JP2003306721A - 熱間圧延工場の加熱・圧延スケジュール作成装置及び方法 - Google Patents
熱間圧延工場の加熱・圧延スケジュール作成装置及び方法Info
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- JP2003306721A JP2003306721A JP2002118086A JP2002118086A JP2003306721A JP 2003306721 A JP2003306721 A JP 2003306721A JP 2002118086 A JP2002118086 A JP 2002118086A JP 2002118086 A JP2002118086 A JP 2002118086A JP 2003306721 A JP2003306721 A JP 2003306721A
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Abstract
加熱炉への装入温度の高い鋼材の装入を可能とする。 【解決手段】 現時点で確定している加熱炉装入・抽出
スケジュールの未装入鋼材を求める判定処理部、該未装
入鋼材判定処理部によって求めた未装入鋼材の幅の総和
を求める幅算出処理部、該幅算出処理部からの幅総和量
より、それらを装入するために、抽出すべき加熱炉内の
既装入鋼材を求める抽出鋼材判定処理部、該抽出鋼材判
定処理部により判定された各炉より抽出すべき鋼材の抽
出に要する時間を算定する算定処理部、該抽出所要時間
算定処理部からの抽出所要時間より、確定スケジュール
に続く作成対象スケジュールの熱片加熱炉への最初の鋼
材を装入する時刻を予測する時刻予測部、該装入開始時
刻予測部からの該装入開始時刻における熱延到着鋼材を
製鋼工場の出鋼、鋳造スケジュールより予測する熱延到
着鋼材予測部とを具備する。
Description
熱炉装入スケジュール及び圧延スケジュール作成装置と
方法に関する。
置に関しては、特開平6−304619号公報など、こ
れまでもいくつか提案されているが、幅、厚み移行など
の圧延制約をいかに満たすかあるいは複数炉への振り分
けをいかに行うかを配慮したものがほとんどで、高温装
入を指向するスケジューリング機能を有するものはみあ
たらない。
び圧延スケジュール作成は、加熱炉が複数機ある場合、
CCから直送される熱片と熱延ヤードに滞留してある冷
片を異なる加熱炉に装入するのが一般的であり、こうし
た場合当然、冷片の加熱炉装入時間が熱片のそれより長
くなるため(通常1〜2時間程度長くなる)同じタイミ
ングで圧延する鋼材でも、加熱炉装入タイミングは冷片
のほうが熱片よりその時間分先に装入する必要がある。
また、加熱炉へ装入する鋼材の準備時間つまり、ヤード
などに山積みされた冷片の場合は山からの取り出す作業
時間などが必要となるため、通常該当するスケジュール
における熱片の装入が開始される数時間から十数時間前
にそのスケジュールを作成する必要がある。
は、上流工程である製鋼工場側の鋼材出片状況を予測す
ることもさることながら、熱延工場における先の加熱炉
間処理速度差による、炉間の時間差などの工程進捗を予
測することが簡単ではないため、現状では、当該スケジ
ュール開始時点において熱延工場に到着済みかあるいは
間もなく確実に到着すると思われる鋼材をスケジュール
対象財源とみなしてスケジュールを作成している。これ
は、未到着の鋼材、例えば現時点において連鋳機におい
て鋳込み中のものなどをスケジュール対象とみなすこと
は、連鋳工程における疵の発生などによる格落ちなどの
懸念からも避けられる処置では有るが、計算機による自
動スケジューリング機能により高速に再スケジューリン
グが行える環境下においてこの点は大きな問題とはなり
得ないと考えられるので、ここではトラックタイム(C
C切断から加熱炉装入に要する時間)を長くしている要
因は、未来における物流予測の難しさに起因しているも
のと考えるものとする。この時間予測はCCから出片直
後の高温状態の鋼材温度低下が1時間あたり100℃〜
200℃程度あることを考慮すると熱ロスの観点からみ
て無視できる問題ではない。
る際には、特にスケジュール後半に装入される鋼材にお
いては、鋳造から10時間以上経過し温度が低下してし
まっているものが少なくない。よって、加熱炉操業にお
ける省エネルギー、低コスト操業を実現するための障害
となっている。
は、現在確定している加熱炉装入スケジュールより、そ
のスケジュールが終了し、未決定の次のスケジュールに
おける熱片装入炉の装入開始時刻を複数炉の処理速度差
を考慮し、かつその予測時刻において装入可能な鋼材を
合わせて予測することにより、できるだけトラックタイ
ムの短い熱片(温度の高い鋼材)をスケジュールに組み
込むことを可能とし、加熱炉のエネルギー効率の面から
適正な加熱炉装入・抽出スケジュールを作成することを
課題とする。
めの本発明は、単数、または複数の加熱炉と圧延機によ
り構成される圧延工場のスラブ加熱順序および圧延順序
を決定する熱間圧延工場の物流スケジューリング装置に
おいて、現時点における確定している加熱炉装入・抽出
スケジュールの未装入鋼材を求める未装入鋼材判定処理
部、該未装入鋼材判定処理部によって求められた未装入
鋼材の幅の総和を求める幅算出処理部、該幅算出処理部
によって算出された幅総和量より、それらを装入するた
めに、抽出すべき加熱炉内の既装入鋼材を求める抽出鋼
材判定処理部、該抽出鋼材判定処理部により判定された
各炉より抽出すべき鋼材の抽出に要する時間を算定する
抽出所要時間算定処理部、該抽出所要時間算定処理部よ
り算出された抽出所要時間より、確定スケジュールに続
く作成対象スケジュールの熱片加熱炉への最初の鋼材を
装入する時刻を予測する装入開始時刻予測部、該装入開
始時刻予測部により算出された該装入開始時刻における
熱延到着鋼材を製鋼工場の出鋼、鋳造スケジュールより
予測する熱延到着鋼材予測部とを具備するとともに、前
記熱延到着鋼材と以降の鋼材の到着予定時刻に基づき熱
片加熱炉と冷片加熱炉のスケジュールを作成することに
より、熱片装入開始タイミングと装入可能鋼材を適切に
予測し、できるだけトラックタイムの短い熱片をスケジ
ュールに組み込むことを可能とし、加熱炉のエネルギー
効率の面から適正な加熱炉装入・抽出スケジュールの作
成を実現する。
により詳細に説明する。図1は、本発明の作成対象スケ
ジュールにおいて装入可能な鋼材を判定するための処理
の流れを示したものである。まず、指定された時刻(主
に現時刻)における実行中の加熱炉装入・抽出スケジュ
ールにおいて、熱片用加熱炉(以下では「熱片炉」と称
す)への装入が行われていない鋼材を実績装入データ及
び実行中のスケジュールリスト(=装入予定鋼材リス
ト)より、装入予定鋼材から装入完了鋼材を除くことに
より、求める未装入鋼材判定部1により、熱片炉の未装
入の鋼材を判定する。続いて判定された熱片炉未装入鋼
材のスラブ幅(コイル幅ではないことに注意)の総和を
幅総和算出部2にて算出する。続いて抽出鋼材判定部3
では、幅総和算出部2にて算出された幅総和分を装入す
るために、抽出せねばならない既装入スラブを抽出端よ
り相当する幅総和分まで幅積算することにより求める。
その様子を示したのが図2である。
ける確定したスケジュールでの未装入鋼材の総幅分に相
当する領域11を抽出端に移行し、その領域に含まれる
鋼材12が抽出されなければ、領域11にある未装入鋼
材が装入し終わらないことが分かる。ただし、領域12
の鋼材がすべて抽出されるには、その領域に含まれる鋼
材の内、抽出順番が最も大きい鋼材が抽出されなければ
ならないので、実際には更に広いその最大抽出順番まで
の全ての鋼材に相当する領域13に含まれる鋼材が抽出
されるに要する時間が、ここで求めたい時間であること
がわかる。
間算出部4にて、上記のように抽出鋼材判定部3におい
て求められた領域13に含まれる全ての鋼材一本一本の
処理時間(=ラインピッチ)を各鋼材のコイル長、コイ
ル幅、コイル厚み、材質、装入温度、抽出目標温度など
から経験値になどに基づき算出する。具体的には、装入
温度、抽出目標温度等から求めた加熱ピッチと、コイル
厚、コイル長などから求めた圧延ピッチと、コイル厚、
幅、TSなどより求めた巻取りピッチの内最大の時間を
ラインピッチとする。この様にして求めたラインピッチ
を各炉毎に領域13に含まれる鋼材に関しその総和を求
め、確定スケジュールの未装入鋼材を装入するに要する
時間とする。そして、装入開始時刻予測部5にて、指定
された時刻(主に現時刻)に先に抽出所要時間算出部4
にて求めた確定スケジュールの未装入鋼材を装入するに
要する時間を加えることにより、作成対象スケジュール
における熱片炉への最初の鋼材を装入するタイミング
(熱片炉装入開始時刻)を求めることができる。
工場の出鋼、鋳造スケジュールより予測し、鋼材の熱延
到着時刻を鋼材到着時刻予測部6にて求め、装入可能鋼
材判定部7において、装入開始時刻予測部5にて求めた
熱片炉装入開始時刻に熱延に到着し装入可能な鋼材を判
定する。後は、装入可能と判定された鋼材の内、トラッ
クタイムの短い熱片を組合せ、スケジュールの骨格を作
り、それに幅、厚みなどの点で見合う鋼材を冷片ヤード
より選択し、装入するスケジュールを立案すればよいこ
ととなる。つまり、まず、熱片炉を中心にスケジュール
に組み込むべき鋼材を選び、選ばれた鋼材に見合う冷片
鋼材を続いて選ぶことによりスケジュール財源を決め、
特開平6−304619号公報などの方法により装入
順、抽出順(=圧延順)を定めればよい。
始タイミングと装入可能鋼材を適切に予測し、できるだ
けトラックタイムの短い熱片をスケジュールに組み込む
ことを可能とし、加熱炉のエネルギー効率の面から適正
な加熱炉装入・抽出スケジュールの作成を実現でき、省
エネルギー省コストでな加熱炉操業を行う上で必須の性
能をもたらす点で極めて有用である。
材を求める処理を示すフローチャートである。
した図である。
出部 3:抽出鋼材判定部 4:抽出所要
時間算出部 5:装入開始時刻予測部 6:鋼材到着
時刻予測部 7:装入可能鋼材判定部 11:未装入鋼材の総幅分に相当領域 12:未装入鋼材の総幅分相当抽出端領域 13:抽出必要領域
Claims (2)
- 【請求項1】 単数、または複数の加熱炉と圧延機によ
り構成される圧延工場のスラブ加熱順序および圧延順序
を決定する熱間圧延工場の物流スケジューリング装置に
おいて、現時点における確定している加熱炉装入・抽出
スケジュールの未装入鋼材を求める未装入鋼材判定処理
部、該未装入鋼材判定処理部によって求められた未装入
鋼材の幅の総和を求める幅算出処理部、該幅算出処理部
によって算出された幅総和量より、それらを装入するた
めに、抽出すべき加熱炉内の既装入鋼材を求める抽出鋼
材判定処理部、該抽出鋼材判定処理部により判定された
各炉より抽出すべき鋼材の抽出に要する時間を算定する
抽出所要時間算定処理部、該抽出所要時間算定処理部よ
り算出された抽出所要時間より、確定スケジュールに続
く作成対象スケジュールの熱片加熱炉への最初の鋼材を
装入する時刻を予測する装入開始時刻予測部、該装入開
始時刻予測部により算出された該装入開始時刻における
熱延到着鋼材を製鋼工場の出鋼、鋳造スケジュールより
予測する熱延到着鋼材予測部とを具備するとともに、前
記熱延到着鋼材と以降の鋼材の到着予定時刻に基づき熱
片加熱炉と冷片加熱炉のスケジュールを作成することを
特徴とする熱間圧延工場の加熱・圧延スケジュール作成
装置。 - 【請求項2】 単数、または複数の加熱炉と圧延機によ
り構成される圧延工場のスラブ加熱順序および圧延順序
を決定する熱間圧延工場の物流スケジューリング方法に
おいて、現時点における確定している加熱炉装入・抽出
スケジュールの未装入鋼材を求める手順と、該未装入鋼
材の幅の総和を求める手順と、算出された幅総和量よ
り、それらを装入するために、抽出すべき加熱炉内の既
装入鋼材を求める手順と、そこで算出された各炉より抽
出すべき鋼材の抽出に要する時間を算定する抽出所要時
間算定手順と、先の抽出所要時間算定で算出された抽出
所要時間より、確定スケジュールに続く作成対象スケジ
ュールの熱片加熱炉への最初の鋼材を装入する時刻を予
測する手順と、そこで算出された装入開始時刻における
熱延到着鋼材を製鋼工場の出鋼、鋳造スケジュールより
予測する熱延到着鋼材予測する手順とを具備するととも
に、前記熱延到着鋼材と以降の鋼材の到着予定時刻に基
づき熱片加熱炉と冷片加熱炉のスケジュールを作成する
ことを特徴とする熱間圧延工場の加熱・圧延スケジュー
ル作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002118086A JP4227354B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | 熱間圧延工場の加熱スケジュール作成装置及び方法。 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003306721A true JP2003306721A (ja) | 2003-10-31 |
JP4227354B2 JP4227354B2 (ja) | 2009-02-18 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009178740A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Jfe Steel Corp | 熱間圧延工場における圧延スケジュール作成方法および装置 |
JP2010250521A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Jfe Steel Corp | 板状鉄鋼製品の投入計画作成方法及び投入計画作成装置 |
JP2011133114A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Daido Steel Co Ltd | バッチ式熱処理炉の熱処理間時間決定方法 |
CN104894362A (zh) * | 2015-05-22 | 2015-09-09 | 北京和隆优化科技股份有限公司 | 一种冷热钢坯混装的加热炉炉温设定方法 |
-
2002
- 2002-04-19 JP JP2002118086A patent/JP4227354B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104894362A (zh) * | 2015-05-22 | 2015-09-09 | 北京和隆优化科技股份有限公司 | 一种冷热钢坯混装的加热炉炉温设定方法 |
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