JP2003300757A - 基板の保持方法及び保持装置、並びに、電気光学装置の製造方法及び製造装置 - Google Patents

基板の保持方法及び保持装置、並びに、電気光学装置の製造方法及び製造装置

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JP2003300757A
JP2003300757A JP2002102945A JP2002102945A JP2003300757A JP 2003300757 A JP2003300757 A JP 2003300757A JP 2002102945 A JP2002102945 A JP 2002102945A JP 2002102945 A JP2002102945 A JP 2002102945A JP 2003300757 A JP2003300757 A JP 2003300757A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に対してなるべく損傷を与えずに基板を
保持することの可能な基板の保持方法及び保持装置を提
供する。また、製造装置の大型化・複雑化を回避するこ
とのできる電気光学装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板貼り合わせ装置100の基板保持装
置110は、開口111aを備えたチャンバー形状の基
板保持ヘッド111と、この基板保持ヘッド111内に
配置された基板吸着板112とを有する。基板保持ヘッ
ド111及び基板吸着板112は駆動機構によって上下
方向に移動可能に構成される。また、基板吸着板112
は移動機構113によって上下方向に移動可能に構成さ
れる。基板保持ヘッド111の周壁の内面には保持動作
体117の当接部材117aが出没可能で転動可能に突
設される。保持動作体117のケース体117c内には
当接部材117aを押し付けする弾性部材117bが配
置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板の保持方法及び
保持装置、並びに、電気光学装置の製造方法及び製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気光学装置の一種として、一
対の基板間に電気光学物質である液晶を封入したパネル
構造を有する液晶装置がある。この液晶装置を製造する
場合には、通常、一対の基板のうち、一方の基板上にお
いて開口部を有する矩形枠状にシール材(樹脂)を塗布
した状態で、一対の基板を相互に貼り合せ、空セルなど
と呼ばれるパネル構造を形成する。その後、このパネル
構造に対してシール材の内側に上記の開口部から液晶を
注入し、注入が完了した後にシール材の開口部を封鎖す
ることによって液晶が封入される。
【0003】ところで、近年、上記液晶装置の製造方法
として、一方の基板上にシール材を塗布するとともに、
一方の基板又は他方の基板のいずれかに液晶を塗布した
状態とし、これら一対の基板を真空槽内に配置して、真
空中において一対の基板を相互に貼り合せることによ
り、液晶が封入されたパネル構造を一度に形成する方法
が提案されている。この方法によれば、空セルと呼ばれ
るパネル構造を形成した後に、液晶注入工程や液晶封止
工程を順次実施する必要がなくなるので、工程数を削減
することができるといった利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液晶装置の製造方法にあっては、一対の基板を真空
槽内に導入して相互に貼り合せる必要があるので、真空
槽を有する製造装置の構造が複雑になり、大型化すると
いう問題点がある。特に、比較的小型の液晶表示パネル
を製造する場合には、大判基板(マザーガラス)と呼ば
れる大面積の基板を貼り合せるようにしているので、液
晶表示パネル自体は小型であるにも拘わらず、それらの
大判基板に対応する大きな真空槽が必要になるととも
に、一対の基板を導入してから密閉して内部を減圧する
ために、真空槽に開閉機構を設ける必要があることか
ら、製造装置がさらに大型化・複雑化してしまうという
問題点もある。
【0005】また、通常の液晶装置の製造工程において
基板を把持する手段としては、特に基板の内面(パネル
構造において液晶側に配置される面)に触れずに基板を
把持可能な手段として、一般的に基板の外面を吸着保持
することの可能な真空吸着が用いられる。しかし、上記
のように真空槽内において貼り合せる場合には、基板を
吸着保持するための差圧を確保しにくいことから、真空
槽内にて基板を確実に把持する手段としては真空吸着を
用いることができないという問題点がある。また、この
問題を回避するため、静電チャックにより基板を吸着保
持することも考えられるが、この場合には基板に電圧を
印加する必要があるため、基板上に形成された素子や配
線パターンが放電等によって破壊されてしまう危険性が
ある。さらに、機械的な把持手段を用いると、基板にキ
ズが付いたり、欠けや割れが生じたりして基板が損傷を
受ける可能性が高まるため、製品の歩留まりが低下する
とともに、基板の貼り合せ時において基板を解放する際
に、基板に対して基板の平面方向の応力を加えてしまう
可能性があり、この応力により一対の基板間に相対的な
位置ずれが生ずる可能性もある。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、基板に対してなるべく損傷を与え
ずに基板を保持することの可能な基板の保持方法及び保
持装置を実現することにある。また、この方法を用いた
電気光学装置の製造方法及び製造装置を提供することを
目的とする。さらに、装置の小型化が容易な製造方法及
び製造装置を構成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の基板の保持方法は、基板の外周端面に当接部
材を接触させ、該当接部材を前記外周端面に対して押し
付けることにより前記基板を保持することを特徴とす
る。
【0008】この発明によれば、基板外周端面に当接部
材を接触させ、当接部材を外周端面に押し付けることに
より基板を保持するようにしたので、基板の表面に触れ
ることがなくなり、基板の表面を汚染したり、損傷した
りすることが防止される。ここで、その基板が電気光学
装置や半導体装置を構成するための基板である場合に
は、基板の表面に触れることなく保持できる点で特に有
効である。また、ガラスやセラミックス等の脆性材料で
構成された基板を保持する場合には、基板の損傷を防止
することができる点で特に有効である。
【0009】本発明において、前記当接部材を内側に向
けて出没自在に保持した状態で前記当接部材に対して内
側に向けて所定の押付力を付与した状態とし、前記当接
部材に対して前記基板をその表面の法線方向に相対的に
移動させ、前記基板を前記当接部材の内側へ押し込むこ
とによって、前記当接部材が前記外周端面に接触し、押
し付けられた状態にすることが好ましい。
【0010】この発明によれば、基板を当接部材の内側
へ押し込むだけで、複雑な動作を要することなく、基板
を容易に保持することが可能になる。
【0011】本発明において、前記外周端面に対する前
記当接部材の当接面を凸曲面とすることが好ましい。
【0012】この発明によれば、当接部材の当接面が凸
曲面であることにより、基板の外周端面に当接面が接触
したときに、基板の欠けや割れが誘発されにくくなる。
また、基板を当接部材の内側に押し込む場合には、押し
込む過程において一時的に基板の外周角部に当接面が接
触することとなるが、このときにも、当接面が凸曲面と
なっていることによって基板の外周角部の損傷或いはこ
れに誘発された欠けや割れを低減できる。特に、凸曲面
のうち、球面や円筒面であることが基板の損傷を防止す
る上で最も望ましい。
【0013】本発明において、前記当接部材を転動自在
に構成することが好ましい。
【0014】この発明によれば、当接部材を転動自在に
構成することにより、基板を当接部材の内側に押し込む
際に基板の外周部に接触した当接部材が転動できるた
め、基板の外周部の損傷を低減できる。この場合、当接
部材は球体或いは基板の押し込み方向と直交する軸線を
有する円柱体若しくは円筒体であることが望ましい。こ
れによって基板の外周部の損傷をより低減できる。
【0015】次に、本発明の基板の保持装置は、基板を
内側に配置可能な形状を有する基体と、前記基体に対し
て内側に出没自在に取り付けられた当接部材と、前記当
接部材を内側に押し付けする押し付け手段とを有し、前
記当接部材を前記基板の外周端面に接触させた状態で押
し付け手段により前記当接部材を前記外周端面に押し付
けることにより前記基板を保持可能に構成されているこ
とを特徴とする。
【0016】この発明によれば、基板を基体の内側に配
置することによって、当接部材が基板の外周端面に接触
し、押し付け手段の押し付け力によって当接部材が外周
端面に押し付けられるため、基板の表面に触れることな
く基板を保持することができる。ここで、押し付け手段
としては、コイルバネ等の弾性部材であることが好まし
い。
【0017】本発明において、前記基板の一面を吸着保
持可能な吸着保持手段と、前記基体の内側に前記吸着保
持手段を移動させる移動手段とを有することが好まし
い。
【0018】この発明によれば、吸着保持手段により基
板の一面を吸着保持した状態で、移動手段により基板を
基体の内側に移動させることによって、当接部材の内側
に基板を押し込むことができる。ここで、吸着保持手段
としては、真空吸着を用いる手段であることが好まし
い。ただし、静電チャック等の他の手段を用いることも
可能である。
【0019】本発明において、前記外周端面に対する前
記当接部材の当接面は凸曲面であることが好ましい。
【0020】本発明において、前記当接部材は前記基材
に対して転動自在に取り付けられていることが好まし
い。
【0021】次に、本発明の電気光学装置の製造方法
は、一対の基板間に電気光学物質を配置してなる電気光
学装置の製造方法であって、開口を有するチャンバー内
に一方の前記基板を収容した状態で、他方の前記基板に
前記チャンバーの開口縁を接触させて、前記チャンバー
と前記他方の基板とにより閉鎖空間を構成する工程と、
前記一方の基板の外周端面に当接部材を接触させ、該当
接部材を前記外周端面に対して押し付けることにより前
記基板を保持する工程と、前記閉鎖空間を減圧する工程
と、この減圧された前記閉鎖空間において、前記一方の
基板の前記当接部材による保持状態を解除して前記他方
の基板に貼り合わせる工程と、を有することを特徴とす
る。
【0022】この発明によれば、開口を有するチャンバ
ー内に一方の基板を収容した状態で、他方の基板にチャ
ンバーの開口縁を接触させて閉鎖空間を構成し、この閉
鎖空間を減圧してから一方の基板を他方の基板に貼り合
せることができる。
【0023】この場合に、チャンバー内において当接部
材を一方の基板の外周端面に接触させ押し付けることに
より、その表面に触れることなく一方の基板をチャンバ
ー内において保持することができるため、基板表面に損
傷を与えることなく、一方の基板の姿勢を安定させ、他
方の基板に対して正確に貼り合せることが可能になる。
また、当接部材により機械的に基板を保持しているた
め、真空吸着による保持とは異なり、閉鎖空間を減圧し
ても支障なく基板を保持し続けることができる。また、
静電チャックによる保持とは異なり、基板に電圧を印加
する必要もないため、放電等により素子や配線パターン
に電気的な損傷を与える危険性もなくすことができる。
【0024】ここで、一方の基板を当接部材により保持
する工程と、閉鎖空間の形成工程或いは閉鎖空間を減圧
する工程とは、いずれを先に行っても構わない。また、
当接部材による保持状態を解除して一方の基板を他方の
基板に貼り合わせる際には、一方の基板を当接部材によ
る保持位置から単に落下させるだけでもよく、また、一
方の基板を吸着保持手段によって保持しながら当接部材
による保持状態を解除し、そのまま、他方の基板に向け
て移動させても構わない。さらに、一方の基板が他方の
基板に貼りあわされる前に吸着保持手段による保持状態
を解除してもよく、貼り合わされるまで当該保持状態を
維持しても構わない。
【0025】また、この方法では、チャンバーが一方の
基板のみを収容できるように構成すれば足りるので、チ
ャンバーを小型化することができるとともに、チャンバ
ーに開口が設けられているために一方の基板の出し入れ
も容易に行うことが可能であり、しかも、チャンバーの
開口を他方の基板によって閉鎖するために、チャンバー
を開閉する機構も不要になる。したがって、製造装置の
小型化及び簡易構造化を図ることができる。
【0026】本発明において、前記当接部材を内側に向
けて出没自在に構成した状態で前記当接部材に対して内
側に向けて所定の押付力を付与した状態とし、前記当接
部材に対して前記基板をその表面の法線方向に相対的に
移動させ、前記基板を前記当接部材の内側へ押し込むこ
とによって、前記当接部材が前記外周端面に接触し、押
し付けられた状態にすることが好ましい。
【0027】この発明によれば、基板を当接部材の内側
に押し込むだけで、複雑な動作を要することなく、簡単
に基板が保持された状態にすることができる。
【0028】なお、当接部材による基板の保持状態にお
いて、基板表面の法線方向に基板を移動させることによ
って簡単に基板の保持状態を解除することができる。
【0029】本発明において、前記外周端面に対する前
記当接部材の当接面を凸曲面とすることが好ましい。
【0030】本発明において、前記当接部材を転動自在
に構成することが好ましい。
【0031】本発明において、前記一対の基板の少なく
ともいずれか片方の前記基板上にシール材を予め配置し
ておき、該シール材を介して前記一方の基板を前記他方
の基板に貼り合せることが好ましい。
【0032】この発明によれば、少なくとも片方の基板
にシール材を予め配置しておくことにより、閉鎖空間内
で何らの作業をすることなく一方の基板を他方の基板に
そのまま貼り合せることが可能になる。
【0033】本発明において、前記一対の基板の少なく
ともいずれか片方の前記基板上に電気光学物質を配置し
ておき、前記一方の基板を前記他方の基板に貼り合わせ
ることにより、前記一対の基板が前記電気光学物質を挟
んだ状態に構成されることが好ましい。
【0034】この発明によれば、一方の基板を他方の基
板に貼り合せるだけで電気光学物質が一対の基板間に配
置された状態又は封入された状態とすることができる。
したがって、電気光学物質を一対の基板間に注入する工
程が不要になるなど、きわめて容易に電気光学装置の主
要部分を構成することができる。
【0035】本発明において、前記一方の基板の一面を
吸着保持可能に構成された吸着保持手段により前記一方
の基板を吸着保持して前記チャンバー内に配置し、前記
一方の基板を前記チャンバー内にて移動させることによ
りその外周端面に前記当接部材が押し付けられ、前記一
方の基板が保持された状態にすることが好ましい。
【0036】この発明によれば、吸着保持手段によって
保持された一方の基板を移動させて当接部材により保持
された状態にすることにより、より確実に基板を当接部
材による保持状態に移行させることが可能になる。ここ
で、吸着保持手段としては、基板の表面を何らかの方法
で保持可能な全ての手段が含まれるが、それらの方法と
しては、真空吸着や静電チャックが挙げられる。
【0037】本発明において、前記一方の基板は1又は
複数の電気光学装置に相当する構成要素を含むものであ
り、前記他方の基板は、前記一方の基板の構成要素より
多数の電気光学装置に相当する複数の構成要素を含むも
のであることが好ましい。
【0038】この発明によれば、一方の基板が含む構成
要素よりも他方の基板が含む構成要素の方が多数である
ため、他方の基板をより大判の基板とし、一方の基板を
小型の基板とすることによって、チャンバーを小さく構
成することができ、装置の小型化を図ることができる。
また、一方の基板がそのまま電気光学装置の一部となる
ように構成することにより工数を削減したり、他方の基
板に形成された電極パターンなどの一部に不良が生じて
いる場合に当該不良のある構成要素には一方の基板を貼
り合せないようにしたりすることによって、無駄をなく
し、製造コストを低減することができる。さらに、より
小さな一方の基板を他方の基板に貼り付けるようにして
いるので、基板の反りが小さくなり、また、基板の自重
による変形も抑制されるため、パネル構造のばらつきを
低減することができる。
【0039】この場合、複数の一方の基板を他方の基板
上に順次貼り付けていくことが望ましい。複数の一方の
基板を他方の基板上に貼り付けることにより、チャンバ
ーや装置を大型化することなく、多数個取り製法によっ
て効率的に電気光学装置を製造することができる。ここ
で、複数の一方の基板を貼り付けた他方の基板は、その
後の工程において複数に分割され、複数の電気光学装置
が製造される。
【0040】本発明において、前記一方の基板よりも前
記他方の基板が大きいことが好ましい。
【0041】この発明によれば、一方の基板よりも他方
の基板が大きいことにより、チャンバーを小さく構成す
ることができ、装置の小型化を図ることができる。ま
た、より小さな一方の基板を大きな他方の基板に貼り付
けるようにしているので、基板の反りが小さくなり、ま
た、基板の自重による変形も抑制されるため、パネル構
造のばらつきを低減することができる。この場合、複数
の一方の基板を他方の基板上に貼り付けることが望まし
い。これによって、複数の製品に相当する部分を一つの
他方の基板上に形成することが可能になり、多数個取り
製法により製造効率の向上及び製造コストの低減を図る
ことができる。
【0042】次に、本発明の電気光学装置の製造装置
は、一対の基板間に電気光学物質を配置してなる電気光
学装置の製造装置であって、一方の前記基板を内部に収
容可能に構成されているとともに、他方の前記基板と開
口縁を接触させることにより閉鎖空間を構成可能な開口
を有するチャンバーと、前記チャンバー内を減圧するた
めの減圧手段と、前記チャンバー内に出没自在に取り付
けられ、前記チャンバー内に突出する方向に押し付けさ
れた当接部材と、を有し、前記当接部材は、前記一方の
基板の外周端面に接触して前記外周端面に対して押し付
けられることにより前記基板を保持可能に構成されてい
ることを特徴とする。
【0043】ここで、当接部材を押し付けるための押し
付け手段は、特にコイルバネ等の弾性部材を有すること
が好ましい。
【0044】本発明において、前記チャンバーの内部に
おいて前記一方の基板の一面を吸着保持可能に構成され
た吸着保持手段と、該吸着保持手段を前記チャンバー内
において前記開口に対して接離する方向に移動させる移
動手段とを有することが好ましい。
【0045】本発明において、前記外周端面に対する前
記当接部材の当接面は凸曲面であることが好ましい。
【0046】本発明において、前記当接部材は前記基材
に対して転動自在に取り付けられていることが好まし
い。
【0047】本発明において、前記チャンバーの開口縁
は弾性部材により構成されていることが好ましい。
【0048】この発明によれば、チャンバーの開口縁が
弾性部材により構成されていることにより、この開口縁
が他方の基板に接触する際に他方の基板に損傷が生じ難
くなるとともに、チャンバーと他方の基板とによって閉
鎖空間が構成されたとき、この閉鎖空間の密閉性を高め
ることが可能になることから、より確実に、或いは、よ
り低い圧力まで、閉鎖空間内を減圧することが可能にな
る。
【0049】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る電気光学装置の製造方法及び製造装置の実施形態
について詳細に説明する。
【0050】[基板の保持方法及び保持装置]最初に、
本発明に係る基板の保持方法及び保持装置の実施形態に
ついて図1乃至図4及び図7を参照して説明する。
【0051】図7には、本発明の基板保持装置110の
全体構成を示す。この基板保持装置110は、後述する
製造装置である基板貼り合せ装置100の一部として構
成されている。基板保持装置110には、下端に開口を
有するチャンバー状に形成された基板保持ヘッド111
が設けられている。この基板保持ヘッド111の内部に
は昇降可能に構成された基板吸着板112が配置されて
いる。また、この基板吸着板112を昇降動作させる移
動機構113が設けられている。基板保持ヘッド111
は、Z駆動機構114によって全体がZ方向(図示上下
方向)に駆動される。また、Z駆動機構114は、Y駆
動機構115によってY方向(図の紙面と直交する方
向)に駆動される。さらに、Y駆動機構115は、X駆
動機構116によってX方向(図示左右方向)に駆動さ
れる。
【0052】図1に示すように、基板保持ヘッド111
は、下端に開口111aを有するチャンバー内空間11
1bを備えている。基板保持ヘッド111には、チャン
バー内空間111bの周囲に枠状の周壁が設けられ、こ
の枠状の周壁には、複数箇所(例えば2箇所或いは3箇
所)に保持動作体117が取り付けられている。この保
持動作体117の有底筒状のケース体117cの内部に
は、基板保持ヘッド111の上記周壁から内側(すなわ
ちチャンバー内空間111b)に出没自在となるように
取り付けられた当接部材117a(ケース体117cの
先端部分を内側に塑性変形させて脱落することを防止処
理してある)と、この当接部材117aを内側(すなわ
ちチャンバー111b内空間)に向けて押し付けする押
し付け手段であるコイルバネなどの弾性部材117bと
が配置されている。本実施形態(図示例)では、当接部
材117aは金属等で構成された球体又は円筒体若しく
は円柱体となっている。当接部材117aは、基板保持
ヘッド111の上記周壁の内面に沿って複数箇所に分散
して配置されている。
【0053】基板保持ヘッド111の下端には、上記開
口111aの開口縁を構成する部分にリング状、矩形枠
状などといった閉じた図形状に構成され、合成ゴム等で
形成された弾性シール材111cが取り付けられてい
る。
【0054】基板保持ヘッド111の内部に構成された
チャンバー内空間111bは、適宜の排気経路(排気管
など)を介して排気装置118に連通されている。ま
た、このチャンバー内空間111bには基板吸着板11
2が配置されている。この基板吸着板112の下面には
吸着溝112aが設けられ、また、この吸着溝112a
に連通する排気経路112bが開口している。基板吸着
板112の基部112cは上記排気経路112bを内包
してチャンバー内空間112から上方に伸び、移動機構
113に連結されている。基部112cと基板保持ヘッ
ド111との間にはシール部材112dが配置されてい
る。さらに、上記排気経路112bは、排気管等を介し
て排気装置119に接続されている。
【0055】基板吸着板112は、サーボモータ等の電
動機、または、流体圧シリンダ等で構成される移動機構
113によりチャンバー内空間111bにおいて上下方
向、すなわち、基板保持ヘッド111の開口111aに
対して接離(接近したり離反したり)する方向に移動可
能に構成されている。この場合、基板吸着板112が開
口111aを通過してその外側(図示下方)にまで移動
するように構成されていてもよい。
【0056】以上のように構成された基板保持装置11
0は、以下のように動作する。まず、基板吸着板112
を降下させて、例えば図示一点鎖線のように、チャンバ
ー内空間111b或いはその外側に配置されている基板
(例えばガラス基板、また、以下の電気光学装置に関し
て対向基板と称されるもの)20の表面(図示上面)に
密着し、ここで、排気装置119による排気の有効化
(排気装置119の稼動或いは図示しない排気弁の開
放)により、基板20を吸着保持する。
【0057】次に、図2に示すように、基板20を吸着
保持したまま、基板吸着板112をチャンバー内空間1
11b内にて上昇させ、上記の当接部材117aに基板
20の外周端面20tを接触させる。ここで、基板20
に接触する前においては、当接部材117aは、チャン
バー内空間111bに突出し、弾性部材117bの押し
付けにより、その先端が基板20の外周よりもやや内側
に配置された状態となっている。このため、上述のよう
に基板20を上昇させていくと、当接部材117aは当
初基板20の外周角部(図示上面と外周端面20tとに
よって形成される稜線)に接触し、弾性部材117bを
押し縮めながら外側に移動し、最終的に図2に示すよう
に、当接部材117aの先端が基板20の外周端面20
tを押圧した状態となる。すなわち、基板20は、当接
部材117aの内側に押し込まれ、その結果、上記のよ
うに当接部材117aにより外側から押し付けられた状
態となる。
【0058】なお、本実施形態においては、当接部材1
17aは球体或いは図の紙面と直交する軸線を有する円
筒体若しくは円柱体に構成されている。したがって、上
記基板20が当接部材117aの内側に押し込まれる際
に、当接部材117aによって基板20の外周部に損傷
が生じたり、基板20に欠けや割れが発生したりするこ
とが低減される。
【0059】また、本実施形態においては、当接部材1
17aは保持動作体117に対して転動自在に取り付け
られている。したがって、上記基板20が当接部材11
7aの内側に押し込まれる際に、当接部材117aが基
板20の押し込み動作に応じて転動するため、当接部材
117aによって基板20の外周部に損傷が生じたり、
基板20に欠けや割れが発生したりすることが低減され
る。
【0060】その後、例えば、排気装置119の排気の
無効化(排気装置119の停止或いは図示しない排気弁
の閉鎖と大気解放)により、上記基板吸着板112を基
板20から解放させると、図3に示すように、基板20
は、当接部材117aのみにより保持された状態とな
る。
【0061】また、図3に示すように当接部材117a
によって保持された状態にある基板20を解放する場合
には、例えば、基板吸着板112によって基板20の表
面を吸着保持して、上記とは逆の方向(図示下方)に移
動させて基板20の外周端面20tを当接部材117a
の内側から外す。また、図4に示すように、基板吸着板
112によって基板20を下方に押し出すことにより、
基板20を当接部材117aから外して単に下方に落下
させることもできる。
【0062】上記のように当接部材117aを基板20
の外周端面に押し付けることによって基板20を保持す
ることにより、真空中においても支障なく基板20を保
持し続けることが可能になり、電圧を印加する必要もな
くなり、さらに、基板の表裏両面に触れることなく保持
することができる。したがって、真空槽内において基板
20を保持する必要がある場合、静電力を得るために高
い電圧を印加する必要があり素子などを破壊する恐れの
ある場合、或いは、基板20の表裏両面に触れることな
く保持する必要がある場合などにきわめて有効である。
【0063】[電気光学装置の製造方法]次に、本実施
形態の電気光学装置の製造方法の概略について図8乃至
図10及び図12を参照して説明する。なお、以下にお
いては、本発明の電気光学装置の製造方法を、液晶装置
(液晶表示装置)の製造方法として構成した例について
説明する。
【0064】図12は、この液晶装置の製造方法の概略
手順を示す概略フローチャートである。この液晶装置
は、図8に示すように、複数の液晶パネル領域(液晶パ
ネルの構成要素となる領域)10Aを含む大判基板(マ
ザーガラス)10と、単一若しくは大判基板よりも少な
い数の液晶パネル領域(液晶パネルの構成要素となる領
域)20Aを含む対向基板20とを用いて製造される。
図示例では、対向基板20は、単一の液晶パネル領域2
0Aをそのまま構成するものとなっている。
【0065】図8に示す大判基板10は、図12に示す
ステップS1乃至S4により形成される。まず、反射型
液晶パネル或いは反射半透過型液晶パネルを製造する場
合には、大判基板10上にアルミニウム等の単体金属や
合金などにより反射膜の形成を行い(図12に示すステ
ップS1の反射膜形成工程)、その後、ITO(インジ
ウムスズ酸化物)等の透明導電体などで構成される、第
1電極パターン11を形成する(図12に示すステップ
S2の第1電極形成工程)。また、透過型液晶パネルを
製造する場合には、反射膜を形成することなく、そのま
ま大判基板10上に第1電極パターン11を形成する。
この第1電極パターン11は、後述する液晶パネルの駆
動領域内に設けられる複数の電極と、これらの電極に電
位を供給するための配線とを含む。
【0066】次に、上記第1電極パターン11上にポリ
イミド樹脂等で構成される配向膜(図示せず)を形成す
る(図12に示すステップS3の配向膜形成工程)。こ
の配向膜は、例えばラビング処理が施されることによ
り、液晶に対する初期配向状態を決定する配向能を有す
るものである。たとえば、溶媒を含む樹脂液を大判基板
10上に塗布し、所定温度に加熱して硬化(焼成)させ
た後に、ラビング処理を施すことによって上記配向能が
付与される。その後、その上に上記液晶パネル領域10
A毎に所定量の液晶32が配置される(図12に示すス
テップS4の液晶滴下工程)。この工程では、液晶32
をディスペンサ等に入れておき、大判基板10に対して
非接触で滴下させることが好ましい。また、インクジェ
ットヘッドのように、液晶32を所定量吐出することの
できる液滴吐出ヘッドを用意し、この液滴吐出ヘッドを
走査することによって液晶32の液滴を吐出させ、各液
晶パネル領域10A毎に当該液滴を着弾させるようにし
てもよい。
【0067】一方、図8に示す対向基板20は、図12
に示すステップS11乃至S14により構成される。ま
ず、カラー液晶パネルを製造する場合には、対向基板2
0上にカラーフィルタを形成し(図12に示すステップ
S11のカラーフィルタ形成工程)、その後、ITO
(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体などで構成さ
れる第2電極パターン21を形成する(図12に示すス
テップS12の第2電極形成工程)。一方、モノクロ液
晶パネルを製造する場合には、対向基板20上にそのま
ま第2電極パターン21を形成する。この第2電極パタ
ーン21は、後述する液晶パネルの駆動領域内に設けら
れる対向電極と、これらの対向電極に電位を供給するた
めの配線とを含む。
【0068】次に、上記と同様の配向膜(図示せず)を
形成し(図12に示すステップS13の配向膜形成工
程)、その後、シール材(接着材)31を塗布する(図
12に示すステップS14のシール材塗布工程)。シー
ル材31は、基本的に大判基板10と対向基板20とを
接着する機能を有するものである。また、本実施形態の
液晶パネルの製造方法の場合には、シール材31は液晶
32を封入する機能をも有する。シール材31は、通
常、熱硬化性樹脂や放射線硬化性樹脂(紫外線硬化性樹
脂や電子線硬化性樹脂など)で構成される。また、この
シール材31には、大判基板10と対向基板20との間
隔を規制する機能を持たせるため、樹脂等で構成された
スペーサを混入することもできる。さらに、シール材3
1に配線間の導電接続機能をも持たせることも可能であ
る。この場合には、例えば、シール材31を構成する基
材(上記の樹脂など)に微細な導電性粒子を分散させた
状態とする。なお、上記スペーサを導電性スペーサとす
ることも可能である。シール材31は、本実施形態にお
いては、液晶封入領域を包囲する(取り巻く)ように閉
曲線状若しくは閉多角形状などの閉じた図形状に構成さ
れている。
【0069】次に、上記のように構成された大判基板1
0と対向基板20とを、図8に示すように相互に貼り合
せる(図12に示すステップS21の基板貼り合わせ工
程)。より具体的には、例えば、大判基板10の液晶パ
ネル領域10A上に対向基板20を被せるようにして配
置していく。この詳細な方法については後述する。対向
基板20は、図示例の場合、大判基板10の各液晶パネ
ル領域10A毎にそれぞれ貼り合わされる。この貼り合
せ状態の詳細な構成例は図9の拡大部分平面図にも示し
てある。
【0070】次に、上記のように貼り合わされた大判基
板10上の対向基板20を所定の圧力で加圧して、大判
基板10と対向基板20との間隔が既定の値になるよう
に圧着させ、シール材31を硬化させる(図12に示す
ステップS22の本圧着工程)。
【0071】この本圧着工程によって、大判基板10上
に対向基板20を含む複数のパネル構造が形成される。
上記のシール材31の硬化は、シール材の特性に応じて
加熱処理や紫外線照射などによって行われる。なお、後
述する方法で、大判基板10と対向基板20との貼り合
せ時に内外圧力差等によって既に十分な圧着状態になっ
ている場合(すなわち、基板間ギャップが正規の状態に
なっている場合)には、この本圧着工程ではシール材3
1の硬化処理だけを行えばよい。
【0072】その後、大判基板10は各液晶パネル領域
10A毎に分割され、これによって、図10に示すよう
に、分割基板10Bと対向基板20とを有する個々の液
晶パネルが形成される(図12に示すステップS23の
大判基板分割工程)。大判基板10の分割は、例えば、
基板表面上に分割予定線(仮想線、図9に一点鎖線で示
す。)に沿って傷痕や溝を形成し、この分割予定線に応
力(機械的応力や熱応力など)を加えることによって破
断させるといった方法などによりなされる。また、図示
例のように対向基板20が単一の液晶パネル領域20A
に一致する場合には対向基板20の分割は不要である
が、対向基板20が単一の液晶パネル領域20Aからは
み出した部分を有する場合や複数の液晶パネル領域20
Aを含む場合には、対向基板20についても適宜分割を
行う。
【0073】最後に、上記のように構成された液晶パネ
ルにフレキシブル配線基板(FPC)や液晶ドライバI
Cなどを実装する(図12に示すステップS24の実装
工程)。この後、必要に応じて、液晶パネルの外面に偏
光板を貼り付けたり、液晶パネルをパネル枠に取り付け
たり、バックライトを取り付けたりして、液晶装置を完
成させる。
【0074】上記のように構成された液晶パネルにおい
ては、図10に示すように、第1電極パターン11中の
電極と、第2電極パターン21中の電極とが対向する領
域が駆動領域(図10に実線の斜線(ハッチングパター
ン)で示す。)となる。
【0075】[基板貼り合せ工程及び製造装置(基板貼
り合せ装置)]次に、上述した液晶装置の製造方法の上
記基板貼り合わせ工程の詳細について図1乃至図11を
参照して説明する。図1乃至図6は、本実施形態の電気
光学装置の製造方法及び製造装置を示す工程説明図であ
る。
【0076】まず、この基板貼り合わせ工程S21にお
いて用いる製造装置である基板貼り合わせ装置について
説明する。図7に示すように、基板貼り合わせ装置10
0は、上記の基板保持装置110と、この基板保持装置
110に対向配置された(より具体的には下方に配置さ
れた)支持台120とを備えている。基板保持装置11
0には、上述のチャンバー内空間111b内において上
記対向基板20が保持されるようになっている。
【0077】一方、支持台120上には、上記大判基板
10が載置される。支持台120には、表面に吸着部
(溝或いは穴など)121が設けられている。吸着部1
21は制御弁122を介して模式的に示す排気装置12
3に接続されている。
【0078】なお、基板貼り合せ装置100において
は、基板保持ヘッド111が移動可能に構成され、支持
台120が固定されているが、これとは逆に、基板保持
ヘッド111が固定され、支持台120が移動可能に構
成されていてもよい。或いはまた、基板保持ヘッド11
1と支持台120とが共に移動可能に構成されていても
よい。いずれにしても、基板保持ヘッド111と支持台
120とは、上記X方向、Y方向及びZ方向に相対的に
移動可能に構成されていればよい。
【0079】上記のように構成された基板貼り合わせ装
置100を用いる場合、最初に、支持台120上に大判
基板10を載置し、上記制御弁122を開いて吸着部1
21により大判基板10を支持台120上に吸着保持す
る。次に、基板保持ヘッド111内の基板吸着板112
に対向基板20を吸着保持させる。
【0080】対向基板20を基板保持ヘッド111内の
基板吸着板112に保持させる際には、図1に示す移載
装置130が用いられる。この移載装置130は、直交
型ロボットやスカラー型ロボット等の移動機構(図示せ
ず)に、移載ハンド131が搭載されたものである。こ
の移載ハンド131は、対向基板20の外周縁部を保持
することの可能な保持部131aを有している。この保
持部131aには、図示しないが、例えば、基板を真空
吸着するための吸着溝や基板を接着する粘着層などが形
成されている。また、移載ハンド131は、その姿勢を
上下反転させることができるように構成されている。よ
り具体的には、移載ハンド131は、図示しない移動機
構に対する取付基部132に対して回転軸133を介し
て取り付けられ、この回転軸133は取付基部132内
に配置された駆動モータ134によって回転駆動される
ようになっている。
【0081】上記の移載装置130によれば、図示しな
い場所において対向基板20の表面上にシール材31を
塗布した後に、上記移載ハンド131の保持部131a
により対向基板20の外周縁部を保持し、さらに、移載
ハンド131を移動させ、また、移載ハンド131を上
下反転させることにより、対向基板20を図1に示すよ
うに基板保持ヘッド111の下方に配置させることがで
きる。
【0082】なお、上記とは逆に、移載ハンド131を
反転させずに、基板保持ヘッド111を反転させること
によって対向基板を基板保持ヘッド111内の基板吸着
板112に受け渡すことも可能である。この場合には、
図11(b)に示すように、Z駆動機構114と基板保
持ヘッド111との間に反転機構110Rを設ける。そ
して、まず、対向基板20上にシール材31を塗布して
から、図11(a)に示すように、移載ハンド131を
用いて対向基板20を把持する。ここで、移載ハンド1
31は対向基板20の内面(すなわち第2電極パターン
21の形成されている面)のうちシール材31の外側部
分の外周縁部のみを吸着保持できるように構成されてい
る。当該外側部分を吸着保持した移載ハンド131は、
その状態で対向基板20を図1に示す基板保持装置11
0に向けて搬送する。
【0083】一方、図11(b)に示すように、基板保
持装置110では、基板保持ヘッド111が反転機構1
10Rによって図1の姿勢とは上下を反転させた姿勢に
される。この反転姿勢では、上記基板吸着板112の表
面は上方に向いている。そして、上記移載ハンド131
に保持された対向基板20は、上方に向いた基板吸着板
112の表面上に載置される。この状態で、移載ハンド
131の吸着保持状態は解除され、その代わりに、基板
吸着板112が対向基板20を吸着保持する。
【0084】その後、図11(c)に示すように、上記
の反転機構110Rを用いて基板保持ヘッド111を反
転させ、図1に示す姿勢に戻す。なお、図11において
は、基板保持ヘッド111その他の構造を模式的に描い
てある。
【0085】上記のようにして、対向基板20を基板保
持ヘッド111内の基板吸着板112に保持させた状態
とした後に、図2に示すように、基板吸着板112に保
持されていた対向基板20を外周端面20tに接触した
当接部材117aによって保持された状態とする。この
保持動作については、上記の基板の保持方法及び保持装
置において説明したところと一切変わらないので、説明
を省略する。
【0086】次に、図7に示すように、X駆動機構11
6、Y駆動機構115及びZ駆動機構114を用いて基
板保持ヘッド11を移動させ、基板吸着板112に保持
されている対向基板20と、大判基板10上に設けられ
た液晶パネル領域の第1電極パターン11とが整合する
ように対向配置させる。上記のX駆動機構116及びY
駆動機構115は、基板保持ヘッド111を支持台12
0の表面の上方において任意のXY方向に水平に移動さ
せることができるように構成される。ここで、対向基板
20と大判基板10との位置決め(アライメント)は、
CCDカメラ等の撮像手段によって対向基板20と大判
基板10との重ね合せ状態を撮影し、この撮影画像を処
理することによって行うことができる。より具体的に
は、対向基板20に設けられた図示しないアライメント
マークと、大判基板10の液晶パネル領域10Aに設け
られた図示しないアライメントマークとを平面的に一致
させるように、上記各駆動機構を用いて基板保持ヘッド
111を移動させる。
【0087】次に、上記の整合状態において、図7及び
図11に示すZ駆動機構114により上記基板保持ヘッ
ド111を降下させ、図3に示すように、その開口縁を
ゆっくりと大判基板10の表面に接触させる。このと
き、開口縁に設けられた弾性部材111cが大判基板1
0の表面に密着し、基板保持ヘッド111と大判基板1
0とによってチャンバー内空間111bは閉鎖空間とな
る。
【0088】なお、このように閉鎖空間が構成された状
態で、上述したアライメント作業を行うようにしてもよ
い。この場合には、基板吸着板112の平面方向の位置
を基板保持ヘッド111に対して微調整可能なXYθ調
整機構等の位置補正手段を設け、上記の各駆動機構は対
向基板20の大判基板10に対する概略の位置決めをす
るだけとし、上記のように基板保持ヘッド111の開口
縁を大判基板10に接触させてから、上記位置補正手段
により対向基板20の位置を微調整して、大判基板10
の液晶パネル領域10Aに整合させることが好ましい。
【0089】次に、上記のようにチャンバー内空間11
1bが閉鎖空間として構成された状態で、排気装置11
8によってチャンバー内空間111bが減圧される。こ
の減圧の度合は、液晶パネル内の液晶32の封止空間内
に混入する空気量が支障を生じないレベルとなるように
設定される。
【0090】このようにして、閉鎖空間が十分に減圧さ
れると、図4に示すように、移動機構113により基板
吸着板112が降下し、対向基板20を上方から押圧し
て、対向基板20を上記当接部材117aから解放させ
る。対向基板20の当接部材117aによる保持状態が
解除されると、基板吸着板112は停止し、対向基板2
0はチャンバー内空間111b内を落下し、大判基板1
0の表面上に着地する。対向基板20が大判基板10上
に落下すると、シール材31が大判基板10に接触した
状態、すなわち貼り合せ状態となる。
【0091】ここで、上記のように基板吸着板112に
よって対向基板20の当接部材117aによる保持状態
を解除する方法以外に、種々の方法を採ることが可能で
ある。例えば、当接部材117aによって保持されてい
る対向基板20を基板吸着板112によって一旦真空吸
着し、そのまま対向基板20とともに基板吸着板112
を降下させて、当接部材117aから対向基板20を解
放させる。その後、基板吸着板112に吸着保持された
対向基板20が大判基板10上に貼り合わせられる高さ
(すなわち、シール材31が大判基板10の表面に接触
する高さ)まで降下させた後に、基板吸着板112から
対向基板20を解放させる。ここで、両基板が貼り合わ
されない高さで基板吸着板112から対向基板20を解
放し、大判基板10を落下させてもよい。また、基板吸
着板112からの対向基板20の解放方法としては、対
向基板20の吸着圧とチャンバー内空間111bの圧力
との差を減少させる(すなわち、対向基板20の吸着圧
を減少させるか、或いは、チャンバー内空間111bの
圧力を引き下げるかする)ことにより、対向基板20が
自然に基板吸着板112から離反するようにしてもよ
い。
【0092】さらに、上記と同様に基板吸着板112に
よって対向基板20を吸着保持した状態で当接部材11
7aから対向基板20を解放させた後に、対向基板20
を大判基板10に対する貼り合わせ高さ或いはそれより
もやや上方まで降下させて、そこで、基板吸着板112
の位置を水平方向に微調整し、対向基板20の位置合せ
を行うようにしてもよい。この場合には、その後、上記
と同様に対向基板20を基板吸着板112から解放す
る。この場合においても、上記と同様に、対向基板20
の吸着圧とチャンバー内空間111bの圧力との差を減
少させることにより、対向基板20が自然に基板吸着板
112から離反するようにしてもよい。
【0093】また、上記位置合せが完了した後に、基板
吸着板112に対向基板20を保持したまま対向基板2
0を大判基板10に貼り合わせ、所定圧力で押し付けて
もよく、或いは、基板吸着板112に対向基板20を保
持したまま大判基板10に貼り合わせ、ここでシール材
31に硬化処理(光硬化処理や加熱硬化処理)を施して
もよい。
【0094】なお、減圧されたチャンバー内空間111
bにおいて真空吸着により基板吸着板112を吸着保持
する場合には、基板吸着板112の吸着圧とチャンバー
内空間111b内の圧力との差圧だけで対向基板20が
保持された状態となる。この差圧は通常きわめて弱いた
め、保持状態が不安定になることを防止したい場合に
は、基板吸着板112による保持方法として静電チャッ
ク、粘着性を利用した保持方法(例えば、粘着層を押し
付けることによって粘着層の粘着力により基板を保持す
る方法)などの真空吸着以外の方法を用いることが好ま
しい。
【0095】上記のいずれかの方法で、対向基板20を
大判基板10上に貼り合わせた後には、上記排気装置1
18を無効化してチャンバー内空間111bを大気に解
放したり、所定の気体を導入したりすることなどによっ
て、閉鎖空間の圧力を上昇させる。これによって、図5
に示すように、大判基板10上に配置された対向基板2
0には内外圧力差に起因する応力が加わり、対向基板2
0は大判基板10に対して加圧された状態となる。
【0096】なお、チャンバー内空間111bの圧力上
昇(大気圧への解放)は、排気装置118に接続された
排気経路を介して外気その他の気体を導入することによ
って行ってもよく、或いは、排気装置119に接続され
た基板吸着板112の排気経路を介して外気その他の気
体を導入することによって行ってもよい。
【0097】上記の対向基板20の大判基板10への加
圧状態がパネル構造の基板間ギャップを正確に出すため
に不十分であれば、上記のように本圧着工程S22を別
途設け、この本圧着工程S22にてパネル構造を加圧し
てシール材31を硬化させればよい。また、上記の大気
圧による加圧状態によりパネル構造の基板間ギャップが
十分正確に規制された状態となるのであれば、そのまま
シール材31を硬化させてパネル構造を完成させてしま
っても構わない。
【0098】さらに、上記のように保持ヘッド112a
から対向基板20を解放させずにそのまま保持ヘッド1
12aによって対向基板20を大判基板10上に押し付
けるように加圧することも可能である。この場合には、
閉鎖空間を大気圧に開放する前にシール材31を硬化さ
せてしまっても構わない。これによって、閉鎖空間が大
気圧に開放される際に対向基板20が平面方向の位置ず
れを起こす可能性を無くすことができる。
【0099】いずれにしても、基板貼り合せ工程におけ
るシール材の硬化は、十分な位置精度や基板間ギャップ
の精度が得られるならば、本硬化させてパネル構造を完
成させてしまってもよいが、例えば、対向基板20の位
置ずれを防止するために仮硬化(半硬化)させるだけで
あることが好ましい。この場合には、本圧着工程S22
において、対向基板20を正確に圧着させた状態でシー
ル材を本硬化させる。ここで、本圧着工程S22におい
て、シール材を本硬化させる前に改めてアライメントを
やり直してもよく、また、このアライメントを省略して
もよい。
【0100】最後に、図6に示すように、上記駆動機構
を用いて基板保持ヘッド111を上方へ引き上げ、大判
基板10から離反させる。その後は、上記と同様にして
新たな対向基板20を基板吸着板112に給材し、図8
に示す大判基板10の別の液晶パネル領域10A上に同
様に貼り付け動作を行う。そして、このような作業を繰
り返し行うことにより、大判基板10の全ての液晶パネ
ル領域10A上に各々対向基板20を貼り合わせること
ができる。
【0101】ここで、図8に示す多数の液晶パネル領域
10Aのうち、検査工程において正常であると判定され
たもののみの上に対向基板20を貼り合せるようにする
ことが好ましい。このようにすると、無駄な対向基板2
0や液晶32などの浪費を防止することができるため、
製造コストを低減できる。
【0102】本実施形態では、当接部材117aが対向
基板20の外周端面に接触し、当接部材117aを押し
付けることによって対向基板20を保持するようにして
いる。したがって、対向基板20の表面及び裏面のいず
れにも触れることなく保持することができ、また、保持
するために真空吸引による圧力差や静電力を必要としな
い。したがって、上記のように減圧した空間内でも対向
基板20を確実に保持することができるとともに、静電
チャックのように保持力を得るために電圧を印加する必
要もなくなるため、当該電圧によって対向基板20の内
面上に形成された素子や配線パターンなどに放電等に起
因する損傷を与える危険性をなくすことができる。
【0103】上記実施形態では、当接部材117aによ
り対向基板20の保持することによって、基板表面に触
れなくても、チャンバー内空間111bを減圧しても、
或いは、電圧を印加しなくても、不用意な落下を防止す
ることができるという利点があるが、この保持方法や保
持装置は、上記のような用途だけではなく、種々の用途
に用いることができる。例えば、基板吸着板112によ
る対向基板20の保持状態(保持位置や保持姿勢など)
を変えるために、基板吸着板112による保持状態から
当接部材117aによる保持状態に一時的に対向基板2
0を移行させ、その後、再び基板吸着板112により対
向基板20を保持し直すといったことも可能である。
【0104】尚、本発明の電気光学装置の製造方法及び
製造装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態で
は、電気光学装置の一種である液晶装置の製造方法につ
いて説明を行っているが、本発明は、一対の基板間に電
気光学物質が配置されている電気光学装置であれば如何
なるものであってもよく、例えば、エレクトロルミネッ
センス装置、プラズマディスプレイ装置などにも適用で
きるものである。
【0105】また、上記実施形態では対向基板にシール
材を塗布し、大判基板に液晶を塗布しているが、一対の
基板のいずれにシール材や液晶を塗布しても構わない。
【0106】さらに、上記実施形態では、一対の基板を
シール材及び液晶を挟んで貼り合せるようにしている
が、例えば、基板の内面に凹部を設ける、基板の内面上
に隔壁(バンク)を形成することなどによって基板間に
電気光学物質の収容空間が確保される場合には、シール
材を介することなく直接に基板同士を貼り合せることも
可能である。また、この基板貼り合せ工程において、液
晶などの電気光学物質を配置しないで一対の基板を貼り
合せ、いわゆる空セル構造のパネル構造を形成するよう
にしてもよい。この場合には、後の工程においてそのパ
ネル構造内に電気光学物質を導入するようにすればよ
い。
【0107】また、上記実施形態では、図9及び図10
に実線で示すように、液晶封入領域を包囲するようにシ
ール材31を閉曲線状若しくは(閉)多角形状などの閉
じた図形状に構成しているが、公知の製造方法のように
シール材31に図9及び図10に一点鎖線で示す開口部
31aを設け、シール材31の内側に余分な液晶32が
存在する場合には、両基板が貼り合せられた後に内外圧
力差等により加圧されると開口部31aから余分な液晶
32があふれ出ることができるようにしてもよい。この
場合、その後、開口部31aを封止材33で封鎖するこ
とによって、パネル構造がほぼ定まった状態となり、そ
の後、シール材31を硬化させればよい。
【0108】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
基板表面に触れることなく基板を保持することができ、
真空中でも基板を保持することができ、また、電圧を加
えなくても基板を保持することができる。さらに、保持
により基板に損傷が生ずる可能性を低減することができ
る。そして、液晶表示装置の製造方法及び製造装置にお
いては、製造装置の小型化及び簡易構造化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気光学装置の製造方法の実施
形態における基板貼り合せ工程の第1段階を示す工程説
明図である。
【図2】 本実施形態における基板貼り合せ工程の第2
段階を示す工程説明図である。
【図3】 本実施形態における基板貼り合せ工程の第3
段階を示す工程説明図である。
【図4】 本実施形態における基板貼り合せ工程の第4
段階を示す工程説明図である。
【図5】 本実施形態における基板貼り合せ工程の第5
段階を示す工程説明図である。
【図6】 本実施形態における基板貼り合せ工程の第6
段階を示す工程説明図である。
【図7】 本実施形態における基板貼り合わせ装置の概
略構成を示す正面図である。
【図8】 本実施形態の基板の貼り合わせ手順の概要を
示す工程説明図である。
【図9】 本実施形態における基板貼り合せ状態を示す
拡大部分平面図である。
【図10】 本実施形態によって製造された液晶パネル
の構造を示す平面図である。
【図11】 本実施形態の基板貼り合せ工程における対
向基板の給材手順の一例を示す説明図(a)〜(c)で
ある。
【図12】 本実施形態の製造手順を示す概略フローチ
ャートである。
【符号の説明】
10・・・大判基板、10A・・・液晶パネル領域、1
1・・・第1電極パターン、20・・・対向基板、20
A・・・液晶パネル領域、21・・・第2電極パター
ン、31・・・シール材、32・・・液晶、100・・
・基板貼り合せ装置、110・・・基板保持装置、11
1・・・基板保持ヘッド、112・・・基板吸着板、1
13・・・移動機構、114・・・Z駆動機構、115
・・・Y駆動機構、116・・・X駆動機構、117・
・・保持動作体、117a・・・当接部材、117b・
・・弾性部材、117c・・・ケース体、118・・・
排気装置、119・・・排気装置、120・・・支持
台、121・・・吸着部、122・・・制御弁、123
・・・排気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA10 FA16 FA18 FA30 HA04 HA12 MA16 2H090 JB02 JC02 JC12 JC14 JC17 JC18 LA03 4G061 AA13 AA18 AA33 BA03 CA02 CD02 DA61

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の外周端面に当接部材を接触させ、
    該当接部材を前記外周端面に対して押し付けることによ
    り前記基板を保持することを特徴とする基板の保持方
    法。
  2. 【請求項2】 前記当接部材を内側に向けて出没自在に
    保持した状態で前記当接部材に対して内側に向けて所定
    の押付力を付与した状態とし、前記当接部材に対して前
    記基板をその表面の法線方向に相対的に移動させ、前記
    基板を前記当接部材の内側へ押し込むことによって、前
    記当接部材が前記外周端面に接触し、押し付けられた状
    態にすることを特徴とする請求項1に記載の基板の保持
    方法。
  3. 【請求項3】 前記外周端面に対する前記当接部材の当
    接面を凸曲面とすることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の基板の保持方法。
  4. 【請求項4】 前記当接部材を転動自在に構成すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載の基板の保持方法。
  5. 【請求項5】 基板を内側に配置可能な形状を有する基
    体と、前記基体に対して内側に出没自在に取り付けられ
    た当接部材と、前記当接部材を内側に押し付ける押し付
    け手段とを有し、前記当接部材を前記基板の外周端面に
    接触させた状態で押し付け手段により前記当接部材を前
    記外周端面に押し付けることにより前記基板を保持可能
    に構成されていることを特徴とする基板の保持装置。
  6. 【請求項6】 前記基板の一面を吸着保持可能な吸着保
    持手段と、前記基体の内側に前記吸着保持手段を移動さ
    せる移動手段とを有することを特徴とする請求項5に記
    載の基板の保持装置。
  7. 【請求項7】 前記外周端面に対する前記当接部材の当
    接面は凸曲面であることを特徴とする請求項5又は請求
    項6に記載の基板の保持装置。
  8. 【請求項8】 前記当接部材は前記基材に対して転動自
    在に取り付けられていることを特徴とする請求項5乃至
    請求項7のいずれか1項に記載の基板の保持装置。
  9. 【請求項9】 一対の基板間に電気光学物質を配置して
    なる電気光学装置の製造方法であって、 開口を有するチャンバー内に一方の前記基板を収容した
    状態で、他方の前記基板に前記チャンバーの開口縁を接
    触させて、前記チャンバーと前記他方の基板とにより閉
    鎖空間を構成する工程と、 前記一方の基板の外周端面に当接部材を接触させ、該当
    接部材を前記外周端面に対して押し付けることにより前
    記基板を保持する工程と、 前記閉鎖空間を減圧する工程と、 この減圧された前記閉鎖空間において、前記一方の基板
    の前記当接部材による保持状態を解除して前記他方の基
    板に貼り合わせる工程と、を有することを特徴とする電
    気光学装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記当接部材を内側に向けて出没自在
    に構成した状態で前記当接部材に対して内側に向けて所
    定の押付力を付与した状態とし、前記当接部材に対して
    前記基板をその表面の法線方向に相対的に移動させ、前
    記基板を前記当接部材の内側へ押し込むことによって、
    前記当接部材が前記外周端面に接触し、押し付けられた
    状態にすることを特徴とする請求項9に記載の電気光学
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記外周端面に対する前記当接部材の
    当接面を凸曲面とすることを特徴とする請求項9又は請
    求項10に記載の電気光学装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記当接部材を転動自在に構成するこ
    とを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか1項
    に記載の電気光学装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記一対の基板の少なくともいずれか
    片方の前記基板上にシール材を予め配置しておき、該シ
    ール材を介して前記一方の基板を前記他方の基板に貼り
    合せることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいず
    れか1項に記載の電気光学装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記一対の基板の少なくともいずれか
    片方の前記基板上に電気光学物質を配置しておき、前記
    一方の基板を前記他方の基板に貼り合わせることによ
    り、前記一対の基板が前記電気光学物質を挟んだ状態に
    構成されることを特徴とする請求項9乃至請求項13の
    いずれか1項に記載の電気光学装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記一方の基板の一面を吸着保持可能
    に構成された吸着保持手段により前記一方の基板を吸着
    保持して前記チャンバー内に配置し、前記一方の基板を
    前記チャンバー内にて移動させることによりその外周端
    面が前記当接部材により押し付けられ、前記一方の基板
    が保持された状態にすることを特徴とする請求項9乃至
    請求項14のいずれか1項に記載の電気光学装置の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 前記一方の基板は1又は複数の電気光
    学装置に相当する構成要素を含むものであり、前記他方
    の基板は、前記一方の基板の構成要素より多数の電気光
    学装置に相当する複数の構成要素を含むものであること
    を特徴とする請求項9乃至請求項15のいずれか1項に
    記載の電気光学装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記一方の基板よりも前記他方の基板
    が大きいことを特徴とする請求項9乃至請求項16のい
    ずれか1項に記載の電気光学装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 一対の基板間に電気光学物質を配置し
    てなる電気光学装置の製造装置であって、 一方の前記基板を内部に収容可能に構成されているとと
    もに、他方の前記基板と開口縁を接触させることにより
    閉鎖空間を構成可能な開口を有するチャンバーと、 前記チャンバー内を減圧するための減圧手段と、 前記チャンバー内に出没自在に取り付けられ、前記チャ
    ンバー内に突出する方向に押し付けされた当接部材と、
    を有し、 前記当接部材は、前記一方の基板の外周端面に接触して
    前記外周端面に対して押し付けられることにより前記基
    板を保持可能に構成されていることを特徴とする電気光
    学装置の製造装置。
  19. 【請求項19】 前記チャンバーの内部において前記一
    方の基板の一面を吸着保持可能に構成された吸着保持手
    段と、該吸着保持手段を前記チャンバー内において前記
    開口に対して接離する方向に移動させる移動手段とを有
    することを特徴とする請求項18に記載の電気光学装置
    の製造装置。
  20. 【請求項20】 前記外周端面に対する前記当接部材の
    当接面は凸曲面であることを特徴とする請求項18又は
    請求項19に記載の電気光学装置の製造装置。
  21. 【請求項21】 前記当接部材は前記基材に対して転動
    自在に取り付けられていることを特徴とする請求項18
    乃至請求項20のいずれか1項に記載の電気光学装置の
    製造装置。
  22. 【請求項22】 前記チャンバーの開口縁は弾性部材に
    より構成されていることを特徴とする請求項18乃至請
    求項21のいずれか1項に記載の電気光学装置の製造装
    置。
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