JP4306276B2

JP4306276B2 - 情報通信システム

Info

Publication number: JP4306276B2
Application number: JP2003041018A
Authority: JP
Inventors: 彰利中村
Original assignee: Yamaha Corp
Current assignee: Yamaha Corp
Priority date: 2003-02-19
Filing date: 2003-02-19
Publication date: 2009-07-29
Anticipated expiration: 2023-02-19
Also published as: JP2004251692A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ナビゲーションシステムを活用した情報通信システムに関し、詳しくは、ナビゲーションシステムの移動体端末に設定された目的地に対して来訪者の存在を事前に通知するための技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、目的地までの経路をドライバーに案内する車両用ナビゲーション装置がある。このナビゲーションシステムは、電子地図システムと全地球測位システム（ＧＰＳ；Global Positioning System）とを組み合わせて実現され、目的地に至る経路を地図データに基づき計算し、車両を目的地まで音声や画像により案内する。近年では、インターネットの普及に伴い、ネットワークを介して各種の付加情報を利用者に配信する技術も提案されており、この情報配信技術を用いれば、ナビゲーションシステムの利用者は、目的地の地域情報を予め入手することができる（特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００２−１４８０６０号公報（段落番号００２８、図１）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術は、ナビゲーションシステムの車載機等の移動体端末の利用者に対して目的地の情報を配信することはできても、この利用者を迎える目的地側に対しては何ら情報を提供するものではない。従って、例えば、ナビゲーションシステムの利用者が、配信された情報から得られたホテルを目的地として設定しても、事前に宿泊予約を入れていなければ、ホテル側がその利用者の来訪を把握することができず、このため、来訪者が到着してから対応に追われたり、場合によっては対応できない事態を招致する虞もあった。
【０００５】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ナビゲーションシステムに設定された目的地側に、このナビゲーションシステムの利用者の来訪を事前に通知することが可能な情報通信システムを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は以下の構成を有する。
即ち、この発明は、ナビゲーションシステムの移動体端末に設定された目的地を表す情報を所定の通信網に送信する送信手段と、前記目的地の施設に設置された受信手段と、前記所定の通信網を介して前記送信手段から前記目的地を表す情報を受信し、該目的地に向かう前記移動体端末が存在する旨の情報を前記受信手段に送信する通信手段と、を備えた情報通信システムの構成を有する。
この構成によれば、ナビゲーションシステムの利用者がその移動体端末に目的地を設定すると、この目的地を表す情報が、所定の通信網を介して送信手段から通信手段に送信される。通信手段は、送信手段から上記情報を受信すると、移動体端末に設定された目的地の施設側の受信端末に対し、この目的地に向かう移動体端末が存在する旨の情報を送信する。これにより、移動体端末に目的地が設定されると、目的地側では事前に来訪者の存在を把握することができる。
【０００７】
また、上記情報通信システムにおいて、例えば、前記通信手段が、前記移動体端末の到着予定時刻を表す情報を前記受信手段に送信することを特徴とする。この構成によれば、例えば、移動体端末側で検索された経路と時刻から車両の到着予定時刻が算出される。これにより、目的地の施設側では、移動体端末の利用者の到着時刻を事前に推定することができる。さらに、上記情報通信システムにおいて、例えば、前記送信手段が、前記移動体端末と共に前記目的地に向かう人数を表す情報を取得して送信し、前記通信手段が前記人数を表す情報を前記受信手段に送信することを特徴とする。この構成によれば、移動体端末と共に目的地に向かう人数が目的地の施設側に通知されるので、目的地側では来訪者の人数を事前に推定することが可能になる。
また、この発明は、ナビゲーションシステムの移動体端末に設定された目的地の施設に設置された受信手段と、前記移動体端末または該移動体端末が搭載された移動体に設置され、前記目的地に向かう前記移動体端末または前記移動体が存在する旨の情報を所定の通信網を介して前記受信手段に送信する送信手段と、を備えた情報通信システムの構成を有する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る情報通信システムを説明する。図１は、この実施形態に係る情報通信システムの全体構成を概略的に示すブロック図である。この情報通信システムは、ナビゲーションシステムに設定された目的地側に来訪者に関する情報提供サービスを行うものであり、車両１００や携帯電話機３００に内蔵された送信手段と、情報提供サービスセンターに設置された通信装置６００と、情報の提供先である店舗等に設置された受信端末７０１〜７０３を含んで構成される。
【０００９】
即ち、車両１００には、この発明に係る情報通信システムの移動体端末であって後述の図２に示す車両用ナビゲーションシステムの車載機２００が搭載されており、この車載機２００には、車載機２００に設定された目的地を表す情報を所定の通信網に送信するための送信手段が内蔵されている。携帯電話機３００は、通常の通話機能に加え、上述の目的地を表す情報を送信するための送信手段を有する点で車載機２００と機能が共通している。基地局４００は、一般の無線公衆電話回線を構成するものであり、上述の車両１００に搭載された車載機２００や携帯電話機と無線で接続されると共に、インターネット等のネットワーク５００に接続されている。これら基地局４００を含む無線公衆電話回線とネットワーク５００は、上記所定の通信網（例えばＩＰ網）を構成する。
【００１０】
通信装置６００は、この情報通信システムによる情報提供サービスを管理する情報提供サービスセンターに設置されており、上述の所定の通信網を介して車載機２００や携帯電話機３００と接続される。また、通信装置６００は、インターネットや専用回線等の任意の通信回線を介して、この情報提供サービスの契約者の施設に設置された受信端末７０１〜７０３と接続される。この情報提供サービスの契約者は、車両１００や携帯電話３００の利用者が向かう目的地に所在する店舗、ホテル、公共施設等の例えば経営者であり、この情報提供サービスの利用契約を情報提供サービスセンターと締結し、この情報提供サービスを利用して来訪者に関する情報を取得し、例えば営業の効率化等に活用する。この情報提供サービスの契約者は、目的地別に（目的地のＩＤ別に）契約者データベースとして通信装置６００に登録されている。また、この契約者データベースには、各契約者に宛てて情報を送信するための連絡方法（例えば電子メールや電話等の通信手段）と連絡先（例えば電子メールアドレスや電話番号）が契約者ごとに登録されている。
【００１１】
図２に、この実施形態にかかる車載機２００の構成を示す。車載機２００は、ＣＰＵ(Central Processing Unit)２０１、通信部２０２、アンテナ２０３、表示部２０４、入力部２０５、ＧＰＳ受信部２０６、ＲＡＭ(Random Access Memory)２０７、ＲＯＭ(Read Only Memory)２０８、地図データベース２０９を含んで構成され、これらはバス２１０を介して互いに接続されている。ここで、ＣＰＵ２０１は、ＧＰＳ受信機部２０６や、図示しない車速センサおよびヨーレートセンサからの各情報に基づき、現在の車両位置および進行方向を取得して経路計算などの各種の処理や制御を実行するものである。通信部２０２は、上述の無線公衆電話回線に接続するためのものであり、アンテナ２０３が接続されている。この通信部２０２は、上述のＣＰＵ２０１と共に、ナビゲーションシステムの移動体端末に設定された目的地を表す情報を所定の通信網に送信する送信手段として機能する。
【００１２】
表示部２０４は、経路を案内するための地図や各種の情報を表示するものである。入力部２０５は、目的地等の経路案内に必要とされる指示を入力するためのものである。ＧＰＳ受信部２０６は、人工衛星からの電波を受信して車両の現在位置を取得するものであり、このＧＰＳ受信部２０６には、車両位置を補正するための車速センサ（図示なし）や、車両の走行方向を検出するヨーレートセンサ（図示なし）等が接続される。ＲＡＭ２０７は、経路案内に関する処理を実行する過程で発生する一時的なデータを格納するものであり、ＲＯＭ２０８は、経路案内の処理を実行するためのプログラムが格納されている。地図データベース２０９は、地図データを収録するＣＤ等のメディアが装着された再生装置から構成される。
【００１３】
以下、図３および図４に示すフローに沿って、この実施形態に係る情報通信システムの動作を説明する。先ず、車両１００のドライバー、即ち車載機２００の利用者が、図２に示す入力部２０５を操作して車載機２００に目的地を設定した後に経路探索を開始させる（ステップＳ１０）。この実施形態では、目的地の設定は目的地の施設の電話番号を指定することにより行うものとする。これを受けて、ＣＰＵ２０１が、地図データベース２０９を参照して経路探索を行い、ＧＰＳ受信部２０６により得られる現在位置から利用者が指定した目的地までの最適な経路を算出し（ステップＳ１１）、そして、その到着予定時刻を計算する（ステップＳ１２）。この到着予定時刻を計算する場合、車両のドライバーが予測する平均車速を用いてもよく、また、ＶＩＣＳ等の既存の交通情報システムから得られる情報を用いてもよい。
【００１４】
続いて、ＣＰＵ２０１は、この車載機２００に情報送信設定が可能か否かを判別し（ステップＳ１３）、情報送信設定が可能であれば（ステップＳ１３；Ｙｅｓ）、続いて乗車人数の入力を要求するメッセージを表示部２０４に表示させる（ステップＳ１４）。これを受けて車両１００のドライバーが入力部２０５を操作して乗車人数を入力すると、ＣＰＵ２０１が乗車人数の入力が完了したか否かを判断し（ステップＳ１５）、入力が完了していれば（ステップＳ１５；Ｙｅｓ）、目的地を表す情報（目的地のＩＤ）と、乗車人数を表す情報と、到着予定時刻を表す情報を通信部２０２に送信させる（ステップＳ１６）。この実施形態では、目的地を表す情報として、車載機２００の利用者が目的地として指定した電話番号を採用する。乗車人数の入力が完了していなければ（ステップＳ１５；Ｎｏ）、処理をステップＳ１４に戻し、入力が完了するまで待機する。目的地および乗車人数の各情報は、基地局４００を含む無線公衆電話回線とネットワーク５００からなる所定の通信網を介して、情報提供サービスセンターに設置された通信装置６００に宛てて送信される。
【００１５】
一方、通信装置６００は、随時、ネットワーク５００を介して車載機２００から情報を受信したか否かを判断し（ステップＳ２０）、この情報を受信した場合（ステップＳ２０；Ｙｅｓ）、受信した目的地を表す情報（電話番号）をキーとして上述の契約者データベースを検索し、この目的地に該当する契約者が存在するか否かを判断する（ステップＳ２１）。ここで、該当する契約者が存在する場合（ステップＳ２１；Ｙｅｓ）、その連絡方法と連絡先を契約者データベースで確認する（ステップＳ２２）。そして、その連絡方法と連絡先の情報に従い、該当する契約者の受信端末７０１〜７０３に宛てて、この契約者の施設を目的地とする車両１００（車載機２００）が存在する旨の情報と、その車両の乗車人数および到着予定時刻の各情報を送信する（ステップＳ２３）。これにより、目的地の施設では、車両１００が到着する前に、例えば送迎の準備等を整えることができ、対応をスムーズに行うことが可能となる。
【００１６】
上述の例では、この発明に係る移動体端末として車両用ナビゲーションシステムの車載機２００を利用した場合を説明したが、携帯電話機３００を同様に用いることもできる。図５に、携帯電話機３００の構成例を示す。同図に示すように、この携帯電話機３００は、ＣＰＵ３０１、通信部３０２、アンテナ３０３、音声処理部３０４、送話用マイク３０５、受話用スピーカ３０６、着信音用音源３０７、スピーカ３０８、入力部３０９、ＧＰＳ受信部３１０、ＲＡＭ３１１、ＲＯＭ３１２、表示部３１３、バイブレータ３１４を含んで構成され、これらはバス３１５を介して互いに接続されている。ここで、この携帯電話機３００の場合、前述の図２に示す地図データベース２０９を備えていないが、これに代わるものとして、インターネット等のネットワークを介して、ナビゲーションで必要とされる地図データを適宜取得する。この発明に係る情報通信システムに関する他の構成については、上述の図２に示す車載機２００と同様である。
この実施形態によれば、ナビゲーションシステムの利用者が目的地を移動体端末に設定することを利用して、この利用者に関する情報を目的地へ提供することにより、目的地の店舗等では、見込み客の数を或る程度事前に把握することができ、お客の座席案内等をスムーズに行うことができる。また、接客に必要とされる物品の不足分や、その補充の要否を判断することも可能になる。
【００１７】
以上、この発明の一実施形態を説明したが、この発明は、この実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、到着予定時刻や乗車人数については、必要に応じて契約者側に通知するものとすればよく、これらを省略してもよい。また、乗車人数については、車内に人数を検出するためのセンサを設置し、自動的に検出するものとしてもよい。また、計算機能を有しない携帯電話機を移動体端末として用いる場合には、現在の位置情報も同時に車載機２００から通信装置６００に送信し、通信装置６００で到着予定時刻を計算するものとしてもよい。また、情報提供サービスの契約者に対する通知方法は、電話を用いた会話による方法であってもよく、データ送信による方法であってもよい。また、目的地を表す情報として電話番号を採用したが、各契約者に割り付けた識別コード（ＩＤ）を採用してもよい。
また、本実施形態では、移動体端末とは別に通信装置を情報提供サービスセンターに設けたが、この通信装置の機能を移動体端末に持たせてもよい。つまり、移動体端末に契約者に関するデータベースも格納しておき、このデータベースを参照することにより、目的地を表す情報から移動体端末自身が連絡先と連絡方法を確認し、乗車人数等の各情報を直接契約者に通信網を介して送信してもよい。なお、その場合の移動体端末の動作フローは、図３のステップＳ１６における「センターへ送信」する処理を「契約者へ送信」する処理に置き替えることで表すことができる。
また、本実施形態では、通信装置６００を中継して車載機２００から目的地の各施設の受信端末に宛てて、この施設に向かう移動体端末や移動体が存在する旨の情報を送信するものとしたが、通信装置６００を介さずに移動体端末である車載機２００から各施設の受信端末に情報を送信するように構成してもよい。この場合、上記情報を送信する送信手段を、移動体端末である車載機や携帯電話等の本体、または、この移動体端末が搭載された車両などの移動体に設置するものとしてもよい。
【００１８】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ナビゲーションシステムの移動体端末に設定された目的地を表す情報を前記目的地側に送信するようにしたので、このナビゲーションシステムの利用者の来訪を目的地側に事前に通知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施形態に係る情報通信システムの全体構成を示す図である。
【図２】この発明の実施形態に係る情報通信システムの移動体端末（ナビゲーションシステムの車載機）の構成を示すブロック図である。
【図３】この発明の実施形態に係る情報通信システムの移動体端末（ナビゲーションシステムの車載機）の動作の流れを示すフローチャートである。
【図４】この発明の実施形態に係る情報通信システムの情報提供サービスセンターに設置された通信装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図５】この発明の実施形態に係る移動体端末の他の例としての携帯電話の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
１００；車両、２００；車載機（送信手段）、２０１；ＣＰＵ、２０２；通信部、２０３；アンテナ、２０４；表示部、２０５；入力部、２０６；ＧＰＳ受信部、２０７；ＲＡＭ、２０８；ＲＯＭ、２０９；地図データベース、２１０；バス、３００；携帯電話機、３０１；ＣＰＵ、３０２；通信部、３０３；アンテナ、３０４；音声処理部、３０５；送話用マイク、３０６；受話用スピーカ、３０７；着信音用音源、３０８；スピーカ、３０９；入力部、３１０；ＧＰＳ受信部、３１１；ＲＡＭ、３１２；ＲＯＭ、３１３；表示部、３１４；バイブレータ、３１５；バス、４００；基地局、５００；ネットワーク、６００；通信装置（情報提供サービスセンター）、７０１，７０２，７０３；受信端末。

Claims

目的地への経路案内を行う移動体端末と、前記移動体端末と所定の通信網を介して接続される通信装置と、からなる情報通信システムであって、
前記移動体端末は、
地図データベースと、
ユーザによって目的地を表す情報の入力がなされると、前記地図データベースを用いて現在地から前記目的地への経路探索を行う経路探索手段と、
前記経路探索手段によって探索された経路を案内するための表示を行う表示手段と、
ユーザによって入力され、前記経路探索手段によって経路探索された前記目的地を表す情報を前記通信装置に送信する送信手段と、を備え、
前記通信装置は、
前記目的地を表す情報と施設の契約者とが対応付けて登録されている契約者データベースと、
前記目的地を表す情報を前記移動体端末から受信する受信手段と、
前記目的地を表す情報をキーとして前記契約者データベースを検索し、該目的地に対応する前記施設の契約者が存在するか否かを判断する検索手段と、
該目的地に対応する前記施設の契約者が存在する場合、前記目的地に向かう前記移動体端末が存在する旨の情報を、該目的地に対応する前記施設の契約者の受信端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報通信システム。
前記通信装置の前記送信手段が、前記移動体端末の到着予定時刻を表す情報を前記受信端末に送信することを特徴とする請求項１に記載された情報通信システム。
前記移動体端末の前記送信手段が、前記移動体端末と共に前記目的地に向かう人数を表す情報を取得して送信し、前記通信装置の前記送信手段が前記人数を表す情報を前記受信端末に送信することを特徴とする請求項１または２に記載された情報通信システム。