JP2003296765A - 発券装置 - Google Patents

発券装置

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JP2003296765A
JP2003296765A JP2002096088A JP2002096088A JP2003296765A JP 2003296765 A JP2003296765 A JP 2003296765A JP 2002096088 A JP2002096088 A JP 2002096088A JP 2002096088 A JP2002096088 A JP 2002096088A JP 2003296765 A JP2003296765 A JP 2003296765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 詰まりを生じた券類を排除することが簡単に
行なえる発券装置を提供する。 【解決手段】 券類を発券する発券装置において、発券
に際して利用者に対して券類3を繰り出す繰り出し手段
100を備え、繰り出し手段100は、券類3を繰り出
し方向に搬送する搬送手段110と、前記搬送される券
類3の搬送を制止する第1の制止手段121aとを有
し、搬送手段110による搬送力と第1の制止手段12
1aによる制止力とが、券類3に対して、券類3の面に
垂直な軸線回りの回転モーメントを及ぼすように構成さ
れいるので、発券装置1による券類3の発券の際に、詰
まりを生じた券類3を、前記回転モーメントにより回転
させることで、詰まりを生じた券類を排除することが簡
単に行なえる発券装置1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗車券、食券、映
画館のチケット、温泉の入場券を発行する自動券売機や
券発行機などに内蔵される各種の発券装置に関し、特
に、詰まりを生じた券類の排除が簡単に行なえる発券装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発券装置としては、ロール状に巻
かれた券類の券紙(以下ロール紙とする)を発券の際に
所定の長さで切断して、切断後に券紙の表面に印字情報
を印刷し、発券するものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来の発券装置によれば、例えば発券の際に装置内を搬
送される券類が、搬送経路の途中に詰まってしまった場
合に、詰まった券類を取り除くことが難しいという問題
があった。
【0004】そこで本発明は、詰まりを生じた券類を排
除することが簡単に行なえる発券装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による発券装置1は、例えば図
6、図7に示すように、券類を発券する発券装置におい
て;発券に際して利用者に対して券類3aを繰り出す繰
り出し手段100(図1参照)を備え;繰り出し手段1
00は、券類3aを繰り出し方向に搬送する搬送手段1
10と、前記搬送される券類3aの搬送を制止する第1
の制止手段121aとを有し、搬送手段110による搬
送力と第1の制止手段121aによる制止力とが、券類
3aに対して、券類3aの面に垂直な軸線回りの回転モ
ーメントを及ぼすように構成されている。
【0006】このように構成すると、繰り出し手段10
0を備えているので、券類3aを繰り出し方向に搬送で
きる。さらに、繰り出し手段100は、搬送手段110
と、第1の制止手段121aとを有し、搬送手段110
による搬送力と第1の制止手段121aによる制止力と
が、券類3aに対して、券類3aの面に垂直な軸線回り
の回転モーメントを及ぼすように構成されているので、
例えば、発券装置1による券類3aの発券の際に、詰ま
りを生じた券類3aを、前記回転モーメントにより回転
させることで、詰まりを生じた券類3aを排除すること
が簡単に行なえる発券装置を提供できる。
【0007】また、請求項2に係る発明による発券装置
1は、請求項1に記載の発券装置1において、繰り出し
手段100は、前記回転モーメントにより回転される券
類3aの回転を制止する第2の制止手段121bを有す
るようにするとよい。
【0008】このように構成すると、例えば、前記回転
モーメントにより回転される券類3aの回転を、第2の
制止手段121bにより、適正な位置で制止することが
できるので、詰まりを生じた券類3aを排除し易い。
【0009】また、請求項3に係る発明による発券装置
1は、請求項1または請求項2に記載の発券装置1にお
いて、例えば図8に示すように、繰り出し手段100
は、大きさの異なる複数の券類3を前記搬送方向に案内
する複数の案内手段131、141を有し、複数の案内
手段131、141は、互いに連動して案内解除位置に
移動可能に構成されている。
【0010】このように構成すると、繰り出し手段10
0は、複数の案内手段131、141を有しているの
で、大きさの異なる複数の券類3を、例えば片寄せして
搬送部110により搬送を行なうことで、大きさの異な
る複数の券類3をそれぞれ安定して搬送できる。さら
に、複数の案内手段131、141は、互いに連動して
案内解除位置に移動可能に構成されているので、例え
ば、複数の案内手段131、141のうち1の案内手段
141を案内解除位置に移動させることで、他の案内手
段131も連動して案内解除位置に移動するので、詰ま
った券類3を取り除くための操作が単純である。
【0011】また、請求項4に係る発明による発券装置
1は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発
券装置1において、搬送手段110は、券類3aに対し
て前記回転モーメントを及ぼすときに、券類3aの繰り
出し方向の搬送を、前記発券に際しての搬送の速度より
低速で行なえるように構成するとよい。
【0012】このように構成すると、搬送手段110
は、券類3aの繰り出し方向の搬送を、前記発券に際し
ての搬送の速度より低速で行なえることで、例えば、効
果的に券類3aに対して前記回転モーメントを及ぼすこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。
【0014】図1の模式的正面図を参照して、本発明の
実施の形態である発券装置1の構成を説明する。発券装
置1は、券類としての券3を発券するものである。券3
については、図3を参照して後述する。本実施の形態で
は、発券装置1は、駅務で用いられるもの、例えば乗車
券を発券する券売機に備えられるものである。発券装置
1は、券紙2を長手方向の第1の向き及び第1の向きと
逆の第2の向きに搬送する搬送手段としてのフィード部
20と、券紙2を長手方向の所定の長さに切断する切断
手段としての切断部30と、券3に印刷情報を印刷する
印刷手段としての印字部50と、発券に際して利用者に
対して券3を繰り出す繰り出し手段としての放出部10
0とを含んで構成される。さらに発券装置1は、券紙2
を保持する保持部10と、券3を搬送するメイン搬送部
60と、磁気情報の読み書き処理を行なう磁気処理部7
0とを備えている。また各構成要素の詳細については後
述する。なお、ここでは、切断部30により券紙2の切
断が行なわる前を券紙2、切断が行なわれた後を券3と
して説明する。さらに、これらを特に区別しないときに
は、単に券3という。
【0015】ここでは、第1の向きは、保持部10から
切断部30へ券紙2を搬送する方向f1(図中略水平左
方向)、第2の向きは、第1の向きf1と逆の方向f2
(図中略水平右方向)として説明する。以下、第1の向
きf1への搬送を正搬送、第2の向きf2への搬送を逆
搬送として説明する。
【0016】図2を参照して、券紙2について説明す
る。図2(a)は券紙2がロール状に巻かれたロール紙
2aの状態を示す斜視図であり、図2(b)は券紙の表
面を示す平面図、図2(c)は券紙の裏面を示す裏面図
である。図示のように、券紙2は、表面に印刷情報、裏
面に磁気情報の書き込みが可能である長尺の帯状の券紙
である。ここでは、券紙2は、幅が58mmのものを用
いる。また券紙2は、ロール状に巻かれたロール紙2a
の状態で、保持部10に券紙2の先端部が引き出し可能
な状態で装填されている。言い換えれば、券紙2は、先
端部がロール紙2aから出された状態であり、保持部1
0から脱着可能になっている。
【0017】さらに、図3を参照して、発券装置1によ
り発券される券3について説明する。本実施の形態で
は、発券装置1で発券される券3の種類は、小型券、中
型券、大型券の3券種である。ここで、小型券は、例え
ば近距離用の乗車券、精算証明券に用いられるものであ
る。中型券は、例えば遠距離(長距離)用の乗車券、特
急券に用いられるものである。大型券は、例えば周遊券
等の企画券、券の購入に関する領収書や各券の発券履歴
等の発券データを印字するときに用いられるものであ
る。
【0018】図3(a)に小型券3a、図3(b)に中
型券3b、図3(c)に大型券3cを示す。小型券3
a、中型券3b、大型券3cは、券紙2を切断部30に
よりそれぞれの大きさに切断することで形成される。各
券の券紙2の長手方向の長さは、小型券3aが第1の所
定の長さ、中型券3bが第2の所定の長さ、大型券3c
が第3の所定の長さである。ここでは、第1の所定の長
さは30mm、第2の所定の長さは85mm、第3の所
定の長さは120mmである。また、小型券3aは、中
型券3b、大型券3cに対して磁気情報の記録方向が垂
直であるので、後述するターン部80で90°回転させ
た後に磁気処理部70により磁気情報が記録するように
するとよい。以下、小型券3a、中型券3b、大型券3
cを特に区別しないときには単に券3という。
【0019】図1に戻って、発券装置1についてさらに
説明する。保持部10は、ロール紙2aを保持するもの
であり、ロール紙2aを回転可能に保持する支持軸11
と、ロール紙2aにテンションを与えるテンションロー
ラ12a、12bと、ロール紙の有無を検知するロール
紙無しセンサ14とを含んで構成されている。支持軸1
1と、テンションローラ12a、12bと、ロール紙無
しセンサ14とは、保持板15に取り付けられている。
また、テンションローラ12a、12bは、回転可能に
保持板15に取り付けられている。支持軸11は、保持
部10のおよそ中央部に配置されている。またテンショ
ンローラ12a、12bは、テンションローラ12aが
保持部10のおよそ図中右端部の上端に、テンションロ
ーラ12bが保持部10のおよそ図中右端部の下端に配
置されている。また、以下テンションローラ12a、1
2bを特に区別しないときには単にテンションローラ1
2という。
【0020】さらに、保持部10は、ロール紙2aを保
持した状態で、発券装置1からX1方向(図中水平方
向)に引き出し可能な構成となっている。これにより、
発券装置1は、ロール紙2aを容易に装填可能であるの
で、例えばロール紙2a(券紙2)の補充といった装置
の運用が簡便である。保持部10は、券紙2の先端部が
保持部10の下方に引き出せるように構成されている。
また、ここでは、保持部10は、ロール紙2aが1巻装
填できるもので説明しているが、ロール紙2aが複数巻
例えば2巻装填できるものを用いてもよい。 2
巻装填できるものを用いた場合には、1つのロール紙か
らの券紙が無くなってしまっても、別のロール紙から自
動的に券紙を供給できるので、運用効率が向上する。
【0021】フィード部20は、例えば保持部10に保
持されたロール紙2aを、即ち保持部10から印字部5
0までの間の券紙2を搬送するものである。フィード部
20は、第1のフィード部21と、第2のフィード部2
2とを含んで構成される。第1フィード部21は、保持
部10の図中およそ下方に取り付けられている。第2フ
ィード部22は、第1フィード部21の図中およそ水平
方向左に併設されている。
【0022】第1フィード部21は、保持部10のおよ
そ下方に取り付けられている。第1フィード部21は、
券紙2を回転により搬送する補充フィードローラ23
と、補充フィードローラ23と対に設けられ、補充フィ
ードローラ23に従動して回転する自由ローラ24と、
補充フィードローラ23を駆動する第1フィード部駆動
手段としての第1フィード部駆動モータ25と、第1フ
ィード部駆動モータ25による駆動力を補充フィードロ
ーラ23に伝達するベルト25a(図中破線で表示)
と、券紙2の先端部の位置を検出する位置センサ26
a、26bとを含んで構成されている。位置センサ26
aは、補充フィードローラ23の図中右側に取り付けら
れている。位置センサ26aは、券紙2の先端部が補充
フィードローラ23と自由フィードローラ24との間に
挟み込ませようとする動作を検知するものである。ま
た、位置センサ26bは、補充フィードローラ23の図
中左側に設けられている。位置センサ26bは、券紙2
の先端部が、補充フィードローラ23を通過し、補充フ
ィードローラ23と第2フィード部22の中間部の通過
を検知するものである。
【0023】第1フィード部21は、保持部10のロー
ル紙2aを装填するときに、補充フィードローラ23と
自由ローラ24の間に、保持部10から引き出された券
紙2の先端部を挟み込ませることで、位置センサ26a
がそれを検知するように構成されている。そして、第1
フィード部21は、位置センサ26aの検知により第1
フィード部駆動モータ25を駆動することでベルト25
aを介して補充フィードローラ23を駆動し、券紙2を
搬送するように構成されている。言い換えれば、第1フ
ィード部21は、ロール紙2aの装填の際に、作動し発
券装置1に券紙2の自動装填を行うものである。また、
第1フィード部21は、券紙2の装填が完了した後に
は、補充フィードローラ23を駆動せず、第2フィード
部22による券紙2の搬送に従動するように構成されて
いる。
【0024】第2フィード部22は、第1フィードロー
ラ27a、第2フィードローラ27bと、それぞれに対
応して対に設けられる第1自由ローラ28a、第2自由
ローラ28bと、フィードローラ27を駆動する第2フ
ィード部駆動手段としての第2フィード部駆動モータ2
9と、第2フィード部駆動モータ29による駆動を伝達
するベルト29a(図中破線で表示)とを含んで構成さ
れる。第1フィードローラ27aは、後述の第2カッタ
部32の第1フィード部21側(図中右側)に配置され
ており、第2フィードローラ27bは、後述の第1カッ
タ部31と第2カッタ部32との間(図中第1フィード
ローラ27aの左側)に配置されている。
【0025】切断部30は、券紙2を長手方向の第1の
所定の長さに切断する第1の切断手段としての第1カッ
タ部31と、券紙2を長手方向の前記第1の所定の長さ
と異なる第2の所定の長さに切断する第2の切断手段と
しての第2カッタ部32とを含んで構成される。切断部
30は、第2フィード部22とおよそ同じ位置に配置さ
れている。第1カッタ部31は、図中左側即ち第2フィ
ードローラ27bの左側に配置されており、第2カッタ
部32は、図中右側即ち第2フィードローラ27bの右
側に配置されている。なお、切断部30については、図
4を参照して後で詳しく説明する。
【0026】印字部50は、切断部30の図中左側に配
置されている。印字部50は、印刷情報を印刷するサー
マルヘッド51と、券3を搬送する搬送部としての印刷
搬送部52とを含んで構成される。印刷搬送部52は、
サーマルヘッド51に対向して設けられ、回転により券
3を搬送するプラテンローラ53と、プラテンローラ5
3を駆動する印字部駆動手段としてのプラテンローラ駆
動モータ54と、プラテンローラ駆動モータ54による
駆動を伝達するベルト54a(図中破線で表示)とを有
している。また印字部50は、サーマルヘッド51に接
触する券3を検出する券センサ(図示せず)を有してい
る。また、印字部50は、フィード部20との搬送速度
の同期がとれるように構成されている。印字部50は、
プラテンローラ53により券3を搬送しながらサーマル
ヘッド51とプラテンローラ53との接触面でサーマル
ヘッド51により券3に印刷を施す。また印字部50
は、後述の切断部30の切断完了センサ38により券3
の切断が検知されることで印刷搬送部52による切断部
30により切断された券3の搬送を開始するように構成
されている。
【0027】さらに印字部50は、券3の先端部が第1
の切断位置C1と、第2の切断位置C2とにあることを
検出できるように構成されている。第1の切断位置C
1、第2の切断位置C2については図4を参照してあと
で説明する。券3の先端部が第1の切断位置C1の位置
にあることの検出は、例えばサーマルヘッド51が有す
る不図示のセンサにより行なう。また、券3の先端部が
第2の切断位置C2の位置にあることの検出は、例えば
プラテンローラ駆動モータ54にパルスモータを用いる
ことで券3の送り量(搬送量)が計れるように構成し、
先端部が第2の切断位置C2の位置にあることを送り量
から行なうようにする。なお、このようにすると、小型
券3aの長さより長い任意の長さを有した券3を発券す
ることができる。これは、例えば大型券3cより長い券
3を発券できるだけでなく、券3の購入に関する領収書
や発券データ等を大型券3cとは異なる長さの券3で発
券できるので非常に有利である。
【0028】メイン搬送部60は、券3を印字部50か
ら放出部100まで搬送するものである。メイン搬送部
60は、図中印字部50の左側から鉛直方向に延設され
ている。メイン搬送部60は、複数の駆動ローラ62
と、複数の従動ローラ61と、駆動ローラ62を駆動す
るメイン搬送部駆動手段としてのメイン搬送部駆動モー
タ63と、メイン搬送部駆動モータによる駆動を複数の
駆動ローラ62に伝達する駆動ベルト64(図中破線で
表示)と、駆動ローラ62と従動ローラ61とに張架さ
れ、券3を挟持して搬送する搬送ベルト65とを含んで
構成される。さらにメイン搬送部60は、メイン搬送部
駆動モータ63の出力軸に摘み67を有している。メイ
ン搬送部60は、摘み67を手動で回転させることによ
り、手動駆動できるように構成されている。このように
すると、例えば、摘み67によりメイン搬送部60を手
動駆動させることで、メイン搬送部60内に詰まった券
3を円滑に放出部100へ搬送できる。
【0029】磁気処理部70は、券3の裏面に書き込ま
れる磁気情報の処理を行うものである。磁気情報の処理
は、例えば、券3への磁気情報の書き込みや券3へ書き
込んだ磁気情報を読み出すことで書き込んだ磁気情報の
確認を行うことである。磁気処理部70は、メイン搬送
部60の搬送経路のおよそ中央部分に配置されている。
磁気処理部70は、券3に磁気情報を書き込む書込用磁
気ヘッド71と、券3に書き込まれた磁気情報を読み取
る読取用磁気ヘッド72と、書込用磁気ヘッド71に対
向するピンチローラ71aと、読取用磁気ヘッド72に
対向するピンチローラ72aとを含んで構成される。
【0030】放出部100は、券3を装置外へ放出する
ものである。また、利用者から券3、例えば誤購入した
券等の受け入れを行うものでもある。言い換えれば、券
3の発券を受ける利用者に券3を供給し(受け渡し)、
必要に応じて発券した券の挿入を許可する(受け入れ
る)ものである。放出部100は、券3を複数枚を一括
して放出できるものである。放出部100は、メイン搬
送部60の印字部50側と逆の端部(図中メイン搬送部
60の左上部)に配置されている。利用者は、放出部1
00から発券された券3を取り去ることができ、また必
要に応じて券3を挿入することができる。放出部100
については、図5を参照して後で詳しく説明する。
【0031】また、発券装置1は、小型券3aを搬送方
向に対して回転させるターン部80を備えている。ター
ン部80は、メイン搬送部60の搬送経路の磁気処理部
70と印字部50との間に配置されている。ターン部8
0は、メイン搬送部60により搬送される小型券3aを
搬送方向に対して90°回転させるものである。
【0032】さらに、小型券3aを発券する場合には、
発券装置1は、フィード部20により第1の向きf1に
搬送される券紙2を第1カッタ部31により切断したの
ち、印字部50により印刷するように構成されている。
また、中型券3bを発券する場合には、発券装置1は、
フィード部20により第1の向きf1に搬送される券紙
2を第2カッタ部32により切断したのち、印字部50
により印刷するように構成されている。また、大型券3
cを発券する場合には、発券装置1は、フィード部20
により第1の向きf1に搬送される券紙2に印字部50
により印刷したのち、フィード部20により第2の向き
f2に搬送し、第1カッタ部31により券紙2を大型券
3cの長さ(第3の所定の長さ)に切断するように構成
されている。
【0033】図4の正面図を参照して、切断部30(第
1カッタ部31、第2カッタ部32)について説明す
る。また図4では、第1カッタ部31は券紙2の切断し
た状態、第2のカッタ部32は切断待機の状態を示して
ある。第1カッタ部31、第2カッタ部32は、図中右
側から、第2カッタ部32、第1カッタ部31の順に配
置されている。また、配置されている位置は、印字部5
0のサーマルヘッド51とプラテンローラ53との接触
面(図中サーマルヘッド51とプラテンローラ53との
接点)を基準とすると、この接触面と第1カッタ部31
の切断面の位置との距離がおよそ小型券3aの長さ(3
0mm)であり、第2カッタ部32の切断面の位置との
距離がおよそ中型券3bの長さ(85mm)である。
【0034】第1の切断位置C1は、券紙2の先端部が
サーマルヘッド51とプラテンローラ53とに挟み込ま
れる位置である。この状態で、券紙2の先端部は、第1
カッタ部31の切断面の位置から小型券3aの長さだ
け、また第2カッタ部32の切断面の位置から中型券3
bの長さだけ印字部50側に出ている。即ち、券紙2の
先端部が第1の切断位置C1にあるときに、小型券3a
は、第1カッタ部31により券紙2を切断すれば形成で
き、中型券3bは、第2カッタ部32により券紙2を切
断すれば形成できる。また、第2の切断位置C2は、搬
送経路上で、第1カッタ部31の切断面の位置から印字
部50側に大型券3cの長さ(120mm)離れた位置
にある。即ち、大型券3cは、券紙2の先端部が第2の
切断位置C2にあるときに第1カッタ部31により券紙
2を切断すれば形成できる。
【0035】第1のカッタ部31は、刃を回転させるこ
とにより券紙2を切断するように構成されている。第1
カッタ部31は、券紙2を切断するカッタ35と、カッ
タ35を駆動するカッタ駆動モータ36と、カッタ駆動
モータ36の動力をカッタ35に伝達するリンク機構3
7と、券紙2の切断を検知する切断検知手段としての切
断完了センサ38と、切断待機状態を検出する切断待機
センサ39とを含んで構成される。さらに第1カッタ部
31は、カッタ駆動モータ36の回転によりカッタ35
が回転し、カッタ35が切断状態にあることを切断完了
センサ38により、カッタ35が切断待機状態にあるこ
とを切断待機センサ39により検知できるように構成さ
れている。切断完了センサ38、切断待機センサ39
は、例えばセンサの投光部により投光された光の受光、
遮光をセンサの受光部により検出する遮光型センサであ
る。
【0036】また、第2カッタ部32は、上述した第1
カッタ部31と同じ構成であるので、説明は省略する。
【0037】図5の外観図を参照して、放出部100に
ついてさらに説明する。図5(a)が正面図、図5
(b)が裏面図である。放出部100は、券3を繰り出
し方向に搬送する搬送手段としての搬送部110と、搬
送部110により搬送される券3をまとめるまとめガイ
ド120と、まとめガイド120を駆動するまとめガイ
ド駆動手段126と、放出口102とを含んで構成され
る。また、放出部100は、搬送部110により搬送さ
れる券3の内、特に小型券3aをまとめる小型券まとめ
ガイド127と、小型券まとめガイド127を駆動する
小型券まとめガイド駆動手段128とを有している。以
下、各構成要素の詳細について説明する。
【0038】搬送部110は、駆動ローラ111と、従
動ローラ112と、駆動ローラ111を駆動する放出部
駆動手段としての搬送部駆動モータ113、搬送部駆動
モータ113による駆動を駆動ローラ111に伝達する
駆動ベルト114(図5(b)中破線で表示)と、駆動
ローラ111と従動ローラ112とに張架された搬送ベ
ルト115とを含んで構成される。搬送部110は、放
出部100のおよそ中央部に配置され、メイン搬送部6
0の上部から図5(a)中右端部に配置された放出口1
02まで延設されており、搬送ベルト115によりおよ
そ水平方向に券3を搬送するように構成されている。ま
た、搬送ベルト115の図5中奥行方向の位置は、図7
を参照して説明する。
【0039】搬送ベルト115は、本実施の形態では、
平ベルトを用いるがベルト類であればよく、例えば歯付
きベルトを用いてもよい。また、搬送ベルト115は、
上側に配置された上側搬送ベルト115aと、上側搬送
ベルト115aに対向して下側に設けられた下側搬送ベ
ルト115bとで構成される。搬送部110は、上側搬
送ベルト115aと下側搬送ベルト115bとの間に券
3を挟持して搬送できるように構成されている。さら
に、上側搬送ベルト115aは、下側搬送ベルト115
bに対して、メイン搬送部60側にずらして配置されて
いる。このようにすることで、メイン搬送部60でおよ
そ鉛直方向に搬送される券3の受入、またはメイン搬送
部60への券3の受け渡しが円滑に行なえる。以下、上
側の搬送ベルト115aと下側の搬送ベルト115bと
を特に区別しないときには単に搬送ベルト115とい
う。なお、本実施の形態では、搬送部110は、券3を
平ベルトに挟持して搬送する場合で説明するが、平ベル
トの代わりにベルト以外のもの例えば複数のローラによ
り券3を挟持して搬送するように構成してもよい。さら
に、搬送部110は、下側搬送ベルト115bの放出口
102側の上端部に対向して設けられたピットローラ1
17を有している。
【0040】図6の斜視図を参照して、放出部100に
ついてさらに説明する。まとめガイド120は、複数枚
の券3を一括して放出する際に、搬送される券3、特に
中型券3bと大型券3cを制止することで、複数枚の券
3を集積するものである。まとめガイド120は、上側
搬送ベルト115aの内周側に搬送ベルト115を跨ぐ
ように配置されている。まとめガイド120は、ストッ
パ部121と、支持部122と、支持軸123と、補助
ローラ124とを含んで構成される。さらに、まとめガ
イド120は、回動レバー126a(図5参照)を往復
動させることで、支持軸123回りに回動可能に構成さ
れている。
【0041】ストッパ部121は、搬送される券3の搬
送を制止する第1の制止手段としての第1ストッパ12
1aと、回転モーメントにより回転される券3の回転を
制止する第2の制止手段としての第2ストッパ121b
とを有している。回転モーメントによる券3の回転につ
いては、図7を参照して説明する。第1ストッパ121
aと第2ストッパ121bとは、一体に構成されること
が好ましい。本実施の形態では、第1ストッパ121a
と第2ストッパ121bとは、ストッパ部121として
一体に構成されている。このようにすることで、構成が
単純になり、第1ストッパ121aと第2ストッパ12
1bとを連動させることが容易に行なえる。また製造を
容易にできる。ストッパ部121は、正面が略L字形の
形状を有した薄板であり、L字形角部の中央に切り欠き
部121cが形成されている。そして、この切り欠き部
121cの両側の一方に第1ストッパ121aが、他方
に第2ストッパ121bが形成されている。第1ストッ
パ121aが、図中奥側である。ストッパ部121は、
支持部122の図中支持軸123の左側に取り付けられ
ている。
【0042】支持部122は、ストッパ部121を支持
するものであり、支持軸122に固着されている。ま
た、支持部122には、図中支持軸123の右側に固定
軸125が取り付けられている。さらに固定軸125に
は、補助ローラ124が回転可能に取り付けられてい
る。補助ローラ124は、上側搬送ベルト115aの下
部に内接している。
【0043】また、図示のように、搬送部110は、ス
トッパ部121が降りている状態(図6(a)の状態)
では、上側搬送ベルト115aと下側搬送ベルト115
bとの間には、メイン搬送部60側にいくに従って大き
な隙間が形成されている。このような隙間を形成するこ
とで、複数枚の券3を一括して放出する場合に、複数枚
の券3を集積する際、既に制止されている券3の下に新
たに搬送されてきた券3が挿入されるので、円滑に券3
を集積することができる。
【0044】さらに図6(b)に示すように、ストッパ
部121に制止された複数枚の券3を一括して放出する
際には、まとめガイド120が図中R1方向に回動する
ことで、ストッパ部121が上昇する。これにより、券
3の制止が解除され、搬送部110により券3を放出口
102へ搬送できる。またこの際には、まとめガイド1
20がR1方向に回動することで、補助ローラ124が
上側搬送ベルト115aの内側下部を押しながら下降
し、下側搬送ベルト115bを上側搬送ベルト115a
に押し付ける。これにより、券3は、上側搬送ベルト1
15aと下側搬送ベルト115bとにより確実に挟持さ
れ、放出口102へ搬送できる。このように、放出部1
00は、複数枚の券3を一括して放出することができ
る。また、放出部100は、券3を1枚ずつ放出する場
合には、メイン搬送部60から券3を受け入れる際に、
上述のようにまとめガイド120がR1方向に回動され
た状態で受け入れ、券3を制止せずにそのまま放出口1
02へ搬送する。
【0045】また、図7に示すように、放出部100
は、搬送部110により、券3をベース部103に片寄
せして搬送するように構成されている。小型券3aは片
寄ガイド131により、中型券3b及び大型券3cは放
出ガイド扉141により片寄せされる。なお、片寄ガイ
ド131と放出ガイド扉141については、図8で後述
する。
【0046】搬送部110の搬送ベルト115のベース
部103からの位置は(図5中奥行方向の位置)、券3
をベース部103に片寄せした場合に、搬送ベルト11
5の搬送方向の中心線が小型券3aの中心線に対して、
ベース部103から離れる方向にずらした位置に配置す
る。このように配置すると、小型券3aに対して、効果
的に回転モーメントを及ぼすことができる。また、この
位置に搬送ベルト115を配置することで、中型券3
b、大型券3cの搬送も円滑に行なえる。ずらす量は、
好ましくは1〜10mm程度、さらに好ましくは2〜5
mm程度とするとよい。
【0047】さらに、放出部100は、搬送部110に
よる搬送力と第1ストッパ121の制止手段による制止
力とが、小型券3aに対して、小型券3aの面に垂直な
軸線回りの回転モーメントを及ぼすように構成されてい
る。放出部100は、搬送部110による放出口102
への繰り出し方向の搬送の搬送力と第1ストッパ121
aによる制止力とが、小型券3aに及ぼすそれぞれ向き
が搬送方向に対して互いに逆向きであり、小型券3aに
及ぼす位置が搬送方向に対して垂直方向にずらした位置
であることで、回転モーメントを小型券3aに及ぼすこ
とができる。小型券3aは、この回転モーメントにより
第2ストッパ121bに制止されるまで回転される。こ
れにより、小型券3aの角部が放出部100の手前側に
突出するので、この部分を摘んで小型券3aを放出部1
00から取り去ることができる。
【0048】また、搬送部110は、小型券3aに対し
て回転モーメントを及ぼすときに、小型券3aの繰り出
し方向の搬送を、発券に際しての搬送の速度より低速で
行なえるように構成されている。このようにすること
で、小型券3aに対して、効果的に回転モーメントを及
ぼすことができる。また低速での搬送は、手動であるこ
とが好ましいが搬送部駆動モータ113の駆動による自
動であってもよい。手動の場合には、搬送部駆動モータ
113の出力軸に摘み117(図5参照)を取り付け
る。これにより、摘み117を手動で回転させることで
搬送部110の搬送を低速で行なうことができる。この
場合には、搬送部駆動モータ113の出力軸に摘み11
7を取り付けることで構成できるので、簡単に構成でき
る。また自動の場合には、搬送部駆動モータ113を制
御する不図示の制御装置に搬送部110の搬送を低速で
行なう制御に切り換える低速制御手段を設けるようにす
る。この場合には、搬送部110の搬送を低速で行なう
制御を行なうようにするので、機械的に単純に構成でき
る。
【0049】図5に戻ってさらに説明する。まとめガイ
ド駆動手段126は、前述したように回動レバー126
aを往復動させることで、まとめガイド120を支持軸
123回りに回動駆動するものである。まとめガイド駆
動手段126は、例えばソレノイドである。まとめガイ
ド駆動手段126は、駆動OFFでまとめガイド120
のストッパ部121が下降した状態(図6(a)の状
態)となり、搬送される券3を制止できる。また、駆動
ONでまとめガイド120のストッパ部121が上昇
し、補助ローラ124が下降した状態(図6(b)の状
態)となり、搬送ベルト115に挟持された券3の搬送
が可能となる。
【0050】小型券まとめガイド127は、搬送部11
0により搬送される券3、特に小型券3aを制止するも
のである。小型券まとめガイド127は、不図示の軸回
りに回動可能に取り付けられ、この回動により、小型券
3aの制止、または小型券3aの制止の解除を行なえる
ように構成されている。小型券まとめガイド127は、
第1ストッパ121aよりメイン搬送部60側に配置さ
れている。これは、前述のまとめガイド120の第1ス
トッパ121では、小型券3aが小さいため、小型券3
aが集積される位置では上側搬送ベルト115aと下側
搬送ベルト115bとの間の隙間が十分でなく、既に制
止されている小型券3aの下に新たに搬送されてきた小
型券3aが上手く挿入されない場合があるためである。
このため、小型券まとめガイド127は、小型券3aの
制止位置をメイン搬送部60側に移動させることで、十
分な隙間が形成されている位置に搬送されてきた小型券
3aを集積させるようにするものである。これにより、
複数枚の小型券3aを一括して放出する場合に、複数枚
の小型券3aを集積する際、既に制止されている小型券
3aの下に新たに搬送されてきた小型券3aが挿入され
るので、円滑に小型券3aを集積することができる。
【0051】小型券まとめ駆動手段128は、小型券ま
とめガイド127を回動駆動するものである。小型券ま
とめ駆動手段128は、例えばソレノイドである。小型
券まとめ駆動手段128は、駆動ONで小型券まとめガ
イド127が搬送される小型券3aを制止し、また、駆
動OFFで小型券3aを制止する状態が解除される。ま
た、小型券まとめガイド127により制止状態が解除さ
れた小型券3aを放出口102へ搬送する場合には、中
型券3b、大型券3cと同様に、まとめガイド駆動手段
126を駆動ONにし、まとめガイド120のストッパ
部121が上昇させ、補助ローラ124が下降させた状
態(図6(b)の状態)とする。これにより、搬送ベル
ト115に挟持された小型券3aの搬送が可能となる。
【0052】さらに、図8(a)の上面図に示すよう
に、放出部100は、大きさの異なる複数の券3を搬送
方向に案内する複数の案内手段として片寄ガイド131
と、放出ガイド扉141とを有し、片寄ガイド131
と、放出ガイド扉141は、互いに連動して案内解除位
置に移動可能に構成されている。大きさの異なる複数の
券3とは、例えば券3の幅が異なる複数の券3である。
本実施の形態では、券3の幅が異なる複数の券3は、小
型券3aと、中型券3b及び大型券3cとの2種類であ
る。なお、ここでの連動は、機械的連動、電気的連動を
含む概念である。以下、機械的連動の場合で説明する。
さらに、放出部100は、片寄ガイド131を駆動する
片寄ガイド駆動手段135(図9参照)と、片寄ガイド
131と放出ガイド扉141とを連動させる連動レバー
151(図9参照)とを有している。片寄ガイド駆動手
段135は、例えばソレノイドである。また、案内解除
位置は、図9で後述するように、片寄ガイド131につ
いては下方に移動した位置であり、放出ガイド扉141
については、開放の位置である。
【0053】片寄ガイド131は、小型券3aをベース
部103に片寄せするものである。片寄ガイド131
は、まとめガイド120の下部に配置されている。放出
ガイド扉141は、中型券3b及び大型券3cをベース
部103に片寄せするものである。また、放出ガイド扉
141は、およそ放出部100の正面側(図8(a)中
下方、(b)中正面)を覆うカバーも兼ねている。放出
ガイド扉141は、放出部100の下部に取り付けられ
たヒンジ142により開閉可能に取り付けられている。
また、放出ガイド扉141は、バネ143により閉方向
に付勢されている。言い換えれば、放出部100にカバ
ーする方向に付勢されている。なお、片寄ガイド131
は、小型券3aのまとめ出しを含めた発券及び誤購入の
際の小型券3aの利用者による挿入(1枚)のときに片
寄せのガイドとして働く。片寄ガイド131は、図7で
前述した小型券3aを回転させる場合や、搬送部110
により中型券3b及び大型券3cを搬送する場合に障害
物となる。これら場合には、図9で後述するように片寄
ガイド131を下方へ移動させることで対応する。
【0054】図9のA−A’断面図を参照して、片寄ガ
イド131と放出ガイド扉141についてさらに説明す
る。図9は、一部を省略して示している。片寄ガイド1
31は、略コの字形(図示は逆コの字形)の断面を有し
たガイド部132と、コの字形のガイド部132の背部
132a対しておよそ垂直に取り付けられ、ガイド部1
32を支持する支持板133とを含んで構成されてい
る。ガイド部132は、搬送部110による搬送の方向
に、図6で説明したまとめガイド120のストッパ部1
21とおよそ同じ位置に、同じ長さを有している。また
ガイド部132は、背部132aがベース部103から
小型券3aの幅と同じ位置に、およそベース部103と
平行に、言い換えれば、搬送部110による搬送の方向
と平行に配置されている。片寄ガイド131は、ガイド
部132の背部132aにより、小型券3aをベース部
103に片寄する。
【0055】また、片寄ガイド131は、軸134回り
に回動可能に取り付けられている。片寄ガイド131
は、片寄ガイド駆動手段135により回動駆動される。
片寄ガイド131は、片寄ガイド駆動手段135の駆動
がOFFの状態で、小型券3aをベース部103に片寄
せできる位置にあるように構成されている。また片寄ガ
イド駆動手段135の駆動がONの状態で、小型券3a
をベース部103に片寄せできる位置から、下方側に、
搬送される中型券3b及び大型券3cに干渉しない位置
即ち案内解除位置まで回動するように構成されている
(図9(a)中破線で表示)。即ち片寄ガイド131
は、片寄ガイド駆動手段135により図中R11方向に
回動されるように構成されている。
【0056】放出ガイド扉141は、略矩形の断面を有
しており、下端に曲面部141aが形成されており、曲
面部141aと連続して裏面側の下部に凸部141bを
形成している。また、放出ガイド扉141は、裏面側の
およそ中央部に、搬送部110による搬送方向と平行に
中型券3b及び大型券3cを案内するガイド部141c
が形成されている。放出ガイド扉141は、ガイド部1
41cにより、中型券3b及び大型券3cをベース部1
03に片寄する。さらに、放出ガイド扉141は、透明
な樹脂材料で形成されている。これにより、放出ガイド
扉141が閉状態であっても放出部100内の状態例え
ば搬送ベルト115に挟持された券3を見ることができ
る。また、放出ガイド扉141は、開放されている状態
であるとき、中型券3b及び大型券3cの案内を解除し
ている状態である。即ち放出ガイド扉141は、開放の
位置が案内解除位置である。
【0057】片寄ガイド131と放出ガイド扉141と
は、連動レバー151により、機械的に連動可能に構成
されている。連動レバー151は、略扇形の形状を有し
ている。連動レバー151は、扇形の円周部151a近
傍に取り付けられた軸152を介して、放出部100の
下部に回動可能に取り付けられている。連動レバー15
1は、図中R13方向にバネ153により付勢されてい
る。
【0058】図9(b)に示すように、放出部100
は、放出ガイド扉141を図中R15方向に手動で回動
させる、即ち放出ガイド扉141を開く方向に手動で開
くことにより、放出ガイド扉141の凸部141bと曲
面部141aとにより、連動レバー151の円周部15
1aが押されることで、連動レバー151が図中R14
方向に回動する。そして、R14方向に回動した連動レ
バー151は、先端部151bにより、ガイド部132
のコの字形の腹部132bに入り込み、片寄ガイド13
1を図中R11方向に回動させる。これにより、片寄ガ
イド131は、搬送される中型券3b及び大型券3cに
干渉しない位置まで回動するように構成されている。こ
れにより、放出部100は、手動で片寄ガイド131を
下方へ移動させることができるので、例えば、図7で前
述した、小型券3aを回転させ、放出部100から取り
去る作業を円滑かつ容易に行なうことができる。
【0059】以上では、片寄ガイド131と、放出ガイ
ド扉132との連動は機械的連動である場合で説明した
が、電気的連動であってもよい。電気的連動の場合に
は、放出ガイド扉141の開放を検知するセンサを設
け、このセンサにより放出ガイド扉141の開放を検知
した際に、片寄ガイド131を片寄ガイド駆動手段13
5により図中R11方向に回動させるようにするとよ
い。この場合には、少なくとも片寄ガイド131が機械
的に連動していない分、放出ガイド扉141を開放する
ための操作力が軽くなる。
【0060】図1を参照して、発券装置1の作用につい
て説明する。まず、券紙2の装填の際の動作について説
明する。発券装置1の運用を行っている係員は、ロール
紙2a(券紙2)の先端部を第1フィード部21に挿入
する。第1フィード部21は、挿入された券紙2の先端
部を、位置センサ26aが先端部で遮光されることによ
り検知する。第1フィード部21は、位置センサ26a
による券紙2の先端部の検知により第1フィード部駆動
モータ25を回転駆動し、補充フィードローラ23を、
券紙2を正搬送する方向に回転させる。これにより券紙
2は、補充フィードローラ23と自由ローラ24とに挟
み込みこまれ、位置センサ26bを先端部で遮光する。
【0061】発券装置1は、位置センサ26bによる券
紙2の先端部の検出により、第2フィード部22の第2
フィード部駆動モータ29と、印字部50のプラテンロ
ーラ駆動モータ54とを同期して回転駆動する。そし
て、第2フィード部駆動モータ29により第1フィード
ローラ27aと第2フィードローラ27bとが、プラテ
ンローラ駆動モータ54によりプラテンローラ53が、
券紙2を正搬送する方向に回転される。券紙2は、第1
フィードローラ27aと第1自由ローラ28aとに挟み
込まれ、さらに第2フィードローラ27bと第2自由ロ
ーラ28bとに挟み込まれ正搬送される。さらに券紙2
は、プラテンローラ53とサーマルヘッド61とに挟み
込まれて正搬送される。そして発券装置1は、券紙2の
先端部の位置センサ26bの通過後から所定時間が経過
した後に、第1フィード部駆動モータ25、第2フィー
ド部駆動モータ29、プラテンローラ駆動モータ54を
それぞれ停止する。
【0062】そして発券装置1は、各モータを停止させ
た後に、切断部30の第1カッタ部31により券紙2を
切断する。切断された券紙2の先端部分は図示しない廃
券皿等に収納される。なお、券紙2のロール紙2a側
は、第1カッタ部31が切断待機状態の戻るまで、フィ
ード部20により停止状態で保持され、その切断待機セ
ンサ39(図4参照)により第1カッタ部31が切断待
機状態に戻ったことを検知すると、第2フィード部22
により所定の待機位置まで正搬送される。発券装置1
は、これで券紙2の装填動作を終了し、発券を待機す
る。ここで、所定の待機位置とは、印字部50のサーマ
ルヘッド51とプラテンローラ53との接触面から第1
カッタ部31側に1〜2mm程度の位置である(図4参
照)。このように、発券装置1は、券紙2の先端部をサ
ーマルヘッド51とプラテンローラ53との間に挟み込
まない状態で待機することで、券紙2の先端部をサーマ
ルヘッド51とプラテンローラ53との間に挟み込んだ
状態で待機することにより発生する券紙2の先端部の変
形をなくすことができる。これにより、発券装置1は、
例えば券紙2の先端部の変形による搬送中の不具合をな
くすことができる。
【0063】次に、図10を参照して発券装置1の発券
動作の作用について説明する。まず、発券待機(S0)
の状態にある発券装置1は、外部から発券を行う旨の信
号の入力がされる。券種判定工程として、発券装置1
は、入力信号から発券する券3の種類を判定する。この
判定は、まず発券する券3が小型券3a(図3参照)で
あるかの判定が行われる(S1)。発券する券3が小型
券3aでない場合には(S1がN)、次に中型券3b
(図3参照)であるかの判定が行われる(S2)。そし
て、発券する券が中型券3bでない場合には(S2が
N)、大型券3c(図3参照)であるかの判定が行われ
る(S3)。さらに、発券する券が大型券3cでない場
合には(S3がN)、発券待機(S0)の状態に戻る。
以下、図を参照して、各券の発券動作について説明す
る。
【0064】図11を参照して、発券する券が小型券3
aであると判定された場合の動作について説明する。S
1で小型券3aであると判定された場合には(図10の
S1がY)、発券装置1は、券紙2を長手方向の第1の
向きに搬送する第1搬送工程として、第1の切断位置C
1(図4参照)まで、券紙2を第2フィード部22及び
印字部50により正搬送する(S101)。
【0065】発券装置1は、券紙2の先端部が第1の切
断位置C1に到達すると、第2フィード部22及び印字
部50の正搬送を停止する(S103)。即ち、券紙2
の正搬送が停止する。券紙2の正搬送を停止すると、第
1搬送工程の後に券紙2を長手方向の第1の所定の長さ
に切断する第1切断工程として、発券装置1は、第1カ
ッタ部31により券紙2の切断を開始する(S10
5)。そして券紙2の切断が終了し、第1カッタ部31
の切断完了センサ38(図4参照)により第1カッタ部
31の切断完了状態が検出される(S107)。第1カ
ッタ部31の切断完了状態が検出されると、印字部50
による小型券3aの正搬送を開始する。また、第1カッ
タ部31の切断動作は、そのまま継続され、切断待機セ
ンサ39(図4参照)により第1カッタ部31が切断待
機状態に戻ったことが検出されると、切断動作を終了す
る(S109)。
【0066】さらに印字部50は、第1切断工程の後に
券3に印刷情報を印刷する第1印刷工程として、小型券
3aの先端部が印刷開始位置に到達すると、サーマルヘ
ッド51に所定の印加電圧を掛けることで、プラテンロ
ーラ53による正搬送に同期した状態で、小型券3aの
表面に印刷情報を印刷する(S111)。発券装置1
は、印字部50による小型券3aの表面への印刷が完了
すると、印字部50の正搬送の継続に加え、メイン搬送
部60の放出部100方向への搬送駆動を開始する(S
113)。そして、小型券3aは、印字部50からメイ
ン搬送部60へと受け渡される。この受け渡しが完了す
ると、印字部50は正搬送駆動を停止する(S11
5)。
【0067】ロール紙2a側の券紙2は、印字部50に
よる印字完了までは、第2フィード部22により停止状
態で保持され、第1カッタ部31が切断待機状態である
ことを前提に、S113の小型券3aのメイン搬送部6
0への受け渡しの際に、第2フィード部22により所定
の待機位置(図4参照)まで正搬送される(S11
7)。そして第2フィード部22は、券紙2を所定の待
機位置まで正搬送した後停止する。
【0068】小型券3aを受け取ったメイン搬送部60
は、搬送ベルト65に小型券3aを挟持して放出部10
0方向へ搬送する。小型券3aは、メイン搬送部60に
より搬送されているときに、まずターン80により搬送
方向に対して90°回転される(S119)。さらに、
小型券3aは、メイン搬送部60により搬送され、磁気
処理部70の書込用磁気ヘッド71で磁気情報が書き込
まれ、さらに読取用磁気ヘッド72で書き込まれた磁気
情報を読み込んで、書き込まれた磁気情報が正しいこと
が確認される(S121)。そしてメイン搬送部60
は、さらに小型券3aを搬送して放出部100に受け渡
す。小型券3aを受け渡された放出部100は、放出口
102より小型券3aを放出する(S123)。これ
で、小型券3aの発券が完了する。そして、発券装置1
は、メイン搬送部60の搬送駆動を停止し、発券待機の
状態に戻る(S125)。
【0069】図12を参照して、発券する券3が中型券
3bであると判定された場合の動作について説明する。
S2で中型券3bであると判定された場合には(図10
のS2がY)、発券装置1は、券紙2を長手方向の第1
の向きに搬送する第2搬送工程として、第1の切断位置
C1(図4参照)まで、券紙2を第2フィード部22及
び印字部50により正搬送する(S201)。
【0070】発券装置1は、券紙2の先端部が第1の切
断位置C1に到達すると、第2フィード部22及び印字
部50の正搬送を停止する(S203)。即ち、券紙2
の正搬送が停止する。券紙2の正搬送を停止すると、第
2搬送工程の後に券紙2を長手方向の第1の所定の長さ
と異なる第2の所定の長さに切断する第2切断工程とし
て、発券装置1は、第2カッタ部32により券紙2の切
断を開始する(S205)。そして券紙2の切断が終了
し、第2カッタ部32の切断完了センサ38により第2
カッタ部32の切断完了状態が検出される(S20
7)。第2カッタ部32の切断完了状態が検出される
と、印字部50による中型券3bの正搬送を開始する。
また、第2カッタ部32の切断動作は、そのまま継続さ
れ、切断待機センサ39により第2カッタ部32が切断
待機状態に戻ったことが検出されると、切断動作を終了
する(S209)。
【0071】さらに印字部50は、第2の切断工程の後
に券3に印刷情報を印刷する第2印刷工程として、中型
券3bの先端部が印刷開始位置に到達すると、サーマル
ヘッド51に所定の印加電圧を掛けることで、プラテン
ローラ53による正搬送に同期した状態で、中型券3b
の表面に印刷情報を印刷する(S211)。発券装置1
は、印字部50による中型券3bの表面への印刷が完了
すると、印字部50の正搬送の継続に加え、メイン搬送
部60の放出部100方向への搬送駆動を開始する(S
213)。そして、中型券3bは、印字部50からメイ
ン搬送部60へと受け渡される。この受け渡しが完了す
ると、印字部50は正搬送駆動を停止する(S21
5)。
【0072】ロール紙2a側の券紙2は、印字部50に
よる印字完了までは、第2フィード部22により停止状
態で保持され、第2カッタ部32が切断待機状態である
ことを前提に、S213の中型券3bのメイン搬送部6
0への受け渡しの際に、第2フィード部22により所定
の待機位置(図4参照)まで正搬送される(S21
7)。そして第2フィード部22は、券紙2を所定の待
機位置まで正搬送した後停止する。
【0073】中型券3bを受け取ったメイン搬送部60
は、搬送ベルト65に中型券3bを挟持して放出部10
0方向へ搬送する。中型券3bは、メイン搬送部60に
より搬送されているときに、ターン80を通過し、磁気
処理部70の書込用磁気ヘッド71で磁気情報が書き込
まれ、さらに読取用磁気ヘッド72で書き込まれた磁気
情報を読み込んで、書き込まれた磁気情報が正しいこと
が確認される(S219)。そしてメイン搬送部60
は、さらに中型券3bを搬送して放出部100に受け渡
す。中型券3bを受け渡された放出部100は、放出口
102より中型券3bを放出する(S221)。これ
で、中型券3bの発券が完了する。そして、発券装置1
は、メイン搬送部60の搬送駆動を停止し、発券待機の
状態に戻る(S223)。
【0074】図13を参照して、発券する券3が大型券
3cであると判定された場合の動作について説明する。
S3で大型券3cであると判定された場合には(図10
のS3がY)、発券装置1は、券紙2を長手方向の第1
の向きに搬送する第3搬送工程として、券紙2を第2フ
ィード部22及び印字部50により正搬送する(S30
1)。そして、印字部50は、第3搬送工程中に券紙2
に印刷情報を印刷する第3印刷工程として、券紙2の先
端部が印刷開始位置に到達すると、サーマルヘッド51
に所定の印加電圧を掛けることで、第2フィード部22
及びプラテンローラ53による正搬送に同期した状態
で、券紙2の表面に印刷情報を印刷する(S302)。
【0075】発券装置1は、印字部50による券紙2の
表面への印刷が完了すると、券紙2の第2フィード部2
2及び印字部50による正搬送を停止する(S30
3)。そして、第3印刷工程の後に券紙2を長手方向の
第1の向きと逆の第2の向きに搬送する逆向搬送工程と
して、発券装置1は、券紙2の先端部が第2の切断位置
C2(図4参照)まで、券紙2を第2フィード部22及
び印字部50により逆搬送する(S305)。このと
き、券紙2を第2フィード部22及び印字部50により
逆搬送することで、券紙2にこの逆搬送した分のたるみ
が発生したとしても、テンションローラ12によりこの
たるみが吸収されるので問題は発生しない。
【0076】発券装置1は、券紙2の先端部が第2の切
断位置C2に到達すると、第2フィード部22及び印字
部50の逆搬送を停止する(S307)。即ち、券紙2
の逆搬送が停止する。券紙2の逆搬送を停止すると、逆
向搬送工程の後に券紙2を長手方向の第1の所定の長さ
及び第2の所定の長さと異なる第3の所定の長さに切断
する第3切断工程として、発券装置1は、第1カッタ部
31により券紙2の切断を開始する(S309)。そし
て券紙2の切断が終了し、第1カッタ部31の切断完了
センサ38(図4参照)により第1カッタ部31の切断
完了状態が検出される(S311)。第1カッタ部31
の切断完了状態が検出されると、印字部50による大型
券3cの正搬送を開始する。また、第1カッタ部31の
切断動作は、そのまま継続され、切断待機センサ39
(図4参照)により第1カッタ部31が切断待機状態に
戻ったことが検出されると、切断動作を終了する(S3
13)。
【0077】さらに、発券装置1は、印字部50の正搬
送の継続に加え、メイン搬送部60の放出部100方向
への搬送駆動を開始する(S315)。そして、大型券
3cは、印字部50からメイン搬送部60へと受け渡さ
れる。この受け渡しが完了すると、印字部50は正搬送
駆動を停止する(S317)。
【0078】ロール紙2a側の券紙2は、第2フィード
部22により停止状態で保持され、第1カッタ部31が
切断待機状態であることを前提に、S317の大型券3
cのメイン搬送部60への受け渡しの際に、第2フィー
ド部22により所定の待機位置(図4参照)まで正搬送
される(S319)。そして第2フィード部22は、券
紙2を所定の待機位置まで正搬送した後停止する。
【0079】大型券3cを受け取ったメイン搬送部60
は、搬送ベルト65に大型券3cを挟持して放出部10
0方向へ搬送する。大型券3cは、メイン搬送部60に
より搬送されているときに、ターン80を通過し、磁気
処理部70の書込用磁気ヘッド71で磁気情報が書き込
まれ、さらに読取用磁気ヘッド72で書き込まれた磁気
情報を読み込んで、書き込まれた磁気情報が正しいこと
が確認される(S321)。そしてメイン搬送部60
は、さらに大型券3cを搬送して放出部100に受け渡
す。大型券3cを受け渡された放出部100は、放出口
102より大型券3cを放出する(S323)。これ
で、大型券3cの発券が完了する。そして、発券装置1
は、メイン搬送部60の搬送駆動を停止し、発券待機の
状態に戻る(S325)。
【0080】ここで、図5を参照して、放出部100の
作用について説明する。まず、小型券3aを放出口10
2より放出する場合について説明する。放出部100
は、メイン搬送部60の放出部100寄りに配置された
不図示のセンサにより、小型券3aの通過が検知される
と、搬送部110の放出口102方向への搬送駆動を開
始する。
【0081】この際に放出部100は、複数枚の小型券
3aを一括して放出する場合には、小型券まとめ駆動手
段128を駆動ONにして、小型券まとめガイド127
によりメイン搬送部60より受け入れた小型券3aを制
止し、必要枚数の小型券3aを集積する。そして必要な
枚数の小型券3aが集積されると、小型券まとめ駆動手
段128を駆動OFFにして制止状態を解除する。同時
に、まとめガイド駆動手段126を駆動ONにし、まと
めガイド120のストッパ部121(図6参照)を上昇
させ、補助ローラ124を下降させた状態(図6(b)
の状態)にする。そして、搬送部110により、複数枚
の小型券3aを一括して放出口102へ搬送する。
【0082】また、小型券3aを1枚ずつ放出する場合
には、小型券まとめ駆動手段128を駆動OFFの状態
のまま、まとめガイド駆動手段126を駆動ONにし、
まとめガイド120のストッパ部121を上昇させ、補
助ローラ124を下降させた状態(図6(b)の状態)
にする。そして、メイン搬送部60より受け入れた小型
券3aをそのまま搬送部110により、放出口102へ
搬送する。
【0083】さらに、搬送部110は、小型券3aを放
出口102まで搬送すると、小型券3aの後端を保持し
た状態で停止する。このとき小型券3aの先端部は、放
出口102から外部に露出している状態、言い換えれば
利用者により取り去れる状態にある。そして利用者は、
小型券3aの先端部を摘んで取り去る。即ち利用者が発
券された小型券3aを受け取る。また、搬送部110
は、小型券3aが放出口102から完全に放出されるま
で、小型券3aの搬送を行ってもよい。この場合には、
放出部100は、放出した小型券3aを受ける受皿を備
えるようにするとよい。
【0084】次に、中型券3bを放出口102より放出
する場合について説明する。小型券3aと同様に、放出
部100は、メイン搬送部60の放出部100寄りに配
置された不図示のセンサにより、中型券3bの通過が検
知されると、搬送部110の放出口102方向への搬送
駆動を開始する。
【0085】この際に放出部100は、複数枚の中型券
3bを一括して放出する場合には、まとめガイド駆動手
段126を駆動OFFのまま、メイン搬送部60から中
型券3bを受け入れる。メイン搬送部60より受け入れ
た中型券3bは、まとめガイド120のストッパ部12
1の第1ストッパ121a及び第2ストッパ121b
(図6参照)により制止され、必要な枚数が集積され
る。そして必要な枚数の中型券3bが集積されると、ま
とめガイド駆動手段126を駆動ONにし、まとめガイ
ド120のストッパ部121を上昇させ、補助ローラ1
24を下降させた状態にする。そして、搬送部110に
より、複数枚の中型券3bを一括して放出口102へ搬
送する。
【0086】また、中型券3bを1枚ずつ放出する場合
には、まとめガイド駆動手段126を駆動ONにし、ま
とめガイド120のストッパ部121を上昇させ、補助
ローラ124を下降させた状態(図6(b)の状態)に
する。そして、メイン搬送部60より受け入れた中型券
3bをそのまま搬送部110により、放出口102へ搬
送する。以下、小型券2aと同様であるので説明を省略
する。また大型券3cについては、中型券3bと同じ動
作であるので、説明を省略する。
【0087】次に、図14を参照して、詰まった券3を
取り除く際の工程について説明する。ここでは例として
小型券3aを発券しているときに、小型券3aがメイン
搬送部60内で詰まった場合を説明する。発券装置1
は、例えば不図示の制御装置等により、小型券3aの発
券の動作に際し、小型券3aの詰まりが発生しているか
否かを監視している(S401)。発券装置1は、小型
券3aの詰まりを検出した場合には(S401がY)、
装置内の搬送駆動を停止する。これに併せて、放出部1
00の搬送部110も停止し、まとめガイド駆動手段1
26及び小型券まとめ駆動手段128の駆動をOFFに
する(S403)。即ち、このときのまとめガイド12
0は、ストッパ部121が降りている状態である。
【0088】発券装置1の運用を行なっている管理者
は、小型券3aがメイン搬送部60内に詰まっているこ
とを確認する。これにより、管理者は、メイン搬送部駆
動モータ63に取り付けられた摘み67(図5参照)を
手動で回転させることで、メイン搬送部60を手動駆動
し、詰まった小型券3aを放出部100へ手動搬送す
る。そして、小型券3aを放出部100まで手動搬送し
たら、同時に放出部100の搬送部駆動モータ113に
取り付けられた摘み117(図5参照)を回転させるこ
とで、小型券3aをメイン搬送部60から放出部100
の搬送部110に受け渡す。そして管理者は、摘み11
7をさらに手動で回転させることで、小型券3aを搬送
部110により手動搬送し、まとめガイド120の第1
ストッパ121a(図6参照)に当接させる(S40
5)。
【0089】管理者は、小型券3aが第1ストッパ12
1aに当接すると、放出ガイド扉141(図9参照)を
手動で開放する。放出ガイド扉141の開放に連動し
て、片寄ガイド131(図9参照)が下方へ移動する
(S407)。管理者は、この状態を維持しながら、摘
み117を手動で回転させることで、図7で説明したよ
うに小型券3aに回転モーメントが及ぼされ、小型券3
aが回転する(S409)。さらに、摘み117を手動
で回転させ続けることで、小型券3aが回転し、第2ス
トッパ121b(図6参照)に当接して小型券3aの回
転が制止される(S411)。この状態で、小型券3a
は、角部を管理者側(放出ガイド扉141側)に突出し
ている。管理者は、突出した小型券3aの角部を摘ん
で、小型券3aを放出部100から取り去る(S41
3)。以上のように、詰まった小型券3aを取り除くこ
とができる。
【0090】以上のように本実施の形態の発券装置1
は、放出部100は、券3を繰り出し方向に搬送する搬
送部110と、搬送部110により搬送される券3の搬
送を制止する第1ストッパ121aとを有し、搬送部1
10による搬送力と第1ストッパ121aによる制止力
とが、券3に対して、券3の面に垂直な軸線回りの回転
モーメントを及ぼすので、例えば小型券3aをこの回転
モーメントにより取り除きやすい位置まで回転させるこ
とができ、詰まった小型券3aを簡単に除去することが
できる。特に本実施の形態のように、複数の券種を発券
できる発券装置1では、券3を装置奥側に片寄して搬送
しており、これに伴い小型券3aが装置の奥側に存在
し、小型券3aをそのまま除去することが困難であるた
め、効果が非常に大きい。
【0091】また、放出部100は、上記回転モーメン
トにより回転される券3の回転を制止する第2ストッパ
121bを有しているので、回転モーメントにより回転
される小型券3aの回転を、第2ストッパ121bによ
り、適正な位置例えば小型券3aの角部を装置手前側
(正面側)に突出する位置で制止することができる。し
たがって、取り除くべき小型券3aが回転し過ぎず、二
次的に詰まるなどの不具合が防止できる。また、小型券
3aが適正なほぼ決まった位置で制止されることで、小
型券3aを簡単な操作で取り除きやすい。
【0092】また、放出部100の搬送部110は、券
3に対して上記回転モーメントを及ぼすときに、券3の
繰り出し方向の搬送を、通常の発券に際しての搬送の速
度より低速で行なえるように構成されているので、例え
ば、効果的に小型券3aに対して回転モーメントを及ぼ
すことができる。特に、本実施の形態では、また低速で
の搬送は、手動によるので、摘み117を手動で回転さ
せることで簡単に搬送部110の搬送を低速で行なうこ
とができる。また、例えば小型券3aの回転を目視しな
がら手動で低速での搬送が行なえるので、効果的に小型
券3aに対して回転モーメントを及ぼすことができる。
また、搬送部駆動モータ113の出力軸に摘み117を
取り付けることで構成できるので、簡単に構成できる。
【0093】さらに、放出部100は、片寄ガイド13
1と、放出ガイド扉141を有しているので、小型券3
aを片寄ガイド131により、中型券3b及び大型券3
cを放出ガイド扉141によりベース部103に片寄せ
して、搬送部110により搬送を行なうことで、それぞ
れの券を安定して搬送できる。また、複数枚の券3を一
括して放出する場合には、券3を揃えて放出することが
容易である。さらに、片寄ガイド131と、放出ガイド
扉141とは、連動レバー151により、互いに連動し
て案内解除位置に移動可能に構成されているので、放出
ガイド扉141を案内解除位置に移動させることで、片
寄ガイド131も連動して案内解除位置に移動するの
で、操作が単純である。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明に係る発券装置によ
れば、券類を発券する発券装置において、発券に際して
利用者に対して前記券類を繰り出す繰り出し手段を備
え、前記繰り出し手段は、前記券類を繰り出し方向に搬
送する搬送手段と、前記搬送される券類の搬送を制止す
る第1の制止手段とを有し、前記搬送手段による搬送力
と前記第1の制止手段による制止力とが、前記券類に対
して、前記券類の面に垂直な軸線回りの回転モーメント
を及ぼすように構成されているので、詰まりを生じた券
類を排除することが簡単に行なえる発券装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る発券装置の構成を示
す模式的正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る券紙を説明する
(a)斜視図、(b)平面図、(c)裏面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る発券される券を説明
する(a)小型券の平面図、(b)中型券の平面図、
(c)大型券の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る切断部を説明する正
面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る放出部を説明する、
(a)正面図、(b)裏面図である。
【図6】図5の放出部の搬送部とまとめガイドを説明す
る、(a)ストッパ部が降りている場合を示す模式的斜
視図、(b)まとめガイドの回動によりストッパ部が上
昇している場合を示す模式的斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る放出部を説明する図
であり、(a)券と搬送ベルトの位置関係を示す模式的
平面図、(b)回転モーメントにより回転する小型券を
示す模式的平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る放出ガイド扉を有し
た放出部の、(a)上面図、(b)正面図である。
【図9】図8の放出部の、(a)放出ガイド扉が閉の状
態を示すA−A’断面図、(b)放出ガイド扉が開の状
態を示すA−A’断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る発券装置の作用を
説明するフロー図である。
【図11】図10の場合での、発券装置の小型券を発券
する作用を説明するフロー図である。
【図12】図10の場合での、発券装置の中型券を発券
する作用を説明するフロー図である。
【図13】図10の場合での、発券装置の大型券を発券
する作用を説明するフロー図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る発券装置の詰まっ
た小型券を取り除く工程を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1 発券装置 2 券紙 2a ロール紙 3 券 3a 小型券 3b 中型券 3c 大型券 10 保持部 20 フィード部 30 切断部 50 印字部 60 メイン搬送部 63 メイン搬送部駆動モータ 67 摘み 70 磁気処理部 80 ターン部 100 放出部 102 放出口 103 ベース部 110 搬送部 115 搬送ベルト 113 搬送部駆動モータ 117 摘み 120 まとめガイド 121 ストッパ部 121a 第1ストッパ 121b 第2ストッパ 126 まとめガイド駆動手段 127 小型券まとめガイド 128 小型券まとめガイド駆動手段 131 片寄ガイド 135 片寄ガイド駆動手段 141 放出ガイド扉 151 連動レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 券類を発券する発券装置において;発券
    に際して利用者に対して前記券類を繰り出す繰り出し手
    段を備え;前記繰り出し手段は、前記券類を繰り出し方
    向に搬送する搬送手段と、前記搬送される券類の搬送を
    制止する第1の制止手段とを有し、前記搬送手段による
    搬送力と前記第1の制止手段による制止力とが、前記券
    類に対して、前記券類の面に垂直な軸線回りの回転モー
    メントを及ぼすように構成された;発券装置
  2. 【請求項2】 前記繰り出し手段は、前記回転モーメン
    トにより回転される券類の回転を制止する第2の制止手
    段を有する;請求項1に記載の発券装置。
  3. 【請求項3】 前記繰り出し手段は、大きさの異なる複
    数の券類を前記搬送方向に案内する複数の案内手段を有
    し、前記複数の案内手段は、互いに連動して案内解除位
    置に移動可能に構成された;請求項1または請求項2に
    記載の発券装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段は、前記券類に対して前記
    回転モーメントを及ぼすときに、前記券類の繰り出し方
    向の搬送を、前記発券に際しての搬送の速度より低速で
    行なえるように構成された;請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載の発券装置。
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