JP2004191577A - 電気光学装置の製造方法及びその製造装置、電気光学装置、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気光学装置及びその製造装置を提供することを課題とする。
【解決手段】液晶表示要素が形成された第1基板1の表面に液晶3を内封するシール部2を形成するシール形成手段21と、シール部2の外周側に位置すると共にシール部2よりも高さhが高く(h1<h2)、第1の基板1に重ね合わされる液晶表示要素が形成された第2基板4を支持する支持部22を形成する支持部形成手段23と、シール部2の内側に所定量の液晶3を滴下する液晶滴下手段24と、第1基板1に形成された支持部22に第2基板4を仮に重ね合わせする重合わせ手段25と、仮に重合わせした状態で第1基板1側を支持して大気圧雰囲気200状態から真空域雰囲気210である真空形成手段7内に仮重ね合わせした基板を搬送する基板搬送手段26と、真空形成手段7内において真空域雰囲気210の状態で第1基板1と第2基板4とを押圧する押圧手段27と、を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】液晶表示要素が形成された第1基板1の表面に液晶3を内封するシール部2を形成するシール形成手段21と、シール部2の外周側に位置すると共にシール部2よりも高さhが高く(h1<h2)、第1の基板1に重ね合わされる液晶表示要素が形成された第2基板4を支持する支持部22を形成する支持部形成手段23と、シール部2の内側に所定量の液晶3を滴下する液晶滴下手段24と、第1基板1に形成された支持部22に第2基板4を仮に重ね合わせする重合わせ手段25と、仮に重合わせした状態で第1基板1側を支持して大気圧雰囲気200状態から真空域雰囲気210である真空形成手段7内に仮重ね合わせした基板を搬送する基板搬送手段26と、真空形成手段7内において真空域雰囲気210の状態で第1基板1と第2基板4とを押圧する押圧手段27と、を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置の製造装置に係り、特に品質の向上及び生産性の向上を図る電気光学装置の製造方法及びその製造装置、電気光学装置、電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶装置は、一般に、一対の基板間に液晶を封入した構造の液晶表示パネルに、バックライト等といった照明装置や液晶駆動用IC等といった付加機器を付設することによって形成される。また、液晶表示パネルは、一般に、第1電極が形成された第1基板と第2電極が形成された第2基板とをシール部によって互いに貼り合わせ、それらの基板間に形成される間隙、いわゆるセルギャップ内に液晶を封入することによって形成される。
【0003】
前記液晶は一般にいわゆる注入法と滴下法によりセルギャップ内に封入されている。
ここで、液晶注入法とは、真空下で、液晶注入口から液晶を圧力差により注入する方法であり、狭い間隙に液晶を注入するので、時間がかかるとされている。これに対し、液晶滴下法は、基板の上に液晶を滴下し、真空条件において、基板を貼合わせすることにより、行うものである。
【0004】
この液晶滴下法の一例を図18に示す。
図18に示すように、第1基板1の配向膜上に、液晶注入口を設けないで枠状にシール部2を形成し、次いで、第1基板の配向膜上に基板に所定の間隙を形成するためのスペーサ(図示省略)を分散させ、第1基板1の中央部に必要量の液晶3を吐出手段6より滴下し、第1基板1とこの第1基板1に対向する第2基板4とを位置合わせしつつ硬化前のシール部2を介して他方の基板を重ね合わせし、その後押圧手段(図示せず)により第1基板1と第2基板4間に所定の押圧力Fをかけ、液晶3を間隙全体に拡散させ、シール部2を硬化手段(図示せず)により硬化させることで基板同士を接着させ、液晶3がシール部2内に封止された液晶セル5を作製するものである(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−115833号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1にかかる従来の液晶滴下法においては、図19に示すように、下側の第1基板1に液晶3を滴下した後、該第1基板1と対向する第2基板4とを別々に真空手段7内に搬送し、次いで真空ポンプ8の起動により、大気圧雰囲気状態から所定の真空雰囲気状態とした後に第1基板1及び第2基板4の貼り合わせを行っていた。
【0007】
この基板搬送において、真空チャック手段10を用いて基板を保持する場合、真空手段7内で基板の保持を行うには、さらに圧力を低くして真空吸着保持することが要求される。よって、真空手段7内を真空にする真空ポンプ8とは別の高真空用の真空ポンプ9が専用に必要となるという、問題がある。
【0008】
このため、従来では、真空チャック10に代えて静電チャックを使用することが提案されている。しかしながら、この静電チャックを使用する場合には、大気圧雰囲気から真空域雰囲気に至る過程において、静電チャック自体の電極間で放電を起こしてしまう所定の圧力を乗り越える際に、一度静電チャックから基板を離し、基板を一時的に保持台等に置く必要があるという、問題がある。
【0009】
また、従来においては、図19に示すように、上下の基板1,4は別々に保持されるため、真空手段7内において最初の位置合わせを画像処理等の位置合わせ手段で行おうとすると、画像認識範囲を広くする必要がある。この結果分離能を上げ精度を高めることと相反することになる。
【0010】
本発明は、前記問題に鑑み、液晶滴下法において電気光学装置を簡易に製造することができる電気光学装置の製造方法及びその製造装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る電気光学装置の製造装置は、第1基板の表面に液晶を内封する閉空間のシール部を形成するシール部形成手段と、該シール部の外周側に位置すると共にシール部よりも高さが高く、第1基板に対向する第2基板を支持する支持部を形成する支持部形成手段と、シール部の内側に所定量の液晶を滴下する液晶滴下手段と、上記第1基板に形成された支持部に第2基板を重ね合わせする重合わせ手段と、重合わせした状態で第1基板側を支持して大気圧雰囲気状態から真空形成手段に搬送する基板搬送手段と、真空形成手段内において、真空状態で第1基板と第2基板とを押圧する押圧手段と、を有することを特徴としている。これにより、第1基板と第2基板とを仮貼合わせ状態で真空形成手段内に搬送するので、従来のような第2基板を別途設けた支持手段によって支持する必要がなく、装置が簡略化される。また、支持手段として、静電支持手段を用いる場合には、大気圧から真空雰囲気に至る過程での放電対策である第2基板を仮に載置する仮置き台等が不要となる。
【0012】
また、仮合わせにより一体化した基板を1台の移動手段で移動することができ、その状態で押圧手段により本貼合わせすることで、簡易に液晶パネルを得ることができる。
【0013】
さらに、前記電気光学装置の製造装置を用いることで、貼合わせ品質の高い液晶表示パネルを簡易に得ることができる。
【0014】
また、上記支持部が開口部を有すると共に、上記シール部の外周に沿って連続して形成してなるようにしてもよい。これにより、支持部が開口を有するので、液晶封入領域と外部とが隔離されず、真空領域において真空状態とすることで液晶内部も真空状態となる。
【0015】
また、上記支持部がシール部の外周に沿って所定間隔を設けて形成してなるようにしてもよい。これにより、支持部が所定間隔の開口を有することになるので、液晶封入領域と外部とが隔離されず、真空領域において真空状態とすることで液晶内部も真空状態とすることができる。
【0016】
上記シール部が略矩形であると共に、その外周側の四隅に支持部が形成してなるようにしてもよい。四隅の支持部において対向する第2基板を仮貼合わせすることが可能となる。また、開口部も広いので、真空領域において真空状態とすることで液晶内部も真空状態とすることができる。
【0017】
上記真空形成手段内にシール部を硬化させるシール硬化手段及び基板の位置を位置合わせする位置合わせ手段を有するようにしてもよい。これにより、位置合わせの後にシールを硬化させ、基板を密着させることができる。
【0018】
また、前記課題を解決するため、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、第1基板の表面に液晶を内封する閉空間のシール部を形成するシール部形成工程と、該シール部の外周側に位置すると共にシール部よりも高さが高く、第1基板に対向する第2基板を支持する支持部を形成する支持部形成工程と、シール部の内側に所定量の液晶を滴下する液晶滴下工程と、上記第1基板に形成された支持部に第2基板を重ね合わせする重合わせ工程と、重合わせした状態で第1基板側を支持して大気圧雰囲気状態から真空形成手段に搬送する基板搬送工程と、真空形成手段内において、真空状態で第1基板と第2基板とを押圧する押圧工程と、を有することを特徴としている。これにより、第1基板と第2基板とを仮貼合わせ状態で真空形成手段内に搬送するので、従来のような第2基板を別途支持する必要がなく、製造工程が簡略化される。
【0019】
また、本発明の電子機器は、前記いずれか1つの電気光学装置を備えることを特徴とするものである。これにより、貼合わせ品質の高い電気光学装置を提供できる。
【0020】
また、本発明の電子機器は、前記いずれか1つの電気光学装置の製造装置を用いて製造されてなる電気光学装置を備えることを特徴とするものである。これにより、貼合わせ品質の高い電気光学装置を備えた電子機器を提供できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容を発明の実施形態により詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0022】
図1乃至図8は本実施形態にかかる電気光学装置としての液晶表示パネルの製造装置の概略図である。図9は本実施の形態の工程図である。図10乃至図14は支持部の実施の形態の概略図である。図15は液晶パネルの構成図である。図16はパーソナルコンピュータの斜視図である。図17は携帯電話の斜視図である。
【0023】
[第1の実施の形態]
先ず、図15を参照して本発明にかかる電気光学装置である液晶表示パネルの構成について説明する。本実施の形態にかかる液晶表示パネル100は、対向配置された第1基板1と第2基板4とを有するものであり、第1基板1及び第2基板4の内側面には、それぞれ液晶表示要素が形成されている。
【0024】
具体的には、図15に示すように、第1基板1には、反射膜(アルミニウム等)101、カラーフィルタ(CF)102、オーバーコート(OVC)層103、透明電極104及び配向膜105が順次形成されている。
一方の対向する第2基板4には、透明電極104及び配向膜105が形成されている。透明電極104はITO(Indium Tin Oxide)その他の透明電極材料によって形成され、所定のパターンが加工されている。配向膜105は例えばポリイミド(PI)等の膜が形成され、配向処理(ラビング処理)がなされている。
【0025】
このようにして液晶表示要素が各々形成された第1基板1と第2基板4とは、両基板間の内周囲に導電性の電通粒子110を分散したシール部2が略矩形状に施され、スペーサ111により所定の間隙、いわゆるセルギャップをもって封着されている。そして、このシール部2によって、第1基板1と第2基板4との間に液晶3の封入領域が画成されている。
【0026】
以下、本実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造方法及び装置について説明する。なお、以下の説明においては、シール部2中に配する電通粒子110及び基板間の間隔を調整するスペーサ111についての説明は省略する。
【0027】
本実施の形態の液晶表示パネルの製造装置は、図1及び図2に示すように、液晶表示要素が形成された第1基板1の表面に液晶3を内封する閉空間となるシール部2を形成するシール形成手段21と、該シール部2の外周側に位置すると共にシール部2よりも高さhが高く(h1<h2)、上記第1の基板1に重ね合わされる液晶表示要素が形成された第2基板4を支持する支持部22を形成する支持部形成手段23と、シール部2の内側に所定量の液晶3を滴下する液晶滴下手段6と、上記第1基板1に形成された支持部22に第2基板4を仮に重ね合わせする仮重合わせ手段25と、仮に重合わせした状態で第1基板1側を支持して大気圧雰囲気200状態から真空域雰囲気210である真空形成手段7内に仮重ね合わせした基板を搬送する基板搬送手段26と、真空形成手段7内において真空域雰囲気210の状態で第1基板1と第2基板4とを押圧する押圧手段27と、を有するものである。
図1及び図2中、符号28は基板を保持する真空チャック、29は基板の位置を仮に合わせする位置決めピンを各々図示する。
【0028】
なお、大気圧雰囲気200内における仮アライメント機構201は、真空域雰囲気210内の精密アライメント機構211による本アライメント時の画像処理装置の画像範囲にそれぞれの基板のアライメントマークが入る程度の性能のものでよい。すなわち、その範囲に入っていれば、この仮合わせでは、マークが少しずれていても許容できる。
【0029】
そして、図3に示すように、仮重ね合わせ手段25を降下させて、第1基板1の上に第2基板4を仮に重ね合わせする。なお、本実施の形態においては、仮重ね合わせ手段25と真空チャック28とが一体に形成されている。
この大気圧雰囲気200での仮貼合わせ機構は、第1基板1に形成された支持部22の高さで第2基板4を仮に貼合わせするものであり、加圧力は例えば100g/cm2(基板換算、以下同様)程度であれば十分である。これは、後述する搬送時の加速や減速の状況及び振動等によって上下基板の位置がずれない程度に仮に固定できていれば充分であるからである。
【0030】
次いで、図4に示すように、基板移送手段(移送ロボット等)26により第1基板1側のみを真空チャック28で支持しつつ扉7aを開放した真空形成手段7内に移送する。第2基板4が第1基板1の上に支持部22を介して仮貼合わせされているので、従来のように両基板を別々の真空チャック等で保持しつつ搬送することが解消され、装置の簡素化を図ることができる。また、本実施の形態のような真空チャックを用いる代わりに、静電チャックを使用する場合には、大気圧から真空雰囲気に至る過程での放電対策である第2基板を仮に載置する仮置き台等が不要となる。
【0031】
そして、図5に示すように、扉7aを閉じ、真空形成手段7内を真空ポンプ8により所定の真空域条件まで真空引きする。
【0032】
そして、図6に示すように、真空形成手段7内において、画像認識用カメラ30を用いて精密アライメント機構211により本アライメントを行う。次いで、押圧手段27により本プレスを行う。この押圧と同時に、紫外線照射手段31を用いて、シール部2の硬化を施す。
真空雰囲気210内の精密アライメント機構211は、アライメントのための画像取り込み範囲として100μmの範囲を認識できる精度のものが必要である(なお、パネル組立精度は1μm以下としている。)。また、アライメント動作の範囲は、画像処理装置の画像範囲と同等でよい。これにより、分解能を上げることができ、精密位置合わせが不要となる。
また、押圧手段27による本プレス機構は、基板を均一に、しかも指定のギャップ間隔まで加圧できるもの(基板の単位面積あたり、1kg/cm2)が必要である。また、精密アライメントを行う際には、第2基板4も真空チャック等の把持手段により、把持して精密アライメント動作を行うようにしている。なお、本実施の形態では押圧手段と真空チャックとが一体に形成されている。
【0033】
そして、図7に示すように、真空引きを停止し、真空形成手段7に設けた開放弁7bを開放して、真空形成手段7内を大気圧雰囲気200に戻す。
【0034】
その後、図8に示すように、真空形成手段7の扉7aを開放し、搬送手段26により製造された液晶表示パネル100を外部に搬出する。
【0035】
図9に本実施の形態にかかる液晶パネルの製造工程の一例を示す。
【0036】
本実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造は、図9に示すように、第1基板1の表面に液晶3を内封する閉空間のシール部2を形成するシール形成部工程(S101)と、該シール部2の外周側に位置すると共にシール部2よりも高さが高く、第2基板4を支持する支持部22を形成する支持部形成工程(S102)と、シール部2の内側に所定量の液晶3を滴下する液晶滴下形成工程(S103)と、上記第1基板1に形成された支持部22に第2基板4を重ね合わせする重合わせ工程(S104)と、基板同士を重合わせした状態で第1基板1側を支持して大気圧雰囲気状態から真空形成手段に搬送する基板搬送工程(S105)と、真空形成手段7内において、真空状態で第1基板1と第2基板4とを押圧する押圧工程(S106)と、押圧工程終了後に大気圧雰囲気状態とする大気開放工程(S107)とを有するものである。
【0037】
次いで、本実施の形態では、貼合わせ精度確認手段により得られた液晶表示パネルの貼合わせの精度を確認する貼合わせ精度確認工程(S108)と、貼合わせ精度調整手段により貼合わせ精度を再調整する貼合わせ精度再調整工程(S109)と、貼合わせ品質確認手段により貼合わせの品質を確認する貼合わせ品質確認工程(S110)と、紫外線硬化手段によりシール部2を最終的に硬化させるシール部硬化工程(S111)とにより、再調整して精度のよい液晶表示パネルを製造している。
なお、上述した工程において、貼合わせ確認工程(S108〜S111)は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設けるようにすればよい。
【0038】
[第2の実施の形態]
次に、本発明にかかる第2基板を支持する支持部の実施の形態について説明する。図10乃至14を参照して第2基板を支持する支持部の実施形態の一例を説明する。
【0039】
図10に示すように、第1基板1側の略矩形状に形成されたシール部2の外周に配設される支持部22は、大気圧雰囲気200において支持部形成手段23により開口部40をもって周設されている。そして、この開口部40の存在と共に支持部28の高さh2をシール部2の高さh1よりも高くしているので、シール部2内は周囲環境と隔離されることがないようにしている。
【0040】
また、シール部2は第2基板4を仮に支持する程度の粘度又は硬度があればよく、その度合いは特に規定されるものではない。また、粘度又は硬度がやわらかい場合においても、第1基板1に対向する第2基板4を支えつつ真空雰囲気210内において、所定の真空域に達して押圧するまでの間、周囲と液晶封止空間とを連通することができるようにしておけばよい。
【0041】
また、本発明にかかる支持部22は描画形成手段により描いてもよいし、予め所定の硬度の支持部を準備し、粘着材により粘着させるようにしてもよい。
【0042】
例えば樹脂やフェルト部材等のような弾性変形自在な材料で形成し、真空域雰囲気210の押圧手段により、押圧可能なものであればいずれの材質を用いてもよい。
【0043】
図11に示す実施の形態では、支持部22をシール部2の周囲に沿って破線状に所定間隔をもって形成したものであり、図10に示す実施形態よりも開口40が沢山あるので、シール部2内は周囲環境と隔離されることもない。
【0044】
図12に示す実施の形態では、支持部28をシール部2の周囲の四隅に所定間隔をもって形成したものであり、上述したのと同様にシール部2内は周囲環境と隔離されることもない。
【0045】
図13に示す実施の形態では、基板を一度に複数(本実施の形態では4枚)作成する大判基板41に対向する大判基板42を重ね合わせる場合であり、開口部40を有する支持部22をシール部2の外周に沿って所定間隔をもって部形成したものであり、上述したのと同様にシール部2内は周囲環境と隔離されることもない。なお、図13中、破線部は将来切断された際の一枚の基板を図示する。
【0046】
図14に示す実施の形態では、基板を一度に複数(本実施の形態では4枚)作成する大判基板31に各シール部2に対向する小基板43を各々重ね合わせる場合であり、図13は支持部22をシール部2の周囲の四隅に形成したものであり、上述したのと同様にシール部2内は周囲環境と隔離されることもない。
【0047】
これらの支持部22を含むシール部2の外周側は、別途設けられるブレーク手段により所定形状に切断され、廃棄される。なお、図14中、破線部は将来切断された際の一枚の基板を図示する。
【0048】
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係る液晶表示パネルを適用可能な電子機器の具体例について図16及び17を参照して説明する。
【0049】
まず、本発明に係る液晶表示パネルを、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図16は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ91は、キーボード911を備えた本体部912と、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部913とを備えている。
【0050】
続いて、本発明に係る液晶表示パネルを、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図17は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、携帯電話機92は、複数の操作ボタン921のほか、受話口922、送話口923とともに、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部924を備える。
【0051】
なお、本発明に係る液晶表示パネルを適用可能な電子機器としては、図16に示したパーソナルコンピュータや図17に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる、特に限定されるものではない。
【0052】
また、上述した実施形態では、電気光学装置として、液晶装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(フィールドエミッションディスプレイ)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管、液晶シャッター等を用いた小型テレビ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた装置などの各種の電気光学装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図3】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図4】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図5】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図6】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図7】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図8】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図9】液晶表示パネルの製造工程図である。
【図10】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図11】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図12】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図13】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図14】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図15】液晶パネルの構成図である。
【図16】パーソナルコンピュータの斜視図である。
【図17】携帯電話の斜視図である。
【図18】液晶滴下法の工程概略図である。
【図19】液晶滴下法の工程概略図である。
【符号の説明】
1・・・第1基板、2・・・シール部、3・・・液晶、4・・・第2基板、6・・・液晶滴下手段、21・・・シール形成手段、22・・・支持部22、23・・・支持部形成手段、25・・・仮重合わせ手段、26・・・基板搬送手段、27・・・押圧手段、28・・・真空チャック、29・・・ピン、40・・・開口部、41・・・大判基板、42・・・大判基板、43・・・小基板、100・・・液晶パネル、200・・・大気圧雰囲気、210・・・真空域雰囲気
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置の製造装置に係り、特に品質の向上及び生産性の向上を図る電気光学装置の製造方法及びその製造装置、電気光学装置、電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶装置は、一般に、一対の基板間に液晶を封入した構造の液晶表示パネルに、バックライト等といった照明装置や液晶駆動用IC等といった付加機器を付設することによって形成される。また、液晶表示パネルは、一般に、第1電極が形成された第1基板と第2電極が形成された第2基板とをシール部によって互いに貼り合わせ、それらの基板間に形成される間隙、いわゆるセルギャップ内に液晶を封入することによって形成される。
【0003】
前記液晶は一般にいわゆる注入法と滴下法によりセルギャップ内に封入されている。
ここで、液晶注入法とは、真空下で、液晶注入口から液晶を圧力差により注入する方法であり、狭い間隙に液晶を注入するので、時間がかかるとされている。これに対し、液晶滴下法は、基板の上に液晶を滴下し、真空条件において、基板を貼合わせすることにより、行うものである。
【0004】
この液晶滴下法の一例を図18に示す。
図18に示すように、第1基板1の配向膜上に、液晶注入口を設けないで枠状にシール部2を形成し、次いで、第1基板の配向膜上に基板に所定の間隙を形成するためのスペーサ(図示省略)を分散させ、第1基板1の中央部に必要量の液晶3を吐出手段6より滴下し、第1基板1とこの第1基板1に対向する第2基板4とを位置合わせしつつ硬化前のシール部2を介して他方の基板を重ね合わせし、その後押圧手段(図示せず)により第1基板1と第2基板4間に所定の押圧力Fをかけ、液晶3を間隙全体に拡散させ、シール部2を硬化手段(図示せず)により硬化させることで基板同士を接着させ、液晶3がシール部2内に封止された液晶セル5を作製するものである(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−115833号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1にかかる従来の液晶滴下法においては、図19に示すように、下側の第1基板1に液晶3を滴下した後、該第1基板1と対向する第2基板4とを別々に真空手段7内に搬送し、次いで真空ポンプ8の起動により、大気圧雰囲気状態から所定の真空雰囲気状態とした後に第1基板1及び第2基板4の貼り合わせを行っていた。
【0007】
この基板搬送において、真空チャック手段10を用いて基板を保持する場合、真空手段7内で基板の保持を行うには、さらに圧力を低くして真空吸着保持することが要求される。よって、真空手段7内を真空にする真空ポンプ8とは別の高真空用の真空ポンプ9が専用に必要となるという、問題がある。
【0008】
このため、従来では、真空チャック10に代えて静電チャックを使用することが提案されている。しかしながら、この静電チャックを使用する場合には、大気圧雰囲気から真空域雰囲気に至る過程において、静電チャック自体の電極間で放電を起こしてしまう所定の圧力を乗り越える際に、一度静電チャックから基板を離し、基板を一時的に保持台等に置く必要があるという、問題がある。
【0009】
また、従来においては、図19に示すように、上下の基板1,4は別々に保持されるため、真空手段7内において最初の位置合わせを画像処理等の位置合わせ手段で行おうとすると、画像認識範囲を広くする必要がある。この結果分離能を上げ精度を高めることと相反することになる。
【0010】
本発明は、前記問題に鑑み、液晶滴下法において電気光学装置を簡易に製造することができる電気光学装置の製造方法及びその製造装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る電気光学装置の製造装置は、第1基板の表面に液晶を内封する閉空間のシール部を形成するシール部形成手段と、該シール部の外周側に位置すると共にシール部よりも高さが高く、第1基板に対向する第2基板を支持する支持部を形成する支持部形成手段と、シール部の内側に所定量の液晶を滴下する液晶滴下手段と、上記第1基板に形成された支持部に第2基板を重ね合わせする重合わせ手段と、重合わせした状態で第1基板側を支持して大気圧雰囲気状態から真空形成手段に搬送する基板搬送手段と、真空形成手段内において、真空状態で第1基板と第2基板とを押圧する押圧手段と、を有することを特徴としている。これにより、第1基板と第2基板とを仮貼合わせ状態で真空形成手段内に搬送するので、従来のような第2基板を別途設けた支持手段によって支持する必要がなく、装置が簡略化される。また、支持手段として、静電支持手段を用いる場合には、大気圧から真空雰囲気に至る過程での放電対策である第2基板を仮に載置する仮置き台等が不要となる。
【0012】
また、仮合わせにより一体化した基板を1台の移動手段で移動することができ、その状態で押圧手段により本貼合わせすることで、簡易に液晶パネルを得ることができる。
【0013】
さらに、前記電気光学装置の製造装置を用いることで、貼合わせ品質の高い液晶表示パネルを簡易に得ることができる。
【0014】
また、上記支持部が開口部を有すると共に、上記シール部の外周に沿って連続して形成してなるようにしてもよい。これにより、支持部が開口を有するので、液晶封入領域と外部とが隔離されず、真空領域において真空状態とすることで液晶内部も真空状態となる。
【0015】
また、上記支持部がシール部の外周に沿って所定間隔を設けて形成してなるようにしてもよい。これにより、支持部が所定間隔の開口を有することになるので、液晶封入領域と外部とが隔離されず、真空領域において真空状態とすることで液晶内部も真空状態とすることができる。
【0016】
上記シール部が略矩形であると共に、その外周側の四隅に支持部が形成してなるようにしてもよい。四隅の支持部において対向する第2基板を仮貼合わせすることが可能となる。また、開口部も広いので、真空領域において真空状態とすることで液晶内部も真空状態とすることができる。
【0017】
上記真空形成手段内にシール部を硬化させるシール硬化手段及び基板の位置を位置合わせする位置合わせ手段を有するようにしてもよい。これにより、位置合わせの後にシールを硬化させ、基板を密着させることができる。
【0018】
また、前記課題を解決するため、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、第1基板の表面に液晶を内封する閉空間のシール部を形成するシール部形成工程と、該シール部の外周側に位置すると共にシール部よりも高さが高く、第1基板に対向する第2基板を支持する支持部を形成する支持部形成工程と、シール部の内側に所定量の液晶を滴下する液晶滴下工程と、上記第1基板に形成された支持部に第2基板を重ね合わせする重合わせ工程と、重合わせした状態で第1基板側を支持して大気圧雰囲気状態から真空形成手段に搬送する基板搬送工程と、真空形成手段内において、真空状態で第1基板と第2基板とを押圧する押圧工程と、を有することを特徴としている。これにより、第1基板と第2基板とを仮貼合わせ状態で真空形成手段内に搬送するので、従来のような第2基板を別途支持する必要がなく、製造工程が簡略化される。
【0019】
また、本発明の電子機器は、前記いずれか1つの電気光学装置を備えることを特徴とするものである。これにより、貼合わせ品質の高い電気光学装置を提供できる。
【0020】
また、本発明の電子機器は、前記いずれか1つの電気光学装置の製造装置を用いて製造されてなる電気光学装置を備えることを特徴とするものである。これにより、貼合わせ品質の高い電気光学装置を備えた電子機器を提供できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容を発明の実施形態により詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0022】
図1乃至図8は本実施形態にかかる電気光学装置としての液晶表示パネルの製造装置の概略図である。図9は本実施の形態の工程図である。図10乃至図14は支持部の実施の形態の概略図である。図15は液晶パネルの構成図である。図16はパーソナルコンピュータの斜視図である。図17は携帯電話の斜視図である。
【0023】
[第1の実施の形態]
先ず、図15を参照して本発明にかかる電気光学装置である液晶表示パネルの構成について説明する。本実施の形態にかかる液晶表示パネル100は、対向配置された第1基板1と第2基板4とを有するものであり、第1基板1及び第2基板4の内側面には、それぞれ液晶表示要素が形成されている。
【0024】
具体的には、図15に示すように、第1基板1には、反射膜(アルミニウム等)101、カラーフィルタ(CF)102、オーバーコート(OVC)層103、透明電極104及び配向膜105が順次形成されている。
一方の対向する第2基板4には、透明電極104及び配向膜105が形成されている。透明電極104はITO(Indium Tin Oxide)その他の透明電極材料によって形成され、所定のパターンが加工されている。配向膜105は例えばポリイミド(PI)等の膜が形成され、配向処理(ラビング処理)がなされている。
【0025】
このようにして液晶表示要素が各々形成された第1基板1と第2基板4とは、両基板間の内周囲に導電性の電通粒子110を分散したシール部2が略矩形状に施され、スペーサ111により所定の間隙、いわゆるセルギャップをもって封着されている。そして、このシール部2によって、第1基板1と第2基板4との間に液晶3の封入領域が画成されている。
【0026】
以下、本実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造方法及び装置について説明する。なお、以下の説明においては、シール部2中に配する電通粒子110及び基板間の間隔を調整するスペーサ111についての説明は省略する。
【0027】
本実施の形態の液晶表示パネルの製造装置は、図1及び図2に示すように、液晶表示要素が形成された第1基板1の表面に液晶3を内封する閉空間となるシール部2を形成するシール形成手段21と、該シール部2の外周側に位置すると共にシール部2よりも高さhが高く(h1<h2)、上記第1の基板1に重ね合わされる液晶表示要素が形成された第2基板4を支持する支持部22を形成する支持部形成手段23と、シール部2の内側に所定量の液晶3を滴下する液晶滴下手段6と、上記第1基板1に形成された支持部22に第2基板4を仮に重ね合わせする仮重合わせ手段25と、仮に重合わせした状態で第1基板1側を支持して大気圧雰囲気200状態から真空域雰囲気210である真空形成手段7内に仮重ね合わせした基板を搬送する基板搬送手段26と、真空形成手段7内において真空域雰囲気210の状態で第1基板1と第2基板4とを押圧する押圧手段27と、を有するものである。
図1及び図2中、符号28は基板を保持する真空チャック、29は基板の位置を仮に合わせする位置決めピンを各々図示する。
【0028】
なお、大気圧雰囲気200内における仮アライメント機構201は、真空域雰囲気210内の精密アライメント機構211による本アライメント時の画像処理装置の画像範囲にそれぞれの基板のアライメントマークが入る程度の性能のものでよい。すなわち、その範囲に入っていれば、この仮合わせでは、マークが少しずれていても許容できる。
【0029】
そして、図3に示すように、仮重ね合わせ手段25を降下させて、第1基板1の上に第2基板4を仮に重ね合わせする。なお、本実施の形態においては、仮重ね合わせ手段25と真空チャック28とが一体に形成されている。
この大気圧雰囲気200での仮貼合わせ機構は、第1基板1に形成された支持部22の高さで第2基板4を仮に貼合わせするものであり、加圧力は例えば100g/cm2(基板換算、以下同様)程度であれば十分である。これは、後述する搬送時の加速や減速の状況及び振動等によって上下基板の位置がずれない程度に仮に固定できていれば充分であるからである。
【0030】
次いで、図4に示すように、基板移送手段(移送ロボット等)26により第1基板1側のみを真空チャック28で支持しつつ扉7aを開放した真空形成手段7内に移送する。第2基板4が第1基板1の上に支持部22を介して仮貼合わせされているので、従来のように両基板を別々の真空チャック等で保持しつつ搬送することが解消され、装置の簡素化を図ることができる。また、本実施の形態のような真空チャックを用いる代わりに、静電チャックを使用する場合には、大気圧から真空雰囲気に至る過程での放電対策である第2基板を仮に載置する仮置き台等が不要となる。
【0031】
そして、図5に示すように、扉7aを閉じ、真空形成手段7内を真空ポンプ8により所定の真空域条件まで真空引きする。
【0032】
そして、図6に示すように、真空形成手段7内において、画像認識用カメラ30を用いて精密アライメント機構211により本アライメントを行う。次いで、押圧手段27により本プレスを行う。この押圧と同時に、紫外線照射手段31を用いて、シール部2の硬化を施す。
真空雰囲気210内の精密アライメント機構211は、アライメントのための画像取り込み範囲として100μmの範囲を認識できる精度のものが必要である(なお、パネル組立精度は1μm以下としている。)。また、アライメント動作の範囲は、画像処理装置の画像範囲と同等でよい。これにより、分解能を上げることができ、精密位置合わせが不要となる。
また、押圧手段27による本プレス機構は、基板を均一に、しかも指定のギャップ間隔まで加圧できるもの(基板の単位面積あたり、1kg/cm2)が必要である。また、精密アライメントを行う際には、第2基板4も真空チャック等の把持手段により、把持して精密アライメント動作を行うようにしている。なお、本実施の形態では押圧手段と真空チャックとが一体に形成されている。
【0033】
そして、図7に示すように、真空引きを停止し、真空形成手段7に設けた開放弁7bを開放して、真空形成手段7内を大気圧雰囲気200に戻す。
【0034】
その後、図8に示すように、真空形成手段7の扉7aを開放し、搬送手段26により製造された液晶表示パネル100を外部に搬出する。
【0035】
図9に本実施の形態にかかる液晶パネルの製造工程の一例を示す。
【0036】
本実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造は、図9に示すように、第1基板1の表面に液晶3を内封する閉空間のシール部2を形成するシール形成部工程(S101)と、該シール部2の外周側に位置すると共にシール部2よりも高さが高く、第2基板4を支持する支持部22を形成する支持部形成工程(S102)と、シール部2の内側に所定量の液晶3を滴下する液晶滴下形成工程(S103)と、上記第1基板1に形成された支持部22に第2基板4を重ね合わせする重合わせ工程(S104)と、基板同士を重合わせした状態で第1基板1側を支持して大気圧雰囲気状態から真空形成手段に搬送する基板搬送工程(S105)と、真空形成手段7内において、真空状態で第1基板1と第2基板4とを押圧する押圧工程(S106)と、押圧工程終了後に大気圧雰囲気状態とする大気開放工程(S107)とを有するものである。
【0037】
次いで、本実施の形態では、貼合わせ精度確認手段により得られた液晶表示パネルの貼合わせの精度を確認する貼合わせ精度確認工程(S108)と、貼合わせ精度調整手段により貼合わせ精度を再調整する貼合わせ精度再調整工程(S109)と、貼合わせ品質確認手段により貼合わせの品質を確認する貼合わせ品質確認工程(S110)と、紫外線硬化手段によりシール部2を最終的に硬化させるシール部硬化工程(S111)とにより、再調整して精度のよい液晶表示パネルを製造している。
なお、上述した工程において、貼合わせ確認工程(S108〜S111)は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設けるようにすればよい。
【0038】
[第2の実施の形態]
次に、本発明にかかる第2基板を支持する支持部の実施の形態について説明する。図10乃至14を参照して第2基板を支持する支持部の実施形態の一例を説明する。
【0039】
図10に示すように、第1基板1側の略矩形状に形成されたシール部2の外周に配設される支持部22は、大気圧雰囲気200において支持部形成手段23により開口部40をもって周設されている。そして、この開口部40の存在と共に支持部28の高さh2をシール部2の高さh1よりも高くしているので、シール部2内は周囲環境と隔離されることがないようにしている。
【0040】
また、シール部2は第2基板4を仮に支持する程度の粘度又は硬度があればよく、その度合いは特に規定されるものではない。また、粘度又は硬度がやわらかい場合においても、第1基板1に対向する第2基板4を支えつつ真空雰囲気210内において、所定の真空域に達して押圧するまでの間、周囲と液晶封止空間とを連通することができるようにしておけばよい。
【0041】
また、本発明にかかる支持部22は描画形成手段により描いてもよいし、予め所定の硬度の支持部を準備し、粘着材により粘着させるようにしてもよい。
【0042】
例えば樹脂やフェルト部材等のような弾性変形自在な材料で形成し、真空域雰囲気210の押圧手段により、押圧可能なものであればいずれの材質を用いてもよい。
【0043】
図11に示す実施の形態では、支持部22をシール部2の周囲に沿って破線状に所定間隔をもって形成したものであり、図10に示す実施形態よりも開口40が沢山あるので、シール部2内は周囲環境と隔離されることもない。
【0044】
図12に示す実施の形態では、支持部28をシール部2の周囲の四隅に所定間隔をもって形成したものであり、上述したのと同様にシール部2内は周囲環境と隔離されることもない。
【0045】
図13に示す実施の形態では、基板を一度に複数(本実施の形態では4枚)作成する大判基板41に対向する大判基板42を重ね合わせる場合であり、開口部40を有する支持部22をシール部2の外周に沿って所定間隔をもって部形成したものであり、上述したのと同様にシール部2内は周囲環境と隔離されることもない。なお、図13中、破線部は将来切断された際の一枚の基板を図示する。
【0046】
図14に示す実施の形態では、基板を一度に複数(本実施の形態では4枚)作成する大判基板31に各シール部2に対向する小基板43を各々重ね合わせる場合であり、図13は支持部22をシール部2の周囲の四隅に形成したものであり、上述したのと同様にシール部2内は周囲環境と隔離されることもない。
【0047】
これらの支持部22を含むシール部2の外周側は、別途設けられるブレーク手段により所定形状に切断され、廃棄される。なお、図14中、破線部は将来切断された際の一枚の基板を図示する。
【0048】
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係る液晶表示パネルを適用可能な電子機器の具体例について図16及び17を参照して説明する。
【0049】
まず、本発明に係る液晶表示パネルを、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図16は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ91は、キーボード911を備えた本体部912と、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部913とを備えている。
【0050】
続いて、本発明に係る液晶表示パネルを、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図17は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、携帯電話機92は、複数の操作ボタン921のほか、受話口922、送話口923とともに、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部924を備える。
【0051】
なお、本発明に係る液晶表示パネルを適用可能な電子機器としては、図16に示したパーソナルコンピュータや図17に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる、特に限定されるものではない。
【0052】
また、上述した実施形態では、電気光学装置として、液晶装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(フィールドエミッションディスプレイ)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管、液晶シャッター等を用いた小型テレビ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた装置などの各種の電気光学装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図3】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図4】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図5】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図6】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図7】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図8】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図9】液晶表示パネルの製造工程図である。
【図10】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図11】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図12】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図13】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図14】第2の実施の形態にかかる支持部の実施の形態の概略図である。
【図15】液晶パネルの構成図である。
【図16】パーソナルコンピュータの斜視図である。
【図17】携帯電話の斜視図である。
【図18】液晶滴下法の工程概略図である。
【図19】液晶滴下法の工程概略図である。
【符号の説明】
1・・・第1基板、2・・・シール部、3・・・液晶、4・・・第2基板、6・・・液晶滴下手段、21・・・シール形成手段、22・・・支持部22、23・・・支持部形成手段、25・・・仮重合わせ手段、26・・・基板搬送手段、27・・・押圧手段、28・・・真空チャック、29・・・ピン、40・・・開口部、41・・・大判基板、42・・・大判基板、43・・・小基板、100・・・液晶パネル、200・・・大気圧雰囲気、210・・・真空域雰囲気
Claims (8)
- 第1基板の表面に液晶を内封する閉空間のシール部を形成するシール部形成手段と、
該シール部の外周側に位置すると共にシール部よりも高さが高く、第1基板に対向する第2基板を支持する支持部を形成する支持部形成手段と、
シール部の内側に所定量の液晶を滴下する液晶滴下手段と、
上記第1基板に形成された支持部に第2基板を重ね合わせする重合わせ手段と、
重合わせした状態で第1基板側を支持して大気圧雰囲気状態から真空形成手段に搬送する基板搬送手段と、
真空形成手段内において、真空状態で第1基板と第2基板とを押圧する押圧手段と、を有する
ことを特徴とする電気光学装置の製造装置。 - 請求項1において、
上記支持部が開口部を有すると共に、上記シール部の外周に沿って連続して形成してなることを特徴とする電気光学装置の製造装置。 - 請求項1において、
上記支持部がシール部の外周に沿って所定間隔を設けて形成してなることを特徴とする電気光学装置の製造装置。 - 請求項1において、
上記シール部が略矩形であると共に、その外周側の四隅に支持部が形成してなることを特徴とする電気光学装置の製造装置。 - 請求項1において、
上記真空形成手段内にシール部を硬化させるシール硬化手段及び基板の位置を位置合わせする位置合わせ手段を有することを特徴とする電気光学装置の製造装置。 - 第1基板の表面に液晶を内封する閉空間のシール部を形成するシール部形成工程と、
該シール部の外周側に位置すると共にシール部よりも高さが高く、第1基板に対向する第2基板を支持する支持部を形成する支持部形成工程と、
シール部の内側に所定量の液晶を滴下する液晶滴下工程と、
上記第1基板に形成された支持部に第2基板を重ね合わせする重合わせ工程と、
重合わせした状態で第1基板側を支持して大気圧雰囲気状態から真空形成手段に搬送する基板搬送工程と、
真空形成手段内において、真空状態で第1基板と第2基板とを押圧する押圧工程と、を有する
ことを特徴とする電気光学装置の製造方法。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電気光学装置の製造装置を用いて製造されてなることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電気光学装置の製造装置を用いて製造されてなる電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |