JP2003307399A - 熱交換器における配管接合構造 - Google Patents

熱交換器における配管接合構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器のろう付け設備および気密検査設備
を大型化せずに、種々な長さの配管バリエーションへの
対応が可能な熱交換器を提供する。 【解決手段】 2枚の板材16a、16bを接合して構
成される流体出入口部材16に流体入口通路16cおよ
び流体出口通路16dを形成し、流体入口通路16cお
よび流体出口通路16dに2枚の板材16a、16bの
半円筒状部からなる入口側円筒状嵌合部および出口側円
筒状嵌合部を形成し、補助嵌合部材17に入口側円筒状
嵌合部内および出口側円筒状嵌合部内に挿入され、接合
される第1、第2円筒部17a、17bを一体成形し、
第1、第2円筒部17a、17b内に流体入出用配管を
挿入して接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器における
流体出入口の配管接合構造に関するもので、車両空調用
蒸発器に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、車両空調用蒸発器等の熱交換器で
は、その内部を流れる流体の流体出入口を形成する流体
出入口部材を設け、この流体出入口部材に、流体の導入
用配管および流体の導出用配管をろう付けにより接合し
ている。
【0003】この配管接合の方法は、具体的には、
(1)熱交換器組立構造の一体ろう付けと同時に配管も
ろう付けする方法と、(2)熱交換器組立構造を一体ろ
う付けし、その後に、配管部分を別途独立にろう付けす
る方法とに大別される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両用熱交
換器の場合、熱交換器に一体接合される配管部分の長さ
が車種毎のバリエーションにより種々変更される。従っ
て、前者の方法(1)であると、ろう付け設備および熱
交換器の気密検査装置は、車種毎のバリエーションのう
ち最大長さの配管にも対応できるように大型化しなけれ
ばならず、製造設備費が高くつく。
【0005】また、後者の方法(2)であると、熱交換
器組立構造だけを一体ろう付けするので、配管部分がな
い分、ろう付け設備を小型化できる。しかし、熱交換器
の気密検査設備は後者の方法(2)でも以下の理由にて
やはり大型化しなければならない。
【0006】図12は従来の熱交換器における流体出入
口部材16と、流体の導入用配管18および流体の導出
用配管19との接合構造を示している。なお、図12
(a)では配管18、19の図示を省略している。流体
出入口部材16はプレス成形された2枚の板材16a、
16bを最中状に接合して構成されている。すなわち、
一方の板材16aに外側へ膨出する膨出部を成形して他
方の板材16bに接合することにより流体の入口通路部
16cおよび流体の出口通路部16dを形成し、入口通
路部16cの端部に、2枚の板材16a、16bの半円
筒状部16e、16fの組み合わせからなる入口側円筒
状嵌合部16iを形成している。同様に、出口通路部1
6dの端部に、別の半円筒状部16g、16hの組み合
わせからなる出口側円筒状嵌合部16jを形成してい
る。
【0007】そして、入口側円筒状嵌合部16iの内周
面に流体導入用配管18の先端部を挿入してろう付けし
ている。また、出口側円筒状嵌合部16jの内周面に流
体導出用配管19の先端部を挿入してろう付けしてい
る。
【0008】ところで、入口側円筒状嵌合部16iおよ
び出口側円筒状嵌合部16jがそれぞれ半円筒状部10
e、10f、半円筒状部16g、16hの組み合わせで
構成されるため、熱交換器組立構造を一体ろう付けする
だけであると、この半円筒状部10e、10fのろう付
け接合面、および半円筒状部16g、16hのろう付け
接合面に、ろう付け時の溶融ろう材のひけ、ろう材フレ
ット部でのボイド(気泡)発生等の要因により流体洩れ
箇所が発生して、熱交換器組立構造の気密検査(洩れ検
査)を実施できない。
【0009】そこで、熱交換器組立構造を一体ろう付け
した後に、円筒状嵌合部16i、16jの内周面に配管
18、19の先端部を挿入してろう付けし、この配管ろ
う付けを行うことにより、半円筒状部10e〜16hの
ろう付け接合面を確実に密封し、その後に、熱交換器組
立構造の気密検査(洩れ検査)を実施するようにしてい
る。
【0010】従って、配管18、19の接合により熱交
換器の体格が大きくなってから、気密検査を実施するの
で、気密検査設備が大型化してしまう。
【0011】本発明は上記点に鑑みて、熱交換器のろう
付け設備および密検査設備を大型化せずに、種々な長さ
の配管バリエーションへの対応が可能な、熱交換器にお
ける配管接合構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、2枚の板材(16a、
16b)を接合して構成される流体出入口部材(16)
に、熱交換器内部の流体通路(11、14、15)の入
口部と連通する流体入口通路(16c)、および流体通
路(11、14、15)の出口部と連通する流体出口通
路(16d)を形成し、流体入口通路(16c)に2枚
の板材(16a、16b)の半円筒状部(16e、16
f)の組み合わせからなる入口側円筒状嵌合部(16
i)を形成するとともに、流体出口通路(16d)に2
枚の板材(16a、16b)の半円筒状部(16g、1
6h)の組み合わせからなる出口側円筒状嵌合部(16
j)を形成し、更に、入口側円筒状嵌合部(16i)内
に挿入され、接合される第1円筒部(17a)、および
出口側円筒状嵌合部(16j)内に挿入され、接合され
る第2円筒部(17b)を有する補助嵌合部材(17)
を備え、第1円筒部(17a)内に流体導入用配管(1
8)を挿入して接合するとともに、第2円筒部(17
b)内に流体導出用配管(19)を挿入して接合するこ
とを特徴とする。
【0013】これによると、流体入出用配管(18、1
9)の接合前の段階において、2枚の板材(16a、1
6b)の半円筒状部(16e、16f)の組み合わせか
らなる入口側円筒状嵌合部(16i)、および2枚の板
材(16a、16b)の半円筒状部(16g、16h)
の組み合わせからなる出口側円筒状嵌合部(16j)
を、それぞれ補助嵌合部材(17)の第1、第2円筒部
(17a、17b)の介在により気密に接合できる。
【0014】そのため、熱交換器組立構造だけを一体ろ
う付けした状態、すなわち、流体入出用配管(18、1
9)を接合する前の熱交換器ろう付け状態にて、熱交換
器内部の流体通路に対する気密検査を行うことができ
る。従って、流体入出用配管(18、19)を接合して
いない分だけ、ろう付け設備および気密検査設備を小型
化でき、熱交換器の製造設備を低コスト化できる。ま
た、工場内での製造設備の設置スペースを縮小できる。
【0015】そして、熱交換器の一体ろう付けおよび気
密検査を終了した後に、種々な長さの配管(18、1
9)を補助嵌合部材(17)の第1、第2円筒部(17
a、17b)内に挿入して接合することにより、種々な
配管バリエーションに対して対応できる。
【0016】請求項2に記載の発明のように、請求項1
において、補助嵌合部材(17)は、1枚の板材から第
1円筒部(17a)および第2円筒部(17b)を有す
る形状に成形することができる。
【0017】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2において、補助嵌合部材(17)に、2枚の板材
(16a、16b)の半円筒状部(16e、16f、1
6g、16h)の組み合わせ状態を仮固定する係止爪部
(17c、17d)を備えることを特徴とする。
【0018】これにより、補助嵌合部材(17)の係止
爪部(17c、17d)により2枚の板材(16a、1
6b)の半円筒状部(16e、16f、16g、16
h)の組み合わせ状態を確実に仮固定して、半円筒状部
(16e、16f、16g、16h)相互間の接合面を
確実に接触させた状態でろう付けを行うことができる。
その結果、半円筒状部(16e、16f、16g、16
h)相互間の接合面のろう付け性を向上できる。
【0019】また、補助嵌合部材(17)の係止爪部
(17c、17d)を気密検査時に用いる気密検査検査
治具(20)の装着用の係止部として利用することによ
り、気密検査検査治具(20)の熱交換器(10)への
装着作業を容易化できる利点もある。
【0020】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図に基
づいて説明する。本実施形態は車両空調用蒸発器に関す
るものであり、図1〜図3は車両空調用蒸発器の全体構
造を示すもので、図4〜図6は図1〜図3の要部拡大図
であり、図7は図4のA−A断面図で、図8は図4のB
−B断面図である。
【0022】車両空調用蒸発器10は、上下方向に延び
る偏平状のチューブ11とコルゲートフィン12とを交
互に左右方向に積層配置した積層構造からなる熱交換コ
ア部13を備えている。この熱交換コア部13を図2、
3のC方向(図1の紙面垂直方向)に空調空気が送風さ
れるようになっている。
【0023】熱交換コア部13の上下両側にはタンク部
14、15が配置され、この上下両側のタンク部14、
15にチューブ11の上下両端部が接合され、且つ、各
チューブ11内の冷媒通路がタンク部14、15内部の
冷媒通路と連通している。タンク部14、15内部の冷
媒通路は複数のチューブ11内の冷媒通路に対する冷媒
の分配あるいは複数のチューブ11内の冷媒通路から流
出する冷媒を集合する役割を果たす。
【0024】なお、本例では、上下両側のタンク部1
4、15が風上側タンク部14a、15aと風下側タン
ク部14b、15bとに分割され、これに伴って、チュ
ーブ11内の冷媒通路も風上側冷媒通路と風下側冷媒通
路とに分割されている。このチューブ11内の冷媒通路
とタンク部14、15内の冷媒通路は、所定の流れパタ
ーンにて一連の冷媒通路を形成する。
【0025】この一連の冷媒通路の冷媒出入口を形成す
る冷媒出入口部材16を上側タンク部14の一方の側面
部に配置し、接合している。この冷媒出入口部材16は
前述の図12の従来技術の同様のものであり、2枚の板
材16a、16bを最中状に接合して構成される。
【0026】この板材16a、16bは、アルミニウム
合金を芯材とし、この芯材の両面にアルミニウムろう材
をクラッドした両面クラッド材をプレス成形したもので
ある。板材16a、16bには冷媒入口通路部16cと
冷媒出口通路部16dが形成され、この冷媒入口通路部
16cは上記一連の冷媒通路の冷媒入口部に接続され、
冷媒出口通路部16dは上記一連の冷媒通路の冷媒出口
部に接続される。
【0027】図9は後述の補助嵌合部材17(図10)
を接合する前の冷媒出入口部材16の端面形状、すなわ
ち、図4から補助嵌合部材17を取り外した状態におけ
る冷媒出入口部材16を示す。図9に示すように、冷媒
入口通路部16cの端部に、2枚の板材16a、16b
の半円筒状部16e、16fの組み合わせからなる入口
側円筒状嵌合部16iを形成している。また、冷媒出口
通路部16dの端部に、別の半円筒状部16g、16h
の組み合わせからなる出口側円筒状嵌合部16jを形成
している。
【0028】この2つの円筒状嵌合部16i、16j内
に補助嵌合部材17を嵌合して接合するようになってい
る。
【0029】図10はこの補助嵌合部材17を示すもの
であり、補助嵌合部材17は、1枚の板材の板面から第
1、第2円筒部17a、17bが垂直方向に突き出すよ
うに板材をプレス成形したものである。ここで、第1円
筒部17aは冷媒出入口部材16の入口側円筒状嵌合部
16i内に挿入され、接合されるものである。また、第
2円筒部17bは冷媒出入口部材16の出口側円筒状嵌
合部16j内に挿入され、接合されるものである。
【0030】なお、補助嵌合部材17構成する板材は、
アルミニウム合金を芯材とし、この芯材の片面にアルミ
ニウムろう材をクラッドした片面クラッド材である。こ
こで、片側のろう材クラッド面は、第1、第2円筒部1
7a、17bの外周側の面である。
【0031】また、補助嵌合部材17には第1、第2円
筒部17a、17bの根元部の板面から第1、第2円筒
部17a、17bの突出方向と同一方向に突き出す係止
爪部17c、17dが形成してある。この係止爪部17
c、17dは図10の例ではそれぞれ2個ずつ形成して
ある。
【0032】更に、補助嵌合部材17において、第1円
筒部17aと第2円筒部17bとの中間部位に、係止爪
部17c、17dと同一方向に突き出す係止爪部17e
が形成してある。この係止爪部17eは後述の図11の
気密検査治具20を係止するためのものである。
【0033】図8は第1円筒部17aの係止爪部17c
の断面形状を示しており、係止爪部17cは第1円筒部
17aの根元部にU状の折り曲げ形状を形成し、このU
状の折り曲げ形状の内側に、冷媒出入口部材16の入口
側円筒状嵌合部16iを構成する半円筒状部16e、1
6fの端面を挟み込むようになっている。そして、半円
筒状部16e、16fの外周面において、係止爪部17
cの先端部に対応する部位には凹部16kが形成してあ
り、この凹部16k内に係止爪部17cの先端部を係止
する。
【0034】これにより、蒸発器10を一体ろう付けす
る前の蒸発器組立状態において、冷媒出入口部材16を
構成する2枚の板材16a、16bの半円筒状部16
e、16fを確実に密着した状態で仮固定できる。
【0035】第2円筒部17bの係止爪部17dも上記
第1円筒部17aの係止爪部17cと同一の断面形状で
あるので、係止爪部17dの断面図示を省略している。
係止爪部17dも第2円筒部17bの根元部にU状の折
り曲げ形状を形成して、このU状の折り曲げ形状の内側
に冷媒出入口部材16の出口側円筒状嵌合部16jを構
成する半円筒状部16g、16hの端面を挟み込み、係
止することにより、この半円筒状部16g、16hを確
実に密着した状態で仮固定できる。
【0036】そして、第1円筒部17aの内周に冷媒導
入用配管18を挿入して接合し、第2円筒部17bの内
周に冷媒導出用配管19を挿入して接合するようになっ
ている。なお、 図1、図4は冷媒導入用配管18およ
び冷媒導出用配管19を組み付ける前の状態を示してい
る。
【0037】また、チューブ11、コルゲートフィン1
2、およびタンク14、15等の部品もすべてアルミニ
ウム合金で形成され、後述の一体ろう付けにより蒸発器
10を組み付けできるようになっている。配管18、1
9もアルミニウム合金で形成されている。
【0038】次に、本実施形態における蒸発器10の製
造方法を説明すると、最初に、蒸発器10の各部品を図
1に示す状態に組み立てる組立工程を行う。この組立工
程では、チューブ11とコルゲートフィン12とを交互
に積層してコア部13を構成し、チューブ11の両端部
には上下のタンク14、15を組み付ける。そして、2
枚の板材16a、16bの組み合わせから構成される冷
媒出入口部材16を上側タンク部14の一方の側面部に
組み付ける。
【0039】更に、冷媒出入口部材16に補助嵌合部材
17を組み付ける。すなわち、冷媒出入口部材16の入
口側円筒状嵌合部16i内に補助嵌合部材17の第1円
筒部17aを挿入し、また、出口側円筒状嵌合部16j
内に第2円筒部17bを挿入する。
【0040】以上のように、冷媒出入口部材16に補助
嵌合部材17を組み付けた状態(図1の状態)で、蒸発
器10の組立工程を終了し、この組立体を金属ワイヤ等
の適宜の治具にて拘束して、組立体の組付状態を維持す
る。
【0041】この後に、蒸発器10の組立体のろう付け
工程を行う。具体的には、蒸発器10の組立体をろう付
け用加熱炉内に搬入して、蒸発器10の各部のろう材、
例えば、チューブ11、タンク14、15、板材16
a、16b、補助嵌合部材17等のろう材の融点より高
い温度まで組立体を加熱しろう材を溶融させる。
【0042】そして、蒸発器10の組立体の加熱状態を
所定時間維持した後、蒸発器10の組立体をろう付け用
加熱炉の外部へ取り出し冷却することにより、組立体各
部の接合箇所を一体ろう付けすることができる。これに
より、蒸発器10を一体の組付状態に接合できる。
【0043】ところで、入口側円筒状嵌合部16iおよ
び出口側円筒状嵌合部16jがそれぞれ半円筒状部10
e、10f、半円筒状部16g、16hの組み合わせで
構成されていても、本実施形態によると、半円筒状部1
0e、10fの内側に補助嵌合部材17の第1円筒部1
7aを挿入し、また、半円筒状部16g、16hの内側
には補助嵌合部材17の第2円筒部17bを挿入し、そ
れぞれ一体ろう付けを行うから、半円筒状部16g、1
6hのろう付け接合面および半円筒状部16g、16h
のろう付け接合面をそれぞれ第1、第2円筒部17a、
17bにより確実に密封できる。
【0044】従って、配管18、19をろう付けする前
の、図1の組付状態にて、蒸発器組立構造の気密検査を
実施することが可能となる。
【0045】そこで、本実施形態では、蒸発器組立構造
を一体ろう付けしただけで、配管18、19をろう付け
する前に蒸発器も気密検査を実施する。図11(a)は
蒸発器10の冷媒出入口部材16と、この部材16に装
着される気密検査治具20とを示し、図11(b)は、
気密検査治具20の底面図を示す。
【0046】気密検査治具20は、冷媒出入口部材16
を通して蒸発器10の内部冷媒通路(チューブ11、タ
ンク14、15等)内に検査流体(例えば、窒素ガス)
を所定圧力でもって充填するためのものである。なお、
蒸発器10の気密検査は、図示しない真空に近い極低圧
の状態に維持可能な真空検査室(図示せず)内に蒸発器
10を搬入し、この真空検査室内にて蒸発器10の内部
冷媒通路内に気密検査治具20により検査流体を充填し
て、真空検査室内へ検査流体が洩れたか否かを判定する
ものである。
【0047】気密検査治具20には、冷媒出入口部材1
6にろう付けされた補助嵌合部材17の第1円筒部17
aおよび第2円筒部17bの内側に挿入される第1、第
2パイプ状部21、22を備えている。
【0048】この第1、第2パイプ状部21、22には
それぞれゴム製のOリング21a、22aが設けてあ
る。従って、第1、第2円筒部17a、17b内へ第
1、第2パイプ状部21、22を挿入したときに、Oリ
ング21a、22aが第1、第2パイプ状部21、22
の内周面(シール面)に弾性的に圧着することにより、
第1、第2円筒部17a、17bと第1、第2パイプ状
部21、22との間をシールできる。従って、気密検査
治具20から検査流体を蒸発器10の外部へ洩らすこと
なく、蒸発器10の内部冷媒通路に確実に充填できる。
【0049】更に、補助嵌合部材17に形成した係止爪
部17c、17d、17eを利用して、気密検査治具2
0を蒸発器10の冷媒出入口部材16部分にワンタッチ
操作にて簡単に装着できるようにしている。
【0050】すなわち、気密検査治具20には、係止爪
部17cに対応した第1引っ掛け部材23、係止爪部1
7dに対応した第2引っ掛け部材24、および係止爪部
17eに対応した第3引っ掛け部材25が備えられてい
る。
【0051】この第1〜第3引っ掛け部材23〜25は
すべて同一構成であるので、図11(b)に図示される
第1引っ掛け部材23を例にとって具体的に説明する
と、第1引っ掛け部材23は第1パイプ状部21の両側
に配置された一対の部材であり、この一対の第1引っ掛
け部材23は気密検査治具20の本体部26に対して図
示しないばね手段により矢印aのように外側方向へ変位
可能に支持されている。これにより、第1パイプ状部2
1を第1円筒部17a内に挿入すると同時に、第1引っ
掛け部材23の先端のL状の引っ掛け部23aが矢印a
のように外側方向へ広がるように変位して係止爪部17
cの部位を通過し、その後に、L状の引っ掛け部23a
が係止爪部17cと係止する。
【0052】同様に、第2引っ掛け部材24の先端のL
状の引っ掛け部24aおよび第3引っ掛け部材25の先
端のL状の引っ掛け部25aも、それぞれ、係止爪部1
7d、17eに係止できる。
【0053】つまり、気密検査治具20の第1、第2パ
イプ状部21、22を、補助嵌合部材17の第1、第2
円筒部17a、17bの内側へ挿入すると同時に、気密
検査治具20の第1〜第3引っ掛け部材23〜25を補
助嵌合部材17の係止爪部17c、17d、17eに係
止して、気密検査治具20を冷媒出入口部材16部分に
ワンタッチ操作にて簡単に装着できる。
【0054】そして、気密検査治具20の装着完了後
に、上述のように検査流体を蒸発器10の内部冷媒通路
に充填して蒸発器10の気密検査を行う。このように、
冷媒出入口部材16に配管18、19を接合する前に気
密検査を行うから、気密検査のための前述の真空検査室
を小型化できる。
【0055】上述の気密検査を終了した後に、配管1
8、19を冷媒出入口部材16の補助嵌合部材17の第
1、第2円筒部17a、17bにろう付けする配管ろう
付け工程を行う。具体的には、配管18、19の先端部
を第1、第2円筒部17a、17bの内側に挿入し、配
管18、19と第1、第2円筒部17a、17bとの嵌
合部に外部から作業者の手作業にてろう材を供給して、
手作業によるろう付け方法にて配管18、19の先端部
を第1、第2円筒部17a、17bにろう付けする。こ
れにより、蒸発器10の冷媒出入口部材16に配管1
8、19が一体に接合された状態となり、蒸発器10の
全体構造を完成できる。
【0056】(他の実施形態)なお、上記の一実施形態
では、本発明を車両空調用蒸発器10に適用した例につ
いて説明したが、本発明は車両空調用蒸発器10に限定
されることなく、種々な流体の熱交換を行う熱交換器一
般に広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両空調用蒸発器の
正面図であり、冷媒入出用の配管を接合する前の状態を
示す。
【図2】図1の側面図で、冷媒入出用の配管を接合した
後の状態を示す。
【図3】図1の平面図で、冷媒入出用の配管を接合した
後の状態を示す。
【図4】図1の要部拡大図である。
【図5】図2の要部拡大図である。
【図6】図3の要部拡大図である。
【図7】図4のA−A断面図である。
【図8】図4のB−B断面図である。
【図9】図4において補助嵌合部材を接合する前の状態
を示す要部拡大正面図である。
【図10】(a)は補助嵌合部材の正面図、(b)は
(a)のD−D断面図である。
【図11】(a)は蒸発器への気密検査治具の装着過程
の説明図、(b)は気密検査治具の底面図である。
【図12】(a)は従来の蒸発器の要部正面図で、冷媒
入出用の配管を接合する前の状態を示す。(b)は従来
の蒸発器の要部側面図、(c)は従来の蒸発器の要部平
面図である。
【符号の説明】
10…蒸発器、11…チューブ(蒸発器内部通路)、1
4、15…タンク(蒸発器内部通路)、16…冷媒出入
口部材、16a、16b…板材、16c…冷媒入口通
路、16d…冷媒出口通路、16e〜16h…半円筒状
部、16i…入口側円筒状嵌合部、16j…出口側円筒
状嵌合部、17…補助嵌合部材、17a、17b…第
1、第2円筒部、17c、17d…係止爪部、18…冷
媒導入用配管、19…冷媒導出用配管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の板材(16a、16b)を接合し
    て構成される流体出入口部材(16)に、熱交換器内部
    の流体通路(11、14、15)の入口部と連通する流
    体入口通路(16c)、および前記流体通路(11、1
    4、15)の出口部と連通する流体出口通路(16d)
    を形成し、 前記流体入口通路(16c)に前記2枚の板材(16
    a、16b)の半円筒状部(16e、16f)の組み合
    わせからなる入口側円筒状嵌合部(16i)を形成する
    とともに、前記流体出口通路(16d)に前記2枚の板
    材(16a、16b)の半円筒状部(16g、16h)
    の組み合わせからなる出口側円筒状嵌合部(16j)を
    形成し、 更に、前記入口側円筒状嵌合部(16i)内に挿入さ
    れ、接合される第1円筒部(17a)、および前記出口
    側円筒状嵌合部(16j)内に挿入され、接合される第
    2円筒部(17b)を有する補助嵌合部材(17)を備
    え、 前記第1円筒部(17a)内に流体導入用配管(18)
    を挿入して接合するとともに、前記第2円筒部(17
    b)内に流体導出用配管(19)を挿入して接合するこ
    とを特徴とする熱交換器における配管接合構造。
  2. 【請求項2】 前記補助嵌合部材(17)は、1枚の板
    材から前記第1円筒部(17a)および前記第2円筒部
    (17b)を有する形状に成形されていることを特徴と
    する請求項1に記載の熱交換器における配管接合構造。
  3. 【請求項3】 前記補助嵌合部材(17)に、前記2枚
    の板材(16a、16b)の半円筒状部(16e、16
    f、16g、16h)の組み合わせ状態を仮固定する係
    止爪部(17c、17d)を備えることを特徴とする請
    求項1または2に記載の熱交換器における配管接合構
    造。
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