JP2003305124A - 細胞が播種されたステント - Google Patents

細胞が播種されたステント

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JP2003305124A
JP2003305124A JP2002112075A JP2002112075A JP2003305124A JP 2003305124 A JP2003305124 A JP 2003305124A JP 2002112075 A JP2002112075 A JP 2002112075A JP 2002112075 A JP2002112075 A JP 2002112075A JP 2003305124 A JP2003305124 A JP 2003305124A
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stent
cells
vascular endothelial
cell
polymer
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JP2002112075A
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English (en)
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Takehisa Matsuda
武久 松田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経皮的血管形成術において、治療施行部位の
再度の狭窄(いわゆる再狭窄)が問題となっており、再
狭窄率の低減が求められている。再狭窄率の低下につい
ては、ステントの治療施行部位への留置が有効であるこ
とが示されているが、その効果は十分なものではなく、
更なる再狭窄率低下が求められている。 【解決手段】 少なくともその一部分に血管内皮前駆細
胞又はそれから誘導される血管内皮細胞が播種されたス
テントは、これら細胞に由来する細胞調整因子による血
栓生成抑制及び過剰の平滑筋細胞増殖の抑制による血管
丙色を抑制し、また血管の再内皮化を促進することによ
り、急性期及び慢性期の血管再狭窄を抑制することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血管内皮前駆細胞ま
たは当該細胞から誘導される血管内皮細胞が播種された
ことを特徴とするステントに関する。
【0002】
【従来の技術】ステントとは、血管あるいは他の生体内
管腔が狭窄もしくは閉塞することによって生じる様々な
疾患を治療するために、その狭窄もしくは閉塞部位を拡
張し、その管腔サイズを維持するため生体内に留置され
る医療用具である。ステントの形態としては、1本の線
状の金属もしくは高分子材料からなるコイル状のステン
トからなるもの、金属チューブをレーザーによって切り
抜いて加工したもの、線状の部材をレーザーによって溶
接して組み立てたもの、複数の線状金属を織って作った
もの等がある。
【0003】これらのものはステントをマウントしたバ
ルーンによって拡張されるものと、外部からの拡張を抑
制する部材を取り除くことによって自ら拡張していくも
のとに分類することが出来る。この内、バルーンによっ
て拡張されるステントは、広げようとする管状組織の状
態やステントの機械的な強度によって拡張圧を調整して
用いられる。
【0004】近年、特に心臓の経皮的冠動脈血管形成術
(PTCA)における急性期の冠閉塞抑制およびPTC
A治療施行部位の再度の狭窄(いわゆる再狭窄)の程
度、頻度を低減する目的で多用され,ステントを狭窄部
又は本狭窄部をPTCA術により拡張した血管部位に留
置することにより、再狭窄率の低減することひろく知ら
れるところである。しかし、ステントの使用が普及する
に従い、更なるステント留置後の再狭窄率の低減が臨床
現場で求められている。これらを再狭窄率の更なる低減
に向けて、ステントデザインの改良によるステント留置
時の血管損傷の低減ならびにステント表面への抗血栓性
の付与が考案されている。また,ステント留置血管の損
傷修復過程における血管壁構成細胞である平滑筋細胞の
過増殖を抑制する薬剤をステント表面にコーティングし
たステント等が考案されている。しかしながら、薬剤コ
ーティングステントにおいては、細胞増殖を抑制するこ
とより、損傷血管の修復遅延などの問題が指摘されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの状況を鑑み本
発明が解決しようとするところは、血管などの生体内に
留置された場合、抗血栓性表面を有することにより急性
期の血栓形成などによる血管閉塞の発生を抑制し、また
は、血管平滑筋細胞細胞などの損傷血管修復過程におけ
る血管壁細胞の過増殖を抑制することにより血管の狭小
化を抑制するとともに、留置ステント血管内面の血管内
皮系細胞による内皮化を促進し、結果、遠隔期の再狭窄
率を低減することが可能なステント及びその製造方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】生体組織中、血管などの
内表面、つまり血液と接触する部分は内皮細胞と呼ばれ
る細胞層に覆われている。この内皮細胞はその表面がへ
パラン硫酸やトロンボモジュリンなどの抗子凝固作用物
質で覆われることと、内皮細胞自体がプロスタグランジ
ンやNO産生などの血小板の活性化を抑える物質を分泌
し、また組織プラスミノーゲンアクチベーターの産生に
よる線溶活性機能を発現するために、生体組織では血栓
が抑止されている。PTCAによる狭窄部血管拡張なら
び本部位へのステントの留置あるいは狭窄部への直接的
なステントの留置による拡張(ダイレクトステンティン
グ)においては、血管内皮細胞を含め血管損傷が発生す
る。ステント留置部の血管修復過程においては再内皮
化、すなわち血管内皮細胞においてステントが覆われる
ことが極めて重要な過程であるとされている。
【0007】血管内皮前駆細胞は、末梢血、骨髄等に存
在し高い増殖能、血管内皮様機能ならびに血管内皮細胞
を含む血管内皮系細胞への分化能を有する細胞である。
これら特徴に着目し、心筋または末梢虚血組織における
血管再生する細胞として虚血組織への移植による血管再
生が検討されている。
【0008】ステントの少なくともその一部分に血管内
皮前駆細胞あるいはそれから誘導される血管内皮細胞を
播種することは、これら細胞から放出されるプロスタグ
ランジン類、t−PAに代表される蛋白性因子、更には
NO(一酸化窒素)などの細胞調節因子により血栓形
成、急性期閉塞を抑制する、又の血管平滑筋細胞増殖に
代表される血管修復過程を制御することによる慢性期の
血管肥厚、血管内腔狭窄を抑制することが期待される。
また、少なくともその一部分に血管内皮前駆細胞あるい
はそれから誘導される血管内皮細胞、または動静脈の血
管内皮細胞を播種することは、これら細胞をシードとす
る増殖、分化により生体内留置ステントの内腔面の内皮
化を促進することが期待される。
【0009】しかしながら、ステント上に細胞を播種す
ることは一般には困難であり、特にステンレス等の金属
又は生体適合性高分子から構成されるステントにおいて
は、ステントに細胞を播種・定着さらには増殖させるこ
とは極めて困難である。よって、本発明者らは鋭意研究
の結果、ステント上にコーティング層を配置するか又は
複数の微細孔が穿孔された薄膜の柔軟性ポリマー及び光
照射によりゲル化する細胞接着性高分子からなる層を配
置し、血管内皮前駆細胞を播種、培養することにより、
少なくともその一部分に血管内皮前駆細胞ならびにそれ
から誘導される血管内皮細胞が配置されたことを特徴と
するステントを提供するに至った。ステント上へのコー
ティング層の配置は、ステント構成するストラット表面
上に細胞接着性高分子をコーティング又は細胞接着性高
分子誘導体をコーティングした後、該高分子誘導体を架
橋などによりゲル化又は硬化することにより実現され
る。複数の微細孔が穿孔された薄膜の柔軟性ポリマー及
び光照射よりゲル化する細胞接着性高分子からなる層を
配置は、複数の微細孔が穿孔された薄膜の柔軟性ポリマ
ーに光照射によりゲル化する細胞接着性高分子を該薄膜
の表面に塗布し、また、微細孔中を光照射によりゲル化
する細胞接着性高分子を注入し、光照射によりゲル化す
ることにより実現される。また、本発明で使用する血管
内皮前駆細胞は、末梢血または臍帯血などから分離され
る血管内皮細胞に比べ、極めて高い増殖力を有するとと
もに、血管内皮細胞と同様に、プロスタグランジン、t
−PA等の代表される血管内皮細胞由来因子を産生する
ことより、血管内皮細胞と同様の抗血栓性の発現ならび
に血管修復増殖過程の制御能を有している。血管内皮前
駆細胞は、骨髄、末梢血又は臍帯血からから分離した単
球画分を血管内皮前駆細胞の培養に好適な培養条件で培
養し、コロニー形成する細胞として分離される。該血管
内皮前駆細胞は、ステントストラット上にコーティング
層が配置されたステント又は複数の微細孔が穿孔された
薄膜の柔軟性ポリマー及び光照射によりゲル化する細胞
接着高分子からなる層が配置されたステントとともに培
養することにより、これら少なくともその一部分に播種
される。
【0010】また血管内皮前駆細胞は、特定の誘導条件
下で、より分化した血管内皮細胞へ誘導可能であり、本
分化細胞が播種されたステントも血管内皮前駆細胞が播
種されたステントと同様に、血栓形成抑制、急性期閉塞
を抑制する、又の血管平滑筋細胞増殖に代表される血管
修復過程を制御することによる慢性期の血管肥厚、血管
内腔狭窄を抑制し、該分化誘導された血管内皮細胞が播
種されたステントも本発明に含まれる。
【0011】また、血管内皮前駆細胞又はそれから誘導
される血管内皮細胞は、プロスタグランジン合成酵素、
NO−シンテターゼ、t−PA等の血管内皮細胞が産生
する因子をコードする遺伝子の人為的に導入が可能であ
り、これら遺伝子が導入された細胞が播種されたステン
トも本発明に含まれる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明に係わるステントの実
施形態について説明するが、本発明はこれに制限される
ものではない。
【0013】本発明で使用されるステントは、バルーン
拡張型、自己拡張型いずれのステントも使用される。ま
たステント材料としては、生体適合性のある金属ステン
ト又は高分子ステントのいずれも使用可能である。金属
ステントとしては生体適合性が高い、ステンレス、チタ
ン、タンタル、アルミニウム、タングステン、金、白
金、ニッケルーチタン合金、クロム−アルミニウムーマ
ンガン合金などが例示されるがこれらに限定されるもの
ではない。また、金属ステントの表面が酸化チタン、炭
素、ダイヤモンド様炭素などでコーティングが施された
もの又はイオンプレーティングにより表面処理されたも
のの使用できる。高分子ステントとしては、生体適合性
であり適切な剛性かつ弾性を有する高分子素材で作製さ
れたものであれば使用可能であり、高分子ステントに
は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸に代表される生分解性
ポリマーを素材として作製されたステントが含まれる。
金属性ステントとしては具体的には「パルマッツーシ
ャッツ」の商標でジョンソン・エンド・ジョンソン メ
ディカル株式会社から販売されているバルーン・エキス
パンダブル・ステント、ACS社の「MULTI−LI
NK」ステント、クック社の「GR2」ステント、コー
ディス社の「BXvelocity」ステント、AVE
社の「マイクロステント「S670」ステント」、自己
拡張型ステントであるボストンサイエンティフィック社
の「Wall」ステントが例示されるが、これらに限定
されるものではない。
【0014】ステント上に配置されたコーティング層に
前記細胞が播種されたステントはステントストラット上
にコーティング層を配置し、本コーティング層に血管内
皮前駆細胞又はこれら細胞から誘導された血管内皮細胞
を播種、培養することによりステント表面に細胞が定着
されたステントである。ステント上に配置されたコーテ
ィング層には、生体適合性であり、ステントストラット
表面への接着性及びステント拡張時、コーティング層が
ステント追従性を有し、かつ血管内皮前駆細胞及びこれ
ら細胞から誘導される血管内皮細胞が定着するものであ
れば特に限定されものではないが、ゼラチン、コラーゲ
ン、フィブロネクチン、ラミニンに代表される細胞接着
性蛋白質又はこれら蛋白質の断片の誘導体が使用され、
望ましく、ゼラチン、コラーゲン、フィブロネクチン、
ラミニンに代表される細胞接着性蛋白質又はこれら蛋白
質の断片の誘導体からなる物理または化学的刺激により
ゲル化する誘導体が使用される。更には、光照射により
ゲル化するゼラチン、コラーゲン、フィブロネクチン、
ラミニンに代表される細胞接着性蛋白質又はこれら蛋白
質断片の誘導体の使用が好ましい。また、これら細胞接
着蛋白質又は蛋白質断片の誘導体は、各々単独で使用し
てもよく、これらより任意に選択されたものを混合、組
み合わせて使用してもよい。光照射によりゲル化する細
胞接着性蛋白質誘導体の例としては、光官能基が導入さ
れたゼラチン、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニ
ンに代表される細胞接着性蛋白質が挙げられ、好ましい
例としては、ベンゾフェノン基、ビニルが導入されたゼ
ラチンが挙げられる。ベンゾフェノン基含有ゼラチンと
しては、ベンゾフェノン化ゼラチン(松田 他 JBM
R 1995)、ビニル基が導入されたゼラチンとして
はスチレン化ゼラチン(特開2001−224677)
等が使用可能である。コーティング層は、金属ステント
ストラット表面上に十分に接着し、また、ステント拡張
時にステントストラット接着性及び細胞接着性を有し、
かつステントストラット厚の増加による血流障害等を生
じない適宜厚みに調整可能であるが、好ましくは10−
200μm厚、より好ましくは20−100μm厚であ
る。
【0015】ステント上に配置された複数の微細孔が穿
孔された薄膜の柔軟性ポリマー及び光照射によりゲル化
する細胞接着高分子からなる層に前記細胞が播種された
ステントは、レーザー光などを使用して多孔化した生体
適合性の薄膜の高分子膜がステント血管内面又は血管壁
面又はその両面に配置され、該薄膜表面がゼラチン、コ
ラーゲン、フィブロネクチン、ラミニンに代表される細
胞接着性蛋白質又はこれら蛋白質の断片の誘導体により
被膜され、また該薄膜に形成されている微細孔がゼラチ
ン、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニンに代表さ
れる細胞接着性蛋白質又はこれら蛋白質の断片の誘導体
により充填される、本被膜層及び微細孔表面に血管内皮
前駆細胞又はこれら細胞から誘導された血管内皮細胞を
播種、培養することによりステント表面にこれら細胞が
定着されたステントである。薄膜の柔軟性ポリマーとし
ては、該薄膜をかぶせたステントの拡張に追従するもの
であれば特に限定するものではなく、各種エラストマー
系ポリマーを用いることができる。具体的には、ポリウ
レタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ
アミドエラストマー、ポリエチレンエラストマー、ポリ
プロピレンエラストマー、ポリエチレンテレフタレート
エラストマーがあげられるが、セグメント化ポリウレタ
ン、ゴアテックスに代表されるe−PTFE、ダクロン
に代表されるポリエステルから構成される膜が好まし
く、更にはセグメント化ポリウレタンからなる薄膜が好
ましい。また、該薄膜の柔軟性ポリマーがステント血管
壁面に配置されたステントの具体例及び製造方法として
は、特開平成11−299901記載のステント及びそ
の製造方法が挙げられるが、これに限定されるものでは
ない。次に、該薄膜の柔軟性ポリマーがステント血管壁
面に配置されたステントを製造する製造方法を説明す
る。この製方法は、薄膜の柔軟性ポリマー用マンドリル
のポリマー溶液への含浸、乾燥、穿孔及びマンドリルを
抜き去ることによる薄膜の柔軟性ポリマーの作成、ステ
ント本体の支持薄膜の柔軟性ポリマー内に気体を送り該
薄膜の柔軟性ポリマーが十分に開いた状態での、ステン
トを装着したステント用マンドリルの該薄膜の柔軟性ポ
リマー内への挿入気体の送風を止め、該薄膜の柔軟性ポ
リマーを収縮させることによる薄膜の柔軟性ポリマーの
ステントの外周部への密着及びステント部分の該薄膜の
柔軟性ポリマーの切り取り、ポリマーフィルムの薄膜の
柔軟性ポリマーにより被膜されたステントの完成及びス
テント用マンドリルからステントの取り外しを含む一連
の過程を有する。薄膜の柔軟性ポリマー用マンドリルは
この回りに薄膜の薄膜の柔軟性ポリマーを作るためにも
ちられるものであり、あらかじめ所望の太さを有し好適
にはステンレスでできた円柱である。この太さは被膜さ
れるステント本体と同一の直径かそれよりわずかに小さ
い直径を有する。薄膜の柔軟性ポリマー用マンドリルを
ポリマー溶液に含浸し、マンドリルの周囲全体にポリマ
ーをコートした後マンドリルを引き上げる。コートされ
たポリマーは自然乾燥されるか又はポリマーの種類によ
っては冷風乾燥させることもできる。乾燥が終わった時
点で、薄膜の柔軟性ポリマー用マンドリルでコートされ
たポリマーを保持したままレーザーで均一の間隔に微細
孔を穿孔する。レーザーとしては、炭酸ガスレーザーま
たはエキシマレーザーであればいずれも使用できるが、
好ましくは、エキシマレーザーが平均出力が大きいので
適切である。該レーザーはプローブ部分を薄膜の柔軟性
ポリマー用マンドリルの周囲に移動させても、または複
数のレーザーから同時にレーザーを発振させて微細孔を
穿孔することもできる。いずれにしても、該レーザーの
動きは予め設定したソフトプログラムで制御され、所望
の間隔で所望の大きさの微細孔が製造されるが、50−
500μm間隔で、5−500μmの直径を有するが好
ましい。複数の微細孔が穿孔された薄膜の柔軟性ポリマ
ーは、支持体を保持したまま薄膜の柔軟性ポリマー用マ
ンドリルを抜き去ることで製造される。次に、ステント
本体を装着した状態のステント用マンドリルを、薄膜の
柔軟性ポリマーに挿入する。ステント本体を装着した状
態のステント用マンドリルは特別に用意されるまでもな
い。というのは、通常ステント本体を製造する場合に
は、ステンレスなどの金属の円柱をステント用マンドリ
ルに支持し、その金属円柱をレーザーエッチングの手法
により不要な部分を切り出すことによって製造されるの
で、ステント本体製造工程からそのまま続いて本工程に
入ることができる。そのような製造方法については、特
公平4−6377号公報、特開平6−181993号公
報に詳述されている。
【0016】ステント用マンドリル及びステント本体を
該薄膜の柔軟性ポリマー内に挿入するには、薄膜の柔軟
性ポリマー内に気体を送りこむことによって、該薄膜の
柔軟性ポリマーが十分に開いた状態にすると挿入しやす
い。微細孔を穿孔された薄膜の柔軟性ポリマーの場合に
は送風された気体が該微細孔から抜け出るので、常に薄
膜の柔軟性ポリマーが十分に開いた状態になるし、同時
に微細孔も十分に開かれるのでので好ましい。薄膜の柔
軟性ポリマーの直径は好ましくはそれにより被膜される
ステント本体の直径よりわずかに小さいように設定され
ているので、自明なように薄膜の柔軟性ポリマー内に気
体を送りこむことを止めることによって、薄膜の柔軟性
ポリマーが収縮してステント本体10の外周部に密着さ
れる。この際さらに加熱した気体を送ることによって、
熱融着によってステント本体の外周部への密着を確実に
してもよい。次にステント部分の該薄膜の柔軟性ポリマ
ーを切り取り不要なポリマーフィルムを取り去ると、薄
膜の柔軟性ポリマーにより被膜されたステントができ
る。その後、ステント用マンドリルを抜きとると複数の
微細孔が穿孔された薄膜の柔軟性ポリマーが配置された
ステントが製造される。
【0017】本発明に使用されるコラーゲン、フィブロ
ネクチン、ラミニンに代表される細胞接着性蛋白質又は
これら蛋白質の断片誘導体としては、光照射によりゲル
化するゼラチン、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミ
ニンに代表される細胞接着性蛋白質又はこれら蛋白質断
片の誘導体が好ましい。また、これら細胞接着蛋白質又
は蛋白質断片の誘導体は、各々単独で使用してもよく、
これらより任意に選択されたものを混合、組み合わせて
使用してもよい。光照射によりゲル化する細胞接着性蛋
白質の例としては、光官能基が導入されたゼラチン、コ
ラーゲン、フィブロネクチン、ラミニンに代表される細
胞接着性蛋白質が挙げられ、好ましい例としては、ベン
ゾフェノン基、ビニルが導入されたゼラチンが挙げられ
る。ベンゾフェノン基含有ゼラチンとしては、前記のベ
ンゾフェノン化ゼラチン、ビニル基が導入されたゼラチ
ンとしてはスチレン化ゼラチンが挙げられる。細胞接着
性蛋白質又はこれら蛋白質の断片誘導体による被膜層に
ついては、また、ステント拡張時に薄膜の柔軟性ポリマ
ー膜の進展に追従する及び細胞接着性を有し、ステント
厚みの増加による血流障害等を生じない適宜厚みに調整
可能であるが、好ましくは10−200μm厚、より好
ましくは20−100μm厚である。
【0018】ステント上に配置されたコーティング層を
有するステント又はステント上に配置された複数の微細
孔が穿孔された薄膜の柔軟性ポリマー及び光照射により
ゲル化する細胞接着高分子からなる層を有するステント
は、コーティング層または細胞接着高分子からなる層に
血管内皮前駆細胞が播種、培養されることにより本発明
に係わるステントが調整される。
【0019】本発明に使用される血管内皮前駆細胞は、
骨髄、末梢血又は臍帯血から分離されたものが使用され
る。骨髄、末梢血としては、ステントを留置する患者の
自己由来のものが望ましいが、主要抗原適合性が確認さ
れた他家由来の骨髄または末梢血または臍帯血由来のも
のも使用される。好ましくは、表面抗原CD34+,F
Lk−1陽性細胞である血管内皮前駆細胞が使用され、
更に好ましくは、前記表面抗原を有し、骨髄、末梢血又
は臍帯血から、フィコール密度勾配分離により単離され
た単核球画分を血管内皮前駆細胞に好適な培養条件にお
いて培養、分離された血管内皮前駆細胞が使用される。
該血管内皮前駆細胞は、前記方法により調整されたステ
ント上にコーティングが配置された又は複数の微細孔が
穿孔された薄膜の柔軟性ポリマー及び光照射によりゲル
化する細胞接着性高分子からなる層を配置されたステン
トとともに血管内皮前駆細胞を好適な条件下培養し、血
管内皮前駆細胞をステント上に播種する。培養条件は、
血管内皮前駆細胞が定着、増殖するものであれば、特に
限定するものではないが、好ましくは蛋白性因子,酵
素、ビタミン類、ステロイド類などを添加して培養す
る。添加物質としては、酸性繊維芽細胞増殖因子(aF
GF)、塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)、血管
内皮増殖因子(VEGF)、表皮増殖因子(EGF)、
インスリン様成長因子(IGF)、トランスフォーミン
グ増殖因子α及びβ(TGF−α及びTGF−β)、血
小板由来内皮増殖因子(PD−ECGF)、血小板由来
増殖因子(PDGF)、腫瘍壊死因子α(TNF−
α)、肝細胞増殖因子(HGF)、インスリン様増殖因
子(IGF)、エリスロポエチン、コロニー刺激因子
(CSF)、マクロファージ−CSF(M−CSF)、
アンジオポエチン−1(Ang1)等の蛋白性因子、N
Oシンターゼ(NOS)等の酵素龍、アスコルビン酸等
のビタミン類もしくはハイドロコーチゾン等のステロイ
ド類、またはそれらの断片又は誘導体の使用が例示され
る。これら添加物質またはそれらの断片又は誘導体は、
単独で又は複数を組み合わせ使用することができる。ス
テント上に配置された複数の微細孔が穿孔された薄膜の
柔軟性ポリマー及び光照射によりゲル化する細胞接着高
分子からなる層に前記細胞が播種されたステントは、前
記の方法により分離・培養された血管内皮前駆細胞がス
テント血管壁面に播種され、培養することにより、薄膜
上の皮膜層または細胞接着性素材が充填された細孔内に
血管内皮前駆細胞又はこれら細胞から分化誘導される血
管内皮細胞が被膜又は植え込まれる。また、上記血管内
皮前駆細胞に代わり、公知方法により(Shi Q e
t al. Blood 92, 362, 199
8)本細胞から誘導された血管内皮細胞も同様に使用さ
れる。更には、コーティング層または細胞接着高分子か
らなる層に血管内皮前駆細胞が播種された本発明に係わ
るステントを前述の公知の方法により血管内皮細胞が播
種されたステントに誘導される。
【0020】これら血管内皮前駆細胞から誘導された血
管内皮細胞が播種されたステントは、血栓形成抑制、急
性期閉塞を抑制する、又の血管平滑筋細胞増殖に代表さ
れる血管修復過程を制御することによる慢性期の血管肥
厚、血管内腔狭窄を抑制し、本発明に含まれる。
【0021】本発明に係わる血管内皮前駆細胞又はこれ
ら細胞から誘導された血管内皮細胞が播種されたステン
トは、プロスタグランジン合成酵素、NO−シンテター
ゼ、t−PA等の血管内皮細胞が産生する因子をコード
する遺伝子の人為的に導入することが可能である。これ
ら所望遺伝子の導入は公知の遺伝子導入方法により実現
される(Boyer M et al. J. Vas
c. Surg. 31, 181, 2000)、こ
れら所望遺伝子が導入された血管内皮前駆細胞またはこ
れらから誘導されるステントも本発明に含まれる。
【0022】本発明に係わるステントは拡張型ステント
を使用した場合にはバルーンカテーテルに装着し、PT
CA術により拡張された血管部位またはダイレクトステ
ンティングの為に、血管狭窄部位にデリバリーされ拡張
・留置される。また、自己拡張型ステントを使用した場
合には、保護スリーブ中に格納し、留置部位までデリバ
リーしたのち保護スリーブをから抜きだし使用する。
【0023】以下ベンゾフェノン化ゼラチンの使用を例
として、より具体的に本発明を説明するが、これに限定
されるものではない。
【0024】実施例1 金属性ステントをベンゾフェノン化ゼラチン(MW 9
5000、導入量 12.1個/ 1ゼラチン分子)の
2w%水溶液に浸漬し、本水溶液から取りだし、30分
程乾燥させたのち、紫外線発生装置(浜松ホトニックス
社、Photocure 200)により紫外光(27
0nm, 10分)照射させ金属ステントストラット表
面上でゲル化させる。本工程を3回繰り返し、ステント
ストラット表面上にゲル化ベンゾフェノンゼラチンコー
ティング層を形成する。次に上記方法に代表される方法
により作製されたステントに骨髄、末梢血等に由来する
血管内皮前駆細胞を播種する。ここで使用される骨髄、
末梢血は、ステントを留置する患者の自己由来のものが
望ましいが、主要抗原適合性が確認された他家由来の骨
髄または末梢血または臍帯血由来のものが使用される。
患者自己末梢血を使用を例にとり、より具体的説明す
る。患者静脈より末梢血100mlを採取し、フィコー
ル密度勾配遠心分離により単核球画分(細胞数 約1×
108個)を分離取得する。本単核球成分を培養液(E
BM−2,クロネティックス社),に分散し、本分散液
をフィプロネクチンがコートされた細胞培養皿に播種、
クロネティックス社ブレットキットEGM−2MVを添
加し1時間培養し、非接着細胞を培養液により洗浄・除
去する。接着細胞をフィブロネクチンコートされた培養
皿に播種し、敷石状コロニーが形成されるまで培養す
る。培養開始後18日目、敷石状コロニー形成した細胞
を分離し、表面抗原として、CD34+, FLk−1
陽性細胞である血管内皮前駆細胞を分離した。上記方法
で分離されたCD34陽性、FLK−1陽性細胞を培養
液(クロネティックス社製 EBM−2+EBM−2M
Vブレットキット)に懸濁し、4×106細胞/mlの
濃度に調整する。本培養液をベンゾフェノン化ゼラチン
の光硬化ゲルで表面コートされたステントを静置した培
養皿に注入し、1時間細胞培養器内にて37℃、5%二
酸化炭素の条件に維持する。1時置後、長軸方向に12
0℃回転させ、同様の工程を繰り返す。計3回同工程を
繰り返すことにより、血管内皮前駆細胞により表面皮膜
されたステントを得た。本工程で調整された本発明に係
わるステントは、そのストラット表面に血管内皮前駆細
胞が定着している。緑色蛍光ラベルした細胞播種後4日
目のステント外表面写真(共焦点レーザー顕微鏡写真)
が図1および図2であり、図1は倍率20倍、図2は倍
率100倍である。また、本ステントをバルーンカテー
テルに装着し、ポリテトラフルオロエチレン製疑似血管
内で拡張し、本血管は軸方向に切断し、ステント内腔面
を観察した。図3に示す様に、バルーン装着更には拡張
後もステント内腔面には十分な細胞量が定着・保持され
ていることが確認された。
【0025】実施例2 薄膜のセグメント化ポリウレタンポリマーフィルムはテ
トラハイドロフランとジオキサンの混合溶液にCapd
iomat(商標)SPU:セグメント化ポリウレタン
(Kontoron CardiovascularI
nc.製)の10重量%溶液にガラスのマンドリルを含
浸させた後空冷して、厚み100μmの円筒状SPUフ
ィルムを調製した。このSPUフィルムにエキシマレー
ザーにより例えば直径100μmの穴を200μmの間
隔で略均一に穿けた。長軸方向に一列穴を穿けた後、S
PUフィルムを円周上に例えば15°ずつ回転させ全周
上で24列の穴を穿けた。この穴穿は、浜松フォトニク
ス社製モデルL4500のレーザー装置を用いて行っ
た。作成した円筒SPUの表面及び細孔部にベンゾフェ
ノンゼラチン溶液を塗布または充填し、紫外線発生装置
(浜松ホトニックス社、Photocure 200)
により紫外光(270nm, 10分)照射させSPU
フィルム上及びまたは細孔内でゲル化させる。本ゲル化
処理を施したステントを実施例1と同様に血管内皮前駆
細胞を播種、培養した。本ステントは、SPU膜上に形
成されたゲル層上血管内皮前駆細胞が定着しており、ま
た細孔中のゲル層にも同種細胞が植え込まれている。
【0026】
【発明の効果】本発明者により提供されるステントは、
ステントの少なくとも一部に血管内皮前駆細胞、血管内
皮様細胞或いは血管内皮細胞が播種されており、これら
細胞によるステント留置部における抗血栓性の実現なら
びにステントの再内皮化促進により、血栓形成によって
生じる血管閉塞、機械的な血管損傷による慢性期におけ
る血管壁肥厚,内腔狭窄の発生を低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】緑色蛍光ラベルした細胞播種後4日目のステン
ト外表面写真(倍率20倍)
【図2】緑色蛍光ラベルした細胞播種後4日目のステン
ト外表面写真(倍率100倍)
【図3】擬似血管内において拡張した後のステント内腔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともその一部分に血管内皮前駆細胞
    又はそれから誘導される血管内皮細胞が播種されたステ
    ント。
  2. 【請求項2】ステント上に配置されたコーティング層に
    前記血管内皮前駆細胞又はそれから誘導される血管内皮
    細胞が播種された請求項1に記載のステント。
  3. 【請求項3】前記コーティング層が光照射によりゲル化
    する細胞接着性高分子からなる請求項2に記載のステン
    ト。
  4. 【請求項4】光照射によりゲル化する細胞接着性高分子
    が光感応性基を有する細胞接着性蛋白質誘導体である請
    求項3に記載のステント。
  5. 【請求項5】光照射によりゲル化する細胞接着性高分子
    が、光感応性基を有するゼラチンである請求項3もしく
    は4に記載のステント。
  6. 【請求項6】ステント上に配置された複数の微細孔が穿
    孔された薄膜の柔軟性ポリマー及び光照射によりゲル化
    する細胞接着高分子からなる層に前記血管内皮前駆細胞
    又はそれから誘導される血管内皮細胞が播種された請求
    項1もしくは2に記載のステント。
  7. 【請求項7】前記コーティング層が、生体適合性高分子
    である請求項2、3、4、5もしくは6のステント。
  8. 【請求項8】前記コーティング層がセグメントポリウレ
    タンであることを特徴とする請求項2、3、4、5、6
    もしくは7のステント。
  9. 【請求項9】前記コーティング層のコーティング厚が1
    0以上200μm以下である請求項2、3、4、5、6
    もしくは7のステント。
  10. 【請求項10】前記の微細孔がレーザーにより50以上
    500μm以下間隔で、5以上500μm以下の直径を
    有することを特徴とする請求項6のステント。
  11. 【請求項11】ヒト骨髄、ヒト末梢血又はヒト臍帯血か
    ら血管内皮前駆細胞を分離又は分離・培養した細胞を使
    用することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9もしくは10のステント製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334406A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Axetis Ag 脈管ステント
JP2007089536A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Tokai Univ Notchリガンドを用いた血管内皮前駆細胞への分化誘導法
JP2007307300A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Hokkaido Univ 人工血管用材料
JP2018175776A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 グンゼ株式会社 カバードステント
WO2023145957A1 (ja) * 2022-01-31 2023-08-03 Jsr株式会社 血管内留置デバイスの製造方法、血管内留置デバイスの製造用保持具および血管内留置デバイスの評価方法

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