JP2006335011A - 熱可塑性樹脂の射出成形方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂の射出成形方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 キャビティ1内に樹脂aを充填後から型開きまでの工程中に、二酸化炭素を樹脂とキャビティ面間に注入することにより、転写性や光沢性を向上させる射出成形方法であって、設定樹脂量を金型キャビティ1に充填する充填工程完了直後、一旦、樹脂の充填を停止することにより樹脂圧力を低下させる工程を設け、その後、樹脂圧力を高める保圧工程に移行する。この方法を採用することにより、二酸化炭素をキャビティ1内の隅々まで均等に行きわたらせることができるため、成形品の可視面全体においてその転写性と光沢性を高め、均一化することができる。
【選択図】 図 1
Description
しかしながら、この方法では、二酸化炭素等が樹脂内に溶解しながら樹脂が流動するため、その流れは不安定で、流速不均一による流れムラ等の外観不良が生じる。また、二酸化炭素等により加圧されたキャビティ空間内に樹脂を充填するため、特に複雑あるいは薄い成形部を有する成形品の場合、これらの部分において樹脂圧が他の部位と同じようにかからず、所謂未充填になりやすく、更にあらかじめキャビティ内に充填された不活性ガスの排気コントロールが困難である。
ここで、充填工程直後、その樹脂の充填を一時停止する方法としては、スクリュー位置を完全に停止、保持する方法以外に、樹脂充填装置のノズル部先端に設置されているシャットオフ機構を駆動し、ノズル部先端の樹脂吐出口を閉鎖させ、強制的に樹脂の充填を停止してスクリュー位置を固定する方法や、充填工程時に成形機のスクリュー位置をセンサーを用いて感知し、スクリュー駆動装置によりスクリュー位置のフィードバックを制御する方法などがある。
このように、瞬間的に高い保持圧力を、金型キャビティ内の充填樹脂に付加したい場合は、シャットオフ機構を駆動させた状態を保持しつつ、樹脂充填装置のバレル内では、スクリュー位置制御装置によりスクリューを前進させ、前記成形機バレル内スクリュー先端の樹脂圧力を高めて保持、その後、前記シャットオフ機構を駆動させて、前記ノズル先端部の吐出口を開放させることで、圧力が高く保持されていた溶融樹脂を一気に前記金型キャビティ内に流動させることができる。
ここで微小型開きさせる可動側金型の移動量は、おおよそ0.01〜0.05mmで、金型キャビティ内の樹脂圧力を低下させる最小の量が望ましい。微小型開き量が0.05mm以上となると、次の保圧工程でバリが発生する問題がある。
本発明の射出成形方法は、充填完了時のスクリュー位置を高精度に制御することにより、金型キャビティ内の充填した溶融樹脂圧力を低下させることができる。また、樹脂を充填完了後、可動側金型を僅かに後退させることにより、金型キャビティ内の充填した溶融樹脂圧力を均一に低下させることができる。
また、保圧工程に移行するときに一気に樹脂圧を高めることにより二酸化炭素が浸透した樹脂を一気にキャビティ面に圧接することで、成形不良、光沢不良品の発生を無くすことができる。
また、この成形方法は、成形工程の一部の制御で実現が可能なため、成形コストの高騰に結びつくことはない。
二酸化炭素注入装置Bにおいて、7は高い圧力を発生させる高圧二酸化炭素発生装置、8は二酸化炭素注入ユニット、9は高圧二酸化炭素発生装置8と二酸化炭素注入ユニット8及びこの注入ユニット8と前記キャビティ1の注入口9a間を結ぶ配管であって、この配管9からキャビティ1内に二酸化炭素を注入できるようになっている。
なお、上記実施例1の場合、スクリュー11の停止とシャットオフピン14の作動で樹脂の充填を停止させたが、シャットオフピン14を作動させず、スクリュー11の停止だけで樹脂圧を止めることにより、キャビティ1内の樹脂圧を低下させるように制御しても良い。
実施例1において、金型キャビティ1内に二酸化炭素の注入を行わなかった以外は、全く同様に成形を行った。その結果、成形品の転写は全く向上せず、光沢度は23であった。
実施例1において、樹脂の充填工程完了後、シャットオフ動作制御装置16を駆動させず、すぐ保圧工程に移行する通常射出成形工程を行った以外は、全く同様に成形を行った。その結果、成形品の光沢値は80となり、転写性は向上したが、部分的に転写が全く向上しない転写不良が発生した。評価面積で、転写が向上した割合は、約60%であった。
なお、実施例1〜3の場合、キャビティ1内には二酸化炭素のみを注入する例で説明したが、この二酸化炭素に併せて、有機質アゾ分散染料、改質材、帯電防止剤の混合気体を目的に応じて注入しても良い。
2 固定側金型
3 可動側金型
4 固定側ダイプレート
5 可動側ダイプレート
6 ダイプレート位置調整装置
7 高圧二酸化炭素発生装置
8 二酸化炭素注入ユニット
9 配管
10 バレル
11 スクリュー
12 スクリュー制御装置
13 ノズル部
14 シャットオフピン
15 シャットオフレバー
16 シャットオフ動作制御装置
17 成形材料投入口
Claims (4)
- キャビティ内に樹脂を充填後から型開きまでの工程中に、二酸化炭素を樹脂と金型キャビティ面との間に注入することにより、転写性や光沢性を向上させる射出成形方法であって、設定樹脂量を金型キャビティ内に充填する充填工程完了直後、一旦、樹脂の充填を停止することによりキャビティ内における樹脂圧力を低下させる工程を設け、その後、樹脂圧力を高める保圧工程に移行すること、を特徴とする熱可塑性樹脂の射出成形方法。
- 前記樹脂の充填の停止を、スクリューの前進停止又はシャットオフピンによる樹脂吐出口の閉鎖にて行うことを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂の射出成形方法。
- 前記樹脂圧力の低下工程において、樹脂を充填完了後、シャットオフピンを前進させて一旦ノズル部の吐出口を閉じて樹脂の充填を停止した後、スクリューを前進させて成形バレル内において溶融樹脂圧を高め、その後シャットオフピンを後退させてノズル部の吐出口を開放し、一気に高圧の樹脂をキャビティ内に充填してキャビティ内の樹脂圧を高める請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂の射出成形方法。
- 前記樹脂圧力の低下工程において、樹脂を充填完了後、強制的に金型を微小量後退させることにより、キャビティ内の容積を拡大して金型キャビティ内の樹脂圧力を低下させることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の熱可塑性樹脂の射出成形方法。
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