JP2003306097A - 車両外置きエアバック装置 - Google Patents
車両外置きエアバック装置Info
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Abstract
ントピラー21に倣わせてエアバッグ43を縦長状に膨
出展開させるピラー用エアバッグ装置40において、エ
アバッグ43の上端部48に、膨出展開させたエアバッ
グ43の圧力が一定圧力を超えたときに開いて所定圧力
にするリリース弁44を備えた。 【効果】 エアバッグで衝突物の一部分を受け、その後
にエアバッグで衝突物の他の部分を受けたとしても、エ
アバックは一定圧に保つことができる。この結果、車両
用外置きエアバッグ装置に、二次衝突が発生しても衝突
物を十分に保護することができる。また、エアバッグの
上端部は衝突物が当たる可能性の低い部分であり、エア
バッグの上端部にリリース弁を設けることで、衝撃吸収
の妨げにならない。
Description
て展開させる車両用外置きエアバック装置に関する。
えば特開平7−108903号公報「ピラーエアバッ
グ装置」や特開平10−71923号公報「車両用エ
アバッグ装置」が知られている。上記は、同公報の図
1及び図2によれば、フロントバンパ12に取付けた歩
行者衝突検出センサ13(符号は公報に記載の符号を流
用した)と、この歩行者衝突検出センサ13が所定の検
出結果を得たときに爆発させるインフレータ19と、こ
のインフレータ19でフロントピラー17の外側に膨張
展開させるピラーエアバッグ18とから構成したピラー
エアバッグ装置である。
レータ7で膨張展開させるエアバッグ6と、このエアバ
ッグ6の根本近傍に開けることでエアバッグ6の圧力を
所定範囲の圧力に保つベントホール12と、エアバッグ
6の圧力が所定圧力に達するまでベントホール12を塞
ぐカバー13とから構成した車両用エアバッグ装置であ
る。
ーエアバッグ装置では、ピラーエアバッグ18の圧力が
高まった状態で衝突物がピラーエアバック18に当たる
ことになり、衝突物は大きな衝撃を受けたり、跳ね返さ
れたりすることになり、十分に衝撃を吸収することはで
きないこともある。また、上記の車両用エアバッグ装
置では、エアバッグ6の根本近傍にベントホール12が
位置するので、ベントホール12はインフレータ7の設
定位置にも近く、エアーバッグ6の内圧を保つ観点から
すると、エアバッグ6を膨張展開するガスの不必要な流
失が多いことになる。これではインフレータ7の量も増
加するばかりである。
十分に吸収できるとともに、ガスの不必要な流失を抑え
ることのできる車両用外置きエアバック装置を提供する
ことにある。
に請求項1は、フロントピラーの外方に、且つフロント
ピラーに倣わせてエアバッグを縦長状に膨出展開させる
車両用外置きエアバッグ装置において、エアバッグの上
端部に、膨出展開させたエアバッグの圧力が一定圧力を
超えたときに開いて所定圧力にするリリース弁を備えた
ことを特徴とする。
突し、この状態で衝突物の他の部分が二次衝突をした場
合を想定する。一般的に、衝突物の一部分がエアバッグ
装置に衝突した状態ではエアバッグ内の圧力は増加す
る。このエアバッグ内の圧力が増加した状態で衝突物の
他の部分が二次衝突をすれば、この衝突物の他の部分の
衝撃を十分に吸収することはできない。そこで、膨出展
開させたエアバッグの圧力が一定圧力を超えたときに開
いて所定圧力にするリリース弁を備えることで、先ず、
エアバッグで衝突物の一部分を受け、その後にエアバッ
グで衝突物の他の部分を受けたとしても、エアバックは
一定圧に保つことができる。この結果、車両用外置きエ
アバッグ装置に、二次衝突が発生しても衝突物を十分に
保護することができる。また、エアバッグの上端部は衝
突物が当たる可能性の低い部分であり、エアバッグの上
端部にリリース弁を設けることで、衝撃吸収の妨げにな
らない。
スのガス注入口を、エアバッグの下端部に配置したこと
を特徴とする。エアバッグに注入する膨出ガスのガス注
入口を、エアバッグの下端部に配置することで、リリー
ス弁をガス注入口から離すことができ、不必要な膨出ガ
スの流出を回避することができる。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車両外置きエアバック
装置を搭載した車両の斜視図であり、10は車両、11
は車体、12は前輪、13はフロントバンパ、14はヘ
ッドライト、15はボンネット、16はフロントガラ
ス、17はドア、18はドアミラー、19はルーフ、2
1はフロントピラー、22は左右のフロントピラー2
1,21に掛け渡すとともに、フロントガラス16の下
端から前方に延ばすことでボンネット15の後端とフロ
ントガラス16との間を塞ぐカウルを示す。車両用外置
きエアバッグ装置としてのピラー用エアバッグ装置40
は、カウル22に収納し、必要に応じてカウル22から
膨出展開させ、フロントピラー21の前面廻りを覆うこ
とで、衝突物の衝撃を吸収するものであり、以下、その
詳細を述べる。
装置を組み込んだエアバッグシステムのシステム図であ
り、エアバッグシステム30は、運転者の保護をする運
転者用エアバッグ31と、乗員を保護する乗員用エアバ
ッグ32と、車両10の衝撃を検知する加速度センサ3
3と、膨出展開させることでフロントピラー21,21
の前面廻りを覆うピラー用エアバッグ装置40,40
(奥側の40は付図示)と、フロントバンパ13に衝突
物が当たったことを検知する検知センサ34と、この検
知センサ34の情報でピラー用エアバッグ装置40,4
0を膨出展開させるとともに加速度センサ33の情報で
運転者用エアバッグ31及び乗員用エアバッグ32を膨
出展開させるECU(制御部)35と、からなる。
した場合に、ECU(制御部)35からの信号でピラー
用エアバッグ装置40,40を膨出展開させ、加速度セ
ンサ33で所定の値を超える車両10の衝撃を検知した
場合に、ECU(制御部)35からの信号で運転者用エ
アバッグ31及び乗員用エアバッグ32を膨出展開させ
る。
装置の側面図であり、ピラー用エアバッグ装置40のセ
ット状態を示す。ボンネット15の後端部とフロントガ
ラス16の下端部との間を塞ぐカウル22は、天井2
4、前板25、底板26及び後板27から構成する車両
幅方向に延ばした略筒状の部材であり、天井24にピラ
ー用エアバッグ装置40をセットするとともに膨出展開
可能な開口28を形成したものである。ピラー用エアバ
ッグ装置40は、開口28に上部を臨ませ、下部をカウ
ル22の底板26に取付け、開口28をピラー用エアバ
ッグ装置40の膨出展開時に外れるリッド29で塞いだ
構造である。
装置の斜視図であり、ピラー用エアバッグ装置40は、
カウル22の底板26に取付けるベース部材41と、こ
のベース部材41内に収納したインフレータ42と、こ
のインフレータ42を爆発させることで膨出展開させる
縦長状のエアバッグ43と、このエアバッグ43の上端
部48に取付けることで、膨出展開させたエアバッグ4
3が一定圧力を超えたときに開いて所定圧力にするリリ
ース弁44と、からなる。なお、46はエアバッグの下
端部49に配置した膨出ガスのガス注入口、47はベー
ス部材41をカウル22の底板に固定するボルトであ
る。
ース弁44は、エアバッグ43の上端部48に取付ける
ハウジング51と、このハウジング51に移動可能に収
納したボール52と、このボール52を押圧する圧縮ば
ね53と、からなる。ハウジング51は、ボール52及
び圧縮ばね53を収納する収納部55と、膨出ガスを導
入する導入孔56と、エアバッグ43の圧力が所定圧を
超えたときにボール52をエアバッグ43外に排出する
とともにエアバッグ43内の圧力を所定圧にするガス抜
き孔57と、を備える。
は、フロントピラー21(図1参照)の外方に、且つフ
ロントピラー21に倣わせてエアバッグ43を縦長状に
膨出展開させるピラー用エアバッグ装置において、エア
バッグ43の上端部48に、膨出展開させたエアバッグ
43の圧力が一定圧力を超えたときに開いて所定圧力に
するリリース弁44を備えたものであると言える。
衝突し、この状態で衝突物の他の部分が二次衝突をした
場合を想定する。一般的に、衝突物の一部分がエアバッ
グ装置に衝突した状態ではエアバッグ内の圧力は増加す
る。このエアバッグ内の圧力が増加した状態で衝突物の
他の部分が二次衝突をすれば、この衝突物の他の部分の
衝撃を十分に吸収することはできない。
圧力が一定圧力を超えたときに開いて所定圧力にするリ
リース弁44を備えることで、先ず、エアバッグ43で
衝突物の一部分を受け、その後にエアバッグ43で衝突
物の他の部分を受けたとしても、エアバック43は一定
圧に保つことができる。この結果、ピラー用エアバッグ
装置40に、二次衝突が発生しても衝突物を十分に保護
することができる。また、エアバッグ43の上端部48
は衝突物が当たる可能性の低い部分であり、エアバッグ
43の上端部48にリリース弁44を設けることで、衝
撃吸収の妨げにならない。
エアバッグ43に注入する膨出ガスのガス注入口46
を、エアバッグ43の下端部49に配置したものである
とも言える。エアバッグ43に注入する膨出ガスのガス
注入口46を、エアバッグ43の下端部49に配置する
ことで、リリース弁44をガス注入口46から離すこと
ができ、不必要な膨出ガスの流出を回避することができ
る。
ミング設定の一例を示す。図6(a)〜(d)は本発明
に係る車両外置きエアバッグ装置を組み込んだエアバッ
グシステムの作動タイミング図である。(a)におい
て、フロントバンパ13に衝突物Sが衝突し、この衝突
物Sを検知センサ34が感知し、検知センサ34からE
CU(制御部)35に衝突物Sを感知した信号を送り、こ
の信号に基づいてECU(制御部)35からインフレー
タ42(図5参照)を爆発させる信号を送り、エアバッ
グ43を膨出展開させる。
5ms後からピラー用エアバッグ装置40の膨出展開を
開始し、検知後65msで完了させる。シュミレーショ
ンの結果、比較的大きな衝突物では100msを超え1
20ms以下で膨出展開したエアバッグ43に到達し、
中くらいの衝突物では120msを超え160ms以下
で膨出展開したエアバッグ43に到達し、又比較的小さ
な衝突物では160msを超え170ms以下で膨出展
開したエアバッグ43に到達する。そこで、65〜16
0msの間はエアバッグ43の内圧を保持して衝突物S
の衝撃吸収をするように設定する。
衝突した場合には、運転者や乗員の保護のために、運転
者用エアバッグ31及び乗員用エアバッグ32を膨出展
開させる必要があり、加速度センサ33が衝撃を感知す
るとECU(制御部)35の指示で運転者用エアバッグ
31及び乗員用エアバッグ32を膨出展開させる。
したことを検知する10ms後から運転者用エアバッグ
31及び乗員用エアバッグ32を膨出展開を開始し、検
知後50msで完了させる。シュミレーションの結果、
運転者(又は乗員)は、50msを超え100ms以下
で運転者用エアバッグ31(又は乗員用エアバッグ3
2)に当たる。従って、50〜60msの間は運転者用
エアバッグ31(又は乗員用エアバッグ32)を保持す
るようにし、衝撃吸収するようにした。
の作用を次に説明する。図7(a)〜(c)は本発明に
係る車両用外置きエアバッグ装置の第1作用説明図であ
る。(a)において、フロントバンパ13に衝突物Sが
衝突し、この衝突物Sを検知センサ34(図2参照)で
感知し、検知センサ34からECU(制御部)35(図2
参照)に衝突物Sを感知した信号を送り、この信号に基
づいてECU(制御部)35からインフレータ42(図
5参照)を爆発させる信号を送り、エアバッグ43を矢
印の如く膨出展開させる。
物Sは跳ね上げられ、先ず、衝突物Sの一部分が矢印
の如くエアバッグ43に当たり、このエアバッグ43で
衝撃の吸収を図る。このときに、エアバッグ43に取付
けたリリース弁44を開放してなエアバッグ43の内圧
をと持つことができる。
印の如くエアバッグ43に当たる。先にも述べた通
り、エアバッグ43はリリース弁44を備えるので、所
定の内圧を保つことができる。この結果、衝突物Sの他
の部分の衝撃を十分に吸収することができる。
外置きエアバッグ装置の第2作用説明図であり、リリー
ス弁44の動作を説明する。(a)において、エアバッ
グ43を膨出展開した膨出ガスの圧力が矢印a1〜a3
の如く導入孔56廻りに加わる。(b)において、エア
バッグ43の内圧が所定の圧力を超えると、リリース弁
44のボール52を矢印bの如く押し上げる。(c)に
おいて、膨出ガスが矢印cの如くガス抜き孔57からエ
アバック43外に噴出するとともに、ボール52はガス
抜き孔57から外部に排出される。
の圧力が一定圧力を超えたときに開いて所定圧力にする
リリース弁44を備えることで、先ず、エアバッグ43
で衝突物S(図7参照)の一部分を受け、その後にエア
バッグ43で衝突物Sの他の部分を受けたとしても、エ
アバック43は一定圧に保つことができる。この結果、
ピラー用エアバッグ装置40(図5参照)に、二次衝突
が発生しても衝突物を十分に保護することができる。
外置きエアバッグ装置の側面図であり、車両用外置きエ
アバッグ装置としてのピラー用エアバッグ装置60は、
フロントピラー61に収納するエアバッグ43と、この
エアバッグ63を膨出展開させるインフレータ62とか
らなり、エアバッグ63は、膨出展開させたエアバッグ
の圧力が一定圧力を超えたときに開いて所定圧力にする
リリース弁としての縫い合せ部64,64を備える。
実施の形態の車両外置きエアバッグ装置の作用説明図で
ある。(a)において、衝突物S1を感知することでイ
ンフレータ62を爆発させ、フロントピラー61からエ
アバッグ63を膨出展開させる。(b)において、衝突
物S1がエアバッグ63に当たることでエアバッグ63
の内圧が増加する。(c)において、エアバッグ63の
内圧が所定の圧力を超えることで、縫い合せ部64,6
4が裂け、エアバッグ63の内圧を所定の圧力にする。
の圧力が一定圧力を超えたときに裂けて所定圧力にする
縫い合せ部64,64を備えることで、エアバック63
は一定圧に保つことができる。この結果、車両用外置き
エアバッグ装置60に、二次衝突が発生しても衝突物を
十分に保護することができる。
に、リリース弁としての縫い合せ部64を2個として
が、これに限るものではなく、1個又は3個以上の縫い
合せ部を設けたものであってもよい。また、これらの縫
い合せ部が裂ける強度を変化させた複数の縫い合せ部を
組み合わせたものであってもよい。
する。請求項1では、エアバッグの上端部に、膨出展開
させたエアバッグの圧力が一定圧力を超えたときに開い
て所定圧力にするリリース弁を備えたので、エアバッグ
で衝突物の一部分を受け、その後にエアバッグで衝突物
の他の部分を受けたとしても、エアバックは一定圧に保
つことができる。この結果、車両用外置きエアバッグ装
置に、二次衝突が発生しても衝突物を十分に保護するこ
とができる。また、エアバッグの上端部は衝突物が当た
る可能性の低い部分であり、エアバッグの上端部にリリ
ース弁を設けることで、衝撃吸収の妨げにならない。
ガスのガス注入口を、エアバッグの下端部に配置したの
で、リリース弁をガス注入口から離すことができる。こ
の結果、不必要な膨出ガスの流出を回避することができ
る。
した車両の斜視図
込んだエアバッグシステムのシステム図
図
図
込んだエアバッグシステムの作動タイミング図
1作用説明図
2作用説明図
バッグ装置の側面図
アバッグ装置の作用説明図
きエアバッグ装置(ピラー用エアバッグ装置)、43,
63…エアバッグ、44…リリース弁、46…ガス注入
口、48…上端部、49…下端部、64…リリース弁
(縫い合せ部)。
Claims (2)
- 【請求項1】 フロントピラーの外方に、且つフロント
ピラーに倣わせてエアバッグを縦長状に膨出展開させる
車両用外置きエアバッグ装置において、 この車両外置きエアバック装置は、前記エアバッグの上
端部に、膨出展開させたエアバッグの圧力が一定圧力を
超えたときに開いて所定圧力にするリリース弁を備えた
ことを特徴とする車両外置きエアバック装置。 - 【請求項2】 前記エアバッグに注入する膨出ガスのガ
ス注入口を、前記エアバッグの下端部に配置したことを
特徴とする請求項1記載の車両外置きエアバック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002110337A JP3953870B2 (ja) | 2002-04-12 | 2002-04-12 | 車両のエアバックシステム |
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JP3953870B2 JP3953870B2 (ja) | 2007-08-08 |
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Cited By (2)
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-
2002
- 2002-04-12 JP JP2002110337A patent/JP3953870B2/ja not_active Expired - Fee Related
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