JP2003297835A - 配線構造の形成方法 - Google Patents

配線構造の形成方法

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JP2003297835A
JP2003297835A JP2002102361A JP2002102361A JP2003297835A JP 2003297835 A JP2003297835 A JP 2003297835A JP 2002102361 A JP2002102361 A JP 2002102361A JP 2002102361 A JP2002102361 A JP 2002102361A JP 2003297835 A JP2003297835 A JP 2003297835A
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film
wiring
forming
arl
insulating film
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JP2002102361A
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English (en)
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Takashi Harada
剛史 原田
Masashi Hamanaka
雅司 濱中
Hideaki Yoshida
英朗 吉田
Tetsuya Ueda
哲也 上田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線間のショート発生頻度を低減する配線形
成方法を提供する。 【解決手段】 FSG膜108及びARL膜109の内
部に配線溝110を形成する。次に、フッ素含有ガスを
用いた異方性エッチングにより、FSG膜108上のA
RL膜109を除去する。その後、配線溝110中にT
aN膜111及びCu膜112を堆積し、メッキ法によ
りCu膜113を堆積し、配線溝110の内部を完全に
埋め込む。次にFSG膜108の表面に堆積されたTa
N膜111、Cu膜112およびCu膜113をCMP
法により除去する。このCMP工程では、ARL膜10
9を除去しているのでARL膜109に傷が発生せず、
またFSG膜108中にCuが埋め込まれた亀裂が発生
しにくいので、配線間ショート発生頻度を低減すること
が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置におけ
る、配線構造の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の配線構造の形成方法として、特開
平10―214834号公報に示される方法がある。こ
の従来の配線の形成方法を、絶縁膜に形成された配線溝
に配線を形成する場合を例にとって図23(a)〜
(c)を参照しながら説明する。
【0003】まず、図23(a)に示すように、シリコ
ン基板の上に絶縁膜として、例えば厚さ1μmのシリコ
ン酸化膜11を堆積した後、酸化膜12の所定領域に酸
化膜12を貫通する、例えば径が0.8μmの配線溝1
3をドライエッチング法により形成する。
【0004】次に、配線溝13を含む酸化膜12の上に
全面に亘ってPVD(Physical Vapour
Deposition)法により、下層の導電膜とし
て膜厚30nmのチタン膜14及び中間の導電膜層とし
て膜厚100nmの窒化チタン膜15を順次堆積した
後、窒化チタン膜15の上に全面に亘ってCVD(Ch
emical Vapour Deposition)
法により上層の導電膜として膜厚1μmのタングステン
16を堆積する。これにより3層構造の導電膜が堆積さ
れる。
【0005】次に、研磨剤を使用して化学機械研磨(以
下CMP)法を行い、図23(b)に示すように、配線
溝13以外の領域に堆積されているタングステン膜1
6、窒化チタン膜15を除去することにより、配線溝1
3以外の領域のチタン14を完全に露出させる。続い
て、図23(c)に示すように、CMPによりチタン1
4を研磨し、配線溝13以外の酸化膜12を露出させ、
配線溝13内にタングステンからなるプラグ17を形成
する。
【0006】また配線パターンの微細化に伴い、隣あう
配線との間隔(配線間隔)がより狭くなったために、リ
ソグラフィー工程において反射防止膜(以下ARL膜と
記す)を使うことが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらARL膜
を用いた配線形成方法においては、このARL膜の存在
が原因となって、配線間が短絡するという問題が生じて
いる。それは配線間の絶縁膜上に、この絶縁膜と材質が
異なる脆弱なARL膜を用いており、配線形成過程にお
いて、そのARL膜もしくはARL膜の上部の絶縁膜に
形成された微小な亀裂の中に金属が埋め込まれてしまう
ためである。また微細構造になるにしたがって配線間の
距離も小さくなり、亀裂が配線と配線の間をまたがり、
擬似的な架橋構造を作ってしまう。この現象は、配線間
の間隔が0.25μm以下になると、非常に顕著とな
る。
【0008】図22は、亀裂が配線間をまたがり、亀裂
中に銅が埋めこまれた様子を示した平面図である。この
図に示すように絶縁膜122には銅配線121が平行に
形成されており、隣接する配線間の絶縁膜に亀裂123
が存在するのがわかる。またこの亀裂には銅が埋めこま
れているために、配線と配線とが短絡していることがわ
かる。
【0009】そこで本発明は、金属配線間のショート発
生頻度を減少させ、高性能な配線形成方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の配線構造の形成方法では、絶縁膜上に反射防
止膜を形成する工程と、前記反射防止膜上にマスクパタ
ーンを形成する工程と、前記マスクパターンを用い、前
記絶縁膜に第1の配線溝と前記第1の配線溝に平行な第
2の配線溝を形成する工程と、前記反射防止膜を除去す
る工程と、前記第1、第2の配線溝に配線用導電膜を堆
積する工程と、前記第1、第2の配線溝からはみ出し
た、前記配線用導電膜を除去する工程と、を備えた配線
形成方法とする。
【0011】これにより、ARL膜表面の微小な亀裂中
に導電性材料が埋め込まれる可能性は低下し、金属配線
間のショート発生頻度の低減を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の3つの実施の形態
に係る銅配線の一連の形成方法を、図面を参照しながら
説明する。
【0013】(実施の形態1)まず図1に示すように半
導体基板上のシリコン酸化膜101上に、主にタングス
テンからなる配線層102を形成する。さらにこの配線
層102の上にCVD法により、絶縁膜としてたとえば
シリコン酸化膜(以下SiO2膜)103を堆積する。
【0014】次に図2に示すようにリソグラフィー法及
びドライエッチング法を適用して、SiO2膜103の
内部に下部の配線層102に到達するスルーホール10
4を形成する。
【0015】その後、図3に示すようにPVD法もしく
はCVD法により、SiO2膜103の表面およびスル
ーホール104中にスルーホールを埋め込まないように
して、スルーホール内部の側壁に対してTi膜105、
TiN膜106を順に堆積する。更にCVD法によりW
膜107を堆積し、スルーホール104を完全に埋め込
み、Wプラグを形成する。
【0016】続いて、図4に示すようにCMP法によ
り、SiO2膜103表面に堆積されスルーホール10
4から外にはみ出したTi膜105、TiN膜106、
W膜107を除去する。ここでSiO2膜103中のス
ルーホール104中に、確実にバリアメタルに保護され
たWプラグが形成される。
【0017】その後、図5に示すように、SiO2膜1
03上に、CVD法によりフッ素添加シリコン酸化膜
(以下FSGと記す)108及びARL膜109を堆積
する。ここでARL膜109は上層のSiON(Si47
485)と下層のSiO2の2層構造になっており、後
続のリソグラフィー工程における露光時の反射防止膜と
して、解像度を向上させる機能を有し、設計寸法0.2
5μm以下のパターンニングを可能にする。なお、AR
L膜109の上層の膜はSiON(Si4748 5)に
限られず、シリコン含有量が45at%以上あるもので
あればよい。
【0018】次に図6に示すように、リソグラフィー法
及びドライエッチング法を適用して、FSG膜108及
びARL膜109の内部に配線溝110を形成する。
【0019】その後、図7に示すように、フッ素含有ガ
スを用いた異方性エッチングにより、FSG膜108上
のARL膜109を除去する。ARL膜109のエッチ
ング除去においては、FSG膜108やSiO2膜10
3、及びWプラグ107のエッチングは最小限に押さえ
るような条件を適用するのが望ましい。この工程が本発
明の特徴であり、課題解決に大きな効果をもたらすもの
である。その理由は後で詳述する。なおエッチングに使
用するフッ素含有ガスには、例えばCHF3、CF4など
のCHxFyガス、またはNF3を用いることが出来
る。
【0020】続いて、図8に示すように、配線溝110
の内部にPVD法によりTaN膜111及びCu膜11
2を堆積する。Cu膜112は、後続のメッキ工程のシ
ード層として機能する。TaN膜111はバリア層とし
て機能する。バリア層はTaN層以外にも、Ta層また
は上にTa下にTaNの積層構造でもよい。続いてCu
膜112上にメッキ法によりCu膜113を堆積し、配
線溝110の内部を完全に埋め込む。
【0021】次に図9に示すように、TaN膜111の
表面に堆積されたCu膜112およびCu膜113を、
Cu用のスラリーを用いたCMP法により除去し、Ta
N膜111を露出させる。引き続き、先のCu配線用の
研磨条件を変更し、FSG膜108上に堆積されたTa
N膜111をTaN用のスラリーを用いたCMP法によ
り除去し、FSG膜108の表面を露出させる。FSG
膜108は、ARL膜109に比べて傷がつきにくいの
で、配線間のFSG膜108表面に銅が埋め込まれる可
能性は低く、配線間ショートも発生しにくい。これによ
り、配線溝中にCu配線を形成することができる。ここ
で、Cu配線は下部にあるWプラグと電気的に接続して
いる。
【0022】以上説明したように本発明は、図7に示す
工程においてARL膜109を除去することにより、金
属配線間のショート発生頻度の低減を図ることが出来、
それと同時に、比誘電率の高いARL膜が除去されるた
め、配線全体における比誘電率を低下させることが出来
る。ここで本発明の特徴である、ARL膜109の除去
工程について説明する。
【0023】まず、ARL膜109を除去することによ
って、金属配線間のショート発生頻度の低減を図ること
が出来る理由について、説明する。
【0024】ARL膜109は、SiON,SiO2
り構成されている。ARL膜中のSiは、45at%以
上とSiの含有量が多いため、脆弱な膜である。よっ
て、図7の工程で除去されずそのまま存在している場
合、図9のCMP工程におけるTaN膜111の研磨工
程の終了時には、ARL膜109に傷がついてしまう。
そして図10に示すように、CMP時における傷である
亀裂115にCuが埋め込まれ、擬似的な架橋構造が部
分的に形成される。そのため、配線と配線との間でショ
ートが発生する場合がある。ここで114は、配線がバ
リア膜111、112と金属配線113より構成されて
いる様子を示している。
【0025】そこで、ショート発生頻度を抑えるため
に、このCMP工程時までにARL膜109をあらかじ
め除去しておくこととした。つまり擬似的な架橋構造が
出来るのは、ARL膜109表面に傷が出来、そこにC
uが埋め込まれてしまうためである。よって既にCMP
工程時に、傷のつきやすいARL膜109が存在してい
なければ、CMP工程における傷の発生が起こりにく
く、Cuが出来た傷に埋め込まれてしまう可能性も低
い。ここで、ARL膜109の下に存在するFSG膜1
08は、ARL膜109と比較するとCMP時の欠陥が
発生しにくく、TaN用のスラリーを用いたCMPでは
FSG膜108表面に亀裂は殆ど発生しない。よって、
ARL膜109を除去することによって、確実に金属配
線間のショート発生頻度の低減を図ることが出来る。
【0026】また同時に、ARL膜109を除去するこ
とによって、配線全体の比誘電率を低下させ、高速化を
可能にすることが出来る。それは、ARL膜109は比
誘電率が高く、しかもリソグラフィー工程を用いる場合
には頻繁に使用されるため、配線積層構造の各層に存在
し、全体の比誘電率を上昇させる要因の一つになってい
るためである。
【0027】次に、図6に示した工程の後、図8に示し
た工程の前に、ARL膜109を除去する。それは、A
RL膜109が図6のリソグラフィー工程において必要
不可欠な膜であって、一方既にその機能を果たし終わっ
た後の図8のCMP工程において、ARL膜109は必
ずしも必要ではないためである。
【0028】以上の工程を経ることにより、ARL膜1
09の微小な亀裂中に、Cuが埋め込まれる可能性は低
く、配線間のショート発生率を抑えた配線構造を形成す
ることができる。
【0029】特に配線間ショートの問題は、配線パター
ンの微細化に伴い、配線とその配線に平行に配置された
配線との距離が近接していくにしたがって顕著になる。
配線間距離が0.25μm以下になってくると、この問
題が更に顕著となり、本実施形態の方法による配線間シ
ョートの問題に対する効果は大きくなる。
【0030】なお、本実施の形態ではARL膜を用いた
第1層目のCu配線の形成について説明したが、第2層
目以上の上層Cu配線の形成に用いても良い。
【0031】(実施の形態2)本実施の形態では、第1
のARL膜204を除去することによって、第1のAR
L膜204の上層にある配線層に対して、第1のARL
膜204に発生した欠陥が転写されるのを防ぐことが出
来る。
【0032】まず、図11に示すように、半導体基板2
01上に主にタングステンからなる下部配線層202を
形成し、続いて下部配線層202の表面に第1の絶縁膜
(以下SiO2膜と記す)203及び第1のARL膜2
04を順に堆積する。この工程は、設計寸法が比較的大
きい場合には、必ずしも必要ではない。設計寸法が十分
に大きいと、露光時の反射による影響が小さく、第1の
ARL膜204が必要でないためである。しかしなが
ら、設計寸法が小さくなると、露光時の僅かの反射もパ
ターンニングに対して悪影響を及ぼすため、第1のAR
L膜204が必要となってくる。
【0033】次に、図12に示すように、リソグラフィ
ー法及びエッチング法を適用して、スルーホール205
を形成する。
【0034】その後、図13に示すように、ドライエッ
チング法により第1のARL膜204を除去する。この
工程では、第1のARL膜204をエッチングにより除
去しつつ、下部配線層202を構成するW膜や第1のS
iO2膜203のエッチングは最小限に押さえるような
条件を適用するのが望ましい。また、この工程を行うこ
とにより、図22に示すような配線間の短絡の発生を防
ぐことが出来る。その理由については後で詳述する。
【0035】続いて、図14に示すように、SiO2
203表面及びスルーホール205中に、スルーホール
を埋め込まないようにして、スルーホール内部の側壁に
対してバリアメタル層206を堆積する。更にCVD法
によりW膜207を堆積し、スルーホール205を完全
に埋め込み、Wプラグを形成する。
【0036】次に、図15に示すように、SiO2膜2
03の表面に堆積されたバリアメタル層206およびW
膜207をCMPによって除去する。
【0037】その後、図16〜図19に示すように、順
に上層配線を形成し、図20に示すような半導体装置を
完成する。
【0038】ここで本実施形態の特徴である、第1のA
RL膜204の除去工程について説明する。
【0039】第1のARL膜204は、実施の形態1で
も説明したように、SiON膜及びSiO2膜からなる
非常に脆弱な膜であり、CMPの際に発生する微小な異
物によっても容易に傷が付き、図22に示すような表面
欠陥を形成する。このように第1のARL膜204の表
面に欠陥が形成されると、その形状は図21に示すよう
に、FSG膜208表面の欠陥として転写される。この
状態で上層配線を形成するためにCMP工程を行うと、
FSG膜208表面に転写された欠陥の内部に、バリア
膜211や金属配線膜212が埋め込まれたまま残存し
てしまう。つまり、たとえ上層配線形成時に、CMP工
程において傷が発生しなかったとしても、下層配線形成
時に発生した欠陥の影響を受けて、意図せぬ導通部分2
13が発生し、配線間の短絡が生じてしまうことにな
る。
【0040】よって本実施の形態では、下層配線形成時
に発生した欠陥が上層に転写されていく現象を防ぐため
に、第1のARL膜204をCMP工程前に予め除去し
ておくこととした。また、第1のARL膜204を除去
することにより、堆積する第1のARL膜204の膜厚
をリソグラフィーに適した条件である100nmと厚め
に設定することが出来る。このような膜厚は通常、半導
体装置の高速化という観点から望ましくないが、本発明
では第1のARL膜204は除去されるので、高速化の
妨げになることはない。
【0041】以上説明したように本発明は、図13に示
す工程において第1のARL膜204を除去することに
より、金属配線間のショート発生頻度の低減を図ること
が出来、それと同時に、比誘電率の高いARL膜が除去
されるため、配線全体における比誘電率を低下させるこ
とが出来る。
【0042】なお、本実施の形態ではARL膜を用いた
第1層目のCu配線の形成について説明したが、第2層
目以上の上層Cu配線の形成に用いても良い。
【0043】(実施の形態3)本実施の形態では、AR
L膜を使用してリソグラフィーを行った後CMP工程を
行う前に、必ずARL膜の除去を行う。その結果、AR
L膜に傷がつくことによって生じる配線間の短絡を、各
所において未然に防ぐことが出来、また比誘電率の高い
ARL膜が存在しないため、配線全体の比誘電率を低下
させることが出来る。
【0044】まず、図11に示すように、半導体基板2
01上に主にタングステンからなる下部配線層202を
形成し、続いて下部配線層202の表面にSiO2膜2
03及び第1のARL膜204を順に堆積する。
【0045】次に、図12に示すように、リソグラフィ
ー法及びエッチング法を適用して、スルーホール205
を形成する。
【0046】その後、図13に示すように、ドライエッ
チング法により第1のARL膜204を除去する。この
工程では、第1のARL膜204をエッチングにより除
去しつつ、下部配線層202を構成するW膜や第1のS
iO2膜203のエッチングは最小限に押さえるような
条件を適用するのが望ましい。また、この工程を行うこ
とにより、図22に示すような配線間の短絡の発生を防
ぐことが出来る。
【0047】続いて、図14に示すように、SiO2
203表面及びスルーホール205中に、スルーホール
を埋め込まないようにして、スルーホール内部の側壁に
対してバリア層206を堆積する。更にCVD法により
W膜207を堆積し、スルーホール205を完全に埋め
込み、Wプラグを形成する。
【0048】次に、図15に示すように、SiO2膜2
03の表面に堆積されたバリア層206およびW膜20
7をCMPによって除去する。
【0049】その後、図16に示すように、SiO2
203上に、CVD法によりFSG膜208及びARL
膜210を堆積する。
【0050】次に図17に示すように、リソグラフィー
法及びドライエッチング法を適用して、FSG膜208
及びARL膜210の内部に配線溝209を形成する。
【0051】その後、図18に示すように、フッ素含有
ガスを用いた異方性エッチングにより、FSG膜208
上のARL膜210を除去する。ARL膜210のエッ
チング除去においては、FSG膜208やSiO2膜2
03、及びWプラグ207のエッチングは最小限に押さ
えるような条件を適用するのが望ましい。この工程が本
発明の特徴であり、課題解決に大きな効果をもたらすも
のである。なおエッチングに使用するフッ素含有ガスに
は、例えばCHF3、CF4などのCHxFyガス、また
はNF3を用いることが出来る。
【0052】続いて、図19に示すように、配線溝20
9の内部にPVD法により下にTaN膜上にCu膜から
なるバリア膜206を堆積する。バリア膜206の一層
であるCu膜は、後続のメッキ工程のシード層として機
能し、TaN膜はバリア層として機能する。バリア層は
TaN層以外にも、Ta層または上にTa下にTaNの
積層構造でもよい。続いてバリア膜206上にメッキ法
によりCu膜212を堆積し、配線溝209の内部を完
全に埋め込む。
【0053】次に図20に示すように、バリア膜206
およびCu膜212を、其々に適したスラリーを用いて
CMP法により除去し、FSG膜208の表面を露出さ
せる。FSG膜208は、ARL膜210に比べて傷が
つきにくいので、配線間のFSG膜208表面にCuが
埋め込まれる可能性は低く、配線間ショートも発生しに
くい。これにより、Cu配線を形成することができる。
ここで、Cu配線は下部にあるWプラグと電気的に接続
している。
【0054】このように、ARL膜を各所で除去するこ
とにより、下層配線で発生した傷の影響が上層配線に転
写されることを防ぐことが出来るだけでなく、各配線間
固有に発生した傷による影響をも、除去することが出来
る。よって、意図せぬ導通部分115(図10)又は2
13(図21)が発生せず、半導体装置の歩留りを上昇
させることが出来る。
【0055】なお、本実施の形態ではARL膜を用いた
第1層目のCu配線の形成について説明したが、第2層
目以上の上層Cu配線の形成に用いても良い。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明では、リソグラフィ
ー工程において使用したARL膜を、導電膜堆積前に除
去することによって、導電膜のCMP工程時に配線間の
短絡が発生するのを防ぐことが出来る。その結果、配線
間距離が0.25μm以下の場合であっても、金属配線
間のショート発生頻度を低減し、高い歩留まりを維持し
た配線形成を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の工程断面図
【図2】本発明の実施形態1の工程断面図
【図3】本発明の実施形態1の工程断面図
【図4】本発明の実施形態1の工程断面図
【図5】本発明の実施形態1の工程断面図
【図6】本発明の実施形態1の工程断面図
【図7】本発明の実施形態1の工程断面図
【図8】本発明の実施形態1の工程断面図
【図9】本発明の実施形態1の工程断面図
【図10】従来の配線形成方法において亀裂に金属が埋
め込まれた様子を示す図
【図11】本発明の実施形態2又は3の工程断面図
【図12】本発明の実施形態2又は3の工程断面図
【図13】本発明の実施形態2又は3の工程断面図
【図14】本発明の実施形態2又は3の工程断面図
【図15】本発明の実施形態2又は3の工程断面図
【図16】本発明の実施形態3の工程断面図
【図17】本発明の実施形態3の工程断面図
【図18】本発明の実施形態3の工程断面図
【図19】本発明の実施形態3の工程断面図
【図20】本発明の実施形態2又は3の工程断面図
【図21】従来の配線形成方法において亀裂に金属が埋
め込まれた様子を示す図
【図22】擬似的な架橋構造を示す図
【図23】従来の配線形成方法の工程断面図
【符号の説明】
101 シリコン酸化膜 102 下部配線 103 SiO2膜 104 スルーホール 105 Ti膜 106 TiN膜 107 W膜 108 FSG膜 109 ARL膜 110 配線溝 111 TaN膜 112 Cu膜 113 Cu膜 114 バリア膜と金属配線 115 傷に埋め込まれた導電性金属 201 シリコン酸化膜 202 下部配線 203 SiO2膜 204 ARL膜 205 スルーホール 206 バリア膜 207 W膜 208 FSG膜 209 配線溝 210 ARL膜 211 バリア膜 212 Cu膜 213 傷に埋め込まれた導電性金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 英朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上田 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH11 HH32 JJ18 JJ19 JJ33 KK19 PP06 PP14 QQ04 QQ09 QQ11 QQ16 QQ37 QQ48 RR04 RR11 WW01 WW04 XX31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜上に反射防止膜を形成する工程と、 前記反射防止膜上にマスクパタ−ンを形成する工程と、 前記マスクパタ−ンを用いて前記絶縁膜に第1の凹部と
    前記第1の凹部に近接する第2の凹部を形成する工程
    と、 その後、前記マスクパターンと前記反射防止膜を除去す
    る工程と、 前記第1の凹部と前記第2の凹部に導電膜を堆積する工
    程と、 前記第1の凹部と前記第2の凹部からはみ出した前記導
    電膜を除去する工程と、を備えた配線構造の形成方法。
  2. 【請求項2】前記凹部は配線溝であり、前記第1の凹部
    は前記第2の凹部と平行である、請求項1記載の配線形
    成方法。
  3. 【請求項3】前記凹部はビアホールである、請求項1記
    載の配線形成方法。
  4. 【請求項4】半導体基板の表面に下部配線層を形成する
    工程と、 前記半導体基板および前記下部配線層の表面に第1絶縁
    膜を堆積する工程と、 前記第1絶縁膜上に第1反射防止膜を形成する工程と、 前記第1反射防止膜の表面にマスクパタ−ンを形成する
    工程と、 前記第1マスクパタ−ンを用い、前記第1絶縁膜に第1
    ホールと前記第1ホールに平行な第2ホールを形成する
    工程と、 前記第1反射防止膜を除去する工程と、 前記第1ホールと前記第2ホールにビア用導電膜を堆積
    する工程と、 前記第1ホールと前記第2ホールからはみ出した前記ビ
    ア用導電膜を除去する工程と、 前記第1絶縁膜の表面に第2絶縁膜を堆積する工程と、 前記第2絶縁膜の表面に第2反射防止膜を形成する工程
    と、 前記第2反射防止膜表面に第2マスクパタ−ンを形成す
    る工程と、 前記第2マスクパタ−ンを用い、前記第2絶縁膜に第1
    配線溝と前記第1配線溝に平行な第2配線溝を形成する
    工程と、 前記第2反射防止膜を除去する工程と前記第1配線溝と
    第2配線溝に配線用導電膜を堆積する工程と、 前記第1配線溝と第2配線溝からはみ出した前記第2導
    電膜を除去する工程と、を備えた配線構造の形成方法。
  5. 【請求項5】前記ビア用導電膜と前記配線用導電膜が電
    気的に接続していることを特徴とする、請求項4記載の
    配線形成方法。
  6. 【請求項6】前記第1の配線溝と前記第2の配線溝との
    間隔が0.25μm以下であることを特徴とする、請求
    項2又は4記載の配線形成方法。
  7. 【請求項7】前記下部配線層の除去速度よりも、前記反
    射防止膜の除去速度の方が速い条件で前記反射防止膜を
    除去することを特徴とする、請求項1〜4記載の配線形
    成方法。
  8. 【請求項8】前記絶縁膜の除去速度よりも前記反射防止
    膜の除去速度の方が高い条件で前記反射防止膜を除去す
    ることを特徴とする請求項1〜4に記載の配線形成方
    法。
  9. 【請求項9】前記反射防止膜がシリコン含有材料を含む
    ことを特徴とする請求項1〜4に記載の配線形成方法。
  10. 【請求項10】前記反射防止膜のシリコン濃度が、45
    at%以上となる部分を含むことを特徴とする請求項9
    に記載の配線形成方法。
  11. 【請求項11】前記絶縁膜の誘電率が、前記反射防止膜
    の誘電率よりも低いことを特徴とする請求項1〜4に記
    載の配線形成方法。
  12. 【請求項12】前記反射防止膜よりも、前記絶縁膜の方
    が強靭であることを特徴とする請求項1〜4に記載の配
    線形成方法。
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