JP2003306661A - 離型剤 - Google Patents

離型剤

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JP2003306661A
JP2003306661A JP2002096812A JP2002096812A JP2003306661A JP 2003306661 A JP2003306661 A JP 2003306661A JP 2002096812 A JP2002096812 A JP 2002096812A JP 2002096812 A JP2002096812 A JP 2002096812A JP 2003306661 A JP2003306661 A JP 2003306661A
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JP2002096812A
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Motohiro Seki
基弘 関
Kotaro Nozawa
晃太郎 能澤
Etsushi Akashige
悦史 赤繁
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーン系発ガス成分を含まず、粘着剤に
対して良好な離型性を示し、しかも粘着面へ移行しない
非シリコーン系離型剤を提供すること。 【解決手段】 離型剤を、25℃における有機溶媒に対
する溶解度が0.5以上であり、180℃におけるメル
トフローインデックスが50g/10分以下であり、2
3℃における弾性率が8.0×108Pa以下であり、
分子量が10,000以下である成分の含有量が15重
量%以下であるポリオレフィン系エラストマーにより構
成すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、離型剤と離型フ
ィルムに関する。特に、シリコーン系発ガス成分を含ま
ず、電子部品の製造工程などで好適に使用される非シリ
コーン系離型剤とそれを用いた離型フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】離型フィルムは粘着面あるいは接着面を
保護するものとして広く使用されている。従来から知ら
れている離型剤は、シリコーン系離型剤と非シリコーン
系離型剤とに大別される。シリコーン系離型剤を離型層
として設けた離型フィルムを用いると、剥離性は非常に
良い。しかしながら、電子機器や電気機器分野にシリコ
ーン系離型剤を用いると、離型剤より発生する微量のシ
ロキサン系ガスにより腐食や接点トラブル等の故障が生
じることがあり、問題である。
【0003】非シリコーン系離型剤は、シリコーン系発
ガス成分を含まず、特別な触媒の併用や熱処理などの操
作を必要としないうえ、塗布後乾燥するだけで離型性が
得られポットライフも長いなどのメリットがある。しか
しながら、シリコーン系離型剤に比べて大きな剥離力を
要したり、処理剤が粘着面へ移行するなどの問題があ
り、必ずしも満足できるものではない。
【0004】上記の様な用途に適した離型剤として、フ
ッ化物などのハロゲン化合物により表面エネルギーを低
減した離型剤が提案されている。例えば、特開昭55−
165925号,特開平1−198349号、特開平4
−246532号、特開平4−270649号、特開平
4−290746号、特開2001−129940号、
特開2001−138338号、特開2000−263
714号、特開2001−129940号などの各公報
に記載される離型剤が挙げられる。しかしながら、これ
らの離型剤は、大部分が現行のシリコーン系離型剤に比
べて大きな剥離力を要する。また、廃棄物処理における
環境負荷軽減のために昨今では脱ハロゲン化が求められ
ているが、このような時代の趨勢にこれらの離型剤は必
ずしも従うものではない。
【0005】こうした課題を解決するために、非シリコ
ーン系離型剤では、長鎖アルキル基含有ポリマーである
ポリビニルカルバメート(PVAとC1837NCO反応
物)、ポリエチレンイミンとC1837NCOとの反応物
を用いること等が提案されている。しかしながら、これ
らの離型剤をグリーンシート等の一部の用途に供すると
「はじき」を生じたり、シリコーン並みの低い剥離力で
剥離することができないという問題が生じる。
【0006】また、特開2001−131505号公報
には、パーフルオロアルキルビニルを主たる成分とした
共重合体を塗布してなる離型フィルムが提案されてい
る。この剥離フィルムは、優れた剥離性を示すが、共重
合体が一般有機溶剤に不溶でFRシンナーのような特殊
で高価な溶媒にしか溶解しないため用途が大幅に制限さ
れている。
【0007】また、特開平7−137218号公報に記
載されるように、アルキド樹脂とメラミン樹脂にフェニ
ル基置換アルキル基を有するジメチルポリシロキサンを
加えた離型剤も開発されている。しかし、グリーンシー
トに適用した場合は、ジメチルポリシロキサンの一部が
グリーンシート側に移行してしまう懸念がある。
【0008】さらに、特開2001−138338号公
報には、樹脂フィルム上にフッ素系樹脂を積層してなる
離型フィルムが記載されている。しかし、離型層の膜厚
が数μmを超えてしまい、製造コストや表面凹凸精度が
シリコーン系離型フィルムに劣る点に問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来から
知られている離型剤や離型フィルムは必ずしも満足が行
くものではない。本発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、シリコーン系発ガス成分を含まず、種々の粘着剤に
対して良好な離型性を示し、しかも粘着面へ移行しない
非シリコーン系離型剤を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、特定の条件を満たすポリオレフィン系エラ
ストマーを用いれば優れた離型剤を提供しうることを見
出し、本発明に到達した。すなわち本発明は、ポリオレ
フィン系エラストマーを含む離型剤であって、該ポリオ
レフィン系エラストマ−が以下の条件(1)〜(4)を
満たすことを特徴とする離型剤を提供する。 (1)25℃における有機溶媒に対する溶解度が0.5
以上である。 (2)180℃におけるメルトフローインデックスが5
0g/10分以下である。 (3)23℃における弾性率が8.0×108Pa以下
である。 (4)分子量が10,000以下である成分の含有量が
15重量%以下である。
【0011】本発明の離型剤には、官能基を有している
ポリオレフィン系エラストマー、メタロセン触媒によっ
て得られたポリオレフィン系エラストマー、環状オレフ
ィンの開環重合によって得られたポリオレフィン系エラ
ストマーを好ましく用いることができる。また、本発明
の離型剤は、有機過酸化物などの架橋剤を含むことが好
ましい。
【0012】本発明は、上記の離型剤を基材の表面に塗
布し、乾燥させることにより、少なくとも片面に離型層
を有する離型フィルムを製造する方法も提供する。
【0013】また本発明は、樹脂フィルムの少なくとも
片面に、上記の離型剤からなる離型層を有する離型フィ
ルムも提供する。樹脂フィルムは熱可塑性ポリエステル
フィルムであることが好ましく、離型層の厚みは2μm
以下であることが好ましい。本発明の離型フィルムは、
半導体やセラミックグリーンシートの製造工程に好まし
く用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の離型剤お
よび離型フィルムについて詳細に説明する。なお、本明
細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下
限値及び上限値として含む意味で使用される。
【0015】本発明の離型剤に用いられるポリオレフィ
ン系エラストマーは、25℃における有機溶剤に対する
溶解度が0.5以上であり、180℃におけるメルトフ
ローインデックスが50g/10分以下であり、23℃
における弾性率が8.0x108Pa以下であり、且
つ、分子量が10,000以下の成分の含有量が15重
量%以下であれば、いかなるオレフィン系エラストマー
を用いてもよい。本発明の離型剤には、この条件を満た
す複数のオレフィン系エラストマーを混合して用いても
よい。
【0016】本発明で用いられるポリオレフィン系エラ
ストマーは、25℃における有機溶媒に対する溶解度が
0.5以上である。ここでいう溶解度とは、有機溶媒1
00gに溶解しうるポリオレフィン系エラストマーの最
大グラム数をいう。25℃における有機溶媒に対する溶
解度が0.5未満であるポリオレフィン系エラストマー
は、塗膜形成に際して多量の溶媒を必要とするため好ま
しくない。25℃における有機溶媒に対する溶解度は、
5以上であることが好ましく、10以上であることがよ
り好ましい。
【0017】ポリオレフィン系エラストマーの23℃に
おける弾性率は、8.0x108Pa以下であることが
好ましい。弾性率が8.0x108Paより高いと、塗
膜の弾性率が高すぎて剥離力を十分に低くすることがで
きない。ポリオレフィン系エラストマーの弾性率は、1
8Pa以下であることが好ましく、107Pa以下であ
ることがより好ましい。
【0018】ポリオレフィン系エラストマーの180℃
におけるメルトフローインデックス(MRI)は、50
g/10分以下である。MRIとはオレフィン系エラス
トマーの平均分子量を意味し、MRIが大きなものほど
平均分子量は小さい。MFRが50g/10分を超える
と、離型層を形成したときに十分な膜強度が得られない
ため好ましくない。好ましいMFRは10g/10分以
下であり、より好ましいMFRは5g/10分以下であ
る。
【0019】本発明で用いられるポリオレフィン系エラ
ストマーは、分子量が10,000以下の低分子量成分
の含有量が15重量%以下でなければならない。低分子
量成分の含有量が15重量%を超えると、離型フィルム
としたときに低分子量成分がべたつきの原因となって剥
離力を過度に増大させてしまう。低分子量成分の含有量
は9重量%以下であることが好ましく、7重量%以下が
特に好ましい。
【0020】本発明で用いることのできるオレフィン系
エラストマーとしては、エチレン、プロピレン、ブテ
ン、ヘキセン、オクテン等のαオレフィンの単独重合体
および共重合体が挙げられる。また、エチリデンノルボ
ルネン、ノルボルネン等とエチレン等のαオレフィンと
の共重合体等も挙げられる。さらに、ポリイソプレンに
代表されるリビング重合で得られたジエンゴム、および
それらを水素添加して得られたポリマー、環状オレフィ
ンの開環重合によって得られたエラストマー等の炭化水
素系エラストマーも用いられる。環状オレフィンの開環
重合によって得られたオレフィン系重合体としては、シ
クロペンテン、シクロオクテン、ノルボルネン等の脂環
式オレフィンの開環重合体を挙げることができる。
【0021】本発明で用いるポリオレフィン系エラスト
マーの製造方法は特に限定されないが、メタロセン触媒
によって重合して得られたポリオレフィン系エラストマ
ーを用いることが好ましい。メタロセン触媒を用いて重
合すれば、分子量分布が狭くて低分子量成分が少ないポ
リオレフィン系エラストマーを得ることができる。ま
た、メタロセン触媒を用いれば、均一な共重合が可能で
あり、コモノマー含有量が平均組成と著しく離れた低分
子量成分の生成を抑制することができる。このため、得
られた塗膜のべた付きを抑えることができるうえ、塗膜
へ耐薬品性を付与する為に架橋する際に効率的なゲル化
が可能であり、耐薬品性、耐熱性、塗膜強度の高い離型
剤が得られる。
【0022】メタロセン触媒の具体例としては、rac
−イソプロピリデンビス(1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロライド、rac−ジメチルシリルビス−1−
(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
rac−ジメチルシリルビス−1−(2−メチル−4−
フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ra
c−ジメチルシリルビス−1−(2−メチル−4.5−
ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプ
ロピリデン−9−フルオレニルシクロペンタジエニルジ
ルコニウムジクロライドなどを挙げることができる。
【0023】本発明では、結晶性を有しないポリオレフ
ィン系エラストマーを用いることが好ましい。結晶性を
有するポリオレフィン系エラストマーは、結晶化によっ
て塗液の保存性が損なわれるうえ、フィルム表面に塗布
した際に塗膜の弾性率が高くなるため剥離性が低下して
しまう傾向がある。本発明の条件を満たすポリオレフィ
ン系エラストマーを得るために、αオレフィン重合体の
立体規則性を適度に制御して結晶化度を調節する方法
や、共重合を行って結晶化度とガラス転移温度を制御す
る方法、あるいはブレンド等によって弾性率を調整する
方法等を用いることができる。また、ポリオレフィン系
エラストマーを構成するモノマー組成を変化させること
によって、結晶性、Tgを変化させて剥離力を調節する
ことが可能である。
【0024】本発明では、以上のポリオレフィン系エラ
ストマーを直接離型剤として用いることができる。ま
た、以下に示すように、官能基を有する変性ポリオレフ
ィン系エラストマーを用いて架橋することにより、離型
剤の粘着面への移行を十分に抑制することもできるとと
もに、耐薬品性、低い加熱剥離力等の優れた性能が実現
できる。
【0025】変性ポリオレフィン系エラストマーは、上
記のポリオレフィン系エラストマーに官能基を導入した
構造を有する。変性ポリオレフィン系エラストマーは単
独で用いてもよいし、上記のポリオレフィン系エラスト
マーと混合して用いてもよい。ここでいう官能基として
は、例えば、エポキシ基、無水コハク酸基、カルボキシ
ル基、ヒドロキシル基、アミン基、イソシアネート基、
ヒドロキシフェニル基等の反応性を有する官能基や、ビ
ニル基、イソプロペニル基等、(メタ)アクリレート
基、アリル基等の不飽和結合を有する基が挙げられる。
変性ポリオレフィン系エラストマーは、オレフィン系エ
ラストマーに官能基を有する反応性モノマーを付加させ
る方法や、エラストマーを重合する過程で官能基を有す
る化合物と共重合する方法により得ることができる。
【0026】官能基を用いた架橋を行う際には、ポリオ
レフィン系エラストマー中に含まれる官能基量は5mo
l%以下であることが好ましく、2mol%以下である
ことがより好ましい。官能基量が5mol%より多いと
ポリオレフィンが元来有する剥離し易さが損なわれるこ
とがある。
【0027】本発明の離型剤は、架橋剤を含有していて
もよい。本発明では、官能基を有する架橋剤や有機過酸
化物を用いることが好ましい。官能基を有する架橋剤に
は、官能基を有する変性ポリオレフィンと反応可能な官
能基を少なくとも分子内に2個以上有する化合物が含ま
れる。当該化合物は、低分子化合物であってもよいし、
ポリオレフィン系エラストマーであってもよい。このよ
うな官能基を有する架橋剤は、官能基を有するエラスト
マーを架橋する際に添加してもよい。架橋剤の添加量
は、エラストマーの官能基と該官能基と反応する架橋剤
の官能基との比が0.1〜10となるように調整するこ
とが好ましい。この範囲を外れる量比で反応させると、
未反応官能基が多く残って剥離力の増大を招くことがあ
る。
【0028】また、有機過酸化物としては、ケトンパー
オキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオ
キサイド等の一般に知られるパーオキサイドを広く用い
ることができる。パーオキサイドを用いて架橋を行う際
には、反応性二重結合若しくはエチレンを含むポリオレ
フィン系エラストマーを用いることが望ましい。パーオ
キサイドの添加量は、ポリオレフィン系エラストマー1
00重量部に対して0.01〜3重量部であることが好
ましい。
【0029】本発明の離型剤は、溶媒に溶解した後に基
材表面に塗布し、乾燥させることによって基材上に離型
層として形成することができる。使用する溶媒は有機溶
媒であることが好ましく、乾燥工程の効率を考慮すると
沸点が20〜170℃である有機溶媒を用いることが好
ましい。具体的には、トルエン、キシレン、メチルエチ
ルケトン、酢酸ビニル、ヘプタン、オクタン、シクロヘ
キサン、THF等の単独若しくは混合溶剤が挙げられ
る。
【0030】本発明で用いる基材は、剥離フィルムとし
ての剛性強度があればいかなる材質のものであってもよ
い。一般に、樹脂等のフィルムを使用することができ、
コロナ処理、プラズマ処理、フレームプラズマ処理等が
施されたものであってもよい。具体的にはポリエチレン
やポリプロピレン等の延伸物、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系
樹脂の延伸物、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリス
チレン、セロファン等のフィルムや、それらのシートが
挙げられる。好ましいのは、熱可塑性ポリエステルフィ
ルムである。
【0031】これらの基材に塗工する方法としては、ダ
イレクトグラビアコーター、バーコーター、エアナイフ
コーター等の公知の方法を採用することができる。ま
た、上記離型剤を塗布した後の乾燥条件には特に制限は
ないが、通常は室温から基材の融点またはガラス転移温
度までの範囲内で行う。好ましくは室温〜100℃にて
数十秒〜数十分程度の時間で乾燥させる。架橋を行う際
には、架橋反応を十分進行させることが望ましく、架橋
反応に寄与する官能基種や量を適宜調整して反応させる
ことが好ましい。
【0032】離型層の膜厚(乾燥後の基材フィルムの重
量増分をもとに、離型剤の比重を1.0g/mlとして
計算された値)は、通常0.01〜2μm、好ましくは
0.1〜2μmである。0.1μm未満では基材の影響
で剥離力が高くなり、2μmを超えると塗膜がフィルム
から剥がれ易くなる傾向がある。
【0033】本発明の離型フィルムは、様々な用途に使
用することができ、粘着面に使用することもできる。特
に本発明の離型フィルムは、半導体やセラミックグリー
ンシートの製造工程に好ましく用いられる。本発明の離
型フィルムを適用する粘着面の種類は特に制限されな
い。例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリウ
レタン系粘着剤等の種々の粘着剤からなる粘着面に適用
することが可能である。
【0034】例えば、本発明の離型フィルムは、半導体
集積回路(IC)等に用いられるシリコンウエハ等を加
工する際に使用する表面保護用粘着シートやダイシング
用粘着シート等の粘着シート用離型フィルムとして使用
することができる。また、本発明の離型フィルムは、半
導体樹脂封止用離型フィルムとして用いることもでき
る。すなわち、半導体チップの被封止面と金型との間に
本発明の離型フィルムを介在させて用いることもでき
る。
【0035】セラミックグリーンシートを製造する場合
には、本発明の離型フィルムの離型層上に、セラミック
スラリーを塗工することができる。このようにして本発
明の離型フィルム上に形成されたグリーンシートには、
例えばパラジウム、銀、ニッケル等からなる電極をスク
リ−ン印刷等で設けることができる。また、このような
加工を施した後に、セラミックグリーンシート上に再び
セラミックスラリーを塗工して電極を設ける工程を繰り
返して多層構造を形成することもできる。これらの工程
を適宜行った後、グリーンシートから離型フィルムを剥
離し、適宜積層、切断してチップとした後、焼成、加工
することにより、コンデンサー、積層インダクタ素子、
圧電部品、サーミスタ、バリスタ等のセラミック電子部
品を得ることができる。
【0036】
【実施例】以下に実施例、比較例、試験例を挙げて本発
明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示
す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発
明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。
したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限
定的に解釈されるべきものではない。また、以下に記載
される膜厚は、離型剤を塗布して乾燥する前と後の重量
変化をもとに、比重を1.0g/mlとして計算するこ
とにより求めた値である。
【0037】[実施例1]メタロセン触媒(ジメチルシ
リレンビスシクロペンタジエニル ジルコニウムジクロ
リドと助触媒としてメチルアルモキサン)を用いてエチ
レン(50重量%)とプロピレン(50重量%)を重合
することにより得られたエチレンプロピレン共重合体
を、トルエンに添加して加熱することにより均一な2%
溶液とし、これを離型剤とした。厚さが25μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルムを基材フィルムとし、
このフィルムの片面に、上記の離型剤を乾燥後の厚さが
0.3μmになるように塗布し、100℃で2分間乾燥
することにより離型フィルムを得た。
【0038】[実施例2]メタロセン触媒(ジメチルシ
リレンビスシクロペンタジエニル ジルコニウムジクロ
リドと助触媒としてメチルアルモキサン)を用いてエチ
レン(73重量%)とプロピレン(27重量%)を重合
することにより得られたエチレンプロピレン共重合体1
00重量部を、トルエンに添加して加熱することにより
均一な2%溶液とした。この溶液に、m−トルオイルベ
ンゾイルパーオキサイド(日本油脂社製パーオサイドナ
イパーBMT)を固形分が1重量部となるように添加し
て離型剤とした。厚さが25μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムを基材フィルムとし、このフィルムの
片面に、上記の離型剤を乾燥後の厚さが0.2μmにな
るように塗布し、140℃で2分間乾燥することにより
離型フィルムを得た。
【0039】[実施例3]エチレン/プロピレン/エチ
リデンノルボルネン(70/29/1重量%)をテトラ
メチルシクロペンタジエニルジメチルシリレンt−ブチ
ルアミド チタニウムジクロリドとメチルアルモキサン
を用いて共重合させることにより、三元共重合体を得
た。この三元共重合体をトルエンに添加して加熱するこ
とにより均一な2%溶液とし、これを離型剤とした。厚
さが25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを
基材とし、このフィルムの片面に、上記の離型剤を乾燥
後の厚さが0.8μmになるように塗布し、100℃で
2分間乾燥することにより離型フィルムを得た。
【0040】[実施例4]実施例3に用いたエチレン・
プロピレン・エチリデンノルボルネン共重合体100重
量部をトルエンに添加して加熱後、冷却して均一な2%
溶液を得た。これにm−トルオイルベンゾイルパーオキ
サイド(日本油脂社製パーオサイドナイパーBMT)を
固形分で0.5重量部となるように添加して離型剤とし
た。厚さが25μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを基材とし、このフィルムの片面に、上記の離型剤
を乾燥後の厚さが0.3μmになるように塗布し、14
0℃で3分間乾燥することにより離型フィルムを得た。
【0041】[実施例5]エチレン(75重量%)とヘ
キセン(25重量%)をメタロセン触媒を用いて重合し
て得られたエチレンヘキセン共重合体(日本ポリケム社
製カーネルKS340)をトルエンに添加して加熱溶解
後、冷却して均一な2%溶液を得て、これを離型剤とし
た。厚さが25μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを基材とし、このフィルムの片面に、上記の離型剤
を乾燥後の厚さが0.2μmになるように塗布し、14
0℃で2分間乾燥することにより離型フィルムを得た。
【0042】[実施例6]ジメチルシリレンビス(2−
メチル−4.5−ベンゾインデニル)ジルコニウム ジ
クロリドを触媒とし、メチルイソブチルアルモキサンを
助触媒として用いて重合したエチレンプロピレン共重合
体に0.8mol%のグリシジルメタアクリレートをラ
ジカル付加して共重合体を得た。この重合体100重量
部をトルエンに添加して加熱した後、冷却して均一な2
%溶液を得た。この溶液にヘキサメチレンジアミンを
0.6重量部添加して離型剤とした。厚さが25μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とし、この
フィルムの片面に、上記の離型剤を乾燥後の厚さが0.
3μmになるように塗布し、140℃で2分間乾燥する
ことにより離型フィルムを得た。
【0043】[実施例7](第3級ブチルアミド)ジメ
チル(テトラメチル−η5−シクロペンタジエニル)シ
ランチタンジクロライドを触媒とし、メチルイソブチル
アルモキサンを助触媒として用いて、n−1−ヘキサデ
ケンとn−1−オクタデケンの混合物(三菱化学(株)
製ダイアレン168)20重量%をエチレン80重量%
と共重合して得られたポリマー100重量部に、テトラ
キス(メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン(Chy
ba社製イルガノックス1010)を0.01部となる
ように添加してトルエンに溶かし、離型剤とした。厚さ
が25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基
材とし、このフィルムの片面に、上記の離型剤を乾燥後
の厚さが0.3μmになるように塗布し、140℃で2
分間乾燥することにより離型フィルムを得た。
【0044】[実施例8]シクロオクテンをタングステ
ンヘキサクロリドを用いて重合し、得られたポリシクロ
オクテンをペンタンを用いて洗浄後、キシレンに溶かし
て離型剤とした。厚さが50μmのポリプロピレンフィ
ルムを基材とし、このフィルムの片面に、上記の離型剤
を乾燥後の厚さが0.3μmになるように塗布し、14
0℃で2分間乾燥することにより離型フィルムを得た。
【0045】[実施例9]実施例5で得られたエチレン
ヘキセン共重合体をトルエンに添加し加熱して均一な2
%溶液を得て、これを離型剤とした。厚さが25μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材フィルムと
し、このフィルムの片面に、上記の離型剤を乾燥後の厚
さが20μmになるように数回塗布し、110℃で2分
間乾燥することにより離型フィルムを得た。
【0046】[実施例10]メタロセン触媒(ジメチル
シリレンピスシクロペンタジエニル ジルコニウムジク
ロリドと助触媒としてメチルアルモキサン)を用いてエ
チレン(75重量%)とプロピレン(25重量%)を重
合することにより得られたエチレンプロピレン共重合体
を、トルエンに添加して過熱することにより均一な2%
溶液とし、これを離型剤とした。厚さが25μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルムを基材フィルムとし、
このフィルムの片面に、上記の離型剤を乾燥後の厚さが
0.2μmになるように塗布し、120℃で2分間乾燥
することにより離型フィルムを得た。
【0047】[実施例11]実施例10で得られたエチ
レンプロピレン共重合体100重量部を、トルエンに添
加して過熱することにより均一な2%溶液とした。この
溶液に、m−トルオイルベンゾイルパーオキサイド(日
本油脂社製パーオサイドナイパーBMT)を固形分が1
重量部となるように添加して離型剤とした。厚さが25
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基材フィ
ルムとし、このフィルムの片面に、上記の離型剤を乾燥
後の厚さが0.2μmになるように塗布し、140℃で
2分間乾燥することにより離型フィルムを得た。
【0048】[実施例12]実施例2で用いたエチレン
プロピレン共重合体に1.0mol%のヒドロキシエチ
ルメタアクリレートをラジカル付加して共重合体を得
た。この共重合体70重量部と実施例5で用いたエチレ
ンヘキセン共重合体30重量部をトルエンに添加して加
熱した後、冷却して均一な2%溶液を得た。この溶液に
脂肪族3官能イソシアネート・トリオール付加体(三菱
化学(株)社製、マイテックッス718A)をポリマー
に対して1.0重量部となる様に添加して離型剤とし
た。厚さが25μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを基材フィルムとし、このフィルムの片面に、上記
の離型剤を乾燥後の厚さが0.2μmになるように塗布
し、140℃で2分間乾燥することにより離型フィルム
を得た。
【0049】[比較例1]チグラーナッタ触媒を用いて
エチレン(10重量%)とプロピレン(90重量%)の
共重合を行い共重合体を得た。共重合体を130℃のト
ルエンに溶解して均一溶液とした後、室温まで冷却し不
溶分を濾過し透明な均一溶液を得た。さらにトルエンを
加えて0.5%溶液として、これを離型剤とした。厚さ
が25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基
材フィルムとし、このフィルムの片面に、上記の離型剤
を乾燥後の厚さが0.3μmになるように塗布し、12
0℃で1分間乾燥することにより離型フィルムを得た。
【0050】[比較例2]ジエトキシクロロバナジウム
オキシド触媒とエチルアルミニウムセスキクロリドを用
いてエチレン(50重量%)とプロピレン(50重量
%)の共重合を行い、共重合体を得た。この共重合体を
130℃のトルエンに溶解し均一溶液とした後、室温ま
で冷却して不溶分を濾過し透明な均一溶液を得た。さら
にトルエンを加えて2%溶液として、これを離型剤とし
た。厚さが25μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを基材フィルムとし、このフィルムの片面に、上記
の離型剤を乾燥後の厚さが0.3μmになるように塗布
し、120℃で2分間乾燥することにより離型フィルム
を得た。
【0051】[比較例3]メタロセン触媒(イソプロピ
リデン(シクロペンタジエニル)インデニルハフニウム
ジクロリド)とメチルアルモキサン)を用いてMacromol
ecules 1995,28,3771-3778記載の方法でプロピレンの単
独重合を行い、立体規則性を制御した重合体を得た。重
合体を130℃のトルエンに溶解して均一な2%溶液と
した後、室温まで冷却し不溶分を濾過して離型剤とし
た。厚さが25μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを基材フィルムとし、このフィルムの片面に、上記
の離型剤を乾燥後の厚さが0.3μmになるように塗布
し、120℃で1分間乾燥することにより離型フィルム
を得た。
【0052】[比較例4]エチレン/プロピレン/エチ
リデンノルボルネン(70/25/5重量%)をテトラ
メチルシクロペンタジエニルジメチルシリレンt−ブチ
ルアミド チタニウムジクロリドとメチルアルモキサン
を用いて重合し三元共重合体を得た。得られたエチレン
・プロピレン・エチリデンノルボルネン共重合体をトル
エンに添加し加熱して均一な2%溶液を得て、これを離
型剤とした。厚さが25μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを基材フィルムとし、このフィルムの片面
に、上記の離型剤を乾燥後の厚さが0.2μmになるよ
うに塗布し、90℃で1分間乾燥することにより離型フ
ィルムを得た。
【0053】[比較例5]チグラーナッタ触媒で得られ
たアタクチックポリプロピレンをトルエンに添加して加
熱し、均一な2%溶液を得て、これを離型剤とした。厚
さが25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを
基材フィルムとし、このフィルムの片面に、上記の離型
剤を乾燥後の厚さが0.3μmになるように塗布し、1
20℃で2分間乾燥することにより離型フィルムを得
た。
【0054】[試験例1]上記実施例1〜12および比
較例1〜5において用いた各オレフィン系エラストマー
について、以下の測定を行った。結果は表1に示すとお
りであった。
【0055】1)低分子量成分の比率測定 分子量分布の測定は、Waters社製のGPC(mo
del−150C)を用い、カラムとして昭和電工社製
(AD80MS)を3本使用して行った。オレフィン系
エラストマーは、オルトジクロロベンゼンに2mg/m
lで溶解して測定した。測定温度は140℃とした。得
られたGPC曲線に基づいて、10,000以下の分子
量を有する成分の積分値が、全分子量分布全体の成分の
積分値に占める割合を重量%で求めた。
【0056】2)メルトフローインデックス(MFI)
の測定 タカラ社製メルトインデクサーを用いて、JIS−K6
758(180℃、2.16kg荷重)に準じてオレフ
ィン系エラストマーのMFIを測定した。
【0057】3)弾性率の測定 オレフィン系エラストマーを200℃に加熱したプレス
成器を用いて厚さ2mm長さ75mm幅15mmの試験
片とした。レオメトリクス社製RMS800を用いて、
23℃における試験片の曲げ弾性率を測定した。このと
き、歪み1%とし、歪み速度は1Hzとした。
【0058】[試験例2]上記実施例1〜12および比
較例1〜5において得られた各離型フィルムについて、
以下の試験を行った。結果は表1に示すとおりであっ
た。
【0059】1)剥離力の測定 基材フィルムの離型層塗設面にポリエステル粘着テープ
(日東電工社製、ニットー31B)を貼合わせ、2kg
の圧着ローラーで圧着して20時間放置した後、離型層
と粘着テープとの剥離力を引張り試験機にて測定した。
【0060】2)べたつきの評価 離型剤の塗膜面を指先で触った際の感覚を示した。Oは
指先が滑らかにすべることを示し、×は指先のすべりが
悪いことを示す。
【0061】3)残留接着率の測定 ポリエステル粘着テープ(日東電工社製、ニットー31
B)をJIS・G4305に規定する冷間圧延ステンレ
ス板(SUS304)に貼付けた後の剥離力を測定し、
これを基礎接着力(f0)とした。また前記ポリエステ
ル粘着テープをサンプルフィルムの離型層塗設面に2k
gの圧着ローラーで圧着し、30秒間放置した後、粘着
テープを剥がした。そして剥がした粘着テープを上記の
ステンレス板に貼り、該貼合部の剥離力を測定し、これ
を残留接着力(f)とした。得られた基礎接着力(f
0)と残留接着力(f)より下記式を用いて残留接着率
を求めた。
【0062】
【数1】 残留接着率(%) = (f/f0)×100
【0063】
【表1】
【0064】表1から明らかなように、本発明の離型剤
を用いて作成した離型フィルムは、いずれも実用上好ま
しい剥離力示す(実施例1〜12)。また、これらの離
型フィルムは、再接着力が強くて、処理剤成分の粘着剤
への移行もない。さらに、オレフィン系エラストマーの
弾性率を下げれば剥離力が低下する傾向にあり、剥離力
のコントロールが可能なこともわかる(実施例1〜1
2)。一方、本発明の条件を満たさない離型剤を用いて
作成した離型フィルムは、剥離力が高すぎて(比較例1
〜5)、べたつきを有し(比較例2,4,5)、実用に
適さないものであった。
【0065】
【発明の効果】本発明の離型剤は、粘着剤に対して良好
な離型性を示し、基材表面に塗布し乾燥させるだけで剥
離フィルムを容易に製造することができる。また、本発
明の離型フィルムは、シリコーン系発ガス成分を一切含
まない非シリコーンタイプの離型フィルムであり、離型
剤が接着面へ移行することもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29C 33/62 B29C 33/62 33/68 33/68 B29L 31:34 B29L 31:34 (72)発明者 赤繁 悦史 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01B AK03A AK41B AK42 AK64 AL09A BA02 BA07 EH46A EJ86A GB90 JA06A JB16B JK07A YY00A 4F202 AH37 CA11 CB01 CB12 CB17 CM45 CM62 CM73 CM74 4J128 AA01 AB00 AC28 AD05 AD06 AD08 EB02 EB04 EB05 EB07 EB09 EB12 EB13 EB15 EB17 EB18 GA01 GA05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系エラストマ−を含む離
    型剤であって、該ポリオレフィン系エラストマ−が以下
    の条件(1)〜(4)を満たすことを特徴とする離型
    剤。 (1)25℃における有機溶媒に対する溶解度が0.5
    以上である。 (2)180℃におけるメルトフローインデックスが5
    0g/10分以下である。 (3)23℃における弾性率が8.0×108Pa以下
    である。 (4)分子量が10,000以下である成分の含有量が
    15重量%以下である。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系エラストマーが官能基
    を有する請求項1に記載の離型剤。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系エラストマーがメタロ
    セン触媒によって得られた重合体である請求項1または
    2に記載の離型剤。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系エラストマーが環状オ
    レフィンの開環重合によって得られた重合体である請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の離型剤。
  5. 【請求項5】 架橋剤を含む請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の離型剤。
  6. 【請求項6】 架橋剤が有機過酸化物である請求項5に
    記載の離型剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の離
    型剤を基材の表面に塗布し、乾燥させることにより、少
    なくとも片面に離型層を有する離型フィルムを製造する
    方法。
  8. 【請求項8】 樹脂フィルムの少なくとも片面に、請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の離型剤からなる離型層
    を有する離型フィルム。
  9. 【請求項9】 離型層の厚みが2μm以下である請求項
    8に記載の離型フィルム。
  10. 【請求項10】 樹脂フィルムが熱可塑性ポリエステル
    フィルムである請求項8または9に記載の離型フィル
    ム。
  11. 【請求項11】 半導体の製造工程に用いられる請求項
    8〜10のいずれか1項に記載の離型フィルム。
  12. 【請求項12】 セラミックグリーンシートの製造工程
    に用いられる請求項8〜10のいずれか1項に記載の離
    型フィルム。
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