JP2010284031A - スイッチング電源装置及びそれを用いた照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力損失を低減し、且つ、力率を向上できるスイッチング電源装置及び、それを用いた照明装置を提供する。
【解決手段】本発明のスイッチング電源装置1は、1次側コイル13Aに印加される入力電圧をスイッチングするスイッチング素子14と、スイッチング素子14のオン/オフ動作を制御するスイッチング制御部20と、1次側コイル13Aに印加される入力電圧を分圧し、スイッチング制御部20に出力する分圧部12とを備え、スイッチング制御部20は、スイッチング素子14に流れる1次電流の平均電流を電圧に変換し、その変換された変換電圧を出力する変換部15と、変換電圧を基に平均電流に相当する変換電圧を検出し、前記検出電圧に対して分圧電圧との大小を比較する比較器16と、変換電圧が分圧電圧を超えたとの比較結果に基づきスイッチング素子14のオン期間を決定するRSフリップフロップ18及び時間調節回路19とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電源から安定な直流電源をつくるスイッチング方式の電源装置に関し、特に、力率改善機能を有するフォワード型スイッチング電源装置及びそれを用いた照明装置に関する。
従来、商用電源を直接受電し、電子機器のために安定化させた直流出力を供給する電源装置に関し、力率を改善しつつ装置の小型及び軽量化を図った電源装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
図18に、この特許文献1に開示された従来の電源装置の概略構成を示す。このスイッチング電源装置100は、交流電源101から供給される交流を整流する整流器102と、この整流器102の出力を所定周波数でスイッチングさせるスイッチ手段103と、このスイッチ手段103でスイッチングされる整流器102の出力を1次側に入力し、所定の変換を行って2次側に出力するトランス104と、このトランス104の2次側出力を平滑する平滑手段105と、この平滑手段105を流れる電流を検出する検出手段106と、この検出手段106により検出される電流と交流電源101の周波数とに応じて、スイッチ手段103を所定周波数でスイッチングさせるための信号を生成する制御手段107と、を備えている。
以下図18及び図19を用いて、従来の電源装置100の動作を説明する。図19は、電源装置100の動作を説明するための波形図である。具体的には、(a)は、入力電圧の波形図、(b)は、出力電圧の波形図、(c)は、充電電流の波形図、(d)は、出力コンデンサCを充電するために必要な電力の波形図、(e)は、入力電力の波形図、(f)は、入力電流の波形図である。
制御手段107は、商用電源である交流電源101の正弦波電圧と、電流検出抵抗である検出手段106により検出される、トランス104の2次側にある出力コンデンサCの充電電流とを取得する。そして、制御手段107は、これら交流電源101の正弦波電圧及び出力コンデンサCの充電電流に基づいて、出力コンデンサCの充電電流が正弦波状となるようにトランス104の1次側にあるスイッチ手段103のオン/オフ制御を行なう。
ここで、この電源装置100は、スイッチ手段103のオン期間にトランス104を通して、電力をトランス104の1次側(入力側)から2次側(出力側)へ供給するフォワード回路方式を採用するものである。
この電源装置100は、トランス104の2次側の出力コンデンサCに流れ込む充電電流ICINをスイッチ手段103より、例えば数10kHz以上の周波数でスイッチングさせ、その平均値が正弦波状になるように制御する(図19(c)を参照)。この出力コンデンサCを充電するために必要な電力WCINは、以下の式を用いて算出される。
CIN=ICIN×V…(1)
ここで、出力電圧Vが一定となるように制御されているので(図19(b)参照)、充電電流ICINが正弦波状であれば、電力WCINも正弦波状となるように制御されることになる(図19(d)参照)。
この電源装置100では、図18に示したように、整流器102の後段には平滑回路が配置されていない。このため、入力電力を出力電力に変換する途中においては電気エネルギーを蓄える場所は存在しない。したがって、電力WCINが正弦波状であれば、入力電力WINも正弦波状である(図19(e)参照)。
入力電力WINは、以下の式を用いて算出される。
IN=IIN×VIN…(2)
入力電圧VINは正弦波状である(図19(a)参照)。したがって、電力WINが正弦波状であれば、入力電流IINは矩形波状である(図19(f)参照)。
このようにして従来の電源装置100では、入力電流IINの導通角を拡大し、そうすることにより、力率をほぼ「1」に近づけることができる。
特許第2646824号公報(1997年5月9日)
一般に、力率は、入力電圧波形に対して入力電流波形が相似形である時に最良の値となることが知られている。したがって、力率を良くするためには、入力電流に相当するスイッチング電流の包絡線が入力電圧波形と相似形であることが好ましい。
ところで、従来の電源装置100では、スイッチ手段103に流れるスイッチング電流の検出は行なわれていない。トランス104の2次側にある出力コンデンサCの充電電流が正弦波状になるように制御されている。従来の電源装置100においては、この出力コンデンサCの充電電流が入力電圧波形に相当する。
電源装置100は、フォワード回路方式を採用するため、スイッチ手段103がオン期間では、トランス104の1次巻き線に流れる電流と2次巻き線に流れる電流とは巻き線比の逆数で比例する。したがって、スイッチ手段103のオン期間においては、スイッチ手段103に流れるスイッチング電流と出力コンデンサCの充電電流とは比例関係にある。
一方、スイッチ手段103がオフ期間では、スイッチング電流の流れが止まるにもかかわらず、トランス104の2次側のチョークコイルLに蓄えられたエネルギーにより出力コンデンサCの充電電流が流れ続ける。このため、オフ期間においては、出力コンデンサCの充電電流とスイッチング電流とは比例関係にはない。すなわち、出力コンデンサCの充電電流波形とスイッチング電流波形とは相似形ではなく、入力電圧波形に対してスイッチング電流波形、すなわち、入力電流波形が相似形ではない。そのため、電源装置100においては、力率が劣化するおそれがある。
また、トランス104は、入力条件や出力条件によっては飽和、あるいは飽和に近い状態になることがある。この場合も、スイッチング電流と出力コンデンサCの充電電流とは比例関係ではなくなり、力率が劣化する。
さらに、電子機器のための安定化電源は、商用電源(例えば交流100V)を降圧(例えば直流12V)するものが多く、2次側の電流はスイッチング電流に比較して10倍程度大きい。このため、検出手段106として電流検出抵抗を用いた場合には、この電流検出抵抗による電力損失が無視できず、電力変換効率が低下することになる。
また、電源装置100では、出力コンデンサCの充電電流ICINが正弦波状になるように、例えば乗算器を用いることができる。しかし、乗算器は回路構成が複雑であり、内部素子のばらつき等により演算誤差を引き起こす要因を含んでいる。この演算誤差による入力電流波形の入力電圧波形に対する歪みが発生し、その結果、力率が劣化してしまう。
力率は、他の製品に及ぼすノイズの規制という観点と、電力の有効利用という観点とから、今後重視される項目である。したがって、力率を少しでも改善することが重要である。
また、充電器や電球型LED照明等のような電力が小さい製品についても、力率が規制される傾向にある。
さらに、電力が小さい製品においては、市場の要求コストが厳しく、コストダウンが強いられる。このため、できるだけ簡単な回路で力率を改善することが要求されている。
上記課題に鑑み、本発明は、電力損失を低減し、且つ、力率を向上させることができるスイッチング電源装置及び、それを用いた照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子のオン期間にトランスの1次側コイルから2次側コイルに電力を供給するフォワード型のスイッチング電源装置であって、前記1次側コイルに接続され、前記1次側コイルに印加される入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、前記スイッチング素子のオン/オフ動作を制御するためのスイッチング制御部と、前記1次側コイルに印加される入力電圧を分圧し、その分圧された分圧電圧を前記スイッチング制御部に出力する分圧部とを備え、前記スイッチング制御部は、前記スイッチング素子のオン期間に前記トランスの1次側コイルから前記スイッチング素子に流れる1次電流を電圧に変換し、その変換された変換電圧を出力する変換部と、前記変換電圧を基に平均電流に相当する変換電圧を検出し、前記検出電圧に対して前記分圧電圧との大小を比較する第1比較器と、前記変換電圧が前記分圧電圧を超えたとの第1比較器による比較結果に基づき前記スイッチング素子のオン期間を決定する決定部とを有する。
上記のスイッチング電源装置では、スイッチング素子のオン期間にトランスの1次側コイルからスイッチング素子に流れる1次電流の平均電流を電圧に変換し、その変換電圧に対して分圧電圧との大小を比較する。そして、変換電圧が分圧電圧を超えたとの比較結果に基づきスイッチング素子のオン期間を決定する。
このため、スイッチング素子に流れる1次電流の平均電流が分圧電圧により制限されるので、スイッチング素子に流れる1次電流の平均電流の包絡線形状を、分圧電圧の電圧波形、すなわち、入力電圧の電圧波形と相似形とすることができる。
したがって、力率を向上させることができる。
また、上記のスイッチング電源装置では、トランスの2次側コイルに流れる2次電流を検出する必要がない。
このため、従来のような2次電流検出のための抵抗による電力損失が無くなる。
したがって、電力損失の低減化を図ることができる。
前記決定部は、前記スイッチング素子のオン期間に充放電されるコンデンサと、前記コンデンサへの電荷の充電及び前記コンデンサからの電荷の放電を同一の定電流を用いて行なう電流制御部と、前記スイッチング素子のオン期間が開始した時点の前記コンデンサの電圧値である初期電圧値に対して前記コンデンサの電圧値との大小を比較する第3比較器とを有し、前記電流制御部は、前記スイッチング素子のオン期間の開始に合わせて前記コンデンサへの電荷の充電を開始する一方、前記変換電圧が前記分圧電圧を超えたとの第1比較器による比較結果に基づき前記コンデンサからの電荷の放電を開始するとともに、前記第3比較器は、前記コンデンサの電圧値が前記初期電圧値以下となったときに、前記スイッチング素子のオン期間を終了させることが好ましい。
この場合、スイッチング素子がオンすると共にコンデンサの初期電圧値を記憶し、コンデンサへの電荷の充電を開始する。そして、変換電圧が分圧電圧を超えたと同時に、コンデンサからの放電を開始する。そして、コンデンサの電圧値が初期電圧値以下になったときに、スイッチング素子をオフする。
このため、スイッチング素子に流れる1次電流の平均電流が分圧電圧により制限されるので、スイッチング素子に流れる1次電流の平均電流の包絡線形状を、分圧電圧の電圧波形、すなわち、入力電圧の電圧波形と相似形とすることができる。
したがって、力率を向上させることができる。
前記分圧電圧の上限値があらかじめ設定されており、前記分圧電圧を前記分圧電圧の上限値以下に制限する電圧制限部をさらに備えていることが好ましい。
この場合、スイッチング素子のオン期間におけるスイッチング電流の平均値の取り得る最大値を制限することができる。
このため、スイッチング電源装置の出力電流の最大値を制限することができ、過電流による負荷の破壊を防ぐことができる。
前記分圧電圧の上限値があらかじめ設定されており、前記スイッチング制御部は、前記変換電圧に対して前記分圧電圧の上限値との大小を比較する第2比較器をさらに有し、前記決定部は、前記変換電圧が前記分圧電圧の上限値を超えたとの第2比較器による比較結果が出された場合には、前記第1比較器による比較結果の有無に関わらず、前記第2比較器による前記比較結果に基づき前記スイッチング素子のオン期間を決定することが好ましい。
この場合、スイッチング素子のオン期間におけるスイッチング電流の平均値の取り得る最大値を制限することができる。
このため、スイッチング電源装置の出力電流の最大値を制限することができ、過電流による負荷の破壊を防ぐことができる。
前記電流制御部は、前記変換電圧が前記分圧電圧の上限値を超えたとの第2比較器による比較結果が出された場合には、前記第1比較器による比較結果の有無に関わらず、前記第2比較器による前記比較結果に基づき前記コンデンサからの電荷の放電を開始することが好ましい。
この場合、スイッチング素子のオン期間におけるスイッチング電流の平均値の取り得る最大値を制限することができる。
このため、スイッチング電源装置の出力電流の最大値を制限することができ、過電流による負荷の破壊を防ぐことができる。
前記スイッチング電源装置の出力電圧の上限値があらかじめ設定されており、前記スイッチング電源装置の出力電圧を検出し、その検出された検出電圧に対して前記出力電圧の上限値との大小を比較する電圧検出部と、前記検出電圧が前記出力電圧の上限値を超えたとの前記電圧検出部による比較結果を前記スイッチング制御部に伝達する伝達機構とをさらに備え、前記スイッチング制御部は、前記伝達機構により前記電圧検出部による前記比較結果が伝達された場合には、前記決定部による前記スイッチング素子のオン期間決定の有無に関わらず、前記スイッチング素子のオン動作を停止させることが好ましい。
この場合、スイッチング電源装置の出力電圧が上昇したことを検出すると、その検出結果がスイッチング制御部に伝達され、スイッチング制御部はスイッチング素子のスイッチング動作を停止させる。
このため、スイッチング電源装置の出力電圧を制限することができ、過電圧による負荷の破壊を防ぐことができる。
本発明に係る照明装置は、前記スイッチング電源装置と、前記スイッチング電源装置の出力側に接続され、前記スイッチング電源装置の出力電圧が入力される光源と、前記スイッチング電源装置の入力側に接続され、交流電源から供給される前記入力電圧が入力される調光器とを備え、前記調光器は、交流電源から供給される前記入力電圧の電圧値及び位相のうちの少なくとも一方を制御することにより、前記光源から出射される光を調光する。
上記の照明装置では、交流電源から供給される入力電圧の電圧値及び位相のうちの少なくとも一方を制御することによって、光源の明るさを調光することが可能となる。
前記スイッチング制御部に定電圧を供給するための定電圧源をさらに備え、前記スイッチング制御部は、前記調光器により制御された前記入力電圧が直接入力されておらず、前記定電圧源は、前記調光器による前記入力電圧の電圧値の増減に関わらず、前記スイッチング制御部に定電圧を供給することが好ましい。
この場合、スイッチング制御部の電源供給手段として、2次電池等のAC電源とは独立した定電圧源を設け、スイッチング制御部がこの定電圧源から電源の供給を受けることができる。
このため、調光器の出力電圧が増減した場合でも、スイッチング制御部に一定の電圧が供給されるので、スイッチング制御部を安定して動作させることができる。
したがって、調光器の出力電圧波形によって光源の明るさを可変することができる。
前記調光器により制御された前記入力電圧を全波整流し、その全波整流された前記入力電圧を出力する全波整流器をさらに備え、前記定電圧源は、前記全波整流器の出力に一端が接続された抵抗素子と、前記抵抗素子の他端と接地電圧源との間に接続された基準電圧源と、前記全波整流器の出力に接続されたコレクタと、前記スイッチング制御部に接続されたエミッタと、前記抵抗素子と前記基準電圧源との接続点に接続されたベースと、を有し、前記ベースと前記エミッタとの間に一定の電位差を持つNPNトランジスタとから構成されており、前記NPNトランジスタは、前記抵抗素子と前記基準電圧源との接続点の電圧値及び、前記ベースと前記エミッタとの間の電位差に応じた定電圧を前記スイッチング制御部に供給することが好ましい。
この場合、調光器の出力電圧が増減した場合でも、スイッチング制御部に一定の電圧が供給されるので、スイッチング制御部を安定して動作させることができる。
したがって、調光器の出力電圧波形によって光源の明るさを可変することができる。
前記調光器により制御された前記入力電圧を全波整流し、その全波整流された前記入力電圧を出力する全波整流器をさらに備え、前記定電圧源は、前記全波整流器の出力に接続されたソースと、前記スイッチング制御部に接続されたドレインと、接地電源に接続されたゲートと、を有するデプレッション型FETから構成されていることが好ましい。
この場合、調光器の出力電圧が増減した場合でも、スイッチング制御部に一定の電圧が供給されるので、スイッチング制御部を安定して動作させることができる。
したがって、調光器の出力電圧波形によって光源の明るさを可変することができる。
本発明のスイッチング電源装置は、以上のように、前記1次側コイルに接続され、前記1次側コイルに印加される入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、前記スイッチング素子のオン/オフ動作を制御するためのスイッチング制御部と、前記1次側コイルに印加される入力電圧を分圧し、その分圧された分圧電圧を前記スイッチング制御部に出力する分圧部とを備え、前記スイッチング制御部は、前記スイッチング素子のオン期間に前記トランスの1次側コイルから前記スイッチング素子に流れる1次電流を電圧に変換し、その変換された変換電圧を出力する変換部と、前記変換電圧を基に平均電流に相当する変換電圧を検出し、前記検出電圧に対して前記分圧電圧との大小を比較する第1比較器と、前記変換電圧が前記分圧電圧を超えたとの第1比較器による比較結果に基づき前記スイッチング素子のオン期間を決定する決定部とを有する。
それゆえ、電力損失を低減し、且つ、力率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態4に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態6に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態7に係る照明装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態8に係る照明装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態9に係る照明装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態10に係る照明装置の概略構成を示す図である。 (a)は、全波整流器から出力される全波整流電圧の電圧波形、(b)は、1次側コイルに流れる1次電流I1の電流波形である。 (a)は、1次側コイルに流れる1次電流I1の電流波形、(b)は、2次側コイルに流れる2次電流I2の電流波形及びチョークコイルを流れるチョークコイル電流I3の電流波形である。 1次側コイルに流れる1次電流I1の電流波形である。 2次側コイルに流れる2次電流I2の電流波形である。 チョークコイルを流れるチョークコイル電流I3の電流波形である。 時間調節回路の概略構成を示すブロック図である。 時間調節回路の具体的な回路構成を示す回路図である。 従来の電源装置の概略構成を示す回路図である。 図18の電源装置の動作を説明するための波形図であり、(a)は、入力電圧の波形図、(b)は、出力電圧の波形図、(c)は、充電電流の波形図、(d)は、出力コンデンサCを充電するために必要な電力の波形図、(e)は、入力電力の波形図、(f)は、入力電流の波形図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同一の部分には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子のオン期間にトランスを通して電力を出力側へ供給する、公知のフォワード回路方式を採用するものである。
図1は、本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。本実施の形態に係るスイッチング電源装置1は、全波整流器11と、分圧部12と、トランス13と、スイッチング素子14と、電流電圧変換部(変換部)15と、スイッチング制御部20と、平滑部25と、を備えている。
全波整流器11は、一対の入力端子(L端子)26A及び入力端子(N端子)26Bと、接地電源28と、が接続されている。入力端子26A、26Bには、例えば商用電源が接続されており、この商用電源から印加される交流電圧が入力端子26A、26Bを通して全波整流器11に入力される。全波整流器11は、接地電源28から供給される接地電位を用いて、この交流電圧の全波整流を実行する。
分圧部12には、全波整流器11により全波整流された全波整流電圧が入力される。分圧部12は、例えば直列接続された2つの抵抗素子12A、12Bを用いることができる。これら2つの抵抗素子12A、12Bは、全波整流器11の出力と接地電源28との間において直列接続されている。
また、分圧部12は、これら2つの抵抗素子12A、12Bの抵抗比に応じた分圧電圧を、抵抗素子12A、12Bの接続点に出力する。この分圧電圧は、全波整流器11から入力される全波整流電圧よりも低い電圧値を持つ。
さらに、分圧部12は、公知のトランスを用いることもできる。
なお、スイッチング制御部20は、半導体集積回路で構成されることから、低い電圧(例えば10V程度)で動作するのが通常である。そのため、スイッチング制御部20に全波整流器11からの全波整流電圧(例えば140V程度)を直接に入力することは困難である。そこで、この分圧部12は、高い電圧である全波整流電圧から低い電圧である分圧電圧を分圧し、その分圧電圧をスイッチング制御部20に出力する。
もちろん、スイッチング制御部20を構成する半導体集積回路が高耐圧プロセスによって製造されており、スイッチング制御部20に全波整流電圧を直接入力可能であれば、分圧部12による全波整流電圧の分圧を行なう必要はない。
トランス13は、トランス13の1次側に配置された1次側コイル13Aと、トランス13の2次側に配置された2次側コイル13Bと、を有している。トランス13の1次側コイル13Aの巻き始め側端子には、全波整流器11から出力される全波整流電圧が印加されている。一方、トランス13の1次側コイル13Aの巻き終わり側端子は、スイッチング素子14及び電流電圧変換部15を通して、接地電源28と接続する。
トランス13では、1次側コイル13Aを流れる1次電流I1により発生する磁界を打ち消す方向に、1次側コイル13Bに2次電流I2が流れる。そして、トランス13は、1次側コイル13Aに印加される全波整流電圧を変圧し、2次側コイル13Bに出力する。
スイッチング素子14は、トランス13の1次側コイル13Aの巻き終わり側端子に接続されている。そして、1次側コイル13Aには、スイッチング素子14のオン期間に、直流電流である1次電流I1が流れる。そして、この1次側コイル13Aに1次電流I1が発生すると、その1次電流I1の発生に合わせて、2次側コイル13Bに2次電流I2が発生する。
スイッチング素子14には、自身のオン/オフ動作を制御するための制御信号が入力される制御端子を有している。この制御端子は、スイッチング制御部20に接続されている。スイッチング素子14には、スイッチング制御部20から出力される制御信号が制御端子を通して入力されており、その制御信号に基づくオン/オフ制御が行なわれる。
スイッチング素子14は、2つの入出力端子を有しており、一方の入出力端子がトランス13の1次側コイル13Aの巻き終わり側端子に接続され、他方の入出力端子が電流電圧変換部15を通して接地電源28に接続されている。
スイッチング素子14は、スイッチング制御部20から出力される制御信号に基づき、2つの入出力端子間に流れる電流のオン/オフを切り替えるスイッチング素子である。
スイッチング素子14は、例えばFET(Field Effect Transistor)を用いることができる。スイッチング素子14がn型FETであれば、そのゲート端子はスイッチング制御部20に接続され、そのドレイン端子はトランス13の1次側コイル13Aの巻き終わり側端子に接続され、そのソース端子は電流電圧変換部15を通して接地電源28に接続される。
そして、スイッチング素子14は、スイッチング制御部20により生成され、ゲート端子に入力される制御信号に基づき、ソース端子とトレイン端子間のオン期間/オフ期間を切り替える。例えば、スイッチング素子14は、スイッチング制御部20からの制御信号がHIGHレベルであれば、ソース端子とドレイン端子間を導通させる。一方、制御信号がLOWレベルであれば、ソース端子とドレイン端子間を遮断する。
スイッチング素子14のオン期間では、トランス13の1次側コイル13Aの巻き終わり側端子と接地電源28とが、スイッチング素子14及び電流電圧変換部15を通して接続される。このため、トランス13の1次側コイル13Aにより発生する1次電流I1がスイッチング素子14、電流電圧変換部15を通って、接地電源28に流れ込むことになる。
一方、スイッチング素子14のオフ期間では、トランス13の1次側コイル13Aの巻き終わり側端子と接地電源28とが遮断される。このため、トランス13の1次側コイル13Aにより発生する1次電流I1がスイッチング素子14、電流電圧変換部15を通って、接地電源28に流れ込むことがない。
なお、スイッチング素子14は、FETに代えて、BJT(Bipolar Junction Transistor)、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、J-FET(接合型電界効果トランジスタ)、サイリスタ等を用いてもよい。
電流電圧変換部15は、スイッチング素子14を流れるスイッチング電流、すなわち、1次電流I1の電流を検出するためのものである。電流電圧変換部15は、スイッチング電流I1の電流値を電圧値に変換し、その変換電圧を出力する。
電流電圧変換部15は、例えば抵抗素子を用いることができる。電流電圧変換部15が抵抗素子であれば、1次側コイル13Aに1次電流I1が流れたとき、この抵抗素子とスイッチング素子14との接続点には、抵抗素子による電圧降下に見合った電圧値が現れることになる。したがって、その接続点に現れる電圧値と抵抗素子の抵抗値とを用いて1次電流I1の電流値を電圧値に変換し、出力することが可能となる。
スイッチング制御部20は、スイッチング素子14のスイッチング動作、つまり、オン/オフ動作を制御する。スイッチング制御部20は、スイッチング素子14のオン期間に流れる、トランス13の1次側コイル13Aの1次電流I1を、電流電圧変換部15を用いて取得する。そして、スイッチング制御部20は、この電流電圧変換部15から取得した1次電流I1に基づいて、スイッチング素子14のオン期間及びオフ期間を決定する。
スイッチング制御部20は、比較器(第1比較器)16と、発振回路17と、RSフリップフロップ(決定部)18と、時間調節回路(決定部)19と、を有している。
比較器16は、例えばオペアンプを用いることができる。比較器16の非反転入力端子(“+”端子)の電位が反転入力端子(“−”端子)の電位より高い場合に“High”を出力し、逆に、非反転入力端子の電位が反転入力端子の電位より低い場合に“Low”を出力する。
また、比較器16の反転入力端子は、スイッチング素子14と電流電圧変換部15との接続点に接続されている。比較器16は、この反転入力端子を通して、スイッチング素子14と電流電圧変換部15との接続点に現れる電圧値を1次電流情報DIとして取得する。
一方、比較器16の非反転入力端子は、分圧部12に接続されている。比較器16は、この非反転入力端子を通して、分圧部12から出力される分圧電圧VBを取得する。
このように、比較器16には、分圧電圧VBと1次電流情報DIとが入力されており、この分圧電圧VBの電圧値に対する1次電流情報DIが表わす電圧値の大小を比較する。
そして、比較器16は、1次電流情報DIが表わす電圧値が分圧電圧VBの電圧値以上になると、時間調節回路19にその比較結果を出力する。
発振回路17は、方形波を出力する。そして、その方形波の発振周波数は、数十kHzから150kHz程度が好ましい。
発振回路17は、スイッチング素子14を駆動するタイミングを生成する。具体的には、発振回路17は、スイッチング素子14がオンすべきタイミングにSet信号をRSフリップフロップ18及び時間調節回路19に出力する。
RSフリップフロップ18は、自身の出力Qを発振回路17からのSet信号でセット(“High”)し、時間調節回路19からのReset信号でリセット(“Low”)するように動作する。例えば、RSフリップフロップ18は、発振回路17からSet信号が入力されているときに、時間調節回路19からReset信号が入力されると、自身の出力をリセットする。
時間調節回路19は、発振回路17からのSet信号が入力された時点を起点とし、比較器16からの比較結果が入力されるまでの時間T1を記憶する。そして、時間調節回路19は、比較器16からの比較結果が入力された時点から上記の時間T1の経過後、Reset信号を出力する。
ここで、時間調節回路19の構成について説明する。
図16は、時間調節回路19の概略構成を示すブロック図である。この時間調節回路19は、図16に示すように、電流制御回路(電流制御部)51と、第1定電流源52と、第2定電流源53と、計測用コンデンサ(コンデンサ)54と、初期電圧値記憶部55と、比較器(第3比較器)56と、を有している。
電流制御回路51は、発振回路17からSet信号が入力されると、第1定電流源52及び第2定電流源53を用いて、計測用コンデンサ54に蓄積される電荷量を制御する。
具体的は、電流制御回路51は、第1定電流源52を用いて計測用コンデンサ54に定電流を流し込むことにより、計測用コンデンサ54に電荷を蓄積する。
一方、電流制御回路51は、第2定電流源53を用いて計測用コンデンサ54から定電流を引き抜くことにより、計測用コンデンサ54に蓄積されている電荷を引き抜く。
初期電圧値記憶部55は、計測用コンデンサ54の初期電圧値を記憶する。具体的には、発振回路17からSet信号が入力されると、計測用コンデンサ54の電圧値を取得し、計測用コンデンサ54の初期電圧値として記憶する。
比較器56は、この初期電圧値記憶部55に記憶されている初期値と計測用コンデンサ54の電圧値とが入力されており、この初期電圧値に対する計測用コンデンサ54の電圧値の大小を比較する。
次に、時間調節回路19の動作について説明する。
先ず、電流制御回路51は、発振回路17からSet信号が入力されると、第1定電流源52を用いて計測用コンデンサ54への定電流の流し込みを開始する。その結果、計測用コンデンサ54の電圧値は上昇を始める。
このとき、初期電圧値記憶部55は、発振回路17からSet信号が入力された時点における、計測用コンデンサ54の電圧値を取得し、計測用コンデンサ54の初期電圧値として記憶している。
ここで、比較器16は、1次電流情報DIが表わす電圧値が分圧電圧VBの電圧値以上になると、電流制御回路51にその比較結果を出力する。
電流制御回路51は、比較器16から上記の比較結果が入力されると、第1定電流源52を用いた計測用コンデンサ54への定電流の流し込みを停止し、今度は、第2定電流源53を用いた計測用コンデンサ54からの定電流の抜き取りを開始する。
比較器56は、計測用コンデンサ54の電圧値を監視しており、第2定電流源53による定電流の抜き取りにより計測用コンデンサ54の電圧値が降下し、初期電圧値記憶部55に記憶されている初期電圧値以下になると、上記のReset信号を出力する。
このようにして時間調節回路19は、発振回路17からのSet信号が入力された時点を起点とし、比較器16からの比較結果が入力されるまでの時間T1を記憶し、比較器16からの比較結果が入力された時点から上記の時間T1の経過後、Reset信号を出力する。
次に、時間調節回路19の具体的な回路構成について説明する。図17は、時間調節回路19の具体的な回路構成を示す回路図である。
図17に示すように、時間調節回路19は、電流制御回路51と、第1定電流源52と、第2定電流源53と、計測用コンデンサ54と、初期電圧値記憶部55である定電圧源55Aと、比較器56と、を有している。
電流制御回路51は、AND回路61と、バイアス抵抗素子62a、62b、62c及び62dと、バイポーラトランジスタ63及び64と、を有している。
第1定電流源52は、バイポーラトランジスタ65及び66からなるカレントミラー回路であり、第2定電流源53は、バイポーラトランジスタ68及び69からなるカレントミラー回路である。
また、第1定電流源52のバイポーラトランジスタ66のコレクタ端子と第2定電流源53のバイポーラトランジスタ69のコレクタ端子との間には定電流回路67が接続されている。
電流制御回路51のAND回路61には、発振回路17からSet信号が入力される。先ず、1次電流I1が少ないときには比較器16の出力はHIGHレベルになっているため、AND回路61は、発振回路17のSet信号をバイアス抵抗素子62a、62b、62c及び62dに出力する。
このとき、バイアス抵抗素子62a、62b、62c及び62dの抵抗比から、バイポーラトランジスタ63はオフし、バイポーラトランジスタ64はオンする。
その結果、定電流回路67から出力される定電流がバイポーラトランジスタ66のコレクタ端子に流れ、バイポーラトランジスタ69のコレクタ電流はゼロとなる。
このため、バイポーラトランジスタ66のカレントミラー回路の対となっているバイポーラトランジスタ65に定電流回路67の定電流と同じ大きさの電流が流れ、計測用コンデンサ54の充電が開始される。
初期電圧値記憶部55である定電圧源55Aは、計測用コンデンサ54の初期電圧値を記憶しており、計測用コンデンサ54の充電が開始すると、比較器56の出力がLOWレベルになり、RSフリップフロップ18は、発振回路17のSet信号をそのまま出力する。
上記状態が続き、1次電流I1が次第に増加すると、1次電流情報DIの電圧値が上昇し、分圧電圧VBの電圧値以上になると、比較器16はLOWレベルを出力する。
この場合、AND回路62は、LOWレベルをバイアス抵抗素子62a、62b、62c及び62dに出力する。このとき、バイアス抵抗素子62a、62b、62c及び62dの抵抗比から、バイポーラトランジスタ63はONし、バイポーラトランジスタ64はOFFする。
その結果、定電流回路67の定電流がバイポーラトランジスタ69のコレクタ端子に流れ、バイポーラトランジスタ66のコレクタ電流はゼロとなる。
このため、バイポーラトランジスタ69のカレントミラー回路の対となっているバイポーラトランジスタ68に定電流回路67の定電流と同じ大きさの電流が流れ、計測用コンデンサ54の放電が開始される。
上記状態が続き、計測用コンデンサ54の電圧が低下し、定電圧源55Aの電圧以下になると、比較器56はReset信号を出力し、RSフリップフロップ18はリセットされてLOWを出力し、スイッチング素子14がオフする。
図1に戻り、平滑部25は、トランス13の2次側コイル13Bと、出力端子(V+端子)27A及び出力端子(V−端子)27Bとの間に接続されている。そして、平滑部25は、トランス13の2次側コイル13Bに2次電流I2が流れることにより、トランス13の2次側コイル13Bに誘起される電圧を整流、平滑して、出力端子27A、27Bに出力する。
平滑部25は、整流用ダイオード21及びフライホイールダイオード22から構成された整流回路と、チョークコイル23及び平滑用コンデンサ24から構成された平滑回路と、を有している。
整流回路では、整流用ダイオード21とフライホイールダイオード22とが直列に接続されている。整流用ダイオード21とフライホイールダイオード22とは、スイッチング素子14のオン期間に、2次側コイル13Bに誘起される電圧で整流用ダイオード21が導通し、フライホイールダイオード22が遮断するよう方向付けられ、2次側コイル13Bの両端子間に接続されている。
整流用ダイオード21は、トランス13の2次側巻き線13Bに出力される交流電圧を整流する。フライホイールダイオード22は、スイッチング素子14のオフ期間に、チョークコイル23に溜まったエネルギーを放出するためのダイオードである。
なお、整流回路は、整流用ダイオード21及びフライホイールダイオード22に代えて、バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ等の制御極付整流素子を用いることができる。制御極付整流素子を用いれば損失の少ない回路構成を実現できる。
平滑回路では、チョークコイル23と平滑用コンデンサ24とが直列に接続されている。そして、平滑回路は、フライホイールダイオード22と並列に接続され、平滑用コンデンサ24の両端子が出力端子27A、27Bに接続されている。
チョークコイル23は、スイッチング素子14のオン期間に平滑用コンデンサ24や出力端子27A、27Bに電流を流しながらエネルギーを蓄え、スイッチング素子14のオフ期間に平滑用コンデンサ24や出力端子27A、27Bに電流を流しながらエネルギーを放出する。
平滑用コンデンサ24は、出力端子27A、27Bに出力される電圧のリップルを抑えるためのフィルタである。平滑用コンデンサ24は、例えばコンデンサ等が利用できる。リップルが問題とならないシステムについては、平滑用コンデンサ24を廃止することも可能である。
出力端子27A、27Bは、スイッチング電源装置1の出力端子である。出力端子27A、27Bは、平滑部25の出力に接続されており、平滑部25により整流、平滑された直流電圧をスイッチング電源装置1の外部に出力する。通常、出力端子27A、27Bには負荷が接続されており、この負荷に、出力端子27A、27Bから出力される直流電圧が印加される。
出力端子27A、27Bには、LED照明やACアダプタといった電子機器等である負荷(図示省略)が接続されている。
次に、スイッチング電源装置1の動作について説明する。図13は、トランス13の1次側コイル13Aに流れる1次電流I1の電流波形である。図14は、トランス13の2次側コイル13Bに流れる2次電流の電流波形である。図15は、平滑部25のチョークコイル23を流れるチョークコイル電流I3の電流波形である。
スイッチング制御部20がスイッチング素子14の制御端子に制御信号を所定のデューティ比で出力し、スイッチング素子14が、この制御信号に同期して、オン状態とオフ状態とを繰り返す。
この場合、先ず、スイッチング制御部20がHIGHレベルの制御信号をスイッチング素子14の制御端子に入力すると、その制御信号の入力に基づいてスイッチング素子14がオンし、スイッチング素子14のオン期間Tonが開始する。
スイッチング素子14のオン期間Tonが開始すると、全波整流器11、トランス13の1次側コイル13A、スイッチング素子14、電流電圧変換部15及び接地電源28に1次電流I1が流れる。この1次電流I1は、図13に示すように、時間tの経過とともに増加する電流波形を持つ。
そして、1次側コイル13Aに1次電流I1が流れると、それと同時に、2次側コイル13Bの両端子間に電圧が誘起される。2次側コイル13Bに誘起される電圧の方向は、2次側コイル13Bの巻き始め側端子が正の電位となり、整流用ダイオード21に順方向電圧を印加する方向となる。
したがって、2次側コイル13Bの巻き始め側端子から出力された2次電流I2は、整流用ダイオード21、チョークコイル23、出力端子27A、負荷、出力端子27Bを通った後、2次側コイル13Bの巻き終わり側端子に流れ込む。この2次電流I2は、図14に示すように、1次電流I1と同様、時間tの経過とともに増加する電流波形を持つ。このとき、平滑用コンデンサ24は、電流リップルを抑えるように機能する。
また、スイッチング素子14のオン期間Tonでは、チョークコイル23を流れるチョークコイル電流I3は、図15に示すように、2次電流I2と同様、時間tの経過とともに増加する電流波形を持つ。なお、このチョークコイル電流I3は、2次側コイル13Bに流れる2次電流I2と等しいことは言うまでもない。
次に、スイッチング制御部20がLOWレベルの制御信号をスイッチング素子14の制御端子に入力すると、その制御信号の入力に基づいてスイッチング素子14がオフし、スイッチング素子14のオフ期間Toffが開始する。
スイッチング素子14のオフ期間Toffが開始すると、図13に示すように、トランス13の1次側コイル13Aの1次電流I1の流れは停止する。その結果、2次側コイル13Bに誘起される電圧の方向は、スイッチング素子14のオン期間Tonの場合とは逆方向となる。すなわち、2次側コイル13Bの巻き始め側端子が負の電位となり、整流用ダイオード21に逆方向電圧を印加する方向となる。このため、図14に示すように、2次側コイル13Bに2次電流I2は流れない。
一方、チョークコイル23には磁気エネルギーが蓄積されていることから、そのエネルギーに起因してチョークコイル23にはチョークコイル電流I3が流れ続ける。したがって、チョークコイル23の一方の端子から出力されたチョークコイル電流I3は、出力端子27A、負荷、出力端子27B、フライホイールダイオード22を通った後、チョークコイル23の他方の端子に流れ込む。このチョークコイル電流I3は、チョークコイル23に蓄積された磁気エネルギーに依存するため、図15に示すように、時間tの経過とともに減少する電流波形を持つ。このとき、平滑用コンデンサ24は、電流リップルを抑えるように機能する。
次に、スイッチング電源装置1の力率改善機能について説明する。
ここでは、図1の入力端子26Aと入力端子26Bとの間に、交流電圧(例えば、AC100V)を供給する商用電源が接続されている場合を例として説明する。
この場合、商用電源から供給される交流電圧が入力端子26A及び入力端子26B間に印加される。そして、全波整流器11は、この交流電圧を全波整流し、全波整流電圧(脈流)V1を出力する。図11(a)に、その全波整流電圧V1の波形を示す。図11(a)に示すように、全波整流電圧V1の波形は正弦波状となっている。
分圧部12は、上述したように、比較器16の非反転入力端子に、上記の全波整流電圧V1を分圧した分圧電圧VBを印加する。その分圧電圧VBの波形は全波整流電圧V1の波形と相似となり、その波形は図11(a)に示した正弦波状と同様、正弦波状となる。
比較器16は、この分圧電圧VBの電圧値に対する1次電流情報DIが表わす電圧値の大小を比較する。つまり、比較器16による上記比較動作により、スイッチング素子14がオン期間の開始から上記の時間T1経過後である中間時刻において、スイッチング素子14に流れるスイッチング電流を電流電圧変換部15で変換した電圧と、分圧部12からの分圧電圧VBとが等しくなる。
言い換えれば、分圧部12の分圧電圧VBで、スイッチング素子14のオン期間の中間時刻におけるスイッチング電流が制御されることになる。
スイッチング電流は、トランス13の1次側コイル13Aを流れる1次電流I1に等しい。そして、スイッチング素子14のスイッチング時間(10usec程度)は、商用電源の電圧変化時間(20msec程度)に比較して非常に短い。したがって、スイッチング電流はほぼ直線的に変化し、その電流変化率は、全波整流電圧V1/1次側コイル13Aのインダクタンス、で与えられる。
スイッチング電流がほぼ直線的に変化することから、スイッチング素子14がオン期間の中間時刻におけるスイッチング電流は、スイッチング素子14がオン期間におけるスイッチング電流の平均値に等しくなる。
すなわち、分圧部12の分圧電圧VBにより、スイッチング素子14がオン期間におけるスイッチング電流の平均値が制御される。
スイッチング素子14のオン期間における平均電流は、スイッチング素子14のオン期間の中間時間における電流値に等しい。したがって、各スイッチング電流波形の平均値の包絡線は、図11(b)の点線で示されたように、図11(a)に示した全波整流電圧V1の波形と相似形になる、つまり、力率が改善される。
すなわち、RIを電流電圧変換部15の抵抗値、Dを分圧部12の分圧比、I1AVをスイッチング素子14のオン期間におけるスイッチング電流の平均値とすれば、
D×V1=I1AV×RI
となり、入力電圧である全波整流電圧V1と入力電流であるスイッチング電流とは比例関係(相似形)であり、力率が1に近く、力率が改善される。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上記の実施の形態1の出力端子27A及び27B間にLED等の負荷を接続した場合、負荷に流れる電流値を負荷の許容値以上に流れないように制限する必要がある。
本発明の実施の形態2は、全波整流器11の出力電圧である全波整流電圧V1を制限することにより、スイッチング素子14のオン期間におけるスイッチング電流の平均値を制限する実施の形態である。
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置について説明する。図2は、本発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。以下、上記の実施の形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2に示すように、本発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置2と上記の実施の形態1のスイッチング電源装置1とで異なる点は、分圧部12により全波整流電圧V1から分圧された分圧電圧VBを制限する電圧制限部29をさらに備えている点である。
電圧制限部29は、分圧部12の分圧電圧VBを制限するものであり、例えばツェナーダイオード等が利用できる。
本実施の形態においては、上記の実施の形態1と同様、スイッチング素子14のオン期間におけるスイッチング電流の平均値は、全波整流器の全波整流電圧V1により制御されている。
ここで、本実施の形態のスイッチング電源装置2が、チョークコイル23にチョークコイル電流I3が常時流れ続ける公知の「連続モード」で動作するフォワード型のスイッチング電源装置である場合、出力電流の平均値Ioutは2次側のチョークコイル23に流れるチョークコイル電流I3の平均値と等しく、トランス13の2次側コイル13Bに2次電流I2が流れている期間、すなわちスイッチング素子14のオン期間におけるトランス13の2次側コイル13Bに流れる2次電流I2の平均値に等しい。この電流波形を図12に示す。図12(a)は、1次電流I1の波形図、図12(b)は、2次電流I2及びチョークコイル電流I3の各波形図である。
ここで、N1をトランス13の1次側コイル13Aの巻数、N2をトランス13の2次側コイル13Bの巻線とすると、
I2:I1=(1/N2):(1/N1)
という比例関係がある。
したがって、本実施の形態に係るスイッチング電源装置2においては、出力電流の平均値Ioutとスイッチング素子14のオン期間におけるスイッチング電流の平均値との関係は、
Iout=(N1/N2)×I1AV
となる。
また、上記の実施の形態1と同様、
D×V1=I1AV×RI
であるから、
Iout=(N1/N2)×D×V1/RI
となる。
本実施の形態においては、分圧部12の出力電圧である分圧電圧VB(=D×V1)は電圧制限部29により制限されている。
VZ1をその制限電圧とすると、出力電流の平均値Ioutは、
Iout=(N1/N2)×VZ1/RI
に制限されることになる。
なお、本実施の形態のスイッチング電源装置2が、チョークコイル23に電流が0[A]の区間が存在する公知の「不連続モード」で動作するフォワード型のスイッチング電源装置である場合、
Iout<(N1/N2)×I1AV
であり、出力電流の平均値Ioutが「連続モード」で設定した値より小さくなる。
そのため、出力電流の平均値Ioutを「連続モード」の条件で設定することにより、「連続モード」及び「不連続モード」の何れのモードが選択された場合であっても、負荷に流れる電流が設定値以上になることを防止できる。このことは、以下の実施の形態においても適応することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本発明の実施の形態3は、全波整流器11の出力電圧である全波整流電圧V1を制限することにより、スイッチング素子14のオン期間におけるスイッチング電流の平均値を制限する他の実施の形態である。
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態3に係るスイッチング電源装置について説明する。図3は、本発明の実施の形態3に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。以下、上記の実施の形態1、2と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3に示すように、本発明の実施の形態3に係るスイッチング電源装置3と上記の実施の形態1のスイッチング電源装置1とで異なる点は、上記の実施の形態1のスイッチング制御部20にスイッチング電流を制限する機能を付加したスイッチング制御部20Aを備えている点である。これにより、スイッチング制御部20Aを集積回路で構成する場合に有利となる。
本実施の形態のスイッチング制御部20Aは、図3に示すように、比較器16と、発振回路17と、RSフリップフロップ18と、時間調節回路19と、比較器(第2比較器)30と、基準電圧源31と、乗算器(AND回路)32と、を有している。
本実施の形態のスイッチング電源装置3においては、電流電圧変換部15からの1次電流情報DIは、比較器16の反転入力端子及び比較器30の反転入力端子に入力されている。
基準電圧源31は、比較器30の非反転入力端子に接続されている。
乗算器32は、その2つの入力の一方が比較器16の出力に接続され、他方が比較器30の出力に接続されている。そして、比較器16及び比較器30のいずれかの出力がLOWレベルになると、そのレベルを時間調節回路19に出力する。
スイッチング電流が増加し、電流電圧変換部15の出力電圧が増加し、分圧部12の分圧電圧VBを超えると比較器16の出力がLOWになるが、電流電圧変換部15の出力電圧が分圧部2の分圧電圧VBを超えなくても、基準電圧源31の電圧値を超えると、比較器30の出力がLOWになり、そのレベルが乗算器32を通して、時間調節回路19に出力される。
したがって、電流電圧変換部15の出力電圧は、基準電圧源31の電圧によって制限される。
VZ2を基準電圧源31の電圧とすると、出力電流の平均値Ioutは、
Iout=(N1/N2)×VZ2/RI
に制限される。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。上記の実施の形態1の出力端子27A及び27B間にLED等の負荷を接続した場合、負荷に印加される電圧値を負荷の許容値以上とならないように制限する必要がある。
本発明の実施の形態4は、トランス13の2次側に電圧検出部を設け、負荷に印加される電圧を検出し、その電圧が負荷の許容値を超えた場合に、トランス13の1次側のスイッチングを停止させ、負荷に許容値以上の電圧が印加されないようにする実施の形態である。
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態4に係るスイッチング電源装置について説明する。図4は、本発明の実施の形態4に係るスイッチング電源装置の概略構成を示す回路図である。以下、上記の実施の形態1〜3と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本発明の実施の形態4に係るスイッチング電源装置4と上記の実施の形態1のスイッチング電源装置1とで異なる点は、バイアス抵抗33Aを持つ受信回路33と、第2の乗算器(AND回路)34と、受光素子35と、電圧検出部36と、発光素子37と、をさらに備えている点である。
本実施の形態のスイッチング制御部20Bにおいては、乗算器34は、2つある入力の両方がHIGHの時のみ出力がHIGHとなり、その他の場合、出力はLOWとなる。
受光素子35と発光素子37は、装置本体と絶縁された信号伝達機構(伝達機構)を構成している。この信号伝達機構として、例えばフォトカプラが利用できる。その他、絶縁トランス等を用いても良い。この信号伝達機構では、発光素子37が発光すると、受光素子35の抵抗値が下がるようになっている。
バイアス抵抗33Aは、受光素子35に接続されており、受光素子35に電圧を印加する。発光素子37が発光すると、バイアス抵抗33Aと受光素子35との接続部の電圧が下がる。バイアス抵抗33Aのこのような動作により、受信回路33を構成している。
電圧検出部36は、出力端子27A及び27B間の出力電圧を監視している。電圧検出部36は、出力電圧があらかじめ設定された一定の電圧を超えると、LOWレベルを出力し、2次側の出力電圧の+側ラインと電圧検出部36の出力との間に接続された発光素子37の両端に電圧を発生される。その電圧の発生により、発光素子37は発光する。
入力電圧の変動や負荷の状態の変動等により、出力電圧が上昇し、その出力電圧が電圧検出部36のあらかじめ設定された電圧を超えた場合、電圧検出部36の出力はLOWレベルになり、2次側の出力電圧の+側ラインと電圧検出部36の出力との間に接続された発光素子37の両端に電圧が発生し、発光素子37が発光する。
発光素子37が発光すると、その光の受光により受光素子35の抵抗値が低下する。その結果、受光素子35とバイアス抵抗33Aとの接続点における電圧がLOWになり、乗算器34の出力がLOWレベルに固定される。
このため、スイッチング素子14がオフし、スイッチング電流が流れなくなる。そして、トランス13の1次側コイル13Aの1次電流I1が0[A]となり、2次側の電圧が低下する。
このようにして、出力電圧の上限が電圧検出部36にあらかじめ設定された一定の電圧に制限されることになる。
なお、出力電圧が低下し、電圧検出部36にあらかじめ設定された電圧以下になれば、電圧検出部36の出力はHIGHレベルとなり、発光素子37は消灯する。
このため、受光素子35の抵抗値は上がり、乗算器34の2つの入力のうち、バイアス抵抗33Aと受光素子35との接続点が接続されているほうの入力がHIGHレベルとなる。
したがって、乗算器34は、RSフリップフロップ18の出力をそのままスイッチング素子14に伝達するようになる。そして、再びスイッチング素子14がスイッチング動作する。その結果、入力電圧の大きさに従って、スイッチング素子14のオン期間におけるスイッチング電流の平均値が変化し、出力端子27A、27Bに出力電圧が発生する。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。上記の実施の形態1の出力端子27A及び27B間にLED等の負荷を接続した場合、負荷に流れる電流値を負荷の許容値以上に流れないように制限し、且つ、負荷に印加される電圧を負荷の許容値以上にかからないように制限する必要がある。
本発明の実施の形態5は、上記の実施の形態2の構成に加えて、上記の実施の形態4の構成の如く、2次側に電圧検出部を設け、負荷に印加される電圧を検出し、その電圧が許容値を超えた場合に、1次側のスイッチングを停止させ、負荷に許容値以上の電圧が印加されないようにする実施の形態である。
本実施の形態の基本的な動作は、上記の実施の形態2の動作と同様であり、また、出力電圧が上昇した場合の動作については、上記の実施の形態4の動作と同じであるので、それらの説明は省略する。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。
本発明の実施の形態6は、上記の実施の形態3の構成に加えて、上記の実施の形態4の構成の如く、2次側に電圧検出部を設け、負荷に印加される電圧を検出し、その電圧が許容値を超えた場合に、1次側のスイッチングを停止させ、負荷に許容値以上の電圧が印加されないようにする実施の形態である。
本実施の形態の基本的な動作は、上記の実施の形態3の動作と同様であり、また、出力電圧が上昇した場合の動作については、上記の実施の形態4の動作と同じであるので、それらの説明は省略する。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について説明する。
本実施の形態は、上記の実施の形態1〜6のスイッチング電源装置の出力に、LEDを接続し、商用電源で点灯するLED照明装置に係る実施の形態である。図7は、本発明の実施の形態7に係る照明装置の概略構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る照明装置7は、調光器41と、上記実施の形態1〜6のスイッチング電源装置42と、照明用LED43と、を備えている。
調光器41は、上記の実施の形態1〜6の入力端子26A及び26B間に接続された商用電源が供給する交流電圧及び位相のうちの少なくとも一方を制御する照明用の調光器である。
本実施の形態に係る照明装置7において、上記実施の形態1〜6のスイッチング電源装置を調光器41に接続した場合、スイッチング電源装置に流れ込む電流、つまり、スイッチングのオン期間におけるスイッチング電流の平均値の包絡線は、調光器41の出力電圧波形と相似形になる。
また、スイッチングのオン期間におけるスイッチング電流の平均値は、出力電流と比例していることから、調光器41の出力電圧波形によって出力電流が制御される。
LED43は、LED43に流れる電流値とLED43の輝度とがほぼ比例関係にあることから、上記の実施の形態1〜6のスイッチング電源装置をLED照明に用いることによって、調光器41の出力電圧波形によってLEDの輝度を可変することができる。
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8について説明する。
本発明の実施の形態8は、上記の実施の形態7の照明装置において、調光操作を行なうとその出力電圧が変動する調光器であっても、スイッチング電源装置を安定に動作させる実施の形態である。本実施の形態では、スイッチング電源装置のスイッチング制御部の電源供給を、2次電池等の交流電源とは独立した電源から供給する。
図8は、本実施の形態に係る照明装置8の概略構成を示す図である。図8に示すように、スイッチング制御部20は、2次電池等の交流電源とは独立した定電圧源44から電圧供給を受けている。
調光器41による調光操作を行ない、LED43の輝度を下げる場合、調光器41の出力電圧が低下してしまう。
このような場合でも、スイッチング制御部20は、定電圧源44から一定の電圧が供給されているため、安定して動作する。
逆に、LED43の輝度を上げる場合、調光器41の出力電圧が上昇するが、この場合でも、スイッチング制御部20は定電圧源44から一定の電圧が供給されているため、安定して動作する。
このようにして、調光器41の出力電圧波形によってLEDの輝度を可変することができる。
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9について説明する。
本発明の実施の形態9は、スイッチング制御部20の電圧供給として、全波整流器11の出力電圧からレギュレータを通して一定の電圧を得るようにした実施の形態である。
図9は、本発明の実施の形態9に係る照明装置9の概略構成を示す図である。図9に示すように、バイアス回路(抵抗素子)45は、基準電圧源46にバイアス電流を流すためのもので、例えば抵抗を用いることが可能である。
基準電圧源46は、一定の電圧を出力するもので、例えばツェナーダイオードを用いることが可能である。
NPNトランジスタ47は、コレクタ−エミッタ間に高い電圧(例えば140V程度以上の電圧)が印加できる高耐圧トランジスタである。NPNトランジスタ47は、その特性上ベース−エミッタ間に0.7[V]の電位差が発生する。
調光器41の出力電圧が上昇し、全波整流器11の出力電圧が基準電圧源46の定電圧より高い場合、基準電圧源46にはバイアス回路45よりバイアス電流が供給され、基準電圧源46から一定の電圧が出力される。その電圧をVZ2とすると、NPNトランジスタ47のエミッタの電圧、すなわち、スイッチング制御部20の電源電圧は、
VZ2−0.7[V]
と表わされる。
この値は、全波整流器11の出力電圧が基準電圧源46の定電圧より高い場合はほぼ一定である。
これにより、全波整流器11の出力電圧が基準電圧源46の定電圧より高い場合、スイッチング制御部20は安定して動作し、調光器41の出力電圧波形によってLEDの輝度を可変することができる。
なお、全波整流器11の出力電圧が基準電圧源46の定電圧より低い場合、NPNトランジスタ47のエミッタ電圧はVZ2−0.7[V]よりも低下し、スイッチング制御部20は印加電圧が足りず停止する。
一般的には、スイッチング素子14にFETを用いることが多く、スイッチング制御部20は、FETをオンするに十分な電圧を出力するようになっている。FETをオンするに十分な電圧は5〜10[V]程度であり、これに合わせてスイッチング制御部20の電源電圧も6〜12[V]前後とすることが好ましい。
一方、商用電源の電圧は国内の場合AC100[V]であるから、スイッチング電源装置が正常に動作する交流電圧範囲、すなわち調光器41の出力電圧範囲は、およそ10〜100[V]程度の範囲となる。
したがって、LEDの輝度が最大の10%程度以下の領域ではLEDは点灯しないが、その輝度領域での照明装置の利用頻度は少なく、実用上は問題ない。
(実施の形態10)
次に、本発明の実施の形態10について説明する。
本発明の実施の形態10は、上記の実施の形態9において、さらに部品点数を削減すべく、スイッチング制御部20の電圧供給として、全波整流器11の出力電圧のレギュレータとして、デプレッション型FETを用いる実施の形態である。
図10は、本発明の実施の形態10に係る照明装置の概略構成を示す図である。図10に示すように、デプレッション型FET48のゲートは、接地電源28に接続され、ドレインは全波整流器11の出力に接続され、ソースはスイッチング制御部20の電源供給端子に接続されている。
デプレッション型FET48は、ソース電位に対しゲート電位が低く、ゲート‐ソース間の電位差がピンチオフ電圧以上の時、ドレイン‐ソース間の電流が遮断される。また、ソース電位に対しゲート電位が低く、ゲート‐ソース間の電位差がピンチオフ電圧以下の時、ドレイン‐ソース間に電流が流れる。
調光器41の出力電圧が0[V]から徐々に上昇すると、調光器41の出力電圧が低い時には、デプレッション型FET48のゲートは接地電源28に接続されているので、ゲート‐ソース間の電位差が小さく、ドレイン‐ソース間に電流が流れ、スイッチング制御部20に電流が流れ電圧が印加される。
調光器41の出力電圧の上昇に伴い、デプレッション型FET48のドレインの電位が上昇し、ドレイン‐ソース間の電流が増加し、スイッチング制御部20の電源供給端子の電圧が上昇し、同時にデプレッション型FET48のソース電位も上昇する。
デプレッション型FET48のゲートは、接地電源28に接続されているので、ゲートの電位は0[V]である。調光器41の出力電圧が上昇すると、ソースの電位に対し、ゲートの電位がピンチオフ電圧分下がった時点で、ドレイン‐ソース間に流れる電流が遮断され、その結果、スイッチング制御部20の電源端子の電圧は、デプレッション型FET48のピンチオフ電圧に固定される。
このようにして、調光器41の出力電圧が変化しても、スイッチング制御部20の電源電圧は一定となり、調光操作を行った際にスイッチング制御部20は安定して動作し、調光器41の出力電圧波形によってLEDの輝度を可変することができる。
なお、調光器41の出力電圧がピンチオフ電圧より低い時は、デプレッション型FET48のソースの電位は電源電圧と等しく、スイッチング制御部20は印加電圧が足りず停止する。一般的には、ピンチオフ電圧は、5〜10[V]程度であり、調光器41の出力電圧範囲は、およそ10〜100[V]程度の範囲で調光が可能となっている。
したがって、LEDの輝度が最大の10%程度以下の領域ではLEDは点灯しないが、その輝度領域での照明装置の利用頻度は少なく、実用上は問題ない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、本発明は、以下のようにも表現することができる。すなわち、本発明に係るAC/DC電源回路は、1次側に全波整流器と、分圧手段と、トランスと、スイッチング素子と、スイッチング電流を電圧に変換する手段と、更に、第1の電圧比較器と、発振回路と、RSフリップフロップと、発振回路から出力信号が出力されてから電圧比較器から出力信号が出力されるまでの時間T1を記憶し電圧比較器から出力信号が出力された時間からT1経過後リセット信号を出力する時間2倍回路と、からなる制御回路部と、を備え、2次側に第1の整流ダイオードと、第2の整流ダイオードと、チョークコイルと、平滑手段と、を備えるフォワード型AC/DC電源において、前記スイッチング素子のオン期間内におけるスイッチング電流の平均値を前記分圧手段による全波整流後の分圧電圧に応じて制限する。
上記のフォワード型AC/DC電源回路の分圧手段の出力に、電圧制限手段を設け、分圧手段から出力される分圧電圧の上限値を制限することにより、スイッチングのオン期間内におけるスイッチング電流の平均値の取り得る最大値を制限することによって、前記電源の出力電流の最大値を制限することが好ましい。
上記のフォワード型AC/DC電源回路の制御回路部に更に第2の電圧比較器と、基準電圧源と、乗算器(AND回路)と、を設け、前記スイッチング電流の電圧を電流に変換する手段の出力電圧が前記基準電圧源の電圧を越えた時か、或いは、前記スイッチング電流の電流を電圧に変換する手段の出力電圧が前記分圧手段による全波整流後の分圧電圧を越えた時に前記時間2倍回路に信号を出力しスイッチングのオン期間内におけるスイッチング電流の平均値の取り得る最大値を制限することによって、前記電源の出力電流の最大値を制限することが好ましい。
上記のフォワード型AC/DC電源回路に、2次側から1次側にまたがって絶縁された信号伝達手段を設け、2次側に前記絶縁された信号伝達手段の送信手段と、電圧検出手段と、を設け、1次側の制御回路部に前記絶縁された信号伝達手段の受信手段と、第2の乗算器(AND回路)と、を設け、前記電源の出力電圧が上昇したことを検出するとその情報を1次側制御回路部へ前記絶縁された信号伝達手段を介して伝達し、1次側の制御回路部は前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止させ、前記電源の出力電圧を制限することが好ましい。
上記のフォワード型AC/DC電源回路に、2次側から1次側にまたがって絶縁された信号伝達手段を設け、2次側に電圧検出手段と、絶縁された信号伝達手段の送信手段と、を設け、1次側の制御回路部に前記絶縁された信号伝達手段の受信手段と、乗算器(AND回路)と、を設け、前記電源の出力電流の最大値を制限するとともに、前記電源の出力電圧が上昇したことを検出するとその情報を1次側制御回路部へ前記絶縁された信号伝達手段を介して伝達し、1次側の制御回路部は前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止させ、前記電源の出力電圧を制限することが好ましい。
本発明に係るLED照明装置は、上記のフォワード型AC/DC電源回路の出力にLEDを接続したLEDを光源とする照明装置において、出力のAC電圧、或いは、位相、或いはAC電圧と位相の両方を制御する照明用調光器に前記照明装置を接続することによって、前記調光器によりLEDの明るさを調光可能とする。
上記のLED照明装置において、上記のフォワード型AC/DC電源回路における制御回路部の電源供給手段として、2次電池等AC電源とは独立した電源を設け、制御回路部が前記電源供給手段から電源の供給を受け、上記の調光器の出力電圧が低い時でも高い時でも制御回路部の電源電圧が一定となるようにし、前記調光器で調光操作を行った時に制御回路部が安定して動作することが好ましい。
上記のLED照明装置において、上記のフォワード型AC/DC電源回路における制御回路部の電源供給手段として、全波整流回路の後段にバイアス回路と、第2の基準電圧源と、NPNトランジスタと、を設け、制御回路部が前記電源供給手段から電源の供給を受け、上記の調光器の出力電圧が低い時でも高い時でも制御回路部の電源電圧が一定となるようにし、前記調光器で調光操作を行った時に制御回路部が安定して動作することが好ましい。
上記のLED照明装置において、上記のフォワード型AC/DC電源回路における制御回路部の電源供給手段として、全波整流回路の後段にデプレッション型FETを設け、制御回路部が前記電源供給手段から電源の供給を受け、上記の調光器の出力電圧が低い時でも高い時でも制御回路部の電源電圧が一定となるようにし、前記調光器で調光操作を行った時に制御回路部が安定して動作することが好ましい。
本発明のスイッチング電源装置は、高い力率が要求される商用電源を用いた製品に利用可能であり、また、LED照明に本発明のスイッチング電源装置を用いることによって、調光器による調光が可能となる。
1、2、3、4、5、6、42、100 スイッチング電源装置
11 全波整流器
12 分圧部
12A、12B 抵抗素子
13 トランス
13A 1次側コイル
13B 二次側コイル
14 スイッチング素子
15 電流電圧変換部(変換部)
16 比較器(第1比較器)
17 発振回路
18 RSフリップフロップ(決定部)
19 時間調節回路(決定部)
20、20A、20B、20C スイッチング制御部
21 整流用ダイオード
22 フライホイールダイオード
23 チョークコイル
24 平滑用コンデンサ
25 平滑部
26A 入力端子(L端子)
26B 入力端子(N端子)
27A 出力端子(V+端子)
27B 出力端子(V−端子)
28 接地電源
29 電圧制限部
30 比較器(第2比較器)
31 基準電圧源
32 乗算器
33 受信回路
33A バイアス抵抗
34 乗算器
35 受光素子
36 電圧検出部
37 発光素子
41 調光器
43 LED
44 定電圧源
45 バイアス回路(抵抗素子)
46 基準電圧源
47 NPNトランジスタ
48 デプレッション型FET
51 電流制御回路(電流制御部)
52 第1定電流源
53 第2定電流源
54 計測用コンデンサ(コンデンサ)
55 初期電圧値記憶部
55A 定電圧源
56 比較器(第3比較器)
61 AND回路
62a、62b、62c、62d バイアス抵抗素子
63、64、65、66、68、69 バイポーラトランジスタ
67 定電流回路
62a、62b、62c、62d バイアス抵抗素子
70 電源回路
101 交流電源
102 整流器
103 スイッチ手段
104 トランス
105 平滑手段
106 検出手段
107 制御手段

Claims (10)

  1. スイッチング素子のオン期間にトランスの1次側コイルから2次側コイルに電力を供給するフォワード型のスイッチング電源装置であって、
    前記1次側コイルに接続され、前記1次側コイルに印加される入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のオン/オフ動作を制御するためのスイッチング制御部と、
    前記1次側コイルに印加される入力電圧を分圧し、その分圧された分圧電圧を前記スイッチング制御部に出力する分圧部と
    を備え、
    前記スイッチング制御部は、前記スイッチング素子のオン期間に前記トランスの1次側コイルから前記スイッチング素子に流れる1次電流の平均電流を電圧に変換し、その変換された変換電圧を出力する変換部と、
    前記変換電圧に対して前記分圧電圧との大小を比較する第1比較器と、
    前記変換電圧が前記分圧電圧を超えたとの第1比較器による比較結果に基づき前記スイッチング素子のオン期間を決定する決定部と
    を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記決定部は、前記スイッチング素子のオン期間に充放電されるコンデンサと、
    前記コンデンサへの電荷の充電及び前記コンデンサからの電荷の放電を同一の定電流を用いて行なう電流制御部と、
    前記スイッチング素子のオン期間が開始した時点の前記コンデンサの電圧値である初期電圧値に対して前記コンデンサの電圧値との大小を比較する第3比較器と
    を有し、
    前記電流制御部は、前記スイッチング素子のオン期間の開始に合わせて前記コンデンサへの電荷の充電を開始する一方、前記変換電圧が前記分圧電圧を超えたとの第1比較器による比較結果に基づき前記コンデンサからの電荷の放電を開始するとともに、
    前記第3比較器は、前記コンデンサの電圧値が前記初期電圧値以下となったときに、前記スイッチング素子のオン期間を終了させることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記分圧電圧の上限値があらかじめ設定されており、
    前記分圧電圧を前記分圧電圧の上限値以下に制限する電圧制限部をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記分圧電圧の上限値があらかじめ設定されており、
    前記スイッチング制御部は、前記変換電圧に対して前記分圧電圧の上限値との大小を比較する第2比較器をさらに有し、
    前記決定部は、前記変換電圧が前記分圧電圧の上限値を超えたとの第2比較器による比較結果が出された場合には、前記第1比較器による比較結果の有無に関わらず、前記第2比較器による前記比較結果に基づき前記スイッチング素子のオン期間を決定することを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記電流制御部は、前記変換電圧が前記分圧電圧の上限値を超えたとの第2比較器による比較結果が出された場合には、前記第1比較器による比較結果の有無に関わらず、前記第2比較器による前記比較結果に基づき前記コンデンサからの電荷の放電を開始することを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記スイッチング電源装置の出力電圧の上限値があらかじめ設定されており、
    前記スイッチング電源装置の出力電圧を検出し、その検出された検出電圧に対して前記出力電圧の上限値との大小を比較する電圧検出部と、
    前記検出電圧が前記出力電圧の上限値を超えたとの前記電圧検出部による比較結果を前記スイッチング制御部に伝達する伝達機構と
    をさらに備え、
    前記スイッチング制御部は、前記伝達機構により前記電圧検出部による前記比較結果が伝達された場合には、前記決定部による前記スイッチング素子のオン期間決定の有無に関わらず、前記スイッチング素子のオン動作を停止させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置と、
    前記スイッチング電源装置の出力側に接続され、前記スイッチング電源装置の出力電圧が入力される光源と、
    前記スイッチング電源装置の入力側に接続され、交流電源から供給される前記入力電圧が入力される調光器と
    を備え、
    前記調光器は、交流電源から供給される前記入力電圧の電圧値及び位相のうちの少なくとも一方を制御することにより、前記光源から出射される光を調光することを特徴とする照明装置。
  8. 前記スイッチング制御部に定電圧を供給するための定電圧源をさらに備え、
    前記スイッチング制御部は、前記調光器により制御された前記入力電圧が直接入力されておらず、
    前記定電圧源は、前記調光器による前記入力電圧の電圧値の増減に関わらず、前記スイッチング制御部に定電圧を供給することを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
  9. 前記調光器により制御された前記入力電圧を全波整流し、その全波整流された前記入力電圧を出力する全波整流器をさらに備え、
    前記定電圧源は、前記全波整流器の出力に一端が接続された抵抗素子と、
    前記抵抗素子の他端と接地電圧源との間に接続された基準電圧源と、
    前記全波整流器の出力に接続されたコレクタと、前記スイッチング制御部に接続されたエミッタと、前記抵抗素子と前記基準電圧源との接続点に接続されたベースと、を有し、前記ベースと前記エミッタとの間に一定の電位差を持つNPNトランジスタと
    から構成されており、
    前記NPNトランジスタは、前記抵抗素子と前記基準電圧源との接続点の電圧値及び、前記ベースと前記エミッタとの間の電位差に応じた定電圧を前記スイッチング制御部に供給することを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
  10. 前記調光器により制御された前記入力電圧を全波整流し、その全波整流された前記入力電圧を出力する全波整流器をさらに備え、
    前記定電圧源は、前記全波整流器の出力に接続されたソースと、前記スイッチング制御部に接続されたドレインと、接地電源に接続されたゲートと、を有するデプレッション型FETから構成されていることを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
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