JP2003305721A - リサイクル可能なプラスチック製の車両用液体収容タンク - Google Patents
リサイクル可能なプラスチック製の車両用液体収容タンクInfo
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液体収容タンクにおいて、PA11またはP
A12のいずれかを主成分とするプラスチックチューブ
と、比質量が1以下の容器本体とを、比質量分離法によ
り分離できるようにする。 【解決手段】 車両用燃料タンク(液体収容タンク)1
0は、燃料11を収容する容器本体12と、蓋14と、
プラスチックチューブ18a,18bを備える。容器本
体12は、比質量が0.94〜0.96のHDPEを材
料とし、プラスチックチューブ18a,18bは、PA
11またはPA12のいずれか1つを主成分とし、比質
量が1.04以上の、柔軟性のあるナイロンチューブで
ある。
A12のいずれかを主成分とするプラスチックチューブ
と、比質量が1以下の容器本体とを、比質量分離法によ
り分離できるようにする。 【解決手段】 車両用燃料タンク(液体収容タンク)1
0は、燃料11を収容する容器本体12と、蓋14と、
プラスチックチューブ18a,18bを備える。容器本
体12は、比質量が0.94〜0.96のHDPEを材
料とし、プラスチックチューブ18a,18bは、PA
11またはPA12のいずれか1つを主成分とし、比質
量が1.04以上の、柔軟性のあるナイロンチューブで
ある。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサイクル可能な
プラスチック製の車両用液体収容タンクに係り、特に比
質量分離法が適用されるリサイクル可能なプラスチック
製の車両用液体収容タンクに関する。
プラスチック製の車両用液体収容タンクに係り、特に比
質量分離法が適用されるリサイクル可能なプラスチック
製の車両用液体収容タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、燃料タンク、冷却水タンク、
ウインドウォッシャ用タンク等さまざまなプラスチック
製の液体収容タンクが用いられている。これらのプラス
チック製の液体収容タンクは、使用後回収されてリサイ
クルが行われることが多い。リサイクルするには、回収
されたプラスチック製の液体収容タンクを粉砕機により
10−15mm程度の大きさの粉砕物に裁断し、その後
成型用原材料として再使用するために必要なペレット化
等の処理を行う。ここで、液体収容タンクが、材料の異
なる複数の構成部品からなるときは、粉砕の前に取り外
せる部品は取り外される。しかし容易に取り外しできな
い部品は、そのまま粉砕作業が行われる。そこで、粉砕
物は材料の異なったものが混ざった状態となるので、こ
れら異なる材料を分離するため、比質量分離法が用いら
れる。比質量分離法は、材料によりそれぞれ比質量が異
なることを分離に用いる方法である。特に、プラスチッ
クは比質量1近辺の材料が多いので、水に浮くか沈むか
の簡単な分離法で材質を分離することができる場合が多
い。
ウインドウォッシャ用タンク等さまざまなプラスチック
製の液体収容タンクが用いられている。これらのプラス
チック製の液体収容タンクは、使用後回収されてリサイ
クルが行われることが多い。リサイクルするには、回収
されたプラスチック製の液体収容タンクを粉砕機により
10−15mm程度の大きさの粉砕物に裁断し、その後
成型用原材料として再使用するために必要なペレット化
等の処理を行う。ここで、液体収容タンクが、材料の異
なる複数の構成部品からなるときは、粉砕の前に取り外
せる部品は取り外される。しかし容易に取り外しできな
い部品は、そのまま粉砕作業が行われる。そこで、粉砕
物は材料の異なったものが混ざった状態となるので、こ
れら異なる材料を分離するため、比質量分離法が用いら
れる。比質量分離法は、材料によりそれぞれ比質量が異
なることを分離に用いる方法である。特に、プラスチッ
クは比質量1近辺の材料が多いので、水に浮くか沈むか
の簡単な分離法で材質を分離することができる場合が多
い。
【0003】例えば、車両用の燃料タンクは、燃料を収
容する容器本体とその蓋の他に、取り外しが容易でない
チューブ、バルブ、チューブコネクタ等を含み、これら
が一体となったまま粉砕機に投入される。したがって、
粉砕物には材料の異なったものが混ざった状態になる。
粉砕物の大部分は、材料容積の大きい容器本体の材料の
粉砕物であるので、リサイクルには、この容器本体の材
料の粉砕物に他の材料の粉砕物が混入しないように分離
することが必要である。いま、容器本体の材料に比質量
がおよそ0.95前後の高密度ポリエチレン(HDP
E)を用いるときは、それ以外の材料の比質量を1より
十分大きくとることができれば、水による比質量分離が
できる。
容する容器本体とその蓋の他に、取り外しが容易でない
チューブ、バルブ、チューブコネクタ等を含み、これら
が一体となったまま粉砕機に投入される。したがって、
粉砕物には材料の異なったものが混ざった状態になる。
粉砕物の大部分は、材料容積の大きい容器本体の材料の
粉砕物であるので、リサイクルには、この容器本体の材
料の粉砕物に他の材料の粉砕物が混入しないように分離
することが必要である。いま、容器本体の材料に比質量
がおよそ0.95前後の高密度ポリエチレン(HDP
E)を用いるときは、それ以外の材料の比質量を1より
十分大きくとることができれば、水による比質量分離が
できる。
【0004】バルブやチューブコネクタ等は、材料の選
択範囲が比較的広い。そこで比質量が1.4前後のポリ
オキシメチレン(POM)や、比質量が1.14前後の
ポリアミド6樹脂(PA6)、比質量が1.3前後のガ
ラス繊維入りポリアミド12樹脂(ガラス繊維入りPA
12)等の材料でこれらを構成することができる。した
がって、これらの材料で構成されたプラスチック部品の
粉砕物は、比質量が1より十分大きく、水による比質量
分離により速やかに沈み、水に浮く容器本体のHDPE
の粉砕物に混入することなく容易に分離できる。
択範囲が比較的広い。そこで比質量が1.4前後のポリ
オキシメチレン(POM)や、比質量が1.14前後の
ポリアミド6樹脂(PA6)、比質量が1.3前後のガ
ラス繊維入りポリアミド12樹脂(ガラス繊維入りPA
12)等の材料でこれらを構成することができる。した
がって、これらの材料で構成されたプラスチック部品の
粉砕物は、比質量が1より十分大きく、水による比質量
分離により速やかに沈み、水に浮く容器本体のHDPE
の粉砕物に混入することなく容易に分離できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両用燃料
タンクには、燃料を供給するためにプラスチックチュー
ブが備えられる。このプラスチックチューブには柔軟性
等の要求特性からナイロンチューブが用いられる。代表
的なナイロンチューブの材質はポリアミド11樹脂(P
A11)やポリアミド12樹脂(PA12)で、比質量
がおよそ1.02であり、水の比質量との差が少ない。
また、吸水性もあって、その粉砕物は水になかなか沈ま
ない。例えば、10−15mmの大きさのPA11ある
いはPA12の粉砕物は、場合によっては2−3分経過
しても完全には沈まないことがある。したがって、HD
PEの粉砕物とPA11、PA12の粉砕物との分離に
長時間を要し、場合によっては十分な分離が不可能とな
り、HDPEの粉砕物にPA11、PA12の粉砕物が
混入する。一方、このプラスチックチューブはバルブ、
コネクタ等に接続されていて、比質量分離せずに容器本
体から取り外すには、チューブ取り外し工程等余分な作
業を要する。
タンクには、燃料を供給するためにプラスチックチュー
ブが備えられる。このプラスチックチューブには柔軟性
等の要求特性からナイロンチューブが用いられる。代表
的なナイロンチューブの材質はポリアミド11樹脂(P
A11)やポリアミド12樹脂(PA12)で、比質量
がおよそ1.02であり、水の比質量との差が少ない。
また、吸水性もあって、その粉砕物は水になかなか沈ま
ない。例えば、10−15mmの大きさのPA11ある
いはPA12の粉砕物は、場合によっては2−3分経過
しても完全には沈まないことがある。したがって、HD
PEの粉砕物とPA11、PA12の粉砕物との分離に
長時間を要し、場合によっては十分な分離が不可能とな
り、HDPEの粉砕物にPA11、PA12の粉砕物が
混入する。一方、このプラスチックチューブはバルブ、
コネクタ等に接続されていて、比質量分離せずに容器本
体から取り外すには、チューブ取り外し工程等余分な作
業を要する。
【0006】このように、従来技術では、粉砕物の大部
分を占める容器本体の材料の粉砕物に他の材料の粉砕物
が混入しないように分離するために必要な、容器本体
と、柔軟性のあるプラスチックチューブとの分離が困難
であった。
分を占める容器本体の材料の粉砕物に他の材料の粉砕物
が混入しないように分離するために必要な、容器本体
と、柔軟性のあるプラスチックチューブとの分離が困難
であった。
【0007】本発明の目的は、かかる従来技術の課題を
解決し、比質量分離法により、PA11またはPA12
のいずれかを主成分とするプラスチックチューブの材料
と、比質量が1以下の容器本体の材料とを分離できる液
体収容タンクを提供することである。他の目的は、比質
量分離法において、容器本体の材料に他の材料が混入す
ることを防止できる液体収容タンクを提供することであ
る。さらに他の目的は、比質量分離法が適用でき、かつ
プラスチックチューブに要求される柔軟性を確保できる
液体収容タンクを提供することである。
解決し、比質量分離法により、PA11またはPA12
のいずれかを主成分とするプラスチックチューブの材料
と、比質量が1以下の容器本体の材料とを分離できる液
体収容タンクを提供することである。他の目的は、比質
量分離法において、容器本体の材料に他の材料が混入す
ることを防止できる液体収容タンクを提供することであ
る。さらに他の目的は、比質量分離法が適用でき、かつ
プラスチックチューブに要求される柔軟性を確保できる
液体収容タンクを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るリサイクル可能なプラスチック製の車
両用液体収容タンクは、ポリアミド11樹脂またはポリ
アミド12樹脂のいずれか1つを主成分として含むプラ
スチックチューブと、比質量が1以下の樹脂製の容器本
体とを備える車両用液体収容タンクであって、前記プラ
スチックチューブは、比質量が2.1以上2.3以下で
ある変性エチレンテトラフルオロエチレンを1.5%以
上5%以下の容積率で含み、プラスチックチューブ全体
の比質量を1.04以上として、前記容器本体と前記プ
ラスチックチューブとを比質量分離法により容易に分離
できることを特徴とする。
め、本発明に係るリサイクル可能なプラスチック製の車
両用液体収容タンクは、ポリアミド11樹脂またはポリ
アミド12樹脂のいずれか1つを主成分として含むプラ
スチックチューブと、比質量が1以下の樹脂製の容器本
体とを備える車両用液体収容タンクであって、前記プラ
スチックチューブは、比質量が2.1以上2.3以下で
ある変性エチレンテトラフルオロエチレンを1.5%以
上5%以下の容積率で含み、プラスチックチューブ全体
の比質量を1.04以上として、前記容器本体と前記プ
ラスチックチューブとを比質量分離法により容易に分離
できることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るリサイクル可能なプラ
スチック製の車両用液体収容タンクは、ポリアミド11
樹脂またはポリアミド12樹脂のいずれか1つを主成分
として含むプラスチックチューブと、比質量が1以下の
樹脂製の容器本体とを備える車両用液体収容タンクであ
って、前記プラスチックチューブは、比質量が2.5以
上3.5以下であるガラスパウダーを1.0%以上1.
5%以下の容積率で含み、プラスチックチューブ全体の
比質量を1.04以上として、前記容器本体と前記プラ
スチックチューブとを比質量分離法により容易に分離で
きることを特徴とする。
スチック製の車両用液体収容タンクは、ポリアミド11
樹脂またはポリアミド12樹脂のいずれか1つを主成分
として含むプラスチックチューブと、比質量が1以下の
樹脂製の容器本体とを備える車両用液体収容タンクであ
って、前記プラスチックチューブは、比質量が2.5以
上3.5以下であるガラスパウダーを1.0%以上1.
5%以下の容積率で含み、プラスチックチューブ全体の
比質量を1.04以上として、前記容器本体と前記プラ
スチックチューブとを比質量分離法により容易に分離で
きることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係るリサイクル可能なプラ
スチック製の車両用液体収容タンクは、ポリアミド11
樹脂またはポリアミド12樹脂のいずれか1つを主成分
として含むプラスチックチューブと、比質量が1以下の
樹脂製の容器本体とを備える車両用液体収容タンクであ
って、前記プラスチックチューブは、比質量が5以上7
以下であるタルクを0.5%以上1.3%以下の容積率
で含み、プラスチックチューブ全体の比質量を1.04
以上として、前記容器本体と前記プラスチックチューブ
とを比質量分離法により容易に分離できることを特徴と
する。
スチック製の車両用液体収容タンクは、ポリアミド11
樹脂またはポリアミド12樹脂のいずれか1つを主成分
として含むプラスチックチューブと、比質量が1以下の
樹脂製の容器本体とを備える車両用液体収容タンクであ
って、前記プラスチックチューブは、比質量が5以上7
以下であるタルクを0.5%以上1.3%以下の容積率
で含み、プラスチックチューブ全体の比質量を1.04
以上として、前記容器本体と前記プラスチックチューブ
とを比質量分離法により容易に分離できることを特徴と
する。
【0011】ポリアミド11樹脂またはポリアミド12
樹脂のみからなるプラスチックチューブの比質量はおよ
そ1.02である。かかる構成により、プラスチックチ
ューブの比質量を1.04以上とでき、比質量が1以下
の樹脂製の容器本体部との比質量の差をより大きくでき
る。したがって、比質量分離法により、PA11または
PA12のいずれかを主成分とするプラスチックチュー
ブと、比質量が1以下の液体収容タンク本体とを十分に
分離できる。
樹脂のみからなるプラスチックチューブの比質量はおよ
そ1.02である。かかる構成により、プラスチックチ
ューブの比質量を1.04以上とでき、比質量が1以下
の樹脂製の容器本体部との比質量の差をより大きくでき
る。したがって、比質量分離法により、PA11または
PA12のいずれかを主成分とするプラスチックチュー
ブと、比質量が1以下の液体収容タンク本体とを十分に
分離できる。
【0012】また、プラスチックチューブにおけるポリ
アミド11樹脂またはポリアミド12樹脂以外の材料の
占める容積率の範囲を制限することで、プラスチックチ
ューブに要求される柔軟性を確保し、かつ比質量を1.
04以上とできる。
アミド11樹脂またはポリアミド12樹脂以外の材料の
占める容積率の範囲を制限することで、プラスチックチ
ューブに要求される柔軟性を確保し、かつ比質量を1.
04以上とできる。
【0013】望ましくは、前記プラスチックチューブの
曲げ弾性率が2000MPa以下であることがよい。望
ましくは、前記プラスチックチューブの引張り破断伸び
が50%以上であることがよい。
曲げ弾性率が2000MPa以下であることがよい。望
ましくは、前記プラスチックチューブの引張り破断伸び
が50%以上であることがよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて、本発明に係
る実施の形態につき詳細に説明する。液体収容タンクと
して車両用燃料タンクを説明するが、燃料以外の液体、
気体を収容する他の車両用容器であってもよい。図1
は、車両用燃料タンク10の断面図である。車両用燃料
タンク10は、燃料11を収容する容器本体12と、燃
料11を出し入れするための開口部をふさぐ蓋14と、
プラスチックチューブ18a,18bおよびコネクタ2
0を備える。プラスチックチューブ18aは、蓋14と
一体成型され容器本体の内部と外部にまたがって設けら
れる。プラスチックチューブ18aの容器本体外側の部
分は、コネクタ20によりさらに他のプラスチックチュ
ーブ18bと接続される。
る実施の形態につき詳細に説明する。液体収容タンクと
して車両用燃料タンクを説明するが、燃料以外の液体、
気体を収容する他の車両用容器であってもよい。図1
は、車両用燃料タンク10の断面図である。車両用燃料
タンク10は、燃料11を収容する容器本体12と、燃
料11を出し入れするための開口部をふさぐ蓋14と、
プラスチックチューブ18a,18bおよびコネクタ2
0を備える。プラスチックチューブ18aは、蓋14と
一体成型され容器本体の内部と外部にまたがって設けら
れる。プラスチックチューブ18aの容器本体外側の部
分は、コネクタ20によりさらに他のプラスチックチュ
ーブ18bと接続される。
【0015】図1において、容器本体12は、例えば幅
が60〜100cmのプラスチックのタンクで、上方に
開口部を備える。容器本体12の材料は、比質量がおよ
そ0.94〜0.96のHDPEである。HDPE以外
の材料でも、比質量が1以下で、タンクとしての十分な
機械的強度を持つ樹脂材料を用いることができる。
が60〜100cmのプラスチックのタンクで、上方に
開口部を備える。容器本体12の材料は、比質量がおよ
そ0.94〜0.96のHDPEである。HDPE以外
の材料でも、比質量が1以下で、タンクとしての十分な
機械的強度を持つ樹脂材料を用いることができる。
【0016】蓋14は、容器本体12の開口部を蔽う大
きさのプラスチックの部材で、その外周でねじ締結や溶
着等により容器本体12に取付けられる。容器本体12
の開口部と蓋14との間に燃料11の漏れを防ぐパッキ
ングを設けることもできる。蓋の材料は容器本体と同じ
材料を用いることができ、今の場合、HDPEを用いる
ことができる。
きさのプラスチックの部材で、その外周でねじ締結や溶
着等により容器本体12に取付けられる。容器本体12
の開口部と蓋14との間に燃料11の漏れを防ぐパッキ
ングを設けることもできる。蓋の材料は容器本体と同じ
材料を用いることができ、今の場合、HDPEを用いる
ことができる。
【0017】また、図1には図示していないが、車種に
よってはバルブを燃料タンク10に設けてもよい。バル
ブは、燃料タンク内の圧力が高くなったり低くなったり
するのをリリーフする機能を持つ。バルブの材料は、比
質量が1.4前後のPOMを用いることができる。
よってはバルブを燃料タンク10に設けてもよい。バル
ブは、燃料タンク内の圧力が高くなったり低くなったり
するのをリリーフする機能を持つ。バルブの材料は、比
質量が1.4前後のPOMを用いることができる。
【0018】上記のように、プラスチックチューブ18
aは、蓋14と一体成型され容器本体の内部と外部にま
たがって設けられたチューブであり、プラスチックチュ
ーブ18bは、コネクタ20によりプラスチックチュー
ブ18aに接続された延長チューブである。プラスチッ
クチューブ18a,18bの外径は例えば6−8mmを
用いることができる。コネクタ20は、複数のチューブ
を相互に接続するプラスチック部品で、公知のチューブ
コネクタ、例えばナットと接続部材を用いた構造のコネ
クタとすることができる。コネクタ20の材料は、比質
量が1.3〜1.4のガラス繊維入りPA12を用いる
ことができる。
aは、蓋14と一体成型され容器本体の内部と外部にま
たがって設けられたチューブであり、プラスチックチュ
ーブ18bは、コネクタ20によりプラスチックチュー
ブ18aに接続された延長チューブである。プラスチッ
クチューブ18a,18bの外径は例えば6−8mmを
用いることができる。コネクタ20は、複数のチューブ
を相互に接続するプラスチック部品で、公知のチューブ
コネクタ、例えばナットと接続部材を用いた構造のコネ
クタとすることができる。コネクタ20の材料は、比質
量が1.3〜1.4のガラス繊維入りPA12を用いる
ことができる。
【0019】ここで、プラスチックチューブ18a,1
8bは、後に詳述するように、ポリアミド樹脂11(P
A11)またはポリアミド樹脂12(PA12)のいず
れか1つを主成分とし、比質量が1.04以上の、柔軟
性のあるナイロンチューブである。
8bは、後に詳述するように、ポリアミド樹脂11(P
A11)またはポリアミド樹脂12(PA12)のいず
れか1つを主成分とし、比質量が1.04以上の、柔軟
性のあるナイロンチューブである。
【0020】このように、車両用燃料タンク10におい
て、容器本体の材料に比質量がおよそ0.95前後の高
密度ポリエチレン(HDPE)を用い、蓋の材料は容器
本体と同じとし、プラスチックチューブ18a,18b
の比質量を1.04以上とした。これら以外の材料は、
比質量1.4前後のPOMと、比質量が1.3〜1.4
のガラス繊維入りPA12とし、いずれも比質量を1よ
り十分大きくした。
て、容器本体の材料に比質量がおよそ0.95前後の高
密度ポリエチレン(HDPE)を用い、蓋の材料は容器
本体と同じとし、プラスチックチューブ18a,18b
の比質量を1.04以上とした。これら以外の材料は、
比質量1.4前後のPOMと、比質量が1.3〜1.4
のガラス繊維入りPA12とし、いずれも比質量を1よ
り十分大きくした。
【0021】図2は、この車両用燃料タンクをリサイク
ルするため、材料を分離する様子を示す図である。図2
において、粉砕機22は、内部に回転可能な刃を有し、
その刃を回転させて、投入された液体収容タンクを10
−15mm程度の大きさの粉砕物24に粉砕し、排出口
から排出する装置である。分離水槽26は、粉砕機22
の排出口の近くに配置され、水28を収容する水槽であ
る。車両用燃料タンクを粉砕機22に投入し、粉砕され
た粉砕物24を分離水槽26に導くと、容器本体の粉砕
物30は、その材料のHDPEは比質量が1より小さい
ので水28に浮く。蓋の粉砕物は容器本体と同じHDP
Eを材料とするので、同様に水に浮き、その区別をする
必要がない。バルブとコネクタの粉砕物32は、それぞ
れ比質量が1.4前後のPOMと比質量が1.3〜1.
4のガラス繊維入りPA12を材料とし、いずれも水と
比質量の差が十分大きいので速やかに沈む。
ルするため、材料を分離する様子を示す図である。図2
において、粉砕機22は、内部に回転可能な刃を有し、
その刃を回転させて、投入された液体収容タンクを10
−15mm程度の大きさの粉砕物24に粉砕し、排出口
から排出する装置である。分離水槽26は、粉砕機22
の排出口の近くに配置され、水28を収容する水槽であ
る。車両用燃料タンクを粉砕機22に投入し、粉砕され
た粉砕物24を分離水槽26に導くと、容器本体の粉砕
物30は、その材料のHDPEは比質量が1より小さい
ので水28に浮く。蓋の粉砕物は容器本体と同じHDP
Eを材料とするので、同様に水に浮き、その区別をする
必要がない。バルブとコネクタの粉砕物32は、それぞ
れ比質量が1.4前後のPOMと比質量が1.3〜1.
4のガラス繊維入りPA12を材料とし、いずれも水と
比質量の差が十分大きいので速やかに沈む。
【0022】プラスチックチューブ18a,18bの粉
砕物32は、比質量が1.04以上あり、短時間で分離
水槽26の底に沈む。例えば、30秒以下で分離水槽2
6の底に沈む。このように、比質量分離法により、PA
11またはPA12のいずれかを主成分とするプラスチ
ックチューブ18a,18bと、比質量が1以下の容器
本体とを分離できる。したがって、分離水槽26の水2
8に浮いた粉砕物30を集めることで、他の材料の粉砕
物32,34を混入させることなく、容器本体の材料で
あるHDPEのみを回収できる。
砕物32は、比質量が1.04以上あり、短時間で分離
水槽26の底に沈む。例えば、30秒以下で分離水槽2
6の底に沈む。このように、比質量分離法により、PA
11またはPA12のいずれかを主成分とするプラスチ
ックチューブ18a,18bと、比質量が1以下の容器
本体とを分離できる。したがって、分離水槽26の水2
8に浮いた粉砕物30を集めることで、他の材料の粉砕
物32,34を混入させることなく、容器本体の材料で
あるHDPEのみを回収できる。
【0023】つぎに、比質量が1.04以上で、柔軟性
のあるプラスチックチューブ18の材料につき実施例を
用いて説明する。以下の説明はPA11を主成分とする
プラスチックチューブについて行うが、PA11とPA
12の材料特性はほとんど同じであるので、PA11に
代えてPA12を主成分するプラスチックチューブ、あ
るいはPA11とPA12とを主成分とするプラスチッ
クチューブを用いることができる。
のあるプラスチックチューブ18の材料につき実施例を
用いて説明する。以下の説明はPA11を主成分とする
プラスチックチューブについて行うが、PA11とPA
12の材料特性はほとんど同じであるので、PA11に
代えてPA12を主成分するプラスチックチューブ、あ
るいはPA11とPA12とを主成分とするプラスチッ
クチューブを用いることができる。
【0024】ここで、PA11は、ポリアミド樹脂11
と呼ばれるもので、酸アミド結合(−CONH−)を有
する次式:(−CO−(CH2)10−NH−)nで示され
るポリアミドが代表的なものであり、11−アミノウン
デカン酸またはウンデカンラクタムを重合させて得るこ
とができる。
と呼ばれるもので、酸アミド結合(−CONH−)を有
する次式:(−CO−(CH2)10−NH−)nで示され
るポリアミドが代表的なものであり、11−アミノウン
デカン酸またはウンデカンラクタムを重合させて得るこ
とができる。
【0025】また、PA12は、ポリアミド樹脂12と
呼ばれるもので、酸アミド結合(−CONH−)を有す
る次式:(−CO−(CH2)11−NH−)nで示される
ポリアミドが代表的なものであり、12−アミノドデカ
ン酸またはドデカンラクタムを重合させて得ることがで
きる。
呼ばれるもので、酸アミド結合(−CONH−)を有す
る次式:(−CO−(CH2)11−NH−)nで示される
ポリアミドが代表的なものであり、12−アミノドデカ
ン酸またはドデカンラクタムを重合させて得ることがで
きる。
【0026】PA11を主成分とするプラスチックチュ
ーブの製造は、まずPA11に後述する所定の材料を添
加混入させたペレットを公知の方法で作成し、次にその
ペレットを用い公知の押出し成形により得ることができ
る。材料組成の異なる各種のプラスチックチューブの材
料特性は、JISに基づいた試験片の形状を用いた試験
により得た。
ーブの製造は、まずPA11に後述する所定の材料を添
加混入させたペレットを公知の方法で作成し、次にその
ペレットを用い公知の押出し成形により得ることができ
る。材料組成の異なる各種のプラスチックチューブの材
料特性は、JISに基づいた試験片の形状を用いた試験
により得た。
【0027】
【表1】
表1に、PA11を含む各種のプラスチックチューブの
材料組成とその材料特性を一覧にして示す。材料特性の
中の引張降伏強度と引張破断伸びはJISK7161
に、曲げ強度と曲げ弾性率はJISK7171にそれぞ
れ従い、ねじ式引張圧縮試験機(島津製作所製)により
得られた値を用いた。アイゾット衝撃強度はJISK7
110に従い、アイゾット試験機(東洋精機製)により
得られた値を用いた。
材料組成とその材料特性を一覧にして示す。材料特性の
中の引張降伏強度と引張破断伸びはJISK7161
に、曲げ強度と曲げ弾性率はJISK7171にそれぞ
れ従い、ねじ式引張圧縮試験機(島津製作所製)により
得られた値を用いた。アイゾット衝撃強度はJISK7
110に従い、アイゾット試験機(東洋精機製)により
得られた値を用いた。
【0028】表1において、基準例はPA11が100
%のプラスチックチューブの材料組成と材料特性であ
る。実施例1から実施例4までは、PA11を主成分と
し、比質量が1.4以上で、柔軟性のあるプラスチック
チューブの材料組成と材料特性の実施例である。比較例
1から比較例4は、実施例との対比に用いた比較例であ
る。ここで、柔軟性等の材料特性の判断は、引張破断伸
びは50%以上、曲げ弾性率は2000MPa以下を使
用可能とし、引張り降伏強度、曲げ強度およびアイゾッ
ト衝撃強度は、100%PA11の特性値を下回らない
こととした。
%のプラスチックチューブの材料組成と材料特性であ
る。実施例1から実施例4までは、PA11を主成分と
し、比質量が1.4以上で、柔軟性のあるプラスチック
チューブの材料組成と材料特性の実施例である。比較例
1から比較例4は、実施例との対比に用いた比較例であ
る。ここで、柔軟性等の材料特性の判断は、引張破断伸
びは50%以上、曲げ弾性率は2000MPa以下を使
用可能とし、引張り降伏強度、曲げ強度およびアイゾッ
ト衝撃強度は、100%PA11の特性値を下回らない
こととした。
【0029】実施例1は、PA11が97.5容積%、
変性エチレンテトロフルオロエチレン(変性ETFE)
が2.5容積%の材料組成のプラスチックチューブの材
料特性である。このとき、プラスチックチューブとし
て、比質量1.05を得ることができ、柔軟性等の材料
特性も、100%PA11の特性値と比較して、曲げ弾
性率が使用可能の範囲でやや低下したのみで、良好であ
る。
変性エチレンテトロフルオロエチレン(変性ETFE)
が2.5容積%の材料組成のプラスチックチューブの材
料特性である。このとき、プラスチックチューブとし
て、比質量1.05を得ることができ、柔軟性等の材料
特性も、100%PA11の特性値と比較して、曲げ弾
性率が使用可能の範囲でやや低下したのみで、良好であ
る。
【0030】実施例2は、PA11が95容積%、変性
エチレンテトロフルオロエチレン(変性ETFE)が5
容積%の材料組成のプラスチックチューブの材料特性で
ある。変性ETFEはフッ素系樹脂の一種で、その比質
量が2.1以上2.3以下のものを用いることができ
る。このとき、プラスチックチューブとして比質量1.
08を得ることができ、柔軟性等の材料特性も、100
%PA11の特性値と比較して、曲げ弾性率が使用可能
の範囲でやや低下したのみで、良好である。
エチレンテトロフルオロエチレン(変性ETFE)が5
容積%の材料組成のプラスチックチューブの材料特性で
ある。変性ETFEはフッ素系樹脂の一種で、その比質
量が2.1以上2.3以下のものを用いることができ
る。このとき、プラスチックチューブとして比質量1.
08を得ることができ、柔軟性等の材料特性も、100
%PA11の特性値と比較して、曲げ弾性率が使用可能
の範囲でやや低下したのみで、良好である。
【0031】実施例3は、PA11が99容積%、ガラ
スパウダーが1容積%の材料組成のプラスチックチュー
ブの材料特性である。ガラスパウダーは、ソーダガラス
の微粉末で、その比質量が2.5以上3.5以下のもの
を用いることができる。このとき、プラスチックチュー
ブとして、比質量1.04を得ることができる。柔軟性
等の材料特性も使用可能の範囲に収まっている。
スパウダーが1容積%の材料組成のプラスチックチュー
ブの材料特性である。ガラスパウダーは、ソーダガラス
の微粉末で、その比質量が2.5以上3.5以下のもの
を用いることができる。このとき、プラスチックチュー
ブとして、比質量1.04を得ることができる。柔軟性
等の材料特性も使用可能の範囲に収まっている。
【0032】実施例4は、PA11が99.5容積%、
タルクが0.5容積%の材料組成のプラスチックチュー
ブの材料特性である。タルクは、ケイ酸塩を含む天然鉱
物の微粉末で、その比質量が5以上7以下のものを用い
ることができる。このとき、プラスチックチューブとし
て、比質量1.04を得ることができる。柔軟性等の材
料特性も使用可能の範囲に収まっている。
タルクが0.5容積%の材料組成のプラスチックチュー
ブの材料特性である。タルクは、ケイ酸塩を含む天然鉱
物の微粉末で、その比質量が5以上7以下のものを用い
ることができる。このとき、プラスチックチューブとし
て、比質量1.04を得ることができる。柔軟性等の材
料特性も使用可能の範囲に収まっている。
【0033】比較例1は、ガラスパウダーを添加したと
きの比較例で、PA11が98容積%、ガラスパウダー
が2容積%の材料組成のプラスチックチューブの材料特
性である。ガラスパウダーは、表4に用いたと同じもの
である。このとき、プラスチックチューブとしての比質
量は1.05と材料分離に十分な値であるが、引張破断
伸びが著しく低下し、曲げ弾性率も使用可能範囲を超
え、柔軟性に問題がある。
きの比較例で、PA11が98容積%、ガラスパウダー
が2容積%の材料組成のプラスチックチューブの材料特
性である。ガラスパウダーは、表4に用いたと同じもの
である。このとき、プラスチックチューブとしての比質
量は1.05と材料分離に十分な値であるが、引張破断
伸びが著しく低下し、曲げ弾性率も使用可能範囲を超
え、柔軟性に問題がある。
【0034】比較例2は、タルクを添加したときの比較
例で、PA11が98.5容積%、タルクが1.5容積
%の材料組成のプラスチックチューブの材料特性であ
る。タルクは、表5に用いたと同じものである。このと
き、プラスチックチューブとしての比質量は1.07と
材料分離に十分な値であるが、引張破断伸びが著しく低
下し、曲げ弾性率も使用可能範囲を超え、柔軟性に問題
がある。
例で、PA11が98.5容積%、タルクが1.5容積
%の材料組成のプラスチックチューブの材料特性であ
る。タルクは、表5に用いたと同じものである。このと
き、プラスチックチューブとしての比質量は1.07と
材料分離に十分な値であるが、引張破断伸びが著しく低
下し、曲げ弾性率も使用可能範囲を超え、柔軟性に問題
がある。
【0035】比較例3は、クレイを添加したときの比較
例で、PA11が99.5容積%、クレイが0.5容積
%の材料組成のプラスチックチューブの材料特性であ
る。クレイ(粘土)は、比質量がおよそ3のものを用い
た。このとき、プラスチックチューブとしての材料特性
においてアイゾット衝撃強度が使用可能範囲を超え、ま
た比質量も1.03と材料分離に不十分な値である。
例で、PA11が99.5容積%、クレイが0.5容積
%の材料組成のプラスチックチューブの材料特性であ
る。クレイ(粘土)は、比質量がおよそ3のものを用い
た。このとき、プラスチックチューブとしての材料特性
においてアイゾット衝撃強度が使用可能範囲を超え、ま
た比質量も1.03と材料分離に不十分な値である。
【0036】比較例4は、ガラスファイバーを添加した
ときの比較例で、PA11が95容積%、ガラスファイ
バーが5容積%の材料組成のプラスチックチューブの材
料特性である。ガラスファイバーは、比質量がおよそ
2.4のものを用いた。このとき、プラスチックチュー
ブとしての比質量は1.09と材料分離に十分な値であ
るが、引張破断伸びが著しく低下し、曲げ弾性率も使用
可能範囲を超え、柔軟性に問題がある。
ときの比較例で、PA11が95容積%、ガラスファイ
バーが5容積%の材料組成のプラスチックチューブの材
料特性である。ガラスファイバーは、比質量がおよそ
2.4のものを用いた。このとき、プラスチックチュー
ブとしての比質量は1.09と材料分離に十分な値であ
るが、引張破断伸びが著しく低下し、曲げ弾性率も使用
可能範囲を超え、柔軟性に問題がある。
【0037】このように、比較例1から比較例4では、
比質量分離法と柔軟性とが両立しないが、実施例1から
実施例4においては、比質量分離法が適用でき、かつプ
ラスチックチューブに要求される柔軟性を確保できる。
すなわち、プラスチックチューブにおけるポリアミド1
1樹脂またはポリアミド12樹脂以外の材料の占める容
積率の範囲を制限することで、プラスチックチューブに
要求される柔軟性を確保し、かつ比質量を1.04以上
とできる。
比質量分離法と柔軟性とが両立しないが、実施例1から
実施例4においては、比質量分離法が適用でき、かつプ
ラスチックチューブに要求される柔軟性を確保できる。
すなわち、プラスチックチューブにおけるポリアミド1
1樹脂またはポリアミド12樹脂以外の材料の占める容
積率の範囲を制限することで、プラスチックチューブに
要求される柔軟性を確保し、かつ比質量を1.04以上
とできる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る液体収容タンクによれば、
PA11またはPA12のいずれかを主成分とするプラ
スチックチューブと、比質量が1以下の液体収容タンク
本体とを、比質量分離法により分離できる。
PA11またはPA12のいずれかを主成分とするプラ
スチックチューブと、比質量が1以下の液体収容タンク
本体とを、比質量分離法により分離できる。
【図1】 本発明に係る実施の形態の車両用燃料タンク
の断面図である。
の断面図である。
【図2】 車両用燃料タンクをリサイクルするため、材
料を分離する様子を示す図である。
料を分離する様子を示す図である。
10 車両用燃料タンク(液体収容タンク)、12 容
器本体、18 プラスチックチューブ、22 粉砕機、
26 分離水槽、30 容器本体の粉砕物、32 プラ
スチックチューブの粉砕物。
器本体、18 プラスチックチューブ、22 粉砕機、
26 分離水槽、30 容器本体の粉砕物、32 プラ
スチックチューブの粉砕物。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリアミド11樹脂またはポリアミド1
2樹脂のいずれか1つを主成分として含むプラスチック
チューブと、比質量が1以下の樹脂製の容器本体とを備
える車両用液体収容タンクであって、 前記プラスチックチューブは、 比質量が2.1以上2.3以下である変性エチレンテト
ラフルオロエチレンを1.5%以上5%以下の容積率で
含み、プラスチックチューブ全体の比質量を1.04以
上として、前記容器本体と前記プラスチックチューブと
を比質量分離法により容易に分離できることを特徴とす
るリサイクル可能なプラスチック製の車両用液体収容タ
ンク。 - 【請求項2】 ポリアミド11樹脂またはポリアミド1
2樹脂のいずれか1つを主成分として含むプラスチック
チューブと、比質量が1以下の樹脂製の容器本体とを備
える車両用液体収容タンクであって、 前記プラスチックチューブは、 比質量が2.5以上3.5以下であるガラスパウダーを
1.0%以上1.5%以下の容積率で含み、プラスチッ
クチューブ全体の比質量を1.04以上として、前記容
器本体と前記プラスチックチューブとを比質量分離法に
より容易に分離できることを特徴とするリサイクル可能
なプラスチック製の車両用液体収容タンク。 - 【請求項3】 ポリアミド11樹脂またはポリアミド1
2樹脂のいずれか1つを主成分として含むプラスチック
チューブと、比質量が1以下の樹脂製の容器本体とを備
える車両用液体収容タンクであって、 前記プラスチックチューブは、 比質量が5以上7以下であるタルクを0.5%以上1.
3%以下の容積率で含み、プラスチックチューブ全体の
比質量を1.04以上として、前記容器本体と前記プラ
スチックチューブとを比質量分離法により容易に分離で
きることを特徴とするリサイクル可能なプラスチック製
の車両用液体収容タンク。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1に記
載の車両用液体収容タンクにおいて、 前記プラスチックチューブの曲げ弾性率が2000MP
a以下であることを特徴とするリサイクル可能なプラス
チック製の車両用液体収容タンク。 - 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれか1に記
載の車両用液体収容タンクにおいて、 前記プラスチックチューブの引張り破断伸びが50%以
上であることを特徴とするリサイクル可能なプラスチッ
ク製の車両用液体収容タンク。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1に記
載の車両用液体収容タンクは、車両用燃料タンクである
ことを特徴とするリサイクル可能なプラスチック製の車
両用液体収容タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113097A JP2003305721A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | リサイクル可能なプラスチック製の車両用液体収容タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113097A JP2003305721A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | リサイクル可能なプラスチック製の車両用液体収容タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003305721A true JP2003305721A (ja) | 2003-10-28 |
Family
ID=29395372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002113097A Pending JP2003305721A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | リサイクル可能なプラスチック製の車両用液体収容タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003305721A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021514416A (ja) * | 2018-02-21 | 2021-06-10 | アルケマ フランス | タンク内への燃料輸送を意図とした環状管状構造物 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04140588A (ja) * | 1990-10-01 | 1992-05-14 | Tokai Rubber Ind Ltd | 燃料配管用樹脂チューブ |
JPH07137161A (ja) * | 1993-11-18 | 1995-05-30 | Mitsubishi Chem Corp | プラスチック燃料タンク |
JPH07207154A (ja) * | 1994-01-14 | 1995-08-08 | Ube Ind Ltd | 樹脂組成物 |
JP2001278284A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-10 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | プラスチック容器 |
JP2002036356A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-05 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性チューブとその製造方法、およびラベルとそれを装着した容器 |
JP2002086637A (ja) * | 2000-09-14 | 2002-03-26 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 熱収縮性積層フィルム |
-
2002
- 2002-04-16 JP JP2002113097A patent/JP2003305721A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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