JP2003300243A - 押出成形機 - Google Patents

押出成形機

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JP2003300243A JP2002107101A JP2002107101A JP2003300243A JP 2003300243 A JP2003300243 A JP 2003300243A JP 2002107101 A JP2002107101 A JP 2002107101A JP 2002107101 A JP2002107101 A JP 2002107101A JP 2003300243 A JP2003300243 A JP 2003300243A
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    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/78Thermal treatment of the extrusion moulding material or of preformed parts or layers, e.g. by heating or cooling
    • B29C48/86Thermal treatment of the extrusion moulding material or of preformed parts or layers, e.g. by heating or cooling at the nozzle zone
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    • B29C48/875Thermal treatment of the extrusion moulding material or of preformed parts or layers, e.g. by heating or cooling for achieving a non-uniform temperature distribution, e.g. using barrels having both cooling and heating zones

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡用流体の逆流を防止して、製造効率を
向上できる押出成形機を提供すること。 【解決手段】押出成形機11は、発泡材料1が供給され
るサイロ30と、サイロ30に供給された発泡材料1を
混練しつつ搬送するシリンダ50およびスクリュ70
と、サイロ30およびスクリュ70の間の供給経路に接
続され水41を収容するタンク40と、シリンダ50の
先端に接続されるダイ80と、発泡材料1を溶融すると
ともに、水41の気化温度よりも低い初期温度から水4
1が完全に気化する最終温度まで、シリンダ50のサイ
ロ30側基端からダイ80側先端に向かって6段階に加
熱するヒータ60とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形機に関す
る。
【0002】
【背景技術】従来、電子機器・電子部品等の精密機器
や、果物等の傷みやすいものを外部の衝撃から保護する
ために、これらの機器等と一緒に収納される梱包緩衝材
が多用されている。このような梱包緩衝材は、ポリプロ
ピレン等の樹脂からなる発泡材料を発泡させ、内部に小
さな空隙が形成された発泡体を成型したものである。こ
のような発泡体は、一般に、押出成形機によって製造さ
れる。
【0003】すなわち、押出成形機では、発泡材料をシ
リンダ内に供給するとともに、タンクからシリンダ内に
水や油脂等の発泡用流体を供給し、この発泡材料および
発泡用流体をシリンダ内のスクリュで混練しながら、シ
リンダの加熱により一気に加熱する。この際、発泡材料
に混練された発泡用流体は、シリンダ内で高圧下にさら
されて凝縮した状態もしくは一部が気化した状態となっ
ている。そして、この凝縮した発泡用流体を含む発泡材
料は、ダイに形成された穴から押出される際に加圧状態
が一気に開放され、爆発的な気化が生じて発泡体が形成
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに発泡用流体を含む発泡材料を一気に加熱して気化さ
せ発泡させた場合には、急激な気化による膨張の作用に
よって、シリンダからタンクに向かって、この発泡用流
体が逆流してくる場合があった。この場合には、発泡用
流体の供給量にばらつきが生じること等から、発泡材料
の内部に均一な空隙が形成されないため、形状等の品質
が安定した製品を安定して製造されず製造効率が悪いと
いう問題があった。本発明の目的は、発泡用流体の逆流
を防止して、製造効率を向上できる押出成形機を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る押出成形機
11は、発泡体Bを構成する発泡材料1が供給されるサ
イロ30と、このサイロ30に供給された発泡材料を混
練しつつ搬送するシリンダ50およびスクリュ70とを
備え、このシリンダ先端に接続されるダイ80を介し
て、発泡体の成形を行う押出成形機であって、前記サイ
ロおよび前記スクリュの間の供給経路に接続され、前記
発泡材料を発泡させる発泡用流体を収容するタンク40
と、前記発泡材料を溶融するとともに、前記発泡用流体
の気化温度よりも低い初期温度から前記発泡用流体が完
全に気化する最終温度まで、前記シリンダの前記サイロ
側基端からダイ側先端に向かって段階的に加熱するヒー
タ60とを備えていることを特徴とする。
【0006】ここで、発泡材料としては、例えば、ポリ
エチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミ
ド(6ナイロン、6,6ナイロン等;PA)、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)等の一般的なプラスチッ
クや、ポリ乳酸等の生分解性プラスチック等を採用でき
る。また、発泡材料としては、これらのプラスチック
に、所定の添加物を加えたり、紙やでんぷん等の増量剤
を加えたもの等も採用できる。また、紙やでんぷん等の
増量剤を加えたものの他に、粉砕した木粉、活性炭、茶
殻等の植物由来または木材由来の材料を加える構成とし
てもよい。この場合には、これらの材料を加えることに
より、望ましくない物質の吸着や吸収、細菌やカビの発
生等を抑えることもできる。
【0007】前述した段階的な加熱とは、初期温度と最
終温度との間で何段階かに分けて加熱することであり、
例えば、シリンダを何個所かに分けて、これらの設定温
度を変え、段階的に温度勾配をかけて上昇させる構成等
とすることができる。なお、初期温度と最終温度とが特
定されていれば、これらの間の設定温度は特に限定され
ない。従って、温度が段々と高くなる設定でもよいし、
途中で一度温度を下げる設定としてもよい。
【0008】本発明の押出成形機では、以下のようにし
て発泡体が製造される。 (1)まず、サイロに供給された発泡材料をシリンダ内に
供給する。この際、サイロとスクリュとの間の供給経路
に接続されたタンクのノズルから、サイロとスクリュと
の間の供給経路にタンク内の発泡用流体を供給する。
【0009】(2)次に、シリンダ内に供給された発泡用
流体を含むこれらの材料を、ヒータによって加熱しなが
らスクリュの回転により均一に混練する。この際、シリ
ンダ内の発泡材料は、ヒータによって段階的に加熱され
最終温度で溶融状態となる。また、シリンダ内の発泡用
流体は、ヒータによって、初めは気化温度よりも低い初
期温度まで加熱された後に、段階的に最終温度まで加熱
される。そして、溶融状態の発泡材料の中に、凝縮した
発泡用流体が均一に分散した混練後の材料(混練材料)
は、スクリュの回転によってダイ側へ搬送されることに
なる。
【0010】(3)ダイ側へ搬送された混練材料は、さら
にスクリュの回転によって、ダイを介して所定形状に成
型されつつ、ダイに形成された穴から外部側へと押し出
される。この際、外部側へ押し出された混練材料におい
て、凝縮した発泡用流体は加圧状態から解放されて爆発
的に気化し、また、発泡材料は急激に冷却されて硬化す
るため、発泡材料の内部に空隙を有する発泡体が形成さ
れる。 (4)その後、適宜、裁断されて製品化される。
【0011】このように、シリンダ内に供給された発泡
用流体は、混練材料の搬送に伴って段階的に加熱される
ため、従来のように一気に気化温度以上まで加熱する場
合に比べて、発泡用流体の急激な膨張変化等の影響を受
けず、発泡用流体のタンク側への逆流を防止できる。ま
た、スクリュとサイロとの間の供給経路に発泡用流体を
供給する構成としたので、シリンダ内のスクリュに直接
発泡用流体を供給しないため、シリンダ内での発泡用流
体の変化の影響を受けないから、発泡用流体のタンク側
への逆流をより一層防止できる。このようにタンク側へ
の逆流を防止できるため、品質の安定した発泡体を効率
よく製造できる。以上より、本発明の目的を達成でき
る。
【0012】以上の押出成形機において、前記発泡用流
体は、水であり、前記ヒータは、前記初期温度が60℃
以上100℃未満で、前記最終温度が160℃以上24
0℃未満に設定され、前記発泡材料および発泡用流体を
6段階に加熱することが好ましい。このような構成で
は、シリンダ内に供給された水は、ヒータによってまず
沸点(通常、水の沸点は100℃)以下の温度にさらさ
れた後に、6段階に分けて加熱され、最終的には160
℃以上240℃未満の環境にさらされる。この際、加熱
された水は、一度気化した後に、シリンダおよびダイで
囲まれた空間内および後から搬送される発泡材料によっ
て加圧されて凝縮し、ダイから外部へと排出され加圧状
態が開放された際に一気に気化するため、これにより、
発泡体が形成される。このように入手が容易な水を原料
として用いても、段階的に加熱することにより水の逆流
を防止でき、よって、品質の安定した発泡体を効率よく
安価で製造できる。
【0013】前記発泡材料は、粉粒状に形成され、前記
サイロの側面部分33Aを、間欠的に振動させる振動機
構34を備えることが好ましい。ここで、粉粒状の発泡
材料としては、粉状物や、粒状物、ペレット状のもの、
粉砕物等が採用できる。また、振動機構としては、例え
ば、モータによってカムを回転させてサイロの側面部分
を殴打して振動させる機構や、板ばねや電磁石等を用い
て電磁的な振動力により振動させる機構等を採用でき
る。このような構成では、例えば、サイロ内において、
粉粒状に形成された発泡材料同士が固着したとしても、
振動機構がサイロの側面部分を間欠的に振動させるの
で、発泡材料同士の固着を解消して、粉粒状の発泡材料
をシリンダ内に円滑に供給できる。
【0014】前記振動機構は、モータ341と、このモ
ータに連結されたカム342とを備え、このカムは、前
記モータの駆動に応じて、前記サイロの側面部分を殴打
することにより、前記サイロを振動させることが好まし
い。このような場合では、モータにカムを取り付け、モ
ータによって回転するカムの先端がサイロの側面部分を
殴打するように配置するだけで、比較的簡単に振動機構
を構成できる。
【0015】以上の押出成形機において、前記ダイに
は、押出し用の複数の穴82Aが形成され、これらの複
数の穴は、隣接する3つの穴により規定される三角形の
形状が互いに等しくなるように分散配置されていること
が好ましい。
【0016】ここで、製造される発泡体には、未発泡部
分の発生や、過剰発泡によるふくれ・欠け、ダイにおけ
る発泡材料のつまり、未融着等により、形状等の品質が
不安定となる場合があった。しかしながら、前述した位
置に穴を形成する簡単な構成でありながら、ダイに形成
された複数の穴同士の距離が略均等に位置することとな
るから、ダイから排出され発泡した発泡体の形状等の品
質を簡単に安定させることができる。
【0017】また、前記複数の穴は、それぞれ円形状に
形成され、この円形穴の直径は、1.8mm〜2.2m
mであることが好ましい。このような構成とした場合に
は、穴の直径が1.8mmよりも小さい場合には、発泡
不十分な部分が発生するおそれがある。また、穴の直径
が2.2mmよりも大きい場合にも、同様に発泡不十分
な部分が発生するおそれがある。このため、ダイの穴の
直径を前述した範囲とすることにより、十分に発泡した
品質の良い発泡体をより一層確実に得ることができる。
【0018】以上の押出成形機において、前記ダイを、
160℃〜220℃の間の温度に調整する調温装置10
0を備えることが好ましい。このような構成において、
調温装置による加熱により、ダイの温度を160℃より
も小さくした場合には、発泡が不十分な部分が発生する
おそれがあり、ダイの温度を220℃よりも大きくした
場合には、過度の過熱により発泡材料に対して、熱劣化
によるコゲが発生してしまうというおそれがある。この
ため、前述した範囲でダイの調温を行うことにより、十
分に発泡して品質の良い発泡体をより一層確実に得るこ
とができる。
【0019】以上の押出成形機において、前記ダイの代
わりに前記シリンダ側に配置され、一定速度で回転する
ことにより、前記シリンダから押し出された発泡体を切
断するカッタ200を備えて構成してもよい。ここで、
例えば、カッタとしては、シリンダに取り付けられシリ
ンダから押出された混練材料を排出する口金部分と、こ
の口金部分から排出された混練材料が発泡した発泡体を
切断するカッタ本体とを備えて構成できる。このような
構成によれば、前述したカッタ本体のカッタの刃部分の
回転速度と、混練材料(発泡体)の押しだし速度、例え
ば、スクリュの回転速度等とを調整するだけで、任意の
長さの発泡体を簡単に製造できる。
【0020】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係
る押出成形機11を模式的に示す図である。押出成形機
11は、図1に示すように、ポリプロピレン等の熱可塑
性樹脂を含む発泡材料1を加熱溶融し、所定形状に押し
出して成型する際に、その内部に空隙を有する発泡体を
形成する機械であり、発泡材料1が供給される原料タン
ク20と、サイロ30と、流体タンク40と、シリンダ
50と、ヒータ60と、シリンダ50内に配置されるス
クリュ70と、ダイ80と、ベルトコンベア90と、ダ
イ80の温度を160℃〜220℃の範囲に調整する調
温装置100とを備える。
【0021】ここで、発泡材料1は、主成分となる基剤
2と、この基剤2に対して均一な空隙が形成されるよう
調整する添加剤3とを備える。基剤2は、樹脂成分であ
る粉体としてのポリプロピレン2Aを40重量%と、非
樹脂成分である粉状のコーンスターチ2Bを60重量%
とを含有する。ポリプロピレン2Aの融点は160℃で
ある。なお、ポリプロピレン2Aとしては、粉体以外の
ペレット状等のその他の形状のものを採用してもよい。
添加剤3は、基剤2に対して所定の重量比で添加される
タルク3Aである。
【0022】ここで、樹脂成分とは、一般ごみとして処
分できないものである。非樹脂成分とは、金属、紙、ガ
ラス、およびプラスチックの各リサイクル対象成分を除
く成分のことであり、容器リサイクル法においてリサイ
クル対象成分とされておらず、一般ごみとして処分可能
なもののことである。添加剤とは、発泡材料を発泡させ
る際に、発泡の具合を調整するために添加される発泡調
整剤のことである。
【0023】原料タンク20は、ポリプロピレン2Aが
供給される第1タンク21と、コーンスターチ2Bおよ
びタルク3Aが供給され、これらを均一に混合したもの
を収容する第2タンク22とを備える。
【0024】サイロ30は、原料タンク20から供給さ
れた各原料2A,2B,3Aを一時的に収容し、予め設
定された所定量の各原料2A,2B,3Aをシリンダ5
0内へ自動的に供給するものである。このサイロ30
は、配管30Aを介して第1タンク21に接続された第
1サイロ31と、配管30Bを介して第2タンク22に
接続された第2サイロ32とを備える。
【0025】第1サイロ31は、ポリプロピレン2Aを
一時的に収容し、このポリプロピレン2Aをシリンダ5
0内へ供給するものであり、すり鉢状にテーパが形成さ
れたサイロ本体33と、このサイロ本体33の側面部分
33Aを、間欠的に殴打して振動させる振動機構34と
を備える。なお、ポリプロピレン2Aは、比較的流動性
が高いため、振動機構34を設けない構成も可能であ
る。
【0026】振動機構34は、モータ341と、このモ
ータ341に取り付けられたカム342とを備え、モー
タ341の駆動に応じてカム342が回転し、このカム
342の先端342Aが、サイロ本体33の側面部分3
3Aを周期的に殴打する。これにより、サイロ本体33
の側面部分33Aが振動するので、例え、サイロ本体3
3内でポリプロピレン2A同士が固着していても、これ
らの固着が解放され、ポリプロピレン2Aは、すり鉢状
のテーパに沿って落下し、シリンダ50側へ移動するこ
とになる。
【0027】第2サイロ32は、コーンスターチ2Bと
タルク3Aとを一時的に収容して、これらの原料2B,
3Aをシリンダ50内へ供給するものであり、前述した
ものと同じサイロ本体33および振動機構34を備え
る。
【0028】流体タンク40は、発泡用流体である水4
1を収容し、サイロ30とスクリュ70との間の経路に
接続された配管40Aを介して、この水41をシリンダ
50内へ供給するものである。シリンダ50は、サイロ
30から供給された発泡材料1、および、流体タンク4
0から供給された水41を収容する中空箱形のものであ
り、シリンダ本体51と、このシリンダ本体51の図1
中左側に位置する排出部52とを備える。
【0029】ここで、図2は、シリンダ50の一部とダ
イ80とを示す分解斜視図である。図2に示すように、
シリンダ本体51には、原料1,41の混練物である混
練材料A(図1)を排出する楕円形状の開口部51A
と、この開口部51Aの上下側に2つずつ合計4つのボ
ルト孔51Bとが形成されている。排出部52には、開
口部51Aおよび4つのボルト孔51Bを露出するとと
もに、ダイ80の一部を嵌合する嵌合孔52Aが形成さ
れている。
【0030】図1に戻って、ヒータ60は、シリンダ5
0の6箇所50A〜50Fをそれぞれ独立して加熱する
ものであり、シリンダ50の各箇所50A〜50Fに取
り付けられる6つのヒータ本体61(61A〜61F)
と、これらの6つのヒータ本体61(61A〜61F)
の温度をそれぞれ制御する制御部62とを備える。
【0031】具体的には、シリンダ50の6箇所50A
〜50Fは、図1中の右側から順番に以下のように、6
段階に温度設定がなされている。なお、温度設定は、使
用する原料、原料中の含水率、気象条件等により変動す
る。 (1)第1箇所50A: 80℃(初期温度) (2)第2箇所50B:145℃ (3)第3箇所50C:185℃ (4)第4箇所50D:175℃ (5)第5箇所50E:170℃ (6)第6箇所50F:230℃(最終温度) なお、ヒータ本体61には、各箇所50A〜50Fの設
定温度、および実測した温度が表示されるようになって
いる。
【0032】スクリュ70は、シリンダ50内に供給さ
れた発泡材料1および水41を混練し、この混練材料A
を搬送して、シリンダ50の排出部52を介して外部へ
と排出するものであり、2本のスクリュ本体71,72
と、これらの2本のスクリュ本体71,72を回転する
駆動部73とを備え、2軸構造となっている。
【0033】2本のスクリュ本体71,72は、シリン
ダ50内において、互いに略平行となるように隣接して
配置される。2本のスクリュ本体71,72には、それ
ぞれねじ山71A,72Aが形成されている。これらの
ねじ山71A,72Aは同じ方向を向いている。駆動部
73は、互いに近接する方向に2本のスクリュ本体7
1,72を回転させるものである。従って、混練材料A
が供給されたシリンダ50内において、2本のスクリュ
本体71、72が駆動部73の駆動により同一方向に回
転すると、混練材料Aは、ねじ山71A,72Aによっ
て、排出部52側へと搬送されることになる。
【0034】ダイ80は、図1,2に示すように、シリ
ンダ50の排出部52から排出された混練材料Aに空隙
を形成して発泡体Bを構成する機能と、この発泡体Bを
成形する機能とを有する金属製の部材であり、4つの部
材で構成される第1ブロック81と、この第1ブロック
81の排出側に取り付けられる第2ブロック83とを備
える。
【0035】第1ブロック81は、シリンダ50の排出
部52の嵌合孔52Aに嵌合される嵌合凸部811と、
直方体状の第1ブロック本体812とを備える。第1ブ
ロック本体812において、嵌合凸部811とは反対側
の面には、同一の直径を有する複数の小穴82Aが形成
されている。各小穴82Aの直径は、2.0mmであ
る。
【0036】ここで、図3は、第1ブロック本体812
において、嵌合凸部811とは反対側の面を示す正面図
である。図3に示すように、これらの複数の小穴82A
は、押出方向と直交する一方向である水平方向に幅広に
形成された矩形部812Aを規定した際に、この矩形部
812Aの4頂点の位置Sと、矩形部812Aの長辺上
を均等に分割した位置Tと、互いに隣接する4つの位置
で構成された矩形Xにおける対角線の交点位置Uとに形
成されている。すなわち、これらの複数の小穴82A
は、隣接する3つの小穴82Aにより規定される三角形
の面積および形状が互いに等しくなるように分散配置さ
れている。なお、この矩形部812Aは、押出形状に対
応する形状となっている。
【0037】また、第1ブロック本体812において、
前記矩形部812Aの上下側には、シリンダ本体51の
4つのボルト孔51Bに対応する位置に2つずつ合計4
つのボルト挿通孔812Bが形成されている。
【0038】図2に戻って、第2ブロック83は、混練
材料Aに空隙を生じさせ、断面が所定形状の発泡体Bを
成形するものである。この第2ブロック83は、第1ブ
ロック81に取り付けられる板状の基部831と、この
基部831に形成された中空で、かつ押出方向にある程
度の長さ寸法を有する箱形の成形部832とを備える。
【0039】基部831において、第1ブロック81の
複数の小穴82Aに対応する位置、すなわち前記矩形部
812Aに対応する矩形の開口部831Aが形成されて
いる。また、第3ブロック83の基部831において、
開口部831Aの上下側で、第1ブロック81の4つの
ボルト挿通孔812Bに対応する位置には、4つの切欠
き83Bが形成されている。
【0040】箱形の成形部832において、その開口部
831A側の面には、開口部831Aに対応する位置に
供給側開口部832Aが形成されている。また、開口部
831A側の面に対向する面には、供給側開口部832
Aと同形状の射出側開口部832Bが形成されている。
また、成形部832は、箱形の上面832Zが着脱自在
に構成されており、この上面832Zを取り外すことに
より内部が露出し、簡単に清掃できる。
【0041】以上のようなダイ80において、各ブロッ
ク81,82は、相互に対応する切欠き83B、ボルト
挿通孔812B、およびボルト孔51Bに、それぞれ4
本のボルト86が挿通されシリンダ50に固定される。
【0042】図1に戻って、ベルトコンベア90は、ダ
イ80を構成する第2ブロック83の射出側開口部83
2Bから排出された発泡体Bを搬送するとともに、この
発泡体Bの粗切りを行うものである。図示を省略する
が、ベルトコンベア90の搬送経路には、製品の厚さを
調整するプレスローラと、粗切りカッタとが設けられて
いる。この粗切りカッタは、ベルトコンベア90のコン
ベア速度によって製品の幅の調整を行うものであり、発
泡体Bを冷却する冷却ファンと、発泡体Bを裁断する裁
断装置とが設けられている。これらの装置により、発泡
体Bは、最終製品として構成された後に所定の箱に保管
される。この箱に保管された最終製品は、適宜、袋等に
封入され、製品として出荷される。
【0043】次に、発泡体Bの製造手順について説明す
る。 <1>各振動機構34によって、サイロ本体33の側面部
分33Aをカム342の先端で叩きながら、第1サイロ
31から所定量のポリプロピレン2Aを、また、第2サ
イロ32から所定量の原料2B,3Aをシリンダ50内
に供給する。一方、流体タンク40から所定量の水41
を、スクリュ70とサイロ30との間の原料供給経路に
供給する。
【0044】<2>シリンダ50内のスクリュ70の部分
に供給された各原料2A,2B,3Aおよび水41は、
スクリュ70の回転によって混練され、混練材料Aとな
ってダイ80側へと搬送される。この際、ポリプロピレ
ン2Aは、ヒータ60によって加熱され、融点である1
60℃以上となった時、すなわち、第3箇所50C以降
の位置に運ばれた時に完全に溶融する。その他の原料2
B,3Aは、溶融したポリプロピレン2Aに均一に分散
される。
【0045】一方、水41は、ヒータ60によって加熱
されるが、シリンダ50の第1箇所50Aが80℃に設
定されているため、この第1箇所50Aの位置では、完
全には気化されず、その殆どが液体のままである。その
後、第2箇所50B以降の位置では気化温度以上に加熱
され気化して水蒸気となることになるが、シリンダ50
と、後から搬送される原料と、ダイ80との間での加圧
雰囲気により、凝縮することになる。これにより、水蒸
気と液体とが混合された状態の水が混練材料Aに含まれ
ることになる。
【0046】<3>スクリュ70の回転によって、シリン
ダ50から排出された混練材料Aは、調温装置100で
所定温度に調整されつつ、第1ブロック81に形成され
た複数の小穴82Aから、複数の細長い形状として押し
出される。
【0047】<4>この際、小穴82Aを通過した細長い
形状の混練材料Aは、急激に減圧されて爆発的に発泡
し、複数の小穴82Aに応じた複数の細長い発泡体Bと
なる。これらの細長い発泡体Bは、複数の小穴82Aが
前述したように均等に配置されていることから、互いに
隙間無く密着して一体化することになる。
【0048】ここで、発泡用流体である水41は、気化
する際にその体積が1200倍となる。混練材料Aにお
ける水41は、均一な発泡を生じさせるために添加され
た添加剤の親水成分を溶解するとともに、十分な水蒸気
爆発(発泡)を発生させるため、大過剰に必要とされ
る。一方、このように過剰な水41を添加することは、
ダイ80から押出されて蒸発する際に潜熱を奪うため、
発泡組織内部の水蒸気が液体状態の水に戻るものがあ
り、この液化する水41により発泡体Bの体積が減少
し、組織が収縮して十分な発泡体が得られないおそれが
ある。この際の収奪されるエネルギーは、2.26MJ
/kg(539kcal/kgを換算したもの)であ
る。従って、この収奪されたエネルギー分を確保するた
めに、調温装置100で連続的にダイ80を加熱するこ
とにより、水41の気化を促進して発泡体Bの収縮を抑
えている。
【0049】また、ダイ80からの混練材料Aの押出し
圧力は、発泡用流体が水41である場合には、ダイ80
の設定温度に対応して、下記の通りに保つ必要がある。
なお、この結果を表1にまとめて示す。 ・設定温度160℃:0.618 MPa(6.3kgf/cm2を換算したも
の)以上 ・設定温度170℃:0.795 MPa(8.1kgf/cm2を換算したも
の)以上 ・設定温度180℃:1.000 MPa(10.2kgf/cm2を換算した
もの)以上 ・設定温度190℃:1.255 MPa(12.8kgf/cm2を換算した
もの)以上 なお、発泡用流体が水ではない場合には、押出し圧力
を、1.28 MPa(1 3kgf/cm2を換算したもの)以上に保つ
必要がある。
【0050】
【表1】
【0051】<5>この一体化された発泡体Bは、基部8
31の開口部831A、および成形部832の供給側開
口部832Aを介して、第2ブロック83の成形部83
2内に供給される。 <6>この成形部832内に供給された発泡体Bは、図4
に示すように、射出側開口部832Bへ運ばれる間に断
面矩形の板状に形成され、射出側開口部832Bを介し
て、外部側へ押し出され成型される。
【0052】<7>射出側開口部832Bから排出された
板状に連続する発泡体Bは、ベルトコンベア90によっ
て搬送される。この搬送された発泡体Bは、所定形状と
なるように適宜裁断される。 以上のような手順で、発泡体Bが製造される。
【0053】以上のような本実施形態によれば、以下の
ような効果がある。 (1)シリンダ50内に供給された水41は、スクリュ7
0の搬送に伴ってヒータ60により段階的に加熱される
ため、一気に気化温度以上まで加熱する場合に比べて、
水41の急激な膨張変化等の影響を受けず、水41のタ
ンク40側への逆流を防止できる。また、スクリュ70
とサイロ30との間の供給経路に水41を供給する構成
としたので、シリンダ50内のスクリュ70に直接水4
1を供給しないため、シリンダ50内での水41の変化
の影響を受けないから、水41のタンク40側への逆流
をより一層防止できる。以上のようにタンク40側への
逆流を防止できるため、品質の安定した発泡体Bを効率
よく製造できる。
【0054】(2)入手が容易な水41を原料として用い
ても、6段階に加熱することにより水41の逆流の防止
が可能である。このため、品質の安定した発泡体Bを効
率よく安価で製造できる。
【0055】(3)振動機構34によって、サイロ31,
32の側面部分33Aを殴打することにより、側面部分
33Aを間欠的に振動させるので、各サイロ31,32
内の原料2A,2B,3A同士の固着を解消して、粉粒
状の各原料2A,2B,3Aをシリンダ50内に円滑に
供給できる。この際、モータ341にカム342を取り
付け、モータ341の駆動によって回転するカム342
の先端がサイロ31,32の側面部分33Aを殴打する
ように配置するだけで、振動機構34を簡単に構成でき
る。
【0056】(4)ヒータ60は、1つの制御部62で、
シリンダ50の6箇所50A〜50Fの加熱温度を同時
に調整できるから、温度調整が容易である。また、ヒー
タ60では、シリンダ50を6段階に調温可能なので、
製造時の状況や環境に合わせて、適宜変更して、より高
品質な発泡体Bを製造できる。
【0057】(5)第1ブロック81には、互いに隣接す
る3つの小穴82Aにより規定されう三角形の形状が同
一となるように複数の小穴82Aを形成したので、発泡
体Bの形状等の品質を簡単に安定させることができる。
この際、小穴82Aの直径を2.0mmとしたので、よ
り良好に発泡させることができ安定した形状に成形でき
る。
【0058】(6)調温装置100によりダイ80の温度
を160℃〜220℃の間の温度に調整したので、不必
要な収縮を抑えて確実に発泡させることができ、良好な
形状の発泡体Bを製造できる。
【0059】(7)第1ブロック81において、シリンダ
50の排出部52の嵌合孔52Aに嵌合する嵌合凸部8
11を設けたので、第1ブロック81が排出部52から
外れたり、ずれたりするのを防止できる。また、高圧に
よる蒸気の抜けを防止できる利点もある。
【0060】(8)第2ブロック83において、成形部8
32には、押出方向にある程度の長さを設けたので、成
形部832内の発泡体Bを十分に成形できる。
【0061】(9)第2ブロック83において、上面83
2Zを着脱自在となっており、製造後に内部の清掃を簡
単に実施できる。
【0062】(10)スクリュ70を2軸71,72とした
ので、1軸の場合に比べて、発泡材料1と水41とをよ
り一層均一に混練でき、押出成形後の発泡体Bの品質の
安定化を図ることができる。
【0063】(11)主成分が一般ごみとして処分可能な非
樹脂成分であるため、発泡体Bは、容器リサイクル法に
おけるリサイクル対象の成分に該当しない。このため、
発泡体Bを一般ごみとして扱えるから、コストを抑えて
簡単に処分できる。この際、一般的な発泡体に比べて樹
脂成分の含有量が少ないので、焼却した際に、発熱量が
小さい上に黒煙等を発生させないため、環境を保護でき
る。なお、このような配合でも、実際の製品として十分
に利用可能な発泡体Bを製造できる。
【0064】(12)このような発泡体Bは、内部に形成さ
れた空隙によって柔軟性を有するため、精密機器や果物
等の損傷しやすいものの緩衝材として、好適に使用でき
る。また、発泡体Bは、比較的比熱が高いので、断熱材
として好適に使用できる。
【0065】(13)樹脂成分としてポリプロピレン2Aを
採用したが、このポリプロピレン2Aは、他の樹脂成分
に比べて、加工性や、機械適性等に優れているため、発
泡体Bを簡単に製造できる。
【0066】(14)入手が容易で安価な植物性材料である
コーンスターチ2Bを原料として採用したので、発泡体
Bの製造コストの削減と、製造の容易化とを図ることが
できる。
【0067】(15)発泡体Bを最終的には板状としたの
で、柔軟性に加えてある程度の剛性も確保でき、例え
ば、果物や野菜等を個別に仕切るための仕切り板等や、
断熱材に好適に使用できる。また、発泡体Bは、十分な
復元性と水への難溶性とを備えるため、梱包緩衝材とし
て十分に利用できる。
【0068】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態を図面に基づいて説明する。本発明の第2実施形態
に係る押出成形機12は、前記第1実施形態に係る押出
成形機11とは、ダイ80に対応する部分が相違してお
り、その他の構成は全く同じである。このため、ダイ8
0の代わりに配置される部分であるカッタ200につい
てのみ説明する。なお、前記第1実施形態と同一または
相当構成品には同じ符号を付し、説明を省略または簡略
する。
【0069】図5は、本発明に係る押出成形機12を模
式的に示す図である。図6は、カッタ200を拡大して
示す図である。図5に示すように、カッタ200は、シ
リンダ50から押し出された混練材料Aを発泡させて発
泡体Bを構成し、この発泡体Bを切断するものである。
カッタ200は、シリンダ50の排出部52に取り付け
られる取付部210と、カッタ本体220とを備える。
【0070】図6に示すように、取付部210は、シリ
ンダ50の排出部52に取り付けられて、シリンダ50
から押し出された混練材料Aを発泡させるとともに、ダ
イとして機能する部分であり、中空箱形の基材211
と、この基材211の押出側の面に形成された板状の補
助部材212とを備える。
【0071】補助部材212には、貫通する小穴212
Aが形成されている。基材211において、シリンダ5
0側の面には、シリンダ50の排出部52の嵌合孔52
Aに嵌合する図示しない嵌合部が形成され、この嵌合部
には、矩形状の開口部が形成されている。また、押出側
の面である補助部材212側の面211Xには、小穴2
12Aに対応する位置に小穴212Aよりも大きな図示
しない孔が形成されている。
【0072】従って、シリンダ50から押し出された混
練材料Aは、基材211の内部を通って、補助部材21
2の小穴212Aから押し出される。押し出された際
に、混練材料Aは、減圧されて発泡し発泡体Bとなる。
【0073】カッタ本体220は、取付部210を支持
するとともに、この取付部210から押し出された発泡
体Bを所定の長さに切断するものであり、軸部材221
と、この軸部材221を支持する支持部材225とを備
える。軸部材221は、押し出された発泡体Bを切断す
るものであり、軸本体222と、この軸本体222の先
端に取り付けられた刃223とを備える。
【0074】軸本体222は、図示しないモータ等の駆
動機構によって、一定速度で回転可能に構成されてい
る。なお、この回転速度は、駆動機構を制御することに
よって調整可能となっている。刃223は、軸本体に対
して直交する方向で、かつ互いに平行な2つの刃223
A,223Bを備える。これらの2つの刃223A,2
23Bは、その刃先224が、図中の矢印Cで示す回転
方向にそれぞれ向いている。このため、例えば、刃22
3Aが、矢印Cの方向に1回転する間に、刃先224
は、小穴212Aの上を2回通過することになる。支持
部材225は、軸本体222および取付部210を支持
する部材である。
【0075】以上のような押出成形機12において、シ
リンダ50から押し出された混練材料Aは、基材211
の内部を通って、補助部材212の小穴212Aから押
し出される。押し出された際に、混練材料Aは、減圧さ
れ発泡し発泡体Bとなる。この小穴212Aから押し出
された発泡体Bは、軸本体222の回転に伴って回転す
る2つの刃223A,223Bによって、所定の長さに
切断される。このようにして、図7に示すように、例え
ば10cm程度の所定長さで円筒状の発泡体Bが形成さ
れる。
【0076】以上のような本実施形態によれば、前記第
1実施形態の(1)〜(15)と同様の効果に加えて、以下の
ような効果がある。 (16)軸本体222の回転速度を調整するだけで、任意の
長さの発泡体Bを簡単に製造できる。
【0077】(17)補助部材212の小穴212Aの形状
や大きさを変えることにより、任意の断面形状の発泡体
Bを簡単に製造できる。
【0078】(18)発泡体Bを比較的小さな円筒状に形成
したので、精密機器の梱包緩衝材として使用する場合で
も、隙間無く配置することができ、内部の精密機器を確
実に保護できる。
【0079】なお、本発明は、前記各実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で
の変形、改良等は本発明に含まれるものである。例え
ば、発泡材料としてポリプロピレン2Aを採用したが、
これには限定されず、その他の熱可塑性樹脂であっても
よい。この際、コーンスターチ2Bやタルク3A等を添
加したが、これらのものを添加しなくてもよいし、その
他のものを添加してもよい。例えば、前述した配合比の
他に、木粉や活性炭、茶殻等の材料を、一定の割合で混
合したものを採用してもよい。この際、これらの材料の
添加により、吸着機能や、細菌・カビ発生抑制機能等を
発揮できる程度に混合することが好ましい。以上まとめ
れば、要するに、発泡材料1の配合は特に限定されない
ということである。
【0080】前記各実施形態において、発泡用流体を水
41としたが、これに限らず、例えば、油脂等のその他
の流体を採用してもよい。前記各実施形態において、初
期温度を80℃としたが、これに限らず、例えば、50
℃等としてもよい。また、初期温度は、原料によって
は、気化温度以上に設定してもよい。前記各実施形態に
おいて、最終温度を230℃としたが、これに限らず、
例えば、150℃等としてもよく、要するに、発泡用流
体が完全に気化する温度であって、かつ発泡材料が溶融
する温度であればよい。
【0081】前記各実施形態において、ヒータ60を6
段階に設定していたが、これに限らず、例えば、3段階
としてもよく、要するに段階的に設定されていればよ
い。
【0082】前記各実施形態において、各原料2,3を
粉粒状としたが、粗く粉砕しただけの状態のものでもよ
い。前記各実施形態において、振動機構34を、モータ
341とカム342とによって構成したが、これに限ら
ず、例えば、電磁的に振動させる機構等のその他の機構
を採用してもよい。ただし、前記実施形態の方が、原料
の供給をより効率的に行える利点がある。さらに、前記
各実施形態において、振動機構34を、2つのサイロの
両方に設けたが、いずれか一方のサイロにのみ構成した
ものでもよく、また、十分の効率よく原料が供給される
のであれば、特に設けなくてもよい。
【0083】前記各実施形態において、スクリュ70を
2軸としたが、これに限らず、1軸であってもよい。前
記第2実施形態において、刃223の数を2つとした
が、1つでもよく、その数は特に限定されない。
【0084】
【実施例】〔実施例1〜3〕前記第1実施形態において
小穴82Aの直径を下記の通りとした。また、各実施例
における小穴82Aの直径と、発泡体の状態(性状)と
を表2に示す。 小穴82Aの直径:1.8mm、2.0mm、2.2m
m これらの場合には、良好に発泡された発泡体Bが得られ
た。
【0085】
【表2】
【0086】〔比較例1,2〕前記第1実施形態におい
て小穴82Aの直径を下記の通りとした以外について
は、前記実施例1〜3と同様とした。各比較例例におけ
る小穴82Aの直径と発泡体の状態(性状)とを表2に
示す。 小穴82Aの直径:1.5mm、2.4mm これらの場合には、十分に発泡していない部分を含む発
泡体Bが形成される場合があった。
【0087】〔実施例4〜7〕前記第1実施形態におい
て、調温装置100によるダイ80の設定温度を下記の
通りとした。また、各実施例における設定温度と、発泡
体の形状とを表3に示す。 調温装置100の設定温度:160℃、180℃、20
0℃、220℃ これらの場合には、良好な形状に形成された発泡体Bが
得られた。
【0088】
【表3】
【0089】〔比較例3,4〕前記第1実施形態におい
て、調温装置100によるダイ80の設定温度を下記の
通りとした以外については、前記実施例4〜7と同様と
した。各比較例例における調温装置100の設定温度と
発泡体の形状とを表3に示す。 調温装置100の設定温度:室温、240℃ 設定温度を室温とした場合には、適正な形状に形成され
ない部分を含む発泡体Bが形成される場合があった。ま
た、設定温度を240℃とした場合には、混練材料Aの
過度の加熱により、熱劣化によるコゲが生じる場合があ
った。
【0090】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、シリン
ダ内に供給された発泡用流体は、混練材料の搬送に伴っ
て段階的に加熱されるため、従来のように一気に気化温
度以上まで加熱する場合に比べて、発泡用流体の急激な
膨張変化等の影響を受けず、発泡用流体のタンク側への
逆流を防止できるという効果がある。また、スクリュと
サイロとの間の供給経路に発泡用流体を供給する構成と
したので、シリンダ内のスクリュに直接発泡用流体を供
給しないため、シリンダ内での発泡用流体の変化の影響
を受けないから、発泡用流体のタンク側への逆流をより
一層防止できる効果がある。このため、品質の安定した
発泡体を効率よく製造できるという効果がある。
【0091】請求項2に記載の発明によれば、入手が容
易な水を原料として用いても、段階的に加熱することに
より水の逆流を防止でき、よって、品質の安定した発泡
体を効率よく安価で製造できるという効果がある。
【0092】請求項3に記載の発明によれば、振動機構
がサイロの側面部分を間欠的に振動させるので、発泡材
料同士の固着を解消して、粉粒状の発泡材料をシリンダ
内に円滑に供給できるという効果がある。
【0093】請求項4に記載の発明によれば、モータに
カムを取り付け、モータによって回転するカムの先端が
サイロの側面部分を殴打するように配置するだけで、比
較的簡単に振動機構を構成できるという効果がある。
【0094】請求項5に記載の発明によれば、複数の穴
を隣接する3つの穴により規定される三角形の形状が互
いに等しくなるように分散配置することにより、ダイに
形成された複数の穴同士の距離が略均等に位置すること
となるから、ダイから排出され発泡した発泡体の形状等
の品質を簡単に安定させることができるという効果があ
る。
【0095】請求項6に記載の発明によれば、複数の穴
の直径を1.8mm〜2.2mmとしたので、十分に発
泡して品質の良い発泡体を確実に得ることができるとい
う効果がある。
【0096】請求項7に記載の発明によれば、調温装置
によりダイを160℃〜220℃の間の温度に調整する
ことにより、十分に発泡して品質の良い発泡体を確実に
得ることができるという効果がある。
【0097】請求項8に記載の発明によれば、カッタの
刃部分の回転速度と、混練材料(発泡体)の押しだし速
度、例えば、スクリュの回転速度等とを調整するだけ
で、任意の長さの発泡体を簡単に製造できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る押出成形機を模式
的に示す図である。
【図2】前記第1実施形態におけるシリンダの一部とダ
イとを示す分解斜視図である。
【図3】前記ダイを示す正面図である。
【図4】前記第1実施形態における板状の発泡体を示す
図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る押出成形機を模式
的に示す図である。
【図6】前記第2実施形態におけるカッタを示す斜視図
である。
【図7】前記第2実施形態における筒状の発泡体を示す
図である。
【符号の説明】
1 発泡材料 2A 樹脂成分であるポリプロピレン 2B コーンスターチ 3 添加剤 3A タルク 11,12 押出成形機 20 原料タンク 31 第1サイロ 32 第2サイロ 33A 側面部分 34 振動機構 40 流体タンク 41 発泡用流体としての水 50 シリンダ 60 ヒータ 70 スクリュ 71,72 スクリュ本体 80 ダイ 82A 複数の穴としての小穴 100 調温装置 200 カッタ 341 モータ 342 カム 812A 想定した矩形としての開口部 A 混練材料 B 発泡体 S 頂点を示す位置 T 均等に分割した位置 U 対角線の交点位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F207 AA11 AB02 AE07 AG20 AR06 KA01 KA11 KF01 KF04 KL64 KM13 KM14 KW23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡体を構成する発泡材料が供給されるサ
    イロと、このサイロに供給された発泡材料を混練しつつ
    搬送するシリンダおよびスクリュとを備え、このシリン
    ダ先端に接続されるダイを介して、発泡体の成形を行う
    押出成形機であって、 前記サイロおよび前記スクリュの間の供給経路に接続さ
    れ、前記発泡材料を発泡させる発泡用流体を収容するタ
    ンクと、 前記発泡材料を溶融するとともに、前記発泡用流体の気
    化温度よりも低い初期温度から前記発泡用流体が完全に
    気化する最終温度まで、前記シリンダの前記サイロ側基
    端からダイ側先端に向かって段階的に加熱するヒータと
    を備えていることを特徴とする押出成形機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の押出成形機において、 前記発泡用流体は、水であり、 前記ヒータは、前記初期温度が60℃以上100℃未満
    で、前記最終温度が160℃以上240℃未満に設定さ
    れ、前記発泡材料および発泡用流体を6段階に加熱する
    ことを特徴とする押出成形機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の押出成形
    機において、 前記発泡材料は、粉粒状に形成され、 前記サイロの側面部分を間欠的に振動させる振動機構を
    備えることを特徴とする押出成形機。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の押出成形機において、 前記振動機構は、モータと、このモータに取り付けられ
    たカムとを備え、 このカムは、前記モータの駆動に応じて、前記サイロの
    側面部分を間欠的に殴打することにより、前記サイロを
    振動させることを特徴とする押出成形機。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかに記載の押
    出成形機において、 前記ダイには、押出し用の複数の穴が形成され、 これらの複数の穴は、隣接する3つの穴により規定され
    る三角形の形状が互いに等しくなるように分散配置され
    ていることを特徴とする押出成形機。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の押出成形機において、 前記複数の穴は、それぞれ円形状に形成され、 この円形穴の直径は、1.8mm〜2.2mmであるこ
    とを特徴とする押出成形機。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項6のいずれかに記載の押
    出成形機において、 前記ダイを、160℃〜220℃の間の温度に調整する
    調温装置を備えることを特徴とする押出成形機。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかに記載の押
    出成形機において、 前記ダイの代わりに前記シリンダ側に配置され、一定速
    度で回転することにより、前記シリンダから押し出され
    た発泡体を切断するカッタを備えることを特徴とする押
    出成形機。
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