JP2004016129A - 農作物切揃え装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】農作物の切断位置を検出及び不要部を切除する作業が正確且つ確実に行え、検出精度及び切揃え精度の向上を図ることができる農作物切揃え装置を提供する。
【解決手段】照光ランプ12aから投光される検出光Bを、搬送コンベア2により搬送されるネギAの根部Aa下面に照射し、根部Aaのシルエットを撮像カメラ13aで撮像して画像処理装置17に出力する。且つ、照光ランプ12bから投光される検出光Bを、ネギAの茎部Ab上面に照射し、茎部Ab内部を透過し、切除側根部Aaの上面側及び端面側に透過する透過光Cを撮像カメラ13a,13bで撮像して画像処理装置17に出力する。撮像カメラ13a,13b及び画像処理装置17から出力されるシルエット情報及び透過情報に基づいて、根部Aaの切断位置を制御装置18で判定及び決定し、その判定に基づいて、ネギAの根部Aaを切断装置20で所定量切除する。
【選択図】 図3
【解決手段】照光ランプ12aから投光される検出光Bを、搬送コンベア2により搬送されるネギAの根部Aa下面に照射し、根部Aaのシルエットを撮像カメラ13aで撮像して画像処理装置17に出力する。且つ、照光ランプ12bから投光される検出光Bを、ネギAの茎部Ab上面に照射し、茎部Ab内部を透過し、切除側根部Aaの上面側及び端面側に透過する透過光Cを撮像カメラ13a,13bで撮像して画像処理装置17に出力する。撮像カメラ13a,13b及び画像処理装置17から出力されるシルエット情報及び透過情報に基づいて、根部Aaの切断位置を制御装置18で判定及び決定し、その判定に基づいて、ネギAの根部Aaを切断装置20で所定量切除する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばネギやアスパラガス、胡瓜、茄子、人参、芋、ミカン、リンゴ、柿等の農作物(果菜物を含む)を切揃える作業に用いられる農作物切揃え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のネギを市場に出荷する場合、商品価値を高めるためにネギの茎部外面を覆っている不必要又は食用に供し得ない表皮を機械的に分離するが、表皮を根部まで引き剥がしたとき、表皮と根部との繋がり部分が多いと、表皮が根部に残ってしまうことがあるため、ネギの根部を、表皮を分離するのに適した状態に切除する必要がある。その根部を切除する装置としては、例えばコンベアにより搬送されるネギの根部を、定位置に配設又は定位置に移動する回転刃により切除する装置(特許第3118417号公報、特開平10−108657号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のネギは、生育状況によって茎部や根部の曲り具合が異なるため、ネギの根部を回転刃により切除したとき、根部の切除量にばらつきが生じやすく、所定量切除することが難しい。また、ネギの曲り具合に応じて切除する場合、例えばネギの根部外面を撮像カメラで撮像し、その画像情報に基づいて根部の切断位置を検出する方法が考えられるが、例えば土や砂等の付着物が農作物の根部外面に付着していると、根部のみの鮮明な画像情報を得ることが困難であり、切断位置を正確に検出することができない。且つ、付着物の有無及び付着量によって検出結果が異なるため、根部の切除量が多いと、根部の切断面から内液が滲み出しやすく、変色や腐敗の進行速度が速くなり、ネギの鮮度が短期間で失われてしまう。
【0004】
且つ、根部の茎盤を切除する量が多いと、根部の切断面から内液が滲み出しやすくなるため、変色や腐敗の進行速度が速くなり、ネギの鮮度が短期間で失われる。また、根部の茎盤を切除する量が少ないと、複数の毛根が根部に残ってしまうため、見栄えが悪く、商品価値が損なわれる。且つ、不要な表皮を根部まで引き剥がしたとき、根部に接続された表皮の残り部分が多いと、表皮の剥ぎ取りをミスしたり、表皮の一部が根部に残る等するため、不要な表皮を剥ぎ取るときに不都合が生じるという問題点を有している。
【0005】
この発明は上記問題に鑑み、切断位置検出手段から出力されるシルエット情報及び透過情報を、農作物の切断位置を決定するための情報として併用することにより、農作物の切断位置を検出及び不要部を切除する作業が正確且つ確実に行え、検出精度及び切揃え精度の向上を図ることができる農作物切揃え装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、農作物の不要部を切断手段により所定量切除する農作物切揃え装置であって、上記農作物の不要部に対して該不要部のシルエットを検出する検出光及び上記農作物内部を透過する検出光を照射する検出光照射手段と、上記農作物の不要部と対応するシルエット及び該不要部を透過した透過光を検出する切断位置検出手段と、上記切断位置検出手段から出力されるシルエット情報及び透過情報に基づいて、上記農作物の不要部の切断位置を決定する切断位置決定手段と、上記切断位置決定手段による判定に基づいて、上記農作物の切断位置に対して切断手段が対峙される位置に、該農作物及び切断手段を相対移動する相対移動手段とを備えた農作物切揃え装置であることを特徴とする。
【0007】
上述の農作物は、例えばネギやアスパラガス、胡瓜、茄子、人参、芋、ミカン、リンゴ、柿等の長尺農作物で構成することができる。その農作物の不要部は、例えばネギの根部及び茎盤で構成される。また、検出光照射手段は、例えばハロゲンランプやキセノンランプ、紫外線ランプ、蛍光灯、白熱灯等の照光ランプで構成することができる。また、切断位置検出手段は、例えば白黒の撮像カメラやカラーカメラ、ディジタルカメラ、ビデオカメラ等の光学的検出手段で構成することができる。また、切断手段は、例えば回転刃や固定刃、カッター、ワイヤカッター、バンドソー、流体吹付け式カッター、レーザーカッター等で構成することができる。
【0008】
また、切断位置決定手段は、例えばパーソナルコンピューターやCPU、ROM、RAMを備えた制御装置で構成することができる。また、相対移動手段は、例えばモーターやソレノイドやエアーシリンダ、チェーン送り機構、ネジ送り機構、カム送り機構等で構成することができる。
【0009】
つまり、検出光照射手段から投光される検出光を農作物の不要部に照射して、農作物の不要部と対応するシルエット及びその不要部を透過する透過光を切断位置検出手段で検出する。且つ、切断位置検出手段から出力されるシルエット情報及び透過情報の両方(又は一方)の検出情報に基づいて、農作物の切断位置を切断位置決定手段により個々に決定すると共に、農作物の切断位置と切断手段とが対峙する位置に、農作物及び切断手段を相対移動手段により相対移動させ、農作物の不要部を切断手段により所定量切除する。
【0010】
実施の形態として、上記検出光照射手段を、上記農作物の不要部に対して該不要部のシルエットを検出するための検出光を照射する第1投光手段と、上記農作物内部を透過する検出光を該農作物の不要部に対して照射する第2投光手段とで構成することができる。また、上記第1投光手段及び第2投光手段を、上記農作物の切断位置を検出するのに適した何れか一方の投光手段に切換え可能に設けることができる。また、上記切断手段と、上記第1投光手段及び第2投光手段と、上記切断位置検出手段とを、上記農作物を搬送する搬送路上に複数組配設すると共に、上記農作物の不要部を切除するのに適した特定の組又は複数の組に切換え可能に設けることができる。
【0011】
【作用及び効果】
この発明によれば、切断位置検出手段により検出したシルエット情報及び透過情報を、農作物の切断位置を決定するための情報として併用するので、透過光の検出が困難又は妨げられるような状況が起きても、農作物の切断位置を、シルエット情報及び透過情報の両方又は一方の検出情報に基づいて正確且つ確実に決定することができる。且つ、農作物の外観形状や外径寸法に左右されることなく、農作物の切断位置を生育状況に略応じて決定することができるため、農作物の不要部を所定量切除する作業が正確且つ確実に行え、検出精度及び切揃え精度の向上を図ることができる。
【0012】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、農作物の一例であるネギを切揃える作業に用いられる農作物切揃え装置を示し、図1及び図2に於いて、この農作物切揃え装置1は、ネギAの不要な表皮を分離する皮剥ぎ工程前段に配設され、搬送コンベア2の載置台3…に載置されたネギAを、搬送路上に設定した前処理区間aと、切揃え区間bと、切揃え区間cとに搬送して、ネギAの根部Aaを皮剥ぎ処理に適した状態に切揃える。
【0013】
上述の搬送コンベア2は、長尺のネギAが搬送方向に対して略直交する姿勢に載置される凹状の載置台3を、搬送路下部に張架した周回チェーン4…全長に対して所定間隔に隔てて取り付け、周回チェーン4…を減速機付きモーター(図示省略)の駆動力により搬送方向に回転して、ネギAが載置された載置台3…を搬送方向に対して連続的又は間欠的に周回移動する。
【0014】
且つ、載置台3は、根部Aa側を搬送路左側部に所定長さ突出した状態に支持する受け台3aと、茎部Abを略水平に支持する受け部3bと、葉部Acを略水平に支持する受け部3cとで構成される。また、搬送コンベア2の代わりに、例えばバケットコンベアやベルトコンベア、ローラコンベア、チェーンコンベア、ネギAが載置されるフリーのトレイ等を用いてもよい。
【0015】
前述の前処理区間aに配設した洗浄装置6は、例えば送気用ブロワーやコンプレッサー等のエアー供給源と、例えば水道やタンク等の水供給源とに接続された吐出ノズル6aを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa上面と対向して搬送路左側上部に配設し、吐出ノズル6aから吐出されるエアー(大気)及び水(水道水)を混合して根部Aa上面に対して斜め上方から吹付け、根部Aa上面を覆っている異物(例えば泥やゴミ等)を洗浄除去する。また、エアー又は水の一方を吹付けてもよい。
【0016】
上述のエアーの代わりに、例えば窒素ガスや不活性ガス、二酸化炭素等の気体を用いてもよく、水の代わりに、例えば蒸留水や天然水、溶剤、薬液等の液体を用いてもよい。また、上述の気体及び液体、払拭具の複数を組み合わせてもよい。
【0017】
一方、洗浄装置6後位に配設した荒切り装置7は、モーター(図示省略)により回転される回転刃7aを、搬送コンベア2の載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa先端と対向して搬送路左側部に配設し、根部Aa先端及び先端に突出する複数の長い毛根を回転刃7aで切除して、荒切り処理する。
【0018】
前述の切揃え区間b,cに配設した各組の切揃え装置10は同一構成であるので、1組の切揃え装置10の構成を説明する。この装置は、図3、図4、図5にも示すように、照光ランプ12a,12b(例えばハロゲンランプ)が投光する検出光B以外の外光を遮光する遮光室11を搬送路上に配設し、遮光室11内部に、根部Aaのシルエットが明確となる色(例えばブルー)及び透光性を有する略円筒状(例えばドラム型)の対比部材14を、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa下面と対向して搬送路左側下部に配設している。
【0019】
且つ、対比部材14に内蔵した第1投光手段の照光ランプ12aは、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa下面に向けて対比部材14を透過する高輝度の検出光Bを投光し、その対比部材14に対接した払拭体15は、対比部材14をモーター(図示省略)で回転するとき、対比部材14周面に付着する異物(例えばネギの表皮や内液、水滴、ゴミ等)を払拭除去する。
【0020】
且つ、搬送路上部に配設した第2投光手段の照光ランプ12bは、載置台3に載置されたネギAの根部Aa先端から所定距離(例えば略5cm〜略8cmの範囲に含まれる距離)だけ離れた茎部Ab上面と対向して配設され、ネギA内部を透過する高輝度の検出光B(例えば近赤外線)をネギAの茎部Ab上面に向けて投光する。好ましくは、根部Aa先端から略5cm又は略8cm程度離れた位置が最適であるが、例えば略5cm以上又は略8cm以下離れた位置に配設してもよい。
【0021】
且つ、撮像カメラ13aを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa上面と対向して配設し、撮像カメラ13bを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa先端と対向して配設している。なお、撮像カメラ13a,13bは、例えば白黒(モノクロ)のCCDカメラで構成される。
【0022】
且つ、遮光ベルト16を、照光ランプ12a,12bから投光される検出光Bが照射される茎部Ac上面と根部Aa上面との間に張架すると共に、その遮光ベルト16を、上述の搬送コンベア2の搬送速度と略同期して搬送方向に回転させ、ネギAの根部Aaを載置台3の受け台3aに押し付けながら、照光ランプ12bから撮像カメラ13a,13bに向けて直接投光される検出光Bを遮光する。また、遮光ベルト16の代わりに、例えば板状や暖簾状等の柔軟性を有する遮光幕体を用いてもよい。
【0023】
上述の撮像カメラ13a,13bに接続された画像処理装置17は、撮像カメラ13a,13bから出力されるシルエット画像及び透過画像を2値化処理して、上述の遮光ベルト16を除いた根部Aaの画像情報を制御装置18に出力する。
【0024】
且つ、画像処理装置17に接続された制御装置18(例えばパーソナルコンピューター)は、画像処理装置17から出力されるシルエット画像及び透過画像の画像情報に基づいて、根部Aaの切断位置を決定する。つまり、シルエット画像から切断位置を決定する場合、図7に示すように、撮像カメラ13aで撮像したシルエット画像から根部Aaの茎幅と根量とを算出し、載置台3左側部に突出する根部Aaの先端位置(突出寸法又は突出距離)から、茎幅と係数(切断位置を算出するのに必要な比例定数)とを乗算した数と、根量と係数とを乗算した数とを加算した総数を減算して、根部Aaの切断位置を算出する。
【0025】
一方、透過画像から切断位置を決定する場合、図8、図9に示すように、撮像カメラ13aで撮像した透過光Bの透過画像に基づいて根部Aaの切断位置を決定する。つまり、根部Aaを透過する透過光Bの透過量は、繊維が粗いと透過率が高く、繊維が密集するほど透過率が減少するので、繊維が粗い根部Aa及び茎部Abを透過する透過光Bの透過量よりも、繊維が密集する茎盤Adを透過する透過光Bの透過量が著しく減少することになる。
【0026】
且つ、透過光Bの透過量から得られた画像濃度データに基づいて、最も分離度の高い境界部分(切断基準位置)を算出すると共に、その切断基準位置を基準として、例えば茎盤Adが略2/3程度残される切断位置を決定する。なお、シルエット画像及び透過画像から決定される切断位置は、ネギAの茎径サイズに略応じて複数段階(例えば大中小の3段階又は3段階以上)に可変調整することができる。
【0027】
且つ、図10、図11に示すように、撮像カメラ13bで撮像した根部Aa先端に透過する先端透過量を、載置台3左側部に突出する根部Aaの突出寸法と、根部Aaの茎径とを乗算した数により除算した後、その除算した数に所定の係数(切断位置を算出するのに必要な比例定数)を乗算して切断位置を算出すると共に、その透過量に基づいて、茎盤Adの切取り量及び切残り量を算出する。つまり、茎盤Adの残量が多い場合、透過光Bの透過量が少なくなり、暗い部分の面積値が所定の閾値よりも大きくなる。一方、茎盤Adの残量が少ない場合、透過光Bの透過量が多くなり、明るい部分の面積値が所定の閾値よりも小さくなるので、その透過量及び面積値の差から茎盤Adが所定量切除されたか否かを判断することができる。
【0028】
上述のネギA毎に決定される切断位置情報と、後述する番地読取り装置19aにより読取られる載置台3の番地情報とを対応させて記憶する。また、根部Aaの切断量を、例えば茎盤Adが略2/3程度以上残される位置又は以下残される位置に変更することもできる。
【0029】
且つ、載置台3毎に設定される番地情報又は載置台3と略対応して移動する番地情報を読取るための番地読取り装置19a,19bを搬送路下部に配設し、撮像カメラ13a,13bの撮像区間に配設した番地読取り装置19aと、切断装置20の切断区間に配設した番地読取り装置19bとで読取った番地情報を制御装置18に出力する。
【0030】
なお、根部Aaのシルエット画像と、根部Aaを透過した透過光Cの透過画像とを、別々の撮像カメラ(図示省略)で撮像してもよい。また、上述の番地情報の代わりに、例えば載置台3自体に付設又は載置台3と略対応して移動する記録媒体(例えばバーコード、IDカード、磁気カード等)の固有情報を読取るか、切断位置情報やその他の計測情報を記録する等してもよい。或いは、切断装置20にネギAが到達するまでのタイムラグを計時してもよい。
【0031】
前述の撮像カメラ13a直後に配設した切断装置20は同一構成であるので、一方の切断装置20の構成及び動作を説明する。この装置は、例えば垂直方向及び水平方向の二次元方向に傾斜する回転刃20aを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aaと対向して搬送路左側部に配設した可動台20cに取り付け、その可動台20cに固定したモーター20bにより一定速度で高速回転する。
【0032】
且つ、可動台20cを、搬送路左側部に配設した支持台20dに取り付け、支持台20dに固定した移動量検出機能付きモーター20e(例えばサーボモータやステッピングモータ等)により搬送方向と略直交する方向に対して所定移動量(例えば略0.25mm単位)ずつ段階的に前後移動すると共に、回転刃20aを、図12に示すように、根部Aa先端と対向する方向に対して段階的に高速移動(例えば略0.3秒)する。また、回転刃20aの側部及び上部をカバー20fで囲繞している。また、モーター20eに代わる移動手段の他の例として、例えばソレノイドやエアーシリンダ、或いは、カムやチェーン等を用いてもよい。
【0033】
図6は、農作物切揃え装置1の制御回路ブロック図を示し、制御装置18(例えばパーソナルコンピューター)にはCPU、ROM、RAMが内蔵され、CPUは、ROM(又はPROM)に格納されたプログラムに沿って、搬送コンベア2と、洗浄装置6と、荒切り装置7と、撮像カメラ13a,13bと、遮光ベルト16と、画像処理装置17と、番地読取り装置19a,19bと、切断装置20との駆動及び停止を制御する。
【0034】
RAMには、撮像カメラ13a,13b及び画像処理装置20から出力される画像情報と、ネギA毎に決定される切断位置情報と、番地読取り装置19a,19bにより読取られる載置台3の番地情報と、切断装置20から出力される回転刃20aの移動量情報とを対応させて記憶する。
【0035】
上述の制御装置18は、モーター20eから出力されるパルス信号に基づいて、載置台3左側部に突出する根部Aa先端を切断基準位置として、根部Aaの茎盤Adが所定量切除(例えば略2/3程度残る状態)される位置に到達するまでの回転刃20aの移動距離を演算及び算出する。
【0036】
且つ、撮像カメラ13a,13bの撮像区間に移動される載置台3の番地情報を番地読取り装置19aで読取り、その番地情報を制御装置18に出力すると共に、上述の移動量情報と、番地読取り装置19で読取った載置台3の番地情報とを対応させて制御装置18に記憶する。
【0037】
且つ、切断装置20の切断区間に移動される載置台3の番地情報を番地読取り装置19bで読取り、その番地情報を制御装置18に出力する。制御装置18は、番地読取り装置19bから出力される載置台3の番地情報と、RAMに記憶された番地情報とを比較して、同一の番地情報であるか否かを判定する。
【0038】
且つ、番地読取り装置19bで読取った番地情報と対応する切断位置情報をRAMから読み出し、そのRAMに記憶された切断位置情報に基づいて、モーター20eを所定量ずつ断続的に回転させ、回転刃20aを、根部Aaの茎盤Adが所定量切除される位置まで段階的に移動する。また、RAMに記憶された切断情報は、終端側から始端側に回帰するときに消去又は上書きする。
【0039】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、農作物切揃え装置1によるネギAの根部Aaを切揃える作業を説明する。
【0040】
先ず、図1、図2に示すように、ネギA…を、搬送方向に対して略直交する姿勢に揃えて搬送コンベア2の載置台3…に載置すると共に、根部Aa先端を、例えばベルトや板等の揃え部(図示省略)に押し当てる等して、載置台3左側部に所定長さ突出(例えば略3cm)する状態に揃えながら前処理区間aに搬送する。
【0041】
次に、前処理区間aにおいて、洗浄装置6の吐出ノズル6aから吐出されるエアー及び水を根部Aa上面に吹付け、根部Aa上面を覆っている異物を洗浄除去し、根部Aa先端に突出する複数の長い毛根を荒切り装置7の回転刃7aで切除して荒切り処理するので、後述する撮像カメラ13a,13bによる撮像が妨げられず、根部Aaの切断位置を判定するのに必要な画像情報が得られる。
【0042】
次に、切揃え区間bにおいて、残着物により透過光Cの検出が困難及び妨げられる場合、図3及び図4にも示すように、ネギAの根部Aa側を、切揃え装置10の遮光ベルト16で載置台3に押し付けながら搬送し、照光ランプ12aから投光される検出光Bを、対比部材14を透過させて、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa下面に対して下方から照射し、根部Aaのシルエットを撮像カメラ13aで撮像して、その画像情報を画像処理装置17に出力する。
【0043】
且つ、図5にも示すように、照光ランプ12bから投光される検出光Bを、載置台3に載置されたネギAの茎部Ab上面に対して上方から照射し、茎部Abから根部Aaに向けて透過し、ネギAの根部Aa上面に透過する透過光Cを撮像カメラ13aで撮像し、根部Aa先端に透過する透過光Cを撮像カメラ13bで撮像して、その画像情報を画像処理装置17に出力する。
【0044】
且つ、制御装置18は、図7乃至図11に示すように、撮像カメラ13a,13bから出力されるシルエット画像及び透過情報に基づいて、根部Aaの切断位置を算出及び決定すると共に、上述の切断位置情報と、番地読取り装置19aで読取った載置台3の番地情報とを対応させて制御装置18に記憶する。
【0045】
続いて、載置台3が切断装置20の切断区間に移動したとき、番地読取り装置19bで読取った載置台3の番地情報と対応する切断位置情報を読出し、その切断位置情報に基づいて、切断装置20を駆動する。つまり、回転刃20aを、ネギA毎に決定された切断位置まで段階的に移動させ、図12に示すように、ネギAの根部Aaを、茎盤Adが所定量残る程度に切除した後、茎盤切除済みのネギAを次の切揃え区間cに搬送する。
【0046】
次に、切揃え区間cにおいて、上述と同様にして、切揃え装置10の撮像カメラ13a,13bから出力されるシルエット画像及び透過情報に基づいて、茎盤Adの切取り量及び切残り量を算出し、茎盤Adが所定量残る程度に切除されたか否かを判定する。同時に、上述の切断位置情報と、番地読取り装置19aで読取った載置台3の番地情報とを対応させて制御装置18に記憶する。
【0047】
続いて、制御装置18は、載置台3が切断装置20の切断区間に移動したとき、番地読取り装置19bで読取った載置台3の番地情報と対応する切断位置情報を読出し、その切断位置情報に基づいて、切断装置20を駆動する。つまり、所定量切除済みであると判定された場合、回転刃20aを移動させず、待機状態又は休止状態を維持する。その茎盤切除済みであると判定されたネギAを次工程に搬送する。
【0048】
且つ、所定量以上残っていると判定された場合、回転刃20aを、ネギA毎に決定された切断位置まで段階的に移動させ、図12に示すように、ネギAの根部Aaを、茎盤Adが所定量残る程度に仕上げ切除した後、茎盤切除済みのネギAを、次工程(例えば皮剥ぎ工程や選別工程等)に搬送する。つまり、前段側1組の切揃え装置10及び前後段2組の切揃え装置10を駆動する動作に切換えて、ネギAの根部Aaを所定量切除する。且つ、根部Aaの茎盤Adを、不要な表皮を剥ぎ取るのに適した状態に切除するので、表皮を根部Aaまで引き剥がしたとき、根部Aaに接続された表皮の残り部分が少なく、表皮を剥ぎ取る処理が容易に行える。以下、上述と同様にして、ネギAの切揃え作業を継続して行う。
【0049】
以上のように、撮像カメラ13a,13bで検出したシルエット情報及び透過情報を、ネギAの根部Aaの切断位置を決定するための情報として併用するので、透過光Bの検出が困難又は妨げられるような状況が起きても、根部Aaの切断位置を、シルエット情報及び透過情報の両方又は一方の検出情報に基づいて制御装置18により正確且つ確実に決定することができる。且つ、シルエット情報及び透過情報の両方又は一方を、根部Aaの切断位置を検出するのに適した検出情報として選択可能するので、ネギAの外観形状や外径寸法に左右されることなく、根部Aaの切断位置を状況に応じて個々に決定することができ、根部Aaの不要部を所定量切除する作業が正確且つ確実に行える。
【0050】
且つ、ネギAの不要部に付着する異物が少なく、毛根の突出量が少ない場合、シルエット情報及び透過情報の両方を併用する必要が無く、不要部の状況に応じて照光ランプ12a,12bの何れか一方の投光手段に切換えるだけで、シルエット情報及び透過情報の何れか一方の検出情報に基づいて、ネギAの不要部を所定量切除することができる。つまり、ネギAの生育状況や異物の付着量、毛根の突出量等に略応じて、シルエット情報又は透過情報を併用する検出方法と、何れか一方の情報を用いる検出方法とを選択することができる。
【0051】
且つ、ネギAの根部Aaに付着する異物を洗浄装置6で洗浄除去し、根部Aaに突出する複数の毛根を荒切り装置7で切除してから切断位置を検出するので、異物や毛根が除去されたネギAの根部Aaを撮像カメラ13a,13bにより略直接撮像することができ、異物や毛根により検出が妨げられず、根部Aaの切断位置を決定するのに必要且つ正確な画像情報が得られるため、検出精度及び切揃え精度の向上を図ることができる。
【0052】
且つ、撮像カメラ13aのみで検出したシルエット情報及び透過情報に基づいて、ネギAの根部Aaの切断位置を制御装置18により決定してもよく、撮像カメラ13bが不要となるため、装置全体の構成を簡素化することができる。また、シルエット情報及び透過情報の何れか一方の検出情報に基づいて、ネギAの根部Aaの切断位置を制御装置18により決定することもできる。
【0053】
なお、本発明の農作物切揃え装置1の構成は、例えば略垂直に保持したネギAの根部Aaを切揃える作業にも適用することができる。また、根部Aaのシルエットを検出する検出光B及び茎部Abを透過する検出光Bを、何れか一方の照光ランプ12a,12bから照射及び投光してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の切揃え装置が備えられた農作物切揃え装置を示す平面図。
【図2】各切揃え装置によるネギの切揃え動作を示す斜視図。
【図3】シルエット及び透過光による切断位置検出方法を示す正面図。
【図4】シルエットによる切断位置検出方法を示す正面図。
【図5】透過光による切断位置検出方法を示す正面図。
【図6】農作物切揃え装置の制御回路ブロック図。
【図7】シルエットによる切断位置検出方法を示す説明図。
【図8】根部上面に透過する透過光の透過量を示す特性図。
【図9】根部の透過画像及び濃度投影データを示す説明図。
【図10】根部先端の透過画像に基づく切断位置検出方法を示す説明図。
【図11】根部先端の透過画像を示す説明図。
【図12】切断装置による根部の切除方法を示す側面図。
【符号の説明】
A…ネギ
Aa…根部
Ad…茎盤
B…検出光
C…透過光
1…農作物切揃え装置
2…搬送コンベア
3…載置台
6…洗浄装置
7…荒切り装置
10…切揃え装置
12a,12b…照光ランプ
13a,13b…撮像カメラ
17…画像処理装置
18…制御装置
20…切断装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばネギやアスパラガス、胡瓜、茄子、人参、芋、ミカン、リンゴ、柿等の農作物(果菜物を含む)を切揃える作業に用いられる農作物切揃え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のネギを市場に出荷する場合、商品価値を高めるためにネギの茎部外面を覆っている不必要又は食用に供し得ない表皮を機械的に分離するが、表皮を根部まで引き剥がしたとき、表皮と根部との繋がり部分が多いと、表皮が根部に残ってしまうことがあるため、ネギの根部を、表皮を分離するのに適した状態に切除する必要がある。その根部を切除する装置としては、例えばコンベアにより搬送されるネギの根部を、定位置に配設又は定位置に移動する回転刃により切除する装置(特許第3118417号公報、特開平10−108657号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のネギは、生育状況によって茎部や根部の曲り具合が異なるため、ネギの根部を回転刃により切除したとき、根部の切除量にばらつきが生じやすく、所定量切除することが難しい。また、ネギの曲り具合に応じて切除する場合、例えばネギの根部外面を撮像カメラで撮像し、その画像情報に基づいて根部の切断位置を検出する方法が考えられるが、例えば土や砂等の付着物が農作物の根部外面に付着していると、根部のみの鮮明な画像情報を得ることが困難であり、切断位置を正確に検出することができない。且つ、付着物の有無及び付着量によって検出結果が異なるため、根部の切除量が多いと、根部の切断面から内液が滲み出しやすく、変色や腐敗の進行速度が速くなり、ネギの鮮度が短期間で失われてしまう。
【0004】
且つ、根部の茎盤を切除する量が多いと、根部の切断面から内液が滲み出しやすくなるため、変色や腐敗の進行速度が速くなり、ネギの鮮度が短期間で失われる。また、根部の茎盤を切除する量が少ないと、複数の毛根が根部に残ってしまうため、見栄えが悪く、商品価値が損なわれる。且つ、不要な表皮を根部まで引き剥がしたとき、根部に接続された表皮の残り部分が多いと、表皮の剥ぎ取りをミスしたり、表皮の一部が根部に残る等するため、不要な表皮を剥ぎ取るときに不都合が生じるという問題点を有している。
【0005】
この発明は上記問題に鑑み、切断位置検出手段から出力されるシルエット情報及び透過情報を、農作物の切断位置を決定するための情報として併用することにより、農作物の切断位置を検出及び不要部を切除する作業が正確且つ確実に行え、検出精度及び切揃え精度の向上を図ることができる農作物切揃え装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、農作物の不要部を切断手段により所定量切除する農作物切揃え装置であって、上記農作物の不要部に対して該不要部のシルエットを検出する検出光及び上記農作物内部を透過する検出光を照射する検出光照射手段と、上記農作物の不要部と対応するシルエット及び該不要部を透過した透過光を検出する切断位置検出手段と、上記切断位置検出手段から出力されるシルエット情報及び透過情報に基づいて、上記農作物の不要部の切断位置を決定する切断位置決定手段と、上記切断位置決定手段による判定に基づいて、上記農作物の切断位置に対して切断手段が対峙される位置に、該農作物及び切断手段を相対移動する相対移動手段とを備えた農作物切揃え装置であることを特徴とする。
【0007】
上述の農作物は、例えばネギやアスパラガス、胡瓜、茄子、人参、芋、ミカン、リンゴ、柿等の長尺農作物で構成することができる。その農作物の不要部は、例えばネギの根部及び茎盤で構成される。また、検出光照射手段は、例えばハロゲンランプやキセノンランプ、紫外線ランプ、蛍光灯、白熱灯等の照光ランプで構成することができる。また、切断位置検出手段は、例えば白黒の撮像カメラやカラーカメラ、ディジタルカメラ、ビデオカメラ等の光学的検出手段で構成することができる。また、切断手段は、例えば回転刃や固定刃、カッター、ワイヤカッター、バンドソー、流体吹付け式カッター、レーザーカッター等で構成することができる。
【0008】
また、切断位置決定手段は、例えばパーソナルコンピューターやCPU、ROM、RAMを備えた制御装置で構成することができる。また、相対移動手段は、例えばモーターやソレノイドやエアーシリンダ、チェーン送り機構、ネジ送り機構、カム送り機構等で構成することができる。
【0009】
つまり、検出光照射手段から投光される検出光を農作物の不要部に照射して、農作物の不要部と対応するシルエット及びその不要部を透過する透過光を切断位置検出手段で検出する。且つ、切断位置検出手段から出力されるシルエット情報及び透過情報の両方(又は一方)の検出情報に基づいて、農作物の切断位置を切断位置決定手段により個々に決定すると共に、農作物の切断位置と切断手段とが対峙する位置に、農作物及び切断手段を相対移動手段により相対移動させ、農作物の不要部を切断手段により所定量切除する。
【0010】
実施の形態として、上記検出光照射手段を、上記農作物の不要部に対して該不要部のシルエットを検出するための検出光を照射する第1投光手段と、上記農作物内部を透過する検出光を該農作物の不要部に対して照射する第2投光手段とで構成することができる。また、上記第1投光手段及び第2投光手段を、上記農作物の切断位置を検出するのに適した何れか一方の投光手段に切換え可能に設けることができる。また、上記切断手段と、上記第1投光手段及び第2投光手段と、上記切断位置検出手段とを、上記農作物を搬送する搬送路上に複数組配設すると共に、上記農作物の不要部を切除するのに適した特定の組又は複数の組に切換え可能に設けることができる。
【0011】
【作用及び効果】
この発明によれば、切断位置検出手段により検出したシルエット情報及び透過情報を、農作物の切断位置を決定するための情報として併用するので、透過光の検出が困難又は妨げられるような状況が起きても、農作物の切断位置を、シルエット情報及び透過情報の両方又は一方の検出情報に基づいて正確且つ確実に決定することができる。且つ、農作物の外観形状や外径寸法に左右されることなく、農作物の切断位置を生育状況に略応じて決定することができるため、農作物の不要部を所定量切除する作業が正確且つ確実に行え、検出精度及び切揃え精度の向上を図ることができる。
【0012】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、農作物の一例であるネギを切揃える作業に用いられる農作物切揃え装置を示し、図1及び図2に於いて、この農作物切揃え装置1は、ネギAの不要な表皮を分離する皮剥ぎ工程前段に配設され、搬送コンベア2の載置台3…に載置されたネギAを、搬送路上に設定した前処理区間aと、切揃え区間bと、切揃え区間cとに搬送して、ネギAの根部Aaを皮剥ぎ処理に適した状態に切揃える。
【0013】
上述の搬送コンベア2は、長尺のネギAが搬送方向に対して略直交する姿勢に載置される凹状の載置台3を、搬送路下部に張架した周回チェーン4…全長に対して所定間隔に隔てて取り付け、周回チェーン4…を減速機付きモーター(図示省略)の駆動力により搬送方向に回転して、ネギAが載置された載置台3…を搬送方向に対して連続的又は間欠的に周回移動する。
【0014】
且つ、載置台3は、根部Aa側を搬送路左側部に所定長さ突出した状態に支持する受け台3aと、茎部Abを略水平に支持する受け部3bと、葉部Acを略水平に支持する受け部3cとで構成される。また、搬送コンベア2の代わりに、例えばバケットコンベアやベルトコンベア、ローラコンベア、チェーンコンベア、ネギAが載置されるフリーのトレイ等を用いてもよい。
【0015】
前述の前処理区間aに配設した洗浄装置6は、例えば送気用ブロワーやコンプレッサー等のエアー供給源と、例えば水道やタンク等の水供給源とに接続された吐出ノズル6aを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa上面と対向して搬送路左側上部に配設し、吐出ノズル6aから吐出されるエアー(大気)及び水(水道水)を混合して根部Aa上面に対して斜め上方から吹付け、根部Aa上面を覆っている異物(例えば泥やゴミ等)を洗浄除去する。また、エアー又は水の一方を吹付けてもよい。
【0016】
上述のエアーの代わりに、例えば窒素ガスや不活性ガス、二酸化炭素等の気体を用いてもよく、水の代わりに、例えば蒸留水や天然水、溶剤、薬液等の液体を用いてもよい。また、上述の気体及び液体、払拭具の複数を組み合わせてもよい。
【0017】
一方、洗浄装置6後位に配設した荒切り装置7は、モーター(図示省略)により回転される回転刃7aを、搬送コンベア2の載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa先端と対向して搬送路左側部に配設し、根部Aa先端及び先端に突出する複数の長い毛根を回転刃7aで切除して、荒切り処理する。
【0018】
前述の切揃え区間b,cに配設した各組の切揃え装置10は同一構成であるので、1組の切揃え装置10の構成を説明する。この装置は、図3、図4、図5にも示すように、照光ランプ12a,12b(例えばハロゲンランプ)が投光する検出光B以外の外光を遮光する遮光室11を搬送路上に配設し、遮光室11内部に、根部Aaのシルエットが明確となる色(例えばブルー)及び透光性を有する略円筒状(例えばドラム型)の対比部材14を、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa下面と対向して搬送路左側下部に配設している。
【0019】
且つ、対比部材14に内蔵した第1投光手段の照光ランプ12aは、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa下面に向けて対比部材14を透過する高輝度の検出光Bを投光し、その対比部材14に対接した払拭体15は、対比部材14をモーター(図示省略)で回転するとき、対比部材14周面に付着する異物(例えばネギの表皮や内液、水滴、ゴミ等)を払拭除去する。
【0020】
且つ、搬送路上部に配設した第2投光手段の照光ランプ12bは、載置台3に載置されたネギAの根部Aa先端から所定距離(例えば略5cm〜略8cmの範囲に含まれる距離)だけ離れた茎部Ab上面と対向して配設され、ネギA内部を透過する高輝度の検出光B(例えば近赤外線)をネギAの茎部Ab上面に向けて投光する。好ましくは、根部Aa先端から略5cm又は略8cm程度離れた位置が最適であるが、例えば略5cm以上又は略8cm以下離れた位置に配設してもよい。
【0021】
且つ、撮像カメラ13aを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa上面と対向して配設し、撮像カメラ13bを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa先端と対向して配設している。なお、撮像カメラ13a,13bは、例えば白黒(モノクロ)のCCDカメラで構成される。
【0022】
且つ、遮光ベルト16を、照光ランプ12a,12bから投光される検出光Bが照射される茎部Ac上面と根部Aa上面との間に張架すると共に、その遮光ベルト16を、上述の搬送コンベア2の搬送速度と略同期して搬送方向に回転させ、ネギAの根部Aaを載置台3の受け台3aに押し付けながら、照光ランプ12bから撮像カメラ13a,13bに向けて直接投光される検出光Bを遮光する。また、遮光ベルト16の代わりに、例えば板状や暖簾状等の柔軟性を有する遮光幕体を用いてもよい。
【0023】
上述の撮像カメラ13a,13bに接続された画像処理装置17は、撮像カメラ13a,13bから出力されるシルエット画像及び透過画像を2値化処理して、上述の遮光ベルト16を除いた根部Aaの画像情報を制御装置18に出力する。
【0024】
且つ、画像処理装置17に接続された制御装置18(例えばパーソナルコンピューター)は、画像処理装置17から出力されるシルエット画像及び透過画像の画像情報に基づいて、根部Aaの切断位置を決定する。つまり、シルエット画像から切断位置を決定する場合、図7に示すように、撮像カメラ13aで撮像したシルエット画像から根部Aaの茎幅と根量とを算出し、載置台3左側部に突出する根部Aaの先端位置(突出寸法又は突出距離)から、茎幅と係数(切断位置を算出するのに必要な比例定数)とを乗算した数と、根量と係数とを乗算した数とを加算した総数を減算して、根部Aaの切断位置を算出する。
【0025】
一方、透過画像から切断位置を決定する場合、図8、図9に示すように、撮像カメラ13aで撮像した透過光Bの透過画像に基づいて根部Aaの切断位置を決定する。つまり、根部Aaを透過する透過光Bの透過量は、繊維が粗いと透過率が高く、繊維が密集するほど透過率が減少するので、繊維が粗い根部Aa及び茎部Abを透過する透過光Bの透過量よりも、繊維が密集する茎盤Adを透過する透過光Bの透過量が著しく減少することになる。
【0026】
且つ、透過光Bの透過量から得られた画像濃度データに基づいて、最も分離度の高い境界部分(切断基準位置)を算出すると共に、その切断基準位置を基準として、例えば茎盤Adが略2/3程度残される切断位置を決定する。なお、シルエット画像及び透過画像から決定される切断位置は、ネギAの茎径サイズに略応じて複数段階(例えば大中小の3段階又は3段階以上)に可変調整することができる。
【0027】
且つ、図10、図11に示すように、撮像カメラ13bで撮像した根部Aa先端に透過する先端透過量を、載置台3左側部に突出する根部Aaの突出寸法と、根部Aaの茎径とを乗算した数により除算した後、その除算した数に所定の係数(切断位置を算出するのに必要な比例定数)を乗算して切断位置を算出すると共に、その透過量に基づいて、茎盤Adの切取り量及び切残り量を算出する。つまり、茎盤Adの残量が多い場合、透過光Bの透過量が少なくなり、暗い部分の面積値が所定の閾値よりも大きくなる。一方、茎盤Adの残量が少ない場合、透過光Bの透過量が多くなり、明るい部分の面積値が所定の閾値よりも小さくなるので、その透過量及び面積値の差から茎盤Adが所定量切除されたか否かを判断することができる。
【0028】
上述のネギA毎に決定される切断位置情報と、後述する番地読取り装置19aにより読取られる載置台3の番地情報とを対応させて記憶する。また、根部Aaの切断量を、例えば茎盤Adが略2/3程度以上残される位置又は以下残される位置に変更することもできる。
【0029】
且つ、載置台3毎に設定される番地情報又は載置台3と略対応して移動する番地情報を読取るための番地読取り装置19a,19bを搬送路下部に配設し、撮像カメラ13a,13bの撮像区間に配設した番地読取り装置19aと、切断装置20の切断区間に配設した番地読取り装置19bとで読取った番地情報を制御装置18に出力する。
【0030】
なお、根部Aaのシルエット画像と、根部Aaを透過した透過光Cの透過画像とを、別々の撮像カメラ(図示省略)で撮像してもよい。また、上述の番地情報の代わりに、例えば載置台3自体に付設又は載置台3と略対応して移動する記録媒体(例えばバーコード、IDカード、磁気カード等)の固有情報を読取るか、切断位置情報やその他の計測情報を記録する等してもよい。或いは、切断装置20にネギAが到達するまでのタイムラグを計時してもよい。
【0031】
前述の撮像カメラ13a直後に配設した切断装置20は同一構成であるので、一方の切断装置20の構成及び動作を説明する。この装置は、例えば垂直方向及び水平方向の二次元方向に傾斜する回転刃20aを、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aaと対向して搬送路左側部に配設した可動台20cに取り付け、その可動台20cに固定したモーター20bにより一定速度で高速回転する。
【0032】
且つ、可動台20cを、搬送路左側部に配設した支持台20dに取り付け、支持台20dに固定した移動量検出機能付きモーター20e(例えばサーボモータやステッピングモータ等)により搬送方向と略直交する方向に対して所定移動量(例えば略0.25mm単位)ずつ段階的に前後移動すると共に、回転刃20aを、図12に示すように、根部Aa先端と対向する方向に対して段階的に高速移動(例えば略0.3秒)する。また、回転刃20aの側部及び上部をカバー20fで囲繞している。また、モーター20eに代わる移動手段の他の例として、例えばソレノイドやエアーシリンダ、或いは、カムやチェーン等を用いてもよい。
【0033】
図6は、農作物切揃え装置1の制御回路ブロック図を示し、制御装置18(例えばパーソナルコンピューター)にはCPU、ROM、RAMが内蔵され、CPUは、ROM(又はPROM)に格納されたプログラムに沿って、搬送コンベア2と、洗浄装置6と、荒切り装置7と、撮像カメラ13a,13bと、遮光ベルト16と、画像処理装置17と、番地読取り装置19a,19bと、切断装置20との駆動及び停止を制御する。
【0034】
RAMには、撮像カメラ13a,13b及び画像処理装置20から出力される画像情報と、ネギA毎に決定される切断位置情報と、番地読取り装置19a,19bにより読取られる載置台3の番地情報と、切断装置20から出力される回転刃20aの移動量情報とを対応させて記憶する。
【0035】
上述の制御装置18は、モーター20eから出力されるパルス信号に基づいて、載置台3左側部に突出する根部Aa先端を切断基準位置として、根部Aaの茎盤Adが所定量切除(例えば略2/3程度残る状態)される位置に到達するまでの回転刃20aの移動距離を演算及び算出する。
【0036】
且つ、撮像カメラ13a,13bの撮像区間に移動される載置台3の番地情報を番地読取り装置19aで読取り、その番地情報を制御装置18に出力すると共に、上述の移動量情報と、番地読取り装置19で読取った載置台3の番地情報とを対応させて制御装置18に記憶する。
【0037】
且つ、切断装置20の切断区間に移動される載置台3の番地情報を番地読取り装置19bで読取り、その番地情報を制御装置18に出力する。制御装置18は、番地読取り装置19bから出力される載置台3の番地情報と、RAMに記憶された番地情報とを比較して、同一の番地情報であるか否かを判定する。
【0038】
且つ、番地読取り装置19bで読取った番地情報と対応する切断位置情報をRAMから読み出し、そのRAMに記憶された切断位置情報に基づいて、モーター20eを所定量ずつ断続的に回転させ、回転刃20aを、根部Aaの茎盤Adが所定量切除される位置まで段階的に移動する。また、RAMに記憶された切断情報は、終端側から始端側に回帰するときに消去又は上書きする。
【0039】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、農作物切揃え装置1によるネギAの根部Aaを切揃える作業を説明する。
【0040】
先ず、図1、図2に示すように、ネギA…を、搬送方向に対して略直交する姿勢に揃えて搬送コンベア2の載置台3…に載置すると共に、根部Aa先端を、例えばベルトや板等の揃え部(図示省略)に押し当てる等して、載置台3左側部に所定長さ突出(例えば略3cm)する状態に揃えながら前処理区間aに搬送する。
【0041】
次に、前処理区間aにおいて、洗浄装置6の吐出ノズル6aから吐出されるエアー及び水を根部Aa上面に吹付け、根部Aa上面を覆っている異物を洗浄除去し、根部Aa先端に突出する複数の長い毛根を荒切り装置7の回転刃7aで切除して荒切り処理するので、後述する撮像カメラ13a,13bによる撮像が妨げられず、根部Aaの切断位置を判定するのに必要な画像情報が得られる。
【0042】
次に、切揃え区間bにおいて、残着物により透過光Cの検出が困難及び妨げられる場合、図3及び図4にも示すように、ネギAの根部Aa側を、切揃え装置10の遮光ベルト16で載置台3に押し付けながら搬送し、照光ランプ12aから投光される検出光Bを、対比部材14を透過させて、載置台3左側部に突出するネギAの根部Aa下面に対して下方から照射し、根部Aaのシルエットを撮像カメラ13aで撮像して、その画像情報を画像処理装置17に出力する。
【0043】
且つ、図5にも示すように、照光ランプ12bから投光される検出光Bを、載置台3に載置されたネギAの茎部Ab上面に対して上方から照射し、茎部Abから根部Aaに向けて透過し、ネギAの根部Aa上面に透過する透過光Cを撮像カメラ13aで撮像し、根部Aa先端に透過する透過光Cを撮像カメラ13bで撮像して、その画像情報を画像処理装置17に出力する。
【0044】
且つ、制御装置18は、図7乃至図11に示すように、撮像カメラ13a,13bから出力されるシルエット画像及び透過情報に基づいて、根部Aaの切断位置を算出及び決定すると共に、上述の切断位置情報と、番地読取り装置19aで読取った載置台3の番地情報とを対応させて制御装置18に記憶する。
【0045】
続いて、載置台3が切断装置20の切断区間に移動したとき、番地読取り装置19bで読取った載置台3の番地情報と対応する切断位置情報を読出し、その切断位置情報に基づいて、切断装置20を駆動する。つまり、回転刃20aを、ネギA毎に決定された切断位置まで段階的に移動させ、図12に示すように、ネギAの根部Aaを、茎盤Adが所定量残る程度に切除した後、茎盤切除済みのネギAを次の切揃え区間cに搬送する。
【0046】
次に、切揃え区間cにおいて、上述と同様にして、切揃え装置10の撮像カメラ13a,13bから出力されるシルエット画像及び透過情報に基づいて、茎盤Adの切取り量及び切残り量を算出し、茎盤Adが所定量残る程度に切除されたか否かを判定する。同時に、上述の切断位置情報と、番地読取り装置19aで読取った載置台3の番地情報とを対応させて制御装置18に記憶する。
【0047】
続いて、制御装置18は、載置台3が切断装置20の切断区間に移動したとき、番地読取り装置19bで読取った載置台3の番地情報と対応する切断位置情報を読出し、その切断位置情報に基づいて、切断装置20を駆動する。つまり、所定量切除済みであると判定された場合、回転刃20aを移動させず、待機状態又は休止状態を維持する。その茎盤切除済みであると判定されたネギAを次工程に搬送する。
【0048】
且つ、所定量以上残っていると判定された場合、回転刃20aを、ネギA毎に決定された切断位置まで段階的に移動させ、図12に示すように、ネギAの根部Aaを、茎盤Adが所定量残る程度に仕上げ切除した後、茎盤切除済みのネギAを、次工程(例えば皮剥ぎ工程や選別工程等)に搬送する。つまり、前段側1組の切揃え装置10及び前後段2組の切揃え装置10を駆動する動作に切換えて、ネギAの根部Aaを所定量切除する。且つ、根部Aaの茎盤Adを、不要な表皮を剥ぎ取るのに適した状態に切除するので、表皮を根部Aaまで引き剥がしたとき、根部Aaに接続された表皮の残り部分が少なく、表皮を剥ぎ取る処理が容易に行える。以下、上述と同様にして、ネギAの切揃え作業を継続して行う。
【0049】
以上のように、撮像カメラ13a,13bで検出したシルエット情報及び透過情報を、ネギAの根部Aaの切断位置を決定するための情報として併用するので、透過光Bの検出が困難又は妨げられるような状況が起きても、根部Aaの切断位置を、シルエット情報及び透過情報の両方又は一方の検出情報に基づいて制御装置18により正確且つ確実に決定することができる。且つ、シルエット情報及び透過情報の両方又は一方を、根部Aaの切断位置を検出するのに適した検出情報として選択可能するので、ネギAの外観形状や外径寸法に左右されることなく、根部Aaの切断位置を状況に応じて個々に決定することができ、根部Aaの不要部を所定量切除する作業が正確且つ確実に行える。
【0050】
且つ、ネギAの不要部に付着する異物が少なく、毛根の突出量が少ない場合、シルエット情報及び透過情報の両方を併用する必要が無く、不要部の状況に応じて照光ランプ12a,12bの何れか一方の投光手段に切換えるだけで、シルエット情報及び透過情報の何れか一方の検出情報に基づいて、ネギAの不要部を所定量切除することができる。つまり、ネギAの生育状況や異物の付着量、毛根の突出量等に略応じて、シルエット情報又は透過情報を併用する検出方法と、何れか一方の情報を用いる検出方法とを選択することができる。
【0051】
且つ、ネギAの根部Aaに付着する異物を洗浄装置6で洗浄除去し、根部Aaに突出する複数の毛根を荒切り装置7で切除してから切断位置を検出するので、異物や毛根が除去されたネギAの根部Aaを撮像カメラ13a,13bにより略直接撮像することができ、異物や毛根により検出が妨げられず、根部Aaの切断位置を決定するのに必要且つ正確な画像情報が得られるため、検出精度及び切揃え精度の向上を図ることができる。
【0052】
且つ、撮像カメラ13aのみで検出したシルエット情報及び透過情報に基づいて、ネギAの根部Aaの切断位置を制御装置18により決定してもよく、撮像カメラ13bが不要となるため、装置全体の構成を簡素化することができる。また、シルエット情報及び透過情報の何れか一方の検出情報に基づいて、ネギAの根部Aaの切断位置を制御装置18により決定することもできる。
【0053】
なお、本発明の農作物切揃え装置1の構成は、例えば略垂直に保持したネギAの根部Aaを切揃える作業にも適用することができる。また、根部Aaのシルエットを検出する検出光B及び茎部Abを透過する検出光Bを、何れか一方の照光ランプ12a,12bから照射及び投光してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の切揃え装置が備えられた農作物切揃え装置を示す平面図。
【図2】各切揃え装置によるネギの切揃え動作を示す斜視図。
【図3】シルエット及び透過光による切断位置検出方法を示す正面図。
【図4】シルエットによる切断位置検出方法を示す正面図。
【図5】透過光による切断位置検出方法を示す正面図。
【図6】農作物切揃え装置の制御回路ブロック図。
【図7】シルエットによる切断位置検出方法を示す説明図。
【図8】根部上面に透過する透過光の透過量を示す特性図。
【図9】根部の透過画像及び濃度投影データを示す説明図。
【図10】根部先端の透過画像に基づく切断位置検出方法を示す説明図。
【図11】根部先端の透過画像を示す説明図。
【図12】切断装置による根部の切除方法を示す側面図。
【符号の説明】
A…ネギ
Aa…根部
Ad…茎盤
B…検出光
C…透過光
1…農作物切揃え装置
2…搬送コンベア
3…載置台
6…洗浄装置
7…荒切り装置
10…切揃え装置
12a,12b…照光ランプ
13a,13b…撮像カメラ
17…画像処理装置
18…制御装置
20…切断装置
Claims (4)
- 農作物の不要部を切断手段により所定量切除する農作物切揃え装置であって、上記農作物の不要部に対して該不要部のシルエットを検出する検出光及び上記農作物内部を透過する検出光を照射する検出光照射手段と、
上記農作物の不要部と対応するシルエット及び該不要部を透過した透過光を検出する切断位置検出手段と、
上記切断位置検出手段から出力されるシルエット情報及び透過情報に基づいて、上記農作物の切断位置を決定する切断位置決定手段と、
上記切断位置決定手段による判定に基づいて、上記農作物の切断位置に対して切断手段が対峙される位置に、該農作物及び切断手段を相対移動する相対移動手段とを備えた
農作物切揃え装置。 - 上記検出光照射手段を、上記農作物の不要部に対して該不要部のシルエットを検出するための検出光を照射する第1投光手段と、
上記農作物内部を透過する検出光を該農作物の不要部に対して照射する第2投光手段とで構成した
請求項1記載の農作物切揃え装置。 - 上記第1投光手段及び第2投光手段を、上記農作物の切断位置を検出するのに適した何れか一方の投光手段に切換え可能に設けた
請求項2記載の農作物切揃え装置。 - 上記切断手段と、上記第1投光手段及び第2投光手段と、上記切断位置検出手段とを、上記農作物を搬送する搬送路上に複数組配設すると共に、
上記農作物の不要部を切除するのに適した特定の組又は複数の組に切換え可能に設けた
請求項1記載の農作物切揃え装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176965A JP2004016129A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 農作物切揃え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176965A JP2004016129A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 農作物切揃え装置 |
Publications (1)
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Family
ID=31175125
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108783495A (zh) * | 2018-05-24 | 2018-11-13 | 安徽工程大学 | 一种清洁度可自动检测马蹄清洗机 |
JP2021145547A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 栃木県 | 処理装置 |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002176965A patent/JP2004016129A/ja active Pending
Cited By (3)
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CN108783495A (zh) * | 2018-05-24 | 2018-11-13 | 安徽工程大学 | 一种清洁度可自动检测马蹄清洗机 |
JP2021145547A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 栃木県 | 処理装置 |
JP7086367B2 (ja) | 2020-03-16 | 2022-06-20 | 栃木県 | 処理装置 |
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