JP2003301983A - 脱着装置及び杭圧入装置 - Google Patents

脱着装置及び杭圧入装置

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JP2003301983A
JP2003301983A JP2002104035A JP2002104035A JP2003301983A JP 2003301983 A JP2003301983 A JP 2003301983A JP 2002104035 A JP2002104035 A JP 2002104035A JP 2002104035 A JP2002104035 A JP 2002104035A JP 2003301983 A JP2003301983 A JP 2003301983A
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北村  精男
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の部材を脱着するための脱着装置におい
て、簡単な構造を有し、しかも脱着作業を容易なものと
する。 【解決手段】 油圧カプラ50のアウター51とインナ
ー55のための脱着装置30である。アウター51が取
り付けられている取付部25に固定されているブラケッ
ト31と、ブラケット31に取り付けられている軸32
と、軸32と共に回動する屈曲リンク部材34、第1従
動リンク部材36及び第2従動リンク部材37と、イン
ナー55に取り付けられ、リンク34、36、37と係
合可能なインナーセット部材40とを備える。軸32は
パイプ39によって回動可能であり、リンク34、3
6、37は、反時計方向に回動することでインナーセッ
ト部材40を介してインナー55をアウター51に接続
するように移動させ、時計方向に回動することでインナ
ー55をアウター51から離間するように移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの部材を接続
させ、かつ、その接続を解除するための脱着装置及び該
脱着装置を備える杭圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧カプラのように部材同士
を着脱自在に接続して構成される接続部材が、多くの機
器等に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな接続部材が産業用に使用されサイズが大きくなる
と、脱着操作に大きな力を要する。前記油圧カプラの場
合、脱着機構は簡単であっても、工業用や建築・土木用
などの装置に使用されるものであると、オスまたはメス
のうちの一方の管を他方に差し込むために複数人を要し
たり、外す場合にも強い力で引抜きはずみで作業者がよ
ろけたりする可能性もあって、作業性の点で問題であっ
た。こういった油圧カプラは、例えば地盤に杭を圧入す
る杭圧入装置で利用されている。
【0004】本発明の課題は、接続部材の脱着作業を容
易なものとするように、これを補助する脱着装置と該脱
着装置を備える杭圧入装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示す
ように、第1の部材(アウター51)と第2の部材(イ
ンナー55)とを、接続させ、かつ、その接続を解除す
るための脱着装置(30)であって、前記第1の部材に
取り付けられている第1取付部材(ブランケット31)
と、前記第2の部材に取り付けられている第2取付部材
(インナーセット部材40)と、前記第1取付部材と前
記第2取付部材のうちの一方を他方に対して接離させる
駆動手段(軸32、屈曲リンク部材34、第1従動リン
ク部材36、第2従動リンク部材37)とを備えること
を特徴とする。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、駆動手段
を利用し、第1取付部材と第2取付部材を介して、第1
の部材と第2の部材のうちの一方を他方に接離させるこ
とができることから、第1の部材と第2に部材の接続及
び接続の解除が容易になる。
【0007】また請求項2に記載の発明は、例えば図1
〜図4に示すように、第1の部材(アウター51)と第
2の部材(インナー55)とを、接続させ、かつ、その
接続を解除するための脱着装置(30)であって、前記
第1の部材に直接または間接的に取り付けられている装
置固定部(ブラケット31)と、前記装置固定部に取り
付けられている軸部材(軸32)と、前記軸部材に軸支
され、軸部材と共に回動可能な回動部材(屈曲リンク部
材34、第1従動リンク部材36、第2従動リンク部材
37)と、前記第2の部材に取り付けられ、前記回動部
材と係合可能な係合部材(インナーセット部材40)と
を備え、前記回動部材は、所定方向に回動することで前
記係合部材を介して第2の部材を第1の部材に接続する
ように移動させ、前記所定方向とは逆方向に回動するこ
とで前記係合部材を介して第2の部材を第1の部材から
離間するように移動させることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、棒状の部
材などを使って、軸部材を介して、または直接回動部材
を所定方向に回動させると、第2の部材が前記係合部材
を介して第1の部材に接続するように移動し、逆方向に
回動させれば、第2の部材が前記係合部材を介して第1
の部材から離間するように移動する。このように回動部
材または軸部材のいずれかを棒状の部材によって回動す
れば、いわゆる「てこの原理」により小さな力で回転運動
を直線的な往復運動に転換して、第1の部材と第2の部
材とを接離し、接続及び接続の解除が可能となる。従っ
て、少しの力で容易に部材同士の脱着作業が可能とな
り、力が小さければ反動も小さく安全性も高い。また、
弱い力でよいので作業に要する作業員の数も少なくて済
むし、シリンダなどの駆動源も入らず、てこの原理とい
う単純な構造であることから、コストを低減できる。ま
た、てこの原理で素早く動作させることができるので、
短時間で作業できる。
【0009】ここで、回動部材は、1つに限らず、複数
設けられていてもよい。また、「第1の部材に直接また
は間接的に取り付けられている装置固定部」とは、第1
の部材に直接に装置固定部が取り付けられていてもよい
し、第1の部材が固定されている部材に対して装置固定
部が取り付けられているということでもよい。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の脱着装置において、係合部材と回動部材は係脱自在で
あることを特徴とする。請求項3に記載の発明によれ
ば、係合部材と回動部材は係脱自在であって、使用しな
いときは係合部材を回動部材に対して取り外せるので、
利便性が高い。
【0011】請求項4に記載の発明は、オス管(インナ
ー55)及びメス管(アウター51)からなる油圧カプ
ラ(50)を備え、油圧を利用しながら既設の杭から反
力をとって杭の圧入を行う杭圧入装置(10)におい
て、オス管及びメス管のうち一方を第1の部材とし他方
を第2の部材として、両者の接続及び接続の解除のため
に、請求項1〜3のいずれかに記載の脱着装置(30)
が設けられていることを特徴とする杭圧入装置である。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、杭圧入装
置の油圧カプラについて、請求項1〜3のいずれかに記
載の脱着装置によって接続及び接続の解除を行なうこと
ができる。従って、容易に油圧カプラの脱着作業が可能
となる。特に請求項2または3に記載の脱着装置であれ
ば、少しの力で容易に油圧カプラの脱着作業が可能とな
り、力が小さければ反動も小さく安全性も高い。また、
弱い力でよいので作業に要する作業員の数も少なくて済
むし、シリンダなどの駆動源も入らずてこの原理という
単純な構造であることから、コストを低減できる。ま
た、てこの原理で素早く動作させることができるので、
短時間で作業できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には、本発明の実施の
形態としての杭圧入装置10の構成を示した。杭圧入装
置10は、クランプ11,11…と、サドル12と、ス
ライドベース13と、マスト14と、チャック15等と
を備えている。この杭圧入装置10は、地盤に埋設され
た既設杭1,1,…上を移動しながら、新たな杭2を地
盤に圧入して、杭列を施工するものである。一方、杭圧
入装置10は、杭圧入の動作と逆の動作を行って、配列
された既設杭1,1,…を順次引き抜くこともできる。
【0014】各クランプ11は、サドル12に取り付け
られている。クランプ11は既設杭1を掴むものであ
り、クランプ用油圧シリンダ(図示せず)によって駆動
されて、既設杭1を掴む動作及び既設杭1を放す動作を
行う。サドル12上にスライドベース13が搭載されて
おり、スライドベース13はサドル12に対して前後
(図1の左右方向)にスライド移動可能となっている。
スライドベース13は、スライド用油圧シリンダ(図示
略)によって駆動されて、サドル12に対して前後に移
動することができる。
【0015】スライドベース13上にマスト14が起立
している。マスト14は、鉛直方向の軸心を中心にし
て、スライドベース13に対して回転自在となってい
る。そして、マスト14は、油圧モータ(図示略)によ
って駆動されて、スライドベース13に対して回転する
ことができる。マスト14に対してチャック15が上下
動自在となっている。即ち、マスト14の前端部には、
上下に延在するガイドレール19が設けられており、こ
のガイドレール19に昇降体20が上下に摺動自在に係
合している。マスト14の前方には、昇降体20を上下
に移動させて駆動する上下油圧シリンダ21が設けられ
ている。また、昇降体20の前部にチャック15が設け
られている。このような構成で、上下油圧シリンダ21
が昇降体20を駆動して、昇降体20はチャック15と
ともに上下動することができる。
【0016】チャック15は、杭2を掴むものであり、
チャック用油圧シリンダ(図示略)により駆動されて、
杭2を掴む動作及び杭2を放す動作を行う。
【0017】さらに、杭圧入装置10とは別体として、
油圧ポンプやエンジン等を備え、油圧を発生して、杭圧
入装置10の各部に作動油を送り、杭圧入装置10を駆
動する図示しない油圧ユニットが設けられている。この
油圧ユニットからの油は、図1に示す油圧カプラ50を
介して杭圧入装置10内に送りこまれ、前述のクランプ
用油圧シリンダ、スライド用油圧シリンダ、油圧モー
タ、上下油圧シリンダ21、チャック用油圧シリンダを
駆動する。本実施の形態では、図1は側面図であるので
油圧カプラ50は1組のみ示しているが、紙面奥側にさ
らに別の1組の油圧カプラ50が設けられている。ただ
し、油圧カプラ50は1組でも構わない。
【0018】油圧カプラ50は、図1、図3及び図4に
示すように、マスト14内部の取付部25に取り付けら
れているメス管であるアウター(第1の部材)51と、
前記油圧ユニット内の油送管に対してホースなどを介し
て接続されているオス管のインナー(第2の部材)55
とから構成される。アウター51の外側には幅広の環状
に形成され、図3における左右方向に摺動可能な摺動環
52が取り付けられている。摺動環52の内側のアウタ
ー内管53には、図示しないが、周方向に沿って管を貫
通する貫通穴が複数個形成され、各穴の外側から玉が落
ち込むようにして配置されている。これらの玉は貫通穴
より大きく、通り抜けてしまうことはない。
【0019】そして、アウター51とインナー55が接
続されているとき、摺動環52が玉を隠すような位置に
あって、摺動環52の内周面によって玉が内側に押さ
れ、これら玉によってインナー55が抜けないように係
止される。また、接続を解除するときは、摺動環52を
手等で操作して図3の左方向に下げると、玉がフリーに
なり、インナー55を抜くことが可能となる。摺動環5
2は左方向に下げると、所定の位置で係止され、再度イ
ンナー55をアウター55に挿入したときに、摺動環5
2の係止は外れて玉を被う位置に戻って、両者が接続さ
れるように構成されている。なお、図3及び図4は、便
宜的に摺動環52が玉を被う位置で固定して示してい
る。
【0020】油圧カプラ50の接続あるいは接続の解除
は、前述のようにアウター51に対してインナー55を
挿抜することで可能となるが、本実施の形態では、図2
〜図4に示すように、油圧カプラ50の接続及び接続の
解除のために脱着装置30が用いられる。図2には、図
1の杭圧入装置10に設けられている脱着装置30の構
成を示した。脱着装置30は、ブラケット31、屈曲リ
ンク部材34、インナーセット部材40等から構成され
る。
【0021】ブラケット(装置固定部)31は、前記取
付部25の壁面に固定されており、土台板31dと、こ
の土台板31dの両側面に固定され、先端に軸穴を有す
る側板31a、31cと、側板31a、31cの双方に
対してほぼ等間隔離れて土台板31d上に固定され先端
に軸穴を有する中板31bとからなる。側板31aと中
板31b間、中板31bと側板31c間それぞれの上方
に、2組の油圧カプラ50のアウター51部分が位置し
ている。
【0022】側板31a、31c、中板31bの軸穴に
は、軸(軸部材)32が回転自在に取り付けられてい
る。側板31aの外面には、中央部分で屈曲している屈
曲リンク部材34が設けられている。屈曲部34aに対
して前記軸32が固定されて、これにより屈曲リンク部
材34は軸32と共に回動する。また、屈曲部34aに
は突出ピン34cが設けられている。一方、側板31a
の屈曲リンク部材34の近傍にはストッパピン31eが
固定され、突出ピン34cがストッパピン31eに当接
することで、屈曲リンク部材34が停止され時計方向の
回転位置が規制されるようになっている。
【0023】屈曲リンク部材34は、屈曲部34aを挟
んで、先端部34bとパイプ接続腕34dに分かれてい
る。パイプ接続腕34dには、短い丸棒38が固定され
ている。この丸棒38の先端に、パイプ39を差し込む
ことで、てこの原理により小さい力で大きなトルクを屈
曲リンク部材34にかけることができる。また、屈曲リ
ンク部材34の先端部34bの内側には、図2で示すよ
うに、断面L字型に形成され上部にピン穴33aが形成
されているピン取付片33が固定されている。ピン穴3
3aとリンク部材34との間に、後述の係合凹部42a
に係合される図示しない係合ピンが固定されている。
【0024】中板31bを挟むように、かつ、軸32に
挿通された状態で2枚のピン取付板36a,36aが固
定され、これらピン取付板36a,36aにより第1従
動リンク部材36が構成される。各ピン取付板36の上
部にはピン穴36aが形成され、ピン穴36a、36a
に、係合凹部42aに係合される図示しない係合ピンが
固定されている。側板31cの外面には、ピン取付板3
6a同様の形状を有し、上部にピン穴37aを有する第
2従動リンク部材37が軸32に対して固定されてい
る。第2従動リンク部材37の内側には、前記ピン取付
片33同様であってピン穴を有するピン取付片35が固
定され、ピン取付片35と第2従動リンク部材37との
間に係合凹部42aに係合される図示しない係合ピンが
固定されている。第1従動リンク部材36と第2従動リ
ンク部材37は、軸32が回転すると、それに連れて回
動するようになっている。屈曲リンク部材34、第1従
動リンク部材36、及び第2従動リンク部材37が本発
明の回動部材である。また、軸32、屈曲リンク部材3
4、第1従動リンク部材36、及び第2従動リンク部材
37により、ブランケット31に対してインナーセット
部材40が接離するよう駆動されるので、これらによっ
て本発明の駆動手段が構成される。なお、油圧カプラ5
0が1組であれば、ブラケット31はアウター51の1
本分の幅でよく、その場合、側板31cや、第2従動リ
ンク部材37は不要になる。
【0025】係合部材であるインナーセット部材40
は、前後から見て略コ字状に形成されている。中央に
は、前記インナー55の外周に沿って嵌めることができ
るように円弧状に切り込まれた円弧部41が形成されて
いる。インナー55は、図3に示すように、部分的に細
い細径部56を有し、ここに円弧部41がセットされる
ようになっている。さらに、インナーセット部材40
は、互いに対向する略三角形状の三角板42、42を有
する。三角板42、42の下端部には、屈曲リンク部材
34、第1従動リンク部材36、及び第2従動リンク部
材37に固定された前記係合ピンに係合可能な係合凹部
42a、42aが形成されている。各三角板42におけ
る係合凹部42aの反対側には、ひも等を通すための通
し部42bが形成されている。
【0026】次に、図3及び図4に基づいて、脱着装置
30の屈曲リンク部材34と第1従動リンク部材36と
によって、油圧カプラ50の接続あるいは接続の解除を
行なう時の動作を説明する。図3(a)では、アウター
51の開口に、インナー55の先端が接近した、接続前
の状態を示す。このとき、屈曲リンク部材34は、スト
ッパピン31eに突出ピン34cが当接した初期位置に
ある。また、インナー55に対する所定位置を「P」とし
て仮想線で示した。以後、このP位置を基準としてイン
ナー55の移動量を示す。
【0027】図3(a)で示すように、接続動作の前
に、インナーセット部材40の円弧部41をインナー5
5の細径部56に被せるようにしてセットする。一方、
丸棒38にパイプ39を嵌め込む。係合凹部42aは、
屈曲リンク部材34の先端部34bの真上にあって、屈
曲リンク部材34に固定されている係合ピンと係合して
いない。なお、図3(a)では見えていない第1従動リ
ンク部材36に固定されている係合ピンも係合凹部42
aの真下にあって係合していない。
【0028】図3(a)の状態で、パイプ39を図3
(b)のように上方向に手などで動作させる。これによ
り、屈曲リンク部材34が、軸32とともに反時計方向
に回動する。この回動により、先端部34bに固定され
ている前記係合ピンが係合凹部42aに係合する。この
とき、図示されていない第1従動リンク部材36も反時
計方向に回動し、これに固定されている係合ピンも他方
の係合凹部42aに係合する。さらに屈曲リンク部材3
4が回動すると、2つの係合ピンそれぞれによって係合
凹部42a内側が押されて、インナーセット部材40が
水平に左方向に移動し、円弧部41によって細径部56
の左側に形成されているリング状の面57が押されて、
インナー55も距離x1分前進する。なお、前記2つの
係合ピンは前進するだけでなくわずかに上方向に向かう
が、その上方向への移動分については、係合凹部42a
内で吸収し、インナー55には伝わらない。
【0029】さらに、パイプ39を介して屈曲リンク部
材34が反時計方向に回動すると、図4(a)のように
距離x2分移動し、最終的に図4(b)のように距離x
3分前進し、インナー55の先端部分がアウター51に
挿入され、両者は接続される。接続作業を終えれば、イ
ンナーセット部材40やパイプ39は取り外してもよ
い。接続の解除時には、前述のように摺動環52を左方
に外しておき、屈曲リンク部材34、インナーセット部
材40、パイプ39などを図4(b)の状態とし、パイ
プ39を下方に下げて、屈曲リンク部材34及び第1従
動リンク部材36を時計方向に回動させて、インナー5
5を右方に移動させ、アウター51から外す。
【0030】第1従動リンク部材36と第2従動リンク
部材37とによりこれらの間にある油圧カプラ50の接
続及び接続の解除を行う際には、インナーセット部材4
0をその油圧カプラ50にセットする。そして、前述同
様に屈曲リンク部材34を駆動し、第1従動リンク部材
36と第2従動リンク部材37それぞれに固定されてい
る2つの係合ピンを係合凹部42aに係合させ、接続あ
るいは接続を解除する。
【0031】以上の脱着装置30及びこれを備える杭圧
入装置10によれば、パイプ39によって、屈曲リンク
部材34を反時計方向に回動させると、インナーセット
部材40を介して、インナー55がアウター51に接続
する方向に移動し、逆方向に回動させればインナー55
がアウター51から離間するように移動する。つまり、
パイプ39を使っていわゆる「てこの原理」により小さな
力で回転運動を直線的な往復運動に転換し、アウター5
1とインナー55との接続及び接続の解除を行なうこと
ができる。従って、少しの力で容易に部材同士の脱着作
業が可能となり、力が小さければ反動も小さく安全性も
高い。また、弱い力でよいので作業に要する作業員の数
も少なくて済む上に、シリンダやモータなどの駆動源も
入らず、てこの原理という単純な構造であることから、
コストを低減できる。また、てこの原理で素早く動作さ
せることができるので、短時間で作業できる。
【0032】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず適宜変更可能である。例えば、上記実施の形態では、
第1の部材として油圧カプラのアウター、第2の部材と
してインナーとしたが、逆でもよい。つまり、アウター
に係合部材を取り付け移動させてもよい。また、上記実
施の形態では、本発明では第1の部材及び第2の部材の
いずれも可動のホースの先端の接続部分などであっても
よい。さらに、油圧カプラやホースなどの管状の部材同
士だけでなく、一方のみが管状であったり、いずれも管
状でなくてもよい。要するに本発明は、一方に対して他
方を引き寄せて接続したり、引き離して接続を解除する
ように構成されている1組の部材に対して、適用するこ
とができる。
【0033】脱着装置30では、インナーセット部材4
0を、ブラケット31や屈曲リンク部材34などの回転
駆動系と全く別体で構成したが、回転駆動系に常に連結
しているように構成してもよい。
【0034】軸32に回転力を伝達する機構は上記実施
の形態に限定されない。例えば、屈曲リンク部材34に
ついても、第2従動リンク部材37と同様の形状に形成
し、その外側面に軸32に固定した状態で六角形のナッ
トや六角形の凹みを有するボルトなどを固定する。そし
て、接続あるいは接続解除の作業時には、ナットであれ
ばソケットレンチやメガネレンチなどを嵌め、六角形の
凹みを有するボルトであれば六角レンチなどを嵌めて、
前記パイプ39同様に上下に操作すればよい。逆に屈曲
リンク部材のパイプ接続腕34dをさらに長く形成し、
パイプ接続腕34dそのものを掴んで屈曲リンク部材3
4を直接回動させてもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、駆動手
段を利用し、第1取付部材と第2取付部材を介して、第
1の部材と第2の部材のうちの一方を他方に接離させる
ことができることから、第1の部材と第2に部材の接続
及び接続の解除が容易になる。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、棒状の部
材などを使って、軸部材を介し、または直接回動部材を
所定方向に回動させると、第2の部材が前記係合部材を
介して第1の部材に接続するように移動し、逆方向に回
動させれば、第2の部材が前記係合部材を介して第1の
部材から離間するように移動する。このように回動部材
または軸部材のいずれかを棒状の部材によって回動すれ
ば、いわゆる「てこの原理」により小さな力で回転運動を
直線的な往復運動に転換して、第1の部材と第2の部材
とを接離し、接続及び接続の解除が可能となる。従っ
て、少しの力で容易に部材同士の脱着作業が可能とな
り、力が小さければ反動も小さく安全性も高い。また、
弱い力でよいので作業に要する作業員の数も少なくて済
む上に、シリンダなどの駆動源も入らず、てこの原理と
いう単純な構造であることから、コストを低減できる。
また、てこの原理で素早く動作させることができるの
で、短時間で作業できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の杭圧入装置の一例を示す側面図であ
る。
【図2】杭圧入装置に設けられる脱着装置の全体を示す
斜視図である。
【図3】(a)、(b)は脱着装置の動作を順に示す側
面図である。
【図4】(a)、(b)は、図3の続きの脱着装置の動
作を順に示す側面図である。
【符号の説明】
10 杭圧入装置 30 脱着装置 31 ブラケット(第1取付部材、装置固定部) 32 軸(軸部材) 34 屈曲リンク部材(回動部材) 36 第1従動リンク部材(回動部材) 37 第2従動リンク部材(回動部材) 40 インナーセット部材(第2取付部材、係合部
材) 42a、42a 係合凹部 50 油圧カプラ 51 アウター(第1の部材) 55 インナー(第2の部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D050 EE13 3J022 EA01 EA34 EC17 EC22 FB07 FB12 FB15 FB22 GA18 GB29 3J106 AA01 AB01 BA02 BB01 BC04 BD02 BE01 BE30 CA08 EA03 EB05 EB07 EC02 ED23 ED32 EE13 EF07 EF15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の部材と第2の部材とを、接続させ、
    かつ、その接続を解除するための脱着装置であって、 前記第1の部材に取り付けられている第1取付部材と、 前記第2の部材に取り付けられている第2取付部材と、 前記第1取付部材と前記第2取付部材のうちの一方を他
    方に対して接離させる駆動手段とを備えることを特徴と
    する脱着装置。
  2. 【請求項2】第1の部材と第2の部材とを、接続させ、
    かつ、その接続を解除するための脱着装置であって、 前記第1の部材に直接または間接的に取り付けられてい
    る装置固定部と、 前記装置固定部に取り付けられている軸部材と、 前記軸部材に軸支され、軸部材と共に回動可能な回動部
    材と、 前記第2の部材に取り付けられ、前記回動部材と係合可
    能な係合部材とを備え、 前記回動部材は、所定方向に回動することで前記係合部
    材を介して第2の部材を第1の部材に接続するように移
    動させ、前記所定方向とは逆方向に回動することで前記
    係合部材を介して第2の部材を第1の部材から離間する
    ように移動させることを特徴とする脱着装置。
  3. 【請求項3】係合部材と回動部材は係脱自在であること
    を特徴とする請求項2に記載の脱着装置。
  4. 【請求項4】オス管及びメス管からなる油圧カプラを備
    え、油圧を利用しながら既設の杭から反力をとって杭の
    圧入を行う杭圧入装置において、 オス管及びメス管のうち一方を第1の部材とし他方を第
    2の部材として、両者の接続及び接続の解除のために請
    求項1〜3のいずれかに記載の脱着装置が設けられてい
    ることを特徴とする杭圧入装置。
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