JP2003304718A - 田植機における植付苗量制御方法及び装置 - Google Patents

田植機における植付苗量制御方法及び装置

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JP2003304718A
JP2003304718A JP2002116191A JP2002116191A JP2003304718A JP 2003304718 A JP2003304718 A JP 2003304718A JP 2002116191 A JP2002116191 A JP 2002116191A JP 2002116191 A JP2002116191 A JP 2002116191A JP 2003304718 A JP2003304718 A JP 2003304718A
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seedlings
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planted
planting
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Tatsuya Konishi
達也 小西
Jun Kubota
潤 窪田
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Sasaki Co Ltd
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Bio Oriented Technology Research Advancement Institution
Sasaki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 田植機に、苗残量検出機能、植付けられた苗
の検出機能、苗使用量検出機能等を持たせ、植付苗量を
制御する。 【解決手段】 苗載せ台に、苗マットの残量を検出する
機能を持たせ、検出された苗残量に応じて苗載せ台上の
苗を苗取出し口側へ送り出す苗送り出し量を増減する。
苗植付け体により田面に植付けられた苗を電気信号によ
り検出し、電気信号の間隔及び時間差から田植機の走行
速度と苗植付け株間とを算出し、植付苗量を制御する。
田面に植付けられた苗の使用量を検出する機能により、
苗植付け体により田面に植付けられた苗を検出し、既に
苗が植付けられた面積、植付けに使用した苗の量、苗植
付け株間を算出して表示し、植付苗量を制御する。苗の
使用量を検出する機能を持たせ、苗植付け体により田面
に植付けられた苗を検出し、既に苗が植付けられた面
積、植付けに使用した苗の量を算出して、予め設定した
苗マット枚数で所定の面積を植付けるように苗載せ台上
の苗を苗取出し口側へ送り出す苗送り出し量、または苗
植付け体による苗の取出し量を増減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗載せ台に搭載し
た苗マットを苗取出し口側に送り、苗取出し口から苗植
付け体により1株ずつに分離して取出し、順次田面に植
付ける田植機に、苗残量検出機能、植付けられた苗の検
出機能、苗使用量検出機能等を持たせ、植付苗量を制御
する方法及びこの方法を実施するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、苗載せ台に搭載した苗マットを苗
送り機構(苗送りベルト)により苗取出し口側に送り、
苗取出し口から苗植付け体(苗植付け爪)により1株ず
つに分離して取出し、順次田面に植付けるマット苗田植
機が知られている。
【0003】上記苗載せ台は、前後方向に斜めに傾斜し
ており、長方形状の苗マットを縦長方向に2枚程度搭載
でき、左右両側が仕切り枠により苗マットの幅で縦方向
に複数区画に仕切られている。この苗載せ台の上端部と
下端部は開放されており、上端部側から苗マットが供給
され、下端部には苗マットの下端部を摺接可能に支承す
る苗受け板が機体側に設けられている。この苗受け板に
苗取出し口が開口しており、この苗取出し口に対応して
前後方向に回転する苗植付け体(爪)が機体側に設けら
れている。そして、苗載せ台は仕切り枠により仕切られ
た左右の幅(苗マットの横幅)間隔で左右に往復移動
し、その移動の間に、苗取出し口から苗植付け体(爪)
により苗が1株ずつ取出されて圃場に植付けられる。苗
マットが左右方向に1列分取出されたとき、即ち、苗載
せ台が左右端に達して折り返すときに、苗マットは苗送
り機構(苗送りベルト)により1列分送り出される。
【0004】苗マットはその自重がかなりあり、傾斜し
た苗載せ台上に長方形状の苗マットを縦長方向に搭載す
るので、上側の苗の重量圧が下方の苗に掛かることにな
り、苗載せ台に搭載されている苗マットの量が多い場合
は、下方の苗は上方の苗の重量圧を大きく受けて苗が圧
縮されて苗密度が高くなり、苗載せ台上の苗マット量が
少ない場合には、上方からの重量圧は少なくて下方の苗
はあまり圧縮されずに苗密度は低くなる。一方、苗植付
け体が苗取出し口から取り出して圃場に植付ける苗の量
は一定であり、また、苗送り機構(苗送りベルト)によ
る苗マットの送り出し量は苗の密度に関係なく一定であ
る。このため、苗植付け体により圃場に植付けられる1
株の苗本数は、圧縮された苗では多くなり、圧縮されな
い苗では少なくなって、均一な苗植付け作業が行われな
いことになる。苗植付け量は、圧縮されない苗を基準に
設定されているので、圧縮された苗においては不必要な
苗本数が植付けられることになり、使用苗マット枚数が
多くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の田
植機においては、苗載せ台に搭載された苗マットの量が
多い場合には、下方の圧縮された苗が苗植付け体により
植付けられる結果、植付け苗本数が必要以上に多くな
り、苗マットの使用量(枚数)が多くなっている。この
ため、苗マットの補給回数が多くなり、苗マットの育苗
・苗運搬量が多くなって、余分な労力、資材、時間を必
要としており、これらの無駄を省く必要がある、といっ
た解決すべき課題があった。
【0006】また、従来の田植機では、植付苗量の制御
に必要な、苗載せ台上の苗マットの残量を検出する機
能、苗植付け体により田面に植付けられた苗を検出する
機能、苗載せ台を通って田面に植付けられた苗の使用量
を検出する機能などを備えておらず、十分な植付苗量の
制御を行うことができなかった。
【0007】そこで本発明は、苗残量検出機能、田面に
植付けられた苗を検出する苗検出機能、田面に植付けら
れた苗の使用量を検出する苗使用量検出機能等を備え、
苗載せ台上の苗を苗取出し口側へ送り出す苗送り出し量
を増減させる、田植機の走行速度と苗植付け株間とを算
出する、既に苗が植付けられた面積、植付けに使用した
苗の量、苗植付け株間を算出して表示する、予め設定し
た苗マット枚数で所定の面積を植付けるように苗載せ台
上の苗を苗取出し口側へ送り出す苗送り出し量、または
苗植付け体による苗の取出し量を増減させる、等により
所要苗マットを大幅に減少するようにした田植機におけ
る植付苗量制御方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の手段・構成を有している。 A.苗載せ台に搭載した苗マットを苗取出し口側に送
り、苗取出し口から苗植付け体により1株ずつに分離し
て取出し、順次田面に植付けるマット苗田植機であっ
て、前記苗載せ台に、該苗載せ台上の苗マットの残量を
検出する機能を持たせ、検出された苗残量に応じて苗載
せ台上の苗を苗取出し口側へ送り出す苗送り出し量を増
減させる植付苗量制御方法。
【0009】B.苗載せ台に搭載した集団苗を苗植付け
体により1株ずつに分離して取出し、順次田面に植付け
る田植機であって、前記苗植付け体により田面に植付け
られた苗を電気信号により検出し、該検出された電気信
号の間隔及び時間差から田植機の走行速度と苗植付け株
間とを算出し、植付苗量を制御する植付苗量制御方法。
【0010】C.苗載せ台に搭載した苗マットを苗取出
し口側に送り、苗取出し口から苗植付け体により1株ず
つに分離して取出し、順次田面に植付けるマット苗田植
機であって、前記苗載せ台に、該苗載せ台を通って田面
に植付けられた苗の使用量を検出する機能を持たせ、前
記苗植付け体により田面に植付けられた苗を検出し、既
に苗が植付けられた面積、植付けに使用した苗の量、苗
植付け株間を算出して表示する植付苗量制御方法。
【0011】D.苗載せ台に搭載した苗マットを苗取出
し口側に送り、苗取出し口から苗植付け体により1株ず
つに分離して取出し、順次田面に植付けるマット苗田植
機であって、前記苗載せ台に、苗の使用量を検出する機
能を持たせ、前記苗植付け体により田面に植付けられた
苗を検出し、既に苗が植付けられた面積、植付けに使用
した苗の量を算出して、予め設定した苗マット枚数で所
定の面積を植付けるように苗載せ台上の苗を苗取出し口
側へ送り出す苗送り出し量、または苗植付け体による苗
の取出し量を増減させる植付苗量制御方法。
【0012】E.苗載せ台に搭載した苗マットを苗送り
機構により苗取出し口側に送り、苗取出し口から苗植付
け体により1株ずつに分離して取出し、順次田面に植付
けるマット苗田植機であって、前記苗載せ台に、苗マッ
トの移動方向に沿って、苗マットの残量を検出するため
の複数の苗残量検出装置を設け、この苗残量検出装置に
より検出した苗残量に応じて、苗送り機構による苗送り
出し量を増減させる植付苗量制御装置。
【0013】F.苗載せ台に搭載した集団苗を苗植付け
体により1株ずつに分離して取出し、順次田面に植付け
る田植機であって、前記苗植付け体により田面に植付け
られた苗を、電気信号により検出する複数個の苗検出器
を苗植付け体の後方に所定の間隔をおいて設置し、該苗
検出器の出力信号の間隔及び時間差から田植機の走行速
度と苗植付け株間とを算出し、植付苗量を制御する植付
苗量制御装置。
【0014】G.苗載せ台に搭載した苗マットを苗取出
し口側に送り、苗取出し口から苗植付け体により1株ず
つに分離して取出し、順次田面に植付けるマット苗田植
機であって、前記苗載せ台の苗マット移動方向の終端部
に、苗植付け体により田面に植付けられた苗の使用量を
検出する苗使用量検出装置を設け、苗植付け体により田
面に植付けられた苗を検出する複数個の苗検出器を苗植
付け体の後方に所定の間隔をおいて設置し、既に苗が植
付けられた面積、植付けに使用した苗の量、苗植付け株
間を算出して表示し、あるいは予め設定した苗マット枚
数で所定の面積を植付けるように苗載せ台上の苗を苗取
出し口側へ送り出す苗送り出し量、または苗植付け体に
よる苗の取出し量を増減させ、植付苗量を制御する植付
苗量制御装置。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付の図面に基づいて具体的に説明する。
【0016】図1において、符号1は、従来周知のもの
と同様に、乗用車体2の後部に連結兼伝動装置3を介し
て苗植付け装置4を上下移動(昇降)可能に装着した乗
用型田植機である。苗植付け装置4は、本体部5の下側
にフロート6を設け、本体部5の上側に、苗マットを載
置して左右方向に所定の間隔で往復移動する苗載せ台7
を設けている。この苗載せ台7の上端部と下端部は開放
されており、上端部側から苗マットが滑り込ませるよう
にして供給され、下端部には、図2に示すように、苗マ
ットの下端部を摺接可能に支承する苗受け板8が本体部
5に設けられている。この苗受け板8に苗取出し口9が
開口しており、この苗取出し口9に対応して前後方向に
回転する苗植付け体(爪)10が本体部5に設けられて
いる。また、苗載せ台7は前後方向に斜めに傾斜してお
り、長方形状の苗マットを縦長方向に2枚程度搭載でき
る長さを有しており、左右両側が仕切り枠11により苗
マットの幅で縦方向に複数区画に仕切られており、苗搭
載面の下部位置には2列の苗送り機構(苗送りベルト)
12が設けられている。
【0017】そして、苗載せ台7は、仕切り枠11によ
り仕切られた左右の幅(苗マットの横幅)間隔で左右方
向に往復移動し、その移動の間に、苗取出し口9から苗
植付け体(爪)10により苗が1株ずつ取出され(掻き
取られ)て圃場に植付けられる。苗マットから苗が左右
方向に1列分取出されたとき、即ち、苗載せ台7が左右
端に達して折り返し移動するときに、苗マットは苗載せ
台7の苗載置面に設けられている苗送り機構12により
送り出される。この苗送り機構12による苗マットの送
り出し量は、従来のものでは一定量ずつであったが、本
発明においては苗載せ台7に載置されている苗マットの
量の多少に応じて変化(増減)させる。
【0018】前記苗載せ台7の仕切り枠11には、図2
〜図5に示すように、苗載せ台7上の苗マットの残量を
検出する、上下方向に複数(図面では3個)の苗残量検
出器13と、下端部に、苗載せ台7を通って苗植付け体
10により圃場に植付けられた苗の使用量を検出する機
能を有する苗使用量検出器14とを設けている。苗残量
検出器13は、図4に示すように、リミットスイッチ1
3aと、その操作子に連結された検出プレート13bと
を具備し、検出プレート13bを苗載せ台7の苗移動経
路に臨ませている。そして、苗載せ台7に苗マットがあ
ると検出プレート13bは押圧されてリミットスイッチ
13aをオンにして苗があることを検出し、苗載せ台7
に苗マットがないと検出プレート13bは押圧されずに
リミットスイッチ13aはオフとなって苗がないことを
検出する。この検出された苗残量に応じて苗載せ台7上
の苗を苗送り機構12により苗取出し口9側へ送り出す
苗送り出し量を、苗残量が多いときは少なくし、苗残量
が少ないときは多くなるように制御する。
【0019】前記苗使用量検出器14は、図5に示すよ
うに、仕切り枠11に揺動レバー14aの基端部が枢支
軸14bを介して左右方向に回動自在に枢支され、該枢
支軸14bに巻回するようにして設けた捻りバネ14c
により、揺動レバー14aの先端側が苗載せ台7側に突
出する位置から仕切り枠11内に引き込む位置まで弾持
されている。この揺動レバー14aの先端部に、外周が
苗載せ台7上の苗マットのマット部に接し、苗マットが
移動するとその移動分だけ回転する歯車14dが設けら
れ、この歯車14dの回転軸14fは、揺動レバー14
aの先端部に設けられたロータリエンコーダ14eの回
転軸と同軸に軸支されている。従って、苗使用量検出器
14は、苗載せ台7を通って苗植付け体10により取出
されて田面に植付けられた苗の使用量を検出する機能を
有している。そして、苗植付け体10により田面に植付
けられた苗量を検出することにより、既に苗が植付けら
れた面積、植付けに使用した苗の量、苗植付け株間を、
乗用車体2に搭載した制御装置(CPU)23により算
出して出力し、乗用車体2の操縦席近傍に設けた表示装
置(タッチパネル)22に表示する。
【0020】前記フロート6及び苗植付け体10の後方
に、図6〜図9に示す植付苗検出装置15を設けてい
る。この植付苗検出装置15は、苗植付け体10により
田面16に植付けられた苗17を電気信号により検出す
るもので、端面が逆U字形をして前後に延びるセンサ支
持枠15aに、前後に所定の間隔(L:図10参照)を
置いて左右一対の光センサからなる前部センサ15b及
び後部センサ15cをそれぞれ対向して設けている。セ
ンサ支持枠15aは、前記フロート6の後端部に立設さ
れた連結アーム6aに平行リンク20、バネ21を介し
て上下動可能に支持された支持フレーム19の左右両端
部に取付けられ、該支持フレーム19の下側にフロート
18が取付けられている。そして、図10及び図11に
示すように、センサ15b及び15cによって検出され
た植付け苗17と次の植付け苗17aの電気信号の間隔
及び時間差t1,t2から、制御装置23により田植機1
の走行速度と苗植付け株間(17〜17a)とを算出
し、植付苗量を制御する。
【0021】制御装置23からの出力により作動し、苗
送り機構12の駆動量を変更して苗植付け体10による
植付苗量を制御する植付苗量変更制御装置は、図12に
示すように構成されている。即ち、本体部5からの動力
により作動する苗送りベルト駆動レバー24は、先端部
に設けた操作子24aを操作具25のスリット25a内
に嵌挿させており、スリット25aにより規制されて振
動幅A(大)、振動幅B(小)などの範囲で振動する。
操作具25に基端部が連結された操作ワイヤ26の先端
部は、アウタチューブ26aを通って苗送りベルト駆動
量制御部27に連繋されている。苗送りベルト駆動量制
御部27はDCモータ28により駆動回転するスクリュ
ウ軸28aによって移動する。DCモータ28及びスク
リュウ軸28aは、制御装置23からの出力によりスト
ッパ29aがリミットスイッチ29,29に規制される
範囲で、3つの位置決めセンサ30で決められる位置に
苗送りベルト駆動量制御部27を移動させ、操作具25
を図の上下方向に動かして位置決めする。その結果、苗
送りベルト12の駆動量が変化して、苗の送り量が制御
される。
【0022】また、本発明においては、前記苗載せ台7
の仕切り枠11に設けた苗使用量検出器14により苗の
使用量を検出する機能を有し、前記苗植付け体10によ
り田面に植付けられた苗を植付苗検出装置15により検
出して、制御装置23により既に苗が植付けられた面
積、植付けに使用した苗の量を算出して、予め設定した
苗マット枚数で所定の面積を植付けるように苗載せ台7
上の苗を苗送り機構12により苗取出し口9側へ送り出
す苗送り出し量、または苗植付け体10による苗の取出
し量を増減させるようにしてもよい。また、本発明によ
る苗植付け体10は、苗の取出し幅を従来のものより細
くして、苗の取出し量を少なくするようにした細爪を開
発している。
【0023】上記制御装置23においては、苗残量検出
器13のリミットスイッチ13aからの信号が入力さ
れ、また、苗使用量検出器14のロータリエンコーダ1
4eからの信号が入力され、さらに、植付苗検出装置1
5の前部センサ15b及び後部センサ15cからの信号
が入力されて、それぞれ設定された諸式で演算されて苗
送り機構12による苗を苗取出し口9側へ送り出す苗送
り出し量、または苗植付け体10による苗の取出し量を
算出(決定)し、出力して苗送り機構12を駆動させ
る。
【0024】上記表示装置(タッチパネル)22では、
植付け作業を中断することなく上記苗残量検出器13、
苗使用量検出器14、植付苗検出装置15からの検出
値、算出値を表示し、タッチ操作により制御部への指示
が可能である。そして、画面には、検出値、算出値のほ
か欠株率(%)、株間(cm)、植付けマット苗(枚/
10a)、苗載せ台の位置(左右)、苗送り回数、苗送
り量(mm)、苗残量、苗掻取り量(多〜少)、苗送り
量(多〜少)などが表示され、植付苗量変更制御装置を
介して制御される。
【0025】次に、上記のような構成の植付苗量を制御
する植付苗量制御装置の動作について説明する。
【0026】乗用型田植機1は、代掻きされた水田に導
入されて、苗植付け装置4のフロート6を田面16に接
した状態で走行しながら苗植付け体10により苗が植付
けられる。この実施例の田植機1は6条植えであり、作
業開始時は仕切り枠11により仕切られた各苗載せ台7
に上下方向に2枚ずつ苗マットを載置し、植付け作業中
に最下部のリミットスイッチ13aがオフとなって苗が
なくなったことを検出したときは、警報を発して機体の
走行を停止して苗マットを補給し、植付け作業を再開す
る。苗載せ台7においては、仕切り枠11に設けられた
苗残量検出器13の上下3個のリミットスイッチ13a
により、苗の有無が検出されて制御装置23に入力さ
れ、演算されて苗残量に応じて苗載せ台7上の苗を苗送
り機構12により苗取出し口9側へ送り出す苗送り出し
量を苗残量が多いときは少なくし、苗残量が少ないとき
は多くなるように制御される。
【0027】また、仕切り枠11の下部に設けられた苗
使用量検出器14では、苗載せ台7を通って苗植付け体
10により取出されて田面に植付けられた苗の使用量を
検出し、制御装置23に入力し、演算することにより既
に苗が植付けられた面積、植付けに使用した苗の量、苗
植付け株間等を算出して出力し、表示装置(タッチパネ
ル)22に表示して操作される。また、植付苗検出装置
15においては、前部センサ15b及び後部センサ15
cにより田面16に植付けられた苗17を検出し、植付
け苗17と次の植付け苗17aの電気信号の間隔及び時
間差t1,t2から、制御装置23により田植機1の走行
速度と苗植付け株間(17〜17a)とを算出し、植付
苗量を制御する。
【0028】本発明による苗植付け装置4と従来の苗植
付け装置による栽培試験を、マット苗とポット苗を用い
て行ったところ、本発明では、苗植付け本数を半分にし
て、マット苗において欠株率がやや高かったものの、収
量ではほとんど変わらず、ポット苗ではわずかに増収と
なった。苗植付け体10に、苗の取出し幅を従来のもの
より細くして、苗の取出し量を少なくするように改良し
た細爪を使用した結果では、欠株率が減少し、苗使用量
の変動が少なかった。苗使用量一定化試験を行った結果
を図13に示す。このグラフで、植付け本数は、制御な
しの区と比較して少なかったものの、全体を通して植付
け本数の変化が少なく、苗使用量が安定化していること
が分かった。特に苗残量の多いときに、植付け本数を減
らすことができた。苗が少なくなり、苗送り量を調整す
る苗送りベルト12と接する部分が減少すると、効果は
薄くなった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の田植機にお
ける植付苗量制御方法及び装置によれば、以下の作用効
果を奏することができる。
【0030】.苗載せ台に、苗マットの残量を検出す
る機能を持たせ、検出された苗残量に応じて苗載せ台上
の苗を苗取出し口側へ送り出す苗送り出し量を増減させ
る、.苗植付け体により田面に植付けられた苗を電気
信号により検出し、電気信号の間隔及び時間差から田植
機の走行速度と苗植付け株間を算出し、植付苗量を制御
する、.田面に植付けられた苗の使用量を検出する機
能により、苗植付け体により田面に植付けられた苗を検
出し、既に苗が植付けられた面積、植付けに使用した苗
の量、苗植付け株間を算出して表示し、植付苗量を制御
する、.苗の使用量を検出する機能を持たせ、苗植付
け体により田面に植付けられた苗を検出し、既に苗が植
付けられた面積、植付けに使用した苗の量を算出して、
予め設定した苗マット枚数で所定の面積を植付けるよう
に苗載せ台上の苗を苗取出し口側へ送り出す苗送り出し
量、または苗植付け体による苗の取出し量を増減させ
る、ことによって、必要最小限の苗本数を均一に植付け
ることができ、所要苗マット数を大幅に減少(半減)す
ることができる。そして、苗マットの補給回数が少なく
なり、苗マットの育苗・苗運搬量が少なくなって、余分
な労力、資材、時間を必要としなくなる。従って、田植
え作業の軽労化と育苗・苗運搬の省力化を達成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植付苗量制御装置を備えた乗用型田植
機の概略側面図である。
【図2】本発明による苗載せ台及び苗受け板の部分平面
図である。
【図3】同苗載せ台の側面図である。
【図4】同苗残量検出器の側面図(a)、同平面図
(b)、同正面図(c)である。
【図5】同苗使用量検出器の平面図(a)、同側面図
(b)、同正面図(c)である。
【図6】同植付苗検出装置の斜視図である。
【図7】同植付苗検出装置の使用状態の正面図である。
【図8】同植付苗検出装置の装着状態を示す部分平面図
である。
【図9】同側面図である。
【図10】(a)〜(c)は、植付苗検出器による苗検
出状況の説明図である。
【図11】(a)〜(d)は、植付苗検出器による検出
状況の説明図である。
【図12】本発明による植付苗量変更制御装置の説明図
である。
【図13】本発明による植付苗量制御を行った場合と制
御を行わなかった場合との苗植付本数を比較したグラフ
である。
【符号の説明】
1 乗用型田植機 2 乗用車体 3 連結兼伝動装置 4 苗植付け装置 5 本体部 6 フロート 6a 連結アーム 7 苗載せ台 8 苗受け板 9 苗取出し口 10 苗植付け体(爪) 11 仕切り枠 12 苗送り機構(苗送りベルト) 13 苗残量検出器 13a リミットスイッチ 13
b 検出プレート 14 苗使用量検出器 14a 揺動レバー 14b
枢支軸 14c 捻りバネ 14d 歯車 14e ロ
ータリエンコーダ 14f 回転軸 15 植付苗検出装置 15a センサ支持枠 15b
前部センサ 15c後部センサ 16 田面 17 植付け苗 17a 次の植付け苗 18 植付苗検出装置のフロート 19 支持フレーム 20 平行リンク 21 バネ 22 表示装置(タッチパネル) 23 制御装置(CPU) 24 苗送りベルト駆動レバー 24a 操作子 25 操作具 25a スリット 26 操作ワイヤ 26a アウタチューブ 27 苗送りベルト駆動量制御部 28 DCモータ 28a スクリュウ軸 29 リミットスイッチ 29a ストッパ 30 位置決めセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B064 AA02 AA05 AA07 AB01 DB05 DB08 DB11 EB05 EC13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗載せ台に搭載した苗マットを苗取出し
    口側に送り、苗取出し口から苗植付け体により1株ずつ
    に分離して取出し、順次田面に植付けるマット苗田植機
    において、 前記苗載せ台に、該苗載せ台上の苗マットの残量を検出
    する機能を持たせ、検出された苗残量に応じて苗載せ台
    上の苗を苗取出し口側へ送り出す苗送り出し量を増減さ
    せることを特徴とする田植機における植付苗量制御方
    法。
  2. 【請求項2】 苗載せ台に搭載した集団苗を苗植付け体
    により1株ずつに分離して取出し、順次田面に植付ける
    田植機において、 前記苗植付け体により田面に植付けられた苗を電気信号
    により検出し、該検出された電気信号の間隔及び時間差
    から田植機の走行速度と苗植付け株間とを算出し、植付
    苗量を制御することを特徴とする田植機における植付苗
    量制御方法。
  3. 【請求項3】 苗載せ台に搭載した苗マットを苗取出し
    口側に送り、苗取出し口から苗植付け体により1株ずつ
    に分離して取出し、順次田面に植付けるマット苗田植機
    において、 前記苗載せ台に、該苗載せ台を通って田面に植付けられ
    た苗の使用量を検出する機能を持たせ、前記苗植付け体
    により田面に植付けられた苗を検出し、既に苗が植付け
    られた面積、植付けに使用した苗の量、苗植付け株間を
    算出して表示し、植付苗量を制御することを特徴とする
    田植機における植付苗量制御方法。
  4. 【請求項4】 苗載せ台に搭載した苗マットを苗取出し
    口側に送り、苗取出し口から苗植付け体により1株ずつ
    に分離して取出し、順次田面に植付けるマット苗田植機
    において、 前記苗載せ台に、苗の使用量を検出する機能を持たせ、
    前記苗植付け体により田面に植付けられた苗を検出し、
    既に苗が植付けられた面積、植付けに使用した苗の量を
    算出して、予め設定した苗マット枚数で所定の面積を植
    付けるように苗載せ台上の苗を苗取出し口側へ送り出す
    苗送り出し量、または苗植付け体による苗の取出し量を
    増減させることを特徴とする田植機における植付苗量制
    御方法。
  5. 【請求項5】 苗載せ台に搭載した苗マットを苗送り機
    構により苗取出し口側に送り、苗取出し口から苗植付け
    体により1株ずつに分離して取出し、順次田面に植付け
    るマット苗田植機において、 前記苗載せ台に、苗マットの移動方向に沿って、苗マッ
    トの残量を検出するための複数の苗残量検出装置を設
    け、この苗残量検出装置により検出した苗残量に応じ
    て、苗送り機構による苗送り出し量を増減させることを
    特徴とする田植機における植付苗量制御装置。
  6. 【請求項6】 苗載せ台に搭載した集団苗を苗植付け体
    により1株ずつに分離して取出し、順次田面に植付ける
    田植機において、 前記苗植付け体により田面に植付けられた苗を、電気信
    号により検出する複数個の苗検出器を苗植付け体の後方
    に所定の間隔をおいて設置し、該苗検出器の出力信号の
    間隔及び時間差から田植機の走行速度と苗植付け株間と
    を算出し、植付苗量を制御することを特徴とする田植機
    における植付苗量制御装置。
  7. 【請求項7】 苗載せ台に搭載した苗マットを苗取出し
    口側に送り、苗取出し口から苗植付け体により1株ずつ
    に分離して取出し、順次田面に植付けるマット苗田植機
    において、 前記苗載せ台の苗マット移動方向の終端部に、苗植付け
    体により田面に植付けられた苗の使用量を検出する苗使
    用量検出装置を設け、苗植付け体により田面に植付けら
    れた苗を検出する複数個の苗検出器を苗植付け体の後方
    に所定の間隔をおいて設置し、既に苗が植付けられた面
    積、植付けに使用した苗の量、苗植付け株間を算出して
    表示し、あるいは予め設定した苗マット枚数で所定の面
    積を植付けるように苗載せ台上の苗を苗取出し口側へ送
    り出す苗送り出し量、または苗植付け体による苗の取出
    し量を増減させ、植付苗量を制御することを特徴とする
    田植機における植付苗量制御装置。
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