JP2004290619A - パチンコ遊技機、サーバおよびプログラム - Google Patents

パチンコ遊技機、サーバおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】保留球数を増加させて遊技者に利益を与えることによって、保留球をストックすること自体に遊技の興趣を与え、遊技者が始動口や入賞口への入賞を狙って一生懸命遊技を行うことを促すパチンコ遊技機、サーバ及びプログラムを提供する。
【解決手段】保留球を記憶する保留球記憶手段70a(RAM70)と、賞球を払出す賞球払出手段71と、を有するパチンコ遊技機において、賞球払出手段71から払出される賞球数を、保留球記憶手段70aに記憶された保留球の記憶数である保留球数に応じて変化させることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、識別情報の組合せにより遊技状態が決定されるパチンコ遊技機、サーバ及びプログラムに関するものであって、特に、保留球数に応じて賞球数を変化させることが可能なパチンコ遊技機、サーバ及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現行のパチンコ遊技機では、始動口に遊技球が入賞することを契機として、内部抽選データ(乱数値)の抽出および内部抽選が行われ、複数の図柄の変動表示が開始される。そして、変動表示されていた複数の図柄が所定時間後に停止表示されたときには、内部抽選の結果に基づく図柄の態様、すなわち、その停止表示された複数の図柄が示す態様に応じて遊技状態が変化するように構成されている。
【0003】
かかるパチンコ遊技機においては、上述した複数の図柄の変動表示がなされている間に始動口に遊技球が入賞した場合であっても、内部抽選データ(乱数値)の抽出が行われ、この内部抽選データは累積的に記憶される。変動表示されていた複数の図柄が停止表示されたときには、この累積的に記憶された内部抽選データの存在に起因して、新たに内部抽選が行われ、複数の図柄の変動表示が開始される。ここで、この内部抽選データが記憶されている状態は保留状態と呼ばれ、始動口に遊技球が入賞して記憶された内部抽選データの個数に応じて保留球数が定義されている。つまり、始動口への入賞を保留球として記憶し、その記憶数を保留球数としている。
【0004】
この保留球数は、一般的に上限4個に設定されており、この上限値である4個を超えて前記始動口に入賞しても保留球として記憶されない。しかも、記憶している保留球数は、遊技盤面上に設けられた複数のLEDランプ(一般的には4個)の点灯によって遊技者がその時点の保留球数を確認できるように構成されている。つまり、記憶している保留球の数に応じた前記LEDランプを点灯させるように制御される。
【0005】
また、始動口に遊技球が入賞することを契機として、賞球の払出しが行われ、これにより、遊技者は、ある程度の賞球を獲得することができる。さらに、一般入賞口等の入賞口に遊技球が入賞することを契機としても、賞球の払出しが行われ、これにより、遊技者は、賞球を獲得することができる。
【0006】
なお、本発明が目的とする保留球数と賞球数とをリンクさせる文献は見当たらない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した賞球の数と保留球数は互いに独立した数値として扱われていた。つまり、賞球の数は、一般入賞口等の入賞口に応じて、それぞれの賞球数が定義されている一方、保留球数は、図柄の変動表示がなされている間に始動口に入賞した遊技球の数(保留球記憶手段に記憶された保留球の数)として定義されている。
【0008】
このような状況下にあっては、通常の遊技状態において賞球が払出される際に、たくさんの保留球をストックしている遊技者と、少ししか保留球をストックしていない遊技者と、が1度の入賞で獲得する賞球数には全く相違がなく、一般的に遊技技術が優れた前者は、保留球数を増加させること自体に遊技の興趣を見出すことができず不満を感じるといった問題点があった。
【0009】
また、保留球数の上限を増加させる遊技機が提案されているが(例えば、特開平9−294849号公報)、保留球数の上限が増加した場合であっても、たくさんの保留球をストックすることに遊技者が意義を見出すことはできないものである。
【0010】
さらに、保留球数の上限が増加しない場合と比べて、保留球数の上限が増加した場合には、遊技技術が優れた者とそうでない者とが抱く保留球数をストックすることの意義に大きな格差が顕在化する蓋然性が高く、ひいては遊技の興趣の低下を招くおそれがある。
【0011】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、保留球数を増加させた遊技者に利益を与えることによって、保留球数を増やすこと自体に遊技の興趣を与え、遊技者が始動口や入賞口への入賞を狙って一生懸命遊技を行うことを促すパチンコ遊技機、サーバ及びプログラムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本発明は、保留球を記憶する保留球記憶手段と、賞球を払出す賞球払出手段と、を有するパチンコ遊技機において、賞球払出手段から払出される賞球数を、保留球記憶手段に記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とする。
【0013】
より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
【0014】
(1) 変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、前記始動入賞領域へ入賞した遊技球を検出する始動入賞検出手段と、遊技球が入賞することにより、遊技球の払い出しが行われる複数の一般入賞領域と、前記一般入賞領域へ入賞した遊技球を検出する一般入賞検出手段と、を備え、前記表示部における前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞して前記始動入賞検出手段に検出された場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶する保留球記憶手段と、前記始動入賞検出手段が前記遊技球を検出したことに応じて設定された賞球数、又は前記一般入賞検出手段が前記遊技球を検出したことに応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出手段と、を有するパチンコ遊技機であって、前記賞球払出手段から払出される賞球数を、前記保留球記憶手段に記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とするパチンコ遊技機。
【0015】
本発明によれば、保留球記憶手段が、パチンコ遊技機の表示部における識別情報が変動表示されている間の始動入賞領域への入賞を保留球として記憶し、また、前記始動入賞領域に応じて設定された賞球数又は前記複数の一般入賞領域のそれぞれに応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出手段から払出される賞球数を、保留球記憶手段に記憶された保留球の記憶数である保留球数に応じて変化させるという構成にしたから、遊技者が保留球数を増加させること自体に遊技の興趣を与えることができる。
【0016】
すなわち、遊技球が始動入賞領域や一般入賞領域に入賞した場合に払出される賞球の賞球数については、それぞれの始動入賞領域や一般入賞領域への入賞に応じて予め設定されているものであるが、保留球が存在する場合には、その予め設定された賞球数にプラスして遊技者に通常よりも多くの賞球を払出すことによって、遊技者が保留球数を増加させること自体に遊技の興趣を与えんとするものである。
【0017】
従って、遊技者が始動入賞領域への入賞を狙って一生懸命遊技を行うことを促すことができ、また、通常の変動状態においても保留球数が増えることによって賞球数も増える、という遊技技術の優れた遊技者にとって有利となるような遊技性を付加したパチンコ遊技機を提供することができる。
【0018】
(2) 変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、前記始動入賞領域へ入賞した遊技球を検出する始動入賞検出手段と、を備え、前記表示部における前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞して前記始動入賞検出手段に検出された場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶する保留球記憶手段と、前記表示部に停止表示された識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに、前記所定の表示態様に応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出手段と、を有するパチンコ遊技機であって、前記賞球払出手段から払出される賞球数を、前記保留球記憶手段に記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とするパチンコ遊技機。
【0019】
本発明によれば、パチンコ遊技機の表示部に停止表示された識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに賞球払出手段から払出される賞球数を、保留球記憶手段に記憶された保留球の記憶数である保留球数に応じて変化させるという構成にしたから、保留球数が多ければ多いほど、識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに払出される賞球数を増加させる、という遊技形態を提供することができる。
【0020】
従って、従来は、識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに払出される賞球数は、保留球の数に拘わらず一定数であったために、保留球数を増加させること自体に興味を示さなかった遊技者が、少しでも多くの賞球を得ようと、始動入賞領域への入賞を狙って一生懸命遊技を行うことを促すことができる。
【0021】
(3) 前記保留球記憶手段に記憶された保留球数に応じて設定された前記賞球払出手段から払出される賞球数の変化を定めた複数の賞球テーブルのうちの一つを選択して、前記賞球払出手段から払い出す賞球数を決定することを特徴とする(1)又は(2)記載のパチンコ遊技機。
【0022】
本発明によれば、保留球数に応じて設定された賞球数の変化を定めた賞球テーブルを複数用意しておき、それら複数の賞球テーブルのうちの一つを選択して、選択した賞球テーブルに基づいて、保留球数に応じた賞球数に相当する賞球を払出すこととなるから、同じ保留球数であっても、一般入賞領域や始動入賞領域等の入賞により払出される賞球数が変化して、遊技の興趣を高めることができる。
【0023】
(4) 前記遊技機は、さらに、前記賞球払出手段から払出される賞球数に関する情報を遊技者に報知する賞球数報知手段を備えたことを特徴とする(1)から(3)のいずれか記載のパチンコ遊技機。
【0024】
本発明によれば、賞球数報知手段が、賞球払出手段から払出される賞球数に関する情報を遊技者に対して報知するという構成にしたから、遊技者は、現在の賞球数を直ちに把握することができる。
【0025】
ここで、「賞球数に関する情報」には、賞球払出手段から払出される賞球数自体は勿論のこと、現在の保留球数における賞球数の増加数なども含まれる。特に、賞球数の変化を定めた賞球テーブルを複数用意しておき、それら複数の賞球テーブルのうちの一つを選択して、選択した賞球テーブルに基づいて、保留球数に応じた賞球数に相当する賞球を払出すようなパチンコ遊技機においては、始動入賞領域への入賞の度に賞球数の増加数が変動していくから、賞球数の増加数を報知することによって、どれだけ遊技者にとって利益となっているかを知ることができる。
【0026】
(5) 通信回線を介して端末装置と接続可能であって、当該端末装置の表示部に、変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報と、遊技球が入賞することにより、前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、遊技球が入賞することにより、遊技球の払い出しが行われる複数の一般入賞領域と、を含むパチンコ遊技情報画像を表示せしめるサーバであって、前記端末装置の前記表示部において、前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞した場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶せしめ、前記始動入賞領域に応じて設定された賞球数又は前記複数の一般入賞領域のそれぞれに応じて設定された賞球数に相当する賞球を、記憶された保留球数に応じて変化せしめることを特徴とするサーバ。
【0027】
(6) 通信回線を介して端末装置と接続可能であって、当該端末装置の表示部に、変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、を含むパチンコ遊技情報画像を表示せしめるサーバであって、前記端末装置の前記表示部において、前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞した場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶せしめ、前記識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに払出す賞球数を、記憶された保留球数に応じて変化せしめることを特徴とするサーバ。
【0028】
本発明によれば、通信回線を介して端末装置と接続可能であって、パチンコ遊技情報画像を表示せしめるサーバが、当該端末装置の表示部において、予め定められた範囲内で、識別情報の変動表示がなされている間の始動入賞領域への入賞を保留球として記憶せしめ、記憶された保留球の記憶数である保留球数に応じて払出される賞球数を変化せしめるという構成にしたから、遊技者が保留球数を増加させる(ストックする)こと自体に遊技の興趣を与えることができる。
【0029】
また、このようなサーバによれば、複数の端末装置を離れたところから集中的かつ一元的に管理することができ、各々の端末装置に対して保留数に応じて賞球数を変化させる、という煩雑な設定作業を行う必要がなくなる。
【0030】
(7) 変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、遊技球が入賞することにより、遊技球の払い出しが行われる複数の一般入賞領域と、を備えるパチンコ遊技機に対して、前記表示部における前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞した場合に、予め設定された範囲内で、当該入賞を保留球として記憶する保留球記憶ステップと、前記始動入賞領域に応じて設定された賞球数又は前記複数の一般入賞領域のそれぞれに応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出ステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記賞球払出ステップにおいて払出される賞球数を、前記保留球記憶ステップにおいて記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とするプログラム。
【0031】
(8) 変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、を備えるパチンコ遊技機に対して、前記表示部における前記識別情報の変動表示がなされている間に、遊技球が前記始動入賞領域に入賞した場合に、予め設定された範囲内で、当該入賞を保留球として記憶する保留球記憶ステップと、前記表示部に停止表示された識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに、前記所定の表示態様に応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出ステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記賞球払出ステップにおいて払出される賞球数を、前記保留球記憶ステップにおいて記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とするプログラム。
【0032】
本発明によれば、識別情報の変動表示がなされている間の始動入賞領域への入賞を保留球として記憶し、この保留球の記憶数である保留球数に応じて払出される賞球数を変化するというプログラム構成にしたから、遊技者が保留球数を増加させる(ストックする)こと自体に遊技の興趣を与えることができる。
【0033】
また、パチンコ遊技機を、このプログラムを読み取ることができるように設計すれば、各々の端末装置に対して保留数に応じて賞球数を変化させる、という煩雑な設定作業を行う必要がなくなる。
【0034】
なお、当該プログラムは、HD、CD、DVD等いかなる記憶媒体に記憶されていても構わない。また、これらの記憶媒体に予め記憶されているものでなくても、遊技者が遊技を行う際に、通信回線を通じてダウンロードした後インストールされ、そして実行されるものであってもよい。
【0035】
[用語の定義等]
本発明に係る「識別情報」とは、文字、記号、絵柄又は模様等の視覚によって識別可能な情報をいう。
【0036】
また、「表示」とは、識別情報が遊技者に視認され得る状態におかれることをいう。このうち、「変動表示」とは、識別情報が順次変化する場合、例えば1つの識別情報である図柄「7」から他の識別情報である図柄「8」へ変更する場合や、図柄「9」から他の図柄「☆」へ変更して表示する場合と、識別情報を表示し得る表示領域において1つの識別情報が表示されたままその識別情報が移動して表示されるような場合、例えば、1つの図柄「7」が表示領域内において表示されつつ移動する場合と、の双方又はいずれか一方を含む概念である。なお、識別情報の表示態様が変化する場合、例えば1つの図柄「7」が変形して横長に表示されたり縦長に表示されたりする場合や、図柄が拡大されて表示されたり、縮小されて表示される場合等も含む概念である。一方、「停止表示」とは、ある識別情報を所定の位置に停止させて表示する態様をいう。
【0037】
さらに、「表示部」とは、上述の如き識別情報を表示するものであり、例えば、表面に識別情報が描かれたドラム体,リール体等の可動体や、これらに限らず、識別情報が変動表示及び停止表示される液晶ディスプレイ(以下、LCDパネルと称する)やブラウン管等の表示装置をも含む概念である。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0039】
[パチンコ遊技機の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の概観を示す図である。
【0040】
図1において、パチンコ遊技機10には、本体枠12と、本体枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤14の前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠16の下側で本体枠12の前面に設けられた上皿20及び下皿22と、下皿22の右側に設けられた発射ハンドル26と、前面から見て本体枠12の四隅に設けられたスピーカ46と、が配置されている。
【0041】
ここで、発射ハンドル26は、本体枠12に対して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンドル26を操作することによりパチンコ遊技を進めることができる。すなわち、発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ29が設けられており、遊技者の手がタッチセンサ29に触れたときには、タッチセンサ29から触接検出信号が発せられ、この信号が発せられたことにより遊技者が発射ハンドル26を握持したとされる。そして、発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータ28に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射される。そして、発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて遊技盤14の上部に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって落下することとなる。
【0042】
次に、図2は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤14を拡大した拡大正面図を示す図である。尚、上述した図1に示した構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付している。また、図2は、上述した障害釘について省略したものを示している。
【0043】
図2において、遊技盤14の前面の略中央には、後述する如き表示部である表示装置32が設けられており、また、表示装置32の上部の中央には、表示装置52が設けられている。表示装置52は、例えば7セグメント表示器で構成されており、表示情報である普通図柄が、変動と停止とを繰り返すように可変表示される。
【0044】
表示装置32の左右の側部には、球通過検出器55が設けられている。球通過検出器55が、その近傍を遊技球が通過したことを検出したときには、上述した表示装置52において、普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間経過した後に普通図柄の停止表示がなされる。この普通図柄は、数字や記号等からなる情報であり、例えば「0」から「9」までの数字や「☆」等の記号である。
【0045】
この普通図柄が所定の図柄、例えば「7」となって停止表示されたときには、後述する始動口44の左右の両側に設けられている可動片58を駆動するためのソレノイド57(図3参照)に電流を供給し、始動口44に遊技球が入りやすくなるように可動片58を駆動し、始動口44を開放状態となるようにする。尚、始動口44を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、可動片を駆動し始動口44を閉鎖状態として、遊技球が入りにくくなるようにする。
【0046】
遊技盤14の下部には、遊技球の大入賞口38が設けられている。大入賞口38の近傍には、シャッタ40が開閉自在に設けられている。シャッタ40は後述する大当たり状態になったときには開放状態となるようにソレノイド48(図3参照)により駆動される。
【0047】
上述した表示装置52の上部と、表示装置32の左右の両側及び表示装置32の下部の左右の両側と、遊技盤14の左右の端部及び大入賞口38の左右の両側には一般入賞口50,54,56が設けられている。これらの一般入賞口50,54,56は、入賞ゲートとともに一般入賞領域として構成されており、かかる一般入賞領域への遊技球の入賞を一般入賞検出手段42aによって検出することができる。
【0048】
上述した表示装置32の下部には始動口44が設けられており、遊技球をこの始動口44に入球させることにより、内部抽選および表示装置32に表示される複数の図柄の変動表示、例えばそれぞれ複数種類の図柄から構成される3つの識別情報の変動表示が開始される。なお、始動口44は始動入賞領域として構成されており、かかる始動入賞領域への遊技球の入賞を始動入賞検出手段42bによって検出することができる。
【0049】
表示装置32の左右の両側には、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための転動誘導部材59が設けられている。また、遊技盤14の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ36が設けられている。
【0050】
表示装置32の上側には、4個の保留ランプ35(35a〜35d)が設けられている。これらは賞球数報知手段の一部を構成する。保留ランプ35は、表示装置32において複数の識別情報が変動表示されている間に、遊技者の操作により遊技球が始動口44に入球されたことに応じて内部抽選データが抽出され、その内部抽選データが後述する保留球記憶手段70a(図3参照)の所定の位置に記録された場合には、その記録された内部抽選データの数に応じて点灯される。この保留ランプの数は、特に4個に限られることなく、保留球数の上限の相当する数であってもよい。
【0051】
一般入賞口50、54、56、及び始動口44の上方には、報知ランプ76が遊技盤面上に設けられている。また、一般入賞口54、56、及び始動口44、各部材前面側には、報知ランプ77が設けられている。
【0052】
尚、上述した装飾ランプ36、保留ランプ35、並びに報知ランプ76及び報知ランプ77は、複数色の発光が可能なLED素子(図示せず)が複数ユニット化されたものである。LED素子は、発光部と、その発光部から突出された端子から構成されており、この端子に発光色を示す信号が供給されることにより、各LED素子単独での発光または所定の組合せでの発光に応じて複数色の光が照射される。また、LED素子は、LED用基板に実装されたコネクタにその端子を挿入することにより、後述する主制御回路60(図3参照)と電気的に接続される。尚、本実施形態においては、LEDユニットとして、LED素子を複数ユニット化したものを用いたが、本発明はこれに限らず、LED素子を個々にLED用基板に接続されるものであってもよい。
【0053】
また、本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、表示装置32の上側に、4個の保留ランプ35(35a〜35d)を設けることとしたが、本発明はこれに限らず、保留ランプ35の数は、如何なる位置であっても如何なる数であってもよい。
【0054】
さらに、本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、表示装置32の上側に、4個の保留ランプ35(35a〜35d)を設けることとしたが、本発明はこれに限らず、表示装置32において上述した保留ランプ35を画像表示させるように構成することとしてもよい。また、表示装置32において保留球を数値で表示するように構成してもよい。尚、前記同様、表示する位置、表示する数は問わない。
【0055】
シャッタ40の下方には排出口53が設けられており、上述した大入賞口38、始動口44、一般入賞口50,54,56に遊技球が入賞しなかった遊技球がこの排出口53から排出される。
【0056】
[パチンコ遊技機の制御部の構成]
図3は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図である。
【0057】
発射ハンドル26は、主制御回路60のインターフェイス回路群62に接続され、インターフェイス回路群62は、入出力バス64に接続されている。発射ハンドル26の回動角度を示す角度信号は、インターフェイス回路群62により所定の信号に変換された後、入出力バス64に供給される。入出力バス64は、中央処理回路(以下、CPUと称する)66にデータ信号又はアドレス信号が入力され、また、CPU66からデータ信号又はアドレス信号が出力されるように構成されている。
【0058】
また、インターフェイス回路群62には、入賞口の各々に対して設置された球検知センサ42、発射ハンドル26に備えられたタッチセンサ29、球通過検出器55が接続されている。球検知センサ42は、遊技球が上述した大入賞口38、始動口44、一般入賞口50、54、56に入賞したときに検出信号をインターフェイス回路群62に供給する。ここで、球検知センサ42は、始動口44へ入賞した遊技球を検出する始動入賞検出手段42bと、大入賞口38、一般入賞口50、54、56を含む一般入賞領域へ入賞した遊技球を検出する一般入賞検出手段42aと、を含んでいる。タッチセンサ29は、遊技者の手が触れたことを検出する触接検出信号をインターフェイス回路群62に供給する。球通過検出器55は、遊技球がその近傍を通過したことを検出したときに検出信号をインターフェイス回路群62に供給する。
【0059】
入出力バス64には、ROM(リード・オンリー・メモリ)68及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)70が接続されている。ROM68は、パチンコ遊技機の遊技全体の流れを制御する制御プログラム、遊技球が始動口に入賞した場合の保留球数の設定値、すなわち、保留球数の上限についてのデータや、保留ランプ35、報知ランプ76及び報知ランプ77の発光、発色動作パターンを制御するプログラムや、表示装置32における表示制御をするプログラム等を記憶する。RAM70は、大当たり状態へ移行させるときに使用される「大当たりフラグ」や変数の値を記憶する。また、RAM70は、保留球を一時的に記憶しておく保留球記憶手段70aの一部を構成する。
【0060】
また、ROM68は、始動口に遊技球が入賞した場合に、その始動口に応じて払出される賞球数、一般入賞口に入賞して球検知センサ42aにより検知された場合に、それぞれの入賞口に応じて払出される賞球数、表示装置32に停止表示された識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに、この所定の表示態様に応じて払出される賞球数などの情報が記憶されている。さらに、保留球記憶手段70aに記憶された保留球数に応じて設定された賞球払出手段から払出される賞球数の変化を定めた複数の賞球テーブルが記憶されている。
【0061】
また、入出力バス64には、通信用インターフェイス回路74が接続されている。これにより、公衆電話回線網やローカルエリアネットワーク(LAN)等の通信回線を介して、サーバ80等と通信が可能となる。
【0062】
そして、乱数値を発生させるための乱数発生部65も接続されている。乱数発生部65では、一定範囲(0〜630)の乱数値が一定周期で繰り返し発生しており、乱数値を抽出するための命令がCPU66から乱数発生部65へ発せられたときには、乱数発生部65はそのときの乱数値を示す信号を入出力バス64に供給する。
【0063】
そして、入出力バス64を介してCPU66が乱数発生部65より抽出した乱数値は、内部抽選データとしてRAM70の所定位置に一旦記憶される。
【0064】
また、CPU66は、始動口44に応じて設定された賞球数、複数の入賞口である大入賞口38,一般入賞口50,54,56のそれぞれに応じて設定された賞球数、表示装置32に停止表示された図柄の表示態様が所定の表示態様となったときに、この所定の表示態様に応じて設定された賞球数、といった賞球数を変更する命令がCPU66から発せられたときには、その命令に基づき、RAM70の所定の位置に変更後の賞球数を上書きすることによって賞球数を変化させる。賞球数の変更に係る変更情報は、ROM68に賞球テーブルとして記憶されており、その賞球テーブルを参照することによって、賞球数を決定する。
【0065】
なお、CPU66は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機10において払出される賞球数の最大数と最小数の幅を監視しつつ、その幅が規定の範囲を超えるような賞球数の変更を伴う場合には、その幅を超えない範囲での賞球数を決定する、という機能を有していてもよい。
【0066】
また、入出力バス64には、賞球を払出すための賞球払出手段71が接続されている。この賞球払出手段71は、これらの賞球数に相当する賞球を排出する命令がCPU66から発せられたときには、その命令に基づき賞球を排出する。
【0067】
入出力バス64には、インターフェイス回路群72が接続されている。そして、このインターフェイス回路群72には、スピーカ46、発射モータ28、ソレノイド48及び57、保留ランプ35、装飾ランプ36、報知ランプ76及び77、表示装置52、並びに表示制御装置200が接続されている。インターフェイス回路群72は、CPU66における演算処理の結果に応じて上述した装置の各々を制御すべく駆動信号や駆動電力を供給する。なお、表示制御装置200は、主制御回路60から発せられる画像表示命令に基づいて、表示装置32を駆動するための駆動信号を発する。
【0068】
[パチンコ遊技機の表示制御装置の構成]
図4は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の表示制御装置200の回路を示すブロック図である。
【0069】
インターフェイス回路202は、入出力バス204に接続されており、上述した主制御回路60から発せられた画像表示命令は、インターフェイス回路202を介して入出力バス204に供給される。入出力バス204は、中央処理回路(以下、CPUと称する)206にデータ信号又はアドレス信号が入力され、また、CPU206からデータ信号又はアドレス信号が出力されるように構成されている。
【0070】
入出力バス204には、ROM(リード・オンリー・メモリ)208及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)210が接続されている。ROM208は、主制御回路60から発せられた画像表示命令に基づいて表示装置32に供給する駆動信号を生成するための表示制御プログラムを記憶する。RAM210は、プログラムで使用するフラグや変数の値を記憶する。
【0071】
また、入出力バス204には、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)212も接続されている。このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路等の回路を含み、表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる処理装置である。
【0072】
VDP212には、主制御回路60から発せられた画像表示命令に応じた画像データを記憶するためのビデオRAM214と、背景の画像データや、図柄の画像データや、キャラクタの画像データ等の画像データを記憶する画像データ用ROM216と、が接続されている。また、VDP212には、表示装置32を駆動するための駆動信号を発する駆動回路218も接続されている。
【0073】
CPU206は、ROM208に記憶されている表示制御プログラムを読み出して実行することにより、主制御回路60から発せられた画像表示命令に応じて表示装置32に表示する画像データをビデオRAM214に記憶させる。主制御回路60から発せられる画像表示命令には、背景表示命令や、図柄表示命令、キャラクタ表示命令等の表示命令が含まれる。
【0074】
また、画像データ用ROM216は、識別情報である図柄の画像のデータや、演出画面として表示される動体物等のキャラクタのキャラクタ画像データ、表示装置32の背景を構成する背景画像データ等の画像データを記憶する。ここで、図柄の画像データは、表示装置32において図柄を変動表示するときや、停止表示する際に用いるものであり、多様の表示態様、例えば、拡大した画像、縮小した画像、変形した画像等に応じた画像データを含むものである。また、上述したキャラクタ画像データは、キャラクタが一連の動作をする態様を表示するのに必要となる画像データを含むものである。
【0075】
次に、ビデオRAM214に生成される画像データの概念について説明する。図5は、ビデオRAM214に生成される画像データの概念を示す概略図である。
【0076】
図5に示すように、画面表示命令によってビデオRAM214に生成される画像データの大きさ(以下、画面画像領域R1と称する)は、表示装置32に表示される表示領域R2より大きくなるように設定されている。尚、図5においては、画面画像領域R1は、実線で囲まれた領域を示し、表示領域R2は、破線で囲まれた領域を示す。このように設定することにより、後述する如く、表示装置32に表示すべき画像を円滑にスクロール表示させることができる。
【0077】
主制御回路60から図柄表示命令が発せられたときには、VDP212は、識別情報である図柄を示す各画像D1〜D3の画像データを画像データ用ROM216から読み出した後、表示装置32に図柄の画像を表示すべき位置に対応するビデオRAM214における位置に読み出した画像データを配置する。
【0078】
また、主制御回路60からキャラクタ表示命令が発せられたときには、VDP212は、キャラクタ画像C1〜C3の各々の画像データを画像データ用ROM216から読み出した後、表示装置32にキャラクタの画像を表示すべき位置に対応するビデオRAM214における位置に読み出した画像データを配置する。
【0079】
さらに、主制御回路60から背景表示命令が発せられたときには、VDP212は、背景の画像B1の画像データを画像データ用ROM216から読み出した後、表示装置32に背景の画像を表示すべき位置に対応するビデオRAM214における位置に読み出した画像データを配置する。
【0080】
VDP212は、ビデオRAM214に画像データを生成した後、表示領域R2に記憶されている画像データのみをビデオRAM214から読み出し、これを表示信号として駆動回路218に供給する。そして、上述した如く、1コマ毎画像を表示させ、その画像の表示位置を変更させることによって、識別情報たる図柄が変動表示又は停止表示されることとなる。
【0081】
[パチンコ遊技機の動作]
主制御回路60において実行されるパチンコ遊技機10を制御するサブルーチンを図6から図10に示す。
【0082】
まず、図6は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機10において実行される制御処理のフローチャートを示す図である。尚、図6に示すサブルーチンは、予め実行されているパチンコ遊技機10のメインプログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行されるものである。また、以下においては、パチンコ遊技機10は予め起動されており、上述したCPU66において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
【0083】
最初に、パチンコ遊技機10では、遊技球検出処理が実行される(ステップS11)。この処理において、CPU66は、大入賞口38、一般入賞口50、54、56、始動口44、球通過検出器55等を遊技球が通過又は入賞したか否かが各センサを通じて検出する。詳しくは、図7を用いて後述する。
【0084】
次いで、賞球数可変処理が行われる(ステップS12)。この処理において、CPU66は、RAM70に記憶された保留球数に応じて、遊技球が始動口又はその他の入賞口に入賞したことにより決定された賞球数を変更するような処理を行い、さらに遊技者に対して当該変更を知らしめるような報知処理を行う。詳しくは、図8を用いて後述する。
【0085】
次いで、賞球払出処理が行われる(ステップS13)。この処理において、CPU66は、賞球払出手段71に対し、所定個数の賞球を排出するような指令を送る。そして、その指令に基づき、賞球払出手段71は、所定個数の賞球を排出する。尚、”所定個数”については、図11ないし図14を用いて後述する。
【0086】
次いで、大当たり判定処理が行われる(ステップS14)。この処理において、CPU66は、識別情報である複数の図柄画像が停止表示されていることを条件に、保留球としてRAM70に記憶された内部抽選データ(乱数値)を読み出し、大当たりか否かを判断する大当たり判定を行う。そして、大当たりであると判定した場合には、大当たりフラグをRAM70の所定のアドレスに格納する。詳しくは、図9を用いて後述する。
【0087】
次いで、画像表示処理が行われる(ステップS15)。この処理において、CPU66は、画像データをビデオRAM214にセットし、そのビデオRAM214にセットされた画像データを表示させる。詳しくは、図15を用いて後述する。
【0088】
次いで、音声再生処理が行われる(ステップS16)。この処理において、CPU66は、音声データを選択し、又は生成し、インターフェイス回路群72にその音声データをスピーカに供給することにより、音声を発生させる。詳しくは、図16を用いて後述する。
【0089】
以上の処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0090】
[遊技球検出処理]
図7は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機10において実行される遊技球検出処理のフローチャートを示す図である。
【0091】
まず、始動口44に遊技球が入ったか否かを判断する(ステップS21)。このステップS21において、始動口に遊技球が入賞したと判定したときには、抽選乱数抽出処理を実行する(ステップS22)。ここで、抽選乱数抽出処理とは、CPU66が乱数値を抽出するための命令を乱数発生部65に発したことに起因して、乱数発生部65がそのときの乱数値を示す信号を入出力バス64に供給し、その乱数値が内部抽選データとしてRAM70の所定位置に一旦記憶される処理をいう。より具体的には、図10を用いて後述する。
【0092】
次いで、保留球ランプを点灯/消灯する処理を行う(ステップS23)。この処理において、CPU66は、保留ランプ35(35a〜35d)に対し、RAM70の所定の位置に記録されている内部抽選データの記録数に応じて電力を供給/遮断することにより、これを点灯/消灯させる。
【0093】
次いで、CPU66は、各センサを通じて始動口44、一般入賞口50、54、56、大入賞口38に遊技球が入賞したか否かを判断する(ステップS24)。ステップS24において、入賞口に遊技球が入ったと判定したときには、始動口または入賞口の種類に応じて賞球数払出手段71から払出される賞球数をセット(RAM70に記憶)する(ステップS25)。
【0094】
次いで、球通過検出器55を遊技球が通過したか否かを判断する(ステップS26)。このステップS26において、球通過検出器を遊技球が通過したと判定したときには、表示装置52において普通図柄を変動表示させる処理を実行する(ステップS27)。尚、上述した如く、変動表示された普通図柄が停止したときに所定の図柄となったときには、可動片58を駆動して始動口44を開放状態となるようにして、始動口44に遊技球が入りやすくなるようにする。
【0095】
最後に、大当たり状態であるか否かを判断する(ステップS28)。このステップS27において、CPU66は、大当たり状態であると判定した場合には、シャッタ駆動処理を行う(ステップS29)。なお、シャッタ駆動処理とは、シャッタ40を開閉駆動させるべく、ソレノイド48への駆動電流を制御するもののである。以上の処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0096】
[賞球数可変処理]
図8は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機10において実行される賞球数可変処理のフローチャートを示す図である。
【0097】
まず、保留球数カウンタ読み出し処理が行われる。この処理において、CPU66は、保留球数カウンタを読み出し、現在の保留球数がいくつであるかを判断する(ステップS31)。
【0098】
次いで、賞球数の増加分を決定する処理が行われる。この処理において、CPU66は、ステップS31において読み出した保留球数を1パラメータとして賞球テーブルを参照し、賞球数の増加分を決定する(ステップS32)。
【0099】
次いで、払出し賞球数加算処理が行われる。この処理において、CPU66は、上述のステップS25においてセットされた払出し賞球数と、上述のステップS32において決定された賞球数増加分と、を加算する処理を行う(ステップS33)。
【0100】
最後に、報知処理を行う(ステップS34)。この処理において、CPU66は、ステップS33で決定した新たな払出し賞球数を、遊技者に報知させる。具体的には、所定の位置又は色の報知ランプ76及び/又は77を点灯させることにより報知する。なお、報知ランプを用いて報知しなくとも、表示装置32において視覚的に、又はスピーカ46において聴覚的に報知してもよい。以上の処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0101】
[大当たり判定処理]
図9は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機10において実行される大当たり判定処理のフローチャートを示す図である。
【0102】
まず、識別情報である図柄画像が停止表示されたか否かを判断する(ステップS41)。この処理において、CPU66は、図柄画像が停止表示されていない、即ち、図柄画像が変動中であると判定した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0103】
次いで、図柄画像が停止表示されたと判定した場合には、保留球記憶手段70aに記憶された保留球の有無を判断する(ステップS42)。この処理において、CPU66は、保留球が全く記憶されていないと判定した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0104】
次いで、上述したステップS42において保留球が記憶されていると判定した場合には、CPU66は、1個目の保留球の乱数値の読み出しを行い(ステップS43)、と同時に、又はその後、保留球数カウンタを1だけデクリメントする(ステップS44)。
【0105】
次いで、上述したステップS43において読み出された保留球の乱数値によって大当たりか否かを判断する(ステップS45)。この処理において、CPU66は、大当たりでないと判定した場合には、すなわち、読み出した保留球の乱数値と予め設定された数値が異なっている場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0106】
最後に、上述したステップS45において大当たりであると判定した場合には、CPU66は、大当たりフラグをRAM70に格納する(ステップS46)。以上の処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0107】
[抽選乱数抽出処理]
図10は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機10において実行される抽選乱数抽出処理のフローチャートを示す図である。
【0108】
まず、保留球数カウンタが上限値に達しているか否かを判断する(ステップS51)。この処理において、CPU66は、保留球数カウンタが既に上限値に達していると判定した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0109】
次いで、保留球数カウンタがまだ上限値に達していないと判定した場合には、内部抽選データである大当たり判定用の抽選乱数値を抽出する。この処理において、CPU66は、一定周期で繰り返し乱数値を発生させている乱数発生部65に対し、抽選乱数値を抽出するための命令を発し、大当たり判定用の抽選乱数値を取得する(ステップS52)。
【0110】
そして、CPU66は、上述したステップS53において取得した抽選乱数値をRAM70の所定のアドレスに格納し(ステップS53)、と同時に、又はその後、保留球数カウンタを1だけインクリメントする(ステップS54)。以上の処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
[賞球テーブル]
【0111】
ステップS13の賞球払出処理において、賞球は”所定個数”だけ排出されることとなっているが、この所定個数は、ステップS12の賞球数可変処理により決定される。図11ないし図14を用いて以下に具体例を説明する。
【0112】
図11は、保留球数と賞球数の増加分を対応付けた賞球テーブルの一例を示す図である。
【0113】
図11において、対応表101によれば、初期設定として、始動入賞口の賞球個数は4個、一般入賞口の賞球個数は12個と設定されている。
【0114】
そして、賞球テーブル100aによれば、保留球数が0個の場合には、賞球数は、初期設定で定まっている賞球数から変化しない。保留球数が1個〜3個の場合には、賞球数は、初期設定で定まっている賞球数に2を加えた数となる。そして、保留球数が4個〜6個の場合には、賞球数は、初期設定で定まっている賞球数に3を加えた数となる。さらに、保留球数が7個ないしは10個の場合には、賞球数は、初期設定で定まっている賞球数に4を加えた数となる。
【0115】
また、賞球テーブル100bによれば、保留球数が0個又は1個の場合には、賞球数は、初期設定で定まっている賞球数から変化しない。そして、保留球数が2個〜4個の場合には、賞球数は、初期設定で定まっている賞球数に1を加えた数となる。そして、保留球数が5個〜7個の場合には、賞球数は、初期設定で定まっている賞球数に2を加えた数となる。さらに、保留球数が8個ないしは10個の場合には、賞球数は、初期設定で定まっている賞球数に3を加えた数となる。
【0116】
ここで、上述のように、賞球テーブル100a又は賞球テーブル100bのみによって、遊技者に払出す賞球数を決定してもよいが、より遊技の興趣を高めるために、図13に示すように、複数の賞球テーブル100a,100b,100c,100d,100e,・・・を用意しておき、この複数の賞球テーブル100のうちの一つを選択して、賞球数を決定してもよい。
【0117】
また、本実施例では保留球数の増加に対応して払出される賞球数も増加する構成としたが、本実施例はこれに限定されるものでなく、所定の保留球数においてはむしろ賞球数が減少するような構成としてもよく、これにより、一層変化に富んだ遊技性が実現可能となり、遊技者はさらに保留球数に注意を払いながら遊技を行うこととなる。
【0118】
次に、図11に係る説明おいては、賞球数可変処理において遊技者に有利な処理を行う処理として、予め設定された賞球数に対して保留球数に応じた増加分を加算するような構成としたが、本実施例はこれに限定されるものでなく、保留球数に応じて予め設定された賞球数が異なるように構成しても良い。具体的には、図12及び図14を用いて以下に説明する。
【0119】
図12は、保留球数と、始動入賞口賞球個数及び一般入賞口賞球個数と、を対応付けた賞球テーブルの一例を示す図である。
【0120】
図12において、賞球テーブル110aによれば、保留球数が0個〜2個の場合には、始動入賞口賞球個数は4個、一般入賞口賞球個数は12個となる。そして、保留球数が3個〜5個の場合には、始動入賞口賞球個数は5個、一般入賞口賞球個数は13個となる。そして、保留球数が6個〜8個の場合には、始動入賞口賞球個数は6個、一般入賞口賞球個数は14個となる。さらに、保留球数が9個又は10個の場合には、始動入賞口賞球個数は7個、一般入賞口賞球個数は15個となる。
【0121】
また、賞球テーブル110bによれば、保留球数が0個又は1個の場合には、始動入賞口賞球個数は4個、一般入賞口賞球個数は12個となる。そして、保留球数が2個又は3個の場合には、始動入賞口賞球個数は5個、一般入賞口賞球個数は13個となる。そして、保留球数が4個又は5個の場合には、始動入賞口賞球個数は6個、一般入賞口賞球個数は14個となる。そして、保留球数が6個又は7個の場合には、始動入賞口賞球個数は7個、一般入賞口賞球個数は15個となる。そして、保留球数が8個又は9個の場合には、始動入賞口賞球個数は8個、一般入賞口賞球個数は15個となる。さらに、保留球数が10個の場合には、始動入賞口賞球個数は9個、一般入賞口賞球個数は15個となる。
【0122】
ここで、上述のように、賞球テーブル110a又は賞球テーブル110bのみによって、遊技者に払出す賞球数を決定してもよいが、より遊技の興趣を高めるために、図13と同様、図14に示すように、複数の賞球テーブル110a,110b,110c,110d,110e,・・・を用意しておき、この複数の賞球テーブル110のうちの一つを選択して、賞球数を決定してもよい。
【0123】
[画像表示処理]
図15は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機10において実行される画像表示処理のフローチャートを示す図である。
【0124】
まず、図6のステップS15で呼び出される画像表示処理ルーチンでは、内部抽選データを参照する(S61)。この処理において、CPU66は、RAM70所定の位置に記録されている内部抽選データのうち、最も早く記録された内部抽選データを参照し、この内部抽選データに基づいて、後述する画像データをセットする。
【0125】
次いで、背景画像データをセットする(S62)。この処理において、CPU66は、ステップS61で参照した内部抽選データに基づいて、入出力バス64、インターフェイス回路群72を介して、表示制御装置200に背景画像表示命令を供給する。
【0126】
表示制御装置200では、インターフェイス回路202、入出力バス204を介して、CPU206が背景画像表示命令を受け取り、各データをRAM210に記録し、併せて、VDP212に背景画像表示命令を供給する。背景画像表示命令を受け取ったVDP212は、RAM208から各データを読み出すとともに、それらのデータに基づいて画像データ用ROM216から所望の背景画像データを読み出し、ビデオRAM214に記録する。
【0127】
次いで、図柄画像データをセットする(S63)。この処理において、CPU66は、入出力バス64、インターフェイス回路群72を介して、表示制御装置200に図柄画像表示命令を供給する。そして、CPU206及びVDP212は、この命令により、画像データ用ROM216から所望の図柄画像データを読み出し、ビデオRAM214に記録する。
【0128】
次いで、キャラクタ画像データをセットする(S64)。この処理において、CPU66は、ステップS61で参照した内部抽選データに基づいて、入出力バス64、インターフェイス回路群72を介して、表示制御装置200にキャラクタ画像表示命令を供給する。そして、CPU206及びVDP212は、この命令により、画像データ用ROM216から所望のキャラクタ画像データを読み出し、ビデオRAM214に記録する。
【0129】
次いで、画像データ再生処理を実行する(S65)。この処理において、VDP212は、ステップS64までの処理により、ビデオRAM214上に記録された画像データを読み取り、駆動回路218に画像データを供給する。画像データを受け取った駆動回路218は、この画像データを所定の信号に変換し、表示装置32に供給する。これにより、表示装置32に所望の画像が表示される。この処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0130】
[音声再生処理]
図16は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機10において実行される音声再生処理のフローチャートを示す図である。
【0131】
まず、ステップS16で呼びだされる音声再生処理ルーチンでは、内部抽選データを参照する(S71)。この処理において、CPU66は、RAM70の所定の位置に記録されている内部抽選データのうち、最も早く記録された内部抽選データを参照する。また、CPU66は、この内部抽選データに基づいて、後述する音声データを選択する。
【0132】
次いで、音声データ選択処理を実行する(S72)。この処理において、CPU66は、ステップS71で参照した内部抽選データに基づいて、ROM68に記録された音声データを選択し、RAM70に記録する。
【0133】
次いで、音声データ再生処理を実行する(S73)。この処理において、CPU66は、ステップS72においてRAM70に記録された音声データ、又は報知用音声データを含んだ音声データ、のいずれかを読み出し、その音声データを入出力バス64を介して、インターフェイス回路群72に供給する。このインターフェイス回路群72は、受け取った音声データを所定の信号に変換し、スピーカ46に供給する。
【0134】
[サーバの構成]
図17は、ネットワークを介してサーバとパチンコ遊技機とが接続された構成とした場合における概略を示す図である。
【0135】
前述した実施の形態においては、パチンコ遊技機10のみからなる構成としたものであったが、パチンコ遊技機10が通信回線を通じてサーバ80に接続されて、所定の情報の送受信をサーバ80と行うことができる構成とすることとしてもよい。
【0136】
具体的には、サーバ80が、内部抽選を行い、その内部抽選データを端末装置であるパチンコ遊技機10に供給し、内部抽選データを受け取ったパチンコ遊技機10は、その内部抽選データに基づいて画像を表示させる。また、内部抽選データに基づき表示させる画像を選択した上で、その画像データをパチンコ遊技機10に供給し、画像データを受け取ったパチンコ遊技機10は、その画像データに基づいて画像を表示させてもよい。
【0137】
また、サーバ80に接続されている端末装置としては、パーソナルコンピュータや、携帯電話等の携帯端末を用いてもよく、サーバ80としては、表示させるための画像データ、その画像データを示すデータ及び音声データ等を端末装置に送信し得るものであれば何でも構わない。
【0138】
また、サーバ80と複数の端末装置間の通信回線は、公衆電話回線網等の有線方式であっても、ブルートゥース等の無線方式であっても構わない。
【0139】
さらに、本明細書に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本明細書に記載されたものに限定されるものではない。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遊技者は、保留球を増やすことによってより多くの賞球を獲得することができるので、従来のパチンコ機よりも保留球を増やすこと自体の意義が増大し、ひいては遊技の興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の概観を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤14を拡大した拡大正面図を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の表示制御装置200の回路を示すブロック図である。
【図5】ビデオRAMに生成される画像データの概念を示す概略図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において実行される制御処理のフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において実行される遊技球検出処理のフローチャートを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において実行される賞球数可変処理のフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において実行される大当たり判定処理のフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において実行される抽選乱数抽出処理のフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の賞球数可変処理において用いられる賞球テーブルの一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の賞球数可変処理において用いられる賞球テーブルの一例を示す図である。
【図13】図11に示す賞球テーブルを複数用意した場合の一例を示す図である。
【図14】図12に示す賞球テーブルを複数用意した場合の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において実行される画像表示処理のフローチャートを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機において実行される音声再生処理のフローチャートを示す図である。
【図17】ネットワークを介してサーバとパチンコ遊技機とが接続された構成とした場合における概略を示す図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機
26 発射ハンドル
32 表示装置
35 保留ランプ
36 装飾ランプ
42 球検知センサ
44 始動口
50、54、56 一般入賞口
60 主制御回路
62、72 インターフェイス回路群
64、204 入出力バス
66、206 CPU
68、208 ROM
70、210 RAM
76、77 報知ランプ
200 表示制御装置
202 インターフェイス回路
212 VDP
214 ビデオRAM
216 画像データ用ROM

Claims (8)

  1. 変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、
    遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、
    前記始動入賞領域へ入賞した遊技球を検出する始動入賞検出手段と、
    遊技球が入賞することにより、遊技球の払い出しが行われる複数の一般入賞領域と、
    前記一般入賞領域へ入賞した遊技球を検出する一般入賞検出手段と、
    を備え、
    前記表示部における前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞して前記始動入賞検出手段に検出された場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶する保留球記憶手段と、
    前記始動入賞検出手段が前記遊技球を検出したことに応じて設定された賞球数、又は前記一般入賞検出手段が前記遊技球を検出したことに応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出手段と、
    を有するパチンコ遊技機であって、
    前記賞球払出手段から払出される賞球数を、前記保留球記憶手段に記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、
    遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、
    前記始動入賞領域へ入賞した遊技球を検出する始動入賞検出手段と、
    を備え、
    前記表示部における前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞して前記始動入賞検出手段に検出された場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶する保留球記憶手段と、
    前記表示部に停止表示された識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに、前記所定の表示態様に応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出手段と、
    を有するパチンコ遊技機であって、
    前記賞球払出手段から払出される賞球数を、前記保留球記憶手段に記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 前記保留球記憶手段に記憶された保留球数に応じて設定された前記賞球払出手段から払出される賞球数の変化を定めた複数の賞球テーブルのうちの一つを選択して、前記賞球払出手段から払い出す賞球数を決定することを特徴とする請求項1又は2記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記遊技機は、さらに、前記賞球払出手段から払出される賞球数に関する情報を遊技者に報知する賞球数報知手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のパチンコ遊技機。
  5. 通信回線を介して端末装置と接続可能であって、当該端末装置の表示部に、
    変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報と、
    遊技球が入賞することにより、前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、
    遊技球が入賞することにより、遊技球の払い出しが行われる複数の一般入賞領域と、
    を含むパチンコ遊技情報画像を表示せしめるサーバであって、
    前記端末装置の前記表示部において、前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞した場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶せしめ、前記始動入賞領域に応じて設定された賞球数又は前記複数の一般入賞領域のそれぞれに応じて設定された賞球数に相当する賞球を、記憶された保留球数に応じて変化せしめることを特徴とするサーバ。
  6. 通信回線を介して端末装置と接続可能であって、当該端末装置の表示部に、
    変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、
    遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、
    を含むパチンコ遊技情報画像を表示せしめるサーバであって、
    前記端末装置の前記表示部において、前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞した場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶せしめ、前記識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに払出す賞球数を、記憶された保留球数に応じて変化せしめることを特徴とするサーバ。
  7. 変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、遊技球が入賞することにより、遊技球の払い出しが行われる複数の一般入賞領域と、を備えるパチンコ遊技機に対して、
    前記表示部における前記識別情報の変動表示がなされている間に遊技球が前記始動入賞領域に入賞した場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶する保留球記憶ステップと、
    前記始動入賞領域に応じて設定された賞球数又は前記複数の一般入賞領域のそれぞれに応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出ステップと、を実行させるためのプログラムであって、
    前記賞球払出ステップにおいて払出される賞球数を、前記保留球記憶ステップにおいて記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とするプログラム。
  8. 変動表示され所定のタイミングで停止表示され得る識別情報が表示される表示部と、遊技球が入賞することにより、前記表示部における前記識別情報の変動表示が開始される契機となる始動入賞領域と、を備えるパチンコ遊技機に対して、
    前記表示部における前記識別情報の変動表示がなされている間に、遊技球が前記始動入賞領域に入賞した場合に、予め設定された数の範囲内で、当該入賞を保留球として記憶する保留球記憶ステップと、
    前記表示部に停止表示された識別情報の表示態様が所定の表示態様となったときに、前記所定の表示態様に応じて設定された賞球数に相当する賞球を払出す賞球払出ステップと、を実行させるためのプログラムであって、
    前記賞球払出ステップにおいて払出される賞球数を、前記保留球記憶ステップにおいて記憶された保留球数に応じて変化させることを特徴とするプログラム。
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JP2014104213A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Sammy Corp ぱちんこ遊技機
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