JP2003304850A - 農作物清浄装置 - Google Patents

農作物清浄装置

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JP2003304850A
JP2003304850A JP2002114937A JP2002114937A JP2003304850A JP 2003304850 A JP2003304850 A JP 2003304850A JP 2002114937 A JP2002114937 A JP 2002114937A JP 2002114937 A JP2002114937 A JP 2002114937A JP 2003304850 A JP2003304850 A JP 2003304850A
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Toru Ishii
徹 石井
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】農作物の不要部分を切断する切断位置を検出す
るのに必要な情報が正確且つ確実に得られ、検出精度及
び切揃え精度の向上を図ることができる農作物清浄装置
を提供する。 【解決手段】農作物清浄装置5の吐出ノズル6から吐出
されるエアーG及び水Wを、搬送コンベア2の載置台3
に載置されたネギAの根部Aa上面に吹付けて、例えば
乾燥し、硬化した土や砂等の付着物Dを水Wにより軟化
させ、剥れ落ちやすくする。且つ、その軟化した付着物
Dを、エアーG及び水Wの吐出力により勢いよく吹き飛
ばして除去するので、シルエット式切揃え装置10a及
び透過光式切揃え装置10bにより切揃えるとき、根部
Aaの切断位置を判定するのに適した鮮明な画像情報が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばネギやゴ
ボウ、アスパラガス、胡瓜、茄子、人参、芋、ミカン、
リンゴ、柿等の農作物(果菜物を含む)を所定長さに切
揃える作業に用いられる農作物清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のネギを市場に出荷する場
合、商品価値を高めるためにネギの茎部外面を包んでい
る不必要又は食用に供し得ない表皮を機械的に分離する
が、表皮を根部まで引き剥がしたとき、表皮と根部との
繋がり部分が多いと、表皮が根部に残ってしまうことが
あるため、ネギの根部を、表皮を分離するのに適した状
態に切除する必要がある。その根部を切除する装置とし
ては、例えばコンベアにより搬送されるネギの根部を、
定位置に配設又は定位置に移動する回転刃により切除す
る装置(特許第3118417号公報、特開平10−1
08657号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のネギ
は、生育状況によって茎部や根部の曲り具合が異なるた
め、ネギの根部を回転刃により切除したとき、根部の切
除量にばらつきが生じやすく、所定量切除することが難
しいという問題点を有している。
【0004】上述の曲り具合に応じて所定量切除する場
合、例えばネギの根部外面を撮像カメラで撮像し、その
画像情報に基づいて根部の切断位置を検出する方法が考
えられるが、例えば土や砂等の付着物が農作物の根部外
面に付着していると、根部のみの鮮明な画像情報を得る
ことが困難であり、切断位置を正確に検出することがで
きない。且つ、付着物の有無及び付着量によって検出結
果が異なるため、根部の切除量が多いと、根部の切断面
から内液が滲み出しやすく、変色や腐敗の進行速度が速
くなり、ネギの鮮度が短期間で失われてしまう。また、
根部の切除量が少ないと、複数の長い根が残ってしまう
ため、見栄えが悪くなり、商品価値が損なわれてしまう
という問題点を有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、検出手段で検
出するまえに、農作物の不要部分に付着する付着物を付
着物除去手段で除去することにより、農作物の切断位置
を検出するのに必要な情報が正確且つ確実に得られ、検
出精度及び切揃え精度の向上を図ることができる農作物
清浄装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、農作物の不
要部分を切断する切断位置を検出する検出手段と、該検
出手段で検出した検出情報に基づいて、農作物の不要部
分を切除する切断手段とを備えた切揃え工程前段に、上
記農作物の不要部分に付着する付着物を除去する付着物
除去手段を設けた農作物清浄装置であることを特徴とす
る。
【0007】上述の農作物は、例えばネギAやゴボウ、
アスパラガス、胡瓜、茄子、人参、長芋等で構成され、
その農作物の不要部分は、例えばネギAの根部Aa及び
茎盤で構成される。また、不要部分に付着する付着物
は、例えば農作物の葉や表皮、根、土、砂、泥、ゴミ等
で構成される。また、付着物除去手段は、気体(例えば
エアー)及び液体(例えば水)を吐出する吐出ノズル6
で構成することができる。また、柔軟性を有する弾性体
やブラシ等の払拭具で構成してもよい。また、検出手段
は、例えば白黒の撮像カメラ13a乃至13cやカラー
カメラ、ディジタルカメラ、ビデオカメラ等の光学的検
出手段と、画像処理装置17と、制御装置18とで構成
することができる。また、切断手段は、例えば切断装置
20及び回転刃20aや固定刃、ハサミ、流体吹付け式
カッター、レーザーカッター等で構成することができ
る。また、切揃え工程は、シルエット式切揃え装置10
a及び透過光式切揃え装置10bの両方又は一方の装置
で構成することができる。
【0008】つまり、農作物の不要部分を切断する切断
位置を検出手段で検出するまえに、農作物の不要部分に
付着する付着物を付着物除去手段で除去する。例えばエ
アー及び水を、付着物が付着する農作物の不要部分に向
けて吹付け、例えば乾燥し、硬化した土や砂等の付着物
を水)により軟化させ、その付着物を、エアー及び水の
吐出力により洗浄除去する。上述のように不要部分に付
着する付着物を除去した後、農作物の不要部分を切断す
る切断位置を検出手段で検出し、その検出情報に基づい
て、農作物の不要部分を切断手段で所定量切除する。
【0009】実施の形態として、上記付着物除去手段
を、上記検出手段により検出される農作物の不要部分と
対向して設けることができる。また、上記付着物除去手
段を、上記農作物の不要部分に付着する付着物が分離さ
れる方向に対して流体を吐出する流体吐出手段(例えば
吐出ノズル6)で構成することができる。また、上記付
着物除去手段を、上記農作物の不要部分に付着する付着
物が分離される方向に対して気体を吐出する気体吐出手
段(例えば吐出ノズル6の供給路7)と、液体を吐出す
る液体吐出手段(例えば吐出ノズル6の供給路8)とで
構成することができる。また、上記流体を、上記気体
(例えばエアーやガス等)及び液体(例えば水道水や天
然水、蒸留水、溶剤、薬液等)で構成することができ
る。
【0010】
【作用及び効果】この発明によれば、農作物の不要部分
に付着する付着物を付着物除去手段で除去してから、農
作物の不要部分を切断する切断位置を検出手段で検出す
るので、検出時の条件を常時一定に保つことができ、切
揃え作業が安定して行える。且つ、検出手段による検出
が付着物により妨げられず、農作物の切断位置を検出す
るのに必要な情報が正確且つ確実に得られるので、検出
精度及び切揃え精度の向上を図ることができる。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は、農作物の一例であるネギの根部外面に
付着する付着物を除去する作業に用いられる農作物清浄
装置を示し、図1に於いて、この農作物清浄装置5は、
ネギAの根部Aaを切揃える農作物切揃え装置1の始端
側又は前段側に配設され、搬送コンベア2の載置台3…
に載置されたネギAを、搬送路上に設定した予備処理区
間aから第1切揃え区間b及び第2切揃え区間cに搬送
するとき、ネギAの根部Aa周面(特に根部Aa上面)
に付着する付着物Dを除去する。
【0012】上述の搬送コンベア2は、長尺のネギAが
搬送方向に対して略直交する姿勢に載置される凹状の載
置台3を、搬送路下部に張架した周回チェーン4…全長
に対して所定間隔に隔てて取り付け、その周回チェーン
4…をモーター(図示省略)により搬送方向に回転し
て、載置台3…を、搬送方向に対して定速度で周回移動
する。且つ、載置台3は、根部Aa側を載置台3左側部
に対して所定長さ突出(例えば略3cm)した状態に支
持する受け台3aと、茎部Abを略水平に支持する受け
部3bと、葉部Acを略水平に支持する受け部3cとで
構成される。
【0013】前述の予備処理区間aに配設した農作物清
浄装置5は、図2、図3、図4に示すように、エアーG
及び水Wを吐出する吐出ノズル6を、載置台3左側部に
突出するネギAの根部Aa上面と対向して搬送路左側上
部に設けると共に、ネギAの茎部Ab上面から根部Aa
上面に向けて斜め下向きにエアーG及び水Wが吐出され
る角度に設定している。また、吐出ノズル6を、例えば
根部Aa上面に向けてエアーG及び水Wが略垂直に吹付
けられる角度に設定してもよい。
【0014】上述の吐出ノズル6は、エアーGを吐出す
る供給路7と、水Wを吐出する供給路8とで構成され、
例えば供給路7,7を供給路8の両側部に設けたり、供
給路7…を、供給路8を中心として該供給路8の周面に
複数設ける等して、エアーG及び水WをネギAの根部A
a上面に向けて所定量吐出する。
【0015】一方の供給路7には、バルブ7aと、流量
計7bと、供給管7cとを介して、例えば送気用ブロワ
ーやコンプレッサー等のエアー供給源7dを接続し、他
方の供給路8には、バルブ8aと、流量計8bと、供給
管8cとを介して、例えば上水道の蛇口や貯水タンク等
の水供給源8dを接続している。且つ、バルブ7a,8
aを操作して、ネギAの根部Aa上面に付着する付着物
Dを除去するのに適した吐出圧及び吐出量に可変調節す
るが、付着物Dが強固に固着している場合、例えば水W
のみを積極的に吹付けたり、その水Wの吐出量を多くす
る等してもよい。また、貯水タンクに貯水された水を供
給する場合、移送ポンプ(図示省略)を介して接続す
る。
【0016】なお、吐出ノズル6を、ネギAの根部Aa
上面に付着する付着物Dを除去するのに適した取付け数
や取付け角度、取付け位置に変更してもよい。また、エ
アーGの代わりに、例えば不活性ガスや不燃性ガス等の
気体を用いてもよく、水Wの代わりに、例えば水道水や
天然水、蒸留水、溶剤、薬液等の液体を用いてもよい。
【0017】実施例では、吐出ノズル6から吐出される
エアーG及び水Wを、2台の載置台3に載置されたネギ
Aの根部Aa上面に吹付けるが、例えば1台又は2台以
上の載置台3に載置されたネギAの根部Aa上面に吹付
けてもよい。
【0018】また、図5に示すように、エアー供給源7
dから供給されるエアーGと、水供給源8dから供給さ
れる水Wとを混合装置6aにより所定の割合に混合し
て、一つの吐出ノズル6から吐出してもよい。
【0019】且つ、ネギAの根部Aa外面に吹付けられ
た水Wと、その根部Aa外面から分離された付着物Dと
を回収する回収槽30を、載置台3左側部に突出するネ
ギAの根部Aa下面と対向して搬送路左側下部に配設し
ている。且つ、回収槽30の側壁を、ネギAの根部Aa
先端よりも上位となる高さに立設して、吐出ノズル6か
ら吐出される水Wが周囲に飛散するのを防止する。
【0020】且つ、小さな付着物D及び水Wのみの通過
が許容されるネット状のフィルター30aを、回収槽3
0底部に形成した貯留槽30b上位に架設し、そのフィ
ルター30a上に集積される付着物Dを、例えば作業者
の手で定期的に回収して廃棄する。なお、上述の付着物
Dを、貯留槽30b上位に架設したコンベア(図示省
略)により回収工程に搬送してもよい。また、ネット状
のフィルター30aの代わりに、例えば複数の孔部が穿
設されたパンチング板等を用いてもよい。
【0021】一方、貯留槽30b底部を、一側底部に設
けた排出口30cに向けて水Wが流下される角度に傾斜
し、フィルター30aを通過し、貯留槽30bに滴下さ
れる小さな付着物D及び水Wを排出口30cから排出す
る。なお、回収槽30から排出される汚液は、例えば汚
水浄化装置や汚水処理施設等の排水手段を介して例えば
下水道や河川等の排水される。
【0022】上述の農作物清浄装置5後位に配設した荒
切り装置9は、モーター(図示省略)により回転される
回転刃9aを、搬送コンベア2の載置台3左側部に突出
するネギAの根部Aa先端と対向して搬送路左側部に配
設し、根部Aa先端及び先端に突出する複数の長い根を
回転刃9aで切除して、荒切り処理する。
【0023】前述の第1切揃え区間bに配設したシルエ
ット式切揃え装置10aと、第2切揃え区間cに配設し
た透過光式切揃え装置10bとは略同一構成であるの
で、その略同一の構成及び動作を説明する。この各装置
は、図6、図7にも示すように、照光ランプ12a,1
2b,12c(例えばハロゲンランプ)が投光する検出
光B以外の外光を遮光し、載置台3に載置されたネギA
の根部Aa側を囲繞する遮光室11a,11bを搬送路
左側部に配設し、遮光室11a,11b内部に、ネギA
内部を透過するのに必要な高輝度の検出光Bを照射する
照光ランプ12a,12bを、載置台3に載置されたネ
ギAの根部Aa先端から所定距離だけ離れた茎部Ab上
面と対向して配設している。
【0024】且つ、撮像カメラ13a,13bを、載置
台3左側部に突出するネギAの根部Aa上面と対向して
配設し、撮像カメラ13cを、そのネギAの根部Aa先
端と対向して配設している。なお、撮像カメラ13a〜
13cは、例えば白黒(モノクロ)のCCDカメラで構
成される。
【0025】一方の切揃え装置10aには、根部Aaの
シルエットが明確となる色及び透光性を有する略円筒状
の対比部材14aを、載置台3左側部に突出するネギA
の根部Aa下面と対向して搬送路左側下部に配設し、そ
の内部に、対比部材14aを透過するのに必要な高輝度
の検出光Bを照射する照光ランプ12cを内蔵し、その
対比部材14aをモーター(図示省略)により回転させ
ながら、対比部材14a周面に付着する付着物Dを該周
面に対接した払拭体15aで払拭除去する。
【0026】他方の切揃え装置10bには、根部Aaの
シルエットが明確となる色を有する略板状の対比部材1
4bを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa下
面と対向して搬送路左側下部に配設し、その対比部材1
4bをモーター(図示省略)により定速度で回転させな
がら、対比部材14b上面に付着する付着物Dを該部材
に対接した払拭体15bで払拭除去する。
【0027】且つ、遮光ベルト16を、照光ランプ12
bから投光される検出光Bが照射される茎部Ac上面と
根部Aa上面との間に張架し、その遮光ベルト16を、
モーター(図示省略)により搬送コンベア2の搬送速度
と略同期して搬送方向に回転して、ネギAの根部Aaを
載置台3の受け台3aに押し付けながら、照光ランプ1
2bから撮像カメラ13b,13cに向けて投光される
検出光Bを遮光する。
【0028】上述の撮像カメラ13a乃至13cに接続
された画像処理装置17は、撮像カメラ13a乃至13
cから出力される透過画像を2値化処理して、その画像
情報を制御装置18に出力する。且つ、画像処理装置1
7に接続された制御装置18(例えばパーソナルコンピ
ューター)は、画像処理装置17から出力される画像情
報に基づいて、根部Aaの切断位置を決定する。同時
に、ネギA毎に決定される切断位置情報と、後述する番
地読取り装置19aにより読取られる載置台3の番地情
報とを対応させて記憶する。
【0029】且つ、載置台3毎に設定される番地情報又
は載置台3と略対応して移動する番地情報を読取るため
の番地読取り装置19a,19bを搬送路下部に配設
し、撮像カメラ13a,13bの撮像区間に配設した番
地読取り装置19aと、切断装置20の切断区間に配設
した番地読取り装置19bとで読取った番地情報を制御
装置18に出力する。
【0030】前述の第1切揃え区間b及び第2切揃え区
間cの撮像カメラ13a,13b直後に配設した切断装
置20は同一構成であるので、一方の切断装置20の構
成及び動作を説明する。この装置は、二次元方向に傾斜
する回転刃20aを搬送路左側部に配設した可動台20
cに取り付け、その可動台20cに固定したモーター2
0bにより一定速度で高速回転する。且つ、可動台20
cを搬送路左側部に配設した支持台20dに取り付け、
その支持台20dに固定したモーター20eにより、回
転刃20aを、載置台3左側部に突出するネギAの根部
Aa先端と対向する方向に対して段階的に移動する。ま
た、回転刃20aの側部及び上部をカバー20fで囲繞
している。
【0031】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、農作物切揃え装置1に備えられた農作物清浄
装置5によるネギAの清浄動作を説明する。
【0032】先ず、図1に示すように、荷受け又は収穫
されたネギA…を、搬送コンベア2の載置台3…に対し
て搬送方向と略直交する姿勢に揃えて1本ずつ載置する
と共に、根部Aa先端を、例えばベルトや板等の揃え部
(図示省略)に押し当てる等して、載置台3左側部に所
定長さ突出する状態に揃えながら予備処理区間aに搬送
する。
【0033】次に、予備処理区間aにおいて、図2、図
3、図4に示すように、農作物清浄装置5の吐出ノズル
6から吐出されるエアーG及び水WをネギAの根部Aa
上面に向けて吹付け、根部Aa上面を覆っている付着物
D(例えば土や砂等)を除去する。
【0034】つまり、水Wを根部Aa上面に吹付ける
と、例えば乾燥し、硬化した土や砂等の付着物Dが水分
を吸収して軟化するため、根部Aa外面から剥れ落ちや
すくなる。その軟化した付着物Dを、エアーG及び水W
の吐出力により勢いよく吹き飛ばして洗浄除去するの
で、付着物Dにより妨げられることなく、根部Aaのシ
ルエットを切揃え装置10aの撮像カメラ13aにより
確実に撮像することができる。且つ、根部Aa上面及び
先端に透過する透過光Cを切揃え装置10bの撮像カメ
ラ13b,13cにより確実に撮像することができ、根
部Aaの切断位置を判定するのに適した鮮明な画像情報
が得られる。
【0035】また、水WをネギAの根部Aa上面に吹付
けた後、エアーGを根部Aa上面に吹付けてもよい。或
いは、エアーGをネギAの根部Aa上面に吹付けた後、
水Wを根部Aa上面に吹付けてもよく、実施例のように
エアーG及び水Wを略同時に吹付けたり、何れか一方を
先に吹付ける方法のみに限定されるものではない。
【0036】続いて、根部Aa先端に突出する複数の長
い根を荒切り装置9の回転刃9aで切除するので、根部
Aa先端に突出する根により撮像が妨げられず、根部A
aの切断位置を判定するのに必要な画像情報を後述する
撮像カメラ13a乃至13cから得ることができる。
【0037】次に、第1切揃え区間bにおいて、図6に
示すように、切揃え装置10aの照光ランプ12cから
投光される検出光Bを、載置台3左側部に突出するネギ
Aの根部Aa下面に照射し、付着物Dが除去された根部
Aaのシルエットを撮像カメラ13aで撮像して、その
画像情報に基づいて、根部Aaの切断位置を制御装置1
8で個々に判定し、載置台3の番地情報とを対応させて
記憶する。且つ、載置台3が切断区間に移動したとき、
制御装置18による判定に基づいて、ネギAの根部Aa
を切断装置20で所定量切除してから第2切揃え区間c
に搬送する。
【0038】続いて、第2切揃え区間cにおいて、図7
に示すように、切揃え装置10bの照光ランプ12bか
ら投光される検出光Bを、載置台3に載置されたネギA
の茎部Ab上面に照射し、付着物Dが除去されたネギA
の根部Aa上面及び根部Aa先端に透過する透過光Cを
撮像カメラ13b,13cで撮像して、その画像情報に
基づいて、根部Aaの切断位置を制御装置18で個々に
判定し、載置台3の番地情報とを対応させて記憶する。
【0039】次に、載置台3が切断区間に移動したと
き、制御装置18による判定に基づいて、ネギAの根部
Aaを切断装置20で所定量切除した後、次工程(例え
ば皮剥ぎ工程や選別工程等)に搬送する。また、所定量
切除済みのネギAが搬送された場合、切断装置20によ
り切除せずに次工程に搬送する。以下、上述と同様にし
て、ネギAの切揃え作業を継続して行う。
【0040】以上のように、ネギAの根部Aa上面及び
先端に付着する付着物Dを、吐出ノズル6から吐出され
るエアーG及び水Wにより清浄除去してから、ネギAの
根部Aaを切断する切断位置を、切揃え装置10aの撮
像カメラ13a及び切揃え装置10bの撮像カメラ13
b,13cで撮像した画像情報に基づいて判定するの
で、検出時の条件を常時一定に保つことができ、切揃え
作業が安定して行える。且つ、撮像カメラ13a乃至1
3cによる撮像が付着物Dにより妨げられず、根部Aa
の切断位置を検出及び判定するのに必要な画像情報が正
確且つ確実に得られるので、検出精度及び切揃え精度の
向上を図ることができる。
【0041】且つ、ネギAの根部Aa上面及び先端に付
着する付着物Dを水Wのみで除去する場合、水Wの排水
量が多くなるため、その排水量に応じた排水装置及び排
水設備が必要となるが、エアーG及び水Wを併用するた
め、水Wの使用量及び排水量が少なくて済み、水Wの使
用量を節約することができる。
【0042】図8は、農作物清浄装置5による他の清浄
方法を示し、吐出ノズル6を、搬送路上部に架設した進
退シリンダー22により、ネギAの茎部Ab上面から根
部Aa上面に沿って長さ方向に平行移動させ、茎部Ab
上面及び根部Aa上面に付着する付着物DをエアーG及
び水Wで除去するので、上述の実施例と略同等の作用及
び効果を奏することができる。また、吐出ノズル6を、
進退シリンダー22のロッド端部に取付けた昇降シリン
ダー23により、根部Aa上面(又は周面)と対向する
上下方向(又は径方向)に移動して、根部Aa上面に付
着する付着物Dを除去するのに適した吹付け間隔に可変
調節してもよい。
【0043】図9は、農作物清浄装置5によるその他の
清浄方法を示し、吐出ノズル6を、搬送路上部に架設し
た枢支部24を中心として、ネギAの根部Aa上面と対
向して長さ方向に回動(又は揺動)すると共に、根部A
a上面に付着する付着物Dを除去するのに適した吹付け
角度に可変調節して、根部Aa上面に付着する付着物D
をエアーG及び水Wにより除去するので、前述の実施例
と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0044】図10は、農作物清浄装置5によるその他
の清浄方法を示し、吐出ノズル6を、ネギAの根部Aa
軸芯を中心として搬送路上部に架設した支持レール25
に沿って円周方向に対して移動させ、根部Aa上面に付
着する付着物Dを、吐出ノズル6から吐出されるエアー
G及び水Wにより除去するので、前述の実施例と略同等
の作用及び効果を奏することができる。また、吐出ノズ
ル6を、根部Aaの軸芯を中心として円周方向に対して
所定間隔に隔てて複数設けてもよい。
【0045】なお、図8乃至図10の吐出ノズル6を移
動及び回動する場合、例えばエアーシリンダーやソレノ
イド、モーター、チェーン機構、カム機構等の駆動手段
が用いられる。また、図8乃至図10の構成を複数組合
わせてもよい。
【0046】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の農作物は、実施例のネギAやゴボ
ウ、アスパラガス、胡瓜、茄子、人参、長芋等に対応
し、以下同様に、流体は、エアーG(大気)や不活性ガ
ス、不燃性ガス等の気体と、水Wや水道水、天然水、蒸
留水、溶剤、薬液等の液体とに対応し、検出手段は、撮
像カメラ13a,13b,13cと、画像処理装置17
と、制御装置18とに対応し、切断手段は、切断装置2
0及び回転刃20aや固定刃、ハサミ、流体吹付け式カ
ッター、レーザーカッター等に対応し、切揃え手段は、
シルエット式切揃え装置10a及び透過光式切揃え装置
10bの両方又は一方の装置に対応し、付着物除去手段
及び流体吐出手段は、吐出ノズル6や吐出ホース、吐出
孔を有する部材等に対応し、気体吐出手段は、吐出ノズ
ル6の供給路7に対応し、液体吐出手段は、吐出ノズル
6の供給路8に対応するも、この発明は、上述の実施例
の構成のみに限定されるものではない。
【0047】上述の農作物切揃え装置1の構成は、例え
ば略垂直に保持されたネギAの根部Aaを切揃える作業
にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 農作物清浄装置が備えられた農作物揃え装置
を示す斜視図。
【図2】 農作物清浄装置による清浄方法を示す斜視
図。
【図3】 農作物清浄装置による清浄方法を示す正面
図。
【図4】 供給路の配管を示す説明図。
【図5】 エアー及び水を混合して吐出する清浄方法を
示す斜視図。
【図6】 シルエット式切揃え装置による切断位置検出
方法を示す正面図。
【図7】 透過光式切揃え装置による切断位置検出方法
を示す正面図。
【図8】 農作物清浄装置による他の清浄方法を示す拡
大正面図。
【図9】 農作物清浄装置によるその他の清浄方法を示
す拡大正面図。
【図10】 農作物清浄装置によるその他の清浄方法を
示す拡大正面図。
【符号の説明】
A…ネギ Aa…根部 D…付着物 G…エアー W…水 1…農作物切揃え装置 2…搬送コンベア 3…載置台 5…農作物清浄装置 6…吐出ノズル 7,8…供給路 7d…エアー供給源 8d…水供給源 10a,10b…切揃え装置 13a,13b,13c…撮像カメラ 17…画像処理装置 18…制御装置 20…切断装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農作物の不要部分を切断する切断位置を検
    出する検出手段と、該検出手段で検出した検出情報に基
    づいて、農作物の不要部分を切除する切断手段とを備え
    た切揃え工程前段に、上記農作物の不要部分に付着する
    付着物を除去する付着物除去手段を設けた農作物清浄装
    置。
  2. 【請求項2】上記付着物除去手段を、上記検出手段によ
    り検出される農作物の不要部分と対向して設けた請求項
    1記載の農作物清浄装置。
  3. 【請求項3】上記付着物除去手段を、上記農作物の不要
    部分に付着する付着物が分離される方向に対して流体を
    吐出する流体吐出手段で構成した請求項1又は2記載の
    農作物清浄装置。
  4. 【請求項4】上記付着物除去手段を、上記農作物の不要
    部分に付着する付着物が分離される方向に対して気体を
    吐出する気体吐出手段と、液体を吐出する液体吐出手段
    とで構成した請求項1又は2記載の農作物清浄装置。
  5. 【請求項5】上記流体を、上記気体及び液体で構成した
    請求項3記載の農作物清浄装置。
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