリ
303 超音波送信回路
304 超音波信号処理回路
305 画像回転制御回路
306 合成回路
307 入力制御回路
308 表示回路
309 アップ方向指標作成回路
310 キーボード
311 画像回転ノブ

Claims (5)

  1. 複数の超音波振動子を挿入軸に垂直な平面上で、該挿入軸の周囲に設けた電子走査型超音波内視鏡と、
    前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、
    前記電子走査型超音波内視鏡の挿入軸を中心とする所定の方向を示す指標を作成する指標作成手段と、
    前記信号処理手段により生成された超音波画像と、前記指標作成手段により作成された指標とを合成して表示する表示手段と
    を具備することを特徴とする超音波内視鏡診断システム。
  2. 前記電子走査型超音波内視鏡は、その挿入部先端に設けられた湾曲部と、この湾曲部を操作するための湾曲操作部とを有することを特徴とする請求項1記載の超音波内視鏡診断システム。
  3. 複数の超音波振動子を挿入軸に垂直な平面上で、前記挿入軸の周囲に設け、さらに光学画像撮像手段を設けた電子走査型超音波内視鏡と、
    前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、
    前記光学画像撮像手段により得られた光学画像と、前記超音波画像とをそれぞれの方向を一致させて同時もしくは順次表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とする超音波内視鏡診断システム。
  4. 前記信号処理手段は前記超音波画像を回転させる手段を有し、
    前記表示手段は前記超音波画像と前記光学画像のうち、いずれか一方の回転に合わせて他方を回転させることにより、それぞれの方向を一致させて同時もしくは順次表示したこと、
    を特徴とする請求項3記載の超音波内視鏡診断システム。
  5. 複数の超音波振動子を挿入軸を含む平面内にアレイ状に設けた電子走査型超音波内視鏡と、
    前記電子走査型超音波内視鏡からのエコー信号に基づいて超音波画像を生成する信号処理手段と、
    前記電子走査型超音波内視鏡の先端方向を示す先端方向マークを生成する先端マーク生成手段と、
    前記信号処理手段により生成された超音波画像と、前記先端マーク生成手段により生成された先端方向マークとを合成して表示する表示手段と
    を具備することを特徴とする超音波内視鏡診断システム。
JP2003171287A 2003-06-16 2003-06-16 超音波内視鏡診断システム Withdrawn JP2005006711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003171287A JP2005006711A (ja) 2003-06-16 2003-06-16 超音波内視鏡診断システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003171287A JP2005006711A (ja) 2003-06-16 2003-06-16 超音波内視鏡診断システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005006711A true JP2005006711A (ja) 2005-01-13

Family

ID=34095819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003171287A Withdrawn JP2005006711A (ja) 2003-06-16 2003-06-16 超音波内視鏡診断システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005006711A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142454A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Fujifilm Corp 医療診断用プローブ、および医療診断システム
JP2008142355A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Aloka Co Ltd 画像形成システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142355A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Aloka Co Ltd 画像形成システム
JP2008142454A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Fujifilm Corp 医療診断用プローブ、および医療診断システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4551051B2 (ja) 超音波診断装置
JP4590293B2 (ja) 超音波観測装置
US20050203417A1 (en) Ultrasonic diagnosis apparatus
EP1632184A1 (en) Ultrasonic endoscope
WO2004028375A1 (ja) 超音波診断装置
WO2008041323A1 (en) Ultrasonic image processing device, and ultrasonic diagnosing device
JPH05111488A (ja) 超音波診断装置
JP2009061086A (ja) 超音波診断装置、並びに、画像処理方法及びプログラム
JP2008132109A (ja) 超音波診断装置及び過去画像データ参照方法
JPS6244495B2 (ja)
WO2005110237A1 (ja) 超音波診断装置及び超音波画像表示方法
JP2007268148A (ja) 超音波診断装置
JP3808990B2 (ja) 超音波画像診断装置
JP2000116655A (ja) 診断装置
JPH10118070A (ja) 超音波診断装置
JP2005006711A (ja) 超音波内視鏡診断システム
JPH0810263A (ja) 超音波・内視鏡複合システム
JP2009297346A (ja) 超音波観測装置、超音波内視鏡装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP4838449B2 (ja) 超音波診断装置
JPH11113912A (ja) 超音波画像診断装置
JP4474608B2 (ja) 超音波診断装置
JP5203058B2 (ja) 超音波検査装置及びその作動方法、並びに、画像処理プログラム
JP4041119B2 (ja) 超音波診断装置
JP4624883B2 (ja) 超音波画像処理装置及び超音波診断装置
JP2013013452A (ja) 超音波診断装置及び制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905