JP2004054595A - 修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】入力した修理データを分析し、不良箇所を明示することにより、修理分析作業の時間短縮を図る。また、修理データ入力の簡易化を図る。
【解決手段】修理データ入力部10から、機種マスター1、不良マスター2、原因マスター3、要因マスター4、責任部門マスター5、処置対策マスター6及び部品データベース7を参照して修理データを入力し、修理データベース8に修理データを記憶する。修理データ検索部9は、修理データベース8より修理データを検索し、分析結果を出力する。また、部品データベース7及び修理データベース8をもとに、分解図を描き、不良箇所を強調表示する。また、修理データ入力部10では、検索結果記憶部11に記憶されている分析結果を修理データとして修理データベース8に記憶し、修理データ入力の簡易化を図る。
【選択図】 図1
【解決手段】修理データ入力部10から、機種マスター1、不良マスター2、原因マスター3、要因マスター4、責任部門マスター5、処置対策マスター6及び部品データベース7を参照して修理データを入力し、修理データベース8に修理データを記憶する。修理データ検索部9は、修理データベース8より修理データを検索し、分析結果を出力する。また、部品データベース7及び修理データベース8をもとに、分解図を描き、不良箇所を強調表示する。また、修理データ入力部10では、検索結果記憶部11に記憶されている分析結果を修理データとして修理データベース8に記憶し、修理データ入力の簡易化を図る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、修理者の分析時間の短縮及び修理データの蓄積を目的とした修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特開平10−105540号公報に記載の修理支援システムが提供されている。この修理支援システムは、過去に行った修理作業をデータベース化し、修理が必要になった場合にどのような作業を行うべきかを指示するシステムとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術では、不良の発生した原因や要因が分からない。また、不良箇所が図などで明示されないため、修理経験の浅い修理者には分かりにくい、といった問題があった。そのため、不良発生後の分析結果が明示されないため、修理に取り掛かるまでに時間がかかっていた。また、不良再発防止のため、不良の発生元へ不良情報をフィードバックしたくても、その責任部門が明示されていないため、不良再発防止対策が遅れ気味になっていた。
【0004】
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、不良箇所を図などで明示するとともに、不良発生の分析結果を明示することで、分析時間の短縮、及び的確かつ迅速な修理を可能とした修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の修理支援システムは、コード化した機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策を記憶するマスターデータ記憶手段と、機種別部品別の幾何学的情報及び図形属性情報を記憶する部品データ記憶手段と、修理データとして、前記マスターデータ記憶手段より機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策を参照し、前記部品データ記憶手段より部品データを参照して、修理日及び修理件数を関連付けて入力する修理データ入力手段と、前記修理データ入力手段により入力された修理データを記憶する修理データベースと、前記修理データベースより修理データを検索し分析して分析結果を出力する分析結果出力手段と、前記分析結果出力手段より不良箇所を明示する不良箇所明示手段とを備えたことを特徴としている。また、マスターデータ記憶手段は、機種マスター、不良マスター、原因マスター、要因マスター、責任部門マスター、処置対策マスターを含んでいる。
【0006】
このような構成の修理支援システムでは、次の方法によって修理支援を行う。
【0007】
すなわち、まず最初に、機種マスターより機種を選択し、次に、機種マスターより機種コード及び機種名を検索し、一覧表示して機種の選択を促す。そして、選択された機種コードを検索キーとして修理データベースより不良コード及び修理件数を検索し、不良コード別に修理件数を合計し、不良コードと不良マスターを参照して、修理件数の多い順番にソートする。
【0008】
次に、得られた不良データを画面表示して、選択した機種に対する過去の不良症状及びその修理件数を検索結果として表示する。そして、修理者に、修理すべき製品の不良症状が検索結果の中にあるかどうかの判断を行わせる。その結果、修理すべき製品の不良状態が検索結果の中にある場合には不良マスターより不良コードを選択する。
【0009】
そして、先に選択された機種コードと上記で選択された不良コードとを検索キーとして修理データベースより原因コード、部品番号、要因コード、責任コード、対策コードを検索し、原因コード別、部品番号別、要因コード別、責任コード別、対策コード別に修理件数を合計する。
【0010】
次に、原因マスターより原因コードを検索キーとして原因を、要因マスターより要因コードを検索キーとして要因を、責任部門マスターより責任コードを検索キーとして責任部門を、処置対策マスターより対策コードを検索キーとして処置対策を、部品データベースより機種コード及び部品番号を検索キーとして部品コード及び部品名をそれぞれ検索し、原因別、部品コード別、部品名別、責任部門別、処置対策別に修理件数を合計し、修理件数の多い順にソートする。そして、修理件数の多い順にソートされた分析結果を表示する。
【0011】
また、部品データベースより機種コードを検索キーとして分解図を描くのに必要な幾何学的情報及び属性情報を得、これらをもとに分解図を描いて表示する。さらに、前記幾何学的情報をもとに修理すべき箇所を強調描画する。
【0012】
最後に、上記の検索結果を機種コード、不良コード、原因、部品番号、要因、責任部門、処置対策に分類して記憶する。
【0013】
このように、本発明の修理支援システム及び修理支援方法によれば、入力した修理データを分析し、不良箇所を明示することにより、修理作業の時間短縮を図ることができる。また、分析結果を利用することにより、修理データ入力の簡易化を図ることができるとともに、修理ノウハウが蓄積され、修理者のスキルアップが可能となる。
【0014】
なお、本発明の修理支援方法は、これを実行するためのプログラムとして実現することが可能であり、また、このプログラムを記録した記録媒体として提供することも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の修理支援システムのシステム構成図である。
【0017】
この修理支援システムは、大別すると、マスターデータやデータベースを共有化し、修理データの一元管理を行うためのデータベースサーバ101と、データベースサーバ101にアクセスし修理データの入出力を行う修理データ入出力クライアント201と、データベースサーバ101と修理データ入出力クライアント201とを接続するLAN301とからなる。
【0018】
データベースサーバ101は、マスターデータとして、機種マスター1、不良マスター2、原因マスター3、要因マスター4、責任部門マスター5、処置対策マスター6を備え、データベースとして、部品データベース7、修理データベース8を備えている。
【0019】
修理データ入出力クライアント201は、修理データの検索を行う修理データ検索部9、修理データの入力を行う修理データ入力部10、修理データの検索結果を利用し、修理データの入力を簡易化するために修理データの検索結果を記憶する検索結果記憶部11を備えている。
【0020】
上記構成において、まず、マスターデータについて説明する。
【0021】
本システムでは、表現の標準化を図り、データの集計処理が容易に行えるように、マスターデータとして上記の各マスター1〜6を予め作成し、このマスターデータをもとに修理データを入力、検索できるようになっている。
【0022】
すなわち、機種マスター1は、図2に示すように機種コードを検索キーとして機種名を検索でき、不良マスター2は、図3に示すように不良コードを検索キーとして不良症状を検索でき、原因マスター3は、図4に示すように原因コードを検索キーとして原因を検索でき、要因マスター4は、図5に示すように要因コードを検索キーとして要因を検索でき、責任部門マスター5は、図6に示すように責任コードを検索キーとして責任部門を検索でき、処置対策マスター6は、図7に示すように対策コードを検索キーとして処置対策を検索できるようになっている。
【0023】
また、部品データベース7は、図8及び図9に示すようなデータ構造になっている。すなわち、図8に示すように、機種コード、部品番号、部品コード、部品名称の各項目からなっており、機種コードと部品番号を検索キーとして部品コード及び部品名称を検索できるようになっている。また、図9に示すように、機種コード、部品番号、幾何学的情報、図形属性情報の各項目からなっており、機種コードと部品番号を検索キーとして、幾何学的情報及び図形属性情報(線の色、太さ)を検索することにより、図形が描けるようになっている。
【0024】
図9に示す幾何学情報は、図10に示すように、CADで描かれた分解図(アイソメ図)を線分で近似し、その線分を2次元の座標を用いて表している。分解図には、線の他に円、円弧、部品番号、引き出し線などの描画対象がある。ここでは、描画対象は全て線分で近似し、幾何学的情報として、図9に示すような形でデータベース化されている。
【0025】
また、修理した結果は、図1に示す修理データベース8に、図11に示すような形で記憶される。
【0026】
次に、上記各マスター1〜6、部品データベース7及び修理データベース8を用いて、修理データ検索部9で修理データを検索する方法について、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0027】
修理を行う場合、(1)どの機種で、どのような不良が出ているかを知る、(2)分析作業(原因の追求)、(3)修理作業、の手順で行う。
【0028】
ここでは、修理者は、(1)の項目については既知のこととし、(2)の分析作業の例について本システムを用いて説明する。
【0029】
ステップS11では、図2に示す機種マスター1より機種を選択する。すなわち、修理者が図13(A)に示す画面より参照ボタン51をクリックすると、本システムは図2に示す機種マスター1より機種コード及び機種名を検索し、図13(B)に示すように一覧表示する。修理者は、この一覧表示から機種(この例では、機種コード「006」)を選択する。選択した結果が、図13(A)に示され、該当機種を選択したことが確認される。
【0030】
ステップS12では、図13(A)に示すように、ステップS11で選択した機種コードを検索キーとして、図11に示す修理データベース8より不良コード及び修理件数を検索し、不良コード別に修理件数を合計する。そして、不良コードと図3に示す不良マスター2を参照して、修理件数の多い順番にソートする。
【0031】
ステップS13では、ステップS12でのデータ処理により得られた不良データを画面表示して、図13(C)に示すように、選択した機種に対する過去の不良症状及びその修理件数を検索結果として表示する。
【0032】
ステップS14では、修理者は、修理すべき製品の不良症状が検索結果の中に有るかどうかの判断を行う。その結果、修理すべき製品の不良状態が検索結果の中に有る場合にはステップS15の処理に進み、無い場合にはステップS23に進んで別途修理データを入力する。ステップS23の処理については後述する。
【0033】
ステップS15では、図3に示す不良マスター2より不良コードを選択する。
【0034】
ステップS16では、ステップS11で選択された機種コードと、ステップS14で選択された不良コードとを検索キーとして、修理データベース8より原因コード、部品番号、要因コード、責任コード、対策コードを検索し、原因コード別、部品番号別、要因コード別、責任コード別、対策コード別に修理件数を合計する。次に、図4に示す原因マスター3より原因コードを検索キーとして原因を、図5に示す要因マスター4より要因コードを検索キーとして要因を、図6に示す責任部門マスター5より責任コードを検索キーとして責任部門を、図7に示す処置対策マスター6より対策コードを検索キーとして処置対策を、図8に示す部品データベース7より機種コード及び部品番号を検索キーとして部品コード及び部品名をそれぞれ検索し、原因別、部品コード別、部品名別、責任部門別、処置対策別に修理件数を合計し、修理件数の多い順にソートする。そして、修理件数の多い順にソートされた分析結果を表示する。
【0035】
ステップS17では、ステップS16でのデータ処理により得られる分析結果を画面に表示する。図13(D)は分析結果の一例を示している。この分析結果により、修理件数の多い項目から順に修理を行っていけば良いことが分かる。
【0036】
ステップS18では、図9に示す部品データベース8より機種コードを検索キーとして、分解図を描くのに必要な幾何学的情報及び属性情報(色及び線の太さ)を得る。
【0037】
ステップS19では、ステップS18で得られた幾何学的情報及び属性情報をもとにCAD等の図形描画ツールで分解図を描く。図14は、分解図の例を示している。ここでは、色を黒で、太さを1Ptで描いている。
【0038】
ステップS20では、図13(D)に示す分析結果の中から、修理者が見たい部品番号の表示されている行を選択する。機種コード及び部品番号を検索キーとして、図9に示す部品データベース8より、部品図を描くのに必要な幾何学的情報、色及び線の太さを検索する。
【0039】
ステップS21では、ステップS20で得られた幾何学的情報をもとに、CADツールを用いて色を赤で、線の太さを2Ptで強調描画する。修理者には、強調部分が修理すべき箇所であることが一目でわかり、すぐに修理作業に取り掛かることが可能となる。
【0040】
以上の検索結果、すなわち、ステップS11で選択した機種コード、ステップS15で選択した不良コード、及びステップS20で選択した原因、部品番号、要因、責任部門、処置対策は、図15に示すような形で検索結果記憶部11に記憶される。
【0041】
ステップS22では、ステップS17で表示された分析結果、及びステップS21で表示されている不良箇所をもとに、修理者が修理作業を行う。
【0042】
ステップS23では、修理者が実際に修理を行った結果をもとに、図1に示す修理データ入力部10で修理データを入力し、修理データベース8に保存する。
【0043】
ここで、取り敢えず修理を行ったが、該当の機種や不良症状などが検索結果に見当たらない場合については、一から修理データを入力する必要がある。その場合には、図16に示すフローチャートに従った方法で修理データを入力する。
すなわち、ステップS31では、図2に示す機種マスター1を参照して機種を選択し、ステップS32では、図3に示す不良マスター2を参照して不良を選択し、ステップS33では、図4に示す原因マスター3を参照して原因を選択し、ステップS34では図5に示す要因マスター4を参照して要因を選択し、ステップS35では図6に示す責任部門マスター5を参照して責任部門を選択し、ステップS36では図7に示す処置対策マスター6を参照して処置対策を選択し、ステップS37では図8に示す部品データベース7を参照して部品を選択する。また、ステップS38では修理日を、ステップS39では修理件数をそれぞれ入力する。ステップS40では、ステップS31からステップS30で選択及び入力した修理データを修理データベース8に登録する。
【0044】
本システムでは、このような一からの修理データの入力も可能であるが、入力操作自体は煩雑なものとなる。そこで、入力の簡易化を図るために、検索結果記憶部11に記憶されているデータを用いることができる。すなわち、検索結果記憶部11には、図15に示すような形で検索結果が記憶されているので、この検索結果記憶部11より各データを呼び出し、図2から図7に示す各マスター1〜6及び図8に示す部品データベース7と照合することにより、機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策、部品番号、部品コード、部品名称が、図17に示すような形で表示される。
【0045】
また、本システムでは、修理日を入力するテキストボックス及び修理件数を入力するテキストボックスには、デフォルト値として、修理日を本日、修理件数を1件と表示している。画面に表示されている修理データは、図17に示す登録ボタン52をクリックすることにより、修理データベース8に登録される。従って、過去に行った修理と同じ修理を行った場合、修理者は、図17に表示されているデータを確認し、登録ボタン52をクリックするだけでよいことになる。
【0046】
次に、図17の画面に表示されているデータを修正する方法について説明する。
【0047】
修理日及び修理件数の変更は、テキストボックス内の値を変えることにより修正できる。また、機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策、部品を変更したい場合には、図17に示す各参照ボタンをクリックすると、図2〜図7に示すマスター1〜6及び図8に示す部品データベース7がリストアップされるようになっている。修理者は、該当項目を選択することにより、図17の画面に表示された各値を修正でき、修正事項の確認もできる。登録ボタン52をクリックすると、画面に表示されている修理データが修理データベース8に登録される。
【0048】
例えば、マイナーチェンジモデルで、チェンジ前の機種と同じような不良が出た場合、図12に示すような処理手順で分析を行う。検索結果記憶部9には、チェンジ前の機種の修理データが登録されているので、これを呼び出し、機種をマイナーチェンジモデルに修正して、修理データとして登録するというようなことが可能である。
【0049】
以上のようにして、修理データの入力操作の簡易化を図り、精度の良い修理データを蓄積していくことができる。
【0050】
なお、上記実施の形態では、本発明の修理支援システムを、機種別、不良別、要因別、責任部門別、処置対策別、部品別に修理日と修理件数とを入力し、記憶し、検索できるシステムとして説明しているが、例えば工程内での修理データとして、ラインや工程名などを付加し、市場での修理データしとて製造番号や受付番号などを付加して、処理することも可能である。
【0051】
以上説明した修理支援システムは、修理データの入力、分析処理を機能させるためのプログラムで実現されている。
【0052】
発明の対象とするのは、このプログラムそのものであってもよいし、このプログラムがコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されているものであってもよい。
【0053】
本発明では、この記録媒体として、修理データ入出力クライアント201側で処理が行なわれるために必要なメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、図示していない外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロコンピュータがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示しないプログラム記憶エリアにロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0054】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、FD(フレキシブルディスク)やHD(ハードディスク)等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0055】
また、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成とすれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め装置本体に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0056】
さらに、本発明では、プログラム自体として、マイクロコンピュータで実行される処理そのものであってもよいし、あるいはインターネットを含む通信ネットワークとアクセスすることで取り込める、あるいは取り込めたものであってもよいし、こちらから送り出すものであってもよい。さらには、この取り込んだプログラムに基づいて、上記修理支援システム内で処理された結果、つまり生成されたものであってもよい。あるいは、こちらから送り出す際に上記修理支援システム内で処理された結果、つまり生成されたものであってもよい。なお、これらのものはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力した修理データを分析し、不良箇所を明示することにより、修理作業の時間短縮を図ることができる。また、分析結果を利用することにより、修理データの入力を簡易化することができるとともに、修理ノウハウが蓄積され、修理者のスキルアップが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の修理支援システムのシステム構成図である。
【図2】機種マスターの構成例を示す説明図である。
【図3】不良マスターの構成例を示す説明図である。
【図4】原因マスターの構成例を示す説明図である。
【図5】要因マスターの構成例を示す説明図である。
【図6】責任部門マスターの構成例を示す説明図である。
【図7】処置対策マスターの構成例を示す説明図である。
【図8】部品データベースの構成例を示す説明図である。
【図9】部品データベースの構成例を示す説明図である。
【図10】幾何学情報の説明図である。
【図11】修理データベースの構成例を示す説明図である。
【図12】修理データを検索する方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】修理データの検索結果を示す説明図である。
【図14】不良箇所を特定するための分解図の例を示す説明図である。
【図15】検索結果記憶部に記憶される検索結果の例を示す説明図である。
【図16】修理データの入力手順を説明するためのフローチャートである。
【図17】修理データ入力画面例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機種マスター
2 不良マスター
3 原因マスター
4 要因マスター
5 責任部門マスター
6 処置対策マスター
7 部品データベース
8 修理データベース
9 修理データ検索部
10 修理データ入力部
11 検索結果記憶部
101 データベースサーバ
201 修理データ入出力クライアント
301 LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、修理者の分析時間の短縮及び修理データの蓄積を目的とした修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特開平10−105540号公報に記載の修理支援システムが提供されている。この修理支援システムは、過去に行った修理作業をデータベース化し、修理が必要になった場合にどのような作業を行うべきかを指示するシステムとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術では、不良の発生した原因や要因が分からない。また、不良箇所が図などで明示されないため、修理経験の浅い修理者には分かりにくい、といった問題があった。そのため、不良発生後の分析結果が明示されないため、修理に取り掛かるまでに時間がかかっていた。また、不良再発防止のため、不良の発生元へ不良情報をフィードバックしたくても、その責任部門が明示されていないため、不良再発防止対策が遅れ気味になっていた。
【0004】
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、不良箇所を図などで明示するとともに、不良発生の分析結果を明示することで、分析時間の短縮、及び的確かつ迅速な修理を可能とした修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の修理支援システムは、コード化した機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策を記憶するマスターデータ記憶手段と、機種別部品別の幾何学的情報及び図形属性情報を記憶する部品データ記憶手段と、修理データとして、前記マスターデータ記憶手段より機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策を参照し、前記部品データ記憶手段より部品データを参照して、修理日及び修理件数を関連付けて入力する修理データ入力手段と、前記修理データ入力手段により入力された修理データを記憶する修理データベースと、前記修理データベースより修理データを検索し分析して分析結果を出力する分析結果出力手段と、前記分析結果出力手段より不良箇所を明示する不良箇所明示手段とを備えたことを特徴としている。また、マスターデータ記憶手段は、機種マスター、不良マスター、原因マスター、要因マスター、責任部門マスター、処置対策マスターを含んでいる。
【0006】
このような構成の修理支援システムでは、次の方法によって修理支援を行う。
【0007】
すなわち、まず最初に、機種マスターより機種を選択し、次に、機種マスターより機種コード及び機種名を検索し、一覧表示して機種の選択を促す。そして、選択された機種コードを検索キーとして修理データベースより不良コード及び修理件数を検索し、不良コード別に修理件数を合計し、不良コードと不良マスターを参照して、修理件数の多い順番にソートする。
【0008】
次に、得られた不良データを画面表示して、選択した機種に対する過去の不良症状及びその修理件数を検索結果として表示する。そして、修理者に、修理すべき製品の不良症状が検索結果の中にあるかどうかの判断を行わせる。その結果、修理すべき製品の不良状態が検索結果の中にある場合には不良マスターより不良コードを選択する。
【0009】
そして、先に選択された機種コードと上記で選択された不良コードとを検索キーとして修理データベースより原因コード、部品番号、要因コード、責任コード、対策コードを検索し、原因コード別、部品番号別、要因コード別、責任コード別、対策コード別に修理件数を合計する。
【0010】
次に、原因マスターより原因コードを検索キーとして原因を、要因マスターより要因コードを検索キーとして要因を、責任部門マスターより責任コードを検索キーとして責任部門を、処置対策マスターより対策コードを検索キーとして処置対策を、部品データベースより機種コード及び部品番号を検索キーとして部品コード及び部品名をそれぞれ検索し、原因別、部品コード別、部品名別、責任部門別、処置対策別に修理件数を合計し、修理件数の多い順にソートする。そして、修理件数の多い順にソートされた分析結果を表示する。
【0011】
また、部品データベースより機種コードを検索キーとして分解図を描くのに必要な幾何学的情報及び属性情報を得、これらをもとに分解図を描いて表示する。さらに、前記幾何学的情報をもとに修理すべき箇所を強調描画する。
【0012】
最後に、上記の検索結果を機種コード、不良コード、原因、部品番号、要因、責任部門、処置対策に分類して記憶する。
【0013】
このように、本発明の修理支援システム及び修理支援方法によれば、入力した修理データを分析し、不良箇所を明示することにより、修理作業の時間短縮を図ることができる。また、分析結果を利用することにより、修理データ入力の簡易化を図ることができるとともに、修理ノウハウが蓄積され、修理者のスキルアップが可能となる。
【0014】
なお、本発明の修理支援方法は、これを実行するためのプログラムとして実現することが可能であり、また、このプログラムを記録した記録媒体として提供することも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の修理支援システムのシステム構成図である。
【0017】
この修理支援システムは、大別すると、マスターデータやデータベースを共有化し、修理データの一元管理を行うためのデータベースサーバ101と、データベースサーバ101にアクセスし修理データの入出力を行う修理データ入出力クライアント201と、データベースサーバ101と修理データ入出力クライアント201とを接続するLAN301とからなる。
【0018】
データベースサーバ101は、マスターデータとして、機種マスター1、不良マスター2、原因マスター3、要因マスター4、責任部門マスター5、処置対策マスター6を備え、データベースとして、部品データベース7、修理データベース8を備えている。
【0019】
修理データ入出力クライアント201は、修理データの検索を行う修理データ検索部9、修理データの入力を行う修理データ入力部10、修理データの検索結果を利用し、修理データの入力を簡易化するために修理データの検索結果を記憶する検索結果記憶部11を備えている。
【0020】
上記構成において、まず、マスターデータについて説明する。
【0021】
本システムでは、表現の標準化を図り、データの集計処理が容易に行えるように、マスターデータとして上記の各マスター1〜6を予め作成し、このマスターデータをもとに修理データを入力、検索できるようになっている。
【0022】
すなわち、機種マスター1は、図2に示すように機種コードを検索キーとして機種名を検索でき、不良マスター2は、図3に示すように不良コードを検索キーとして不良症状を検索でき、原因マスター3は、図4に示すように原因コードを検索キーとして原因を検索でき、要因マスター4は、図5に示すように要因コードを検索キーとして要因を検索でき、責任部門マスター5は、図6に示すように責任コードを検索キーとして責任部門を検索でき、処置対策マスター6は、図7に示すように対策コードを検索キーとして処置対策を検索できるようになっている。
【0023】
また、部品データベース7は、図8及び図9に示すようなデータ構造になっている。すなわち、図8に示すように、機種コード、部品番号、部品コード、部品名称の各項目からなっており、機種コードと部品番号を検索キーとして部品コード及び部品名称を検索できるようになっている。また、図9に示すように、機種コード、部品番号、幾何学的情報、図形属性情報の各項目からなっており、機種コードと部品番号を検索キーとして、幾何学的情報及び図形属性情報(線の色、太さ)を検索することにより、図形が描けるようになっている。
【0024】
図9に示す幾何学情報は、図10に示すように、CADで描かれた分解図(アイソメ図)を線分で近似し、その線分を2次元の座標を用いて表している。分解図には、線の他に円、円弧、部品番号、引き出し線などの描画対象がある。ここでは、描画対象は全て線分で近似し、幾何学的情報として、図9に示すような形でデータベース化されている。
【0025】
また、修理した結果は、図1に示す修理データベース8に、図11に示すような形で記憶される。
【0026】
次に、上記各マスター1〜6、部品データベース7及び修理データベース8を用いて、修理データ検索部9で修理データを検索する方法について、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0027】
修理を行う場合、(1)どの機種で、どのような不良が出ているかを知る、(2)分析作業(原因の追求)、(3)修理作業、の手順で行う。
【0028】
ここでは、修理者は、(1)の項目については既知のこととし、(2)の分析作業の例について本システムを用いて説明する。
【0029】
ステップS11では、図2に示す機種マスター1より機種を選択する。すなわち、修理者が図13(A)に示す画面より参照ボタン51をクリックすると、本システムは図2に示す機種マスター1より機種コード及び機種名を検索し、図13(B)に示すように一覧表示する。修理者は、この一覧表示から機種(この例では、機種コード「006」)を選択する。選択した結果が、図13(A)に示され、該当機種を選択したことが確認される。
【0030】
ステップS12では、図13(A)に示すように、ステップS11で選択した機種コードを検索キーとして、図11に示す修理データベース8より不良コード及び修理件数を検索し、不良コード別に修理件数を合計する。そして、不良コードと図3に示す不良マスター2を参照して、修理件数の多い順番にソートする。
【0031】
ステップS13では、ステップS12でのデータ処理により得られた不良データを画面表示して、図13(C)に示すように、選択した機種に対する過去の不良症状及びその修理件数を検索結果として表示する。
【0032】
ステップS14では、修理者は、修理すべき製品の不良症状が検索結果の中に有るかどうかの判断を行う。その結果、修理すべき製品の不良状態が検索結果の中に有る場合にはステップS15の処理に進み、無い場合にはステップS23に進んで別途修理データを入力する。ステップS23の処理については後述する。
【0033】
ステップS15では、図3に示す不良マスター2より不良コードを選択する。
【0034】
ステップS16では、ステップS11で選択された機種コードと、ステップS14で選択された不良コードとを検索キーとして、修理データベース8より原因コード、部品番号、要因コード、責任コード、対策コードを検索し、原因コード別、部品番号別、要因コード別、責任コード別、対策コード別に修理件数を合計する。次に、図4に示す原因マスター3より原因コードを検索キーとして原因を、図5に示す要因マスター4より要因コードを検索キーとして要因を、図6に示す責任部門マスター5より責任コードを検索キーとして責任部門を、図7に示す処置対策マスター6より対策コードを検索キーとして処置対策を、図8に示す部品データベース7より機種コード及び部品番号を検索キーとして部品コード及び部品名をそれぞれ検索し、原因別、部品コード別、部品名別、責任部門別、処置対策別に修理件数を合計し、修理件数の多い順にソートする。そして、修理件数の多い順にソートされた分析結果を表示する。
【0035】
ステップS17では、ステップS16でのデータ処理により得られる分析結果を画面に表示する。図13(D)は分析結果の一例を示している。この分析結果により、修理件数の多い項目から順に修理を行っていけば良いことが分かる。
【0036】
ステップS18では、図9に示す部品データベース8より機種コードを検索キーとして、分解図を描くのに必要な幾何学的情報及び属性情報(色及び線の太さ)を得る。
【0037】
ステップS19では、ステップS18で得られた幾何学的情報及び属性情報をもとにCAD等の図形描画ツールで分解図を描く。図14は、分解図の例を示している。ここでは、色を黒で、太さを1Ptで描いている。
【0038】
ステップS20では、図13(D)に示す分析結果の中から、修理者が見たい部品番号の表示されている行を選択する。機種コード及び部品番号を検索キーとして、図9に示す部品データベース8より、部品図を描くのに必要な幾何学的情報、色及び線の太さを検索する。
【0039】
ステップS21では、ステップS20で得られた幾何学的情報をもとに、CADツールを用いて色を赤で、線の太さを2Ptで強調描画する。修理者には、強調部分が修理すべき箇所であることが一目でわかり、すぐに修理作業に取り掛かることが可能となる。
【0040】
以上の検索結果、すなわち、ステップS11で選択した機種コード、ステップS15で選択した不良コード、及びステップS20で選択した原因、部品番号、要因、責任部門、処置対策は、図15に示すような形で検索結果記憶部11に記憶される。
【0041】
ステップS22では、ステップS17で表示された分析結果、及びステップS21で表示されている不良箇所をもとに、修理者が修理作業を行う。
【0042】
ステップS23では、修理者が実際に修理を行った結果をもとに、図1に示す修理データ入力部10で修理データを入力し、修理データベース8に保存する。
【0043】
ここで、取り敢えず修理を行ったが、該当の機種や不良症状などが検索結果に見当たらない場合については、一から修理データを入力する必要がある。その場合には、図16に示すフローチャートに従った方法で修理データを入力する。
すなわち、ステップS31では、図2に示す機種マスター1を参照して機種を選択し、ステップS32では、図3に示す不良マスター2を参照して不良を選択し、ステップS33では、図4に示す原因マスター3を参照して原因を選択し、ステップS34では図5に示す要因マスター4を参照して要因を選択し、ステップS35では図6に示す責任部門マスター5を参照して責任部門を選択し、ステップS36では図7に示す処置対策マスター6を参照して処置対策を選択し、ステップS37では図8に示す部品データベース7を参照して部品を選択する。また、ステップS38では修理日を、ステップS39では修理件数をそれぞれ入力する。ステップS40では、ステップS31からステップS30で選択及び入力した修理データを修理データベース8に登録する。
【0044】
本システムでは、このような一からの修理データの入力も可能であるが、入力操作自体は煩雑なものとなる。そこで、入力の簡易化を図るために、検索結果記憶部11に記憶されているデータを用いることができる。すなわち、検索結果記憶部11には、図15に示すような形で検索結果が記憶されているので、この検索結果記憶部11より各データを呼び出し、図2から図7に示す各マスター1〜6及び図8に示す部品データベース7と照合することにより、機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策、部品番号、部品コード、部品名称が、図17に示すような形で表示される。
【0045】
また、本システムでは、修理日を入力するテキストボックス及び修理件数を入力するテキストボックスには、デフォルト値として、修理日を本日、修理件数を1件と表示している。画面に表示されている修理データは、図17に示す登録ボタン52をクリックすることにより、修理データベース8に登録される。従って、過去に行った修理と同じ修理を行った場合、修理者は、図17に表示されているデータを確認し、登録ボタン52をクリックするだけでよいことになる。
【0046】
次に、図17の画面に表示されているデータを修正する方法について説明する。
【0047】
修理日及び修理件数の変更は、テキストボックス内の値を変えることにより修正できる。また、機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策、部品を変更したい場合には、図17に示す各参照ボタンをクリックすると、図2〜図7に示すマスター1〜6及び図8に示す部品データベース7がリストアップされるようになっている。修理者は、該当項目を選択することにより、図17の画面に表示された各値を修正でき、修正事項の確認もできる。登録ボタン52をクリックすると、画面に表示されている修理データが修理データベース8に登録される。
【0048】
例えば、マイナーチェンジモデルで、チェンジ前の機種と同じような不良が出た場合、図12に示すような処理手順で分析を行う。検索結果記憶部9には、チェンジ前の機種の修理データが登録されているので、これを呼び出し、機種をマイナーチェンジモデルに修正して、修理データとして登録するというようなことが可能である。
【0049】
以上のようにして、修理データの入力操作の簡易化を図り、精度の良い修理データを蓄積していくことができる。
【0050】
なお、上記実施の形態では、本発明の修理支援システムを、機種別、不良別、要因別、責任部門別、処置対策別、部品別に修理日と修理件数とを入力し、記憶し、検索できるシステムとして説明しているが、例えば工程内での修理データとして、ラインや工程名などを付加し、市場での修理データしとて製造番号や受付番号などを付加して、処理することも可能である。
【0051】
以上説明した修理支援システムは、修理データの入力、分析処理を機能させるためのプログラムで実現されている。
【0052】
発明の対象とするのは、このプログラムそのものであってもよいし、このプログラムがコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されているものであってもよい。
【0053】
本発明では、この記録媒体として、修理データ入出力クライアント201側で処理が行なわれるために必要なメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、図示していない外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロコンピュータがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示しないプログラム記憶エリアにロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0054】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、FD(フレキシブルディスク)やHD(ハードディスク)等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0055】
また、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成とすれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め装置本体に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0056】
さらに、本発明では、プログラム自体として、マイクロコンピュータで実行される処理そのものであってもよいし、あるいはインターネットを含む通信ネットワークとアクセスすることで取り込める、あるいは取り込めたものであってもよいし、こちらから送り出すものであってもよい。さらには、この取り込んだプログラムに基づいて、上記修理支援システム内で処理された結果、つまり生成されたものであってもよい。あるいは、こちらから送り出す際に上記修理支援システム内で処理された結果、つまり生成されたものであってもよい。なお、これらのものはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力した修理データを分析し、不良箇所を明示することにより、修理作業の時間短縮を図ることができる。また、分析結果を利用することにより、修理データの入力を簡易化することができるとともに、修理ノウハウが蓄積され、修理者のスキルアップが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の修理支援システムのシステム構成図である。
【図2】機種マスターの構成例を示す説明図である。
【図3】不良マスターの構成例を示す説明図である。
【図4】原因マスターの構成例を示す説明図である。
【図5】要因マスターの構成例を示す説明図である。
【図6】責任部門マスターの構成例を示す説明図である。
【図7】処置対策マスターの構成例を示す説明図である。
【図8】部品データベースの構成例を示す説明図である。
【図9】部品データベースの構成例を示す説明図である。
【図10】幾何学情報の説明図である。
【図11】修理データベースの構成例を示す説明図である。
【図12】修理データを検索する方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】修理データの検索結果を示す説明図である。
【図14】不良箇所を特定するための分解図の例を示す説明図である。
【図15】検索結果記憶部に記憶される検索結果の例を示す説明図である。
【図16】修理データの入力手順を説明するためのフローチャートである。
【図17】修理データ入力画面例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機種マスター
2 不良マスター
3 原因マスター
4 要因マスター
5 責任部門マスター
6 処置対策マスター
7 部品データベース
8 修理データベース
9 修理データ検索部
10 修理データ入力部
11 検索結果記憶部
101 データベースサーバ
201 修理データ入出力クライアント
301 LAN
Claims (9)
- コード化した機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策を記憶するマスターデータ記憶手段と、
機種別部品別の幾何学的情報及び図形属性情報を記憶する部品データ記憶手段と、
修理データとして、前記マスターデータ記憶手段より機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策を参照し、前記部品データ記憶手段より部品データを参照して、修理日及び修理件数を関連付けて入力する修理データ入力手段と、
前記修理データ入力手段により入力された修理データを記憶する修理データ記憶手段と、
前記修理データ記憶手段より修理データを検索し分析して分析結果を出力する分析結果出力手段と、
前記分析結果出力手段より不良箇所を明示する不良箇所明示手段とを備えたことを特徴とする修理支援システム。 - 前記分析結果出力手段は、機種及び不良を特定し、この特定した機種及び不良より、原因別、要因別、責任部門別、処置対策別、部品別に分析結果を出力して、修理作業の優先順位を知らせることを特徴とする請求項1に記載の修理支援システム。
- 前記不良箇所明示手段は、前記部品データ記憶手段に記憶されている機種別部品別の幾何学的情報及び図形属性情報に基づいて、機種別の分解図を描画することを特徴とする修理支援システム。
- 前記不良箇所明示手段は、前記修理データ記憶手段に記憶されている機種及び部品の情報と、前記部品データ記憶手段に記憶されている幾何学的情報とに基づいて、不良箇所を分解図上に明示することを特徴とする請求項1に記載の修理支援システム。
- 前記修理データ入力手段は、分析において特定した機種、不良及び原因別、要因別、責任部門別、処置対策別、部品別の分析結果を記憶する分析結果記憶部を有し、この分析結果記憶部に記憶された機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策、部品等を修理データとして入力することを特徴とする請求項1に記載の修理支援システム。
- 前記修理データ入力手段は、分析において特定した機種、不良及び原因別、要因別、責任部門別、処置対策別、部品別の分析結果を記憶する分析結果記憶部を有し、この分析結果記憶部に記憶された機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策、部品等の各データを、前記マスターデータ記憶手段に記憶されている機種、不良、原因、要因、責任部門、処置対策、部品等の各データに基づいて修正し、修理データとして入力することを特徴とする請求項1に記載の修理支援システム。
- 機種マスターより機種を選択する段階と、
機種マスターより機種コード及び機種名を検索し、一覧表示して機種の選択を促す段階と、
選択された機種コードを検索キーとして修理データベースより不良コード及び修理件数を検索し、不良コード別に修理件数を合計し、不良コードと不良マスターを参照して、修理件数の多い順番にソートする段階と、
得られた不良データを画面表示して、選択した機種に対する過去の不良症状及びその修理件数を検索結果として示す段階と、
修理すべき製品の不良症状が検索結果の中にあるかどうかの判断を促す段階と、
修理すべき製品の不良症状が検索結果の中にある場合には不良マスターより不良コードを選択する段階と、
先に選択された機種コードと上記で選択された不良コードとを検索キーとして修理データベースより原因コード、部品番号、要因コード、責任コード、対策コードを検索し、原因コード別、部品番号別、要因コード別、責任コード別、対策コード別に修理件数を合計する段階と、
原因マスターより原因コードを検索キーとして原因を、要因マスターより要因コードを検索キーとして要因を、責任部門マスターより責任コードを検索キーとして責任部門を、処置対策マスターより対策コードを検索キーとして処置対策を、部品データベースより機種コード及び部品番号を検索キーとして部品コード及び部品名をそれぞれ検索し、原因別、部品コード別、部品名別、責任部門別、処置対策別に修理件数を合計し、修理件数の多い順にソートする段階と、
修理件数の多い順にソートされた分析結果を表示する段階と、
部品データベースより機種コードを検索キーとして分解図を描くのに必要な幾何学的情報及び属性情報を得、これらをもとに分解図を描いて表示する段階と、
前記幾何学的情報をもとに修理すべき箇所を強調描画する段階と、
上記の検索結果を機種コード、不良コード、原因、部品番号、要因、責任部門、処置対策に分類して記憶する段階とを備えたことを特徴とする修理支援方法。 - 製品の修理を支援するコンピュータ読み取り可能な修理支援プログラムであって、
機種マスターより機種を選択するステップと、
機種マスターより機種コード及び機種名を検索し、一覧表示して機種の選択を促すステップと、
選択された機種コードを検索キーとして修理データベースより不良コード及び修理件数を検索し、不良コード別に修理件数を合計し、不良コードと不良マスターを参照して、修理件数の多い順番にソートするステップと、
得られた不良データを画面表示して、選択した機種に対する過去の不良症状及びその修理件数を検索結果として示すステップと、
修理すべき製品の不良症状が検索結果の中にあるかどうかの判断を促すステップと、
修理すべき製品の不良症状が検索結果の中にある場合には不良マスターより不良コードを選択するステップと、
先に選択された機種コードと上記で選択された不良コードとを検索キーとして修理データベースより原因コード、部品番号、要因コード、責任コード、対策コードを検索し、原因コード別、部品番号別、要因コード別、責任コード別、対策コード別に修理件数を合計するステップと、
原因マスターより原因コードを検索キーとして原因を、要因マスターより要因コードを検索キーとして要因を、責任部門マスターより責任コードを検索キーとして責任部門を、処置対策マスターより対策コードを検索キーとして処置対策を、部品データベースより機種コード及び部品番号を検索キーとして部品コード及び部品名をそれぞれ検索し、原因別、部品コード別、部品名別、責任部門別、処置対策別に修理件数を合計し、修理件数の多い順にソートするステップと、
修理件数の多い順にソートされた分析結果を表示するステップと、
部品データベースより機種コードを検索キーとして分解図を描くのに必要な幾何学的情報及び属性情報を得、これらをもとに分解図を描いて表示するステップと、
前記幾何学的情報をもとに修理すべき箇所を強調描画するステップと、
上記の検索結果を機種コード、不良コード、原因、部品番号、要因、責任部門、処置対策に分類して記憶するステップとを備えたことを特徴とする修理支援プログラム。 - 請求項8に記載の修理支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2002211270A JP2004054595A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | 修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002211270A JP2004054595A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | 修理支援システム、修理支援方法、修理支援プログラム及び修理支援プログラムを記録した記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005321882A (ja) * | 2004-05-06 | 2005-11-17 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 保修情報管理方法及び保修情報管理システム |
JP2010277447A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Toshiba Corp | 品質分析システムおよび品質分析方法 |
JP2020120975A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | 株式会社ピーエーネット技術研究所 | 遊技場の管理システム |
-
2002
- 2002-07-19 JP JP2002211270A patent/JP2004054595A/ja active Pending
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