JP2017015177A - 杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置及びその脱着方法 - Google Patents

杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置及びその脱着方法 Download PDF

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秀樹 安岡
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Abstract

【課題】リンク機構を選択的に装備・使用することによって、作業効率の低下を来さない杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置及びその脱着方法を提供する。【解決手段】油圧ユニットから杭圧入引抜機に油圧を供給するための油圧カプラを構成する第1継手と第2継手を脱着するための脱着装置であって、第1継手に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着するとともに固定軸を突設した第1支持体と、第2継手に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着するとともに移動軸を突設した第2支持体と、移動軸及び移動軸から一定距離離間したリンク軸を軸支するリンクと、リンク軸に軸支して固定軸を着脱可能に連結するアームとからなり、リンク軸を支点としてリンクを回動させることによって、固定軸と移動軸を近接離間させて、第1継手と第2継手を脱着するとともに、油圧カプラ及び杭圧入引抜機の双方から独立している杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼矢板や鋼管杭等の各種杭を圧入・引抜するための静荷重型の杭圧入引抜機に、油圧ユニットから動力源としての油圧を供給する油圧ホースや油圧配管等の供給手段を杭圧入引抜機に接続するための油圧カプラの脱着装置及びその脱着方法に関する。
従来より、種々の構成の油圧カプラが提供されているが、その基本的構成は雌継手と雄継手を脱着自在に接続する構成である。油圧カプラを接続するには、雄継手を雌継手に挿入して押圧する必要があり、又取り外すには雄継手を雌継手から引き抜く必要があり、これらの油圧カプラの脱着操作は、いずれも人力によって行われている。
油圧カプラの脱着操作は負荷が大きく、作業員に負担を強いる作業となっている。そのため、脱着時の負荷を軽減する手段として、リンク機構が採用されており、予めリンク機構を油圧カプラに組み込んだり(特許文献1,2)、油圧の供給を受ける杭圧入引抜機本体にリンク機構やガイド部材を付設する手段が提供されている(特許文献3)。
実開昭57−153876号公報 特開平04−300493号公報 特開2003−301983号公報
確かに、油圧カプラの脱着操作を人力で行うためには、リンク機構による負荷の軽減装置が有効である。しかしながら、静荷重型の杭圧入引抜機では、油圧カプラを接続するためのスペースが狭隘であるとともに、油圧カプラの接続方向が限定されているため、リンク機構を予め油圧カプラや杭圧入引抜機本体に組み込むことによって、かえって油圧カプラの脱着作業に支障を来したり、作業効率が悪くなるという新たな問題が生じている。
本発明者らは、実際の油圧カプラの脱着作業の現場を悉に検証した結果、次のような知見を得た。
(1)即ち、油圧カプラに接続した杭圧入引抜機や油圧ホースに残圧が発生している場合のように一定の作業条件の下では、人力のみでは油圧カプラを脱着することが困難なケースがあり、その場合には負荷軽減のためのリンク機構の存在が必要であること。
(2)油圧カプラの脱着作業の全てにおいてリンク機構による補助を必要としているわけではなく、人力のみで容易に脱着できるケースも存在し、その場合には、リンク機構を必要としないこと。
(3)リンク機構は油圧カプラの脱着時のみに必要とするものであり、油圧カプラを接続した後、或いは取り外した後は無用の長物であって、かえってリンク機構の存在が作業の支障となること。
そこで、本発明は脱着装置としてのリンク機構の有用性を活かすとともに、リンク機構を必要としない場合にはリンク機構の存在が作業効率の低下を来すという新たな問題点を解決するために、常時はリンク機構を油圧カプラや杭圧入引抜機に装備することなく、リンク機構を必要とする場合にのみ、特別の工具を使用することなく、簡単にリンク機構を装備することが可能であって、リンク機構を選択的に装備・使用することによって油圧カプラの脱着時の負荷を軽減することを課題とし、この課題を解決することができる杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置及びその脱着方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、油圧ユニットから杭圧入引抜機に油圧を供給するための油圧カプラを構成する第1継手と第2継手を脱着するための脱着装置であって、第1継手に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着するとともに固定軸を突設した第1支持体と、第2継手に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着するとともに移動軸を突設した第2支持体と、移動軸及び移動軸から一定距離離間したリンク軸を軸支するリンクと、リンク軸に軸支して固定軸を着脱可能に連結するアームとからなり、リンク軸を支点としてリンクを回動させることによって、固定軸と移動軸を近接離間させて、第1継手と第2継手を脱着するとともに、油圧カプラ及び杭圧入引抜機の双方から独立している杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置を基本として提供する。
そして、リンクは、リンク軸を軸架して一定距離離間した左右一対のリンク板からなり、左右一対のリンク板の上端部をリンク梁材で連結し、アームは、リンク軸の両端部に軸支した左右一対のアームから構成するとともに、反リンク軸方向のリンクの端部に長孔を穿設し、該長孔に移動軸を遊嵌させる。
また、第1支持体は、一端が開口した第1枠体と、開口部を有して第1枠体内に固着した第1装着板と、第1枠体の対向する側面に突設した一対の固定軸からなり、第1装着板を第1継手の所定箇所に装着する構成であり、第2支持体は、一端が開口した第2枠体と、開口部を有して第2枠体内に固着した第2装着板と、第2枠体の対向する側面に突設した一対の移動軸からなり、第2装着板を第2継手の所定箇所に装着する構成である。
更に、リンク軸方向におけるリンクの端部に、リンク軸を支点としてリンクを回動させる操作杆を連結し、アームは、直線部と傾斜部とからなり、傾斜部の先端に固定軸に着脱自在に連結する切欠部を形成した。
上記した杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置を使用して、油圧カプラに前記脱着装置を装着して、リンク軸を支点としてリンクを回動させて、固定軸と移動軸を近接離間させることによって、第1継手と第2継手を脱着する杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着方法を提供する。そして、油圧カプラの第1継手に第1支持体を、第2継手に第2支持体を着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着するとともに、アームを固定軸に連結し、リンク軸を支点としてリンクを回動させることによって、固定軸と移動軸を近接離間させて、第1継手と第2継手を脱着する。
また、油圧カプラの第1継手と第2継手の手動での脱着が困難な場合に、油圧カプラの脱着装置を使用することとし、油圧カプラの第1継手と第2継手の手動での脱着が困難な原因は、油圧カプラに残圧が発生している場合であり、油圧カプラの脱着後は、脱着装置を油圧カプラから取り外すようにする。
本発明にかかる杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置及びその脱着方法によれば、杭圧入引抜機に対する油圧カプラの脱着作業において、リンク機構を具備した脱着装置を常設するのではなく、必要な場合にのみ選択的に使用することができる。即ち、人力にて油圧カプラの脱着が可能であって、リンク機構による補助を必要としない場合や、脱着作業終了後は、脱着装置を油圧カプラや杭圧入引抜機から取り外しておくことができるため、脱着装置の存在によって、作業スペースが占領されたり、作業の障害となることがなく、杭圧入引抜作業の作業効率を高めることができる。
一方、油圧ホース等の油圧の供給手段に残圧が発生した場合等の人力での油圧カプラの脱着作業が困難な場合には、特別の工具を必要とすることなく、人力にて脱着装置を油圧カプラに装着することができ、リンク機構による補助を利用して、油圧カプラの脱着時の負荷を軽減することができる。そのため、脱着装置としてのリンク機構の有用性を活かすとともに、リンク機構を必要としない場合にはリンク機構の存在による作業効率の低下という新たな問題点を解決することが可能である。
本発明にかかる油圧カプラの脱着装置の全体斜視図。 第1支持体の斜視図。 第1支持体の(a)正面図,(b)平面図,(c)中央縦断面図。 第2支持体の斜視図。 第2支持体の(a)正面図,(b)平面図,(c)中央縦断面図。 リンクとアームを連結した斜視図。 油圧カプラの取り外し手順を示す説明図。 油圧カプラの取り外し手順を示す説明図。 図8の平面図。 油圧カプラの取り外し手順を示す説明図。 油圧カプラの接続手順を示す説明図。 油圧カプラの接続手順を示す説明図。 油圧カプラの接続手順を示す説明図。 油圧カプラの脱着装置の使用状態の他例を示す側面図。 油圧カプラの部分断面図。 油圧カプラの部分断面図。 杭圧入引抜機の側面図。
以下図面に基づいて本発明にかかる杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置及びその脱着方法の実施形態を説明する。先ず、本発明を適用して脱着する油圧カプラの構成を図15,図16に基づいて説明する。なお、油圧カプラは、第1継手と第2継手を脱着自在に接続する構成を有していれば、その構成に限定はなく、本発明は種々の構成の油圧カプラに適用可能である。なお、本実施形態では、第1継手を雌継手として、第2継手を雄継手としたが、第1継手を雄継手とし、第2継手を雌継手としてもよい。
図に示す油圧カプラ60は、鋼矢板や鋼管杭等の各種杭を圧入・引抜するための公知の静荷重型の杭圧入引抜機に、動力源としての油圧を油圧ユニットから供給する油圧ホース等の供給手段を杭圧入引抜機に接続するものである。油圧カプラ60は、雌継手としての第1継手61と、雄継手としての第2継手62を脱着自在に連結する構成である。雌継手である第1継手61は中空管状に形成され、その一端部には中心方向に向けて縮径するテーパ状の貫通孔65が周方向に複数穿設され、貫通孔65には外側からボール66が落とし込まれている。ボール66の直径はテーパ状の貫通孔65の外面側の大径部の直径より小さく、かつ、内面側の小径部の直径より大きいため、ボール66は貫通孔65の小径部より第1継手61の中心方向に突出可能ではあるが、貫通孔65から中心方向に抜け落ちることはない。
また、第1継手61の一端部の内面には軸方向に摺動可能な摺動環63がコイルスプリング等の弾性体64によって貫通孔65の方向に付勢されて配置され、この摺動環63の外面が貫通孔65の小径部を被覆している。67は規制環であり、第1継手61の一端部に巻装されて、ボール66が貫通孔65から外部に抜け落ちることを規制している。そして、常時は弾性体64に付勢された摺動環63が、貫通孔65の小径部を被覆しているため、図15に示すように、ボール66はその下部が摺動環63の外面に支持されて貫通孔65内に位置するとともに、その上部が貫通孔65から外方に突出した位置にある。
雄継手である第2継手62は中空管状に形成されており、一端部が第1継手61の一端部に形成された開口よりも径小に形成されており、第1継手61の一端部に挿通することが可能である。この第2継手62の一端部の外周には、ボール66が適合する円穴68が周方向に穿設されている。そして、第2継手62の一端部を第1継手61に挿入して押圧することによって、第1継手61の摺動環63が第2継手62によって押圧されることにより、軸方向に摺動し、ボール66が貫通孔65から突出して第2継手62の円穴68に侵入することによって、第1継手61と第2継手62を、所定の油圧に耐えて油漏れが生じないように連結している。
本発明にかかる脱着装置50は、上記した構成の油圧カプラ60の第1継手61と第2継手62の脱着に要する力を軽減させて人力で容易に脱着を行うための補助をする治具である。その構成を図1〜図6に基づいて説明する。脱着装置50は、第1支持体10と、第2支持体20と、リンク30と、アーム40を主たる要素として構成されている。その特徴的構成は、脱着する油圧カプラ60及び杭圧入引抜機の双方から独立しており、不使用時は油圧カプラ60にも杭圧入引抜機にも装備されていないことである。即ち、脱着装置50は、不使用時には油圧カプラ60や杭圧入引抜機から完全に取り外されている。以下にその詳細を説明する。
図2は第1支持体10の斜視図、図3は(a)正面図,(b)同平面図,(c)同中央縦断面図である。第1支持体10は、一端が開口したコ字状の第1枠体11と、開口部12aを有して第1枠体11内に固着した第1装着板12と、第1枠体11の対向する側面11a,11bに突設した一対の固定軸13からなる。第1支持体10は、第1装着板12の円弧状の開口部12aを介して、油圧カプラ60の第1継手61又は第1継手61と一体に接続した部材(以下、両者を合わせて第1継手61という)の所定箇所に着脱自在、かつ、第1継手61の軸方向に移動不能に装着する構成を有している。具体的には、第1継手61の所定箇所に第1支持体10を跨座させて、第1継手61の外周における凸部又は凹部等を利用して第1装着板12の開口端部12bを係合させることによって、装着することが可能である。
図4は第2支持体20の斜視図、図5は(a)正面図,(b)同平面図,(c)同中央縦断面図である。第2支持体20は一端が開口した多角形状の第2枠体21と、開口部22aを有して第2枠体21内に固着した第2装着板22と、第2枠体21の対向する側面21a,21bに突設した一対の移動軸23からなる。移動軸23の先端部は、ストッパ23aとして径大に形成されている。第2支持体20は、第2装着板22の円弧状の開口部22aを介して、油圧カプラ60の第2継手62又は第2継手62と一体に接続した部材(以下、両者を合わせて第2継手62という)の所定箇所に着脱自在、かつ、第2継手62の軸方向に移動不能に装着する構成を有している。具体的には、第2継手62の所定箇所に第2支持体20を跨座させて、第2継手62の外周における凸部又は凹部に第2装着板22の開口端部22bを係合させることによって、装着することが可能である。
図6はリンク30とアーム40を連結した斜視図である。リンク30は、リンク軸31を軸架して一定距離離間した左右一対のリンク板32からなり、その上端部をリンク梁材33で連結した構成を有している。リンク軸31の反対方向のリンク板32の端部には、それぞれ長孔34が穿設されており、この長孔34に第2支持体20の移動軸23を遊嵌させて、図1に示すようにリンク30のリンク軸31から一定距離離間した箇所に移動軸23を軸支する。リンク梁材33の中間部には、リンク軸31を支点としてリンク30を回動操作するための操作杆35を、リンク梁材33と直交する方向に突設している。
アーム40は、リンク板32の外方で、リンク軸31の両端部に軸支した左右一対の所定長さのアーム板41からなり、リンク軸31側の端部をアーム梁材42で連結した構成を有している。アーム板41は直線部41aと傾斜部41bとからなり、傾斜部41bの先端に、第1支持体10の固定軸13に着脱自在に係合する切欠部43を形成してある。
脱着装置50は図1に示すように、リンク30の長孔34に、第2支持体20の移動軸23を遊嵌させるとともに、アーム40の切欠部43を第1支持体10の固定軸13に係合させて使用する。この状態において、固定軸13が固定された状態であれば、リンク軸31を支点としてリンク30を回動させることにより、固定軸13に対してリンク30に軸支した第2支持体20の移動軸23を近接離間させることができる。
[油圧カプラ60の取り外し方法]
上記構成の脱着装置50を使用して、油圧カプラ60の第1継手61から第2継手62を取り外す方法を図7〜図10に基づいて説明する。先ず、図7に示すように、第1継手61と第2継手62が接続されて連結状態にある油圧カプラ60において、第1支持体10の開口部12aを、雌継手としての第1継手61に連結された継手ニップル69の凸状の鍔部69aに跨座させて第1装着板12を鍔部69aに係合させて、第1支持体10を第1継手61に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着する。なお、第1支持体10は図14に示すように、第1継手61の外周に形成された溝部71に第1装着板12を係合させる等の他の手段によって装着してもよい。
次に、リンク30の長孔34に移動軸23を遊嵌させた第2支持体20の開口部22aを第2継手62の外周に跨座させて、第2装着板22を第2継手62の外周の溝部70に係合させて、第2支持体20を第2継手62に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着する。図7に示すように、第1支持体10が第1継手61に装着され、第2支持体20,リンク30及びアーム40が第2継手62に装着されるとともに、アーム板41の先端がフリーの状態となる。
図7に示す状態から、アーム板41の先端に形成された切欠部43を第1支持体10の固定軸13に係合させることにより、図8,図9に示すように、第1支持体10の固定軸13と第2支持体20の移動軸23がリンク30及びアーム40を介して連結される。なお、36は中空筒状の延長杆であり、操作杆35に脱着自在に装着することによって、油圧カプラ60を脱着する操作力を軽減するものである。
第1継手61から第2継手62を取り外すには、図8,図9に示す状態から、延長杆36を介して操作杆35を矢印Aに示すように反時計方向に回動させることにより、リンク軸31が反時計方向に回動し、移動軸23が固定軸13を支点として、固定軸13の反対方向(図における右方向)に移動することにより、第2継手62が第2継手62に装備されたボール66の固定力に打ち勝って、図10の矢印Cに示すように第2継手62から取り外される。この操作において、脱着装置50は、力点としての延長杆36に掛かる力は、固定軸13を支点として梃子の原理により、作用点としての移動軸23に作用するため、必要とする力が軽減されることとなり、油圧カプラ60や油圧ホース等に残圧が発生しているような場合にあっても人力によって容易に取り外すことができる。そして、第1継手61から第2継手62を取り外して、油圧カプラ60の離脱を完了した後は、脱着装置50を第1継手61及び第2継手62から取り外す。
[油圧カプラ60の接続方法]
上記構成の脱着装置50を使用して、油圧カプラ60の第1継手61に第2継手62を接続する方法を図11〜図13に基づいて説明する。先ず、図11に示すように、第1継手61に第2継手62を臨ませた状態で、第1支持体10の開口部12aを、雌継手としての第1継手61に連結された継手ニップル69の凸状の鍔部69aに跨座させて第1装着板12を鍔部69aに係合させて、第1支持体10を第1継手61に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着する。なお、第1支持体10は図14に示すように、第1継手61の溝部71に第1装着板12を係合させて装着してもよい。
次に、リンク30の長孔34に移動軸23を遊嵌させた第2支持体20の開口部22aを第2継手62の外周に跨座させて、第2装着板22を第2継手62の外周の溝部70に係合させて、第2支持体20を第2継手62に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着する。図11に示すように、第1支持体10が第1継手61に装着され、第2支持体20,リンク30及びアーム40が第2継手62に装着されるとともに、アーム板41の先端がフリーの状態となる。
図11に示す状態から、アーム板41の先端に形成された切欠部43を第1支持体10の固定軸13に係合させることにより、図12に示すように、第1支持体10の固定軸13と第2支持体20の移動軸23がリンク30及びアーム40を介して連結される。なお、36は中空筒状の延長杆であり、操作杆35に脱着自在に装着することによって、油圧カプラ60を脱着する操作力を軽減するものである。
第1継手61に第2継手62を接続するには、図12に示す状態から、延長杆36を介して操作杆35を矢印Bに示すように時計方向に回動させることにより、リンク軸31が時計方向に回動し、移動軸23が固定軸13を支点として、固定軸13の方向(図における左方向)に移動することにより、第2継手62が第1継手61に装備された弾性体64に打ち勝って摺動環63を押圧し、第1継手61のボール66が貫通孔65から突出して第2継手62の円穴68に侵入することによって、第1継手61と第2継手62を、所定の油圧に耐えて油漏れが生じないように連結する。この操作において、脱着装置50は、力点としての延長杆36に掛かる力は、固定軸13を支点として梃子の原理により、作用点としての移動軸23に作用するため、必要とする力が軽減されることとなり、人力によって容易に接続することができる。そして、油圧カプラ60を接続後は、脱着装置50を第1継手61及び第2継手62から取り外す。
脱着装置50は、鋼矢板や鋼管杭等の各種杭を圧入・引抜するための静荷重型の杭圧入引抜機の油圧カプラ60の脱着に使用するものであり、各種の杭圧入引抜機の構成は公知であるが、その一例を図17に基づいて説明する。図17は、杭として鋼矢板を圧入引抜する杭圧入引抜機80の側面図である。図において、80は杭圧入引抜機であって、81は台座、82はクランプ装置であり、台座81の下部に配設されて、既設の鋼矢板(図示略)をクランプして杭圧入引抜機80を定置するとともに、既設の鋼矢板から反力を得ている。図示例では、3本のクランプ部材82a,82b,82cを台座81の下面に形成されたクランプガイドに沿って幅方向に摺動自在に装備している。
Fは杭圧入引抜機80の進行方向を示す。台座81には杭圧入引抜機80の直進方向Fに沿ってスライドベース83が、圧入する鋼矢板の継手ピッチ以上の距離を摺動自在に配備されている。このスライドベース83上にはターンテーブル84が垂直軸(図示略)を中心として回動自在に配備され、ターンテーブル84上には、その先端に設けた軸受部85に軸支された支持アーム86を介してガイドフレーム87が立設されている。このガイドフレーム87は、一端が支持アーム86に軸支された傾動シリンダ(図示略)の伸縮によって軸受部85の水平軸を中心として傾動可能となっている。
ガイドフレーム87には昇降体88が昇降自在に装着されている。昇降体88の両側には左右一対の鋼矢板圧入引抜シリンダ89が取り付けられていて、この鋼矢板圧入引抜シリンダ89の一端が軸受部85に軸支されており、昇降体88を上下方向に昇降駆動するように構成されている。昇降体88の下方には圧入する鋼矢板をチャックするチャック装置90が回動自在に装備されている。
本発明にかかる杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置及びその脱着方法によれば、杭圧入引抜機に対する油圧カプラの脱着作業において、リンク機構を具備した脱着装置を常設するのではなく、必要な場合にのみ選択的に使用することができる。即ち、人力にて油圧カプラの脱着が可能であって、リンク機構による補助を必要としない場合や、脱着作業終了後は、脱着装置を油圧カプラや杭圧入引抜機から取り外しておくことができるため、脱着装置の存在によって、作業スペースが占領されたり、作業の障害となることがなく、杭圧入引抜作業の作業効率を高めることができる。
一方、油圧ホース等の油圧の供給手段に残圧が発生した場合等の人力での油圧カプラの脱着作業が困難な場合には、特別の工具を必要とすることなく、人力にて脱着装置を油圧カプラに装着することができ、リンク機構による補助を利用して、油圧カプラの脱着時の負荷を軽減することができる。そのため、脱着装置としてのリンク機構の有用性を活かすとともに、リンク機構を必要としない場合にはリンク機構の存在による作業効率の低下という新たな問題点を解決することが可能である。
10…第1支持体
11…第1枠体
11a,11b…側面
12…第1装着板
12a…開口部
12b…開口端部
13…固定軸
20…第2支持体
21…第2枠体
21a,21b…側面
22…第2装着板
22a…開口部
22b…開口端部
23…移動軸
30…リンク
31…リンク軸
32…リンク板
33…リンク梁材
34…長孔
35…操作杆
36…延長杆
40…アーム
41…アーム板
41a…直線部
41b…傾斜部
42…アーム梁材
43…切欠部
50…脱着装置
60…油圧カプラ
61…第1継手
62…第2継手
63…摺動環
64…弾性体
65…貫通孔
66…ボール
67…規制環
68…円穴
69…継手ニップル
69a…鍔部
70,71…溝部
80…杭圧入引抜機

Claims (14)

  1. 油圧ユニットから杭圧入引抜機に油圧を供給するための油圧カプラを構成する第1継手と第2継手を脱着するための脱着装置であって、
    第1継手に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着するとともに固定軸を突設した第1支持体と、第2継手に着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着するとともに移動軸を突設した第2支持体と、移動軸及び移動軸から一定距離離間したリンク軸を軸支するリンクと、リンク軸に軸支して固定軸を着脱可能に連結するアームとからなり、
    リンク軸を支点としてリンクを回動させることによって、固定軸と移動軸を近接離間させて、第1継手と第2継手を脱着するとともに、油圧カプラ及び杭圧入引抜機の双方から独立していることを特徴とする杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  2. リンクは、リンク軸を軸架して一定距離離間した左右一対のリンク板からなる請求項1記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  3. 左右一対のリンク板の上端部をリンク梁材で連結した請求項2記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  4. アームは、リンク軸の両端部に軸支した左右一対のアームからなる請求項1,2又は3記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  5. 反リンク軸方向のリンクの端部に長孔を穿設し、該長孔に移動軸を遊嵌させる請求項1,2,3又は4記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  6. 第1支持体は、一端が開口した第1枠体と、開口部を有して第1枠体内に固着した第1装着板と、第1枠体の対向する側面に突設した一対の固定軸からなり、第1装着板を第1継手の所定箇所に装着する請求項1,2,3,4又は5記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  7. 第2支持体は、一端が開口した第2枠体と、開口部を有して第2枠体内に固着した第2装着板と、第2枠体の対向する側面に突設した一対の移動軸からなり、第2装着板を第2継手の所定箇所に装着する請求項1,2,3,4,5又は6記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  8. リンク軸方向におけるリンクの端部に、リンク軸を支点としてリンクを回動させる操作杆を連結した請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  9. アームは、直線部と傾斜部とからなり、傾斜部の先端に固定軸に着脱自在に連結する切欠部を形成した請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着装置を使用して、油圧カプラに前記脱着装置を装着して、リンク軸を支点としてリンクを回動させて、固定軸と移動軸を近接離間させることによって、第1継手と第2継手を脱着することを特徴とする杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着方法。
  11. 油圧カプラの第1継手に第1支持体を、第2継手に第2支持体を着脱自在、かつ、軸方向に移動不能に装着するとともに、アームを固定軸に連結し、リンク軸を支点としてリンクを回動させることによって、固定軸と移動軸を近接離間させて、第1継手と第2継手を脱着する請求項10記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着方法。
  12. 油圧カプラの第1継手と第2継手の手動での脱着が困難な場合に、油圧カプラの脱着装置を使用する請求項10又は11記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着方法。
  13. 油圧カプラの第1継手と第2継手の手動での脱着が困難な原因として、油圧カプラに残圧が発生している請求項12記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着方法。
  14. 油圧カプラの脱着後は、脱着装置を油圧カプラから取り外す請求項10,11,12又は13記載の杭圧入引抜機における油圧カプラの脱着方法。
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