JP2003301664A - 自動貸金庫システム - Google Patents

自動貸金庫システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動貸金庫システムにおいて、使用者(顧客)
の待ち時間を少なくした融通の効く制御方法を提供す
る。 【手段】自動貸金庫システムは、操作ブースの扉の開閉
を検知する扉センサーを備えている。室外リーダに顧客
がカードを通した後、所定時間以内に扉センサーで扉の
を開き動を検知したらスタッカクレーンが作動し、所定
時間内に扉センサーが扉の開き動を検知しない場合はス
タッカクレーンは作動せず、プログラムはリセットされ
る。先の使用者が操作ブースから退室して扉の開閉を扉
センサーで検知したら、スタッカクレーンによって金庫
ボックスを戻し作動中であっても、後の顧客は操作ブー
スに入室できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動貸金庫システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動貸金庫システムの1つとして、1つ
の格納庫に1つの操作ブースとをセットにしたユニット
タイプ(コンパクトタイプ)のものがある。このユニッ
トタイプの貸金庫システムでは、操作ブースには電気錠
付きの扉を設けており、扉の外に設けた室外リーダにカ
ードを通すと本人確認が行われて、操作ブースに入室で
きるようになっている。
【0003】また、操作ブースの内部には、室内リーダ
やディスプレイ兼用の操作パネル(タッチパネル)など
が配置されており、室内リーダに再度カードを通してか
ら、操作パネルに暗唱番号を入力するなど所定の操作を
行うと、その顧客が借りている金庫ボックスが操作ブー
スのテーブルに現れるようになっている。
【0004】金庫ボックスへの物品の出し入れを終えた
ら、当該金庫ボックスの蓋を閉じて施錠し、次いで返却
ボタンを押すと、金庫ボックスはテーブルの内部に自動
的に隠れて、搬送機構によって格納庫の所定の場所に返
却される。
【0005】従来は、室外リーダでのカードの読み取り
に始まって、操作ブース内での金庫ボックスの使用、金
庫ボックスの元の格納場所への返却、操作ブースからの
顧客の退室による電気錠の施錠という一連の流れが1つ
のサイクルになっており、顧客ごとにこのサイクルを繰
り返していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したサイクルにお
いて、顧客の操作と搬送手段の動きとが複合している
が、両者にはもともと依存性は存在せず、顧客は自らの
意思によって行動する一方、搬送装置は与えられたプロ
グラムに従って作動される。
【0007】このため、例えば、使用された金庫ボック
スが搬送手段によって元の格納場所に返却途中である
が、顧客は素早く操作ブースから退室していることがあ
る。
【0008】この場合、自動貸金庫システムは退室した
顧客のためのプログラムによってまだ支配されているた
め、操作ブースに人がいないにもかかわらず、室外リー
ダはリセット前の状態となっていて次の顧客のカードを
読み取ることはできない。このため、操作ブースの前で
待っている次の顧客は、操作ブース内は無人であるのに
どうして使用できないのかと、不愉快な思いをすること
になる。つまり、融通が効かないのである。
【0009】また、顧客にできるだけ迅速に金庫ボック
スを届けるためには、室外リーダによるカードの読み取
りと同時に搬送手段を作動させることが得策であると言
えるが、顧客は室外リーダにカードを通しても何らかの
理由で操作ブースに入室せずに帰ってしまうことがあ
り、この場合、使用中止と判断してプログラムがリセッ
トされるにはある程度の待機時間が必要となるため、操
作ブースの外で待っている顧客がいるとまたまた不愉快
な思いをすることになる。
【0010】本発明は、このような現状を解決すること
を課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記したような問題は、
自動貸金庫システムの運用プログラムが顧客の行動に的
確に対応できていないことに起因している。そこで本願
発明者は、何らかの手段によって顧客の行動を把握して
信号として検知し、この信号に基づいてプログラムの修
正を行えば良いと考えた。そして、本願発明者は、扉の
開閉という顧客の行動に着目して、本願発明を完成させ
るに至った。
【0012】請求項1の発明は、多数の金庫ボックスを
格納できる格納庫と、顧客(利用者)が金庫ボックスへ
の物品の出し入れを行うドア付きの操作ブースと、格納
庫と操作ブースとの間に金庫ボックスを搬送する搬送手
段と、前記扉の開閉を検知する扉センサーと、顧客ごと
に発行されているカードの記録内容を操作ブースの外側
において読み取る室外リーダと、使用プログラムがイン
プットされているコンピュータを有する制御手段とを備
えている。
【0013】そして、室外リーダでカードを読み取ると
使用プログラムの実行が開始され、扉センサーが扉の開
閉を検知又は非検知するとこれを契機として何らかの中
間的判断が成されるように、室外リーダとセンサーとを
制御手段に組み込んでいる。
【0014】請求項2の発明は請求項1の発明をより具
体化したもので、この発明は、1つの格納庫に1つの操
作ブースがセットになっているユニットタイプの自動貸
金庫システムにおいて、前記室外リーダによるカードの
読み取りがあってから所定時間内に扉センサーが扉の開
き動を検知したら、前記搬送装置の作動が開始されるよ
うに制御している。
【0015】請求項3の発明もユニットタイプの自動貸
金庫システムに適用したもので、請求項1又は請求項2
において、顧客が金庫ボックスを使用してから返却ボタ
ンを押した後に扉センサーが扉の開き動を検知したら、
搬送装置が作動中であっても室外リーダで次の顧客のカ
ードの読み取りが許容されるように制御される点に特徴
を有する。
【0016】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によると、顧客の
行動である操作ブースへの入退室の事実又は入退室して
いないという事実を扉センサーで検知(認識)し、その
検知信号又は不検知信号に基づいてプログラムを適切に
修正することができる。すなわち、自動貸金庫システム
について、融通の効いた制御を実現することができる。
【0017】例えば請求項2に記載したように制御する
と、先の顧客が操作ブースから退室したら室外リーダで
次の顧客のカードを読み取ることにより、次の顧客は操
作ブースに入室できるため、操作ブースの外で待たされ
ることによる不快感を覚えることはなく、満足度を向上
させることができる。
【0018】また、請求項3の発明によると、顧客が操
作ブースに入室した場合だけ搬送手段が作動するため、
顧客が操作ブースに入室せずに帰ってしまうことによっ
て次の顧客が無駄に待たされるという事態をなくして、
これまた顧客満足度を向上させることができるのであ
る。
【0019】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0020】(1).ハードの概要 まず、図1〜図3に基づいてハードの概要を説明する。
図1は全体の外観斜視図、図2は一部破断斜視図、図3
は(A)(B)とも操作ブースの内部の概略斜視図であ
る。
【0021】自動貸金庫システムは、防盗壁で囲われた
格納庫1とこれに一体に接続した操作ブース2とを備え
ている。格納庫1には、多数の金庫ボックス3を縦横に
整列して格納できる2つの棚装置4が相対向して配置さ
れており、両棚装置4の間は、搬送機構の一部を構成す
るスタッカクレーン(図示せず)が配置されている。
【0022】操作ブース2は扉5を備えており、扉5の
表面には室外リーダ6を設けている(室外リーダ6は操
作ブース2の外壁に設けても良い)。また、扉5は電気
錠(図示せず)で解施錠される。また、操作ブース2に
は、扉5の開閉を検知するため(より正確には、扉5の
開閉検知を通じて顧客の入退室の有無を判断するた
め)、リミットスイッチ方式等の扉センサー(図示せ
ず)を設けている。
【0023】扉センサーとしては、実際に扉5の開閉動
を検知することには限らず、ハンドル5aの動きを検知
することで代替しても良い。また、扉5の開き動はハン
ドル(或いはノブ)5aの動きで代替検知し、扉5の閉
じ動は電気錠における電磁ソレノイドの通電によって代
替することも可能である。顧客の入退室検知センサーと
して、扉センサーに代えて、操作ブース2の内部に熱線
関知方式等の人関知センサーを設けることも可能であ
る。
【0024】操作ブース2の内部には、上面と前面を囲
われた操作テーブル6が配置されており、テーブル7に
は、水平移動式のシャッター8で開閉される操作口9を
設けている。金庫ボックス3は、前記したスタッカクレ
ーンとコンベヤ手段とリフト手段とよりなる搬送手段に
より、棚装置3とシャッター8の下方の部位との間に搬
送される。
【0025】金庫ボックス2がシャッター8の真下まで
搬送されている状態でシャッター8が自動的に開くと、
金庫ボックス3を使用できる。金庫ボックス3は錠付き
の蓋10を設けており、蓋9を空けて物品の出し入れを
行う。
【0026】操作ブース2の内部には、室内リーダ11
と、テンキー等のタッチキー類を備えたディスプレイ1
2とを設けている。図示していないが、自動貸金庫シス
テムは制御のためのコンピュータを備えている。このコ
ンピュータは自動貸金庫システムに組み込まれていても
良いし、自動貸金庫システムとは別の場所(例えば銀行
の集中管理室)に設置されていて、自動貸金庫システム
と通信回線等によって結ばれていても良い。
【0027】(2).第1実施形態 次に、図4のフローチャートに基づいて第1実施形態を
説明する。
【0028】プログラムの開始要件として、顧客はまず
室外リーダ6にカードを通す。するとプログラムが開始
され、カードの記録内容と制御手段を構成するコンピュ
ータに記録されている記録とが照合されて正規の契約者
であるか否かが判断され、正規の契約者である場合は電
気錠が解錠される。
【0029】扉5を開けると扉センサーによってこれを
検知し、すると、スタッカクレーンに駆動開始信号が送
られて、スタッカクレーンは金庫ボックス3の取り出し
を開始する。このように顧客が必ず使用する状態でスタ
ッカクレーンが作動するため、顧客が操作ブース2に入
室せずに帰ることによって後続の顧客の待ち時間が長く
なる不具合を防止できる。
【0030】猶予時間が経過しても扉センサーが開扉信
号を発信しない場合は、プログラムはリセットされる。
室外リーダ6にカードを通してから入室するまでの時間
は僅かで済むため、扉センサーによる開扉検知信号を確
認するための猶予時間は数秒で足りる。
【0031】操作ブース2に入室した顧客は、カードを
室内リーダ11に通す。すると、室外リーダ6にカード
を通した顧客と同一人物であるか否かが照合され、同一
人物(正規ユーザー)であることが確認されると、ディ
スプレイ12に「暗唱番号を入力して下さい」のメッセ
ージが表示され、顧客が正しい暗唱番号を入力すると、
搬送手段とシャッター駆動機構とに作業続行信号が発信
される。
【0032】室内リーダ11はカードの照合のみでな
く、各カードごとの使用履歴の記録機能も備えている。
記録方式としてしては、カードに記録されている磁気デ
ータを読み取って記憶装置に記録しても良いし、カード
の一部又は全部を例えばCCDカメラ等のカメラで撮影
してデジタル映像として記録することも可能である。
【0033】後者のように映像として記録する場合は、
カードとしては、磁気記録部分に加えて凹凸による表示
箇所があるピンパッドカードを使用して、目視で確認で
きる部分を記録するのが好ましいと言える。
【0034】暗唱番号が正規のものであることが確認さ
れた時点で既に金庫ボックス3がシャッター8の真下ま
で搬送されていることもあり、この場合は、暗唱番号の
確認信号によってシャッター8がすぐに開く。
【0035】暗唱番号が正規のものであることが確認さ
れた状態で金庫ボックス3が搬送途中である場合は、金
庫ボックス3の搬送が続行されてから、シャッター8が
開くことになる。
【0036】金庫ボックス3への物品の出し入れが終了
したら、蓋10を閉じて施錠したのち、ディスプレイ1
2に表示されている「返却」のボタンを押す(タッチす
る)。すると、シャッター8が閉じてから、搬送手段が
駆動されて、金庫ボックス3は元の格納場所に戻され
る。
【0037】顧客は、返却ボタンを押したらそのまま操
作ブース2を退室することになる。扉5は内側からは自
由に開けることができ、その開閉を扉センサーが検知す
る。顧客が返却ボタンを押してから操作ブース2を退室
し終えるまでの時間と、金庫ボックス3が元の格納場所
に戻されるまでの時間とは必ずしも一致せず、金庫ボッ
クス3が戻されるよりも前に顧客が退室することも多
い。
【0038】その場合は、搬送手段が作動中であっても
次の顧客のためのプログラムは開かれており、次の顧客
は扉5を開けて操作ブース2に入室することができる。
従って、この状態では、後続の顧客のプログラムはいわ
ば待機状態(或いは予約状態)になっており、先の顧客
の金庫ボックス3が元の格納場所に返却され次第、搬送
手段は新たな顧客の金庫ボックスの取り出しモードに切
り換わる。
【0039】次の顧客は、先程と同じ手順により、自分
が契約している金庫ボックス3を呼び出して使用するこ
とになるが、この操作自体は、先の顧客の金庫ボックス
3の返却作業と並行して行うことも可能である。
【0040】(3).第2実施形態 金庫ボックス3が元の場所に戻されているが、顧客が何
らかの理由で操作ブース2から退室していない場合があ
る。
【0041】この場合の処理としては、金庫ボックスの
返却を優先させて、次の顧客のためのプログラムを開け
て予約状態にしておく場合と、扉5の開閉信号を優先さ
せて、次の顧客のためのプログラムを閉じたままの場合
とがある(何れの場合も、扉センサーからの扉開閉信号
がない限り電気錠は解錠されず、次の顧客は操作ブース
2に入室することはできない)。
【0042】顧客が操作ブースに入室している時間は、
扉センサーの開閉信号があってからの計時(又は現在時
刻と扉開閉時刻との差の演算)によってカウントするこ
とができる。そして、顧客がある程度以上に長い時間
(例えば5〜10分)を経過しても操作ブース2から退
室しない場合は、盗難や破壊等の不正行為又はその予備
的行為の虞が高いので、異常事態として管理者や警備会
社に自動的に通報するように設定しても良い。
【0043】扉5の開閉を検知する扉センサー(或いは
人関知扉センサー)を設けることにより、このような防
犯機能や警戒機能をプログラムに組み込むことも可能に
なる。
【0044】(4).再使用モード 一人の顧客が操作ブース内で続けて金庫ボックス3を使
用することも可能である。この場合の使用態様として
は、同じ金庫ボックス3を続けて再使用する場合と、別
々の金庫ボックスを続けて使用する場合とがある。
【0045】前者のケースとしては、物品を収納し忘れ
たり、収納すべきでない物品を収納してしまって取り出
したい場合、或いは、収納した物品の内容を確認し直し
たい場合などがある。後者のケースは、一人で複数の金
庫ボックスを契約している場合である。
【0046】再使用モードは便利ではあるが、操作ブー
ス2の外に次の顧客が待っている状態で再使用される
と、後続の顧客に迷惑となる。そこで、先の顧客の使用
状況いかんに関係なく、操作ブース2の外で待っている
顧客のカードを室外リーダ6で読み取りできるように設
定して予約信号を先の顧客のプログラムに発信し、予約
信号を受信したら再使用モードは機能中止するように制
御することも可能である。
【0047】再使用不可能モードに切り替わっている場
合は、1つの金庫ボックスを使用して返却ボタンをタッ
チしたら、ディスプレイ12に、「他のお客様がお待ち
ですので、続けての使用はできません。」というような
メッセージが表示されるように設定しておけば良い。
【0048】(5).システムダウン時の対処例 ユニットタイプの自動貸金庫システムの制御は個別の自
動貸金庫システムに設けたコンピュータで行う場合もあ
るし、遠隔的に制御する場合もある。図5では、遠隔的
に制御する場合の制御階層を大雑把に表示している。
【0049】すなわち、最上位の統括的制御手段として
センターPC(センターコンピュータ,センターパソコ
ン)があり、その下位の制御手段として個別PC(個別
コンピュータ,個別パソコン)があり、個別PCへの入
出力機器として既述の室内リーダ11とディスプレイ1
2とがあり、個別IF(個別インターフェース)を介し
て個別PCに接続されている機器として室外リーダ6と
スタッカクレーンとがある(他にも機器類はあるが、こ
こでは省略している)。センターPCを除いた要素は自
動貸金庫システムのユニットに組み込まれている。
【0050】これら自動貸金庫システムの制御機構や作
動機構が部分的にダウン(故障したりや使用不能状態に
陥ること)があり得る。その場合の対策の一例を図6に
示している。
【0051】例えば回線の途絶などによってセンターP
Cによる制御が不能になったり、センターPCが機能停
止に陥った場合は、センターPCによる制御無効の信号
を個別PCに入力することにより、システムの運用をセ
ンターPCから個別PCに代替させる。換言すると、個
別PCでセンターPCをバックアップさせる。
【0052】この制御無効の信号は、ディスプレイ12
のテンキー操作等によって手作業で行っても良いし、セ
ンターPCのダウン信号が発信されたら個別PCの独自
制御プログラムが自動的に立ち上がるように、個別PC
に予めプログラミングしておいてもよい。
【0053】なお、センターPCの役割を個別PCで代
替できるための条件として、個別PCにはセンターPC
と同様の機能(データの記録、プログラム処理等)を予
め保持させておく必要がある。
【0054】個別PCもダウンした場合は、担当者がデ
ィスプレイ12のキーを操作することによって行う。こ
の場合、特定の者だけに予め発行されている緊急用マス
ターカードを室内リーダ11に通すことにより、手作業
での代替を可能な状態にする。
【0055】個別IFがダウンするとスタッカクレーン
(及び他の搬送手段)が使用不能となる。この場合は、
担当者が、ディスプレイ12とは別に設置されているス
タッカクレーン手動操作用テンキー(操作盤)を操作し
て、目的とする金庫ボックスの取り出し・返却を行うこ
とになる。
【0056】スタッカクレーン主動操作用テンキーは、
例えば、操作ブース2の内側に設けている点検用扉の内
側に設けるなど、一般の顧客が使用できない部位に設け
ておくのが好ましい。
【0057】リーダ5,11だけがダウンした場合は、
センターPCによってそれらリーダ5,11の無効設定
を行い、暗唱番号による確認等によって対処することに
なる。リーダ5,11と上位階層の制御系統が全てダウ
ンした場合は、何らかの身元確認と暗唱番号との併用、
並びに担当者によるディスプレイ12のテンキー操作に
よって金庫ボックス3の出し入れを行うことになる。
【0058】なお、顧客のカードが何らかのトラブルで
使用できない場合は、何らかの身元確認を経たのち、デ
ィスプレイ12のテンキーを操作して必要な上方を入力
すれば良い。スタッカクレーン及び他の搬送手段がダウ
ンした場合は、人手によって金庫ボックスを格納庫1と
操作ブース2とに搬送せざる得ない。
【0059】ところで、格納庫の内部にはトロリー線が
張ってあったり、エッジのある多数の部材が露出してい
たりするため危険であり、メーカーのメンテ要員以外の
人が入るのは極力避けるべきである。特にユニットタイ
プの自動貸金庫システムではスペースに余裕がないた
め、危険が多い。
【0060】しかるに、本実施形態のように、殆どのユ
ニット(装置)のダウンに対するパックアップを操作ブ
ース2で行えるようにしておくと、銀行の担当者のよう
に自動貸金庫システムの管理担当者といえども格納庫の
内部に入って作業を行うことを極力避けることができる
ため、ダウン時の対処を可能な限り安全に行える利点が
ある。
【0061】(5).その他 上記の実施形態ではディスプレイをタッチパネルに兼用
しているが、ディスプレイとボタン類(或いは操作パネ
ル)とを別々に設けても良いことはいうまでもない。ま
た、正規ユーザー確認の方法としては、カードや暗唱番
号の入力には限らず、指紋や網膜の照合などに置き換え
るなどしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット式自動貸金庫システムの全体の外観斜
視図である。
【図2】一部破断斜視図である。
【図3】操作ブースの内部の概略斜視図である。
【図4】第1実施形態のフローチャートである。
【図5】制御系統を階層を示す図である。
【図6】機能ダウン時の対策を示す表である。
【符号の説明】
1 格納庫 2 操作ブース 3 金庫ボックス 4 棚装置 5 扉 6 室外リーダ 7 テーブル 8 シャッター 9 操作口 11 室内リーダ 12 タッチパネル兼用のディスプレイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の金庫ボックスを格納できる格納庫
    と、顧客(利用者)が金庫ボックスへの物品の出し入れ
    を行うドア付きの操作ブースと、格納庫と操作ブースと
    の間に金庫ボックスを搬送する搬送手段と、前記扉の開
    閉を検知する扉センサーと、顧客ごとに発行されている
    カードの記録内容を操作ブースの外側において読み取る
    室外リーダと、使用プログラムがインプットされている
    コンピュータを有する制御手段とを備えており、 室外リーダでカードを読み取ると使用プログラムの実行
    が開始され、扉センサーが扉の開閉を検知又は非検知す
    るとこれを契機として何らかの中間的判断が成されるよ
    うに、室外リーダとセンサーとを制御手段に組み込んで
    いる、自動貸金庫システム。
  2. 【請求項2】1つの格納庫に1つの操作ブースがセット
    になっているユニットタイプの自動貸金庫システムであ
    って、 前記室外リーダによるカードの読み取りがあってから所
    定時間内に扉センサーが扉の開き動を検知したら、前記
    搬送装置の作動が開始されるように制御している、請求
    項1に記載した自動貸金庫システム。
  3. 【請求項3】1つの格納庫に1つの操作ブースがセット
    になっているユニットタイプの自動貸金庫システムであ
    って、 顧客が金庫ボックスを使用してから返却ボタンを押した
    後に扉センサーが扉の開き動を検知したら、搬送装置が
    作動中であっても室外リーダで次の顧客のカードの読み
    取りが許容されるように制御される、請求項1又は請求
    項2に記載した自動貸金庫システム。
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