JP2003301018A - 感光性樹脂組成物及びその硬化皮膜を有するフィルム - Google Patents

感光性樹脂組成物及びその硬化皮膜を有するフィルム

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JP2003301018A
JP2003301018A JP2002109145A JP2002109145A JP2003301018A JP 2003301018 A JP2003301018 A JP 2003301018A JP 2002109145 A JP2002109145 A JP 2002109145A JP 2002109145 A JP2002109145 A JP 2002109145A JP 2003301018 A JP2003301018 A JP 2003301018A
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film
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meth
acrylate
photosensitive resin
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JP2002109145A
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English (en)
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Yuichiro Matsuo
雄一朗 松尾
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】未処理のプラスチックフィルム基材との密着性
が良好で、得られた硬化皮膜の耐擦傷性、鉛筆硬度に優
れたハードコート層を設けるのに適した感光性樹脂組成
物を開発すること。 【解決手段】分子中に少なくとも2つ以上のエチレン性
不飽和基を有する化合物(A)と分子中に少なくとも2
つ以上のエポキシ基を有し、そのエポキシ当量が500
eq/g以上のエポキシ樹脂(a)とエチレン性不飽和
基含有モノカルボン酸(b)とを反応させて得られるオ
リゴマー(B)と光重合開始剤(C)、1次粒径が1〜
200ナノメートルの導電性金属酸化物(D)を含有す
る感光性樹脂組成物を調製し、これを用いてプラスチッ
クフィルム基材上に帯電防止性の硬化皮膜(ハードコー
ト層)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性樹脂組成物
及びその硬化皮膜を有するフィルムに関する。更に詳し
くは、未処理(易接着処理の施してないもの)のポリエ
ステル、アクリル、ポリカーボネート、ポリエーテルス
ルフォン、トリアセチルセルロースなどのフイルム基材
に密着し、耐擦傷性、鉛筆硬度に優れたハードコート層
を調製する為の感光性樹脂組成物及びこれから得られる
硬化皮膜(ハ−ドコ−ト層)を有するフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、プラスチックは自動車業界、家電
業界、電気電子業界を初めとして種々の産業界で大量に
使われている。このようにプラスチックが大量に使われ
ている理由は、その加工性、透明性に加えて軽量、安
価、光学特性がよい等の理由による。しかしながら、ガ
ラスなどに比べてその表面が柔らかく、傷が付き易いな
どの欠点を有している。これらの欠点を改良するため
に、表面にハードコート剤をコーティングする事が一般
的な手段として行われている。このハードコート剤に
は、通常、シリコン系塗料、アクリル系塗料、メラミン
系塗料などの熱硬化型のハードコート剤が用いられてい
る。この中でも特に、シリコン系ハードコート剤はハー
ドネスが高く、品質が優れているため多用されてきた。
メガネ、レンズなど高付加価値の製品には殆どこの系統
のコート剤が使用されている。しかしながら、このもの
は硬化時間が長く、高価であり、連続的に加工するフィ
ルムのハードコート材として適しているとは言い難い。
【0003】近年、感光性のアクリル系ハードコート剤
が開発され、利用されるようになった。このような感光
性のハードコート剤は、紫外線などの放射線を照射する
ことによって、直ちに硬化して硬い皮膜(ハ−ドコ−ト
層)を形成するために、加工処理のスピードが速く、ま
たハードネス、耐擦傷性などに優れた性能を持ち、トー
タルコスト的に低くくなるので、今やハードコート材の
主流になっている。特に、ポリエステルなどのフィルム
の連続加工に適している。ハ−ドコ−ト層を設けるべき
プラスチックのフィルム基材としては、ポリエステルフ
ィルム、ポリアクリレートフィルム、アクリルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、塩化ビニルフィルム、
トリアセチルセルロースフィルム、ポリエーテルスルフ
ォンフィルムなどがあるが、ポリエステルフィルムは種
々の優れた特徴から最も広く使用されているフィルムの
一種である。このポリエステルフィルムは、ガラスの飛
散防止フィルム、自動車の遮光フィルム、ホワイトボー
ド用表面フィルム、システムキッチン表面防汚フィルム
等として、又電子材料的には、タッチパネル、液晶ディ
スプレイ、CRTフラットテレビなどの機能性フィルム
として広く用いられている。これらはいずれもその表面
に傷が付かないようにするためのハードコート層をフイ
ルム上に設けている。
【0004】ハードコート剤をコーティングしたフィル
ムを使用したCRT、LCDなどの表示体では、反射に
より表示体画面が見難くなり、目が疲れやすいと言う問
題が生ずるため、用途によっては、表面反射防止能のあ
るハードコート処理が必要である。表面反射防止の方法
としては、感光性樹脂中に無機フィラーや有機系微粒子
のフィラーを分散させたものをフィルム上にコーティン
グし、表面に凹凸をつけて反射を防止する方法(AG処
理)、フィルム上に高屈折率層、低屈折率層の順に多層
構造を設け、屈折率の差で反射を防止する方法(AR処
理)、又は上記2つの方法を合わせたAG/AR処理の
方法などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、機能性を付与し
たハードコート層を設けたフイルムが求められる中で、
特に電子材料分野においては、埃、ゴミ等の異物の付き
にくい材料が求められており、発生する静電気を除電す
る目的で帯電防止剤を添加する方法がある。帯電防止剤
としては、カチオン、アニオン、ノニオン系の界面活性
剤が知られているが、これらのものは、一般に、環境依
存性が大きく、状況により帯電防止性能がばらつく、効
果の大きい低分子量のものはブリードする、高分子量の
ものを多量に入れると膜の硬度が低下するといった問題
がある。また、導電性ポリマーなども知られているが、
その化学構造上、共役系であるため、感光性樹脂と混合
すると着色してしまうという問題がある。このような問
題がある中で、金属酸化物の導電性微粒子を含有するハ
−ドコ−ト層を設ける方法が主流となりつつあり、この
ような金属微粒子を使用すると、塗膜の透明性をある程
度維持したまま、帯電防止性能を付与することが可能と
なる。
【0006】他方、現在ハードコート層を有するフィル
ムを調製するのに用いられているポリエステルフィルム
等のフイルム基材は、通常易接着処理が施してある。そ
の目的は、ハードコート層を設けることの目的でもある
硬度を向上させる為に、架橋密度が高くなりがちな多官
能樹脂が多く使われており、そのため硬化収縮が大き
く、未処理のポリエステルフィルムではハードコート層
と十分に密着しないためである。逆に、密着性を重視し
官能基数の少ない樹脂を用いると硬度や耐擦傷性の向上
が十分でないという問題があり、結局のところ、未処理
ポリエステルフィルム用のハードコート剤には満足でき
るものがない。他方、近年、特に、易接着処理ポリエス
テルフィルムを使用することによるコストアップが問題
となり、未処理ポリエステルフィルムに対する密着性良
好なハードコート剤が求められている。
【0007】本発明は、フイルム特に未処理ポリエステ
ルフィルムに対する密着性が良好で、帯電防止性能に環
境依存性が無く、耐擦傷性に優れ、更にフイルム特にポ
リエステルフィルム上に鉛筆硬度(2H)を上回るハー
ドコート層を設けるのに適した感光性樹脂組成物及びそ
の硬化皮膜(ハ−ドコ−ト層)を有するフィルムを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため鋭意研究の結果、特定の組成を有する
感光性樹脂組成物により前記課題が解決されることを見
いだし、本発明を完成させたものである。
【0009】即ち、本発明は、(1)分子中に少なくと
も2つ以上のエチレン性不飽和基を有する化合物
(A)、分子中に少なくとも2つ以上のエポキシ基を有
し、そのエポキシ当量が500eq/g以上のエポキシ
樹脂(a)とエチレン性不飽和基含有モノカルボン酸
(b)とを反応させて得られるオリゴマー(B)、光重
合開始剤(C)及び1次粒径が1〜200ナノメートル
の導電性金属酸化物(D)を含有する感光性樹脂組成
物、(2)帯電防止性ハードコート層用である(1)の
感光性樹脂組成物、(3)オリゴマー(B)の含有量が
5〜30重量%である(1)乃至(2)記載の感光性樹
脂組成物、(4)希釈剤(E)を含有することを特徴と
する(1)乃至(3)記載の感光性樹脂組成物、(5)
(1)乃至(4)記載の感光性樹脂組成物をフィルム基
材上に塗工、硬化させた帯電防止性ハードコート層を有
するフィルム、(6)フィルム基材が未処理フィルムで
ある(5)記載のフィルム、(7)(5)乃至(6)記
載の帯電防止性ハードコート層付きフィルム上に屈折率
1.48以下の低屈折率層を形成した反射防止機能付き
帯電防止性ハードコート層を有するフィルム、に関す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を詳細に説明する。本発明
の感光性樹脂組成物は、分子中に少なくとも2つ以上の
エチレン性不飽和基を有する化合物(A)を含有する。
使用しうる(A)の具体例としては、例えば、ポリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパンポリエトキシトリ(メタ)アクリレート、ジトリ
メチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、グリ
センポリプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシビバリン酸ネオペングリコールのε−カプロラクト
ン付加物のジ(メタ)アクリレート(例えば、日本化薬
(株)製、KAYARAD HX−220、HX−62
0、等)、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールとε−カプロラクトン
の反応物のポリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリ
スリトールオクタ(メタ)アクリレート、トリペンタエ
リスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、ポリグリシ
ジル化合物(ポリエチレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、グリセリ
ンポリグリシジルエーテル、グリセリンポリエトキシグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパンポリエトキシポ
リグリシジルエーテル、等)と(メタ)アクリル酸の反
応物であるエポキシ(メタ)アクリレート、水酸基含有
多官能(メタ)アクリレート(ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘ
プタ(メタ)アクリレート、等)とポリイソシアネート
化合物(トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、等)の反応物である多官能ウレタンアクリレートが
挙げられる。これらは、単独または2種以上を混合して
使用しても良い。好ましいものは、3官能以上の(メ
タ)アクリレートである。
【0011】本発明の感光性樹脂組成物は分子中に少な
くとも2つ以上のエポキシ基を有し、そのエポキシ当量
が500eq/g以上のエポキシ樹脂(a)とエチレン
性不飽和基含有モノカルボン酸(b)とを反応させて得
られるオリゴマー(B)を含有する。1分子中に2つの
エポキシ基を有し、そのエポキシ当量が500eq/g
以上のエポキシ樹脂(a)としては、例えば、エポキシ
当量が500eq/g以上の、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型
エポキシ樹脂、トリスフェノールメタン型エポキシ樹
脂、臭素化エポキシ樹脂、ビキレノ−ル型エポキシ樹
脂、ビフェノール型エポキシ樹脂等が挙げられる。これ
らのうちでも、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビス
フェノールF型エポキシ樹脂が好ましい。分子中に少な
くとも2つ以上のエポキシ基を有し、エポキシ当量が5
00eq/g以上のエポキシ樹脂は市場から容易に入手
出来る。
【0012】次に、前記不飽和基含有モノカルボン酸
(b)としては、例えばアクリル酸類やクロトン酸、α
−シアノ桂皮酸、桂皮酸、あるいは飽和または不飽和二
塩基酸と不飽和基含有モノグリシジル化合物との反応物
が挙げられる。アクリル酸類としては、例えば、アクリ
ル酸の二量体、メタクリル酸、β−スチリルアクリル
酸、β−フルフリルアクリル酸、飽和又は不飽和二塩基
酸無水物と1分子中に1個の水酸基を有する(メタ)ア
クリレート誘導体との等モル反応物である半エステル
類、飽和または不飽和二塩基酸とモノグリシジル(メ
タ)アクリレート誘導体類との等モル反応物である半エ
ステル類等があげられる。
【0013】半エステル類製造に使用する飽和又は不飽
和二塩基酸無水物としては、例えば無水コハク酸、無水
マレイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無
水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水イ
タコン酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタ
ル酸等かあげられる。また、1分子中に1個の水酸基を
有する(メタ)アクリレート誘導体類としては、例えば
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、フェ
ニルグリシジルエーテルの(メタ)アクリレート等があ
げられる。
【0014】また、別の半エステル類製造に使用する飽
和または不飽和二塩基酸としては、例えばコハク酸、マ
レイン酸、アジピン酸、フタル酸、テトラヒドロフタル
酸、ヘキサヒドロフタル酸、イタコン酸、フマル酸等が
あげられ、モノグリシジル(メタ)アクリレート誘導体
類としては、例えばグリシジル(メタ)アクリレート等
があげられる。
【0015】これらの不飽和基含有モノカルボン酸
(b)は単独または混合して用いることができる。特に
好ましいモノカルボン酸は、(メタ)アクリル酸であ
る。
【0016】本発明の感光性樹脂組成物に含有されるオ
リゴマー(B)は、例えば以下の様にして合成すること
ができる。上記のエポキシ樹脂(a)のエポキシ基の1
当量に対して、不飽和基含有モノカルボン酸(b)を、
約0.8〜1.3モル、特に好ましくは約0.9〜1.
1モル比で反応させる。(エポキシ当量が500eq/
g以上のエポキシ樹脂(a)はどのようにして得るので
すか)
【0017】更に、反応を促進させるために触媒を使用
することが好ましい。触媒としては、例えばトリエチル
アミン、ペンジルジメチルアミン、メチルトリエチルア
ンモニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウ
ムブロマイド、ベンジルトリメチルアンモニウムアイオ
ダイド、トリフェニルフォスフィン、トリフェニルスチ
ビン、オクタン酸クロム、オクタン酸ジルコニウム等が
あげられる。該触媒の使用量は、反応原料混合物に対し
て好ましくは0.1〜10重量%である。反応中の重合
を防止するために、重合防止剤を使用するのが好まし
い。重合防止剤としては、例えばハイドロキノン、メチ
ルハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル、カテコール、ピロガロール等があげられる。その使
用量は、反応原料混合物に対して、好ましくは0.01
〜1重量%である。反応温度は、好ましくは60〜15
0℃である。又、反応時間は好ましくは5〜60時間で
ある。尚、反応時には後記記載の希釈剤(E)を加えて
も良い。
【0018】本発明の感光性樹脂組成物は、光重合開始
剤(C)を含有する。使用しうる(C)の具体例として
は、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテ
ル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;
アセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルア
セトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−フェニルプロパン−1−オン、
ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシンクロヘキ
シルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチル
チオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−1−オン
などのアセトフェノン類;2−エチルアントラキノン、
2−ターシャリーブチルアントラキノン、2−クロロア
ントラキノン、2−アミルアントラキノンなどのアント
ラキノン類;2,4−ジエチルチオキサントン、2−イ
ソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン
などのチオキサントン類;アセトフエノンジメチルケタ
ール、ベンジルジメチルケタールなどのケタール類;ベ
ンゾフエノン、4−ベンゾイル−4'−メチルジフェニ
ルサルファイド、4,4'−ビスメチルアミノベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン類;2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス
(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホス
フィンオキサイド等のホスフィンオキサイド類等が挙げ
られる。
【0019】これらは、単独または2種以上の混合物と
して使用でき、さらにはこれらの光重合開始剤とトリエ
タノールアミン、メチルジエタノールアミンなどの第3
級アミン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエス
テル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエス
テル等の安息香酸誘導体等の促進剤などと組み合わせて
使用することができる。
【0020】本発明の感光性樹脂組成物は、導電性金属
酸化物(D)を含有する。使用しうる(D)の具体例と
しては、例えば、酸化錫、アンチモンドープ・酸化錫
(ATO)(例えば、石原産業(株)製、FSS−10
M、SNS−10M)、酸化インジウム錫(ITO)
(例えば、シーアイ化成(株)製、ITO分散液)、ア
ンチモン酸亜鉛(例えば、日産化学工業(株)製、セル
ナックスCX−Z600M−3、セルナックスCX−Z
600M−3F、セルナックスCX−Z600M−3F
2)などが挙げられる。これらは、有機溶剤に分散して
あるオルガノゾルとして容易に入手することができる。
また、粉末の導電性金属酸化物を樹脂中に分散させて使
用することができる。導電性金属酸化物の粒径は一次粒
径が1〜200ナノメートルの範囲にあれば、特に特定
されないが、粒子状態で気相吸着法により算出されるB
ET法での粒子径が25ナノメートル以下、溶剤に分散
させたゾル状態で測定した動的光散乱法での平均粒子径
が200ナノメートル以下のものが好ましい。
【0021】上記導電性金属酸化物(D)を樹脂中に混
合、分散する際に、分散を安定化させるために分散剤を
使用しても良い。これに使用しうる分散剤の例として
は、カチオン系、アニオン系、ノニオン系あるいは両面
界面活性剤等が挙げられる。好ましいものとしては、ア
ルキルアミンを有する界面活性剤、特にソルスパース2
0000(ゼネカ社製、アルキルアミンのPO、EO変
性物)、あるいは、TAMNO−15(日光ケミカル
(株)製、アルキルアミンのEO変性物)などがある。
その添加量は、使用する微粒子に対して0.5〜30重
量%、好ましくは、1〜20重量%である。
【0022】本発明の感光性樹脂組成物は、所望により
希釈剤(E)を含有することができる。使用しうる希釈
剤(E)の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アク
リレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、テトラ
フルフリル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホ
リン、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリ
レート、トリシクロデカン(メタ)アクリレート、1,
4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパンポリエトキシトリ(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシビバリン酸ネオペンチルグリコールのε−カプロ
ラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート(例えば、日
本化薬(株)製、KAYARAD HX−220、HX
−620など)、ペンタエリスリトールトリ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)ア
クリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)
アクリレートなどの反応性希釈剤(E−1)、あるい
は、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カ
プロラクトン、γ−ヘプタラクトン、α−アセチル−γ
−ブチロラクトン、ε−カプロラクトン等のラクトン
類;ジオキサン、1,2−ジメトキシメタン、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレング
リコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジ
エチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエ
ーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル等
のエーテル類;エチレンカーボネート、プロピレンカー
ボネート等のカーボネート類;メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェ
ノン等のケトン類;フェノール、クレゾール、キシレノ
ール等のフェノール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチ
ルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテー
ト、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセ
テート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート等のエステル類;トルエン、キシレン、ジエチル
ベンゼン、シクロヘキサン等の炭化水素類;トリクロロ
エタン、テトラクロロエタン、モノクロロベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素類等、石油エーテル、石油ナフサ等
の石油系溶剤等の有機溶剤(E−2)を挙げることがで
きる。これらの希釈剤は、単独で用いても良く、2種類
以上を混合して用いても良い。
【0023】また、本発明の感光性樹脂組成物或いはハ
ードコート層用感光性樹脂組成物においては、必要によ
り、レベリング剤、消泡剤、更には紫外線吸収剤、光安
定剤、無機、有機各種フィラー、ポリマーなどを添加
し、ハ−ドコ−ト層にそれぞれの機能性を付与すること
も可能である。
【0024】本発明の感光性樹脂組成物或いはハードコ
ート層用感光性樹脂組成物は、上記(A)成分、(B)
成分、(C)成分、(D)成分、及び、必要により、
(E)成分及びその他の成分を任意の順序で混合するこ
とにより得ることができる。また、その使用量(含有
量)は、固形分換算で(A)成分20〜50重量%、好
ましくは25〜50重量%、(B)成分5〜30重量
%、好ましくは5〜25重量%、(C)成分0.5〜2
0重量%、好ましくは1〜10重量%、(D)成分20
〜80重量%、好ましくは40〜70重量%であり、又
(E−1)成分0〜20重量%、好ましくは0〜15重
量%、(E−2)成分0〜90重量%、好ましくは20
〜90重量%である。
【0025】本発明の帯電防止性ハードコート層つきフ
ィルムは、上記の感光性樹脂組成物をフィルム基材(ベ
ースフィルム)上に、該感光性樹脂組成物の乾燥後の重
量が2〜50g/m2、好ましくは5〜30g/m2(膜
厚に換算して2〜50μm、好ましくは5〜30μm)
になるように塗布し、乾燥後放射線を照射して硬化被膜
を形成させることにより得ることができる。フィルム基
材としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリアクリレート、ポリカーボネート、
トリアセチルセルロース、ポリエーテルスルフォン、シ
クロオレフィン系ポリマーなどから製造されたフイルム
が挙げられる。フィルムはシート状のものであっても良
い。フイルムの厚さについては特に制限はないが、好ま
しくは50〜300μmである。
【0026】本発明の感光性樹脂組成物をフイルム基材
上に塗布する方法としては、例えば、バーコーター塗
工、メイヤーバー塗工、エアナイフ塗工、グラビア塗
工、リバースグラビア塗工、オフセット印刷、フレキソ
印刷、スクリーン印刷などが挙げられる。この際、使用
するフィルム基材としては柄があるものや、易接着層を
設けたものでも良いが、コスト面を勘案すると易接着層
を設けていないものが良い。
【0027】照射する放射線としては、例えば紫外線、
電子線などが挙げられる。紫外線により硬化させる場合
は、光源としてキセノンランプ、高圧水銀灯、メタルハ
ライドランプなどを備えた紫外線照射装置が使用され、
必要に応じて光量、光源の配置などが調整される。高圧
水銀灯を使用する場合、80〜120W/cmの光量を
有するランプ1灯に対して搬送速度5〜60m/分で硬
化させるのが好ましい。
【0028】上記方法で作成された帯電防止性ハードコ
ート層は、金属酸化物を含んでいるため、その屈折率
は、概ね、1.55以上と高いものである。そのため、
本発明により設けられた帯電防止性ハードコート層の上
に低屈折率層を形成する(屈折率が1.48以下になる
ように調製するのが好ましい)ことにより、反射防止機
能を付与することができる。低屈折率層は、フッ化マグ
ネシウム、シリカを膜厚0.1μm程度で蒸着やスパッ
タリング、プラズマCVD(化学蒸着)法などの気相法
により形成することができる。または、低屈折率の樹脂
を0.1μm程度の膜厚で塗工することによっても形成
できる。
【0029】上記低屈折率層用の樹脂としては、フッ素
系樹脂、シリコン系樹脂などが挙げられる。それらの具
体例としては、例えば、トリフルオロエチル(メタ)ア
クリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレ
ート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、
ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、これ
らを重合したポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素系樹脂、紫外線硬化
性シリコン樹脂(X−12−2400、信越化学(株)
製)、熱硬化性ポリシロキサンなどのシリコン系樹脂等
が挙げられる。
【0030】低屈折率層の耐擦傷性や耐溶剤性を向上さ
せるために、多官能(メタ)アクリレートを併用しても
良い。多官能(メタ)アクリレートの具体例としては、
例えば、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンポリエトキシトリ(メタ)
アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メ
タ)アクリレート、グリセンポリプロポキシトリ(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシビバリン酸ネオペングリ
コールのε−カプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリ
レート(例えば、日本化薬(株)製、KAYARAD
HX−220、HX−620、等)、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールとε−カプロラクトンの反応物のポリ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アク
リレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)ア
クリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)
アクリレート、ポリグリシジル化合物(ポリエチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール
ジグリシジルエーテル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシ
ジルエステル、グリセリンポリグリシジルエーテル、グ
リセリンポリエトキシグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパンポリグリシジルエーテル、トリメチロール
プロパンポリエトキシポリグリシジルエーテル、等)と
(メタ)アクリル酸の反応物であるエポキシ(メタ)ア
クリレート、水酸基含有多官能(メタ)アクリレート
(ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ト
リペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、
等)とポリイソシアネート化合物(トリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、p−
フェニレンジイソシアネート、等)の反応物である多官
能ウレタンアクリレートが挙げられる。これらは、単独
または2種以上を混合して使用しても良い。好ましいも
のは、3官能以上の(メタ)アクリレートである。これ
らの多官能(メタ)アクリレートの含有量は、低屈折率
樹脂組成物の固形分中0〜40重量%、好ましくは5〜
35重量%である。
【0031】また、更に屈折率を下げるために低屈折率
の微粒子を併用しても良い。この微粒子の粒径は、通常
5〜50nmで、屈折率は1.5以下、好ましくは1.
45以下である。低屈折率微粒子の具体例としては、例
えば、LiF、MgF2、3NaF・AlF3、Al
3、Na3AlF6、Si0(1.50<X<2.
0)などが挙げられる。その含有量は、低屈折率樹脂組
成物の固形分中30〜80重量%、好ましくは40〜7
5重量%である。
【0032】本発明の感光性樹脂組成物は経時的に安定
である。本発明の感光性樹脂組成物はフイルム等の基材
上に帯電防止性ハードコート層を設ける為の感光性樹脂
組成物として有用で、特に未処理(易接着処理のほどこ
してない)のポリエステル、アクリル、ポリカーボネー
ト、ポリエーテルスルフォン、トリアセチルセルロース
等のフイルム(基材)への密着性が良好で、硬化して得
られる帯電防止性のハ−ドコ−ト層の耐擦傷性、鉛筆硬
度が優れている。未処理フィルムに対する接着性優れて
いることから安価にハードコート層付きのフィルムを製
造でき、得られたハードコート層付きのフィルムは光学
分野、電子機器分野における用途に好適に使用出来る。
また、ハ−ドコ−ト層上に低屈折率層を形成する事によ
り、ハ−ドコ−ト層付き反射防止フィルムを製造するこ
とが出来る。このようなハ−ドコ−ト層付き反射防止フ
ィルムは、特にプラスチック光学部品、タッチパネル、
フラットディスプレイ、フィルム液晶素子など高硬度を
必要とする機器分野で好適に使用出来る。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0034】合成例1(オリゴマー(Bー1)の合成
例) 撹拌装置、冷却管、温度計のついた丸底フラスコに、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(三井化学(株)製エポ
ミックR−304、エポキシ当量920eq/g)92
0g、アクリル酸72.06g、フェノキシエチルアク
リレート992.06g、トリフェニルフォスフィン
4.96g、メトキノン1gを仕込み、80℃溶解後、
98℃で24時間反応させ、エポキシアクリレート分5
0重量%、酸価0.3mgKOH/gのオリゴマー(B
−1)を得た。
【0035】実施例1〜4及び比較例1〜2 表1に示す各成分を配合し、本発明の感光性樹脂組成物
をえた。それらの感光性樹脂組成物をバーコーター(N
o.20)を用いて未処理ポリエステルフィルム(帝人
製:HSL、膜厚75μm)に塗布し、80℃の乾燥炉
中に1分間放置後、空気雰囲気下で120W/cmの高
圧水銀灯から10cmの距離で、5m/分のコンベアー
スピードで紫外線を照射し、硬化皮膜(ハ−ドコ−ト
層)(10〜15μm)を有するポリエステルフィルム
を得た。
【0036】 表1 組成比 配合量(重量部) 実施例 比較例 成分 1 2 3 4 1 2 B−1 5.0 5.0 7.5 7.5 DPHA*1 13.7 11.2 18.7 PET−30*2 13.7 11.2 18.7 CX-Z600M-3F2*3 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 Irg.184*4 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 PGM 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0
【0037】(注) *1:DPHA;日本化薬(株)製、KAYARAD
DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト) *2:PET−30;日本化薬(株)製、KAYARA
D PET−30(ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート) *3:CX-Z600M-3F2;日産化学工業(株)製、セルナッ
クスCX−Z600M−3F2(アンチモン酸亜鉛のメ
タノール分散ゾル、固形分60%) *4:Irg.184;チバ・スペシャリティ・ケミカ
ルズ社製(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル
−ケトン)
【0038】上記で得られたハ−ドコ−ト層を有する各
ポリエステルフィルムについて、次の項目の性能試験を
実施し、それらの結果を表2に纏めた。 (鉛筆硬度(2H))JIS K 5400に従い、鉛
筆引っかき試験機を用いて、上記組成の塗工フィルムの
鉛筆硬度を測定した。詳しくは、測定する硬化皮膜(1
5μm)を有するPETフィルム上に、2Hの鉛筆を4
5度の角度で、上から1kgの荷重を掛け5mm程度引
っかき、傷の付き具合を確認した。5回測定を行った。 評価 5/5:5回中5回とも傷なし 0/5:5回中全て傷発生
【0039】(耐擦傷性試験)スチールウール#000
0上に200g/cm2荷重を掛けてフイルムを10往
復させ、傷の状況を目視で判定した。 評価 ○:傷なし ×:傷発生
【0040】(密着性)JIS K 5400に従い、
ハ−ドコ−ト層の表面に1mm間隔で縦、横11本の切
れ目をカッタ−ナイフで入れて100個の碁盤目を作
る。セロハンテープをその表面に密着させた後、一気に
剥がした時に剥離せず残存したマス目の個数を表示し
た。
【0041】(外観)表面のクラック、白化、くもり等
の状態を目視にて判定した。 評価 ○:良好 △:微少クラックの発生 ×:著しいクラックの発生
【0042】(表面抵抗値)抵抗率計 三菱化学(株)
製 HIRESTA IPを使用し測定した。
【0043】(全光線透過率、ヘイズ値)ヘイズメータ
ー 東京電色(株)製TC−H3DPKを使用し測定し
た。
【0044】 表2 評価結果 評価項目 鉛筆硬度 耐擦傷性 密着性 外観 表面抵抗値(Ω/□) 実施例1 5/5 ○ 100 ○ 1.4×10 実施例2 5/5 ○ 100 ○ 1.2×10 実施例3 5/5 ○ 100 ○ 9.5×10 実施例4 5/5 ○ 100 ○ 9.3×10 比較例1 5/5 ○ 0 ○ 2.2×10 比較例2 5/5 ○ 0 ○ 1.5×10
【0045】 表2(続き) 評価結果 全線透過率 ヘイズ 実施例1 73% 1.3 実施例2 72% 1.3 実施例3 71% 1.2 実施例4 71% 1.1 比較例1 71% 1.5 比較例2 72% 1.5
【0046】実施例5〜8(低屈折率層用樹脂組成物の
調製) 平均粒径が30nmのシリカゾル(固形分30%のME
K分散ゾル、日産化学工業(株)製)67g、シリコン
系樹脂(X−12−2400、信越化学工業(株)製)
30g、イルガキュアー184(チバ・スペシャリティ
・ケミカル社製)3gを混合、撹拌し低屈折率層調製用
の樹脂組成物を得た。
【0047】上記各実施例及び比較例で得られた各フイ
ルムのハードコート層の上に上記樹脂組成物を、バーコ
ーターNo.2を用いて塗布し、80℃の乾燥炉中に1
分間放置後、空気雰囲気下で120W/cmの高圧水銀
灯から10cmの距離で、5m/分のコンベアースピー
ドで紫外線を照射し、硬化皮膜(0.5〜1μm)を有
するフィルムを得た。得られた反射防止性能つきフィル
ムについて、耐擦傷性、反射率、表面抵抗値を測定し
た。
【0048】 表3 使用フイルム 耐擦傷性 反射率 表面抵抗値 実施例5 実施例1で得られたフイルム ○ 2.54% 3.0×10 実施例6 実施例2で得られたフイルム ○ 2.32% 2.5×10 実施例7 実施例3で得られたフイルム ○ 1.89% 2.8×10 実施例8 実施例4で得られたフイルム ○ 3.45% 3.4×10
【0049】
【発明の効果】本発明の帯電防止性ハードコート層用の
感光性樹脂組成物はフィルム、特に未処理(易接着処理
のしていない)のポリエステル、アクリル、ポリカーボ
ネート、ポリエーテルスルフォン、トリアセチルセルロ
ース等から得られたフイルム基材に対する密着性が良好
で、且つ帯電防止性、プラスチックの耐擦傷性、鉛筆硬
度等に優れた硬化皮膜を与える。本発明の感光性樹脂組
成物は未処理フィルムに使用できることから安価にハー
ドコート層付きのフィルムが作成でき、得られた本発明
のハードコート層付きのフィルムは、自動車業界、家電
業界、電気電子業界等あらゆる分野において好適に使用
できる。また、硬化皮膜(ハ−ドコ−ト層)上に低屈折
率層を形成する事により、反射防止フィルムを調製する
のにも適している。このような反射防止フィルムは、特
にプラスチック光学部品、タッチパネル、フラットディ
スプレイ、フィルム液晶素子など低反射、高硬度を必要
とする分野での使用に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA35 AB34 AB42 AB54 AB74 BA02 BA07 DA04 EA03 4F100 AK25A AK41 AK53A AL01A AL05A AT00B BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C CA30A CC00A EH46 EH46A EJ54 GB32 GB41 JG03A JK06 JK12 JK12A JK14 JL11 JN06C JN17 JN17A JN18C YY00A YY00C 4J027 AE02 AE03 AE04 BA03 BA19 BA20 BA23 BA24 BA25 BA26 BA27 BA28 CA14 CA33 CC05 CD08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中に少なくとも2つ以上のエチレン性
    不飽和基を有する化合物(A)、分子中に少なくとも2
    つ以上のエポキシ基を有し、そのエポキシ当量が500
    eq/g以上のエポキシ樹脂(a)とエチレン性不飽和
    基含有モノカルボン酸(b)とを反応させて得られるオ
    リゴマー(B)、光重合開始剤(C)及び1次粒径が1
    〜200ナノメートルの導電性金属酸化物(D)を含有
    する感光性樹脂組成物
  2. 【請求項2】帯電防止性ハードコート層用である請求項
    1の感光性樹脂組成物
  3. 【請求項3】オリゴマー(B)の含有量が5〜30重量
    %である請求項1乃至2記載の感光性樹脂組成物
  4. 【請求項4】希釈剤(E)を含有することを特徴とする
    請求項1乃至3記載の感光性樹脂組成物
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載の感光性樹脂組成物を
    フィルム基材上に塗工、硬化させた帯電防止性ハードコ
    ート層を有するフィルム
  6. 【請求項6】フィルム基材が未処理フィルムである請求
    項5記載のフィルム
  7. 【請求項7】請求項5乃至6記載の帯電防止性ハードコ
    ート層付きフィルム上に屈折率1.48以下の低屈折率
    層を形成した反射防止機能付き帯電防止性ハードコート
    層を有するフィルム
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010067851A1 (ja) * 2008-12-10 2010-06-17 大日本塗料株式会社 型内被覆組成物及び型内被覆成形体
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JPWO2016051914A1 (ja) * 2014-09-29 2017-09-21 株式会社スリーボンド 光硬化性樹脂組成物
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