JPH11113912A - 超音波画像診断装置 - Google Patents

超音波画像診断装置

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JPH11113912A
JPH11113912A JP28083597A JP28083597A JPH11113912A JP H11113912 A JPH11113912 A JP H11113912A JP 28083597 A JP28083597 A JP 28083597A JP 28083597 A JP28083597 A JP 28083597A JP H11113912 A JPH11113912 A JP H11113912A
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ultrasonic
signal
dimensional
image
signals
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JP28083597A
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Kenji Kishi
健治 岸
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体腔内への挿入部の先端に位置検出器を設け
た構成において、挿入部内の信号線を減らして挿入部を
より細径化する。 【解決手段】 超音波内視鏡は、挿入部の先端部に超音
波振動子14と磁気ソースによる磁場を検出する磁気セ
ンサ15とを備えており、超音波振動子14は超音波観
測装置4に、磁気センサ15は位置検出装置6にそれぞ
れ接続されている。超音波振動子14で得られたエコー
信号と磁気センサ15の出力を基に得られた位置情報と
から被検部位の3次元データが取得され、超音波観察画
像が生成される。ここで、超音波振動子14に係るエコ
ー信号などの超音波信号と磁気センサ15に係る磁場検
出信号とを異なる周波数帯域の信号として、これらの信
号をハイパスフィルタ42,45及びローパスフィルタ
43,46で分別し、挿入部の蛇管41内において同一
の信号線44を介して伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体への超音波の
送受により3次元の超音波画像を得る超音波画像診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特開平6−261900号公報等
において開示されているように、体腔内で超音波振動子
のラジアルスキャンとリニアスキャンとを組み合わせた
スパイラルスキャン等の3次元スキャンを行いながら、
超音波を送受波して3次元の超音波画像を得る超音波診
断装置が提案されている。このような装置によれば、被
検体の様子を3次元的に観察、診断することができ、診
断能を向上させることが可能である。
【0003】特開平6−261900号公報の装置で
は、汎用の超音波内視鏡の先端に位置センサを設け、超
音波振動子により得られるエコーデータと位置センサで
得られる位置検出データとを基に、超音波3次元データ
を取得するようになっている。このような従来の超音波
診断装置では、図10に示すように、超音波内視鏡の体
腔内に挿入される部分(挿入部)101に、超音波振動
子102と超音波観測装置104との間で信号をやりと
りするための一般的な超音波内視鏡の伝送路である信号
線105に加えて、位置センサ103と位置検出装置1
06との間で位置検出信号を伝送する信号線107が設
けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、特開平
6−261900号公報等に開示されている従来の装置
では、超音波内視鏡の挿入部内に、超音波振動子からの
エコー信号を伝送する伝送路に加えて、位置センサから
の位置検出信号を伝送する伝送路を余分に設ける必要が
あるため、体腔内へ挿入する部分の超音波内視鏡が太く
なってしまい、被検者に負担がかかるという問題点があ
った。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、体腔内への挿入部の先端に位置検出器を設けた構成
において、挿入部をより細径化することが可能な超音波
画像診断装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波画像
診断装置は、生体の体腔内へ挿入され、先端に設けられ
た超音波振動子により被検部位に超音波を送受波してエ
コーデータを得る超音波プローブと、前記超音波プロー
ブの挿入部先端に設けられ、前記超音波振動子の位置を
検出する位置検出器と、前記超音波プローブにより得ら
れたエコーデータと前記位置検出器の出力を基に得られ
た位置情報とから被検部位の3次元データを取得する3
次元データ構成手段とを有する超音波画像診断装置であ
って、前記超音波振動子に係る信号と前記位置検出器に
係る信号とに異なった周波数の信号を使用して、これら
の信号を前記超音波プローブの挿入部内において同一の
信号路を介して伝送することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図8に基づき本発明の
第1実施形態を説明する。図1は超音波画像診断装置の
全体構成を示す構成説明図、図2は超音波内視鏡の先端
部の構成を拡大して示した斜視図、図3は超音波内視鏡
の挿入部における伝送路の概略構成を示すブロック図で
ある。
【0008】本実施形態の超音波画像診断装置は、体腔
内超音波プローブとしての超音波内視鏡1と、被検部位
の光学像観察用の照明光を供給する光源装置2と、被検
部位の光学観察画像を生成するビデオ装置3と、被検部
位の2次元の超音波断層画像を生成する超音波観測装置
4と、光学観察画像及び超音波断層画像を表示する観察
用モニタ5と、超音波内視鏡1の挿入部の位置検出を行
う位置検出装置6と、3次元の超音波画像を生成する超
音波3次元画像処理装置7と、3次元超音波画像を表示
する画像処理モニタ8と、これら装置間を結ぶケーブル
と、を有して構成されている。
【0009】超音波内視鏡1は、体腔内に挿入する細長
の挿入部9の基端部に太幅の操作部10が連設されてな
り、操作部10の側部より光源装置2に接続する光源ケ
ーブル11と超音波観測装置4に接続する超音波ケーブ
ル12とが延出している。
【0010】挿入部9の先端には先端キャップ13が設
けられ、この先端キャップ13の内部には図2に示すよ
うに超音波を送受波する超音波振動子14が回転可能に
配設されている。先端キャップ13の周囲には、先端に
磁場を検出する磁気センサ15が設けられ、基端部に観
察光照射窓16とCCDカメラ17とが設けられてい
る。また、先端キャップ13の基端側には、先端キャッ
プ13を太矢印で示された方向へ動かす湾曲自在な湾曲
部18が設けられている。
【0011】挿入部9の内部には、一端に超音波振動子
14が接続されたフレキシブルシャフト19が配設さ
れ、この超音波振動子14を回転させるようになってい
る。フレキシブルシャフト19の他端は操作部10内ま
で延設され、このフレキシブルシャフト19を回転駆動
するDCモータ20に接続されている。また、操作部1
0には、湾曲部18の湾曲方向を操作するための湾曲ノ
ブ21が設けられている。
【0012】前記光源ケーブル11は、光源装置2から
の観察光aを観察光照射窓16へ送るためのライトガイ
ドファイバ(図示せず)とCCDカメラ17からのCC
D信号bをビデオ装置3で受信するための信号線(図示
せず)とを内設しており、端部には光源装置2に接続す
るための光源コネクタ23が設けられている。光源装置
2には、観察光aを発生するランプ24が設けられてい
る。
【0013】また、光源コネクタ23には、端部に設け
られた小コネクタ25によりビデオケーブル26が接続
され、このビデオケーブル26を介してビデオ装置3に
接続されている。ビデオ装置3は、CCD信号bを信号
処理して被検部位の光学観察画像のビデオ信号を生成
し、観察用モニタ5に出力するようになっている。
【0014】前記超音波ケーブル12は、超音波観測装
置4から超音波振動子14へパルス状の電圧を送信し、
超音波振動子14からのエコー信号cを超音波観測装置
4で受信するための信号線(図示せず)と、磁気センサ
15からの磁場検出信号dを位置検出装置6で受信する
ための信号線(図示せず)とを内設しており、端部には
超音波観測装置4に接続するための超音波コネクタ27
が設けられている。
【0015】超音波観測装置4は、エコー信号cを信号
処理して被検部位の2次元の超音波断層画像に関する断
層像信号を生成し、観察用モニタ5に出力すると共に、
デジタルのエコーデータを超音波3次元画像処理装置7
に出力するようになっている。
【0016】また、超音波コネクタ27には、端部に設
けられた小コネクタ28により位置検出ケーブル29が
接続され、この位置検出ケーブル29を介して位置検出
装置6に接続されている。位置検出装置6は、磁場を発
生する磁気ソース30を備えており、この磁気ソース3
0に対する磁場検出信号dを基にデジタルの位置方向デ
ータを生成し、超音波3次元画像処理装置7に出力する
ようになっている。
【0017】超音波3次元画像処理装置7は、超音波観
測装置4からのエコーデータを位置検出装置6からの位
置方向データとともに記録するハードディスクや光磁気
ディスクなどの大容量の記録手段からなる記録部31
と、記録部31に記録されたエコーデータを座標変換す
る座標変換回路32と、座標変換されたデータを記録す
る3次元メモリ33と、3次元メモリ33に記憶された
データに対して3次元の超音波画像(以下、3次元超音
波画像と称する)を構築する処理など各種の画像処理を
施す画像処理回路34と、画像処理回路34の出力をア
ナログ信号に変換する表示回路35とを備えており、表
示回路35で変換された3次元超音波画像のアナログ信
号を画像処理モニタ8に出力するようになっている。
【0018】図3は超音波内視鏡1における体腔内に挿
入される部分(挿入部9の蛇管41部分)の伝送路の概
要を示したものである。
【0019】超音波振動子14にはハイパスフィルタ
(HPF)42が接続され、磁気センサ15にはローパ
スフィルタ(LPF)43が接続されており、これらの
ハイパスフィルタ42,ローパスフィルタ43の他端は
並列に接続されて信号経路が挿入部9の先端部で1系統
に合流するよう1本の信号線44に接続されている。こ
の信号線44は蛇管41内を挿通されて手元側まで延設
され、信号線44の基端部にはハイパスフィルタ45、
ローパスフィルタ46が並列に接続されて信号経路が例
えば操作部10内あるいは超音波コネクタ27内におい
て分岐している。そして、ハイパスフィルタ45の他端
は超音波観測装置4に接続され、ローパスフィルタ46
の他端は位置検出装置6に接続されている。
【0020】このように本実施形態では、挿入部9の外
径を細くするために超音波観測に係る信号伝送路を1本
の信号線44として、磁気センサ15から出力される磁
場検出信号と超音波振動子14に対し入出力される駆動
信号及びエコー信号などの超音波信号とを伝送すること
により、蛇管41内部のケーブルを減らした構成となっ
ている。
【0021】次に、上記のように構成された本実施形態
の超音波画像診断装置の作用を説明する。
【0022】超音波内視鏡1は、医師などの使用者によ
り、被検者の生体内の、例えば胃、食道、大腸などの管
腔状臓器に挿入される。
【0023】光源装置2からの観察光aは、光源コネク
タ23、光源ケーブル11内のライトガイドファイバを
経て、観察光照射窓16より出射され、被検部位を照明
する。このとき、CCDカメラ17により撮像された被
検部位表面に関する光学像のCCD信号bは、CCDカ
メラ17から光源ケーブル11内の信号線、光源コネク
タ23に接続する小コネクタ25、ビデオケーブル26
を経て、ビデオ装置3に入力される。そして、ビデオ装
置3は、CCD信号bを基に被検部位表面に関するビデ
オ信号を作成し、観察用モニタ5に出力する。
【0024】一方、DCモータ20を回転させることに
より、フレキシブルシャフト19が回転駆動され、この
駆動力はシャフト先端へ伝わって超音波振動子14が回
転する。この回転中、超音波振動子14には超音波観測
装置4から繰り返し送信されたパルス状の電圧が印加さ
れる。そのため、超音波振動子14は、生体内へ超音波
を送受波しながら回転する、いわゆるラジアルスキャン
を行う。
【0025】ラジアルスキャンにより得られた被検部位
に関する超音波振動子14からのエコー信号cは、超音
波ケーブル12内の信号線、超音波コネクタ27を経
て、超音波観測装置4に入力される。そして、超音波観
測装置4は、エコー信号cに対して包絡線検波、対数増
幅、A/D変換などの処理を施して、被検部位に関する
断層像信号を作成し、観察用モニタ5に出力する。
【0026】また、超音波観測装置4は、エコー信号c
を基に被検部位に関するデジタルのエコーデータを作成
し、超音波3次元画像処理装置7に出力する。このとき
のエコーデータは、超音波振動子14からの距離とラジ
アルスキャン回転角に対応した値、すなわち極座標に対
応した値をアドレスとし、各アドレスにおけるエコー信
号cの強度をデータとして記述されるものとする。
【0027】観察用モニタ5は、ビデオ装置3からのビ
デオ信号により被検部位の光学観察画像を表示し、超音
波観測装置4からの断層像信号により被検部位の2次元
の超音波断層画像を表示する。光学観察画像と超音波断
層画像の表示は、図示しないキーボードやタッチパネル
などの入力手段からの指示入力により、あるときは各画
像が切り換えられ、あるときは両画像が同時に表示され
る。
【0028】一方、磁気センサ15は、磁気ソース30
が発生する磁場を検出する。磁気センサ15からの磁場
検出信号dは、超音波ケーブル12内の信号線、超音波
コネクタ27に接続する小コネクタ28、位置検出ケー
ブル29を経て、位置検出装置6に入力される。そし
て、位置検出装置6は、磁場検出信号dを基に磁気セン
サ15の磁気ソース30に対する位置(x,y,z)と
配向[オイラー角(ψ,θ,φ)]とに関する情報を含
んだデジタルの位置データを超音波3次元画像処理装置
7に出力する。
【0029】超音波3次元画像処理装置7では、超音波
観測装置4からのエコーデータが、位置検出装置6から
の位置方向データをヘッダーとして、記録部31に記録
される。具体的には、超音波振動子14の1回転分のエ
コーデータ、すなわち超音波断層像1枚を構成するのに
必要な量のエコーデータ(以下、エコーデータブロック
と称する)は、そのエコーデータブロックを取得するた
めに超音波振動子14が1回転したときの位置データを
エコーデータブロックのヘッダーとして、記録部31に
記録されるものとする。そして、これを繰り返すこと
で、連続する複数のエコーデータブロックが順次記録さ
れることになる。
【0030】ここで、本実施形態の超音波画像診断装置
による3次元スキャンの方法について以下に説明する。
【0031】本実施形態では、3次元スキャンは、図1
のように使用者が超音波内視鏡1の挿入部9を手で把持
して、矢印の方向に(被検者から抜く方向に)動かした
り、湾曲ノブ21を操作して湾曲部18を湾曲させて、
先端キャップ13の方向を変えることで行われる。この
ようにすると、超音波3次元画像処理装置7内の記録部
31には、図4の(a)に示すように、互いに平行でな
く、3次元スキャン密度に疎密が存在するような複数の
超音波断層像についてのエコーデータブロックが記録さ
れる。
【0032】次に、座標変換回路32は、記録部31に
記録されているエコーデータブロックを読み出し、極座
標で表現されるアドレスを直交座標で表現されるよう座
標変換する。さらに、座標変換回路32は、座標変換さ
れた複数のエコーデータブロックのうち、図4の(a)
に示されるようなエコーデータブロック同士が重複する
部分を平均したり、エコーデータブロック間に補間処理
を施し、図4の(b)に示されるようなアドレスが3次
元の直交座標で表現される3次元画像データを作成す
る。そしてこの3次元画像データが3次元メモリ33に
記憶される。
【0033】次いで、画像処理回路34は、3次元メモ
リ33より3次元画像データを読み出し、図5,図6に
示すような3次元超音波画像を構築するのに必要な処理
を施す。この画像構築処理の概要は後述する。
【0034】そして、表示回路35は、画像処理回路3
4で構築された3次元超音波画像の画像データをアナロ
グ信号に変換して画像処理モニタ8に出力する。これに
より、画像処理モニタ8には被検部位の3次元超音波画
像が表示される。
【0035】前記画像処理回路34において行われる画
像構築処理を以下に説明する。図7は、画像処理回路3
4が行う処理の一部である断面設定処理のフローチャー
トである。
【0036】また、図8は、被検部位の超音波画像を画
像処理モニタ8上に図5や図6のように3次元表示する
ときに設定する複数、具体的には4枚の断面(断面エコ
ーデータ)を示したものであり、梨地模様で示す部分が
病変部等の関心領域36である。この断面は、3次元メ
モリ33から読み出された3次元画像データを用いて画
像処理モニタ8上に表示される。
【0037】図5及び図6は、図8の4枚の断面を適当
に設定して最終的に構築される3次元超音波画像を示し
たものであり、図5,図6の断面A、B、C、Dは図8
の断面A、B、C、Dに対応している(図8は実際には
以下で説明するように病変部を含む断面となるよう図
5,図6の断面A等を平行移動とか回転した後の断面に
相当する)。
【0038】即ち、断面Cは断面A、Dに対し垂直で図
8に示す切断線+を含む断面であり、断面Bは同様に図
8に示す切断線×を含む断面である。また、断面Aは断
面B、Cに対し垂直で図8に示す切断線△を含む断面で
あり、断面Dは同様に図8に示す切断線□を含む断面で
ある。
【0039】なお、図8において破線で示されている切
断線、操作中の断面の枠線などは、白黒のグレースケー
ルで表示されている断面の画像と区別しやすいように、
黄色等で着色して容易に判別できるように表示するよう
にしている。
【0040】図7に示す断面設定処理において、まずス
テップS1では、使用者は図示しないキーボードやタッ
チパネルなどの入力手段を用いて、病変等の関心領域3
6が断面Aに表示されるように、図8の断面Bの△カー
ソルを矢印の方向(図8では左右方向)にスライドさせ
る。すると、このカーソルに連動して切断線△が移動
し、この切断線△による断面Aに関心領域36が表示さ
れるようになる。
【0041】そしてステップS2では、使用者は入力手
段を用いて、関心領域36が適切な向きになるように、
断面Aを、0で示されている中心点を中心に回転させ
る。ここでは、ある一点Kが矢印の方向へ移動するよう
に操作して断面Aを回転させる。図8の断面Aでは関心
領域36が真下に来るよう設定している。
【0042】さらにステップS3では、関心領域36上
に切断線+或いは×が来るように、入力手段を用いて切
断線+,×を移動させる。この移動の方法は△カーソル
のときと同様である。すると、断面B或いは断面Cに関
心領域36が表示される。図8では切断線×を移動した
場合を示している。
【0043】最後にステップS4では、関心領域36が
切断線△と切断線□の間に含まれるように、入力手段を
用いて切断線△,□を移動させる。
【0044】こうして、図8に示される3次元超音波画
像の断面設定が完了する。
【0045】そして、この断面設定処理が終了した後、
画像処理回路34によって、図5に示す管腔状臓器の表
面抽出を行わない簡易3次元画像や、図6に示す表面デ
ータEの抽出を行った3次元画像など、3次元超音波画
像が構築され、画像処理モニタ8上に表示される。な
お、この表面データの抽出方法は従来より公知のもので
あるためここでは説明を省略する。
【0046】次に、図3を基に超音波信号の信号伝送に
関する作用を説明する。
【0047】超音波振動子14の駆動は、数MHz〜数
十MHzの周波数のパルス状信号で行われ、受信される
エコー信号も同様の周波数が使用される。一方、磁気セ
ンサ15の出力信号には数百kHz以下の周波数が使用
される。
【0048】超音波観測装置4から送信された駆動信号
は、ハイパスフィルタ45を通過して信号線44に入
り、磁気センサ15からの出力信号と合流する。このと
き、駆動信号はローパスフィルタ46があるため位置検
出装置6には流れ込まない。蛇管41内に挿通された信
号線44を通って先端側まで伝送された駆動信号は、ハ
イパスフィルタ42を通過して超音波振動子14に供給
され、この超音波振動子14を駆動する。また、超音波
振動子14で受信されたエコー信号は、前記駆動信号と
は逆の経路でハイパスフィルタ42、信号線44、ハイ
パスフィルタ45を経由して超音波観測装置4に送ら
れ、超音波観測装置4で画像化されて被検部位に関する
断層像信号が生成される。
【0049】磁気センサ15において磁気ソース30に
よる磁場の検出結果として得られた磁場検出信号は、前
記駆動信号やエコー信号などの超音波信号の影響を受け
ることなく、ローパスフィルタ43を通過して信号線4
4に入り、超音波信号と合流して蛇管41内に挿通され
た信号線44を通って手元側まで伝送される。そして、
この磁場検出信号はローパスフィルタ46を通過して位
置検出装置6に送られ、位置検出装置6で信号処理され
て位置データが生成される。
【0050】このように第1実施形態では、超音波観測
に係る駆動信号やエコー信号などの超音波信号と超音波
プローブの位置検出に係る磁場検出信号とを異なる周波
数帯域の信号としてハイパスフィルタ及びローパスフィ
ルタで分別し、同一の信号線により伝送する構成とした
ことにより、挿入部内の信号線を減らすことができ、挿
入部の外径を細径化できる。よって、体腔内へ挿入する
挿入部を太くすることなく、挿入部先端に位置検出器を
設けた超音波画像診断装置を実現することが可能とな
る。
【0051】次に、図9に基づき本発明の第2実施形態
を説明する。図9は超音波内視鏡の挿入部における伝送
路の概略構成を示すブロック図である。第2実施形態
は、超音波内視鏡の挿入部における伝送路の他の構成例
を示したものであり、第1実施形態と異なる部分のみ説
明する。
【0052】超音波振動子14と磁気センサ15は、そ
れぞれスイッチ(SW)51に接続され、これらの入出
力信号が交互に切り換えられるようになっている。スイ
ッチ51の他端は信号線44に接続され、信号経路が挿
入部9の先端部で1系統にまとめられている。この信号
線44は蛇管41内を挿通されて手元側まで延設され、
信号線44の基端部にはスイッチ52が接続されてい
る。スイッチ52の他端には超音波観測装置4と位置検
出装置6が接続され、信号経路が例えば操作部10内あ
るいは超音波コネクタ27内において分岐している。
【0053】このように本実施形態では、挿入部9の外
径を細くするために超音波観測に係る信号伝送路を1本
の信号線44として、磁気センサ15から出力される磁
場検出信号と超音波振動子14に対し入出力される駆動
信号及びエコー信号などの超音波信号とをスイッチ5
1,52によって一定の周期で切り換えて伝送すること
により、蛇管41内部のケーブルを減らした構成となっ
ている。
【0054】第2実施形態の構成では、超音波のラジア
ルスキャン時には超音波振動子14及び超音波観測装置
4側にスイッチ51,52を切り換えておき、超音波観
測装置4からの駆動信号を信号線44を介して超音波振
動子14に供給すると共に、超音波振動子14で受信さ
れたエコー信号を信号線44を介して超音波観測装置4
に伝送する。
【0055】そして、超音波振動子14が1回転のラジ
アルスキャンを終了する毎に、スイッチ51,52を磁
気センサ15及び位置検出装置6側に切り換えて、磁気
センサ15からの磁場検出信号を信号線44を介して位
置検出装置6に伝送し、超音波プローブの位置計測を行
う。
【0056】位置計測が終了すると、スイッチ51,5
2は超音波振動子14及び超音波観測装置4側に切り換
えられ、再度超音波のラジアルスキャンが行われて得ら
れたエコー信号が超音波観測装置4に伝送される。
【0057】上記動作を繰り返し、位置計測と超音波の
エコーデータ取得とを共通の伝送路を使用して時分割で
共用して行い、被検部位の超音波断層画像を生成する。
【0058】このように第2実施形態では、超音波観測
に係る駆動信号やエコー信号などの超音波信号と超音波
プローブの位置検出に係る磁場検出信号とを時分割で切
り換え、同一の信号線により伝送する構成としたことに
より、挿入部内の信号線を減らすことができ、挿入部の
外径を細径化できる。よって、体腔内へ挿入する挿入部
を太くすることなく、挿入部先端に位置検出器を設けた
超音波画像診断装置を実現することが可能となる。
【0059】[付記] (1) 生体の体腔内へ挿入され、先端に設けられた超
音波振動子により被検部位に超音波を送受波してエコー
データを得る超音波プローブと、前記超音波プローブの
挿入部先端に設けられ、前記超音波振動子の位置を検出
する位置検出器と、前記超音波プローブにより得られた
エコーデータと前記位置検出器の出力を基に得られた位
置情報とから被検部位の3次元データを取得する3次元
データ構成手段とを有する超音波画像診断装置であっ
て、前記超音波振動子に係る信号と前記位置検出器に係
る信号とに異なった周波数の信号を使用して、これらの
信号を前記超音波プローブの挿入部内において同一の信
号路を介して伝送することを特徴とする超音波画像診断
装置。
【0060】(2) 前記超音波振動子に係る信号と前
記位置検出器に係る信号とを分別するハイパスフィルタ
とローパスフィルタを備えたことを特徴とする付記1に
記載の超音波画像診断装置。
【0061】(3) 生体の体腔内へ挿入され、先端に
設けられた超音波振動子により被検部位に超音波を送受
波してエコーデータを得る超音波プローブと、前記超音
波プローブの挿入部先端に設けられ、前記超音波振動子
の位置を検出する位置検出器と、前記超音波プローブに
より得られたエコーデータと前記位置検出器の出力を基
に得られた位置情報とから被検部位の3次元データを取
得する3次元データ構成手段とを有する超音波画像診断
装置であって、前記超音波振動子に係る信号と前記位置
検出器に係る信号とを時分割で切り換える信号切り換え
手段を備え、これらの信号を前記超音波プローブの挿入
部内において同一の信号路を介して伝送することを特徴
とする超音波画像診断装置。
【0062】付記1〜3の構成では、前記超音波振動子
に係る信号と前記位置検出器に係る信号とを同一の信号
路を介して伝送することにより、信号経路の数が減少
し、超音波プローブの挿入部内におけるケーブルの本数
を少なくすることができる。これにより、体腔内への挿
入部分をより細径にすることが可能となり、超音波プロ
ーブの外径を太くすることなく、磁気によるプローブの
位置センサを利用して3次元超音波画像生成を行う超音
波画像診断装置を構成できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、体
腔内への挿入部の先端に位置検出器を設けた構成の超音
波画像診断装置において、挿入部をより細径化すること
が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る超音波画像診断装置の
全体構成を示す構成説明図
【図2】超音波内視鏡の先端部の構成を拡大して示した
斜視図
【図3】第1実施形態に係る超音波内視鏡の挿入部にお
ける伝送路の概略構成を示すブロック図
【図4】エコーデータブロックの補間処理を示す作用説
明図
【図5】被検部位の3次元超音波画像の表示例を示す作
用説明図
【図6】被検部位の3次元超音波画像の表示例を示す作
用説明図
【図7】画像処理回路における断面設定処理の手順を示
すフローチャート
【図8】3次元超音波画像生成のための断面設定を行う
際の複数の断面画像を示す作用説明図
【図9】第2実施形態に係る超音波内視鏡の挿入部にお
ける伝送路の概略構成を示すブロック図
【図10】従来の超音波内視鏡の体腔内に挿入される部
分における伝送路の概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
1…超音波内視鏡 4…超音波観測装置 5…観察用モニタ 6…位置検出装置 7…超音波3次元画像処理装置 8…画像処理モニタ 14…超音波振動子 15…磁気センサ 30…磁気ソース 42,45…ハイパスフィルタ 43,46…ローパスフィルタ 44…信号線 51,52…スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の体腔内へ挿入され、先端に設けら
    れた超音波振動子により被検部位に超音波を送受波して
    エコーデータを得る超音波プローブと、 前記超音波プローブの挿入部先端に設けられ、前記超音
    波振動子の位置を検出する位置検出器と、 前記超音波プローブにより得られたエコーデータと前記
    位置検出器の出力を基に得られた位置情報とから被検部
    位の3次元データを取得する3次元データ構成手段とを
    有する超音波画像診断装置であって、 前記超音波振動子に係る信号と前記位置検出器に係る信
    号とに異なった周波数の信号を使用して、これらの信号
    を前記超音波プローブの挿入部内において同一の信号路
    を介して伝送することを特徴とする超音波画像診断装
    置。
JP28083597A 1997-09-30 1997-10-14 超音波画像診断装置 Withdrawn JPH11113912A (ja)

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