JP2003297611A - 電圧非直線抵抗体の製造方法 - Google Patents

電圧非直線抵抗体の製造方法

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JP2003297611A
JP2003297611A JP2002101162A JP2002101162A JP2003297611A JP 2003297611 A JP2003297611 A JP 2003297611A JP 2002101162 A JP2002101162 A JP 2002101162A JP 2002101162 A JP2002101162 A JP 2002101162A JP 2003297611 A JP2003297611 A JP 2003297611A
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Akio Hori
昭夫 堀
Iwao Kawamata
巌 河又
Tomoaki Katou
智明 加東
Yoshio Takada
良雄 高田
Hide Yamashita
秀 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧非直線性に優れ漏れ電流の小さい電圧非
直線抵抗体を提供する。 【解決手段】 酸化ホウ素、酸化ビスマス、酸化アンチ
モンからなるガラスフリットを添加、焼成して、酸化亜
鉛を主成分とした電圧非直線抵抗体を製造する。前記ガ
ラスフリットとしては酸化ビスマス67〜89重量%、
酸化アンチモン10〜30重量%、酸化ホウ素0.5〜
3重量%からなる組成物を溶融・急冷・粉砕したもので
ある。酸化亜鉛100重量部に対して前記ガラスフリッ
トを1〜10重量部添加して焼成することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧非直線抵抗体お
よびその製造方法、くわしくは酸化亜鉛を主成分とする
焼結体からなり、たとえば避雷器、サージアブゾーバな
どに使用する電圧非直線抵抗体の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開平9−67161号公報に
記載されている「酸化亜鉛系磁器組成物およびその製造
方法」では、酸化亜鉛粉末100重量部に対して、少な
くとも酸化ビスマスと酸化アンチモン粉末との混合粉末
を400〜700℃で熱処理した合成粉末を0.5〜2
0重量部、酸化コバルト粉末と酸化マンガンのうち少な
くとも一つを0.1〜5.0重量部添加、焼成して電圧
非直線抵抗体を製造している。
【0003】前記製造方法によれば、酸化ビスマスと酸
化アンチモン粉末との混合粉末を400〜700℃で熱
処理した合成粉末を添加しているので、750〜105
0℃で焼成することができるという効果がある。
【0004】酸化ビスマス、酸化アンチモンを添加した
酸化亜鉛セラミックスの反応はまずZn2Bi3Sb3
14(Pyrochlore)が生成し、Pyrochloreと酸化亜鉛が反
応してZn7Sb212(Spinel)と液相の酸化ビスマス
が生成する(Masanori Inada,Japanese Journal of App
lied Physics,Vol.19,No.3 (1980) 409.)。また酸化亜
鉛の焼結は液相の酸化ビスマスにより促進されることが
知られている。前記製造方法は酸化ビスマスと酸化アン
チモン粉末との混合粉末を400〜700℃で熱処理し
た合成粉末を添加しているので、ビスマス元素がZn2
Bi3Sb314(Pyrochlore)に取り込まれ、Pyrochlo
re 相の近傍の酸化ビスマスの濃度が減少し、酸化亜鉛
の粒成長が不均一になる。
【0005】酸化亜鉛を主成分とする粒子自体は単に抵
抗体として作用し、二つの酸化亜鉛粒子の境界部分で電
圧非直線性を示すことは、ポイント電極を用いた実験か
ら明らかにされている。(G.D.Mahan,L.M.Levinson,H.
R.Philipp,J. Appl. Phys.,Vol.50, No.4,2799, (1979)
)。前記実験は、小さな電極をZnO粒界を隔ててお
いた場合とそうでない場合の、電流−電圧特性の違いを
みたものである。また、このZnO粒子−ZnO粒子の
境界部分(結晶粒界)の数がバリスタ電圧を決定するこ
とが実験で確認されている(T.H.Gupta, J.Am.Ceram.So
c., Vol.73, No.7, 1817, (1990) )。
【0006】したがって、前記製造方法では、焼結体の
結晶粒径が不均一になり、粒界の少ないところでは局部
的に電流の流れやすくなるため、漏れ電流が増加するな
どの問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決するためになされたものであり、酸化亜鉛結晶粒
径のバラツキを抑え、漏れ電流が小さい酸化亜鉛電圧非
直線抵抗体を得ることを目的としており、さらにそれに
適した製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の製造方法
は、酸化亜鉛および酸化ビスマスを含む組成物を焼結し
て得られる焼結体からなる電圧非直線抵抗体の製造方法
であって、酸化ホウ素、酸化ビスマス、酸化アンチモン
からなるガラスフリットを添加して焼成する電圧非直線
抵抗体の製造方法である。
【0009】本発明の第2の製造方法は、前記第1の製
造方法において、ガラスフリットが、酸化ビスマス67
〜89重量%、酸化アンチモン10〜30重量%、酸化
ホウ素0.5〜3重量%からなる組成物を溶融・急冷・
粉砕したものである電圧非直線抵抗体の製造方法であ
る。
【0010】本発明の第3の製造方法は、前記第1また
は2の製造方法において、酸化亜鉛100重量部に対し
てガラスフリットを1〜10重量部添加して焼成する電
圧非直線抵抗体の製造方法である。
【0011】本発明の第1の電圧非直線抵抗体は、前記
第1、2または3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法に
よってえられた電圧非直線抵抗体である。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1 電圧非直線抵抗体 主成分となる酸化亜鉛はたとえば平均粒径0.1〜0.
5μmの酸化亜鉛粒子を使用することができる。酸化亜
鉛粒子としては、たとえば金属亜鉛の高温の大気中酸化
による乾式法で製造された工業用製品を使用することが
できる。
【0013】酸化ビスマス、酸化ホウ素、酸化アンチモ
ンからなるガラスフリットは、酸化ビスマスが67〜8
9重量%、酸化ホウ素が0.5〜3重量%、酸化アンチ
モンが10〜30重量%からなる組成物を白金坩堝に入
れ、これを溶融・急冷して作製する。つぎにこのガラス
をたとえばスタンプミル、雷潰機等を用いて粗粉砕した
のち、ボールミルで湿式粉砕してガラスフリットを用意
する。ガラスフリットの平均粒径は0.5〜15μm、
好ましくは0.5〜5μmになるように粉砕することが
望ましい。ガラスフリットに含まれる酸化ビスマスが8
9重量%より多い場合には、酸化亜鉛粒粒子の異常粒成
長の原因となる傾向がある。また67重量%より少ない
場合には、漏れ電流が増加する傾向がある。ガラスフリ
ットに含まれる酸化ホウ素が3重量%より多い場合に
は、漏れ電流が増加する傾向がある。また0.5重量%
より少ない場合には、湿度による電気特性の変化が大き
くなく傾向にある。ガラスフリットに含まれる酸化アン
チモンが30重量%より多い場合には、電圧非直線性が
劣化する傾向がある。また10重量%より少ない場合に
は、電気特性のバラツキや漏れ電流が大きくなく傾向に
ある。
【0014】前記ガラスフリットは、酸化亜鉛100重
量部に対して、1〜10重量部添加することが好まし
い。さらに3〜9重量部が好ましい。添加量が1重量部
より少ないと、湿度に対するもれ電流の安定性が低下す
る傾向にある。また、10重量部をこえると、電圧非直
線性が低下する傾向にある。
【0015】本発明の電圧非直線抵抗体に、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Y、Er、Tm、Yb、Luの
うち少なくとも1種類以上の希土類元素を添加すること
によって、粒界に析出粒子が形成するので、バリスタ電
圧を増加させることができる。また同時に微量の希土類
元素が酸化亜鉛粒子内へ固溶し、酸化亜鉛結晶粒の抵抗
値が減少するので、大電流域制限電圧比を小さくするこ
とができる(特許第2872588号参照)。
【0016】本発明の電圧非直線抵抗体に、酸化クロム
を添加することによって、電圧非直線性を改善すること
ができる。酸化クロムの原料としては、通常、粉砕など
して通常平均粒子径が1μm以下のものを用いることが
望ましい。充分な電圧非直線性を得るためには、これら
の成分の配合量は、酸化亜鉛100重量部に対して酸化
クロムをCr23に換算して、たとえば、原料中に0.
01〜5重量部、好ましくは0.01〜1重量部含有さ
れるように調整することが望ましい。酸化クロムの配合
量が0.01重量部より少ない場合には、電圧非直線性
を改善する効果が小さい傾向がある。また、5重量部よ
り多い場合には、電圧非直線性が低下する傾向がある。
【0017】本発明の電圧非直線抵抗体に、酸化ニッケ
ルを添加することによって、電圧非直線性を改善するこ
とができる。酸化ニッケルの原料としては、通常、粉砕
などして通常平均粒子径が1μm以下のものを用いるこ
とが望ましい。充分な電圧非直線性を得るためには、こ
れらの成分の配合量は、酸化亜鉛100重量部に対して
酸化ニッケルをNiOに換算して、たとえば、原料中に
0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部含有さ
れるように調整することが望ましい。酸化ニッケルの配
合量が0.1重量部より少ない場合には、電圧非直線性
を改善する効果が小さい傾向がある。また、5重量部よ
り多い場合には、電圧非直線性が低下する傾向がある。
【0018】本発明の電圧非直線抵抗体に、酸化コバル
トを添加することによって、電圧非直線性を改善するこ
とができる。酸化コバルトをの原料としては、通常、粉
砕などして通常平均粒子径が1μm以下のものを用いる
ことが望ましい。充分な電圧非直線性を得るためには、
これらの成分の配合量は、酸化亜鉛100重量部に対し
て酸化コバルトをCo34に換算して、たとえば、原料
中に0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部含
有されるように調整することが望ましい。酸化コバルト
をの配合量が0.1重量部より少ない場合には、電圧非
直線性を改善する効果が小さい傾向がある。また、5重
量部より多い場合には、電圧非直線性が低下する傾向が
ある。
【0019】本発明の電圧非直線抵抗体に、酸化マンガ
ンを添加することによって、電圧非直線性を改善するこ
とができる。酸化マンガンの原料としては、通常、粉砕
などして通常平均粒子径が1μm以下のものを用いるこ
とが望ましい。充分な電圧非直線性を得るためには、こ
れらの成分の配合量は、酸化亜鉛100重量部に対して
酸化マンガンをMnO2に換算して、たとえば、原料中
に0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部含有
されるように調整することが望ましい。酸化マンガンを
の配合量が0.1重量部より少ない場合には、電圧非直
線性を改善する効果が小さい傾向がある。また、5重量
部より多い場合には、電圧非直線性が低下する傾向があ
る。
【0020】本発明の電圧非直線抵抗体に、硝酸アルミ
ニウム(Al(NO33)を添加することによって、酸
化亜鉛粒子の電気抵抗を下げ、電圧非直線性を改善する
ことができる。硝酸アルミニウムの含有量は、酸化亜鉛
100重量部に対してAl(NO33に換算して、たと
えば、原料中に0.01〜1.5重量部、好ましくは
0.05〜0.5重量部含有されるように調整すること
が望ましい。アルミニウムイオンはイオン半径がZn2+
のイオン半径よりも小さいので、格子の歪みの許容範囲
内でZnO粒子内に固溶し、+3価のイオンであるアル
ミニウムイオンが+2価のイオンであるZn+2イオンを
置換することにより、その電子的効果によってZnO結
晶粒子内部が低抵抗化し、その結果、大電流域制限電圧
比が改善される。
【0021】電圧非直線抵抗体の製造方法 本発明の電圧非直線抵抗体は、たとえば、以下の方法に
よって製造することができる。ボールミル等の手段で各
原料の平均粒子径を適宜調整し、充分混合したのち、一
旦乾燥し、たとえばポリビニルアルコール水溶液などの
バインダーを加えメッシュを通して整粒し、これを金型
に入れて、たとえば、200〜700kgf/cm2
度の圧力で一軸加圧を施し、所定形状の成形体を作製す
る。これを950℃で10時間加熱し、酸化亜鉛を主成
分とした焼結体を得た。つぎに焼結体の両面にアルミニ
ウムを溶射して電極とし、側面には閃絡防止のための高
抵抗層を形成した(図1)。図1において、1は電圧非
直線抵抗体、2は電極、3は側面高抵抗層を示す。
【0022】実施の形態2 粗粉砕したガラスフリットと上記の酸化亜鉛以外の原料
に蒸留水を加え、メディア撹拌型粉砕機で湿式粉砕す
る。つぎに酸化亜鉛、ポリビニルアルコール水溶液、分
散剤、蒸留水を加え、固形分濃度が65%となるように
調整し、再度メディア撹拌型粉砕機で湿式粉砕・混合を
おこない、スラリーを作製し、このスラリーをスプレー
ドライヤで造粒する。造粒粉を金型に投入し、400k
gf/cm 2の加圧力で成形し、直径30mm、厚さ3
4mmの成形体を得る。これを950℃で10時間加熱
し、酸化亜鉛を主成分とした焼結体を得る。つぎに焼結
体の両面にアルミニウムを溶射して電極とし、側面には
閃絡防止のための高抵抗層を形成する(図1)。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の製造方法を実施例に基づい
て説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0024】実施例1および比較例1 酸化ビスマス(Bi23)76.10重量%、酸化アン
チモン(Sb23)22.80重量%、酸化ホウ素(B
23)1.10重量%を混合し、白金坩堝に入れて13
00℃に加熱して溶融した。これを急冷し、スタンプミ
ルで砕き、雷潰機で粗粉砕した。つぎにボールミルで湿
式粉砕しガラスフリットを得た。
【0025】酸化亜鉛(ZnO)100重量部に対し、
前記ガラスフリット6.5重量部、酸化クロム(Cr2
3)0.2重量部、酸化コバルト(Co34)1.2
重量部、酸化マンガン(MnO2)0.5重量部、酸化
ニッケル(NiO)0.5重量部、および硝酸アルミニ
ウム(Al(NO33)0.2重量部に蒸留水を加えボ
ールミルを用いて湿式混合し、乾燥した。
【0026】これにバインダーとしてポリビニルアルコ
ールの3重量%水溶液を混合粉末に対し6重量%加え、
混合、整粒した。得られた粉末を金型に投入し、400
kgf/cm2の加圧力で成形し、直径40mm、厚さ
12mmの成形体を得た。これを950℃で10時間加
熱し、酸化亜鉛を主成分とした焼結体を得た。焼結体の
寸法は直径32mm、厚さ10mmである。つぎに焼結
体の両面にアルミニウムを溶射して電極とし、側面には
閃絡防止のための高抵抗層を形成した。
【0027】なお、比較のためにガラスフリットを添加
せずに酸化ビスマス、酸化アンチモン、酸化ホウ素の混
合物を600℃で熱処理したものを添加して素子を作製
した。素子に1mAの電流を流したときの電極間の電圧
(V1mA)を測定した。つぎに温度120℃で、素子に
1mAの80%の交流電圧をかけた(課電率80%)と
きの漏れ電流を測定した。表1はこれらの測定の結果で
ある。電圧は単位厚み当たりにかかる電圧に換算した
(V1mA/mm)。漏れ電流は比較例の漏れ電流を1と
して相対値で表わしている。
【0028】実施例の漏れ電流は比較例の漏れ電流より
小さい。またこれらの素子の微細構造を電子顕微鏡で観
察し、酸化亜鉛のグレインの粒径分布を測定した。図2
は実施例の、図3は比較例の測定結果である。実施例の
粒度分布は比較例のそれよりシャープであり、粒径が均
一化している。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2〜4 表2のようにガラスフリットの原料(酸化ビスマス、酸
化アンチモン、酸化ホウ素)を秤量した。のちの工程は
実施例1と同様にして素子を作製した。つぎに温度12
0℃で、素子にV1mAの80%の交流電圧をかけた(課
電率80%)ときの漏れ電流を測定した。表3はこれら
の測定の結果である。電圧は単位厚み当たりにかかる電
圧に換算した(V1mA/mm)。漏れ電流は前記比較例
の漏れ電流を1として相対値で表わしている。実施例2
〜4の漏れ電流は前記比較例の漏れ電流より小さい。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の電圧非直線
抵抗体の製造方法によれば、酸化亜鉛および酸化ビスマ
スを含む組成物を焼結して得られる焼結体からなる電圧
非直線抵抗体において、酸化ホウ素、酸化ビスマス、酸
化アンチモンからなるガラスフリットを添加して焼成す
るので、焼結体のグレインの粒径のバラツキが小さくな
り、漏れ電流を減少させることができる。
【0034】また、本発明の第2の電圧非直線抵抗体の
製造方法によれば、前記第1の製造方法において、上記
のガラスフリットが酸化ビスマス67〜89重量%、酸
化アンチモン10〜30重量%、酸化ホウ素0.5〜3
重量%からなる組成物を溶融・急冷・粉砕したものであ
るので、焼結体のグレインの粒径のバラツキが小さくな
り、漏れ電流を減少させることができる。
【0035】さらに、本発明の第3の電圧非直線抵抗体
の製造方法によれば、前記第1または2の製造方法にお
いて、酸化亜鉛100重量部に対して上記のガラスフリ
ットを1〜10重量部添加して焼成するので、焼結体の
グレインの粒径のバラツキが小さくなり、漏れ電流を減
少させることができる。
【0036】また、本発明の第1の電圧非直線抵抗体
は、前記第1、2または3記載の電圧非直線抵抗体の製
造方法によってえられた電圧非直線抵抗体であるので、
漏れ電流の小さいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による電圧非直線抵抗体
の説明図である。
【図2】 実施例の焼結体の粒径分布図である。
【図3】 比較例の焼結体の粒径分布図である。
【符号の説明】
1 酸化亜鉛系電圧非直線抵抗体、2 電極、3 側面
高抵抗層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加東 智明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高田 良雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山下 秀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4G030 AA32 AA35 AA42 AA43 BA04 GA01 GA04 GA14 GA22 GA27 5E034 EA07 EA08 EB04 EC06 ED01 ED05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛および酸化ビスマスを含む組成
    物を焼結して得られる焼結体からなる電圧非直線抵抗体
    の製造方法であって、酸化ホウ素、酸化ビスマス、酸化
    アンチモンからなるガラスフリットを添加して焼成する
    電圧非直線抵抗体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラスフリットが、酸化ビスマス67〜
    89重量%、酸化アンチモン10〜30重量%、酸化ホ
    ウ素0.5〜3重量%からなる組成物を溶融・急冷・粉
    砕したものである請求項1記載の電圧非直線抵抗体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 酸化亜鉛100重量部に対してガラスフ
    リットを1〜10重量部添加して焼成する請求項1また
    は2記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の電圧非直線
    抵抗体の製造方法によって得られた電圧非直線抵抗体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102509595A (zh) * 2011-12-13 2012-06-20 河南省电力公司平顶山供电公司 直流避雷器用电阻片

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