JP2003308746A - 酸化物超電導線材の製造方法および製造装置 - Google Patents
酸化物超電導線材の製造方法および製造装置Info
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Abstract
る場合に、酸化物超電導膜の原料溶液を長尺の基材に均
一に塗布することが可能な酸化物超電導線材の製造方法
を提供する。 【解決手段】 金属有機化合物を溶媒に溶かした酸化物
超電導体の原料溶液10を霧状に霧化させ、噴霧するこ
とによって長尺の基材9に塗布する。長尺の基材9に酸
化物超電導膜の原料溶液10を噴霧する工程は、原料溶
液10が貯留された貯留容器4に接続された噴霧器6に
よって行なわれる。
Description
などの分野で用いられる酸化物超電導線材の製造方法に
関し、より特定的には、MOD(Metalorganic Deposit
ion)法による酸化物超電導線材の製造方法および製造
装置に関する。
超電導特性を示すことが報告されている。イットリウム
系の酸化物は温度90Kで超電導現象を示し、ビスマス
系の酸化物は温度110Kで超電導現象を示すことが報
告されている。これらの酸化物超電導体は、比較的安価
で入手できる液体窒素中にて超電導特性を示すため、様
々な分野での実用化が期待されている。
の製造方法としては、CVD(Chemical Vapor Deposit
ion)法、スパッタリング法、蒸着法、イオンクラスタ
ービーム法、分子線エピタキシー法、レーザーアブレー
ション法等があり、これらは主に半導体用途として開発
が進められている。これらの方法によれば高品位な薄膜
が得られる半面、製造コストは増大する。
電導膜を製造する方法として、MOD法あるいは塗布熱
分解法と呼ばれる成膜法が注目を浴びている。この方法
は、有機金属塩を適当な有機溶媒に溶解させ、その溶液
をスピンコートまたはディップコートによって基材上に
塗布し、その後熱分解させることによって酸化物超電導
膜を得る方法である。この方法によれば、原料溶液の組
成制御が容易に行なえ、形状付与性も高く、非真空プロ
セスにて成膜できるという利点が得られる。
電導膜を形成する場合には、スピンコートを用いること
によって高い精度で膜厚を均一に制御することが可能で
ある。しかしながら、長尺の基材にスピンコートを適用
しようとしても、そもそも長尺の基材を高速回転させる
ことが物理的に不可能であるため、適用できない。この
ため、MOD法によって、長尺の基材に酸化物超電導膜
を形成する場合には、溶液の塗布方法としてディップコ
ートが用いられる。ところが、ディップコートによって
溶液を基材上に塗布した場合には、余剰の原料溶液が基
材上に残留し、均一な膜厚の酸化物超電導膜を得られな
い。したがって、MOD法では、長尺の基材上に均一な
膜厚の酸化物超電導膜を形成することが困難である。
て酸化物超電導線材を製造する場合に、酸化物超電導体
の原料溶液を長尺の基材に均一に塗布することが可能な
酸化物超電導線材の製造方法および製造装置を提供する
ことである。
づく酸化物超電導線材の製造方法は、長尺の基材上に酸
化物超電導膜を形成することによる酸化物超電導線材の
製造方法であって、金属有機化合物を溶媒に溶かした酸
化物超電導体の原料溶液を霧状にし、長尺の基材の表面
に噴霧により原料溶液を塗布する工程を備える。
霧状にして長尺の基材表面に噴霧によって塗布すること
により、基材表面に均一な厚みにて原料溶液を塗布する
ことが可能になる。これにより、均一な膜厚の酸化物超
電導膜を備えた酸化物超電導線材を製造することが可能
になる。なお、原料溶液の噴霧量や長尺の基材の搬送速
度等を調節することにより、基材表面に塗布される原料
溶液の厚みを任意の厚さに制御することが可能である。
線材の製造方法は、長尺の基材上に酸化物超電導膜を形
成することによる酸化物超電導線材の製造方法であっ
て、金属有機化合物を溶媒に溶かした酸化物超電導体の
原料溶液を長尺の基材の表面に毛細管現象を利用して塗
布する工程を備える。
毛細管現象を利用して長尺の基材表面に塗布することに
より、基材表面に均一な厚みにて原料溶液を塗布するこ
とが可能になる。毛細管現象を利用すれば常に一定量の
原料溶液を長尺の基材に塗布することが可能であるた
め、長尺の基材の搬送速度等を調節することにより、基
材表面に塗布される原料溶液の厚みを任意の厚さに制御
することが可能である。
く酸化物超電導線材の製造方法にあっては、好ましく
は、さらに、長尺の基材の表面に付着した原料溶液に熱
処理を施す工程を備える。
原料溶液に熱処理を施すことによって原料溶液が熱分解
し、酸化物超電導膜を形成することが可能になる。
く酸化物超電導線材の製造方法にあっては、二軸配向の
酸化物薄膜が予め長尺の基材の表面に形成されているこ
とが望ましい。
酸化物薄膜を形成しておくことにより、この膜の上に超
電導特性に優れた二軸配向の酸化物超電導膜を形成する
ことが可能になる。これにより、超電導特性に優れた酸
化物超電導線材を製造することが可能になる。
く酸化物超電導線材の製造方法においては、たとえば、
金属有機化合物がイットリウム(Y)、ホルミウム(H
o)、ネオジム(Nd)、イッテルビウム(Yb)およ
びサマリウム(Sm)からなる群から選ばれる金属の有
機化合物であることが望ましい。
をイットリウム系の金属有機化合物とすることにより、
長尺の基材表面にイットリウム系の酸化物超電導膜を形
成することが可能になる。イットリウム系の酸化物超電
導膜は超電導特性に優れているため、高性能の酸化物超
電導線材を提供することが可能になる。
く酸化物超電導線材の製造方法においては、たとえば、
長尺の基材がニッケル(Ni)、ニッケル合金、ステン
レス鋼および銀(Ag)からなる群から選ばれる金属材
料からなることが好ましい。
二軸配向の金属材料を使用することにより、長尺の基材
表面に結晶性に優れた二軸配向の酸化物超電導膜を形成
することが可能になる。これにより、この結晶性に優れ
た二軸配向の酸化物超電導膜上に超電導特性に優れた酸
化物超電導膜を形成することが可能になる。
く酸化物超電導線材の製造方法にあっては、基材がテー
プ形状であることが好ましい。
とから、基材をテープ形状とすることにより、結晶をよ
り配向させ易くすることができるようになる。酸化物超
電導線材の性能は結晶配向に依存するため、基材をテー
プ形状とすることによって高性能の酸化物超電導線材を
提供することが可能になる。
く酸化物超電導線材の製造方法においては、たとえば、
二軸配向の酸化物薄膜がイットリア安定化ジルコニア
(YSZ)膜または酸化セリウム(CeO2)膜である
ことが好ましい。
たは酸化セリウム(CeO2)は酸化物超電導体との界
面における反応性が乏しく、化学的に安定である。ま
た、結晶の陽イオン間隔が酸化物超電導体のそれと近い
ことから、酸化物超電導体をエピタキシャル成長させる
ことができる。このため、上記の膜を予め長尺の基材表
面に形成しておくことにより、高性能の酸化物超電導線
材を提供することが可能になる。
線材の製造装置は、長尺の基材上に酸化物超電導膜を形
成することによる酸化物超電導線材の製造装置であっ
て、金属有機化合物を溶媒に溶かした酸化物超電導体の
原料溶液を霧状にし、長尺の基材の表面に噴霧により原
料溶液を塗布する噴霧手段を備える。
表面に原料溶液を塗布することにより、基材上に原料溶
液を均一な厚さで塗布することが可能になる。これによ
り、均一な厚さの酸化物超電導膜を備えた酸化物超電導
線材を製造することが可能になる。
線材の製造装置は、長尺の基材上に酸化物超電導膜を形
成することによる酸化物超電導線材の製造装置であっ
て、金属有機化合物を溶媒に溶かした酸化物超電導体の
原料溶液を長尺の基材の表面に毛細管現象を利用して塗
布する塗布手段を備える。
基材表面に原料溶液を塗布する塗布手段を用いて塗布す
ることにより、基材上に原料溶液を均一な厚さで塗布す
ることが可能になる。これにより、均一な厚さの酸化物
超電導膜を備えた酸化物超電導線材を製造することが可
能になる。
電導線材の製造装置においては、好ましくは、塗布手段
は複数の通路を有する塗布部材を含み、複数の通路の各
々は開いた一方端と閉じた他方端とを有し、一方端が長
尺の基材の表面に当接するように塗布部材が配置されて
いる。
面に原料溶液を塗布する塗布手段としては、たとえば、
複数の通路を有する塗布部材を用いることが考えられ
る。塗布部材の開いた一方端が長尺の基材の主表面に当
接するように塗布部材を配置し、さらに他方端に原料溶
液を供給することにより、原料溶液が毛細管現象によっ
て通路内を吸い上がり、長尺の基材表面へと移動する。
これによって、常時一定量の原料溶液を基材表面に塗布
することが可能になる。
く酸化物超電導線材の製造装置は、好ましくは、さら
に、長尺の基材を送出する供給手段と、酸化物超電導膜
が表面上に形成された長尺の基材を回収する回収手段と
を備える。
回収する手段とを備えていることにより、長尺の基材表
面を酸化物超電導膜にて被覆する一連の工程が連続して
行なえるようになる。
く酸化物超電導線材の製造装置は、好ましくは、さら
に、長尺の基材に付着した原料溶液に熱処理を施す加熱
手段をさらに備える。
原料溶液に熱処理を施す加熱手段を用いて原料溶液を熱
分解させることにより、酸化物超電導膜形成することが
可能になる。
て、図を参照して説明する。
形態1における酸化物超電導線材の製造方法および製造
装置を説明するための模式図である。
製造装置1は、供給ローラ2と、回収ローラ3とを備
え、これらローラによって長尺の基材9が順次搬送され
る構成となっている。さらに、本製造装置1では、長尺
の基材9の搬送経路上に上流から順に、酸化物超電導体
の原料溶液10を噴霧する噴霧器6、内部にヒータ8を
有する高温炉7が配設されている。噴霧器6は、流量調
節バルブ5を介して貯留容器4に接続されている。貯留
容器4内は、酸化物超電導体の原料溶液10で満たされ
ている。
おける結晶が二軸配向している材料が用いられる。たと
えば、ニッケル(Ni)、ニッケル合金、ステンレス
鋼、銀(Ag)などを使用することが望ましい。長尺の
基材9の形状としては、断面形状が方形のテープ形状が
好ましい。特に基材の寸法は限定されないが、厚さ50
μm〜200μm、幅2mm〜30mm程度が好まし
い。
配向の酸化物薄膜が形成されている。この二軸配向の酸
化物薄膜としては、イットリア安定化ジルコニア(YS
Z)や酸化セリウム(CeO2)などが好ましい。ま
た、長尺の基材の搬送速度としては、一般的には毎時1
0m〜100m程度である。
は、噴霧器6へと搬送される。噴霧器6は、貯留容器4
から常に酸化物超電導体の原料溶液10の供給を受けて
おり、常時一定量の原料溶液10の噴霧を行なってい
る。本実施の形態においては、長尺の基材9をテープ形
状とした場合を示しており、この噴霧器6は基材の主表
面の双方から噴霧されるように配置されている。これに
より、長尺の基材9の表面に、均一な厚さの酸化物超電
導体の原料溶液の層が形成される。なお、噴霧量の調節
は、流量調節バルブ5にて容易に行なえる。
は、溶媒に金属有機化合物を溶かすことにより、溶液中
に含まれるイオンが、RE3+:Ba2+:Cu2+=1:
2:3となるように調製されたものを使用する。ここ
で、REは、イットリウム(Y)、ホルミウム(H
o)、ネオジム(Nd)、イッテルビウム(Yb)、サ
マリウム(Sm)からなる群から選ばれる金属を示す。
使用する金属有機化合物としては、特にナフテン酸塩や
アセチルアセトナト錯体などが望ましい。なお、溶媒と
しては、金属有機化合物が可溶のものであれば、どのよ
うなものでも使用可能であるが、通常はトルエンやメタ
ノールなどの有機溶媒が用いられる。
化された長尺の基材9は、その後高温炉7に搬送され
る。この高温炉7内では、長尺の基材9の表面に付着し
た原料溶液10が内部のヒータ8によって加熱され、酸
化物超電導体の原料溶液10の仮焼成が行なわれる。こ
のときの仮焼成の条件は、たとえば大気中において、5
00℃、10分程度である。これにより得られた仮焼膜
にさらに本焼成を施すことにより、長尺の基材9上に酸
化物超電導膜が形成される。なお、本焼成は、たとえ
ば、Ar/O2(100ppm)混合ガス雰囲気中にて
770℃、120分の焼成を行ない、その後770℃を
維持したままAr/O2ガスを100%のO2ガスに置換
し、この100%のO2ガス中にてさらに30分焼成
し、そのまま炉内にて冷却することによって行なわれ
る。これによって、長尺の基材の表面が酸化物超電導膜
によって被覆された酸化物超電導線材が製造される。こ
の後、この長尺の基材9が回収ローラ3によって回収さ
れる。
装置を用いて酸化物超電導線材を製造することによっ
て、基材表面を覆う酸化物超電導膜の膜厚が均一に制御
された酸化物超電導線材を製造することが可能になる。
本実施の形態においては、酸化物超電導体の原料溶液を
噴霧によって塗布するという簡便な手法にて膜の均一化
が可能となるため、既存の装置への応用も非常に簡便に
行なえる。
形態2における酸化物超電導線材の製造方法および製造
装置を説明するための模式図であり、図3は、図2に示
した塗布部材である櫛型プレートの構造を説明するため
の図2中矢印III方向から見た側面図である。なお、
上述の実施の形態と同一の部分に付いては図中同じ符号
を付し、その説明は繰り返さない。
酸化物超電導線材の製造装置1も上述の実施の形態1と
同様に、供給ローラ2と、回収ローラ3とを備えてい
る。本製造装置1では、長尺の基材9の搬送経路上に上
流から順に、長尺の基板9表面に接するように配置され
た一対の櫛型プレート11、内部にヒータ8を有する高
温炉7が配設されている。なお、長尺の基板9としては
上述の実施の形態1と同様のものが使用される。
は、塗布部材である櫛型プレート11へと搬送される。
図3に示すように、櫛型プレート11は、金属などによ
って櫛型に形成された薄い板状体であり、櫛状部11a
と、櫛状部11aの間に位置する通路11bとを有して
いる。なお、長尺の基材9は、図中矢印A方向へと搬送
されている。本実施の形態においては、長尺の基材9を
テープ形状とした場合を示しており、一対の櫛型プレー
ト11の櫛状部11aの先端が長尺の基材9の主面に軽
く当接するように配置されている。
から常に酸化物超電導体の原料溶液10の供給を受けて
いる。このため、酸化物超電導体の原料溶液10が、毛
細管現象によって櫛型プレート11の通路11bを吸い
上がる。吸い上がって櫛型プレート11の上端近傍に達
した原料溶液10は、順次長尺の基材9表面へと付着す
る。これにより、常に一定量の酸化物超電導体の原料溶
液10が、長尺の基材9表面に塗布されるようになる。
なお、塗布量を調節する場合には、流量調節バルブ5を
調節することによって容易に行なえるほか、櫛型プレー
ト11の通路11bの大きさ等を調節したり、長尺の基
板9の搬送速度を変更したりすることによっても可能で
ある。
10が均一な厚さに塗布された長尺の基材9は、上述の
実施の形態1と同様に高温炉7を経て、回収ローラ3に
よって回収される。
装置を用いて酸化物超電導線材を製造することによっ
て、基材表面を覆う酸化物超電導膜の膜厚が均一に制御
された酸化物超電導線材を製造することが可能になる。
本実施の形態においては、酸化物超電導体の原料溶液を
櫛型プレートを用いて塗布するという簡便な手法にて膜
の均一化が可能となるため、既存の装置への応用も非常
に簡便に行なえる。
いずれも長尺の基材としてテープ形状の基材を使用した
場合を例示して説明を行なったが、特にこれに限定され
るものではなく、筒状のものなどを使用しても構わな
い。
ては、いずれも長尺の線材の表面を被覆する酸化物超電
導膜としてイットリウム系の酸化物超電導膜を形成する
場合を例示して説明を行なったが、特にこれに限定され
るものではなく、たとえばビスマス系の酸化物超電導膜
を形成する場合にも適用可能である。本発明は、MOD
法にて長尺の酸化物超電導線材を製造する場合の原料塗
布方法に関するものであり、同様の手法にて形成される
酸化物超電導膜であれば、その原料はどのようなもので
あっても良い。
は、いずれも長尺の基材として二軸配向の金属材料を用
いた場合を例示したが、特にこれに限定されるものでは
なく、無配向の金属材料を用いることも可能である。さ
らには、いずれの実施の形態においても長尺の基材表面
に予め二軸配向の酸化物薄膜が形成されている場合を例
示して説明したが、二軸配向の金属材料の上に本発明の
製造方法を用いて直接酸化物超電導膜を形成することも
可能である。
態はすべての点で例示であって、制限的なものではな
い。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定
され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範
囲内でのすべての変更を含むものである。
液を長尺の基材に均一な厚みにて塗布することが可能に
なる。これにより、超電導特性に優れた酸化物超電導線
材の製造が可能になる。
線材の製造装置を概略的に示す模式図である。
線材の製造装置を概略的に示す模式図である。
レートの構造を示す側面図である。
回収ローラ、4 貯留容器、5 流量調節バルブ、6
噴霧器、7 高温炉、8 ヒータ、9 長尺の基材、
10 酸化物超電導体の原料溶液、11 櫛型プレー
ト、11a 櫛状部、11b 通路。
Claims (13)
- 【請求項1】 長尺の基材上に酸化物超電導膜を形成す
ることによる酸化物超電導線材の製造方法であって、 金属有機化合物を溶媒に溶かした酸化物超電導体の原料
溶液を霧状にし、前記長尺の基材の表面に噴霧により前
記原料溶液を塗布する工程を備えたことを特徴とする、
酸化物超電導線材の製造方法。 - 【請求項2】 長尺の基材上に酸化物超電導膜を形成す
ることによる酸化物超電導線材の製造方法であって、 金属有機化合物を溶媒に溶かした酸化物超電導体の原料
溶液を前記長尺の基材の表面に毛細管現象を利用して塗
布する工程を備えたことを特徴とする、酸化物超電導線
材の製造方法。 - 【請求項3】 前記長尺の基材の表面に付着した前記原
料溶液に熱処理を施す工程をさらに備えた、請求項1ま
たは2に記載の酸化物超電導線材の製造方法。 - 【請求項4】 二軸配向の酸化物薄膜が、予め前記長尺
の基材の表面に形成されている、請求項1から3のいず
れかに記載の酸化物超電導線材の製造方法。 - 【請求項5】 前記金属有機化合物が、イットリウム
(Y)、ホルミウム(Ho)、ネオジム(Nd)、イッ
テルビウム(Yb)およびサマリウム(Sm)からなる
群から選ばれる金属の有機化合物である、請求項1から
4のいずれかに記載の酸化物超電導線材の製造方法。 - 【請求項6】 前記基材が、ニッケル(Ni)、ニッケ
ル合金、ステンレス鋼および銀(Ag)からなる群から
選ばれる金属材料からなる、請求項1から5のいずれか
に記載の酸化物超電導線材の製造方法。 - 【請求項7】 前記長尺の基材がテープ形状である、請
求項1から6のいずれかに記載の酸化物超電導線材の製
造方法。 - 【請求項8】 前記二軸配向の酸化物薄膜が、イットリ
ア安定化ジルコニア(YSZ)膜または酸化セリウム
(CeO2)膜である、請求項1から7のいずれかに記
載の酸化物超電導線材の製造方法。 - 【請求項9】 長尺の基材上に酸化物超電導膜を形成す
ることによる酸化物超電導線材の製造装置であって、 金属有機化合物を溶媒に溶かした酸化物超電導体の原料
溶液を霧状にし、前記長尺の基材の表面に噴霧により前
記原料溶液を塗布する噴霧手段を備えたことを特徴とす
る、酸化物超電導線材の製造装置。 - 【請求項10】 長尺の基材上に酸化物超電導膜を形成
することによる酸化物超電導線材の製造装置であって、 金属有機化合物を溶媒に溶かした酸化物超電導体の原料
溶液を前記長尺の基材の表面に毛細管現象を利用して塗
布する塗布手段を備えたことを特徴とする、酸化物超電
導線材の製造装置。 - 【請求項11】 前記塗布手段は、複数の通路を有する
塗布部材を含み、前記複数の通路の各々は、開いた一方
端と閉じた他方端とを有し、前記一方端が前記長尺の基
材の表面に当接するように前記塗布部材が配置されてい
る、請求項10に記載の酸化物超電導線材の製造装置。 - 【請求項12】 前記長尺の基材を送出する供給手段
と、前記酸化物超電導膜が表面上に形成された前記長尺
の基材を回収する回収手段とをさらに備えた、請求項9
から11のいずれかに記載の酸化物超電導線材の製造装
置。 - 【請求項13】 前記長尺の基材に付着した前記原料溶
液に熱処理を施す加熱手段をさらに備えた、請求項9か
ら12のいずれかに記載の酸化物超電導線材の製造装
置。
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JP2012512803A (ja) * | 2008-12-18 | 2012-06-07 | サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィク | 曲面状の配向金属表面上に酸化物薄膜を堆積する方法 |
JP2014075304A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-04-24 | International Superconductivity Technology Center | テープ状酸化物超電導線材の製造方法 |
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