JP2003308775A - 遮断器の不足電圧引外し装置 - Google Patents
遮断器の不足電圧引外し装置Info
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Abstract
の内部抵抗の大きさに影響されにくい安定したヒステリ
シス特性を得ると共に、コンデンサの容量や不足電圧引
外しコイルの内部抵抗に影響されない引外し動作時間特
性を有する遮断器の不足電圧引外し装置を得る 【解決手段】 電路1に不足電圧が発生したときに電路
1に設置された遮断器を引外す不足電圧引外しコイル2
1を有する不足電圧引外し装置において、電路1から入
力された電圧を所定の電圧に維持する第1の定電圧回路
26と、この第1の定電圧回路26から電源電圧が供給
されると共に不足電圧引外しコイル21に励磁信号を出
力する出力回路36と、電路1の電圧が不足電圧か否か
を判定する電圧判定回路41と、この電圧判定回路41
の出力信号に基づいて不足電圧引外しコイル21を所定
の時間、励磁を保持させる信号を含む制御信号を出力回
路36に出力する出力回路制御部63を備えた。
Description
定の電圧以下のときに電路に設置された遮断器を引外す
遮断器の不足電圧引外し装置に関するものである。
号公報に示された従来の遮断器の不足電圧引外し装置を
示す回路図である。図において、1は遮断器が設置され
ている電路、2及び3は電源端子、4は電路1の所定の
電圧に降圧するトランス、4aはトランス4の内部抵抗
である。
5に接続され、ブリッジ型整流回路5で整流された直流
出力は端子6及び7に出力される。コンデンサ8はブリ
ッジ型整流回路5で整流された電圧を平滑する平滑用コ
ンデンサ、トランジスタ9はそのコレクタが抵抗10を
介して端子6に接続され、エミッタは抵抗11を介して
端子7に接続され、ベースはツェナーダイオード12、
抵抗13を介して端子6に接続されて端子6と端子7間
の電圧に対応して動作するスイッチング素子である。
及びツェナーダイオード12により電路1の電圧が不足
電圧か否かを判定する電圧判定回路14aが形成されて
いる。トランジスタ15はそのコレクタが抵抗16を介
して端子6に接続され、エミッタは端子7に接続され、
ベースは抵抗17を介してトランジスタ9のエミッタに
接続され、抵抗11に並列にコンデンサ18が接続され
ており、トランジスタ15、抵抗16及び17及びコン
デンサ18により電圧判定回路14aから出力された電
圧を維持する電圧維持回路14bを構成している。
ッチング手段であるトランジスタ19のベースに接続さ
れ、トランジスタ19はそのエミッタが端子7にコレク
タは負荷抵抗20にそれぞれ接続されており、負荷抵抗
20の抵抗値は不足電圧引外しコイル21の内部抵抗2
1aより小さく設定されている。また、トランジスタ1
9のコレクタは第2のスイッチング手段であるトランジ
スタ22のベースに接続され、エミッタは端子7に、コ
レクタは不足電圧引外しコイル21を介して端子7に接
続されている。尚、ダイオード23は不足電圧引外しコ
イル21が遮断される際に発生する逆電圧を吸収するた
めのものである。
器の不足電圧引外し装置の動作について説明する。電源
端子2及び3間に印加された電圧はトランス4によって
変圧され全波整流器5によって直流に変換される。端子
6と端子7間の電圧は抵抗11、13及びトランジスタ
9のベースを介してツェナーダイオード12に印加され
る。ツェナーダイオード12に印加される電圧は実質的
に電源端子2及び3間に印加される電圧に比例する。
に対する端子6及び不足電圧引外しコイル21が接続さ
れる端子24間の電圧の変化を示す。図において、電源
端子2及び3間の電圧の変化は実線で示されており、端
子6及び24間の電圧の変化は点線で示されている。
ていく過程において、ツェナーダイオード12に印加さ
れる電圧がツェナー電圧以下の状態においては、トラン
ジスタ9,15及び22はオフとなっており、トランジ
スタ19はオンとなっている。ツェナーダイオード12
に印加される電圧がツェナー電圧Vzを越えるとトラン
ジスタ9のベース電流が流れ、トランジスタ9はオンと
なる。その結果トランジスタ15及び22はオンとな
り、トランジスタ19はオフとなる。
磁される。このときの電源端子2及び3間の電圧を「吸
引電圧」と称する。トランジスタ19の負荷抵抗20の
抵抗値は不足電圧引外しコイル21の抵抗21aより小
さくなされているので、吸引電圧においてトランジスタ
19がオフとなりトランジスタ22がオンとなったとき
回路を流れる電流は減少し、トランス4の内部抵抗4a
による電圧降下は減少して、端子6及び7の電圧は上昇
する。
端子6及び7間の電圧は吸引電圧において急激に上昇
し、不足電圧引外しコイル21の両端子6及び24間の
電圧も零から端子6及び7間の電圧にほぼ等しい電圧ま
で上昇する。次に不足電圧引外しコイル21が励磁され
た状態で電源端子2及び3の電圧が徐々に低下する場合
の動作について説明する。
徐々に低下する場合、端子6及び7間の電圧は矢印Bに
示すように徐々に低下し、図5におけるツェナーダイオ
ード12に印加される電圧がツェナー電圧Vz以下にな
るとツェナーダイオード12を流れる電流は零となりト
ランジスタ9はオフとなる。その結果トランジスタ15
及び22はオフとなり不足電圧引外しコイル21の励磁
は解除され、遮断器が引外しされる。
で、負荷抵抗20に電流が流れ端子6及び7間の電圧は
急激に低下する。このときの電源端子2及び3間の電圧
を「落下電圧」と称する。このようにして吸引電圧と落
下電圧間にヒステリシス特性をもたせ、動作を安定させ
ている。
装置は、負荷抵抗20と不足電圧引外しコイル21の内
部抵抗21aの差分により吸引電圧と落下電圧との間に
ヒステリシス特性を得る方式であり、不足電圧引外しコ
イル21の内部抵抗21a、トランス4の内部抵抗4a
の大きさなどによりヒステリシス幅が変化するため、不
足電圧引外し装置が安定した引外し動作をしないという
問題があった。
までの動作時間が、コンデンサ8の容量や不足電圧引外
しコイル21の内部抵抗21aによって変化するため、
安定した引外しの動作時間が得られないといった問題が
あった。
になされたものであり、不足電圧引外しコイル21の内
部抵抗21aやトランス4の内部抵抗4aの大きさに影
響されにくい安定したヒステリシス特性を得ると共に、
コンデンサ8の容量や不足電圧引外しコイル21の内部
抵抗21aに影響されない引外し時延特性を有する遮断
器の不足電圧引外し装置を得ることを目的としている。
不足電圧引外し装置は、電路の電圧が所定の電圧以下の
ときに前記電路に設置された遮断器を引外す不足電圧引
外しコイルを有する遮断器の不足電圧引外し装置におい
て、前記電路から入力された電圧を所定の電圧に維持す
る第1の定電圧回路と、この第1の定電圧回路から電源
が供給されると共に前記不足電圧引外しコイルに励磁信
号を出力する出力回路と、前記電路の電圧が不足電圧か
否かを判定する電圧判定回路と、この電圧判定回路の出
力信号に基づいて前記不足電圧引外しコイルを所定の時
間、励磁を保持させる信号を含む制御信号を、前記出力
回路に出力する出力回路制御部とを備えたものである。
圧を所定の電圧に維持して出力回路へ電源を供給する第
2の定電圧回路を備えたものである。
るときの判定基準となる判定基準電圧を生成する基準電
圧生成回路を備え、前記判定基準電圧が、出力回路制御
部から出力された信号に基づいて変化されるものであ
る。
を調整する判定基準電圧調整手段を有するものである。
較する電路から入力された電圧を調整する入力電圧調整
手段を有するものである。
動作確認手段を備えたものである。
の間に直列に接続される直列スイッチおよび不足電圧引
外しコイルに並列に接続される並列スイッチの少なくと
もいずれか一方を設けたものである。
を制限する電流制限手段を備えたものである。
実施の形態1による遮断器の不足電圧引外し装置を示す
回路図、図2は図1の遮断器の不足電圧引外し装置の動
作を示すタイムチャートである。図1において、1は遮
断器が設置されている電路、2及び3は電源端子、4は
電路1の電圧を所定の電圧に降圧するトランス、4aは
トランス4の内部抵抗、5はトランス4の二次側に接続
され交流電圧を直流電圧に整流するブリッジ型整流回路
である。
ず、電路1の電圧はトランス4により所定の電圧に降圧
され、ブリッジ型整流回路5で直流の電圧V0に整流さ
れる。この整流された電圧V0は後述の電圧判定回路4
1に入力されると共に、ダイオード25を介して第1の
定電圧回路26に入力される。尚、このダイオード25
は電路1の電圧が低下した時に、第1の定電圧回路26
の残留電圧が不足電圧を検出する電圧判定回路41に流
入し誤動作することを防止する逆流防止素子である。
7とこのトランジスタ27のコレクタとベース間に接続
された抵抗28、及びトランジスタ27のベースとブリ
ッジ型整流回路5のマイナス側であるGND29に接続
された定電圧素子であるツェナーダイオード30で構成
される。ダイオード25を介して入力された電圧はトラ
ンジスタ27のコレクタに入力されると共に抵抗28を
介してトランジスタ27のベース電流となりトランジス
タをオン状態とするように作用するが、エミッタの電圧
V1が上昇するとベース電流はトランジスタ27のベー
スには流れずツェナーダイオード30を介してGND2
9に流れるようになる。
V1はツェナーダイオード30のツェナー電圧からトラ
ンジスタ27のベース、エミッタ間の電圧を差し引いた
電圧以上には上昇しない。なお、一般的にはトランジス
タのベース、エミッタ間の電圧降下は約1V弱で一定で
あり、第1の定電圧回路26の電圧V1はツェナーダイ
オード30のツェナー電圧から約1V減算した電圧に制
限された、定電圧回路として機能する。
定電圧化された電圧V1を平滑する平滑用コンデンサで
あるが、同時に不足電圧引外しコイル21に時間遅れを
持たせて動作させる際、励磁状態を維持する為のエネル
ギーを蓄積しておくバックアップ用コンデンサとして機
能する。
イル21を励磁するのに最適な所定の電圧V2に降圧す
る第2の定電圧回路で、トランジスタ33と抵抗34、
ツェナーダイオード35で構成される。なお、トランジ
スタ33と抵抗34、ツェナーダイオード35の動作に
ついては第1の定電圧回路26と同様であり省略する。
御信号により不足電圧引外しコイル21に励磁信号を出
力する出力回路36で、トランジスタ38のコレクタは
トランジスタ40のベース及び抵抗39に接続されてお
り、トランジスタ38のエミッタはGND29に、ベー
スは抵抗37と出力回路制御部63に接続され、トラン
ジスタ40のエミッタはGND29に、コレクタは不足
電圧引外しコイル21を介して電源電圧である第2の定
電圧回路32の出力電圧V2に接続されている。なお、
ダイオード23は不足電圧引外しコイル21が釈放動作
する際に発生するサージ電圧を吸収するサージ吸収素子
である。
かを検出する電圧判定回路で、ブリッジ型整流回路5か
ら出力された電圧V0を抵抗42及び43で分圧した電
圧V3を第1のコンパレータ44の反転入力に入力し、
非反転入力に接続される判定基準電圧Vr1と比較す
る。なお、コンデンサ45は抵抗43と並列に接続され
て抵抗42と共にノイズを吸収するフィルターとして作
用する。
た出力電圧V1を所定の電圧に維持し、第1のコンパレ
ータ44の電源電圧Vsを供給する第3の定電圧回路
で、ダイオード47は第1の定電圧回路26の出力電圧
V1が低下した場合に電圧VSが逆流することにより第
1のコンパレータ44の電源電圧が低下するのを防止す
るためのものである。なお、トランジスタ48、抵抗4
9、ツェナーダイオード50の動作については第1の定
電圧回路26と同様であり説明を省略する。
ータ40の非反転入力に入力される判定基準電圧Vr1
を供給する基準電圧生成回路で、この基準電圧生成回路
51は直列に接続された抵抗52、53、及び抵抗53
に並列に直列接続された抵抗54とトランジスタ55で
構成されており、トランジスタ55のベースは抵抗56
を介して出力回路36のトランジスタ38のコレクタに
接続され、トランジスタ38のオンオフに連動してトラ
ンジスタ55がスイッチング動作するように構成されて
おり、出力回路36のオンまたはオフに応じて抵抗52
〜54で構成される分圧比が変化して判定基準電圧Vr
1が変化するようになっている。
に入力された電圧V0は交流を整流しただけのものであ
るため、リップルを含んだ電圧であり、電圧V3が判定
基準電圧Vr1を超えたり、超えなかったりすると、そ
れに応じて第1のコンパレータ44は間欠信号を出力す
ることになるが、この電圧維持回路57は間欠信号を連
続信号に変換する回路である。
60,コンデンサ61、及びトランジスタ62で構成さ
れており、第1のコンパレータ44からの出力によりコ
ンデンサ61を充電し、コンデンサ61の電荷がある間
トランジスタ62をオンするもので、コンデンサ61と
抵抗58、59、60により形成される時定数は充電に
対して放電を長く設定してある。
7からの出力が停止した後、所定の時間後に出力を切替
えるもので、コンデンサ64と抵抗65からなる積分回
路と第2のコンパレータ66、この第2のコンパレータ
66の基準電圧Vr2として電圧Vsを分圧する抵抗6
7及び68で構成される。電路1の電圧が正常で不足電
圧となっていないときは電圧維持回路57のトランジス
タ62はオン状態であり、コンデンサ64の電荷は電圧
Vsまで上昇しているが、電路1の電圧が低下し不足電
圧の状態となると電圧維持回路57のトランジスタ62
はオフし、コンデンサ64の電圧は抵抗65を介して放
電し電圧は徐々に低下する。この電圧が基準電圧Vr2
を下回ると第2のコンパレータ66が作動し、出力回路
36に対して不足電圧引外しコイル21の励磁を停止す
るように信号を出力する。このときの電圧判定回路41
の出力が停止してから第2のコンパレータ66が出力す
るまでの時延時間はコンデンサ64と抵抗65の時定数
と基準電圧Vr2で設定できる。
の発明の実施の形態1による遮断器の不足電圧引外し装
置の動作を説明する。(a)は、ブリッジ形整流回路5
の出力電圧V0の波形であり、電路1の大きさに比例し
た全波整流波形となっており、t1が電路1の電圧が徐
々に増加している状態、t2が定格電圧つまり正常な電
圧の状態、そしてt3が徐々に電圧が低下している状態
を示している。
V1と第2の定電圧回路32の出力電圧V2の電圧を示
しており、ブリッジ形整流回路5の出力電圧V0が電圧
V1及び電圧V2のそれぞれの電圧より高い時、それぞ
れの第1の定電圧回路26の出力、及び第2の定電圧回
路32の出力電圧は所定の一定電圧に保たれる。
1はコンデンサ31が挿入されているので、出力電圧V
0が変化しても平滑されて電圧の変化は緩やかなものと
なる。また、第1の定電圧回路26の設定値をコンデン
サ31の耐圧に対して低く設定することにより、コンデ
ンサ31には低耐圧のものが使用できる。さらにまた、
第2の定電圧回路32の出力電圧V2の設定値を不足電
圧引外しコイル21が駆動する最低電圧に設定すれば、
第1の定電圧回路26の出力電圧V1で直接、不足電圧
引外しコイル21の駆動電圧とする場合と比較すると、
t4に相当する時間だけ長く不足電圧引外しコイル21
の駆動を維持できるものである。
し、電路1の大きさに比例した全波整流波形の電圧は抵
抗42及び43、コンデンサ45により所定の比率で分
圧されると共にリップルを抑制した電圧V3となり、第
1のコンパレータ44で判定基準電圧Vr1と比較され
て、不足電圧のレベルか否かを判別する。ここで判定基
準電圧Vr1はAに示すように、不足電圧引外しコイル
21の励磁に連動して変化するため、検出電圧にヒステ
リシス特性が持たせられるものである。
を示したものであり、電圧V3が判定基準電圧Vr1に
近い状態ではリップル電圧によりチャタリング波形が発
生する。(e)はこのチャタリング波形を無くするのが
電圧維持回路57であり、次のように動作する。
の時、抵抗58を介してコンデンサ61が充電される。
また電圧判定回路41の出力電圧V4がL出力からH出
力に変化すると、コンデンサ61に充電されていた電荷
が抵抗59を介してトランジスタ62のエミッタからベ
ースへと放電される。ここで抵抗58を低い抵抗値と
し、抵抗59を高い抵抗値に設定しておくことによりコ
ンデンサ61は充電を早く、放電を遅くすることができ
る。なお、トランジスタ62はコンデンサ61に充電さ
れた電圧によってオンオフ動作を行なうが、その動作の
しきい値をBに示す値に設定することによりトランジス
タ62のチャタリング動作が防止される。
スタ62の出力は、出力回路制御部63内の抵抗65と
並列に構成されたコンデンサ64の充電電流となるが、
(f)に示すように、トランジスタ62がオンの時はコ
ンデンサ64を瞬時に充電し、トランジスタ62がオフ
の時はコンデンサ64の電荷を抵抗65でゆっくりと放
電するようになっている。このコンデンサ64の電圧V
6は第2のコンパレータ66に入力され、抵抗67及び
68で電圧Vsを分圧して得られる基準電圧Vr2と比
較される。この出力回路制御部63の出力電圧V7は、
(g)に示されるように電圧維持回路57の出力が停止
した後、コンデンサ64と抵抗65で決定される時定数
によって設定された所定の時間(t5)、不足電圧引外
しコイル21の駆動を維持する。
回路36に入力され、(h)に示すように出力電圧V7
の信号が反転する形で出力電圧V8が出力され不足電圧
引外しコイル21を励磁する。同時にこれと同期して、
トランジスタ38のコレクタの信号は抵抗56を介して
基準電圧回路51に送られ、(c)に示すように判定基
準電圧Vr1を変化させて、電圧判定回路41がH出力
からL出力になる検出電圧とL出力からH出力になる検
出電圧との間にヒステリシスを持たせている。
の遮断器の不足電圧引外し装置によれば、電路の電圧が
不足電圧か否かを判定する電圧判定回路41の出力信号
に基づいて不足電圧引外しコイル21を所定の時間駆動
維持させる信号を出力する出力回路制御部63を備え、
不足電圧引外しコイル21を所定の時間駆動維持させる
ようにしたので、遮断器の不足電圧引外し装置は安定し
た時延動作を行なう。また、出力回路制御部63の出力
電圧V7に同期して判定基準電圧Vr1を変化させて、
電圧判定回路41がH出力からL出力になる検出電圧と
L出力からH出力になる検出電圧との間にヒステリシス
を持たせたことにより、安定した吸引電圧と落下電圧が
得られる。
態2による遮断器の不足電圧引外し装置を示す回路図で
ある。図において、43aは電圧判定回路41の第1の
コンパレータ44に入力される入力電圧V3を調整する
入力電圧調整手段である可変抵抗であり、この可変抵抗
43aを調整し入力電圧V3を可変することにより、判
定基準電圧Vr1に対する第1のコンパレータ44の動
作点が変化し出力電圧V4がH出力からL出力に変化
(図2のdに示す)する吸引電圧を容易に調整すること
ができる。なお、上記実施例では可変抵抗43aにより
調整するようにしたが、抵抗42を可変抵抗として調整
するようにしても良い。
ジスタ51のコレクタに接続される判定基準電圧調整手
段である可変抵抗で、この可変抵抗54aの値を可変す
ることによりトランジスタ55がオンした時の判定基準
電圧Vr1が変化する。つまり、この可変抵抗54aを
調整することより電圧判定回路41の第1のコンパレー
タ44の出力電圧V4がL出力からH出力に変化(図2
のdに示す)する落下電圧を容易に調整することができ
る。
ード69の電流を制限する抵抗、71はコンデンサ61
に充電されたの電荷が発光ダイオード69を介して放電
されないようにする逆流防止用のダイオードで、この発
光ダイオード69は電圧判定回路41の判定動作を確認
する動作確認手段であり、電圧判定回路41の第1のコ
ンパレータ44の出力電圧V4がL出力の状態(図2の
dに示す)に発光ダイオード69に通電され発光するこ
とにより、電圧判定回路41の判定動作を確認すること
ができる。なお、発光ダイオード69の代りにブザーを
用いても良い。
の遮断器の不足電圧引外し装置によれば、電圧判定回路
41の第1のコンパレータ44の動作点を調整する可変
抵抗43a、54aを備えたので、可変抵抗43aによ
り吸引電圧を、可変抵抗54aにより落下電圧を調整す
ることが可能となる。また、電圧判定回路41の第1の
コンパレータ44が動作したか否かを確認する動作確認
手段を備えたので、発光ダイオード69の発光を確認し
ながら、可変抵抗43a、54aを調整することにより
吸引電圧および落下電圧を正確かつ容易に調整すること
ができる。
態3による遮断器の不足電圧引外し装置を示す回路図で
ある。図において、32aは電流制御手段である電圧電
流制御回路で、実施の形態1に示す第2の定電圧回路3
2の構成に抵抗72及びツェナーダイオード73を付加
したもので抵抗72はトランジスタ33のエミッタと出
力回路36との間に挿入され、ツェナーダイオード73
はトランジスタ33のベースとトランジスタ33のエミ
ッタに接続された抵抗72の他端との間に挿入されてい
る。
ル21に電流が流れると、抵抗72にはこの電流に比例
した電圧が発生する。抵抗72に流れる電流が所定の電
流になると抵抗72に発生する電圧とトランジスタ33
のベースとエミッタ間の電圧である約1Vを加算した電
圧がツェナーダイオード73のツェナー電圧と等しくな
り、この電流がさらに増えようとすると抵抗34からの
バイアス電流はツェナーダイオード73に流れるように
なり、トランジスタ33のベース電流が少なくなり、抵
抗72に流れる電流を抑制するように作用する。
ジスタ33のエミッタから流れる電流が所定の電流以上
流さない定電流機能を有することになる。なお、上記説
明では第2の定電圧回路32の構成に抵抗72及びツェ
ナーダイオード73を付加して、定電圧機能及び定電流
機能を有する電圧電流制御回路32aを形成させたが、
定電圧機能を有しない電流制御回路であっても良い。
る遮断器の不足電圧引外し装置は例えば、意図的に不足
電圧引外しコイル21の両端を短絡した状態においても
過電流が流れることがないので、不足電圧引外し装置を
構成する電子部品などが破損することがない。
接続された直列スイッチであり、直列スイッチ74を有
する遮断器の不足電圧引外し装置は、通常時、つまり電
路1が不足電圧でないときに直列スイッチ74により開
路することにより、不足電圧引外しコイル21に通電さ
れる電流が遮断され、任意に遮断器の引外し動作を行な
うことができる。なお、直列スイッチ74の代りに不足
電圧引外しコイル21に並列に並列スイッチ75を挿入
し、不足電圧引外しコイル21を短絡するようにして
も、上述の直列スイッチ74と同様の作用を行なわせる
ことができ、この場合、本実施の形態によれば、第2の
定電圧回路32に定電流機能を有しているので、不足電
圧引外しコイル21に並列に接続された並列スイッチ7
5で不足電圧引外しコイル21間を短絡しても、過電流
が流れることはない。また、上記直列スイッチ74また
は並列スイッチ75の接続点に端子を配設しておいて、
直列スイッチ74または並列スイッチ75を後付けでき
るようにしても良い。
抗65a,65b,65cに直列に接続されて切換作用
を行なう切換スイッチで、切換スイッチ76を切換るこ
とにより、電圧維持回路57の出力が停止した後、不足
電圧引外しコイル21の駆動を維持する出力回路制御部
63の維持時間(t5)を設定できる。なお、抵抗67
または抵抗68を可変抵抗とし、抵抗を変化させて基準
電圧Vr2を変えても同様に維持時間(t5)を設定で
きる。
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
持する第1の定電圧回路と、この第1の定電圧回路から
電源が供給されると共に不足電圧引外しコイルに励磁信
号を出力する出力回路と、電路の電圧が不足電圧か否か
を判定する電圧判定回路と、この電圧判定回路の出力信
号に基づいて不足電圧引外しコイルを所定の時間、励磁
を保持させる信号を含む制御信号を、出力回路に出力す
る出力回路制御部とを備えたので、不足電圧引外し装置
は、吸引電圧と落下電圧との間に安定したヒステリシス
特性を有するので安定した動作を行なう。
圧を所定の電圧に維持して出力回路へ電源を供給する第
2の定電圧回路を備えたので、第2の定電圧回路の出力
電圧V2の設定値を不足電圧引外しコイルが駆動する最
低電圧に設定することにより、第1の定電圧回路の出力
電圧V1で直接、不足電圧引外しコイルを駆動する場合
と比較し、不足電圧引外しコイルを長い時間の駆動維持
できるので、不足電圧引外し装置は安定した時延動作を
行なう。
るときの判定基準となる判定基準電圧を生成する基準電
圧生成回路を備え、判定基準電圧が、出力回路制御部か
ら出力された信号に基づいて変化されるので、電圧判定
回路がH出力からL出力になる検出電圧(吸引電圧)
と、L出力からH出力になる検出電圧(落下電圧)との
間にヒステリシスが得られ、不足電圧引外し装置は安定
した動作を行なう。
を調整する判定基準電圧調整手段を有するので、落下電
圧の調整ができる。
較する電路から入力された電圧を調整する入力電圧調整
手段を有するので、吸引電圧の調整ができる。
動作確認手段を備えたので、動作確認手段を確認しなが
ら、可変抵抗を調整することにより不足電圧引外し装置
の動作点を正確かつ容易に調整することができる。
の間に直列に接続される直列スイッチおよび不足電圧引
外しコイルに並列に接続される並列スイッチの少なくと
もいずれか一方を設けたので、任意に遮断器の引外し動
作を行なうことができる。
を制限する電流制限手段を備えたので、不足電圧引外し
コイルの両端が短絡された状態でも過電流が流れること
がないので、不足電圧引外し装置を構成する電子部品が
破損することがない。
電圧引外し装置を示す回路図である。
示すタイムチャートである。
電圧引外し装置を示す回路図である。
電圧引外し装置を示す回路図である。
路図である。
電圧の変化に対する出力及び不足電圧引外しコイル端子
の電圧の変化を示す図である。
定電圧回路、32 第2の定電圧回路、32a 電圧電
流制御回路(電流制御手段)、36 出力回路、41
電圧判定回路、43a 可変抵抗(入力電圧調整手
段)、51 基準電圧生成回路、54a 可変抵抗(判
定基準電圧調整手段)、63 出力回路制御部、69
動作確認手段、74 直列スイッチ、75 並列スイッ
チ。
Claims (8)
- 【請求項1】 電路の電圧が所定の電圧以下のときに前
記電路に設置された遮断器を引外す不足電圧引外しコイ
ルを有する遮断器の不足電圧引外し装置において、前記
電路から入力された電圧を所定の電圧に維持する第1の
定電圧回路と、この第1の定電圧回路から電源が供給さ
れると共に前記不足電圧引外しコイルに励磁信号を出力
する出力回路と、前記電路の電圧が不足電圧か否かを判
定する電圧判定回路と、この電圧判定回路の出力信号に
基づいて前記不足電圧引外しコイルを所定の時間、励磁
を保持させる信号を含む制御信号を前記出力回路に出力
する出力回路制御部と、を備えたことを特徴とする遮断
器の不足電圧引外し装置。 - 【請求項2】 第1の定電圧回路から供給された電圧を
所定の電圧に維持して出力回路へ電源を供給する第2の
定電圧回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の遮
断器の不足電圧引外し装置。 - 【請求項3】 電圧判定回路が電路の電圧を判定すると
きの判定基準となる判定基準電圧を生成する基準電圧生
成回路を備え、前記判定基準電圧が、出力回路制御部か
ら出力される信号に基づいて可変されることを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の遮断器の不足電圧引外
し装置。 - 【請求項4】 基準電圧生成回路は、判定基準電圧を調
整する判定基準電圧調整手段を有することを特徴とする
請求項3記載の遮断器の不足電圧引外し装置。 - 【請求項5】 電圧判定回路は、判定基準電圧と比較す
る電路から入力された電圧を調整する入力電圧調整手段
を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記
載の遮断器の不足電圧引外し装置。 - 【請求項6】 電圧判定回路の判定動作を確認する動作
確認手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項
5のいずれか1項に記載の遮断器の不足電圧引外し装
置。 - 【請求項7】 出力回路と不足電圧引外しコイルとの間
に直列に接続される直列スイッチおよび不足電圧引外し
コイルに並列に接続される並列スイッチの少なくともい
ずれか一方を設けたことを特徴とする請求項1から請求
項6のいずれか1項に記載の遮断器の不足電圧引外し装
置。 - 【請求項8】 不足電圧引外しコイルに流れる電流を制
限する電流制限手段を備えたことを特徴とする請求項1
から請求項7のいずれか1項に記載の遮断器の不足電圧
引外し装置。
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- 2002-04-17 JP JP2002114230A patent/JP4061952B2/ja not_active Expired - Fee Related
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