JP2003309017A - コアおよび該コアを備えた電磁誘導装置 - Google Patents

コアおよび該コアを備えた電磁誘導装置

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JP2003309017A
JP2003309017A JP2002113695A JP2002113695A JP2003309017A JP 2003309017 A JP2003309017 A JP 2003309017A JP 2002113695 A JP2002113695 A JP 2002113695A JP 2002113695 A JP2002113695 A JP 2002113695A JP 2003309017 A JP2003309017 A JP 2003309017A
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magnetic path
magnetic
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Takasuke Kaneda
敬右 金田
Toshimitsu Takahashi
利光 高橋
Masayuki Takano
雅幸 高野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄損の好適な低減を図ることのできるコア、お
よび該コアを備えた電磁誘導装置を提供する。 【解決手段】コア11は、内周および外周の半径がそれ
ぞれRiおよびRoの円環状の平面形状を有し、その周
方向に1箇所、ギャップ12が設けられてなる。また、
このコア11は、周方向に直交する断面形状がコア幅
W、コア厚「Ro−Ri」の矩形となっている。このコ
ア11にはコイルが巻回されてリアクトルが構成され
る。そのコイルに電流が流されるとコア11の周方向に
磁束が発生して磁路が形成される。コア11に設けられ
たギャップ12の長さは一定ではなく、内周面のギャッ
プ長をXiとして外周面側に向かって徐々に短くなって
いる。そしてそのギャップ長はコアの周方向の断面各部
の磁路に沿った磁気抵抗が均等になるように設定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばリアクト
ル等に用いられるコア(磁芯)および該コアを備えた電
磁誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リアクトル等、インダクタンス
を利用する電磁誘導装置は、磁性体からなる環状のコア
(磁芯)にコイルが巻回されて構成されている。ここ
で、環状とは円環のみならず、環としての中心線に直交
する断面(以下、「平断面」という)の形状が楕円、矩
形等、コアを周回して磁気回路を構成する任意の形状を
指している。また、それらコアのなかには、その平断面
が円、楕円、および矩形等が組み合わされた形状を有し
て、磁気回路としての周回ルートが複数存在するものも
ある。これら各形状のコアに巻回されたコイルに電流が
流されると、その電流値の増加にともなって同コアに発
生する磁束も増加する。ただし、コアが磁性体として許
容しうる磁束密度には限度があるため、その磁束密度の
限度を超える磁束の発生に対応した大きさの電流がコイ
ルに流されるとコアが磁気飽和して電磁誘導装置として
の所望の特性が得られなくなってしまう。このため、コ
イルに大電流が流れるリアクトル等、コアの磁気飽和が
問題となる場合には、これを回避するために通常、ギャ
ップの設けられたコアが用いられる。
【0003】図15は、上記電磁誘導装置としてのリア
クトルに用いられるコア101を例示している。図15
(a)および図15(b)に示されるように、このコア
101は内周および外周の半径がそれぞれRiおよびR
oの円環状の平断面形状を有し、その周方向に1箇所、
ギャップ102が設けられてなる。また、図15(c)
は、このコア101の周方向に直交する断面(以下、
「周断面」という)の形状を示すものであり、図15
(b)に図示したF−F’線に沿う断面図である。図1
5(c)に示されるように、このコア101は、周断面
における円環の中心線方向(以下、コアの「幅」方向と
いう)の辺KNの長さがコア幅W、同じく周断面におけ
る内外周を結ぶ方向(以下、コアの「厚さ」方向とい
う)の辺KLの長さがコア厚「Ro−Ri」の矩形断面
を有している。このようなコア101に巻回されるコイ
ルに電流が流れると、コア101の周方向に磁束が発生
して磁路が形成される。
【0004】こうしたリアクトルが電磁誘導装置として
機能すると、同リアクトルに注入された電気エネルギー
のうちの一部は損失となる。この損失は、コイルの電気
抵抗に起因して発生する銅損と、コイル−コア間に働く
電磁作用に起因して発生する鉄損とからなる。このう
ち、鉄損は、コア101に発生する磁束の密度(磁束密
度)のほぼ2乗に比例して大きくなることが実験的に確
認されている。したがって、従来、リアクトルの鉄損
は、コア101の周断面内の磁束密度分布の高い部分に
沿った磁路において、より多く発生している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記コア1
01は、図15(b)からも明らかなように、外周面付
近の磁路MP1に沿った磁路長の方が内周面付近の磁路
MP2に沿った磁路長よりも長くなっており、コア10
1の周断面方向の磁気特性は均等ではない。そのため、
コア101に巻回されるコイルに電流が流されると、コ
ア101の周断面内において磁束密度分布が不均一とな
って磁束の集中する磁路において発生する鉄損が大きく
なる。こうした損失は、エネルギーとして有効に利用さ
れないばかりか、発熱によりリアクトルの温度上昇を招
いてしまう。そしてひいては、電磁誘導装置としての所
望の特性を確保することができなくなるおそれすらあ
る。
【0006】なお従来、たとえば特開平11−3298
61号公報にみられるように、変成器としての感度低下
の抑制を図るために、鉄芯(コア)連結部における磁路
抵抗の増大を抑制する技術は知られている。しかし、こ
うした技術によってもコアで発生する鉄損を低減するこ
とはできない。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、鉄損の好適な低減を図ることので
きるコア、および該コアを備えた電磁誘導装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段およびその作用効果について記載する。請
求項1に記載の発明は、磁路に直交する断面各部におい
て互いに異なる磁路長を有するコアとして、前記断面各
部の磁路に沿った磁気抵抗の違いが緩和される態様で偏
倚した磁気特性を有して形成されてなることをその要旨
とする。
【0009】また、請求項10に記載の発明は、磁路に
直交する断面各部において互いに異なる磁路長を有する
コアを備えて磁気回路が構成される電磁誘導装置とし
て、前記コアは、前記断面各部の磁路に沿った磁気抵抗
の違いが緩和される態様で偏倚した磁気特性を有して形
成されてなることをその要旨とする。
【0010】上記請求項1の構造によれば、磁路に直交
する断面各部において互いに異なる磁路長を有するコア
が、それら断面各部の磁路に沿った磁気抵抗の違いが緩
和された磁気特性に偏倚されて形成される。そのため、
そのコアを用いて構成される電磁誘導装置にあっては、
コアに巻回されるコイルへの通電に対応して同コア内部
に発生する磁束の密度分布の偏りが緩和される。これに
より、コアにて発生する鉄損を低減することができるよ
うになる。
【0011】なお、コアを上記断面各部の磁路に沿った
磁気抵抗の違いが緩和される態様のものとするために
は、たとえば同コアを上記断面各部の磁気抵抗に応じて
偏倚した形状に形成すればよい。あるいは、上記断面各
部の磁気抵抗に応じて偏倚した比透磁率分布をもたせる
ように、コアを形成してもよい。また、他の手段を用い
て実現してももちろんよい。
【0012】そして、この請求項1の構造のコアを用い
ることによって、上記請求項10に記載の電磁誘導装置
を構成することができるようになる。つぎに、請求項2
に記載の発明は、請求項1に記載のコアにおいて、前記
磁路にはギャップが設けられており、該磁路に沿った磁
気抵抗の値が同磁路に直交する断面内において略均等と
なるように、前記ギャップの長さが前記磁路に直交する
断面各部の磁路長に応じて異なる長さに設定されてなる
ことをその要旨とする。
【0013】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載のコアを備えた電磁誘導装置において、前記
コアの磁路にはギャップが設けられており、該磁路に沿
った磁気抵抗の値が同磁路に直交する断面内において略
均等となるように、前記ギャップの長さが前記磁路に直
交する断面各部の磁路長に応じて異なる長さに設定され
てなることをその要旨とする。
【0014】上記請求項2の構造によれば、磁路にギャ
ップが設けられてなるコアにあって、そのギャップの長
さが磁路に直交する断面各部の磁路長に応じて設定され
る。そのため、それら磁路に沿った磁気抵抗の値を同磁
路に直交する断面内において略均等とすることができる
ようになる。これにより、そのコアを用いて構成される
電磁誘導装置にあっては、コアに巻回されるコイルへの
通電に対応して同コア内部に発生する磁束の密度分布が
均等化される。
【0015】そして、この請求項2の構造のコアを用い
ることによって、上記請求項11に記載の電磁誘導装置
を構成することができるようになる。つぎに、請求項3
に記載の発明は、請求項2に記載のコアにおいて、前記
ギャップの長さが、前記磁路長の短い部分に対応して長
く、前記磁路長の長い部分に対応して短くなる態様で連
続的に異ならしめられてなることをその要旨とする。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載のコアにおいて、前記ギャップの長さが、前記磁
路長の短い部分に対応して長く、前記磁路長の長い部分
に対応して短くなる態様で段階的に異ならしめられてな
ることをその要旨とする。
【0017】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載のコアを備えた電磁誘導装置において、前記
コアに設けられたギャップの長さが、前記磁路長の短い
部分に対応して長く、前記磁路長の長い部分に対応して
短くなる態様で連続的に異ならしめられてなることをそ
の要旨とする。
【0018】また、請求項13に記載の発明は、請求項
11に記載のコアを備えた電磁誘導装置において、前記
コアに設けられたギャップの長さが、前記磁路長の短い
部分に対応して長く、前記磁路長の長い部分に対応して
短くなる態様で段階的に異ならしめられてなることをそ
の要旨とする。
【0019】上記請求項3の構造によれば、コアに設け
られたギャップの長さが、磁路に直交する断面各部の磁
路長に応じて連続的に異ならしめられる。このため、そ
の磁路に直交する断面各部の同磁路に沿った磁気抵抗の
値を正確に均等化することができる。
【0020】また、上記請求項4の構造によれば、コア
に設けられたギャップの長さが、磁路に直交する断面各
部の磁路長に応じて段階的に異ならしめられる。このた
め、その磁路に直交する断面各部の同磁路に沿った磁気
抵抗の値を簡素な構造にて均等化することができる。
【0021】そして、この請求項3または4の構造のコ
アを用いることによって、それぞれ上記請求項12また
は13に記載の電磁誘導装置を構成することができるよ
うになる。
【0022】つぎに、請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4のいずれかに記載のコアにおいて、前記磁路に直
交する断面形状が、該磁路に沿った磁気抵抗の値が同磁
路に直交する断面内において略均等となるように、前記
磁路長の短い部分に対応する辺と前記磁路長の長い部分
に対応する辺とで異なる長さに設定されてなることをそ
の要旨とする。
【0023】また、請求項14に記載の発明は、請求項
10〜13のいずれかに記載のコアを備えた電磁誘導装
置において、前記コアの磁路に直交する断面形状が、該
磁路に沿った磁気抵抗の値が同磁路に直交する断面内に
おいて略均等となるように、前記磁路長の短い部分に対
応する辺と前記磁路長の長い部分に対応する辺とで異な
る長さに設定されてなることをその要旨とする。
【0024】上記請求項5の構造によれば、磁路に直交
する断面形状が、磁路長の短い部分に対応する辺と前記
磁路長の長い部分に対応する辺とで異なる長さに設定さ
れて、磁路に沿った磁気抵抗の値を同磁路に直交する断
面内において好適に均等化することができる。
【0025】なお、この請求項5の構造のコアが、上記
請求項2〜4のいずれかの構造との組み合わせとして形
成される場合には、上述のギャップの長さに基づく磁気
抵抗の均等化と併せて磁路に直交する断面内における磁
気抵抗の均等化が図られるようになる。このとき、ギャ
ップの長さに基づく磁気抵抗の均等化と磁路に直交する
断面形状に基づく磁気抵抗の均等化とは、互いに相乗的
に機能するように設定してもよいし、また背反的に機能
するように設定してもよい。要は、両者に基づく磁気抵
抗の調整により、結果的に磁路に直交する断面内におけ
る磁気抵抗の均等化が図られていればよい。
【0026】そして、この請求項5の構造のコアを用い
ることによって、上記請求項14に記載の電磁誘導装置
を構成することができるようになる。つぎに、請求項6
に記載の発明は、請求項5に記載のコアにおいて、前記
磁路に直交する断面形状は、前記磁路長が最短となる部
分に対応する辺が最短に、前記磁路長が最長となる部分
に対応する辺が最長に設定されるとともに、それら各辺
の対応する端部同士を結ぶ辺が各1本の直線となる台形
形状に形成されてなることをその要旨とする。
【0027】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
に記載のコアにおいて、前記磁路に直交する断面形状
は、前記磁路長が最短となる部分に対応する辺が最短
に、前記磁路長が最長となる部分に対応する辺が最長に
設定されるとともに、それら各辺の対応する端部同士を
結ぶ辺が各々階段状に屈折された1本の連続直線となる
凹多角形形状に形成されてなることをその要旨とする。
【0028】また、請求項15に記載の発明は、請求項
14に記載のコアを備えた電磁誘導装置として、前記コ
アの磁路に直交する断面形状は、前記磁路長が最短とな
る部分に対応する辺が最短に、前記磁路長が最長となる
部分に対応する辺が最長に設定されるとともに、それら
各辺の対応する端部を結ぶ辺が各1本の直線となる台形
形状に形成されてなることをその要旨とする。
【0029】また、請求項16に記載の発明は、請求項
14に記載のコアを備えた電磁誘導装置として、前記コ
アの磁路に直交する断面形状は、前記磁路長が最短とな
る部分に対応する辺が最短に、前記磁路長が最長となる
部分に対応する辺が最長に設定されるとともに、それら
各辺の対応する端部同士を結ぶ辺が各々階段状に屈折さ
れた1本の連続直線となる凹多角形形状に形成されてな
ることをその要旨とする。
【0030】上記請求項6の構造によれば、磁路に直交
する断面において互いに等しい磁路長をもつ部分に対応
する辺の長さが連続的に設定される。このため、それら
各辺の磁路に沿った磁気抵抗の値を正確に均等化するこ
とができる。
【0031】また、上記請求項7の構造によれば、磁路
に直交する断面において互いに等しい磁路長をもつ部分
に対応する辺の長さが段階的に設定される。このため、
それら各辺の磁路に沿った磁気抵抗の値を簡素な構造に
て均等化することができる。
【0032】なお、これら請求項6または7において、
上記各辺の対応する端部同士を結ぶ辺は必ずしも直線あ
るいは屈折部を有する連続直線である必要はなく、それ
らには所定の曲率を有した曲線が含まれてもよい。
【0033】そして、この請求項6または7の構造のコ
アを用いることによって、それぞれ上記請求項15また
は16に記載の電磁誘導装置を構成することができるよ
うになる。
【0034】つぎに、請求項8に記載の発明は、請求項
1〜7のいずれかに記載のコアとして、当該コアは、磁
性を有する薄板が複数枚積層されて形成されてなること
をその要旨とする。
【0035】また、請求項17に記載の発明は、請求項
10〜16のいずれかに記載のコアを備えた電磁誘導装
置において、前記コアは、磁性を有する薄板が複数枚積
層されて形成されてなることをその要旨とする。
【0036】上記請求項8の構造によれば、薄板が複数
枚積層されてコアが形成される。このため、それら各薄
板が互いに電気的に絶縁されている場合には、そのコア
を用いて構成される電磁誘導装置として、コアに巻回さ
れるコイルへの通電に対応して同コア内部に発生する渦
電流が抑制されて、同コアにて発生する鉄損がよりいっ
そう低減されるようになる。また、それら薄板として比
透磁率が互いに異なるものが用いられる場合には、コア
の磁路に直交した断面各部の同磁路に沿った磁気抵抗の
違いが緩和される態様が、上述の請求項1の作用効果に
て説明したコア材の比透磁率分布の連続的または段階的
な偏倚により比較的容易に実現される。
【0037】そして、この請求項8の構造のコアを用い
ることによって、上記請求項17に記載の電磁誘導装置
を構成することができるようになる。請求項9に記載の
発明は、請求項1〜7のいずれかに記載のコアにおい
て、当該コアは、磁性を有する粉体が焼結されて形成さ
れてなることをその要旨とする。
【0038】また、請求項18に記載の発明は、請求項
10〜17のいずれかに記載のコアを備えた電磁誘導装
置として、前記コアは、磁性を有する粉体が焼結されて
形成されてなることをその要旨とする。
【0039】上記請求項9の構造によれば、粉体が焼結
されてコアが形成されるため、該コアとして任意の形状
のものが容易に得られるようになる。ここで、「焼結す
る」とは、粉体を、金型に入れて高圧成形したり、圧延
や振動または遠心力で成形したり、石こうで成形したり
したのち、溶融温度近くまで加熱して焼き固めることを
指している。
【0040】そして、この請求項9の構造のコアを用い
ることによって、上記請求項18に記載の電磁誘導装置
を構成することができるようになる。
【0041】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかるコアおよび該コアを備えた電磁誘導装置をリ
アクトルに適用した第1の実施の形態について、図1お
よび図2を使って説明する。
【0042】図1(a)〜(c)に、この第1の実施の
形態のコア(磁芯)11について、その斜視図、平断面
図、および周断面図をそれぞれ示す。ここで、平断面お
よび周断面とは、上述したように、環としての中心線に
直交する断面およびコアの周方向に直交する断面をそれ
ぞれ指している(以下同様)。また、図1(c)の周断
面図は、図1(b)のA−A’線に沿った断面に対応し
ている。
【0043】図1(a)および図1(b)に示されるよ
うに、このコア11は、内周および外周の半径がそれぞ
れRiおよびRoの円環状の平断面形状を有し、その周
方向に1箇所、ギャップ12が設けられてなる。また、
図1(c)に示されるように、このコア11は、コア幅
W、コア厚「Ro−Ri」の矩形の周断面形状を有して
いる。ここで、コア幅およびコア厚についての定義も上
述したとおりである。そしてこの場合も、このコア11
に巻回されるコイル(図示略)に電流が流されると、コ
ア11の周方向に磁束が発生して磁路が形成される。
【0044】ところで、本実施の形態にかかるコア11
に設けられたギャップ12の長さ(ギャップ長)は一定
ではなく、図1(b)に示されるように、内周部のギャ
ップ長をXiとして外周部にかけて徐々に短くなるよう
にしている。そしてそのギャップ長は、周断面各部の磁
路長に応じて各部の磁路に沿った磁気抵抗の値が等しく
なるように設定されている。以下、その内容について詳
細に説明する。
【0045】一般に、磁気抵抗Rmは磁束Φの通りにく
さを表す物理量を示しており、次式
【0046】
【数1】 にて与えられる。ここで、このコア11の周断面におけ
る内周面近傍、すなわち半径「Ri〜(Ri+δr)」
の範囲の微小部分の磁路に沿った磁気抵抗を考える。こ
の場合、磁束はコア11内部とギャップ12とを通るた
め、その磁気抵抗Rmはコア11内部での磁気抵抗Rm
cとギャップ12での磁気抵抗Rmgとの和として与え
られる。すなわち、この磁路の磁気抵抗は(1)式を応
用して次式
【0047】
【数2】 にて与えられる。ここで、ギャップ12における比透磁
率の値は「1」としている。
【0048】一方、このコア11の周断面において半径
「r〜(r+δr)」の微小部分の磁路に沿った磁気抵
抗は、ギャップ12におけるこの微小部分の磁路に沿っ
た部分のギャップ長をxとすると、同じく(1)式を応
用して次式
【0049】
【数3】 にて与えられる。
【0050】したがって、コア11の周断面各部の磁路
に沿った磁気抵抗を均等にするためには、上記(2)式
および(3)式の右辺が互いに等しいとする等式が成立
すればよく、その等式の簡単な変形によりギャップ長x
は半径rの関数として次式
【0051】
【数4】 にて与えられる。すなわち、コア11のギャップ12と
して半径r部分のギャップ長を(4)式で与えられる長
さに設定することで、磁路の断面内において各部の磁路
に沿った磁気抵抗が均等化される。
【0052】図2(a)〜(d)は、こうしてギャップ
長の設定された上記コア11について、そのギャップ
長、磁気抵抗、磁束密度分布、および鉄損分布の半径r
に対する関係をそれぞれ示す説明図である(実線にて図
示)。
【0053】まず、ギャップ長は、(4)式の関係を満
たして設定されているため、図2(a)に示されるよう
に、負の傾きをもつ半径rについての一次関数となる。
そして、磁路の断面内において各部の磁路に沿った磁気
抵抗は、図2(b)に示されるように一定となる。
【0054】このとき、コア11にコイルをN回巻回し
てリアクトルを構成し(図示略)、そのコイルに電流I
を流すと、コア11内部には磁気抵抗Rmを用いて次式
【0055】
【数5】 にて与えられる磁束が発生する。ここで、このコア11
にあっては周断面各部の磁路に沿った磁気抵抗が半径r
に依存せず一定であるため、コア11内部の磁束密度B
cはいずれの部分においても等しく、その値は上記磁束
Φを断面積「W(Ro−Ri)」にて除算した次式
【0056】
【数6】 にて求められる。すなわち、コア11の周断面各部にお
ける磁束密度分布は、図2(c)に示されるように一定
となる。そして、リアクトルに発生する鉄損Pは、上述
のとおり磁束密度のほぼ2乗に比例するため、コア11
の周断面各部における鉄損分布も図2(d)に示される
ように一定となる。なお以下では、リアクトルに発生す
る鉄損Pは磁束密度の2乗に比例するものとして説明す
る。
【0057】ここで、上述した説明において、たとえ
ば、内周および外周の半径がそれぞれ「Ri=20m
m」および「Ro=30mm」であり、内周におけるギ
ャップ12の長さが「Xi=5mm」であるコア11に
ついて考える。この場合、コア11の比透磁率が「μm
=30」であるとすると、外周におけるギャップ12の
長さは「Ro=2.8mm」となる。また、コア11の
比透磁率が「μm=1000」であるとすると、同ギャ
ップ102の長さは「Ro=4.9mm」となる。
【0058】なお、参考までに、コアに設けられたギャ
ップが、先に図15にて示した従来のコア101のよう
に一定の長さのギャップ102を有している場合につい
て、そのギャップ長、磁気抵抗、磁束密度分布、および
鉄損分布の半径rに対する関係を本実施の形態のコア1
1の場合との比較として考える。そして、これらの関係
を図2(a)〜(d)において破線にて示す。ここで、
このときのギャップ長は、本実施の形態のコア11にお
ける内周および外周のちょうど中間の半径「(Ri+R
o)/2」の部分に対応する長さであるものとする。
【0059】まず、ギャップ長は(4)式において「r
=(Ri+R0)/2」を代入した値Xであり、図2
(a)に破線にて示したように、半径rに対して一定で
ある。そして、このときのコア101の周断面において
半径「r〜(r+δr)」の微小部分の磁路に沿った磁
気抵抗Rmは、ギャップ長Xを使って(3)式を応用す
れば次式
【0060】
【数7】 にて与えられる。すなわち、磁気抵抗Rmは、図2
(b)に破線にて示したように、正の傾きをもった半径
rについての一次関数となる。
【0061】このとき、コア101にコイルをN回巻回
してリアクトルを構成し、そのコイルに電流Iを流した
場合、上記微小部分の磁路に沿ってコア101に発生す
る磁束δΦの磁束密度δBcは、(5)式および(6)
式を応用して(7)式を用いると次式
【0062】
【数8】 にて与えられる。すなわち、コア101の周断面各部に
おける磁束密度分布は、図2(c)に破線にて示したよ
うに、半径rの増加に反比例して減少する。したがっ
て、リアクトルのコアのうちの上記微小部分において発
生する鉄損δPは、半径rの2乗に反比例することか
ら、コア101の周断面各部における鉄損分布は、図2
(d)に破線にて示したような特性となる。なお、この
ときコア101全体にて発生する鉄損(=リアクトルに
て発生する鉄損)Pは、上記微小部分の鉄損δPを半径
rについて「Ri≦r≦Ro」の範囲で積分することに
より求められる。
【0063】こうして、本実施の形態のコア11を従来
のコア101と比較すると、コア11の内周部における
鉄損の減少量が同コア11の外周部における鉄損の増加
量よりも大きくなるため、コア11を用いて構成される
リアクトルではそこで発生する鉄損が低減される。そし
て、周断面各部の磁束密度分布を均等化することによっ
てリアクトルにて発生する鉄損を低減できることは、発
明者らの実験によっても確認されている。
【0064】以上説明したように、この第1の実施の形
態にかかるコア11およびそのコア11を備えて構成さ
れたリアクトルによれば、以下のような効果を得ること
ができるようになる。
【0065】(1)コア11の周断面各部において、磁
路に沿った磁気抵抗が均等化される。そのため、このコ
ア11を用いて構成されたリアクトルではコイルに電流
を流したときのコア11内部の磁束密度分布が均等とな
る。これにより、リアクトルにて発生する鉄損を低減す
ることができるようになる。
【0066】(2)鉄損分布が均等となってコア11の
内側における発熱が抑制されるため、同部位での熱引け
が改善されるようになる。そのため、リアクトルとして
の局部的な温度上昇を防止することができる。
【0067】(第2の実施の形態)つぎに、本発明にか
かるコアおよび該コアを備えた電磁誘導装置をリアクト
ルに適用した第2の実施の形態について、図3および図
4を使って説明する。
【0068】図3(a)〜(c)に、この第2の実施の
形態のコア31について、その斜視図、平断面図、およ
び周断面図をそれぞれ示す。なお、図3(c)の周断面
図は、図3(b)のB−B’線に沿った断面に対応して
いる。
【0069】図3(a)および図3(b)に示されるよ
うに、このコア31は、内周および外周の半径がそれぞ
れRiおよびRoの円環状の平断面形状を有し、その周
方向に1箇所、ギャップ32が設けられてなる。このコ
ア31の周断面は、図3(c)に示されるように、コア
幅W、コア厚「Ro−Ri」の矩形状である。この場合
も、このコア31にコイルが巻回されてリアクトルが構
成され、そのコイルに電流が流されるとコア31の周方
向に磁束が発生して磁路が形成される。
【0070】ところで、本実施の形態にかかるコア31
のギャップ32は、そのギャップ長が一定ではない。こ
のコア31のギャップ32は、図3(b)に示されるよ
うに、内周部および外周部のギャップ長をそれぞれXi
およびXoとして、「Xi>Xo」の関係を満たす2段
階のギャップ長を有している。そして、円環の半径をr
として、半径rが「Ri≦r≦R」の範囲ではギャップ
長をXi、同「R≦r≦Ro」の範囲ではギャップ長を
Xoにしている。すなわち、ギャップ32の長さはコア
31の周断面各部の磁路長に応じて、それら断面各部の
磁路に沿った磁気抵抗の違いが緩和されるように設定さ
れている。
【0071】この場合、先の第1の実施の形態にて説明
したように、一定の長さのギャップをもつ円環のコアで
は、周断面各部の磁路に沿った磁気抵抗は半径rに比例
して増加し、磁束密度分布は半径rに反比例して減少す
る(図2(a)〜(c)の破線参照)。そしてこのと
き、磁気抵抗のもっとも小さい内周部においてその磁束
密度分布がもっとも大きくなり、その部分において非常
に大きな鉄損を発生する(図2(d)の破線参照)。そ
の点、本実施の形態のコア31は、円環の内周に近い側
での磁気抵抗と外周に近い側での磁気抵抗との違いが緩
和されるように構成されている。
【0072】図4(a)〜(d)は、こうした段階的に
ギャップ長の設定されたギャップ32をもつコア31に
ついて、そのギャップ長、磁気抵抗、磁束密度分布、お
よび鉄損分布の半径rに対する関係をそれぞれ示す説明
図である。
【0073】まず、ギャップ長は、上述したとおり、半
径「r=R」を境界値として図4(a)に示される2段
階に設定されている。そのため、磁気抵抗は、図4
(b)に示されるように、半径rに対して正の傾きをも
った2段階の一次関数となる。
【0074】このとき、コア31にコイルをN回巻回し
てリアクトルを構成し、そのコイルに電流を流すと、コ
アに発生する磁束の磁束密度分布は、図4(c)に示さ
れるように、半径rの増加に反比例して2段階に減少す
る。すなわち、リアクトルの鉄損分布は、コアの半径r
に対して図4(d)に示される関係を有する。この場合
も、一定のギャップ長をもつコア101と比較して、コ
ア31の磁束密度分布がより均等化されている分、内周
部での鉄損の発生が抑制され、リアクトルの鉄損を低減
することができるようになる。
【0075】以上説明したように、この第2の実施の形
態にかかるコア31およびそのコア31を備えて構成さ
れたリアクトルによれば、上記第1の実施の形態にて得
られる効果に準じて、以下のような効果を得ることがで
きるようになる。
【0076】(1a)コア31の周断面各部において、
磁路に沿った磁気抵抗の違いが緩和される。そのため、
このコア31を用いて構成されたリアクトルではコイル
に電流を流したときのコア31内部の磁束密度分布がよ
り均等化される。これにより、リアクトル全体から発生
する鉄損を低減することができるようになる。
【0077】(2)鉄損分布がより均等化されてコア3
1の内側における発熱が抑制されるため、同部位での熱
引けが改善されるようになる。そのため、リアクトルと
しての局部的な温度上昇を防止することができる。
【0078】(3a)コア31の形成に際して要求され
る加工精度が、先の第1の実施の形態にて例示したコア
11と比較して厳しくないため、その形成がより容易な
ものとなる。
【0079】(第3の実施の形態)つぎに、本発明にか
かるコアおよび該コアを備えた電磁誘導装置をリアクト
ルに適用した第3の実施の形態について、図5および図
6を使って説明する。
【0080】図5(a)〜(c)に、この第3の実施の
形態のコア51について、その斜視図、平断面図、およ
び周断面図をそれぞれ示す。なお、図5(c)の周断面
図は、図5(b)のC−C’線に沿った断面に対応して
いる。
【0081】図5(a)および図5(b)に示されるよ
うに、このコア51は、内周および外周の半径がそれぞ
れRiおよびRoの円環状の平断面形状を有し、その周
方向に1箇所、ギャップ長が一定値Xのギャップ52が
設けられてなる。また、このコア51は、図5(c)に
示されるように、コア51の内周のコア幅をWiとし
て、コア51の厚さ方向にコア幅が徐々に大きくなる構
成をしたコア厚「Ro−Ri」の台形形状の周断面を有
する。この場合も、このコア51にコイルが巻回されて
リアクトルが構成され、そのコイルに電流が流されると
コア51の周方向に磁束が発生して磁路が形成される。
このとき、コア51の周断面形状は、磁路に沿った磁気
抵抗の値がその断面内において均等となるように設定さ
れている。換言すれば、磁路に沿っての磁気回路構成が
同じ周回面である円筒部分におけるコア幅が、周断面各
部の磁路長に応じて各磁路に沿った磁気抵抗が均等にな
るように設定されている。以下、その内容について詳細
に説明する。
【0082】まず、このコア51の周断面における内周
面近傍、すなわち半径「Ri〜(Ri+δr)」の範囲
の微小部分の磁路に沿った磁気抵抗を考える。この場
合、この部分の磁路の磁気抵抗は(2)式に準じて次式
【0083】
【数9】 にて与えられる。
【0084】一方、このコア51の周断面において半径
「r〜(r+δr)」の範囲の微小部分の磁路に沿った
磁気抵抗は、半径rの位置でのコア幅をwとすると、同
じく(2)式に準じて次式
【0085】
【数10】 にて与えられる。
【0086】したがって、コア51の周断面各部におい
て、磁路に沿っての磁気回路構成が同じ周回面あたりの
磁気抵抗を均等にするためには、上記(9)式および
(10)式の右辺が互いに等しいとする等式が成立すれ
ばよく、その等式の簡単な変形によりコア幅wは半径r
の関数として次式
【0087】
【数11】 にて与えられる。すなわち、コア51のコア幅として周
断面の半径r部分のコア幅を(11)式で与えられる長
さに設定することで、上記集会面あたりの磁路の断面内
において各部の磁路に沿っ磁気抵抗が均等化される。
【0088】図6(a)〜(d)は、こうしてコア幅の
設定された上記コア51について、そのコア幅、磁気抵
抗、磁束密度分布、および鉄損分布の半径rに対する関
係をそれぞれ示す説明図である。
【0089】まず、コア幅は、(11)式の関係を満た
して設定されているため、図6(a)に示されるよう
に、正の傾きをもつ半径rについての一次関数となる。
そして、磁路に沿っての磁気回路構成が同じ周回面あた
りの磁気抵抗は、図6(b)に示されるように一定とな
る。
【0090】このとき、コア51にコイルをN回巻回し
てリアクトルを構成し(図示略)、そのコイルに電流I
を流すと、コア51内部に発生する磁束Φは、先に示し
た(5)式にて与えられて一定となる。したがって、コ
ア51内部の磁束密度Bcはいずれの部分においても等
しくその値は上記磁束Φを台形の断面積にて除算して求
められる。すなわち、コア51の周断面各部における磁
束密度分布は図6(c)に示されるように一定となる。
そして、リアクトルに発生する鉄損分布も、先の第1の
実施の形態と同様、図6(d)に示されるように一定と
なる。
【0091】こうして、この第3の実施の形態に例示し
たコア51によっても、同コア51の周断面各部の磁路
に沿った磁気抵抗が均等化される。ここで、上述した説
明において、たとえば、内周および外周の半径がそれぞ
れ「Ri=20mm」および「Ro=30mm」であ
り、ギャップ52の長さが「X=5mm」、また内周面
におけるコア幅が「Wi=20mm」であるコア51に
ついて考える。この場合、コア51の比透磁率が「μm
=30」であるとすると、外周面におけるコア幅は「2
4.64mm」となる。また、コア51の比透磁率が
「μm=1000」であるとすると、同コア幅は「2
0.25mm」となる。
【0092】以上説明したように、この第3の実施の形
態にかかるコアおよびそのコアを備えて構成されたリア
クトルによれば、上記第1の実施の形態にて得られる効
果に準じて、以下のような効果を得ることができるよう
になる。
【0093】(1b)コア51の周断面各部において、
磁路に沿った磁気抵抗が、同磁路の断面内において均等
化される。そのため、このコア51を用いて構成された
リアクトルではコイルに電流を流したときのコア51内
部の磁束密度分布が均等となる。これにより、リアクト
ルの鉄損を低減することができるようになる。
【0094】(2)鉄損分布が均等となってコア51の
内側における発熱が抑制されるため、同部位での熱引け
が改善されるようになる。そのため、リアクトルとして
の局部的な温度上昇を防止することができる。
【0095】(第4の実施の形態)つぎに、本発明にか
かるコアおよび該コアを備えた電磁誘導装置をリアクト
ルに適用した第4の実施の形態について、図7および図
8を使って説明する。
【0096】図7(a)〜(c)に、この第4の実施の
形態のコア71について、その斜視図、平断面図、およ
び周断面図をそれぞれ示す。なお、図7(c)の周断面
図は、図7(b)のD−D’線に沿った断面に対応して
いる。
【0097】図7(a)および図7(b)に示されるよ
うに、このコア71は、内周および外周の半径がそれぞ
れRiおよびRの平断面形状を有した円環状の内環部7
1aと、内周および外周の半径がそれぞれRおよびRo
の平断面形状を有した円環状の外環部71bとを組み合
わせた形状に形成されている。その周方向には1箇所、
ギャップ長が一定値Xのギャップ72が設けられてい
る。そして、このコア71の周断面は、図7(c)に示
されるように、内環部71aがコア幅Wiを、また外環
部71bがコア幅Woを有して矩形を組み合わせた形状
となる。この場合に、このコア71にコイルが巻回され
てリアクトルが構成され、そのコイルに電流が流されて
コア71の周方向に磁束が発生して磁路が形成されるの
も、上述の第1〜第3の実施の形態と同様である。
【0098】上記形状とすることにより、本実施の形態
にかかるコア71では、磁路に沿っての磁気回路構成が
同じ周回面の周断面内における幅が、その磁路に沿った
各周回面あたりの磁気抵抗の違いが段階的に緩和される
ように設定されている。
【0099】図8(a)〜(d)は、上記段階的にコア
幅の設定された周断面形状を有するコア71について、
そのコア幅、磁気抵抗、磁束密度分布、および鉄損分布
の半径rに対する関係をそれぞれ示す説明図である。
【0100】まず、コア幅は、上述したとおり、半径
「r=R」の円を境界として図8(a)に示される2段
階に設定されている。そのため、磁気抵抗は、図8
(b)に示されるように、半径rに対して正の傾きをも
った2段階の一次関数となる。
【0101】このとき、コア71にコイルをN回巻回し
てリアクトルを構成し、そのコイルに電流を流すと、コ
アに発生する磁束の磁束密度分布は、図8(c)に示さ
れるように、半径rの増加に反比例して2段階に減少す
る。すなわち、リアクトルの鉄損分布は、コアの半径r
に対して図8(d)に示される関係を有する。この場合
も、一定のコア幅をもつコア101と比較して、コア7
1の磁束密度分布がより均等化されている分、内周部で
の鉄損の発生が抑制され、リアクトルの鉄損を低減する
ことができるようになる。
【0102】以上説明したように、この第4の実施の形
態にかかるコア71およびそのコア71を備えて構成さ
れたリアクトルによれば、上記第1の実施の形態にて得
られる効果に準じて、以下のような効果を得ることがで
きるようになる。
【0103】(1c)コア71の周断面各部において、
磁路に沿った磁気抵抗の違いが緩和される。そのため、
このコア71を用いて構成されたリアクトルではコイル
に電流を流したときのコア71内部の磁束密度分布がよ
り均等化される。これにより、リアクトル全体から発生
する鉄損を低減することができるようになる。
【0104】(2)鉄損分布がより均等化されてコア7
1の内側における発熱が抑制されるため、同部位での熱
引けが改善されるようになる。そのため、リアクトルと
しての局部的な温度上昇を防止することができる。
【0105】(3c)コア71の形成に際して要求され
る加工精度が、先の第3の実施の形態にて例示したコア
51と比較して厳しくないため、その形成がより容易な
ものとなる。
【0106】(その他の実施の形態)なお、上記各実施
の形態は以下のように変更して実施してもよい。 ・上記各実施の形態においては、ギャップの数が1つで
あるコアについて例示したが、ギャップの数は任意に設
定してよい。周断面各部において互いに異なる磁路長を
有するコアについて、その断面各部の磁路に沿った磁気
抵抗の違いが、各実施の形態において説明した所定の条
件を満たして、緩和されていさえすればよい。
【0107】たとえば、上記第1の実施の形態に対応し
て図9(a)および図9(b)に斜視図および平断面図
を示すように、平断面が円環状でギャップ82aとギャ
ップ82bとを有するコア81に本発明を適用してもよ
い。この場合、コア81はコア片(磁芯片)81aとコ
ア片81bとからなる。そのため、磁路に沿った磁気抵
抗を、これらコア片81aおよびコア片81bの磁気抵
抗と、ギャップ82aおよびギャップ82bの磁気抵抗
との総和として考えることで、上記第1の実施の形態と
同様に、周断面各部の磁路を形成するギャップ長を設定
することができる。なお、他の実施の形態の変形例につ
いても同様に、ギャップの数を任意に設定してよい。
【0108】・また特に、上記第2および第4の実施の
形態にかかるコアにおいては、磁路に沿っての磁気回路
構成が同じ周回面あたりの磁気抵抗の均等化が図られれ
ば、ギャップのない形状のコアであってもよい。たとえ
ば、その形状が図10(a)〜(c)の斜視図、平断面
図、および周断面図に示されるコア84に本発明を適用
してもよい。なお、図10(c)に示される周断面図
は、図10(b)のE−E’線に沿った断面に対応して
いる。
【0109】・上記各実施の形態においては、平断面形
状が円環であるコアについて説明したが、必ずしもこの
形状である必要はない。周断面各部において互いに異な
る磁路長を有するコアについて、本発明を適用してもよ
い。
【0110】たとえば、上記第1の実施の形態に対応し
て図11(a)および図11(b)にそれぞれその斜視
図および平断面図を示すように、平断面形状が楕円のコ
ア86に本発明を適用してもよい。また、図12(a)
および図12(b)にそれぞれその斜視図および平断面
図を示すように、平断面形状が矩形のコア88に本発明
を適用してもよい。
【0111】上記のような平断面形状が円環でないコア
の場合には、環としての内周面の磁路を構成するギャッ
プの長さをXiとして、ギャップ長xは、(4)式に対
応して次式
【0112】
【数12】 にて与えられる。
【0113】・上記各実施の形態においては、コアに形
成される磁気回路としての周回ルートが1つであるもの
について例示したが、必ずしもこの構造に限定されるも
のではない。たとえば、図13(a)および図13
(b)にその斜視図および平断面図をそれぞれ示すコア
90のように、磁気回路としての周回ルートが矢印に図
示されるように2つ存在するものであってもよい。この
場合には、それぞれの磁気回路に対して、そこに含まれ
るギャップ長あるいはコア幅が上記各実施の形態に準じ
て設定される。
【0114】・上記各実施の形態においては、コアの内
部構造について特に言及していないが、その内部構造
は、バルク状であってもよいし、電磁鋼板等の薄板が積
層されて形成された構造であってもよいし、あるいは磁
性を有する粉体が焼結されて形成された構造であっても
よい。なお、コアを積層構造によって形成する場合、そ
の積層方向は、図14(a)に示すようにコアの幅方向
であってもよいし、また図14(b)に示すようにコア
の厚さ方向であってもよい。
【0115】・上記第1および第3の実施の形態におい
ては、周断面各部の磁路に沿った磁気抵抗が均等になる
ように、コアのギャップ長またはコア幅が設定されてい
る場合について説明したが、上記磁気抵抗を必ずしも正
確に均等にする必要はない。要は、これらコアを用いて
構成されるリアクトルの鉄損の低減が図られる程度に、
上記周断面各部の磁路に沿った磁気抵抗の違いが緩和さ
れる構造のコアでありさえすればよい。
【0116】・上記第2および第4の実施の形態におい
ては、ギャップ長またはコア幅が2つの段階的な寸法に
て設定されているコアについて説明したが、これらに対
する寸法の段階の数は任意である。要は、これらコアを
用いて構成されるリアクトルの鉄損の低減が図られる程
度に、上記周断面各部の磁路に沿った磁気抵抗の違いが
緩和される構造のコアでありさえすればよい。
【0117】・上記各実施の形態において例示したコア
は、断面各部において互いに異なる磁路長を有して、そ
の周断面各部の磁路に沿った磁気抵抗が上述した各実施
の形態の条件を満たすように、ギャップ長やコア幅がそ
れぞれ単独に設定されてなる場合について説明したが、
必ずしもこの構造に限定されない。これらギャップ長お
よびコア幅についての所要の設定を組み合わせることに
よって、周断面各部の磁路に沿った磁気抵抗の違いが緩
和されるコアを得るように構成してもよい。
【0118】・上記各実施の形態においては、磁路に沿
っての磁気回路構成が同じ周回面あたりの磁気抵抗の違
いが、コアの周断面形状を変化させることによって緩和
される場合について説明したが、必ずしもこの構造に限
定されるものではない。たとえば、上記周回面あたりの
磁気抵抗の均等化が、周断面におけるコア材料の比透磁
率を偏倚して分布せしめることによって行われるもので
あってもよい。これは、たとえば、薄板による積層構造
を有するコアであれば、その積層される薄板の比透磁率
を連続的または段階的に変化させることにより実現され
る。
【0119】・上記各実施の形態においては、コアがリ
アクトルの磁芯として用いられる場合について説明した
が、必ずしもこの構成に限定されるものではない。リア
クトルに限らず、変圧器、変成器等、インダクタンスを
利用する他の任意の電磁誘導装置についても広く本発明
を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコアの第1の実施の形態につい
て、その構造を例示する斜視図、平断面図、および周断
面図。
【図2】上記第1の実施の形態について、コアの磁気的
および電気的特性について例示する説明図。
【図3】本発明にかかるコアの第2の実施の形態につい
て、その構造を例示する斜視図、平断面図、および周断
面図。
【図4】上記第2の実施の形態について、コアの磁気的
および電気的特性について例示する説明図。
【図5】本発明にかかるコアの第3の実施の形態につい
て、その構造を例示する斜視図、平断面図、および周断
面図。
【図6】上記第3の実施の形態について、コアの磁気的
および電気的特性について例示する説明図。
【図7】本発明にかかるコアの第4の実施の形態につい
て、その構造を例示する斜視図、平断面図、および周断
面図。
【図8】上記第4の実施の形態について、コアの磁気的
および電気的特性について例示する説明図。
【図9】本発明にかかる上記第1〜第4の実施の形態の
変形例について、コアの構造を例示する斜視図および平
断面図。
【図10】本発明にかかる上記第2および第4の実施の
形態の変形例について、コアの構造を例示する斜視図、
平断面図、および周断面図。
【図11】本発明にかかる上記第1〜第4の実施の形態
の変形例について、コアの構造を例示する斜視図および
平断面図。
【図12】上記各実施の形態の変形例について、コアの
構造を例示する斜視図および平断面図。
【図13】上記各実施の形態の変形例について、コアの
構造を例示する斜視図および平断面図。
【図14】上記各実施の形態のコアについて、その内部
構造を例示する斜視図。
【図15】従来のコアについて、その構造を例示する斜
視図、平断面図、および周断面図。
【符号の説明】
11、31、51、71…コア、12、32、52、7
2…ギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 雅幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁路に直交する断面各部において互いに異
    なる磁路長を有するコアであって、前記断面各部の磁路
    に沿った磁気抵抗の違いが緩和される態様で偏倚した磁
    気特性を有して形成されてなることを特徴とするコア。
  2. 【請求項2】前記磁路にはギャップが設けられており、
    該磁路に沿った磁気抵抗の値が同磁路に直交する断面内
    において略均等となるように、前記ギャップの長さが前
    記磁路に直交する断面各部の磁路長に応じて異なる長さ
    に設定されてなる請求項1に記載のコア。
  3. 【請求項3】前記ギャップの長さが、前記磁路長の短い
    部分に対応して長く、前記磁路長の長い部分に対応して
    短くなる態様で連続的に異ならしめられてなる請求項2
    に記載のコア。
  4. 【請求項4】前記ギャップの長さが、前記磁路長の短い
    部分に対応して長く、前記磁路長の長い部分に対応して
    短くなる態様で段階的に異ならしめられてなる請求項2
    に記載のコア。
  5. 【請求項5】前記磁路に直交する断面形状が、該磁路に
    沿った磁気抵抗の値が同磁路に直交する断面内において
    略均等となるように、前記磁路長の短い部分に対応する
    辺と前記磁路長の長い部分に対応する辺とで異なる長さ
    に設定されてなる請求項1〜4のいずれかに記載のコ
    ア。
  6. 【請求項6】前記磁路に直交する断面形状は、前記磁路
    長が最短となる部分に対応する辺が最短に、前記磁路長
    が最長となる部分に対応する辺が最長に設定されるとと
    もに、それら各辺の対応する端部同士を結ぶ辺が各1本
    の直線となる台形形状に形成されてなる請求項5に記載
    のコア。
  7. 【請求項7】前記磁路に直交する断面形状は、前記磁路
    長が最短となる部分に対応する辺が最短に、前記磁路長
    が最長となる部分に対応する辺が最長に設定されるとと
    もに、それら各辺の対応する端部同士を結ぶ辺が各々階
    段状に屈折された1本の連続直線となる凹多角形形状に
    形成されてなる請求項5に記載のコア。
  8. 【請求項8】当該コアは、磁性を有する薄板が複数枚積
    層されて形成されてなる請求項1〜7のいずれかに記載
    のコア。
  9. 【請求項9】当該コアは、磁性を有する粉体が焼結され
    て形成されてなる請求項1〜7のいずれかに記載のコ
    ア。
  10. 【請求項10】磁路に直交する断面各部において互いに
    異なる磁路長を有するコアを備えて磁気回路が構成され
    る電磁誘導装置であって、 前記コアは、前記断面各部の磁路に沿った磁気抵抗の違
    いが緩和される態様で偏倚した磁気特性を有して形成さ
    れてなることを特徴とするコアを備えた電磁誘導装置。
  11. 【請求項11】前記コアの磁路にはギャップが設けられ
    ており、該磁路に沿った磁気抵抗の値が同磁路に直交す
    る断面内において略均等となるように、前記ギャップの
    長さが前記磁路に直交する断面各部の磁路長に応じて異
    なる長さに設定されてなる請求項10に記載のコアを備
    えた電磁誘導装置。
  12. 【請求項12】前記コアに設けられたギャップの長さ
    が、前記磁路長の短い部分に対応して長く、前記磁路長
    の長い部分に対応して短くなる態様で連続的に異ならし
    められてなる請求項11に記載のコアを備えた電磁誘導
    装置。
  13. 【請求項13】前記コアに設けられたギャップの長さ
    が、前記磁路長の短い部分に対応して長く、前記磁路長
    の長い部分に対応して短くなる態様で段階的に異ならし
    められてなる請求項11に記載のコアを備えた電磁誘導
    装置。
  14. 【請求項14】前記コアの磁路に直交する断面形状が、
    該磁路に沿った磁気抵抗の値が同磁路に直交する断面内
    において略均等となるように、前記磁路長の短い部分に
    対応する辺と前記磁路長の長い部分に対応する辺とで異
    なる長さに設定されてなる請求項10〜13のいずれか
    に記載のコアを備えた電磁誘導装置。
  15. 【請求項15】前記コアの磁路に直交する断面形状は、
    前記磁路長が最短となる部分に対応する辺が最短に、前
    記磁路長が最長となる部分に対応する辺が最長に設定さ
    れるとともに、それら各辺の対応する端部同士を結ぶ辺
    が各1本の直線となる台形形状に形成されてなる請求項
    14に記載のコアを備えた電磁誘導装置。
  16. 【請求項16】前記コアの磁路に直交する断面形状は、
    前記磁路長が最短となる部分に対応する辺が最短に、前
    記磁路長が最長となる部分に対応する辺が最長に設定さ
    れるとともに、それら各辺の対応する端部同士を結ぶ辺
    が各々階段状に屈折された1本の連続直線となる凹多角
    形形状に形成されてなる請求項14に記載のコアを備え
    た電磁誘導装置。
  17. 【請求項17】前記コアは、磁性を有する薄板が複数枚
    積層されて形成されてなる請求項10〜16のいずれか
    に記載のコアを備えた電磁誘導装置。
  18. 【請求項18】前記コアは、磁性を有する粉体が焼結さ
    れて形成されてなる請求項10〜17のいずれかに記載
    のコアを備えた電磁誘導装置。
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