JP6733557B2 - リアクトル鉄心およびリアクトル鉄心の設計方法 - Google Patents
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Description
本発明のリアクトル鉄心の第2の例は、複数の構成体を有するリアクトル鉄心であって、前記複数の構成体のうち少なくとも2つの構成体は、間隔を有した状態で配置され、前記間隔は、前記リアクトル鉄心のギャップであり、前記複数の構成体のうち、少なくとも1つの構成体は、第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを有し、前記第1の部分は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向に重ねられた複数の磁性体板を有し、前記第2の部分および前記第3の部分は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向と、前記第1の部分を構成する磁性体板が積み重ねられた方向とに垂直な方向に重ねられた複数の磁性体板を有し、前記第2の部分を構成する複数の磁性体板の板厚部分と、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板のうち一方の端に位置する磁性体板の板面部分とが相互に対向し、前記第3の部分を構成する複数の磁性体板の板厚部分と、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板のうち他方の端に位置する磁性体板の板面部分とが相互に対向し、前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分を有する前記構成体は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向の断面として、正方形または長方形の断面を有し、前記構成体は、2つの継鉄心と、前記2つの継鉄心の間に配置される少なくとも2つのブロック鉄心とを有し、前記少なくとも2つのブロック鉄心は、前記第1の部分と、前記第2の部分と、前記第3の部分とを有し、前記第1の部分の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、前記第2の部分の、前記第2の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、前記第3の部分の、前記第3の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分を有する前記構成体の、前記第2の部分および前記第3の部分を構成する複数の磁性体板の重ねられている方向の長さをD1[mm]、当該構成体の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板の重ねられている方向の長さをD2[mm]、前記第2の部分および前記第3の部分の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられている方向の長さをD3[mm]、前記リアクトル鉄心の最大磁束密度をBm[T]として、以下の式(A)〜式(C)を満たすことを特徴とする。
図1は、リアクトル鉄心の構成の一例を示す図である。本実施形態では、リアクトル鉄心が、いわゆる積鉄心である場合を例に挙げて説明する。
図1において、リアクトル鉄心100は、ブロック鉄心110a〜110fと、継鉄心120a、120bとを有する。
6つのブロック鉄心110a〜110fは、同じ構成を有する。2つの継鉄心120a、120bは、同じ構成を有する。ブロック鉄心110a〜110cは、リアクトル鉄心100の2つの脚部の一方の脚部を構成し、ブロック鉄心110d〜110fは、他方の脚部を構成する。継鉄心120a、120bは、ブロック鉄心110d〜110fを間に挟んで相互に対向する位置に配置され、ブロック鉄心110d〜110fと磁気的に結合される。図1に示す例では、継鉄心120aと、ブロック鉄心110a、110dとは、間隔を有した状態で配置される。継鉄心120bと、ブロック鉄心110c、110fも、間隔を有した状態で配置される。また、ブロック鉄心110a〜110cのうち、相互に隣り合う2つのブロック鉄心、および、ブロック鉄心110d〜110fのうち、相互に隣り合う2つのブロック鉄心も、間隔を有した状態で配置される。これら間隔を有する部分が、リアクトル鉄心100のギャップ130a〜130hになる。ギャップ130a〜130hには、何も配置しなくても(即ちギャップ130a〜130hは空隙であっても)、非磁性且つ絶縁性の材料が配置されていてもよい。
図2は、ブロック鉄心110aの構成の一例を示す図である。ブロック鉄心110a〜110fは、同じものである。従って、ここでは、ブロック鉄心110aについて説明し、その他の第1のブロック鉄心110b〜110fの詳細な説明を省略する。
ブロック鉄心110aは、第1の部分210aと、第2の部分220aと、第3の部分230aとを有する。
第1の部分210a、210bでのフリンジング磁束の出入りは、電磁鋼板の板厚部分が露出している面310a、310b(および面310a、310bの反対側の面)で発生するため、ブロック鉄心110a、110bに発生するうず電流損は抑制される。また、第2の部分220a、220bおよび第3の部分230a、230bでのフリンジング磁束の出入りは、電磁鋼板の板厚部分が露出している面320a、320b(および面320a、320bの反対側の面)と、電磁鋼板の板面部分が露出している面330a〜330d(および330a〜330dの反対側の面)で発生することになる。よって電磁鋼板の板面部分が露出している面330a〜330d(および330a〜330dの反対側の面)では、ある程度のうず電流損が発生することとなる。しかしながら、前述したように、第2の部分220aを構成する複数の電磁鋼板と、第3の部分230aを構成する複数の電磁鋼板の板面の大きさは、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の板面の大きさを下回る。よって、電磁鋼板の板面部分が露出している面330a〜330d(および330a〜330dの反対側の面)の部分の面積は限られる。このため、第2の部分220a、220bおよび第3の部分230a、230bに過大なうず電流損が発生することを抑制することができる。
ただし、D1/D2が、式(2)の範囲でない場合、即ち、ブロック鉄心110a〜110hの、主磁束に垂直な方向の断面(Y−Z断面)が余りに扁平な形状である場合、式(1)を満たす長さD3が、リアクトル鉄心の製造に資する値にならない場合がある。そこで、本実施形態では、式(2)を満足するようにする。
以上の初期設計で長さD1、D2および最大磁束密度Bmが決定された後、それらの数値を式(1)に代入して長さD3の範囲を求め、求めた範囲内で長さD3を決めることとなる。長さD3の範囲の計算は、設計者が行ってもよいし、例えば、以下のようにしてもよい。まず、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のハードウェアを有する情報処理装置に、式(1)の計算を行うプログラムを設定する。そして、情報処理装置は、長さD1、D2および最大磁束密度Bmを設計者によるユーザインターフェースの操作などに基づいて入力し、式(1)の計算を行うことにより、長さD3の範囲を計算し、コンピュータディスプレイに表示する。設計者は、長さD3の範囲から、装置のサイズに基づく制約などを考慮して、長さD3を決定することができる。尚、リアクトル鉄心100のその他の寸法は、リアクタンスの仕様(サイズやインダクタンスなど)に応じて決定することができる。
次に、実施例を説明する。本実施例では、図1に示したリアクトル鉄心100に対し、2つの脚部に配置されるブロック鉄心の数をそれぞれ1つにしたものをリアクトル鉄心として用いた。第1の部分210a、第2の部分220a、および第3の部分230aに用いる電磁鋼板を、30P100の方向性電磁鋼板とした。長さD1を100[mm]、長さD2を80[mm]、最大磁束密度Bmを1.7[T]とした。リアクトル鉄心の2つの脚部に、ブロック鉄心と継鉄心との間のギャップを覆うように巻線を巻き回した。また、リアクトルの巻線の巻回数を70[回]とした。この巻線に、周波数が50[Hz]の正弦波の励磁電圧を印加した場合のリアクトル鉄心の全体の鉄損を、デジタルパワーメータにより測定した。このような鉄心の測定を、長さD3を変更して行った。その結果を表1に示す。
以上のように本実施形態では、第1の部分220a、第2の部分220b、および第3の部分230bは、同じ大きさおよび形状の電磁鋼板を積層して構成される。第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板は、リアクトル鉄心100に流れる主磁束の方向(図2ではX軸方向)に垂直な方向(図2ではZ軸方向)に積層される。第2の部分220aおよび第3の部分230aを構成する複数の電磁鋼板は、リアクトル鉄心100に流れる主磁束の方向と、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板が積層される方向(図2ではZ軸方向)とに垂直な方向(図2ではY軸方向)に積層される。第2の部分220a、第3の部分230aを構成する複数の電磁鋼板は、それぞれ、それらの板厚部分が、第1の部分210aの表面を構成する2つの電磁鋼板の板面の一方、他方の板面と対向するように配置される。本実施形態では、以上のようにして、第1の部分220a、第2の部分220b、および第3の部分230bの、リアクトル鉄心100に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向の断面を長方形とする。従って、フリンジング磁束が進入する領域として、ブロック鉄心110aを構成する電磁鋼板の板面の領域を小さくすることができる。また、第1の部分210a、第2の部分220aおよび第3の部分230aを構成する際に、電磁鋼板を同じ位置に積層すればよいので、電磁鋼板を隙間なく配置することができると共にリアクトル鉄心100の製造が容易となる。また、ブロック鉄心110aを構成するための電磁鋼板の形状を最大で3種類とすることができる。よって、電磁鋼板の切断を効率化できる。以上により、フリンジング磁束によるうず電流の増加、鉄心を構成する鋼板の占積率の低下、製造作業の増加、および製造コストの増加を抑制することができるリアクトル鉄心を提供することができる。
[変形例1]
本実施形態では、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の板面の形状が長方形であり、第1の部分210aの形状が直方体である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、第1の部分210aの形状は、直方体に限定されない。例えば、第1の部分210aの板面を構成する複数の電磁鋼板の形状を正方形とし、第1の部分210aの形状を立方体としてもよい。この場合、第1の部分210aの、リアクトル鉄心100に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向の断面は正方形になる。これらの点は、第2の部分220aおよび第3の部分230aの形状についても同じである。
本実施形態では、第1の部分210a、第2の部分220a、および第3の部分230aの、電磁鋼板が積層される方向に垂直な方向に沿って切った各断面(第1の部分210aではX−Y断面、第2の部分220aおよび第3の部分230aではX−Z断面)を構成する電磁鋼板が、長方形の1枚の電磁鋼板である場合を例に挙げて説明した。このようにすれば、製造コストをより一層低減することができるので好ましい。しかしながら、第1の部分210a、第2の部分220a、および第3の部分230aの、電磁鋼板が積層される方向に垂直な方向に沿って切った各断面の形状および大きさを同じにする場合に、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、複数の電磁鋼板(例えば2枚の同一の直角三角形の電磁鋼板)を組み合わせて、本実施形態で説明した長方形の電磁鋼板を構成し、このような長方形に組み合わせた電磁鋼板を複数組用意し、それら複数組の電磁鋼板を積層させてもよい。
本実施形態では、第2の部分220aを構成する複数の電磁鋼板と、第3の部分230aを構成する複数の電磁鋼板の形状および大きさが同じである場合を例に挙げて説明した。このようにすれば、製造コストをより一層低減することができるので好ましい。しかしながら、第2の部分220aを構成する複数の電磁鋼板と、第3の部分230aを構成する複数の電磁鋼板の形状および大きさを異ならせてもよい。第2の部分220aおよび第3の部分230aの、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向の長さD3が、第2の部分220aと第3の部分230aとで異なる場合、それぞれの長さ(第2の部分220aの、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向の長さと、第3の部分230aの、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向の長さ)が、それぞれ式(1)を満たすようにすればよい。このように、第2の部分220aおよび第3の部分230aの、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向の長さD3が、第2の部分220aと第3の部分230aとで異なるようにした場合でも、本実施形態のブロック鉄心110a〜110fと同様に、全てのブロック鉄心の形状および大きさが同じになるようにするのが好ましい。
本実施形態では、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向と、継鉄心120a、120bを構成する複数の電磁鋼板の積層方向とが同じ(図1ではZ軸方向)である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これらの積層方向は同じでなくてもよい。例えば、図1に示す状態のブロック鉄心110a〜110fを、ブロック鉄心110a〜110fの重心を通り、且つ、X軸と平行な方向の軸を回動軸として同じ角度だけ同じ方向に回動させた状態としてもよい。例えば、ブロック鉄心110a〜110fの第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向と、継鉄心120a、120bを構成する複数の電磁鋼板の積層方向とのなす角(即ち、前述した回動の角度)が90[°]となるようにしてもよい。尚、この場合、ブロック鉄心110a〜110fの第2の部分220aおよび第3の部分230aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向と、継鉄心120a、120bを構成する複数の電磁鋼板の積層方向とは同じになる。
本実施形態では、第2の部分220aおよび第3の部分230aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向(図2ではY軸方向)に沿ってブロック鉄心110aを切った各断面(即ち、ブロック鉄心110aのY−Z断面)の形状が、長方形である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、この断面の形状は長方形に限定されない。例えば、この断面の形状は、正方形であってもよい。
本実施形態では、式(1)を満たすように長さD3を決定する場合を例に挙げて説明した。このようにすれば、電磁鋼板の板面部分が露出している面330a〜330d(および330a〜330dの反対側の面)で発生するうず電流によるうず電流損を最小化することができ、リアクトル鉄心100の鉄損をより低減することができるので好ましい。しかしながら、必ずしも式(1)を満たすようにする必要はない。
次に、第2の実施形態を説明する。第1の実施形態では、継鉄心120a、120bをいわゆる積鉄心とする場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、継鉄心を巻鉄心とする場合を例に挙げて説明する。このように本実施形態と第1の実施形態とは継鉄心の構成が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図5に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図6において、リアクトル鉄心600は、ブロック鉄心110a〜110fと、継鉄心610a、610bとを有する。
継鉄心610a、610bは、同じ構成を有する。継鉄心610a、610bは、例えば、電磁鋼帯を必要な鉄心厚になるまで軸芯に巻き取ってレーストラック状の巻鉄心を製造する。巻鉄心の両側の半円弧状の部分が残るように巻鉄心を切断し、これら2つの半円弧状の部分を継鉄心610a、610bとする。このように継鉄心610a、610bは、例えば、いわゆるカットコアにより実現できる。継鉄心610a、610bの電磁鋼板の積厚(巻厚)方向の長さは、ブロック鉄心110a〜110fの、第2の部分220aおよび第3の部分230aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向(図6ではY軸方向)の長さと同じになるようにする。また、継鉄心610a、610bの巻幅方向(図6ではZ軸方向)の長さは、ブロック鉄心110a〜110fの、第1の部分210aを構成する複数の電磁鋼板の積層方向(図6ではZ軸方向)の長さと同じになるようにする。継鉄心610a、610bの巻幅方向とは、継鉄心610a、610bを構成する電磁鋼板の積厚(巻厚)方向と、リアクトル鉄心600に流れる主磁束の方向とに垂直な方向である。継鉄心120a、120bは、それらの先端面が、ブロック鉄心110a、110c、110d、110fと間隔を有して相互に対向するように、ブロック鉄心110d〜110fを間に挟んで相互に対向する位置に配置される。
以上のようにしても第1の実施形態で説明した効果と同様の効果が得られる。また、本実施形態においても第1の実施形態で説明した種々の変形例を採用することができる。
次に、第3の実施形態を説明する。第1、2の実施形態では、継鉄心120a、120b、610a、610bを、いわゆる積鉄心または巻鉄心とする場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、継鉄心についても、ブロック鉄心110a〜110fと同様に、第1の部分、第2の部分、および第3の部分を有するようにする。このように本実施形態と第1、第2の実施形態とは継鉄心の構成が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、第1、第2の実施形態と同一の部分については、図1〜図6に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図7において、リアクトル鉄心700は、ブロック鉄心110a〜110fと、継鉄心710a、710bとを有する。
継鉄心710a、710bは同じ構成を有する。継鉄心710a、710bは、それぞれ、第1の部分720a、720bと、第2の部分730a、730bと、第3の部分740a、740bとを有する。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
以下に、請求項の記載と実施形態の記載との対応関係の一例を説明する。尚、請求項の記載が実施形態の記載に限定されないことは、変形例などにおいて説明した通りである。
<請求項1>
積層体は、例えば、ブロック鉄心110a〜110f、継鉄心120a〜120b、610a〜610b、710a〜710bに対応する。第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを有する構成体は、例えば、ブロック鉄心110a〜110f、継鉄心710a〜710bに対応する。
リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向は、例えば、図1、図6および図7に示す例では、リアクトル鉄心100、600、700の周方向(例えば、継鉄心120a→ブロック鉄心110a→ブロック鉄心110b→ブロック鉄心110c→継鉄心120b→ブロック鉄心110f→ブロック鉄心110e→ブロック鉄心110d→継鉄心120aの経路の方向)に対応する。
前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向は、例えば、図1、図6、および図7に示す例では、Z軸方向に対応する。
前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向と、前記第1の部分を構成する磁性体板が積み重ねられた方向とに垂直な方向は、例えば、図1、図6および図7に示す例では、前述したリアクトル鉄心100、600、700の周方向とZ軸方向とに垂直な方向に対応する。図1、図6および図7に示す例において、ブロック鉄心110a〜110fについてのこの方向は、Y軸方向に対応する。
前記第1の部分を構成する複数の磁性体板のうち一方の端に位置する磁性体板は、例えば、図1、図6および図7に示す例では、第1の部分210a、720a、720bを構成する複数の磁性体板のうちZ軸方向の正の方向の端に位置する電磁鋼板に対応する。
前記第1の部分を構成する複数の磁性体板のうち他方の端に位置する磁性体板は、例えば、図2に示す例では、第1の部分210a、720a、720bを構成する複数の磁性体板のうちZ軸方向の負の方向の端に位置する電磁鋼板に対応する。
<請求項2>
前記第1の部分の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面が、同じ大きさおよび同じ形状を有することは、例えば、図2において、第1の部分210aのX−Y断面が同一の長方形であることに対応する(変形例2も参照)。
前記第2の部分の、前記第2の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面が、同じ大きさおよび同じ形状を有することは、例えば、図2において、第2の部分220aのX−Z断面が同一の長方形であることに対応する(変形例2も参照)。
前記第3の部分の、前記第3の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面が、同じ大きさおよび同じ形状を有することは、例えば、図2において、第2の部分230aのX−Z断面が同一の長方形であることに対応する(変形例2も参照)。
Claims (9)
- 複数の構成体を有するリアクトル鉄心であって、
前記複数の構成体のうち少なくとも2つの構成体は、間隔を有した状態で配置され、
前記間隔は、前記リアクトル鉄心のギャップであり、
前記複数の構成体のうち、少なくとも1つの構成体は、第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを有し、
前記第1の部分は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向に重ねられた複数の磁性体板を有し、
前記第2の部分および前記第3の部分は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向と、前記第1の部分を構成する磁性体板が積み重ねられた方向とに垂直な方向に重ねられた複数の磁性体板を有し、
前記第2の部分を構成する複数の磁性体板の板厚部分と、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板のうち一方の端に位置する磁性体板の板面部分とが相互に対向し、
前記第3の部分を構成する複数の磁性体板の板厚部分と、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板のうち他方の端に位置する磁性体板の板面部分とが相互に対向し、
前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分を有する前記構成体は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向の断面として、正方形または長方形の断面を有し、
前記構成体は、2つの継鉄心と、前記2つの継鉄心の間に配置される少なくとも2つのブロック鉄心とを有し、
前記少なくとも2つのブロック鉄心は、前記第1の部分と、前記第2の部分と、前記第3の部分とを有し、
前記第1の部分の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、
前記第2の部分の、前記第2の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、
前記第3の部分の、前記第3の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、
前記2つの継鉄心は、前記第1の部分と、前記第2の部分と、前記第3の部分とを有することを特徴とするリアクトル鉄心。 - 前記2つの継鉄心の前記第2の部分および前記第3の部分は、巻鉄心を用いて構成されることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル鉄心。
- 複数の構成体を有するリアクトル鉄心であって、
前記複数の構成体のうち少なくとも2つの構成体は、間隔を有した状態で配置され、
前記間隔は、前記リアクトル鉄心のギャップであり、
前記複数の構成体のうち、少なくとも1つの構成体は、第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを有し、
前記第1の部分は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向に重ねられた複数の磁性体板を有し、
前記第2の部分および前記第3の部分は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向と、前記第1の部分を構成する磁性体板が積み重ねられた方向とに垂直な方向に重ねられた複数の磁性体板を有し、
前記第2の部分を構成する複数の磁性体板の板厚部分と、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板のうち一方の端に位置する磁性体板の板面部分とが相互に対向し、
前記第3の部分を構成する複数の磁性体板の板厚部分と、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板のうち他方の端に位置する磁性体板の板面部分とが相互に対向し、
前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分を有する前記構成体は、前記リアクトル鉄心に流れる主磁束の方向に対して垂直な方向の断面として、正方形または長方形の断面を有し、
前記構成体は、2つの継鉄心と、前記2つの継鉄心の間に配置される少なくとも2つのブロック鉄心とを有し、
前記少なくとも2つのブロック鉄心は、前記第1の部分と、前記第2の部分と、前記第3の部分とを有し、
前記第1の部分の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、
前記第2の部分の、前記第2の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、
前記第3の部分の、前記第3の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられた方向に垂直な方向に沿って切った各断面は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、
前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分を有する前記構成体の、前記第2の部分および前記第3の部分を構成する複数の磁性体板の重ねられている方向の長さをD1[mm]、当該構成体の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板の重ねられている方向の長さをD2[mm]、前記第2の部分および前記第3の部分の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられている方向の長さをD3[mm]、前記リアクトル鉄心の最大磁束密度をBm[T]として、以下の式(A)〜式(C)を満たすことを特徴とするリアクトル鉄心。
- 前記少なくとも2つのブロック鉄心の前記第1の部分を構成する複数の磁性体板は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、
前記少なくとも2つのブロック鉄心の前記第2の部分を構成する複数の磁性体板は、同じ大きさおよび同じ形状を有し、
前記少なくとも2つのブロック鉄心の前記第3の部分を構成する複数の磁性体板は、同じ大きさおよび同じ形状を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のリアクトル鉄心。 - 前記少なくとも2つのブロック鉄心の前記第2の部分および前記第3の部分は、同じ大きさおよび同じ形状を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のリアクトル鉄心。
- 前記少なくとも2つのブロック鉄心の形状および大きさは、同じであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のリアクトル鉄心。
- 前記少なくとも2つのブロック鉄心の形状は、直方体または立方体であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のリアクトル鉄心。
- 請求項1〜8の何れか1項に記載のリアクトル鉄心の設計方法であって、
前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分を有する前記構成体の、前記第2の部分および前記第3の部分を構成する複数の磁性体板の重ねられている方向の長さをD1[mm]、当該構成体の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板の重ねられている方向の長さをD2[mm]、前記第2の部分および前記第3の部分の、前記第1の部分を構成する複数の磁性体板が重ねられている方向の長さをD3[mm]、前記リアクトル鉄心の最大磁束密度をBm[T]として、以下の式(A)〜式(C)を満たすように、前記D3を決定することを特徴とするリアクトル鉄心の設計方法。
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