JP2003295934A - 検査システム - Google Patents

検査システム

Info

Publication number
JP2003295934A
JP2003295934A JP2002103156A JP2002103156A JP2003295934A JP 2003295934 A JP2003295934 A JP 2003295934A JP 2002103156 A JP2002103156 A JP 2002103156A JP 2002103156 A JP2002103156 A JP 2002103156A JP 2003295934 A JP2003295934 A JP 2003295934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
standard
terminal
design
acceptance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002103156A
Other languages
English (en)
Inventor
Morikazu Sakayanagi
守一 坂柳
Kunio Kamiya
邦夫 神谷
Koji Ito
幸二 伊藤
Hideki Miki
英樹 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2002103156A priority Critical patent/JP2003295934A/ja
Publication of JP2003295934A publication Critical patent/JP2003295934A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い検査スペースが不要であり、検査図面等
の変更や管理に要する手間を軽減することができる検査
システムを提供すること。 【解決手段】 受入検査システム10は、検査部員が操
作する複数の検査端末110と、品質管理部員が操作す
る品質管理端末120と、これらの検査端末110およ
び品質管理端末120にLAN130を介して接続され
た製造部サーバ140と、この製造部サーバ140に接
続された各種のデータを蓄積する図面DB142、文書
DB144、品質情報DB146とを備えている。検査
部員は、部品が納品されると、検査端末110のディス
プレイ装置に表示された検査図面と検査規格を見ながら
受入検査を行い、検査結果を検査端末110を用いて入
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品の受け入れ時
や製品の完成時において検査を行う検査システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の製品は多数の部品によっ
て構成されており、製品を製造する際にこれら多数の部
品は、その一部が製品と同じ工場内で製造され、残りに
ついては外部から購入したり関連会社で造ったものを購
入する場合が多い。購入した部品が納入される際には、
受入検査が実施され、納入された部品が予め作成された
検査規格に適合したものであるかどうかが調べられる。
【0003】従来、このような部品の受入検査工程で
は、検査図面や検査規格と実際に納入された部品とを照
らし合わせながら受入検査を行い、その検査結果を検査
履歴書に記載している。この検査履歴書は、バインダー
式のファイルに綴じられて保存される。
【0004】また、部品の受け入れ時だけでなく、製品
の製造が完成した場合にその正常動作を確認するために
行われる製品検査においても、同じように検査図面や検
査規格に基づいて製品の適否が判断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した受
入検査や製品検査等においては、検査図面と検査規格が
記載された規格書類を検査場所で広げる必要があり、広
い検査スペースが必要になるという問題があった。
【0006】また、通常は、製品や部品の設計図面を基
にして検査図面を作成しており、設計図面が変更される
とこれに対応して検査図面や検査規格も更新する必要が
あるが、設計図面は設計変更の都度内容が変更されるた
めこの変更に合わせて検査図面や検査規格の内容を変更
する必要があり、設計変更に伴う検査図面や検査規格の
変更や管理が容易ではないという問題があった。
【0007】さらに、検査結果の保管は、バインダー式
のファイルに綴じ込むことにより行っているため、検査
結果の保管のために手間と大きな書庫スペースが必要に
なるとともに、過去の検査結果を検索する際に手間と時
間がかかるという問題があった。
【0008】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、広い検査スペースが不要で
あり、検査図面等の変更や管理に要する手間を軽減する
ことができる検査システムを提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、検査結果の保管に必要な手間
と書庫スペースを低減することができるとともに、過去
の検査結果の検索に要する手間と時間を低減することが
できる検査システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の検査システムは、検査対象物に対応し
た検査図面のデータが格納された図面データベースと、
検査対象物に対応した検査規格のデータが格納された文
書データベースと、図面データベースと文書データベー
スとを管理する製造部サーバと、検査図面と検査規格の
内容をディスプレイ装置に表示させながら検査対象物に
対する検査を行うために用いられる検査端末とを備えて
いる。これにより、検査部員は、紙に印刷された検査図
面や検査規格書を検査場所で広げて検査を行う代わり
に、検査端末に備わったディスプレイ装置を見ながら検
査対象物に対する検査を実施することができるため、広
い検査スペースが不要になる。また、検査対象物の種類
が切り替わる毎に、検査図面や検査規格が記載された書
類等を特定のキャビネット等から出し入れする手間を省
くことができるため、検査の作業効率を向上させること
が可能になる。
【0010】また、上述した検査端末は、検査対象物に
対する所定の測定を行った結果を入力する測定結果入力
手段を有しており、検査端末および製造部サーバのいず
れか一方は、測定結果入力手段によって入力された測定
結果が、検査対象物に対応する検査規格に適合している
か否かを判定することが望ましい。検査において各種の
寸法測定等を行ったときにその測定結果を検査端末に入
力するだけで、その測定結果の適否が自動的に判定され
るため、検査結果の適否判定を正確かつ確実に行うこと
が可能になり、判定ミスをなくすことができる。
【0011】また、上述した検査端末を用いて行われた
検査結果の経歴を格納する品質情報データベースをさら
に備えており、検査端末は、所定の操作に応じて、品質
情報データベースに格納された経歴情報をディスプレイ
装置に表示することが望ましい。これにより、検査結果
を保管するためにかかっていた手間と大きな書庫スペー
スが不要になり、検査結果の経歴を迅速かつ少ない手間
で保存することが可能になる。
【0012】また、上述した検査端末は、ディスプレイ
装置に、経歴情報の時系列変化がわかるようにグラフ表
示を行うことが望ましい。検査結果の経歴の時系列変化
の内容把握が容易となり、これにより、過去の検査結果
を時系列的に調べることによる異常の早期発見が可能に
なる。
【0013】また、上述した検査対象物自身あるいは検
査対象物の付属物に印刷されたコード情報を読み取るコ
ードリーダをさらに備え、コードリーダによって読み取
られたコード情報に基づいて特定された検査対象物の品
番に対応する検査図面と検査規格をディスプレイ装置に
表示することが望ましい。品番を自動的に読み取って検
査図面や検査規格の表示が行われるため、従来であれ
ば、検査部員が検査図面等の出し入れに要していた時間
や手間が不要になり、作業効率の向上および作業時間の
大幅な短縮が可能になる。
【0014】また、上述した製造部サーバは、設計図面
が新規に作成され、あるいは内容が変更されたときに、
この設計図面に対応する検査図面と検査規格の内容を自
動作成するとともに、自動作成された内容に対する修正
を受け付けて検査図面と検査規格を完成させることが望
ましい。検査対象物の設計変更が行われたときに、自動
的に検査図面や検査規格が作成され、必要に応じて修正
が加えられてこれらが完成するため、設計変更に伴う検
査図面や検査規格の変更や管理が容易となる。
【0015】また、検査対象物の設計変更があったとき
に、最新版とそれ以前の旧版の検査図面と検査規格の各
データが図面データベースと文書データベースには格納
されており、設計変更がなされた最初の検査対象物の検
査を行う際に、権限を有する担当者による切り替え指示
がなされたときに、ディスプレイ装置に表示する検査図
面と検査規格の版の切り替えが行われることが望まし
い。担当者が確認した後に検査図面等の切り替えを行う
ことにより、検査図面等の変更の事実を確実に把握する
ことができるため、検査図面が切り替わったことを知ら
ずに誤った検査を行ってしまうことを確実に防止するこ
とができる。
【0016】また、上述した検査規格を満足しない検査
対象物を所定の条件を指定することで許容する特別採用
処理(特採処理)を行う指示を受け付けたときに、検査
端末は、それ以後の検査において所定の条件を満たすま
で、検査規格を満足しない検査対象物に対する検査結果
を許容することが望ましい。このような特採処理を許容
することで検査の円滑な運用が可能になる。しかも、特
採処理を行う期間や個数を所定の条件として指定してお
くことにより、この条件を満たす範囲内での特採処理が
可能になり、それらの期間や個数以外で誤って規格外れ
品を良品として通してしまうことを確実に防止すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態の受入検査システムを含む全体システムについて、図
面を参照しながら詳細に説明する。図1は、一実施形態
の受入検査システムを含む全体システムの概略的な構成
を示す図である。図1に示すように、本実施形態の受入
検査システム10は、所定のネットワーク20を介して
設計図面管理システム30に接続されている。これらの
受入検査システム10および設計図面管理システム30
は、外部の部品メーカから納品される各種の部品を用い
て製品の組み立てやその設計を行う製造メーカに備わっ
ている。
【0018】受入検査システム10は、部品メーカから
納品された検査対象物である部品に対して受入検査を行
うために構築されたコンピュータネットワークシステム
である。この受入検査システム10は、受入検査の担当
部員(以後「検査部員」と称する)が操作する複数の検
査端末110と、品質を管理する部門の担当者(以後
「品質管理部員」と称する)が操作する品質管理端末1
20と、これらの検査端末110および品質管理端末1
20にLAN(Local Area Network)130を介して接
続された製造部サーバ140と、この製造部サーバ14
0に接続された各種のデータを蓄積する図面DB(デー
タベース)142、文書DB144、品質情報DB14
6とを備えている。
【0019】検査端末110は、検査部員が操作するこ
とにより、部品メーカから部品が納品された際の受入処
理と、受入処理が終了した後の受入部品に対して所定の
受入検査を実施するためのものである。図2は、検査端
末110の構成を示す図である。図2に示すように、各
検査端末110は、一般的なコンピュータとしての構成
を有しており、CPU100、ROM101、RAM1
02、ハードディスク装置(HD)103、表示処理部
104、ディスプレイ装置105、I/O(入出力)処
理部106、キーボード107、マウス108、I/F
(インタフェース)処理部109、ネットワーク処理部
111を含んで構成されている。表示処理部104は、
ディスプレイ装置105に表示する画像信号を生成す
る。I/O処理部106は、キーボード107およびマ
ウス108の操作内容を検出する。I/F処理部109
は、外部に接続された各種の機器との間でデータや制御
信号の入出力を行う。ネットワーク処理部111は、L
AN130に物理的に接続されており、検査端末110
とLAN130との間の電気信号の入出力動作を処理す
る。本実施形態では、検査端末110には、部品の受入
検査の際に各種の寸法を測定して測定データを出力する
デジタルノギス112や、部品の納品時に伝票に印刷さ
れたバーコードを光学的に読み取るコードリーダ114
などが外部機器として必要に応じて接続される。
【0020】また、品質管理端末120は、品質管理部
員が操作することにより、図面の新規発行や設計変更が
あったときに、新たな検査図面や検査規格の作成を行う
ためのものである。この品質管理端末120は、一般的
なコンピュータとしての構成を有しており、図2に示し
た検査端末110と同じ構成を有している。
【0021】LAN130は、検査端末110、品質管
理端末120および製造部サーバ140の間を相互に接
続しており、例えばIEEE(米国電気電子技術者協
会)で標準化された10BASE−Tや100BASE
−TX等の各種の規格に準拠したものを用いることがで
きる。
【0022】製造部サーバ140は、受入検査や製品検
査あるいは製造部門において必要となる各種の情報を管
理するためのものである。図面DB142は、各部品に
対応する検査図面を電子化したデータ(以後「電子図
面」と称する)を格納する。各部品には、その部品を管
理するために用いられる部品番号と、設計変更が行われ
た場合にその内容を管理するために用いられる設計変更
番号とが付されている。通常、設計部門等においては、
最新の図面に対して追加の設計変更等が行われるため、
常に最新の図面のみに着目していればよいが、製造部門
においては、その最新の図面に対応した部品の納品が開
始されるまでは、それ以前に使っていた図面に対応する
部品を使用して各種製品の製造が行われる。したがっ
て、設計部門等において切り替えられた最新の図面以外
に、それ以前の図面を用いて受入検査等を行う場合もあ
るため、上述した図面DB142には、各部品番号毎に
最新版の図面の他にそれ以前の図面に対応した電子図面
が格納されている。
【0023】図3は、図面DB142に格納された電子
図面の内容を示す図である。図3に示すように、図面D
B142に格納された電子図面は、品番毎に管理されて
いる。また、各品番毎に、最新版の図面と、1世代前の
(最も新しい設計変更が行われる前に最新版であった)
旧図面と、2世代前の(1世代前の図面に対応する設計
変更が行われる前に最新版であった)旧図面のそれぞれ
に対応する電子図面が格納されている。例えば、設計変
更が行われる毎に所定桁数の設計変更番号の値が更新さ
れるようになっており、この設計変更番号を調べること
により、最新版の図面であるか、1世代前あるいは2世
代前の旧図面であるかがわかるようになっている。ま
た、この図面DB142には、部品番号と設計変更番号
によって特定される最新版、1世代前、2世代前の各部
品毎に作成された検査図面が電子図面の形式で格納され
ている。
【0024】文書DB144は、受入検査の際に必要な
検査規格のデータを格納する。部品番号と設計変更番号
の組合せ毎に1つの検査規格が対応付けられている。し
たがって、設計変更が行われる毎に検査規格が作成さ
れ、この作成された検査規格のデータが文書DB144
に格納される。品質情報DB146は、受入検査の結果
を所定期間分格納する。これにより、検査結果の時系列
変化のグラフ表示等が可能になる。
【0025】また、上述したように、図1に示した本実
施形態の受入検査システム10には、所定のネットワー
ク20を介して設計図面管理システム30が接続されて
いる。設計図面管理システム30は、設計部門の担当者
(以後「設計部員」と称する)が新規に図面を作成した
り、設計変更に必要な図面を作成したりするとともに、
これらの図面を技術管理部門において管理するために構
築されたコンピュータネットワークシステムである。こ
の設計図面管理システム30は、設計部員が操作する複
数の設計端末310と、この設計端末310にLAN3
20を介して接続された技術管理部サーバ330と、こ
の技術管理部サーバ330に接続された図面DB332
とを備えている。
【0026】設計端末310は、設計部員が操作するこ
とにより、図面の作成や修正を行うとともにその登録処
理等を行うためのものである。この設計端末310は、
一般的なコンピュータとしての構成を有しており、図2
に示した検査端末110と同じ構成を有している。な
お、実務上は、解像度が高いディスプレイ装置を組み合
わせることにより、図面の作成、修正を行う用途で用い
られるCAD(Computer-Aided Design)端末としての
設計端末310と、それ以外の登録処理や各種情報の検
索処理等を行う情報端末としての設計端末310を別々
に用意して、使い分けるようにしてもよい。
【0027】LAN320は、設計端末310と技術管
理サーバ330とを相互に接続しており、LAN130
と同様に10BASE−Tや100BASE−TX等の
各種の規格に準拠したものを用いることができる。技術
管理部サーバ330は、新規に作成された図面や設計変
更時に修正された図面に対応する電子データの管理を行
うものである。図面DB332は、技術管理部サーバ3
30によって管理される電子図面を格納する。
【0028】本実施形態の受入検査システム10および
設計図面管理システム30はこのような構成を有してお
り、次にその動作を説明する。(1)受入検査の全体動作 図4は、受入検査とこれに関連するその他の処理の概略
を示す図である。また、図5は受入検査の全体動作を示
す流れ図である。
【0029】受入検査の対象となるいずれかの部品が仕
入先メーカーから納品されると(ステップ100)、受
入の担当者は、この納品された部品に添付された伝票を
受け取り、この伝票の所定位置に印刷されたバーコード
の読み取りを行う(ステップ101)。このバーコード
の読み取りは、図2に示す検査端末110に接続された
コードリーダ114を用いて行われる。例えば、このバ
ーコードには、部品の品番および設計変更番号と納品の
個数が記録されている。なお、一例として伝票にはバー
コードが印刷されているものとして説明を行うが、他の
コード、例えば二次元コードが印刷されている場合には
この二次元コードに含まれる情報を読み取るようにして
もよい。また、必ずしもコードリーダ114を用いるの
ではなく、受入の担当者が検査端末110に備わったキ
ーボード107やマウス108を操作して、部品の品番
と受入の個数を手入力するようにしてもよい。また、上
述した説明では、納入される部品の付属物としての伝票
に印刷されたバーコードを読み取るようにしたが、部品
そのものにバーコードが印刷され、あるいはバーコード
が印刷されたラベル等が貼付されている場合にはこのバ
ーコードを読み取るようにしてもよい。このようにして
読み取られ、あるいは手入力された部品の品番および設
計変更番号と受入の個数に関するデータ(受入部品デー
タ)は、LAN130を介して製造部サーバ140に送
られる。
【0030】製造部サーバ140は、受入時に操作され
た検査端末110から送られてくる受入部品データに基
づいて納品された部品と個数を特定し(ステップ10
2)、この部品に対応する検査図面と検査規格に関する
データを図面DB142および文書DB144から読み
出す(ステップ103)。このようにして、納品された
部品に対して受入検査を行うための準備が終了する。
【0031】次に、検査部員は、納品された所定個数の
部品の中から1つを取り出し、検査端末110のディス
プレイ装置105の画面を見ながら、所定の受入検査を
行うために一の検査項目に対応する測定を実施する(ス
テップ104)。図6は、受入検査時に検査端末110
のディスプレイ装置105に表示される検査画面の一例
を示す図である。図6に示す検査画面は、検査図面が表
示される上側領域と、検査規格が表示される下側領域に
分かれている。検査図面が表示される上側領域には、受
入部品の外観形状を中心に、検査に必要な寸法測定個所
とその測定許容範囲や、検査に際しての注意事項等が含
まれている。また、検査規格が表示される下側領域に
は、検査項目名や規格範囲あるいは検査具等の実際の検
査を実施するために必要な詳細情報の他に、受入部品の
仕入先や品番、品名等のその受入部品に関する付加情報
が含まれている。
【0032】受入検査の実施が指示されると、検査端末
110は、ステップ103において製造部サーバ140
によって図面DB142や文書DB144から読み出さ
れた検査図面および検査規格のデータを取り込んで、図
6に一例を示した検査画面の表示を行う。上述したよう
に、この検査画面の上側領域には、これから受入検査を
行う部品に対応する検査図面が含まれており、下側領域
には、この検査図面を見ながら受入検査を行う際に用い
られる検査規格が含まれている。この検査規格に対応す
る下側領域において、例えば、「受入工場」、「仕入
先」、「品番」、「品名」、…、「Assy品番」、
「Assyタイプ」のそれぞれの欄には、ステップ10
1において読み取られた受入部品の品番や個数に基づい
て特定された各項目データが既に入力されている。
【0033】ところで、ステップ104において行われ
る受入検査は10程度の検査項目が含まれており、検査
規格に対応する検査画面の下側領域には、選択的に1つ
の検査項目に関する情報が含まれている。例えば、図6
に示した例では、各検査項目毎に、項目No.、検査項
目名、規格範囲、検査具等の情報が表示される。表示対
象となる検査項目を切り替えるには、例えば、表示され
た検査画面内(図6に示した例では画面の最下部に表
示)の「次へ」ボタンや「前へ」ボタンをマウス108
で押下すればよい。
【0034】検査部員は、検査端末110のディスプレ
イ装置105に表示された検査図面と検査規格を見なが
ら、例えばデジタルノギス112を用いて一の検査項目
についての測定を実施し、測定結果の取り込みを端末装
置110に対して指示する。例えば、デジタルノギス1
12の近傍に設置された所定のスイッチを操作すること
により、一の検査項目に対応する測定結果の入力が検査
部員の操作によって行われる(ステップ105)。この
デジタルノギス112が測定結果入力手段に対応する
が、このようにして測定結果が自動的に入力される代わ
りに、検査部員が測定結果を読み取ってキーボード10
7を操作してその値を手入力するようにしてもよい。
【0035】次に、検査端末110は、測定結果が入力
された検査項目についてこの測定結果と規格範囲とを比
較し(ステップ106)、測定結果が規格範囲に含まれ
るか否か、すなわち一の検査項目に対する合否判定を行
う(ステップ107)。測定結果が規格範囲内にある場
合には肯定判断が行われ、次に、検査端末110は、他
に未終了の検査項目があるか否かを判定する(ステップ
108)。未終了の検査項目がある場合には肯定判断が
行われ、次の検査項目についてステップ104の検査実
施動作以降が繰り返される。
【0036】また、全ての検査項目についての検査が終
了した場合にはステップ108の判定において否定判断
が行われ、次に、検査端末110は、検査結果を保存し
(ステップ109)、検査対象となる全個数について検
査が終了したか否かを判定する(ステップ110)。受
入部品の全数について検査を行う場合や、所定個数に1
個の割合で抜き取り検査を行う場合等があり、それぞれ
の場合について検査対象個数が設定され、この個数分の
検査が終了したか否かが判定される。
【0037】検査対象となる全個数についての検査が終
了していない場合には、ステップ110の判定において
否定判断が行われ、検査が終了していない次の部品につ
いてステップ104の検査実施動作以降が繰り返され
る。また、検査対象となる全個数についての検査が終了
した場合には、ステップ110の判定において肯定判断
が行われ、一連の部品検査が終了する。
【0038】また、各検査項目について検査を実施した
結果、測定値が規格範囲から外れる場合には、ステップ
107の判定において否定判断が行われる。この場合に
は、検査端末110は、図6に示した検査画面の下側領
域に含まれる項目判定の欄に規格外れである旨を表示す
るとともに、例えば新たなウインドウによって再度の確
認を促す再確認メッセージを表示する(ステップ11
1)。その後、検査部員によって規格外れに対処する何
らかの処置が実施されて(ステップ112)、その処置
の結果が入力されると(ステップ113)、検査端末1
10は入力履歴を保存し(ステップ114)、この処置
後の測定値が規格範囲内に入っているか否かの合否判定
を行う(ステップ115)。再び測定値が規格範囲から
外れた場合には否定判断が行われ、検査部員によって所
定の不良品処理が行われる(ステップ116)。例え
ば、この規格外れの不良品が製造ライン上に流れないよ
うに排除する等の処理が行われる。また、何らかの処置
が行われた結果、規格範囲内の測定値が得られた場合に
は、ステップ115の判定において肯定判断が行われ、
上述したステップ108の検査未終了項目の有無判定以
降の処理が繰り返される。
【0039】このように、本実施形態のシステムでは、
検査部員は、検査端末110に表示された検査画面に含
まれる検査図面と検査規格の内容を見ながら、検査対象
となっている受入部品に対する検査を実施することがで
きる。このため、紙媒体で提供される検査図面や検査規
格を検査机の上に並べながら行う従来の検査に比べて、
広い検査スペースが不要になる。また、検査結果が検査
端末110(あるいは製造部サーバ140)に保存され
るため、バインダー式のファイルに綴じ込むことにより
検査結果を保存していた従来の検査に比べて、検査結果
の保管のための手間を低減するとともに、保管のために
必要であった大きな書庫スペースが不要になる。
【0040】(2)図面の新規作成、設計変更時の動作 ところで、上述したように、受入検査システム10に含
まれる図面DB142には、最新版、1世代前、2世代
前のそれぞれの設計図面に対応する電子図面が格納され
ており、図面が新規に作成されたり、設計変更によって
図面の内容が修正された場合には、その都度電子図面の
追加や削除が必要になる。
【0041】図7は、新規に図面が作成されたり設計変
更によって図面の内容が変更された場合の電子図面の更
新動作を示す流れ図であり、主に製造部サーバ140に
よって行われる動作手順が示されている。設計部門にお
いて図面の新規作成や設計変更による図面の修正が行わ
れると、これら新規作成あるいは修正が行われた図面に
対応する電子図面が技術管理部サーバ330によって図
面DB332に保存されるとともに製造部サーバ140
に送られてくる。製造部サーバ140は、このようなタ
イミングで送られてくる電子図面を受信すると(ステッ
プ200)、図面DB142を検索し、この電子図面の
品番に対応するディレクトリが既にあるか否かを判定す
る(ステップ201)。新規に作成された電子図面の場
合には電子図面の品番に対応するディレクトリが作成さ
れていないため否定判断が行われ、次に、製造部サーバ
140は、この品番に対応する新しいディレクトリを作
成する(ステップ202)。
【0042】新しいディレクトリを作成した後、あるい
は、設計変更によって修正された図面に対応する電子デ
ータを受信した場合であってこの電子図面の品番に対応
するディレクトリが既にある場合にはステップ201の
判定において肯定判断を行った後、製造部サーバ140
は、この品番のディレクトリを指定して、図面DB14
2に最新版の電子図面を追加保存するとともに(ステッ
プ203)、2世代前の旧図面に対応する電子図面を削
除する(ステップ204)。なお、新規に図面が作成さ
れた場合には、既存の旧図面はないため、このステップ
204での図面の削除処理は省略される。
【0043】このように、本実施形態のシステムでは、
新規に図面が作成されたり、設計変更によって図面が修
正された場合には、その都度最新版の図面に対応する電
子図面が設計図面管理システム30から受入検査システ
ム10に送られてきて、製造部サーバ140による図面
DB142の更新が行われる。また、この更新動作にお
いて旧図面の電子データが削除され、常に最新の3世代
分(最新版、1世代前、2世代前)の図面に対応する電
子図面の保存が維持される。したがって、設計部門にお
いて図面の作成や修正が行われてから検査部門において
実際に受け入れが行われる部品の内容が変更されるまで
は、その間の受入部品に対応する旧図面の内容を読み出
すことが可能になる。
【0044】(3)検査図面、検査規格作成動作 次に、新規に図面が作成されたり、設計変更によって図
面の内容が修正された場合に、この最新版の設計図面に
対応する検査図面や検査規格を作成する動作について説
明する。
【0045】図8は、検査図面に対応する電子図面の作
成動作手順を示す流れ図であり、図7に示した設計図面
に対応する電子図面の追加や削除等が実施された後に検
査図面の更新に関して行われる動作手順が示されてい
る。製造部サーバ140は、技術管理部門によって新規
図面が発行されたか否かを判定しており(ステップ30
0)、新規図面が発行されない場合には否定判断を行っ
てこの判定処理を繰り返す。なお、ここで発行の有無判
定の対象となる新規図面には、設計部門において新規に
作成される図面と、設計変更に伴って修正される図面の
両方が含まれている。
【0046】製造部サーバ140は、新規図面に対応す
る電子図面の追加保存(図7のステップ203)を行っ
た場合には、ステップ300の判定において肯定判断を
行い、次に、検査図面の自動作成を行う(ステップ30
1)。図6に示した検査画面を用いて説明したように、
この検査図面には、受入検査に必要な受入部品の外観形
状を中心に、検査に必要な寸法測定箇所とその測定許容
範囲や、検査に際しての注意事項が含まれており、これ
らの事項の一部が自動作成の対象となる。すなわち、受
入部品の外観形状や外観に現れる各種の寸法測定箇所と
その測定許容範囲等が自動作成される。当然ながら、こ
の自動作成は、設計図面等に基づいて一律に行われるた
め、必ずしも完全ではなく、その後品質管理部員による
修正処理を経て検査図面が完成することを前提として行
われる。
【0047】次に、品質管理部員は、品質管理端末12
0を用いて、自動作成された検査図面に対して、検査に
際しての留意事項に対応するデフォルトの文字情報を貼
り付けた後(ステップ302)、検査図面の内容につい
て修正を加える(ステップ303)。これらステップ3
02、303における品質管理部員の操作は、品質管理
端末120内のディスプレイ装置に作成途中の検査図面
を表示させ、必要に応じてキーボードによって文字や数
字を入力したり、マウスによってデフォルトの文字情報
を所定領域からドラッグ操作(マウスに備わったボタン
を押下した状態を維持しながらマウスを移動させる操
作)によって移動させて貼り付けたり、修正個所をクリ
ック操作(画面上の所望位置にマウスポインタが表示さ
れた状態でマウスボタンを押下する操作)によって指し
示したりして行われる。このようにして修正が終了して
検査図面が完成すると、製造部サーバ140は、この完
成した検査図面を図面DB142に保存して(ステップ
304)、一連の検査図面の作成処理が終了する。
【0048】図9は、検査規格データの作成動作手順を
示す流れ図である。検査規格は検査図面の内容に対応し
ているため、例えば検査図面の作成が終了した時点で検
査規格データが作成されるものとする。製造部サーバ1
40は、検査図面が新規に作成されたか否かを判定して
おり(ステップ400)、検査図面が作成されない場合
には否定判断を行ってこの判定処理を繰り返す。また、
検査図面が作成された場合にはこの判定において肯定判
断が行われ、次に、製造部サーバ140は、検査規格の
自動作成を行う(ステップ401)。この自動作成は、
作成された検査図面に基づいて行われる。すなわち、検
査図面には、検査箇所やその部分の測定許容範囲等が含
まれているため、これらの事項を抽出して検査規格が自
動作成される。また、検査規格の全ての項目が検査図面
に含まれているわけではないため、この自動作成は、そ
の後の修正処理を経て検査規格が完成することを前提と
して行われる。
【0049】次に、品質管理部員は、品質管理端末12
0を用いて、自動作成された検査規格に対して、不足項
目を追加するなどの修正を行う(ステップ402)。こ
の修正操作は、品質管理端末120内のディスプレイ装
置に作成途中の検査規格を表示させ、必要に応じてキー
ボードやマウスを操作することによって行われる。この
ようにして修正が終了して検査規格が完成すると、製造
部サーバ140は、この完成した検査規格を文書DB1
44に保存して(ステップ403)、一連の検査規格の
作成処理が終了する。
【0050】なお、上述した検査図面の作成および検査
規格の作成は、新しい品番に対応する図面を新規に作成
した場合と、既に存在する品番に対応する図面の一部を
修正する場合とで異なるようにしてもよい。すなわち、
設計変更の場合には、検査図面や検査規格の一部が修正
されるだけである場合がほとんどであるため、同じ品番
の作成済み検査図面や作成済み検査規格を用いて図8の
ステップ301や図9のステップ401における自動作
成(単なるコピー処理)を行い、その後必要箇所に対す
る品質管理部員による修正操作を行うようにしてもよ
い。
【0051】(4)検査経歴の表示動作 次に、部品検査を実施している途中で、必要に応じて各
検査項目について検査経歴を表示させる動作について説
明する。図10は、検査経歴の表示動作手順を示す流れ
図である。製造部サーバ140は、検査端末110を操
作している検査部員によって検査経歴の表示指示がなさ
れたか否かを判定しており(ステップ500)、この表
示指示がなされていない場合には否定判断を行ってこの
判定を繰り返す。また、図6に示した検査画面の下側領
域含まれる「グラフ」ボタンが、マウス108の操作に
よって指し示された場合には、製造部サーバ140は、
この操作内容に基づいて検査経歴の表示指示が行われた
ものと判断してステップ500において肯定判断を行
う。次に、製造部サーバ140は、品質情報DB146
から、現在表示中の検査項目に対応した検査経歴データ
を読み出して(ステップ501)、この検査経歴データ
をグラフ化し、検査経歴の表示指示が行われた検査端末
110のディスプレイ装置105に表示する(ステップ
502)。
【0052】図11は、検査経歴の時系列変化をグラフ
化した具体的な表示例を示す図である。図11におい
て、横軸は、日時あるいは検査回数等を示しており、縦
軸が一の検査項目についての測定結果を示している。な
お、グラフに含まれる各点が複数の検査結果に対応する
場合には、これら複数の検査結果を平均した値が示され
ている。また、グラフの上部および下部に描かれた直線
は、測定の許容上限値と許容下限値をそれぞれ示してお
り、検査結果が許容範囲内でどの程度偏っているかが一
見して把握できるようになっている。このように、検査
経歴をグラフ化して表示することにより、検査結果の時
系列変化の内容把握が容易となり、これにより、過去の
検査結果を時系列的に調べることによる異常の早期発見
が可能になる。
【0053】(5)設計変更時の検査図面・検査規格の
切替処理 次に、受け入れ対象となっている部品の設計変更が行わ
れて、検査図面や検査規格が作成された後に、実際の受
入検査において使用される検査図面等を切り替える処理
について説明する。
【0054】図12は、設計変更後の部品が仕入先メー
カから納品された場合の受入検査の部分的な動作手順を
示す流れ図であり、ステップ102に至るまでの動作と
ステップ103以後の動作については図5に示した検査
動作と共通しているものとする。
【0055】納品された部品とその個数が特定されると
(ステップ102)、次に、製造部サーバ140は、納
品された部品に添付の伝票のバーコードから読み取った
品番と設計変更番号に基づいて、それ以前に納品された
部品と比べて設計変更が行われているか否かを判定する
(ステップ600)。設計変更が行われていない場合に
は否定判断が行われ、検査図面と検査規格の読出し処理
が行われる(ステップ103)。
【0056】また、今回納品された部品が、それ以前に
納品された部品に対して設計変更品であった場合には、
ステップ600の判定において肯定判断が行われ、次
に、製造部サーバ140は、検査端末110を用いて所
定の切り替え指示がなされたか否かを判定する(ステッ
プ601)。本実施形態のシステムでは、設計変更品が
最初に納品されたときに、特定の検査部員あるいは特定
の権限を有する担当者がその内容を確認した後に、この
設計変更品に対応する検査図面や検査規格の切り替えを
指示するものとする。この切り替え指示が行われない場
合にはステップ601の判定において否定判断が行わ
れ、この判定処理が繰り返される。
【0057】また、特定の検査部員等による切り替え指
示が行われた場合には、ステップ601の判定において
肯定判断が行われ、次に、製造部サーバ140は、読み
出し対象となる検査図面と検査規格の切り替えを行う
(ステップ602)。以後、この切り替えられた後の検
査図面と検査規格が読み出される(ステップ103)。
【0058】このように、検査部員等が確認した後に検
査図面等の切り替えを行うことにより、検査図面等の変
更の事実を確実に把握することができるため、検査図面
が切り替わったことを知らずに誤った検査を行ってしま
うことを確実に防止することができる。
【0059】なお、上述した説明では、慎重を期すため
に、特定の検査部員等による切り替え指示を待って、検
査図面と検査規格を切り替えるようにしたが、本来は、
設計変更品が納品された時点で製造部サーバ140は設
計変更の有無を判定することが可能であるため、特定の
検査部員等の切り替え指示を待つことなく、自動的に読
み出し対象となる検査図面と検査規格を切り替えるよう
にしてもよい。
【0060】(6)特採(特別採用)処理の動作 次に、品質に問題ないと判断された検査規格外の部品を
特別に採用するいわゆる特採処理について説明する。図
13および図14は、特採処理の部分的な動作手順を示
す流れ図であり、図5に示した動作手順に対して追加さ
れる手順のみが示されている。
【0061】納品された部品とその個数が特定された後
(ステップ102)、製造部サーバ140は、特採処理
が指示されたか否かを判定する(ステップ700)。例
えば、特採処理を行う場合は、検査端末110のディス
プレイ装置105に表示されている「特採処理」ボタン
をマウス108で指し示すものとすると、この「特採処
理」ボタンが指し示されていない場合にはステップ70
0の判定において否定判断が行われ、検査図面および検
査規格の読出し処理に移行する(ステップ103)。ま
た、検査部員によって「特採処理」ボタンが指し示され
た場合には、ステップ700の判定において肯定判断が
行われ、次に、検査部員によって特採処理の期間や受け
入れ部品の個数が入力された後(ステップ701)、検
査図面および検査規格の読出し処理に移行する(ステッ
プ103)。
【0062】このようにして特採処理が行われた場合に
は、受入検査が実施され、検査項目に対する合否判定
(ステップ107)において否定判断(規格から外れた
場合)が行われると、次に、検査端末110は、特採処
理の範囲内か否かを判定する(ステップ702)。特採
処理が指示されたときに期間が設定された場合には、そ
の期間内か否かを調べることにより特採処理の範囲内か
否かが判定される。また、特採処理の対象となる受入部
品の個数が設定された場合には、その個数に到達したか
否かを調べることにより特採処理の範囲内か否かが判定
される。範囲内でない場合、すなわち特採処理を行う対
象として設定された期間が経過した後、あるいは特採処
理の対象として設定された個数分の部品が既に納品され
てしまった後であればステップ702の判定において否
定判断が行われ、不良品に対する通常の処理(ステップ
111移行の処理)が行われる。一方、特採処理の範囲
内である場合には、ステップ702の判定において肯定
判断が行われ、この部品が受入検査に合格したときに行
われる次の処理、すなわち、未終了項目ありか否かの判
定(ステップ108)に移行する。
【0063】このように、特採処理が必要な場合には、
その期間や個数が設定されるため、この範囲内の部品に
ついては検査の結果規格外れが生じても正常な部品と同
じように扱われる。また、特採処理の範囲内に含まれる
か否かが判定されているため、特採処理が終了した後の
規格外れ品が誤ってその後の工程に流れてしまう不都合
を確実に回避することができる。
【0064】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では部
品の受入検査について説明したが、完成した製品の検査
等についても本発明を適用することができる。また、検
査具としてデジタルノギスを用いる場合について説明し
たが、その他の測定具を用いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の受入検査システムを含む全体シス
テムの概略的な構成を示す図である。
【図2】検査端末の構成を示す図である。
【図3】図面DBに格納された電子図面の内容を示す図
である。
【図4】受入検査とこれに関連するその他の処理の概略
を示す図である。
【図5】受入検査の全体動作を示す流れ図である。
【図6】受入検査時に検査端末のディスプレイ装置に表
示される検査画面の一例を示す図である。
【図7】新規に図面が作成されたり設計変更によって図
面の内容が変更された場合の電子図面の更新動作を示す
流れ図である。
【図8】検査図面に対応する電子図面の作成動作手順を
示す流れ図である。
【図9】検査規格データの作成動作手順を示す流れ図で
ある。
【図10】検査経歴の表示動作手順を示す流れ図であ
る。
【図11】検査経歴の時系列変化をグラフ化した具体的
な表示例を示す図である。
【図12】設計変更後の部品が仕入先メーカから納品さ
れた場合の受入検査の部分的な動作手順を示す流れ図で
ある。
【図13】特採処理の部分的な動作手順を示す流れ図で
ある。
【図14】特採処理の部分的な動作手順を示す流れ図で
ある。
【符号の説明】
10 受入検査システム 20 ネットワーク 30 設計図面管理システム 110 検査端末 120 品質管理端末 130、320 LAN 140 製造部サーバ 142、332 図面DB(データベース) 144 文書DB 146 品質情報DB 310 設計端末 330 技術管理部サーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 幸二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 三木 英樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3C100 AA38 BB27 CC01 CC08 CC11 DD05 DD13 DD22 DD32 EE20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物に対応した検査図面のデータ
    が格納された図面データベースと、 前記検査対象物に対応した検査規格のデータが格納され
    た文書データベースと、 前記図面データベースと前記文書データベースとを管理
    する製造部サーバと、 前記検査図面と前記検査規格の内容をディスプレイ装置
    に表示させながら前記検査対象物に対する検査を行うた
    めに用いられる検査端末と、 を備えることを特徴とする検査システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記検査端末は、前記検査対象物に対する所定の測定を
    行った結果を入力する測定結果入力手段を有しており、 前記検査端末および前記製造部サーバのいずれか一方
    は、前記測定結果入力手段によって入力された測定結果
    が、前記検査対象物に対応する前記検査規格に適合して
    いるか否かを判定することを特徴とする検査システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記検査端末を用いて行われた検査結果の経歴を格納す
    る品質情報データベースをさらに備えており、 前記検査端末は、所定の操作に応じて、前記品質情報デ
    ータベースに格納された経歴情報を前記ディスプレイ装
    置に表示することを特徴とする検査システム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記検査端末は、前記ディスプレイ装置に、前記経歴情
    報の時系列変化がわかるようにグラフ表示を行うことを
    特徴とする検査システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記検査対象物自身あるいは前記検査対象物の付属物に
    印刷されたコード情報を読み取るコードリーダをさらに
    備え、 前記コードリーダによって読み取られたコード情報に基
    づいて特定された前記検査対象物の品番に対応する前記
    検査図面と前記検査規格を前記ディスプレイ装置に表示
    することを特徴とする検査システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記製造部サーバは、設計図面が新規に作成され、ある
    いは内容が変更されたときに、この設計図面に対応する
    前記検査図面と前記検査規格の内容を自動作成するとと
    もに、自動作成された内容に対する修正を受け付けて前
    記検査図面と前記検査規格を完成させることを特徴とす
    る検査システム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記検査対象物の設計変更があったときに、最新版とそ
    れ以前の旧版の前記検査図面と前記検査規格の各データ
    が前記図面データベースと前記文書データベースには格
    納されており、 設計変更がなされた最初の前記検査対象物の検査を行う
    際に、権限を有する担当者による切り替え指示がなされ
    たときに、前記ディスプレイ装置に表示する前記検査図
    面と前記検査規格の版の切り替えが行われることを特徴
    とする検査システム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、 前記検査規格を満足しない前記検査対象物を所定の条件
    を指定することで許容する特別採用処理を行う指示を受
    け付けたときに、前記検査端末は、それ以後の検査にお
    いて前記所定の条件を満たすまで、前記検査規格を満足
    しない前記検査対象物に対する検査結果を許容すること
    を特徴とする検査システム。
JP2002103156A 2002-04-05 2002-04-05 検査システム Pending JP2003295934A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002103156A JP2003295934A (ja) 2002-04-05 2002-04-05 検査システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002103156A JP2003295934A (ja) 2002-04-05 2002-04-05 検査システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003295934A true JP2003295934A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29389163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002103156A Pending JP2003295934A (ja) 2002-04-05 2002-04-05 検査システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003295934A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010039581A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Incs Inc 品質検査装置、品質検査システム、品質検査方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2010061379A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの部品材料管理装置及びその材料管理方法
US7818105B2 (en) 2004-03-29 2010-10-19 Mitsubishi Jidosha Engineering Kabushiki Kaisha Vehicle inspection management system and method
EP4202751A1 (en) 2021-12-22 2023-06-28 Subaru Corporation List generating apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7818105B2 (en) 2004-03-29 2010-10-19 Mitsubishi Jidosha Engineering Kabushiki Kaisha Vehicle inspection management system and method
JP2010039581A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Incs Inc 品質検査装置、品質検査システム、品質検査方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2010061379A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの部品材料管理装置及びその材料管理方法
JP4657333B2 (ja) * 2008-09-03 2011-03-23 東芝エレベータ株式会社 エレベータの部品材料管理装置及びその材料管理方法
EP4202751A1 (en) 2021-12-22 2023-06-28 Subaru Corporation List generating apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3057019B2 (ja) 部品選定装置及びcad機能を備えた部品選定システム
JP4107543B2 (ja) 特許分析用データ加工および特許マップ自動生成方法とこれのためのプログラムを貯蔵するための記録媒体
JP2004213605A (ja) 論理等価検証装置
US11537779B2 (en) Inspection image display control method, inspection image display control apparatus and inspection image display control system
US9990465B2 (en) Information processing device, information processing system, and information processing method
JP6907508B2 (ja) 検査システム、検査装置の制御方法及びプログラム
JP2003295934A (ja) 検査システム
JP3099666B2 (ja) 物品検査装置
JP6896462B2 (ja) 所要量計算装置、所要量計算方法、および、所要量計算プログラム
JP2006011744A (ja) 不良再発防止装置、不良再発防止方法、プログラムおよび記録媒体
JP2004206308A (ja) 設計支援システム
US20080071593A1 (en) Business process editor, business process editing method, and computer product
JP2006277127A (ja) 修正プログラムの比較方法
JP4268168B2 (ja) 検査管理システム及び検査管理装置、検査管理方法
CN115269502A (zh) 投标文件处理方法、设备及存储介质
JP2012098870A (ja) テスト結果照合システム、方法、及びプログラム
JP2009174977A (ja) 電子部品の検査装置および検査プログラム
JP2010044473A (ja) 含有化学物質情報管理システム、含有化学物質情報共通基盤管理システム、含有化学物質情報取得方法、材料マスタ作成方法、および含有化学物質情報評価支援プログラム
KR101507599B1 (ko) 의료정보 시스템에서의 가족력 작성 방법 및 이를 이용한 전자서식 작성 방법
JP2002041289A (ja) 成果物管理方法及びシステム
JP2011134270A (ja) 単体試験支援装置、方法及びプログラム
JP3629711B2 (ja) 製品検査支援システム,製品検査支援方法及び製品検査支援プログラム
JP2002163598A (ja) 書類作成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
CN118070738A (zh) 电路原理图评价系统
JP2004054595A (ja) 修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070320