JP2003306555A - セルロースエステルフィルム及びその製造方法 - Google Patents

セルロースエステルフィルム及びその製造方法

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JP2003306555A
JP2003306555A JP2002111165A JP2002111165A JP2003306555A JP 2003306555 A JP2003306555 A JP 2003306555A JP 2002111165 A JP2002111165 A JP 2002111165A JP 2002111165 A JP2002111165 A JP 2002111165A JP 2003306555 A JP2003306555 A JP 2003306555A
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film
cellulose ester
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average molecular
cellulose
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JP2002111165A
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Kenichiro Fujihana
憲一郎 藤花
Masahiro Shibuya
昌洋 渋谷
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶画像表示装置(LCD)における偏光板
の保護フィルムとして好適なセルロースエステルフィル
ムについて、弾性率の高いフィルムを得、該フィルムを
用いることにより、偏光板の収縮を抑制する。偏光板の
収縮やそれによる液晶セルのガラスとの剥離に起因する
偏光板の「白ヌケ」と呼ばれる光漏れの発生を未然に防
止する。ひいては液晶画像表示装置の性能を充分に保持
する。 【解決手段】 セルロースエステルフィルムは、重量平
均分子量Mwを数平均分子量Mnで徐した分子量分布M
w/Mnが1.8〜3.0であり、かつ230000<
Mw<380000であるセルロースエステルを用いて
溶液流延製膜法によりフィルムを作製した後、延伸する
ことにより製造したものである。セルロースエステルフ
ィルムの製造方法は、上記セルロースエステルの分子量
分布調整、及び一定範囲の残留溶媒量が存する状態でフ
ィルムを延伸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶画像表
示装置における偏光板の保護フィルムなどとして好適な
セルロースエステルフィルム及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶画像表示装置(LCD)
は、低電圧かつ低消費電力でIC回路への直結が可能で
あり、しかも薄型化が可能であるから、ワードプロセッ
サーやパーソナルコンピュータ等の表示装置として広く
使用されている。ところで、このLCDの基本的な構成
は、液晶セルの両側に偏光板を設けたものである。偏光
板は、一定方向の偏波面の光だけを通すので、LCDに
おいては、電界による液晶の配向の変化を可視化させる
重要な役割を担っており、偏光板の性能によってLCD
の性能が大きく左右される。偏光板は偏光子と、偏光子
の両面に積層された保護フィルムとよりなる。
【0003】LCD用偏光板の耐久性を向上させるため
には、それを保護するフィルムの耐久性が非常に重要で
ある。現在使用されている保護フィルムのうち、セルロ
ースエステルフィルム、とりわけ酢酸セルロースフィル
ム(TAC)は、光学的な特徴や平面性に優れているこ
とから高品質なLCD用偏光板には必要不可欠となって
いる。
【0004】液晶画像表示装置(LCD)には偏光板が
2枚使用され、液晶セルを挟むようにして、それらの偏
光方向が直交するように配置される。この状態のLCD
をさまざまな環境で使用した際、一部で偏光板の収縮や
それによる液晶セルのガラスとの剥離が起こることがあ
る。これにより偏光方向の直交性が乱れ、いわゆる「白
ヌケ」と呼ばれる光漏れが発生してしまい、LCDとし
ての性能を著しく悪化させてしまうという問題がある。
【0005】本発明者らは、上記の点に鑑み鋭意研究を
重ねた結果、偏光板の収縮が起こる原因としては、そも
そも偏光子が非常に大きく延伸されたフィルムであるこ
とから、温度、湿度の影響を受け、延伸前の状態に戻ろ
うとする収縮力が働くためであることを見い出した。そ
して、偏光板保護フィルムである酢酸セルロースフィル
ムの弾性率を高くすることにより、偏光板の収縮を抑制
し得ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】なお、これまでにも、酢酸セルロースの分
子量分布を調整することにより、製膜工程設備に適した
ドープ粘度とすることや、作製したフィルムの平面性を
悪化させないといった報告(特開平9−40792号公
報参照)があるが、いずれも流延(キャスト)安定化及
び高速製膜を意図したものであった。
【0007】本発明の目的は、上記の従来技術の問題を
解決し、セルロースエステルの分子量分布と弾性率につ
いて見い出した新たな知見に基づき、偏光板保護フィル
ムであるセルロースエステルフィルムの弾性率を高くす
ることができて、偏光板の収縮を抑制することができ、
これによって偏光板の収縮やそれによる液晶セルのガラ
スとの剥離に起因する偏光板の「白ヌケ」と呼ばれる光
漏れの発生を未然に防止することができ、液晶画像表示
装置(LCD)の性能を充分に保持することができる、
セルロースエステルフィルム及びその製造方法を提供し
ようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1の発明によるセルロースエステ
ルフィルムは、数平均分子量Mnが90000〜180
000の範囲にあるセルロースエステルであって、重量
平均分子量Mwを、数平均分子量Mnで徐した分子量分
布Mw/Mnが1.8〜3.0であり、かつ23000
0<Mw<380000であるセルロースエステルを用
いて溶液流延製膜法によりフィルムを作製した後、延伸
することにより製造したことを特徴としている。
【0009】そして、本発明によるセルロースエステル
フィルムは、溶液流延製膜法によって作製した後、延伸
したセルロースエステルフィルムの乾燥後の膜厚が、2
0〜80μmの範囲であるのが好ましく、20〜60μ
mの範囲であるのが、望ましい。
【0010】また、本発明の請求項3の発明によるセル
ロースエステルフィルムの製造方法は、数平均分子量M
nが90000〜180000の範囲にあるセルロース
エステルであって、重量平均分子量Mwを、数平均分子
量Mnで徐した分子量分布Mw/Mnが1.8〜3.0
であり、かつ230000<Mw<380000である
セルロースエステルを用いて溶液流延製膜法によりフィ
ルムを作製し、このフィルムの残留溶媒量が、乾燥フィ
ルム重量に対して40〜120%の範囲にあるときに延
伸することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を説
明する。
【0012】溶液流延製膜法によるセルロースエステル
フィルムは、例えばつぎの通りである。
【0013】まず、原料混合機においてセルロースエス
テルフィルムの原料を混合し、セルロースエステルのド
ープを調製する。つぎにドープを、流延ダイから例えば
エンドレスベルトよりなる支持体上に流延して、ドープ
膜すなわちウェブを得、ウェブがエンドレスベルトより
なる支持体の下面に至り、ほぼ一巡したところで、剥離
ロールにより剥離する。剥離ロールにより剥離されたウ
ェブは、乾燥ゾーン内を搬送されて乾燥させられた後、
調湿ゾーンに送られて、フィルムの含水率が適度に調節
され、さらに巻取りロールに巻き取られる。
【0014】ここで、セルロースエステルフィルムの主
原料であるセルロースエステルとしては、セルロースト
リアセテート(TAC)、セルロースジアセテート、セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースアセテート
プロピオネート(CAP)などが挙げられる。セルロー
ストリアセテート(TAC)の場合は、特に重合度25
0〜400、結合酢酸量が54〜62.5%のセルロー
ストリアセテートが好ましく、結合酢酸量が58〜6
2.5%のセルローストリアセテートは、ベース強度が
強いので、より好ましい。セルローストリアセテート
は、綿花リンターから合成されたセルローストリアセテ
ート及び木材パルプから合成されたセルローストリアセ
テートのどちらかを、単独あるいは混合して用いること
ができる。
【0015】本発明の請求項1記載の発明によるセルロ
ースエステルフィルムは、重量平均分子量Mwを数平均
分子量Mnで徐した分子量分布Mw/Mnが1.8〜
3.0であるセルロースエステルを用いて溶液流延製膜
法によりフィルムを作製した後、延伸することにより製
造したものである。
【0016】ここで、使用するセルロースエステルの分
子量分布Mw/Mnを1.8〜3.0の範囲内に限定し
た理由は、セルロースエステルの分子量分布Mw/Mn
が1.8未満であると、延伸によりフィルム表面ある内
部で、セルロースエステルの結晶化が部分的に発生する
ため、加工性や寸法安定性において品質にばらつきが生
じるので、好ましくなく、これに対し、セルロースエス
テルの分子量分布Mw/Mnが3.0を超えると、延伸
によりフィルム表面に細かな凹凸が発生しやすいので、
好ましくないからである。
【0017】また、セルロースエステルの重量平均分子
量Mw、及び数平均分子量Mnは、つぎの範囲にある。
すなわち、230000<Mw<380000、及び9
0000<Mn<180000。
【0018】ここで、セルロースエステルの重量平均分
子量Mwが230000未満であると、製膜時にフィル
ムにシワが入りやすくなるので、好ましくなく、これに
対し、セルロースエステルの重量平均分子量Mwが38
0000を超えると、ドープ粘度が非常に高くなるの
で、生産上好ましくない。また、セルロースエステルの
数平均分子量Mnが90000未満であると、同様に、
製膜時にフィルムにシワが入りやすくなるので、好まし
くなく、これに対し、セルロースエステルの数平均分子
量Mnが180000を超えると、同様に、ドープ粘度
が非常に高くなるので、生産上好ましくない。
【0019】請求項1記載の発明によるセルロースエス
テルフィルムの重量平均分子量Mw、数平均分子量M
n、及び分子量分布Mw/Mnを、それぞれ上記の範囲
とするためには、複数のセルロースエステルを混合して
使用することが、容易に調整が可能となるために好まし
い。
【0020】そして、本発明によるルロースエステルフ
ィルムは、溶液流延製膜法によって作製した後、延伸し
たセルロースエステルフィルムの乾燥後の膜厚が、20
〜80μmの範囲であるのが、好ましい。その理由は、
セルロースエステルフィルム全体の膜厚が薄すぎると、
偏光板の保護フィルムとしての強度が不足し、偏光板の
寸法安定性や湿熱での保存安定性が悪化する。膜厚が厚
いと偏光板が厚くなり、液晶ディスプレイの薄膜化が困
難になる。これらを両立するセルロースエステルフィル
ムの膜厚は20〜80μmで、好ましくは20〜60μ
m、さらに好ましくは30〜50μmであり、最も好ま
しいのは35〜45μmである。
【0021】また、本発明の請求項3の発明によるセル
ロースエステルフィルムの製造方法は、重量平均分子量
Mwを数平均分子量Mnで徐した分子量分布Mw/Mn
が1.8〜3.0であるセルロースエステルを用いて溶
液流延製膜法によりフィルムを作製し、このフィルムの
残留溶媒量が、乾燥フィルム重量に対して40〜120
%の範囲にあるときに延伸するものである。
【0022】ここで、残留溶媒量は、次式で定義され
る。
【0023】残留溶媒量(%)=(加熱処理前重量−加
熱処理後の重量)/(加熱処理後重量)×100
【0024】なお、残留溶媒量を測定する際の、加熱処
理とは、フィルムを115℃で1時間の加熱処理を行な
うことを表わす。
【0025】そして、上記セルロースエステルフィルム
の残留溶媒量が、乾燥フィルム重量に対して40%未満
であるときにフィルムを延伸すると、偏光板化した際、
その寸法安定性が極端に悪化してしまうため好ましくな
く、これに対し、上記セルロースエステルフィルムの残
留溶媒量が、乾燥フィルム重量に対して120%を超え
るものであるときにフィルムを延伸すると、剥離ロール
にフィルムの剥離残りが多く発生するので、好ましくな
い。
【0026】なお、上記において、セルロースエステル
が溶解しているドープとは、セルロースエステルが溶剤
(溶媒)に溶解している状態であり、前記ドープには、
可塑剤等の添加剤を加えてもよく、勿論、必要によりこ
の他の添加剤を加えることもできる。ドープ中のセルロ
ースエステルの濃度としては、10〜30重量%が好ま
しく、さらに好ましくは、18〜20重量%である。
【0027】セルロースエステルの用いられる溶剤は、
単独でも併用でもよいが、良溶剤と貧溶剤を混合して使
用することが、生産効率の点で好ましく、さらに好まし
くは、良溶剤と貧溶剤の混合比率は良溶剤が70〜95
重量%であり、貧溶剤が30〜5重量%である。
【0028】ここで、良溶剤、貧溶剤とは、使用するセ
ルロースエステルを単独で溶解するものを良溶剤、単独
で膨潤するかまたは溶解しないものを貧溶剤と定義して
いる。そのため、セルロースエステルの結合酢酸量によ
っては、良溶剤、貧溶剤が変わり、例えばアセトンを溶
剤として用いるときには、セルロースエステルの結合酢
酸量55%では良溶剤になり、結合酢酸量60%では貧
溶剤となってしまう。
【0029】良溶剤としては、メチレンクロライド等の
有機ハロゲン化合物やジオキソラン類が挙げられる。ま
た、貧溶剤としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、n−ブタノール、シクロヘキサン等が好ましく用い
られる。
【0030】ドープを調製する時の、セルロースエステ
ルの溶解方法としては、一般的な方法を用いることがで
きるが、好ましい方法としては、セルロースエステルを
貧溶剤と混合し、湿潤あるいは膨潤させ、さらに良溶剤
と混合する方法が好ましく用いられる。このとき加圧下
で、溶剤の常温での沸点以上でかつ溶剤が沸騰しない範
囲の温度で加熱し、撹拌しながら溶解する方法が、ゲル
やママコと呼ばれる塊状未溶解物の発生を防止するた
め、より好ましい。
【0031】加圧は窒素ガスなどの不活性気体を圧入す
る方法や、加熱による溶剤の蒸気圧の上昇によって行な
ってもよい。加熱は外部から行なうことが好ましく、例
えば、ジャケットタイプのものは温度コントロールが容
易で好ましい。
【0032】溶剤を添加しての加熱温度は、使用溶剤の
沸点以上で、かつ該溶剤が沸騰しない範囲の温度が好ま
しく、例えば60℃以上、70〜110℃の範囲に設定
するのが好適である。また圧力は、設定温度で溶剤が沸
騰しないように調整される。
【0033】溶解後は冷却しながら容器から取り出す
か、または容器からポンプ等で抜き出して熱交換器など
で冷却し、これを製膜に供する。このときの冷却温度は
常温まで冷却してもよいが、沸点より5〜10℃低い温
度まで冷却し、その温度のまま流延(キャスト)を行な
う方が、ドープ粘度を低減できるためより好ましい。
【0034】流延(キャスト)工程における支持体は、
エンドレスベルト状もしくはドラム状のステンレス製で
かつ鏡面仕上げした支持体が好ましく用いられる。キャ
スト工程の支持体の温度は一般的な温度範囲0℃〜溶剤
の沸点未満の温度で、流延することができるが、0〜3
0℃の支持体上に流延する方が、ドープをゲル化させ剥
離限界時間をあげられるために好ましく、5〜15℃の
支持体上に流延することがさらに好ましい。剥離限界時
間とは透明で平面性の良好なフィルムを連続的に得られ
る流延速度の限界において、流延されたドープが支持体
上にある時間をいう。剥離限界時間は短い方が生産性に
優れていて好ましい。
【0035】流延(キャスト)される側の支持体の表面
温度は、10〜55℃、溶液の温度は、25〜60℃、
さらに溶液の温度を支持体の温度より0℃以上高くする
のが好ましく、5℃以上に設定するのがさらに好まし
い。溶液温度、支持体温度は、高いほど溶媒の乾燥速度
が速くできるので好ましいが、あまり高すぎると発泡し
たり、平面性が劣化する場合がある。
【0036】支持体の温度のさらに好ましい範囲は、2
0〜40℃、溶液温度のさらに好ましい範囲は、35〜
45℃である。
【0037】また、剥離する際の支持体温度を10〜4
0℃、さらに好ましくは、15〜30℃にすることでフ
ィルムと支持体との密着力を低減できるので、好まし
い。
【0038】支持体とフィルムを剥離する際の剥離張力
は、本発明の目的を達成するためには高い方が良いが、
セルロースエステルの単位重量あたりの紫外線吸収剤の
含有量が多く、かつ薄膜化されたセルロースエステルフ
ィルムでは、剥離の際にシワが入りやすいため、剥離で
きる最低張力〜17kg/mで剥離することが好まし
く、さらに好ましくは、最低張力〜14kg/mで剥離
することである。
【0039】また、セルロースエステルフィルムの乾燥
工程においては、支持体より剥離したフィルムをさらに
乾燥し、残留溶媒量を3重量%以下にすることが好まし
い。さらに好ましくは、0.5重量%以下である。
【0040】フィルム乾燥工程では一般にロール懸垂方
式か、ピンテンター方式でフィルムを搬送しながら乾燥
する方式が採られる。液晶表示部材用としては、ピンテ
ンター方式で幅を保持しながら乾燥させることが、寸法
安定性を向上させるために好ましい。特に支持体より剥
離した直後の残留溶剤量の多いところで幅保持を行なう
ことが、寸法安定性向上効果をより発揮するため特に好
ましい。フィルムを乾燥させる手段は特に制限なく、一
般的に熱風、赤外線、加熱ロール、マイクロ波等で行な
う。簡便さの点で熱風で行なうのが好ましい。乾燥温度
は40〜150℃の範囲で3〜5段階の温度に分けて、
段々高くしていくことが好ましく、80〜140℃の範
囲で行なうことが寸法安定性を良くするためさらに好ま
しい。
【0041】なお、本発明のセルロースエステルフィル
ムには可塑剤を含有されるのが好ましい。用いることの
できる可塑剤としては特に限定はないが、リン酸エステ
ル系では、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホ
スフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチ
ルジフェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホス
フェート、トリオクチルホスフェート、トリブチルホス
フェート等、フタル酸エステル系では、ジエチルフタレ
ート、ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−
2−エチルヘキシルフタレート等、グリコール酸エステ
ル系では、トリアセチン、トリブチリン、ブチルフタリ
ルブチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレ
ート、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタ
リルブチルグリコレート等を単独あるいは併用するのが
好ましい。リン酸エステル系の可塑剤と、凝固点20℃
以下の可塑剤とを併用することが寸法安定性、耐水性に
優れるため特に好ましい。凝固点20℃以下の可塑剤と
しては、凝固点が20℃以下であれば特に限定されず、
上記可塑剤の中から選ぶことができる。例えば、トリフ
ェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレ
ジルジフェニルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、ジエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオク
チルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチル
ヘキシルフタレート、トリアセチン、エチルフタリルエ
チルグリコレート等をあげることができる。これらの可
塑剤を単独あるいは併用するのが好ましい。これらの可
塑剤の使用量は、フィルム性能、加工性等の点で、セル
ロースエステルに対して1〜15重量%が好ましい。液
晶表示部材用としては、寸法安定性の観点から5〜15
重量%がさらに好ましく、特に好ましくは、7〜12重
量%である。また、セルロースエステルに対して凝固点
が20℃以下の可塑剤の含有量は1〜10重量%好まし
く、さらに好ましくは、3〜7重量%である。
【0042】その他、セルロースエステルフィルム中
に、紫外線吸収剤、酸化防止剤、加工安定剤、及びマッ
ト剤などを含有させることにより、セルロースエステル
フィルムに起因する液晶画像表示装置の性能を向上させ
ることができる。
【0043】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を比較例とともに説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0044】実施例1〜8及び比較例1〜9 (ドープの調製)表1に記載の重量平均分子量Mw及び
数平均分子量Mnを有するセルローストリアセテート
を、以下のような割合で配合し、ドープの調製を行なっ
た。
【0045】 ドープの配合 セルローストリアセテート(表1記載の分子量を有する) 100重量部 可塑剤:トリフェニルフォスフェート 9重量部 紫外線吸収剤(チヌビン326) 3重量部 溶媒 メチレンクロライド 475重量部 エタノール 50重量部 上記のセルローストリアセテートの配合物を混合し、3
8℃で、約3時間攪拌して、完全に溶解させた後、濾過
精度0.005mmの濾紙を用い、濾過流量300l/
・時、濾圧を1.0×10Paで濾過を行なっ
た。さらに一晩静置することでドープ中の気泡を脱泡さ
せ、実施例1〜8及び比較例1〜9のドープをそれぞれ
作製した。
【0046】(フィルムの作製) (流延)つぎに、上記濾過後の各種ドープを用い、図示
しない製造装置により、セルローストリアセテートフィ
ルムを以下のようにして製造した。
【0047】原料混合機(図示略)において、セルロー
ストリアセテートの溶液であるドープを調製し、ドープ
を流延ダイから、鏡面処理された表面を有する駆動回転
ステンレス鋼製エンドレスベルトよりなる支持体上に流
延して、ドープ膜すなわちウェブを形成させ、ウェブが
エンドレスベルトよりなる支持体の上部移行部の上面か
ら下部移行部の下面に至り、ほぼ一周したところで、剥
離ロールにより剥離した。
【0048】エンドレスベルトよりなる支持体の温度を
25℃に制御し、ウェブ中の残留溶媒量100重量%に
なるまで溶媒を蒸発して剥離した。
【0049】剥離直後からフィルムのMD方向(走行方
向=縦方向)にフィルムを、フィルム幅に対して150
Nの力で引っ張る。該張力をかけた状態のまま、直ちに
温度70℃の環境に移し、残留溶媒の比率が30%にな
るまで乾燥させた。その後、MD方向の張力は保持した
まま、フィルムのTD方向(横方向)へフィルムを、4
%延伸しながら残留溶媒15%まで乾燥させる。このと
きの系内の温度は110℃とした。最後に110〜13
0℃で乾燥し、厚さ40μmの各種セルローストリアセ
テートフィルムを作製した。
【0050】(セルローストリアセテートの分子量測定
及び分子量分布の算出)下記に示す装置・材料を用い
て、ゲル濾過クロマトグラフィー法によりセルロースト
リアセテートの重量平均分子量Mw及び数平均分子量M
n分子量を測定し、分子量分布Mw/Mnを算出した。
得られた結果を表1に示した。
【0051】ゲル濾過クロマトグラフィー 溶媒(溶離液):ジクロロメタン カラム名 :昭和電工製 GPCk806−GPCk8
05−GPCk803(3本) 試料濃度:0.1(重量%) 流量:1.0(ml/分) 試料注入量:100(μl) 標準試料:ポリスチレン(Mw:500万〜670万) 温度:25℃ 検出:RI(示差屈折率計) (弾性率測定)つぎに、上記実施例1〜8及び比較例1
〜9の各種セルローストリアセテートフィルムを、温度
23℃±2℃、相対湿度50±5%の条件で、24時間
以上放置したサンプルを、フィルムのMD方向(走行方
向=縦方向)及びTD方向(横方向)が、それぞれが長
手となるように幅10mm×長さ200mmにカットす
る。
【0052】フィルムのMD方向及びTD方向の弾性率
の測定は、JIS K7217に則り、つぎのようにし
て行なった。
【0053】すなわち、引っ張り試験器(ミネベア社
製、TG−2KN)を用い、チャッキング圧:0.25
MPa、標線間距離:100±10mmで、上記欠くサ
ンプルをセットし、引っ張り速度:100±10mm/
分の速度で引っ張る。
【0054】その結果、得られた引張応力−歪み曲線か
ら、弾性率算出開始点を10N、終了点を30Nとし、
その間に引いた接線を外挿し、弾性率を算出した。得ら
れた結果を表1にあわせて示した。
【0055】
【表1】
【0056】実施例9〜11上記実施例4のセルロース
トリアセテートのドープを用い、フィルムの膜厚が表2
に記載のものとなるようにドープ量を調整して、実施例
9〜11のセルローストリアセテートフィルムを作製し
た。
【0057】つぎに、これらのセルローストリアセテー
トフィルムについて、フィルムのMD方向及びTD方向
の弾性率を上記実施例1の場合と同様に算出し、得られ
た結果を、実施例4の結果とあわせて表2に示した。
【0058】
【表2】
【0059】この表2の結果から明らかなように、乾燥
後のフィルム膜厚が20〜80μmの範囲で、MD方向
及びTD方向の弾性率の向上の効果が大きいことが分か
った。特にフィルム膜厚が40〜60μmの範囲におい
てMD方向及びTD方向の弾性率のバランスが良く、高
い弾性率のフィルムが作製された。
【0060】実施例12〜14及び比較例10〜12 上記実施例5のセルローストリアセテートのドープを用
い、流延から剥離までの時間を変化させ、張力をかけ始
める時点でのフィルムに残留する溶媒量の違いで、弾性
率がどのように変化するかを検討した。乾燥後のフィル
ムの膜厚は40μmとなるように、実施例12〜14及
び比較例10〜12のセルローストリアセテートフィル
ムをそれぞれ作製した。
【0061】つぎに、これらのセルローストリアセテー
トフィルムについて、フィルムのMD方向及びTD方向
の弾性率を上記実施例1の場合と同様に算出し、得られ
た結果を、剥離時の残留溶媒量と共に、表3に示した。
【0062】
【表3】
【0063】この表3の結果から明らかなように、フィ
ルム剥離時の残留溶媒量が140%の比較例10では、
剥離ロールにフィルムの剥離残りが多く発生し、弾性率
を評価できる品質のサンプルを得ることができなかっ
た。一方、フィルム剥離時の残留溶媒量が10%と3%
の比較例11と比較例12では、実質的にフィルムの延
伸が起こらず、フィルムの弾性率には変化が生じなかっ
た。これに対し、フィルムに張力がかかり始めるときの
残留溶媒量が40〜120%の範囲の本発明の実施例1
2〜14においては、フィルムのMD方向及びTD方向
の弾性率の向上の効果が大きいことが認められた。
【0064】評価試験 上記本発明の実施例のセルロースエステルフィルムの偏
光板保護フィルムとしての性能を評価するために、テス
トを行なった。
【0065】本発明の実施例1、実施例6、及び実施例
8によるセルロースエステルフィルム、並びにフィルム
のMD方向及びTD方向の弾性率の向上がみられるが、
セルロースエステルフィルムの分子量分布Mw/Mnが
本発明の範囲外である比較例3、比較例6、及び比較例
7のセルロースエステルフィルムを用いて、偏光板を作
製する。
【0066】厚さ120μmのポリビニルアルコールフ
ィルムをヨウ素1kg、ホウ酸4kgを含む水溶液10
0kgに浸漬し、50℃で6倍に延伸して、偏光膜を作
った。この偏光膜の両面に、アルカリケン化処理を行な
ったセルロースエステルフィルム試料を、完全ケン化型
ポリビニルアルコール5%水溶液を粘着剤としてそれぞ
れ貼り合わせ、偏光板を作製した。
【0067】ついで、10cm×10cmの偏光板試料
2枚を、80℃、90%RHの条件下で、50時間、熱
処理し、直交状態としたときの縦又は横の中心線部分の
どちらか大きい方の「縁の白ヌケ」部分の長さを測定
し、下記の評価基準にて偏光板として使用可能か、どう
かを判定した。
【0068】なおここで、「縁の白ヌケ」とは、直交状
態で光を通さない偏光板の縁の部分が、光を通す状態に
なることで、目視で判定することができる。従って、偏
光板の状態では、縁の部分の表示が見えなくなる故障と
なる。
【0069】 ◎:縁の白ヌケが3%未満 (偏光板として全く問題がない) ○:縁の白ヌケが3%以上10%未満 (偏光板としてあまり問題がない) △:縁の白ヌケが10%以上20%未満(偏光板としてなんとか使える) ×:縁の白ヌケが20%以上 (偏光板として問題がある) 得られた結果を、表4に示した。
【0070】
【表4】
【0071】この表4の結果から明らかなように、本発
明の実施例によるセルロースエステルフィルムを用いて
作製した偏光板は、実用上、全く問題がないものであっ
た。従って、偏光板の収縮やそれによる液晶セルのガラ
スとの剥離に起因する偏光板の「白ヌケ」と呼ばれる光
漏れの発生を防止することができ、液晶画像表示装置
(LCD)の性能を充分に保持することができること
が、明らかである。
【0072】これに対し、比較例3、比較例6、及び比
較例7のセルロースエステルフィルムを用いて作製した
偏光板では、偏光板の縁の白ヌケ部分が多く、これによ
って偏光板の縁の部分の表示が見えなくなる故障が生じ
るものであった。
【0073】
【発明の効果】本発明によるセルロースエステルフィル
ムは、上述のように、数平均分子量Mnが90000〜
180000の範囲にあるセルロースエステルであっ
て、重量平均分子量Mwを数平均分子量Mnで徐した分
子量分布Mw/Mnが1.8〜3.0であり、かつ23
0000<Mw<380000であるセルロースエステ
ルを用いて溶液流延製膜法によりフィルムを作製した
後、延伸することにより製造したことを特徴とするもの
で、本発明のセルロースエステルフィルムによれば、偏
光板保護フィルムとしてのセルロースエステルフィルム
の弾性率を高くすることができ、ひいては偏光板の収縮
を抑制することができ、これによって偏光板の収縮やそ
れによる液晶セルのガラスとの剥離に起因する偏光板の
「白ヌケ」と呼ばれる光漏れの発生を未然に防止するこ
とができ、液晶画像表示装置(LCD)の性能を充分に
保持することができるという効果を奏する。
【0074】また、本発明によるセルロースエステルフ
ィルムの製造方法は、上述のように、数平均分子量Mn
が90000〜180000の範囲にあるセルロースエ
ステルであって、重量平均分子量Mwを数平均分子量M
nで徐した分子量分布Mw/Mnが1.8〜3.0であ
り、かつ230000<Mw<380000であるセル
ロースエステルを用いて溶液流延製膜法によりフィルム
を作製し、このフィルムの残留溶媒量が、乾燥フィルム
重量に対して40〜120%の範囲にあるときに延伸す
ることを特徴とするもので、本発明の方法によれば、セ
ルロースエステルの分子量分布調整、及び一定範囲の残
留溶媒量が存する状態での延伸により、セルロースエス
テルフィルムの弾性率をアップすることができて、偏光
板保護フィルムとして優れた性能を有するセルロースエ
ステルフィルムを製造することができるという効果を奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA27 BB33 BB43 BB51 BC14 BC22 2H091 FA08 FB02 FC07 FC21 FC29 FC30 GA17 LA03 LA04 LA11 LA12 LA16 4F071 AA09 AA81 AH19 BB02 BB07 BC01 BC12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量Mnが90000〜180
    000の範囲にあるセルロースエステルであって、重量
    平均分子量Mwを数平均分子量Mnで徐した分子量分布
    Mw/Mnが1.8〜3.0であり、かつ230000
    <Mw<380000であるセルロースエステルを用い
    て溶液流延製膜法によりフィルムを作製した後、延伸す
    ることにより製造したことを特徴とする、セルロースエ
    ステルフィルム。
  2. 【請求項2】 溶液流延製膜法によって作製した後、延
    伸したセルロースエステルフィルムの乾燥後の膜厚が、
    20〜80μmの範囲であることを特徴とする、請求項
    1のセルロースエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 数平均分子量Mnが90000〜180
    000の範囲にあるセルロースエステルであって、重量
    平均分子量Mwを数平均分子量Mnで徐した分子量分布
    Mw/Mnが1.8〜3.0であり、かつ230000
    <Mw<380000であるセルロースエステルを用い
    て溶液流延製膜法によりフィルムを作製し、このフィル
    ムの残留溶媒量が、乾燥フィルム重量に対して40〜1
    20%の範囲にあるときに延伸することを特徴とする、
    セルロースエステルフィルムの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005054100A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Konica Minolta Opto Inc セルロースエステルフィルム、ハードコートフィルム及び反射防止フィルム

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