JP2003296778A - 駅務機器利用案内システム - Google Patents

駅務機器利用案内システム

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JP2003296778A
JP2003296778A JP2002099280A JP2002099280A JP2003296778A JP 2003296778 A JP2003296778 A JP 2003296778A JP 2002099280 A JP2002099280 A JP 2002099280A JP 2002099280 A JP2002099280 A JP 2002099280A JP 2003296778 A JP2003296778 A JP 2003296778A
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Sadao Sasaki
定男 佐々木
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通弱者を含む利用者に対して駅務機器の利
用に関する情報、特に視覚障害者等の利用者の固有情報
(目的地情報)に応じた情報を迅速に、かつ情報の混乱
なく提供することによって安全な利用案内を行う駅務機
器利用案内システムを提供すること。 【解決手段】 自動券売機40等の駅務機器に設けられ
た情報発信装置61によって、駅務機器の利用者に対し
て利用案内を行う駅務機器利用案内システムであって、
利用者が情報発信装置に対して利用者の固有情報(目的
地情報)を発信するICカード21と情報発信装置から
の自動券売機利用案内情報を受信し、出力するヘッドホ
ン31を携帯し、一方情報発信装置が自動券売機の利用
に関する利用案内情報を格納したメモリ64を備え、利
用者の固有情報(目的地情報)に基づいてメモリより自
動券売機利用案内情報を選択し、受信端末に対して発信
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駅務機器の利用者
に対して利用案内を行う駅務機器利用案内システムに関
し、特に視覚障害者等に最適な駅務機器利用案内システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、歩行者に対するITS(Intellig
ent Transport Systems)という考えから、視覚障害者
等を対象として、横断歩道、交差点等での歩行を誘導す
るために情報を提供する歩行者支援情報提供システムや
歩行支援システムが提案されている。例えば、特開20
01−349744号公報、特開2001−35119
1号公報等に開示されている。
【0003】特開2001−349744号公報の歩行
者支援情報提供システムでは、歩行者用道路の歩行者空
間に細かく敷き詰められた(数十センチ四方を単位とし
て)ブロック毎に、その位置情報を記録したタグを埋設
し、その情報を個々の歩行者が所持する携帯端末のタグ
リーダで読み取らせ、位置情報を基に携帯端末内に組み
込まれた「位置と各メディア情報と種別情報の関連付け
(地域、場所、メディア、歩行者による種別選択)情
報」により、数百種類ものの中から、その個人が求める
情報を選択し、歩行者の状態に応じた情報を報知装置で
伝えている。
【0004】また、特開2001−351191号公報
の歩行支援システムでは、道路上に配置された、車両の
自動走行を誘導するレーンマーカを使用した電波式マー
カが、小型情報端末(携帯電話、ページャ、電子手帳、
GPS端末等のモバイル機器)から自動発信される識別
情報を受信し、小型情報端末に対して現在位置(番地
等)や、現在位置周辺に存在する階段や横断歩道等の危
険個所、その危険個所を避ける迂回路等の情報を固定情
報として送信する。さらに、電波式マーカが情報を送信
する際には、歩行支援地域情報センターの支援サーバか
ら情報を受信し、当該小型情報端末から自動発信される
識別情報に応じて可変情報を送信することもできるとし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、歩行
者に対して経路誘導、歩行支援を行うものである。目的
地が決まっている歩行者は、電車等を利用し目的地へ向
かう場合には、上記技術によって誘導される。しかし、
上記従来技術では、歩行者用道路での経路誘導、歩行支
援を行うものであり、駅に設置された駅務機器の利用に
関する案内は行われていなかった。特に、視覚障害者が
目的地までの乗車券を購入するためには、自動券売機付
近に設置された点字による料金表で調べたり、自動券売
機の呼出しボタンで駅員を呼び、調べてもらう必要があ
った。そこで、駅等での自動券売機や自動改札機の利用
案内が望まれる。
【0006】また、上記特開2001−349744号
公報では、情報を与えるのは通信・放送メディア、狭域
通信システムや衛星デジタル放送であり、タグの位置情
報を読取り、位置情報に応じて情報の取捨選択を行うの
は歩行者が携帯している端末である。歩行者が携帯して
いる比較的処理能力(性能)の低い端末において多くの
情報からの取捨選択を行うため、端末での処理に時間が
かかり歩行者への情報提供が遅れるという点が問題とな
る。また、情報提供を早くするために端末の処理能力を
高めると、高価な端末となってしまう。
【0007】さらに、上記特開2001−351191
号公報の歩行支援システムによって情報を受け取るに
は、予め小型情報端末の識別情報を支援サーバに登録す
る必要がある。また、この支援サーバが小型情報端末の
識別情報を送信してきた電波式マーカの位置から歩行者
の位置を特定し、当該位置に関連する情報を支援サーバ
において収集・選択し、小型情報端末へ電波式マーカを
介して送信している。このように支援サーバ、電波式マ
ーカを介して情報の送受信を行っているため、歩行者へ
の情報提供が遅れる。なお、独立型の電波式マーカの場
合は、小型情報端末が定期的に自動発信している識別情
報に応じて歩行者の位置に関連する情報を同一の小型情
報端末に対して送信している。この歩行支援システムで
は、歩行者が携帯する端末は、車両の自動走行を誘導す
るレーンマーカを使用した電波式マーカと通信する小型
情報端末だけである。つまり、比較的通信距離の長い小
型情報端末によって情報の送受信を行っているため、歩
行者から遠い電波式マーカへ識別情報を発信したり、遠
い電波式マーカから情報を受信するなどの情報の混乱の
可能性がある。また、情報の混乱が生じないように電波
式マーカを設置する距離を長くすると、電波式マーカの
位置から歩行者の位置を特定しているため、歩行者への
詳細な経路案内が困難になるという問題が生じる。
【0008】特に、視覚障害者、車いす利用者、高齢者
等の交通弱者は提供される情報を頼りにして利用するた
め、その情報が混乱してしまうと、乗車券の購入を間違
える可能性がある。また、上記交通弱者が携帯する端末
としては、使用が簡単なものが好ましい。また、駅の利
用状況(イベント等による混雑等)に応じて、利用者が
より安全に利用できるように、利用者へ与える情報を変
えることも望まれる。さらに、各個人の目的地に応じた
駅務機器の利用案内が望まれている。
【0009】本発明の目的は、上記の問題に鑑み、これ
を有効に解決することにあり、交通弱者を含む利用者に
対して駅務機器の利用に関する情報、特に視覚障害者等
の利用者の固有情報(目的地情報)に応じた情報を迅速
に、かつ情報の混乱なく提供することによって安全な利
用案内を行う駅務機器利用案内システムを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
駅務機器利用案内システムは、上記目的を達成するため
に、次のように構成される。
【0011】第1の駅務機器利用案内システム(請求項
1に対応)は、駅務機器に設けられた情報発信装置によ
って、駅務機器の利用者に対して利用案内を行う駅務機
器利用案内システムであって、利用者が情報発信装置に
対して利用者の固有情報(目的地情報)を発信する固有
情報発信器と情報発信装置からの駅務機器利用案内情報
を受信し、出力する受信端末を携帯し、一方情報発信装
置が駅務機器の利用に関する利用案内情報を格納したメ
モリを備え、利用者の固有情報(目的地情報)に基づい
てメモリより駅務機器利用案内情報を選択し、受信端末
に対して発信することを特徴としている。
【0012】第1の駅務機器利用案内システムによれ
ば、情報発信装置において利用者に適した情報の選択が
固有情報(目的地情報)に基づき行われるため、利用者
が携帯する受信端末は情報発信装置からの信号を受信す
る機能と信号を変換し音声出力、または振動による出力
をする機能を有するのみでよい。このため、利用が簡単
な受信端末で済む。また、情報発信装置には利用案内情
報を格納したメモリがあり、このメモリから利用者の固
有情報に応じて駅務機器利用案内情報が選択されるの
で、利用者に対して迅速に情報提供することが可能とな
る。
【0013】第2の駅務機器利用案内システム(請求項
2に対応)は、上記の第1のシステム構成において、好
ましくは、複数の情報発信装置と通信回線を介して接続
される情報サーバを備え、情報発信装置が情報サーバか
ら受信した可変情報をメモリに格納し、利用者の固有情
報(目的地情報)に基づいて駅務機器利用案内情報の取
捨選択を行い、利用者に適した駅務機器利用案内情報に
係る信号を受信端末に発信することを特徴とする。
【0014】第2の駅務機器利用案内システムによれ
ば、利用者用道路に配置された情報発信装置にある案内
情報のみならず、通信回線を介して接続された情報サー
バから予め情報を得ることが可能であるので、より多く
の情報の中から利用者に適した駅務機器利用案内情報を
提供することが可能である。また、駅の利用状況(イベ
ントによる混雑等)によって、提供する情報を変えるこ
とができるので、利用者がより安全に駅務機器を利用で
きるような情報を与えることが可能となる。
【0015】第3の駅務機器利用案内システム(請求項
3に対応)は、上記の第1のシステム構成において、好
ましくは、複数の情報発信装置と通信回線を介して接続
される情報サーバを備え、情報発信手段が利用者の固有
情報(目的地情報)を情報サーバへ送信し、情報サーバ
が利用者固有情報(目的地情報)に基づき、利用者に提
供すべき情報を取捨選択し、情報発信手段へ送信するこ
とを特徴とする。
【0016】第3の駅務機器利用案内システムによれ
ば、利用者用道路に配置された情報発信装置にある情報
のみならず、通信回線を介して接続された情報サーバか
ら情報を得ることが可能であるので、より多くの情報の
中から利用者に適した情報を提供することが可能であ
る。また、処理を情報サーバに任せることができるの
で、情報発信装置および利用者が携帯する受信端末での
負担が軽くなる。
【0017】第4の駅務機器利用案内システム(請求項
4に対応)は、上記の各システム構成において、好まし
くは、固有情報発信器がICカード自体または視覚障害
者が有する案内棒(白杖)に内蔵されたもののいずれか
一方であることを特徴とする。
【0018】第4の駅務機器利用案内システムによれ
ば、固有情報発信器がICカード自体または、視覚障害
者が通常使用する白杖に内蔵されたものであるため、特
別な端末を携帯する必要がない。また、情報発信装置と
の通信距離を比較的短くすることができるので、利用者
から遠い情報発信装置から情報を受信するなどの情報の
混乱の可能性がない。このため、視覚障害者等の利用者
は安全に駅務機器を利用することが可能となる。
【0019】第5の駅務機器利用案内システム(請求項
5に対応)は、上記の各システム構成において、好まし
くは、情報発信装置が自動券売機に内蔵されていること
を特徴とする。
【0020】第5の駅務機器利用案内システムによれ
ば、固有情報発信器が発信する固有情報を自動券売機に
内蔵された情報発信装置が受信するので、自動券売機の
利用や利用者固有情報(目的地情報)に基づいた乗車券
の購入の案内をすることが可能となる。利用者固有情報
(目的地情報)に基づいた案内を行うことができるの
で、例えば、各個人の目的地に応じた乗車券の金額、出
発・到着時間等の情報を与えることも可能である。
【0021】第6の駅務機器利用案内システム(請求項
6に対応)は、上記の各システム構成において、好まし
くは、情報発信装置が自動改札機に内蔵されていること
を特徴とする。
【0022】第6の駅務機器利用案内システムによれ
ば、固有情報発信器が発信する固有情報を自動改札機に
内蔵された情報発信装置が受信するので、自動改札機の
位置の案内や利用者固有情報(目的地情報)に応じたホ
ームへの誘導が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0024】図1は、本発明に係る駅務機器利用案内シ
ステムの第1利用形態を示す図である。駅務機器利用案
内システム10は、ICカード21と、受信端末として
のヘッドホン31と自動券売機40に内蔵された情報発
信装置61とから構成される。図1では、ICカード2
1を固有情報発信器として使用している。なお、後述す
るように受信端末と骨伝導式ヘッドホンを、利用案内情
報を受信し、出力する受信端末として使用することも可
能である。また、ヘッドホン31に代えてイヤホーン付
き受信端末を使用することも可能である。以下、特に断
らない限り、ヘッドホン31を利用案内情報を受信し、
出力する受信端末として説明する。
【0025】自動券売機40は、接客側に案内表示部4
1、表示操作部42、硬貨投入口43、硬貨受け皿4
4、紙幣挿入口45、返却紙幣受取口46、カード挿入
口47、乗車券受取口48、テンキー49等を備えてい
る。硬貨投入口43、硬貨受け皿44、紙幣挿入口4
5、返却紙幣受取口46、カード挿入口47、乗車券受
取口48は、それぞれ乗車券を購入する際に使用され
る。なお、ICカード21と情報発信装置61との通信
可能距離は2メートル程度である。通信可能距離が短い
ため、利用者から離れた、隣の自動券売機の情報発信装
置へ固有情報を発信することはなく、情報の混乱は生じ
ない。また、視覚障害者等の利用者にとっては、駅員を
呼ぶ必要も、料金表を調べる必要もなくなる。
【0026】ICカード21には目的地情報を含む利用
者の固有情報等が記憶されており、情報発信装置61に
対して固有情報を発信している。情報発信装置61は、
ICカード21から受信した固有情報に応じて、視覚障
害者等の利用者が携帯するヘッドホン31に対して自動
券売機利用案内情報を発信する。例えば、ICカード2
1を携帯する利用者が自動券売機40の前に立ったとき
に、情報発信装置61がICカード21から受信した固
有情報に応じて、「○○までは270円です。」、「I
Cカードをお持ちの場合は、そのまま改札へ」等の情報
をデジタル信号として、ヘッドホン31へ発信する。
【0027】なお、自動券売機の発券処理制御部と情報
発信装置61を接続し、情報発信装置61が受信した利
用者の目的地情報を発券処理制御部へ送信することも可
能である。これにより、発券処理制御部が目的地情報に
基づく発券処理を行えるので、利用者は自分が購入する
乗車券に該当するボタン等を探して押すことなく、硬貨
投入口43、紙幣挿入口45、カード挿入口47等によ
る入金のみで乗車券を購入することができる。
【0028】図2は、本発明に係る駅務機器利用案内シ
ステムの第2利用形態を示す図である。図2の駅務機器
利用案内システム11では固有情報発信器を白杖22に
内蔵させており、情報発信装置61を自動改札機50に
内蔵させている。白杖22は交通弱者、特に視覚障害者
が通常使用する案内棒である。白杖22に内蔵された固
有情報発信器の通信可能距離もICカード21と同様に
2メートル程度である。白杖22に内蔵された固有情報
発信器には目的地情報を含む利用者の固有情報等が記憶
されている。以下、ICカード21自体および白杖22
に内蔵された固有情報発信器を固有情報発信器21,2
2として適宜用いる。
【0029】自動改札機50には、乗車券等の磁気券を
投入する投入口51、開閉式のドア52,通過する乗降
者を検知するセンサ53が備えられている。自動改札機
50に内蔵された情報発信装置61は、白杖22に内蔵
された固有情報発信器から受信した固有情報に応じて、
視覚障害者等の利用者が携帯するヘッドホン31に対し
て自動改札機利用案内情報を発信する。例えば、白杖2
2を携帯する利用者が自動改札機50を通過する際に、
情報発信装置61は「自動改札機です。切符を入れて下
さい。」、「ICカードはゲートにかざしてお通り下さ
い。」という情報や、白杖22から受信した固有情報に
応じて、「○○行きのホームは右です。」等の情報をデ
ジタル信号として、ヘッドホン31へ発信する。
【0030】視覚障害者等の利用者が自動改札機50を
通過する際には、乗車券の投入口51への投入が困難な
場合もある。そこで、固有情報発信器からの固有情報を
受信した際には、投入口51付近から小さな音を出し、
投入口51の場所を案内誘導することも可能である。
【0031】図3は、固有情報発信器21,22の内部
構成を示すブロック構成図である。固有情報発信器2
1,22は、メモリ23と発信部24から構成される。
メモリ23には予め、固有情報発信器21,22を携帯
する利用者に関する固有情報(目的地情報、障害の程
度、必要とする情報等)が格納されている。なお、固有
情報(特に目的地情報)は、出掛ける度に書き換えるこ
とができる。発信部24からは目的地情報を含む利用者
固有情報が発信される。
【0032】図4は、情報発信装置61の内部構成を示
すブロック構成図である。自動券売機40および自動改
札機50に内蔵された情報発信装置61は固有情報発信
器21,22からの目的地情報に係る信号を受信するセ
ンサ63と、自動券売機40または自動改札機50等の
駅務機器の利用案内に係る案内情報を格納するメモリ6
4と、利用者に応じた駅務機器利用案内情報(自動券売
機利用案内情報または自動改札機利用案内情報)を選択
する情報選択部65と、ヘッドホン31に対してデジタ
ル化した駅務機器利用案内情報を赤外線で発信する赤外
線信号発信部66と、これらを制御するCPU62から
構成される。センサ63で受信された目的地情報に基づ
いて、情報選択部65がメモリ64から利用者に応じた
駅務機器利用案内情報を取捨選択する。例えば、視覚障
害者等の交通弱者に対しては、車いす利用者や高齢者等
の交通弱者とは異なる駅務機器利用案内情報を選択す
る。選択された駅務機器利用案内情報は、赤外線信号発
信部66によって赤外線で発信される。
【0033】図5は、ヘッドホン31の内部構成を示す
ブロック構成図である。ヘッドホン31は情報発信装置
61からの赤外線の信号を受信する赤外線信号受信部3
2と、デジタル信号である赤外線信号をアナログ信号に
変換するD/A変換部33と、発声部34とから構成さ
れる。ヘッドホン31の赤外線信号受信部32が情報発
信装置61からのデジタル信号を受信すると、D/A変
換部33でアナログ信号に変換され、発声部34に出力
される。利用者は発声部34からの音声案内によって駅
務機器の利用案内がなされる。
【0034】図6は、受信端末30aおよび骨伝導式ヘ
ッドホン31aの内部構成を示すブロック構成図であ
る。受信端末30aと骨伝導式ヘッドホン31aは、無
線または有線で通信可能な状態となっている。受信端末
30aは、情報発信装置61からの赤外線の信号を受信
する赤外線信号受信部32aと、デジタル信号である赤
外線信号をアナログ信号に変換するD/A変換部33a
から構成される。骨伝導式ヘッドホン31aは、コイ
ル、磁石および振動板等から構成される振動部34aか
ら構成される。受信端末30aの赤外線信号受信部32
が情報発信装置61からのデジタル信号を受信すると、
D/A変換部33でアナログ信号に変換され、骨伝導式
ヘッドホン31aに送信される。骨伝導式ヘッドホン3
1aは、振動部34aを振動させることによって歩行者
に利用案内を行う。以下の説明では利用案内情報を受信
し、出力する受信端末としてヘッドホン31を例に説明
する。
【0035】次に利用者が携帯する固有情報発信器(I
Cカード自体、白杖内蔵型)21,22およびヘッドホ
ン31と、自動券売機40および自動改札機50に内蔵
された情報発信装置61との情報の送受信について説明
する。図7は、利用者が携帯する固有情報発信器21,
22およびヘッドホン31と、駅務機器に設けられる情
報発信装置61との情報のやり取りを示した概念図であ
る。固有情報発信器21,22の発信部24からは目的
地情報を含む固有情報が発信される(ステップS10
1)。
【0036】自動券売機40および自動改札機50に内
蔵された情報発信装置61は、固有情報発信器21,2
2からの固有情報を受信する(ステップS201)。情
報発信装置61では、固有情報に含まれる目的地情報に
基づいてメモリ64から利用者に応じた利用案内情報を
選択する(ステップS202)。選択された利用案内情
報をヘッドホン31に対して発信する(ステップS20
3)。
【0037】利用者が携帯するヘッドホン31は、自動
券売機40および自動改札機50に内蔵された情報発信
装置61から利用案内情報に係る信号を受信する(ステ
ップS102)。ヘッドホン31は、利用案内情報に係
る信号を音声情報に変換して出力する(ステップS10
3)。
【0038】利用者が携帯する固有情報発信器21,2
2およびヘッドホン31と、情報発信装置61との情報
のやり取りにおいては、固有情報発信器21,22の通
信距離が短いため、利用者から離れた情報発信装置61
で固有情報が受信されることはない。このため、利用者
から離れた情報発信装置61から利用案内情報の発信は
なく、情報の混乱が生じない。例えば、自動券売機であ
れば、隣の自動券売機の情報発信装置が利用者の固有情
報を受信することがない。
【0039】図8は、複数の情報発信装置61a,61
b,61c,61dと通信回線を介して接続される情報
サーバ71を含んだ駅務機器利用案内システムを示す図
である。自動券売機40a,40bおよび自動改札機5
0a,50bに内蔵された情報発信装置61a,61
b,61c,61dは、通信回線を介して情報サーバ7
1に接続されている。情報発信装置61a,61b,6
1c,61dの構成は、図4で説明した情報発信装置6
1の構成に通信回線を介して情報サーバ71と通信可能
とする通信機能を加えた構成となっている。情報発信装
置61a,61b,61c,61dはそれぞれメモリを
備えているので、情報サーバからの可変情報を格納する
ことが可能である。なお、情報発信装置61a,61
b,61c,61dは、それぞれの位置や設置された駅
での状況等に応じた可変情報(イベントによる混雑状況
等)も情報サーバから受信し、メモリに格納する。
【0040】ここで、利用者からの固有情報に含まれる
目的地情報に基づく駅務機器利用案内情報の取捨選択の
処理を、情報発信装置61a,61b,61c,61d
で行うか、情報サーバ71で行うかが考えられる。情報
発信装置61a,61b,61c,61dで行う場合、
情報発信装置61のCPUの性能を高め、メモリを増や
す必要がある。しかし、情報発信装置61のメモリに予
め情報が格納されているため、利用者への情報提供は早
い。一方、情報サーバ71で行う場合は、CPUおよび
メモリには問題はないが、利用者への情報提供が遅くな
る。しかし、より多くの最新情報から利用者に適した駅
務機器利用案内情報を提供することができる。そこで、
以下に上記の両方の場合での、利用者が携帯する固有情
報発信器21,22およびヘッドホン31と、情報発信
装置61a,61b,61c,61dと、情報サーバ7
1との情報のやり取りを説明する。以下では情報発信装
置61を情報発信装置61a,61b,61c,61d
の代表として用いる。
【0041】図9は、利用者が携帯する固有情報発信器
21,22およびヘッドホン31と、情報発信装置61
と、情報サーバ71との情報のやり取りを示した概念図
である。上記システム構成において、情報発信装置61
で駅務機器利用案内情報の取捨選択の処理を行う場合に
ついて説明する。情報サーバ71から情報発信装置61
へは、それぞれ自動券売機40および自動改札機50の
設置位置に応じた情報が予め送信される(ステップS3
01)。情報発信装置61は、予め情報サーバ71から
情報を受信し(ステップS204)、メモリ64に格納
する(ステップS205)。
【0042】固有情報発信器21,22の発信部24か
らは目的地情報を含む固有情報が発信される(ステップ
S101)。自動券売機40および自動改札機50に内
蔵された情報発信装置61は、固有情報発信器21,2
2からの固有情報を受信する(ステップS206)。情
報発信装置61では、固有情報に含まれる目的地情報に
基づいてメモリ64から利用者に応じた利用案内情報を
選択する(ステップS207)。この利用案内情報の選
択において、予め情報サーバ71から受信した可変情報
も含めて、より利用者に適切な情報を選択する。選択さ
れた利用案内情報をヘッドホン31に対して発信する
(ステップS208)。
【0043】利用者が携帯するヘッドホン31は、自動
券売機40および自動改札機50に内蔵された情報発信
装置61から利用案内情報に係る信号を受信する(ステ
ップS102)。ヘッドホン31は、利用案内情報に係
る信号を音声情報に変換して出力する(ステップS10
3)。なお、図7で説明したステップである利用者が携
帯する固有情報発信器21,22とヘッドホン31での
動作は同じであるため、同じステップ番号としている。
利用者側での動作・機能が変わらないので、システムを
変える場合、システムの利用案内情報発信側を変えるだ
けで済み、利用者にとって利用上の混乱が生じない。
【0044】次に上記システム構成において、情報サー
バ71が駅務機器利用案内情報の取捨選択の処理を行う
場合について説明する。図10は、利用者が携帯する固
有情報発信器21,22およびヘッドホン31と、情報
発信装置61と、情報サーバ71との情報のやり取りを
示した概念図である。固有情報発信器21,22の発信
部24からは目的地情報を含む固有情報が発信されてい
る(ステップS101)。自動券売機40および自動改
札機50に内蔵された情報発信装置61は、固有情報発
信器21,22からの固有情報を受信する(ステップS
209)。情報発信装置61は、受信した固有情報を情
報サーバ71へ送信する(ステップS210)。
【0045】情報サーバ71は、情報発信装置61から
固有情報を受信する(ステップS302)。固有情報に
含まれる目的地情報に基づいて利用者に応じた利用案内
情報を選択する(ステップS303)。この利用案内情
報の選択においては、情報サーバ71にある多くの可変
情報および案内情報の中から、より利用者に適切な情報
が選択される。
【0046】選択された利用案内情報を情報発信装置6
1に対して送信する(ステップS304)。情報発信装
置61は、利用案内情報を受信する(ステップS21
1)。情報発信装置61は、受信した利用案内情報を赤
外線信号に変換し、ヘッドホン31に対して発信する
(ステップS212)。
【0047】利用者が携帯するヘッドホン31は、自動
券売機40および自動改札機50に内蔵された情報発信
装置61から利用案内情報に係る信号を受信する(ステ
ップS102)。ヘッドホン31は、利用案内情報に係
る信号を音声情報に変換して出力する(ステップS10
3)。なお、この場合における情報発信装置61は、メ
モリを設ける必要がない。
【0048】実施形態ではヘッドホン31を例として説
明をしたが、本願発明はこれに限定されるものではな
く、イヤホーン付き受信端末、受信端末および骨伝導式
ヘッドホン等であっても、同様に実施可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、利用者からの固有情報に基づいて情報発信装置に
おいて利用者に適した情報の選択が行われるため、利用
者が携帯する受信端末は情報発信装置からの信号を受信
する機能と信号を変換し出力する機能を有するのみでよ
い。これにより、利用が簡単な受信端末で済む。また、
利用者が携帯する固有情報発信器の通信距離が短いた
め、利用者から離れた情報発信装置で固有情報が受信さ
れることはない。このため、利用者から離れた情報発信
装置から利用案内情報の発信はなく、情報の混乱が生じ
ない。
【0050】特に、視覚障害者、車いす利用者、高齢者
等の交通弱者にとっては、使用が簡単な受信端末とIC
カードまたは視覚障害者が通常使用する白杖に固有情報
発信器を備えたものを携帯するのみで、システムを使用
でき、個人に応じた情報を確実に受け取ることができ
る。また、視覚障害者等の利用者にとっては、自動券売
機で料金を調べる必要がないので、健常者の利用者と同
様に乗車券を購入することができる。
【0051】さらに、情報発信装置にある案内情報のみ
ならず、通信回線を介して接続された情報サーバから予
め情報を得ることが可能であるので、より多くの情報の
中から利用者に適した駅務機器利用案内情報を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駅務機器利用案内システムの第1
利用形態を示す図である。
【図2】本発明に係る駅務機器利用案内システムの第2
利用形態を示す図である。
【図3】固有情報発信器の内部構成を示すブロック構成
図である。
【図4】情報発信装置の内部構成を示すブロック構成図
である。
【図5】ヘッドホンの内部構成を示すブロック構成図で
ある。
【図6】受信端末および骨伝導式ヘッドホンの内部構成
を示すブロック構成図である。
【図7】固有情報発信器およびヘッドホンと、情報発信
装置との情報のやり取りを示した概念図である。
【図8】本発明に係る駅務機器利用案内システムの他の
実施形態を示す図である。
【図9】固有情報発信器およびヘッドホンと、情報発信
装置と、情報サーバとの情報のやり取りを示した概念図
である。
【図10】固有情報発信器およびヘッドホンと、情報発
信装置と、情報サーバとの情報のやり取りを示した概念
図である。
【符号の説明】
10 駅務機器利用案内システム 21 ICカード 22 白杖 21,22 固有情報発信器 23 メモリ 24 発信部 30a 受信端末 31 ヘッドホン 31a 骨伝導式ヘッドホン 32 赤外線信号受信部 34 発声部 40 自動券売機 50 自動改札機 61 情報発信装置 63 センサ 64 メモリ 65 情報選択部 66 赤外線信号発信部 71 情報サーバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駅務機器に設けられた情報発信手段によ
    って、前記駅務機器の利用者に対して利用案内を行う駅
    務機器利用案内システムにおいて、 前記利用者は前記情報発信手段に対して利用者固有情報
    を発信する固有情報発信器と前記情報発信手段からの駅
    務機器利用案内情報を受信し、出力する受信端末を携帯
    し、 前記情報発信手段は駅務機器の利用に関する利用案内情
    報を格納したメモリを備え、前記固有情報発信器から受
    信した前記利用者固有情報に基づいて前記メモリより前
    記駅務機器利用案内情報を選択し、前記受信端末に発信
    することを特徴とする駅務機器利用案内システム。
  2. 【請求項2】 複数の前記情報発信手段と通信回線を介
    して接続される情報サーバを備え、 前記情報発信手段は前記情報サーバから受信した可変情
    報を前記メモリに格納し、前記利用者固有情報に基づい
    て前記メモリより前記可変情報を含んだ駅務機器利用案
    内情報を取捨選択し、前記受信端末に発信することを特
    徴とする請求項1記載の駅務機器利用案内システム。
  3. 【請求項3】 複数の前記情報発信手段と通信回線を介
    して接続される情報サーバを備え、 前記情報発信手段は前記利用者固有情報を前記情報サー
    バへ送信し、 前記情報サーバは前記利用者固有情報に基づき、前記利
    用者に提供すべき駅務機器利用案内情報を取捨選択し、
    前記情報発信手段へ送信することを特徴とする請求項1
    記載の駅務機器利用案内システム。
  4. 【請求項4】 前記固有情報発信器は、ICカード自体
    または案内棒に内蔵されたもののいずれか一方であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の駅
    務機器利用案内システム。
  5. 【請求項5】 前記情報発信手段が自動券売機に内蔵さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の駅務機器利用案内システム。
  6. 【請求項6】 前記情報発信手段が自動改札機に内蔵さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の駅務機器利用案内システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005181595A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Daiichikosho Co Ltd カラオケリモコン装置
JP2015138454A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 凸版印刷株式会社 情報管理サーバ、情報提供システム、情報提供方法、および、情報管理プログラム
JP2017016274A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 Jr東日本メカトロニクス株式会社 情報提供システム及び情報提供方法

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