JP2003310408A - 上掛け用寝具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として冬期の上掛用寝具について、首回り
部分と足部分に外部の冷気の侵入を防止する保温性と安
眠による健康を図るための有効かつ低コストで提供でき
る簡易な上掛用寝具。 【解決手段】 上掛用寝具の上部に寝具の上縁との間に
設けた割溝を介して使用者の首回りを嵌挿し枕との間に
できる隙間よりの冷気の侵入を防止し、又寝具の下縁に
使用者の足部を挿入する袋状の折返し部を設けた上掛用
寝具とし、かつ寝具の上部と、下部の上記部のみを別体
に製作し上掛用寝具に取付可能に加工した寝具部材。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は日常において生活上
必要かつ基本となる家庭生活上の用具となる寝具につい
ての改良発明で、特に冬期の寒い季節に有効な上掛け寝
具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在和式洋式を問わず上掛け用寝具とし
ては日常寝巻や毛布等を掛具又は掛布団と共に使用する
ことが多い。しかし上掛け用寝具は睡眠中ずれたり、ま
くれたりし、首回りあるいは足許から冷たい空気が入っ
たりして睡眠を妨げられることは日常経験するところで
あり、特に冬期の寒い時期については睡眠中の寝具の保
温性は人体の健康にも大きく影響する事が多い。しかし
従来上掛け用寝具において冬期保温性のある有効な寝具
は電気毛布、電気アンカ、羽毛布団、ドテラ等、電気、
寝具等による余分な保温手段に頼っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】出願人は従来の寝具に
よる保温手段の難点を解決することを目的とし簡易で而
も体温の放熱作用を防止し保温性にすぐれた省力かつコ
スト的にも使用性のすぐれた上掛け寝具を提供すること
を課題としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を解決する手
段としては前記特許請求の範囲の請求項１に記載した上
掛け寝具の上縁部に就寝中冷気の入り易い首回り部分を
改良した上掛け寝具であり、かつ人体足部の保温性に適
した下縁部を備えた請求項３の構成を備えた上掛け用寝
具を要旨とするものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】上記の要旨にもとづいた実施例に
ついて以下図示説明する。図面において図１は本発明上
掛け寝具の全体図、図２〜図５はその実施要部を示す。
図１において１は本発明の上掛け寝具本体を示し、サイ
ズ寸法等は日常使用する大人、子供、あるいは体型に適
応したサイズ寸法でよい。２は寝具本体の上縁、３は下
縁を示す。４は寝具本体の上縁２の中央部分に近接して
設けた円形嵌合孔で就寝時人体の頸部（首回り）を包囲
する円形の嵌合孔である。嵌合孔は首回りに柔軟に嵌合
して自由に回動する程度の嵌合孔に形成するが就寝時使
用者が自在に嵌合するために本体上縁２との間に図１、
図２に示す連通する切込み５を設け、嵌合孔４を左右自
在に開く止着片６を取付け就寝時首回りより外れないよ
うに止着する。止着片は、ホック、チャック、ボタン、
又は取付弾性バンド、粘着バンド、何れによる取付方法
でもよい。

【０００６】上掛け寝具上部に頸部の嵌合孔を設けて首
回りに柔軟に嵌合して開閉自在に止着する嵌合孔部分の
みを設けた上掛け部分を図３のように寝具本体と別体７
に形成して上掛け本体の上側縁に着脱自在に取着した寝
具用品とした製品としてもよい。

【０００７】上掛け寝具の下側縁は図１に示すように寝
具本体１の下縁を二重に折返した折返し部８を設け折返
した両側縁９，１０を縫着又はチャック等による袋状に
形成し、その袋部分に人体足部が自在に挿脱可能な折返
し部とする。なお折返し部の折返し巾は、寝具のサイズ
や大人、子供の体型に応じてチャック等により調節可能
の袋部とした方がベターである。

【０００８】上掛け寝具の図１の３に示すように下縁部
分も図３の上縁部分のように上掛け寝具本体を別体に成
形し上掛け寝具本体の下縁に着脱自在に取着するように
製品化して一般に販売してもよい。（図示省略）

【０００９】

【発明の効果】本発明は上述の様に主として気温の低い
冬期に就寝者の保温性に優れた寝具として、寝苦しさも
無く使用性にすぐれ寝具の隙間や、就寝者の首回りより
冷気が入る体温の放熱作用による保温性の低下を防止す
る安眠効果の優れた上掛け寝具として有効である。そし
て、前述した余分の寝具や電熱毛布等による体温の放熱
を防止し保温性をカバーするに十分な寝具となることは
発明者による多くのテストにより十分実証済みであるこ
とが本発明の使用上の効果として大きな特徴を備えてい
る。かつ、本発明は現在使用中の上掛け寝具にも着脱自
在に取付けることが可能なコスト的にも有用であり保温
効果がすぐれているので冬期でも薄着のままで就寝して
も風邪を引かない効用があり健康な身体をつくる寝具と
して提供できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明上掛け用寝具の全体平面図。

【図２】上掛け用寝具全体の上縁部の嵌合孔の作用を示
す拡大部分図。

【図３】別体の寝具部材として寝具本体に取着する上掛
け用寝具の上部取付用寝具。

【符号の説明】

１ 上掛け用寝具 ２ 上縁 ３ 下縁 ４ 嵌合孔 ５ 割溝 ６ 止着片 ７ 上部取付用部材寝具 ８ 折返し部 ９，１０ 下部側縁

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 毛布その他の寝具材で適宜寸法に形成し
   た上掛け寝具であって、上掛け寝具の上縁中央部分に近
   接して人体の首回りに適合する円形状の嵌合孔を設け、
   その嵌合孔は前記上掛け上縁と連通する切込みを設け、
   その対合部は掛止片を介して開閉自在に形成すると共
   に、上掛けの下縁に折返し部を設けて両側縁を止着し、
   前記折返し部に人体足部を差込む袋状に形成したことを
   特徴とする上掛け用寝具。
2. 【請求項２】 請求項１の上掛け寝具の上縁中央部分に
   近接して開閉自在の円形状の嵌合孔を設けた上掛け部分
   を別体に成形し、上掛け寝具の上縁に着脱自在に取着し
   て一体に使用するようにしたことを特徴とする上掛け用
   寝具。
3. 【請求項３】 請求項１、請求項２記載の上掛け寝具の
   下縁に人体足部を差込む袋状の下縁部を別体として成形
   し上掛け寝具の下側縁に着脱自在に取着するようにした
   ことを特徴とする上掛け用寝具。