JP2003305224A - パチンコ遊技機、パチンコ遊技機の制御方法、サーバ及び記憶媒体 - Google Patents

パチンコ遊技機、パチンコ遊技機の制御方法、サーバ及び記憶媒体

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JP2003305224A
JP2003305224A JP2002115178A JP2002115178A JP2003305224A JP 2003305224 A JP2003305224 A JP 2003305224A JP 2002115178 A JP2002115178 A JP 2002115178A JP 2002115178 A JP2002115178 A JP 2002115178A JP 2003305224 A JP2003305224 A JP 2003305224A
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JP2002115178A
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Fumio Nakano
文夫 中野
Takeshi Endo
壮 遠藤
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Aruze Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の遊技性を損なうことなく、遊技者の興
趣を永続させることを目的とするパチンコ遊技機、サー
バ及びプログラムを提供する。 【解決手段】 パチンコ遊技機10は、抽選により当選
が決定したときに、大当たり移行制御手段が大当たり状
態に移行させない場合があり、そのときに大当たり状態
に移行させない制御を行った回数を累積的に記憶し、大
当たり状態への移行に対応する所定の画面画像が表示さ
れたこと、及び累積回数記憶手段に非移行回数が記憶さ
れていることを条件として、大当たり状態に移行させる
制御を行う。これにより、遊技者に期待感を抱かせ、更
に、「客離れ」の問題も解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
サーバ及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機では、遊技盤面の
所定の位置を遊技球が通過又は入球することを契機に、
いわゆる内部抽選が行われ、その内部抽選で当選が決定
すると大当たり遊技が行われるような構成となってい
る。
【0003】この大当たり遊技は、内部抽選で当選が決
定すると必ず、しかも当選した直後に行われるようにな
っており、従って、大当たり遊技が行われるか行われな
いかは、内部抽選の結果のみで決定付けられるものであ
った。
【0004】ところが、この内部抽選の当選確率は、相
当な回数の抽選を行ったときに初めて所定の確率値に収
束するように構成されているため、比較的頻繁に大当た
り遊技が行われることもあれば、長時間大当たり遊技が
行われない状態(いわゆる「ハマリ状態」)に陥ること
もあった。
【0005】このような「ハマリ状態」は、遊技者にと
って大変退屈なものであり、ときにはその退屈感から遊
技者が苦痛さえ感じることもあるものであった。「ハマ
リ状態」を幾度も経験した遊技者は、その苦痛から遊技
を止めてしまうこともあり、このことが、遊技場から客
が遠のいていく、いわゆる客離れの問題にもつながる場
合もあった。
【0006】「ハマリ状態」を防止するために、大当た
り遊技を適宜分散させる、という考え方がある。この大
当たり遊技の分散を実現するためには、従来のパチンコ
遊技機において分散が実現し得なかった原因、つまり、
抽選で当選すると「必ず」「当選した直後に」行われて
いた大当たり遊技に改良を加える必要がある。
【0007】このような観点から、抽選により大当たり
状態に移行することが決定した場合であっても、すぐに
は大当たり遊技を行わないような方法が考えられてい
る。この方法では、抽選で当選しながらも大当たり遊技
を行わない場合があって、そのときには大当たり遊技を
行わなかった回数を記憶しておき、適当なタイミングで
その記憶された回数分の大当たりを消費することを特徴
としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、単に「抽選により大当たり状態に移行するこ
とが決定した場合であっても、すぐには大当たり遊技を
行わない」ようにするだけでは「ハマリ状態」により生
じる「客離れ」の問題を効果的に防止することができる
とは言い難い。「客離れ」の問題を効果的に防止するこ
とを実現するためには、大当たり遊技のタイミングをず
らすことにより「ハマリ状態」を解消することが一つの
重要な要素であり、そのことは上記の構成により実現す
ることができる。しかし、それと同時に、記憶されてい
た大当たり遊技を「いつ」消費するのかを遊技者に報知
する、というもう一つの重要な問題が解決されなけれ
ば、遊技者は、いつ「ハマリ状態」から抜け出せるのか
を知ることができないため、「客離れ」の問題を効率的
に防止することは実現できないこととなるのである。
【0009】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、「ハマリ状態」が生じ
ることによる「客離れ」の問題を効率的に防止し、か
つ、遊技者に期待感を持たせることができるパチンコ遊
技機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、抽選で当選し
ても大当たり状態に移行しなかった回数を記憶できるパ
チンコ遊技機において、表示部で演出画像を表示するこ
とにより、その記憶された大当たりを消費するタイミン
グを遊技者に報知することができるパチンコ遊技機であ
る。
【0011】より具体的には、本発明は、以下のような
ものを提供する。
【0012】(1) パチンコ遊技機に設けられ、か
つ、各々が変動表示され所定のタイミングで停止表示さ
れ得る複数の識別情報画像を含む画面画像が表示される
表示部と、遊技者の発射する遊技球が所定の位置を通過
又は入球することに応じて抽選を行う抽選手段と、前記
抽選手段で行われる抽選に当選することにより前記遊技
者に有利な大当たり状態に移行させ得る大当たり移行制
御手段と、を備え、前記抽選手段において行われる抽選
により当選が決定したときに、前記大当たり移行制御手
段が前記大当たり状態に移行させない制御を行う場合が
あって、そのときに前記大当たり状態に移行させない制
御を行った非移行回数を累積的に記憶する累積回数記憶
手段を有するパチンコ遊技機であって、前記大当たり移
行制御手段は、前記表示部において前記大当たり状態へ
の移行に対応する所定の画面画像が表示されたこと、及
び前記累積回数記憶手段に前記非移行回数が記憶されて
いることを条件として、前記大当たり状態に移行させる
制御を行う機能を有することを特徴とするパチンコ遊技
機。
【0013】(1)の発明によれば、抽選により遊技者
に有利な大当たり状態に移行し得るパチンコ遊技機に、
「前記抽選手段において行われる抽選により当選が決定
したときに、前記大当たり移行制御手段が前記大当たり
状態に移行させない制御を行う場合があって、そのとき
に前記大当たり状態に移行させない制御を行った非移行
回数を累積的に記憶する累積回数記憶手段」を設けるよ
うに構成することにより、「前記大当たり移行制御手段
は、前記表示部において前記大当たり状態への移行に対
応する所定の画面画像が表示されたこと、及び前記累積
回数記憶手段に前記非移行回数が記憶されていることを
条件として、前記大当たり状態に移行させる制御を行
う」ようにすることが可能となる。
【0014】従来のパチンコ遊技機では、大当たり遊技
が行われるか行われないかは、内部抽選の結果のみに左
右されていたため、遊技者が長時間大当たり遊技が行わ
れない状態(「ハマリ状態」)に陥ることもあり、その
ことが場合によっては客離れの問題にもつながってい
た。
【0015】しかし、本発明のように、抽選に当選して
も大当たり状態に移行しない場合があるようにし、その
ときには大当たり状態に移行しなかった回数(非移行回
数)を累積的に記憶して、遊技者に視認できるような所
定の条件を満たすことにより累積的に記憶された回数に
基づいた大当たり状態に移行される制御を行うようにす
れば、遊技者が「ハマリ状態」に陥っている場合であっ
ても、それを契機に多くの益が獲得できることになるた
め、「ハマリ状態」から遊技者を救済し、遊技者に遊技
を続行させることが可能となる。
【0016】また、大当たり状態に移行されるための条
件を、上述したように、記憶手段に累積的に記憶された
回数の大当たり状態に移行することを示唆する画面画像
が表示されたことを基準とするようにしたことで、大当
たり状態に移行することを示唆する所定の画面画像が表
示されると、遊技者が大当たり状態に移行するのではな
いかという期待感を抱くようになる。さらに、このよう
に遊技状態が変化することを示唆する画面画像を表示す
ることにより、パチンコ遊技に慣れていない初心者で
も、遊技状態の変化を容易に把握することが可能とな
る。
【0017】さらにまた、これらの効果により、いわゆ
る「客離れ」の問題も解消されることが期待できること
となる。
【0018】(2) パチンコ遊技機に設けられ、か
つ、各々が変動表示され所定のタイミングで停止表示さ
れ得る複数の識別情報画像を含む画面画像が表示される
表示部を備え、遊技者の発射する遊技球が所定の位置を
通過又は入球することに応じて行われる抽選に当選する
ことにより、前記遊技者に有利な大当たり状態に移行し
得、前記抽選により当選が決定したときに、前記大当た
り状態に移行しない場合があって、そのときに前記大当
たり状態に移行しない非移行回数の累積的な記憶を行う
パチンコ遊技機であって、前記表示部において前記大当
たり状態への移行に対応する所定の画面画像が表示され
たこと、及び前記非移行回数が記憶されていることを条
件として、前記大当たり状態に移行することを特徴とす
るパチンコ遊技機。
【0019】(2)の発明によれば、抽選により遊技者
に有利な大当たり状態に移行し得るパチンコ遊技機を、
「前記抽選により当選が決定したときに、前記大当たり
状態に移行しない場合があって、そのときに前記大当た
り状態に移行しない非移行回数の累積的な記憶を行う」
ように構成することにより、「前記表示部において前記
大当たり状態への移行に対応する所定の画面画像が表示
されたこと、及び前記非移行回数が記憶されていること
を条件として、前記大当たり状態に移行する」ようにす
ることができる。
【0020】従来のパチンコ遊技機では、大当たり遊技
が行われるか行われないかは、内部抽選の結果のみに左
右されていたため、遊技者が長時間大当たり遊技が行わ
れない状態(「ハマリ状態」)に陥ることもあり、その
ことが場合によっては客離れの問題にもつながってい
た。
【0021】しかし、本発明のように、抽選に当選して
も大当たり状態に移行しない場合があるようにし、その
ときには大当たり状態に移行しなかったことを累積的に
記憶して、遊技者に視認できるような所定の条件を満た
すことにより累積的に記憶された回数に基づいた大当た
り状態に移行される制御を行うようにすれば、遊技者が
「ハマリ状態」に陥っている場合であっても、それを契
機に多くの益が獲得できることになるため、「ハマリ状
態」から遊技者を救済し、遊技者に遊技を続行させるこ
とが可能となる。
【0022】また、大当たり状態に移行されるための条
件を、上述したように、記憶が行われた回数に基づいた
前記大当たり状態に移行することを示唆する所定の画面
画像が表示されたことを基準とするようにしたことで、
大当たり状態に移行することを示唆する所定の画面画像
が表示されると、遊技者が大当たり状態に移行するので
はないかという期待感を抱くようになる。さらに、遊技
状態が変化することを示唆する画面画像を表示すること
により、パチンコ遊技に慣れていない初心者でも、遊技
状態の変化を容易に把握することが可能となる。
【0023】さらにまた、これらの効果により、いわゆ
る「客離れ」の問題も解消されることが期待できること
となる。
【0024】(3) 通信回線を介して端末装置と接続
可能であって、当該端末装置の表示部にパチンコ遊技情
報を画像として表示させ、かつ、前記端末装置の前記表
示部において表示されたパチンコ遊技機に設けられ、か
つ、各々が変動表示され所定のタイミングで停止表示さ
れ得る複数の識別情報画像を含む画面画像が表示される
画面画像表示部と、前記端末装置の前記表示部において
遊技球が所定の位置を通過又は入球することに応じて抽
選を行う抽選手段と、前記抽選手段で行われる抽選に当
選することにより遊技者に有利な大当たり状態に移行さ
せ得る大当たり移行制御手段と、を備え、前記抽選手段
において行われる抽選により当選が決定したときに、前
記大当たり移行制御手段が前記大当たり状態に移行させ
ない制御を行う場合があって、そのときに前記大当たり
状態に移行させない制御を行った非移行回数を累積的に
記憶する累積回数記憶手段を有するサーバであって、前
記大当たり移行制御手段は、前記画面画像表示部におい
て前記大当たり状態への移行に対応する所定の画面画像
が表示されたこと、及び前記累積回数記憶手段に前記非
移行回数が記憶されていることを条件として、前記端末
装置における遊技状態を前記大当たり状態に移行させる
制御を行う機能を有することを特徴とするサーバ。
【0025】(3)の発明によれば、「端末装置の表示
部にパチンコ遊技情報を画像として表示させ」ることが
可能なサーバに、「前記抽選手段において行われる抽選
により当選が決定したときに、前記大当たり移行制御手
段が前記大当たり状態に移行させない制御を行う場合が
あって、そのときに前記大当たり状態に移行させない制
御を行った非移行回数を累積的に記憶する累積回数記憶
手段」を設けるように構成することにより、「前記画面
画像表示部において前記大当たり状態への移行に対応す
る所定の画面画像が表示されたこと、及び前記累積回数
記憶手段に前記非移行回数が記憶されていることを条件
として、前記端末装置における遊技状態を前記大当たり
状態に移行させる制御を行う」ようにすることが可能と
なる。
【0026】従来、遊技場に設置されているパチンコ遊
技機では、大当たり遊技が行われるか行われないかは、
内部抽選の結果のみに左右されていたため、遊技者が、
長時間大当たり遊技が行われない状態(「ハマリ状
態」)に陥ることもあり、そのことが場合によっては客
離れの問題にもつながっていた。
【0027】しかし、本発明のように、端末装置の表示
部で行われるパチンコ遊技において、抽選に当選しても
大当たり状態に移行しない場合があるようにし、そのと
きには大当たり状態に移行しなかったことを累積的に記
憶して、遊技者に視認できるような所定の条件を満たす
ことにより累積的に記憶された回数に基づいた大当たり
状態に移行される制御を行うようにすれば、遊技者が
「ハマリ状態」に陥っている場合であっても、それを契
機に多くの益が獲得できることになるため、「ハマリ状
態」から遊技者を救済し、遊技者に遊技を続行させるこ
とが可能となる。
【0028】また、大当たり状態に移行されるための条
件を、上述したように、記憶手段に累積的に記憶された
回数の大当たり状態に移行することを示唆する画面画像
が表示されるようにしたことで、大当たり状態に移行す
ることを示唆する画面画像が表示されると、遊技者が大
当たり状態に移行するのではないかという期待感を抱く
ようになる。さらに、このような画面画像を表示するよ
うにしたことにより、パチンコ遊技に慣れていない初心
者でも、遊技状態の変化を容易に把握することが可能と
なる。
【0029】さらに、時間や場所を問わず遊技を行うこ
とができる端末装置を用いてパチンコ遊技を行うことが
できるように構成することにより、パチンコ遊技の楽し
さを遊技者が味わう機会が増え、いわゆる「客離れ」の
問題も解消されることが期待できることとなる。
【0030】さらにまた、これらの効果により、いわゆ
る「客離れ」の問題も解消されることが期待できること
となる。
【0031】(4) 各々が変動表示され所定のタイミ
ングで停止表示され得る複数の識別情報画像を含む画面
画像が表示される表示部を備え、遊技者の発射する遊技
球が所定の位置を通過又は入球することに応じて行われ
る抽選に当選することにより、前記遊技者に有利な大当
たり状態に移行し得るパチンコ遊技機に対して、前記抽
選により当選が決定したときに、前記大当たり状態に移
行しない場合には、前記大当たり状態に移行しない非移
行回数の累積的な記憶を行わしめる累積回数記憶ステッ
プを実行させるためのプログラムであって、前記表示部
において、前記大当たり状態への移行に対応する所定の
画面画像が表示されたこと、及び前記累積回数記憶ステ
ップにおいて前記非移行回数の記憶が行われていること
を条件として、前記大当たり状態に移行せしめる大当た
り状態移行ステップを実行させるためのプログラム。
【0032】(4)の発明によれば、抽選により遊技者
に有利な大当たり状態に移行し得るパチンコ遊技機に対
して、「前記抽選により当選が決定したときに、前記大
当たり状態に移行しない場合には、前記大当たり状態に
移行しない非移行回数の累積的な記憶を行わしめる累積
回数記憶ステップを実行させ」、かつ、「前記表示部に
おいて、前記大当たり状態への移行に対応する所定の画
面画像が表示されたこと、及び前記累積回数記憶ステッ
プにおいて前記非移行回数の記憶が行われていることを
条件として、前記大当たり状態に移行せしめる大当たり
状態移行ステップを実行させる」ことができる。
【0033】従来のパチンコ遊技機では、大当たり遊技
が行われるか行われないかは、内部抽選の結果のみに左
右されていたため、遊技者が長時間大当たり遊技が行わ
れない状態(「ハマリ状態」)に陥ることもあり、その
ことが場合によっては客離れの問題にもつながってい
た。
【0034】しかし、本発明のように、抽選に当選して
も大当たり状態に移行しない場合があるようにし、その
ときには大当たり状態に移行しなかったことを累積的に
記憶して、遊技者に視認できるような所定の条件を満た
すことにより累積的に記憶された回数に基づいた大当た
り状態に移行される制御を行うようにすれば、遊技者が
「ハマリ状態」に陥っている場合であっても、それを契
機に多くの益が獲得できることになるため、「ハマリ状
態」から遊技者を救済し、遊技者に遊技を続行させるこ
とが可能となる。
【0035】また、大当たり状態に移行されるための条
件を、上述したように、記憶が行われた回数に基づいた
前記大当たり状態に移行することを示唆する所定の画面
画像が表示されたことを基準とするようにしたことで、
大当たり状態に移行することを示唆する所定の画面画像
が表示されると、遊技者が大当たり状態に移行するので
はないかという期待感を抱くようになる。さらに、遊技
状態が変化することを示唆する画面画像を表示すること
により、パチンコ遊技に慣れていない初心者でも、遊技
状態の変化を容易に把握することが可能となる。
【0036】さらにまた、これらの効果により、いわゆ
る「客離れ」の問題も解消されることが期待できること
となる。
【0037】[用語の定義等]本発明に係る「当選」と
は、遊技機内部で行われる抽選により決定される状態を
指すものであり、一般的には、パチンコ遊技機の遊技状
態を後述する「大当たり状態」に移行し得ることが決定
した状態を指すものである。ただし、本明細書における
「当選」とは、上記「大当たり状態」に移行し得ること
が決定した状態のみを指すものでなく、「大当たり状
態」に移行せず、かつ移行しなかったことを記憶するこ
とが決定した状態も指す概念である。
【0038】また、「遊技者に有利」とは、遊技者がよ
り多くの利益を得ることができる可能性のある状態を示
す概念であり、「大当たり状態」とは、具体的には、遊
技盤に設けられた入賞口が開放状態とされ、当該入賞口
に遊技球を入賞させることにより、遊技者が大量の賞球
を獲得する状態のことを示すものである。
【0039】本発明に係る「識別情報」とは、文字、記
号、絵柄又は模様(図柄)等の視覚によって識別可能な
情報をいう。また、「識別情報画像」とは、この識別情
報画像を示す画像をいう。この識別情報画像は、後述す
る図柄の画像に対応するものである。
【0040】また、「表示」とは、識別情報画像が遊技
者に視認され得る状態におかれることをいう。また、
「表示部」とは、上述の如き識別情報画像を表示するも
のであり、例えば、表面に識別情報画像が描かれたドラ
ム体,リール体等の可動体や、これらに限らず、識別情
報画像が変動表示及び停止表示される液晶ディスプレイ
(以下、LCDパネルと称する)やブラウン管等の表示
装置をも含む概念である。
【0041】また、「変動表示」とは、識別情報が順次
変化する場合、例えば1つの識別情報である図柄「7」
から他の識別情報である図柄「8」へ変更する場合や、
図柄「9」から他の図柄「☆」へ変更して表示する場合
と、識別情報を表示し得る表示領域において1つの識別
情報が表示されたままその識別情報が移動して表示され
るような場合、例えば、1つの図柄「7」が表示領域内
において表示されつつ移動する場合と、の双方又はいず
れか一方を含む概念である。
【0042】更に、識別情報の表示態様が変化する場
合、例えば1つの図柄「7」が変形して横長に表示され
たり縦長に表示されたりする場合や、図柄が拡大されて
表示されたり、縮小されて表示される場合等も含む概念
である。
【0043】これに対して、「停止表示」とは、ある識
別情報を示す識別情報画像を所定の位置に停止させて表
示する態様をいう。
【0044】本発明に係る「累積的に記憶された回数の
大当たり状態に移行することを示唆する所定の画面画
像」とは、前記表示部において複数の識別情報画像が累
積的に記憶された回数の大当たり状態に移行するための
所定の表示態様で停止表示されそうな状態になること、
前記表示部において複数の識別情報画像の背景画像を成
す所定の画像が表示されること等のように、遊技者が
「累積的に記憶された回数の大当たり状態に移行する」
と認識できるような画像を示す概念である。具体的に
は、前者の場合には、「1−2−3」等の所定の組合せ
で複数の識別情報画像が停止表示されそうになることを
指し、後者の場合には、複数の識別情報画像の背景画像
として、所定のキャラクタが登場する画像が表示された
りすること等を指すものである。
【0045】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0046】[パチンコ遊技機の構成]本発明による遊
技機の概観を示す正面図を図1に示す。尚、以下におい
て説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に
好適な実施形態として本発明をパチンコ遊技機に適用し
た場合を示す。
【0047】パチンコ遊技機10には、本体枠12と、
本体枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤14の
前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠16の
下側で本体枠12の前面に設けられた上皿20及び下皿
22と、下皿22の右側に設けられた発射ハンドル26
と、前面から見て本体枠12の四隅に設けられたスピー
カ46(46a〜46d)と、が配置されている。
【0048】また、遊技盤14の前面には複数の障害釘
(図示せず)が打ちこまれている。尚、釘を打ち込むよ
うな構成とせず、遊技盤14を樹脂素材で成形し、この
樹脂素材の遊技盤14に金属製の棒状体を遊技盤14の
前方向に突出するように植設する構成としてもよく、上
述した如き構成したパチンコ遊技機10(パチコン機)
にも本発明を適用することができる。尚、本明細書にお
いては、パチンコ遊技機10とは、パチコン機をも含む
概念である。
【0049】更に、発射ハンドル26は本体枠12に対
して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンドル
26を操作することによりパチンコ遊技を進めることが
できるのである。発射ハンドル26の裏側には、発射モ
ータ28が設けられている。
【0050】更にまた、発射ハンドル26の周縁部に
は、タッチセンサ29が設けられている。遊技者の手が
タッチセンサ29に触れたときには、タッチセンサ29
から触接検出信号が発せられ、この信号が発せられたこ
とにより遊技者が発射ハンドル26を握持したとされる
のである。発射ハンドル26が遊技者によって握持さ
れ、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、そ
の回動角度に応じて発射モータ28に電力が供給され、
上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射さ
れる。
【0051】発射された遊技球は、遊技盤14上に設け
られたガイドレール30に案内されて遊技盤14の上部
に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突によ
りその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かっ
て落下する。
【0052】遊技盤14を拡大した拡大正面図を図2に
示す。尚、上述した図1に示した構成要素と対応する構
成要素には同一の符号を付した。また、図2は、上述し
た障害釘について省略したものを示した。
【0053】遊技盤14の前面の略中央には、後述する
如き表示部である表示装置32が設けられている。表示
装置32の上部の中央には、表示装置52が設けられて
いる。この表示装置52は、例えば7セグメント表示器
で構成されており、表示情報である普通図柄が、変動と
停止とを繰り返すように可変表示される。
【0054】表示装置32の左右の側部には、球通過検
出器55(55a及び55b)が設けられている。この
球通過検出器55(55a及び55b)は、その近傍を
遊技球が通過したことを検出したときには、上述した表
示装置52において、普通図柄の変動表示が開始され、
所定の時間経過した後、普通図柄の変動表示が停止す
る。この普通図柄は、数字や記号等からなる情報であ
り、例えば「0」から「9」までの数字や「☆」等の記
号である。
【0055】この普通図柄が所定の図柄、例えば「7」
となって停止して表示されたときには、後述する始動口
44の左右の両側に設けられている可動片58(58a
及び58b)を駆動するためのソレノイド57(図3参
照)に電流を供給し、始動口44に遊技球が入りやすく
なるように可動片58(58a及び58b)を駆動し、
始動口44を開放状態となるようにする。尚、始動口4
4を開放状態とした後、所定の時間が経過したときに
は、可動片を駆動し始動口44を閉鎖状態として、遊技
球が入りにくくなるようにするのである。
【0056】上述した表示装置52の左右の両側には4
つの保留ランプ34(34a〜34d)が設けられてい
る。これらの保留ランプ(34a〜34d)は、遊技者
の操作により遊技球が始動口44に入球されたことによ
り、遊技球が始動口44に入球したことがストックされ
た場合には、そのストックされている内部抽選データの
数に基づいて点灯されることとなるのである。
【0057】また、遊技盤14の下部には、遊技球の大
入賞口38が設けられている。この大入賞口38の近傍
には、シャッタ40が開閉自在に設けられている。シャ
ッタ40は後述する大当たり状態になったときには開放
状態となるようにソレノイド48により駆動される。
尚、シャッタ40は、後述する如く、大当たり状態に移
行した場合には、所定のタイミングで開閉を行う。
【0058】上述した表示装置52の上部には一般入賞
口50が設けられており、表示装置32の左右の両側に
は一般入賞口54a及び54bが設けられている。更
に、表示装置32の下部の左右の両側には一般入賞口5
4c及び54dが設けられている。また、遊技盤14の
左右の端部には、特別入賞口56a及び56bが設けら
れ、大入賞口38の左右の両側には、特別入賞口56c
及び56dが設けられている。
【0059】また、遊技球を入球させることにより、後
述する可変表示ゲームが開始されて表示装置32に表示
される複数の図柄、例えば3つの識別情報である図柄を
変動表示状態に移行する始動口44が設けられている。
【0060】更に、シャッタ40の下方には排出口53
が設けられており、上述した大入賞口38、始動口4
4、一般入賞口54a〜54d及び特別入賞口56a〜
56dに遊技球が入賞しなかった遊技球がこの排出口5
3から排出される。
【0061】また、上述した大入賞口38、始動口4
4、一般入賞口54a〜54d、特別入賞口56a〜5
6d及び排出口53には、それぞれ入球された遊技球を
算出するべく、球検知センサ42(図3参照)が設けら
れている。
【0062】上述した大入賞口38、始動口44、一般
入賞口54a〜54d及び特別入賞口56a〜56dに
遊技球が入賞したときには、入賞口の種類に応じて遊技
球が下皿22に払い出されるようになされている。ま
た、後述する如く、大入賞口38に遊技球が入球した場
合では、遊技状況に応じて払い出される遊技球の数が変
化する。
【0063】更にまた、表示装置32の左右の両側に
は、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための転動誘
導部材59a及び59bも設けられている。また、遊技
盤14の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ36
(36a及び36b)が設けられている。
【0064】尚、上述した表示装置32において後述す
る演出画像を表示する部分は、液晶ディスプレイパネル
からなるものであってもブラウン管からなるものであっ
てもよい。また、上述した実施形態においては、表示装
置32は、遊技機であるパチンコ遊技機10の遊技盤1
4の前面の略中央に設けられている場合を示したが、遊
技者が見得るような位置であれば遊技機の何処の位置に
表示装置32を設けることとしてもよい。
【0065】[パチンコ遊技機の制御部の構成]本発明
の実施形態であるパチンコ遊技機の制御回路を示すブロ
ック図を図3に示す。
【0066】上述した発射ハンドル26は、主制御回路
60のインターフェイス回路群62に接続され、インタ
ーフェイス回路群62は、入出力バス64に接続されて
いる。発射ハンドル26の回動角度を示す角度信号は、
インターフェイス回路群62により所定の信号に変換さ
れた後、入出力バス64に供給される。入出力バス64
は、中央処理回路(以下、CPUと称する)66にデー
タ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされて
いる。また、CPU66の内部には、後述するタイマ
(図示せず)が備えられている。
【0067】また、発射ハンドル26に備えられたタッ
チセンサ29も、主制御回路60のインターフェイス回
路群62に接続されている。タッチセンサ29は、遊技
者の手が触れたことを検出する触接検出信号をインター
フェイス回路群62に発した後、入出力バス64に供給
される。
【0068】また、上述したインターフェイス回路群6
2には、入賞口の各々に対して設置された球検知センサ
42も接続されており、遊技球が上述した大入賞口3
8、始動口44、一般入賞口54a〜54d、特別入賞
口56a〜56d及び排出口53に入球したときには、
球検知センサ42は、検出信号をインターフェイス回路
群62に供給する。更に、インターフェイス回路群62
には、球通過検出器55も接続されており、球通過検出
器55は遊技球がその近傍を通過したことを検出したと
きには、検出信号をインターフェイス回路群62に供給
する。
【0069】上述した入出力バス64には、ROM(リ
ード・オンリー・メモリ)68及びRAM(ランダム・
アクセス・メモリ)70も接続されている。ROM68
は、パチンコ遊技機の遊技全体の流れを制御する制御プ
ログラムを記録する。更に、ROM68は、制御プログ
ラムを実行するための初期データや、装飾ランプ36の
点滅動作パターンを制御するプログラムや、表示装置3
2における表示制御をするプログラム等を記憶する。ま
た、RAM70は、上述したプログラムで使用するフラ
グや変数の値を記憶する。
【0070】本実施形態における表示制御をするプログ
ラムは、具体的には、「前記抽選により当選が決定した
ときに、前記大当たり状態に移行しない場合には、前記
大当たり状態に移行しない非移行回数の累積的な記憶を
行わしめる累積回数記憶ステップを実行させるためのプ
ログラムであって、前記表示部において、前記大当たり
状態への移行に対応する所定の画面画像が表示されたこ
と、及び前記累積回数記憶ステップにおいて前記非移行
回数の記憶が行われていることを条件として、前記大当
たり状態に移行せしめる大当たり状態移行ステップを実
行させる」ものを含んでいる。
【0071】更に、入出力バス64には、インターフェ
イス回路群72も接続されている。インターフェイス回
路群72には、スピーカ46(46a〜46d)、発射
モータ28、ソレノイド48及び57、保留ランプ34
(34a〜34d)及び装飾ランプ36が接続されてお
り、インターフェイス回路群72は、CPU66におけ
る演算処理の結果に応じて上述した装置の各々を制御す
べく駆動信号や駆動電力を供給する。
【0072】また、ソレノイド48は、上述した如きシ
ャッタ40を開閉駆動するためのものであり、ソレノイ
ド57は、上述した如き可動片58a及び58bを駆動
するためのものである。更に、保留ランプ34(34a
〜34d)は、表示装置32に表示する図柄の組合せが
有効となった回数を示すものである。更にまた、装飾ラ
ンプ36は、遊技が大当たりとなったときやリーチとな
ったときに遊技者にその旨を示すべく点滅又は点灯する
ものである。
【0073】更にまた、入出力バス64には、乱数を発
生されるための乱数発生部65が接続されている。乱数
を発生させるための命令がCPU66から乱数発生部6
5へ発せられたときには、乱数発生部65は所定の範囲
の乱数を発生させ、その乱数の値を示す信号を入出力バ
ス64に発するのである。CPU66は、この発生され
た乱数により遊技の進行状況を決定する。これにより、
後述するステップS24で行われる内部抽選処理が行わ
れるのである。
【0074】また、乱数発生部65から発せられた乱数
は、抽選結果を示すデータとしてRAM70に記録され
る。例えば、図4に示す如きデータマップを用いて抽選
結果を示すデータの記録処理について説明する。図4
は、抽選結果を示すデータであり、それらデータの各々
の記憶領域を、小さい四角で示す。
【0075】抽選結果を示すデータは、図4(A)に示
す如く、RAM70には、図の符号A0の位置から抽選
された順に符号A1、符号A2、符号A3、符号A4と
記録される。その際には、符号A0の位置に記録されて
いる内部抽選データを読み出し、その内部抽選データに
基づいて現在の行程における図柄の変動表示が開始され
る。尚、内部抽選データが記録されていない場所には、
空きデータとして「FFFFFFFF」が記録されてい
る。また、図柄が停止表示されるまでに抽選が行われた
場合には、図4(B)に示す如く、符号A0の位置から
順に空きデータを検索し、空きデータがあると判別した
場合には、その場所(図4(A)の場合では、符号A1
の位置に該当する)に内部抽選データが記録される。ま
た、順次記録され、図4(C)に示す如く、符号A0の
位置から符号A4の位置、つまり、最大5つの抽選結果
データが記録された場合には、抽選が行われても記録さ
れない。更にまた、抽選結果に基づいて、変動表示され
ていた図柄が停止表示されることにより、その図柄の変
動表示が停止表示となった際には、図4(D)に示す如
く、符号A0の位置を空きデータとして「FFFFFF
FF」が記録される。そして、図4(E)に示す如く、
符号A1の位置に記録されている内部抽選データを符号
A0の位置に記録させる。尚、符号A1の位置以降の内
部抽選データも同様に記録され、最後のデータが記録さ
れていた位置(図4(E)の符号A1の位置に該当す
る)に空きデータ「FFFFFFFF」を記録する。こ
れによって、符号A0の位置に内部抽選データが記録さ
れることとなる。尚、図4(D)に示す如く、符号A0
の位置を空きデータとして記録する処理は、通常状態で
は変動表示されていた識別情報画像が全て停止表示され
たとき、即ち、現在の行程が終了したタイミングで行わ
れ、大当たり状態では、その大当たり状態が終了し、若
しくは、その大当たり状態が中止され、通常状態への移
行のタイミングで行われる。
【0076】また、図4(A)に示す状態であった場合
には、現在の行程における遊技が終了した場合、即ち、
変動表示されていた図柄が停止表示されることにより、
図4(F)に示す如く、符号A0の位置に「FFFFF
FFF」が記録されることとなり、再び遊技球が始動口
44に入球した場合には、内部抽選処理が行われ、図4
(A)の如く、符号A0の位置には、現在の行程におけ
る内部抽選データが記録されるのである。また、符号A
1の位置には、次の行程における内部抽選データが記録
される、つまり1個の保留球がストックされ、また、符
号A2〜A4の位置に内部抽選データが記録された場合
には、2〜4個の保留球がストックされることとなる。
【0077】これにより、上述した保留ランプ34(3
4a〜34d)は、後述する如く、内部抽選処理により
記録された内部抽選データが2つ記録されている場合に
は、1つ目が点灯し、内部抽選データが3つ記録されて
いる場合には、2つ目が点灯し、内部抽選データが4つ
記録されている場合には、3つ目が点灯し、内部抽選デ
ータが5つ記録されている場合には、4つ目が点灯する
こととなる。
【0078】更にまた、インターフェイス回路群72に
は、表示制御装置200も接続されており、表示制御装
置200は、主制御回路60から発せられる画像表示命
令に基づいて表示制御装置200に接続されている表示
装置32を駆動するための駆動信号を発する。
【0079】[パチンコ遊技機の表示制御装置の構成]
上述した表示制御装置200の回路を示すブロック図を
図5に示す。
【0080】インターフェイス回路202は、入出力バ
ス204に接続されており、上述した主制御回路60か
ら発せられた画像表示命令は、インターフェイス回路2
02を介して入出力バス204に供給される。入出力バ
ス204は、中央処理回路(以下、CPUと称する)2
06にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるよう
になされている。
【0081】上述した入出力バス204には、ROM
(リード・オンリー・メモリ)208及びRAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)210も接続されている。R
OM208は、主制御回路60から発せられた画像表示
命令に基づいて表示装置32に供給する駆動信号を生成
するための表示制御プログラムを記憶する。一方、RA
M210は、上述したプログラムで使用するフラグや変
数の値を記憶する。
【0082】更に、入出力バス204には、画像データ
プロセッサ(以下、VDPと称する)212も接続され
ている。このVDP212は、いわゆるスプライト回
路、スクリーン回路、及びパレット回路等の回路を含
み、表示装置32に画像を表示させるための種々の処理
を行うことができる処理装置である。
【0083】上述したVDP212には、主制御回路6
0から発せられた画像表示命令に応じた画像データを記
憶するためのビデオRAM214と、背景の画像データ
や、図柄の画像データや、キャラクタの画像データ等の
画像データを記憶する画像データ用ROM216と、が
接続されている。更に、VDP212には、表示装置3
2を駆動するための駆動信号を発する駆動回路218も
接続されている。
【0084】上述したCPU206は、ROM208に
記憶されている表示制御プログラムを読み出して実行す
ることにより、主制御回路60から発せられた画像表示
命令に応じて表示装置32に表示する画像データをビデ
オRAM214に記憶させる。主制御回路60から発せ
られる画像表示命令には、背景表示命令や、図柄表示命
令、キャラクタ表示命令等の表示命令が含まれる。
【0085】また、画像データ用ROM216は、上述
した如く、識別情報画像である図柄の画像のデータや、
演出画面として表示される動体物等のキャラクタのキャ
ラクタ画像データ、表示装置32の背景を構成する背景
画像データ等の画像データを記憶する。
【0086】上述した図柄の画像データは、表示装置3
2において図柄を変動表示するときや、停止表示する際
に用いるものであり、多様の表示態様、例えば、拡大し
た画像、縮小した画像、変形した画像等に応じた画像デ
ータを含むものである。また、上述したキャラクタ画像
データは、キャラクタが一連の動作をする態様を表示す
るのに必要となる画像データを含むものである。
【0087】次に、上述したビデオRAM214に生成
される画像データの概念を示す概略図を図6に示す。
【0088】図6に示す如く、画面表示命令によってビ
デオRAM214に生成される画像データの大きさ(以
下、画面画像領域R1と称する)は、表示装置32に表
示される表示領域R2より大きくなるように設定されて
いる。尚、図6においては、画面画像領域R1は、実線
で囲まれた領域を示し、表示領域R2は、破線で囲まれ
た領域を示す。このように設定することにより、後述す
る如く、表示装置32に表示すべき画像を円滑にスクロ
ール表示させることができるのである。
【0089】主制御回路60から図柄表示命令が発せら
れたときには、VDP212は、識別情報画像である図
柄を示す各画像D1〜D3の画像データを画像データ用
ROM216から読み出した後、表示装置32に図柄の
画像を表示すべき位置に対応するビデオRAM214に
おける位置に読み出した画像データを配置する。
【0090】また、主制御回路60からキャラクタ表示
命令が発せられたときには、VDP212は、キャラク
タ画像C1〜C3の各々の画像データを画像データ用R
OM216から読み出した後、表示装置32にキャラク
タの画像を表示すべき位置に対応するビデオRAM21
4における位置に読み出した画像データを配置する。
【0091】更にまた、主制御回路60から背景表示命
令が発せられたときには、VDP212は、背景の画像
B1の画像データを画像データ用ROM216から読み
出した後、表示装置32に背景の画像を表示すべき位置
に対応するビデオRAM214における位置に読み出し
た画像データを配置する。
【0092】VDP212は、ビデオRAM214に画
像データを生成した後、表示領域R2に記憶されている
画像データのみをビデオRAM214から読み出し、こ
れを表示信号として駆動回路218に供給するのであ
る。そして、上述した如く、1コマ毎画像を表示させ、
その画像の表示位置を変更させることによって、「識別
情報画像」である図柄が「変動表示若しくは停止表示さ
れる」のである。
【0093】[画像の表示例]上述した如く画像データ
をビデオRAM214上に記録することによって表示装
置32に画像が表示され、遊技が進められる。この遊技
において表示される画像の表示例については図7〜図1
0に示すようになる。
【0094】図7は、通常の図柄の変動表示が行われて
いる例を示したものである。図8は、図柄の変動表示が
行われている最中に突然大当たりフラグ放出専用のキャ
ラクタが登場した例を示したものであり、図9は、図
8,図10の後に、大当たりフラグの放出を行うため
に、大当たり態様が表示された例を示したものである。
また、図10は、図柄が停止表示された後に、突然大当
たりフラグ放出専用のキャラクタが登場した例を示した
ものである。
【0095】尚、上述した「大当たりフラグ」とは、
「大当たり状態」に移行することと同様、遊技者に有利
な遊技状態に移行する権利を示すものである。所定の条
件を満たすことにより、その「大当たりフラグ」を蓄積
することができ、更には、その蓄積された「大当たりフ
ラグ」を放出することにより、その遊技状態を遊技者に
有利な状態に移行させるのである。また、「大当たりフ
ラグ」を蓄積する場合には、「大当たり遊技」1回分に
相当する権利が累積的に蓄積され、「大当たりフラグ」
を放出する場合には、その蓄積された「大当たりフラ
グ」の1回分、又は複数回分の放出が行われる。
【0096】表示装置32の上部には、図7〜図10に
示す如く、3つの図柄が順次停止表示される。これらの
図柄の各々は、本実施形態におけるパチンコ遊技機で
は、縦方向に回転する3枚のボードに描かれているが、
本発明はこれに限らず、横方向に回転するボードに描か
れているもの、画面上をスクロールするボードに描かれ
ているもの、等であってもよい。また、3つの図柄は、
上部に限らず、中央部や下部に位置していてもよい。更
にまた、表示装置32の下部には、キャラクタが表示さ
れている。
【0097】大当たりフラグ放出専用のキャラクタが登
場した後に大当たりフラグの放出が行われるときには、
図9に示す如く、「7」−「7」−「7」という所定の
図柄が停止表示されるが、本発明はこれに限らず、大当
たりフラグの放出が行われるときには、「7」−「7」
−「7」とは異なる図柄が停止表示されるようにしても
よい。
【0098】さらには、この他にも各種演出が行われ
る。例えば、図8,図10においては「さあ、今から大
当たりだぞ〜!」という音声を発することにより、遊技
者に、これから大当たり状態に移行する旨を報知し、図
9においては「うわ〜、ほんとに大当たりだ〜!」とい
う音声を発することにより、遊技者に、大当たり遊技が
行われる旨を報知することとなる。
【0099】[パチンコ遊技機の動作]上述した主制御
回路60において実行されるパチンコ遊技機10を制御
するサブルーチンを図11から図17に示す。尚、図1
1及び図17に示すサブルーチンは、予め実行されてい
るパチンコ遊技機10のメインプログラムから所定のタ
イミングで呼び出されて実行されるものである。
【0100】以下においては、パチンコ遊技機10は予
め起動されており、上述したCPU66において用いら
れる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているも
のとする。
【0101】[遊技球検出処理]最初に、遊技球検出ル
ーチンでは、図11に示す如く、入賞口に遊技球が入球
したか否かの判断処理が行われる(ステップS11)。
この入賞口は、例えば、上述した図2に示した例におい
ては、一般入賞口50及び54a〜54d、始動口44
並びに特別入賞口56a〜56dである。この処理にお
いて、CPU66は、各入賞口に設けられた球検知セン
サ42からの遊技球入賞検知信号の有無により、入賞口
に遊技球が入球したか否かを判断する。CPU66は、
球検知センサ42からの遊技球入賞検知信号を受信した
場合、即ち、遊技球の入賞口への入球があったと判別し
たときには、ステップS12に処理を移し、球検知セン
サ42からの遊技球入賞検知信号を受信していない場
合、即ち、遊技球の入賞口への入球がなかったと判別し
たときには、ステップS13に処理を移す。
【0102】次に、賞球処理が行われる(ステップS1
2)。この処理において、CPU66は、遊技球の入球
した入賞口の位置に対応する数量の賞球を行う。この処
理が終了した後、ステップS13に処理を移す。
【0103】次に、遊技球が始動口に入球したか否かの
判断が行われる(ステップS13)。この始動口は、例
えば、上述した図2に示した例においては、始動口44
である。この処理において、CPU66は、始動口44
に設けられた球検知センサ42からの遊技球入球検知信
号の有無により、始動口44に遊技球が入球したか否か
を判断する。CPU66は、球検知センサ42からの遊
技球入球検知信号を受信した場合、即ち、遊技球の始動
口への入球があったと判別したときは、ステップS14
に処理を移し、球検知センサ42からの遊技球入球検知
信号を受信していない場合、即ち、遊技球の始動口への
入球がなかったと判別したときは、ステップS15に処
理を移す。
【0104】次に、内部抽選処理が行われる(ステップ
S14)。この処理において、CPU66は、乱数発生
部65に乱数を発生させ、得られた乱数に基づく内部抽
選データをRAM70に記録する。この処理により得ら
れた内部抽選データに従って、当該抽選の結果が「当
選」であるか、「はずれ」であるかが決定されるのであ
る。尚、本実施形態における「当選」には、後述する如
く、大当たり遊技を実行させる時期を調整するためにそ
の時点では大当たり遊技を実行せず、その実行されなか
った回数を記憶する一方で、表示装置32上にははずれ
態様を表示させるものも含まれる。ここにおける処理の
具体的な実施形態については後述する。この処理を終了
させた後、ステップS15に処理を移す。
【0105】次に、球通過検出器を遊技球が通過したか
否かの判断が行われる(ステップS15)。この球通過
検出器は、例えば、上述した図2に示した例において
は、球通過検出器55a及び55bである。この処理に
おいて、CPU66は、球通過検出器55からの球通過
検出信号の有無により、遊技球が球通過検出器55を通
過したか否かを判断する。CPU66は、球通過検出器
55からの球通過検出信号を受信した場合、即ち、遊技
球の球通過検出器55の通過があったと判別したときに
は、ステップS16に処理を移し、球通過検出器55か
らの球通過検出信号を受信しなかった場合、即ち、遊技
球の球通過検出器55の通過がなかったと判別したとき
には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0106】次に、普通図柄変動処理が行われる(ステ
ップS16)。ここで普通図柄とは、本実施形態におい
ては、図2に示した例における表示装置52上に表示さ
れる数字または記号に相当するものである。この処理に
おいて、CPU66は、上述した如く、表示装置52に
おいて普通図柄を変動表示させ、一定時間経過後に停止
表示させる。このとき、停止表示された図柄が、所定の
図柄(例えば「7」等)となった場合には、ソレノイド
57a及び58bに電流を供給し、可動片58a及び5
8bを駆動することにより、始動口44に一定時間遊技
球が入球しやすくなるようにするのである。この処理を
終了させた後、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0107】尚、上述した本実施形態においては、遊技
球が球通過検出器55の通過を検出した時点で普通図柄
の変動を開始しているが、既に普通図柄が変動している
途中に遊技球の通過を検出した場合には、複数の識別情
報画像が変動表示される場合と同様に、保留球として、
普通図柄を変動表示させる機会を蓄積させるものであっ
てもよい。
【0108】[内部抽選処理]ステップS14の処理で
は、図12に示す内部抽選サブルーチンが呼び出され
る。
【0109】最初に、パチンコ遊技機10では、図4に
示すA4の位置、即ち、5番目の内部抽選データが記録
されているか否かの処理が行われる(ステップS2
1)。この処理において、CPU66は、上述した図4
に示した如きRAM70の符号A4の位置に内部抽選デ
ータが記録されているか否かを判断する。CPU66
は、符号A4の位置のデータが「FFFFFFFF」で
はない場合、即ち、5番目の内部抽選データが記録され
ていると判別した場合には、これ以上内部抽選を行って
も、データの記録ができないため、何ら処理を行うこと
なく直ちに本サブルーチンを終了させ、符号A4の位置
のデータが「FFFFFFFF」である場合、即ち、5
番目の内部抽選データが記録されていないと判別した場
合には、ステップS22に処理を移す。
【0110】次に、内部抽選処理が行われる(ステップ
S22)。この処理において、CPU66は、乱数発生
部65により乱数を発生させ、その乱数に基づいて内部
抽選データをRAM70に記録する。
【0111】本実施形態における内部抽選データは、例
えば、図4に示す如く、8桁の数値からなり、また、各
桁毎の数値はそれぞれ0から9及びAからFの16個の
数字または文字からなる、いわゆる8桁の16進数によ
る数値である。CPU66から乱数発生命令を受けた乱
数発生部65は、1回の命令につき8度、0からFの1
6個の数値のいずれかの数値となる乱数を発生させる。
そして、CPU66は、乱数発生部65から発せられた
乱数の値を示す信号をRAM70に送り、各乱数を発生
した順序に並べることにより生じる1個の8桁の乱数か
らなるデータを、内部抽選データとしてRAM70の所
定の位置に記録する。
【0112】この所定の位置とは、図4に示す如く、符
号A0の位置からA4の位置まで順に空きデータ「FF
FFFFFF」が記録されているか否かを検索し、最初
に空きデータがあると判別された位置である。例えば、
図4(A)においては符号A1の位置であり、図4
(B)においては符号A2の位置である。この処理を終
了させた後、ステップS23に処理を移す。
【0113】次に、ステップS22で行われた内部抽選
の結果得られたデータが、大当たり態様となる複数の識
別情報画像の組合せ態様を表示させるデータであるか否
かの判断が行われる(ステップS23)。この処理にお
いて、CPU66は、ステップS22において記録され
た内部抽選データが、当該データに基づいて複数の識別
情報画像を停止表示させたときに表示される識別情報画
像の組合せ態様が大当たり態様となるデータであるか否
かの判断を行う。CPU66は、当該データが大当たり
態様を表示させるデータであると判別した場合には、ス
テップS25に処理を移し、当該データが大当たり態様
を表示させるデータでないと判別した場合には、直ちに
本サブルーチンを判別させる。
【0114】次に、抽選の結果得られた大当たり遊技が
蓄積されるか否かの判断が行われる(ステップS2
4)。この処理において、CPU66は、ステップS2
2において行われた内部抽選の結果得られた大当たり態
様を表示させるデータによってそのまま大当たり遊技が
実行されるか、一旦蓄積されるかの判断を行う。
【0115】当該大当たり遊技が蓄積されるか、或いは
蓄積されずに実行されるかの判断手段は、新たな抽選の
結果に基づいてされることとなる。例えば、本実施形態
において、内部抽選の結果得られた大当たり遊技が2分
の1の確率で蓄積されるとする。CPU66は、乱数発
生部に対して0から9の10個の数値の範囲で乱数を発
生させる。乱数発生部65において得られた乱数の値が
奇数であった場合には、CPU66は当該大当たりは蓄
積されるものと判別し、乱数発生部65において乱数発
生部65において得られた乱数の値が偶数または0であ
った場合には、CPU66は当該大当たりは蓄積されず
に実行されるものと判別する。このような判断手段を用
いることで、CPU66は、当該大当たり遊技を2分の
1の確率で蓄積することができるのである。
【0116】尚、上述した実施形態においては、大当た
りが蓄積されるか否かの判断手段として、新たな乱数を
発生させることにより抽選を行っているが、ステップS
22で行われる内部抽選のデータ中に大当たりが蓄積さ
れるか否かに関するデータが含まれるものであってもよ
い。即ち、大当たり態様を表すデータの中に、大当たり
遊技が蓄積される大当たりデータと、大当たり遊技が蓄
積されない大当たりデータと、の2通りの大当たりデー
タが含まれるものである。
【0117】また、上述の大当たり遊技が蓄積される大
当たりデータにおいては、表示装置32上に停止表示さ
れる複数の識別情報画像の組合せ態様が、初めからはず
れ態様となるデータであって、大当たりフラグの蓄積だ
けが行われるものであってもよい。
【0118】CPU66が、当該大当たりが蓄積されず
に実行されるものと判別した場合には、直ちに本サブル
ーチンを終了させ、当該大当たりが蓄積されるものと判
別した場合には、ステップS25に処理を移す。
【0119】次に、大当たりフラグの値が所定の上限値
であるか否かの判断が行われる(ステップS25)。こ
の処理において、CPU66は、RAM70に記録され
た大当たりフラグの値が所定の上限値に達していないと
判別した場合には、ステップS22において行われた内
部抽選の結果生じた大当たり遊技を蓄積することとなる
ので、ステップS26に処理を写し、当該大当たりフラ
グの値が所定の上限値に達していると判別した場合に
は、ステップS22において行われた内部抽選の結果生
じた大当たり遊技はこれ以上蓄積することができないの
で、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0120】次に、ステップS22において記録された
内部抽選データの書き換えが行われる(ステップS2
6)。この処理において、CPU66は、ステップS2
2においてRAM70に記録された大当たり態様を表示
させる内部抽選データを、はずれ態様を表示させるデー
タに書き換える。即ち、ステップS62における内部抽
選の結果「当選」が決定し、本来なら「大当たり」であ
ることを遊技者が視認可能な表示であるところを、まる
で「はずれ」のように表示させ、大当たり遊技の実行時
期を調整するのである。このとき、はずれ態様を表示さ
せるデータは、予めROM68に記録しておき、本ステ
ップにおいて呼び出されるものであってもよく、また、
はずれ態様となる内部抽選データが得られるまで再抽選
することで得られるものであってもよい。この処理を終
了させた後、ステップS27に処理を移す。
【0121】次に、大当たりフラグの値を1つ増加させ
る(ステップS27)。この処理において、CPU66
は、RAM70に記録されている大当たりフラグの値を
1つ増加した値に書き換える。これにより、大当たり遊
技が1回分蓄積されたこととなるのである。この処理を
終了させた後、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0122】[図柄変動処理]次に、図柄表示処理にお
いては、図13に示す如く、最初に識別情報画像が停止
表示されているか否かの判断が行われる。この処理にお
いて、CPU66は、表示装置32上の複数の識別情報
画像が停止表示されているか否かを判断する。CPU6
6は、当該複数の識別情報画像が停止表示されていな
い、即ち当該複数の識別情報画像が変動表示されてい
る、または、大当たり遊技中であると判別した場合に
は、何ら処理を行うことなく直ちに本サブルーチンを終
了し、当該複数の識別情報画像が停止表示されていると
判別した場合には、ステップS32に処理を移す。
【0123】次に、1番目の内部抽選データが記録され
ているか否かの判断が行われる(ステップS32)。こ
の処理において、CPU66は、図4に示す如きRAM
70の符号A0の位置に内部抽選データが記録されてい
るか否かを判断する。CPU66は、符号A0の位置の
データが「FFFFFFFF」である、即ち、1番目の
内部抽選データが記録されていないと判別した場合に
は、図柄の変動表示を開始させる状態ではないと判別さ
れるので、何ら処理を行うことなく直ちに本サブルーチ
ンを終了し、符号A0の位置のデータが「FFFFFF
FF」でない、即ち、1番目の内部抽選データが記録さ
れていると判別した場合には、図柄の変動表示を開始さ
せる状態であると判別されるので、ステップS33に処
理を移す。
【0124】次に、1番目の内部抽選データの呼び出し
を行う(ステップS33)。CPU66は、RAM70
の符号A0の位置に記録されているデータを呼び出す。
この処理を終了させた後、ステップS34に処理を移
す。
【0125】次に、ステップS33で呼び出された内部
抽選データが、大当たり態様となる複数の識別情報画像
の組合せ態様を表示させるデータであるか否かの判断が
行われる(ステップS34)。この処理において、CP
U66は、ステップS33において呼び出された内部抽
選データが、当該データに基づいて複数の識別情報画像
を停止表示させたときに表示される識別情報画像の組合
せ態様が大当たり態様となるデータであるか否かの判断
を行う。CPU66は、当該データが大当たり態様を表
示させるデータであると判別した場合には、ステップS
35に処理を移し、当該データが大当たり態様を表示さ
せるデータでないと判別した場合には、ステップS36
に処理を移す。
【0126】上述した如く、大当たり態様を表示させる
データであると判別した場合には、大当たり時画像設定
処理が行われる(ステップS35)。この処理におい
て、CPU66は、後述する如く、大当たり用の画像を
設定する処理を行う。この処理を終了させた後、ステッ
プS37に処理を移す。
【0127】また、大当たり態様を表示させるデータで
ないと判別した場合には、はずれ時画像設定処理が行わ
れる(ステップS36)。この処理において、CPU6
6は、後述する如く、はずれ用の画像を設定する処理を
行う。この処理を終了させた後、ステップS37に処理
を移す。
【0128】次に、図柄変動処理を行う(ステップS3
7)。この処理において、CPU66は、後述する如
く、図柄を変動させる処理を行う。この処理を終了させ
た後、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0129】[大当たり時画像設定処理]ステップS3
5の処理では、図14に示す、大当たり時画像設定ルー
チンが呼び出される。
【0130】最初に、図柄画像データをセットする(ス
テップS41)。この処理では、CPU66は、内部抽
選データに基づいて、入出力バス64,インターフェイ
ス回路群72を介して、大当たり時図柄画像表示命令を
表示制御装置200に供給する。尚、この命令には、図
柄表示画像の表示位置を示すデータ等が含まれている。
表示制御装置200では、インターフェイス回路群20
2、入出力バス204を介して、CPU206が図柄表
示命令を受け取り、各データをRAM210に記録し、
あわせて、VDP212に図柄画像表示命令を供給す
る。図柄画像表示1命令を受け取ったVDP212は、
ROM208から各データを読み出すとともに、その各
データに基づいて画像データ用ROMから所望の図柄画
像データを読み出し、ビデオRAM214に記録する。
この処理を終了させた後、ステップS42に処理を移
す。
【0131】次に、背景画像データをセットする(ステ
ップS42)。この処理では、CPU66は、入出力バ
ス64,インターフェイス回路群72を介して、大当た
り時背景表示命令を表示制御装置200に供給する。そ
して、上述する如く、CPU206及びVDP212
は、この命令により、画像データ用ROM216から所
望の大当たり時背景画像データを読み出し、ビデオRA
M214に記録する。この処理を終了させた後、ステッ
プS43に処理を移す。
【0132】次に、キャラクタ画像データをセットする
(ステップS43)。この処理では、CPU66は、入
出力バス64,インターフェイス回路群72を介して、
大当たり時キャラクタ画像表示命令を表示制御装置20
0に供給する。そして、上述する如く、CPU206及
びVDP212は、この命令により、画像データ用RO
M216から所望の大当たり時キャラクタ画像データを
読み出し、ビデオRAM214に記録する。この処理を
終了させた後、ステップS44に処理を移す。
【0133】次に、音声データをセットする(ステップ
S44)。この処理において、CPU66は、ROM6
8に記録されている大当たり報知用音声データを選択
し、RAM70に記録する。そして、その音声データ
を、入出力バス64を介してインターフェイス回路群7
2に供給する。インターフェイス回路群72は、受け取
った音声データを所定の信号に変換し、スピーカ46に
供給する。これにより、スピーカ46は、大当たり用の
所望の音声を発する。この処理を終了させた後、直ちに
本サブルーチンを終了させる。
【0134】[はずれ時画像設定処理]ステップS36
の処理では、図15に示す、はずれ時画像設定ルーチン
が呼び出される。
【0135】最初に、背景・キャラクタ抽選処理を行う
(ステップS51)。この処理において、CPU66
は、乱数発生部65により乱数を発生させ、その乱数に
基づいて背景・キャラクタ抽選結果をRAM70に記録
する。
【0136】本実施形態においては、抽選データは、例
えば、「01234567」の如く、8桁の数値からな
り、各桁毎の数値はそれぞれ0から9の10個の数値か
らなる。CPU66から乱数発生命令を受けた乱数発生
部65は、1回の命令につき8度、0から9の10個の
数値のいずれかの数値となる乱数を発生させる。そし
て、CPU66は、乱数発生部65から発せられた乱数
の値を示す信号をRAM70に送り、各乱数を発生した
順序に並べることにより生じる1個の8桁の乱数からな
るデータを、背景・キャラクタ抽選結果としてRAM7
0に記録する。
【0137】次に、ステップS51で行われた抽選処理
の結果得られたデータが、大当たり遊技を放出させる所
定のキャラクタを登場させるデータであるか否かの判断
が行われる(ステップS52)。この処理において、C
PU66は、ステップS51において記録された、8桁
の数値の組合せが、大当たり遊技を放出させる所定のキ
ャラクタを登場させるデータであるか否かを判断する。
CPU66は、当該データが所定のキャラクタを登場さ
せるデータであると判別した場合には、ステップS53
に処理を移し、所定のキャラクタを登場させるデータで
ないと判別した場合には、ステップS56に処理を移
す。
【0138】次に、大当たりフラグが所定の数以上であ
るか否かを判断する(ステップS53)。この処理にお
いて、CPU66は、RAM70に記録された大当たり
フラグの値が、放出を行うことのできる所定の値以上で
あるか否かを判断する。CPU66は、大当たりフラグ
が所定の数に達していないと判別した場合には、ステッ
プS54に処理を移し、所定の数に達したと判別した場
合には、ステップS55に処理を移す。
【0139】尚、大当たりフラグの放出を行うことので
きる所定の値は、1でもそれ以上でもよい。
【0140】ステップS54では、キャラクタの変更を
行う。大当たりフラグが、放出を行える所定の数に達し
ていないときは、放出を行うことができないのであるか
ら、はずれ態様用のキャラクタに変更する。この処理に
おいて、CPU66は、ステップS51においてRAM
70に記録された所定のキャラクタを表示させる抽選デ
ータを、はずれ態様用のキャラクタを表示させるデータ
に書き換える。この処理を終了させた後、ステップS5
6に処理を移す。
【0141】ステップS55では、大当たりフラグを所
定の数だけ放出する。この処理において、CPU66
は、RAM70に記録されている大当たりフラグ値を所
定の数だけ減少した値に書き換える。これにより、蓄積
された大当たり遊技が所定の数だけ放出されたことにな
るのである。この処理を終了させた後、ステップS56
に処理を移す。
【0142】尚、一度に放出される大当たりフラグの数
は、1個でもそれ以上でもよい。
【0143】次に、図柄画像データをセットする(ステ
ップS56)。この処理では、CPU66は、入出力バ
ス64,インターフェイス回路群72を介して、図柄画
像表示命令を表示制御装置200に供給する。尚、この
命令には、図柄表示画像の表示位置を示すデータ等が含
まれている。表示制御装置200では、インターフェイ
ス回路群202、入出力バス204を介して、CPU2
06が図柄表示命令を受け取り、各データをRAM21
0に記録し、あわせて、VDP212に図柄画像表示命
令を供給する。図柄画像表示命令を受け取ったVDP2
12は、ROM208から各データを読み出すととも
に、その各データに基づいて画像データ用ROMから所
望の図柄画像データを読み出し、ビデオRAM214に
記録する。この処理を終了させた後、ステップS57に
処理を移す。
【0144】次に、背景画像データをセットする(ステ
ップS57)。この処理では、CPU66は、入出力バ
ス64,インターフェイス回路群72を介して、背景表
示命令を表示制御装置200に供給する。そして、上述
する如く、CPU206及びVDP212は、この命令
により、画像データ用ROM216から所望の背景画像
データを読み出し、ビデオRAM214に記録する。こ
の処理を終了させた後、ステップS58に処理を移す。
【0145】次に、キャラクタ画像データをセットする
(ステップS58)。この処理では、CPU66は、入
出力バス64,インターフェイス回路群72を介して、
キャラクタ画像表示命令を表示制御装置200に供給す
る。そして、上述する如く、CPU206及びVDP2
12は、この命令により、画像データ用ROM216か
ら所望のキャラクタ画像データを読み出し、ビデオRA
M214に記録する。この処理を終了させた後、ステッ
プS59に処理を移す。
【0146】次に、音声データをセットする(ステップ
S59)。この処理において、CPU66は、ROM6
8に記録されている報知用音声データを選択し、RAM
70に記録する。そして、その音声データを、入出力バ
ス64を介してインターフェイス回路群72に供給す
る。インターフェイス回路群72は、受け取った音声デ
ータを所定の信号に変換し、スピーカ46に供給する。
これにより、スピーカ46は、所望の音声を発する。こ
の処理を終了させた後、直ちに本サブルーチンを終了さ
せる。
【0147】[図柄変動ルーチン 第一の実施形態]上
述したステップS37においては、図柄変動ルーチンが
呼び出されるが、ここでは2つの実施形態について説明
する。第一の実施形態は、大当たりフラグ放出専用のキ
ャラクタが、図柄の変動中に突然登場するものである。
【0148】第一の実施形態では、上述したステップS
37において、図16に示すサブルーチンが呼び出され
る。
【0149】最初に、図柄の変動表示が開始される(ス
テップS61)。この処理において、CPU66は、表
示装置32上にある複数の識別情報画像の変動表示を開
始させるための信号を表示制御装置200に伝送する。
また、この信号には、当該識別表示画像が停止表示され
た場合に表示する図柄の組合せ態様を決定する、ステッ
プS41,ステップS56でセットした図柄画像データ
も含まれるものとする。そして、表示制御装置200
は、当該信号に従い表示装置32上で当該複数の識別情
報画像の変動表示を開始する。この処理を終了させた
後、ステップS62に処理を移す。
【0150】次に、所定のキャラクタを登場させるデー
タがあるか否かの判断が行われる(ステップS62)。
CPU66は、RAM70に記録されているステップS
51で行われた背景・キャラクタ抽選処理の結果が、所
定のキャラクタを登場させるデータであるか否かを判断
する。CPU66は、所定のキャラクタを登場させるデ
ータであると判別したときにはステップS63に処理を
移し、所定のキャラクタを登場させるデータでないと判
別したときにはステップS64に処理を移す。
【0151】ステップS63では、大当たりフラグ放出
専用のキャラクタが表示される。CPU66は、ステッ
プS62で読み出した所定のキャラクタを登場させるデ
ータに基づいて、表示装置32に所定のストック放出専
用キャラクタ画像を表示させる。更に、CPU66は、
図柄画像データを、大当たり態様となる複数の識別情報
画像の組合せ態様をひょうじさせるデータに書き換え、
表示制御装置200に伝送する。これにより、最初はは
ずれデータであったものが、停止するときには大当たり
態様が表示されるようになる。この処理を終了させた
後、ステップS64に処理を移す。
【0152】次に、変動表示されている複数の識別情報
画像の停止表示が行われる(ステップS64)。この処
理において、CPU66は、表示装置32上の変動する
複数の識別情報画像を、変動を開始してから所定の時間
を経過したところで停止表示させるよう表示制御装置2
00に信号を伝送する。そして、表示制御装置200は
所定の時間経過後に表示装置32上の変動する複数の識
別情報画像の停止表示を行うのである。この処理を終了
させた後、ステップS65に処理を移す。
【0153】次に、停止表示された複数の識別情報画像
の組合せ態様が大当たり態様であるか否かの判断が行わ
れる(ステップS65)。この処理において、CPU6
6は、表示装置32上に停止表示された複数の識別情報
画像の組合せ態様が大当たり態様であるか否かを判断す
る。CPU66は、当該複数の識別情報画像が大当たり
態様でないと判別した場合には、ステップS67に処理
を移し、当該複数の識別情報画像の組合せ態様が大当た
り態様であると判別した場合には、ステップS66に処
理を移す。
【0154】ステップS66では、大当たり遊技処理が
行われる。この処理において、CPU66は、表示制御
装置200に大当たり態様の画像演出を行うように信号
を伝送し、スピーカ46に必要な音声演出を行うよう音
声信号を伝送し、所定のタイミングでソレノイド48を
駆動し、シャッタ40を開閉させることで、大入賞口3
8に遊技球が入賞し得るようにするのである。この処理
を終了させた後、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0155】尚、放出される大当たりフラグの数が複数
に及ぶときには、1回目の大当たり遊技の終了後、新た
な内部抽選データの読み込みを行わずに再び図柄の変動
表示が開始される。そして、大当たり態様が停止表示さ
れ、大当たり遊技が行われる。当該放出される大当たり
フラグの数と同数の大当たり遊技が終了した後、本ステ
ップを終了する。
【0156】一方、ステップS67では、停止表示され
た複数の識別情報画像の組合せ態様が所定のはずれ態様
か否かを判断する。この処理において、CPU66は、
ステップS65で大当たり態様ではないと判別した複数
の識別情報画像の組合せ態様が、大当たりフラグの蓄積
が行われる所定のはずれ態様か否かを判断する。CPU
66は、当該複数の識別情報画像が所定のはずれ態様で
ないと判別した場合には直ちに本サブルーチンを終了さ
せ、当該複数の識別情報画像が所定のはずれ態様でない
と判別した場合にはステップS68に処理を移す。
【0157】次に、大当たりフラグが蓄積されたことの
報知を行う(ステップS68)。この処理において、C
PU66は、表示制御装置200に、大当たりフラグが
蓄積されたことを報知する画像演出を行うように信号を
伝送し、スピーカ46に必要な音声演出を行うように音
声信号を伝送することで、大当たりフラグが蓄積された
ことを報知するのである。この処理を終了させた後、直
ちに本サブルーチンを終了させる。
【0158】尚、本実施形態においては、大当たりフラ
グが蓄積されたことの報知を行うこととしたが、本発明
はこれに限らず、大当たりフラグが蓄積されたことは報
知されないこととしてもよい。
【0159】[図柄変動ルーチン 第二の実施形態]第
二の実施形態は、図柄が停止したときに、大当たりフラ
グ放出専用のキャラクタが突然登場するものである。
【0160】第二の実施形態では、上述したステップS
37において、図17に示すサブルーチンが呼び出され
る。
【0161】最初に、図柄の変動表示が開始される(ス
テップS71)。この処理において、CPU66は、表
示装置32上にある複数の識別情報画像の変動表示を開
始させるための信号を表示制御装置200に伝送する。
また、この信号には、当該識別表示画像が停止表示され
た場合に表示する図柄の組合せ態様を決定する、ステッ
プS41,ステップS56においてセットされた図柄画
像データも含まれるものとする。そして、表示制御装置
200は、当該信号に従い表示装置32上で当該複数の
識別情報画像の変動表示を開始する。この処理を終了さ
せた後、ステップS72に処理を移す。
【0162】次に、変動表示されている複数の識別情報
画像の停止表示が行われる(ステップS72)。この処
理において、CPU66は、表示装置32上の変動する
複数の識別情報画像を、変動を開始してから所定の時間
を経過したところで停止表示させるよう表示制御装置2
00に信号を伝送する。そして、表示制御装置200は
所定の時間経過後に表示装置32上の変動する複数の識
別情報画像の停止表示を行うのである。この処理を終了
させた後、ステップS73に処理を移す。
【0163】次に、停止表示された複数の識別情報画像
の組合せ態様が大当たり態様であるか否かの判断が行わ
れる(ステップS73)。この処理において、CPU6
6は、表示装置32上に停止表示された複数の識別情報
画像の組合せ態様が大当たり態様であるか否かを判断す
る。CPU66は、当該複数の識別情報画像が大当たり
態様でないと判別した場合には、ステップS74に処理
を移し、当該複数の識別情報画像の組合せ態様が大当た
り態様であると判別した場合には、ステップS76に処
理を移す。
【0164】次に、所定のキャラクタを登場させるデー
タがあるか否かの判断が行われる(ステップS74)。
CPU66は、RAM70に記録されているステップS
51で行われた背景・キャラクタ抽選処理の結果が、所
定のキャラクタを登場させるデータであるか否かを判断
する。CPU66は、所定のキャラクタを登場させるデ
ータであると判別したときにはステップS75に処理を
移し、所定のキャラクタを登場させるデータでないと判
別したときにはステップS77に処理を移す。
【0165】ステップS75では、大当たりフラグ放出
専用のキャラクタが表示される。CPU66は、ステッ
プS74で読み出した所定のキャラクタを登場させるデ
ータに基づいて、表示装置32に所定のストック放出専
用キャラクタ画像を表示させる。更に、CPU66は、
表示装置32上にある複数の識別情報画像を変更させる
ための信号を表示制御装置200に伝送し、はずれ態様
を大当たり態様に変更する。この処理を終了させた後、
ステップS76に処理を移す。
【0166】次に、大当たり遊技処理が行われる(ステ
ップS76)。この処理において、CPU66は、表示
制御装置200に大当たり態様の画像演出を行うように
信号を伝送し、スピーカ46に必要な音声演出を行うよ
う音声信号を伝送し、所定のタイミングでソレノイド4
8を駆動し、シャッタ40を開閉させることで、大入賞
口38に遊技球が入賞し得るようにするのである。この
処理を終了させた後、直ちに本サブルーチンを終了す
る。
【0167】尚、放出される大当たりフラグの数が複数
に及ぶときには、1回目の大当たり遊技の終了後、新た
な内部抽選データの読み込みを行わずに再び図柄の変動
表示が開始される。そして、大当たり態様が停止表示さ
れ、大当たり遊技が行われる。当該放出される大当たり
フラグの数と同数の大当たり遊技が終了した後、本ステ
ップを終了する。
【0168】一方、ステップS77では、停止表示され
た複数の識別情報画像の組合せ態様が所定のはずれ態様
か否かを判断する。この処理において、CPU66は、
ステップS73で大当たり態様ではないと判別した複数
の識別情報画像の組合せ態様が、大当たりフラグの蓄積
が行われる所定のはずれ態様か否かを判断する。CPU
66は、当該複数の識別情報画像が所定のはずれ態様で
ないと判別した場合には直ちに本サブルーチンを終了さ
せ、当該複数の識別情報画像が所定のはずれ態様でない
と判別した場合にはステップS78に処理を移す。
【0169】次に、大当たりフラグが蓄積されたことの
報知を行う(ステップS78)。この処理において、C
PU66は、表示制御装置200に、大当たりフラグが
蓄積されたことを報知する画像演出を行うように信号を
伝送し、スピーカ46に必要な音声演出を行うように音
声信号を伝送することで、大当たりフラグが蓄積された
ことを報知するのである。この処理を終了させた後、直
ちに本サブルーチンを終了させる。
【0170】尚、本実施形態においては、大当たりフラ
グが蓄積されたことの報知を行うこととしたが、本発明
はこれに限らず、大当たりフラグが蓄積されたことは報
知されないこととしてもよい。
【0171】上述したステップS14の処理を行うこと
によって、「前記表示部において前記大当たり状態への
移行に対応する所定の画面画像が表示されたこと、及び
前記非移行回数が記憶されていることを条件として、前
記大当たり状態に移行する」ので、遊技者が「ハマリ状
態」に陥っている場合であっても、それを契機に多くの
益が獲得できることになるため、「ハマリ状態」から遊
技者を救済し、遊技者に遊技を続行させることが可能と
なる。また、大当たり状態に移行することを示唆する所
定の画面画像が表示されると、遊技者が大当たり状態に
移行するのではないかという期待感を抱くようになる。
さらに、遊技状態が変化することを示唆する画面画像を
表示することにより、パチンコ遊技に慣れていない初心
者でも、遊技状態の変化を容易に把握することが可能と
なる。さらにまた、これらの効果により、いわゆる「客
離れ」の問題も解消されることが期待できることとなる
のである。
【0172】上述した本実施形態においては、パチンコ
遊技機10のみからなる構成としたが、図18に示す如
く、パチンコ遊技機10がサーバ80に接続されて、所
定の情報の送受信をサーバ80と行うことができる構成
とすることとしてもよい。具体的には、サーバ80が、
上述した如き画像データを生成し、その画像データを端
末装置であるパチンコ遊技機10に供給し、画像データ
を受け取ったパチンコ遊技機10に、その画像データに
基づいて画像を表示させるようにしてもよい。もちろ
ん、パチンコ遊技機10において、サーバ80が供給す
る画像表示信号に基づいて、画像データを選択し、画像
を表示させるようにしてもよい。
【0173】即ち、サーバ80は、パチンコ遊技機10
を制御するものであり、「前記パチンコ遊技機に、前記
表示部において前記大当たり状態への移行に対応する所
定の画面画像が表示されたこと、及び前記累積回数記憶
手段に前記非移行回数が記憶されていることを条件とし
て、前記大当たり状態に移行させる制御を行う」ように
制御する機能を有するものである。
【0174】このようにサーバ80がパチンコ遊技機1
0を制御するような構成としても、パチンコ遊技機にお
いて、抽選に当選しても大当たり状態に移行しない場合
があるようにし、そのときには大当たり状態に移行しな
かった回数(非移行回数)を累積的に記憶して、遊技者
に視認できるような所定の条件を満たすことにより累積
的に記憶された回数に基づいた大当たり状態に移行され
る制御を行うようにすれば、遊技者が「ハマリ状態」に
陥っている場合であっても、それを契機に多くの益が獲
得できることになるため、「ハマリ状態」から遊技者を
救済し、遊技者に遊技を続行させることが可能となる。
さらにまた、これらの効果により、いわゆる「客離れ」
の問題も解消されることが期待できることとなる。
【0175】更にまた、パチンコ遊技機を、遠隔から集
中管理する可能性を生じ、パチンコ遊技機の各々に対し
て設定等の煩雑な作業を行うことなく、上述した効果が
得られるのである。
【0176】尚、上述の実施形態においては、大当たり
フラグ放出専用の特定のキャラクタが登場することを契
機に、蓄積された大当たりフラグが放出されることとし
たが、本発明はこれに限らず、新たなキャラクタは登場
しないが、通常登場しているキャラクタが、例えば、突
然踊り出す等の特定の行動を行ったり、背景が海であっ
たものが突然山になる等、通常の背景が切り替わり特定
の背景画像になったりすることを契機に、蓄積された大
当たりフラグが放出されることとしてもよい。
【0177】尚、上述の実施形態においては、キャラク
タが登場又は変化することにより、大当たり状態に移行
することを遊技者に視認させるように構成しているが、
本発明はこれに限らず、キャラクタ以外の画像(例えば
風景や文字等)を用いた場合でも、大当たり状態へ移行
することを遊技者に視認させることができるものであれ
ば、本発明の目的を達成できる。
【0178】また、上述の実施形態においては、内部抽
選により当選したときには、大当たりフラグとして蓄積
するか、すぐに大当たり遊技に移行するかを抽選により
決定することとしたが、本発明はこれに限らず、当選し
たときには、必ず大当たりフラグとして蓄積するように
してもよい。
【0179】
【発明の効果】本発明によれば、「前記大当たり移行制
御手段は、前記表示部において前記大当たり状態への移
行に対応する所定の画面画像が表示されたこと、及び前
記累積回数記憶手段に前記非移行回数が記憶されている
ことを条件として、前記大当たり状態に移行させる制御
を行う機能を有する」ので、遊技者が「ハマリ状態」に
陥っている場合に、「ハマリ状態」から遊技者を救済す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるパチンコ遊技機の概観を示す正
面図である。
【図2】 本発明によるパチンコ遊技機の遊技盤面の拡
大正面図である。
【図3】 本発明の実施例であるパチンコ遊技機の主制
御回路を示すブロック図である。
【図4】 本発明によるパチンコ遊技機の抽選結果の記
録方法を示す概略図である。
【図5】 本発明の実施形態であるパチンコ遊技機の表
示制御装置を示すブロック図である。
【図6】 表示制御装置のビデオRAMにおける画像デ
ータの配置の概念を示す概略図である。
【図7】 本発明によるパチンコ遊技機の画面表示を示
す概略図である。
【図8】 本発明によるパチンコ遊技機の画面表示を示
す概略図である。
【図9】 本発明によるパチンコ遊技機の画面表示を示
す概略図である。
【図10】 本発明によるパチンコ遊技機の画面表示を
示す概略図である。
【図11】 本発明によるパチンコ遊技機において実行
される制御処理のフローチャートを示す図である。
【図12】 本発明によるパチンコ遊技機において実行
される制御処理のフローチャートを示す図である。
【図13】 本発明によるパチンコ遊技機において実行
される制御処理のフローチャートを示す図である。
【図14】 本発明によるパチンコ遊技機において実行
される制御処理のフローチャートを示す図である。
【図15】 本発明によるパチンコ遊技機において実行
される制御処理のフローチャートを示す図である。
【図16】 本発明によるパチンコ遊技機において実行
される制御処理のフローチャートを示す図である。
【図17】 本発明によるパチンコ遊技機において実行
される制御処理のフローチャートを示す図である。
【図18】 ネットワークを介してサーバとパチンコ遊
技機とが接続された構成とした場合における概略を示す
図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機 26 発射ハンドル 32 表示装置 42 球検知センサ 44 始動口 60 主制御回路 62、72 インターフェイス回路群 64、204 入出力バス 65 乱数発生部 66、82、206 CPU 68、84、208 ROM 70、86、210 RAM 80 サーバ 200 表示制御装置 202 インターフェイス回路群 212 VDP 214 ビデオRAM 216 画像データ用ROM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ遊技機に設けられ、かつ、各々
    が変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る複
    数の識別情報画像を含む画面画像が表示される表示部
    と、 遊技者の発射する遊技球が所定の位置を通過又は入球す
    ることに応じて抽選を行う抽選手段と、 前記抽選手段で行われる抽選に当選することにより前記
    遊技者に有利な大当たり状態に移行させ得る大当たり移
    行制御手段と、を備え、 前記抽選手段において行われる抽選により当選が決定し
    たときに、前記大当たり移行制御手段が前記大当たり状
    態に移行させない制御を行う場合があって、そのときに
    前記大当たり状態に移行させない制御を行った非移行回
    数を累積的に記憶する累積回数記憶手段を有するパチン
    コ遊技機であって、 前記大当たり移行制御手段は、前記表示部において前記
    大当たり状態への移行に対応する所定の画面画像が表示
    されたこと、及び前記累積回数記憶手段に前記非移行回
    数が記憶されていることを条件として、前記大当たり状
    態に移行させる制御を行う機能を有することを特徴とす
    るパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 パチンコ遊技機に設けられ、かつ、各々
    が変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る複
    数の識別情報画像を含む画面画像が表示される表示部を
    備え、 遊技者の発射する遊技球が所定の位置を通過又は入球す
    ることに応じて行われる抽選に当選することにより、前
    記遊技者に有利な大当たり状態に移行し得、前記抽選に
    より当選が決定したときに、前記大当たり状態に移行し
    ない場合があって、そのときに前記大当たり状態に移行
    しない非移行回数の累積的な記憶を行うパチンコ遊技機
    であって、 前記表示部において前記大当たり状態への移行に対応す
    る所定の画面画像が表示されたこと、及び前記非移行回
    数が記憶されていることを条件として、前記大当たり状
    態に移行することを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 通信回線を介して端末装置と接続可能で
    あって、当該端末装置の表示部にパチンコ遊技情報を画
    像として表示させ、かつ、 前記端末装置の前記表示部において表示されたパチンコ
    遊技機に設けられ、かつ、各々が変動表示され所定のタ
    イミングで停止表示され得る複数の識別情報画像を含む
    画面画像が表示される画面画像表示部と、 前記端末装置の前記表示部において遊技球が所定の位置
    を通過又は入球することに応じて抽選を行う抽選手段
    と、 前記抽選手段で行われる抽選に当選することにより遊技
    者に有利な大当たり状態に移行させ得る大当たり移行制
    御手段と、を備え、 前記抽選手段において行われる抽選により当選が決定し
    たときに、前記大当たり移行制御手段が前記大当たり状
    態に移行させない制御を行う場合があって、そのときに
    前記大当たり状態に移行させない制御を行った非移行回
    数を累積的に記憶する累積回数記憶手段を有するサーバ
    であって、 前記大当たり移行制御手段は、前記画面画像表示部にお
    いて前記大当たり状態への移行に対応する所定の画面画
    像が表示されたこと、及び前記累積回数記憶手段に前記
    非移行回数が記憶されていることを条件として、前記端
    末装置における遊技状態を前記大当たり状態に移行させ
    る制御を行う機能を有することを特徴とするサーバ。
  4. 【請求項4】 各々が変動表示され所定のタイミングで
    停止表示され得る複数の識別情報画像を含む画面画像が
    表示される表示部を備え、遊技者の発射する遊技球が所
    定の位置を通過又は入球することに応じて行われる抽選
    に当選することにより、前記遊技者に有利な大当たり状
    態に移行し得るパチンコ遊技機に対して、前記抽選によ
    り当選が決定したときに、前記大当たり状態に移行しな
    い場合には、前記大当たり状態に移行しない非移行回数
    の累積的な記憶を行わしめる累積回数記憶ステップを実
    行させるためのプログラムであって、 前記表示部において、前記大当たり状態への移行に対応
    する所定の画面画像が表示されたこと、及び前記累積回
    数記憶ステップにおいて前記非移行回数の記憶が行われ
    ていることを条件として、前記大当たり状態に移行せし
    める大当たり状態移行ステップを実行させるためのプロ
    グラム。
JP2002115178A 2002-04-17 2002-04-17 パチンコ遊技機、パチンコ遊技機の制御方法、サーバ及び記憶媒体 Withdrawn JP2003305224A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006432A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Daikoku Denki Co Ltd パチンコ遊技機

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