JP2003310547A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2003310547A JP2003044916A JP2003044916A JP2003310547A JP 2003310547 A JP2003310547 A JP 2003310547A JP 2003044916 A JP2003044916 A JP 2003044916A JP 2003044916 A JP2003044916 A JP 2003044916A JP 2003310547 A JP2003310547 A JP 2003310547A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡と光源装置との接続部分での発熱を効
率よく放熱し、内視鏡操作の障害や耐熱材質の制限のな
い内視鏡装置が望まれている。 【解決手段】 送気吸引用チャンネル8及び照明用ファ
イバケーブルとを内蔵した挿入部2と、この挿入部2の
操作と、送気吸引用チャンネル8に送気吸引装置を接続
する送気吸引口金15と、照明用ファイバケーブルに照
明光源を接続される光源口金11とを有する操作部3と
からなる内視鏡1で、送気吸引口金15を送気吸引チャ
ンネル8の基端に連通した管路と、光源口金11の近傍
を経て大気に連通した管路と2分岐した冷却管路入口2
8と、この冷却管路入口28に設けられた2分岐管路の
連通管路を送気吸引チャンネル8と、光源口金11の近
傍へと切換る切換ボタン17を備えた内視鏡装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡内に外部光
源からの照明光を導く際に、内視鏡内へ照明光が進入す
る接続部分で発生する熱を冷却する内視鏡装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】医療用分野および工業用分野で広く用い
られている内視鏡装置は、診断あるいは観察する対象部
位が生体やプラント等の内部である。このため、観察部
位を照明する必要がある。一般的な内視鏡装置では、内
視鏡に附帯する装置として光源装置を設けて、この光源
装置内の照明ランプから照射された照明光を、内視鏡に
設けた照明用ガイドファイバに導光している。この照明
光は、内視鏡挿入部先端の照明窓から出射して、観察部
位を照明する。
【0003】前記光源装置の一例としては、高輝度照明
ランプと、この照明ランプを商用電源の基で点灯し制御
する点灯駆動回路と、照明ランプから投射された照明光
を導光するライトガイドケーブルを有した高輝度光源装
置がある。
【0004】また、近年では、照明ランプを乾電池等の
バッテリーを用いて点灯させる小型のバッテリー駆動式
光源装置が用いられるようになっている。
【0005】この高輝度光源装置とバッテリー駆動式光
源装置を内視鏡に選択的に着脱自在とし、内視鏡の持ち
運びが容易で、商用電源の使用しにくい場合でもバッテ
リー駆動式光源装置を用いて内視鏡観察が可能な携帯型
内視鏡が普及している。
【0006】この光源装置(高輝度光源装置、バッテリ
ー駆動式光源装置、或いは他の光源装置)を内視鏡に接
続し、光源装置からの照明光を内視鏡内に導く場合に
は、光源装置と内視鏡操作部との接続部分で、光量のロ
スが熱として発生する。特に高輝度光源装置のように照
明光の光量が大きい場合は、光源装置の接続部分近傍が
発熱して熱くなる。その発熱部分を耐熱部材で形成して
も、操作者が発熱部分に触れないように操作することは
困難であった。
【0007】また、バッテリー駆動式光源の場合でも、
より大きな光量を得ようとする場合は、照明ランプの点
灯駆動電力を高くするために、光源接続部分の温度上昇
が生じる。
【0008】さらに、バッテリー駆動式光源の場合など
照明ランプと光源接続部分の距離が近い場合には、光源
接続部の温度上昇により照明ランプの放熱が不十分とな
り、照明ランプの寿命を短くする可能性がある。
【0009】さらにまた、内視鏡の使用中にランプが切
れてしまった場合などでも、この光源接続部分の温度上
昇の影響によって、即座のランプ交換作業が困難なケー
スも生じ得ている。
【0010】このような内視鏡操作部と光源装置との接
続部分の光量ロスによる発熱に対する対策が施された内
視鏡装置が特許文献1に提案されている。
【0011】この特許文献1において、操作者が内視鏡
操作中に触れにくい接続部分の形状の提案と、送気用の
チューブを接続する口金に小孔を設け、この小孔から吹
き出した空気を外側から接続部分に当てることで接続部
分を冷却する提案がなされている。
【0012】
【特許文献1】特開2000−121960号公報。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記特許文献1で提案
されている送気用チューブを接続する口金に小孔を設け
て、その小孔から吹き出した空気で発熱部を冷却する形
態は、送気チューブが接続される口金と光源装置が接続
されて発熱する発熱部との間に距離があるために冷却効
率が十分でないばかりでなく、より高い温度を有してい
ると考えられる接続部分の内部自体には空気の流れがな
く、外表面のみを冷却するために、その冷却効率は十分
ではないと考えられる。
【0014】また、内視鏡に設けられている送気・吸引
路を前記光源装置の接続部分を経由するようにリーク路
を設けることで発熱を冷却させる形態も考えられ、送気
・吸気操作時に、高温となった光源装置との接続部分内
部の冷却を可能としている。
【0015】しかし、実際の内視鏡観察行為において、
送気・吸引操作を行う時間は極めて短く、発熱部分の十
分な冷却はできず、現実的でないばかりか、構造的にも
複雑になることが予想されると共に、内視鏡の洗滌性の
面でも劣るものになってしまう。
【0016】さらに、発熱部にある外装部品の外面を熱
伝導率の低い材料で被覆したものや、高温になる部品表
面を他の部品と識別可能にしたものなどが提案されてい
るが、何れの場合も、熱を積極的に逃す構成となってい
ない為、根本的な解決策にはなり得ていない。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、シンプルかつ実使用状況に則した効率的な放熱
方法により、照明光供給手段の接続部分での発熱による
内視鏡の操作や使用に際しての障害や採用する材質の制
限を取り除くことを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
観察対象を照明する為の照明光を伝送する導光路と、前
記導光路の一端に設けられた光源接続部とを有し、前記
光源接続部が前記導光路に外部光源の光を導入可能なカ
ップリング状態で、冷却用流体が流動する空間を形成す
るか、若しくは、内部に冷却用流体が流動する空間を有
することを特徴としている。
【0019】前記光源接続部の内部の空間は、外部気体
駆動装置に連通し、該空間内に冷却用気体が流動され
る。前記外部気体駆動装置と前記光源接続部の内部の空
間は、冷却用管路で連通されると共に、前記外部気体駆
動装置との連通先を、少なくと前記内視鏡先端部に通じ
る気体チャンネルと、前記冷却用管路間と切り換える切
換機構を有することを特徴としている。
【0020】本発明の内視鏡装置は、観察部位に挿入さ
れると共に、少なくとも気体チャンネル、及び照明用フ
ァイバケーブルとを内蔵した挿入部と、この挿入部先端
の湾曲操作部と、前記気体チャンネルに気体駆動装置を
接続する気体接続部と、前記照明用ファイバケーブルに
照明光源を接続される光源接続部と、前記気体接続部に
設けられた、前記気体チャンネルの基端に連通した管路
と、前記光源接続部の近傍を経て大気に連通した管路と
に2分岐した2分岐管路と、前記気体接続部に設けられ
た前記2分岐管路の連通管路を気体チャンネルヘの管路
と、前記光源接続部の近傍の大気への管路に切換る切換
機構と、を有することを特徴としている。
【0021】前記2分岐管路の光源接続部の近傍の大気
への管路は、前記気体接続部から操作部内を介して光源
接続部の基端に連通した冷却管路と、前記光源接続部と
光源装置の光源ソケツトの接続嵌合により形成される前
記照明用ファイバーケーブルの基端部を保持するファイ
バーケーブル受け部材の外周の通路と、この通路と連通
し、前記光源ソケツトの内外周を連通形成された冷却管
路とを有し、前記光源接続部に連通した冷却管路と、前
記光源ソケットを連通させた冷却管路とは、それぞれ単
数または複数の管路からなり、前記光源接続部の冷却管
路と前記光源ソケットの冷却管路とは、互いにオフセッ
トされている。
【0022】本発明の内視鏡装置は、観察部位に挿入さ
れると共に、少なくとも観察チャンネル、気体チャンネ
ル、及び照明用ファイバケーブルとを内蔵した挿入部
と、この挿入部先端の湾曲操作部と、気体チャンネルに
気体駆動装置を接続する気体接続部と、前記照明用ファ
イバケーブルに照明光源を接続される光源接続部と、前
記気体駆動装置に接続される第1の接続栓と、前記気体
接続部に接続される第2の接続栓と、冷却用チューブの
一端に接続する第3の接続栓と、前記第1の接続栓を前
記第2の接続栓と前記第3の接続栓のいずれかに接続選
択可能とする分岐活栓と、前記照明ファイバケーブルの
基端を保持するファイバケーブル受け部材と、このファ
イバケーブル受け部材の外周の空間部と連通し、前記分
岐活栓手段の第3の接続栓に接続された冷却用チューブ
の他端が接続される冷却管路接続栓と、前記照明用ファ
イバケーブル受け部材の外周の空間部と大気とを連通す
る冷却管路開口を有し、照明用ファイバケーブル受け部
材の端部に照明光を投射する光源装置を接続する光源ソ
ケット部材と、を有し、前記内視鏡の気体チャンネルを
用いて、少なくとも送気又は吸引の何れかー方の操作の
際には、前記分岐活栓手段の第1の接続栓を第2の接続
栓に接続させ、それ以外の際には、前記分岐活栓手段の
第1の接続栓を第3の接続栓に接続させ、前記気体駆動
装置によって気体を前記光源接続部手段と前記光源ソケ
ット手段を介して大気へと流動させることを特徴として
いる。
【0023】本発明の内視鏡装置は、内視鏡先端部の湾
曲操作機構を備えた操作部と、前記操作部に位置し、光
源装置から照明光を導光するライトガイドケーブルまた
は電源と光源ランプを内蔵したバッテリー式光源を選択
的に着脱交換可能に接続する接続部と、前記操作部に位
置し、内視鏡のチャンネルから送気または吸引を行うた
めのチューブを接続する接続部と、前記操作部に位置す
る操作ボタンと、が具備されており、チャンネルチュー
ブは2又に分岐し、一方は前記送気または吸引チューブ
に繋がり、他方はライトガイドケーブルあるいはバッテ
リー式光源を取付ける前記接続部近傍を経由して大気中
に開放している管路に接続されており、送気または吸引
チューブとチャンネル、あるいは送気または吸引チュー
ブと前記管路との交通を前記操作ボタンで切替えること
を特徴としている。
【0024】本発明の内視鏡装置は、照明光用の導光路
と気体チャネルを内部に有して観察対象に挿入される挿
入部と、前記挿入部の基端側に位置する操作部と、前記
挿入部内部の導光路に、外部光源からの照明光を導くラ
イトケーブルを接続するコネクタと、外部気体駆動装置
を前記コネクタの内部と前記挿入部の内部の気体チャネ
ルに選択的に連通させる機構と、を有することを特徴と
している。
【0025】本発明の内視鏡装置は、照明光用の導光路
を内部に有して観察対象に挿入される挿入部と、前記挿
入部内部の導光路に、外部光源からの照明光を導くライ
トケーブルを接続するコネクタと、前記外部光源のコネ
クタ部を冷却するため、外部気体駆動装置と前記コネク
タの内部を接続して、前記外部気体駆動装置と前記コネ
クタの内部に気体の流通経路を形成する手段と、を有す
ることを特徴としている。
【0026】本発明の内視鏡装置は、照明光源と内視鏡
を接続し、前記照明光源からの照明光を内視鏡に導くラ
イトガイドケーブルは、前記ライトガイドケーブルの端
部に位置し、内視鏡の光源接続部と接続されるソケット
と、前記ソケットと前記内視鏡の光源接続部と接続時
に、前記ソケットと前記光源接続部の接続部の内部に冷
却用流体が流動するための空間が形成されていることを
特徴としている。
【0027】また、本発明の内視鏡の冷却方法は、光源
を着脱自在に内部の導光路にカップリングする光源接続
部を有する内視鏡において、前記光源接続部の冷却方法
は、少なくともカップリング状態において存在する前記
光源接続部の内部空間に、気体駆動装置を連通させて、
前記気体駆動装置によって駆動される気体により前記光
源接続部を冷却することを特徴としている。
【0028】本発明の内視鏡装置は、内視鏡内の導光路
と外部光源の接続部を外部光源からの光を導入可能なカ
ップリング状態とし、そのカップリング状態の内部に冷
却用流体が流動する空間を設けている。これにより、効
率の良い冷却が可能となった。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
内視鏡装置の全体構成を示す構成図、図2は本発明の内
視鏡装置の操作部とバッテリ駆動式光源との関係を示
し、図2(a)は内視鏡操作部とバッテリー駆動式光源
との接続状態を示す平面図、図2(b)は内視鏡の操作
部の送気・吸引切換ポタンの機能を説明する説明図、図
3は本発明に係る内視鏡装置の送気・吸引口金に設ける
送気・吸引切換ボタンの構成と動作を説明する断面図、
図4は本発明の内視鏡装置の第1の実施形態である操作
部の光源口金と外部光源の光源取り付けソケットの構成
を示す断面図である。
【0030】最初に図1を用いて本発明に係る内視鏡装
置の全体構成を説明する。内視鏡1は、観察部位に挿入
する挿入部2と、この挿入部2の基端に設けられた操作
部3と、この操作部3の基端に設けられた接眼部4を有
している。
【0031】挿入部2は、先端側から順次、先端部5、
操作部3からの操作によって湾曲する湾曲部6、及び柔
軟性を有する可撓部7を有している。この挿入部5の内
部には、気体チャネル8(本実施例では送気吸引兼用な
ので、以下送気吸引用チャンネル8と呼ぶ)、照明光を
導光する照明用ファイバーケーブル及び観察用ファイバ
ーケーブルが内蔵される観察用チャンネルが配置されて
いる。先端部5の端面には、前記送気吸引用チャンネル
8の先端開口、照明用ファイバーケーブル端に設けられ
た照明レンズ9、及び観察ファイバーケーブル端に設け
られた対物レンズ10が設けられている。
【0032】前記操作部3は、外部光源装置が接続され
る内視鏡側光源口金11、操作者が把持するグリップ1
2、前記挿入部2の湾曲部6を湾曲操作するアングルレ
バー13、前記挿入部2に設けられている図示していな
い鉗子チャンネルに連通する鉗子挿入口を有する鉗子口
金14、及び前記送気吸引用チャンネル8に接続された
気体口金15(本実施例では、送気及び吸引に用いる口
金なので以下、送気・吸引口金15と呼ぶ)を有してい
る。尚、気体口金である送気・吸引口金15は、送気専
用、吸引専用、送気吸引両用のいずれの場合でも用いら
れる用語である。
【0033】前記内視鏡側光源口金11には、外部光源
装置の光源ソケットが螺合するネジ部11aが設けられ
ている。前記鉗子口金14には、挿入部2に鉗子を挿入
しない場合に鉗子栓14aで鉗子挿入口が閉止されるよ
うになっている。前記送気・吸引口金15には、気体駆
動装置である送気吸引装置(外部送気吸引源、例えばコ
ンプレッサ)と接続されるチューブ取付部16と、前記
チューブ取り付け部16の連通先を前記送気吸引用チャ
ネル8と後述する冷却用導管との間で切り換える切換ボ
タン17とが設けられている。なお、送気・吸引口金1
5には、通常、前記送気吸引装置による送気吸引圧力が
所定値以上にならないようにする圧力調整用のリーク部
15aが設けられている。
【0034】前記接眼部4には、前記挿入部2の先端部
5から操作部3に渡って内装された観察ファイバーケー
ブルの基端が配置され、その観察ファイバーケーブルの
基端には、接眼レンズが配置されている。
【0035】内視鏡1を操作する場合、観察者は、操作
部3のグリップ12を把持して、かつ、操作部3のアン
グルレバー13を用いて挿入部2の湾曲部6を湾曲操作
しながら、挿入部2を観察部位に挿入する。そして、観
察部位を前記内視鏡側光源口金11から入射され、照明
用ファイバーケーブルに導光されて先端部5の照明レン
ズ9から照射された照明光で照明する。この照明された
観察部位を対物レンズ10で捉えて、挿入部2から操作
部3にかけて配置された観察ファイバーケーブルと接眼
部4の接眼レンズを介して観察する。
【0036】また、観察部位の観察時に、前記挿入部2
の先端部5の対物レンズ10、または照明レンズ9に粘
液や異物が付着した際には、前記操作部3の送気・吸引
口金15のチューブ取付部16に取り付けられた送気吸
引装置を使って送気又は吸引し、粘液や異物を取り除い
たり、粘液や異物を吸引する。
【0037】送気または吸引を行って挿入部2の先端部
5に付着した粘液や異物を取り除く際には、不必要な送
気や吸引は控えなければならい。その理由は、例えば、
医療用の内視鏡の場合、体腔内の観察対象部位である臓
器は、その容積が決まっており、必要以上に送気した
り、吸引することは好ましくないためである。このた
め、観察全体時間に対して、送気・吸引操作は短時間で
行うようになっている。したがって、観察全体時間にお
いて送気や吸引操作が行われない時間が長く、この間
に、送気吸引圧力が必要以上にならないように、送気・
吸引口金15に設けたリーク部15aより送気吸引圧力
を逃がすようになっている。
【0038】前記操作部3の内視鏡側光源口金11に接
続される外部光源装置の例としては、バッテリー駆動式
光源であるバッテリー光源21、高輝度光源装置(図1
には高輝度光源装置からの高輝度照明光を案内するライ
トガイドケーブル22を描いている)がある。
【0039】前記バッテリー光源21は、照明ランプと
この照明ランプを点灯駆動するバッテリー電源と、前記
操作部3の内視鏡側光源口金11に直接取り付けられ光
源ソケット23とを含んでー体的に形成されている。こ
の光源ソケット23は、前記内視鏡側光源口金11に設
けられたネジ部11aに螺合するネジ部を有したキャッ
プ24と、照明ランプからの照射光を集光する集光レン
ズ25を有している。
【0040】前記ライトガイドケーブル22には、一端
に前記操作部3の内視鏡側口金11に接続される前記バ
ッテリー光源21の光源ソケット23と同じ機能の光源
ソケット23’が設けられている。このライトガイドケ
ーブル22の他端には、高輝度光源装置に接続される外
部光源コネクタ26が設けられている。
【0041】つまり、内視鏡1の導光路である照明用フ
ァイバーケーブルの一端に設けられている光源接続部で
ある操作部3の内視鏡側口金11に、バッテリ光源21
の光源用ソケット23のキャップ24を螺合させてバッ
テリ光源21を接続し、また、ライトガイドケーブル2
2の光源ソケット23’のキャップ24’を螺合させて
ライトガイドケーブル22の外部光源コネクタ26に接
続された高輝度光源装置を接続し、それらバッテリ光源
21、又はライトガイドケーブル22を介した高輝度光
源装置等の外部光源が接続された状態、即ち、カップリ
ングされた状態となる。
【0042】この操作部3の内視鏡側光源口金11にバ
ッテリー光源21が接続(カップリング)されると、バ
ッテリー光源21のバッテリー電源で点灯した照明ラン
プからの照明光は、集光レンズ25から内視鏡側光源口
金11へと照射される。また、操作部3の内視鏡側光源
口金11にライトガイドケーブル22を介して高輝度光
源装置が接続(カップリング)されると、高輝度光源装
置からの照明光がライトガイドケーブル22を介して、
光源ソケット23’の集光レンズ25’から内視鏡側光
源口金11へと照射される。
【0043】このように、操作部3の内視鏡側光源口金
11にバッテリー光源21またはライトガイドケーブル
22を接続して照明光を投射すると、この内視鏡側光源
口金11と光源ソケット23,23’との接続部分の導
光ロスで発熱する。この内視鏡側光源口金11及び光源
ソケット23,23’を耐熱性に優れた部材で形成した
としても、操作者が操作部3によって内視鏡1を操作し
ている間に、発熱部分にふれてしまい、操作性が悪化す
る。
【0044】次に、この内視鏡側光源口金11の部分で
の発熱を積極的に放熱させて、内視鏡1の操作時に、仮
に発熱部分にふれたとしても内視鏡1の操作性に支障の
生じないようにする機構について、図2乃至図4を用い
て説明する。
【0045】最初に、図2(a)用いて本実施形態の基
本的な概念を説明する。なお、図1と同一部分は、同一
符号を付している。
【0046】図2(a)は、内視鏡1の操作部3の内視
鏡側光源口金11にバッテリー光源21を接続した状態
を示している。なお、送気・吸引口金15に設けられて
いる切換ボタン17は除いて描いている。
【0047】送気・吸引口金15には、送気吸引装置に
つながるチューブを取り付けるチューブ取り付け部16
と、内視鏡1の先端に延びる送気吸引用チャンネル8
と、発熱部冷却用の気体の導管である冷却管路27が繋
がっている。チューブ取り付け部16は管状をしてお
り、気体の導管となっている。
【0048】送気・吸引口金15の上部には、冷却管路
入口28が設けられ、この冷却管路入口28に続く空間
は、前記チューブ取り付け部16、前記送気吸引用チャ
ネル8、前記冷却管路27の内部の通路が連通してい
る。
【0049】この冷却管路入口28には、前記切換えボ
タン17が取り付けられ、この切換ボタン17の操作に
よって、チューブ取付部16に取り付けられた送気吸引
装置からの送気と吸引の先を前記送気吸引用チャンネル
8と冷却管路27とに切換可能となっている。
【0050】すなわち、図2(b)に示すように、前記
送気・吸引口金15の冷却管路入口28は、チューブ取
付部16に接続された送気吸引装置からの送気吸引を、
送気吸引用チャンネル8と冷却管路27へと2分岐する
ものである。つまり、この冷却管路入口28に取り付け
られた切換ボタン17によって、チューブ取付部16か
らの送気吸引の連通先の管路が送気吸引用チャンネル8
と冷却管路27とのいずれかに切換選択されるようにな
っている。
【0051】この冷却管路27は、前記冷却管路入口2
8から前記内視鏡側光源口金11の近傍にかけて設けら
れており、この内視鏡側光源口金11に螺合する光源ソ
ケット23,23’のキャップ24,24’に設けられ
た冷却管路開口29に連通している。
【0052】次に、前記送気・吸引口金15の冷却管路
入口28に嵌合配置される切換ボタン17の構成につい
て図3を用いて説明する。なお、図3(a)はチューブ
取付部16が冷却管路27に連通するように選択された
状態を示し、図3(b)はチューブ取付部16が、冷却
管路27と送気吸引用チャンネル8のいずれにも連通さ
れていない状態を示し、図3(c)はチューブ取付部1
6が送気吸引用チャンネル8に連通するように選択され
た状態を示している。
【0053】前記送気・吸引口金15は略円筒形で、こ
の円筒形の上部側には、内径の小さい径小部15aが形
成され、この径小部15aの下部側には、前記径小部1
5aよりも内径が大きい径大部15bが形成されてい
る。この径小部15aの図中下側には、前記チューブ取
付部16の基端が、径小部15aの図中上側には、冷却
管路27の基端がそれぞれ連通され、かつ、径大部15
bには、前記送気吸引用チャンネル8の基端が連通され
ている。
【0054】この送気・吸引口金15の径小部15aに
は、円柱形状のピストン部30が摺動嵌合されている。
このピストン部30の略中間部には、前記チューブ取付
部16と冷却管路27の基端を連通できる形状及び寸法
を有する凹部30aが形成されている。このピストン部
30の凹部30aの上下において、前記径小部15aと
摺動接触する面には、○リング34,34が設けられて
いる。また、このピストン部30の図中上部には、送気
・吸引口金15の上方に延出した軸部30bが設けられ
ている。
【0055】この軸部30bは、前記送気・吸引口金1
5の上部に設けられた固定具33で送気吸引口金15に
摺動自在に支持されている。さらに、前記軸部30bの
頭部には、ボタン部31が設けられている。このボタン
部31と前記固定部33との間には、略円筒形状の弾性
部32(例えば、ゴムから成る)が装着されている。
【0056】図3(a)に示すように、前記ピストン部
30は、前記弾性部32で常時図中上方に付勢されてい
る。また、ピストン部30の凹部30aは、前記チュー
ブ取付部16と冷却管路27が連通するように位置して
いる。これにより、前記チューブ取付部16に接続され
た送気吸引装置からの送気吸引は、チューブ取付部16
からピストン部30の凹部30aを介して、冷却管路2
7へと導かれる。
【0057】図3(a)の状態から前記ボタン部31を
弾性部32の弾性に抗して、図中下方向に押し下げる
と、図3(b)に示すように、ピストン部30の凹部3
0aは、前記チューブ取付部16のみを覆うように位置
している。このため、チューブ取り付け部16と冷却管
路27との連通は解除されており、前記チューブ取付部
16は閉塞されている。この状態では、送気吸引装置か
らの送気吸引は、冷却管路27にも送気吸引用チャンネ
ル8にも伝達されなくなる。
【0058】図3(b)の状態からさらに前記ボタン部
31を図中下方向に押し下げると、図3(c)に示すよ
うに、ピストン部30の凹部30aの下側は、前記送気
・吸引口金15の径大部15bに位置し、チューブ取付
部16と送気吸引用チャンネル8とが連通している。従
って、前記チューブ取付部16に接続された送気吸引装
置からの送気吸引は、チューブ取付部16からピストン
部30の凹部30aを介して、送気吸引用チャンネル8
へと導かれる。
【0059】すなわち、送気吸引口金15の内周面を内
径の異なるシリンダ形状とし、このシリンダ形状の径大
部15bの端部に送気吸引用チャンネル8の基端を接続
し、かつ、シリンダ形状の径小部15aの外面にチュー
ブ取付部16と冷却管路27の基端を配置し、前記シリ
ンダ形状の径小部15aと嵌合摺動する凹部30aを有
するピストン30を上下方向に摺動移動させる。これに
より、チューブ取付部16に接続された送気吸引装置か
らの送気吸引を冷却管路27と送気吸引用チャンネル8
のいずれかに選択的に供給できる。
【0060】なお、この実施形態では、送気・吸引口金
15に設けたチューブ取付部16と冷却管路27とを異
なる高さに配置して、ピストン部30を上下方向に摺動
移動可能としている。しかし、切換え構造はこれに限定
されない。切換え構造は、チューブ取付部16に取り付
けられた送気吸引装置からの送気吸引が、冷却管路27
とチャンネル8に選択的に連通可能な形状及び構成であ
ればよい。
【0061】また、本実施形態では、送気吸引装置と冷
却管路27のみを連通した状態と、送気吸引装置と送気
吸引用チャネル8のみを連通した状態を切換え構造によ
って排他的に切り換えている。
【0062】しかし、送気吸引装置と送気吸引用チャン
ネル8を連通した状態において、さらに送気吸引装置と
冷却管路27とを連通させてもよい。この場合には送気
吸引装置の出力が分散されるので、送気吸引用チャネル
8を介しての送気吸引能力と冷却管路27を介しての発
熱部の冷却能力が小さくなる。しかし、十分な能力をも
つ送気吸引装置を採用すれば実用上問題はないし、冷却
管路27を介して発熱部が常に冷却されているので、発
熱部の過熱の可能性が低い。
【0063】次に、図4を用いて、前記操作部3の内視
鏡側光源口金11の形状及び構成と、外部光源装置であ
るバッテリー光源21または高輝度光源装置につながっ
たライトガイドケーブル22の光源ソケット23,2
3’の形状及び構成について説明する。なお、図1と同
一部分は、同一部号を付している。
【0064】図4(a)は、内視鏡側光源口金11と光
源ソケット23,23’の非接続状態を示し、図4
(b)は、内視鏡側光源口金11と光源ソケット23、
23’の接続状態を示している。また、バッテリー光源
21の光源ソケット23とライトガイドケーブル22の
光源ソケット23’は同一の形状構成のために、バッテ
リー光源21の光源ソケット23を例に説明する。
【0065】図4(a)に示すように、内視鏡側光源口
金11の中央部分には、複数の光ファイバーを束ねた照
明用ファイバーケーブル36の基端部を固定するファイ
バーケーブル受け部材40が設けられている。このファ
イバーケーブル受け部材40は、略円筒形状で、中空部
には、前記照明用ファイバーケーブル36の基端部が挿
入固定されている。このファイバーケーブル受け部材4
0の外周は、端面側には後述する光源ソケット23の集
光レンズ25が対向する径大部40aが設けられ、その
径大部40aから前記内視鏡側光源口金11の基端にか
けて径小部40bが形成されている。
【0066】前記内視鏡側光源口金11の外周部分に
は、光源ソケット23の後述するキャップ24が螺合す
る雄ネジが外周面に設けられたネジ部11aが設けられ
ている。このネジ部11aの内周面と前記ファイバーケ
ーブル受け部材40の外周面との間に空間40cが形成
されている。
【0067】前記空間40cには、前記冷却管路27の
先端開口が位置する。また、前記ネジ部11aの所定位
置には、軸方向に切り欠け38が設けられている。この
切り欠け38は、前記ネジ部11aに後述する光源ソケ
ット23を螺合させた際に内視鏡側光源口金11と光源
ソケット23との接続位置関係を規制するものである。
つまり、前記冷却管路27の先端開口は、前記空間40
cと前記ネジ部11aの切り欠け38に連通している。
【0068】一方、光源ソケット23は、外部光源装置
としてバッテリー光源21を採用した場合には、照明ラ
ンプである照明部41と、この照明部41から照射され
た照明光を集光する集光レンズ25とを固定保持してい
る。但し、外部光源装置として高輝度光源装置を採用し
て高輝度光源装置からのライトガイドケーブル22を内
視鏡側光源口金11に接続する場合には、照明部41に
は照明ランプでなくライトガイドケーブル22内を通る
光ファイバの端面が位置する。
【0069】また、光源ソケット23には、さらに、前
記内視鏡側光源口金11のファイバーケーブル受け部材
40が嵌合する凹部37aを有する略円筒形状の案内部
材37を有している。
【0070】この案内部材37の先端部の外周には、前
記内視鏡側光源口金11のネジ部11aの雄ネジに螺合
される雌ねじが設けられたキャップ24が回動自在に設
けられている。このキャップ24には、内外周を連通す
るスリットを穿設して生成された冷却管路開口29が設
けられている。
【0071】前記案内部材37には、前記ファイバーケ
ーブル受け部材40が嵌合する凹部37aの内外周側を
連通する円筒状のピン43(中に通路がある)が植設さ
れている。
【0072】このピン43は、前記キャップ24の内周
面下に位置するようになっている。なお、前記集光レン
ズ25は、前記案内部材37の内周面の所定位置に、例
えば、耐水性・耐薬性を有する接着剤にて接着したり、
外周面をメタライズ処理して金属溶接したりすることに
より、水密的に固定されている。
【0073】内視鏡側口金11と光源ソケット23を接
続する場合には、前記光源ソケット23の凹部37aに
内視鏡側光源口金11のファイバーケーブル受け部材4
0を先端から挿着し、かつ、前記内視鏡側光源口金11
のネジ部11aの切り欠け38と光源ソケット23のピ
ン43を嵌合させて、前記キャップ24をネジ部11a
に螺合させる。すると、図4(b)に示すように、前記
ファイバーケーブル受け部材40の先端は、集光レンズ
25の前面に位置する。
【0074】これにより、前記冷却用管路27は、内視
鏡側光源口金11の空間40c(この接続により、空間
40cは、凹部37aの内面とファイバーケーブル受け
部材40の外面間の空間まで拡張された)と、光源ソケ
ット23のピン43とキャップ24の冷却管路開口29
を介して大気と連通される状態となる。
【0075】つまり、前記チューブ取付部16に送気吸
引装置が接続され、かつ、切換ボタン17でチューブ取
付部16と冷却管路27を連通させるように(図3
(a)参照)選択設定されると、前記送気吸引装置から
送気された空気は、チューブ取付部16、冷却管路2
7、内視鏡側光源口金11のファイバーケーブル受け部
材40の周辺の空間40c、光源ソケット23のピン4
3、及びキャップ24の冷却管路開口29へと流動す
る。
【0076】一方、照明光が前記光源ソケット23の照
明部41から照射され、集光レンズ25で集光されて、
内視鏡側光源口金11のファイバケーブル受け部材40
に投射する際の照明光ロスにより、集光レンズ25とフ
ァイバーケーブル受け部材40が発熱する。この発熱
は、前記冷却管路27から内視鏡側光源口金11のファ
イバーケーブル受け部材40の外周の空間部40cと、
ピン43、及びキャップ24の冷却管路開ロ29へと流
動する送気により放熱される。つまり、送気吸引装置か
らの送気を切換ボタン17で冷却管路27へと供給選択
すると、内視鏡側光源ロ金11とこの内視鏡側光源口金
11に接続したバッテリー光源21の光源ソケット23
に生じる発熱は、前記送気で大気に放熱される。これに
より、操作者が内視鏡操作時の操作に支障のない程度に
冷却可能となる。
【0077】また、操作者が内視鏡操作時に挿入部2の
先端部5への送気または吸引が必要な場合は、切換ボタ
ン17を押し下げて、送気吸引装置をチューブ取付16
と送気吸引用チャンネル8が連通するように選択操作す
ることで、先端部5への送気吸引が可能となる。さら
に、先端部5への送気吸引が不要となれば、切換ボタン
17を離すと弾性部32の弾性力により、切換ボタン1
7は、初期状態に復帰して、チューブ取付部16を冷却
管路27に連通させて、内視鏡側光源口金11と光源ソ
ケット23の冷却動作へと復帰させることができる。
【0078】また、送気吸引装置を駆動接続状態であっ
ても操作部3に送気吸引される圧力は、発熱部分の放熱
と共に大気へと放出されるために、送気吸引口金15の
リーク部15aを設ける必要が無くなる(圧力調整のた
め、設けてもよい)。
【0079】なお、送気吸引装置で吸引動作させ、前記
切換ボタン17でチューブ取付部16と冷却管路27が
連通するように選択設定されていると、大気は光源ソケ
ット23の冷却管路開口29からピン43、ファイバー
ケーブル受け部材40の周辺の空間部40c、冷却管路
27、チューブ取付部16を介して、送気吸引装置に吸
引される。この空気の流れにより発熱部は冷却される。
【0080】さらに、内視鏡1やバッテリー光源21の
外装は、周知の如く水密構造として構成されており、内
視鏡1の洗浄時において、この内視鏡1を薬液などに浸
漬した場合でも、送気吸引用チャンネル8、チューブ取
付部16、冷却管路27、及び冷却管路27を介して案
内部材37の凹部37aに薬液などが入り込んでしまっ
ても、内視鏡1の操作部3の内部やバッテリー光源21
の内部ヘの薬液等の侵入を防止することができる。
【0081】以上説明したように、本発明の内視鏡装置
は、観察対象を照明する照明光を伝送する導光路である
照明用ファイバーケーブル36と、この照明用ファイバ
ーケーブル36の一端に設けられた光源接続部である内
視鏡側光源口金11と、この内視鏡側光源口金11に前
記照明用ファイバーケーブル36へと照明光を導入する
ように外部光源装置の光源ソケット23を接続させたカ
ップリング状態において、前記内視鏡側口金11と光源
ソケット23の内部に冷却用の流体が流通するようにな
っている。
【0082】この内視鏡側口金11と光源ソケット23
の内部の冷却用流体の流通は、操作部3の送気・吸引口
金(気体口金)15に操作部3から挿入部2に設けられ
た送気吸引用チャンネル(気体チャネル)8と、操作部
3の内視鏡側光源口金11に近傍に設けた冷却管路27
との2分岐管路を設けている。そして、この2分岐管路
を切換ボタン(切換え機構)17によって、送気吸引装
置(気体駆動装置)と冷却管路27との連通、または送
気吸引装置(気体駆動装置)と送気吸引用チャンネル8
との連通のいずれかを選択できる。これにより、前記送
気吸引装置(気体駆動装置)により操作部3の内視鏡側
光源口金11に生ずる発熱の放熱と、先端部5からの送
気及び吸引の操作が簡単に選択切換できる。この先端部
5からの送気又は吸引時以外は、内視鏡側光源口金11
の放熱を常時実行でき、操作者による操作性が向上す
る。さらに、内視鏡1の操作部3の内部やバッテリー光
源21の内部への薬液等の侵入を防止することができ
る。
【0083】次に、図5を用いて、本発明の第2の実施
形態の内視鏡装置を説明する。第2の実施形態は、前述
の第1の実施形態と比較して、内視鏡側光源口金と光源
ソケットが異なっているので、この点を説明する。な
お、図5(a)は内視鏡側光源口金と光源ソケットが装
着された状態を示し、前述した第1の実施形態と同一部
分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0084】第2の実施形態では、図5(b)に示すよ
うに、内視鏡側光源口金11の近傍に延在させている冷
却管路27を複数に分岐させ、3分岐した冷却管路27
a〜27cを形成している。その3分岐した冷却管路2
7a〜27cの先端は、前記操作部3の内視鏡側光源口
金11のファイバーケーブル受け部材40の外周の空間
40cと連通している。また、このファイバーケーブル
受け部材40の外周の空間部40cに連通した前記冷却
管路27a〜27cは、前記ファイバーケーブル受け部
材40の中心軸方向から少しオフセットした角度に取付
けられている。
【0085】―方、光源ソケット23側においては、図
5(a)に示すように、案内部材37に設けられている
前記ピン43’は、円柱であり(中に通路がない)、内
視鏡側光源口金11のネジ部11aに設けられた切り欠
け38との位置規制用の専用となっている。さらに、図
5(c)に示すように前記案内部材37の凹部37aと
外部とを連通する複数の連通孔47a〜47cを設けて
いる。この連通孔47a〜47cは、前記冷却管路27
a〜27cと同様にファイバーケーブル受け部材40の
中心軸方向からオフセットした角度で、かつ案内部材3
7の軸に垂直な方向より若干傾けた方向に設けられてい
る。なお、前記冷却管路27a〜27cと連通孔47a
〜47cは、ファイバーケーブル受け部材40の中心軸
に対して互いに異なる方向にオフセットするようになっ
ている。
【0086】このような構成において、冷却管路27a
〜27cから内視鏡側光源口金11のファイバーケーブ
ル受け部材40の外周の空間部40cへの送気は、冷却
管路27a〜27cと連通孔47a〜47cとがオフセ
ットされているためにファイバーケーブル受け部材40
の軸外周を旋回する一様な送気流動となる。この送気流
動により、ファイバーケーブル受け部材40と光源ソケ
ット23の発熱の冷却効果をより高めることが可能にな
る。
【0087】次に、図6を用いて、本発明の第3の実施
形態の内視鏡装置を説明する。この第3の実施形態は、
第1の実施形態に比較して、内視鏡側光源口金と光源ソ
ケットが異なっているので、この点を説明する。なお、
図6(a)は内視鏡側光源口金と光源ソケットが装着さ
れた状態を示し、前述した第1の実施形態と同一部分
は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0088】図6(a)に示すように、前記内視鏡側光
源口金11内に設けられているファイバーケーブル受け
部材40の外周部には、螺旋状のフィン50が形成され
ている。さらに、この螺旋状のフィン50を有するファ
イバーケーブル受け部材40の外周の空間40cに対し
て、前記送気吸引装置 (気体駆動装置)が取り付けら
れるチューブ取付部16と連通した冷却管路27の先端
を位置させている。
【0089】一方、光源ソケット23側においては、案
内部材37には凹部37aと外部を連通する連通孔47
が設けられている。この連通孔47は、前記ファイバー
ケーブル受け部材40の中心軸方向からオフセットした
角度で、かつ案内部材37の軸に垂直な方向より若干傾
けた方向に設けられている(図6(a)及び図6(b)
参照)。また、ピン43は内部に通路をもたない構成に
なっている。
【0090】このような構成において、前記ファイバー
ケーブル受け部材40の外周部に螺旋状のフィン50を
設けることで、前記ファイバーケーブル受け部材40の
表面積が大きくなり、放熱に有利になる。かつ、ファイ
バーケーブル受け部材40の外周部を流動する送気は、
螺旋状のフィン50により旋回流動して、前記光源ソケ
ット23の連通孔47から流出する。これにより、冷却
効果を高めることが出来る。
【0091】次に、図7と図8を用いて、本発明の第4
の実施形態の内視鏡装置を説明する。第4の実施形態
は、第1の実施形態に比較して、内視鏡側光源口金と光
源ソケットが異なっているのでこの点を説明する。な
お、図7は、内視鏡側光源口金11’と光源ソケット2
3の装着状態を示し、図8は、操作部3にバッテリー光
源21が装着された状態を示し、前述した第1の実施形
態と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略す
る。
【0092】図7に示すように、第4の実施形態の内視
鏡装置の内視鏡側光源口金11’には、ファイバーケ−
ブル受け部材40の外周の空間40cに連通した冷却管
路27の他端に冷却管路取付具27’が設けられてい
る。この冷却管路取付部27’は、内視鏡1の外部に位
置し、後述する送気吸引チューブ53が取り付けられる
ようになっている。
【0093】一方、光源ソケット23には、前述の第3
の実施形態と同様に(図6(a)、図6(b)参照)、
案内部材37には凹部37aと外部を連通する連通孔4
7が設けられている。この連通孔47は、前記ファイバ
ーケーブル受け部材40の中心軸方向からオフセットし
た角度で、かつ案内部材37の軸に垂直な方向より若干
傾けた方向に設けられている。
【0094】さらに、図8に示すように、前記操作部3
から挿入部2に設けられている送気吸引用チャンネル8
の基端が接続された送気・吸引口金(気体口金)15’
には、切換レバー52を有する三方活栓51の第2の口
金51bが装着されている。この三方活栓51は、第1
の口金51aと、第2の口金51bと、第3の口金51
cが略T字状に配置され、第1〜第3の口金51a〜5
1cの交点に設けられた活栓を切換操作する切換えレバ
ー52を有している。切換えレバー52は、第1の口金
51aを閉塞したり、第1の口金51aを第2の口金5
1bと第3の口金51cのいずれかと連通させる機能を
もつ。
【0095】この三方活栓51の第1の口金51aは、
送気吸引装置(気体駆動装置)に着脱可能に接続装着さ
れている。第2の口金51bは、前記操作部3の送気吸
引口金15’に着脱可能に接続装着されている。第3の
口金51cは、送気吸引チューブ53の一端が着脱可能
に接続装着されている。この送気吸引チューブ53の他
端は、前記内視鏡側光源口金11’の冷却管路取付部2
7’に着脱可能に接続装着されている。
【0096】すなわち、送気吸引装置は、三方活栓51
によって、操作部3に設けられた送気・吸引口金15’
を介して送気吸引用チャンネル8と接続されている。さ
らに送気吸引装置は、三方活栓51によって、送気吸引
口金15’と送気吸引チューブ53を介して操作部3に
設けられた内視鏡側光源口金11’の冷却管路取付部2
7’と接続されている。
【0097】このような構成において、前記切換レバー
52が図中のオフ(OFF)の位置にある場合は、前記
三方活栓51の第1の口金51aに接続された送気吸引
装置からの送気吸引は、第1の口金51aから第2の口
金51b、及び送気・吸引口金15’を介して、送気吸
引用チャンネル8へと伝達される。次に、前記切換レバ
ー52をオフ位置から第1の口金51aの位置に切り換
えた場合は、前記三方活栓51の第1の口金51aに接
続された送気吸引装置からの送気吸引は、第2の口金5
1bと第3の口金51cのいずれにも伝達されない。さ
らに、前記切換レバー52を第1の口金51aの位置か
ら第2の口金51bの位置に切り換えた場合は、前記三
方活栓51の第1の口金51aに接続された送気吸引装
置からの送気吸引は、第1の口金51aから第3の口金
51c、送気吸引チューブ53、及び内視鏡側吸引口金
11’の冷却管路取付部27’を介して、前記内視鏡側
吸引口金11’のファイバーケーブル受け部材40の外
周の空間40cヘと伝達される。
【0098】このようにして、前記三方活栓51の切換
レバー52を第2の口金51bの位置に切り換えた状態
において、送気吸引装置からの送気吸引により、内視鏡
側光源口金11のファイバーケーブル受け部材40の外
周に大気の送気吸引が行われる。これによりファイバー
ケーブル受け部材40や光源ソケット23の熱を大気で
放熱することが可能となる。
【0099】なお、この第4の実施形態の内視鏡側光源
口金11’の冷却管路取付部27’やファイバーケーブ
ル受け部材40の形状構成や光源ソケット23の形状及
び構成は、本発明の主旨を損なわない範囲で、自由に設
計できる。例えば、前述の第1の実施形態乃至第3の実
施形態で説明した形状構成を自由に組み合わせることが
可能である。
【0100】第4の実施形態においては、前記三方活栓
51を送気吸引用チャンネル8、送気吸引チューブ53
及び送気吸引装置から取り外せるので、三方活栓51や
送気吸引用チャンネル8、送気吸引チューブ53などを
より十分に洗浄することができる。さらに、必要に応じ
てこの三方活栓51を使い捨てとすることも可能とな
る。
【0101】以上説明した各実施形態によれば、内視鏡
に外部光源装置からの照明光を導入する場合に、内視鏡
内に照明光が侵入する部分である接続部分に外部光源装
置を接続させたカップリング状態で、この接続部分で発
生する光量ロスによる発生する熱を冷却するための流体
が流動する通路(空間40c)が形成されている。この
ため、接続部分で発生する熱を効率よく冷却することが
できる。
【0102】これにより、操作時に接続部外周に操作者
が触れた場合でも、操作者が感ずる熱感を和らげること
ができる。また、接続部と光源が近い場合でも、光源が
加熱する可能性が減少し、高光量のランプを光源として
使える可能性が高まる。
【0103】上述の各実施形態では冷却用の流体とし
て、気体である空気(例えば、送気や吸引用を流用す
る)、又は酸素(医療用の酸素を流用すると好ましい)
を用い、これら気体以外の好ましい冷却用流体として
は、水(送水用の水を流用すると好ましい)がある。
【0104】また、上述の各実施形態では、上記流体と
して、内視鏡を通して送気や吸引をおこなう送気吸引装
置(気体駆動装置、例えばコンプレッサ)で送気又は吸
引される気体を利用している。このようにすれば、冷却
用の流体を扱う新たな装置は必要ない。
【0105】さらに、上述の各実施形態では、上記気体
駆動装置からの気体の流路を、内視鏡内の気体チャネル
と、冷却用の通路に切り換える構造を用いている。この
ようにすれば、気体口金に接続される気体駆動装置によ
る内視鏡の送気や吸引の操作時以外では、光源口金に対
して上記気体駆動装置からの送気や吸引が常時行われ、
流動する気体によって、熱が奪われるので、光源口金の
光源装置からの照明光投射による発熱が効率よく放熟さ
れる。したがって、内視鏡の送気や吸引の能力低下がな
い。
【0106】また、気体の流路の切り換え構造として
は、専用の機構(切り替えボタン17)のほか、取り外
し可能な三方活性栓を用いることもできる。
【0107】さらにまた、上記冷却用の流体が流動する
通路内に放熱効率を高めるためにフィン構造を設けるこ
とで、このフィンが放熱板として作用したり、流体の流
動方向を規制して放熱効率を向上させる作用がある。さ
らに、複数の入口から流体を上記通路に流入させたり、
複数の出口から流体を流出させて、旋回流動を形成し放
熱効率を上げることもできる。さらに、流入、流出の方
向を旋回流動に好適な方向にすることも可能となる。
【0108】なお、本発明の内視鏡は軟性鏡以外でも、
硬性鏡に用いることができる。また、内視鏡の用途は医
療に限定されず、工業用にも用いることができる。
【0109】
【発明の効果】本発明の内視鏡装置は、内視鏡に外部光
源装置からの照明光を導入する場合に、内視鏡内に照明
光が投入される部分である外部光源装置との接続部分で
生じる光量ロスによる発生する熟を冷却するための流体
が流動する通路が形成され、この接続部分で発生する熟
を効率よく冷却することができ、操作時に接続部分外周
に操作者が触れた場合でも、操作者が感ずる熱感を和ら
げることができる。また、接続部分と光源が近い場合で
も、光源が加熱する可能性が減少し、高光量のランプを
光源として使用できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内視鏡装置の全体構成を示す構成
図。
【図2】本発明の内視鏡装置の操作部とバッテリ駆動式
光源との関係を示し、図2(a)は内視鏡操作部とバッ
テリー駆動式光源との接続状態を示す平面図、図2
(b)は内視鏡の操作部の送気・吸引切換ボタンの機能
を説明する説明図。
【図3】本発明に係る内視鏡装置の送気・吸引口金に設
ける送気・吸引切換ボタンの構成と動作を説明する断面
図。
【図4】本発明の内視鏡装置の第1の実施形態である操
作部の光源口金と外部光源の光源取り付けソケットの構
成を示す断面図。
【図5】本発明の内視鏡装置の第2の実施形態である操
作部の光源口金と外部光源の光源取り付けソケットの構
成を示す断面図。
【図6】本発明の内視鏡装置の第3の実施形態である操
作部の光源口金と外部光源の光源取り付けソケットの構
成を示す断面図。
【図7】本発明の内視鏡装置の第4の実施形態である操
作部の光源口金と外部光源の光源取り付けソケットの構
成を示す断面図。
【図8】本発明の内視鏡装置の第4の実施形態である内
視鏡操作部とバッテリー駆動式光源との接続状態を示す
平面図。
【符号の説明】
1…内視鏡 2…挿入部 3…操作部 4…接眼部 8…送気吸引用チャンネル(気体チャンネル) 11…内視鏡側光源口金 15…送気・吸引口金(気体口金) 16…チューブ取付部 17…切換ボタン 21…バッテリー式光源 22…ライトガイドケーブル 23,23’…光源ソケット 24,24’…キャップ 25,25’…集光レンズ 27…冷却管路 28…冷却管路入口 29…冷却管路開口

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象を照明する為の照明光を伝送す
    る導光路と、前記導光路の一端に設けられた光源接続部
    とを有し、前記光源接続部が前記導光路に外部光源の光
    を導入可能なカップリング状態で、冷却用流体が流動す
    る空間を形成するか、若しくは、内部に冷却用流体が流
    動する空間を有することをを特徴とした内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記光源接続部の内部の空間は、外部気
    体駆動装置に連通し、該空間内で冷却用流体としての気
    体を流動することを特徴とした請求項1記載の内視鏡装
    置。
  3. 【請求項3】 前記外部気体駆動手段と前記光源接続部
    の内部の空間との連通は、冷却用管路により実現されて
    いることを特徴とした請求項2記載の内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却用管路は、前記外部気体駆動装
    置に連通する気体接続部と前記光源接続部との間に設け
    られていることを特徴とした請求項3記載の内視鏡装
    置。
  5. 【請求項5】 前記外部気体駆動装置との連通先を、少
    なくとも前記内視鏡先端部に通じる気体チャンネルと、
    前記冷却用管路間で切り換える切換機構を有することを
    特徴とした請求項3記載の内視鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記切換機構は、操作者による操作中は
    外部気体駆動装置との連通先に前記気体チャネルを指定
    し、前記操作が解除されると連通先に前記冷却用管路を
    指定することを特徴とした請求項5記載の内視鏡装置。
  7. 【請求項7】 前記切換機構は、押しボタンスイッチで
    あり、前記操作とは押しボタンの押下であることを特徴
    とした請求項6記載の内視鏡装置。
  8. 【請求項8】 前記切換機構は、取り外し可能な三方活
    性栓であることを特徴とした請求項5記載の内視鏡装
    置。
  9. 【請求項9】 前記空間の内部には、フィンを有するこ
    とを特徴とした請求項1記載の内視鏡装置。
  10. 【請求項10】 前記空間の内部のフィンは、放熱作用
    を有することを特徴とした請求項9記載の内視鏡装置。
  11. 【請求項11】 前記空間の内部のフィンは、前記冷却
    用流体の流動方向を規制することを特徴とした請求項9
    記載の内視鏡装置。
  12. 【請求項12】 前記空間の内部のフィンは、螺旋状を
    していることを特徴とした請求項9記載の内視鏡装置。
  13. 【請求項13】 前記冷却用流体は、前記空間に斜めの
    方向から流入することを特徴とした請求項1記載の内視
    鏡装置。
  14. 【請求項14】 前記冷却用流体は、前記空間に複数の
    経路から流入することを特徴とした請求項1記載の内視
    鏡装置。
  15. 【請求項15】 前記冷却用流体は、前記空間から斜め
    の方向に流出することを特徴とした請求項1記載の内視
    鏡装置。
  16. 【請求項16】 前記冷却用流体は、前記空間から複数
    の経路で流出することを特徴とした請求項1記載の内視
    鏡装置。
  17. 【請求項17】 前記導光路の基端部は、筒状部材中に
    収納されており、前記導光路を収納した筒状部材の外周
    は、前記空間中に露出していることを特徴とした請求項
    1記載の内視鏡装置。
  18. 【請求項18】 前記導光路は、光ファイバであること
    を特徴とした請求項1記載の内視鏡装置。
  19. 【請求項19】 観察部位に挿入されると共に、少なく
    とも気体チャンネル、及び照明用ファイバケーブルとを
    内蔵した挿入部と、 この挿入部先端の湾曲操作部と、 前記気体チャンネルに気体駆動装置を接続する気体接続
    部と、 前記照明用ファイバケーブルに照明光源を接続される光
    源接続部と、 前記気体接続部に設けられた、前記気体チャンネルの基
    端に連通した管路と、 前記光源接続部の近傍を経て大気に連通した管路とに2
    分岐した2分岐管路と、 前記気体接続部に設けられた前記2分岐管路の連通管路
    を気体チャンネルヘの管路と、前記光源接続部の近傍の
    大気への管路に切換る切換機構と、 を有することを特徴とした内視鏡装置。
  20. 【請求項20】 前記2分岐管路の光源接続部近傍の大
    気への管路は、前記気体接続部から操作部内を介して光
    源接続部の基端に連通した冷却管路と、前記光源接続部
    と光源装置の光源ソケツトの接続嵌合により形成される
    前記照明用ファイバーケーブルの基端部を保持するファ
    イバーケーブル受け部材の外周の通路と、この通路と連
    通し、前記光源ソケツトの内外周を連通形成された冷却
    管路と、を有することを特徴とした請求項19記載の内
    視鏡装置。
  21. 【請求項21】 前記光源接続部に連通した冷却管路
    と、前記光源ソケットを連通させた冷却管路とは、それ
    ぞれ単数または複数の管路からなり、前記光源接続部の
    冷却管路と前記光源ソケットの冷却管路とは、互いにオ
    フセットされていることを特徴とした請求項20記載の
    内視鏡装置。
  22. 【請求項22】 観察部位に挿入されると共に、少なく
    とも観察チャンネル、気体チャンネル、及び照明用ファ
    イバケーブルとを内蔵した挿入部と、 この挿入部先端の湾曲操作部と、気体チャンネルに気体
    駆動装置を接続する気体接続部と、 前記照明用ファイバケーブルに照明光源を接続される光
    源接続部と、 前記気体駆動装置に接続される第1の接続栓と、 前記気体接続部に接続される第2の接続栓と、 冷却用チューブの一端に接続する第3の接続栓と、 前記第1の接続栓を前記第2の接続栓と前記第3の接続
    栓のいずれかに接続選択可能とする分岐活栓と、 前記照明ファイバケーブルの基端を保持するファイバケ
    ーブル受け部材と、 このファイバケーブル受け部材の外周の空間部と連通
    し、前記分岐活栓手段の第3の接続栓に接続された冷却
    用チューブの他端が接続される冷却管路接続栓と、 前記照明用ファイバケーブル受け部材の外周の空間部と
    大気とを連通する冷却管路開口を有し、照明用ファイバ
    ケーブル受け部材の端部に照明光を投射する光源装置を
    接続する光源ソケット部材と、 を有し、前記内視鏡の気体チャンネルを用いて、少なく
    とも送気又は吸引の何れかー方の操作の際には、前記分
    岐活栓手段の第1の接続栓を第2の接続栓に接続させ、
    それ以外の際には、前記分岐活栓手段の第1の接続栓を
    第3の接続栓に接続させ、前記気体駆動装置によって気
    体を前記光源接続部手段と前記光源ソケット手段を介し
    て大気へと流動させることを特徴とした内視鏡装置。
  23. 【請求項23】 内視鏡先端部の湾曲操作機構を備えた
    操作部と、 前記操作部に位置し、光源装置から照明光を導光するラ
    イトガイドケーブルまたは電源と光源ランプを内蔵した
    バッテリー式光源を選択的に着脱交換可能に接続する接
    続部と、 前記操作部に位置し、内視鏡のチャンネルから送気また
    は吸引を行うためのチューブを接続する接続部と、 前記操作部に位置する操作ボタンと、 が具備されており、チャンネルチューブは2又に分岐
    し、一方は前記送気または吸引チューブに繋がり、他方
    はライトガイドケーブルあるいはバッテリー式光源を取
    付ける前記接続部近傍を経由して大気中に開放している
    管路に接続されており、送気または吸引チューブとチャ
    ンネル、あるいは送気または吸引チューブと前記管路と
    の交通を前記操作ボタンで切替えることを特徴とした内
    視鏡装置。
  24. 【請求項24】 前記接続部近傍を経由する前記管路
    は、前記内視鏡の接続部と、前記ライトガイドケーブル
    またはバッテリー光源とを組付けた時に作られる間隙に
    より形成されていることを特徴した請求項23記載の内
    視鏡装置。
  25. 【請求項25】 前記間隙へ導かれる送気あるいは吸引
    口は、複数設けられ、前記接続部の光軸の外周面より光
    軸方向に向かってオフセットした角度に取付けられてい
    ることを特徴とした請求項24記載の内視鏡装置。
  26. 【請求項26】 前記光軸を形成する部材またはその外
    周を取り囲む部材の何れかに、光軸を中心として螺旋状
    にフィンが設けられていることを特徴とした請求項23
    記載の内視鏡装置。
  27. 【請求項27】 前記操作ボタンと、前記接続部近傍へ
    導かれる管路とは、前記内視鏡に対して着脱自在である
    ことを特徴とした請求項23記載の内視鏡装置。
  28. 【請求項28】 照明光用の導光路と気体チャネルを内
    部に有して観察対象に挿入される挿入部と、 前記挿入部の基端側に位置する操作部と、 前記挿入部内部の導光路に、外部光源からの照明光を導
    くライトケーブルを接続するコネクタと、 外部気体駆動装置を前記コネクタの内部と前記挿入部の
    内部の気体チャネルに選択的に連通させる機構と、 を有することを特徴とした内視鏡装置。
  29. 【請求項29】 照明光用の導光路を内部に有して観察
    対象に挿入される挿入部と、 前記挿入部内部の導光路に、外部光源からの照明光を導
    くライトケーブルを接続するコネクタと、 前記外部光源のコネクタ部を冷却するため、外部気体駆
    動装置と前記コネクタの内部を接続して、前記外部気体
    駆動装置と前記コネクタの内部に気体の流通経路を形成
    する手段と、 を有することを特徴とした内視鏡装置。
  30. 【請求項30】 照明光源と内視鏡を接続し、前記照明
    光源からの照明光を内視鏡に導くライトガイドケーブル
    は、前記ライトガイドケーブルの端部に位置し、内視鏡
    の光源接続部と接続されるソケットと、前記ソケットと
    前記内視鏡の光源接続部と接続時に、前記ソケットと前
    記光源接続部の接続部の内部に冷却用流体が流動するた
    めの空間が形成されていることを特徴とした内視鏡装
    置。
  31. 【請求項31】 内視鏡装置において、内視鏡内の照明
    光用の導光路と外部光源で発生する熱を冷却する方法
    は、内視鏡用の気体駆動装置の連通先を前記導光路と外
    部光源の接続部に切り換えることを特徴とした内視鏡装
    置。
  32. 【請求項32】 光源接続部が導光路に外部光源の光を
    導入可能なカップリング状態でカップリングする、少な
    くともカップリング状態において、内部に空間の存在す
    る光源接続部と、前記光源接続部の内部の空間に、冷却
    用流体を流動せしめる冷却手段を有することを特徴とし
    た内視鏡装置。
  33. 【請求項33】 気体駆動手段と連通する、内部に設け
    られた気体チャネルを有し、導入手段は、前記気体駆動
    手段によって駆動される気体を、前記冷却用流体とし
    て、前記光源接続部の内部の空間に流動せしめることを
    特徴とした請求項32記載の内視鏡装置。
  34. 【請求項34】 光源を着脱自在に内部の導光路にカッ
    プリングする光源接続部を有する内視鏡において、前記
    光源接続部の冷却方法は、少なくともカップリング状態
    において存在する前記光源接続部の内部空間に、気体駆
    動装置を連通させて、前記気体駆動装置によって駆動さ
    れる気体により前記光源接続部を冷却することを特徴と
    した内視鏡の冷却方法。
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