JP2003305747A - 浴室カウンタおよびその製造方法 - Google Patents

浴室カウンタおよびその製造方法

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JP2003305747A JP2002116373A JP2002116373A JP2003305747A JP 2003305747 A JP2003305747 A JP 2003305747A JP 2002116373 A JP2002116373 A JP 2002116373A JP 2002116373 A JP2002116373 A JP 2002116373A JP 2003305747 A JP2003305747 A JP 2003305747A
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Tomomi Hasegawa
智巳 長谷川
Haruhiko Ae
晴彦 阿江
Yasumasa Shibata
康雅 柴田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種類の熱可塑性材で一体成形された浴室カ
ウンタおよびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 浴室カウンタの製造方法は、浴室壁面に
取り付け可能な浴室カウンタ30を平板状の天板部31
と、この天板部31の下面を浴室壁面から支持する支持
部32とで構成し、天板部31を第1熱可塑性材で成形
するとともに、支持部32を第1熱可塑性材と異なる色
彩または性質を有する第2熱可塑性材で一体成形する。
具体的には、第1熱可塑性材および第2熱可塑性材のう
ち成形収縮率が高い方を1次射出空間に射出し、その
後、第1熱可塑性材および第2熱可塑性材のうち成形収
縮率が低い方を2次射出空間に射出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、異なる色
彩または性質を有する2種類の熱可塑性材で形成される
浴室カウンタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来、浴室に設けられる浴室カウンタは、
例えば、天板部とこの天板部を支持する支持部とを含ん
で構成され、意匠性上の理由から天板部と支持部とで異
なる色彩とする場合や、耐衝撃性、耐熱性等を向上させ
るために天板部と支持部とを異なる材質とする場合があ
る。このような浴室カウンタは、例えば、天板部および
支持部をそれぞれ形成した後、これら2つの部品を接合
することによって製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、天板部および支持部をそれぞれ製造する製造工
程と、これら2つの部品を接合する接合工程との2工程
となるため、コストが増大していた。
【0004】本発明の目的は、2種類の熱可塑性材で一
体成形された浴室カウンタおよびその製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の浴室カウンタおよびその製造方法は、次の
構成を採用する。本発明の浴室カウンタの製造方法は、
浴室壁面に取り付け可能で、平板状の天板部と、この天
板部の下面を前記浴室壁面から支持する支持部とを備え
る浴室カウンタを製造する方法であって、前記天板部を
第1熱可塑性材で成形するとともに、前記支持部を前記
第1熱可塑性材と異なる色彩または性質を有する第2熱
可塑性材で一体成形することを特徴とする。ここで、前
記支持部を石目調の外観としてもよい。
【0006】本発明の浴室カウンタの製造方法法で用い
られる第1熱可塑性材および第2熱可塑性材は、電気的
特性、耐熱性、耐衝撃性、耐候性等の性質や色彩が異な
るものである。第1熱可塑性材としては、透明性を有す
る樹脂が好ましく、添加剤として光輝剤を含有している
ことがより好ましい。具体的には、PS(ポリスチレ
ン)、ABS樹脂(アクリロニトリル‐ブタジエン‐ス
チレン共重合体)、PMMA(ポリメタクリル酸メチ
ル)、PC(ポリカーボネート)やこれらのアロイ等が
挙げられるが、PS系、ABS樹脂が好ましく、GPP
S(一般用ポリスチレン)とSPS(シンジオタクチッ
クポリスチレン)とのアロイ、またはHIPS(耐衝撃
性ポリスチレン)とSPSとのアロイがより好ましい。
【0007】第1熱可塑性材としてGPPS/SPSア
ロイまたはHIPS/SPSアロイを用いる場合は、耐
溶剤性を最大限に発現させるために、成形部(天板部)
表面から深さ0.5mmまでの相対結晶化度を30%以
下にすると良い。この相対結晶化度は、好ましくは20
%以下、より好ましくは10%以下である。相対結晶化
度が30%を超えると、成形品の耐薬品性、耐溶剤性を
十分に発現させることは困難であり、さらに成形品の光
沢低下や物性低下を伴う場合がある。
【0008】結晶化度を制御する方法としては、樹脂温
度、金型温度、冷却速度、シンジオタクチックポリスチ
レン成分のデザイン、添加剤、シンジオタクチックポリ
スチレン成分の比率、アタクチックポリスチレン成分の
分子量や添加量を制御する方法が挙げられる。シンジオ
タクチックポリスチレンの融点については、特に制限は
ないが、好ましくは270℃以下、より好ましくは25
0℃以下である。融点が270℃を超えると、成形時に
280〜300℃の温度を必要とするため、組成物の成
形性悪化、熱劣化による物性低下等を引き起こすおそれ
がある。
【0009】GPPSまたはHIPS成分とSPS成分
との合計量100重量部中、SPS成分の配合量は90
〜5重量部であるが、好ましくは80〜10重量部、よ
り好ましくは50〜15重量部である。SPS成分の配
合量が5重量部未満の場合は、耐溶剤性が余り向上せ
ず、90重量部を超えた場合は、成形温度を高くせざる
を得ず、組成物の熱劣化、成形サイクルの長期化等のお
それがある。
【0010】また、第2熱可塑性材としては、HIPS
(耐衝撃性ポリスチレン)が好ましい。さらに、第1熱
可塑性材と第2熱可塑性材との組み合わせとしては、第
1熱可塑性材としてHIPS/SPSを用い、第2熱可
塑性材としてHIPSを用いるのが好ましい。このよう
にすれば、第1熱可塑性材と第2熱可塑性材との接着面
での強度不足を改善できる。
【0011】以上の浴室カウンタの製造方法において、
前記キャビティを2つの可動ブロックで閉鎖するキャビ
ティ閉鎖工程と、前記一方の可動ブロックを前記キャビ
ティに対して離隔させることによって1次射出空間を形
成し、この1次射出空間に前記第1熱可塑性材および前
記第2熱可塑性材のうち一方を射出する1次射出工程
と、前記他方の可動ブロックを前記キャビティに対して
離隔させることによって2次射出空間を形成し、この2
次射出空間に前記第1熱可塑性材および前記第2熱可塑
性材のうち他方を射出する2次射出工程とを備えている
ことが好ましい。また、前記射出された第1熱可塑性材
内部にガスを注入して中空部を形成するガス注入工程を
備えていることが好ましい。
【0012】本発明によれば、まず、2つの可動ブロッ
クでキャビティを閉鎖した後、一方の可動ブロックを移
動させて1次射出空間を形成する。次に、第1熱可塑性
材および第2熱可塑性材のうち、例えば、成形収縮率が
高い方を1次射出空間に射出する。続いて、他方の可動
ブロックを移動させて2次射出空間を形成し、第1熱可
塑性材および第2熱可塑性材のうち、例えば、成形収縮
率が低い方を2次射出空間に射出する。このとき、キャ
ビティ内に射出されて溶融状態にある1次熱可塑性材の
厚肉部の内部にガスを注入して中空部を形成する。
【0013】したがって、2次材が2次射出空間から1
次射出空間側に漏出することがないから、天板部と支持
部との間の見切り線の乱れや、成形品側面部のバリの発
生を防止しつつ、浴室カウンタを一体成形できる。
【0014】また、第1熱可塑性材として透明性を有す
る樹脂を用いたので、成形品に深み感を持たせることが
できる。また、可動ブロックをキャビティに対して離隔
させることによって2次射出空間を形成するコアバック
方式を採用したので、可動ブロックをキャビティ内で回
転させることによって2次射出空間を形成するコア回転
方式に比べ、可動ブロック、可動ブロックの駆動装置、
キャビティ等を小型化できる。第1熱可塑性材の内部に
中空部を形成したので、浴室カウンタの天板部の薄肉化
および軽量化、材料量の低減、残留応力の低減、ひけの
防止等を実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に
係る浴室カウンタの製造方法に用いられる射出成形機1
の断面図が示されている。射出成形機1は、キャビティ
2が設けられた固定ダイプレート3と、固定ダイプレー
ト3に複数のタイバー6を介して連結された固定プレー
ト5と、固定ダイプレート3と固定プレート5の間にタ
イバー6に沿って進退可能に設けられかつ可動ブロック
11A,11Bを支持する移動ダイプレート7とを備え
ている。
【0016】固定プレート5には型締め装置9が設けら
れ、この型締め装置9は、ピストンロッド4Aを有する
型締めシリンダ4と、シリンダ4のピストンロッド4A
の進退に伴って移動ダイプレート7を固定ダイプレート
3に対して進退させるトグル機構8とを備えている。こ
の型締め装置9により、固定ダイプレート3と移動ダイ
プレート7とは、互いに接近、離隔可能とされている。
【0017】移動ダイプレート7は、可動ブロック11
A,11Bを移動ダイプレート7に対して進退させる進
退機構10を備えている。進退機構10は、移動ダイプ
レート7上に設けられた第1盤部材12と、この第1盤
部材12からキャビティ2に向かって延びるガイドバー
14と、ガイドバー14に沿って移動可能に設けられた
第2盤部材13と、第1盤部材12に設けられ可動ブロ
ック11A,11Bを進退させるシリンダ15A,15
Bとを備えている。
【0018】シリンダ15A,15Bはピストンロッド
16A,16Bを有し、このピストンロッド16A,1
6Bの先端は、第2盤部材13に設けられた挿通孔を通
って可動ブロック11A,11Bに連結されている。し
たがって、ピストンロッド16A,16Bを進退させる
ことにより、2つの可動ブロック11A,11Bは、ガ
イドバー14に平行に移動して、移動ダイプレート7に
対してそれぞれ接近、離隔する。これらシリンダ15
A,15Bは、それぞれ油圧ユニット27に接続され、
別々に制御される。
【0019】以上の射出成形機1によれば、シリンダ4
を制御することによって、移動ダイプレート7を固定ダ
イプレート3に向かって進退させ、可動ブロック11A
と可動ブロック11Bとを、一体としてキャビティ2に
対して進退させることができる。また、油圧ユニット2
7を制御することによって、移動ダイプレート7を移動
させずに、可動ブロック11Aおよび可動ブロック11
Bを個別にキャビティ2に対して進退させることができ
る。
【0020】図2には、キャビティ2および可動ブロッ
ク11A,11Bの拡大断面図が示されている。キャビ
ティ2および2つの可動ブロック11A,11Bは、浴
室カウンタ30を一体成形するための金型である。浴室
カウンタ30は、図3に示すように、天板部31および
支持部32を有し、浴室壁面33に取り付けられるもの
である。なお、図示しないが、支持部32にリブを形成
するために、可動ブロック11Bに溝を設けてもよい。
可動ブロック11Aは、キャビティ2に対して所定寸法
aだけ後退した状態であり、可動ブロック11Bは、キ
ャビティ2を完全に閉鎖した状態である。この状態で
は、可動ブロック11Aとキャビティ2との間に浴室カ
ウンタ30の天板部31を形成するための1次射出空間
12Aが形成されている。
【0021】この状態から、可動ブロック11Bを所定
寸法bだけ後退させると(図2中1点鎖線で示す)、可
動ブロック11Bとキャビティ2との間に、浴室カウン
タ30の支持部32を形成するための2次射出空間12
Bが形成される。
【0022】キャビティ2には、第1熱可塑性材を射出
する射出装置28Aおよび第2熱可塑性材を射出する射
出装置28A,28Bの射出ノズルがスプルーブッシュ
22A,22Bを通して接続されている。可動ブロック
11Aには、1次射出空間12Aに充填された第1熱可
塑性材の内部にガスを充填するためのガスピン20Aが
埋設されている。
【0023】図1に戻って、ガスピン20Aには、ガス
を供給するガス注入装置21Aが接続されている。これ
らガス注入装置21A、油圧ユニット27および射出装
置28A,28Bは、制御装置29で制御される。
【0024】次に本実施形態に係る射出成形機1の動作
について説明する。まず、型締め装置9により移動ダイ
プレート7を前進させてキャビティ2を完全に閉鎖す
る。この状態から、シリンダ15Aにより、可動ブロッ
ク11Aを所定寸法aだけ後退させ、1次射出空間12
Aを形成する。次いで、1次射出空間12Aに、射出装
置28Aから溶融した第1熱可塑性材を射出する。
【0025】キャビティ2内に射出されて溶融状態にあ
る第1熱可塑性材の厚肉部(ガスチャンネル)の内部に
ガスピン20Aを通してガスを注入して、第1熱可塑性
材内部に中空部を形成する。
【0026】射出装置28Aからの溶融樹脂の射出完了
から所定時間経過後、つまり、射出した1次熱可塑性材
の収縮が進行して、成形収縮量のうち残りの収縮量によ
る収縮率が2次熱可塑性材の成形収縮率に等しくなった
ときに、シリンダ15Bにより可動ブロック11Bを所
定寸法aだけ後退させ、これにより2次射出空間12B
を形成する。次いで、2次射出空間12Bに、射出装置
28Bから溶融した第2熱可塑性材を射出する。
【0027】本実施形態によれば、2次材が2次射出空
間から1次射出空間側に漏出することがないから、天板
部と支持部との間の見切り線の乱れや、成形品側面部の
バリの発生を防止しつつ、浴室カウンタ30を一体成形
できる。また、2次熱可塑性材が射出された後に、1次
熱可塑性材と2次熱可塑性材との接合面で進行する収縮
の収縮率は同じになるから、これら熱可塑性材が硬化し
ても、熱可塑性材同士の接合面で残留歪みを低減でき
る。
【0028】[実施例1]実施例1として、図1および
図2に示す射出成形機および金型を用いて成形を行っ
た。金型は、図3および図4に示す浴室カウンタを成形
するためのものである。具体的には、次の条件で、2種
類の熱可塑性材を用いて浴室カウンタを一体成形した。 ・成形材料 天板部:PS(出光石油化学(株)US300) 支持部:HIPS(出光石油化学(株)HT52) ・射出成形機:450t成形機 ・金型 :グローブリッド型 ・金型温度 :50℃ ・成形方法 :1次熱可塑性材(PS)を220℃で1
次射出空間に射出して天板部を成形した後、2次射出空
間に2次熱可塑性材(HIPS)を射出して支持部を成
形した。
【0029】[実施例2]本実施例では、以下の点が第
1実施例と異なる。 ・成形材料 天板部:HIPS(出光石油化学(株)HT52)とS
PS(重量平均分子量20万、分子量分布2.3、融点
235℃)とを重量比80/20としたアロイ 支持部:HIPS(出光石油化学(株)HT52) ・成形方法 :1次熱可塑性材(HIPS/SPSアロ
イ)を260℃で1次射出空間に射出し、30秒冷却し
た後、2次射出空間に2次熱可塑性材(HIPS)を射
出した。
【0030】また、本実施例では、相対結晶化度を次の
方法で算出した。成形品表面部を深さ0.5mm程度ま
でサンプリングし、DSCにより昇温時(昇温速度=1
℃/分)の結晶化ピークのエンタルピー(ΔHTcc
と融解ピークのエンタルピー(ΔHTm)を求め、以下
の式に算入した。 相対結晶化度(%)=(|ΔHTm|−|ΔH
Tcc|)/ΔHTm×100
【0031】さらに、本実施例では、耐溶剤性を確認す
るため、次の実験を行った。浴室カウンタの天板部にガ
ーゼを敷いて、その全面に洗剤(マジックリン、花王
(株)製)を滴下して十分染みこませた。次に、50℃
(風呂の湯の最高温度を想定)で24時間放置した。そ
の後、天板部を目視で確認した。
【0032】[評価]本発明の各実施例では、浴室カウ
ンタの天板部と支持部との見切り線の乱れや、成形品側
面部のバリの発生がほとんど見られなかった。これは、
第2熱可塑性材が2次射出空間から1次射出空間側に漏
出しなかったためと推定される。また、第2実施例にお
ける相対結晶化度は8%であり、耐溶剤性を確認するた
めの実験では、クレーズやクラックは発見されず、外観
に変化は認められなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明の浴室カウンタおよびその製造方
法によれば、1次熱可塑性材が1次射出空間から2次射
出空間に漏出することがないから、天板部と支持部との
見切り線の乱れや、成形品側面部のバリの発生を防止し
つつ、浴室カウンタを一体成形できる、という効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る浴室カウンタの製造
方法に用いられる射出成形機を示す断面図である。
【図2】前記実施形態に係るキャビティおよび可動ブロ
ックの拡大断面図である。
【図3】前記実施形態に係る浴室カウンタの斜視図であ
る。
【図4】前記実施形態に係る浴室カウンタの断面図であ
る。
【符号の説明】
2 キャビティ 11A,11B 可動ブロック 12A 1次射出空間 12B 2次射出空間 30 浴室カウンタ 31 天板部 32 支持部 33 浴室壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:10 B29L 31:10 Fターム(参考) 2D032 GA04 4F202 AA13 AH48 CA11 CB01 CB28 CK19 CK43 CK54 4F206 AA13 AH48 JA05 JA07 JB28 JM04 JN12 JN27

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室壁面に取り付け可能で、平板状の天
    板部と、この天板部の下面を前記浴室壁面から支持する
    支持部とを備える浴室カウンタを製造する方法であっ
    て、 前記天板部を第1熱可塑性材で成形するとともに、前記
    支持部を前記第1熱可塑性材と異なる色彩または性質を
    有する第2熱可塑性材で一体成形することを特徴とする
    浴室カウンタの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浴室カウンタの製造方
    法において、 前記キャビティを2つの可動ブロックで閉鎖するキャビ
    ティ閉鎖工程と、 前記一方の可動ブロックを前記キャビティに対して離隔
    させることによって1次射出空間を形成し、この1次射
    出空間に前記第1熱可塑性材および前記第2熱可塑性材
    のうち一方を射出する1次射出工程と、 前記他方の可動ブロックを前記キャビティに対して離隔
    させることによって2次射出空間を形成し、この2次射
    出空間に前記第1熱可塑性材および前記第2熱可塑性材
    のうち他方を射出する2次射出工程とを備えていること
    を特徴とする浴室カウンタの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の浴室カウンタの製造方法
    において、 前記射出された第1熱可塑性材内部にガスを注入して中
    空部を形成するガス注入工程を備えていることを特徴と
    する浴室カウンタの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の浴室
    カウンタの製造方法において、 前記第2熱可塑材は、HIPSであることを特徴とする
    浴室カウンタの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の浴室
    カウンタの製造方法において、 前記第1熱可塑性材は、透明性を有する樹脂であること
    を特徴とする浴室カウンタの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の浴室カウンタの製造方
    法において、 前記第1熱可塑材は、添加剤として光輝剤を含有してい
    ることを特徴とする浴室カウンタの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の浴室カウンタ
    の製造方法において、 前記第1熱可塑材は、PS系であることを特徴とする浴
    室カウンタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5または6に記載の浴室カウンタ
    の製造方法において、 前記第1熱可塑材は、ABS樹脂であることを特徴とす
    る浴室カウンタの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の浴室カウンタの製造方
    法において、 前記第1熱可塑材は、GPPS/SPSのアロイ、また
    はHIPS/SPSのアロイであることを特徴とする浴
    室カウンタの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の浴
    室カウンタの製造方法において、 前記支持部は、石目調の外観を有していることを特徴と
    する浴室カウンタの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    浴室カウンタの製造方法で形成されたことを特徴とする
    浴室カウンタ。
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